JP2018531140A6 - 骨土台ガイドシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

骨土台ガイドシステムおよび方法。システムは、開放手術空間を形成する本体を含む骨土台ガイドであって、本体は、歯の手術部位の露出した骨に可逆的に付着するような輪郭である底部と、歯科インプラント手術用ガイドの底部側面に一致するような輪郭である上部とをさらに有する、骨土台ガイドと;本体に取り外し可能に取り付けられる少なくとも1つの固着支柱であって、歯の手術部位を支持する別の歯槽堤の反対側にある1つの歯槽堤の1つ以上の部分に一致する、かつこれを受容するための1つ以上のくぼみをさらに示す固着支柱の頂点を有する、少なくとも1つの固着支柱と;固着支柱および組織離間ガスケットの代わりの、本体に取り外し可能に接続される歯科インプラント手術用ガイドと;固着支柱または歯科インプラント手術用ガイドの代わりの、本体に取り外し可能に接続される組織離間ガスケットと、を含み得る。

Description

開示の内容
〔連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載〕
該当なし
〔「マイクロフィッシュアペンディクス(MICROFICHE APPENDIX)」の参照〕
該当なし
〔発明の分野〕
本発明は、概して歯科インプラントおよび手術用ガイドに関する。より具体的には、歯科インプラント手術用ガイドを組み込む骨修正ガイドに関する。
〔背景〕
人は、年を取るにつれて、一般的に歯および骨の喪失を受け、これは、歯科専門家(dental profession)により提供されるような補綴具置換を必要とする。この置換処置の、より重要な側面の1つは、個々の(置換用の人工歯)または集合的な(例えば、義歯)歯科用補綴具を固定するのに使用されるインプラントを、利用可能な骨構造内部に強固に固着する必要性である。歯がその歯根周辺の骨を失うと、骨(例えば、下顎の支柱(mandibular strut)または上顎の支柱(maxillary strut))が、それぞれの歯の支柱におけるさまざまな場所で均質でなくなる(薄くなるか、または分厚くなりすぎる)場合がある。この骨の状態は、その特定の領域での歯の回復プロセスを、そのような骨の喪失が起こっていない場合よりも困難にする場合がある。これは、土台がでこぼこまたは平坦でない地面にある家を建てるようなものと考えることができる。
歯科用補綴具(または修復物)を、患者の実質的に審美的かつ機能的に許容可能な位置に適切に嵌めるためには、歯科健康管理専門家(例えば歯科医師)は、まず、(特に、歯科用補綴具が著しい歯牙喪失を矯正している状況では)歯の手術部位の骨を改造しなければならないかもしれない。この矯正的なプロセスは、別の状況では歯の手術または修復部位と呼ぶ歯肉領域に1つ以上の切開部を作ることによって、始めることができる。これらの切開部は、歯肉組織がめくれて歯の手術部位の骨を露出することを実質的に可能にする。歯科医師は次に、概ね歯の手術部位/歯列弓を歯科修復物(例えば、取り外し可能な義歯)またはインプラント部位(例えば、固定された補綴具)のすべての関連する寸法において対称にするために、1つ以上の切断ツールを適用して、概して、露出した骨構造上の望ましくない高い地点または厚い場所を減らすか、または取り除くことができる。他の場合には、歯科医師は、骨材料を露出した骨構造に加えて、歯列弓の輪郭をさらに太くするか、または別様にその構造を強化することができる。
このプロセス中、歯科医師は、露出した骨の切断/増強を実質的にガイドするために概して骨構造上に置かれこれに固定された骨土台ガイドを利用することによって、歯槽堤(例えば、歯槽(sockets or alveoli of the teeth)を含む口蓋または口底部(bottom of the mouth)いずれかにおける2つの顎堤のうちの1つ)の上部を、正しい手術寸法にする(「平らにする」)ことができる。骨土台ガイドは、切断ツールの外科医の操作および/または骨の増強をガイドすることによって、「冠状面(coronal)」レベルでの骨の鉛直高さおよび幅を「予測する」問題を解決する。これにより、歯科インプラントおよびそれぞれの補綴具を、適切な患者別の垂直および水平レベルに、後から正確に設置することが可能となる。この骨調節プロセスは、適切な咬合面間の空間(例えば、向かい合った歯の間に存在する空間)および(例えば、歯科用補綴具を受容する)開放組織(open tissue)を作り、最終的な歯科用補綴具が最終的に患者の口内に位置したときに適切な顎の動作および整列、笑線ならびに発音(phonetics)が生じるのを概ね確実にすることもできる。
露出した骨が適切に準備された(例えば、縮小または増強された)後、骨土台ガイドを取り外すことができる。続いて、歯科インプラント手術用ガイドが、歯の手術部位の改造された骨の定位置に嵌められ取り付けられ得る。歯科インプラント手術用ガイドは、歯科インプラントを受容するように歯の手術部位を準備するために必要なインプラント付属物の操作をガイドするのに使用され得る。歯科インプラント手術用ガイドは、次に、歯科インプラントを準備された骨構造内に適切に位置させるのに使用され得る。歯科インプラントが適切に位置した後、歯科インプラント手術用ガイドは取り外され得、ヒーリングアバットメント(必要な場合)が、歯科インプラントに嵌められて、補綴具またはプロテーゼ(例えば、人工歯)の一部(例えば、基部)を受容する空間を、歯科インプラントに近接している再付着された歯肉に作ることができる。いったんヒーリングアバットメントが取り付けられたら、歯肉組織は、歯科インプラントとヒーリングアバットメントとの組み合わせの周りに縫い戻され得る。
必要に応じて、上側全体または下側全体の義歯/歯は、歯科手術の終了時に、または組織の治癒/骨のインプラントへの骨結合が起こった後で、インプラントに嵌められ得る。いったん治癒/骨結合が終了したら、歯科医師は、ヒーリングアバットメントを取り外して、補綴具の基部を受容する、インプラントに近接した空間を開け、歯科用補綴具をインプラントに強固に設置し付着させることができる。
インプラントのための骨土台ガイドおよび歯科インプラント手術用ガイドは、一般的に互いに独立して設計され、製造され、かつ使用される別々の器具であると、一般的には考えられている。これらのガイドの設計および作製は、今や、デジタル歯科医術(例えば、術前および術後の口の患者別の仮想モデル、ならびにそれらの2つのモデルをつなげる手術プランを作成するために患者の口および/または患者の口の歯の鋳物から取られた医療撮像情報を入手および融合するための手術前デジタル法および関連器具)を通じて、または、歯科技術および手(例えば、アナログな歯科設計および準備)によって手動で、達成することができる。
歯科用ガイド機能のこの分離または区分化は、より高いコスト、マンパワー、および手術時間を生じ得、これらは、2つの歯科用ガイドが1つの多目的装置へと組み合わせられ得る場合よりも見受けられる。このような組み合わせ歯科用装具の使用は、結果的に、このような歯科処置および結果の手ごろ感(affordability)の増加をもたらし得る。
このような歯科インプラント手術において生じ得る別の問題は、いつ、歯科健康管理専門家が歯の手術部位(例えば、骨の一部)上に骨土台ガイドを物理的に配置し付着させるか、である。一般的に、歯科健康管理専門家は、配置および付着の両方のタスク(例えば、ファスナのために骨にドリルで穴をあけ、その後、ファスナを使用して骨土台ガイドを骨上に固定する)を同時にこなさなければならない。歯科健康管理専門家は、両方のタスクをこなす際に、骨土台ガイドを歯の手術部位の所望の領域に適切に配置できないか、骨土台ガイドを所定の場所に適切に固定できないか、またはその両方の場合がある。
