JP2019022309A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転中に温度を推定し、温度上昇による素子の破損を未然に防ぐことができる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置は、無効電力補償装置と、無効電力補償装置の動作状態を示す状態データを検出するセンサ群と、センサ群の出力に基づいて温度を計算し、計算した温度に応じて無効電力補償装置を制御する制御盤14と、を具備する。無効電力補償装置のサイリスタバルブ8U、8Xは、直列に接続される複数のサイリスタ201〜20N、211〜21Nを具備する。複数のサイリスタには、複数のスナバ回路221〜22Nおよび分圧抵抗241〜24Nと電圧検出器261〜26Nの直列回路がそれぞれ並列に接続される。制御盤14は、サイリスタの素子接合温度と、スナバ抵抗281〜28Nの抵抗線温度と、分圧抵抗の抵抗線温度とを計算し、計算結果に応じてサイリスタバブルの運転を制御する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、熱による素子の破損を防ぐことができる電力変換装置に関する。
直流を交流に、交流を直流に、直流を直流に、又は交流を交流に変換する電力変換装置は、パワー半導体素子のスイッチング作用を利用する。例えば、電力変換装置は、多数のサイリスタが直列に接続されたサイリスタバルブを含む。サイリスタバルブを構成する各サイリスタには、スナバ回路が並列に設けられている。スナバ回路は、コンデンサと抵抗の直列回路からなり、サイリスタのオン・オフスイッチング時に生じるスパイク状の高電圧を抑制し、サイリスタの損傷を防ぐ。
サイリスタ等のパワー半導体素子は損失に伴い発生する熱により破損することがあるため、冷却装置が備えられている。しかし、冷却能力を超える発熱も起こり得るので、電力変換装置においては、半導体素子の温度を推定して、推定温度が閾値以上になると、装置を停止する等の処理が行われる。
特開2005−124387号公報
従来の電力変換装置は、装置の運転中に運転状況を表すデータから素子の温度を推定してはいない。また、スナバ回路等の周辺回路の抵抗も発熱するが、従来の電力変換装置は、抵抗の温度を考慮していない。
本発明の目的は、運転中に素子の破損を引き起こす可能性のある温度上昇を検出し、素子の破損を未然に防ぐことができる電力変換装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、電力変換装置は、サイリスタ変換器と、サイリスタ変換器の動作状態を示す状態データを検出するセンサ手段と、センサ手段の出力に基づいて温度を計算し、計算した温度に応じてサイリスタ変換器を制御する制御手段とを、具備する。サイリスタ変換器のサイリスタバルブは、直列に接続される複数のサイリスタと、複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数のスナバ抵抗と、複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数の分圧抵抗と、を具備する。制御手段は、サイリスタの素子接合温度と、スナバ抵抗の抵抗線温度と、分圧抵抗の抵抗線温度とを計算する。
本発明によれば、運転中に運転状況に応じたデータに基づいて温度を推定し、推定温度に応じてサイリスタの動作を制御することにより、温度上昇による素子の破損を未然に防ぐことができる電力変換装置を提供することができる。
図1は第1実施形態に係る電力変換装置の一例を示す図である。 図2は第1実施形態に係る電力変換装置を構成する無効電力補償装置のサイリスタバルブの一例を示す図である。 図3は第1実施形態における順電圧及び逆電圧を検出する電圧検出器の一例を示す図である。 図4は第1実施形態における順電圧を検出する電圧検出器の一例を示す図である。 図5は第1実施形態におけるゲート制御装置の一例を示す図である。 図6は第1実施形態における電力変換装置に備えられた冷却配管の一例を示す図である。 図7は第2実施形態における電力変換装置に備えられた冷却配管の一例を示す図である。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電力変換装置10の一例を示す図である。
