JP2019008040A - 画像形成装置、画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電生成物に起因する文字の可読性の低下を抑制可能な画像形成装置、及び画像形成方法を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、感光体ドラム341と、帯電部342と、一次転写ローラー344と、光L1を射出する光源345Aを有し、除電位置P5で光L1によって感光体ドラム341の表面を除電する除電部345と、を備え、自装置内部が予め定められた環境条件を充足し、自装置で印刷される画像に文字が含まれる場合に、光L1の光量を予め定められた第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更する。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置、及び画像形成装置で実行される画像形成方法に関する。
電子写真方式で画像を形成可能な画像形成装置が知られている。この種の画像形成装置では、帯電された感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。
また、画像形成装置では、感光体ドラムが帯電される際に発生する放電生成物が感光体ドラムに付着する場合がある。この場合、画像形成装置で不良画像が形成されることがある。具体的に、前記放電生成物は、感光体ドラムの表面に付着して周囲の空気中の水分を吸収する。これにより、感光体ドラムの表面における前記放電生成物の付着位置で電気抵抗が低下して、当該付着位置の周囲で電荷の移動性が向上する。そのため、当該付着位置の周囲における静電潜像の境界が不鮮明となって、不良画像が形成される。これに対し、印刷処理が実行される前のタイミングで、感光体ドラムの表面を研磨する研磨処理を実行して、当該表面に付着した前記放電生成物を除去可能な画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−169995号公報
しかしながら、画像形成装置では、前記研磨処理が実行される場合においても、印刷処理の実行中に発生する前記放電生成物によって不良画像が形成されることがある。特に、印刷される画像に文字が含まれる場合には、前記放電生成物により文字の形状が不鮮明となり、文字の判読が困難となることがある。
本発明の目的は、放電生成物に起因する文字の可読性の低下を抑制可能な画像形成装置、及び画像形成方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、像担持体と、帯電部と、転写部と、除電部と、第1判断処理部と、第2判断処理部と、光量制御部と、を備える。前記像担持体は、回転可能に設けられる。前記帯電部は、前記像担持体の表面を帯電させる。前記転写部は、前記帯電部により帯電された前記像担持体の表面に形成されるトナー像を被転写部材に転写する。前記除電部は、前記像担持体の表面に照射される光を射出する光源を有し、前記転写部による前記トナー像の転写位置よりも前記像担持体の回転方向の下流側であって前記帯電部による前記像担持体の表面の帯電位置よりも前記回転方向の上流側の除電位置で前記光によって前記像担持体の表面を除電する。前記第1判断処理部は、自装置内部が予め定められた環境条件を充足するか否かを判断する。前記第2判断処理部は、前記第1判断処理部によって前記環境条件を充足すると判断された場合に、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する。前記光量制御部は、前記第2判断処理部によって前記画像に文字が含まれると判断された場合に、前記光の光量を予め定められた第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更する。
本発明の他の局面に係る画像形成方法は、回転可能に設けられる像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電部と、前記帯電部により帯電された前記像担持体の表面に形成されるトナー像を被転写部材に転写する転写部と、前記像担持体の表面に照射される光を射出する光源を有し、前記転写部による前記トナー像の転写位置よりも前記像担持体の回転方向の下流側であって前記帯電部による前記像担持体の表面の帯電位置よりも前記回転方向の上流側の除電位置で前記光によって前記像担持体の表面を除電する除電部と、を備える画像形成装置で実行され、以下の第1判断ステップと、第2判断ステップと、光量制御ステップとを含む。前記第1判断ステップでは、自装置内部が予め定められた環境条件を充足するか否かが判断される。前記第2判断ステップでは、前記第1判断ステップによって前記環境条件を充足すると判断された場合に、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かが判断される。前記光量制御ステップでは、前記第2判断ステップによって前記画像に文字が含まれると判断された場合に、前記光の光量が予め定められた第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更される。
本発明によれば、放電生成物に起因する文字の可読性の低下を抑制することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の画像形成ユニット及び中間転写装置の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の第2感光体ドラム及びその周辺の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の第1感光体ドラム及びその周辺の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における除電部の光量と放電電流量との関係を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される光量制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[画像形成装置10の概略構成]
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概略構成について説明する。ここで、図1は画像形成装置10の構成を示す断面模式図である。
