JP2019019709A - 燃料ポンプ - Google Patents

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雄弥 大金
Yuya Ogane
雄弥 大金
金子 洋平
Yohei Kaneko
洋平 金子
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Abstract

【課題】直動部品とストッパとの衝突による衝撃を軽減する。
【解決手段】直動部品と、上記直動部品に当接して上記直動部品の移動を規制するストッパとを備える燃料ポンプであって、上記ストッパにおける上記直動部品との当接面よりも上記直動部品側に突出、または、上記直動部品における上記ストッパとの当接面よりも上記ストッパ側に突出し、燃料流路に露出されると共に、上記直動部品の上記ストッパに衝突するまでの移動速度を低減する弾性体を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ポンプに関するものである。
例えば、特許文献1には、加圧室へと流入する燃料を調整する弁装置を備える高圧ポンプが開示されている。この弁装置は、非駆動時において吸入弁部材(弁体)と弁座とが当接状態で閉弁しており、可動コアと連動して駆動するニードル(直動部品)により吸入弁部材が突き出され、弁座から離間することにより開弁する。このようなニードルは、該ニードルの径方向に向けて突出する第2鍔部が、第1吸入弁ボディに固定されたニードルガイド(ストッパ)に当接することにより、移動を規制されている。
特開2012−251658公報
このような特許文献1の弁装置は、ニードルが閉弁方向へと移動する際に、金属製の第2鍔部が金属製のニードルガイドへと衝突するため、作動時に衝突音が発生すると共に、第2鍔部に大きな負荷がかかる。さらに、このような弁装置は、頻繁に開閉弁が行われるため、衝突が頻繁に発生することとなる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、直動部品とストッパとの衝突による衝撃を軽減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、直動部品と、上記直動部品の規制当接面に当接して上記直動部品の移動を規制するストッパが設けられるボディとを備える燃料ポンプであって、上記ストッパまたは上記直動部品に保持される弾性体を備え、上記ストッパまたは上記直動部品には、上記直動部品の移動方向において上記弾性体と対向し上記弾性体の当接領域が当接可能な弾性体当接面が設けられ、上記規制当接面と上記ストッパとの距離は、上記弾性体当接面と上記当接領域との距離以上である、という構成を採用する。
第2の手段として、上記第1の手段において、上記弾性体を収容する収容凹部を有し、上記弾性体及び上記収納凹部は、上記ボディ内の燃料流路に配置され、上記直動部品の移動方向と直交する方向において、上記弾性体と上記収容凹部の内壁面との間に間隙が形成されている、という構成を採用する。
第3の手段として、上記第2の手段において、上記規制当接面は、上記間隙を挟んで上記弾性体の反対側に配置される、という構成を採用する。
第4の手段として、上記第2または第3の手段において、上記収容凹部及び弾性体は、上記直動部品を中心として環状に設けられ、上記弾性体と上記直動部品とは上記環状に当接し、上記規制当接面は上記環状に設けられており、上記燃料流路は、上記規制当接面によって周囲を囲まれる、という構成を採用する。
本発明によれば、閉弁動作時または開弁動作時において、ストッパにおける直動部品との当接面、または直動部品におけるストッパとの当接面に設けられた弾性体が、ストッパまたは直動部品と衝突する。したがって、弾性体が弾性変形することにより、ストッパと直動部品との衝突によるエネルギを吸収することが可能であり、衝撃を軽減することができる。
本発明の一実施形態におけるプランジャポンプの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるプランジャポンプが備える吸入機構の一部を含む拡大断面図である。 本発明の一実施形態におけるプランジャポンプが備える弾性体の作用を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る燃料ポンプの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の実施形態においては、本発明の燃料ポンプをプランジャポンプに適用した例について説明する。
