JP2019016572A - 燃料電池システムおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置の大型化やコストアップを抑制しつつ、当該燃料電池から補機に充分な電力を供給可能とする。【解決手段】燃料電池システムは、アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、燃料電池により発電された電力を交流電力に変換する電力変換装置と、燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置と、電圧変換装置により電圧変換された電力により駆動される補機と、燃料電池から電力変換装置に電力が供給され、かつ燃料電池から電圧変換装置を介して補機に電力が供給されている際に、補機に供給される電力の増加に応じて、燃料電池の出力電圧が上昇するように当該燃料電池から電力変換装置に供給される電力を減少させる制御装置とを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を含む燃料電池システムおよびその制御方法に関する。
従来、この種の燃料電池システムとして、燃料電池の発電電力を商用電力系統と連系するための交流電力に変換する系統連系用インバータと、商用電力系統から供給される交流電力を補機に供給するために直流電力に変換するAC/DCコンバータと、補機に接続された補機電源用DC/DCコンバータと、補機電源用DC/DCコンバータへの電力の供給元をAC/DCコンバータと燃料電池とで選択的に切り換える切換回路とを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この燃料電池システムでは、補機への電力の供給元を切換回路によってAC/DCコンバータ側から燃料電池側に切り換える際に、系統連系用インバータの出力電力を減少させることで燃料電池の電圧低下を抑制している。
特許第5618816号公報
上述のような燃料電池システムでは、燃料電池から補機電源用DC/DCコンバータを介して補機に電力が供給されている際に当該補機の消費電力が増加すると、内部インピーダンスにより燃料電池の出力電圧が低下し、補機電源用DC/DCコンバータの出力電力が減少してしまうことがある。このため、上記従来の燃料電池システムでは、燃料電池から補機に充分な電力を供給可能とするために、当該燃料電池の電圧低下を考慮して補機電源用DC/DCコンバータを設計しなければならず、補機電源用DC/DCコンバータの大型化やコストアップを招いてしまうおそれがある。
そこで、本開示の発明は、燃料電池システムにおいて、燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置の大型化やコストアップを抑制しつつ、当該燃料電池から補機に充分な電力を供給可能とすることを主目的とする。
本開示の燃料電池システムは、アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池により発電された電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置と、前記電圧変換装置により電圧変換された電力により駆動される補機とを含む燃料電池システムにおいて、前記燃料電池から前記電力変換装置に電力が供給され、かつ前記燃料電池から前記電圧変換装置を介して前記補機に電力が供給されている際に、該補機に供給される電力の増加に応じて、前記燃料電池の前記出力電圧が上昇するように該燃料電池から前記電力変換装置に供給される電力を減少させる制御装置を備えるものである。
この燃料電池システムでは、燃料電池から電力変換装置に電力が供給され、かつ燃料電池から電圧変換装置を介して補機に電力が供給されている際に、補機に供給される電力の増加に応じて燃料電池から電力変換装置に供給される電力が減少させられる。これにより、電圧変換装置を流れる電流が予め定められた上限値の範囲内に抑えられたとしても、燃料電池の出力電圧を上昇させて当該燃料電池から補機に充分な電力を供給することが可能となる。そして、この燃料電池システムでは、燃料電池の出力電圧(最低出力電圧)の低下を抑制することができるので、電圧変換装置を流れる電流の上限値を低めに抑えて、当該電圧変換装置の大型化やコストアップを抑制することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記電圧変換装置を流れる電流の許容上限値を上回ると、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になるように前記電力変換装置の出力電力を減少させるものであってもよい。これにより、電圧変換装置の大型化やコストアップをより良好に抑制しつつ、燃料電池から補機に充分な電力を供給可能となる。
