図1〜図9を参照すると、患者支持装置10が例示的に病院用ベッド10として具体化されている。図1〜図3は、病院用ベッド10のほぼ左側、フットエンド側の位置からみた図である。向きを定めるために、病院用ベッド10の説明では、病院用ベッド10に仰臥位で寝かせた患者の向きを基準にする。よって、患者を病院用ベッド10に仰臥位で寝かせたときに患者の両足に最も近い端が、病院用ベッド10のフットエンド12である。病院用ベッド10は、フットエンド12と反対側のヘッドエンド14を有する。患者が仰臥位で病院用ベッド10に横たわっているときの患者の左が左側16であり、患者の右が右側18である。病院用ベッド10の長手方向の長さというときは、ほぼ病院用ベッド10のヘッドエンド14とフットエンド12との間にのびる線で表される方向を示す。同様に、病院用ベッド10の横方向の幅とは、ほぼ左側16と右側18との間にのびる線で表される方向をいう。
病院用ベッド10は、リフトシステム22を支えるベースフレーム20を含む。リフトシステム22は、このリフトシステム22によって上部フレーム24がベースフレーム20に対して垂直移動するように、ベースおよび上部フレーム24と係合している。リフトシステム22は、ヘッドエンド連結部27とフットエンド連結部29とを含む。連結部27および29は各々独立に動作可能であり、上部フレーム24のヘッドエンド14が上部フレーム24のフットエンド12よりも低い位置にあるときの傾斜位置まで病院用ベッド10を動かすように動作することができる。また、上部フレーム24のフットエンド12が上部フレーム24のヘッドエンド14よりも低い位置にある逆傾斜位置まで病院用ベッド10を動かすこともできる。
上部フレーム24は、載置フレーム26を支持する。載置フレーム26は、この載置フレーム26に対して移動可能なヘッドデッキ28を支持する。また、載置フレーム26は、同じく載置フレーム26に対して移動可能な関節動作するシートデッキ30と、固定式シートデッキ32も支持する。さらに、載置フレーム26には、関節動作して載置フレーム26に対して移動可能なフットデッキ34も支持されている。図1〜図9に示す実施形態のフットデッキ34では、フットデッキ34の長さを変更するのに、フットデッキ34を電動で枢支移動できるほか、フットデッキ34を手で伸ばしたり縮めたりすることもできる。他の実施形態では、フットデッキ34の電動での枢支移動をなくし、付随する動きを手作業で行うか、関節動作するシートデッキ30の動きに従うようにしてもよい。また、いくつかの実施形態では、アクチュエータでフットデッキ34の伸縮の動力を与えてもよい。
フットデッキ34は、第1の部分36と、第1の部分36に対して移動してフットデッキ34の大きさを変化させる第2の部分38とを含む。第2の部分38は、第1の部分36に対してほぼ長手方向に移動し、フットデッキ34の長手方向の長さを変えることで病院用ベッド10の長手方向の長さを変化させる。
第2の部分38にはフットパネル40が支持され、第2の部分38の上面42から垂直に延びて、病院用ベッド10のフットエンド12で隔壁を形成している。ベースフレーム20の直立構造体46上にヘッドパネル44が位置し、垂直にのびて病院用ベッド10のヘッドエンド14に隔壁を形成している。ヘッドデッキ28には左ヘッドサイドレール48が支持され、図1に示す上昇位置と図7に示す下降位置との間で移動可能である。右ヘッドサイドレール50も、図1の上昇位置と図7における左ヘッドサイドレール48の下降位置と同じような下降位置との間で移動可能である。図1に示すように、上昇位置では、サイドレール48および50が上昇位置にあれば、サイドレール48および50は病院用ベッド10のそれぞれのデッキの上面52によりも上にのびている。図7における左ヘッドサイドレール48の位置などの下降位置では、これが左ヘッドサイドレール48の上縁56を上面52よりも下に位置決めする。
病院用ベッド10は、それぞれ載置フレーム26に直接支持された左フットサイドレール58および右フットサイドレール60も含む。サイドレール48、50、58、60は各々、上面52よりも下の位置まで下降するように動作可能である。なお、ヘッドデッキ28が移動する際、ヘッドサイドレール48および50と患者との相対位置が変わらないようにするために、これらのサイドレールはヘッドデッキ28と一緒に移動することに注意されたい。これは、ヘッドサイドレール48、50がいずれもヘッドデッキ28に支持されているためである。
左ヘッドサイドレール48を参照すると、ユーザインタフェース62に、ハードパネル64およびグラフィカルユーザインタフェース66が設けられている。ユーザインタフェース62の詳細については後述するが、ハードパネル64によって、病院用ベッド10の機能のステータスがユーザに示されるとともに、標準的な固定入力装置のセットが与えられることを、理解されたい。グラフィカルユーザインタフェース66には、ユーザに情報を提供するのみならず、病院用ベッド10のいくつかの機能についてメニューによる柔軟な操作を可能にするタッチスクリーン式表示装置も含まれる。また、右ヘッドサイドレール50には、ハードパネル70を含むユーザインタフェース68も設けられている。他の実施形態では、右ヘッドサイドレール50は、グラフィカルユーザインタフェース66と対をなす第2のグラフィカルユーザインタフェースを含んでもよい。
さらに、病院用ベッド10は、患者が病院用ベッド10のいくつかの機能を制御するのに使用できる、図46Aから図46Cに示すオプションの患者用ペンダント72を含んでもよい。介護者には、オプションのインジケーターパネル74によって、追加の情報が与えられる。このパネルには、病院用ベッド10のフットエンド12で病院用ベッド10のさまざまな状態がどのようなステータスになっているかを介護者に対してグラフィカルに表示される。インジケーターパネル74は、介護者が廊下や患者のいる部屋の入口からすみやかにステータスを確認できるように、状態のステータスを容易に識別できるような位置にある。後述するように、病院用ベッド10のフットエンド12の下の床に、ステータスを示すものを追加で投影し、さらに大きな画像を床に表示して介護者が画像を一層容易に識別できるようにしてもよい。同様に、左ヘッドサイドレール48に光るグリップ76を設け、この光るグリップ76の点灯色を選択的に変えることで、病院用ベッド10の1つ以上の機能のステータスが介護者にわかるようにする。同様に、右ヘッドサイドレール50には、光るグリップ76と対の光るグリップ78も設けられている。
図1から図9に示すように、病院用ベッド10は、ベースフレーム20(図5から図7参照)に支持される患者用支援具80を含む。患者用支援具80は、ベースフレーム20に固定された湾曲状アーム82を含み、この湾曲状アーム82から支持アーム84がのびている。支持アーム84は、断面が六角形の部分が含まれるように形成され、この六角形の部分によって、留め具86を支持アーム84に固定したときに留め具86が回転しないようになっている。留め具86は、そこから垂直に吊り下げられた鎖88を支え、鎖88が持ち手90を支えている。この持ち手は、病院用ベッド10で仰臥位にある患者が患者用支援具80を使って病院用ベッド10の中で自分の位置を変えられるようにするために、患者自身が握ることのできるものである。
病院用ベッド10は、ベースフレーム20のフットエンド12に位置する補助コンセント110も含む。補助コンセント110は、病院用ベッド10のフットエンド12に配置される付属装置に電力を供給するのに使用できる、病院用ベッド10の電気システムとは独立した別の回路を提供する。
いくつかの実施形態では、病院用ベッド10は、ベースフレーム20の長手方向中心軸と横方向中心軸の近くでベースフレーム20に取り付けられた電動駆動輪アセンブリ92(図12に示す)も含む。電動駆動輪アセンブリ92は、駆動輪214(図12参照)に動力を与えるモーターアセンブリ330を含む。駆動輪214は、介護者などのユーザの制御下で、たとえばユーザが床の上で病院用ベッド10を運ぶ際の一助となるように動作可能である。電動駆動輪アセンブリ92は、病院用ベッド10のヘッドエンド14に位置するユーザインタフェース382を介してユーザによって操作される。ユーザインタフェース382は、ユーザによって操作される2本のハンドル394、396を含む。これらのハンドルは、ユーザが電動駆動輪アセンブリ92を操作できるようにする入力を含む。