図1は、本実施形態のプランジャポンプ1の概略構成を示す断面図である。この図に示すように、本実施形態のプランジャポンプ1は、ボディ2と、吸入機構3と、昇圧機構4と、吐出機構5と、ダンパ機構6とを備えている。なお、以下の説明では、燃料の昇圧を行うプランジャ(昇圧プランジャ4b)の軸芯を中心軸Lとし、この中心軸Lと直交する方向をボディ径方向と称し、ボディ径方向における中心軸L側をボディ径方向内側、ボディ径方向における中心軸Lと反対側をボディ径方向外側と称する。また、プランジャポンプ1の設置姿勢は限定されないものの、説明の便宜上、図1における上側を上方、図1における下側を下方と称する。
ボディ2は、吸入機構3、昇圧機構4、吐出機構5及びダンパ機構6が取り付けられる基部であり、内部に燃料を案内する燃料流路が形成されている。図1に示すように、本実施形態のプランジャポンプ1においては、燃料流路として、吸入機構3の一部が嵌入される吸入流路R1と、吐出機構5の一部が嵌入される吐出流路R2とがボディ2の内部に形成されている。また、ボディ2の内部には、吸入流路R1と吐出流路R2とを繋ぐと共に燃料の加圧が行われる加圧室R3が設けられている。この加圧室R3は、ボディ径方向においてボディ2の中央部に配置されている。
また、ボディ2は、加圧室R3から下方に貫通すると共に後述の昇圧プランジャ4bが移動可能に収容される貫通空間R5を有している。また、ボディ2は、吸入流路R1に延出され、後述する吸入弁体3bに対して燃料の流れ方向の下流側(ボディ径方向内側)から対向配置されるスプリング保持部2bを有している。このスプリング保持部2bは、吸入弁体3bを付勢する後述の吸入スプリング3cが取り付けられると共に、吸入弁体3bの移動を燃料の流れ方向の下流側(ボディ径方向内側)から規制するストッパとしても機能する。さらに、ボディ2には、吐出流路R2とダンパ室Rd(燃料室)とを連通するリリーフ流路R6が形成されている。
図2に示すように、本実施形態において、ボディ2の内部に形成された吸入流路R1は、ボディ2の外壁部から中央部(加圧室R3)に向けて同軸状に段階的に縮径され、領域R1a、領域R1b、領域R1c、領域R1d及び領域R1eを有している。最もボディ径方向外側に位置する領域R1aは、吸入機構3の後述するベース部3eの先端部が収容されている。領域R1aの次にボディ径方向内側に配置された領域R1bは、領域R1aよりも小径とされており、供給流路R4と接続されている。領域R1bの次にボディ径方向内側に配置された領域R1cは、領域R1bよりも小径とされており、吸入機構3のバルブシート3aが収容されている。領域R1cの次にボディ径方向内側に配置された領域R1dは、領域R1cよりも小径とされており、領域R1cと領域R1eとを接続している。領域R1cの次にボディ径方向内側に配置され、ボディ2の最も中央部側に配置された領域R1eは、領域R1dよりも小径とされており、領域R1dと加圧室R3とを接続している。この領域R1dには、上述のスプリング保持部2bが配置されている。
図2に示すように、吸入機構3は、バルブシート3aと、吸入弁体3bと、吸入スプリング3cと、ソレノイドユニット3dとを備えている。バルブシート3aは、吸入流路R1に配置されており、吸入弁体3bにより開閉される開口を有している。吸入弁体3bは、バルブシート3aのボディ径方向内側に配置されており、吸入スプリング3cによりボディ径方向に移動可能に保持されている。吸入スプリング3cは、ボディ2のスプリング保持部2bにボディ径方向内側の端部が外嵌されることにより保持され、ボディ径方向外側の端部が吸入弁体3bの中央部に設けられた突部に外嵌されている。この吸入スプリング3cは、吸入弁体3bの上流側の圧力が下流側の圧力に対して相対的に高くなった場合に、差圧により収縮可能とされた圧縮コイルバネであり、吸入弁体3bをボディ径方向外側に向けて付勢している。
ソレノイドユニット3dは、ベース部3eと、ガイド部材3f(ストッパ)と、吸入プランジャ3g(直動部品)と、吸入スプリング3hと、可動コア3iと、コイル3jと、固定コア3kと、コネクタ3mと、弾性体3nとを備えている。ベース部3eは、ボディ2に固定されると共に、ガイド部材3f、吸入プランジャ3g、吸入スプリング3h、可動コア3i、コイル3j、固定コア3k及びコネクタ3mを直接あるいは間接的に支持している。このベース部3eは、中央部に貫通孔が形成された略円筒状に形状設定されており、先端部がボディ径方向外側からボディ2の吸入流路R1に挿入されている。
