JP2019015541A - レンズ測定装置 - Google Patents

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基司 田中
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Abstract

【課題】 被検レンズの光学特性を精度よく測定できるレンズ測定装置を提供する。【解決手段】 第1指標パターンを形成した第1照射パターンと、第1指標パターンを形成しない第2照射パターンと、を切り換えて測定光を照射可能な照射手段と、測定光に第2指標パターンを形成するための指標板と、レンズ及び指標板を経由した測定光を受光する受光素子と、指標板を経由した第1照射パターンを受光素子によって受光することで、第1指標パターン及び第2指標パターンを含むレンズの第1画像を取得するとともに、指標板を経由した第2照射パターンを受光素子によって受光することで、第2指標パターンを含むレンズの第2画像を取得する制御手段と、第1画像と第2画像を処理することで、第1指標パターンの第3画像を取得する取得手段と、第2画像と第3画像に基づいて、レンズのレンズ情報を取得する演算手段と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、レンズの光学特性を測定するレンズ測定装置に関する。
レンズ測定装置としては、レンズメータやカップ取付け装置が知られている。レンズメータは、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することによって、被検レンズの光学特性(例えば、屈折度数等)を測定する(特許文献1参照)。カップ取付け装置は、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することによって取得した被検レンズの測定結果に基づいて、被検レンズの加工を行うためのカップの取付け位置を決定する(特許文献2参照)。
特開2008−241694号公報 特開2000−079545号公報 特開2001−021449号公報
レンズ測定装置を用いて被検レンズの光学特性を測定する方法としては、被検レンズに対して指標板を上下動させ、被検レンズに投影される指標パターンを変化させることによって、光学特性を演算する方法が知られていた(特許文献3参照)。ところが、指標板を平行に移動させることで生じる微細なずれを補正することは難しく、移動時に指標板が傾いてしまうと、被検レンズに投影される指標パターンがずれ、正確な光学特性を取得できない場合があった。また、指標板を上下動させるので、レンズ測定装置が故障する可能性、及び測定に時間を要するという問題もあった。
本開示は、上記従来技術に鑑み、被検レンズの光学特性を精度よく測定することができるレンズ測定装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するため、本開示は以下の構成を備えることを特徴とする。
(1) 本開示の第1態様に係るレンズ測定装置は、レンズの光学特性を測定するレンズ測定装置であって、第1指標パターンを形成して前記第1指標パターンを第1照射パターンとしてレンズに照射可能な照射手段であって、前記第1照射パターンと、前記第1指標パターンを形成しない第2照射パターンと、を切り換えてレンズに測定光を照射可能な照射手段と、前記照射手段によって出射された前記測定光に、第2指標パターンを形成するための指標板と、前記レンズ及び前記指標板を経由した前記測定光を受光する受光素子と、前記照射手段によって、前記第1照射パターンを前記レンズに照射し、前記指標板を経由した前記第1照射パターンを前記受光素子によって受光することで、前記第1指標パターン及び前記第2指標パターンを含む前記レンズの第1画像を取得するとともに、前記照射手段によって、前記第2照射パターンを前記レンズに照射し、前記指標板を経由した前記第2照射パターンを前記受光素子によって受光することで、前記第2指標パターンを含む前記レンズの第2画像を取得する制御手段と、前記第1画像と前記第2画像を処理することで、前記レンズのレンズ情報を取得する演算手段と、を備えることを特徴とする。
本実施例に係るレンズ測定装置の外観図である。 レンズ測定装置における光学系を示す図である。 指標板を示す図である。 光源を説明する図である。 0D基準状態において受光素子が受光する像の一例である。 被検レンズを載置した状態において受光素子が受光する像の一例である。 レンズ測定装置における制御系を示す図である。 基準画像と被検レンズの画像の関係を示す図である。 受光素子に受光された光線を説明する図である。 第1指標パターンとは異なる指標パターンを含む被検レンズの像の一部を拡大した図である。
<概要>
以下、典型的な実施形態の1つについて、図面を参照して説明する。図1〜図10は、本実施形態に係るレンズ測定装置を説明する図である。本実施形態においては、レンズ測定装置の奥行き方向(前後方向)をZ方向、奥行き方向に垂直な平面上の水平方向(左右方向)をX方向、奥行き方向に垂直な平面上の鉛直方向(上下方向)をY方向として説明する。また、本実施例における平行な状態とは、完全な平行状態及び略平行な状態を含む。なお、以下の<>にて分類された項目は、独立または関連して利用され得る。
例えば、本実施例におけるレンズ測定装置(例えば、レンズ測定装置1)は、レンズ(例えば、被検レンズLE)の光学特性を測定する。例えば、レンズ測定装置1としては、レンズの光学特性を測定するための測定光学系(例えば、測定光学系10)を有するものであればよい。すなわち、レンズ測定装置は、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することによって、被検レンズの光学特性を測定するレンズメータであってもよい。また、レンズ測定装置は、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することによって取得した被検レンズの測定結果に基づいて、被検レンズの加工を行うためのカップの取付け位置を決定するカップ取付け装置であってもよい。
例えば、測定光学系は、測定光をレンズに投光し、レンズ及び指標板(例えば、指標板14)を経由した測定光を受光素子(例えば、受光素子11)で受光することによって、被検レンズの光学特性を測定する構成であってもよい。例えば、このような測定光学系としては、受光素子、絞り(例えば、絞り12)、コンデンサレンズ(例えば、コンデンサレンズ13)、指標板、照射手段(例えば、光源15)等を備えていてもよい。
例えば、指標板は、第2指標パターン(例えば、第2指標パターンM2)を有してもよい。例えば、第2指標パターンは、指標板上の位置座標を把握することが可能であればよく、種々の形状を適用することができる。例えば、第2指標パターンは、多数の線から構成されていてもよい。例えば、第2指標パターンは、格子形状、放射形状、同心円形状等の形状であってもよい。また、例えば、第2指標パターンは、等間隔で配置されてもよいし、非等間隔で配置されてもよい。
例えば、第2指標パターンは、フォトリソグラフィ、コーティング処理、印刷等の手法によって指標板に形成されてもよい。なお、これらの手法は、第2指標パターンを形成するために用いてもよいし、第2指標パターン以外の部分を形成するために用いてもよい。また、例えば、第2指標パターンは、円孔、角孔、スリット孔等の孔を配置することによって指標板に形成されてもよい。例えば、これによって、照射手段によって出射された測定光に第2指標パターンを形成することができる。
例えば、照射手段は、第1指標パターン(例えば、第1指標パターンM1)を形成して、第1指標パターンを第1照射パターンとしてレンズに照射する。また、例えば、照射手段は、第1指標パターンを形成しない第2照射パターンをレンズに照射する。例えば、照射手段は、第1照射パターンと、第2照射パターンと、を切り換えてレンズに測定光を照射可能な構成であってもよい。例えば、このような照射手段としては、LCD、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることができる。例えば、これらのディスプレイにおいて表示画面を制御することで、第1指標パターンを形成するかしないかを切り換えてもよい。これによって、照射手段から出射された測定光に第1指標パターンを形成することができる。
