JP2019007305A - インバート桟橋およびトンネルインバート施工方法 - Google Patents

インバート桟橋およびトンネルインバート施工方法 Download PDF

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【課題】インバートコンクリート打設の完了後に、桟橋を移動することなくインバート掘削が可能な、インバート桟橋およびトンネルインバート施工方法を提供する。【解決手段】下方にインバートコンクリート打設作業用の打設空間を有する作業架台10と、作業架台10の前端と地盤との間に掛け渡す前部斜路20と、作業架台10の後端と地盤との間に掛け渡す後部斜路30と、作業架台10の下部に付設し、作業架台10を地盤から離間支持する複数の支持脚40と、を備え、前部斜路20の幅は、作業架台10の幅の半分以下であり、前部斜路20が、作業架台10の幅方向における任意の位置に接続可能であり、前部斜路20が、第一前部斜路と第二前部斜路とに、幅方向に分割可能であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、インバート桟橋およびトンネルインバート施工方法に係り、特に、インバートコンクリートの打設完了後に、桟橋を移動することなくインバート掘削が可能な、インバート桟橋およびトンネルインバート施工方法に係る。
トンネル工事におけるインバート(トンネル床部)の施工は、切羽で発生するズリの搬出や、切羽の支保工、吹付工に係る工事車両がインバート工の施工区間を通行できないため、全体工期に与える影響が大きい。
このため、インバート工の施工区間を跨いで工事車両を通行させるため、架台と昇降用の斜路を備え、トンネルの幅方向へ移動可能なインバート桟橋が採用されている。
この桟橋を坑内の第一側に寄せた位置で、第二側がわの地盤を桟橋の全長に渡って掘削し、続いて桟橋を坑内の第二側へ移動し、第一側がわの地盤を桟橋の全長に渡って掘削し、最後に桟橋を坑内中央に移動し、桟橋上から掘削した地盤上にインバートコンクリートを打設する。打設したインバートコンクリートが硬化したら、インバート桟橋を1スパン分前進させる。
以上の作業を1サイクルとしてこれを繰り返すことで施工を進捗させる。
特開平6−108795号公報 特開2003−322000号公報
しかし、従来技術には次のような欠点がある。
<1>インバートの箇所へ架台を移動させないと掘削できない構造であるため、インバートコンクリートの打設完了後、養生中は作業に着手できず、一日おきにしかコンクリートの打設を行えない。このため、施工サイクルが長く施工速度が遅い。
<2>桟橋全体を坑内の幅方向に移動させる構造上、架台の幅が狭い。よって、コンクリートの打設時、コンクリートミキサー車の側方を工事車両が通過できないので、切羽の施工を中断させる。また、斜路の幅が狭いため、切羽の施工に係るドリルジャンボ等の大型の重機が通過できない。
<3>切羽の施工速度に対してインバートの施工速度が低いため、全体工期に遅延を生じさせるおそれがある。
<4>桟橋を坑内のいずれ側に寄せても、一部が中央部分に係るため、トンネル中央部の掘削が困難で、施工効率が悪い。特に、地盤の中央に中央排水路用の溝を深掘する作業が難しい。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決可能なインバート桟橋およびトンネルインバート施工方法を提供することにある。
上記のような課題を解決するための本発明のインバート桟橋は、下方にインバートコンクリート打設作業用の打設空間を有する作業架台と、作業架台の前端と地盤との間に掛け渡す前部斜路と、作業架台の後端と地盤との間に掛け渡す後部斜路と、作業架台の下部に付設し、作業架台を地盤から離間支持する複数の支持脚と、を備え、前部斜路の幅は、作業架台の幅の半分以下であり、前部斜路が、作業架台の幅方向における任意の位置に接続可能であり、前部斜路が、第一前部斜路と第二前部斜路とに、幅方向に分割可能であることを特徴とする。
本発明のインバート桟橋は、第一前部斜路と第二前部斜路が、それぞれ作業架台の幅方向に沿って摺動自在であってもよい。
本発明のインバート桟橋は、複数の支持脚が、作業架台の前方に付設する前部支持脚と、作業架台の後方に付設する後部支持脚と、を有し、打設空間が、前部支持脚と後部支持脚との間に形成されてもよい。