ガイド部材3fは、ベース部3eと同軸状に配置された略円筒形状の部品であり、ベース部3eに設けられた貫通孔に内嵌されている。このガイド部材3fは、吸入プランジャ3gがボディ径方向に移動可能に挿入される貫通孔を有する筒部3f1と、筒部3f1の軸方向における一端側の内周面が縮径して設けられるガイドフランジ3f2とを有している。ガイドフランジ3f2には、吸入プランジャ3gの周方向において、複数箇所に貫通孔が形成されている。また、筒部3f1のガイドフランジ3f2が設けられる側とは反対側の端面のガイドフランジ3f2の貫通孔よりも吸入プランジャ3gの径方向外側に、軸部3g1を中心とする環状の溝部3f3(収容凹部)が形成されている。また、筒部3f1は、溝部3f3よりも吸入プランジャ3gの径方向外側の部位が、吸入プランジャ3gの径方向内側の部位よりも吸入プランジャ3gの軸方向に向けて突出している。閉弁姿勢において、筒部3f1の溝部3f3よりも吸入プランジャ3gの径方向内側の部位のみが吸入プランジャ3gと当接した状態となる。
吸入プランジャ3gは、軸部3g1と、プランジャフランジ3g2とを有する。軸部3g1は、ガイド部材3fの筒部3f1の貫通孔に移動可能に挿入され、ガイド部材3fよりもボディ径方向に長い棒状の部位である。この軸部3g1は、ボディ径方向外側の端部がガイド部材3fよりもさらにボディ径方向外側に位置すると共に可動コア3iに接続されている。プランジャフランジ3g2は、軸部3g1の外周面から突出して設けられる板状の部位であり、ガイドフランジ3f2の貫通孔とボディ径方向から見て重なる位置に、貫通孔が形成されている。プランジャフランジ3g2の貫通孔と、ガイドフランジ3f2の貫通孔とにより、可動コア3i側と領域R1b側とを結ぶ燃料流路R1fが形成されている。また、このプランジャフランジ3g2は、一方の面に弾性体当接領域(弾性体当接面)及び規制当接領域(規制当接面)が設けられ、閉弁状態において規制当接領域がガイド部材3fの筒部3f1の端面と当接する。また、吸入機構3は、吸入プランジャ3gのボディ径方向内側に延在する領域をガイドするガイドプレート3pを備えている。ガイドプレート3pは、プランジャフランジ3g2が開弁姿勢の際に当接すると共に閉弁姿勢の際にはプランジャフランジ3g2と離れるように設けられた板状部材である。
このような吸入プランジャ3gは、ガイド部材3fのボディ径方向内側の端面と、ガイドプレート3pのボディ径方向外側の端面との間で、ボディ径方向に移動可能とされている。また、吸入プランジャ3gは、プランジャフランジ3g2がガイドプレート3pにボディ径方向外側から当接した場合にボディ径方向内側への移動が規制され、プランジャフランジ3g2がガイド部材3fにボディ径方向内側から当接した場合にボディ径方向外側への移動が規制される。また、吸入プランジャ3gは、プランジャフランジ3g2がガイドプレート3pに当接する場合には、軸部3g1のボディ径方向内側の端面が、閉姿勢とされた吸入弁体3bと当接可能とされている。
吸入スプリング3hは、ガイド部材3fの筒部3f1に外嵌された圧縮コイルバネであり、ボディ径方向外側の端面がガイド部材3fのガイドフランジ3f2に当接され、ボディ径方向内側の端面が吸入プランジャ3gのプランジャフランジ3g2に当接されている。このような吸入スプリング3hは、吸入プランジャ3gをボディ径方向内側に付勢している。このような吸入スプリング3hは、コイル3jに通電されていない場合には、吸入弁体3bが開姿勢となるように、吸入プランジャ3gをボディ径方向内側に付勢する。
コイル3jは、ベース部3eと略同一の径で巻線が巻回されて略円筒形状とされており、ベース部3eのボディ径方向外側の端部と接続されている。このコイル3jは、コネクタ3mを介して外部より通電されることにより、磁界を発生する。固定コア3kは、コイル3jの中央に設けられた開口をボディ径方向外側から閉塞するようにコイル3jの内部に配設されている。コネクタ3mは、固定コア3kに支持されており、コイル3jと電気的に接続されている。このコネクタ3mは、本実施形態のプランジャポンプ1の外部に設置された電源装置(例えば車載用バッテリ)と接続されている。