必要とされ得るのは、本発明、すなわち、歯科インプラント部位からの骨構造を修正するのに使用される骨土台ガイド(例えば、歯の手術部位の骨部分からのこぎりで骨を除去するか、骨もしくは骨類似物を歯の手術部位の骨部分に加えるか、またはその両方)と;(例えば、一般的にはインプラントを歯の手術部位に配置するための)歯科インプラント手術用ガイド、および歯科インプラント手術用ガイドの代わりの(例えば、プロテーゼを骨土台ガイドに対して適切に配置するための)組織離間ガスケットとの組み合わせを実質的に含む、骨土台ガイドシステムである。
一実施形態では、歯科インプラント手術用ガイドは、(例えば、骨土台ガイドが骨構造を修正するのに使用された後で)骨土台ガイドにその場で取り外し可能に取り付けられ得る。実質的に骨土台ガイドを基部として使用して、歯科手術用インプラントガイドは、一般的には、インプラント構成要素(例えば、ドリル、リーマ、アバットメント、インプラントドライバなど)、歯科インプラントなどを歯の手術部位の骨部分内に位置付け、配置するのに使用され得る。いったんインプラントが歯の手術部位に適切に設置されたら、歯科インプラント手術用ガイドは、骨土台ガイドから取り外され、代わりに、組織離間ガスケットに置き換えられ得る。可能な一実施形態では、組織離間ガスケットは、骨土台ガイドとプロテーゼとの間に配置されて、通常は歯の手術部位の領域を覆っているであろう歯肉の歯肉組織厚さに基本的に近いものを少なくとも提供し、インプラントなどへのプロテーゼの取り付けの適切な調節を実質的に可能にすることができる。
可能な一実施形態では、骨土台ガイドは、本体と、本体の頬側壁および舌側壁を可逆的に接続する1つ以上の取り外し可能な固着支柱を含んでよく、固着支柱の頂点は、1つ以上のくぼみを示すことができ、このくぼみの輪郭は、反対側の歯槽堤(例えば、一般的に、歯科インプラント部位を提供している歯槽堤の反対側に位置する歯槽堤)からの歯列、組織またはその両方の1つ以上の部分と一致し、くぼみ(indentions)が反対側の歯槽堤からの歯列、組織またはその両方の1つ以上の部分を取り外し可能に受容することを可能にする。このようにすると、次に患者は、患者の、反対側の歯槽堤の歯列、組織またはその両方の少なくとも1つ以上の部分を、本体に取り外し可能に適用された1つ以上の固着支柱のうちの少なくとも1つに押し付けて、最初は、骨土台ガイドを歯の手術部位上の所定の場所に保持することができる。患者のこの動作は、骨土台ガイドを所定の場所に保持しなければならないことから担当の歯科健康管理専門家を解放し、その専門家が両手を使って骨土台ガイドをファスナにより所定の場所に固定することを実質的に可能にすることができる。
〔発明の一実施形態の概要〕
本発明の1つ以上の実施形態の利点
本発明のさまざまな実施形態は、必ずではないが、以下の利点のうちの1つ以上を達成することができる:
歯科インプラント手術用ガイドであって、骨土台ガイドと取り外し可能に組み合わせられて、2つのガイドが別々に適用された場合よりも、発生し得る患者のストレスおよび皮下出血(bruising)を減らすようにして、歯科インプラントで保持されたプロテーゼを歯の手術部位に適切に設置する、歯科インプラント手術用ガイドを提供すること;
骨土台ガイドを設計するために患者(patent)の口のデジタル仮想モデルを使用する能力であって、骨土台ガイドおよび歯科インプラント手術用ガイドの両方が、その場で結合されて、固定式の歯科用補綴具を配置および固定するのに使用され得る1つ以上の歯科インプラントを適切に配置することができる、能力;
骨土台ガイドおよび歯科インプラント手術用ガイドであって、互いに組み合わせられて、歯科インプラント手術処置に必要とされるコスト、時間、およびマン・アワーを実質的に減らして、歯科用補綴具を歯の手術部位に適切に配置し取り付けることができる、骨土台ガイドおよび歯科インプラント手術用ガイドを提供すること;
得られる骨土台ガイド;歯科インプラント手術用ガイド、および最終的な固定式補綴具の精度をデジタル制御し改良するようにして、歯科インプラント手術用ガイドと骨土台ガイドとの組み合わせの設計および製造を制御するためにデジタル歯科医術を使用する能力;
組織離間ガスケットと合わせて使用される骨土台ガイドであって、組織離間ガスケットが、通常は歯科インプラント手術部位において露出した骨を覆うことができる歯肉組織の高さ(または深さ)を概ね考慮することによって、設置された歯科インプラントに対するプロテーゼの設置を適切に配置するのを助けるのに使用される、骨土台ガイドを提供すること;
骨土台ガイドシステムを設計および製造する能力であって、歯科インプラント手術用ガイドまたは組織離間ガスケットは、二者択一的に骨土台と噛み合い、連動して、一般的にインプラント構成要素、歯科インプラント、またはその両方が歯科手術用ガイドにおいて骨上へと、組み立てられた組み合わせを通過することを可能にする、能力;
歯科手術用インプラントガイド、骨土台ガイド、および組織離間ガスケットであって、ガイドおよびガスケットが組み合わせへと組み立てられて歯の手術部位で固定式補綴具をインプラントに適切に配置し取り付けることを可能にする、一致した輪郭と、整列した開口部および孔と、を有するように、歯科手術用インプラントガイド、骨土台ガイド、および組織離間ガスケットを提供すること;
骨土台ガイドの基部の前後に取り外し可能かつ一時的に取り付けられ得る1つ以上の固着支柱であって、各固着支柱は、それぞれの頂点において、1つ以上のくぼみをさらに画定し、くぼみは、歯の手術部位を支持している歯槽堤の反対側に位置する歯槽堤の組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分を可逆的に受容することができる、固着支柱を提供すること;
患者に、歯槽堤の歯列、歯肉組織などの1つ以上の部分を固着支柱と接触させて、骨土台ガイドを反対側の歯槽堤に位置する歯の手術部位上の所定の場所に保持させる、能力;
骨土台ガイドがファスナによって歯の手術部位に固定された後で骨土台ガイドから取り外され得る固着支柱を提供すること;
患者に、骨土台ガイドを歯の手術部位上の所定の場所に一時的に保持させ、骨土台ガイドを所定の場所に保持することから歯科健康管理専門家を解放し、代わりに1つ以上のファスナで骨土台ガイドを歯の手術部位に固定することに集中させることができる、能力。
これらおよび他の利点は、明細書の残りの部分、特許請求の範囲、および要約書を参照することによって認識され得る。
〔本発明の一実施形態の簡単な説明〕
本発明の可能な一実施形態は、第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体を含む骨土台ガイドであって、本体の上部を本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、底部は、本体を歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に可逆的に付着させるような輪郭であり、上部は、歯科インプラント手術用ガイドの底部側面に一致するような輪郭で、骨セグメントの一部の修正をガイドする、骨土台ガイド;1つ以上の支柱であって、1つ以上の支柱のうちの少なくとも1つは、本体に取り外し可能に取り付けられて、頬側壁を舌側壁に接続し、支柱の頂点は、反対側の歯槽堤の1つ以上の部分に一致し、これを受容するための1つ以上のくぼみをさらに示す、支柱;1つ以上の固着支柱または組織スペーサーガスケットの代わりの、本体に取り外し可能に接続される歯科インプラント手術用ガイド;1つ以上の固着支柱または歯科インプラント手術用ガイドの代わりの、本体に取り外し可能に接続される組織離間ガスケット、であってよい。
本発明のさらに別の実施形態は、骨縮小ガイドであってよく、これは、第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体であって、本体の上部を本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、底部は、本体を歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に可逆的に付着するような輪郭であり、上部は、歯の手術部位の骨セグメントの少なくとも変化をガイドするような輪郭である、本体;1つ以上の固着支柱であって、少なくとも1つのそのような固着支柱は、歯科インプラント部位を支持する歯槽堤の反対側にある1つの歯槽堤の1つ以上の部分に一致する少なくとも1つの輪郭を有する1つ以上のくぼみを示す頂点を有し、少なくとも1つのそのような固着支柱は、本体に取り外し可能に取り付けられる、固着支柱、を含む。
