JP2019001765A - 油中水型液状乳化組成物 - Google Patents

油中水型液状乳化組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2019001765A
JP2019001765A JP2017120246A JP2017120246A JP2019001765A JP 2019001765 A JP2019001765 A JP 2019001765A JP 2017120246 A JP2017120246 A JP 2017120246A JP 2017120246 A JP2017120246 A JP 2017120246A JP 2019001765 A JP2019001765 A JP 2019001765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
emulsion composition
oil
liquid emulsion
oil liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017120246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6277307B1 (ja
Inventor
英和 宮本
Hidekazu Miyamoto
英和 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nivea Kao Co Ltd
Original Assignee
Nivea Kao Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nivea Kao Co Ltd filed Critical Nivea Kao Co Ltd
Priority to JP2017120246A priority Critical patent/JP6277307B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6277307B1 publication Critical patent/JP6277307B1/ja
Publication of JP2019001765A publication Critical patent/JP2019001765A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】本発明の目的は、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがなく、安定性に優れた油中水型液状乳化組成物を提供することを目的とする。【解決手段】油中水型液状乳化組成物であって、次の成分(a)から(c);(a)セチルジメチコンコポリオール、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル、(c)水、を含有し、(c)水の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して50質量%以上80質量%以下である油中水型液状乳化組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、セチルジメチコンコポリオール及びジイソステアリン酸ポリグリセリルを含有する油中水型液状乳化組成物に関する。
従来、油中水型乳化組成物は、水中油型乳化組成物と比較して、皮膚の保護や皮膚の柔軟性付与に優れていることから、多くの化粧料に使用されている。さらに、身体用化粧料等のように、広い面積に使用する場合や冬季などの低温環境下で使用する場合には、塗り伸ばしやすさなどの使用性の点から、液状であって粘度が低く塗り伸ばしやすい油中水型乳化組成物が求められている。
一方で、油中水型乳化組成物は、連続相が油相であるため、「塗布時に伸びが悪い、触感が重い、べたつく」等の、使用感における欠点があるほか、「高温下での安定性が悪い」等の物性における欠点がある。さらに、粘度を低くして液状となるようにした場合には、乳化安定性が悪化し組成物が分離するために化粧料としての品質を確保できないという問題がある。
これらの欠点を解消するために、例えば、特開平02−258710号公報には、シリコーン油を多量に配合した油中水型乳化組成物によって、油中水型乳化組成物の使用感を改善する試みがみられる。しかしながら、シリコーン油を多量に配合すると、皮膚の柔軟効果が充分に得られない場合があるほか、安定な油中水型乳化組成物を得ることが非常に困難となり、特に、高温下での安定性が悪くなる場合がある。また、シリコーン乳化剤を配合して使用感や安定性の改善を試みられているが、連続層である油相に配合できる油種が限定されるほか、多量に配合すると使用感が悪くなり、高温下での安定性が悪くなる場合がある。
ここで、油中水型乳化組成物の高温下での安定性を向上させるために様々な検討がされている。例えば、特許文献1には、シリコーン油を含む油性基剤、水、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン及びデキストリン脂肪酸エステルを含有する油中水型乳化化粧料が開示されている。また、特許文献2には、平均厚さが0.1μm以下、平均長径が0.5〜50μmの板状粒子である有機変性粘土鉱物と、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性分岐鎖シリコーンとを含有する油中水型乳化組成物が開示されている。
特開平04−312512号公報 特開2012−116757号公報