本発明のトンネルインバート施工方法は、インバート桟橋の前部斜路の先端を施工前の地盤上に、後部斜路の先端を施工後の地盤上に、それぞれ掛け渡した状態において、1)前施工サイクルで打設したインバートコンクリートを養生する工程と、2)作業架台より切羽側の地盤を先行掘削する工程と、3)インバート桟橋を切羽側へ前進させ、作業架台を、2)工程実施後の掘削区間の上方に位置決めする工程と、4)作業架台の上部から、作業架台の下方の地盤にインバートコンクリートを打設する工程と、を備え、1)工程と併行して2)工程を行った後に、3)工程を行い、続いて4)工程を行って、これを1施工サイクルとし、2)工程は、2a)前部斜路がトンネル横断方向の第一側に位置した状態で、前部斜路の第二側がわの地盤を掘削する工程と、2b)前部斜路がトンネル横断方向の第二側に位置した状態で、前部斜路の第一側がわの地盤を掘削する工程と、2c)第一前部斜路がトンネル横断方向の第一側に位置し、第二前部斜路がトンネル横断方向の第二側に位置した状態で、第一前部斜路と第二前部斜路の中間の地盤を掘削する工程と、を備え、前部斜路をトンネル横断方向の左右に移動させることで、2a)工程乃至2c)工程を、適宜入れ替えて行うことを特徴とする。
本発明のインバート桟橋は次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>前部斜路が作業架台に対して左右へ移動可能であるため、作業架台の前方における先行掘削が可能である。このため、インバートコンクリートの養生中にインバート掘削を行うことができるので、施工効率が著しく高い。
<2>作業架台の幅が広いため、打設作業中のコンクリートミキサー車の側方を工事車両が通過することができる。このため、切羽の作業を中断させることなく、連続してトンネルインバートの施工を行うことができる。
<3>分割構造の前部斜路を相互に離間して配置することで、切羽の施工に係る車幅の大きい大型重機を通過させることができる。
本発明のトンネルインバート施工方法は次の効果の少なくともひとつを備える。
<1>インバートコンクリートの養生中にインバート掘削を行えるため、手待ち時間を無くし施工効率を著しく高めることができる。
<2>移動中または前部斜路のスライド中を除いて工事車両の通行を妨げないため、切羽の施工に影響を与えない。
<3>インバート工の施工効率が上がることによって、切羽−インバート間の悪路区間が短くなる。このため、切羽の施工に係る工事車両の走行性が高まり、工事全体の施工性や安全性が向上する。また、路盤維持費用を減縮することができる。
<4>分割構造の前部斜路を開いて坑内の両壁に寄せることで、トンネル中央部に掘削用の広い作業空間を確保することができる。このため施工効率が高く、従来困難であった中央排水路の深掘も容易に行うことができる。
本発明に係るインバート桟橋およびトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明に係るトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明に係るトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明に係るトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明に係るトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明に係るトンネルインバート施工方法の説明図。 本発明のトンネルインバートの施工方法と従来技術の施工サイクルの対比表。
以下、図面を参照しながら本発明のインバート桟橋およびトンネルインバート施工方法について詳細に説明する。
本明細書等において、「前」「後」はそれぞれトンネルの延長方向における切羽側と坑口側を、「上」「下」「左」「右」はインバート桟橋を切羽側に向けて設置した状態における各方位を、意味する。
[インバート桟橋]
<1>全体の構成(図1)。
本発明のインバート桟橋1は、トンネル工事においてインバートの施工に用いる装置である。
インバート桟橋1は、作業架台10と、作業架台10の前後から地盤に掛け渡される前部斜路20及び後部斜路30と、作業架台10の下部に付設され、作業架台10を地盤より高い位置に支持する複数の支持脚40と、を少なくとも備える。前部斜路20は、作業架台10に対して幅方向に移動可能に接続する。
また、前部斜路20は、幅方向に分割可能である。
インバート桟橋1の全長、すなわち前部斜路20の前端から後部斜路30の後端に至る水平投影長さを、インバート工の施工区間の1スパンより長く構成する。
