JP2019008271A - 光学系及びそれを有する撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易なレンズ構成で、しかも赤外域において高い光学性能が容易に得られる光学系を得ること。【解決手段】物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有し、第1レンズはシリコン材料から成り、第2レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成り、全系の焦点距離f、第1レンズと第2レンズの光軸上の間隔Dを各々適切に設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は光学系に関し、例えば波長8μm〜13μm程度の赤外線を用いて赤外像を得る監視カメラ、車載カメラ等の撮像装置に好適なものである。
赤外域(波長8μm〜13μm程度)の光を対象とした光学系(赤外用光学系)を用いると、可視の波長域(波長0.4μm〜0.7μm)では得ることのできない人体の温度分布等の熱情報を検知して可視化することができる。赤外用の光学系を構成するレンズの材料としては、赤外域の光を透過する材料(赤外線材料)、例えばゲルマニウム(Ge)、ガリウムヒ素(GAAS)、カルコゲナイド、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)、シリコン(Si)等がある。
特許文献1は、ゲルマニウムから成る2枚のレンズ、あるいはシリコンから成る2枚のレンズで構成された光学系を開示している。特許文献2は、シリコンから成る2枚のレンズで構成された光学系)を開示している。この他、カルコゲナイド又はセレン化亜鉛から成るレンズとシリコン、ガリウムヒ素、ゲルマニウム、カルコゲナイドの何れか一つから成るレンズとで構成された2枚のレンズよりなる光学系を開示している。また、特許文献3は、シリコンから成る1枚のレンズとカルコゲナイドから成る2枚のレンズよりなる3枚のレンズで構成された光学系を開示している。
特開2000−75203号公報 米国特許第9007683号 特開2017−90786号公報
カルコゲナイド、セレン化亜鉛、硫化亜鉛は人体に与える影響が大きい。そして、低屈折率高分散であるセレン化亜鉛や硫化亜鉛等を使用して高い解像力の光学系を構成するためには、色収差や像面湾曲等の各収差の補正のために、多くのレンズが必要になる。また、ゲルマニウムは希少金属であるため、ゲルマニウムから成るレンズのみで光学系を構成することは困難である。
本発明は、赤外域において高い光学性能が容易に得られる光学系の提供を目的とする。
本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有し、
前記第1レンズはシリコン材料から成り、
前記第2レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成り、
全系の焦点距離をf、前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔をDとするとき、
0.90<D/f<2.00
なる条件式を満たすことを特徴としている。
本発明によれば、簡易なレンズ構成で、しかも赤外域において高い光学性能が容易に得られる光学系が得られる。
実施例1のレンズ断面図 実施例1のMTFと縦収差図 実施例2のレンズ断面図 実施例2のMTFと縦収差図 実施例3のレンズ断面図 実施例3のMTFと縦収差図 実施例4のレンズ断面図 実施例4のMTFと縦収差図 実施例5のレンズ断面図 実施例5のMTFと縦収差図 実施例6のレンズ断面図 実施例6のMTFと縦収差図 実施例7のレンズ断面図 実施例7のMTFと縦収差図 実施例8のレンズ断面図 実施例8のMTFと縦収差図 実施例9のレンズ断面図 実施例9のMTFと縦収差図 実施例10のレンズ断面図 実施例10のMTFと縦収差図 実施形態の撮像装置の要部概略図
本発明の各実施例に係る光学系の構成について説明する。各実施例の光学系は、波長が8μm〜13μmの赤外線を用いて赤外像を結像する赤外用の光学系である。各実施例の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有する。また、本発明の撮像装置は、光学系と該光学系により形成される像を受光する撮像素子(赤外線センサ)とを有している。
図1は本発明の光学系の実施例1のレンズ断面図である。図2(A)、(B)はそれぞれ実施例1の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図3は本発明の光学系の実施例2のレンズ断面図である。図4(A)、(B)はそれぞれ実施例2の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図5は本発明の光学系の実施例3のレンズ断面図である。図6(A)、(B)はそれぞれ実施例3の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図7は本発明の光学系の実施例4のレンズ断面図である。図8(A)、(B)はそれぞれ実施例4の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図9は本発明の光学系の実施例5のレンズ断面図である。図10(A)、(B)はそれぞれ実施例5の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図11は本発明の光学系の実施例6のレンズ断面図である。図12(A)、(B)はそれぞれ実施例6の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図13は本発明の光学系の実施例7のレンズ断面図である。図14(A)、(B)はそれぞれ実施例7の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図15は本発明の光学系の実施例8のレンズ断面図である。図16(A)、(B)はそれぞれ実施例8の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図17は本発明の光学系の実施例9のレンズ断面図である。図18(A)、(B)はそれぞれ実施例9の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図19は本発明の光学系の実施例10のレンズ断面図である。図20(A)、(B)はそれぞれ実施例10の光学系に係るMTF図と縦収差図である。