ところが、特許文献1や特許文献2に開示の油中水型乳化組成物は、油ゲル化剤である、デキストリン脂肪酸エステルや有機変性粘土鉱物を含有しているが、油ゲル化剤を油中水型乳化組成物に配合すると低温下での粘度が高くなり、肌に塗り伸ばしにくく、容器から出しにくい等、使用性が悪くなる場合がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがなく、安定性に優れた油中水型液状乳化組成物を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、セチルジメチコンコポリオール及びジイソステアリン酸ポリグリセリルを含有する油中水型液状乳化組成物により、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 本発明は、油中水型液状乳化組成物であって、
次の成分(a)から(c);
(a)セチルジメチコンコポリオール、
(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル、
(c)水、
を、含有し、
(c)水の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して50質量%以上80質量%以下である油中水型液状乳化組成物である。
(2) (1)に記載の油中水型液状乳化組成物は、動的粘弾性測定において、損失弾性率(G”)と、貯蔵弾性率(G’)との比(G”/G’)が1になったとき、歪み(γ)は10%以上40%以下であり、かつ、G’とG”はそれぞれ10Pa以上100Pa以下であってもよい。
(3) (1)又は(2)に記載の油中水型液状乳化組成物は、(d)炭化水素油、および(e)シリコーン油、を、更に含有していてもよい。
(4) (1)から(3)のいずれか一つに記載の油中水型液状乳化組成物は、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルがジイソステアリン酸トリグリセリルであってもよい。
(5) (1)から(4)のいずれか一つに記載の油中水型液状乳化組成物は、(a)セチルジメチコンコポリオールの含有量が油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下であり、ジイソステアリン酸ポリグリセリルの含有量が油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下であってもよい。
(6) (1)から(5)のいずれか一つに記載の油中水型液状乳化組成物は、(d)炭化水素油の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して5質量%以上30質量%以下であり、(e)シリコーン油の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して10質量%以下であってもよい。
本発明の油中水型液状乳化組成物は、次の成分(a)から(c);(a)セチルジメチコンコポリオール、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル、(c)水を含有し、(c)水の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して50質量%以上80質量%以下である。これにより、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがなく、安定性に優れた油中水型液状乳化組成物を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものであって、これらにより本発明を限定するものではない。
[油中水型液状乳化組成物]
本発明の第一の態様は、油中水型液状乳化組成物であって、次の成分(a)から(c);(a)セチルジメチコンコポリオール、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル、(c)水を、含有し、(c)水の含有量が油中水型液状乳化組成物に対して50質量%以上80質量%以下である油中水型液状乳化組成物である。
〔乳化剤〕
本発明の油中水型液状乳化組成物は、(a)セチルジメチコンコポリオールを含有する。(a)セチルジメチコンコポリオール(セチルPEG/PPG−10/1ジメチコン)としては、例えば、商品名:ABIL EM90、EM180(製造元:Evonik Industries AG)、KF−6038(製造元:信越化学工業株式会社)等を用いることができる。
(a)セチルジメチコンコポリオールの含有量は油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下であることが好ましく、1質量%以上3質量%以下であることがより好ましい。
また、本発明の油中水型液状乳化組成物は、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルを含有する。(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルとしては、例えば、商品名:EMALEX DISG−2、DISG−3、DISG−6(製造元:日本エマルジョン株式会社)、商品名:リソレックス PGIS22、PGIS32(製造元:高級アルコール工業株式会社)、コスモール 42V(製造元:日清オイリオグループ株式会社)等を用いることができる。ジイソステアリン酸ポリグリセリルは、ジイソステアリン酸ジグリセリル又はジイソステアリン酸トリグリセリルであることが好ましく、ジイソステアリン酸トリグリセリルであることがより好ましい。
(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルの含有量は油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下であることが好ましく、1質量%以上3質量%以下であることがより好ましい。
