JP2019018384A - スクリーン印刷機 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、一般に、スクリーン印刷は、平坦面の印刷に適しており、スクリーンマスクとは反対側に向かって凹む曲面のような凹面の印刷には適していない。特許文献1の構成では、平坦なスクリーンマスクが用いられる。このため、被印刷体の形状によっては、印刷液のタレが生じて、被印刷体の見栄えが悪化する虞がある。
スクリーンマスクは、凹面(13)を含む被印刷体(11)に対向するように設けられており、印刷液が透過可能な印刷パターン(21)を有する。
版枠は、印刷パターンよりも外側でスクリーンマスクを固定する。
また、スキージは、スクリーンマスクを被印刷体に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク上を移動したとき、スクリーンマスクに供給されている印刷液(31)が印刷パターンを透過し、印刷液を被印刷体に塗布する。
また、印刷体治具は、被印刷体を収容する治具凹部(71)およびスクリーンマスクに対向し、治具凹部に隣接する治具対向面(72、272)を有し、被印刷体を固定可能である。
治具対向面は、スキージがスクリーンマスクを被印刷体に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク上を移動する方向に向かい、治具凹部に向かって傾斜している。
本実施形態のスクリーン印刷機は、凹面を有する被印刷体に印刷するのに用いられる。
印刷体凹部12は、後述のスクリーンマスク20とは反対側に向かって凹んでいる。また、印刷体凹部12は、被印刷面13を含む。
被印刷体11の凹面としての被印刷面13は、スクリーンマスク20に対向する端面であり、湾曲している。被印刷面13の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心がスクリーンマスク20側となるように、被印刷面13は、形成されている。なお、被印刷面13とは反対側の被印刷体11の面は、湾曲している。
スクリーン印刷機10は、スクリーンマスク20、版枠25、ディスペンサ30、印刷体治具70、スクレーパ35、駆動部40、スキージ50およびスキージホルダ60を備える。スクリーン印刷機10に対して、重力がかかる方向を地方向とする。地方向とは反対の方向を天方向とする。図中において、紙面に対して下方向が地方向と一致し、紙面に対して上方向が天方向と一致する。被印刷体11側を地側とし、被印刷体11とは反対側を天側とする。
スクリーンマスク20は、ディスペンサ30から供給される印刷液31がスクリーンマスク20の繊維の網目を透過可能に、形成されている。
ディスペンサ30は、スクリーンマスク20の天側の面にインク状の印刷液31を供給する。
印刷液31は、水または有機溶剤に塗料が含まれている。図中において、印刷液31は、所在を明確にするため、ドット柄で記載している。
治具凹部71は、被印刷体11の形状に対応して形成され、地方向に向かって凹んでおり、被印刷体11を収容する。治具凹部71が被印刷体11を収容しやすいように、治具凹部71は、被印刷体11よりも大きく形成されている。治具凹部71は、被印刷体11の形状に対応するように、被印刷体11に対向する端面が湾曲している。
駆動部40は、2本のレール41と、2本のレール41を天地方向に動かすアクチュエータから構成されている。なお、図中において、アクチュエータの記載を省略している。
レール41は、天地方向に対して、垂直に延びている。
駆動部40により、スクレーパ35は、天地方向またはレール41が延びる方向に沿って移動可能である。駆動部40が駆動したとき、スクレーパ35は、スクリーンマスク20に押圧しつつ、スクリーンマスク20の天側の面上を移動する。このとき、ディスペンサ30から供給された印刷液31が印刷パターン21の網目に充填される。
スキージホルダ60は、金属または樹脂で形成されており、第1ホルダ61および第2ホルダ62を有し、駆動部40に設けられている。
第1ホルダ61は、スキージ50の板厚方向の一方に設けられており、スキージ50の長さよりも長く形成されている。また、第1ホルダ61は、スキージ50の板厚方向の断面が長方形形状となるように、形成されている。
次に、図2に示すように、スクレーパ35に充填されなかった印刷液31とともにスキージ50は、スクリーンマスク20を押圧しつつ、進行方向Dへ移動する。このとき、スクレーパ35により印刷パターン21に充填された印刷液31が印刷パターン21を透過し、被印刷体11に印刷される。
そこで、本実施形態のスクリーン印刷機10は、簡易な構成で、凹面を有する被印刷体11に対しても印刷液31の膜厚を確保するため、スキージ50、スキージホルダ60および印刷体治具70にある工夫を施している。
スキージ凸部54は、印刷体凹部12の形状に対応するように延びており、印刷体凹部12に向かって延びている。また、スキージ凸部54は、スキージ凸面55を含む。
さらに、スキージ凸面55は、被印刷面13の形状に対応しており、被印刷面13の曲率と等しくなるように、形成されている。ここで、「等しく」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。本明細書中では、「等しく」は、同様に拡大解釈するものとする。