図21は本発明の撮像装置の要部概略図である。
レンズ断面図において左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。L0は光学系である。L11、L21、L31、L41、L51、L61,L71、L81、L91、L101は各々第1レンズである。L12、L22、L32、L42、L52、L62,L72、L82、L92、L102は各々第2レンズである。L63,L73、L83、L93、L103は各々第3レンズである。L104は第4レンズである。S1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9、S10は各々開口絞り(絞り)である。
CG1、CG2、CG3、CG4、CG5、CG6、CG7、CG8、CG9、CG10は各々カバーガラスである。IM1、IM2、IM3、IM4、IM5、IM6、IM7、IM8、IM9、IM10は各々赤外線センサ(撮像素子)である。
球面収差図において縦軸は瞳位置である。実線は波長13μm、点線は波長8μmの球面収差を示す。非点収差図において縦軸は像高である。S1は波長13μmのサジタル像面、T1は波長13μmのメリディオナル像面である。S2は波長8μmのサジタル像面、T2は波長8μmのメリディオナル像面である。歪曲収差において縦軸は像高である。歪曲収差は波長13μmについて示している。
従来、例えば車載カメラや監視カメラのようなアプリケーションでは、明るいFナンバーで全系が小型で、かつ高い解像力の赤外用の光学系が要望されている。赤外用の材料として、ゲルマニウム(Ge)とシリコン(Si)は他の赤外線用の材料に比べ高屈折率低分散であるため、少ないレンズ枚数で高い解像力の赤外用光学系を構成することが容易である。
赤外用の光学系においては、可視域光学系と同じように諸収差のうち、例えば色収差、球面収差、像面湾曲等の諸収差を良好に補正しないと高い結像性能を得るのが困難になる。赤外用の光学系において高い結像性能を得るためにはレンズ構成、例えばレンズの数やレンズの材料、屈折力配置等を適切に設定することが重要になってくる。
本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有する。第1レンズはシリコン材料から成り、第2レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料からなる。
この他、本発明の光学系は、第1レンズと第2レンズより構成され、第2レンズはゲルマニウム材料から成る。
この他、本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、第1レンズ、第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズより構成され、第3レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成る。
この他、本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、第1レンズ、第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第4レンズ、より構成される。そして第4レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成る。
尚、各実施例におい使用されているシリコンやゲルマニウムは多少の不純物を含んだものであっても良い。
本発明の赤外用の光学系L0において、結像性能を良好にするために、次の構成をとっている。
物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有する。第1レンズはシリコン材料から成り、第2レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成る。全系の焦点距離をf、第1レンズと第2レンズの光軸上の間隔をDとする。このとき、
0.90<D/f<2.00 ・・・(1)
なる条件式を満たす。
条件式(1)は各実施例がシリコンを材料とする第1レンズのレンズ厚さを薄く維持しつつ、色収差や球面収差、像面湾曲等の諸収差を良好に補正し、高い光学性能を有する赤外用の光学系を得るためのものである。条件式(1)の上限値、又は下限値を超えると、像面湾曲と球面収差の補正バランスが崩れ、光学性能が低下してくる。
更に好ましくは条件式(1)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.90<D/f<1.65 ・・・(1a)
また各実施例における赤外用の光学系においては、第1レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズよりなり、第2レンズは物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズより構成している。第2レンズを物体面に凹面を向けたメニスカス形状の正レンズにすると、その凹面による作用で非点収差の補正が困難になる。各実施例では第1レンズと第2レンズを前述の如く構成している。これによれば、明るいFナンバーで解像力が高い赤外用の光学系が容易に得られる。
各実施例のレンズ構成について説明する。一般的な撮像レンズでは、色収差を補正するために、(1X)式を満たすようなレンズ構成をとっている。(1X)式のf1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、fiは第iレンズの焦点距離、ν1は第1レンズの材料の分散値(アッベ数)、ν2は第2レンズの材料の分散値、νiは第iレンズの材料の分散値を示す。
通常、レンズの材料の分散値は正であるため、色収差を低減するためには片方のレンズの焦点距離を負にすることが好ましい。そのため、色収差を補正するレンズ構成は多く場合、正レンズと負レンズを組合せたレンズ構成になる。
また、像面湾曲を補正するためには、ペッツバール和を小さくする下記の(2X)式の条件を満たすレンズ構成が必要になる。ペッツバール和は像面湾曲と相関があるため、ペッツバール和を小さくすることで像面湾曲を小さくすることができる。
(2X)式のf1は第1レンズの焦点距離、f2は第2レンズの焦点距離、fiを第iレンズの焦点距離、n1は第1レンズの材料の屈折率、n2は第2レンズの材料の屈折率、niは第iレンズの材料の屈折率を示す。