図3は、本実施形態におけるプランジャポンプ1が備える弾性体3nの作用を示す拡大断面図である。弾性体3nは、筒部3f1に形成された溝部3f3に配設され、環状に形状設定された弾性体である。この弾性体3nは、図3(a)に示すように、吸入プランジャ3gの軸部3g1に沿う方向における断面が略円形であり、溝部3f3の深さよりも断面直径が大きく設定されている。すなわち、弾性体3nは、プランジャフランジ3g2が筒部3f1から離れている状態において、筒部3f1の端面から一部領域(当接領域)が突出している。また、弾性体3nは、溝部3f3における吸入プランジャ3gのボディ径方向内側の内壁面には当接しておらず、吸入プランジャ3gのボディ径方向内側において、溝部3f3の内壁面との間に間隙が形成されている。このような弾性体3nは、図3(b)に示すように、閉弁姿勢において、プランジャフランジ3g2の外周縁と当接し、溝部3f3における間隙を埋め、断面が扁平となるように変形する。なお、プランジャフランジ3g2の規制当接領域と筒部3f1の端面との距離は、弾性体3nの当接領域とプランジャフランジ3g2の弾性体当接領域との距離よりも常に大きく設定されている。
図1に戻り、昇圧機構4は、バレル4aと、昇圧プランジャ4bと、下部フランジ4cと、昇圧スプリング4dとを備えている。バレル4aは、ボディ2の貫通空間R5に内嵌されており、昇圧プランジャ4bを昇降可能に支持する筒状の部品である。昇圧プランジャ4bは、上端面がボディ2の加圧室R3に臨むように昇降可能に保持されている。この昇圧プランジャ4bは、下端面が不図示のカムと当接しており、車両に搭載されるエンジンの駆動によりカムが回転されると、カムの回転に応じて昇降される。下部フランジ4cは、昇圧プランジャ4bの下端部に接続されており、昇圧プランジャ4bの周面から径方向外側に突出されている。昇圧スプリング4dは、ボディ2と下部フランジ4cとの間に介挿された圧縮コイルバネであり、下部フランジ4cを介して、下方に向けて昇圧プランジャ4bを付勢している。このような昇圧機構4は、昇圧プランジャ4bが上昇して加圧室R3を減容することにより、加圧室R3内の燃料を昇圧する。
吐出機構5は、吐出ノズル5aと、吐出バルブシート5bと、吐出弁体5cと、スプリング保持部5dと、吐出スプリング5eとを備えている。吐出ノズル5aは、吐出流路R2に接続されるようにボディ2に固定された略円筒状の部品であり、本実施形態のプランジャポンプ1によって昇圧された燃料を外部に吐出する。
吐出バルブシート5bは、吐出流路R2の内部であって、吐出機構5の構成部品のうち最も加圧室R3寄り(径方向内側寄り)に配置されている。この吐出バルブシート5bは、吐出弁体5cにより開閉される開口を有している。吐出弁体5cは、吐出バルブシート5bの径方向外側に配置されており、吐出スプリング5eにより径方向に移動可能に保持されている。スプリング保持部5dは、吐出弁体5cを囲うように吐出バルブシート5bに外嵌されており、内部に吐出弁体5c及び吐出スプリング5eを収容している。このスプリング保持部5dは、周面や底面等に貫通孔が設けられた略円筒形状とされており、内部から外部に燃料が通過可能とされている。吐出スプリング5eは、スプリング保持部5dの内壁面と吐出弁体5cとの間に介挿された圧縮コイルバネであり、吐出弁体5cを径方向内側(吐出バルブシート5b側)に向けて付勢している。
ダンパ機構6は、カバー6aと、座バネ6bと、リテーナ6cと、パルセーションダンパ6dとを備えている。カバー6aは、ドーム形に形状設定されており、ボディ2との間にダンパ室Rdを形成するように、ボディ2の囲壁部2aに固定されている。座バネ6bは、ダンパ室Rdの底部(すなわちボディ2の天面)に載置されている。この座バネ6bは、リテーナ6cの下方に配置されており、リテーナ6cをカバー6aの内壁面に向けて付勢している。リテーナ6cは、パルセーションダンパ6dを保持する略リング状の部材であり、周面に対して複数の貫通孔が形成されている。パルセーションダンパ6dは、2枚のダイアフラムを内部空間が形成されるように上下方向に貼り合せた部材であり、リテーナ6cに囲まれた領域に収容されている。このパルセーションダンパ6dは、ダンパ室Rdの圧力に応じて、圧縮あるいは膨張し、ダンパ室Rdの圧力変動を吸収する。