なお、照射手段は、レンズに第1指標パターンを形成することが可能な構成であればよく、前述のディスプレイに限定されない。例えば、LED等の光源と、第1指標パターンを有するパターン形成板と、を用いた構成であってもよい。この場合、パターン形成板は、指標板であってもよいし、スクリーンであってもよい。例えば、光源からの測定光をパターン形成板に向けて照射することで、レンズに第1指標パターンが形成されるようにしてもよい。
例えば、第1指標パターンは、照射手段上の位置座標を把握することが可能であればよく、種々の形状を適用することができる。例えば、第1指標パターンは、多数の点から構成されていてもよい。また、例えば、第1指標パターンは、格子形状、放射形状、同心円形状等の形状であってもよい。また、例えば、第1指標パターンは、等間隔で配置されてもよいし、非等間隔で配置されてもよい。
なお、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1指標パターンと第2指標パターンがそれぞれ異なる形状で構成されているが、第1指標パターンと第2指標パターンは同一の形状で構成されていてもよい。
<光学特性の取得>
例えば、制御手段(例えば、制御部60)は、照射手段によって第1照射パターンをレンズに照射し、指標板を経由した第1照射パターンを受光素子によって受光することで、第1指標パターン及び第2指標パターンを含むレンズの第1画像(例えば、第1画像P1)を取得してもよい。また、例えば、制御手段は、照射手段によって第2照射パターンをレンズに照射し、指標板を経由した第2照射パターンを受光素子によって受光することで、第2指標パターンを含むレンズの第2画像(例えば、第2画像P2)を取得してもよい。
また、例えば、演算手段(例えば、制御部60)は、第1画像と第2画像を処理することで、レンズのレンズ情報を取得する。例えば、この場合、演算手段は、レンズ情報としてレンズの光学特性を取得する。例えば、レンズの光学特性は、球面度数S、柱面度数C、乱視軸角度A、プリズム量Δ等であってもよい。
例えば、レンズ測定装置は、このような構成を備えることで、指標板あるいはレンズを移動させなくても、異なる位置に置かれた指標パターンが照射された2枚のレンズ像を取得することができ、これらを用いてレンズの光学特性を精度よく取得することができる。
なお、例えば、レンズ測定装置は、第1画像と第2画像を処理することで、第1指標パターンの第3画像(例えば、第3画像P3)を取得する取得手段(例えば、制御部60)を備えていてもよい。この場合、取得手段は、第1画像と第2画像を差分処理することによって、第3画像を取得するようにしてもよい。例えば、差分処理としては、第1画像と第2画像の各画素位置から輝度値を検出し、これらの値を除算してもよい。また、例えば、差分処理としては、第1画像と第2画像の各画素位置から輝度値を検出し、これらの値を減算してもよい。なお、レンズ測定装置は、第1画像と第2画像において異なる部分を抽出できる処理を行う構成であればよく、差分処理に限定されない。また、画素位置から検出されるものは彩度や色相等であってもよく、輝度値に限定されない。これによって、第1画像と第2画像に共通して含まれる第2指標パターンを取り除き、第1指標パターンのみを残した第3画像を容易に取得することができる。
例えば、演算手段は、第2画像と第3画像に基づいて、レンズのレンズ情報を取得する。この場合、演算手段は、第2画像と第3画像に基づいて光線追跡処理を行うようにしてもよい。これによって、照射手段からレンズに向けて照射された測定光が、照射手段及び指標板のどの位置を通過してレンズに到達したかを知ることができる。例えば、光源から指標板までの距離は既知であるため、この距離と、光線追跡処理によって得られた位置座標(測定光が出射された光源上の位置座標及び測定光が通過した指標板上の位置座標)と、により、レンズ載置台からレンズ裏面までの距離が影響しないところで、光線が屈折した角度を求めることができる。これにより、光線が屈折した角度を用いて、精度よくレンズの光学特性を演算することができる。
<隠しマークの検出>
例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、レンズのレンズ情報として、レンズに施された隠しマーク(例えば、隠しマーク50)を検出するための構成を備えていてもよい。例えば、この場合、照射手段は、第1指標パターンとは異なる少なくとも1つの指標パターン(例えば、指標パターンM3)を形成することが可能であってもよい。例えば、第1指標パターンとは異なる少なくとも1つの指標パターンは、明暗の異なる2つの画像から構成される指標パターンであってもよい。この場合には、例えば、縞模様や格子模様等の規則的なパターンであってもよい。もちろん、不規則なパターンであってもよい。
例えば、制御手段は、照射手段によって形成された複数の指標パターンをレンズに照射してもよい。また、例えば、制御手段は、複数の指標パターンを含むレンズの複数の画像を取得してもよい。例えば、演算手段は、レンズの複数の画像に基づいて、レンズ情報としてレンズの隠しマークを取得するようにしてもよい。例えば、このような構成を備えたレンズ測定装置であれば、レンズの隠しマークを良好に取得することができる。
なお、例えば、レンズ測定装置は、測定光の光路において指標板を移動させる駆動手段(例えば、駆動手段16)を備えていてもよい。例えば、レンズの光学特性を取得する場合には、指標板によって測定光に第2指標パターンを形成させるが、レンズの隠しマークを検出する場合には、測定光に第2指標パターンを形成させなくてもよい。例えば、このような構成を備えることによって、第1指標パターンとは異なる指標パターンを照射する際には、指標板を測定光の光路外に配置し、指標板によって形成される第2指標パターンを除くことができる。従って、複数の指標パターンのみをレンズに投影し、隠しマーク等のレンズ情報を精度よく検出することができる。
なお、例えば、第2指標パターンは、指標板において全面的に形成してもよいし、部分的に形成してもよい。例えば、指標板の全面に第2指標パターンを形成した場合には、レンズの全体に対して第2指標パターンを投影することが可能である。このため、例えば、レンズ測定装置は、第1照射パターン及び第2照射パターンを切り換えてレンズに照射し、レンズの任意の点における光学特性を取得するようにしてもよい。また、例えば、レンズ測定装置は、第1照射パターン及び第2照射パターンを切り換えてレンズに照射し、レンズの全体における光学特性を取得するようにしてもよい。この場合、レンズの光学特性を分布として示すようにしてもよい。
例えば、指標板の一部に第2指標パターンを形成した場合には、レンズの一部分に対して第2指標パターンを投影することが可能である。例えば、レンズの一部分とは、レンズに施された一方の隠しマークと、他方の隠しマークと、の間の領域であって、レンズの遠用ポイント及び近用ポイントを含む領域であってもよい。これによって、例えば、レンズ測定装置は、第1照射パターン及び第2照射パターンを切り換えてレンズに照射することで、レンズの遠用ポイントから近用ポイントにかけての光学特性を取得してもよい。また、例えば、レンズ測定装置は、指標板を移動させることなく、第1指標パターンとは異なる指標パターンをレンズに照射して、隠しマークを精度よく取得してもよい。もちろん、レンズの一部分に対して第2指標パターンが投影される場合であっても、隠しマークを検出する場合には指標板を移動させてもよい。
<実施例>
以下、本開示の実施例について図面を用いて説明する。例えば、レンズ測定装置1は、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することによって、被検レンズを測定する測定光学系を備えたレンズメータであってもよい。また、例えば、レンズ測定装置は、測定光を被検レンズに投光し、被検レンズを通過した測定光を受光素子で受光することで被検レンズの測定結果を取得し、被検レンズの加工を行うためのカップの取付け位置を決定するカップ取付け装置であってもよい。なお、本実施例においては、レンズ測定装置として、被検レンズを測定してカップを取付けるためのカップ取付け装置を例に挙げて説明する。
図1は本実施例に係るレンズ測定装置1の外観図である。例えば、レンズ測定装置1は、ディスプレイ(モニタ)2、入力用スイッチ3、レンズ載置台6、眼鏡フレーム形状測定ユニット7、カップ取付け機構8等を備える。また、レンズ測定装置1は、その内部に測定光学系10を備える(詳細については後述する)。
例えば、ディスプレイ2にはLCD(Liquid Crystal Display)が用いられる。なお、ディスプレイ2としては、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いる構成であってもよく、本実施例に限定されない。
