JP2019015643A - 距離判定システム及び距離判定方法 - Google Patents

距離判定システム及び距離判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019015643A
JP2019015643A JP2017134180A JP2017134180A JP2019015643A JP 2019015643 A JP2019015643 A JP 2019015643A JP 2017134180 A JP2017134180 A JP 2017134180A JP 2017134180 A JP2017134180 A JP 2017134180A JP 2019015643 A JP2019015643 A JP 2019015643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
unit
distance
identifier
distance determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017134180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6847782B2 (ja
Inventor
五郎丸 秀樹
Hideki Goromaru
秀樹 五郎丸
文彦 間形
Fumihiko Magata
文彦 間形
英朗 山本
Hideaki Yamamoto
英朗 山本
秀樹 川邊
Hideki Kawabe
秀樹 川邊
尊彦 吉田
Takahiko Yoshida
尊彦 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2017134180A priority Critical patent/JP6847782B2/ja
Publication of JP2019015643A publication Critical patent/JP2019015643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6847782B2 publication Critical patent/JP6847782B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)

Abstract

【課題】第三者の有する装置によって通信デバイスまでの距離が判定されることを防ぐ。【解決手段】距離判定システム1は、発信装置10と距離判定装置20とを備え、発信装置10は、発信装置識別子を含む第1送信データを作成する送信データ作成部12と、送信電力識別子を第1送信データに付加した第2送信データを作成する制御部13と、電力強度の電力で第2送信データ含む第1電文を送信する送信部14と、を備え、距離判定装置20は、発信装置10から第1電文を受信し、第1電文を示す電波の電波強度を取得する受信部22と、送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する調整部23と、電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置20から発信装置までの距離を判定する距離判定部24と、距離と、発信装置識別子とを表示する表示部25と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、距離判定装置から発信装置までの距離を判定する距離判定システム及び距離判定方法に関する。
近距離無線通信技術の一つとしてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)が知られている。BLEは、Bluetoothによる通信を低電力消費で行うことを意図して開発された技術である。また、BLEにおけるRSSI(Received Signal Strength Indication)と呼ばれる電波強度を用いて距離を判定する技術が知られている。この技術において、距離判定装置は、Bluetoothデバイスが有するBLEのタグから発信される電波を任意の場所で受信する。BLEのタグは、任意のUUID(Universally Unique Identifier)という識別子を有する。そして、距離判定装置は、該RSSI(以下、「電波強度」という)に基づいて、該距離判定装置から該UUID(以下、「識別子」という)で識別される該タグを有するBluetoothデバイスまでの距離を判定する。
例えば、非特許文献1には、電波を用いて近距離無線通信を行う通信デバイス間の距離と、通信デバイスが受信する電波の電波強度との関係を利用して、通信デバイスの位置を判定することが開示されている。
また、非特許文献2には、BLEの電波強度の変化に基づいて、通信デバイスの移動方位及び移動距離を判定することが記載されている。
また、非特許文献3には、フィンガープリント方式を用いて、通信デバイスの位置を判定することが記載されている。
また、非特許文献4には、位置の判定を行う領域に設置されたベースと通信デバイス間の通信におけるRSSI値と、予め学習した測定環境の特徴とに基づいて、端末の位置を判定することが記載されている。
また、非特許文献5には、BLEに対応したスマートフォンがBLEの電波を検知するアプリケーションをダウンロードし、該アプリケーションを用いて発信装置から送信された電波の識別子及び電波強度を取得することが記載されている。これにより、複数の検知装置を用いなくてもBLEに対応した1台のスマートフォンにより、該スマートフォンとタグを有する通信デバイスとの距離を判定することができる。
佐藤智美、外5名、「Bluetoothの電波強度を用いた位置推定方式の検討」、DEIM Forum(データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム)、B9-4、2011年 堀川三好、外3名、「BLE位置測位及びPDRを用いたハイブリッド型屋内位置測位手法の提案」、情報処理学会研究報告、Vol.2015-MBL-76 No.13、Vol.2015-CDS-14 No.13、2015年10月2日 Ramsey Faragher、外1名、「Location Fingerprinting With Bluetooth Low Energy Beacons」、IEEE JOURNAL ON SELECTED AREAS IN COMMUNICATIONS、VOL.33、NO.11、2015年11月 辻野友孝、外3名、「学習に基づく位置座標推定システムとその応用」、第23回人工知能学会全国大会(The 23rd Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence)、2009年 ASCII.jp、"iPhone/iPadが2台あればOK、iBeaconを実体験する"、平成24年12月26日、[平成29年6月1日検索]、インターネット<URL:http://ascii.jp/elem/000/000/964/964201/>
上述のように、“通信デバイスの識別子を示す電波”の電波強度を取得し、該電波強度に基づいて、該電波の受信場所から通信デバイスまでの距離を判定する技術が知られている。例えば、BLE規格、WiFi(登録商標)規格に対応したスマートフォン、ウェアラブルデバイス等が、識別子を示す電波を発信する。この場合、該電波を受信した装置が該電波の強度に基づいて、電波が示す識別子で識別されるスマートフォン、ウェアラブルデバイス等までの距離を判定する。
このような技術を用いることによって、通信デバイスを検知して距離を測定できる検知機を複数台配置し、複数の該検知機から得た任意の識別子を有する通信デバイスまでの距離をフィンガープリントや三辺測量を用いて該通信デバイスの場所を特定するシステムを構築することは可能である。例えば、親が子供の場所を確認するために該システムを用いることも考えられる。親が該通信デバイスを子供に所持させ、親は該システムにアクセスして子供が所持する通信デバイスの場所を確認することができる。
