JP2019009242A - 光電変換モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】バイパスダイオードを配置するために増大させなければならないスペースを極力小さくする。【解決手段】光電変換モジュール10は、基板20と、基板20上に設けられた第1光電変換セル12aと、基板20上に設けられ、電気接続部32を介して第1光電変換セル12aと電気的に直列に接続された第2光電変換セル12bと、第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bとの間の非光電変換領域14と、バイパスダイオード50と、を有する。バイパスダイオード50は、非光電変換領域14に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数の光電変換セルを含む光電変換モジュールに関する。
複数の光電変換セルを含む太陽電池モジュールのような光電変換モジュールが知られている(下記特許文献1)。特許文献1に記載されたような集積型薄膜光電変換モジュールでは、複数の光電変換セルは、基板上で、互いに電気的に直列に接続される。
光電変換セルが影で覆われた場合、影で覆われた光電変換セルの電気抵抗値が増加するため、光電変換モジュールの光電変換効率が低下することがある。そのため、特許文献1は、バイパスダイオードを備えた光電変換モジュールを開示する。
特表2009−533856号
特許文献1に記載された太陽電池モジュールの構造では、基板上において、バイパスダイオードを配置するためのスペースが別途確保されている。すなわち、バイパスダイオードを配置するためのスペースの分だけ、光電変換に寄与しない非光電変換領域が大きくなる。これは、太陽電池モジュールの単位面積あたりでの光電変換効率を低下させる要因となる。
したがって、バイパスダイオードを配置するために増大させなければならないスペースを極力小さくすることができる光電変換モジュールが望まれる。
一態様に係る光電変換モジュールは、基板と、前記基板上に設けられた第1光電変換セルと、前記基板上に設けられ、電気接続部を介して前記第1光電変換セルと電気的に直列に接続された第2光電変換セルと、前記第1光電変換セルと前記第2光電変換セルとの間の非光電変換領域と、バイパスダイオードと、を有し、前記バイパスダイオードは、前記非光電変換領域に設けられている。
上記態様によれば、バイパスダイオードを配置するために増大させなければならないスペースを極力小さくすることができる光電変換モジュールを提供することができる。
一実施形態に係る光電変換モジュールの上面図である。 図1の2A領域の斜視図である。 図1の3A−3A線に沿った光電変換モジュールの断面図である。 一実施形態に係る光電変換モジュールの製造方法の一ステップを示す図である。 図4に続くステップを示す図である。 図5に続くステップを示す図である。 図6に続くステップを示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。以下の図面において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることがあることに留意すべきである。
図1は、一実施形態に係る光電変換モジュールの上面図である。図2は、図1の2A領域の斜視図である。すなわち、図2は、光電変換モジュールから切り出された一部分(2A領域)を示す模式的斜視図である。図3は、図1の3A−3A線に沿った光電変換モジュールの断面図である。
本実施形態に係る光電変換モジュール10は、基板20上に集積された複数の光電変換セル12a,12bを含む薄膜型の光電変換モジュールであってよい。好ましくは、光電変換モジュール10は、光エネルギーを電気的エネルギーに変換する太陽電池モジュールである。
図面では、図示の都合上、互いに隣接した第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bが示されている。ただし、実際には、多数の光電変換セルが基板20上に形成されていてよい。第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bとの間には非光電変換領域14が存在している。すなわち、第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bとは互いに接触していなくてよい。図1に示すように、各々の光電変換セル12a,12bは、基板20の主面に直交する方向から見て、実質的に帯状の形状を有していてよい。基板20は、例えばガラス、セラミックス、樹脂又は金属などによって構成されていてよい。