例えば、ディスプレイ2はタッチパネルである。すなわち、本実施例においては、ディスプレイ2が操作部(コントローラ)として機能する。例えば、ディスプレイ2から入力された操作指示に応じた信号は、後述する制御部60(図7参照)に出力される。なお、ディスプレイ2はタッチパネル式でなくてもよいし、ディスプレイ2と操作部とを別に設ける構成であってもよい。例えば、この場合、操作部としては、マウス、ジョイスティック、キーボード、携帯端末等の少なくともいずれかを用いることができる。
例えば、ディスプレイ2は、レンズ測定装置1に搭載されたディスプレイであってもよい。また、ディスプレイ2は、レンズ測定装置1に接続されたディスプレイであってもよい。例えば、この場合には、パーソナルコンピュータのディスプレイを用いる構成としてもよい。なお、ディスプレイ2は、複数のディスプレイを併用する構成であってもよい。
例えば、ディスプレイ2にはレンズ情報等が表示される。例えば、レンズ情報とは、被検レンズLEの光学特性(例えば、球面度数S、柱面度数C、乱視軸角度A、プリズム量Δ等)及び光学特性分布、被検レンズLEの外形形状、被検レンズLEの隠しマーク、被検レンズLEのプリントマーク、被検レンズLEに付された印点、被検レンズLEに固定するカップの外形形状等である。
例えば、入力用スイッチ3は、レンズ測定装置1に各種の処理を実行させるための信号を入力する際に使用する。例えば、各種の処理とは、測定モードの切り換え、被検レンズLEの加工条件の決定等である。例えば、本実施例では、入力用スイッチ3がディスプレイ2の画面上において電子的に表示される。すなわち、ディスプレイ2の画面をタッチすることで、入力用スイッチ3を操作することができる。なお、入力用スイッチ3は、本体カバー4やディスプレイカバー5等に設置する構成であってもよく、本実施例に限定されない。
例えば、レンズ載置台6は、被検レンズLEを載置するための台である。例えば、本実施例においては、被検レンズLEが凸面(前面)を上方向にして載置される。なお、被検レンズLEは凹面(後面)を上方向にして載置する構成としてもよい。例えば、レンズ載置台6は、ガラス板、プラスチック板、アクリル板等の透明な部材で形成されていてもよい。
例えば、眼鏡フレーム形状測定ユニット7は、眼鏡フレームの形状をトレースする際に用いる。例えば、眼鏡フレーム形状測定ユニット7を用いることによって、眼鏡フレームに枠入れするレンズの玉型形状等を取得することができる。なお、眼鏡フレーム形状測定ユニット7の構成、及び眼鏡フレーム形状測定ユニット7を用いた眼鏡フレーム形状のトレース方法についての詳細は、特開2015−007536号公報を参照されたい。
例えば、カップ取付け機構8は、被検レンズLEにカップを固定(軸打ち)するためのものである。例えば、本実施例においては、被検レンズLEの前面にカップが固定される。もちろん、被検レンズLEの後面にカップが固定される構成としてもよい。なお、カップ取付け機構8についての詳細は、特開2007−268700号公報を参照されたい。
図2は、レンズ測定装置1における光学系を示す図である。例えば、測定光学系10は、受光素子11、絞り12、コンデンサレンズ13、指標板14、光源15等を備える。なお、測定光学系10が備える各部材の配置については本実施例に限定されない。例えば、指標板14は、被検レンズLEとコンデンサレンズ13との間に配置する構成としてもよい。
例えば、受光素子11は、被検レンズLE及び指標板14を経由した測定光を受光する。これによって、受光素子11は、後述する被検レンズLEの第1画像P1及び第2画像P2(図6参照)を撮影することができる。例えば、受光素子11としては、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。例えば、絞り12は、コンデンサレンズ13の焦点距離に配置される。例えば、コンデンサレンズ13は、光源15から照射されて被検レンズLEを通過した測定光のうち、光軸L1と平行な測定光を絞り12の位置に集光させる。
例えば、光源15から出射された測定光は様々な方向(図2において点線及び実線で示す矢印の方向)へ拡散するが、測定光が被検レンズLEに入射した角度によっては、実線で示す矢印のように、測定光が光軸L1と平行に屈折される。もちろん、測定光が被検レンズLEに入射した角度によっては、点線で示す矢印のように、測定光が光軸L1と平行に屈折されない場合もある。例えば、本実施例では、被検レンズLEに屈折された測定光のうち、光軸L1と平行(あるいは、略平行)に屈折された測定光(すなわち、実線で示す測定光)が、コンデンサレンズ13及び絞り12によって受光素子11に到達する。例えば、被検レンズLEに屈折された測定光のうち、光軸L1と平行に屈折されなかった測定光(すなわち、点線で示す測定光)は、コンデンサレンズ13に入射して屈折されるが、絞り11によって受光素子11への入射が抑制される。
<指標板>
図3は指標板14を示す図である。例えば、指標板14は、第2指標パターンM2を形成する。例えば、第2指標パターンM2は、フォトリソグラフィの手法を用いて指標板14に形成されてもよい。また、例えば、第2指標パターンM2は、指標板14にコーティングを施すことで形成されてもよい。この場合には、浸漬、蒸着、塗装等の手法を用いることができる。また、例えば、第2指標パターンM2は、指標板14にシルク印刷等の印刷を施すことで形成されてもよい。また、例えば、第2指標パターンM2は、指標板14に円孔、角孔、スリット孔等の孔を配置することによって形成されてもよい。
例えば、第2指標パターンM2は、基準指標パターンM2aと、周辺指標パターンM2bと、から構成される。例えば、本実施例における基準指標パターンM2aは、指標板14の中央に配置された四角形状の点である。もちろん、基準指標パターンM2aは四角形状に限らず、円形状や三角形状等の点であってもよい。また、基準指標パターンM2aは指標板14の中央に限らず、指標板のいずれの位置に配置してもよい。また、基準指標パターンM2aの個数は1つに限らず、指標板14上にいくつ配置してもよい。
例えば、本実施例における周辺指標パターンM2bは、縦線及び横線が等間隔で配置された井桁格子の形状である。もちろん、周辺指標パターンM2bは、縦格子、横格子、クロス格子等の形状であってもよい。例えば、周辺指標パターンM2bは、縦線や横線等の線に限らず、円や点等が配置された形状であってもよい。また、例えば、周辺指標パターンM2bは、格子形状に限らず、放射形状、同心円形状等であってもよい。なお、本実施例では、周辺指標パターンM2bが等間隔で配置される場合を例に挙げているが、非等間隔で配置されていてもよい。
例えば、基準指標パターンM2aがあることによって、周辺指標パターンM2bにおける各格子の交点の位置関係を把握しやすくなる。より詳細には、後述する0D基準状態において撮影された周辺指標パターンM2bのある格子の交点が、レンズ載置台6に被検レンズLEを載置した状態において撮影された周辺指標パターンM2bの格子の交点のいずれに該当するかを特定することができる。
例えば、指標板14は、上述のような第2指標パターンM2を有することによって、光源15から出射された測定光に、第2指標パターンを形成することができる。
なお、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置1は、測定光の光路において指標板14を移動させるための駆動機構16(図2参照)を備えていてもよい。例えば、駆動機構16は、モータ16aと、ギヤ16bと、支持部16cと、を備える。例えば、支持部16cは指標板14の一部に結合する。また、支持部16cはギヤ16bと噛み合うギヤ部分を有する。例えば、モータ16aは、ギヤ16bに連結する。例えば、モータ16aを駆動させると、ギヤ16bが回転し、指標板14が矢印の方向にスライド移動する。これによって、指標板14を、光源15からの測定光の光路内に挿脱することができる。なお、例えば、第2指標パターンを有する部分と有しない部分とが設けられた指標板14であれば、駆動機構16によって指標板14をスライド移動させ、測定光の光路内に位置する部分を変更してもよい。例えば、本実施例においては、このように指標板14を移動させることによって、測定光が指標板14を通過して形成される第2指標パターンを被検レンズLEに投影する場合と、被検レンズLEに投影しない場合と、を切り換えることができる。
<光源>
