JP2019004606A - 磁石材の製造方法、モータの製造方法 - Google Patents

磁石材の製造方法、モータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019004606A
JP2019004606A JP2017117216A JP2017117216A JP2019004606A JP 2019004606 A JP2019004606 A JP 2019004606A JP 2017117216 A JP2017117216 A JP 2017117216A JP 2017117216 A JP2017117216 A JP 2017117216A JP 2019004606 A JP2019004606 A JP 2019004606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
orientation
sheet
oriented
sheet magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017117216A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6907742B2 (ja
Inventor
兼一郎 伴
Kenichiro Ban
兼一郎 伴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2017117216A priority Critical patent/JP6907742B2/ja
Publication of JP2019004606A publication Critical patent/JP2019004606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907742B2 publication Critical patent/JP6907742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】モータに用いる磁石を容易に形成すること。【解決手段】磁石粉31とバインダ32を含む混合材30を磁場成形装置40の金型42内に充填し、配向装置43,46にて混合材30に配向磁界を印加して磁石粉31を配向する。そして、混合材30により可撓性を有する配向シート磁石50を生成する。このように、可撓性を有する配向シート磁石50の成型段階において、配向シート磁石50を配向する。この配向シート磁石50を円筒状のヨーク11の内周面に取着し、着磁処理して筒状磁石12とする。【選択図】図2

Description

本発明は、磁石材の製造方法、モータの製造方法に関する。
従来、ブラシ付モータやブラシレスモータなどのモータは、駆動用の磁石を有している。例えば、モータに含まれる回転子(ロータ)は、異方性磁石を配向処理後、着磁することで形成される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−36508号公報
ところで、モータに含まれるステータは、ヨーク又はケースハウジングの内周面に取着された筒状の磁石を含む。このような筒状の異方性磁石に対して十分な配向磁界を加えることが難しい場合がある。このため、十分な配向磁界を加えてモータに用いる磁石を容易に生成することが求められる。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、モータに用いる磁石を容易に形成できる磁石の製造方法、モータの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する磁石材の製造方法は、モータに含まれる磁石の製造方法であって、異方性磁石粉と可撓性バインダを含む混合材を金型内に充填し、前記金型により前記混合材をシート状に成型するとともに前記金型内の前記混合材に磁界を印加して前記異方性磁石粉を配向して可撓性を有する配向シート磁石を生成する工程を有する。
この構成によれば、シート状の磁石を成型する段階で異方性磁石粉を配向するため、環状の磁石を配向する場合と比べ、十分な配向磁界の印加が可能であり、高配向の磁石が得られる。そして、可撓性を有する配向シート磁石をロータやステータの部材、例えば円筒状のヨーク等の周面に取着することで、モータの磁石を容易に形成できる。また、異方性磁石粉と可撓性を有するバインダを含む混合材をシート状に成型する段階で配向磁界を制御することで、ラジアル配向や極異方配向等の様々な配向の筒状磁石が容易に得られる。
上記の磁石材の製造方法において、印加する磁界を制御して前記配向シート磁石を生成する工程を複数回実行して複数の配向シート磁石を生成し、前記配向シート磁石を生成する工程において、少なくとも1枚の配向シート磁石の配向が、他の配向シート磁石の配向と異なる複数の配向シート磁石を生成し、前記複数の配向シート磁石を積層する工程を有することが好ましい。