前部斜路20の側辺とトンネルの側壁の間に、インバート掘削作業用の掘削空間S2が形成される。掘削空間S2は、前部斜路20の左右への切り替えに従って左右入れ替わる。また、前部斜路20を左右に分割することで、その中央に掘削空間S2を確保することができる。
インバート桟橋1を、インバート工の施工区間を跨いで設置することで、上部に工事車両の走行経路を確保しつつ、下部でインバート工を施工することができる。
<2>作業架台。
作業架台10は、インバートコンクリート打設用の作業台の機能と、工事車両の通行路の機能を兼備する部材である。
本例では、作業架台10として、鋼桁を組んでなる枠体に面材を敷設してなる矩形の構造を採用する。作業架台10の上面両側には、落下防止用の側壁を設ける。
作業架台10の幅は、トンネルの断面幅より小さく、かつ工事車両の通行に十分な幅とする。
工事車両の通行に十分な幅とは、インバートコンクリートの打設時、コンクリートミキサー車が作業架台10の上部から地盤へ生コンクリートを投入するが、この際切羽のズリを運搬するダンプトラックなどがコンクリートミキサー車の側方を通過可能な程度の幅である。すなわち、工事車両における二車線以上を確保するのが望ましい。
これによって、切羽の施工を止めずにインバート工を施工することができる。
本例では、作業架台10の後部に、後部斜路30の後端を上方に吊り上げるための吊りアーム11を設ける。
このほか、作業架台10の床板に、資材を下部に吊り下ろしたり、生コンクリートを投入するための資材投入口を設けてもよい。資材投入口は油圧機構で開閉可能に構成することができる。
<3>前部斜路。
前部斜路20は、作業架台10の前端と地盤の間に掛け渡す、工事車両の昇降路である。
本例では、前部斜路20として鋼製の面材を採用する。但し、素材はこれに限られない。
本発明の前部斜路20は、幅方向に分割可能であって、第一前部斜路21と第二前部斜路22とからなる。
第一前部斜路21と第二前部斜路22は、作業架台10に対して、作業架台10の幅方向に相互に独立してスライド移動可能である。
本例では、前部斜路20は、作業架台10から反力を得て、油圧ジャッキにて先端を地盤から持ち上げ可能に構成する。これによって、インバート桟橋1の移動時、前部斜路20の先端が地盤に接触するのを避ける。
<3.1>前部斜路の移動機能。
前部斜路20は、作業架台10に対して、作業架台10の幅方向における任意の位置に接続可能である。
本例では、前部斜路20を、作業架台10の前部に設けたレールと、前部斜路20に設けた滑車との組み合わせによって、前部斜路20を幅方向にスライド自在なスライド機構とする。
この場合、前部斜路20の先端に、前部斜路20のスライド移動を補助するスライド台車を付設してもよい。
ただし、前部斜路20の構造はこれに限られず、例えば作業架台10に対して着脱自在に構成し、工程に応じて前部斜路20を作業架台10から取り外して、左右に付け替えてもよい。要は、工程に応じて前部斜路20の作業架台10に対する位置を左右入れ替えできればよい。
<3.2>前部斜路の寸法。
前部斜路20の幅は、第一前部斜路21と第二前部斜路22とを合わせた状態において、作業架台10の幅の半分以下とする。望ましくは作業架台10の幅の半分とする。
これによって、前部斜路20を左右両端へスライドした際、平面視において前部斜路20が重複する面積がなくなるため、掘削区間の全幅が掘削可能となる。
<4>後部斜路。
後部斜路30は、作業架台10の後端と地盤の間に掛け渡す、工事車両の昇降路である。
本例では、後部斜路30として鋼製の面材を採用する。但し、素材はこれに限られない。後部斜路30の幅は、作業架台10の幅に対応させるのが望ましい。
本例では、後部斜路30の前端を作業架台10の後端にヒンジ接合し、後部斜路30の後端を作業架台10の吊りアーム11によって上方へ吊り上げ可能な構造とする。
後部斜路30を吊りアーム11で上方に吊り上げることで、インバート桟橋1の移動時、後部斜路30の後端が地盤に接触するのを避ける。
<5>支持脚。
支持脚40は、作業架台10を下部から支持し、地盤から離間させる部材である。
本例では、作業架台10の下部四隅に各1基ずつ、計4基の支持脚40を設ける。
各支持脚40の下端部には支持台車41を設ける。
各支持脚40には油圧ジャッキなどの昇降装置42を設け、昇降自在とする。