ホルダ凸部64は、スキージ凸部54の形状に対応するように、第1ホルダ61および第2ホルダ62から印刷体凹部12に向かって延びている。また、ホルダ凸部64は、ホルダ凸面65を含む。
ホルダ凸面65は、スクリーンマスク20に対向している面であり、スキージ凸面55の形状に対応して形成されており、湾曲している。ホルダ凸面65の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心が天側となるように、ホルダ凸面65は、形成されている。さらに、ホルダ凸面65は、スキージ凸面55の曲率と等しくなるように、形成されている。
治具対向面72は、治具凹部71に隣接し、スクリーンマスク20に対向している面である。また、治具対向面72は、スキージ凸面55の形状に対応して形成されており、湾曲している。治具対向面72の局所的な曲がり具合を円に近似できる。この近似円の中心が天側となるように、治具対向面72は、形成されている。スキージ50の長手方向における治具対向面72が含む曲線の曲率は、スキージ50の長手方向におけるスキージ凸面55が含む曲線の曲率と等しくなるように、形成されている。
さらに、治具対向面72は、スキージ50がスクリーンマスク20を被印刷体11に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク20を移動する方向に向かい、治具凹部71に向かって傾斜している。
[1]治具対向面72は、スキージ50がスクリーンマスク20を被印刷体11に向かって押圧しつつ、スクリーンマスク20を移動する方向に向かい、治具凹部71に向かって傾斜している。これにより、スキージ50がスクリーンマスク20を押圧しつつ、スクリーンマスク20上を移動するときに、被印刷体11とスクリーンマスク20とが追従しやすくなる。このため、塗布された印刷液31のタレが抑制され、被印刷面13に印刷液31が塗布されやすくなる。したがって、簡易な構成で、被印刷面13に塗布される印刷液31のタレが抑制され、被印刷体11の見栄えが向上する。
第2実施形態では、治具対向面、スキージおよびスキージホルダの形状が異なる点を除き、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、印刷体治具270の治具対向面272は、平面形状に形成されている。
スキージホルダ260は、スキージ250の形状に対応して形成されている。
スクリーンマスク20に対向するホルダ面265は、スキージ面255に対応して形成されており、平面形状に形成されている。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏する。
[i]治具対向面、スキージ凸面およびホルダ凸面は、曲面の数および平面の数に限定されず、複数の曲面の数または複数の平面の数を含んでもよい。
以上、本開示はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
13 ・・・凹面、
20 ・・・スクリーンマスク、
25 ・・・版枠、
31 ・・・印刷液、
50、250 ・・・スキージ、
70、270 ・・・印刷体治具、
71 ・・・治具凹部、
72、272 ・・・治具対向面。
Claims (5)
- 凹面(13)を含む被印刷体(11)に対向するように設けられており、印刷液が透過可能な印刷パターン(21)を有するスクリーンマスク(20)と、
前記印刷パターンよりも外側で前記スクリーンマスクを固定する版枠(25)と、
前記スクリーンマスクに対して前記被印刷体とは反対側に設けられており、前記スクリーンマスクを前記被印刷体に向かって押圧しつつ、前記スクリーンマスク上を移動したとき、前記スクリーンマスクに供給されている印刷液(31)が前記印刷パターンを透過し、印刷液を前記被印刷体に塗布するスキージ(50、250)と、
前記スクリーンマスクに対して前記スキージとは反対側に設けられており、前記被印刷体を収容する治具凹部(71)および前記スクリーンマスクに対向し、前記治具凹部に隣接する治具対向面(72、272)を有し、前記被印刷体を固定可能な印刷体治具(70、270)と、
を備え、
前記治具対向面は、前記スキージが前記スクリーンマスクを前記被印刷体に向かって押圧しつつ、前記スクリーンマスク上を移動する方向に向かい、前記治具凹部に向かって傾斜しているスクリーン印刷機。 - 前記被印刷体は、透明な樹脂である請求項1に記載のスクリーン印刷機。
- 前記治具対向面は、前記凹面を延長した面である延長面(Se)上に位置する請求項1または2に記載のスクリーン印刷機。
- 前記スキージは、前記スクリーンマスクに対向するスキージ面(55、255)を有し、
前記治具対向面は、前記スキージ面の形状に対応して形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリーン印刷機。 - 前記スキージ面(55)は、湾曲しており、
前記治具対向面(72)は、前記スキージ面の形状に対応して湾曲している請求項4のスクリーン印刷機。
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