例えば、光源15は、測定光を被検レンズLEに照射する。例えば、光源15としては、LCD、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることができる。なお、本実施例においては、光源15としてLCDを用いる場合を例に挙げて説明する。
図4は光源15を説明する図である。図4(a)は第1指標パターンM1を表示した光源15を示している。図4(b)は第1指標パターンM1を表示していない光源15を示している。図4(c)は第1指標パターンとは異なる指標パターンを表示した光源15を示している。例えば、光源15は、背景画像Wと、第1指標パターン(第1指標パターン画像)M1と、を表示する。例えば、背景画像Wとしては、白地の背景画像が用いられる。もちろん、背景画像は本実施例とは異なっていてもよく、白地に限定されない。
例えば、第1指標パターンM1は、基準指標パターンM1aと、周辺指標パターンM1bと、から構成される。例えば、本実施例における基準指標パターンM1aは、光源15の中央に配置された円形状の点である。もちろん、基準指標パターンM1aは円形状に限らず、四角形状や三角形状等の点であってもよい。また、基準指標パターンM1aは光源15の中央に限らず、光源15のいずれの位置に配置してもよい。また、基準指標パターンM1aの個数は1つに限らず、光源15上にいくつ配置してもよい。なお、基準指標パターンM1aの個数、形状、位置、大きさ等は限定されるものではなく、後述する周辺指標パターンM1bにおける多数の点との区別が可能であればよい。
例えば、本実施例における周辺指標パターンM1bは、多数の点が等間隔で配置されている。もちろん、周辺指標パターンM1bとしては、多数の点に限らず、縦線や横線等の線、円等を配置してもよい。また、例えば、周辺指標パターンM1bは、放射形状、同心円形状等に多数の点を配置してもよい。なお、本実施例では、周辺指標パターンM1bにおいて、多数の点が等間隔で配置される場合を例に挙げているが、非等間隔で配置されていてもよい。
例えば、基準指標パターンM1aがあることによって、周辺指標パターンM1bにおける多数の点の位置関係を把握しやすくなる。より詳細には、後述する0D基準状態において撮影された周辺指標パターンM1bのある点が、レンズ載置台6に被検レンズLEを載置した状態において撮影された周辺指標パターンM1bの点のいずれに該当するかを特定することができる。
例えば、光源15は、図4(a)に示すように、背景画像Wと、第1指標パターンM1と、を表示した第1照射パターンの測定光を出射する。例えば、第1照射パターンは、背景画像Wと、第1指標パターンM1と、を含む照射パターンであり、これによって、測定光には第1指標パターンが形成される。また、例えば、光源15は、図4(b)に示すように、背景画像Wを表示し、第1指標パターンM1を表示しない第2照射パターンの測定光を出射する。例えば、第2照射パターンは背景画像Wのみを含む照射パターンであり、測定光には第1指標パターンが形成されない。つまり、光源15は、その画面表示を変更することによって、第1指標パターンを形成した第1照射パターンと、第1指標パターンを形成しない第2照射パターンと、を切り換えて、被検レンズLEに測定光を照射することができる。
なお、例えば、光源15は、図4(c)に示すように、第1指標パターンM1とは異なる指標パターンM3を表示することが可能な構成であってもよい。例えば、このような指標パターンとして、光源15は、縞模様、格子模様(例えば、市松模様等)等の指標パターンM3を表示する。これによって、測定光に第1指標パターンとは異なる少なくとも1つの指標パターンを形成することができる。
<受光素子が受光する被検レンズ像>
例えば、本実施例においては、光源15に第1指標パターンM1を表示する場合と、第1指標パターンM1を表示しない場合と、において、光源15から出射する照射パターン(すなわち、第1照射パターン及び第2照射パターン)が異なるため、被検レンズLEに投影される指標パターンが変化する。
ここで、まず、被検レンズLEをレンズ載置台6に載置していない状態(以下、0D基準状態)について説明する。図5は0D基準状態において受光素子11が受光する像の一例である。図5(a)は第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2の像20である。図5(b)は第2指標パターンM2の像30である。図5(c)は第1指標パターンM1の像40である。例えば、本実施例においては、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する格子の交点と、が同間隔で配置されている場合を例に挙げる。もちろん、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2の格子の交点と、の間隔は異なっていてもよく、本実施例に限定されない。
例えば、光源15に第1指標パターンM1を表示すると、光源15は、第1指標パターンを形成した測定光を第1照射パターンとして出射する。このとき、測定光は指標板14を経由するので、測定光にはさらに第2指標パターンが形成される。例えば、0D基準状態では、光源15から出射した測定光が被検レンズLEに屈折されない。このため、受光素子11は、第1照射パターンの測定光を受光することによって、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する各格子の交点と、が一致した、第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2の像20を取得する。例えば、このような像20では、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する各格子の交点と、におけるXZ方向の座標(例えば、ピクセル座標)が同じになるよう構成されている。
また、例えば、光源15に背景画像Wのみを表示すると、光源15は、第1指標パターンを形成しない測定光を第2照射パターンとして出射する。このとき、測定光は、指標板14を経由して第2指標パターンを形成する。例えば、0D基準状態においては、光源15から第2照射パターンの測定光が照射されることで、受光素子11が第2指標パターンM2の像30を取得する。なお、このような像30における第2指標パターンM2と、前述した像20における第2指標パターンM2と、はXZ方向の座標が同一となる。
例えば、後述する制御部60は、0D基準状態において第2照射パターンの測定光を照射した際の像30を、第2指標パターンM2の基準画像S2として後述のメモリ75に記憶させる。例えば、これによって、基準画像S2における各格子の交点のXZ座標が予め記憶される。また、例えば、後述する制御部60は、0D基準状態において第1照射パターンの測定光を照射した際の像20と、第2照射パターンの測定光を照射した際の像30と、を画像処理することによって取得した第1指標パターンの像40を、第1指標パターンの基準画像S3としてメモリ75に記憶させる。例えば、これによって、基準画像S3における各点のXZ座標が予め記憶される。なお、画像処理として、後述する制御部60は像20と像30を比較処理することができるが、これについての詳細は後述する。
次いで、被検レンズLEをレンズ載置台6に載置した状態について説明する。図6は被検レンズLEを載置した状態において受光素子11が受光する像の一例である。図6(a)は、第1照射パターンの測定光を照射した場合における第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第1画像P1である。図6(b)は、第2照射パターンの測定光を照射した場合における第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第2画像P2である。図6(c)は、第1画像P1と第2画像P2とを比較処理して取得した第1指標パターンM1を含む被検レンズLEの第3画像P3である。
例えば、光源15に第1指標パターンM1を表示し、光源15からの測定光を第1照射パターンとして被検レンズLEに照射する。この場合、上述のように、第1照射パターンの測定光には第1指標パターン及び第2指標パターンが形成されるので、第1照射パターンを照射した被検レンズLEには、第1指標パターンM1と第2指標パターンM2とが投影される。例えば、受光素子11は、被検レンズLEを通過した第1照射パターンの測定光を受光することで、第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第1画像P1を取得する。例えば、このような第1画像P1には、被検レンズLEの外形80が映り込む。