更に、前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になると、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以上にならないように前記電力変換装置の出力電力を増加させるものであってもよい。これにより、電圧変換装置の保護を図りつつ、補機の消費電力の減少に応じて、燃料電池から電力変換装置と電圧変換装置との双方に適正に電力を供給することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になった後に、前記電圧変換装置の出力電力が前記電力変換装置の出力電力を減少させる直前の前記燃料電池の出力電圧と前記許容上限値との積値未満になった際に、前記電力変換装置の出力電力を減少させる直前に出力していた交流電力を出力するように前記電力変換装置を制御するものであってもよい。かかる態様においても、電圧変換装置の保護を図りつつ、補機の消費電力の減少に応じて、燃料電池から電力変換装置と電圧変換装置との双方に適正に電力を供給することが可能となる。
本開示の燃料電池システムは、アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池により発電された電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置と、前記電圧変換装置により電圧変換された電力により駆動される補機とを含む燃料電池システムの制御方法において、前記燃料電池から前記電力変換装置に電力が供給され、かつ前記燃料電池から前記電圧変換装置を介して前記補機に電力が供給されている際に、該補機に供給される電力の増加に応じて、前記燃料電池の前記出力電圧が上昇するように該燃料電池から前記電力変換装置に供給される電力を減少させるものである。
この方法によれば、燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置の大型化やコストアップを抑制しつつ、当該燃料電池から補機に充分な電力を供給することが可能となる。
本開示の燃料電池システムを示す概略構成図である。 本開示の燃料電池システムにおいて実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図2の制御ルーチンが実行される際の補機消費電力、燃料電池の出力電圧および出力電流、電圧変換装置から補機に供給される電流、並びに電力変換装置の出力電力の変化を示すタイムチャートである。 本開示の燃料電池システムにおいて実行され得る他の制御ルーチンを例示するフローチャートである。 図4の制御ルーチンが実行される際の補機消費電力、燃料電池の出力電圧および出力電流、電圧変換装置から補機に供給される電流、並びに電力変換装置の出力電力の変化を示すタイムチャートである。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の燃料電池システム10を示す概略構成図である。同図に示す燃料電池システム10は、住宅等に設置されるコジェレネーションシステムとして構成されている。燃料電池システム10は、アノードガス(燃料ガス)中の水素とカソードガス(酸化剤ガス)中の酸素との電気化学反応により発電する燃料電池FCを有する発電ユニット20と、湯水を貯留する貯湯タンク101を有する給湯ユニット100と、システム全体を制御する制御装置50とを含む。発電ユニット20は、燃料電池FCに加えて、断熱性材料により形成された箱型のモジュールケースや、気化器、改質器、例えば天然ガスやLPガスといった原燃料ガス(原燃料)を気化器に供給するための原燃料ガス供給系統、燃料電池FCにカソードガスとしてのエア(空気)を供給するためのエア供給系統、気化器に改質水を供給するための改質水供給系統等を有する(何れも図示省略)。
更に、発電ユニット20は、燃料電池FCで発生した排熱を回収するための排熱回収系統21を有する。排熱回収系統21は、図1に示すように、給湯ユニット100の貯湯タンク101に接続された循環配管22と、循環配管22を流通する湯水と燃料電池FC(燃焼部)からの燃焼排ガスとを熱交換させる熱交換器23と、循環配管22で湯水を循環させる循環ポンプ24と、循環配管22に組み込まれたラジエータ25と、ラジエータ25にエアを送り込む電動ファン(ラジエータファン)26とを含む。電動ファン26を作動させて当該電動ファン26からラジエータ25にエアを送り込むことで、循環配管22を流通する湯水を冷却する(放熱させる)ことができる。これにより、燃料電池FCの運転を停止させることなく、熱交換器23で湯水を昇温させて燃料電池FCの排熱を継続して回収することが可能となる。
また、燃料電池システム10は、燃料電池FCの出力端子に接続された第1DC/DCコンバータ31と、燃料電池FCの出力端子に第1DC/DCコンバータ31と並列に接続された第2DC/DCコンバータ32と、第1DC/DCコンバータ31と共に電力変換装置35を構成するインバータ33とを含む。更に、燃料電池システム10は、燃料電池FCの出力電圧V1を検出する電圧センサ40や、燃料電池FCから出力される電流I1を検出する第1電流センサ41、燃料電池FCから第1DC/DCコンバータ31に供給される電流I2を検出する第2電流センサ42を含む。