画像形成装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャン機能、及び画像データに基づいて画像を形成するプリント機能と共に、ファクシミリ機能、及びコピー機能などの複数の機能を有する複合機である。なお、本発明は、プリンター装置、ファクシミリ装置、及びコピー機などの画像形成装置に適用可能である。
具体的に、図1に示されるように、画像形成装置10は、ADF(自動原稿搬送装置)1、画像読取部2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6を備える。
ADF1は、原稿セット部、複数の搬送ローラー、原稿押さえ、及び排紙部などを備え、画像読取部2によって読み取られる原稿を搬送する。画像読取部2は、原稿台、光源、複数のミラー、光学レンズ、及びCCDなどを備え、原稿から画像データを読み取ることが可能である。
給紙部4は、給紙カセット、シート搬送路、及び複数の搬送ローラーなどを備える。給紙部4は、前記給紙カセットに収容されるシートを画像形成部3へ供給する。例えば、前記給紙カセットに収容されるシートは、紙、コート紙、ハガキ、封筒、及びOHPシートなどのシート材料である。
制御部5は、不図示のCPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶装置である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶装置である。制御部5では、前記CPUにより前記ROMに予め記憶された各種の制御プログラムが実行される。これにより、画像形成装置10が制御部5により統括的に制御される。なお、制御部5は、集積回路(ASIC)などの電子回路で構成されたものであってもよく、画像形成装置10を統括的に制御するメイン制御部とは別に設けられた制御部であってもよい。
操作表示部6は、制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部5に各種の情報を入力する操作キー又はタッチパネルなどの操作部を有する。
[画像形成部3の構成]
次に、図1〜図5を参照しつつ、画像形成部3の構成について説明する。ここで、図3は画像形成ユニット31〜34及び中間転写装置36の構成を示す断面模式図である。また、図4は画像形成ユニット31の構成を示す断面模式図である。また、図5は画像形成ユニット34の構成を示す断面模式図である。
画像形成部3は、画像読取部2で読み取られた画像データに基づいて、電子写真方式でカラー又はモノクロの画像を形成する画像形成処理(印刷処理)を実行することが可能である。また、画像形成部3は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて、前記印刷処理を実行することも可能である。
具体的に、図1に示されるように、画像形成部3は、複数の画像形成ユニット31〜34、光走査装置35、中間転写装置36、二次転写ローラー37、定着装置38、及び排紙トレイ39を備える。また、図2に示されるように、画像形成部3は、温度センサー3A、湿度センサー3B、第1駆動部3C、第2駆動部3D、伝達切替部3E、第3駆動部3F、及び電圧印加部3Gを備える。
画像形成ユニット31はY(イエロー)、画像形成ユニット32はC(シアン)、画像形成ユニット33はM(マゼンタ)、画像形成ユニット34はK(ブラック)に対応する電子写真方式の画像形成ユニットである。画像形成ユニット31〜34は、中間転写ベルト361によるトナー像の搬送方向D1(図3参照)に沿ってイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に併設される。
図1及び図5に示されるように、画像形成ユニット34は、第1感光体ドラム341、帯電部342、現像部343、一次転写ローラー344、除電部345、ドラム清掃部346、及びトナーコンテナ347を備える。
第1感光体ドラム341は、回転可能に設けられ、トナー像を担持する。図5に示されるように、第1感光体ドラム341は、第1感光層341Aを有する。例えば、第1感光層341Aは、アモルファスシリコンにより形成されている。第1感光体ドラム341は、第1感光層341Aの表面でトナー像を担持する。ここに、第1感光体ドラム341が、本発明における像担持体の一例である。また、第1感光層341Aが、本発明における感光層の一例である。なお、第1感光層341Aは、他の感光材料により形成されていてもよい。
帯電部342は、第1感光体ドラム341の第1感光層341Aの表面を予め定められた基準電位に帯電させる。例えば、図5に示されるように、帯電部342は、第1感光層341Aに接触して設けられたローラー部材である。帯電部342は、電圧印加部3Gから直流電圧成分及び交流電圧成分を含む特定電圧が印加される。これにより、帯電部342は、第1感光体ドラム341の第1感光層341Aを帯電させる。例えば、前記基準電位は230[V]である。ここに、帯電部342が、本発明における帯電部の一例である。なお、帯電部342は、第1感光層341Aから離間して設けられた部材であってもよい。
現像部343は、帯電部342により帯電された第1感光層341Aの表面に形成される静電潜像を現像する。具体的に、現像部343は、トナーを含む現像剤を第1感光層341Aの表面に供給して、第1感光層341Aの表面に形成される静電潜像を現像する。なお、前記現像剤には、前記トナーの帯電量及び流動性などを調整するための外添剤が混入されている。例えば、前記外添剤は酸化チタン又はシリカなどである。現像部343には、トナーコンテナ347(図1参照)から前記現像剤が供給される。
一次転写ローラー344は、現像部343によって第1感光層341Aの表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361に転写する。図5に示されるように、一次転写ローラー344は、中間転写ベルト361を挟んで第1感光体ドラム341と対向する位置で、中間転写ベルト361の内周面と接触して設けられる。一次転写ローラー344は、中間転写ベルト361をその外周面側へ向けて押圧しており、中間転写ベルト361を伸長させている。ここに、一次転写ローラー344が、本発明における転写部の一例である。また、中間転写ベルト361が、本発明における被転写部材の一例である。