光電変換モジュール10は、主として光電変換に寄与する光電変換領域と、主として光電変換に寄与しない非光電変換領域14と、を有する。本明細書においては、各々の光電変換セル12a,12bの領域が、光電変換領域に相当する。非光電変換領域14は、光電変換セル12a,12bどうしの間の領域、すなわち光電変換領域どうしの間の領域に相当する。光電変換モジュール10が太陽電池モジュールの場合、「光電変換領域」は「発電領域」とも呼ぶことができ、「非光電変換領域」は「非発電領域」とも呼ぶことができる。なお、図では、図示の都合上、非光電変換領域14が広く示されているが、非光電変換領域14の幅はより狭くてもよい。
各々の光電変換セル12a,12bは、少なくとも第1電極層22と、第2電極層24と、光電変換層26と、を含んでいてよい。光電変換層26は、第1電極層22と第2電極層24との間に設けられる。第1電極層22は、光電変換層26と基板20との間に設けられている。本実施形態では、第2電極層24は、光電変換層26よりも受光面側に設けられる。
第1電極層22は、例えば、モリブデン、チタン又はクロムのような金属によって形成されていてよい。第1光電変換セル12aの第1電極層22は、非光電変換領域14に設けられた分割部P1によって、第2光電変換セル12bの第1電極層22と電気的に分断されている。
第2電極層24は、透明電極によって形成されることが好ましい。本実施形態では、第2電極層24は、n型半導体、より具体的には、n型の導電性を有し、禁制帯幅が広く、比較的低抵抗の材料によって形成される。第2電極層24は、例えば、III族元素を添加した酸化亜鉛(ZnO)や、酸化インジウムスズ(Indium Tin Oxide: ITO)によって構成されていてよい。
光電変換層26は、例えば、p型の半導体を含んでいてよい。CIS系の光電変換子ジュールの一例では、光電変換層26は、I族元素(Cu、Ag、Au等)、III族元素(Al、Ga、In等)及びVI族元素(S、Se、Te等)を含む化合物半導体で形成される。光電変換層26は、前述したものに限定されず、光電変換を起こす任意の材料によって構成されていてよい。
光電変換層26と第2電極層24との間に不図示のバッファ層が設けられていてもよい。この場合、バッファ層は、第2電極層24とは同じ導電型を有する半導体材料であってもよく、異なる導電型を有する半導体材料であってもよく、第2電極層24よりも電気抵抗の高い材料によって構成されていればよい。
光電変換セル12a,12bの構成は、上記態様に限定されず、様々な態様をとり得ることに留意されたい。例えば、光電変換セル12a,12bは、n型半導体とp型半導体の両方が第1電極層と第2電極層との間に挟まれた構成を有していてもよい。この場合、第2電極層はn型半導体によって構成されていなくてよい。また、光電変換セル12a,12bは、p−n結合型の構造に限らず、n型半導体とp型半導体との間に真性半導体層(i型半導体)を含むp−i−n結合型の構造を有していてもよい。
それぞれの光電変換セル12a,12b上、具体的には第2電極層24上に金属グリッド30が設けられていてもよい。金属グリッド30は、光電変換セル12a,12b上に複数並んで設けられている。各々の金属グリッド30は、光電変換セル12a,12bを横断する方向(図1における横方向)に沿って延びていてよい。金属グリッド30は、第2電極層24よりも導電性の高い材料によって構成されていてよい。代替的に、光電変換モジュール10は、金属グリッド30を備えていなくてもよい。
第1光電変換セル12aは、一方向(図1における縦方向)に延びる第2分割部P2及び第3分割部P3によって第2光電変換セル12bから分断されている。なお、本実施形態では、非光電変換領域14は、第2分割部P2と第3分割部P3との間の領域によって規定される。
第1光電変換セル12aは、電気接続部32を介して第2光電変換セル12bと電気的に直列に接続されている。電気接続部32は、非光電変換領域14に設けられている。電気接続部32は、第1光電変換セル12aの第2電極層24と、第2光電変換セル12bの第1電極層22と、を電気的に接続する。本実施形態では、電気接続部32は、第1光電変換セル12a上の金属グリッド30から連続する部分によって形成されている。この場合、電気接続部32は、金属グリッド30と同じ材料から構成されていてよい。この代わりに、電気接続部32は、金属グリッド30と異なる導電材料から構成されていてもよい。