病院用ベッド10は、患者支持面1700を支持するように構成されている(図3参照)。図3に図示する実施形態における患者支持面は、図37に示すような発泡素材からなる芯材を含む、電動ではないマットレスである。また、病院用ベッド10を、図39に示す患者支持面1800と併用してもよいし、空気式の患者支持面1900と併用してもよい。前者は患者の体重を分散させるための自己調整技術を採用した多数の空気セルを含み、後者では、患者を支える患者支持面1900を動かすのに、加圧空気を使用している。患者支持面1700、1800、1900の各々の詳細については、後述する。
病院用ベッド10の制御システム400は、いくつかのサブシステムおよび補助装置と対話するように構成されており、病院用ベッド10のユーザが、グラフィカルユーザインタフェース66を介してサブシステムを制御またはこれと対話できるようになっている。たとえば、グラフィカルユーザインタフェース66によって、ユーザは、空気式の患者支持面1900の動作を制御することができる。ユーザは、インジケーターパネル74および光るグリップ76および78と対話して、これらのデバイスがユーザに対して指示を与える条件を設定することもできる。また、病院用ベッド10は、スケールシステムの動作およびこれに付随する操作およびアラートに対するインタフェースをユーザに提供するグラフィカルユーザインタフェース66を備えたスケールシステムを含む。さらに、病院用ベッド10は、グラフィカルユーザインタフェース66から操作される患者位置監視機能を含んでもよい。グラフィカルユーザインタフェース66とインタフェース可能な他のサブシステムおよびアクセサリとしては、離席監視システム、逐次型空気圧式装置、適切な介護者を識別するための無線周波数に基づく認証システム、ユーザがグラフィカルユーザインタフェース66から患者の電子カルテに何らかの情報を図式化できるチャート作成機能があげられる。また、病院用ベッド10は、任意に、患者に失禁が生じた場合にアラートを出す失禁検出システムと一緒に構成されていてもよい。これらの機能およびアクセサリの各々でグラフィカルユーザインタフェース66を採用し、さまざまなサブシステムおよびアクセサリを構成および監視してもよい。グラフィカルユーザインタフェース66を用いることで、病院用ベッド10に重要な物理要素をひとつも再構成することなく、オプションの機能およびアクセサリを追加することができる。
たとえば、ここで図60を参照すると、患者支持装置10は、患者支持装置10と、患者が使用する椅子4384に配置されるように構成された検出器4382とを含むシステムの一部として構成されてもよい。検出器4382は、患者支持装置10の患者位置監視システムと一体化されるような方法で、患者支持装置10と無線通信するように動作可能である。いくつかの実施形態では、患者が検出器4382の上に座ると、システムは自動的に患者が椅子4384からいなくなるのを監視するようになる。椅子からいなくなった状態が検出されると、検出器4382は、患者支持装置10にその状態を通知し、これを受けて、患者支持装置10が患者位置監視システムを介して介護者に警告する。たとえば、図158に示すように、介護者は、グラフィカルユーザインタフェースを使用して、患者位置監視システムに対して、患者が位置を変えたら検出、患者が患者支持装置10の縁に向かって移動したら検出または患者が患者支持装置から離れたら検出という3つの検出設定のうちの1つを設定することができる。患者位置監視システムをプログラムして、患者に対して介助者が到着するまで患者支持装置10にとどまるよう促す音声プロンプトまたは他の音によるアラームまたはアラートを発するようにしてもよい。いくつかの実施形態では、音声プロンプトによって、患者に対して「病院用ベッド10にいてください」と促すようにする。患者位置監視システムおよび離席アラームの動作のさらに詳細については、図144から図180に示す。
図11を参照すると、ベースフレーム20は、横方向に離れて長手方向に配置された一対のレール140および142を含み、レール140はベースフレーム20の左側16、レール142はベースフレーム20の右側18に配置されている。ベースフレーム20のフットエンド12には、横方向のチャネル144が配置され、2本のレール140および142を接続している。ヘッドエンド14には、レール140および142の横方向の第2のチャネル146が配置され、レール140および142の両方に接続している。図11に示唆されるように、4つのキャスター装着部148がチャネル144および146の中に配置され、ボルト150とナット152で固定されている。チャネル144および146は各々、このチャネル144および146をキャスター装着部148と相互に接続する横方向のブレーキシャフトアセンブリ154および155の上にある。横方向のブレーキシャフトアセンブリ154および155は各々、横方向のブレーキシャフトアセンブリ154、155の端に固定された一対の受け部156を含み、受け部156は、内側の形状が六角になっている。また、横方向のブレーキシャフトアセンブリ154、155各々の端では、ベースフレーム20の左側12に、同じ側にある受け部156の六角形の形状をした内側と整列された状態で、フローティングハブ158が配置されている。フローティングハブ158は、そのオフセットローブに貫通孔が設けられ、この貫通孔は、ピン160を挿入できるように構成されている。ベースフレーム20はさらに、長手方向のブレーキリンク162を含む。長手方向のブレーキリンク162は、両側にヨーク164を含むように形成され、ピン160が長手方向のブレーキリンク162とフローティングハブ158のオフセットローブの両方に係合するようにするために、ヨーク164がフローティングハブ158のオフセットローブを受けるようになっている。ピン160は各々一対のキャップ166によって保持され、このキャップは、ピン160のそれぞれの端に押し込まれて締まりばめで保持されている。
動作時、ブレーキシャフトアセンブリ154または155の一方の回転が、フローティングハブ158の動きによって他方に伝達され、その動きはフローティングハブ158から長手方向のブレーキリンク162に伝達される。これは、他方のフローティングハブ158で、ブレーキシャフトアセンブリ154または155のうちの他方を回転させるように作用する。ブレーキシャフトアセンブリ154および155は、4つのペダルアセンブリ170、172、174、176のうちの1つの操作によって手動で操作される。ペダルアセンブリ170は、ベースフレーム20の左ヘッドエンドに配置されている。ペダルアセンブリ170は、断面が六角形のシャフト180に固定された入力アーム178を含む。シャフト180は、キャスター184の受け部182を通ってフローティングハブ158の受け部156の六角形の形状をした内側に収容され、締め付けねじ185によって適所に固定される。ペダルアセンブリ170は、病院用ベッド10のヘッドエンド14に配置されたブレーキシャフトアセンブリ155に合うように調整されているため、ペダルアセンブリ170の動きがブレーキシャフトアセンブリ155に伝達され、さらにはフローティングハブ158を介して、長手方向のブレーキリンク162に伝達される。