電力変換装置6は、無効電力補償装置8、ゲート制御装置10、センサ群12、制御盤14を備える。無効電力補償装置8は、図示しない光ファイバーケーブルなどによりゲート制御装置10と接続される。 無効電力補償装置8は、三相交流電源2から供給される三相交流電力を直流電力に変換(整流とも称する)する機能と、三相交流電源2から供給される三相交流電力の無効電力を補償する機能を有する。ここでは、三相交流電力は、U相、V相及びW相で構成されているものとする。無効電力補償装置8は、サイリスタ制御リアクトル(TCR:thyristor controlled reactor)方式を採用した静止型無効電力補償装置(SVC:static var compensator)である。無効電力補償装置8は、サイリスタバルブ8U、8V、8W、8X、8Y、8Zを交流スイッチとして開閉し、リアクトルR1〜R6に流れる電流を調整して、無効電力を補償する。
無効電力補償装置8は、UX相回路、VY相回路、及び、WZ相回路をデルタ結線して構成される。UX相回路は、電力系統のUV相間の無効電力を補償する。VY相回路は、電力系統のVW相間の無効電力を補償する。WZ相回路は、電力系統のWU相間の無効電力を補償する。
UX相回路は、2つのサイリスタバルブ8U、8X及び2つのリアクトルR1、R2で構成される。サイリスタバルブ8U、8Xは電流が流れる方向が逆方向となる向きで並列に接続される。リアクトルR1、R2はサイリスタバルブ8U、8Xに直列に接続される。
VY相回路は、2つのサイリスタバルブ8V、8Y及び2つのリアクトルR3、R4で構成される。サイリスタバルブ8V、8Yは電流が流れる方向が逆方向となる向きで並列に接続される。リアクトルR3、R4はサイリスタバルブ8V、8Yに直列に接続される。
WZ相回路は、2つのサイリスタバルブ8W、8Z及び2つのリアクトルR5、R6で構成される。サイリスタバルブ8W、8Zは電流が流れる方向が逆方向となる向きで並列に接続される。リアクトルR5、R6はサイリスタバルブ8W、8Zに直列に接続される。
UX相回路のリアクトルR1とWZ相回路のリアクトルR6が接続され、この接続点が電力系統のU相に接続されるU相端子Taとなる。UX相回路のリアクトルR2とVY相回路のリアクトルR3が接続され、この接続点が電力系統のV相に接続されるV相端子Tbとなる。WZ相回路のリアクトルR5とVY相回路のリアクトルR4が接続され、この接続点が電力系統のW相に接続されるW相端子Tcとなる。
図2は、本実施形態に係るUX相回路のサイリスタバルブ8U、8Xの構成の一例を示す構成図である。なお、VY相回路、WZ相回路のサイリスタバルブ8V、8Y;8W、8Zも同様に構成されているため、ここでは、代表してUX相回路のサイリスタバルブ8U、8Xについて説明する。
サイリスタバルブ8U、8Xは、端子Taから端子Tbの向きに電流が流れるように直列に接続されたN個のサイリスタ20、20、…20(任意のサイリスタはサイリスタ20と称する)と、端子Tbから端子Taの向きに電流が流れるように直列に接続されたN個のサイリスタ21、21、…21(任意のサイリスタはサイリスタ21と称する)と、N個のスナバ回路22,22,22,…,22(任意のスナバ回路は、スナバ回路22と称する)と、N個の分圧抵抗24,24,24,…,24(任意の分圧抵抗は、分圧抵抗24と称する)と、N個の電圧検出器26,26,26,…,26(任意の電圧検出器は、電圧検出器26と称する)とを備える。Nは2以上の整数である。
N個のサイリスタ20〜20、21〜21は、全て直列に接続される。N個のサイリスタ20とN個のサイリスタ21は、個々に対応するように互いに逆並列に接続される。N個のスナバ回路22は、N組の逆並列に接続されたサイリスタ20,21の各組に対応するように並列に接続される。スナバ回路22は、コンデンサ30と抵抗28が直列に接続された構成である。N個の分圧抵抗24〜24は、N個の電圧検出器26〜26とそれぞれ直列に接続される。分圧抵抗24〜24と電圧検出器26〜26とがそれぞれ直列に接続されたN個の回路は、N個のサイリスタ20〜20、21〜21とそれぞれ並列に接続される。
サイリスタ20、21は整流作用を有するスイッチング素子である。サイリスタ20、21は、ゲート制御装置10から光ファイバーケーブルを介して供給されるゲートパルスGPに応じて駆動(点弧)する。サイリスタ20、21が駆動することにより、交流電力が直流電力に変換される。
分圧抵抗24〜24は、サイリスタバルブ8U、8Xの極間に加わる直流電圧成分を均一分圧するとともに、電圧検出器26〜26に流れる電流の抑制の役割も兼ねている。
スナバ回路22〜22は、サイリスタバルブ8U、8Xの極間に加わる交流電圧成分を均一分圧すると共に、それぞれサイリスタ20〜20、21〜21のターンオン及びターンオフ時にサイリスタ20〜20、21〜21に加わる過渡的な電圧分担の不均一及び過電圧からサイリスタ20〜20、21〜21を保護する。スナバ回路22〜22は、それぞれサイリスタ20〜20、21〜21に対して電力損失を低減させ、安定したスイッチングをさせるために設けられている。各スナバ回路22〜22は、スナバ抵抗28〜28(任意のスナバ抵抗は、スナバ抵抗28と称する)とコンデンサ30〜30(任意のコンデンサは、コンデンサ30と称する)との直列接続回路からなる。