本発明のさらに別の可能な実施形態は、骨土台ガイドを歯の手術部位で所定の場所に保持する方法であってよく、この方法は、第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体を含む骨土台ガイドを提供する工程であって、本体は、本体の上部を本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、底部は、さらに、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部を取り外し可能に受容するような輪郭である、工程と;歯の手術部位を支持する第2の歯槽堤の反対側にある第1の歯槽堤の歯列、組織、またはその両方の1つ以上の部分を受容するための1つ以上のくぼみを示す頂点を有する、少なくとも1つの固着支柱を提供する工程と;少なくとも1つの固着支柱を本体に少なくとも取り外し可能に取り付ける工程と;1つ以上の部分のうちの少なくとも1つを少なくとも1つの固着支柱と接触させる工程と;第1の歯槽堤を少なくとも1つの固着支柱と接触させることによって、骨土台ガイドを歯の手術部位上の所定の場所に保持する工程と、を含む。
前記の説明は、以下の詳細な説明をよりよく理解することができるように、また、当技術分野への本発明の貢献をよりよく認識することができるように、本発明の一実施形態の概要をやや大まかに説明したものである。本発明の実施形態のうちのいくつかは、前記の概要で列挙した特徴または特性をすべて含んでいないかもしれない。当然、以下で説明され、特許請求の範囲の主題を形成するであろう、本発明のさらなる特徴が存在する。この点について、本発明の少なくとも1つの好適な実施形態を詳細に説明する前に、本発明がその適用を、以下の説明に記載されるか、または図面に例示されるような、構成の詳細および構成要素の配列に制限されないことが、理解されるべきである。本発明は、他の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実行および実施され得る。また、本明細書で使用される表現および用語は説明目的のものであり、制限的なものとはみなされるべきでないことが、理解されるべきである。
〔本発明の特定の実施形態の説明〕
好適な実施形態に関する以下の詳細な説明では、本出願の一部を形成する添付図面を参照する。図面は、実例として、本発明が実行され得る特定の実施形態を示す。他の実施形態が利用され得ること、また、本発明の範囲から逸脱せずに構造の変更が行われ得ることが、理解されるべきである。
本発明10は、骨土台ガイドシステム18、および方法またはプロセス100であってよい。図1、図17、図19に実質的に示すように、骨土台ガイドシステム20は、骨土台ガイド20と、歯科インプラント手術用ガイド50と、を含んでよく、少なくとも一実施形態では、組織離間ガスケット80も含み得る。骨土台ガイド本体22、歯科インプラント手術用ガイド50、および組織離間ガスケット80は、共にデジタル歯科医術を通じて設計および作製され得、デジタル歯科医術では、患者の口35のスキャンを(その印象および鋳物と共に)使用して、患者の現在の口の仮想モデル(不図示)を作り;歯科手術前および歯科手術後の両方で患者の口の仮想モデルを確立し;2つの患者別の仮想モデルをつなげる歯科手術プランを確立することができる。このように、歯科手術プランニングは、骨土台ガイド20、歯科インプラント手術用ガイド50および組織離間ガスケット80の製造をもたらすことができ、骨土台ガイド本体22の輪郭は、歯の手術部位12の露出した骨14上に適合するように作られ得る。さらに、歯科インプラント手術用ガイド50の輪郭は、歯科インプラント手術用ガイド50および組織離間ガスケット80の輪郭にも一致して、歯科インプラント手術用ガイド50および組織離間ガスケット80が交互に骨土台ガイド20に取り外し可能に取り付けられ、かつ骨土台ガイド20により支持されることを可能にし得る。
図1、図2、図3、図4、図5、図6に実質的に示すように、骨土台ガイド20は、歯科手術を成功させるため必要に応じて歯の手術部位12の骨14を実質的に修正する(例えば、縮小、増強、またはその両方を行う)ために、歯科医師(不図示)などの歯科健康管理専門家によって実質的に使用される。骨土台ガイド20は、第1の端部28および第2の端部30によってそれぞれの端部が互いに接続された頬側壁24および舌側壁26を備えた、骨土台ガイド本体22を含み得る。第1の端部28および第2の端部30は、頬側壁24および舌側壁26を互いから離して、実質的に平行に保持していて、概して(例えば、概ね骨土台ガイド本体22を通り抜ける)開放手術空間32を作製および画定して、本体22の上部34の一部を本体22の底部36の一部と概ね連続して接続することができる。
骨土台ガイド本体22は、1つ以上の取り付け孔38によってさらに貫通され得、取り付け孔38は、頬側壁24を通過するように向けられ得る。本体ファスナ40が、取り付け孔38を通過して歯の手術部位12の骨14内に入り、骨土台ガイド本体22を歯の手術部位12に取り外し可能に固定することができる(実質的に図13に示されている)。取り付け孔38は、取り付け孔38を通してファスナ40を支持およびガイドする補強カラー(不図示)をさらに特徴とし得る。他の実施形態では、取り付け孔38は、上部34と底部36とを接続する本体22、または舌側壁26を通り抜けて、歯の手術部位12への本体の取り付けをもたらすことができる。本体は、舌側壁26上の上部から上に延びる切断ガード23をさらに有して、切断用具(不図示)が、歯の手術部位から骨14を取り除く際に骨土台ガイドと共に使用された場合に、舌または患者の口19の他の部分を不必要に切断するのを防ぐことができる。この切断ガード23は、他の部分を固着および整列させるのに使用され得る、1つ以上の切り抜き部25をさらに特徴とし得る。
骨土台ガイド本体22のいくつかの実施形態は、1つ以上の固着支柱42をさらに含んでよく、固着支柱42は、第1の端部38と第2の端部30との間で頬側壁24および舌側壁26に取り外し可能に取り付けられ得る。固着支柱42は、その外側頂点44に、1つ以上のくぼみ46を有してよく、くぼみ46は、患者の第1のもしくは反対側の歯槽堤28の歯肉、歯列、またはその両方の1つ以上の部分に一致し得る(例えば、反対側の歯槽堤13は、歯の手術部位12を支持している第2の歯槽堤15の反対側に位置するか、または向かい合っている。歯の手術部位12が上側の歯槽堤上にある場合、反対側の歯槽堤28は、下側の歯槽堤となることを意味している)。固着支柱42の前端部43は、支柱ファスナ49(例えば、先細ピン)が頬側壁24まで固着支柱42を貫通することを可能にする支柱孔47によって貫通され得る。支柱ファスナ49は、頬側壁24によって固着支柱42に取り外し可能に取り付けられ、摩擦力により所定の場所に保持され得る。固着支柱42の他端部または後端部41は、それぞれの切り抜き部25上に嵌まる支柱溝48を有し得る。支柱溝48内部のタブ45が、それぞれの切り抜き部25内に取り外し可能に受容されて、後端部41を切断ガード23にさらに可逆的に取り付けることができる。