第1DC/DCコンバータ31は、図示しないスイッチング素子やトランス等を有し、燃料電池FCからの直流電力(例えばDC100V)を所定電圧(例えばDC400V)まで昇圧してインバータ33に供給する。インバータ33は、第1DC/DCコンバータ31からの直流電力を交流電力に変換するものであり、当該インバータ33の出力端子は、系統電源1に接続された電力ライン2に接続されている。これにより、燃料電池FCからの直流電力を電力変換装置35により交流電力に変換して家電製品等の負荷3に供給することが可能となる。
第2DC/DCコンバータ32は、図示しないスイッチング素子やトランス等を有し、燃料電池FCからの直流電力を所定電圧(例えば、DC24V)まで降圧する。第2DC/DCコンバータ32からの電力は、原燃料ガス供給系統、エア供給系統、改質水供給系統等に含まれるバルブやポンプ、ブロワ、排熱回収系統21の循環ポンプ24、電動ファン26といった補機AMに供給される。更に、第2DC/DCコンバータ32は、スイッチング素子等を流れる電流が予め定められた許容上限値Ilim(例えば、1.2A)を超えないようにする図示しない保護回路を内蔵している。本実施形態において、許容上限値Ilimは、第2DC/DCコンバータ32から出力可能な上限電流値からマージン分を差し引いたものである。そして、第2DC/DCコンバータ32の電源容量は、当該許容上限値Ilimと燃料電池FCの最低出力電圧とから定められる。また、第2DC/DCコンバータ32からの電力は、図示しない電圧レギュレータ等により降圧されて温度センサ等のセンサ類、制御装置50等に供給される。
制御装置50は、CPUや各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入力ポートおよび出力ポート等を含むコンピュータである。制御装置50は、無線式または有線式の通信回線を介して接続された図示しないリモコンや電圧センサ40、第1および第2電流センサ41,42といった各種センサ類からの信号等を入力ポートを介して入力する。また、制御装置50は、電圧センサ40、第1および第2電流センサ41,42からの信号等に基づいて第1および第2DC/DCコンバータ31,32並びにインバータ33への制御信号を生成すると共に当該制御信号を出力ポートを介して出力することにより、これらの機器を制御(スイッチング制御)する。更に、制御装置50は、リモコンや各種センサ類からの信号等に基づいて上記補機AMへの制御信号を生成すると共に当該制御信号を出力ポートを介して出力することにより、該当する補機AMを制御する。
上述のように構成される燃料電池システム10では、燃料電池FCから出力される直流電力が電力変換装置35により交流電力に変換されて電力ライン2に供給されると共に、燃料電池FCから出力される直流電力が第2DC/DCコンバータ32により降圧されて補機AMに供給される。ただし、例えば排熱回収系統21の電動ファン26が作動させられること等により補機AMの消費電力が増加すると、内部インピーダンスにより燃料電池FCの出力電圧が低下し、第2DC/DCコンバータ32の出力電力が減少してしまうことがある。このため、本実施形態の燃料電池システム10では、燃料電池FCから補機AMに充分な電力を供給可能とするために、インバータ33が制御装置50により図3に示す制御ルーチンに従って制御される。
図3の制御ルーチンの開始に際して、制御装置50(図示しないCPU)は、まず、電圧センサ40からの燃料電池FCの出力電圧V1や、第1および第2電流センサ41,42からの電流I1,I2を取得する(ステップS100)。次いで、制御装置50は、ステップS100にて取得した電流I1から電流I2を減じることにより、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3を算出し(ステップS110)、算出した電流I3が第2DC/DCコンバータ32における上記許容上限値Ilimを上回っているか否かを判定する(ステップS120)。ステップS120にて電流I3が許容上限値Ilim以下であると判定した場合(ステップS120:NO)、制御装置50は、インバータ33への電力指令値P2*を設定すると共に(ステップS122)、インバータ33の出力電力P2が電力指令値P2*になるように当該電力指令値P2*に基づいてインバータ33等をスイッチング制御する(ステップS124)。
ステップS122において、燃料電池システム10から系統電源1側への逆潮流が許容されている場合、電力指令値P2*は、予め定められた一定の基準電力P2ref(例えば、700W)に設定される。また、燃料電池システム10から系統電源1側への逆潮流が許容されていない場合、電力指令値P2*は、負荷3の消費電力に応じて設定される基準電力P2ref(例えば、500Wまたは600W)に設定される。そして、制御装置50は、ステップS124の処理が完了した時点で本ルーチンを一旦終了させ、予め定められた時間が経過した段階で再度ステップS100以降の処理を開始する。