なお、本実施例における測定光学系10は、光源15に表示される第1指標パターンM1から被検レンズLEまでの距離と、指標板14が有する第2指標パターンM2から被検レンズLEまでの距離と、が異なるので、それぞれの指標パターンを形成した測定光が被検レンズLEにより受ける屈折の影響も異なる。すなわち、光源15は指標板14よりも被検レンズLEに遠いので、第1指標パターンM1は第2指標パターンM2よりも被検レンズLEに屈折される。このため、被検レンズLEをレンズ載置台6に載置した状態においては、第1指標パターン及び第2指標パターンの大きさが拡大あるいは縮小され、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する各格子の交点と、がずれた第1画像P1が得られる。
より詳細には、例えば、被検レンズLEがマイナスレンズであった場合、0D基準状態における像20と比べて第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2が縮小された第1画像P1が得られるが、第1指標パターンM1が第2指標パターンM2よりも内側に位置した第1画像P1となる。また、例えば、被検レンズLEがプラスレンズであった場合、0D基準状態における像20と比べて第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2が拡大された第1画像P1が得られるが、第2指標パターンM2が第1指標パターンM1よりも内側に位置した第1画像P1となる。
例えば、光源15に背景画像Wのみを表示し、光源15からの測定光を第2照射パターンとして被検レンズLEに照射する。この場合、上述のように、第2照射パターンの測定光には第2指標パターンのみが形成されるので、第2照射パターンを照射した被検レンズLEには、第2指標パターンM2が投影される。例えば、受光素子11は、被検レンズLEを通過した第2照射パターンの測定光を受光することで、第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第2画像P2を取得する。例えば、このような第2画像P2にも、被検レンズLEの外形80が映り込む。なお、第2画像P2における第2指標パターンM2と、第1画像P1における第2指標パターンM2と、はXZ方向の座標が同一となる。
例えば、後述する制御部60は、被検レンズLEをレンズ載置台6に載置した状態において、第1照射パターンの測定光を照射した際の第1画像P1と、第2照射パターンの測定光を照射した際の第2画像P2と、を画像処理することによって、第1指標パターンのみが形成された第3画像P3を取得する。なお、画像処理としては、基準画像S3と同様、第1画像P1と第2画像P2を比較処理してもよいが、これについての詳細は後述する。
<制御部>
図7は、レンズ測定装置1における制御系を示す図である。例えば、制御部60には、ディスプレイ2、入力用スイッチ3、受光素子11、光源15、駆動機構16が備えるモータ16a、記憶部(メモリ)75等が接続されている。また、例えば、制御部60には、眼鏡フレーム形状測定ユニット7、及びカップ取付け機構8がそれぞれ有する図示なきモータや駆動機構等が接続されている。
例えば、制御部60は、CPU(プロセッサ)、RAM、ROM等を備える。例えば、CPUは、レンズ測定装置1における各部材の駆動を制御する。また、例えば、制御部60のCPUは、各種の演算処理(例えば、第2画像P2と第3画像P3に基づいたレンズ情報の演算等)を行う。例えば、RAMは、各種の情報を一時的に記憶する。例えば、ROMには、CPUが実行するプログラム等が記憶されている。なお、制御部60は、複数の制御部(つまり、複数のプロセッサ)によって構成されてもよい。
例えば、メモリ75は、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、メモリ75としては、ハードディスクドライブ、フラッシュROM、及びレンズ測定装置1に着脱可能に装着されるUSBメモリ等を使用することができる。例えば、メモリ75には、0D基準状態における基準画像S2及び基準画像S3、基準画像における指標パターンの位置座標、第1画像P1、第2画像P2等が記憶される。
<制御動作>
上記の構成を備えるレンズ測定装置1について、その制御動作を説明する。例えば、本実施例におけるレンズ測定装置1は、第1測定モードと、第2測定モードと、を備える。例えば、第1測定モードは、被検レンズLEのレンズ情報として、光学特性を取得するためのモードである。例えば、第2測定モードは、被検レンズLEのレンズ情報として、隠しマークを検出するためのモードである。もちろん、レンズ測定装置1は、被検レンズLEの光学特性及び隠しマークの他、被検レンズLEの外形形状、印点、プリントマーク等のレンズ情報を取得することも可能であるが、本実施例においてはその説明を省略する。
<第1測定モード>
以下、第1測定モードについて詳細に説明する。例えば、操作者はレンズ載置台6に被検レンズLEを載置し、ディスプレイ2に表示された入力用スイッチ3の中から、第1測定モードを開始するための図示なき開始ボタンを選択する。例えば、制御部60は、光源15に背景画像W及び第1指標パターンM1を表示させ、第1指標パターンを形成した第1照射パターンの測定光を被検レンズLEに照射する。例えば、受光素子11は、このような第1照射パターンの測定光を受光することで、第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第1画像P1(図6(a)参照)を取得する。
例えば、受光素子11が第1画像P1を取得すると、制御部60は第1画像P1を取得したことを示す信号を出力する。また、例えば、受光素子11が第1画像P1を取得すると、制御部60は第1画像P1をメモリ75に記憶する。
例えば、第1画像P1を取得したことを示す信号が出力されると、制御部60は、光源15に背景画像Wのみを表示し、第1指標パターンを形成しない第2照射パターンの測定光を被検レンズLEに照射する。例えば、受光素子11は、このような第2照射パターンの測定光を受光することで、第2指標パターンM2を含む被検レンズLEの第2画像P2(図6(b))を取得する。例えば、受光素子11が第2画像P2を取得すると、制御部60は第2画像P2をメモリ75に記憶する。
例えば、制御部60は、第1画像P1と第2画像P2を画像処理することで、第1指標パターンM1のみを含む被検レンズLEの第3画像P3(図6(c)参照)を取得する。例えば、画像処理としては、第1画像P1と第2画像P2とが比較処理される。この場合には、第1画像P1と第2画像P2を差分処理してもよい。なお、差分処理としては、除算や減算等の処理を行うことができるが、本実施例においては除算を行う場合を例に挙げて説明する。
例えば、制御部60は、第1画像P1において、それぞれの画素位置に対する輝度値を検出する。また、例えば、制御部60は、第2画像P2において、それぞれの画素位置に対する輝度値を検出する。次いで、制御部60は、第1画像P1の所定の画素位置の輝度値を、第2画像P2の所定の画素位置の輝度値により除算する。例えば、すべての画素位置において除算処理を行い、それぞれの除算値に基づいて輝度値を設定すると、第1画像P1と第2画像P2とにおいて輝度値の異なる部分が強調される。例えば、制御部60は、このようにして、第1指標パターンM1のみを含む被検レンズLEの第3画像P3を取得する。
なお、例えば、制御部60は、各画素位置において算出した除算値を二値化することによって輝度値を設定し、被検レンズLEの第3画像P3を取得してもよい。この場合には、実験やシミュレーション等によって、除算値を二値化するための閾値が予め設定されていてもよい。もちろん、このような閾値は、任意に設定することが可能であってもよいし、全画素位置における輝度値の平均と標準偏差による統計情報等を用いて設定されてもよい。
例えば、この場合、制御部60は、閾値以上の除算値となった画素位置と、閾値未満の除算値となった画素位置と、において、それぞれの輝度値を置き換える。例えば、本実施例においては、除算値が閾値以上となった画素位置の輝度値が255(白色)に置き換えられる。また、例えば、本位実施例においては、除算値が閾値未満となった画素位置の輝度値が0(黒色)に置き換えられる。なお、輝度値は、閾値を境界として異なる2つの値を用いる構成であればよく、上記の輝度値に限定されない。