電圧検出器26〜26は、それぞれサイリスタ20〜20、21〜21に順電圧(サイリスタ20〜20、21〜21に電流が流れる方向の電圧)が印加されると、ゲート制御装置10にそれぞれ順電圧信号FV〜FVを出力する。このようにして、電圧検出器26〜26は、順電圧を検出する。
一部の電圧検出器、例えば3個の電圧検出器26〜26は、それぞれサイリスタ20〜20、21〜21に逆電圧(順電圧の極性と逆の電圧)が印加されると、ゲート制御装置10に逆電圧信号RV〜RVをそれぞれ出力する。このようにして、電圧検出器26〜26は、逆電圧を検出する。即ち、3個の電圧検出器26〜26は、順電圧及び逆電圧の両方を検出する。
サイリスタバルブに含まれるサイリスタの数が多い場合は、複数のサイリスタモジュールを直列に接続してサイリスタバルブを構成してもよい。この場合、各サイリスタモジュールは、図2に示すように、直列接続の複数のサイリスタからなる。
ゲート制御装置10は、制御盤14から受信する各種信号及びサイリスタバルブ8U、8Xから受信した順電圧信号FV〜FV若しくは逆電圧信号RV〜RVに基づいて、ゲートパルスGPを生成する。ゲート制御装置10は、ゲートパルスGPを、光ファイバーケーブルを介して各サイリスタ20〜20、21〜21に出力して、各サイリスタ20〜20、21〜21を駆動させる。これにより、サイリスタバルブ8U、8Xは、電力変換動作を行う。
センサ群12は、サイリスタバルブ8U、8Xの運転状況を検出するように種々の箇所に設置された種々のセンサからなる。センサ群12の出力は、制御盤14に入力される。制御盤14は、サイリスタ20、21の素子接合温度と、スナバ抵抗28の抵抗線温度と、分圧抵抗24の抵抗線温度を計算する。一例として、センサ群12は、運転状況として、後述する冷却水の入水温度、バルブ電圧、サイリスタに流れる電流(素子電流)等を検出する。
制御盤14は、例えば計算部14a、制御部14bから構成されるが、計算部14aと制御部14bが一体として構成されてよい。
計算部14aは、センサ群12の出力であるサイリスタバルブ8U、8Xの運転状況に基づいてサイリスタ20、21の素子接合温度、スナバ抵抗28の抵抗線温度、分圧抵抗24の抵抗線温度を計算する。
制御部14bは、ゲート制御装置10と各種信号の送受信をして、サイリスタバルブ8U、8Xの電力変換の制御及び監視をする。また、制御部14bは、計算部14aによる計算結果に応じてサイリスタバルブ8U、8Xの運転を制御する。
例えば、計算部14aによって計算されたサイリスタ20〜20、21〜21の素子接合温度、スナバ抵抗28〜28の抵抗線温度、分圧抵抗24〜24の抵抗線温度の少なくともいずれかが閾値を超えた場合、制御部14bは、ゲート制御装置10に高温検知信号HTを送り、ゲート制御装置10からサイリスタ20〜20、21〜21へのゲートパルスGPの供給を停止させ、サイリスタバルブ8U、8Xの運転を停止させる。ここで、サイリスタ20、21の素子接合温度の閾値と、スナバ抵抗28の抵抗線温度の閾値と、分圧抵抗24の抵抗線温度の閾値とは、必ずしも同じ値ではない。
なお、ゲート制御装置10は、サイリスタ20、21の素子接合温度、スナバ抵抗28の抵抗線温度、分圧抵抗24の抵抗線温度の上昇を防止できればよく、サイリスタバルブ8U、8Xの運転の停止に限らず、どのような制御をしても良い。例えば、逆電圧が印加されないようにサイリスタのゲートにゲートパルスを供給し続ける軽負荷運転を行っても良い。
図3は、順電圧及び逆電圧を検出する電圧検出器26の構成の一例を示す図である。なお、電圧検出器26、26の構成についても、電圧検出器26の構成と同様であるため、説明を省略する。
電圧検出器26は、ツェナーダイオードDZF,DZRと、発光素子LF,LRと、抵抗RDとを備えている。
ツェナーダイオードDZFは、分圧抵抗24と直列に接続されている。ツェナーダイオードDZFは、順電圧により流れる電流を阻止する方向に取り付けられている。ツェナーダイオードDZFは、電圧検出器26に順電圧が印加されると、発光素子LFを発光させるための電圧を印加する。ツェナーダイオードDZFは、順電圧による電流が過大になると(過電流が流れると)、この電流を流す方向に導通する。これにより、ツェナーダイオードDZFは、発光素子LFを過大な電流から保護する。
発光素子LFは、電圧検出器26に順電圧が印加されると、発光する。発光素子LFは、発光すると、順電圧信号FVをゲート制御装置10に出力する。発光素子LFは、例えば、発光ダイオード(LED, light-emitting diode)である。