一般的なレンズの材料の屈折率は正であるため、ペッツバール和を低減するためには片方のレンズの焦点距離を負にすることが好ましい。そのため、像面湾曲を補正するレンズ構成は多くの場合、正レンズと負レンズを組合せたレンズ構成になる。
しかし、レンズの材料の屈折率n1、n2、niが非常に大きく、またレンズの材料の分散値ν1、ν2、νiが非常に大きい場合、必ずしも正レンズと負レンズの組合せにする必要がない場合がある。
表21は赤外線を透過する代表的な材料の屈折率N10及び分散値ν10を示す。表21中の屈折率N10は波長10μmにおける屈折率、分散値ν10は後述する(3X)式により定義した数値である。
一般的に、分散値は数値が大きいほど波長による屈折率の変化(分散)が小さいことを意味している。(3X)式中のN8は波長8μmでの屈折率、N12は波長12μmでの屈折率である。各社の硝材メーカーによって数値が若干個異なるため、ここではおおよその数値として記載する。表21に示すように、赤外線においてセレン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)は屈折率が2程度であり、分散値も20〜60程度である。カルコゲナイドは屈折率が2.5程度、分散が109である。
このカルコゲナイドはセレン化亜鉛(ZnSe)や硫化亜鉛(ZnS)に比べ低分散ではあるが、第1レンズの材料として選択した場合は色収差が大きく発生してしまい、良好な結像性能を得ることが難しい。
色収差の補正や像面湾曲の補正のためには、正レンズと負レンズの組合せが一般的であるが、ゲルマニウム(Ge)やシリコン(Si)の場合、屈折率が非常に大きく(高く)、分散も非常に小さい。そのため(1X)式と(2X)式から明らかなように、第1レンズ、第2レンズのそれぞれで色収差やペッツバール和が小さくなる。
つまり、ゲルマニウム(Ge)やシリコン(Si)を使用した場合、色収差の補正と像面湾曲の補正のために、必ずしも正レンズと負レンズの組合せである必要性はなく、少ないレンズ枚数で良好な結像性能が得られる。また、ゲルマニウム(Ge)とシリコン(Si)は人体に影響が少ないため、レンズが破損した場合でも人体や環境への影響は少ない。
赤外線カメラでは熱情報を高精度に得るために、赤外用の光学系のFナンバーは1.5以下にすることが多い。Fナンバーの明るい赤外用の光学系で良好な結像性能を得るためには、レンズの瞳径に比例する球面収差を補正することが重要になる。これにより、球面収差量を分担させて補正することが有用になるため、赤外用の光学系の材料をゲルマニウム(Ge)やシリコン(Si)としたとき、正レンズと正レンズの組合せが良くなる。
さらに、前記の収差補正作用に加えて、第1レンズをメニスカス形状、第2レンズをメニスカス形状にすることで高い透過率を確保しつつ、収差補正を良好に行った赤外用の光学系を得ている。第1レンズと第2レンズのメニスカス形状の屈折面により緩やかに光束を収斂することで球面収差の発生量を抑え、シリコン(Si)を材料とする第1レンズのレンズ厚さを薄くして、シリコンによる透過率の低下を軽減している。
各実施例の光学系において更に好ましくは次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。第1レンズの焦点距離をf1、第2レンズの焦点距離をf2とする。第1レンズのレンズ厚さをt1とする。また本発明に係る光学系が第2レンズの像側に第2レンズに隣接して正の屈折力の第3レンズを有するとき、第3レンズの焦点距離をf3とする。このとき、次の条件式のうち1つ以上を満足するのが良い。
0.1<f2/f1<3.0 ・・・(2)
1.0<f1/f<6.0 ・・・(3)
0.5<f2/f<6.0 ・・・(4)
0.001<t1/f1<0.065 ・・・(5)
0.1<f3/f2<2.0 ・・・(6)
0.1<f3/f<3.0 ・・・(7)
次に前述の各条件式の技術的意味について説明する。条件式(2)乃至(4)は第1レンズと第2レンズの屈折力のバランスを適切に設定し、主に像面湾曲の発生を軽減するためのものである。条件式(2)乃至(4)の数値範囲から外れると、像面湾曲の補正が不足または過剰になり、結像性能が低下するので良くない。条件式(5)はレンズ口径の大きい第1レンズは厚さと、第1レンズの焦点距離の比に関する。
条件式(5)は、第1レンズと第2レンズで緩やかに光束を収斂させることで球面収差の発生量を抑え、シリコン(Si)を材料とする第1レンズのレンズ厚さを抑えて、高い透過率を確保するためのものである。この条件式(5)の数値範囲から外れると、球面収差を補正しつつレンズの厚さにより透過率が低下するため良くない。
条件式(6)、(7)は光学系全体を3枚以上のレンズで構成するときの第2レンズと第3レンズの屈折力のバランスを適切に設定しつつ、各レンズから収差発生量を軽減するためのものである。条件式(6)、(7)の数値範囲を外れると、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズで緩やかに光束を収斂させるのが困難となり、各レンズからの収差の発生量が増加するので良くない。特に条件式(6)、(7)の数値範囲から外れると、各レンズから球面収差が多く発生して、結像性能が低下するので良くない。更に好ましくは条件式(2)乃至(7)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
0.2<f2/f1<1.5 ・・・(2a)
1.5<f1/f<5.0 ・・・(3a)
0.7<f2/f<4.0 ・・・(4a)
0.01<t1/f1<0.05 ・・・(5a)
0.15<f3/f2<1.00 ・・・(6a)
0.5<f3/f<2.5 ・・・(7a)
Fナンバーを明るくしたことにより、少ないレンズ枚数では高次の球面収差の収差や像面湾曲の補正が困難になる。そのため、各レンズ形状に少なくとも1面の非球面形状を採用することが好ましい。
次に各実施例の赤外用の光学系L0のレンズ構成について説明する。
[実施例1]