しかしながら、このような通信デバイスの場所を特定する該システムを用いずに、容易に検知機と通信デバイスとの間の距離を測定することが可能である。例えば、BLEに対応したスマートフォンは、BLE規格に準拠して電波を発信する通信デバイスとの距離を測定することができる。そのため、第三者が所有する検知機と対象者が所有する通信デバイスとの間の距離と、第三者の目視による対象者の確認で、第三者は通信デバイスを所有する対象者の場所を特定することも可能である。第三者が対象者の通信デバイスとの距離を認識することによって、該通信デバイスを有する対象者に対して誘拐、ストーキング行為等の犯罪を行ったり、プライバシーを侵害したりする可能性がある。また、悪意のある第三者が、近くにある住居に通信デバイスを有する住人が在宅しているのか否かを認識する可能性がある。また、通信デバイスを有する対象者がストーカーから逃れたり、ストーカーに目視で認識されないために変装したりしても、該対象者が所持する通信デバイスが発信する電波によって第三者から対象者までの距離を知られてしまう可能性がある。
かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、第三者の有する装置によって通信デバイスまでの距離が判定されることを防ぐことのできる距離判定システム及び距離判定方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る距離判定システムは、互いに近距離の無線通信を行う発信装置と距離判定装置とを備える距離判定システムであって、前記発信装置は、該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成する送信データ作成部と、電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成する制御部と、前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を送信する送信部と、を備え、前記距離判定装置は、前記発信装置から前記第1電文を受信し、前記第1電文を示す電波の電波強度を取得する受信部と、前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する調整部と、前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定する距離判定部と、前記距離判定部によって判定された前記距離と、前記第2送信データに含まれる前記発信装置識別子とを表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る距離判定システムは、発信装置と、該発信装置と近距離の無線通信を行う複数の距離判定装置と、該距離判定装置から情報を受信する位置判定装置とを備える距離判定システムであって、前記発信装置は、該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成する送信データ作成部と、電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成する制御部と、前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を前記検位置判定装置へ送信する送信部と、を備え、前記複数の距離判定装置それぞれは、前記発信装置の前記送信部から前記第1電文を受信し、前記電文を示す電波の電波強度を取得する受信部と、前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する調整部と、前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定する距離判定部と、自装置の位置を示す位置情報と、前記距離を示す距離情報とを含む第2電文を前記位置判定装置へ送信する送信部とを備え、前記位置判定装置は、前記複数の距離判定装置それぞれの前記送信部から前記第2電文と前記電波強度情報とを受信する受信部と、複数の前記第2電文それぞれに含まれる前記自位置情報及び前記距離情報に基づいて、前記発信装置の位置を判定する位置判定部と、前記位置判定部によって判定された前記発信装置の位置を示す位置情報と、前記第2電文に含まれる前記発信装置識別子とを表示装置に送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る距離判定方法は、互いに近距離の無線通信を行う発信装置と距離判定装置とが実行する距離判定方法であって、前記発信装置が、該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成するステップと、電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成するステップと、前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を送信するステップと、を含み、前記距離判定装置が、前記発信装置から前記第1電文を受信し、前記第1電文を示す電波の電波強度を取得するステップと、前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出するステップと、前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定するステップと、前記距離と、前記第2送信データに含まれる前記発信装置識別子とを表示するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、第三者の有する装置によって、通信デバイスまでの距離が判定されることを防ぐことを目的とする。
第1の実施形態に係る距離判定システムの構成例を示す図である。 図1に示す送信設定部によって設定された送信設定情報の例を示す図である。 第1送信データ、第2送信データ、及び第1電文の構造を示す図である。 図1に示す受信設定部によって設定された受信設定情報の例を示す図である。 第1の実施形態の全体構成イメージ、並びに距離判定装置及び他の装置それぞれの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る距離判定方法の準備処理の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る距離判定方法の表示処理の一例を示すシーケンス図である。 図7に示す送信設定情報に基づく処理の詳細を示すフロー図である。 図7に示す受信設定情報に基づく処理の詳細を示すフロー図である。 第2の実施形態に係る距離判定システムの構成例を示す図である。 第3送信データ及び第2電文の構造を示す図である。 第2の実施形態の全体構成イメージ、及び位置判定装置の表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る距離判定システムの他の構成例を示す図である。 第2の実施形態に係る距離判定システムの他の構成例を示す図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る距離判定システム1の構成例を示す。図1に示すように、距離判定システム1は、発信装置10と距離判定装置20とを備える。発信装置10と距離判定装置20とは互いに近距離の無線通信を行うことができる。近距離の無線通信の規格は、例えば、BLE規格、WiFi規格を含んでよい。
<発信装置>
発信装置10は、任意のデータを含む第1電文を近距離の無線通信により発信する。発信装置10は、送信設定部11と、送信データ作成部12と、制御部13と、送信部14とを備える。
送信設定部11は、発信装置識別子と、送信間隔情報と、送信設定情報とを設定する。発信装置識別子は、発信装置10を一意に識別するための識別子である。送信間隔情報は、送信データ作成部12が第1送信データを作成する時間間隔を示す情報であり、送信部14が第1電文を送信する時間間隔を示す情報でもある。
送信設定情報は、送信電力識別子と、該送信電力識別子が、後述する第1送信データに連続して付加される回数又は時間、及び付加される順序と、該送信電力識別子に対応した電力強度との組合せを複数含む。