入力アーム178は、シャフト180に固定され、軸186を中心に回転するように構成されている。入力アーム178は、第1の脚部190および第2の脚部192を有する。パッドアセンブリ194が第1の脚部190の上に固定され、スナップばめで固定されている。別のパッドアセンブリ196が第2の脚部192の上に固定され、スナップばめで固定されている。パッドアセンブリ194および196は、たとえば軸186を中心とした入力アーム178の回転によってシャフト180が回転するように、ユーザが自分の足で手動操作できるように構成されている。ペダルアセンブリ170の実施形態では、パッドアセンブリ194は一例としてオレンジ色であり、4つのキャスター184、198、200、202の4つすべてにブレーキをかけるために、キャスター184にブレーキをかけて長手方向のブレーキリンク162とブレーキシャフトアセンブリ154および155を介して他の3つのキャスター198、200、202に伝達される、シャフト180を中心とした動きに対応している。パッドアセンブリ196は一例として緑色であり、キャスター200および202を操舵モードにする、シャフト180を中心とした動きに対応している。例示的な実施形態では、2つのフットエンドキャスター200および202を操舵モードにすることができる。これは、それぞれの相対的なステム204および206を中心としたキャスター200および202の回転を妨げて、キャスター200および202を、それぞれ車輪208および210が図11に示すようにステム204および206の後ろで引っ張られる従輪状態にするモードである。この従輪構成では、病院用ベッド10は真っ直ぐな軌道に沿って動くため、ユーザが病院用ベッド10を移動しやすい。他の実施形態では、キャスター200および202のうちの片方だけを操舵モードにしてもよい。さらに別の実施形態では、キャスター184、198、200または202のいずれも操舵モードにせず、図32に示すようにベースの中心に病院用ベッド10に補助輪アセンブリ212を設けるようにしてもよい。詳細については後述するように、補助輪アセンブリ212は、地面と接触しつづけて、病院用ベッド10を直線的に移動させるための機構を提供する。さらに別の実施形態では、病院用ベッド10は、図12に示す電動式補助輪214を含んでもよい。これは、パッドアセンブリ196がアクティブになって、詳細については後述するように床の上で病院用ベッド10を駆動するための駆動力を与えるように選択的に動作しているときに利用される。
この用途に適したキャスターとして、ブレーキ/操舵機能を持つTente社の部品番号2046UAP125R36−32S35があげられる。
ペダルアセンブリ172はペダルアセンブリ170と同様であり、主な違いとしては、ペダルアセンブリ172のパッドアセンブリ194がペダルアセンブリ172の入力アーム178の第2の脚部192に配置され、パッドアセンブリ196が入力アーム178の第1の脚部190に配置されていることがあげられる。この差は、軸186を中心としたペダルアセンブリ170の動きと一致する。ブレーキモードでは、軸186を中心とする第1の方向への移動が必要であり、操舵モードでは、第1の方向とは逆の第2の方向への移動が必要である。このため、パッドアセンブリ194はどちらも病院用ベッド10のヘッドエンド14にあり、パッドアセンブリ196は、パッドアセンブリ194の内側にある。それ以外、キャスター198に対するペダルアセンブリ172の組み立ては、ペダルアセンブリ170およびキャスター184の場合と同様である。
ペダルアセンブリ174は、単一の脚部218を備えた入力アーム226を有する。パッドアセンブリ194は、単一の脚部218上に配置され、単一の脚部218は、ペダルアセンブリ174のシャフト220を、軸222を中心として回転させる位置にある。これは、ブレーキ機能がアクティブにされたときの軸186を中心とした回転に対応する。シャフト220は、キャスター200の受け部224内に配置され、ペダル170の動作と同様にブレーキ機能をアクティブにするように動作する。シャフト220は、上述したシャフト180と同様の方法でフローティングハブ158に係合する。
ペダルアセンブリ176は、単一の脚部228を備えた入力アーム216を有する。パッドアセンブリ194は、単一の脚部228上に配置され、単一の脚部228は、ペダルアセンブリ176のシャフト230を、軸222を中心として回転させる位置にある。シャフト230は、キャスター202の受け部232内に配置され、ペダル174の動作と同様にブレーキ機能をアクティブにするように動作する。実際、ペダルアセンブリ174および176には、病院用ベッド10を操舵モードにする機能がない。
いくつかの実施形態では、ペダルアセンブリ174および176を使用せず、それぞれ図11に仮線で示すアクチュエータ234および236と置き換える。アクチュエータ234および236は同じように構成され、断面が六角形のシャフト238を有する。アクチュエータ234および236は、上述したようにしてフローティングハブ158に固定され、ペダルアセンブリ170または172がアクティブにされる際に、長手方向のブレーキリンク162からキャスター200および202に動きを伝達するように動作する。このような配置にすることで、ペダルアセンブリ174、176を省いてコストを削減するとともに、病院用ベッド10のフットエンド12付近に配置されて作動時に接近しやすいペダルアセンブリ174、176が意図せずしてアクティブにされてしまう可能性を排除する。
ペダルアセンブリ170、172、174、176は、長手方向のブレーキリンク162ならびに、ブレーキシャフトアセンブリ154、155およびキャスター184、198、200、202の機構と協働して、ブレーキ操舵機構240として動作する。詳細については後述するように、病院用ベッド10は、病院用ベッド10のセンサーからのさまざまな入力や外部ソースからの入力を利用して、病院用ベッド10のセンサー情報を処理して出力を制御するだけでなく、外部のシステムに情報を提供する制御システム400を含む。ここでは、ブレーキ操舵機構240に付随して、ブレーキ操舵機構240のモードに関する情報を制御システム400に提供する2つのセンサー242および244がある。ブレーキシャフトアセンブリ154は、アクチュエータ246を含む。このアクチュエータ246は、ブレーキシャフトアセンブリ154が回転する際に、これと一緒に移動する。ブレーキ操舵機構240がブレーキモードになると、センサー244がアクティブになってブレーキ操縦機構240がブレーキモードにある旨が制御システム400に通知されるよう、アクチュエータ246がセンサー244と係合する。ブレーキ操舵機構240が操舵モードになると、軸を中心として反対方向に回転することにより、アクチュエータ246がセンサー242と係合し、ブレーキ操舵機構240が操舵モードである旨が制御システム400に通知される。センサー242および244は各々、アクチュエータ246と係合して制御システム400に信号を送る作動アームのあるリミットスイッチである。詳細については後述するように、センサー242および244は各々、一対のねじ248によって横方向のチャネル144に固定され、制御システム400に電気的に接続されている。
病院用ベッド10は、一対のカバー450、452を含む。一対のカバー450、452には、各々ペダルアセンブリ174、176のシャフトを通すことができるように開口部454が設けられている。ペダルアセンブリ174、176を省くのであれば、カバー450、452をなくして、代わりに開口部454のないカバーが用いられる。図1を参照すると、ベースフレーム20のヘッドエンドに、一体に形成されたカバー456が設けられている。カバー456は、長手方向のレール140、142の間に空間をとりながらクロスチャネル146の上に位置し、キャスター184、198の一番上を覆っている。カバー456は、湾曲した2つの直立部460と462の間で別のカバー458の上に部分的に重なっている。カバー456は、ベースフレーム20のヘッドエンド14にあるパネル466で画定される空間464を囲んでいる。図5に示すさらに別のカバー168は、湾曲した直立部460、462の間にあり、そこにシュラウドを形成している。また、ベースフレーム20は、図11に示すように、長手方向のレール140、142の端に挿入される一対のスナップばめ式のカバー468、468を含む。