図1は実施例1に係る光学系L0のレンズ断面図である。実施例1は焦点距離25mm、Fナンバー1.0の光学系である。実施例1の光学系L0は物体から像側へ順に、配置されたシリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL11、開口絞りS1、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL12より構成される。以下、全ての実施例において、ゲルマニウムやシリコンの材料が単結晶または多結晶材であっても良い。また多少の不純物を含んでいても良い。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG1を透過して赤外線センサIM1上で結像する。因みに、第1レンズL11と物体との間にカバーガラスを設けた場合や赤外線センサIM1のカバーガラスCG1の材料がゲルマニウム(Ge)以外の赤外線用の材料でも本実施例の効果は得られる。実施例1の光学系の数値データを表1に示す。表1における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。
表2に実施例1の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は後述する(4X)式で表している。
図2(A)は実施例1のMTF図である。一般的な赤外線センサのピクセルピッチは数十ミクロンである。例としてピクセルピッチが17μmの赤外線センサを使用することを想定すると、ナイキスト周波数は約30lp/mmとなる。このナイキスト周波数で被写体を解像するためには、経験的にMTF値が30%以上あれば良い。図2(A)中の点11は実施例1の30lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は44%である。赤外線センサIM1のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため結像性能は良好であることがわかる。
図2(B)に実施例1の縦収差を示す。図2(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
光学的な条件から、赤外用の光学系は材料にゲルマニウム(Ge)とシリコン(Si)を使用した正レンズと正レンズの組合せが良いことを示した。ゲルマニウム(Ge)は希少金属である。一方、シリコン(Si)は安易に入手できる。また、透過率の観点ではシリコン(Si)は化学的な要因で厚さに対する透過率の減衰が大きい。よって、材料にゲルマニウム(Ge)のみを使用した正レンズと正レンズの組合せのレンズ構成は製造が難しくなる傾向がある。
一方、シリコン(Si)のみを使用した正レンズと正レンズの組合せは、球面収差の補正のために所定の厚さが必要になり、透過率が低下する。さらに、レンズの口径は物体側に比べて像側の方が小さくなる。このため、第1レンズの材料はシリコン(Si)、第2レンズの材料はゲルマニウム(Ge)を用いるのが好ましい。
以上の実施例1の光学系L0は、シリコン(Si)を材料とする正の屈折力の第1レンズとゲルマニウム(Ge)を材料とする正の屈折力の第2レンズより構成している。これにより、結像性能や透過率等のバランスが取れた赤外用の光学系L0を構成している。
[実施例2]
図3は実施例2に係る光学系L0のレンズ断面図である。実施例2は焦点距離25mm、Fナンバー1.0の光学系である。実施例2の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、開口絞りS2、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL21、ゲルマニウム(Ge)を材料とした正の屈折力の第2レンズL22より構成される。
開口絞りS2の位置を物体側に配置したことにより、レンズの外径の小径化が図られるため、全系が、より小型化されている。物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG2を透過して赤外線センサIM2上で結像する。実施例2の光学系L0の数値データを表3に示す。表3における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表4に実施例2の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様に(4X)式で表している。
図4(A)は実施例2のMTF図である。図4(A)中の点21は実施例2の30lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は45%である。赤外線センサIM2のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため、結像性能は良好であることがわかる。図4(B)に実施例2の縦収差を示す。図4(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。このように本実施例の光学系L0において、開口絞りの位置は光軸方向のどこにあっても良い。
[実施例3]
図5は実施例3に係る光学系L0のレンズ断面図である。実施例3は焦点距離25mm、Fナンバー1.0の光学系である。実施例3の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL31、開口絞りS3、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL32より構成される。
実施例3は実施例1に比べてバックフォーカスが短い。物体から放射され光学系L0で導光された遠赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG3を透過して赤外線センサIM3上で結像する。実施例3の光学系L0の数値データを表5に示す。表5における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表6に実施例3の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様に(4X)式で表している。
図6(A)は実施例3のMTF図である。図6(A)中の点31は実施例3の30lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は53%である。赤外線センサIM3のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため、結像性能は良好であることがわかる。図6(B)に実施例3の縦収差を示す。図6(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
[実施例4]