具体的には、図2に示すように、送信設定情報は、項番と、送信電力識別子と、待機回数と、手続情報との組合せが複数含まれる。項番は、送信設定情報に含まれる各組合せを識別する番号である。送信電力識別子は、各項番に対応する待機回数及び手続情報を識別する名称である。待機回数は、制御部13が連続して同一の送信電力識別子を第1送信データに付加する回数である。待機時間は、制御部13が連続して同一の送信電力識別子を第1送信データに付加する時間である。手続情報は、電力強度と順序とを含む。電力強度は、送信部14がデータを送信する際に用いられる送信電力の強度を示す。順序は、送信データ作成部12及び制御部13が処理に用いる送信電力識別子の順序を示す。
送信データ作成部12は、発信装置10が起動されると、送信設定部11から発信装置識別子と送信間隔情報を取得し、メモリに記憶する。また、送信データ作成部12は、送信間隔情報が示す時間間隔で第1送信データを作成する。第1送信データは、図3(a)に示すように、例えば、発信装置識別子及び任意のデータを含むデータである。送信データ作成部12は、第1送信データを作成すると、該第1送信データを制御部13へ出力する。
制御部13は、発信装置10が起動されると、送信設定部11から送信設定情報を取得し、メモリに記憶する。具体的には、制御部13は、送信設定情報の各項番、並びに各項番にそれぞれ対応する送信電力識別子、待機回数、及び手続情報をメモリに記憶する。
また、制御部13は、定数nを送信設定情報における組合せの数(行数)として記憶する。制御部13は、送信設定情報の各項番に対応する第1変数kを初期値(例えば「1」)にして、メモリに記憶する。制御部13は、送信設定情報の待機回数に対応する第2変数sを、第1変数kが示す項番に対応する待機回数として、メモリに記憶する。図2に示す例では、制御部13は、第1変数kを初期値「1」に設定し、第2変数sを項番「1」に対応する待機回数「1200」とする。
また、制御部13は、送信データ作成部12から出力された第1送信データを受け取る。制御部13は、第1送信データを受け取ると、送信設定情報が示す所定の規則に基づいて所定の処理を行う。所定の処理には、図3(b)に示されるような、送信設定情報に記憶されている複数の送信電力識別子のいずれかを第1送信データに付加した第2送信データを作成し、送信部14へ出力する処理が含まれる。所定の処理には、第1送信データに付加した送信電力識別子に対応する電力強度を示す電力強度情報を送信部14へ出力する処理が含まれる。
ここで、制御部13が所定の規則に基づいて第2送信データを生成する処理について詳細に説明する。
制御部13は、送信設定情報に含まれる待機回数又は待機時間と、順序とに基づいて送信電力識別子を第1送信データに付加した第2送信データを作成する。図2に示される例を用いて説明すると、制御部13は、上述のように、第1変数kを初期値「1」、第2変数sを「1200」としている。制御部13は、送信データ作成部12から第1送信データを受け取ると、メモリに記憶されている第2変数sから1を減じる。そして、制御部13は、第2変数sが1以上である場合、第1変数kが示す項番に対応する手続情報に基づいて処理を行う。具体的には、第2変数sである1200から1を減じた1199は1以上である。この場合、制御部13は、第1変数kに対応する項番1の送信電力識別子「abc1」を第1送信データに付加して第2送信データを作成する。また、制御部13は、第1変数kに対応する項番1の送信手続情報に基づいて電力強度100%を示す電力強度情報を送信部14へ出力する。なお、送信電力を変更しない場合の電力強度を100%とする。
制御部13は、次に第1送信データを受け取ると、第2変数sからさらに1を減じる。具体的には、制御部13は第2変数sである1199から1を減じた1198を新たな第2変数sとする。この新たな第2変数sである1198は1以上である。この場合、制御部13は上述と同様の処理を行う。このようにして、制御部13は、第1送信データを受け取るごとに処理を繰り返し、第2変数sが1より小さくなると、第1変数kが送信設定情報の行数nと同一であるか否かを判定する。
第1変数kが送信設定情報の行数nと同一であると判定されると、制御部13は、第1変数kを1とする。第1変数kが送信設定情報の行数nと同一でないと判定されると、制御部13は、第1変数kに1を加えた値を新たな第1変数kとする。図2に示す例では、n=4である。また、上述の例では第1変数kは1であるため、nと同一ではない。そこで、制御部13は、第1変数kである1に1を加えた2を新たな第1変数kとする。そして、制御部13は、第2変数sを第1変数kに対応する項番2の待機回数である600とする。そして、制御部13は、項番2の送信電力識別子「def2」を第1送信データに付加して第2送信データを作成する。また、制御部13は、生成した第2送信データを送信部14へ出力する。また、制御部13は、第1変数kに対応する項番2の送信手続情報に基づいて電力強度80%を示す電力強度情報を送信部14へ出力する。
制御部13は、この処理を繰り返すごとに第2変数sを1ずつ減じる。そして、制御部13は、第2変数sが1より小さくなると、第1変数kに1を加えて3にし、第2変数sを項番3に対応する待機回数300とする。なお、送信間隔情報に示される時間間隔で送信データ作成部12が第1送信データを作成し、制御部13が第1送信データに対して上記の処理を行うと、図2に示す例では600回処理を繰り返す時間は1分間に相当する。
送信部14は、制御部13から出力された電力強度情報と第2送信データとを受け取る。送信部14は、制御部13から第2送信データを受け取ると、該第2送信データを含む第1電文を生成する。電文は、図3(c)に示すような、第2送信データにヘッダ及びフッダを付加したデータである。送信部14は、該第2送信データが生成されると、受け取った電力強度情報が示す電力強度の電力で第1電文を送信する。
<距離判定装置>
距離判定装置20は、発信装置10から送信された第1電文を受信する。距離判定装置20は、該第1電文を示す電波の電波強度に基づいて、距離判定装置20から発信装置10までの距離を判定する。図1に示すように、距離判定装置20は、受信設定部21と、受信部22と、調整部23と、距離判定部24と、表示部25とを備える。
受信設定部21は、所定の情報を記憶するメモリである。受信設定部21は、図4に示すような受信設定情報を設定する。受信設定情報には、項番と、送信電力識別子と、受信手続情報との組合せが複数含まれる。項番は、受信設定情報に含まれる各組合せを識別する番号である。送信電力識別子は、発信装置10に設定されている送信手続情報に含まれる送信電力識別子と同一である。受信手続情報は、送信手続情報に対応する。具体的には、受信手続情報は、送信手続情報が示す所定の規則に基づいて送信電力が変更された場合に受信した電波の電波強度を、送信電力が変更されずに送信された場合の電波強度に補正するための規則を示している。さらに具体的には、受信手続情報は、各送信電力識別子に対応した電波強度補正係数を含む。電波強度補正係数は、送信手続情報において送信電力識別子に対応する電力強度の逆数である。これにより、受信手続情報に基づいて電波強度を補正することによって算出された電波強度補正値は、発信装置10が電力を変更せずに送信した電波を受信した場合の電波強度を示す。
受信部22は、発信装置10から送信された第1電文を受信する。受信部22は、第1電文に含まれる第2送信データを取得する。受信部22は、第1電文を示す電波の電波強度を取得し、該電波強度を含む電波強度情報を生成する。受信部22は、第2送信データと電波強度情報とを調整部23へ出力する。
調整部23は、距離判定装置20が起動されると、受信設定部21によって設定された受信設定情報を取得し、メモリに記憶する。具体的には、調整部23は、受信設定情報の各項番、並びに各項番にそれぞれ対応する送信電力識別子及び手続情報をメモリに記憶する。
調整部23は、受信部22から出力された第2送信データと電波強度情報とを受け取る。調整部23は、第2送信データに含まれる送信電力識別子に対応する電波強度補正係数を用いて電波強度を補正する。