例えば、第1画像P1と第2画像P2には被検レンズLEの外形80が映るため、第3画像P3に被検レンズLEの外形80が含まれる場合があるが、このように除算値を二値化することによって、被検レンズLEの外形80を除いた第3画像P3を取得するようにしてもよい。
例えば、制御部60は、第2画像P2と第3画像P3に基づいて、被検レンズLEのレンズ情報を取得する。例えば、レンズ情報を取得する際には、第2画像P2と第3画像P3に基づいて、光線追跡処理が行われる。以下、光線追跡処理について、図8と図9を用いて説明する。図8は基準画像と被検レンズLEの画像の関係を示す図である。図8(a)は基準画像S2と被検レンズLEの第2画像P2の関係を示している。図8(b)は基準画像S3と被検レンズLEの第3画像P3の関係を示している。図9は受光素子11に受光された光線を説明する図である。例えば、図9では、光源15から被検レンズLEに向けて照射される測定光のうち、被検レンズLEに屈折されたのちに光軸L1と平行になる光線R1及び光線R2のみを図示している。また、図9では、便宜上、光線R1及び光線R2が被検レンズLEに屈折される位置を、被検レンズLEの前面として説明する。
まず、制御部60は、光線R1及び光線R2が指標板14を通過する位置(すなわち、図9における位置xa1及び位置xa2)と、光線R1及び光線R2が光源15から出射された位置(すなわち、図9における位置xb1及び位置xb2)と、を求めるために、基準画像S2及び基準画像S3において任意の2点(例えば、図8及び図9における任意の点X1と任意の点X2)を選択する。例えば、本実施例においては、基準画像S2における第2指標パターンM2の格子の交点と、基準画像S3における第1指標パターンM1の各点と、が一致する。つまり、基準画像S2上の任意の点X1及びX2と、基準画像S3上の任意の点X1及びX2と、の位置座標は同じである。なお、第2指標パターンの格子の交点の位置座標(例えば、図8(a)に示す位置座標(1,5)の任意の点X1)が、基準画像S2上においてどの画素(例えば、ピクセル座標)に対応するかは、予めメモリ75に記憶されている。また、第1指標パターンの各点の位置座標(例えば、図8(b)に示す位置座標(1,5)の任意の点X1)が、基準画像S3上においてどの画素に対応するかは、予めメモリ75に記憶されている。
例えば、制御部60は、0D基準状態における基準画像S2上の任意の点X1及びX2が、レンズ載置台6に被検レンズLEを載置したことによって第2画像P2上のどこに移動したのかを検出する。このとき、第2画像P2における第2指標パターンM2は、0D基準状態における第2指標パターンM2よりも拡大あるいは縮小するが、制御部60は、拡大あるいは縮小した第2指標パターンM2において、任意の点X1及びX2の位置座標を求める。例えば、図8(a)に示す基準画像S2において位置座標が(1,5)の任意の点X1を選択した場合、この任意の点X1は第2画像P2において位置座標が(0.5,5.4)となる。同様に、例えば、図8(a)に示す基準画像S2において位置座標が(2,4)の任意の点X2を選択した場合、この任意の点X2は第2画像P2において位置座標が(1.7,4.2)となる。
例えば、制御部60は、このように任意の点X1の第2画像P2上における位置座標を求めることによって、光線R1が指標板14を通過した位置xa1を検出することができる。また、例えば、制御部60は、このように任意の点X2の第2画像P2上における位置座標を求めることによって、光線R2が指標板14を通過した位置xa2を検出することができる。
また、例えば、制御部60は、上記と同様にして、0D基準状態における基準画像S3上の任意の点X1及びX2が、レンズ載置台6に被検レンズLEを載置したことによって第3画像P3上のどこに移動したのかを検出する。例えば、図8(b)に示す基準画像S3において位置座標が(1,5)の任意の点X1を選択した場合、この任意の点X1は第3画像P3において位置座標が(0.2,5.6)となる。同様に、例えば、図8(b)に示す基準画像S3において位置座標が(2,4)の任意の点X2を選択した場合、この任意の点X2は第3画像P3において位置座標が(1.5,4)となる。
例えば、制御部60は、このように任意の点X1の第3画像P3上における位置座標を求めることによって、光線R1が光源15から出射された位置xb1を検出することができる。また、例えば、制御部60は、このように任意の点X2の第3画像P3上における位置座標を求めることによって、光線R2が光源15から出射された位置xb2を検出することができる。
例えば、上記のように第2画像P2と第3画像P3に基づいた光線追跡処理を行うことによって、光線R1は、光源15における位置xb1から出射され、指標板14における位置xa1を通過して、被検レンズLEの位置X1に到達したことがわかる。また、例えば、光線R2は、光源15における位置xb2から出射され、指標板14における位置xa2を通過して、被検レンズLEの位置X2に到達したことがわかる。
次いで、制御部60は、被検レンズLEに向けて照射された光線R1及び光線R2の角度(すなわち、照射角度θ1及び照射角度θ2)を演算する。例えば、光線R1の照射角度θ1は、光源15から指標板14までの距離ΔBと、光線R1が光源15から照射された位置座標xb1と、光線R1が指標板14を通過した位置座標xa1と、を用いて以下の数式により求めることができる。
Figure 2019015541
また、例えば、光線R2の照射角度θ2は、光源15から指標板14までの距離ΔBと、光線R2が光源15から照射された位置座標xb2と、光線R2が指標板14を通過した位置座標xa2と、を用いて以下の数式により求めることができる。
Figure 2019015541
例えば、これによって、制御部60は、光線R1の照射角度θ1と、光線R2の照射角度θ2と、を求めることができる。次いで、制御部60は、任意の点X1及びX2の位置から求められる焦点距離ωの位置座標と、被検レンズLEの光学中心Oの位置座標と、を求める。例えば、焦点距離ωは、光線R1及び光線R2の照射角度と、被検レンズLEの位置X1及び位置X2の位置座標と、を用いて、以下の数式により算出することができる。
Figure 2019015541
また、被検レンズLEの光学中心Oの位置座標は、被検レンズLEの位置X1の位置座標と、光線R1の照射角度θ1と、焦点距離ωの位置座標と、を用いて以下の数式により算出することができる。
Figure 2019015541
なお、本実施例においては、位置X1の位置座標と、光線R1の照射角度と、を用いて被検レンズLEの光学中心Oの位置座標を求めているが、位置X2の位置座標と、光線R2の照射角度と、を用いて被検レンズLEの光学中心Oの位置座標を求めてもよい。
例えば、制御部60は、被検レンズLEの光学中心Oから、所定の経線方向に所定の距離だけ離れた位置において、2点をそれぞれ設定する。例えば、制御部60は、設定した2点について、上記と同様に光線追跡処理を行う。例えば、光学中心Oからの各経線方向は、所定の角度tごとに設定される。すなわち、角度tが35度であれば、各経線方向は、0度、35度、70度…のように設定される。これによって、制御部60は、それぞれの角度t(経線方向)について、光学中心Oから所定の距離だけ離れた位置に2点を設定し、設定された2点における焦点距離ωの位置座標を求めることができる。なお、各経線方向において設定される2点は、所定の距離が各経線方向で同様の距離となる位置にそれぞれ設定される。
次いで、制御部60は、それぞれの角度tにおいて求めた焦点距離ωの逆数をとって屈折力E(t)を算出する。例えば、制御部60は、各経線方向において、屈折力E(t)を算出する。次いで、例えば、制御部60は、角度tを横軸に、屈折力E(t)を縦軸にプロットする。例えば、制御部60は、プロットした結果について、最小二乗法を用いて近似曲線を求める。例えば、求められた近似曲線は、以下の数式で表される。なお、数式におけるα、β、γのそれぞれは定数として表される。
Figure 2019015541
例えば、制御部60は、上記の数式に基づいて、被検レンズLEの光学特性(すなわち、球面度数S、柱面度数C、乱視軸角度A等)を取得してもよい。また、例えば、制御部60は、レンズ測定装置1のディスプレイ2に、被検レンズLEの光学特性分布をマップとして表示するようにしてもよい。
<第2測定モード>