図7は実施例4に係る光学系L0のレンズ断面図である。実施例4は焦点距離40mm、Fナンバー1.0の光学系である。実施例4の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL41、開口絞りS4、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL42より構成される。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG4を透過して赤外線センサIM4上に結像する。実施例4の光学系L0の数値データを表7に示す。表7における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表8に実施例4の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様(4X)式で表している。
図8(A)は実施例4のMTF図である。図8(A)中の点41は実施例2の30lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は52%である。赤外線センサIM4のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため結像性能は良好であることがわかる。図8(B)に実施例4の縦収差を示す。図8(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。実施例4は実施例1よりも望遠型の焦点距離の光学系L0である。
[実施例5]
図9は実施例5に係る光学系L0のレンズ断面図である。実施例5は焦点距離20mm、Fナンバー1.0の光学系である。実施例5の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL51、開口絞りS5、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL52より構成される。
実施例5は焦点距離を実施例1に比べて広画角化にしている。物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG5を透過して赤外線センサIM5上に結像する。実施例5の光学系L0の数値データを表9に示す。表9における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表10に実施例5の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様(4X)式で表している。
図10(A)は実施例5のMTF図である。図10(A)中の点51は実施例5の30lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は43%である。赤外線センサIM5のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため、結像性能は良好であることがわかる。図10(B)に実施例5の縦収差を示す。図10(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
[実施例6]
図11は本発明の光学系L0の実施例6のレンズ断面図である。実施例6は焦点距離8mm、Fナンバー0.8の光学系である。
実施例6の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、次のレンズより構成している。シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL61、開口絞りS1、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL62、シリコン材料よりなる正の屈折力の第3レンズL13より構成される。第1レンズL61乃至第3レンズL63はいずれも物体側に凸面を向けたメニスカス形状よりなっている。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG1を透過して赤外線センサIM1上で結像する。因みに、第1レンズL61と物体との間にカバーガラスを設けた場合や赤外線センサIM6のカバーガラスCG1の材料がゲルマニウム(Ge)以外の赤外線用の材料でも本実施例の効果は得られる。
実施例6の光学系L0の数値データを表11に示す。表10における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表12に実施例6の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様(4X)式で表している。
表11において、面番号は物体側から面の順番を示す。riは第i番目の光学面の曲率半径、diは第i番目と第(i+1)番目との間の間隔を示す。第1レンズL61、開口絞りS6、第2レンズL62、第3レンズL63、カバーガラスCG6の材料についても示している。これら表1、表2の表記は後述する各実施例においても同様である。
図12(A)は実施例6のMTF図である。一般的な赤外線センサのピクセルピッチは数十ミクロンである。例としてピクセルピッチが12μmの赤外線センサを使用することを想定すると、ナイキスト周波数は約42lp/mmとなる。このナイキスト周波数で被写体を解像するためには、経験的にMTF値が30%以上あれば良い。図12(A)中の点11は実施例6の42lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は38%である。赤外線センサIM6のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため結像性能は良好であることがわかる。
図12(B)に実施例6の縦収差を示す。図12(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
実施例6はレンズ厚が厚くなる第2レンズL62の材料をゲルマニウム(Ge)レンズの直径(有効径)が大きくなるが、レンズ厚の厚さを薄くできる第1レンズL61の材料をシリコン(Si)を用いている。そしてレンズ厚の厚さが薄く、レンズの直径が小さい第3レンズL63をシリコン(Si)にすることにより、高い透過率を確保しつつ、良好な光学性能を得ている。
[実施例7]
図13は本発明の光学系L0の実施例7のレンズ断面図である。実施例7は焦点距離18mm、Fナンバー0.8の光学系である。