リフトシステム22は、ベースフレーム20上に支持され、上部フレーム24を支持している。リフトシステム22は、上部フレーム24のフットエンド12をベースフレーム20に対して上下させるように伸縮するアクチュエータ250を含む。リフトシステム22は、上部フレーム24のヘッドエンド14をベースフレーム20に対して上下させるように伸縮する別のアクチュエータ252を含む。アクチュエータ250および252は、ベースフレーム20に対する上部フレーム24の作動を制御する出力を供給し、制御システム400がアクチュエータ250および252に電気信号を供給して上部フレーム24をベースフレーム20に対して移動させるように、アクチュエータ250および252が制御システム400に電気的に接続されている。アクチュエータ250および250には、制御システム400に電気的に接続されたホール効果センサー(図示せず)が内蔵され、ホール効果センサーは、詳細については後述するように、アクチュエータ250および252の位置を決めることでベースフレーム20に対する上部フレーム24の相対的な位置を決定すべく、制御システム400に使用される。この用途に適したアクチュエータのひとつに、台湾のTaiwan CityにあるTiMOTION Technologyから入手可能なTA24モデルのアクチュエータがある。
上部フレーム24は、上部フレーム24の左側16に配置された長手方向のレール254と、上部フレーム24の右側18に配置された長手方向のレール256とを含む。中間フレームのヘッドエンド14にクロスメンバ258が配置され、長手方向のレール254および256に固定されている。上部フレーム24のフットエンド12にはクロスメンバ260が配置され、長手方向のレール254および256に固定されている。
上部フレーム24はさらに、長手方向のレール254と256との間に距離をとる横方向部材であるクロスレール262を含む。クロスレール262はヨーク264を含む。アクチュエータ250の端部266は、上部フレーム24に固定されるようにヨーク264と係合し、ピン269で固定されている。アクチュエータ250は、本体268と、本体268に対して伸縮するロッド270とを含む。ロッド端272は、ロッド270が本体268に対して伸縮する際に、端部266とロッド端272との間の距離が非常に、ロッド270の遠位端に配置されている。アクチュエータ250は、リフトアームアセンブリ274が軸276を中心に回転してベースフレーム20に対して上部フレーム24が移動するように、リフトアームアセンブリ274に作用する。リフトアーム274はヨーク278を含み、このヨーク278にロッド272がピン280で固定されている。ピン280は、アクチュエータ250の伸縮によって軸276を中心としたモーメントを発生させることができるよう、軸276からオフセットしている。また、ヨーク278は、アクチュエータ250の伸縮で生じるモーメントによって軸276を中心としたトルクチューブ282の回転が生じるような方法で、リフトアーム274のトルクチューブ282に固定されている。リフトアームアセンブリ274は、一対のアーム284および286を含む。アーム284および286は、トルクチューブ282が回転するとアーム284および286が動くようにするために、トルクチューブ282に固定されている。また、リフトアームアセンブリ274は、アーム284および286に固定されたシャフト288も含む。シャフト288は、トルクチューブ282が軸276を中心として回転するとシャフト288が軸276を中心に偏心するように、アーム284および286によってトルクチューブ282からオフセットしている。リフトシステム22は、第1のスライドブロック290の係合によってベースフレーム20上に支持され、第1のスライドブロック290は、ベースフレーム20の長手方向のレール140に固定されてこれに支持されたチャネル292に配置されている。ベースフレーム20の長手方向のレール142に固定されたチャネル294には、第2のスライドブロック290が係合する。リフトアーム274のシャフト288の端はそれぞれスライドブロック290の中に入っており、シャフト288の軸296を中心に自由に回転することができる。
トルクチューブ282の両端は、それぞれのベアリング298の中に入っている。上部フレーム24は、レール254および256のそれぞれの下側に配置された一対のベアリング受け部300を含む。ベアリング受け部300は、ベアリング298に支持され、ベアリング受け部300が上部フレーム24に対してベアリング298を固定した状態で上部フレーム24がベアリング298を介してトルクチューブ282に支持されるようにするために、各ベアリング受け部300には、一対の締結具302でベアリング298が固定されている。アクチュエータ250の作用でトルクチューブ282が回転することによって、アーム284、286がベースフレーム20の長手方向のレール140、142とほぼ平行である位置と、アーム284、286が図11に示すようなほぼ垂直の向きになる位置との間をリフトアーム274が移動するように、それぞれのチャネル292および294でのシャフト288およびスライドブロック290、290の動きが生じる。このようにして、アクチュエータ250の伸縮に伴って、ベースフレーム20に対する上部フレーム24のフットエンド12の相対的な高さが変化する。
上部フレーム24のヘッドエンド14をベースフレーム20に対して上下させるのに用いられる構造は、上部フレーム24のフットエンド12に関するものと同じである。上部フレーム24は別のクロスレール304を含み、クロスレール304は、アクチュエータ252の端部266を収容して支持するヨーク306を含む。アクチュエータ252には、アクチュエータ250の構造コンポーネントがすべて含まれる。アクチュエータ252のロッド端272は、第2のリフトアームアセンブリ274のヨーク278と係合する。第2のリフトアームアセンブリ274のトルクチューブ282は、軸306を中心に回転して、第2のリフトアームアセンブリ274のシャフト288を、軸308を中心に回転させる。ヘッドエンドリフトアームアセンブリ274のスライドブロック290は、ベースフレーム20の長手方向のレール140および142にそれぞれ固定されたチャネル310および312に収容される。アクチュエータ252が伸縮するとトルクチューブ282が軸306を中心に回転し、これによって、リフトアームアセンブリ274のアーム286および284が、長手方向のレール140、142とほぼ平行な水平位置と図11に示すほぼ垂直な位置との間で移動する。このように、ヘッドエンドアクチュエータ252は、上部フレーム24のヘッドエンド14をベースフレーム20に対して垂直方向に移動するように動作可能である。
リフトシステム22がベースフレーム20に対して長手方向に移動するのを防止するために、フットエンド12に配置されるリフトアーム274は、一対のグラウンドリンク314を介してベースフレーム20に固定されている。アーム284および286の中点には、ナット318を用いて固定される締結具316によってグラウンドリンク314が固定され、ワッシャー320によってボルト316に対するグラウンドリンク314の相対的な回転が維持されている。ベースフレーム20の長手方向のレール140および142には、それぞれフランジ323および324が固定されている。グラウンドリンク314は各々、ボルト316およびナット318でフランジ232および324に固定されている。グラウンドリンク314、314は、ワッシャー320がゆえ、フランジ323および324に対して回転することができる。グラウンドリンク314、314は、アクチュエータ250および252を伸縮させることなく、フットエンドリフトアーム274をベースフレーム20に釘付けにして、ベースフレーム20に対するスライドブロック290の滑りを防止する役割を果たす。