ツェナーダイオードDZRは、ツェナーダイオードDZFと逆向きに、ツェナーダイオードDZFと直列に接続されている。即ち、ツェナーダイオードDZRは、逆電圧により流れる電流を阻止する方向に取り付けられている。ツェナーダイオードDZRは、電圧検出器26に逆電圧が印加されると、発光素子LRを発光させるための電圧を印加する。ツェナーダイオードDZRは、逆電圧による電流が過大になると(過電流が流れると)、この電流を流す方向に導通する。これにより、ツェナーダイオードDZRは、発光素子LRを過電流から保護する。
発光素子LRは、電圧検出器26に逆電圧が印加されると、発光する。発光素子LRは、発光すると、逆電圧信号RVをゲート制御装置10に出力する。発光素子LRは、例えば、発光ダイオードである。
抵抗RDは、発光素子LF,LRに流れる電流を抑制する。これにより、抵抗RDは、発光素子LF,LRに、発光させるための所定の電流を流す。
図4は、順電圧を検出する電圧検出器26の構成の一例を示す図である。なお、電圧検出器26〜26の構成についても、電圧検出器26の構成と同様であるため、説明を省略する。
電流検出器26は、図3に示す電圧検出器26において、ツェナーダイオードDZR及び発光素子LRを取り除いた構成である。
ツェナーダイオードDZFは、発光素子LFと逆の極性の電圧が印加されることを防止する。その他の点は、電圧検出器26は、図3に示す電圧検出器26と同様の構成である。
図5は、ゲート制御装置10の構成の一例を示す図である。
ゲート制御装置10は、多数決回路42と、サイリスタ故障検出回路44と、ゲート制御回路46とを備えている。
多数決回路42は、3個の電圧検出器26〜26から出力された逆電圧信号RV〜RVを受信する。多数決回路42は、受信した逆電圧信号RV〜RVの演算結果を逆電圧信号RVとして、サイリスタ故障検出回路44及びゲート制御回路46に出力する。多数決回路42は、2個以上の逆電圧信号RV〜RVを受信した場合、逆電圧信号RVを「1」にして出力する。多数決回路42は、1個以下の逆電圧信号RV〜RVを受信した場合、逆電圧信号RVを「0」にして出力する。即ち、過半数(2分の1を超える数)の電圧検出器26〜26から逆電圧信号を受信した場合、多数決回路42は、「1」を示す逆電圧信号RVを出力する。そうでない場合、多数決回路42は、「0」を示す逆電圧信号RVを出力する。
サイリスタ故障検出回路44は、電圧検出器26〜26からそれぞれ出力された順電圧信号FV〜FV及び多数決回路44から出力された逆電圧信号RVを受信する。サイリスタ故障検出回路44は、順電圧信号FV〜FV及び逆電圧信号RVに基づいて、サイリスタバルブ8U、8Xのサイリスタ20〜20、21〜21のそれぞれの故障検出信号NG〜NGを検出する。サイリスタ故障検出回路44は、順電圧信号FV〜FV及び逆電圧信号RVに基づいて、サイリスタバルブ8U、8Xのサイリスタ20、21を駆動するために用いる順電圧集約信号FVをゲート制御回路46に出力する。
ゲート制御回路46には、サイリスタ20、21を導通させる信号である位相制御オンタイミング信号ON、ゲートパルスGPの出力を抑止するゲートブロックGB、転流する他相の位相制御オンタイミング信号TON、サイリスタ素子故障検出回路22から出力された順電圧集約信号FV、多数決回路42から出力された逆電圧信号RV、及び制御盤14の制御部14bからの高温検知信号HTが入力される。
ゲート制御回路46は、位相制御オンタイミング信号ON及び順電圧集約信号FVに基づいて、ゲートパルスGPを生成する。ゲート制御回路46は、生成したゲートパルスGPをサイリスタバルブ8Uの各サイリスタ20〜20、21〜21に出力する。これにより、ゲート制御回路46は、各サイリスタ20〜20、21〜21を点弧させる。ゲート制御回路46は、ゲートパルスGPを出力後、サイリスタバルブ8U、8Xの転流失敗を検出すると、転流失敗信号CFDを出力する。ゲート制御回路46は、ゲートブロックGB、転流する他相の位相制御オンタイミング信号TON、及び逆電圧信号RVに基づいて、ゲートパルスGPの出力を停止する。また、ゲート制御回路46は、制御部14bからの高温検知信号HTに応答して、サイリスタバルブ8U、8Xの運転を停止させる、あるいは逆電圧が印加されないようにサイリスタのゲートにゲートパルスを供給し続ける軽負荷運転を行う。 電力変換装置6はサイリスタバルブ8U、8Xを構成するサイリスタ20、21、抵抗24、28等の素子の損失に伴って生じる熱を処理するための冷却装置を備える。サイリスタはヒートシンクによって冷却される。抵抗24、28としては水冷抵抗器が用いられ、抵抗線自身が冷却される。冷却媒体は、空気、水、代替フロン等があり、例えば、水が用いられる。図6は電力変換装置6が備える冷却水の配管系統の一例を示す。図6は、一例として、サイリスタバルブ8Uの冷却水配管系統を示す。サイリスタバルブ8V、8W、8X、8Y、8Zの配管系統も同様な構造である。