実施例7の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、次のレンズより構成している。シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL71、開口絞りS7、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL72、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第3レンズL73より構成される。第1レンズL71乃至第3レンズL73はいずれも物体側に凸面を向けている。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG7を透過して赤外線センサIM7上で結像する。実施例7の光学系L0の数値データを表12に示す。表12における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表13に実施例7の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例6と同様に(4X)式で表している。
図14(A)は実施例7のMTF図である。図14(A)中の点71は実施例7の42lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は39%である。赤外線センサIM2のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため、結像性能は良好であることがわかる。図14(B)に実施例7の縦収差を示す。図14(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。このように本発明の光学系L0において、開口絞りの位置はどこにあっても良い。
[実施例8]
図15は本発明の光学系L0の実施例8のレンズ断面図である。実施例8は焦点距離18mm、Fナンバー0.8の光学系である。
実施例8の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、次のレンズより構成している。シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL81、開口絞りS8、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL82、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第3レンズL83より構成される。第1レンズL81乃至第3レンズL83はいずれも物体側に凸面を向けている。
物体から放射され光学系L0で導光された遠赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG8を透過して赤外線センサIM8上で結像する。実施例8の光学系L0の数値データを表15に示す。表15における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表16に実施例8の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様に(4X)式で表している。
図16(A)は実施例8のMTF図である。図16(A)中の点81は実施例8の42lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は40%である。赤外線センサIM3のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため、結像性能は良好であることがわかる。図16(B)に実施例8の縦収差を示す。図16(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
[実施例9]
図17は本発明の光学系L0の実施例9のレンズ断面図である。実施例9は焦点距離18mm、Fナンバー0.8の光学系である。
実施例9の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、次のレンズより構成している。シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL91、開口絞りS9、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL92、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第3レンズL93より構成される。第1レンズL91乃至第3レンズL93はいずれも物体側に凸面を向けている。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG9を透過して赤外線センサIM9上に結像する。実施例9の光学系L0の数値データを表17に示す。表17における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表18に実施例9の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例61と同様(4X)式で表している。
図18(A)は実施例9のMTF図である。図18(A)中の点41は実施例9の42lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は36%である。赤外線センサIM4のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため結像性能は良好であることがわかる。図18(B)に実施例9の縦収差を示す。図18(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。
[実施例10]
図19は本発明の光学系L0の実施例10のレンズ断面図である。実施例10は焦点距離18mm、Fナンバー0.8の光学系である。
実施例10の光学系L0は物体から像側へ順に配置された、次のレンズより構成している。シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第1レンズL101、開口絞りS10、ゲルマニウム(Ge)材料よりなる正の屈折力の第2レンズL102、シリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第3レンズL103を有する。更にシリコン(Si)材料よりなる正の屈折力の第4レンズL104により構成される。第1レンズL101乃至第4レンズL104はいずれも物体側に凸面を向けている。