この構成によれば、少なくとも1枚の配向方向が他と異なる複数の配向シート磁石を積層して円筒状に成形することで、1枚の配向シート磁石では得られない種々な配向の磁石が得られる。
上記の磁石材の製造方法において、前記異方性磁石粉を配向して1つの方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された前記配向シート磁石を生成し、前記配向シート磁石を磁極の配列方向に沿って切断加工し、前記モータのロータ又はステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成することが好ましい。
この構成によれば、配向シート磁石をロータやステータの部材の周面に取着して得られる筒状の磁石において、軸方向に沿った各磁極を有する筒状磁石が得られる。
上記の磁石材の製造方法において、前記異方性磁石粉を配向して1つの方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された前記配向シート磁石を生成し、前記配向シート磁石を磁極の配列方向に対して斜めに切断加工し、前記モータのロータ又はステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成することが好ましい。
この構成によれば、配向シート磁石をロータやステータの部材の周面に取着して得られる筒状の磁石において、軸方向に対して各磁極が円周方向に傾きを有するスキューを有する磁石が容易に得られる。
上記課題を解決するモータの製造方法は、筒状磁石を有するモータの製造方法であって、異方性磁石粉と可撓性バインダを含む混合材を金型内に充填し、前記金型により前記混合材をシート状に成型するとともに前記金型内の前記混合材に磁界を印加して前記異方性磁石粉を配向して可撓性を有する配向シート磁石を生成する工程と、前記配向シート磁石をロータ又はステータの部材の周面に取着する工程と、前記配向シート磁石を着磁処理して前記筒状磁石とする工程と、を有する。
この構成によれば、シート状の磁石を成型する段階で異方性磁石粉を配向するため、環状の磁石を配向する場合と比べ、十分な配向磁界の印加が可能であり、高配向の磁石が得られる。そして、可撓性を有する配向シート磁石をロータやステータの部材、例えば円筒状のヨーク等の周面に取着することで、モータの磁石を容易に形成できる。また、異方性磁石粉と可撓性を有するバインダを含む混合材をシート状に成型する段階で配向磁界を制御することで、ラジアル配向や極異方配向等の様々な配向の筒状磁石が容易に得られる。
上記のモータの製造方法において、印加する磁界を制御して前記配向シート磁石を生成する工程を複数回実行して複数の配向シート磁石を生成し、前記配向シート磁石を生成する工程において、少なくとも1枚の配向シート磁石の配向が、他の配向シート磁石の配向と異なる複数の配向シート磁石を生成し、前記複数の配向シート磁石を積層する工程を有し、積層した前記複数の配向シート磁石をロータ又はステータの部材の周面に取着し、前記複数の配向シート磁石を着磁処理して前記筒状磁石とすることが好ましい。
この構成によれば、少なくとも1枚の配向方向が他と異なる複数の配向シート磁石を積層して円筒状に成形することで、1枚の配向シート磁石では得られない種々な配向の磁石を含むモータが得られる。
上記のモータの製造方法において、前記配向シート磁石を切断加工して前記ロータ又は前記ステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成し、前記1周分の配向シート磁石を前記部材の周面に取着し、前記1周分の配向シート磁石を着磁処理して前記筒状磁石とすることが好ましい。
この構成によれば、配向シート磁石をロータやステータの部材の周面に取着して得られる筒状の磁石が容易に得られる。
本発明の磁石材の製造方法、モータの製造方法によれば、モータに用いる磁石を容易に形成できる。
第1実施形態のモータの概略説明図。 (a)〜(d)は配向シート磁石とその配向シート磁石を用いたステータの製造工程の概略説明図。 (a)〜(c)は配向シート磁石の配向状態を示す説明図。 (a)は切断加工する配向シート磁石の説明図、(b)は切断加工後の配向シート磁石の説明図、(c)は筒状磁石の説明図。 (a)は切断加工する配向シート磁石の説明図、(b)は切断加工後の配向シート磁石の説明図、(c)は筒状磁石の説明図。 (a)は第2実施形態のモータの概略説明図、(b)は第2実施形態の筒状磁石を展開して示す説明図。 (a)は積層する配向シート磁石の説明図、(b)は積層した配向シート磁石の説明図。 筒状の磁石に対する極異方配向を示す説明図。 (a)(b)は筒状の磁石に対する極異方配向を示す説明図。
以下、各形態を説明する。
なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、断面図では、理解を容易にするために、一部の構成要素のハッチングを省略している場合がある。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ1は、ステータ10とロータ20とを有している。ステータ10は、筒状のヨーク11と、ヨーク11の内周面に取着された筒状磁石12とを含む。図1において、筒状磁石12は、ラジアル配向され、内周面において周方向にN極とS極とが交互に並ぶように着磁されている。この筒状磁石12は、可撓性を有する磁石材としての配向シート磁石により構成される。配向シート磁石は、可撓性を有し、略平板状に形成される。また、配向シート磁石は、略平板状の状態で所望の配向を有している。この配向シート磁石をヨーク11の内周面11aに沿って配設する。その後、着磁処理して筒状磁石12とする。
この配向シート磁石の製造工程と、配向シート磁石を用いた筒状磁石12の製造工程を説明する。
図2(a)に示すように、磁石粉31とバインダ32を含む混合材30を生成する。磁石粉31は、例えば異方性磁石粉である。異方性磁石粉として、ネオジム(Nd−Fe−B)系磁石、フェライト磁石、サマリウム鉄窒素(Sm−Fe−N)系磁石、サマリウムコバルト(Sm−Co)系磁石、等の磁石粉である。バインダ32は、可撓性を有する結合材であり、例えばゴム等を用いることができる。なお、図2(a)ではバインダ32としては、液状のバインダを示しているが、固体状のバインダを用いることもできる。なお、混合材30に添加剤33を付加してもよい。添加剤33は、例えばカップリング材、滑材、等である。
図2(b)に示すように、磁場成形装置40のタンク41に混合材30が蓄えられる。そして、混合材30をタンク41から金型42に充填する。タンク41において、混合材30に含まれる磁石粉31が均一に分散されている。なお、図2(b)において、各磁石粉31に示す矢印は、各磁石粉31の配向方向を示す。
金型42は、混合材30をシート状に成型するものである。金型42は、非磁性体で磁場を通すものである。金型42の上方及び下方には配向装置43,46が設けられている。配向装置43,46は、金型42内の混合材30に磁界を印加するものである。本実施形態において、配向装置43は、コア44と、コア44に巻回されたコイル45a,45bを有している。配向装置43は、コア44の磁極44a,44bを金型42に向けて配設されている。同様に、配向装置46は、コア47と、コア47に巻回されたコイル48a,48bを有している。配向装置46は、コア47の磁極47a,47bを金型42に向けて配設されている。
配向装置43,46は、コイル45a,45b,48a,48bの印加電流の向き、印加電流の大きさ、等に応じた磁界を発生する。この磁界により、金型42の中の混合材30に含まれる磁石粉31が配向される。コイル45a,45b,48a,48bが巻回されたコア44,47の磁極44a,44b,47a,47bの位置、コイル45a,45b,48a,48bの印加電流の向き、印加電流の大きさを適宜設定することにより、混合材30に含まれる磁石粉31の配向を制御できる。図2(b)では、配向装置43を制御し、混合材30の磁石粉31を極異方配向(一方の面に磁極が生じ、他方の面に磁極が生じない配向)している状態が示されている。なお、金型42の入部を強磁性体とし、磁束を制御してもよい。
また、磁場成形装置40は、処理機49を含む。この処理機49は、混合材30の固化(例えばバインダ32の架橋)に必要なエネルギを混合材30に印加するものである。エネルギとして、高周波、電子線、熱、等を用いることができる。この磁場成形装置40により、図2(c)に示す配向シート磁石50を得る。
図2(c)に示す配向シート磁石50は、長方形板状であり、例えば上面において長辺に沿ってN極とS極とが交互に配向されている。磁極の配列方向において、N極とS極の大きさ(磁極幅)は、配向装置43,46の磁極44a,44b,47a,47bの位置(間隔)によって設定される。つまり、配向装置43,46の磁極44a,44b,47a,47bの数(極数)、間隔(極ピッチ)を設定することにより、任意の磁極幅の配向シート磁石50が得られる。また、図2(b)に示す配向装置43のコイル45a,45b,48a,48bの印加電流の方向、大きさを設定することにより、任意の配向を有する配向シート磁石50が得られる。
なお、図2(b)に示す配向装置43,46は、金型42の中の混合材30、つまり金型42により成型される配向シート磁石50に配向磁界を加える装置の概略を示すものであり、形状、磁極の数、等はこれに限定されない。また、配向装置43,46の少なくとも一方は、金型42に埋め込まれていてもよい。また、配向装置43,46として、永久磁石を用いることもできる。永久磁石として、例えば焼結磁石(例えば、希土類焼結磁石)を用いることができる。
図2(d)に示すように、配向シート磁石50をヨーク11の内周面に取着する。そして、配向シート磁石50を図示しない着磁装置にて着磁する。これにより、所望の筒状磁石12が得られる。
図3(a)〜図3(c)は、配向シート磁石における配向例を示す。図3(a)に示す配向シート磁石51の配向は、両主面に磁極が現れ、厚さ方向に配向された、ラジアル配向である。