ヒートシンク62〜62N+1(任意のヒートシンクは、ヒートシンク62と称する)は、サイリスタ20〜20の両側に配置される。ヒートシンク62〜62N+1の注水口は枝管を介して冷却水入側母管68に接続され、ヒートシンク62〜62N+1の出水口は枝管を介して冷却水出側母管70に接続される。
スナバ抵抗28〜28を構成する水冷抵抗器64〜64(任意の水冷抵抗器は、水冷抵抗器64と称する)の注水口は枝管を介して冷却水入側母管68に接続され、水冷抵抗器64〜64の出水口は枝管を介して冷却水出側母管70に接続される。分圧抵抗24〜24を構成する水冷抵抗器66〜66(任意の水冷抵抗器は、水冷抵抗器66と称する)の注水口は枝管を介して冷却水入側母管68に接続され、水冷抵抗器66〜66の出水口は枝管を介して冷却水出側母管70に接続される。このように、ヒートシンク62〜62N+1、水冷抵抗器64〜64、水冷抵抗器66〜66は、冷却水入側母管68と冷却水出側母管70との間に並列に配置される。そのため、冷却水入側母管68に注入された冷却水は、ヒートシンク62〜62N+1、水冷抵抗器64〜64、水冷抵抗器66〜66に対して並列に注入される。ヒートシンク62〜62N+1、水冷抵抗器64〜64、水冷抵抗器66〜66の各々から排出された冷却水は冷却水出側母管70を介して図示しない冷却部に供給される。冷却部で冷却された冷却水は冷却水入側母管68に供給され、冷却水が循環される。
次に、サイリスタ20や抵抗器64、66の破壊を防ぐために、サイリスタバルブ8Uの運転状況からサイリスタ20の素子接合温度、抵抗器64、66(あるいは抵抗28、24)の抵抗線温度を推定し、モニタする動作を説明する。
(1)サイリスタ20の素子接合温度の計算
計算部14aは、サイリスタ20の素子接合温度Tvjを、センサ群12から取得したデータを基に以下の式で計算する。
vj=(Rthy+Rfin)Pthy+Ttin (1)
ここで、Ttinは各サイリスタに隣接するヒートシンク62〜62N+1の注水口に設置されたセンサにより検出される冷却水の入水温度(℃)である。
また、Rthyはサイリスタ20の熱抵抗で、Rfinはヒートシンク62の熱抵抗であり、それぞれ以下の式で表せる。Rtnはサイリスタの熱抵抗であり、Rfnはヒートシンクの熱抵抗であり、τtn、τfnは時定数である。熱抵抗の単位はK/Wである。
Figure 2019022309
しかし、これらの熱抵抗は、用品毎に決定される定数であり、実際には(2)式、(3)式を用いて計算せずに、定数を用いてもよい。
(1)式のPthyは素子損失である。この素子損失は、サイリスタにおける通電ロスPcnd、ターンオンロスPswon、ターンオフロスPswoffを用いて以下の式で計算される。
thy=Pcnd+Pswon+Pswoff (4)
ここで、Pcnd、Pswon、Pswoffはそれぞれ以下の式で計算される。
cnd=Uto×ITAV+Rto×I2 TRMS (5)
swon= 0.02Pcnd (di/dt ≦ 2 A/μs) (6)
= 0.035Pcnd (di/dt > 2 A/μus)
Figure 2019022309
(5)式においてUtoはスレッショルド電圧(V)、ITAVは平均電流(A)、Rtoはスロープ抵抗(Ω)、ITRMSは実効値電流(A)である。スレッショルド電圧Uto、スロープ抵抗Rtoは既知であり、平均電流ITAV、実効値電流ITRMSはサイリスタに直列に接続された電流センサにより検出される。(6)式においてdi/dtは素子電流の時間微分である。(7)式においてQrrは逆回復電荷(μQ)、Vはバルブ電圧(V)、αは制御角(°)、fは周波数(Hz)、Nはサイリスタの直列数である。サイリスタの直列数N、逆回復電荷Qrr、制御角α、周波数fは既知であり、バルブ電圧Vは電圧検出器26により検出される。
計算部14aは、(1)式に基づいてサイリスタ20〜20の素子接合温度Tvjを計算する。
素子損失Pthyは(4)式の代わりに以下の式で求めることもできる。
thy=(U+R×Ithy)×Ithy (8)
ここで、Ithyはサイリスタに流れる電流(素子電流)(A)、Uは実際の素子損失に合うように選定したスレッショルド電圧(V)であり、Rは実際の素子損失に合うように選定したスロープ抵抗(Ω)である。スレッショルド電圧U、スロープ抵抗Rは(5)式〜(7)式を(4)式に代入して計算した結果と、(8)式の計算結果が一致するように選定された既知の値であり、素子電流Ithyはサイリスタに設置されたセンサにより検出される。
素子損失Pthyの計算は(8)式を用いれば、(4)〜(7)式を用いる場合よりも計算に必要なデータが少なくて済む。
(2)抵抗器64、66の抵抗線温度の計算
計算部14aは、抵抗器64、66の抵抗線温度Tをセンサ群12から取得したデータを基に以下の式で計算する。 T=R・P+Trin (9)