電気接続部32は、非光電変換領域14において光電変換モジュール10の厚み方向に延びることで、第2光電変換セル12bの第1電極層22から非光電変換領域14に延びた部分と電気的に接続されている。
図に示す実施形態では、電気接続部32は、前述したように、金属グリッド30から連続する部分によって構成されている。この代わりに、電気接続部32は、第1光電変換セル12aの第2電極層24と同じ材料によって構成されていてもよい。すなわち、第1光電変換セル12aの第2電極層24が、非光電変換領域14まで延びていてよい。この場合であっても、電気接続部32は、非光電変換領域14において光電変換モジュール10の厚み方向に延びることで、第2光電変換セル12bの第1電極層22から非光電変換領域14に延びた部分と電気的に接続される。なお、この場合、光電変換モジュール10は金属グリッド30を有していなくてもよい。
各々の光電変換セル12a,12bの光電変換層26に光が照射されると起電力が生じ、第1電極層22及び第2電極層24がそれぞれ正極及び負極となる。したがって、第1光電変換セル12aで生じた自由電子は、第2電極層24から電気接続部32を通って第2光電変換セル12bの第1電極層22に移動する。よって、電流は、第2光電変換セル12bから電気接続部32を介して第1光電変換セル12aに向かって流れることになる。
バイパスダイオード40は、電気的に直列に接続された第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bとの間の領域(非光電変換領域14)に設けられている。バイパスダイオード40は、厚み方向において、基板20と電気接続部32との間に設けられていてよい。バイパスダイオード40は、整流性を有しており、例えばp型半導体42とn型半導体44を有していてよい。
バイパスダイオード40は、第2分割部P2及び第3分割部P3が延びている方向(図1における縦方向)に沿って延びていてよい。好ましくは、バイパスダイオード40は、第2分割部P2及び第3分割部P3が延びている方向において、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bの長さと実質的に同じ長さを有する。
本実施形態では、バイパスダイオード40を構成するp型半導体42は、第2光電変換セル12bの第1電極層22から連続的に延びた層上に設けられている。バイパスダイオード40を構成するn型半導体44はp型半導体42上に設けられている。
また、光電変換モジュール10は、n型半導体44と第1光電変換セル12aの第1電極層22とを電気的に接続する導電部52を有していてもよい。これにより、バイパスダイオード40は、第1光電変換セル12aの第1電極層22と第2光電変換セル12bの第1電極層22とを結ぶ電気経路上に配置されることになる。なお、必要に応じて、光電変換モジュール10は、電気接続部32とバイパスダイオード40とを互いに絶縁する絶縁体50を有していてよい。
本実施形態では、一例として、電気経路上において、p型半導体42が第2光電変換セル12bの第1電極層22側に配置され、n型半導体44が第1光電変換セル12aの第1電極層22側に配置される。これにより、バイパスダイオード40は、第2光電変換セル12bの第1電極層22から第1光電変換セル12aの第1電極層22へ向かう方向にのみ電流を流し易い整流性を有し得る。
仮に、第2光電変換セル12bに光が照射され、第1光電変換セル12aが影で覆われた場合、第2光電変換セル12bに起電力が生じるものの、第1光電変換セル12aの光吸収層26が電気抵抗として働くことがある。したがって、電流は、第2光電変換セル12bの第1電極層22から電気接続部32を通って第1光電変換セル12aへ流れ難くなることがある。この場合であっても、バイパスダイオード40が、第1光電変換セル12aの光電変換層26を迂回する電気経路上に設けられているため、電流は、第2光電変換セル12bの第1電極層22からバイパスダイオード40を通って第1光電変換セル12aの第1電極層22へ容易に流れることができる。これにより、影による光電変換効率の低下を抑制することができる。