図3(b)に示す配向シート磁石52の配向は、一方の主面(図3(b)において上面)にのみ磁極が現れる、極異方配向である。
図3(c)に示す配向シート磁石53の配向は、両主面に磁極が現れるとともに、磁極間において主面に沿った配向を含む、ハルバッハ配向である。
図3(a)に示すラジアル配向の配向シート磁石51の場合、この配向シート磁石51の上面又は下面を図2(d)に示すヨーク11の内周面に向けて、配向シート磁石51をヨーク11の内周面に取着する。これにより、配向シート磁石51による筒状磁石12とヨーク11とを有するステータ10(図1参照)が得られる。
図3(b)に示す極異方配向の配向シート磁石52の場合、この配向シート磁石52の下面を図2(d)に示すヨーク11の内周面に向けて、配向シート磁石52をヨーク11の内周面に取着する。なお、極異方配向の配向シート磁石52の場合、取着する部材は、非磁性体としてもよい。例えば、非磁性体のケースハウジングの内周面に配向シート磁石52を取着することで、ステータが得られる。
図3(c)に示すハルバッハ配向の配向シート磁石53の場合、この配向シート磁石53の上面又は下面を図2(d)に示すヨーク11の内周面に向けて、配向シート磁石53をヨーク11の内周面に取着する。ハルバッハ配向の配向シート磁石53を用いた場合、ステータの周方向における磁束密度分布を略正弦波とすることができる。
なお、取着する部材の大きさに応じて配向シート磁石50(51〜53)を切断加工することが好ましい。
図4(a)に示すように、配向シート磁石51を、磁極(N極、S極)の配列方向(2点鎖線にて示す方向)に沿って切断加工し、図4(b)に示す長方形状の配向シート磁石51aを得る。この配向シート磁石51aの長手方向(図4(b)において左右方向の)を周方向とし、周方向と直交する方向(図4(b)において上下方向)を幅方向とする。周方向の長さを図2(d)に示すヨーク11の内周面の1周分とする。図4(c)に示すように、この配向シート磁石51aを丸めた円筒状の磁石とする。これにより、図2(d)に示すヨーク11の内周面に対して過不足なく配向シート磁石51aが取着される。
図5(a)に示すように、配向シート磁石50を、磁極(N極、S極)の配列方向に対して傾いた方向(2点鎖線にて示す)に切断加工し、図5(b)に示す平行四辺形状の配向シート磁石51bを得る。この配向シート磁石51bの辺の長さ(図5(b)において左右方向の辺の長さ)を図2(d)に示すヨーク11の内周面の1周分とする。図5(c)に示すように、この配向シート磁石51bを丸めた円筒状の磁石とする。
これにより、図2(d)に示すヨーク11の内周面に対して過不足なく配向シート磁石51bが取着される。また、この円筒状の磁石(配向シート磁石51b)は、軸方向(図5(b)の幅方向)に対して周方向に傾きを有するスキューされている。そして、この筒状磁石12を有するモータでは、磁極(N極、S極)のスキューによって極切替時の磁束の変化が滑らかとなる。従って、モータにおけるコギングトルクの増加を抑制できる。
なお、図5(b)では平行四辺形状の配向シート磁石51bを生成したが、切断加工により得る配向シート磁石の形状を長方形状としてもよい。この場合でも、配向シート磁石の主面において、切断加工した辺に対して直角を成す方向を軸方向とするように配向シート磁石を丸めて筒状磁石を生成する。このように生成した筒状磁石においても、軸方向に対して周方向に傾きを有するスキュー配向された筒状磁石を得ることができる。そして、この筒状磁石を有するモータでは、スキュー配向によって極切替時の磁束の変化が滑らかとなる。このため、モータにおけるコギングトルクの増加を抑制できる。
なお、配向シート磁石50を切断するに際して、配向シート磁石50を脱磁処理することが好ましい。脱磁処理によって、配向シート磁石51を切断する工具や切り屑等が配向シート磁石51に付着することを抑制できる。そして、切断後の配向シート磁石51a,51b(図4(b)、図5(b)参照)を図2(d)に示すヨーク11の内周面に取着する。そして、図示しない着磁装置により配向シート磁石51a,51bを着磁処理して筒状磁石12とする。そして、着磁後のこれにより、円筒状の磁石材料を配向処理後着磁する場合と比べ、容易に筒状磁石12が得られる。
なお、図4(a)〜図4(b),図5(a)〜図5(c)では、ラジアル配向の配向シート磁石51を切断加工する例を示した。図3(b)に示す極異方配向の配向シート磁石52や、図3(c)に示すハルバッハ配向の配向シート磁石53も同様に切断加工することができる。
(作用)
先ず、比較例の配向方法を説明する。なお、ここでは、極異方性の筒状磁石を得る場合を説明する。
図8は、環状の磁石61の外周面にのみ磁極が現れる極異方配向(外周極異方配向)にて配向する場合を示す。この配向装置71は、環状の磁石61の径方向外側に配置された複数のコア71aと、各コア71aに巻回されたコイル71bとを有している。複数のコア71aに供給する電流により配向磁界71cを発生し、環状の磁石61を配向する。