図34、図35、図55から図57にさらに詳細に示す病院用ベッド10の実施形態は、図12に示すように、電動式補助輪214を支持して駆動する電動駆動輪アセンブリ92を含むものであってもよい。電動駆動輪アセンブリ92は、ベースフレーム20の長手方向のレール140および142の上に、それぞれ横方向に離れたチャネル325および326を含む。チャネル325および326は、クロスビーム328によって相互に接続されて、電動駆動輪アセンブリ92のフレーム329を形成している。電動式補助輪214は、モーターアセンブリ330によって駆動され、モーターアセンブリ330には、その回転を伝達して車輪214を駆動するトランスミッション332が含まれている。アクチュエータ334は、電動駆動輪アセンブリ92のフレーム329に対して補助輪214を相対的に上下させるように動作可能である。適切なモータのひとつに、Electro−Craft MP36−WL−018V24−400がある。適したアクチュエータには、Linak USA,IncのLA40がある。アクチュエータ334は、その端部341がピン336によってクロスビーム328のヨーク338に固定された状態で、クロスビーム328に固定されている。ピン336がゆえに、ヨーク338に対するアクチュエータ334の相対的な回転が可能になる。アクチュエータ334は、本体340と、ロッド342とを含む。アクチュエータ334は、そのロッド端部344がヨーク346に固定され、ヨーク346はピン350によってトルクチューブ348に固定されている。トルクチューブ348は、一対のブッシュ343、343でフレーム329によって支持され、軸352を中心に回転可能である。本体340に対してロッド342が相対的に伸縮することで、トルクチューブ398が回転する。
トルクチューブ348の回転は、クロスビーム328の下に配置され、一対のベアリング343、343でフレーム329に対して回転可能なシャフト354に伝達される。トルクチューブ348は、3つのフランジ358を含むヨーク構造体356に固定されている。これらのフランジ358は、トルクチューブ348が軸352を中心に回転する際にトルクチューブ348とともに移動する。ヨーク構造体356には、ピン366によって一対のガススプリング360、360が固定されている。ガススプリング360、362は各々本体368とロッド370とを含み、各ガススプリング360、362のロッド端372がフランジ374、376に固定され、フランジ374、376はシャフト354に連結されている。シャフト354は、プラットフォーム378を支持し、プラットフォーム378にモーターアセンブリ330が装着される。プラットフォーム378は、シャフト354を中心に回転する。補助輪214がモーターアセンブリ330から支持されているため、プラットフォーム378およびモーターアセンブリ330が移動すると、補助輪214が図12に示す後退位置から展開位置に移動し、そこで補助輪214が床と係合する。
補助輪214が展開して床に係合すると、ガススプリング360および362によって、補助輪214を床と係合した状態に維持するための弾性的な下方向への圧力が加わる。仮に補助輪214が敷居といった床の障害物にぶつかった場合、その障害物に補助輪214が係合する力は、プラットフォーム378を介してシャフト354およびガススプリング360および362のロッド370、370に伝達される。ガススプリング360および362には弾性があるため、ロッド370,370は、縮んでそれぞれのガススプリング360および362の本体368、368に入ることができる。このようにして、ガススプリング360,360は、電動駆動輪アセンブリ用の衝撃吸収材として作用する。電動駆動輪アセンブリ92のフレーム329は、8本のねじ380によってベースフレーム20に固定される。フレーム329の上には囲い板323が配置され、締結具327によってクロスビーム328に固定される。
電動駆動輪アセンブリ92は、回路基板アセンブリ384を囲む制御ボックス382を含む。回路基板アセンブリ384は、アクチュエータ334およびモータ速度コントローラ385を動作させることによって、電動駆動輪アセンブリ92を制御するものである。回路基板アセンブリ384およびモータコントローラ385は、底381とカバー383を含む制御ボックス382に収容される。適切なモータコントローラには、Dynamic DS120がある。制御ボックス382のコンポーネントは、複数本のねじ387によって固定される。回路基板アセンブリ384は、ベースフレーム20に支持され、ブラケット388および4つの締結具390で固定された一対のバッテリー386から電力を得る。
図12および図55から図57に示すように、ベースフレーム20のヘッドエンド14には、一対のプッシュハンドル394および396を含む、電動駆動輪アセンブリ92用のユーザインタフェース392が配置されている。プッシュハンドル394および396は、それぞれマウントチューブ402および404のベースフレームに支持されている。プッシュハンドル394は、基部406と、プッシュハンドル394を使用しないときには基部406に対して折り畳むことができる湾曲した上側アーム408とを含む。湾曲した上側アーム408は溝410を含む、軸414を画定するピン412によって基部406に固定されている。上側の湾曲したアーム408は、これが図12に示す使用時の位置にあるときに、湾曲したアーム408の端が基部406の内径の範囲に収容された状態でピン412に対して移動可能である。プッシュハンドル394を収納位置に移動させるには、基部406に形成された溝416によって基部406が楽な状態で、上側アーム408を基部406に対して垂直上方に移動させ、軸414を中心に回転させて収納位置まで下に回転させる。
プッシュハンドル396は、基部418と湾曲した上側アーム420とを含む。湾曲した上側アーム420は、基部418に固定されたピン424と、このピン424が軸426を画定した状態で係合する溝422を含む。プッシュハンドル396は、プッシュハンドル394と同様に動作し、湾曲した上側アーム420を基部418の内径の範囲から出して持ち上げ、軸426を中心に上側の湾曲したアーム420を収納位置までまわすことによって収納される。
プッシュハンドル396は、グリップ428と、コントローラ384と電気的に通信するスイッチ430とを含む。スイッチ430は、ユーザがプッシュハンドルのグリップ428を把持すると、ユーザの手によって作動するように構成されている。プッシュハンドル394は、グリップ432と、同じくユーザがプッシュハンドル394のグリップ432を把持するとユーザの手によって作動するように構成されたスイッチ434とを含む。スイッチ430は、図55に示唆されるように、湾曲したアーム420の上部1474に配置されたスイッチアセンブリ1472と係合する。同様に、スイッチ434は、図57に示すように、湾曲したアーム408の上部1478に配置されたスイッチアセンブリ1476と係合する。また、プッシュハンドル394に支持されたユーザインタフェースパネル436が、図78に示すようなディスプレイ101を含む。ディスプレイ101は、ユーザが電動駆動輪アセンブリ92を起動するための指示を含む。電動車輪アセンブリ92を動作させるには、ユーザは、最初に病院用ベッド10の電源を壁から抜き、102に示すように操縦機能を働かせなければならない。次にユーザは、病院用ベッド10を104に示すように搬送用の高さまで下げなければならない。最後に、ユーザは、106で示すようにイネーブルスイッチ430および434を両方とも係合させなければならない。これらの条件が満たされると、電動車輪アセンブリ92が動作状態になる。バッテリー386の充電レベルのステータスは、インジケーター108で示される。
プッシュハンドル396および394が図12に示すような使用位置にあると、湾曲した上側アーム408および420はそれぞれ、基部418および406に設けられたひずみゲージアセンブリ1468、1470に係合する。これは、ユーザがプッシュハンドル394および396に圧力を加えたときに、力が加わっていることを示す信号がひずみゲージ1468および1470によってコントローラ384に送られるようにするためである。電動駆動輪アセンブリ92およびコントローラ384の動作については、病院用ベッド10の制御システム400を参照して後述する。