図示した実施形態では、バイパスダイオード40が、第1光電変換セル12aの光電変換層26を迂回する電気経路上に設けられている。この代わりに、バイパスダイオード40は、第2光電変換セル12bの光電変換層26を迂回する電気経路上、すなわち第1光電変換セル12aの第2電極層24と第2光電変換セル12bの第2電極層24とを電気的に接続する経路上に設けられていてもよい。この場合、第2光電変換セル12bが影で覆われたときに電流がバイパスダイオード40を通るようになる。なお、このような構成は、非光電変換領域14における電極層やバイパスダイオード40等の配置を適宜変更することによって実現可能である。
一般的に、光電変換モジュール10では、電気的に直列に接続される光電変換セル(光電変換領域)12a,12bどうしの間に非光電変換領域14が存在する。バイパスダイオード40が非光電変換領域14に設けられることによって、バイパスダイオード40を配置するために増大させなければならないスペースを極力小さくすることができる。すなわち、本来存在する非光電変換領域14を、バイパスダイオード40を設置するためのスペースとして有効に利用することができる。その結果、光電変換モジュールの面積の増加を抑えることができ、光電変換モジュールの単位面積あたりの光電変換効率を向上させることも可能となる。
光電変換モジュール10は、バイパスダイオード40の少なくとも一部を覆う遮光部を有していてよい。遮光部は、バイパスダイオード40の上面全体を覆うことが好ましく、バイパスダイオード40の上面と側面を囲むことがより好ましい。
バイパスダイオード40に光が当たった場合、バイパスダイオード40に起電力が生じることがある。バイパスダイオード40の起電力によって生じた電流は、光電変換セル12a,12bの起電力によって生じた電流を低減させ、光電変換モジュール10の性能を低下させることがある。遮光部によって、バイパスダイオード40に光が当たらないようにすることで、上記のような光電変換モジュール10の性能の低下を抑制することができる。
前述の遮光部は、絶縁体50の少なくとも一部、好ましくは全部を含んでいてもよい。すなわち、バイパスダイオード40と電気接続部32とを電気的に絶縁する絶縁体50は、遮光性を有していてよい。この場合、絶縁体50よりも受光面側に配置される電気接続部32は、遮光性を有していてもよく、遮光性を有していなくてもよい。
また、遮光部は、電気接続部32の少なくとも一部、好ましくは全部を含んでいてもよい。すなわち、バイパスダイオード40より受光面側に配置される電気接続部32は、遮光性を有する金属から構成されていてよい。この場合、電気接続部32は、非光電変換領域14において、バイパスダイオード40の領域に合わせた形状を有することが好ましい。具体的には、電気接続部32は、非光電変換領域14において、第1分割部P1,第2分割部P2及び第3分割部P3が延びる方向に沿って延びた帯び形状を有していてよい。なお、遮光部は、絶縁体50と電気接続部32の両方によって構成されていてもよい。
バイパスダイオード40は、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bの少なくとも一部と同じ材料を含んでいてよい。好ましくは、バイパスダイオード40は、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bを構成するp型半導体26及びn型半導体24を構成する材料とそれぞれ同じ材料からなるp型半導体42及びn型半導体44を含む。より好ましくは、p型半導体42及びn型半導体44は、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bを構成するp型半導体26とn型半導体24と同じ順番で積層されている。これにより、バイパスダイオード40の少なくとも一部は、光電変換セル12a,12bの形成と同じステップによって形成することができる。そのため、光電変換モジュール10の製造が容易になり、光電変換モジュールを製造するために必要な材料を抑制することもできる。
バイパスダイオード40は、上記構成に限定されず、種々の構成を有していてもよい。例えば、バイパスダイオード40を構成するp型半導体42とn型半導体44は、厚み方向に交差する方向に互いに隣接していてもよい。この場合、n型半導体44が第1光電変換セル12aの第1電極層22に隣接し、p型半導体42が第2光電変換セル12bの第1電極層22に隣接して配置されていればよい。この場合、例えば導電部52は不要となる。
光電変換モジュール10は、例えば不図示の透明の封止材によって封止されていてもよい。
次に、図4〜図7を参照し、一実施形態に係る光電変換モジュールを製造する方法について説明する。なお、以下の各ステップにおいて、各層は、スパッタ法や蒸着法などの成膜手段によって適宜形成することができる。