具体的には、調整部23は、第2送信データから送信電力識別子を取得する。そして、調整部23は、第2送信データの送信電力識別子と受信設定情報の送信電力識別子を照らし合わせ、対象の受信手続情報を取得する。例えば、調整部23は、第2送信データに含まれる送信電力識別子と同一の、受信設定情報に含まれる送信電力識別子に対応する電波強度補正係数を取得する。そして、調整部23は、取得した電波強度補正係数に基づいて、電波強度を補正する。図4に示す例を用いて説明すると、第2送信データの送信電力識別子が「abc1」である場合、電波強度補正係数は100/100であるため電波強度を補正しない。電波強度情報に含まれる送信電力識別子が「def2」である場合、電波強度補正係数は100/90である。この場合、調整部23は、電波強度を100/90倍に補正することによって電波強度補正値を算出する。同様にして、第2送信データの送信電力識別子が「ghk3」、「hij4」である場合、調整部23はそれぞれ電波強度を100/80倍、100/90倍に補正して、電波強度補正値を算出する。
調整部23は、電波強度補正値を含む電波強度補正情報と、第2送信データに含まれる第1送信データとを距離判定部24へ出力する。
距離判定部24は、電波強度補正情報と、第1送信データとを受け取る。距離判定部24は、電波強度補正情報に含まれる電波強度補正値に基づいて、距離判定装置20から発信装置10までの距離を判定する。距離の判定には、任意の公知の方法が用いられてよい。例えば、距離判定部24は、電波強度補正値に対応して予めメモリに記憶されている距離を抽出し、抽出した距離を距離判定装置20から発信装置10までの距離とすることができる。
なお、発信装置10と距離判定装置20との間の近距離通信の規格としてBLE規格が適用される場合、距離判定部24は、第1電文の任意のフィールド(例えば、ヘッダ部)に含まれる電波強度フィールドの値を用いて距離を判定してもよい。電波強度フィールドには、通信が行われる2つの通信デバイス間の距離と、電波強度との関係が示されている。したがって、距離判定部24は、電波強度補正値に基づいて、該基準を示す電波強度フィールドの値を用いて距離を判定することができる。
距離判定部24は、電波強度補正値に基づいて判定した距離を示す距離情報と、第1送信データに含まれる発信装置識別子とを表示部25へ出力する。距離判定部24は、距離情報の代わりに、あるいは距離情報に加えて電波強度補正情報を表示部25へ出力してもよい
表示部25は、距離判定部24から出力された発信装置識別子と、距離情報とを受け取る。表示部25は、発信装置識別子と、距離情報とをディスプレイに表示する。表示部25は、距離情報の代わりに、又は距離情報に加えて電波強度補正情報を受け取り、ディスプレイに表示してもよい。
図5には、表示部25が、発信装置識別子と、電波強度補正情報とをディスプレイに表示する例が示されている。本実施形態の距離判定装置20が備える表示部25は、上述のように、調整部23によって電波強度補正情報が含む電波強度補正値を表示する。一方、本実施形態の距離判定装置20とは異なる他の装置は、該装置が受信した電波の電波強度を補正することができず、そのまま表示する。
次に、距離判定システム1による距離判定方法の準備処理について、図6を参照して説明する。図6は、距離判定方法の設定処理の一例を示すシーケンス図である。準備処理は、発信装置10及び距離判定装置20がそれぞれ起動されると開始される。
送信データ作成部12は、送信設定部11から発信装置識別子と送信間隔情報を取得し、メモリに記憶する(ステップS11)。
制御部13は、送信設定部11から送信設定情報を取得し、メモリに記憶する(ステップS12)。
次に、制御部13は、定数nの値を送信設定情報の行数にして記憶する(ステップS13)。
次に、制御部13は、第1変数kを初期値にして、メモリに記憶する(ステップS14)。
次に、制御部13は、第2変数sを、第1変数kが示す項番に対応する待機回数にして、メモリに記憶する(ステップS15)。
調整部23は、受信設定部21によって設定された受信設定情報を取得し、メモリに記憶する(ステップS16)。
次に、距離判定システム1による距離判定方法の表示処理について、図7を参照して説明する。図7は、距離判定方法の表示処理の一例を示すシーケンス図である。準備処理は、発信装置10及び距離判定装置20それぞれの準備処理が終了すると開始される。
次に、送信データ作成部12は、送信設定部11に設定されている送信間隔情報が示す時間間隔で第1送信データを作成する(ステップS21)。
次に、送信データ作成部12は第1送信データを制御部13へ出力する(ステップS22)。
制御部13は、送信データ作成部12から出力された第1送信データを受け取る(ステップS23)。
次に、制御部13は、送信設定情報に基づく処理を行う(ステップS24)。
ここで、制御部13行う送信設定情報に基づく処理について、図8を参照して詳細に説明する。
まず、制御部13は、メモリに記憶されている第2変数sから1を減じる(ステップS241)。
次に、制御部13は、第2変数sが1未満であるか否かを判定する(ステップS242)。
ステップS242で第2変数sが1未満であると判定されると、制御部13は、第1変数kがnと同一であるか否かを判定する(ステップS243)。
第1変数kがnと同一であると判定されると、制御部13は、第1変数kを1とする(ステップS244)。
第1変数kがnと同一でないと判定されると、制御部13は、第1変数kに1を加算とする(ステップS245)。
次に、制御部13は、第2変数sを、第1変数kが示す項番に対応する待機回数にして、メモリに記憶する(ステップS246)。
次に、制御部13は、第1変数kの項番に対応する送信電力識別子を第1送信データに付加して第2送信データを作成する(ステップS247)。
次に、制御部13は、第1変数kの項番に対応する手続情報に基づいて電力強度情報を送信部14へ出力する(ステップS248)。
次に、制御部13は、ステップS247で作成した第2送信データを送信部14へ出力する(ステップS249)。
図7に戻って、送信部14は、制御部13から出力された電力強度情報を受け取る(ステップS25)。
送信部14は、第2送信データを受け取る(ステップS26)。
次に、送信部14は、第2送信データに基づき、第1電文を作成する(ステップS27)。
次に、送信部14は、電力強度情報が示す電力強度の電力で第1電文を送信する(ステップS28)。
距離判定装置20の受信部22は、発信装置10から送信された第1電文を受信する(ステップS29)。
次に、受信部22は、第1電文から第2送信データを取得し、第2送信データと第1電文を示す電波の電波強度を示す電波強度情報とを調整部23へ出力する(ステップS30)。
調整部23は、受信部22から出力された第2送信データと電波強度情報とを受け取る(ステップS31)。
次に、調整部23は、メモリに記憶されている受信設定情報に基づく処理を行う(ステップS32)。
ここで、調整部23によって行われる受信設定情報に基づく処理について、図9を参照して詳細に説明する。
調整部23は、第2送信データから送信電力識別子を取得する(ステップS321)。
次に、調整部23は、第2送信データの送信電力識別子と受信設定情報の送信電力識別子とを照らし合わせ、対象の受信手続情報を取得する(ステップS322)。
次に、調整部23は、受信手続情報に含まれる電波強度補正係数を用いて、電波強度情報が示す電波強度を補正することによって、電波強度補正値を算出する(ステップS323)。
図7に戻って、調整部23は、電波強度補正値を示す電波強度補正情報と、第2送信データに含まれる第1送信データを距離判定部24へ出力する(ステップS33)。
距離判定部24は、調整部23から出力された第1送信データと電波強度情報とを受け取る(ステップS34)。
距離判定部24は、電波強度情報に示される電波強度補正値に基づいて、距離判定装置20から発信装置10までの距離を判定する(ステップS35)。
次に、距離判定部24は、発信装置識別子と距離情報とを表示部25へ出力する(ステップS36)。
表示部25は、距離判定部24から出力された発信装置識別子と距離情報とを受け取る(ステップS37)。