乳化剤として、(a)セチルジメチコンコポリオールと、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルを用いることにより、低温下でも流動性を有し、高温下での安定性や保湿効果の持続性に優れ、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがない使用感に優れた油中水型液状乳化組成物とすることができる。
本発明の油中水型液状乳化組成物は、(a)セチルジメチコンコポリオールと、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルに加え、1種又は2種以上のその他の乳化剤を用いることができる。その他の乳化剤を用いる場合、ソルビタン脂肪酸エステルであることが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステルにポリオキシエチレンが付加されていることがより好ましい。ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステルを用いることができる。ソルビタン脂肪酸エステルにポリオキシエチレンが付加されているものとしては、モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等を用いることができる。これらの乳化剤をその他の乳化剤として用いることができるが、高温下での安定性、及び低温下での流動性等の観点から、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンであることがより好ましい。トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンとしては、例えば、商品名:NIKKOL TS−30L(製造元:日光ケミカルズ株式会社)ノニオンST−521(製造元:日油株式会社)等を用いることができる。
1種又は2種以上のその他の乳化剤の含有量は油中水型液状乳化組成物に対して0質量%以上1質量%以下であることが好ましい。
〔水相成分〕
本発明の油中水型液状乳化組成物は、(c)水を含有し、(c)水の含有量は油中水型乳化液状組成物に対して50質量%以上80質量%以下であり、55質量%以上75質量%以下であることが好ましい。これにより、塗布時に伸びが良好で、べたつきがない油中水型液状乳化組成物とすることができる。
本発明の油中水型液状乳化組成物は、(c)水に加え、その他の水性成分を含有していてもよい。例えば、低炭素数のアルコール、ジオール、ポリオール又はそれらのエーテルを含有していてもよい。例えば、エタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、ブチレングリコール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソルビトールなどのポリオール類、グルコース、マルトース、トレハロース、スクロースなどの糖類等を用いることができる。これらの中でも、ポリオール類や糖類を用いることが好ましく、グリセリンやトレハロースなどがより好適に使用できる。
〔油相成分〕
本発明の油中水型液状乳化組成物は、化粧料に通常用いられる(d)炭化水素油を含有することが好ましい。
(d)炭化水素油としては、例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン、水添ポリイソブテン、軽質流動イソパラフィン、ミネラルオイル、スクワラン、ポリイソブチレン、ポリブテン、ポリイソブテン、ポリオレフィン等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて用いることが好ましく、水添ポリイソブテンと、ミネラルオイルと、を組み合わせて用いることがより好ましい。保湿効果の持続性に優れ、低温下での使用性及び高温下での安定性にも優れた油中水型液状乳化組成物を提供することができる。
(d)炭化水素油の含有量は油中水型液状乳化組成物に対して5質量%以上30質量%以下であることが好ましく、10質量%以上20質量%以下であることがより好ましい。
本発明の油中水型液状乳化組成物は、化粧料に通常用いられる(e)シリコーン油を含有することが好ましい。これにより、塗布時に伸びが良好な油中水型液状乳化組成物とすることができる。シリコーン油は、1種又は複数種のシリコーン油であることが好ましい。
(e)シリコーン油は、環状又は直鎖状等のシリコーン油を用いることができる。環状シリコーン油はシクロメチコンとも呼ばれ、例えば、シクロペンタシロキサン、シクロテトラシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等のシクロメチコンを用いることができ、シクロペンタシロキサンであることが好ましい。直鎖状シリコーン油は、例えば、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等のメチル置換ポリオルガノシロキサン(ポリジメチルシロキサン又はジメチコン)を用いることができ、ジメチルポリシロキサンであることが好ましく、粘度が1mm/s以上300mm/sであるものがより好ましい。また、(e)シリコーン油は、アミノ改質シリコーン、シリコーンワックス等も用いることができる。
(e)シリコーン油の含有量は油中水型液状乳化組成物に対して10質量%以下であることが好ましく、1質量%以上8質量%以下であることがより好ましい。
本発明の油中水型液状乳化組成物は、(d)炭化水素油と、(e)シリコーン油に加え、1種又は2種以上のその他の油相成分を用いることができる。