除電部345は、一次転写ローラー344によってトナー像が転写された後の第1感光層341Aの表面を除電する。具体的に、除電部345は、一次転写ローラー344によるトナー像の転写位置P3(図5参照)よりも第1感光体ドラム341の回転方向D4(図5参照)の下流側であって、帯電部342による第1感光層341Aの表面の帯電位置P4(図5参照)よりも回転方向D4の上流側の除電位置P5(図5参照)で、第1感光層341Aの表面を除電する。ここで、転写位置P3は、第1感光体ドラム341と中間転写ベルト361とが接触する位置である。また、帯電位置P4は、第1感光体ドラム341と帯電部342とが接触する位置である。図5に示されるように、除電部345は、光源345Aを有する。
光源345Aは、第1感光体ドラム341の第1感光層341Aの表面に照射される光L1を射出する。例えば、光源345Aは、除電位置P5に向けて予め定められた第1光量の光L1を射出する。除電位置P5で第1感光層341Aの表面に照射される光L1により、第1感光層341Aの表面が除電される。これにより、当該表面における光走査装置35によって光が照射された露光部と光走査装置35によって光が照射されていない非露光部との間のキャリアトラップ量の差が解消される。ここに、除電部345が、本発明における除電部の一例である。
なお、前記第1光量が、前記露光部と前記非露光部との間のキャリアトラップ量の差の解消に不十分である場合には、次の画像形成サイクル(帯電、露光、現像、及び転写)時に形成される画像上に前の画像形成サイクルの画像が濃度ムラとして表れる画像不良が発生することがある。このような、濃度ムラとして現れる不良画像は、ゴースト画像などと称される。具体的に、次の画像形成サイクル時に形成される画像にハーフトーン画像が含まれる場合に、当該ハーフトーン画像上に前記ゴースト画像が表れる。そのため、前記第1光量は、前記ゴースト画像が表れない範囲内で設定される。例えば、画像形成装置10では、前記第1光量が12[μJ/cm2]に設定されている。
ドラム清掃部346は、第1感光層341Aの表面に残存する前記現像剤を除去する。例えば、ドラム清掃部346は、図5に示されるように、クリーニング部材346A、搬送部材346B、及び研磨ローラー346Cを有する。
クリーニング部材346Aは、ブレード状に形成されており、先端部が第1感光層341Aの表面に接触して設けられる。例えば、クリーニング部材346Aはポリウレタンゴムによって形成される。第1感光層341Aの表面に残存する前記現像剤は、クリーニング部材346Aと当該表面との摩擦により当該表面から除去される。搬送部材346Bは、クリーニング部材346Aによって第1感光層341Aの表面から除去された前記現像剤を、不図示の収容容器まで搬送する。
研磨ローラー346Cは、第1感光層341Aの表面の研磨に用いられる。具体的に、研磨ローラー346Cは、第1感光層341Aと接触した状態で回転可能に設けられる。研磨ローラー346Cは、外周面に付着する前記現像剤に含まれる前記外添剤を用いて第1感光層341Aの表面を研磨する。例えば、ドラム清掃部346では、クリーニング部材346Aによって第1感光層341Aの表面から除去された前記現像剤の一部が研磨ローラー346Cの外周面に案内される。また、研磨ローラー346Cは、前記現像剤が付着しやすいようにスポンジなどの部材によって形成されている。
また、図1及び図4に示されるように、画像形成ユニット31は、第2感光体ドラム311、帯電部312、現像部313、一次転写ローラー314、除電部315、ドラム清掃部316、及びトナーコンテナ317を備える。また、画像形成ユニット32〜33も、画像形成ユニット31と同様の構成を備える。具体的に、画像形成ユニット32は、第2感光体ドラム321、帯電部322、現像部323、一次転写ローラー324、除電部325、ドラム清掃部326、及びトナーコンテナ327を備える。また、画像形成ユニット33は、第2感光体ドラム331、帯電部332、現像部333、一次転写ローラー334、除電部335、ドラム清掃部336、及びトナーコンテナ337を備える。
画像形成ユニット31は、第2感光体ドラム311、一次転写ローラー314、及びドラム清掃部316を除いて、画像形成ユニット34と共通の構成を有する。また、画像形成ユニット32〜33は、画像形成ユニット31と共通の構成を有する。以下、画像形成ユニット31の第2感光体ドラム311、一次転写ローラー314、及びドラム清掃部316についてのみ説明を行う。
第2感光体ドラム311は、回転可能に設けられ、トナー像を担持する。図4に示されるように、第2感光体ドラム311は、第2感光層311Aを有する。第2感光層311Aは、第1感光層341Aよりも静電容量が小さい。具体的に、第2感光層311Aは、第1感光層341Aよりも誘電率が低い感光材料により形成されている。例えば、第2感光層311Aは、光の照射により導電性が向上する有機化合物からなる有機感光材料により形成される。第2感光体ドラム311は、第2感光層311Aの表面でトナー像を担持する。なお、第2感光層311Aは、第1感光層341Aよりも静電容量が小さい他の感光材料により形成されていてもよい。
一次転写ローラー314は、現像部313によって第2感光層311Aの表面に形成されたトナー像を中間転写ベルト361に転写する。図4に示されるように、一次転写ローラー314は、中間転写ベルト361を挟んで第2感光体ドラム311と対向する位置で、中間転写ベルト361の内周面と接触して設けられる。一次転写ローラー314は、中間転写ベルト361をその外周面側へ向けて押圧しており、中間転写ベルト361を伸長させている。
また、一次転写ローラー314は、図4に示される第1位置P1と第2位置P2との間を移動可能に設けられている。具体的に、第1位置P1は、一次転写ローラー314によって押圧される中間転写ベルト361の外周面が第2感光体ドラム311の第2感光層311Aと接触する位置である。また、第2位置P2は、一次転写ローラー314によって押圧される中間転写ベルト361の外周面が第2感光体ドラム311の第2感光層311Aから離間する位置である。例えば、画像形成装置10では、一次転写ローラー314、324、334の各々の軸受けが共通の支持部材(不図示)によって支持されている。また、前記支持部材は、画像形成装置10の筐体によって、第1位置P1に対応する位置と、第2位置P2に対応する位置との間を移動可能に支持されている。前記支持部材は、第3駆動部3Fから供給される駆動力によって第1位置P1に対応する位置と、第2位置P2に対応する位置との間を移動する。例えば、第3駆動部3Fは、モーター及び前記モーターの駆動軸の回転運動を前記支持部材の移動方向に沿った直線運動に変換するカム部材などを含む。