固着支柱42は、患者自身が反対側の歯槽堤13の歯肉組織、歯列、またはその両方の少なくとも一部を骨土台ガイド21の少なくとも1つの固着支柱42に押し付けて、骨土台ガイド21を歯の手術部位12(例えば、露出した骨)上の所定の場所に概ね保持することを可能にし得る。具体的には、反対側の歯槽堤13の歯肉組織、歯列、またはその両方のその部分は、くぼみ46に受容され得る。患者の行為(例えば、実質的に、患者の口で骨土台ガイド20をその位置で圧迫すること)により、患者は歯の手術部位上に骨土台ガイド(bone foundation dental)を一時的に取り外し可能に保持することができ、歯科健康管理専門家(不図示)は、本体ファスナにより骨土台ガイド21を所定の場所に取り付けるのに両手を自由に使うことができる。いったん骨土台ガイド21が本体ファスナ40によって歯科インプラント手術部位12の骨部分に固定されたら、患者は、1つ以上の固着支柱42上の1つ以上のくぼみ46から反対側の歯槽堤28の1つ以上の部分を取り外すことができる(例えば、患者は、口をあけて、固着支柱42を噛むのをやめる)。歯科健康管理専門家は次に、固着支柱46を自由に持ち上げて本体22から除去することができるように、骨土台ガイド21からの支柱ファスナ49の取り外しに進むことができる。
固着支柱42の使用は、歯科インプラント手術用ガイドまたは組織離間ガスケットと共に組み合わせるか、または積み重ねる本発明の能力のない、骨縮小ガイドにも適用され得る。このような場合、骨縮小ガイドは、歯科インプラント手術用ガイドまたは組織離間ガスケットを受け入れるような輪郭ではないが、本体を有し得、この本体に固着支柱42を適用して、患者が実質的に、患者の口で骨縮小ガイドをその位置で圧迫し、患者が歯の手術部位上に骨縮小ガイドを一時的に取り外し可能に保持することを可能にする。反対側の歯槽堤の歯列、歯、またはその両方の一部分は、固着支柱42の頂点上に位置する印象によって受容されて、骨縮小ガイドを所定の場所に保持することができ、歯科健康管理専門家(不図示)は、骨縮小ガイドを所定の場所でファスナにより歯の手術部位に取り付けるために両手を自由に使うことができる。いったんファスナが骨縮小ガイドを歯の手術部位に固定したら、患者は、固着支柱への噛みつきを解除することができる。歯科健康管理専門家は次に、固着支柱42を骨縮小ガイドの本体から取り外して、骨縮小ガイドが歯の手術部位で骨構造を改造するのに使用されることを可能にし得る。
図16、図17、図18、図19に実質的に示すように、いったん固着支柱42が骨土台ガイド本体22から取り外されたら、歯科インプラント手術用ガイド50が、本体22の上部34に取り外し可能に取り付けられ得る。歯科インプラント手術用ガイド50は、概して歯科インプラント手術用ガイド50が実質的に歯の手術部位12内部での歯科インプラントの設置をガイドおよび配置するのに使用されるのを可能にするために、歯の手術部位12にこのように固着され得る。
歯科インプラント手術用ガイド50は、歯科手術用ガイド本体20を含み得、歯科手術用ガイド本体20は、第1の端部側面52、および歯科手術用ガイド本体52を終端させる第2の端部側面54を、頬側面62を舌側面64と連続的に接続する上部側面58および底部側面60と共に有する。歯科インプラント手術用ガイド50の底部側面60は、骨土台ガイド20の上部34に実質的に一致しかつこれを取り外し可能に受け入れる輪郭を有するように、デジタル的に設計および製造され得る。骨土台ガイド本体22の上部34も、2つのガイド20、50を積み重ねて結合させることを可能にするために、補完的な(reciprocal)歯科手術用ガイド本体52の底部側面60に実質的に一致しかつこれを受容するようにデジタル的に設計および作製され得、骨土台ガイド20は、歯科インプラント手術用ガイド50の基部または土台として作用する。
歯科手術用ガイド本体52は、1つ以上のインプラント孔66によってさらに貫通され得、インプラント孔66は、上部側面58を底部側面60に連続的に接続して、インプラントの準備および歯の手術部位12への取り付けをガイドすることができる。本体22に取り外し可能に取り付けられる歯科手術用ガイド本体52は、広範な取り付け手段を利用することができる。そのような1つの可能な取り付け手段は、1つ以上のガイドピン70および1つ以上のガイドタブ71と、それらの本体22との摩擦相互作用とを利用することができる。ガイドピン70は、頬側壁62の近くで底部側面60から突出して、頬側壁24に沿った本体22の上部34のピン孔内に取り外し可能に受容され得る。1つ以上のガイドタブ71は、舌側面64から外側に延出して、切断ガード23の切り抜き部25によってそれぞれ受容され得る。ガイドタブ71およびガイドピン70は、切断ガード23の輪郭に一致する舌側面64と共に、骨土台ガイド20への歯科インプラント手術用ガイド50のスナップ嵌めをもたらすことができる。
2つのガイド20、50の結合または積み重ね能力は、歯科インプラント手術用ガイド50を歯の手術部位12に取り付ける前に歯の手術部位12から骨土台ガイド20を取り外す必要性を軽減し、かつ歯科インプラント手術用ガイド50を歯の手術部位12などに直接取り付ける必要性を軽減することができる。2つのガイド20、50のこの組み合わせは、ガイド20、50を互いに別々に使用した場合に発生するであろう、時間、金、努力、患者の不快感などを減らすこともできる。このように互いに組み合わせられると、歯科インプラント手術用ガイド50は、概ね、骨土台ガイドの開放手術空間32を囲んで、インプラント構成要素、インプラント、またはその両方が、歯科インプラント手術用ガイドのインプラント孔66を通過し、開放手術空間32を通り抜けることを可能にする。
図20、図21、図22、図23に実質的に示すように、本発明10の1つの他の可能な実施形態は、組織離間ガスケット80をさらに含み得、組織離間ガスケット80は、歯科インプラント手術用ガイド50または固着支柱42の代わりに骨土台ガイド50と共に代替的に使用され得る。組織離間ガスケット80は、骨土台ガイド21の底部36と歯の手術部位12との間に嵌まって、別の状況では歯の手術部位12を覆う歯肉組織16の距離または厚さに近づけることによって設置済のインプラント上でのプロテーゼ21の適切な設置を可能にすることができる。組織離間ガスケット80が骨土台ガイド20とプロテーゼ21との間に概ね挟まれる、骨土台ガイド上部34上での組織離間ガスケット80の設置は、組織離間ガスケット80が失われた(例えば、めくれた)歯肉組織16の厚さを補正することに加えて、さらなる利点を提供することを可能にし得る。組織スペーサガイド80は、プロテーゼがインプラント上に固定されている際に、プロテーゼを保護し、プロテーゼを適切な垂直位および中心位に保持するのに役立ち得る。プロテーゼ21がインプラントの周辺に(例えば、インプラントに取り付けられたアバットメント17に)概ね固定されると、歯科用アクリル樹脂(dental acrylic)が、プロテーゼ内に注入されて、インプラントアバットメントをプロテーゼに固定することができる。組織離間ガスケット80は、アバットメント17のアンダーカットを遮断して、アクリル樹脂がアンダーカットに到達するのを概ね防ぎ、よって、インプラント17へのプロテーゼの望ましくないかまたは時期尚早な取り付けを防ぐのに役立ち得る。組織離間ガスケット80は、アクリル樹脂が露出した骨14に到達して汚染するのをさらに防ぐことができる。
組織離間ガスケット80は、プロテーゼを上に載せることができるガスケット上部84と、骨土台上部34によって可逆的に受容されるガスケット底部82とを形成する、柔軟なポリマーから作ることができ、ガスケット上部84およびガスケット底部84は、1つ以上のガスケット孔86によって連続して接続されている。1つ以上のガスケット孔86は、歯科インプラント手術用ガイド50のインプラント孔66と同じ配置およびサイズを有し得る。少なくとも1つの埋め込み(embedment)では、組織離間ガスケット80は、ガスケット上部84とガスケット底部82とを連続して接続するガスケット開放手術空間(不図示)を表し得、ガスケット開放手術空間は、骨土台ガイドの開放手術空間32のフットプリントに概ね一致する。