次に、表示部25は、発信装置識別子と距離情報とをディスプレイに表示する(ステップS38)。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、発信装置10は、送信電力識別子で識別される電力強度の電力で電波を送信する。該電波を受信した距離判定装置20は、送信電力識別子に基づいて該電波の電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する。そして、距離判定装置20は電波強度補正値に基づいて、距離判定装置20から発信装置10までの距離を判定する。このため、距離判定装置20は、発信装置10が電力を変更せずに送信した電波を受信した場合の電波強度を取得することができ、該電波強度に基づいて発信装置10までの距離を判定することができる。
一方、第三者の有する装置は、発信装置10が電力を変更して送信した電波を受信する。このため、該電波の電波強度に基づいて判定した発信装置10の距離は正確ではない。言い換えれば、仮に発信装置10が静止している場合も、他の装置が受信する第1電文を示す電波の電波強度は変更されるため、該他の装置は、発信装置10が動いていると認識する。
また、発信装置10は、所定の規則に基づく複数の送信電力識別子のうち一の送信電力識別子に対応する電力強度の電力で第2送信データを送信する。そのため、第三者の有する装置は、仮に発信装置10から送信される電波を受信しても、送信電力識別子に基づく電波強度の補正を行えない。したがって、第三者の有する装置による、該装置から発信装置10までの距離が判定されることを防止する。
以上より、正当な距離判定装置20が、該距離判定装置20から発信装置10までの距離を判定できるとともに、第三者の有する装置による、該装置から発信装置10までの距離が判定されることを防止する。
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図10に示すように、第2の実施形態に係る距離判定システム2は、発信装置10と、複数の距離判定装置30と、位置判定装置40と、表示装置50とを備える。発信装置10は、複数の距離判定装置30それぞれと近距離の無線通信により通信可能である。近距離の無線通信の規格は、例えば、WiFi規格を含んでよい。距離判定装置30と位置判定装置40とは近距離又は遠距離の無線通信規格、あるいは有線の通信規格により通信可能である。図10においては、距離判定装置30と位置判定装置40とは、有線の通信規格により通信する例が示されている。位置判定装置40と表示装置50とは近距離又は遠距離の無線通信規格、あるいは有線の通信規格により通信可能である。図10においては、位置判定装置40と表示装置50とは無線の通信規格により通信する例が示されている。なお、第1の実施形態における距離判定システム1と同様の構成ブロックについては同一の参照符号を付して、適宜、説明を省略する。
<発信装置>
第2の実施形態における発信装置10は、第1の実施形態における発信装置10と同様である。
<距離判定装置>
複数の距離判定装置30は、それぞれ異なる場所に存在する。距離判定装置30は、それぞれ受信設定部31と、受信部32と、調整部33と、距離判定部34と、自位置報告部35と、送信データ作成部36と、送信部37とを備える。
受信設定部31、受信部32、調整部33、及び距離判定部34は、それぞれ第1の実施形態の受信設定部21、受信部22、調整部23、及び距離判定部24と同様である。
自位置報告部35は、距離判定装置30の位置を示す自位置情報を取得する。例えば、自位置報告部35は、GPS受信機を有してもよい。この場合、自位置報告部35は、GPS衛星から情報を受信し、当該情報に基づいて自位置情報を取得する。また、距離判定装置30が固定して設置されている場合、自位置報告部35は、距離判定装置30のメモリにあらかじめ記憶されている自位置情報を取得する。また、自位置報告部35は、取得した自位置情報を送信データ作成部36に出力する。
送信データ作成部36は、第3送信データを作成する。図11(a)に示すように、第3送信データは、受信部32が受信した第1電文に含まれる発信装置識別子及び任意データと、距離判定装置30を識別するための距離判定装置識別子と、距離判定部24によって判定された距離を示す距離情報と、自位置報告部35から出力された自位置情報とを含む。送信データ作成部36は、第3送信データを作成すると、当該第3送信データを送信部37に出力する。
送信部37は、送信データ作成部36から出力された第3送信データを受け取る。送信部37は、送信データ作成部36から第3送信データを受け取ると、該第3送信データを含む第2電文を生成する。図11(b)に示すように、第2電文は、第3送信データにヘッダ及びフッダを付加したデータである。送信部37は、第2電文を生成すると、該第2電文を位置判定装置40に送信する。
<位置判定装置>
位置判定装置40は、受信部41と、位置判定部42と、送信部43とを備える。
受信部22は、複数の距離判定装置30それぞれから第2電文を受信する。また、受信部22は、複数の第2電文にそれぞれ含まれる自位置情報と距離情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子との組合せを複数、位置判定部42に出力する。
位置判定部42は、受信部22から出力された自位置情報と距離情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子との組合せを複数、受け取る。上述のように、自位置情報は距離判定装置30の位置を示し、距離情報は距離判定装置30から発信装置10までの距離を示す。このため、位置判定部42は、複数の距離判定装置30それぞれから、発信装置識別子で識別される発信装置10までの距離に基づいて発信装置10の位置を判定する。それぞれの距離に基づく位置の判定には、任意の公知の手法が用いることができる。また、位置判定部42は、判定された位置を示す位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とを送信部43に出力する。
送信部43は、位置判定部42から出力された位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とを表示装置50に送信する。
<表示装置50>
表示装置50は、受信部51と、表示部52とを備える。
受信部51は、位置判定装置40から送信された位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とを受信する。受信部51は、受信した位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とを表示部52に出力する
表示部52は、受信部51から出力された位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とを受け取る。図12に示すように、表示部52は、受け取った位置情報と発信装置識別子と距離判定装置識別子とをディスプレイに表示する。なお、表示部52は、距離判定装置識別子をディスプレイに表示しなくてもよい。この場合、第3送信データ及び第2電文には距離判定装置識別子が含まれなくてもよい。
なお、図13に示すように、第1の実施形態において、発信装置10及び距離判定装置20は、それぞれ第1時刻部15及び第2時刻部26を備えてもよい。
第1時刻部15は、時刻と送信電力識別子とを対応して設定する。第2時刻部26は、時刻と送信電力識別子とを対応して設定する。
この場合、第1時刻部15は、現在時刻と所定の数値とを組み合わせて算出したハッシュ値を送信電力識別子として作成する。そして制御部13は、第1時刻部15によって作成された該発信装置識別子を第1送信データに付加した第2送信データを作成する。この場合、距離判定装置20の受信部22が発信装置10から送信された第1電文を受信すると、第2時刻部26は、受信した時刻と所定の数値を組み合わせてハッシュ値を算出する。そして、調整部23は、ハッシュ値が送信電力識別子と同一である場合、該送信電力識別子に対応する電波強度補正係数で電波強度を補正する。