第1ステップにおいて、基板20上に、光電変換セル12a,12bを構成する材料を積層する。具体的には、第1ステップにおいて、まず、基板20上に第1電極層22を構成する材料を形成する(図4参照)。第1電極層22を構成する材料は、複数の光電変換セル12a,12bにわたる領域に形成される。基板20及び第1電極層22の材料は、前述したとおりである。次に、第1電極層22を構成する材料の一部を細線状に除去することによって、第1電極層22を複数の帯状に成形するための第1分割部P1を形成する。第1電極層22を構成する材料の一部の除去は、レーザ又はニードルのような手段によって実施することができる。次に、第1電極層22上に光電変換層26を構成する材料を形成し、それから光電変換層26を構成する材料の上に第2電極層24を構成する材料を形成する(図5参照)。光電変換層26及び第2電極層24の材料は、非光電変換領域14に相当する部分にも形成される。光電変換層26及び第2電極層24の材料は、前述したとおりである。この際、光電変換層26を構成する材料は、第1分割部P1内にも充填されてもよい。また、第1分割部P1内には、光電変換層26を構成する材料とは異なる、別の絶縁部材で充填されてもよい。
次に、第2ステップにおいて、第1光電変換セル12aに相当する領域と第2光電変換セル12bに相当する領域との間の領域(非光電変換領域14)に、バイパスダイオード40を成形する(図6参照)。
具体的一例として、第2ステップでは、第1光電変換セル12aに相当する領域と第2光電変換セル12bに相当する領域にわたって形成された光電変換層26及び第2電極層24を構成する材料の一部を細線状に除去することで第2分割部P2及び第3分割部P3を形成する。光電変換層26及び第2電極層24を構成する材料の一部の除去は、レーザ又はニードルのような手段によって実施することができる。これにより、非光電変換領域14において、光電変換層26及び第2電極層24を構成する材料の一部が、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bから区画されて帯状に形成される。このように、非光電変換領域14に残存した光電変換層26及び第2電極層24を構成する材料の一部が、それぞれバイパスダイオード40を構成するp型半導体42及びn型半導体44を構成する。
別の例として、第2ステップにおいて、第2分割部P2及び第3分割部P3を形成した後に、非光電変換領域14に残存した第2電極層(n型半導体)24を構成する材料を除去し、それから光電変換層26の残存部分として形成されたp型半導体42の上に、別のn型半導体を積層してもよい。この場合であっても、非光電変換領域14に、バイパスダイオード40を成形することができる。
さらに別の例として、第2ステップにおいて、非光電変換領域14に残存した光電変換層26及び第2電極層24を全て除去した後に、非光電変換領域14に、バイパスダイオード40を成形してもよい。この場合、光電変換セル12a,12bとは異なる材料によってバイパスダイオード40を成形することができる。
また、第2ステップにおいては、必要に応じて、バイパスダイオード40と第1光電変換セル12aの第1電極層22とを電気的に接続するための導電部52を形成してもよい。導電部52は、任意の方法によって形成することができる。例えば、第2分割部P2の一部(第1光電変換セルの光電変換層26および第2電極層24に接することがないよう)に導電性ペーストを塗布することによって導電部52を形成することができる。この代わりに、第2分割部P2に面するバイパスダイオード40の側面にレーザを照射することによって、p型半導体42及びn型半導体44の側面を導電性を有するように改質することによっても導電部52を形成することができる。
次に、必要に応じて、バイパスダイオード40及び導電部52を覆う絶縁体50を形成する。絶縁体50は、後に形成される電気接続部32とバイパスダイオード40とを電気的に絶縁する。なお、絶縁体50は、バイパスダイオード40全体を覆ってもよいし、電気接続部32に対応する箇所のみに設けられてもよい。ただし、絶縁体50が前述の遮光部を構成する場合には、絶縁体50は、バイパスダイオード40全体を覆うように形成されることが好ましい。