スイッチアセンブリ1476およびユーザインタフェースパネル436からの信号は、図56に示すように、ひずみゲージアセンブリ1468を通って配線されたケーブル1482のコネクタ1484に接続され、湾曲したアームを通って配線されたケーブル1480を介して伝達される。プッシュハンドル396のケーブル1482は、湾曲したアーム420を通って配線され、同様の方法でひずみゲージアセンブリ1470のケーブル1482に接続される。
図20に示すように、載置フレーム26は、上部フレーム24から、4つのロードセル522、524、526、528を介して支持されており、各ロードセルは、一対の締結具530、530によって上部フレームに固定されている。ロードセル522で示すように、各ロードセル522、524、526、528は、ねじ付きの受け部532を含むように形成され、その受け部に、それぞれのロードセル522、524、526、526の本体536から片持ち支持されるようにボールスタッド534が挿入される。再び図11を参照すると、上部フレーム24のクロス部材258および260は、受け部539を含むように形成され、受け部539を介して、ボールスタッド534が、各クロスメンバ258、260の各端部に配置されて緊締具542で固定されているロードブロック540上に位置決めおよび支持されている。各ボールスタッド534のボール端部545は、ロードブロック543の点接触に支持されている。以下にさらに詳細に説明するように、後述する載置フレーム26によって支持されるすべてのコンポーネントと載置フレーム26の重量がボールスタッド534で支持され、載置フレーム26によって支持される荷重以来ロードセル522、524、526、528のように、その負荷を表す信号を制御システム400に送信するように動作可能である。
載置フレーム26は、一対の長手方向のレール538および540を含み、長手方向のレール538は、載置フレーム26の左側16に配置され、長手方向のレール540は、右側18に配置される。レール538と540の間にはクロスビーム542が配置され、載置フレーム26のほぼヘッドエンド14の部分に配置されている。第2のクロスビーム544がレール538および540に固定され、載置フレーム26のほぼフットエンド12の部分に配置される。載置フレーム26は、複数のフランジ546、548、550、552を含む。クロスビーム542および544は、レール538および540に溶接される。フランジ546、548、550、552は、それぞれのクロスビーム542または544と、それぞれのレール538または540の両方に溶接される。ロードビーム522、524、526、528は各々、フランジ546、548、550または552のうちの1つに固定される。
載置フレーム26は、主回路基板(図20には図示せず)が固定されるパン560を支持する。また、載置フレーム26は、各レール538および540の外側に配置された3つの排液用バッグフック558を含む。排液用バッグフック558の載置フレーム26上での位置は、載置フレーム26上の患者からの老廃物を集めるさまざまなフォーリーバッグなどの構造体を支持するための位置を提供し、介護者が載置フレーム26から取り除かれた重量を決定できるように、老廃物レセプタクルが取り除かれるか空にされるときに老廃物が除去されるまでスケールの正確な読み値を提供する。載置フレーム26は、載置フレーム26に対して移動するための病院用ベッド10の他のコンポーネントを支持するための追加の構造体を含む。
載置フレーム26は、載置フレーム26に対する移動のためにヘッドデッキ28を支持する。
関節動作するシートデッキ30は、図20に示唆されるように、関節動作するシートデッキの横方向に離れたレール564、566をそれぞれのフランジ568、570に固定する一対のピン562、562によって枢動可能に載置フレーム26に連結されている。レール564、566にはそれぞれ貫通孔574、576が形成され、各レール564、566のヘッドエンドにベアリング572が設けられている。ベアリング572、572のそれぞれの貫通孔にピン562が通り、保持クリップ578によって固定される。ヨーク568、570のそれぞれのフランジとピン562および保持クリップ576との間の各接続部で、一対のワッシャー580が使用される。ピン562は協働して枢支軸582を画定し、関節動作するシートデッキ30はこれを中心にして枢動する。
関節動作するシートデッキ30の枢動は、本体586と、伸長可能なロッド588と、ロッド端590と、端部592とを有するアクチュエータ584によって引き起こされる。端部592は、クロスメンバ596に配置されたクレビス594に固定されている。端部592は、保持クリップ600で固定されたピン598によってクレビス594に固定される。アクチュエータ584のロッド588は、本体586からのびて、アクチュエータ584長さの長さが変わる際に、ロッド端590と端部592との間の距離を変える。ロッド端部590は、関節動作するシートデッキ30のクロスメンバ604に固定されたクレビス602に受け入れられている。ロッド端590は、ピン598および保持クリップ600によって固定されている。アクチュエータ584が図20に示す完全に後退した位置にあるとき、関節動作するシートデッキ30の上面606が載置フレーム26の長手方向のレール538および540にほぼ平行になるように、関節動作するシートデッキ30はほぼ平坦な向きである。アクチュエータ584の本体586に対するロッド588の伸長によって、関節動作するシートデッキ30は、そのフットエンドが持ち上げられるように、軸582を中心にして枢動する。詳細については後述するように、関節動作するシートデッキ30を上げると、フットデッキ34の第1の部分36が移動する。この用途に適したアクチュエータのひとつに、台湾のTaiwan CityにあるTiMOTION Technologyから入手可能なModel TA23のアクチュエータがある。
ヘッドデッキ28は、載置フレーム26に対してヘッドデッキ28を並進および枢動させる高度な関節動作機構608を介して、載置フレーム26に支持され、載置フレーム26に対して移動するフレーム610を含む。ヘッドデッキ28が枢動する枢支軸616を画定する一対のピボット支持部612、614上に支持される。ヘッドデッキ28のフレーム610は、ピボット支持部612および614とそれぞれ係合する一対のヨーク618および620を含む。ヨーク618および620は、それぞれの保持クリップ624および624によって保持されるそれぞれのピン622および622によってピボット支持部612および614に固定される。各ピボット支持部612および614は、それぞれのスライドレール626および628に支持される。図21を参照すると、スライドレール626および628は、載置フレーム26のそれぞれの長手方向のレール538および540に支持されている。
長手方向のレール538および540は各々、図21に示唆されるように、それぞれのレール538または540に固定された一対のマウント630を支持する。高度な関節動作機構608についての説明では、載置フレーム26の右側18に配置された構造体について言及するが、左側16の構造体は右側18の構造体を鏡にうつしたようなものである。マウント630には、一対の締結具632によって、スライドレール626および628が取り付けられている。スライドレール626および628は、ピボット支持部612および614がスライドレール626および628の長手方向の長さに沿って並進または摺動することができるように、ピボット支持部612および614によって係合され、これによって、ヘッドデッキ28が載置フレーム26に対して並進運動する。図21に示すように、ピボット支持部614は一対のピボットブロック634を含み、ピボットブロック634は各々、スライドレール628をそれぞれのチャネル636、636に捕捉するようにスライドレール628を挟んでこれに係合するチャネル636を含む。ピボットブロック634を通って、内側プレート638の対応するねじ付きの穴644にねじ止めされる複数の締結具642で内側プレート638を外側プレート640に締め付けることによって、一緒に保持される。緊締具642およびプレート638および640の締め付けの作用によって、ピボットブロック634がスライドレール628に固定される。スライドレール626に対するピボット支持部612の係合は、スライドレール628に対するピボット支持部614の係合と同じようにして達成される。