なお、支持台車41と昇降装置42は、支持脚40の必須の構成要素ではなく、公知の各種の支持構造を採用することができる。要は作業架台10を地盤から離間して支持し、インバート桟橋1を切羽方向に前進可能であればよい。
<6>打設空間。
打設空間S1は、インバートコンクリートの打設工程において、型枠の設置、配筋、生コンクリートの投入、養生等の各工程を行うための空間である。
本例では、打設空間S1は、作業架台10の下方であって、4基の支持脚40の間に構成される。これによって、前後に広いスパンの打設空間S1を確保できるため、コンクリート打設に係る各工程の作業性が高まる。
[トンネルインバート施工方法]
引き続き、本発明のトンネルインバート施工方法について図を参照しながら詳細に説明する。図1〜図5は各工程を模式的に表した説明図である。
<1>施工前の状態。
インバート桟橋1は、前部斜路20の先端を施工前の地盤上に、後部斜路30の先端を施工後の地盤上に、それぞれ掛け渡し、前部斜路20をトンネルの横断方向における第一側(図面奥側)に位置させる。前部斜路20のうち、第一前部斜路21が第一側がわ、第二前部斜路22が第二側がわである。
前施工サイクルにおいて、作業架台10の下方の地盤にインバートコンクリートを打設し終えた状態から説明する。
後述する<2>〜<4>の掘削工程は前施工サイクルにおけるインバートコンクリートの養生と併行して行う。
<2>第二側の先行掘削(図1)。
作業架台10より切羽側の地盤を先行掘削する。
トンネル幅方向の中央より前部斜路20の第二側がわの掘削空間S2を所定深さまで掘削する。
<3>第一側の先行掘削(図2)。
第二側がわの掘削空間S2を掘削後、前部斜路20を第二側へスライド移動する。
引き続き、前部斜路20の第一側がわの掘削空間S2を所定深さまで掘削する。
<4>中央部の先行掘削(図3)。
第一前部斜路21と第二前部斜路22を分離して、第一前部斜路21を第一側へスライド移動する。
これによって、第一前部斜路21が坑内第一側に、第二前部斜路22が坑内第二側に位置し、その中間に広い掘削空間S2が確保される。
掘削空間S2に重機を下ろし、掘削後の地盤の中央に、中央排水路用を設置するための溝をトンネル長手方向に沿って深掘する。
<5>インバート桟橋の前進(図4)。
前施工サイクルのインバートコンクリートの養生完了後、すなわちインバートコンクリートの所定の強度を確認後、インバート桟橋1を前進させる。ここで、所定の強度は現地にて適宜設定する。
第二前部斜路22を坑内第一側にスライドさせて第一前部斜路21と接続し、前部斜路20の先端を油圧ジャッキで押し上げて地盤の上方へ持ち上げる。
後部斜路30の後端を吊りアーム11で地盤の上方へ吊り上げる。
インバート桟橋1をバックホウ等の工事車両で牽引して、1スパン分切羽側に前進させる。ここで、1スパンとは先行掘削による掘削距離と実質的に同一の距離である。
これによって作業架台10が、先行掘削による掘削区間の上方に位置決めされる。
なお、インバート桟橋1の前進方法は牽引に限らず、油圧モータで自走する方法や、支持脚40を油圧ジャッキで短縮してから切羽側へ前進させた後に伸長し、前後の支持脚40でこれを繰り返すことで前進する方法などを採用してもよい。これらは公知技術であるのでここでは詳述しない。
自走式であっても牽引式であっても、要はトンネルの延長方向に沿って前進できればよい。
<6>インバートコンクリート打設(図5)。
先行掘削した作業架台10下方の地盤上に、配筋と型枠の設置を行い、作業架台10の上部に配置したコンクリートミキサー車から下方の地盤へ生コンクリートを投入する。
<7>各工程の繰り返し。
以上<2>から<6>の工程を1サイクルとして、これを繰り返しながらインバート桟橋1を切羽側へ移動させることで、インバート工を進捗させる。
なお、<2>から<4>の工程における第一側と第二側は、施工上の便宜に併せて適宜入れ替えて行う。
本発明のトンネルインバートの施工方法は、インバートコンクリートの養生と、インバート掘削とを前後で併行しながら進行することができる。従って、インバート工の施工効率が著しく高い。
<8>分割構造の効果。
本発明のインバート桟橋1は、前部斜路20を分割構造とすることで、少なくとも次の(1)(2)の効果を奏する。
(1)第一前部斜路21と第二前部斜路22の間を離間させることで、斜路の幅を拡幅することができる。これによって、従来は通行できなかった、ドリルジャンボ等の車幅の大きい大型重機を通行させることができる(図6)。