以下、第2測定モードについて詳細に説明する。例えば、操作者はレンズ載置台6に被検レンズLEを載置し、ディスプレイ2に表示された入力用スイッチ3の中から、第2測定モードを開始するための図示なき開始ボタンを選択する。例えば、制御部60は、指標板14を測定光の光路外に移動させる。また、例えば、制御部60は、光源15に背景画像W及び第1指標パターンM1とは異なる指標パターンM3を表示する。これによって、被検レンズLEには、第1指標パターンM1とは異なる指標パターンを形成した照射パターンの測定光が照射される。
図10は、第1指標パターンとは異なる指標パターンM3を含む被検レンズLEの像の一部を拡大して示す図である。図10(a)は、光源15に表示する指標パターンM3の位置を移動させた際の像である。図10(b)は、被検レンズLEの複数の画像を演算処理した際の像である。例えば、図10において、光源15は背景画像W及び横縞模様の指標パターンM3を表示し、被検レンズLEに横縞模様の指標パターンを照射する。例えば、被検レンズLEに施された隠しマーク50(あるいは被検レンズLE上のキズ等)に照射された測定光は散乱するため、隠しマーク50と、横縞模様の指標パターンM3と、が重なる部分は受光素子11に受光されず、白く抜けたようにみえる。
例えば、制御部60は、光源15を制御し、横縞模様の指標パターンM3を表示する位置を移動させる。例えば、本実施例においては、制御部60が、Z方向に所定のピクセル量ずつ指標パターンM3を移動させる。なお、例えば、縦縞模様の指標パターンであれば、X方向に所定のピクセル量ずつ指標パターンM3を移動させてもよい。また、例えば、格子模様の指標パターンであれば、X方向またはZ方向に所定のピクセル量ずつ指標パターンM3を移動させてもよいし、両方向に所定のピクセル量ずつ指標パターンM3を移動させてもよい。これにより、被検レンズLEには、指標パターンM3を移動させることで形成された複数の指標パターンが照射される。例えば、受光素子11は、指標パターンM3を表示する位置を移動させるごとに、被検レンズLEの画像(図10(a)におけるG1及びG2)を取得する。なお、本実施例では、背景画像Wと横縞模様の指標パターンM3とが、被検レンズLEの画像G1と画像G2において互いに反転するように指標パターンM3を移動させているが、より細かなピクセル量ずつ指標パターンM3を移動させてもよい。
例えば、制御部60は、受光素子11が取得した被検レンズLEの複数の画像について、それぞれの画素位置における輝度値を検出する。また、制御部60は、被検レンズLEの複数の画像において、所定の画素位置の輝度値を演算する。例えば、すべての画素位置において演算処理を行うと、図10(b)に示すような画像G3が取得され、被検レンズLEに施された隠しマーク50の全形を検出できるようになる。なお、例えば、制御部60は、隠しマーク50の全形が検出しやすくなるように、取得した画像G3をさらに二値化処理してもよい。
以上説明したように、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1指標パターンを形成した第1照射パターンと、第1指標パターンを形成しない第2照射パターンと、を切り換えてレンズに測定光を照射可能な照射手段と、測定光に第2指標パターンを形成するための指標板と、レンズ及び指標板を経由した測定光を受光する受光素子と、を備える。また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1指標パターン及び第2指標パターンを含むレンズの第1画像と、第2指標パターンを含むレンズの第2画像と、を取得する制御手段と、第1画像と第2画像を処理することでレンズのレンズ情報を取得する演算手段と、を備える。これによって、指標板あるいはレンズを移動させなくても、異なる位置に置かれた指標パターンが照射された2枚のレンズ像を取得することができ、これらを用いてレンズの光学特性を容易に精度よく取得することができる。
また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1画像と第2画像を処理することで第1指標パターンの第3画像を取得することができる。従って、第2画像と第3画像に基づいて、レンズのレンズ情報を取得することができる。
また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第2画像と第3画像に基づいて光線追跡処理を行う。これによって、光源からレンズに向けて照射された測定光が、光源及び指標板のどの位置を通過してレンズに到達したかを知ることができる。例えば、光源から指標板までの距離は既知であるため、この距離と、光線追跡処理によって得られた位置座標(測定光が出射された光源上の位置座標及び測定光が通過した指標板上の位置座標)と、により、レンズ載置台からレンズ裏面までの距離が影響しないところで、光線が屈折した角度を求めることができる。これにより、光線が屈折した角度を用いて、精度よくレンズの光学特性を演算することができる。
また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1画像と第2画像とを差分処理する。これによって、第1画像と第2画像に共通して含まれる第2指標パターンを取り除き、第1指標パターンのみを残した第3画像を容易に取得することができる。
また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、第1指標パターンとは異なる少なくとも1つの指標パターンを形成し、複数の指標パターンをレンズに照射することができる。これによって、複数の指標パターンを含むレンズの複数の画像を取得し、これに基づいて、レンズの隠しマークが検出される。従って、レンズ情報としてレンズの隠しマークを良好に取得することができる。
また、例えば、本実施例におけるレンズ測定装置は、測定光の光路において、指標板を移動させる駆動手段を備える。これによって、第1指標パターンとは異なる指標パターンを照射する際に、指標板を測定光の光路外に配置し、指標板によって形成される第2指標パターンを除くことができる。従って、複数の指標パターンのみをレンズに投影し、隠しマーク等のレンズ情報を精度よく検出することができる。
<変容例>
なお、本実施例においては、測定光学系10が1つの受光素子を備える構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない、例えば、測定光学系10は2つの受光素子を備えていてもよい。この場合には、図2において、受光素子11と絞り12の間にビームスプリッタを設け、ビームスプリッタで反射させた測定光の先に受光素子を配置してもよい。また、この場合には、図2において、絞り12とコンデンサレンズ13の間にビームスプリッタを設け、ビームスプリッタで反射させた測定光の先に、絞りと受光素子を配置してもよい。例えば、2つの受光素子を配置することにより、片方の受光素子で被検レンズLEの全体を撮影し、もう片方の受光素子で被検レンズLEの中央付近を撮影するようにしてもよい。例えば、屈折力の小さな被検レンズの場合には、第1指標パターンM1及び第2指標パターンM2が拡大あるいは縮小した際の変化が少ないが、このような構成であることによって、光学特性を精度よく測定することができる。
なお、本実施例においては、第1画像P1や第2画像P2から輝度値を検出し、これに基づいて第3画像P3を取得する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、輝度値の他、彩度、色相等を検出し、これに基づいて第3画像P3を取得するようにしてもよい。
なお、本実施例においては、光源15を用いて、測定光に第1指標パターンを形成する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、LED等の光源と、第1指標パターンを有するパターン形成板と、を用いて、測定光に第1指標パターンを形成することもできる。この場合、パターン形成板としては、任意の指標パターンを有する指標板を配置する構成であってもよいし、スクリーンを配置する構成であってもよい。例えば、本実施例におけるレンズ測定装置1は、光源からの測定光をパターン形成板に向けて出射することで、測定光に第1指標パターンを形成するようにしてもよい。