図9(a)及び図9(b)は、環状の磁石62の内周面にのみ磁極が現れる極異方配向(内周極異方配向)にて配向する場合を示す。図9(a)に示す配向装置72は、環状の磁石62の内側に配置されたコア72aと、コア72aに巻回された複数のコイル72bとを有している。各コイル72bに電流を供給し、発生する配向磁界72cにより環状の磁石62を配向する。図9(b)に示す配向装置73は、永久磁石により環状の磁石62を配向する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、内周極異方配向する場合、環状の磁石62の内側に配向装置72,73を配置する必要がある。しかし、内径の小さな環状の磁石62を配向する場合、配向装置72,73が小さくなって十分な配向磁界を環状の磁石62に加えることができない。
本実施形態の場合、上述したように、可撓性を有する配向シート磁石50(51〜53)の成型段階において、配向シート磁石50(51〜53)を配向する。このため、配向シート磁石50(51〜53)に対して十分な配向磁界を加えることができる。そして、このように配向した配向シート磁石50(51〜53)を用いることで、例えば内周極異方配向の磁石を容易に形成できる。また、配向シート磁石51を切断加工して配向シート磁石51a,51bを得る場合も同様に、切断加工後の平板状である段階で配向することで、十分な配向磁界を加えることができる。
また、上述の比較例の配向方法では、外周極異方配向と内周極異方配向とで異なる配向装置71〜73を必要とする。これに対し、本実施形態では、可撓性を有する配向シート磁石50の成型段階において、配向シート磁石50を配向する。例えば、極異方配向した配向シート磁石52を用い、磁極を内周側とするように配向シート磁石52を成形することにより、内周極異方配向の筒状の磁石が得られる。また、磁極を外周側とするように配向シート磁石52を成形することにより、外周極異方配向の筒状の磁石が得られる。つまり、可撓性を有する配向シート磁石52により、内周極異方配向の筒状の磁石と、外周極異方配向の筒状の磁石とを得ることができる。
なお、外周極異方配向の磁石は、ロータに用いることができる。例えば、ロータに含まれる部材(例えば、ロータコア)の外周面に配向シート磁石50(51〜53)を取着する。例えば、図3(b)に示す極異方配向の配向シート磁石52を用いる場合、ロータに含まれる部材(例えば、ロータコア)に非磁性体を用いることができる。図3(b)において、配向シート磁石52の下面をロータの部材の外周面に向けて、その部材に配向シート磁石52を取着する。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1−1)磁石粉31とバインダ32を含む混合材30を磁場成形装置40の金型42内に充填し、配向装置43,46にて混合材30に配向磁界を印加して磁石粉31を配向する。そして、混合材30により可撓性を有する配向シート磁石50を生成する。このように、可撓性を有する配向シート磁石50(51〜53)の成型段階において、配向シート磁石50(51〜53)を配向する。このため、配向シート磁石50(51〜53)に対して十分な配向磁界を加えることができる。
(1−2)配向した配向シート磁石50(51〜53)を用いることで、例えば内周極異方配向の磁石を容易に形成できる。また、配向シート磁石51を切断加工して配向シート磁石51a,51bを得る場合も同様に、切断加工後の平板状である段階で配向することで、十分な配向磁界を加えることができる。
(1−3)可撓性を有する配向シート磁石50の成型段階において、配向シート磁石50を配向する。例えば、極異方配向した配向シート磁石52を用い、磁極を内周側とするように配向シート磁石52を成形することにより、内周極異方配向の筒状の磁石が得られる。また、磁極を外周側とするように配向シート磁石52を成形することにより、外周極異方配向の筒状の磁石が得られる。つまり、可撓性を有する配向シート磁石52により、内周極異方配向の筒状の磁石と、外周極異方配向の筒状の磁石とが得られる。
(1−4)配向シート磁石51を、磁極(N極、S極)の配列方向に沿って切断加工し、長方形状の配向シート磁石51aを得る。この配向シート磁石51aの長手方向を周方向とし、周方向の長さをヨーク11の内周面の1周分とする。これにより、ヨーク11の内周面に対して過不足なく配向シート磁石51aを取着できる。
(1−5)配向シート磁石51を、磁極(N極、S極)の配列方向に対して傾いた方向に切断加工し、平行四辺形状の配向シート磁石51bを得る。この配向シート磁石51bの辺の長さをヨーク11の内周面の1周分とする。これにより、ヨーク11の内周面に取着した筒状磁石(配向シート磁石51b)は、軸方向に対して周方向に傾きを有するスキューされている。そして、この筒状磁石12を有するモータでは、磁極(N極、S極)のスキューによって極切替時の磁束の変化が滑らかとなる。従って、モータにおけるコギングトルクの増加を抑制できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を説明する。