ドラム清掃部316は、第2感光層311Aの表面に残存する前記現像剤を除去する。ドラム清掃部316は、図4に示されるように、クリーニング部材316A、及び搬送部材316Bを有する。クリーニング部材316A及び搬送部材316Bの構成は、画像形成ユニット34のクリーニング部材346A及び搬送部材346Bと共通である。ドラム清掃部316は、研磨ローラー346Cに対応する構成を備えていない点で、ドラム清掃部346とは異なっている。
光走査装置35は、画像形成ユニット31〜33の第2感光体ドラム311、321、331、及び画像形成ユニット34の第1感光体ドラム341の各々に画像データに基づく光を射出して、第2感光体ドラム311、321、331、及び第1感光体ドラム341の各々に静電潜像を形成する。
中間転写装置36は、画像形成ユニット31〜33の第2感光体ドラム311、321、331、及び画像形成ユニット34の第1感光体ドラム341の各々から中間転写ベルト361に転写されるトナー像を搬送する。図1及び図3に示されるように、中間転写装置36は、中間転写ベルト361、駆動ローラー362、張架ローラー363、及びベルト清掃部364を備える。
中間転写ベルト361は、第2感光体ドラム311、321、331及び第1感光体ドラム341の各々の表面と接触して設けられ、第2感光体ドラム311、321、331、及び第1感光体ドラム341の各々から転写されるトナー像を搬送する無端状のベルト部材である。図1に示されるように、中間転写ベルト361は、画像形成装置10の前後方向(図1における紙面左右方向)において離間して配置された駆動ローラー362及び張架ローラー363によって張架される。また、中間転写ベルト361は、画像形成ユニット31〜34の一次転写ローラー314、324、334、344によって第2感光体ドラム311、321、331、及び第1感光体ドラム341側へ向けて押圧されている。中間転写ベルト361は、一次転写ローラー314が第1位置P1に配置された状態で第2感光体ドラム311、321、331、及び第1感光体ドラム341の各々と接触する。また、中間転写ベルト361は、一次転写ローラー314が第2位置P2に配置された状態で第1感光体ドラム341と接触し、第2感光体ドラム311、321、331の各々から離間する。
二次転写ローラー37は、画像形成ユニット31〜34によって中間転写ベルト361の表面に転写されたトナー像をシートに転写する。
定着装置38は、二次転写ローラー37によってシートに転写されたトナー像をそのシートに溶融定着させる。例えば、定着装置38は、図1に示されるように、定着ローラー381及び加圧ローラー382を備える。定着ローラー381は、加圧ローラー382と接触して設けられ、シートに転写されたトナー像を加熱してそのシートに定着させる。加圧ローラー382は、定着ローラー381との間で形成される接触部を通過するシートを加圧する。
温度センサー3Aは、画像形成装置10の筐体内部の温度を検出する。例えば、温度センサー3Aは、サーミスターを含む電気回路である。温度センサー3Aは、画像形成装置10の筐体内部の温度を示す第1電気信号を出力する。温度センサー3Aから出力される前記第1電気信号は、制御部5に入力される。
湿度センサー3Bは、画像形成装置10の筐体内部の相対湿度を検出する。例えば、湿度センサー3Bは、空気中に含まれる水分(水蒸気量)に応じて電気抵抗が変化する検出部を含む電気回路である。例えば、前記検出部は、基板と、前記基板上において対向して形成された一対の櫛形電極と、前記櫛形電極上に塗布された高分子材料からなる感湿膜とを有する。湿度センサー3Bは、画像形成装置10の筐体内部の相対湿度を示す第2電気信号を出力する。湿度センサー3Bから出力される前記第2電気信号は、制御部5に入力される。
第1駆動部3Cは、画像形成ユニット31〜34の各々を駆動する。例えば、第1駆動部3Cはモーターである。第1駆動部3Cで生成される駆動力は、不図示の動力伝達機構を介して画像形成ユニット31〜34に供給される。第2感光体ドラム311は、第1駆動部3Cから供給される駆動力により、図4に示される回転方向D3に回転する。また、第1感光体ドラム341は、第1駆動部3Cから供給される駆動力により、図5に示される回転方向D4に回転する。また、研磨ローラー346Cは、第1駆動部3Cから供給される駆動力により、図5に示される回転方向D5に回転する。例えば、研磨ローラー346Cは、第1感光体ドラム341の外周面の線速度とは異なる線速度で回転される。例えば、研磨ローラー346Cは、第1感光体ドラム341の外周面の線速度に対して0.5倍〜2.0倍の線速度で回転される。
第2駆動部3Dは、中間転写ベルト361を駆動する。例えば、第2駆動部3Dはモーターである。第2駆動部3Dで生成される駆動力は、不図示の動力伝達機構を介して駆動ローラー362に供給される。駆動ローラー362は、第2駆動部3Dから供給される駆動力により、回転方向D2(図3参照)に回転する。これにより、中間転写ベルト361は、図3に示される搬送方向D1に沿って走行する。
伝達切替部3Eは、第1駆動部3Cから画像形成ユニット31〜33への駆動力の伝達の有無を切り替える。例えば、伝達切替部3Eは、第1駆動部3Cから画像形成ユニット31〜33への駆動力の伝達経路上に設けられた電磁クラッチである。
電圧印加部3Gは、帯電部342に前記特定電圧を印加する電源である。例えば、画像形成装置10において、前記特定電圧は、電圧380[V]の直流電圧成分を含む。また、画像形成装置10において、前記特定電圧は、予め定められた第1周波数の交流電圧成分を含む。例えば、前記特定電圧は、ピーク間電圧1000[V]、周波数2500[Hz]の交流電圧成分を含む。
画像形成部3では、給紙部4から供給されるシートに以下の手順でカラー画像が形成され、画像形成後のシートが排紙トレイ39に排出される。