一方、ステップS120にて補機AMに供給される電流I3が許容上限値Ilimを上回っていると判定された場合(ステップS120:YES)、燃料電池FCの出力電圧V1の低下により補機AMに充分な電力を供給し得なくなるおそれがある。このため、ステップS120にて肯定判定を行った場合、制御装置50は、第1カウンタn1(初期値:0)をインクリメントし(ステップS130)、当該第1カウンタn1の値に応じたインバータ33の電力指令値P2*を設定する(ステップS140)。ステップS140において、制御装置50は、上述の基準電力P2refから予め定められたインバータ33の出力電力P2の第1変化量ΔP1(正の一定値)と第1カウンタn1との積値を減じることにより電力指令値P2*を設定する。更に、制御装置50は、インバータ33の出力電力P2が電力指令値P2*になるように当該電力指令値P2*に基づいてインバータ33等をスイッチング制御すると共に、所定時間Tが経過するまで待機する(ステップS150)。
ステップS150にて所定時間Tだけ待機した後、制御装置50は、再度、電圧センサ40からの燃料電池FCの出力電圧V1や、第1および第2電流センサ41,42からの電流I1,I2を取得し(ステップS160)、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3を算出する(ステップS170)。更に、制御装置50は、ステップS170にて算出した電流I3が第2DC/DCコンバータ32における許容上限値Ilim以下であるか否かを判定し(ステップS180)、電流I3が許容上限値Ilimを上回っていると判定した場合(ステップS180:NO)、再度ステップS130〜S180の処理を実行する。これにより、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilimを上回っていると判定される間、時間の経過と共にインバータ33の電力指令値P2*が小さく設定されることで燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に供給される電力が減少し、それに伴って燃料電池FCの出力電圧V1を上昇させることができる。
また、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilim以下であると判定すると、制御装置50は、所定時間Tだけ待機した後(ステップS190)、第2カウンタn2(初期値:0)をインクリメントする(ステップS200)。更に、制御装置50は、上記基準電力P2refに予め定められたインバータ33の出力電力P2の第2変化量ΔP2(正の一定値、ΔP2<ΔP1)と第2カウンタn2との積値を加算することにより電力指令値P2*を設定する(ステップS210)。そして、制御装置50は、インバータ33の出力電力P2が電力指令値P2*になるように当該電力指令値P2*に基づいてインバータ33等をスイッチング制御すると共に、所定時間Tが経過するまで待機する(ステップS220)。これにより、燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に供給される電流I2を増加させると共に、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3を減少させることができる。
ステップS220にて所定時間Tだけ待機した後、制御装置50は、再度、電圧センサ40からの燃料電池FCの出力電圧V1や、第1および第2電流センサ41,42からの電流I1,I2を取得し(ステップS230)、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3(=I1−I2)を算出する(ステップS240)。更に、制御装置50は、ステップS240にて算出した電流I3が第2DC/DCコンバータ32の許容上限値Ilim未満であるか否かを判定し(ステップS250)、電流I3が許容上限値Ilim以上であると判定した場合(ステップS250:NO)、再度ステップS190〜S250の処理を実行する。これにより、燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に供給される電流I2をより増加させると共に、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3をより減少させることができる。そして、ステップS250にて電流I3が許容上限値Ilim未満であると判定した場合(ステップS250:YES)、制御装置50は、第1および第2カウンタn1,n2をリセットし(ステップS260)、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のような制御ルーチンが実行される結果、図3に示すように、補機AMの消費電力が増加して第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3が高まり、図2のステップS120にて当該電流I3が第2DC/DCコンバータ32の許容上限値Ilimを上回ったと判定されると(図3における時刻t1)、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilim以下になったと判定されるまでステップS130〜S170の処理が繰り返し実行され、電流I3が許容上限値Ilim以下になるようにインバータ33(電力変換装置35)の出力電力P2が減少させられる。これにより、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilimを上回っていると判定される間、時間の経過と共に燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に供給される電力が減少し、それに伴って燃料電池FCの出力電圧V1が上昇していくことになる。