載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の移動は、アクチュエータ650によって制御される。アクチュエータ650は、本体652と、本体652に対して伸縮可能なロッド654とを含む。アクチュエータ650は、ロッド端656と端部658を含み、その各々がアクチュエータ650を載置フレーム26およびヘッドデッキ28のそれぞれの接続点にピン留めしやすくしている。ヘッドデッキ28のフレーム610は、クロスメンバ662に固定された3つのフランジ部660を含む。フランジ660、660のうちの2つが協働して、アクチュエータ650の端部658がピン666によって枢動可能に接続されるヨーク664を画定する。この用途に適したアクチュエータのひとつに、台湾のTaiwan CityにあるTiMOTION Technologyから入手可能なModel TA15のアクチュエータがある。
同様に、載置フレーム26は、クロスメンバ646から支持された3つのフランジ668を含む。フランジ668のうちの2つが協働して、アクチュエータ650のロッド端656がピン672によって枢動可能に連結されるヨーク670を画定する。アクチュエータ650は、伸縮して端部658とロッド端656との間の距離を変化させる。この伸縮によって、載置フレーム26に対してヘッドデッキ28が移動する。また、載置フレーム26とヘッドデッキ28の両方に、ガススプリング674も接続されている。スプリング674の端部676は、ガススプリング674およびアクチュエータ650のロッド端656がピン672によって画定される軸678を中心に枢動するように、ピン672による枢動のために第3のフランジ668に固定されている。ガススプリング674は、ロッド680とロッド端682とを含み、ロッドアクチュエータ650のロッド端682および端部658の各々がピン666によって画定される軸684を中心に枢動するように、ロッド端682がヘッドデッキ28のフレーム610上の第3のフランジ660にピン666によって固定されている。
アクチュエータ650は、内部のクイック解除機構を含み、これは病院用ベッド10に寝かせた患者に対して介護者が心肺蘇生(CPR)を実施する必要がある場合などの緊急時に、介護者が作動させて迅速にヘッドデッキ28を水平位置まで下げることができるものである。ガススプリング674は、クイック解除がなされたときに載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の下降を抑えることで、ヘッドデッキ28の下降を制御する。
ヘッドデッキ28は、載置フレーム26に対して枢動可能であるとともに並進可能であるため、載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の移動をガイドする制御リンクを持つ必要がある。これは、載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の移動を制御するために載置フレーム26とヘッドデッキ28の両方に枢動可能に連結された2つのグラウンドリンク686および688によって達成される。図21に示すように、グラウンドリンク688は、載置フレーム26の長手方向のレール540に固定されたマウント690で載置フレーム26に枢動可能に連結されている。マウント690は、ピボットスリーブ694が中に配置される貫通孔692を含むように形成されている。グラウンドリンク688は、穴692を通ってピボットスリーブ694内に配置されるピボット部材696を含む。ピボット部材696の上かつグラウンドリンク688とマウント690との間には、ピボットワッシャ698が配置され、接地リンクピボットスリーブ694は、保持リング700によってピボット部材696上に保持され、マウント690に対してグラウンドリンクが移動しやすくなっている。ピボットスリーブ694は、貫通孔692内でピボット部材696を支えているピボットスリーブ694とベアリング698との相互作用によってグラウンドリンク688がマウント690に対して枢動可能なように、保持リング700によってピボット部材696上に保持されている。
グラウンドリンク688の反対側の端部にも、フレーム610のフレーム部材704に形成された貫通孔702内に配置されたピボット部材696が含まれる。ピボット部材696は、マウント690に対するグラウンドリンク688の係合と同様に、ピボットワッシャ698、ピボットスリーブ694、保持リング700を利用して、フレーム部材704に係合している。グラウンドリンク686は、反対側で同じように載置フレーム26およびヘッドデッキ28と係合する。したがって、グラウンドリンク686および688は、軸706を中心にして載置フレーム26に対して枢動可能であり、ヘッドデッキ28は、グラウンドリンク686および688に対して軸708を中心として枢動可能である。
作動時、アクチュエータ650の伸長により、ヘッドデッキ28の枢動中心になる軸616がスライドレール626および628に沿って並進するとき、載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の複合移動が生じる。グラウンドリンク686および688は、スライドレール626および628に沿った長手方向の動きを制限して軸618に対する軸708とグラウンドリンクとの相互作用を介して回転を誘発することで、載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の動きを制御し、高度な複合関節動作を引き起こす。これが日関節動作するシートデッキ30から離れて病院用ベッド10のヘッドエンド14に向かうヘッドデッキ28につながり、同時に軸616を中心にヘッドデッキ28を枢動させる。
ヘッドデッキ28は、図22および23に示唆されるように、フレーム610に支持されるCPR解除機構1500を含む。CPR解除機構1500は、ヘッドデッキ28の反対側のデッキ1344の下に位置する2つのハンドル1502、1504のうちの1つによって作動される。ハンドル1502を参照すると、アクチュエータ1508に、2つのねじ1510、1510によって、グリップ1506が固定される。ハンドル1502は、ハンドル1502が矢印1512の方向に引っ張られると、アクチュエータ650のクイック解除機構が作動してヘッドデッキ28を下げるような方法で、ピン1510を中心としてフレーム610に対して枢動可能である。アクチュエータ1508は、ロッド1514と係合し、ロッド1514は、プレート1516に形成された弧状スロット1518内にあるプレート1516と係合する。プレート1516は、ロッド1514がスロット1518の末端1522に到達すると、軸1520を中心に枢動可能である。矢印1512の方向の運動は、プレート1516を矢印1524の方向に回転させる。フレーム610のチャネル1528およびロッド1514にばね1526が固定され、ロッドを図101に示すホームポジションに付勢している。ケーブルアセンブリ1530が、シース1532と、シース1532内で移動可能なワイヤ1534とを含む。シースは、チャネル1528に固定されたフランジ1536に接地される。ワイヤ1534は、軸1520上のプレート1524の回転によってワイヤ1534がシース1532に対して回転して、アクチュエータ650のクイック解除機構に運動を伝達するように、プレート1516に固定されている。