まず、画像形成ユニット31において、帯電部312によって第2感光体ドラム311の第2感光層311Aの表面が所定の電位に一様に帯電される。次に、光走査装置35により第2感光層311Aの表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、第2感光層311Aの表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、第2感光体ドラム311の第2感光層311A上の静電潜像は、現像部313によってイエローのトナー像として現像(可視像化)される。
続いて、第2感光体ドラム311の第2感光層311Aに形成されたイエローのトナー像は、一次転写ローラー314により、中間転写ベルト361に転写される。一方、第2感光層311Aの表面に残存する前記現像剤は、ドラム清掃部316により除去される。また、トナー像が転写された後の第2感光層311Aは、次の帯電部312による帯電前に除電部315によって除電される。
次に、画像形成ユニット32〜34においても、画像形成ユニット31と同様の画像形成サイクルで、画像形成ユニット32〜34が備える第2感光体ドラム321、331、及び第1感光体ドラム341各々に各色のトナー像が形成されて、中間転写ベルト361にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順に重ねて転写される。そして、中間転写ベルト361に転写されたトナー像は、二次転写ローラー37により、給紙部4から供給されるシートに転写される。
その後、トナー像が転写されたシートは、定着装置38によりトナー像が溶融定着されることで画像が形成され、排紙トレイ39に排出される。
ところで、画像形成装置10では、第1感光体ドラム341の第1感光層341Aが帯電される際に発生する放電生成物が第1感光体ドラム341に付着する場合がある。この場合、画像形成装置10で不良画像が形成されることがある。具体的に、前記放電生成物は、第1感光層341Aの表面に付着して周囲の空気中の水分を吸収する。これにより、第1感光層341Aにおける前記放電生成物の付着位置で電気抵抗が低下して、当該付着位置の周囲で電荷の移動性が向上する。そのため、当該付着位置の周囲における静電潜像の境界が不鮮明となって、不良画像が形成される。
なお、第2感光体ドラム311、321、331でも前記放電生成物は発生する。しかしながら、第1感光層341Aの静電容量が第2感光層311A、321A、331Aよりも大きいため、第1感光体ドラム341の方が第2感光体ドラム311、321、331よりも帯電時における放電電流量が多く、前記放電生成物の発生量も多い。また、第1感光層341Aは第2感光層311A、321A、331Aよりもクリーニング部材との接触による摩耗が少なく、表面に付着した前記放電生成物が残存しやすい。そのため、特に第1感光体ドラム341で、前記放電生成物による不良画像が形成されやすい。
これに対し、前記印刷処理が実行される前のタイミングで第1感光層341Aの表面を研磨する研磨処理を実行して、第1感光層341Aに付着した前記放電生成物を除去可能な画像形成装置が知られている。例えば、前記研磨処理では、第1感光層341Aが研磨ローラー346C及び中間転写ベルト361との摩擦によって研磨される。
しかしながら、画像形成装置10では、前記研磨処理が実行される場合においても、前記印刷処理の実行中に発生する前記放電生成物によって不良画像が形成されることがある。特に、印刷される画像に文字が含まれる場合には、前記放電生成物により文字の形状が不鮮明となり、文字の判読が困難となることがある。
これに対し、本発明の実施形態に係る画像形成装置10では、以下に説明するように、前記放電生成物に起因する文字の可読性の低下を抑制することが可能である。
具体的に、制御部5の前記ROMには、制御部5の前記CPUに後述の光量制御処理(図7のフローチャート参照)を実行させるための光量制御プログラムが予め記憶されている。なお、前記光量制御プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から読み取られて制御部5に設けられる不揮発性の記憶装置にインストールされてもよい。
そして、制御部5は、図2に示されるように、第1判断処理部51、第2判断処理部52、光量制御部53、及び周波数制御部54を含む。具体的に、制御部5の前記CPUは、前記ROMに記憶された前記光量制御プログラムを実行する。これにより、制御部5は、第1判断処理部51、第2判断処理部52、光量制御部53、及び周波数制御部54として機能する。
第1判断処理部51は、自装置内部が予め定められた環境条件を充足するか否かを判断する。
具体的に、前記環境条件は、画像形成装置10の内部の温度が予め定められた第1閾値を超えており、且つ画像形成装置10の内部の湿度が予め定められた第2閾値を超えていることである。例えば、前記第1閾値は28度である。また、前記第2閾値は65パーセントである。即ち、第1判断処理部51は、画像形成装置10の内部が高温高湿であるか否かを判断する。
なお、前記第1閾値及び前記第2閾値は、適宜設定される値であってよい。また、前記環境条件は、画像形成装置10の内部の温度が前記第1閾値を超えていること、及び画像形成装置10の内部の湿度が前記第2閾値を超えていることのいずれかであってもよい。
例えば、第1判断処理部51は、前記印刷処理のうち、モノクロ画像を印刷するモノクロ印刷処理が実行される場合に、自装置内部が前記環境条件を充足するか否かを判断する。
第2判断処理部52は、第1判断処理部51によって前記環境条件を充足すると判断された場合に、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する。なお、第2判断処理部52が自装置で印刷される画像に含まれているか否かを判断する文字には、数字及び記号も含まれる。
光量制御部53は、第2判断処理部52によって自装置で印刷される画像に文字が含まれると判断された場合に、光L1の光量を前記第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更する。