一般的に組織離間ガスケット80を骨土台ガイド20に取り外し可能に付着させるために、組織離間ガスケット80は、1つ以上のガスケットピンを有し得、ガスケットピンは、ガスケット底部82から突出していて、頬側壁24の近くの、ガイドピン70を受容した骨土台ガイド上部34の孔内部に取り外し可能に受容され得る。組織離間ガスケット80は、切断ガード切り抜き部25内部に取り外し可能に受容され得るガスケットタブ88をさらに有し得る。組織離間ガスケットタブ88は、歯科インプラント手術用ガイドのガイドタブ71のサイズ、配置、および向きに概ね一致し得る。
図7〜図26に実質的に示すように、本発明を使用するための1つの可能な方法またはプロセス100は、工程102の、患者別の歯科手術のためにデジタルスキャンおよびモデル化をすることで始まり得る。この工程では、歯科用デジタル方法(デジタル歯科医術)が、患者の口の患者別のマップを作成する際(患者別の鋳物および印象などアナログ装具のデジタルスキャンを含み得る);患者の口内の上側および/または下側の歯の支柱の患者別の骨改造(例えば、設立(foundation)および形態修正)のためのモデルを作成する際;患者別の骨改造後に使用される歯科インプラント手術用ガイド/骨土台ガイドおよび補綴具のためのモデルを作成する際;歯科手術後の患者の口の患者別のモデルを作成する際、に使用され得る。この工程が実質的に完了した後、プロセス100は、工程104の、ガイド、組織離間ガスケットおよび他の歯科装具の作製に進み得る。
工程104の、ガイドおよび他の歯科装具の作製では、入手および処理されたモデル化データを使用して、患者別の骨土台ガイド(例えば、さまざまな組み合わせで互いに積み重ねられる、患者別の骨土台ガイド、組織離間ガスケット、および歯科インプラント手術用ガイド)を作製することができる。固着支柱も、反対側の歯槽堤の歯列、組織、またはその両方のさまざまな部分に一致するようにそれぞれの頂点にくぼみを有するよう、患者別に作られ得る。いったん製造されると、固着支柱は、骨土台本体に取り外し可能に取り付けられ得る。支柱ファスナ(例えば、先細ピン)が、固着支柱の前端部を頬側壁に取り外し可能に取り付けることができる。支柱の後端部は、切断ガードのそれぞれの切り抜き部を取り外し可能にまたぐことができ、支柱溝は、支柱溝のタブを切り抜き部内部に取り外し可能に受容させることを可能にする。
デザインおよび製造が付与する積み重ね能力は、2つのガイドおよびガスケットが一体となってさまざまな積み重ねられた組み合わせになることを可能にし得る。この積み重ね能力は、骨土台ガイドが、歯科健康管理専門家によっていったん歯の手術部位に取り外し可能に固定されたら、歯科インプラント手術用ガイドまたは離間組織ガスケットの土台として概ね作用してそれらを交互に歯の手術部位に固定することを可能にする。この積み重ね能力は、インプラント、インプラント構成要素、インプラント器具などが、歯科インプラント手術用ガイドのインプラント孔および骨土台ガイドガイドの開放手術空間を通ってガイドされて、歯の手術部位と適切に相互作用することを可能にし得る。この工程が実質的に完了した後、プロセス100は、工程106の手術準備に進み得る。
工程106の手術準備では、歯科健康管理専門家は、(患者を適切に麻酔して、他の必要な歯科手術用の術前プロトコルを開始した後で)歯の手術部位の歯肉領域に切開部を作り、歯肉組織をめくって、歯の手術部位で手術されている骨の部分を露出することができる。歯科インプラント手術部位におけるあらゆる歯が取り除かれ得る。患者の歯の健康がかなり低下している場合、歯の手術部位を支える歯槽堤は、歯のない状態にすることができる。この工程が実質的に完了した後、プロセス100は、工程108の、骨土台ガイドの使用に進み得る。
工程108の、骨土台ガイドの使用では、骨土台ガイドが、最初に歯の手術部位上に置かれる(例えば、開放手術空間は、露出した骨のセグメントに概ね一致しこれを受容するような輪郭にされる)。次に歯科健康管理専門家は、患者に(例えば、反対側の歯槽堤の歯列、組織またはその両方の一部を使用して)骨土台ガイドを下に向けて「噛む」かまたは上に向けて「噛む」ように頼んで、骨土台ガイドを最初は歯の手術部位上の所定の場所に実質的に保持する。反対側の歯槽堤の歯列、組織またはその両方の一部が固着支柱と接触すると、その部分が、固着支柱の頂点上の1つ以上のくぼみ内部に受容され得る。
両手が自由な歯科健康管理専門家は次に、ドリルを使用して、取り付け孔を利用し、歯の手術部位(例えば、露出した骨部分)にチャネルを作ることができる。本体ファスナが、取り付け孔およびチャネル内に設置されて、骨土台ガイドを歯の手術部位において露出した骨に概ね取り外し可能に取り付ける。歯科健康管理専門家は、患者に骨土台ガイドへのグリップを緩めるように頼んで、概して、反対側の歯槽堤の歯列、組織またはその両方の一部をくぼみとの接触から外す。固着支柱がこのようにして取り外されて除去される際、支柱ファスナは、固着支柱と共に骨土台ガイドから取り外され得る。
骨土台ガイドの上部からの固着支柱の取り外しによって上部がきれいになり、そのため、上部は、切断用具(例えば、板のこぎり)をガイドして歯の手術部位の骨構造を縮小するのに使用され得る。摘出された骨(または骨類似体)を次に使用して、歯の手術部位を必要に応じて増強することができる。骨を縮小または増強するための既知の歯科技術は、適切な骨輪郭を歯の手術部位に与えるのに利用され得る。いったんこの工程が実質的に完了したら、プロセス100は、工程110の、歯科インプラント手術用ガイドの使用に進み得る。
工程110の、歯科インプラント手術用ガイドの使用では、歯科健康管理専門家は、歯科インプラント手術用ガイドの底部側面を、骨土台ガイドの上部の上に設置して、開放手術空間を概ね囲むことができる。一実施形態では、組織離間ガスケットは、骨土台ガイドと歯科インプラント手術用ガイドとの間に挟まれる。歯科インプラント手術用ガイドの下側にあるピンは、(例えば、頬側壁の近くで)骨土台ガイドの上部において取り付け孔に取り付けられ得、舌側面から延出するガイドタブは、切断ガード切り抜き部と取り外し可能に係合して、骨土台ガイド内への歯科インプラント手術用ガイドのスナップ嵌めをもたらし得る。
歯科健康管理専門家は、積み重ねられるか、または別様に互いに組み合わせられた骨土台ガイドおよび歯科インプラント手術用ガイドを使用して、インプラント準備器具(例えば、ドリル、リーマなど)、インプラント構成要素、またはその両方を、歯科インプラント手術用ガイドを通じて開放手術空間内に通すことによって、これらを実質的に方向付けて操作し、歯の手術部位を、インプラントを受容するよう適切に準備することができる。このインプラントの準備は、歯の手術部位の概ね露出した骨内へのインプラント構成要素およびインプラントの適切な向きおよびテレメトリーが存在することを確実にし得る。いったん骨がインプラントを受容するように適切に準備されたら、インプラントは、次に骨内に固着されるように、この組み合わせを通過することができる。いったんこの工程が実質的に完了したら、プロセス100は、工程112の、組織離間ガスケットの使用に進み得る。
工程112の、組織離間ガスケットの使用では、いったんインプラントが歯の手術部位内部で適切に配置され据え付けられたら、手術用インプラント歯科ガイドは、骨土台ガイドから取り外され得、組織スペーサーガスケットが、代わりに骨土台ガイドに接続され得る。一実施形態では、ガスケット底部に位置するピンが、歯科インプラント手術用ガイドのガイドピンを受容した骨土台ガイド上部にある同じ孔に概して取り外し可能に受容され得る。
可能な一実施形態では、いったん組織離間ガスケットが骨土台ガイドに取り外し可能に取り付けられたら、一時的なアバットメントが、インプラント上に置かれ得る。一時的なプロテーゼが、組織スペーサーガスケット上に置かれて、一時的なアバットメントと接触し得る。組織離間ガスケットは、この時点で一時的なプロテーゼを保護し、歯科用アクリル樹脂が一時的なプロテーゼに注入されてアバットメントを一時的なプロテーゼに固定する際に、一時的なプロテーゼを適切な垂直方向および同心円方向に保持する。組織離間ガスケットは、アクリル樹脂が露出した骨上に漏れて、露出した骨を汚染するのをさらに防ぐことができる。組織離間ガスケットはまた、アバットメントのアンダーカット上へのアクリル樹脂の漏出を防ぐこともできる(例えば、インプラントへのプロテーゼの望ましくない時期尚早の取り付けを概ね防ぐ)。組織離間ガスケットは、歯肉組織が骨の上に戻されたときの組織の存在を考慮に入れるよう、骨とプロテーゼとの間の適切な距離が保たれることを確実にするのを助けることができる。