なお、この実施形態において、上記実施形態と同じ構成部材については同じ符号を付してその説明を省略する。
図6(a)に示すように、本実施形態のモータ101は、ステータ110とロータ20とを有している。ステータ110は、筒状のヨーク11と、ヨーク11の内周面に取着された筒状磁石120とを含む。図6(a)において、筒状磁石120は、径方向に積層された複数枚(本実施形態では3枚)の配向シート磁石121,122,123により構成されている。図6(b)は、筒状磁石120を展開した状態を示し、各配向シート磁石121,122,123の配向状態を示す。
図6(a)において内側から外側に向かって順に第1配向シート磁石121、第2配向シート磁石122、第3配向シート磁石123とする。
図7(a)に示すように、第1配向シート磁石121は、ラジアル配向されている。つまり、第1配向シート磁石121は、内周面と外周面とに磁極が現れ、内周面において周方向にN極とS極とが交互に並ぶように配向されている。第2配向シート磁石122は、第1配向シート磁石121と同様に、ラジアル配向されている。第3配向シート磁石123は、極異方配向されている。つまり、第3配向シート磁石123は、内周面に磁極が現れ、内周面において周方向にN極とS極とが交互に並ぶように配向されている。第1〜第3配向シート磁石121〜123において、磁極の配列ピッチは、互いに等しい。従って、図7(b)に示すように、第1〜第3配向シート磁石121〜123を積層して得られる筒状磁石120は、内周面に磁極が現れ、長磁路(高パーミアンス)の極異方配向である筒状の磁石である。このように、複数の配向シート磁石を積層することにより、長磁路化(高パーミアンス化)することができる。
なお、第1〜第3配向シート磁石121〜123を積層して得られる配向シート磁石を、第1配向シート磁石121を外周側とするように円筒状に成形してもよい。この場合、外周面に磁極が現れ、長磁路(高パーミアンス)の極異方配向である筒状の磁石が得られる。
また、各配向シート磁石121〜123を、上述の図4(a)及び図4(b)、又は図5(a)及び図5(b)と同様に、切断加工してもよい。例えば、第1〜第3配向シート磁石121〜123を積層して得られる配向シート磁石(図7(b)参照)を切断加工してもよい。また、各配向シート磁石121〜123を個別に切断加工し、加工後の配向シート磁石を積層してもよい。
図5(a)及び図5(b)と同様に切断加工することにより、長磁路(高パーミアンス)でスキューされた筒状磁石が得られる。この磁石を用いたモータでは、高磁束であり、コギングトルクの増加が抑制できる。
なお、配向シート磁石121〜123を切断するに際して、配向シート磁石121〜123を脱磁処理することが好ましい。脱磁処理によって、配向シート磁石121〜123を切断する工具や切り屑等が配向シート磁石121〜123に付着することを抑制できる。そして、切断後の配向シート磁石121〜123を図6(a)に示すヨーク11の内周面に取着する。そして、図示しない着磁装置を用いて配向シート磁石121〜123を着磁処理する。これにより、円筒状の磁石材料を配向処理後着磁する場合と比べ、容易に筒状磁石120が得られる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(2−1)所望の配向に配向された複数の配向シート磁石121〜123を生成する。配向シート磁石121〜123は、磁場成形装置40において、印加する磁界を制御して得られる。これらの配向シート磁石121〜123を積層し、積層した配向シート磁石121〜123をヨーク11の内周面に取着して筒状磁石120とする。これにより、1枚の配向シート磁石では得られない種々な配向の筒状磁石120が得られる。
(2−2)ラジアル配向の配向シート磁石121,122と、極異方配向の配向シート磁石123を積層して筒状磁石120とした。この筒状磁石120は、内周面に磁極が現れ、長磁路(高パーミアンス)の極異方配向である筒状の磁石である。このように、複数の配向シート磁石を積層することにより、長磁路化(高パーミアンス化)することができる。
(2−3)配向シート磁石121〜123を、磁極の配列方向に対して斜めに切断加工し、加工後の配向シート磁石をヨーク11の内周面に取着する。これにより、長磁路(高パーミアンス)でスキューされた筒状磁石が得られる。この磁石を用いたモータでは、高磁束であり、コギングトルクの増加が抑制できる。
(変形例)
尚、上記各実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記各実施形態に対し、磁石を有するロータを構成してもよい。例えば、ロータに含まれる部材(例えば、ロータコア)の外周面に配向シート磁石50(51〜53)を取着する。例えば、図3(b)に示す極異方配向の配向シート磁石52を用いる場合、ロータに含まれる部材(例えば、ロータコア)に非磁性体を用いることができる。図3(b)において、配向シート磁石52の下面をロータの部材の外周面に向けて、その部材に配向シート磁石52を取着する。同様に、第2実施形態のように、積層した複数の配向シート磁石を有するロータとしてもよい。