1種又は2種以上のその他の油相成分は、例えば、3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和及び/又は不飽和分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状アルカンカルボン酸と3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和及び/又は不飽和分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状アルコールのエステルの群、芳香族カルボン酸と3〜30個の炭素原子の鎖長を有する飽和及び/又は不飽和分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状アルコールのエステルの群、から選ばれる成分等を含むことができる。その場合そのようなエステル油をミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル及びそのようなエステルの合成、半合成及び天然由来物、例えばジョジョバ油(jojoba oil)より成る群から有利に選ぶことができる。
また、1種又は2種以上のその他の油相成分は、例えば、その他の分枝鎖状及び非分枝鎖状炭化水素油及び炭化水素ワックス、ジアルキルエーテルの群、飽和又は不飽和分枝鎖状又は非分枝鎖状アルコール及び脂肪酸トリグリセリド、すなわち、8〜24個の炭素原子、特に12〜18個の炭素原子の鎖長を有する飽和及び/又は不飽和分枝鎖状及び/又は非分枝鎖状アルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群からも油相成分を有利に選ぶことができる。脂肪酸トリグリセリドは、例えば、合成、半合成及び天然の油、例えば、オリーブ油、ひまわり油、大豆油、落花生油、ナタネ油、アーモンド油、パーム油、ココナツ油、パームカーネル油等の群から有利に選ばれることができる。ミネラルオイルや水添ポリイソブテン等の炭化水素系の油成分や植物性油が好適に使用できる。
また、1種又は2種以上のその他の油相成分は、例えば、植物ワックス、動物ワックス、鉱物ワックス(mineral wax)及び石油化学的ワックスの群から選ばれる脂肪及び/又はワックス成分を有利に選択することができ、例えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、エスパルトグラスワックス、コルクワックス、グアルマワックス、米胚芽油ワックス、さとうきびワックス、ベリーワックス、オウリキュリーワックス(ouricury wax)、モンタンワックス、ジョジョバワックス、シアバター、ビーワックス、シェラックワックス、ミツロウ、鯨ろう、ラノリン(ウールワックス)、尾脂腺グリース、ワセリン、セレシン、地ろう(アースワックス(earth wax))、パラフィンワックス及び微結晶ワックスの群から選ばれることができる。また、脂肪又はワックス成分は化学的に改質されたワックス及び合成ワックスであってもよく、例えば、トリベヘン酸グリセリル、C16−36−脂肪酸トリグリセリド、C18−36−脂肪酸等であってもよく、モンタンエステルワックス、Sasolワックス、水素化ジョジョバワックス、合成又は改質ビーワックス(例えば、ジメチコンコポリオールビーワックス、C30−50−アルキルビーワックス等)、ポリアルキレンワックス、ポリエチレングリコールワックス等であってもよい。また、化学的に改質された脂肪、例えば、水素化植物油(例えば水素化ヒマシ油又は水素化ココナツ脂肪グリセリド)、トリグリセリド、例えば、トリヒドロキシステアリン、脂肪酸、脂肪酸エステル及びグリコールエステル、例えば、C20−40−アルキルステアレート、C20−40−アルキルヒドロキシステアロイルステアレート又はグリコールモンタネートであってもよい。これらの中でも、ミツロウ、ラノリン、ワセリン、セレシン、微結晶ワックスが好ましく、ミツロウ、ワセリン、微結晶ワックスがより好適に使用できる。
〔その他の成分〕
本発明の油中水型液状乳化組成物は、上記(a)から(c)の必須成分以外に、化粧料に通常用いられる成分、例えば、固形状油、半固形油、高級アルコール類、高級脂肪酸類、顔料、ビタミン類、高分子ラテックス、セラミド類、ビタミン類等を適宜含有することができる。また、その他の有効成分、例えば、紫外線散乱成分、収斂成分、抗炎症成分、老化防止成分、美白成分、皮膜剤(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー等)、撥水剤、感触向上粉体(PMMA等)、増粘剤(キサンタンガム、ヒアルロン酸、セルロースなどの多糖類もしくはその誘導体、カルボマーなどのアクリル系高分子等)、保湿剤、薬剤、植物抽出液、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤(エタノール等)、皮膚賦活剤、pH調整剤(水酸化ナトリウム等)、酸化防止剤、防腐剤(フェノキシエタノール、パラオキシ安息香酸エステル等)、着香剤等を含有することができる。
また、本発明の油中水型液状乳化組成物は、以下のアニオン、塩素イオン、更に無機オキソ元素アニオン、これらのうちでは特に硫酸イオン、炭酸イオン、リン酸イオン、ホウ酸イオン及びアルミン酸イオン、を含む塩の群から選択する電解質等を含有することができる。また、有機アニオン、例えば乳酸イオン、酢酸イオン、安息香酸イオン、プロピオン酸イオン、酒石酸イオン、クエン酸イオン、リンゴ酸イオン、アミノ酸イオン、エチレンジアミン四酢酸イオン、及びそれらの塩等に基づいた電解質を含有することもできる。これらの中でも、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩が好ましく、塩化ナトリウムや硫酸マグネシウムがより好ましい。
〔動的粘弾性測定〕