このような構成を有する本実施形態のプランジャポンプ1では、昇圧プランジャ4bが下降され、加圧室R3の圧力が低下するタイミングに合わせて、吸入機構3のコイル3jへの通電を停止(あるいは通電される電流量を低減)する。これによって、ソレノイドスプリング3hの復元力によって吸入プランジャ3gが径方向内側に移動され、バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間が形成される。バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間が形成されると、ダンパ室Rdに貯留されていた燃料が供給流路R4及び吸入流路R1を通じて加圧室R3に供給される。なお、コイル3jへの通電によって吸入プランジャ3gは極短時間で径方向外側に引き戻されるが、昇圧プランジャ4bが上昇し、加圧室R3が減容されるまでの間は、バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間を流れる燃料の圧力によって吸入弁体3bが開いた状態が維持される。
昇圧プランジャ4bが上昇して加圧室R3が減容されると、吸入弁体3bがボディ径方向外側に押し戻され、吸入弁体3bが閉じた状態となり加圧室R3内の燃料が昇圧される。なお、吸入弁体3bが完全に閉じた状態となるまでの間、加圧室R3内の燃料の一部は吸入流路R1及び供給流路R4を通じてダンパ室Rdに逆流する。このとき、パルセーションダンパ6dが圧縮され、これによってダンパ室Rdの圧力変動が吸収される。
加圧室R3において燃料が昇圧されると、吐出機構5の吐出弁体5cがボディ径方向外側に押圧されて、吐出弁体5cと吐出バルブシート5bとの間に隙間が形成される。この結果、加圧室R3にて昇圧された燃料は、吐出流路R2及び吐出ノズル5aを通じて、本実施形態のプランジャポンプ1の外部に吐出される。
また、吸入機構3においては、可動コア3iが固定コア3k側から離れることにより、吸入プランジャ3gがボディ径方向内側へと押し出される。吸入弁体3bは、吸入プランジャ3gによりバルブシート3aから離される。そして、吸入流路R1に流通する燃料は、吸入弁体3bとバルブシート3aとの間から加圧室R3へと流れ込む。さらに、可動コア3iが固定コア3kへと引き寄せられることにより、吸入プランジャ3gはボディ径方向外側へと引っ張られる。
このとき、筒部3f1に設けられた弾性体3nは、プランジャフランジ3g2の弾性体当接領域に当接し、弾性変形される。さらに吸入プランジャ3gがボディ径方向外側へと引っ張られることで、弾性体3nは、変形することで当接面から突出している部位が溝部3f3に完全に収容された状態となり、プランジャフランジ3g2の規制当接領域と筒部3f1の溝部3f3の内側の端面とが当接する。なお、開姿勢において吸入弁体3bは燃料の流れによりボディ径方向内側のスプリング保持部2bへと押し付けられている状態であるため、吸入弁体3bと吸入プランジャ3gとは離れた状態となる。
そして、吸入流路R1及びダンパ室Rdに貯留された燃料が加圧室R3へと移行すると、吸入弁体3bをスプリング保持部2bへと押し付ける力が減少する。さらに、加圧室R3の燃料の圧力により、吸入弁体3bがボディ径方向外側に押され、吸入プランジャ3gに当接する。
このような本実施形態に係るプランジャポンプ1によれば、弾性体3nが、プランジャフランジ3g2と筒部3f1とが衝突することにより発生する衝突エネルギを弾性変形により吸収する。したがって、プランジャフランジ3g2と筒部3f1との衝突による衝突音を軽減することができる。
また、本実施形態に係るプランジャポンプ1によれば、溝部3f3に収容された弾性体3nと、溝部3f3の内壁との間には間隙が形成されている。これにより、弾性体3nが弾性変形した際に、該間隙に入り込むことで、プランジャフランジ3g2と筒部3f1とを当接させることができる。これにより、弾性体3nが変形する際に溝部3f3内の筒部3f1に向けて燃料を押し出すため、プランジャフランジ3g2と筒部3f1との衝突による衝撃を燃料の流体抵抗により減衰させることができる。
また、本実施形態に係るプランジャポンプ1によれば、弾性体3nがプランジャフランジ3g2と筒部3f1との衝突エネルギを吸収するため、プランジャフランジ3g2及び筒部3f1は、摩耗が抑制され、長寿命化できる。