いったんアクリル樹脂が固まったら、前述したアバットメントプロテーゼ取り付けプロセスを繰り返して、後で研究室に送り返され得る透明または類似のプロテーゼに使用することができる。アバットメントが付着した類似のプロテーゼは、歯科健康管理専門家がインプラントを歯の手術部位に取り付ける際に元の歯科手術プランからどの程度外れることができるのかを見るために、歯のモデルを通じて考案されたインプラント骨モデルに適用され得る。そのようにして、類似のプロテーゼは、実際の歯科手術の最終的な変更(歯科手術プランによって予見されなかった問題を考慮に入れるため、歯科健康管理専門家が行う現場での変更)が、歯のモデルおよび最終的なプロテーゼに与えられることを可能にする。
いったん一時的なプロテーゼ(および類似のプロテーゼ)が組織離間ガスケットと骨土台ガイドとの組み合わせから取り外されたら、組織離間ガスケットは、骨土台ガイドから取り外され得る。歯肉組織片は、露出した骨の上に縫い戻され得(しかし必ずしもインプラントの上ではない)、一時的なプロテーゼが、インプラントに再び取り付けられ得る。歯の手術部位が治癒し、インプラントがそれら自体を骨構造にさらに組み込むにつれて、一時的なプロテーゼは、インプラントの位置付けを手術中に設定された通りに維持するのに役立ち得、永続的なプロテーゼが、調節およびフィッティングを最小限にして一時的なプロテーゼに取って代わることができるはずである。
このプロセス100は、必要に応じて、プロテーゼなどの取り付けのために歯科用インプラントを適切に準備するために使用され得る、一時的なシリンダー、付随するシール、追加の充填材、および他のシール法の使用を可能にすることもできる。ヒーリングアバットメントが代わりに使用される場合、それらは、必要に応じてインプラントに嵌められ得る。歯肉組織は次に、縫合されるか、または別様に露出した骨を覆って、アバットメント/インプラントと交わることができる。歯肉組織が治癒する必要がある、もしくはヒーリングアバットメントの周囲で治癒する必要があるか、またはインプラントがそれらインプラントを所定の場所で骨に固定するために骨化を必要とする場合、これらの事象が生じるか、または適切な治癒時間が経過した後で、最終的なプロテーゼ(または補綴具)をインプラント上に固定するように設置することができる。この工程が実質的に完了した後、プロセス100は、必要に応じて工程102に戻ることができる。
〔結論〕
前記の説明は、多くの仕様を含んでいるが、これらは、発明の範囲を制限するものと解釈すべきではなく、単に本発明の現在好適な実施形態のうちのいくつかの説明を提供するものと解釈すべきである。よって、本発明の範囲は、記載した実施例によってではなく、添付の特許出願の範囲およびそれらの法的等価物によって決定されるべきである。
明細書、図面、特許請求の範囲、および要約書に示すように、骨土台ガイドは、骨土台ガイド、歯科インプラント手術用ガイド、および組織離間ガスケットを1つのユニットとして、互いに組み合わせたり積み重ねたりすることを提供する。取り外し可能な固着支柱の使用により、患者は、反対側の歯槽堤を1つ以上の取り外し可能な固着支柱の頂点に当てて、骨土台ガイドを最初は歯の手術部位上の所定の場所に保持することができる。この行為により、歯科健康管理専門家は、骨土台ガイドを歯科インプラント部位にファスナでよりしっかりと取り付けるために両手を自由に使うことができる。患者は、反対側の歯槽堤を固着支柱から離し、固着支柱を骨土台ガイドから取り外すことを可能にして、骨縮小動作(または骨増強動作)のために上部を露出することができる。支柱の取り外しにより、組織離間ガスケットおよび歯科インプラント手術用ガイドが、1つ以上の歯科インプラントを歯の手術部位に設置し取り付けるために歯の手術部位上で使用されるよう概して固定的に積み重ねられた形で、代わりに骨土台ガイドと共に使用されることが可能となる。
〔実施の態様〕
(1) 骨土台ガイドシステムにおいて、
A)第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体を含む骨土台ガイドであって、前記本体の上部を前記本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、前記底部は、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に前記本体を可逆的に付着させるような輪郭であり、前記上部は、歯科インプラント手術用ガイドの底部側面に一致するように、また、歯の手術部位からの前記骨セグメントの除去、増強、またはその両方をガイドするような輪郭である、骨土台ガイドと、
B)1つ以上の固着支柱であって、前記1つ以上の固着支柱のうちの少なくとも1つは、前記本体に取り外し可能に取り付けられて、前記頬側壁を前記舌側壁に接続し、前記固着支柱の頂点は、前記歯の手術部位の反対側にある歯槽堤の歯肉組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分に一致し、これを受容するための1つ以上のくぼみをさらに示す、固着支柱と、
C)前記1つ以上の固着支柱および組織離間ガスケットの代わりの、インプラントおよび手術用付属物を前記歯科インプラント手術部位内にガイドするための前記歯科インプラント手術用ガイドであって、前記歯科インプラント手術用ガイドの前記底部側面は、前記本体に取り外し可能に接続されるような輪郭である、前記歯科インプラント手術用ガイドと、
D)前記1つ以上の固着支柱および前記歯科インプラント手術用ガイドの代わりの、前記本体に取り外し可能に取り付けられる前記組織離間ガスケットと、
を含む、骨土台ガイドシステム。
(2) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記反対側にある歯槽堤の歯肉組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、前記本体を前記骨セグメントの前記一部上に配置する、骨土台ガイドシステム。
(3) 実施態様2に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記骨セグメント内部に受容されるファスナが、前記本体を前記歯の手術部位上に固定する、骨土台ガイドシステム。
(4) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを通過して前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを前記本体に取り外し可能に取り付ける、1つ以上の支柱ファスナをさらに含む、骨土台ガイドシステム。
(5) 実施態様4に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
1つ以上の支柱ファスナのうちの1つが、前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを前記頬側壁に接続し、前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つの一部が、前記舌側壁のチャネルに嵌まる、骨土台ガイドシステム。
(6) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記1つ以上のくぼみから前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分を取り外すことにより、前記1つ以上の固着支柱を取り外して、前記歯科インプラント手術用ガイドを前記上部に取り外し可能に付着させることがさらに可能となる、骨土台ガイドシステム。