本発明の油中水型液状乳化組成物は、動的粘弾性測定において、損失弾性率(G”)と、貯蔵弾性率(G’)との比(G”/G’)が1になったとき、歪み(γ)は10%以上40%以下であることが好ましく、かつ、G’とG”はそれぞれ10Pa以上100Pa以下であることが好ましく、さらには、歪み(γ)は15%以上30%以下であることがより好ましく、かつ、G’とG”はそれぞれ30Pa以上90Pa以下であることがより好ましい。これにより、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがなく、肌なじみのよい油中水型液状乳化組成物とすることができる。本発明の組成物は、その粘弾性を測定したとき、歪み量が低値の時には弾性特性が優位であり、高値の歪みの時には粘性特性が優位となるという特性を有し、さらに、G”/G’が1になる歪み量を境に粘弾性特性が大きく変化するために、このときの歪み量によって、組成物を肌に伸ばした時のべたつきのなさやなじみのよさに違いが生じることを見出した。
本発明の油中水型液状乳化組成物について、以下のようにして動的粘弾性を測定することができる。
測定条件:
機器:Anton Paar社製 Physica MCR301
プレート:ステンレス製コーンプレートCP−50
測定温度:25℃
操作:本発明の油中水型液状乳化組成物を1.1gから1.6g台座部に量り取り、ギャップ0.05mm、周波数1Hzに設定し、歪みを0.001%から1000%まで変化させて測定する。
得られたデータから、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)のデータプロットが交差する点における歪み(γ)、貯蔵弾性率(G’)及び損失弾性率(G”)を読み取ることで動的粘弾性を得る。
以下の実施例により本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
[実施例1から16、比較例1から17]
表1と表2に記載した処方の油中水型液状乳化組成物を定法により製造した。具体的には、加熱下混合均一としたA群に加熱下混合均一としたB群を撹拌下で添加して粗乳化し、続いてホモミキサーで充分に混合した後に冷却して製造した。なお、実施例1から16の処方は表1に、比較例1から17の処方は表2に示した。製造した油中水型液状乳化組成物について、25℃における剤型の性状、50℃における安定性、5℃における流動性、べたつきのなさ、しっとり感、24時間保湿効果及び動的粘弾性について、測定・評価をした。なお、25℃における剤型の性状が液状のものについてのみ動的粘弾性測定を行い、25℃における剤型の性状がクリーム状のものについては、その他の測定・評価を行わず、また、25℃における剤型の性状が液状のものであっても、50℃における安定性あるいは5℃における流動性が×の評価のものについてはその他の評価を行わなかった。
25℃における剤型の性状については以下のように評価した。
直径4cmの気密ガラス瓶に油中水型液状乳化組成物を約50g入れ、内温が25℃になるまで静置した後に、ガラス瓶を一定速度でゆっくり5秒かけて90度傾けたときに、油中水型液状乳化組成物が流れ始めるまでの時間を測定し、流動性を次のように判定した。なお、液状であることが好ましい評価である。
液状:3秒以内に流動する
クリーム状:3秒以内に流動しない
50℃における安定性については以下のように評価をした。
直径4cmのガラス瓶に油中水型液状乳化組成物を約80g入れ、ガラス瓶を50℃の恒温槽に入れて遮光下で静置し、保存した。入庫から1週間後に油中水型液状乳化組成物の外観を観察し、次のように判定した。なお、分離を認めないことが好ましい評価である。
(安定性の評価基準)
〇:分離を認めない
×:分離を認める
5℃における流動性については以下のように評価をした。
直径4cmの気密ガラス瓶に油中水型液状乳化組成物を約50g入れ、内温が5℃になるまで静置した後に、ガラス瓶を一定速度でゆっくり5秒かけて90℃傾けたときに、サンプルが流れ始めるまでの時間を測定し、流動性を次のように判定した。なお、3秒以内に流動することが好ましい評価である。
(流動性の評価基準)
〇:3秒以内に流動する
×:3秒以内に流動しない
使用感である、べたつきのなさ、なじみやすさ、しっとり感については以下のように評価をした。
4名のパネラーの皮膚上に、油中水型液状乳化組成物をそれぞれ15μLとり、パネラーが直径5cmの円状の範囲内に油中水型液状乳化組成物を塗り伸ばした際に、パネラーが、べたつきを感じるか感じないか、なじみやすいと感じるか感じないか、及びしっとり感を感じるか感じないかで評価をした。なお、べたつきを感じないことが好ましい評価であり、なじみやすいことが好ましい評価であり、しっとり感を感じることが好ましい評価である。
(べたつきの評価基準)
×:べたつきを感じないと回答した者が2名以下
〇:べたつきを感じないと回答した者が3名
◎:べたつきを感じないと回答した者が4名
(なじみやすさの評価基準)
×:なじみやすいと回答したものが2名以下
○:なじみやすいと回答したものが3名
◎:なじみやすいと回答したものが4名
(しっとり感の評価基準)
×:しっとり感を感じたと回答した者が2名以下
〇:しっとり感を感じたと回答した者が3名
◎:しっとり感を感じたと回答した者が4名
24時間保湿効果については以下のように評価をした。
機器:Courage+Khazaka社製、CorneometerCM825
操作:両腕内側の直径3cmの円内に、油中水型液状乳化組成物20μLを塗布し、塗布前と塗布24時間後の角層静電容量を測定した。塗布前と24時間後の測定値の差分を算出し、次のように判定した。なお、差分が5以上であることがより好ましい評価である。
(24時間保湿効果の評価基準)
×:差分が2未満
〇:差分が2以上5未満
◎:差分が5以上
Figure 2019001765
Figure 2019001765
(※1)KF−6017(製造元:信越化学工業株式会社)
(※2)KF−6028(製造元:信越化学工業株式会社)