このように、燃料電池システム10では、燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に電力が供給され、かつ燃料電池FCから第2DC/DCコンバータ32を介して補機AMに電力が供給されている際に、補機AMに供給される電力の増加に応じて燃料電池FCから電力変換装置35に供給される電力が減少させられる。この結果、第2DC/DCコンバータ32を流れる電流I3が保護回路により許容上限値Ilimの範囲内に抑えられたとしても、燃料電池FCの出力電圧V1を上昇させて当該燃料電池FCから補機AMに充分な電力を供給することが可能となる。そして、燃料電池システム10では、燃料電池FCの出力電圧V1すなわち設計上の最低出力電圧の低下を抑制することができるので、第2DC/DCコンバータ32を流れる電流の許容上限値Ilimを低めに抑えて、当該第2DC/DCコンバータ32の大型化やコストアップを良好に抑制することが可能となる。
また、燃料電池システム10では、図2のステップS180にて電流I3が許容上限値Ilim以下になったと判定されると(図3における時刻t2)、ステップS190〜S250の処理が実行され、図3に示すように、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3が許容上限値Ilim以上にならないようにインバータ33(電力変換装置35)の出力電力P2が増加させられる。これにより、第2DC/DCコンバータ32の保護を図りつつ、補機AMの消費電力の減少に応じて、燃料電池FCから電力変換装置35と第2DC/DCコンバータ32との双方に適正に電力を供給することが可能となる。
図4は、上記燃料電池システム10において、燃料電池FCから補機AMに充分な電力を供給可能とするために制御装置50により実行され得る他の制御ルーチンを例示するフローチャートである。なお、図4の制御ルーチンのステップのうち、図3の制御ルーチンのステップと同一のものには同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図4の制御ルーチンが実行され、ステップS120にて第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3が許容上限値Ilimを上回っていると判定した場合(ステップS120:NO)、制御装置50は、ステップS100にて取得した燃料電池FCの出力電圧V1に電流I2を乗じることにより、その時点でのインバータ33の出力電力P2を算出する(ステップS126)。更に、制御装置50は、ステップS100にて取得した燃料電池FCの出力電圧V1を電圧V1mとしてRAMに格納(記憶)すると共に、ステップS126にて算出したインバータ33の出力電力P2を電力P2mとしてRAMに格納(記憶)する(ステップS128)。そして、制御装置50は、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilim以下になったと判定するまで、ステップS130〜S170の処理を繰り返し実行する。
また、ステップS180にて電流I3が許容上限値Ilim以下であると判定すると、制御装置50は、所定時間Tだけ待機した後(ステップS190)、再度、電圧センサ40からの燃料電池FCの出力電圧V1や、第1および第2電流センサ41,42からの電流I1,I2を取得する(ステップS205)。更に、制御装置50は、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3(=I1−I2)を算出し(ステップS215)、当該電流I3をステップS205にて取得した燃料電池FCの出力電圧V1に乗じることにより第2DC/DCコンバータ32の出力電力P3を算出する(ステップS225)。また、制御装置50は、上述の電圧V1mに第2DC/DCコンバータ32における許容上限値Ilimを乗じることにより第2DC/DCコンバータ32における電力リミット値P3limを算出する(ステップS235)。そして、制御装置50は、ステップS225に算出した出力電力P3がステップS235にて算出した電力リミット値P3lim未満であるか否かを判定する(ステップS245)。
ステップS245にて出力電力P3が電力リミット値P3lim以上であると判定した場合(ステップS245:NO)、制御装置50は、再度ステップS180〜S245の処理を実行する。また、ステップS245にて出力電力P3が電力リミット値P3lim未満であると判定した場合(ステップS245:YES)、制御装置50は、第1カウンタn1をリセットすると共に、ステップS128にて記憶した電力P2mをインバータ33の電力指令値P2*に設定し、更に、当該インバータ33等をスイッチング制御し(ステップS255)、本ルーチンを一旦終了させる。なお、ステップS180〜S245の処理が実行される間、インバータ33は、出力電力P2がステップS180にて肯定判定がなされる直前に設定された電力指令値P2*になるように制御される。