ここで、光源345Aから射出される光L1の光量と、帯電部342による第1感光層341Aの帯電時に帯電位置P4(図5参照)を流れる放電電流量との関係を図6に示す。図6に示されるように、光L1の光量及び放電電流量は、概ね比例関係にあって、光L1の光量が少ないほど前記放電電流量は少なくなる。前記放電電流量が少なくなると、その分前記放電生成物の発生量も少なくなる。即ち、光L1の光量を低減させることで、前記放電生成物の発生量を低減させることが可能である。例えば、画像形成装置10では、前記第2光量が6.5[μJ/cm2]に設定されている。この場合、前記放電電流量は、光L1の光量が前記第1光量から前記第2光量に変更されることで、195[μA]から180[μA]に低下する(図6参照)。
なお、光L1の光量が低減される場合には、前述のように、次の画像形成サイクル時に形成される画像にハーフトーン画像が含まれる場合に、当該ハーフトーン画像上に前記ゴースト画像が表れることがある。しかしながら、自装置で印刷される画像に文字が含まれる場合には、当該画像は文書画像である可能性が高く、前記ゴースト画像が表れるケースは少ないといえる。また、画像形成装置10では、当該画像にハーフトーン画像が含まれる場合であっても、以下に述べる周波数制御部54によって、ハーフトーン画像上における前記ゴースト画像の出現が抑制される。
なお、光量制御部53は、自装置で印刷される画像が複数のページ画像を含む場合において、前記ページ画像各々に文字が含まれる場合に、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更してもよい。また、光量制御部53は、前記ページ画像各々に予め定められた第1基準数以上の文字が含まれる場合に、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更してもよい。また、光量制御部53は、前記ページ画像各々に含まれる文字の合計数が予め定められた第2基準数以上である場合に、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更してもよい。また、光量制御部53は、前記ページ画像各々に含まれる文字の合計数の1ページ当たりの平均値が予め定められた第3基準数以上である場合に、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更してもよい。
また、光量制御部53は、光L1の光量を前記第1光量から画像形成装置10の内部の環境に応じた前記第2光量に変更してもよい。例えば、光量制御部53は、光L1の光量を、前記ROMに予め格納される機内の温度及び湿度と前記第2光量との対応関係を示すテーブルデータに基づいて特定される現在の温度及び湿度に対応する前記第2光量に変更してもよい。
周波数制御部54は、光量制御部53によって光L1の光量が前記第2光量に変更される場合に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数から前記第1周波数よりも高い第2周波数に変更する。
これにより、帯電部342による帯電後の第1感光層341Aの表面電位の安定性が向上する。そのため、自装置で印刷される画像にハーフトーン画像が含まれる場合であっても、当該ハーフトーン画像上における前記ゴースト画像の出現が抑制される。具体的に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周期が第1感光体ドラム341上で0.10[mm]ピッチ以下の場合に、ハーフトーン画像上における前記ゴースト画像の出現が抑制される。例えば、画像形成装置10では、第1感光体ドラム341の外周面の線速度が290[mm/sec]である。この場合、前記第2周波数が2900[Hz]以上である場合に、ハーフトーン画像上における前記ゴースト画像の出現が抑制される。例えば、画像形成装置10では、前記第2周波数が3500[Hz]に設定されている。
なお、画像形成装置10の内部が低温低湿、又は常温常湿である場合に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数が増加される場合には、帯電部342のインピーダンスが上昇する。これにより、帯電位置P4における逆放電の開始電圧が変動して、交流電圧成分のピーク間電圧を拡大させる必要が生じる。しかしながら、画像形成装置10の内部が高温高湿である場合には、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数が増加される場合であっても、帯電部342のインピーダンスの上昇量は極めて小さい。そのため、画像形成装置10の内部が高温高湿である場合には、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を増加させても、交流電圧成分のピーク間電圧を拡大させる必要はない。
[光量制御処理]
以下、図7を参照しつつ、画像形成装置10において制御部5により実行される光量制御処理の手順の一例と共に、本発明における画像形成方法について説明する。ここで、ステップS11、S12・・・は、制御部5により実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、制御部5は、操作表示部6におけるユーザー操作により前記モノクロ印刷処理の実行が指示された場合、又は外部の情報処理装置から前記モノクロ印刷処理の実行指示を受信した場合に、前記光量制御処理を実行する。
<ステップS11>
まず、ステップS11において、制御部5は、前記環境条件を充足するか否かを判断する。ここに、ステップS11の処理が、本発明における第1判断ステップの一例であって、制御部5の第1判断処理部51により実行される。
例えば、制御部5は、温度センサー3Aから出力される前記第1電気信号に基づいて、画像形成装置10の内部の温度が前記第1閾値を超えているか否かを判断する。また、制御部5は、湿度センサー3Bから出力される前記第2電気信号に基づいて、画像形成装置10の内部の湿度が前記第2閾値を超えているか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記環境条件を充足すると判断すると(S11のYes側)、処理をステップS12に移行させる。また、前記環境条件を充足していなければ(S11のNo側)、制御部5は、処理をステップS15に移行させる。
<ステップS12>
ステップS12において、制御部5は、前記モノクロ印刷処理で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する。ここに、ステップS12の処理が、本発明における第2判断ステップの一例であって、制御部5の第2判断処理部52により実行される。