(※3)KF−6038(製造元:信越化学工業株式会社)
(※4)レオパール KL2(製造元:千葉製粉株式会社)
(※5)BENTONE 38VCG(製造元:Elementis plc)
実施例1から16に係る油中水型液状乳化組成物によれば、塗布時に伸びが良好であり、べたつきがなく、肌なじみが良好であって、高温下での安定性ならびに低温下での流動性に優れた油中水型液状乳化組成物を提供することができた。
比較例1と比較例2に係る油中水型液状乳化組成物は、(a)セチルジメチコンコポリオールと、(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルとについて、いずれか一方を含有していないため、25℃における剤型が液状であっても、使用感と保湿効果持続性が悪く、油中水型液状乳化組成物の動的粘弾性の歪み(γ)が10%以下であるほか、50℃における安定性に問題を生じた。
また、比較例3から7においては、乳化剤としてセチルジメチコンコポリオールを含有せず、その他のポリオキシエチレン基を含むシリコーン乳化剤を用いているため、25℃における剤型がクリーム状になるか、液状であっても使用感と保湿効果持続性が悪く、油中水型液状乳化組成物の動的粘弾性の歪み(γ)が10%以下である上に、50℃における安定性に問題を生じた。
また、比較例8から17においては、乳化剤としてセチルジメチコンコポリオールを含有するが、ジイソステアリン酸ポリグリセリルの代わりに、イソステアリン酸ポリグリセリルまたは/および、パルミチン酸デキストリンやジステアルジモニウムヘクトライトを含有する油中水型乳化組成物を調製したところ使用感の良さ、流動性、安定性のうちいずれかに問題があり、すべてを満足できるものは無かった。また、比較例12においては、低温下での流動性や50℃での安定性は○であったが、使用感は×であり、さらに動的粘弾性については常にG”>G’であって交差せず、肌に伸ばした時にはねばねばした感じが続くために肌にとてもなじみにくいものであった。

Claims (6)

  1. 油中水型液状乳化組成物であって、
    次の成分(a)から(c);
    (a)セチルジメチコンコポリオール、
    (b)ジイソステアリン酸ポリグリセリル、
    (c)水
    を、含有し、
    前記(c)水の含有量が前記油中水型液状乳化組成物に対して50質量%以上80質量%以下である油中水型液状乳化組成物。
  2. 前記油中水型液状乳化組成物の動的粘弾性測定において、損失弾性率(G”)と、貯蔵弾性率(G’)との比(G”/G’)が1のとき、歪み(γ)は10%以上40%以下であり、かつ、G’とG”とはそれぞれ10Pa以上100Pa以下である請求項1に記載の油中水型液状乳化組成物。
  3. (d)炭化水素油、および
    (e)シリコーン油、
    を、更に含有する請求項1又は請求項2に記載の油中水型液状乳化組成物。
  4. 前記(b)ジイソステアリン酸ポリグリセリルがジイソステアリン酸トリグリセリルである請求項1から3のいずれか一項に記載の油中水型液状乳化組成物。
  5. 前記(a)セチルジメチコンコポリオールの含有量が前記油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下であり、
    前記ジイソステアリン酸ポリグリセリルの含有量が前記油中水型液状乳化組成物に対して0.5質量%以上5質量%以下である請求項1から4のいずれか一項に記載の油中水型液状乳化組成物。
  6. 前記(d)炭化水素油の含有量が前記油中水型液状乳化組成物に対して5質量%以上30質量%以下であり、
    前記(e)シリコーン油の含有量が前記油中水型液状乳化組成物に対して10質量%以下である請求項1から5のいずれか一項に記載の油中水型液状乳化組成物。
JP2017120246A 2017-06-20 2017-06-20 油中水型液状乳化組成物 Active JP6277307B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120246A JP6277307B1 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 油中水型液状乳化組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017120246A JP6277307B1 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 油中水型液状乳化組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6277307B1 JP6277307B1 (ja) 2018-02-07
JP2019001765A true JP2019001765A (ja) 2019-01-10

Family

ID=61158463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017120246A Active JP6277307B1 (ja) 2017-06-20 2017-06-20 油中水型液状乳化組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6277307B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021100488A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社 資生堂 油中水型乳化化粧料

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000302623A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Kose Corp 油性化粧料