なお、本実施例においては、第1測定モードにおいて、第1画像P1と第2画像P2とを差分処理する際に除算を行うことで第3画像P3を取得する場合を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、本実施例では、第1画像P1と第2画像P2とを差分処理する際に減算を行うことで第3画像P3を取得するようにしてもよい。この場合、制御部60は、第1画像P1の各画素位置における輝度値、及び第2画像P2の各画素位置における輝度値を検出し、第2画像P2の所定の画素位置の輝度値から、第1画像P1の所定の画素位置の輝度値を減算する。例えば、制御部60は、すべての画素位置において減算処理を行い、それぞれの減算値に基づいて輝度値を設定することで、第1指標パターンを含む被検レンズLEの第3画像P3を取得してもよい。もちろん、減算値を二値化することによって輝度値を設定し、被検レンズLEの第3画像P3を取得してもよい。なお、第3画像P3は、除算処理や減算処理に限らず、第1画像P1と第2画像P2における差の絶対値を取ることにより取得してもよい。
なお、本実施例においては、第2測定モードを設定した際に、指標板14を測定光の光路外に移動させる構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、受光素子11が受光する被検レンズLEの像において、指標板14により形成された第2指標パターンM2が、被検レンズLEに施された隠しマークの像50の位置に重ならないようにすれば、指標板14を測定光の光路外に移動させることなく、隠しマークの像50を精度よく検出することができる。また、例えば、受光素子11が受光する被検レンズLEの像において、指標板14により形成された第2指標パターンM2が、被検レンズLEの遠用ポイント及び近用ポイントに重なるようにすれば、指標板14を測定光の光路外に移動させることなく、第1測定モードによる被検レンズLEの光学特性分布の表示と、第2測定モードによる隠しマークの検出と、を行うこともできる。
例えば、上記構成である場合、レンズ測定装置1は図示なき求心機構を備えていてもよい。これにより、被検レンズLEがレンズ載置台6の中心から離れた位置に載置されても、被検レンズLEを中心に移動させることができる。また、レンズ載置台6に載置した被検レンズLEの向きがずれており、被検レンズLEの像から隠しマークの像50を検出できなかった場合には、図示なき求心機構によって、被検レンズLEをレンズ載置台6上で回転させるようにしてもよい。あるいは、指標板14を回転させる図示なき回転機構によって、指標板14を回転させるようにしてもよい。これによって、指標板14により形成された第2指標パターンM2が、被検レンズLEにおける隠しマークの像50に重ならない位置、かつ被検レンズLEにおける遠用ポイントと近用ポイントに重なる位置となるように調整することができる。
例えば、このように、本実施例におけるレンズ測定装置は、レンズに施された一方の隠しマークと、他方の隠しマークと、の間の領域であって、レンズの遠用ポイント及び近用ポイントを含む領域に、第2指標パターンを形成することが可能な指標板を有する。これによって、第1指標パターン及び第2指標パターンを形成した際には、レンズの遠用ポイントから近用ポイントにかけての光学特性分布を取得することができ、第1指標パターンとは異なる指標パターンを形成した際には、指標板を移動させることなく隠しマークを精度よく取得することができる。
なお、本実施例においては、0D基準状態にて、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する格子の交点と、が予め同一線上に位置する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、第1指標パターンM1の各点と、第2指標パターンM2が有する格子の交点と、が同一線上に位置しなかった場合、制御部60は光源15を制御し、第1指標パターンM1の表示位置を移動させるようにしてもよい。
なお、本実施例においては、第1画像P1と第2画像P2とを処理することによって第1指標パターンを含む第3画像P3を取得し、第2画像P2と第3画像P3を用いて被検レンズLEの光学特性を取得する構成を例に挙げて説明したがこれに限定されない。例えば、制御部60は、第1画像P1から第1指標パターンM1を画像処理によって抽出してもよい。また、制御部60は、第2画像P2から第2指標パターンM2を画像処理によって抽出してもよい。例えば、被検レンズLEの光学特性は、このように第3画像P3を経由せずに取得するようにしてもよい。
1 レンズ測定装置
2 ディスプレイ
10 測定光学系
11 受光素子
12 絞り
13 コンデンサレンズ
14 指標板
15 光源
60 制御部
75 メモリ

Claims (8)

  1. レンズの光学特性を測定するレンズ測定装置であって、
    第1指標パターンを形成して前記第1指標パターンを第1照射パターンとしてレンズに照射可能な照射手段であって、前記第1照射パターンと、前記第1指標パターンを形成しない第2照射パターンと、を切り換えてレンズに測定光を照射可能な照射手段と、
    前記照射手段によって出射された前記測定光に、第2指標パターンを形成するための指標板と、
    前記レンズ及び前記指標板を経由した前記測定光を受光する受光素子と、
    前記照射手段によって前記第1照射パターンを前記レンズに照射し、前記指標板を経由した前記第1照射パターンを前記受光素子によって受光することで、前記第1指標パターン及び前記第2指標パターンを含む前記レンズの第1画像を取得するとともに、前記照射手段によって前記第2照射パターンを前記レンズに照射し、前記指標板を経由した前記第2照射パターンを前記受光素子によって受光することで、前記第2指標パターンを含む前記レンズの第2画像を取得する制御手段と、
    前記第1画像と前記第2画像を処理することで、前記レンズのレンズ情報を取得する演算手段と、
    を備えることを特徴とするレンズ測定装置。
  2. 請求項1のレンズ測定装置において、
    前記第1画像と前記第2画像を処理することで、前記第1指標パターンの第3画像を取得する取得手段を備え、
    前記演算手段は、前記第2画像と前記第3画像に基づいて、前記レンズ情報を取得することを特徴とするレンズ測定装置。
  3. 請求項2のレンズ測定装置において、
    前記演算手段は、前記第2画像と前記第3画像に基づいて、光線追跡処理を行うことによって、前記レンズ情報を取得することを特徴とするレンズ測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかのレンズ測定装置において、
    前記演算手段は、前記レンズ情報として、前記レンズの光学特性を取得することを特徴とするレンズ測定装置。
  5. 請求項2又は3のレンズ測定装置において、
    前記取得手段は、前記第1画像と前記第2画像とを差分処理することによって、第3画像を取得することを特徴とするレンズ測定装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかのレンズ測定装置において、
    前記照射手段は、前記第1指標パターンとは異なる少なくとも1つの指標パターンを形成することが可能であって、
    前記制御手段は、前記照射手段によって形成された複数の指標パターンを前記レンズに照射し、前記複数の指標パターンを含む前記レンズの複数の画像を取得し、
    前記演算手段は、前記複数の画像に基づいて、前記レンズ情報として前記レンズの隠しマークを取得することを特徴とするレンズ測定装置。
  7. 請求項6のレンズ測定装置において、
    前記指標板は、前記レンズに施された一方の隠しマークと、他方の隠しマークと、の間の領域であって、前記レンズの遠用ポイント及び近用ポイントを含む領域に、前記第2指標パターンを形成することを特徴とするレンズ測定装置。
  8. 請求項6または7のレンズ測定装置は、
    前記指標板を通過する前記測定光の光路において、前記指標板を移動させる駆動手段を備えることを特徴とするレンズ測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021132101A1 (ja) * 2019-12-26 2021-07-01 株式会社ニデック 眼鏡レンズ測定装置及び眼鏡レンズ測定プログラム
JP2021105573A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社ニデック 眼鏡レンズ測定装置及び眼鏡レンズ測定プログラム
JP2021105572A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 株式会社ニデック 眼鏡レンズ測定装置

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