物体から放射され、光学系L0で導光された赤外波長域(8〜13μm)の光束はカバーガラスCG10を透過して赤外線センサIM10上に結像する。実施例10の光学系L0の数値データを表19に示す。表19における各光学面の曲率半径及び間隔の単位はmmである。表20に実施例10の光学系L0の非球面の非球面形状データを示す。非球面形状は、実施例1と同様(4X)式で表している。
図20(A)は実施例10のMTF図である。図20(A)中の点101は実施例10の50lp/mmの周波数におけるMTF値であり、その数値は34%である。赤外線センサIM10を10μmピッチのセンサとすると、センサIM10のナイキスト周波数においてMTF値が30%以上であるため結像性能は良好であることがわかる。図20(B)に実施例10の縦収差を示す。図20(B)に示すように、球面収差、像面湾曲、色収差が良く補正されていることがわかる。このように、発明の効果はレンズの枚数に関わらず、有効である。
次に各実施例の光学系を用いた赤外用のカムコーダー(ビデオカメラ)(撮像装置)の実施例を図21を用いて説明する。図21において、13はカメラ本体、11は実施例1乃至10に説明したいずれか1つの光学系によって構成された撮像光学系である。12はカメラ本体に内蔵され、撮像光学系11によって形成された被写体像を受光(光電変換)するマイクロボロメータ等の撮像素子(赤外線センサ)である。赤外線センサとしては、例えば酸化バナジウムやアモルファスシリコンを用いて形成されたものが採用される。この撮像装置は車載カメラや監視カメラ等へ適用できる。
以下、実施例1乃至10の具体的な各レンズに係る数値データを表1乃至表20に示す。各数値データにおいて、面番号iは物体側から数えた順序を示し、riは第i番目の光学面(第i面又は開口絞り)の曲率半径、diは第i面と第(i+1)面との間の軸上間隔を示す。また、光学部材の材料を示す。非球面係数は光軸方向にX軸、光軸と垂直方向にH軸、光の進行方向を正とし、Rを近軸曲率半径、Kを円錐係数、A、B、C、D、E、F、Gを各々非球面係数としたとき、次の(4X)式で表している。
「e−x」は10-xを意味している。また、前述の各条件式に関するパラメータの値と数値データとの関係を表22に示す。
L11 第1レンズ L12 第2レンズ
Si 開口絞り CG1 カバーガラス IM1 撮像素子

Claims (11)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第1レンズ、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正の屈折力の第2レンズを有し、
    前記第1レンズはシリコン材料から成り、
    前記第2レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成り、
    全系の焦点距離をf、前記第1レンズと前記第2レンズの光軸上の間隔をDとするとき、
    0.90<D/f<2.00
    なる条件式を満たすことを特徴とする光学系。
  2. 前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2とするとき、
    0.1<f2/f1<3.0
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記第1レンズの焦点距離をf1とするとき、
    1.0<f1/f<6.0
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載の光学系。
  4. 前記第2レンズの焦点距離をf2とするとき、
    0.5<f2/f<6.0
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光学系。
  5. 前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第1レンズのレンズ厚さをt1とするとき、
    0.001<t1/f1<0.065
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の光学系。
  6. 前記光学系は、前記第1レンズと前記第2レンズより構成され、前記第2レンズはゲルマニウム材料から成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学系。
  7. 前記光学系は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ、前記第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズより構成され、前記第3レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学系。
  8. 前記光学系は、物体側から像側へ順に配置された、前記第1レンズ、前記第2レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第3レンズ、物体側に凸面を向けた正の屈折力の第4レンズ、より構成され、前記第4レンズはシリコン材料又はゲルマニウム材料から成ることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の光学系。
  9. 前記第2レンズの焦点距離をf2、前記第3レンズの焦点距離をf3とするとき、
    0.1<f3/f2<2.0
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項7または8に記載の光学系。
  10. 前記第3レンズの焦点距離をf3とするとき、
    0.1<f3/f<3.0
    なる条件式を満たすことを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の光学系。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の光学系と、該光学系によって形成された像を光電変換する撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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