(7) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記組織離間ガスケットは、前記本体に取り外し可能に付着される、骨土台ガイドシステム。
(8) 実施態様7に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記組織離間ガスケットは、前記本体とプロテーゼとの間に挟まれる、骨土台ガイドシステム。
(9) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記歯科インプラント手術用ガイドまたは前記組織離間ガスケットは、前記本体と組み合わせられ、結果として得られる組み合わせは、歯科インプラントが前記歯科インプラント手術用ガイド、前記組織離間ガスケット、および前記本体を通って動くことを可能にする、整列した通路を有する、骨土台ガイドシステム。
(10) 実施態様1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
前記歯科インプラント手術用ガイドまたは前記組織離間ガスケットは、前記本体と組み合わせられ、結果として得られる組み合わせは、歯科用付属物が前記歯科インプラント手術用ガイド、前記組織離間ガスケット、および前記本体を通って動くことを可能にする、整列した通路を有する、骨土台ガイドシステム。
(11) 骨縮小ガイドにおいて、
A)第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体であって、前記本体の上部を前記本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、前記底部は、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に可逆的に付着するような輪郭であり、前記上部は、前記骨セグメントの少なくとも変化をガイドするような輪郭である、本体と、
B)前記頬側壁を前記舌側壁に接続するように前記本体に取り外し可能に付着する少なくとも1つの固着支柱であって、前記少なくとも1つの固着支柱は、前記歯科インプラント部位を支持する別の歯槽堤の反対側にある1つの歯槽堤の1つ以上の部分に一致する少なくとも1つの輪郭を有する1つ以上のくぼみをさらに示す頂点を有する、少なくとも1つの固着支柱と、
を含む、骨縮小ガイド。
(12) 実施態様11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、最初に前記本体を前記骨セグメント上に固定する、骨縮小ガイド。
(13) 実施態様12に記載の骨縮小ガイドにおいて、
前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、最初に前記本体を前記骨セグメント上に固定する、骨縮小ガイド。
(14) 実施態様11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
前記本体を通過し、前記骨セグメント内部に受容される1つ以上のファスナが、さらに前記本体を前記歯の手術部位上に固定する、骨縮小ガイド。
(15) 実施態様11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
前記1つ以上の固着支柱を取り外すことにより、前記骨セグメントの少なくとも変化をガイドするような輪郭である前記上部へのアクセスが可能となる、骨縮小ガイド。
(16) 骨土台ガイドを歯の手術部位に対して保持する方法において、
(A)第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体を含む骨土台ガイドを提供する工程であって、前記本体は、前記本体の上部を前記本体の底部とさらに接続する開放手術空間を形成し、前記底部は、さらに、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部を取り外し可能に受容するような輪郭であり、前記上部は、歯科用インプラント手術用ガイドを可逆的に受容し、また前記歯の手術部位の露出した骨の修正をガイドするような輪郭である、工程と、
(B)少なくとも1つの固着支柱を提供する工程であって、前記少なくとも1つの固着支柱は、前記歯の手術部位を支持する第2の歯槽堤の反対側にある第1の歯槽堤の組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分を受容するための1つ以上のくぼみを示す頂点を有する、工程と、
(C)前記少なくとも1つの固着支柱を前記本体に取り外し可能に取り付ける工程と、
(D)前記第1の歯槽堤の組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分を少なくとも1つの固着支柱と接触させる工程と、
(E)前記第1の歯槽堤の組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分を前記少なくとも1つの固着支柱のうちの少なくとも1つと接触させることによって、前記骨土台ガイドを前記歯の手術部位上の所定の場所に保持する工程と、
を含む、方法。
(17) 実施態様16に記載の方法において、
前記1つ以上の部分のうちの1つを、1つ以上のくぼみのうちの1つと接触させて取り外し可能に受容する工程をさらに含む、方法。
(18) 実施態様16に記載の方法において、
前記骨土台ガイドを前記歯の手術部位上の所定の場所に保持する前記工程は、患者によって実行される、方法。
(19) 実施態様16に記載の方法において、
前記第1の歯槽堤の組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分を、前記1つ以上の固着支柱との接触から取り外して、前記1つ以上の固着支柱の前記本体からの取り外しを可能にする工程をさらに含む、方法。
(20) 実施態様19に記載の方法において、
前記歯科インプラント手術用ガイドまたは組織離間ガスケットのいずれかを前記骨土台ガイド上に一時的に配置する工程をさらに含む、方法。
実質的に、本発明の骨土台ガイドの可能な一実施形態の斜視底側図である。 本発明の固着支柱の可能な一実施形態の上側斜視図である。 本発明の固着支柱の可能な一実施形態の底側斜視図である。 実質的に、本体の可能な一実施形態の底側斜視図である。 実質的に、骨土台ガイドの一実施形態の斜視上側図である。 実質的に、骨土台ガイドの一実施形態の底部正面図である。 実質的に、本発明を用いる方法を示すフローチャート図である。 実質的に、歯の手術部位の露出した骨部分を示す患者の口の正面図である。 実質的に、歯のない手術前状態における歯の手術部位の露出した骨部分を示す患者の口の正面図である。 実質的に、支柱が歯の手術部位に適用されている骨土台ガイドの一実施形態の斜視前面図である。 実質的に、支柱が患者によって噛みしめられている骨土台ガイドの前面斜視図である。 患者が骨土台ガイドに対するグリップを解放し、支柱ファスナが取り外されている、支柱を備えた骨土台ガイドの前面斜視図である。 実質的に、支柱ファスナがそれぞれの支柱から取り外されている、支柱を備えた骨土台ガイドの前面斜視図である。 実質的に、支柱が骨土台ガイド本体から取り外されている、支柱を備えた骨土台ガイドの前面斜視図である。 実質的に、支柱が取り外され、摘出された骨が歯の手術部位から取り外されている、骨土台ガイドの前面斜視図である。 実質的に、支柱および摘出された骨が歯の手術部位から取り外されている、骨土台ガイドの底部正面図である。 実質的に、支柱が取り外され、摘出された骨が歯の手術部位から取り外されている、骨土台ガイドの下側正面図である。 実質的に、組み合わせ骨土台ガイドと歯科インプラント手術用ガイドの組み合わせの下側斜視図である。 実質的に、組み合わせ骨土台ガイドと歯科インプラント手術用ガイドの組み合わせの下側正面図である。 実質的に、組み合わせ骨土台ガイドと歯科インプラント手術用ガイドの組み合わせの切り取り斜視図である。 実質的に、組織スペーサーガスケットの斜視図である。 実質的に、アバットメントがインプラントに取り付けられている、骨土台ガイドの斜視図である。 実質的に、骨土台ガイドと組織ガスケットとの組み合わせの斜視図である。 実質的に、骨土台ガイドと組織ガスケットとの組み合わせに適用されるプロテーゼの斜視図である。 実質的に、骨土台ガイド、組織ガスケットおよびプロテーゼが取り外された、歯の手術部位の斜視図である。 実質的に、骨土台ガイド、組織ガスケットおよびプロテーゼが取り外され、歯肉組織が歯の手術部位において元の場所に縫い戻された、歯の手術部位の斜視図である。 実質的に、歯肉組織が元の場所に縫い戻され、プロテーゼがインプラント上に移動された、歯の手術部位の斜視図である。