例えば、制御部5は、前記モノクロ印刷処理で印刷される画像データに基づいて、前記画像データに含まれる文字を認識するOCR(光学文字認識)処理を実行する。そして、制御部5は、前記OCR処理の実行結果に基づいて、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する。
ここで、制御部5は、前記モノクロ印刷処理で印刷される画像に文字が含まれると判断すると(S12のYes側)、処理をステップS13に移行させる。また、前記モノクロ印刷処理で印刷される画像に文字が含まれていなければ(S12のNo側)、制御部5は、処理をステップS15に移行させる。
<ステップS13>
ステップS13において、制御部5は、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更する。ここに、ステップS13の処理が、本発明における光量制御ステップの一例であって、制御部5の光量制御部53により実行される。
具体的に、制御部5は、光源345Aを駆動する駆動回路を制御して、前記駆動回路から光源345Aに供給される電流を前記第1光量に対応する電流から前記第2光量に対応する電流に変更させる。これにより、帯電位置P4を流れる前記放電電流量が低減されて、前記放電生成物の発生量が低減される。従って、前記放電生成物に起因する文字の可読性の低下が抑制される。
<ステップS14>
ステップS14において、制御部5は、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数から前記第2周波数に変更する。ここで、ステップS14の処理は、制御部5の周波数制御部54により実行される。
具体的に、制御部5は、電圧印加部3Gを制御して、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数から前記第2周波数に変更させる。これにより、帯電部342による帯電後の第1感光層341Aの表面電位の安定性が向上する。従って、印刷される画像にハーフトーン画像が含まれる場合であっても、当該ハーフトーン画像上における前記ゴースト画像の出現が抑制される。
<ステップS15>
ステップS15において、制御部5は、前記モノクロ印刷処理を実行する。具体的に、制御部5は、画像形成ユニット34を用いて、前記モノクロ印刷処理を実行する。
なお、制御部5は、前記モノクロ印刷処理の実行前に、第2感光体ドラム311、321、331の各々と中間転写ベルト361とを離間させる。具体的に、制御部5は、第3駆動部3Fを駆動させて、前記支持部材を第1位置P1(図4参照)に対応する位置から第2位置P2(図4参照)に対応する位置に移動させる。これにより、一次転写ローラー314、324、334の各々が、第1位置P1から第2位置P2に移動される。そのため、第2感光体ドラム311、321、331の各々と中間転写ベルト361とが離間する。
また、制御部5は、前記モノクロ印刷処理の実行中に、第2感光体ドラム311、321、331の各々の駆動を停止させる。具体的に、制御部5は、伝達切替部3Eを用いて、第1駆動部3Cから画像形成ユニット31〜33への駆動力の伝達経路を遮断する。
なお、前記光量制御処理は、前記印刷処理のうち、カラー画像を印刷するカラー印刷処理が実行される場合に実行されてもよい。この場合、制御部5は、除電部315、325、335、345の各々から射出される光の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更してもよい。また、制御部5は、一次転写ローラー314、324、334、344の各々に印加される電圧の交流電圧成分の周波数を前記第1周波数から前記第2周波数に変更してもよい。また、ステップS15において、制御部5は、第2感光体ドラム311、321、331の各々と中間転写ベルト361とを離間させる処理、及び第2感光体ドラム311、321、331の各々の駆動を停止させる処理を実行しなくてよい。ここに、第2感光体ドラム311、321、331が、本発明における像担持体の他の一例である。また、帯電部312、322、332が、本発明における帯電部の他の一例である。また、一次転写ローラー314、324、334が、本発明における転写部の他の一例である。また、除電部315、325、335が、本発明における除電部の他の一例である。
[実施例1]
画像形成装置10を前記環境条件を充足する環境下に設置すると共に、光L1の光量を前記第2光量(6.5[μJ/cm2])に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第2周波数(3500[Hz])に、それぞれ設定した。そして、当該画像形成装置10を用いて、文字を含む予め定められた第1画像、及びハーフトーン画像を含む予め定められた第2画像を前記モノクロ印刷処理で印刷して、出力された印刷物に境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像が存在するか否かを目視で確認した。前記第1画像が印刷された印刷物からは、境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像は共に確認されなかった。また、前記第2画像が印刷された印刷物からは、境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像は共に確認されなかった。
[実施例2]
画像形成装置10を前記環境条件を充足する環境下に設置すると共に、光L1の光量を前記第2光量(6.5[μJ/cm2])に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数(2500[Hz])に、それぞれ設定した。そして、当該画像形成装置10を用いて、前記第1画像、及び前記第2画像を前記モノクロ印刷処理で印刷して、出力された印刷物に境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像が存在するか否かを目視で確認した。前記第1画像が印刷された印刷物からは、境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像は共に確認されなかった。また、前記第2画像が印刷された印刷物からは、境界が不鮮明な画像は確認されなかったが、前記ゴースト画像が確認された。