・上記第2実施形態では、ラジアル配向の配向シート磁石121,122と極異方配向の配向シート磁石123を積層して1枚の配向シート磁石とした。これに対し、図3(c)に示すハルバッハ配向の配向シート磁石53を他の配向シート磁石と組み合わせて積層してもよい。このように、配向が異なる配向シート磁石を積層することにより、1枚の配向シート磁石では得られない複雑な配向の磁石が得られる。
・上記第2実施形態では、3枚の配向シート磁石121〜123を積層したが、2枚又は4枚以上の配向シート磁石を積層してもよい。
10,110…ステータ、11…ヨーク、12,120…筒状磁石、20…ロータ、31…磁石粉、32…バインダ、40…磁場成形装置、42…金型、43,46…配向装置、50,51〜53,121〜123…配向シート磁石。

Claims (7)

  1. モータに含まれる磁石材の製造方法であって、
    異方性磁石粉と可撓性バインダを含む混合材を金型内に充填し、前記金型により前記混合材をシート状に成型するとともに前記金型内の前記混合材に磁界を印加して前記異方性磁石粉を配向して可撓性を有する配向シート磁石を生成する工程を有する、磁石材の製造方法。
  2. 印加する磁界を制御して前記配向シート磁石を生成する工程を複数回実行して複数の配向シート磁石を生成し、
    前記配向シート磁石を生成する工程において、少なくとも1枚の配向シート磁石の配向が、他の配向シート磁石の配向と異なる複数の配向シート磁石を生成し、
    前記複数の配向シート磁石を積層する工程を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載の磁石材の製造方法。
  3. 前記異方性磁石粉を配向して1つの方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された前記配向シート磁石を生成し、
    前記配向シート磁石を磁極の配列方向に沿って切断加工し、前記モータのロータ又はステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の磁石材の製造方法。
  4. 前記異方性磁石粉を配向して1つの方向に沿ってN極とS極とが交互に配列された前記配向シート磁石を生成し、
    前記配向シート磁石を磁極の配列方向に対して斜めに切断加工し、前記モータのロータ又はステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の磁石材の製造方法。
  5. 筒状磁石を有するモータの製造方法であって、
    異方性磁石粉と可撓性バインダを含む混合材を金型内に充填し、前記金型により前記混合材をシート状に成型するとともに前記金型内の前記混合材に磁界を印加して前記異方性磁石粉を配向して可撓性を有する配向シート磁石を生成する工程と、
    前記配向シート磁石をロータ又はステータの部材の周面に取着する工程と、
    前記配向シート磁石を着磁処理して前記筒状磁石とする工程と、
    を有するモータの製造方法。
  6. 印加する磁界を制御して前記配向シート磁石を生成する工程を複数回実行して複数の配向シート磁石を生成し、
    前記配向シート磁石を生成する工程において、少なくとも1枚の配向シート磁石の配向が、他の配向シート磁石の配向と異なる複数の配向シート磁石を生成し、
    前記複数の配向シート磁石を積層する工程を有し、
    積層した前記複数の配向シート磁石をロータ又はステータの部材の周面に取着し、前記複数の配向シート磁石を着磁して前記筒状磁石とすること、
    を特徴とする請求項5に記載のモータの製造方法。
  7. 前記配向シート磁石を切断加工して前記ロータ又は前記ステータの部材の周面の1周分の配向シート磁石を生成し、前記1周分の配向シート磁石を前記部材の周面に取着し、前記1周分の配向シート磁石を着磁処理して前記筒状磁石とすること、を特徴とする請求項5又は6に記載のモータの製造方法。
JP2017117216A 2017-06-14 2017-06-14 磁石材の製造方法、モータの製造方法 Active JP6907742B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017117216A JP6907742B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁石材の製造方法、モータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017117216A JP6907742B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁石材の製造方法、モータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019004606A true JP2019004606A (ja) 2019-01-10