(2)第一前部斜路21と第二前部斜路22をそれぞれ坑内の両側にスライド移動させることで、中間に広い掘削空間S2を確保することができる。これによって、地盤中央部の掘削の作業効率が上がり、特に中央排水路用の掘削が容易になる。
<9>施工効率の対比。
図7に、本発明のトンネルインバートの施工方法と従来技術の施工サイクルの対比表を示す。
本発明のトンネルインバートの施工方法は、2サイクル目の掘削を1サイクル目のインバートコンクリートの養生と同時に行うことによって、施工時間を圧縮することができる。本例では、施工1サイクルあたり、従来技術に対して作業時間が48時間から24時間へ50%削減されている。
施工長が1スパン10.5mのインバート施工において、従来は、1週間に3サイクルの施工が限界であった。よって、[10.5m×3回/週×4週間=126m(月進)]となる。
これに対し、本発明のトンネルインバートの施工方法は、1週間に最大6サイクルの施工が可能であるため、[10.5m×6回/週×4週間=252m(月進)]となる。
本工事の進捗が発破により月進150mとすると、従来技術では、施工の進捗に伴い切羽とインバート部の距離が広がり(毎月24m)全体工期に悪影響を及ぼす。これに対し、本発明のトンネルインバートの施工方法は、切羽との距離を常に一定以内に確保できるため、工程に余裕があり、工事全体の急速施工が可能である。
1 インバート桟橋
10 作業架台
11 吊りアーム
20 前部斜路
21 第一前部斜路
22 第二前部斜路
30 後部斜路
40 支持脚
41 支持台車
42 昇降装置
S1 打設空間
S2 掘削空間
C インバートコンクリート

Claims (4)

  1. トンネルインバート施工用のインバート桟橋であって、
    作業架台と、
    前記作業架台の前端と地盤との間に掛け渡す前部斜路と、
    前記作業架台の後端と地盤との間に掛け渡す後部斜路と、
    前記作業架台の下部に付設し、前記作業架台を地盤から離間支持する複数の支持脚と、を備え、
    前記前部斜路の幅は、前記作業架台の幅の半分以下であり、
    前記前部斜路が、前記作業架台の幅方向における任意の位置に接続可能であり、
    前記前部斜路は、第一前部斜路と第二前部斜路とに、幅方向に分割可能であることを特徴とする、
    インバート桟橋。
  2. 前記第一前部斜路と前記第二前部斜路が、前記作業架台の幅方向に沿ってそれぞれ摺動自在であることを特徴とする、請求項1に記載のインバート桟橋。
  3. 前記複数の支持脚は、前記作業架台の前方に付設する前部支持脚と、前記作業架台の後方に付設する後部支持脚と、を有し、前記前部支持脚と前記後部支持脚との間に打設空間が形成されることを特徴とする、請求項1または2に記載のインバート桟橋。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインバート桟橋を用いるトンネルインバート施工方法であって、
    前記インバート桟橋の、前部斜路の先端を施工前の地盤上に、後部斜路の先端を施工後の地盤上に、それぞれ掛け渡した状態において、
    1)前施工サイクルで打設したインバートコンクリートを養生する工程と、
    2)前記作業架台より切羽側の地盤を先行掘削する工程と、
    3)前記インバート桟橋を切羽側へ前進させ、前記作業架台を、前記2)工程実施後の掘削区間の上方に位置決めする工程と、
    4)前記作業架台の上部から、前記作業架台の下方の地盤にインバートコンクリートを打設する工程と、を備え、
    前記1)工程と併行して前記2)工程を行った後に、前記3)工程を行い、続いて前記4)工程を行って、これを1施工サイクルとし、
    前記2)工程は、
    2a)前記前部斜路がトンネル横断方向の第一側に位置した状態で、前記前部斜路の第二側がわの地盤を掘削する工程と、
    2b)前記前部斜路がトンネル横断方向の第二側に位置した状態で、前記前部斜路の第一側がわの地盤を掘削する工程と、
    2c)前記第一前部斜路がトンネル横断方向の第一側に位置し、前記第二前部斜路がトンネル横断方向の第二側に位置した状態で、前記第一前部斜路と前記第二前部斜路の中間の地盤を掘削する工程と、を備え、
    前記前部斜路をトンネル横断方向の左右に移動させることで、前記2a)工程乃至前記2c)工程を、適宜入れ替えて行うことを特徴とする、
    トンネルインバート施工方法。
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