ここで、Trinは抵抗器64、66の注水口に設置されたセンサにより検出される冷却水の温度である。
は抵抗器64、66の熱抵抗であり、以下の式で表せる。熱抵抗の単位はK/Wである。
Figure 2019022309
は抵抗線に発生する損失のことであり、スナバ抵抗器64の温度を計算する場合には、スナバ抵抗の損失(スナバ損失)Psnbを、分圧抵抗器66の温度を計算する場合には、分圧抵抗の損失Pvdを用いる。
しかし、熱抵抗Rも用品毎に決定される定数であり、実際には(10)式を用いて計算せずに、定数が用いられる。
なお、スナバ損失Psnb、分圧損失Pvdは、それぞれ以下の式で表せる。
Figure 2019022309

fは周波数、Csnbはスナバ回路のコンデンサの容量、Vはバルブ電圧、Nはスナバ回路の直列数、Rvdは分圧抵抗(Ω)である。周波数f、スナバ回路のコンデンサの容量Csnb、スナバ回路の直列数Nは既知であり、バルブ電圧Vはサイリスタバブルに設置されたセンサにより検出される。 計算部14aは、(9)式に基づいて抵抗器64〜64、66〜66の抵抗線温度Tを計算する。
計算部14aで計算された温度は、制御部14bに供給される。制御部14bは、計算部14aによって計算されたサイリスタ20〜20の素子接合温度、スナバ抵抗28〜28の抵抗線温度、分圧抵抗24〜24の抵抗線温度の少なくともいずれかが閾値を超えた場合、熱の発生が少なくなるようにサイリスタバルブ8Uの動作を制御する。例えば、サイリスタバルブ8Uの運転を停止、あるいは逆電圧が印加されないようにサイリスタ20〜20のゲートにゲートパルスを供給し続ける軽負荷運転を行う。サイリスタの各種特性、例えばタ―ンオフタイムや耐電圧は、そのサイリスタの温度に依存しており、温度が所定値以上となると設計性能を維持できなくなる。サイリスタの発熱量は、その通電電流に依存しており、過負荷等により温度が閾値を越えた場合、通電電流を速かに下げることが必要である。
このように実施形態によれば、サイリスタバルブ8Uの運転中に運転状況を表すデータに基づいて素子接合温度、抵抗線温度を計算し、温度上昇をモニタすることができる。従って、温度が閾値以上になると、運転を制御し、サイリスタ、抵抗器の破損を未然に防ぐことができる。なお、温度の計算は(1)式、(9)式に限らず、他の同様な式を用いてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態は、ヒートシンクと水冷抵抗器が並列に接続される冷却配管を用いた。温度の計算は、冷却配管の経路に応じている。図6とは異なる経路の冷却配管を用いる第2実施形態を説明する。第2実施形態では、図7に示すように、ヒートシンクと水冷抵抗器が直列に接続される。
図7は、2つのサイリスタバルブ8U、8Xを冷却する部分の冷却配管を示す。サイリスタバルブ8V、8Yとサイリスタバルブ8W、8Zはサイリスタバルブ8U、8Xと同様であるので、図示は省略する。
サイリスタバルブ8Uにおいて、図6の実施形態と同様に、ヒートシンク62〜62N+1がサイリスタ20〜20の両側に配置される。ヒートシンク62〜62N+1の注水口は枝管を介して冷却水入側母管68に接続され、ヒートシンク62〜62N+1の出水口は水冷抵抗器72〜72N+1の注水口に接続される。水冷抵抗器72〜72N+1の出水口は枝管を介して冷却水出側母管70に接続される。水冷抵抗器72は全てが同じ抵抗値ではなく、1つおきに異なる抵抗値を有する。奇数番目の水冷抵抗器72、72、…は独立している2つの抵抗線76、78aを含み、偶数番目の水冷抵抗器72、72、…は1つの抵抗線78bを含む。抵抗線76が分圧抵抗24を構成し、2つの抵抗線78a、78bの直列接続がスナバ抵抗28を構成する。
サイリスタバルブ8Xにおいて、図6の実施形態と同様に、ヒートシンク62〜62N+1がサイリスタ20〜20の両側に配置される。ヒートシンク62〜62N+1の注水口は枝管を介して冷却水入側母管68に接続され、ヒートシンク62〜62N+1の出水口は水冷抵抗器72〜72N+1の注水口に接続される。水冷抵抗器72〜72N+1の出水口は枝管を介して冷却水出側母管70に接続される。水冷抵抗器72は全てが同じ抵抗値ではなく、1つおきに異なる抵抗値を有する。偶数番目の水冷抵抗器72、72、…は独立している2つの抵抗線76、78aを含み、奇数番目の水冷抵抗器72、72、…は1つの抵抗線78bを含む。抵抗線76が分圧抵抗24を構成し、2つの抵抗線78a、78bの直列接続がスナバ抵抗28を構成する。冷却経路の数はサイリスの数より1つ多いので、水冷抵抗器がある流路と無い流路とのバランスを取るために、最初と最後の水冷抵抗器72、72N+1のいずれか一方はダミー抵抗線80を含む。このように、ヒートシンク62〜62N+1と水冷抵抗器72〜72N+1の直列接続が、冷却水入側母管68と冷却水出側母管70との間に並列に配置される。