また、図14に示すように、第2の実施形態において、発信装置10及び距離判定装置20は、それぞれ第1時刻部15及び第2時刻部26を備えてもよい。第2の実施形態における第1時刻部15及び第2時刻部26は第1の実施形態における第1時刻部15及び第2時刻部26と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、発信装置10は、送信電力識別子で識別される電力強度の電力で電波を送信し、複数の距離判定装置30が該電波を受信する。複数の距離判定装置30それぞれは、発信装置10から送信された第1電文に含まれる送信電力識別子に基づいて該電波の電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する。そして、複数の距離判定装置30それぞれは電波強度補正値に基づいて、自装置から発信装置10までの距離を判定する。
一方、第三者の有する装置は、発信装置10が電力を変更して送信した電波を受信する。このため、該電波の電波強度に基づいて判定した発信装置10の距離は正確ではない。言い換えれば、仮に発信装置10が静止している場合も、他の装置が受信する第1電文を示す電波の電波強度は変更されるため、該他の装置は、発信装置10が動いていると認識する。このため、第三者の有する装置が、該電波の電波強度に基づいて、該装置から発信装置10までの距離を判定することを防ぐことができるという第1の実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、第2に実施形態によれば、距離判定装置20は、複数の距離判定装置30それぞれから発信装置10までの距離に基づいて発信装置10の位置を判定することができる。
また、上述した発信装置10として機能させるためにコンピュータを好適に用いることができる。そのようなコンピュータは、発信装置10の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを該コンピュータのデータベースに格納しておき、該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行させることで実現することができる。距離判定装置20についても同様である。
また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
上述の実施形態において、送信設定部11は複数の発信装置識別子を設定してもよい。この場合、送信データ作成部12は、第1送信データに含める発信装置識別子を所定の変更規則で変更してもよい。例えば、送信データ作成部12は、所定の時間または所定の回数、複数の発信装置識別子のうち一の発信装置識別子を第1送信データに含める。その後、送信データ作成部12は、複数の発信装置識別子のうち他の発信装置識別子を第1送信データに含める。そして、制御部13が上述のように第1送信データに送信電力識別子を付加した第2送信データを作成し、送信部14が第2送信データを含む第1電文を距離判定装置20へ送信する。
このような態様において、受信設定部21は、一の発信装置10をそれぞれ識別するための複数の発信装置識別子の変更規則を設定する。これにより、表示部25は、変更規則に従って特定された、発信装置10の送信データ作成部12が変更する前の発信装置識別子を表示する。
一方、送信データ作成部12が、第1送信データに含める発信装置識別子を任意の規則で変更した場合、他の装置は、同一の発信装置10から異なる複数の発信装置識別子をそれぞれ含んだ複数の第1電文を受信する。このとき、他の装置は、複数の異なる発信装置10から複数の第1電文を受信したと認識する。すなわち、他の装置は、複数の第1電文を送信した発信装置10が同一であっても、その旨を認識できない。すなわち、さらに、上述のように他の装置は、電波強度を補正することができないため、複数の第1電文それぞれを送信した発信装置10までの距離を誤って判定する。したがって、仮に、一の発信装置10が静止している状態でも、他の装置は、複数の発信装置10が動いていると認識する。以上により、他の装置が、該他の装置から発信装置10までの距離を正しく判定することをより一層困難にすることができる。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1,2 距離判定システム
10 発信装置
11 送信設定部
12 送信データ作成部
13 制御部
14,37,43 送信部
15 第1時刻部
20,30 距離判定装置
21,31 受信設定部
22,32,41,51 受信部
23,33 調整部
24,34 距離判定部
25, 表示部
26 第2時刻部
35 自位置報告部
36 送信データ作成部
40 位置判定装置
42 位置判定部
50 表示装置
52 表示部

Claims (8)

  1. 互いに近距離の無線通信を行う発信装置と距離判定装置とを備える距離判定システムであって、
    前記発信装置は、
    該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成する送信データ作成部と、
    電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成する制御部と、
    前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を送信する送信部と、を備え、
    前記距離判定装置は、
    前記発信装置から前記第1電文を受信し、前記第1電文を示す電波の電波強度を取得する受信部と、
    前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する調整部と、
    前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定する距離判定部と、
    前記距離判定部によって判定された前記距離と、前記第1電文に含まれる前記発信装置識別子とを表示する表示部と、を備えることを特徴とする距離判定システム。
  2. 前記制御部は、複数の前記送信電力識別子のうち一の送信電力識別子を前記第1送信データに付加し、
    前記送信部は、前記一の送信電力識別子に対応する前記電力強度の電力で前記第1電文を送信することを特徴とする請求項1に記載の距離判定システム。
  3. 前記発信装置は、前記送信電力識別子と、前記送信電力識別子が前記第1送信データに連続して付加される回数又は時間、及び前記付加される順序と、前記送信電力識別子に対応した前記電力強度との組合せを複数含む送信設定情報を設定する送信設定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記回数又は前記時間、及び前記順序で、前記一の送信電力識別子を前記第1送信データに付加した前記第2送信データを作成し、
    前記距離判定装置は、複数の前記送信電力識別子と、該送信電力識別子にそれぞれ対応する前記電力強度の逆数である電波強度補正係数とを含む受信設定情報を設定する受信設定部をさらに備え、
    前記調整部は、前記第1電文に含まれる前記一の送信電力識別子に対応する電波強度補正係数を用いて電波強度を補正することを特徴とする請求項2に記載の距離判定システム。
  4. 前記発信装置は、時刻と送信電力識別子とを対応して設定する第1時刻部をさらに備え、
    前記送信部は、現在時刻に対応して設定された送信電力識別子に対応する電力強度の電力で前記第1電文を送信し、
    前記距離判定装置は、時刻と送信電力識別子とを対応して設定する第2時刻部をさらに備え、
    前記調整部は、前記発信装置から前記第1電文を受信した時刻に対応して設定された送信電力識別子に対応する電波強度補正係数で、前記電波強度を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の距離判定システム。
  5. 前記第1電文の任意のフィールドには、前記距離と前記電波強度との関係を示す値を有する電波強度フィールドが含まれ、