[比較例1]
画像形成装置10を前記環境条件を充足する環境下に設置すると共に、光L1の光量を前記第1光量(12[μJ/cm2])に、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数(2500[Hz])に、それぞれ設定した。そして、当該画像形成装置10を用いて、前記第1画像、及び前記第2画像を前記モノクロ印刷処理で印刷して、出力された印刷物に境界が不鮮明な画像、及び前記ゴースト画像が存在するか否かを目視で確認した。前記第1画像が印刷された印刷物からは、前記ゴースト画像は確認されなかったが、境界が不鮮明な画像が確認された。また、前記第2画像が印刷された印刷物からは、前記ゴースト画像は確認されなかったが、境界が不鮮明な画像が確認された。
以上の実施例1、実施例2、及び比較例1から、光L1の光量を前記第1光量から前記第2光量に変更することで、前記放電生成物に起因する不良画像(境界が不鮮明な画像)の形成が抑制されることが判明した。また、前記特定電圧に含まれる交流電圧成分の周波数を前記第1周波数から前記第2周波数に変更することで、前記ゴースト画像の出現が抑制されることが判明した。
このように、画像形成装置10では、自装置内部が前記環境条件を充足する場合であって、印刷される画像に文字が含まれる場合に、除電部345の光源345Aから射出される光L1の光量が前記第1光量から前記第2光量に変更される。これにより、帯電位置P4を流れる前記放電電流量が低減されて、前記放電生成物の発生量が低減される。従って、画像形成装置10では、前記放電生成物に起因する文字の可読性の低下を抑制することが可能である。
1 ADF
2 画像読取部
3 画像形成部
4 給紙部
5 制御部
6 操作表示部
10 画像形成装置
31〜34 画像形成ユニット
35 光走査装置
36 中間転写装置
37 二次転写ローラー
38 定着装置
39 排紙トレイ
51 第1判断処理部
52 第2判断処理部
53 光量制御部
54 周波数制御部
311 第2感光体ドラム
321 第2感光体ドラム
331 第2感光体ドラム
341 第1感光体ドラム
341A 第1感光層
342 帯電部
343 現像部
344 一次転写ローラー
345 除電部
345A 光源
346 ドラム清掃部
361 中間転写ベルト

Claims (7)

  1. 回転可能に設けられる像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電された前記像担持体の表面に形成されるトナー像を被転写部材に転写する転写部と、
    前記像担持体の表面に照射される光を射出する光源を有し、前記転写部による前記トナー像の転写位置よりも前記像担持体の回転方向の下流側であって前記帯電部による前記像担持体の表面の帯電位置よりも前記回転方向の上流側の除電位置で前記光によって前記像担持体の表面を除電する除電部と、
    自装置内部が予め定められた環境条件を充足するか否かを判断する第1判断処理部と、
    前記第1判断処理部によって前記環境条件を充足すると判断された場合に、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する第2判断処理部と、
    前記第2判断処理部によって前記画像に文字が含まれると判断された場合に、前記光の光量を予め定められた第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更する光量制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記帯電部に直流電圧成分と交流電圧成分とを含む特定電圧を印加する電圧印加部と、
    前記光量制御部によって前記光の光量が前記第2光量に変更される場合に、前記特定電圧に含まれる前記交流電圧成分の周波数を予め定められた第1周波数から前記第1周波数よりも高い第2周波数に変更する周波数制御部と、を備える、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光量制御部は、前記光の光量を前記第1光量から前記画像形成装置の内部の環境に応じた前記第2光量に変更する、
    請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記帯電部は、前記像担持体と接触して設けられている、
    請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記環境条件は、前記画像形成装置の内部の温度が予め定められた第1閾値を超えており、且つ前記画像形成装置の内部の湿度が予め定められた第2閾値を超えていることである、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体は、アモルファスシリコンにより形成された感光層を有する、
    請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 回転可能に設けられる像担持体と、前記像担持体の表面を帯電させる帯電部と、前記帯電部により帯電された前記像担持体の表面に形成されるトナー像を被転写部材に転写する転写部と、前記像担持体の表面に照射される光を射出する光源を有し、前記転写部による前記トナー像の転写位置よりも前記像担持体の回転方向の下流側であって前記帯電部による前記像担持体の表面の帯電位置よりも前記回転方向の上流側の除電位置で前記光によって前記像担持体の表面を除電する除電部と、を備える画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    自装置内部が予め定められた環境条件を充足するか否かを判断する第1判断ステップと、
    前記第1判断ステップによって前記環境条件を充足すると判断された場合に、自装置で印刷される画像に文字が含まれるか否かを判断する第2判断ステップと、
    前記第2判断ステップによって前記画像に文字が含まれると判断された場合に、前記光の光量を予め定められた第1光量から前記第1光量よりも低い第2光量に変更する光量制御ステップと、
    を含む画像形成方法。
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