図6の場合、冷却水入側母管68から供給された冷却水がヒートシンク62〜62N+1、水冷抵抗器64〜64、66〜66に対して並列に注入されるが、図7の場合は、冷却水入側母管68から供給された冷却水が水冷抵抗器64〜64N+1、66〜66N+1に直に注入されず、ヒートシンク62〜62N+1内で水温が上昇した冷却水が水冷抵抗器64〜64N+1、66〜66N+1に注入される。このため、スナバ抵抗28、分圧抵抗24の抵抗線温度を計算する際は、冷却水の温度の上昇分を考慮する必要がある。
第2実施形態においては、計算部14aは、ヒートシンク62〜62N+1内の水温上昇分ΔTを計算し、その結果を用いて(9)式を補正して抵抗線温度を計算する。
冷却水の温度の上昇分ΔTは以下の式で計算される。
ΔT=P/(ρ×c×Q) (13)
Pは発熱量、Qは冷却水の流量(L/min)、ρは冷却水の密度(kg/m)、cは冷却水の比熱(kJ/(kg・K))である。発熱量は素子損失Pthyが用いられる。冷却水の流量Qはセンサ群12により検出され、冷却水の密度ρ、冷却水の比熱cは、既知である。
計算部14aは、(9)式の入水温度TrinをTrin+ΔTと置き換えて、スナバ抵抗28、分圧抵抗24の抵抗線温度を計算する。なお、計算部14aは、サイリスタ20、21の素子接合温度を図6の場合と同様に(1)式により計算する。
図7では、ヒートシンクと水冷抵抗器とを直列に接続する際、ヒートシンクを冷却水入側母管68に接続し、ヒートシンクを介した冷却水を水冷抵抗器に注入したが、ヒートシンクと水冷抵抗器の接続を逆にしてもよい。すなわち、水冷抵抗器を冷却水入側母管68に接続し、水冷抵抗器を介した冷却水をヒートシンクに注入してもよい。
この場合、計算部14aは、発熱量としては抵抗線に発生する損失Pを用いて(13)式により冷却水の温度上昇分ΔTを計算し、(1)式の入水温度TtinをTtin+ΔTと置き換えて、サイリスタ20の素子結合温度を計算する。なお、計算部14aは、スナバ抵抗28、分圧抵抗24の抵抗線温度を図6の場合と同様に(9)式により計算する。 第2実施形態は1つのヒートシンクと1つの水冷抵抗器からなる直列接続が並列に接続される冷却配管の例を示したが、配管の例は任意である。例えば、冷却水入側母管68からヒートシンク、ヒートシンク、水冷抵抗器、水冷抵抗器が直列に接続されてもよい。いずれの場合も、(13)式の温度上昇を計算し、それに基づいて(1)式または(9)式の入水温度を補正すれば、素子接合温度、抵抗線温度を計算することができる。
これにより、図7のように、冷却水がヒートシンクと水冷抵抗器に一斉に注入されず、ヒートシンクあるいは水冷抵抗器により冷却水の温度が上昇した場合でも、(1)式、(9)式により、素子接合温度あるいは抵抗線温度を正しく計算することができる。 上述した実施形態によれば、(1)式、(9)式を用いた計算をすることで、サイリスタの素子接合温度、及び抵抗の抵抗線温度を推定できる。また、サイリスタの素子接合温度、抵抗線温度を監視し、サイリスタバルブの運転制御を行うことで、サイリスタ、抵抗の破損を未然に防ぐことができる。また、ヒートシンクと水冷抵抗器が直列に接続している冷却配管構成であっても、冷却水の温度の上昇分を(13)式で計算し、その結果を用いることでサイリスタの素子接合温度、及び抵抗線の温度を計算することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
6…電力変換装置、8…無効電力補償装置、10…ゲート制御装置、12…センサ群、14…制御盤、20、21…サイリスタ、22…スナバ回路、24…分圧抵抗、26…電圧検出器、28…スナバ抵抗、30…コンデンサ、62…ヒートシンク、64,66,72…水冷抵抗器。

Claims (8)

  1. 複数のサイリスタバルブを具備する無効電力補償装置と、
    前記無効電力補償装置の動作状態を示す状態データを検出するセンサ手段と、
    前記センサ手段の出力に基づいて温度を計算し、計算した温度に応じて前記無効電力補償装置を制御する制御手段と、を具備する電力変換装置であって、
    前記サイリスタバルブは、
    直列に接続される複数のサイリスタと、
    前記複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数のスナバ抵抗と、
    前記複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数の分圧抵抗と、を具備し、
    前記制御手段は、前記複数のサイリスタの素子接合温度と、前記複数のスナバ抵抗の抵抗線温度と、前記複数の分圧抵抗の抵抗線温度とを計算する電力変換装置。