JP2000348210A (ja) * 1999-06-02 2000-12-15 Sony Corp 画像合成方法、画像合成装置、及びプログラム提供媒体
JP2010163379A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Shiseido Co Ltd 油中水型乳化組成物
WO2011001781A1 (ja) * 2010-02-12 2011-01-06 株式会社 資生堂 W/o乳化化粧料
WO2011010652A1 (ja) * 2009-07-23 2011-01-27 株式会社資生堂 油中水型乳化化粧料
US20110212144A1 (en) * 2007-12-14 2011-09-01 L'oreal Solid antiperspirant and/or deodorant composition in the form of a water-in-oil emulsion based on silicone emulsifiers and on waxes; method for treating body odours
WO2012086579A1 (ja) * 2010-12-21 2012-06-28 株式会社 資生堂 W/o乳化化粧料
WO2016068298A1 (ja) * 2014-10-31 2016-05-06 株式会社 資生堂 油中水型乳化日焼け止め化粧料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000302623A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Kose Corp 油性化粧料
JP2000348210A (ja) * 1999-06-02 2000-12-15 Sony Corp 画像合成方法、画像合成装置、及びプログラム提供媒体
US20110212144A1 (en) * 2007-12-14 2011-09-01 L'oreal Solid antiperspirant and/or deodorant composition in the form of a water-in-oil emulsion based on silicone emulsifiers and on waxes; method for treating body odours
JP2010163379A (ja) * 2009-01-14 2010-07-29 Shiseido Co Ltd 油中水型乳化組成物
WO2011010652A1 (ja) * 2009-07-23 2011-01-27 株式会社資生堂 油中水型乳化化粧料
WO2011001781A1 (ja) * 2010-02-12 2011-01-06 株式会社 資生堂 W/o乳化化粧料
WO2012086579A1 (ja) * 2010-12-21 2012-06-28 株式会社 資生堂 W/o乳化化粧料
WO2016068298A1 (ja) * 2014-10-31 2016-05-06 株式会社 資生堂 油中水型乳化日焼け止め化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021100488A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社 資生堂 油中水型乳化化粧料
CN114727940A (zh) * 2019-11-18 2022-07-08 株式会社资生堂 油包水型乳化化妆料

Also Published As

Publication number Publication date
JP6277307B1 (ja) 2018-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3993505B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
EP3357488B1 (en) Cosmetic material
JP5972271B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP6392419B1 (ja) W/o型乳化物
KR101561010B1 (ko) 유중 수형 유화화장료
US8779010B2 (en) Water-in-oil emulsified cosmetic
JP6277307B1 (ja) 油中水型液状乳化組成物
EP2692329B1 (en) Water-in-oil emulsion cosmetic composition
TW201336519A (zh) 高內水相油中水型乳化組成物
JP7462455B2 (ja) 水中油型乳化組成物
TW201919578A (zh) 油中水型乳化化妝料
JP7300139B2 (ja) 油性化粧料
JP2021080194A (ja) マッサージ用水中油型乳化化粧料
WO2020027076A1 (ja) 水中油型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170816

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170816

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171010

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6277307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250