次に、第3ステップにおいて、第1光電変換セル12aの第2電極層24と第2光電変換セル12bの第1電極層22とを電気的に接続する電気接続部32を形成する(図7参照)。電気接続部32は、バイパスダイオード40の上及び第3分割部P3内に導電性材料を成膜することにより形成することができる。この際、第1光電変換セル12aと第2光電変換セル12bが短絡しないように、第3分割部P3に部分的に空隙を残しておくことが好ましい。この代わりに、第3分割部P3に導電性材料を充填した後に、導電性材料を部分的に除去することによって再度第3分割部P3のところに空隙をあけてもよい。第3分割部P3の空隙は、必要に応じて不図示の絶縁体で埋められていてもよい。
第3ステップにおいて、必要に応じて、第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bの第2電極層24上に金属グリッド30を形成してもよい。金属グリッド30と電気接続部32とは、同じ材料にて同時に形成することができる。その代わりに、金属グリッド30と電気接続部32は、別の材料にて別の工程で形成してもよい。
上記のステップを実施することにより、図1〜3に示す光電変換モジュール10が得られる。
上述したように、実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
例えば、上記実施形態では、互いに隣接する2つの光電変換セル12a,12bについて詳細に説明したが、光電変換モジュール10は、電気的に直列に接続された多数の光電変換セルを有していてよい。この場合、各々の光電変換セル(光電変換領域)は、前述した第1光電変換セル12a及び第2光電変換セル12bと同様の構成を有していてよい。さらに、電気的に直列に接続された光電変換セルどうしの間の領域のうちの少なくとも1つ、好ましくは複数、より好ましくはすべての領域に、バイパスダイオード40が設けられていてよい。
10 光電変換モジュール
12a 第1光電変換セル
12b 第2光電変換セル
14 非光電変換領域
20 基板
22 第1電極層
24 第2電極層(n型半導体)
26 光電変換層(p型半導体)
32 電気接続部(遮光部)
40 バイパスダイオード
50 絶縁体(遮光部)

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた第1光電変換セルと、
    前記基板上に設けられ、電気接続部を介して前記第1光電変換セルと電気的に直列に接続された第2光電変換セルと、
    前記第1光電変換セルと前記第2光電変換セルとの間の非光電変換領域と、
    バイパスダイオードと、を有し、
    前記バイパスダイオードは、前記非光電変換領域に設けられている、光電変換モジュール。
  2. 前記第1光電変換セル及び前記第2光電変換セルは、第1電極層と、第2電極層と、前記第1電極層と前記第2電極層との間の光電変換層と、を有し、
    前記電気接続部は、前記第1光電変換セルの前記第2電極層と前記第2光電変換セルの前記第1電極層とを電気的に接続している、請求項1に記載の光電変換モジュール。
  3. 前記バイパスダイオードは、前記基板と前記電気接続部との間に設けられている、請求項1又は2に記載の光電変換モジュール。
  4. 前記バイパスダイオードは、前記第1光電変換セル及び前記第2光電変換セルの少なくとも一部と同じ材料を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  5. 前記第1光電変換セル及び前記第2光電変換セルは、p型半導体及びn型半導体を有し、
    前記バイパスダイオードは、前記第1光電変換セル及び前記第2光電変換セルの前記p型半導体及び前記n型半導体を構成する材料とそれぞれ同じ材料からなるp型半導体及びn型半導体を含む、請求項4に記載の光電変換モジュール。
  6. 前記電気接続部と前記バイパスダイオードとを互いに絶縁する絶縁体を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  7. 前記バイパスダイオードの少なくとも一部を覆う遮光部を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載の光電変換モジュール。
  8. 前記遮光部は、前記電気接続部の少なくとも一部を含む、請求項7に記載の光電変換モジュール。
  9. 前記電気接続部と前記バイパスダイオードとを互いに絶縁する絶縁体を有し、
    前記遮光部は、前記絶縁体の少なくとも一部を含む、請求項7又は8に記載の光電変換モジュール。
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