Claims (15)

  1. 骨土台ガイドシステムにおいて、
    A)第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体を含む骨土台ガイドであって、前記本体の上部を前記本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、前記底部は、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に前記本体を可逆的に付着させるような輪郭であり、前記上部は、歯科インプラント手術用ガイドの底部側面に一致するように、また、歯の手術部位からの前記骨セグメントの除去、増強、またはその両方をガイドするような輪郭である、骨土台ガイドと、
    B)1つ以上の固着支柱であって、前記1つ以上の固着支柱のうちの少なくとも1つは、前記本体に取り外し可能に取り付けられて、前記頬側壁を前記舌側壁に接続し、前記固着支柱の頂点は、前記歯の手術部位の反対側にある歯槽堤の歯肉組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分に一致し、これを受容するための1つ以上のくぼみをさらに示す、固着支柱と、
    C)前記1つ以上の固着支柱および組織離間ガスケットの代わりの、インプラントおよび手術用付属物を前記歯科インプラント手術部位内にガイドするための前記歯科インプラント手術用ガイドであって、前記歯科インプラント手術用ガイドの前記底部側面は、前記本体に取り外し可能に接続されるような輪郭である、前記歯科インプラント手術用ガイドと、
    D)前記1つ以上の固着支柱および前記歯科インプラント手術用ガイドの代わりの、前記本体に取り外し可能に取り付けられる前記組織離間ガスケットと、
    を含む、骨土台ガイドシステム。
  2. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記反対側にある歯槽堤の歯肉組織、歯列、またはその両方の1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、前記本体を前記骨セグメントの前記一部上に配置する、骨土台ガイドシステム。
  3. 請求項2に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記骨セグメント内部に受容されるファスナが、前記本体を前記歯の手術部位上に固定する、骨土台ガイドシステム。
  4. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを通過して前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを前記本体に取り外し可能に取り付ける、1つ以上の支柱ファスナをさらに含む、骨土台ガイドシステム。
  5. 請求項4に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    1つ以上の支柱ファスナのうちの1つが、前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つを前記頬側壁に接続し、前記1つ以上の固着支柱のうちの前記1つの一部が、前記舌側壁のチャネルに嵌まる、骨土台ガイドシステム。
  6. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記1つ以上のくぼみから前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分を取り外すことにより、前記1つ以上の固着支柱を取り外して、前記歯科インプラント手術用ガイドを前記上部に取り外し可能に付着させることがさらに可能となる、骨土台ガイドシステム。
  7. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記組織離間ガスケットは、前記本体に取り外し可能に付着される、骨土台ガイドシステム。
  8. 請求項7に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記組織離間ガスケットは、前記本体とプロテーゼとの間に挟まれる、骨土台ガイドシステム。
  9. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記歯科インプラント手術用ガイドまたは前記組織離間ガスケットは、前記本体と組み合わせられ、結果として得られる組み合わせは、歯科インプラントが前記歯科インプラント手術用ガイド、前記組織離間ガスケット、および前記本体を通って動くことを可能にする、整列した通路を有する、骨土台ガイドシステム。
  10. 請求項1に記載の骨土台ガイドシステムにおいて、
    前記歯科インプラント手術用ガイドまたは前記組織離間ガスケットは、前記本体と組み合わせられ、結果として得られる組み合わせは、歯科用付属物が前記歯科インプラント手術用ガイド、前記組織離間ガスケット、および前記本体を通って動くことを可能にする、整列した通路を有する、骨土台ガイドシステム。
  11. 骨縮小ガイドにおいて、
    A)第1の端部および第2の端部によって連続して接続された頬側壁および舌側壁を有する本体であって、前記本体の上部を前記本体の底部と接続する開放手術空間を形成し、前記底部は、歯科インプラント手術部位の骨セグメントの少なくとも一部に可逆的に付着するような輪郭であり、前記上部は、前記骨セグメントの少なくとも変化をガイドするような輪郭である、本体と、
    B)前記頬側壁を前記舌側壁に接続するように前記本体に取り外し可能に付着する少なくとも1つの固着支柱であって、前記少なくとも1つの固着支柱は、前記歯科インプラント部位を支持する別の歯槽堤の反対側にある1つの歯槽堤の1つ以上の部分に一致する少なくとも1つの輪郭を有する1つ以上のくぼみをさらに示す頂点を有する、少なくとも1つの固着支柱と、
    を含む、骨縮小ガイド。
  12. 請求項11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
    前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、最初に前記本体を前記骨セグメント上に固定する、骨縮小ガイド。
  13. 請求項12に記載の骨縮小ガイドにおいて、
    前記反対側にある歯槽堤の前記1つ以上の部分が前記1つ以上のくぼみの中に受容されることで、最初に前記本体を前記骨セグメント上に固定する、骨縮小ガイド。
  14. 請求項11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
    前記本体を通過し、前記骨セグメント内部に受容される1つ以上のファスナが、さらに前記本体を前記歯の手術部位上に固定する、骨縮小ガイド。
  15. 請求項11に記載の骨縮小ガイドにおいて、
    前記1つ以上の固着支柱を取り外すことにより、前記骨セグメントの少なくとも変化をガイドするような輪郭である前記上部へのアクセスが可能となる、骨縮小ガイド。
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