さらに、弾性体3n及び溝部3f3がそれぞれ環状とされ、燃料流路R1fを囲む形状とされている。このため、プランジャフランジ3g2と筒部3f1とが当接する際に、弾性体3nが変形して溝部3f3から流出する燃料が、筒部3f1とプランジャフランジ3g2の規制当接領域とが接近することによって吸入プランジャ3gの径方向に流れることを阻害されるため、より大きな流体抵抗を発生させる。したがって、プランジャフランジ3g2と筒部3f1との衝突による衝撃をより減衰させることができる。さらに、筒部3f1が規制当接領域に環状に当接することにより、当接時に吸入プランジャ3gに加わる荷重のバランスが良好となり、吸入プランジャ3g及びガイド部材3fに偏荷重が加わりにくくなる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(1)上記実施形態においては、溝部3f3及び弾性体3nが円環状の構成としたが、本発明はこれに限定されない。吸入プランジャ3gを中心として複数の収容凹部が形成され、複数の弾性体3nが内部に収容される構成を採用することも可能である。なお、この際、弾性体3nは、収容凹部から吸入プランジャ3gの軸方向に突出するように配置される。
(2)弾性体3nは、バルブシート3aにおける、吸入弁体3bとバルブシート3aとの当接面に設けられる構成としてもよい。この場合、吸入弁体3bがバルブシート3aに衝突することで発生する衝突音を抑制することができる。
(3)さらに、このような弾性体3nは、昇圧プランジャ4bにおいて、昇圧機構4の他部材等との当接面に形成される構成を採用することも可能である。この場合、弾性体3nは、昇圧プランジャ4bと他部材との衝突によるエネルギを吸収するため、昇圧プランジャ4bの駆動音を抑制することができる。
(4)また、弾性体3nは、吐出弁体5cにおける吐出バルブシート5bとの当接面に設けられる構成とすることも可能である。このような構成とすることにより、吐出バルブシート5bと吐出弁体5cとの衝突によるエネルギを吸収するため、吐出弁体5cの駆動音を抑制することができる。
(5)また、弾性体3nは、ガイド部材3f(ストッパ)に設けられる構成としたが、吸入プランジャ3g(直動部品)側に形成された溝部に収容される構成を採用することも可能である。
1……プランジャポンプ
2……ボディ
3……吸入機構
3a……バルブシート
3b……吸入弁体
3c……吸入スプリング
3d……ソレノイドユニット
3e……ベース部
3f……ガイド部材(ストッパ)
3f1……筒部
3f2……ガイドフランジ
3f3……溝部
3g……吸入プランジャ(直動部品)
3g1……軸部
3g2……プランジャフランジ
3h……吸入スプリング
3i……可動コア
3j……コイル
3k……固定コア
3m……コネクタ
3n……弾性体
R1f……燃料流路

Claims (4)

  1. 直動部品と、前記直動部品の規制当接面に当接して前記直動部品の移動を規制するストッパが設けられるボディとを備える燃料ポンプであって、
    前記ストッパまたは前記直動部品に保持される弾性体を備え、
    前記ストッパまたは前記直動部品には、前記直動部品の移動方向において前記弾性体と対向し前記弾性体の当接領域が当接可能な弾性体当接面が設けられ、
    前記規制当接面と前記ストッパとの距離は、前記弾性体当接面と前記当接領域との距離以上である
    ことを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 前記弾性体を収容する収容凹部を有し、
    前記弾性体及び前記収容凹部は、前記ボディ内の燃料流路に配置され、
    前記直動部品の移動方向と直交する方向において、前記弾性体と前記収容凹部の内壁面との間に間隙が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ。
  3. 前記規制当接面は、前記間隙を挟んで前記弾性体の反対側に配置されることを特徴とする請求項2記載の燃料ポンプ。
  4. 前記収容凹部及び弾性体は、前記直動部品を中心として環状に設けられ、
    前記弾性体と前記直動部品とは前記環状に当接し、
    前記規制当接面は前記環状に設けられており、
    前記燃料流路は、前記収容凹部及び前記弾性体によって周囲を囲まれる
    ことを特徴とする請求項2または3記載の燃料ポンプ。
JP2017137071A 2017-07-13 2017-07-13 燃料ポンプ Pending JP2019019709A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020070777A (ja) * 2018-11-01 2020-05-07 株式会社デンソー 電磁弁、および、これを用いた高圧ポンプ

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