  2. 前記複数のサイリスタを冷却する複数のヒートシンクと、
    前記複数のスナバ抵抗と前記複数の分圧抵抗を構成する複数の水冷抵抗器と、をさらに具備し、
    前記制御手段は、
    前記複数のサイリスタの熱抵抗と、前記複数のヒートシンクの熱抵抗と、前記複数のサイリスタの素子損失と、前記複数のヒートシンクに注入される冷却水の入水温度とに基づいて、前記複数のサイリスタの素子接合温度を計算し、
    前記複数のスナバ抵抗の熱抵抗と、前記複数のスナバ抵抗に生じる損失と、前記複数のスナバ抵抗を構成する複数の水冷抵抗器に注入される冷却水の入水温度とに基づいて、前記複数のスナバ抵抗の抵抗線温度を計算し、
    前記複数の分圧抵抗の熱抵抗と、前記複数の分圧抵抗に生じる損失と、前記複数の分圧抵抗を構成する複数の水冷抵抗器に注入される冷却水の入水温度とに基づいて、前記複数の分圧抵抗の抵抗線温度を計算する請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記複数の水冷抵抗器は、前記複数のスナバ抵抗を構成する複数の第1水冷抵抗器と、前記複数の分圧抵抗を構成する複数の第2水冷抵抗器と、を具備し、
    前記複数のサイリスタバルブの各々は、前記複数の第1水冷抵抗器と、前記複数の第2水冷抵抗器と、前記複数のシートシンクと、を具備し、
    前記複数の第1水冷抵抗器と、前記複数の第2水冷抵抗器と、前記複数のヒートシンクは、冷却水の入側端部と冷却水の出側端部との間に並列に配置される請求項2記載の電力変換装置。
  4. 前記複数のスナバ抵抗の各々は第1抵抗と第2抵抗に分割され、
    前記複数の水冷抵抗器は、前記複数の分圧抵抗と前記複数のスナバ抵抗の第1抵抗を構成する複数の第1水冷抵抗器と、前記複数のスナバ抵抗の第2抵抗を構成する複数の第2水冷抵抗器と、を具備し、
    前記複数のサイリスタバルブの各々は、前記複数の第1水冷抵抗器と、前記複数の第2水冷抵抗器と、前記複数のシートシンクと、を具備し、
    前記複数のヒートシンクは、前記複数の第1水冷抵抗器または前記複数の第2水冷抵抗器と直列に接続され、
    前記複数のヒートシンクと前記複数の第1水冷抵抗器、または前記複数の第2水冷抵抗器との直列回路は、冷却水の入側端部と冷却水の出側端部との間に並列に配置される請求項1または請求項2記載の電力変換装置。
  5. 前記複数のヒートシンクから排出された冷却水は、前記複数の第1水冷抵抗器または前記複数の第2水冷抵抗器に注入される請求項4記載の電力変換装置。
  6. 前記複数の第1水冷抵抗器または前記複数の第2水冷抵抗器から排出された冷却水は前記複数のヒートシンクに注入される請求項4記載の電力変換装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数のサイリスタの素子接合温度と、前記複数のスナバ抵抗の抵抗線温度と、前記複数の分圧抵抗の抵抗線温度の少なくとも1つが閾値以上の場合、前記無効電力補償装置を停止、あるいは低負荷運転する請求項1乃至請求項6のいずれか一項記載の電力変換装置。
  8. 複数のサイリスタバルブを具備する無効電力補償装置と、
    前記無効電力補償装置の動作状態を示す状態データを検出するセンサ手段と、
    前記センサ手段の出力に基づいて温度を計算し、計算した温度に応じて前記無効電力補償装置を制御する制御手段と、を具備し、
    前記サイリスタバルブは、
    直列に接続される複数のサイリスタと、
    前記複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数のスナバ抵抗と、
    前記複数のサイリスタにそれぞれ並列に接続される複数の分圧抵抗と、を具備し、
    前記複数のサイリスタは複数のヒートシンクにより冷却され、
    前記複数のスナバ抵抗は複数の第1水冷抵抗器により構成され、
    前記複数の分圧抵抗は複数の第2水冷抵抗器により構成される電力変換装置の温度モニタ方法であって、
    前記複数のサイリスタの熱抵抗と、前記複数のヒートシンクの熱抵抗と、前記複数のサイリスタの素子損失と、前記複数のヒートシンクに注入される冷却水の入水温度とに基づいて前記複数のサイリスタの素子接合温度を計算し、
    前記複数のスナバ抵抗の熱抵抗と、前記複数のスナバ抵抗に生じる損失と、前記複数の第1冷却抵抗器の冷却水の入水温度とに基づいて、前記複数のスナバ抵抗の抵抗線温度を計算し、
    前記複数の分圧抵抗の熱抵抗と、前記複数の分圧抵抗に生じる損失と、前記複数の第2水冷抵抗器の冷却水の入水温度とに基づいて、前記複数の分圧抵抗の抵抗線温度とを計算する温度モニタ方法。
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