JP6907742B2 JP6907742B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=65007052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017117216A Active JP6907742B2 (ja) 2017-06-14 2017-06-14 磁石材の製造方法、モータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907742B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT202000014392A1 (it) * 2020-06-16 2021-12-16 Baruffaldi Spa Rotore esterno in materiale plastomagnetico
JP7456859B2 (ja) 2019-12-04 2024-03-27 東芝ライフスタイル株式会社 ロータおよびロータの製造方法
JP7506926B2 (ja) 2021-01-07 2024-06-27 株式会社マグネイチャー 磁石収容器およびこれを用いた永久磁石の管理方法並びに界磁子の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7456859B2 (ja) 2019-12-04 2024-03-27 東芝ライフスタイル株式会社 ロータおよびロータの製造方法
IT202000014392A1 (it) * 2020-06-16 2021-12-16 Baruffaldi Spa Rotore esterno in materiale plastomagnetico
EP3926791A1 (en) * 2020-06-16 2021-12-22 Baruffaldi S.p.A. External rotor made of plastic-magnetic material
JP7506926B2 (ja) 2021-01-07 2024-06-27 株式会社マグネイチャー 磁石収容器およびこれを用いた永久磁石の管理方法並びに界磁子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6907742B2 (ja) 2021-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI400857B (zh) 電動機械之轉子-定子結構
US3710291A (en) Permanent magnet
JP4697736B2 (ja) 永久磁石の着磁方法
EP2642634A2 (en) Rotor for rotating electrical machine
JP6661939B2 (ja) ロータ
JP2015133839A (ja) 磁石埋込型ロータ
JP5889155B2 (ja) 着磁装置及び着磁方法
JP2007214393A (ja) リング状の極異方性プラスチック磁石及びモータ用ロータ
JP4029679B2 (ja) モータ用ボンド磁石及びモータ
JP2010193587A (ja) ロータ用磁石着磁装置およびモータ
JP6907742B2 (ja) 磁石材の製造方法、モータの製造方法
JP2017070031A (ja) ロータ
JP6062900B2 (ja) ロータの製造方法
JP2004023085A (ja) モータ用異方性ボンド磁石の配向処理方法
JP2007035786A (ja) ラジアル配向磁場成形装置
JP2006019573A (ja) 複合ボンド磁石、複合ボンド磁石の製造方法、複合ボンド磁石を搭載したdcブラシレスモータの回転子。
JP4985342B2 (ja) 永久磁石の着磁方法及び装置
JP6424615B2 (ja) ロータ及びその製造方法、並びにそれを備えた回転電気機械
JP2016144322A (ja) 回転電機用ロータおよびその製造方法
JP2017229192A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JPS6134249B2 (ja)
JP5692105B2 (ja) Ipmモータ用ロータの製造方法
JP6627520B2 (ja) ロータの製造方法、及びロータ
JP6385064B2 (ja) 永久磁石電動機およびその着磁方法、製造方法
US8479378B1 (en) Methods of manufacturing a stator core for a brushless motor

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180501

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6907742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151