    前記調整部は、該電波強度フィールドの値を用いて、前記電波強度を補正することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の距離判定システム。
  6. 前記距離判定装置は、前記発信装置識別子の変更規則を設定する受信設定部を備え、
    前記送信データ作成部は、前記発信装置識別子を前記変更規則に従って変更し、
    前記表示部は、前記変更規則に従って特定された、前記送信データ作成部が変更する前の前記発信装置識別子を表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の距離判定システム。
  7. 発信装置と、該発信装置と近距離の無線通信を行う複数の距離判定装置と、該距離判定装置から情報を受信する位置判定装置とを備える距離判定システムであって、
    前記発信装置は、
    該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成する送信データ作成部と、
    電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成する制御部と、
    前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を前記位置判定装置へ送信する送信部と、を備え、
    前記複数の距離判定装置それぞれは、
    前記発信装置の前記送信部から前記第1電文を受信し、前記第1電文を示す電波の電波強度を取得する受信部と、
    前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出する調整部と、
    前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定する距離判定部と、
    自装置の位置を示す自位置情報と、前記距離を示す距離情報とを含む第2電文を前記位置判定装置へ送信する送信部とを備え、
    前記位置判定装置は、
    前記複数の距離判定装置それぞれの前記送信部から前記第2電文を受信する受信部と、
    複数の前記第2電文それぞれに含まれる前記自位置情報及び前記距離情報に基づいて、前記発信装置の位置を判定する位置判定部と、
    前記位置判定部によって判定された前記発信装置の位置を示す位置情報と、前記第2電文に含まれる前記発信装置識別子とを表示装置に送信する送信部と、を備えることを特徴とする距離判定システム。
  8. 互いに近距離の無線通信を行う発信装置と距離判定装置とが実行する距離判定方法であって、
    前記発信装置が、
    該発信装置を識別するための発信装置識別子を含む第1送信データを作成するステップと、
    電力強度を識別するための送信電力識別子を前記第1送信データに付加した第2送信データを作成するステップと、
    前記電力強度の電力で前記第2送信データ含む第1電文を送信するステップと、を含み、
    前記距離判定装置が、
    前記発信装置から前記第1電文を受信し、前記第1電文を示す電波の電波強度を取得するステップと、
    前記第1電文に含まれる前記送信電力識別子に対応する電波強度補正係数に基づいて前記電波強度を補正することによって電波強度補正値を算出するステップと、
    前記電波強度補正値に基づいて、該距離判定装置から前記発信装置までの距離を判定するステップと、
    前記距離と、前記第2送信データに含まれる前記発信装置識別子とを表示するステップと、を含むことを特徴とする距離判定方法。
JP2017134180A 2017-07-07 2017-07-07 距離判定システム及び距離判定方法 Active JP6847782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017134180A JP6847782B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 距離判定システム及び距離判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017134180A JP6847782B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 距離判定システム及び距離判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019015643A true JP2019015643A (ja) 2019-01-31
JP6847782B2 JP6847782B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=65358408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017134180A Active JP6847782B2 (ja) 2017-07-07 2017-07-07 距離判定システム及び距離判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6847782B2 (ja)

Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10112670A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Yaesu Musen Co Ltd 相対位置判別無線通信方式
JP2004053510A (ja) * 2002-07-23 2004-02-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2004328542A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sharp Corp 無線通信装置および無線通信システム
JP2006020004A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 通信端末装置及び通信システム
JP2006329854A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Hitachi Ltd 無線通信システム、ノード位置算出方法及びノード
JP2007088943A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 端末装置、および、プログラム
JP2011139503A (ja) * 2004-10-07 2011-07-14 Nec Corp 位置情報認識システムおよび方法、ならびに携帯端末およびそのプログラム
JP2013242282A (ja) * 2012-05-23 2013-12-05 Rohm Co Ltd 送信回路およびそれを集積化した集積回路、ならびに、送信装置、位置測位システム、送信方法
JP2014153209A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Ntt Docomo Inc 距離推定方法、送信電力制御方法、ユーザ装置、及び基地局
JP2015511085A (ja) * 2012-03-13 2015-04-13 クアルコム,インコーポレイテッド ワイヤレス発見範囲の制限
WO2015177002A1 (en) * 2014-05-23 2015-11-26 Deutsche Telekom Ag Method and system for estimating the geographical distance or for estimating a range of the geographical distance between at least two user equipments, mobile communication network, user equipment, program and computer program product
WO2016060177A1 (ja) * 2014-10-17 2016-04-21 株式会社Nttドコモ ユーザ装置、及び距離推定方法