図4の制御ルーチンが実行された場合、図5に示すように、第2DC/DCコンバータ32から補機AMに供給される電流I3が許容上限値Ilim以下になった後に(図5における時刻t2)、当該第2DC/DCコンバータ32の出力電力P3がインバータ33(電力変換装置35)の出力電力P2を減少させる直前(図5における時刻t1)の燃料電池FCの出力電圧V1と許容上限値Ilimとの積値である電力リミット値P3lim未満になった際に(図5における時刻t3)、インバータ33の出力電力P2を減少させる直前に出力していた電力P2mを出力するようにインバータ33(電力変換装置35)が制御される。このような制御を実行しても、第2DC/DCコンバータ32の保護を図りつつ、補機AMの消費電力の減少に応じて、燃料電池FCから電力変換装置35と第2DC/DCコンバータ32との双方に適正に電力を供給することが可能となる。
以上説明したように、本開示の燃料電池システム10では、燃料電池FCから電力変換装置35すなわちインバータ33に電力が供給され、燃料電池FCから第2DC/DCコンバータ32を介して補機AMに電力が供給されている際に、補機AMに供給される電力の増加に応じて、燃料電池FCの出力電圧V1が上昇するように当該燃料電池FCから電力変換装置35(インバータ33)に供給される電力が減少させられる。これにより、燃料電池FCの出力電圧V1を電圧変換する第2DC/DCコンバータ32の大型化やコストアップを抑制しつつ、当該燃料電池FCから補機AMに充分な電力を供給することが可能となる。
なお、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、燃料電池システムの製造産業等において利用可能である。
1 系統電源、2 電力ライン、3 負荷、10 燃料電池システム、20 発電ユニット、21 排熱回収系統、22 循環配管、23 熱交換器、24 循環ポンプ、25 ラジエータ、26 電動ファン、31 第1DC/DCコンバータ、32 第2DC/DCコンバータ、33 インバータ、35 電力変換装置、40 電圧センサ、41 第1電流センサ、42 第2電流センサ、50 制御装置、100 給湯ユニット、101 貯湯タンク、AM 補機、FC 燃料電池。

Claims (5)

  1. アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池により発電された電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置と、前記電圧変換装置により電圧変換された電力により駆動される補機とを含む燃料電池システムにおいて、
    前記燃料電池から前記電力変換装置に電力が供給され、かつ前記燃料電池から前記電圧変換装置を介して前記補機に電力が供給されている際に、該補機に供給される電力の増加に応じて、前記燃料電池の前記出力電圧が上昇するように該燃料電池から前記電力変換装置に供給される電力を減少させる制御装置を備える燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記電圧変換装置を流れる電流の許容上限値を上回ると、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になるように前記電力変換装置の出力電力を減少させる燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になると、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以上にならないように前記電力変換装置の出力電力を増加させる燃料電池システム。
  4. 請求項2に記載の燃料処理システムにおいて、
    前記制御装置は、前記補機に供給される電流が前記許容上限値以下になった後に、前記電圧変換装置の出力電力が前記電力変換装置の出力電力を減少させる直前の前記燃料電池の出力電圧と前記許容上限値との積値未満になった際に、前記電力変換装置の出力電力を減少させる直前に出力していた交流電力を出力するように前記電力変換装置を制御する燃料電池システム。
  5. アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池により発電された電力を交流電力に変換する電力変換装置と、前記燃料電池の出力電圧を電圧変換する電圧変換装置と、前記電圧変換装置により電圧変換された電力により駆動される補機とを含む燃料電池システムの制御方法において、
    前記燃料電池から前記電力変換装置に電力が供給され、かつ前記燃料電池から前記電圧変換装置を介して前記補機に電力が供給されている際に、該補機に供給される電力の増加に応じて、前記燃料電池の前記出力電圧が上昇するように該燃料電池から前記電力変換装置に供給される電力を減少させる燃料電池システムの制御方法。
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