JP2016200561A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 株式会社リコー 測定装置、測定システムおよびプログラム
JP2017103785A (ja) * 2016-12-27 2017-06-08 株式会社インテック 位置情報サービスのための端末、無線信号検知装置及びサーバー

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10112670A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Yaesu Musen Co Ltd 相対位置判別無線通信方式
JP2004053510A (ja) * 2002-07-23 2004-02-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置検出システム
JP2004328542A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Sharp Corp 無線通信装置および無線通信システム
JP2006020004A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 通信端末装置及び通信システム
JP2011139503A (ja) * 2004-10-07 2011-07-14 Nec Corp 位置情報認識システムおよび方法、ならびに携帯端末およびそのプログラム
JP2006329854A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Hitachi Ltd 無線通信システム、ノード位置算出方法及びノード
JP2007088943A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 端末装置、および、プログラム
JP2015511085A (ja) * 2012-03-13 2015-04-13 クアルコム,インコーポレイテッド ワイヤレス発見範囲の制限
JP2013242282A (ja) * 2012-05-23 2013-12-05 Rohm Co Ltd 送信回路およびそれを集積化した集積回路、ならびに、送信装置、位置測位システム、送信方法
JP2014153209A (ja) * 2013-02-08 2014-08-25 Ntt Docomo Inc 距離推定方法、送信電力制御方法、ユーザ装置、及び基地局
WO2015177002A1 (en) * 2014-05-23 2015-11-26 Deutsche Telekom Ag Method and system for estimating the geographical distance or for estimating a range of the geographical distance between at least two user equipments, mobile communication network, user equipment, program and computer program product
WO2016060177A1 (ja) * 2014-10-17 2016-04-21 株式会社Nttドコモ ユーザ装置、及び距離推定方法
JP2016200561A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 株式会社リコー 測定装置、測定システムおよびプログラム
JP2017103785A (ja) * 2016-12-27 2017-06-08 株式会社インテック 位置情報サービスのための端末、無線信号検知装置及びサーバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP6847782B2 (ja) 2021-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8892118B2 (en) Methods and apparatuses for use in providing position assistance data to mobile stations
KR101990233B1 (ko) Ble에 의한 위치 결정 방법 및 그 장치
CA2834737C (en) Method and apparatus for sharing connectivity settings via social networks
US20170123039A1 (en) Ultra wideband (uwb)-based high precision positioning method and system
JP5093316B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム、およびプログラム
US9301098B2 (en) Location detection in wireless communication networks
US20140197990A1 (en) Method for enhancing location identity through incorporation of shorter range communication and sensing (nearlocate)
KR20130060279A (ko) 위치 결정 보조 데이터의 이동국 중심 결정을 위한 방법 및 장치
JP6073378B2 (ja) 位置決め方法及び位置決め装置、及び、コンピュータプログラム
TW201140122A (en) Portable electronic device positioning based on identifiable zones presenting reduced wireless communication conditions
Osmani et al. An analysis of distance estimation to detect proximity in social interactions
US9635547B1 (en) Systems, devices, and methods for obfuscating location
KR20180130761A (ko) 위치 정보 판단 시스템, 서버 및 방법
US10057056B2 (en) Method and device for generating a secret cryptographic key, which is common to a first node and a second node, with the aid of at least one helper node
JP6847782B2 (ja) 距離判定システム及び距離判定方法
JP2015162781A (ja) 受信装置及び位置特定方法
WO2013046817A1 (ja) 情報処理装置
Els et al. An indoor office locator for the partially blind
JP6032424B2 (ja) 行動検出システム
JP2012184984A (ja) 位置特定装置、位置特定方法、プログラム、及び位置特定システム
KR101600258B1 (ko) 근거리 무선통신장치를 이용해 위치 기반으로 소셜 그룹을 형성하는 방법
EP3040918A1 (en) System for locating of lost items
JP2018074418A (ja) 通信装置、通信方法、プログラムおよび通信システム
KR101725525B1 (ko) 단말 간 통신 및 어플리케이션을 이용한 사회안전망 시스템
JP2017049168A (ja) 位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6847782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150