ハンドル1504は、ピン1542上で枢動可能なアクチュエータ1540に固定されたグリップ1538ピンと同様に動作する。ピン1542を中心としたハンドル1504の枢動は、アクチュエータ1540に固定されたワイヤ1544に作用する。ワイヤ1544がスロット1548の末端1546に達すると、ワイヤ1544は、プレート1516を、軸1520を中心として矢印1524の方向に回転させる。ばね1550がハンドル1504を図101に示すホームポジションに付勢する。ロッド1514および1544の各々は、プレートにロッド1514および1544のうちの他方が作用する場合には、スロット1518および1548内を自由に動く。スロット1518および1548におけるロッド1514、1544のロストモーション効果は、ハンドル1502、1504の他方によるCPR解除機構1500の動作との干渉を防止するが、単一のケーブル1530をアクチュエータ650の解除機構に導くことができる。
解除機構1500はさらに、チャネル1528に固定されたリミットスイッチ1552を含む。リミットスイッチ1552は、プレート1516の外縁1558に係合する丸い端部1556を有する作動アーム1554を含む。プレート1524が回転すると、作動アーム1554の端部1556が表面1560に係合し、リミットスイッチ1552を作動させて解除機構1500が作動したことを示すように、プレート1516はリミットスイッチ1552に対してカムを削る。スイッチ1552は、病院用ベッド10の制御システム400に、CPRが作動したことを示す信号を送信する。
図13から図14に示すように、図示のフットデッキ34は、第1の部分36と、第1の部分に対して移動してフットデッキ34の長さを伸縮させる第2の部分38とを含む。フットデッキ34の伸縮は、第1の部分36に固定されたアクチュエータ730によって制御される。アクチュエータ730は、本体732、ロッド734、ロッド端736を含む。ロッド端736は、第2の部分38にピン止めされる。アクチュエータ730は、第1の部分36でヨーク740まで吊り下げられ、ピン742および保持クリップ744によって固定された端部738を含む。アクチュエータ730が図13に示されるような後退位置にあるとき、フットデッキ34は完全に後退して長さが最小限である。アクチュエータ730を伸長させると、第2の部分がフットデッキ34のフットエンド12に向かって駆動され、フットデッキ34の長さ、ひいては病院用ベッド10の長さが長くなる。この用途に適したアクチュエータのひとつに、台湾のTaiwan CityにあるTiMOTION Technologyから入手可能なTA9モデルのアクチュエータがある。
第1の部分36は、横方向のスペースレール748および750を有するフレーム746を含む。レール748および750の各々は、一対のキャップ753および753でキャップされたレール748および750の外側に位置する2本の軸752を有する。第2の部分38は、第1の部分36に対して移動する際に第2の部分38を案内する第1の部分36のレール748、750と係合するチャネル758および760の端部に位置する一対のガイド751を含む。第1の部分は、両側に一対のローラ754を含み、各々のローラ754が軸652に支持されている。第2の部分38は、1対の横方向に離れたチャネル部材758および760を有するフレーム756を含む。第2の部分38が第1の部分36と係合されると、ローラ754は、チャネル部材758および760それぞれのチャネル762および764と係合して軸752上に保持される。
第2の部分38は、ローラ754とチャネル762、764との相互作用ならびに、第1の部分36のレール748、750とガイド751、751との相互作用によって、第1の部分36に支持される。第2の部分38は、チャネル部材758と762との間の距離にわたるデッキパネル766を含み、これが上側支持面768を画定する。また、第1部分36は、上側支持面774を有するデッキパネル772を含む。第2部分38が第1の部分36と係合されると、デッキパネル766の一部がデッキパネル772の一部の上に重なる。デッキパネル766の下面778に固定される3つの滑り部材776がによって、第1の部分36と第2の部分38との間の係合がさらに支持される。滑り部材776は、接着剤によって表面778に固定され、第1の部分36のデッキパネル772の上面774と係合するように配置される。滑り部材は、フットデッキ34の伸縮時に、デッキパネル766とデッキパネル772との間のベアリングとして作用する。
アクチュエータ730のロッド端736は、ピン782および保持クリップ784によって第2の部分38に形成されたヨーク780に接続される。ヨーク780は、第2の部分38のフットエンド12に位置するチャネル部材786に形成される。チャネル部材786は、フットエンド12に向かって開口し、電気的なインジケーターコンポーネントを配置できる空間を画定する。電気的コンポーネントは、6つの締結具790によってベースフレーム20に固定されるカバー788によって囲まれている。電気的コンポーネントは図18に最もよく示されており、詳細については後述するように、病院用ベッド10のある状態のステータスについてのインジケーターを生成するように構成された一対の回路基板792および794を含む。
回路基板792および794は、病院用ベッド10および病院用ベッド10に支持された患者のステータスに関する介護者に詳細な情報を提供するインジケーターシステム796の一部である。回路基板792および794は、病院用ベッド10の制御システム400に接続されたケーブル798を介して情報を受信する。回路基板792は、別のケーブル800によって回路基板794に接続されている。回路基板792および794は、病院用ベッド10のコンポーネントのステータスを示させるためにケーブル798を介して送信される情報を処理するロジックを含む。例示的な実施形態では、インジケーターシステムは、病院用ベッド10の病院用ベッド10の出口システムの状態に関する情報、病院用ベッド10の病院用ベッド10の離床システムの状態に関するステータス、病院用ベッド10が最も下がった位置にあるかどうか、サイドレール48、50、58、60がすべてその上昇位置にないかどうかについての表示を提供する。
ステータスの表示は、4つのプロジェクター802、804、806または808のうちの1つによって、フットデッキ34の下の床に投影されてもよい。たとえば、プロジェクター808は、すべてのサイドレール48、50、58、60がその上昇位置にあるか否かを示すことに付随している。アクティブな場合、プロジェクター808は、図97で床に示す画像1560などの画像を投影する。画像1560は、緑色または琥珀色のいずれかで投影されてもよい。画像1560を投影するために、プロジェクター808は、回路板792に取り付けられた一対のLEDの上に取り付けられ、一方のLEDは琥珀色に光り、他方のLEDは緑色に光る。2つのLEDの一方または他方が光ると、光は、プロジェクター808と、プロジェクター808―に配置されたスライド828とを通って導かれる。プロジェクター808を図19にさらに詳細に示す。図中、スライド828は、プロジェクター808の中に配置され、光がプロジェクター808の本体1562と床にある画像1560の焦点を制御するレンズ820を透過する。病院用ベッド10の制御システム400が、表示システム796のロジックに、サイドレール48、50、58、60のうちの1つ以上が上昇位置にないことを示す信号を送信すると、プロジェクター808に付随する琥珀色のLEDが光り、画像1560が琥珀色に表示される。
また、表示システム796は、回路基板792上の別の一対のLEDの上に重なるように構成された端部1564を有する円錐台形状を有するランプ816を含む。ランプ816は、付随するLEDからカバー788の外面1566に光を送るように構成されている。再び図97を参照すると、ランプ816は、インジケーター1568に関連付けられている。インジケーター1568は、カバー788上に配置されたオーバーレイ1570の一部である。オーバーレイ1570は、ランプ816がLEDによって光ると、図99に示すようなランプ816の開口1572など、さまざまなランプの開口上にある兆候を配置するように構成されている。よって、ランプ816がLEDで光ると、LEDからの光がインジケーター1568を通って伝達される。1つまたは複数のサイドレール48、50、58、60がその上昇位置にあるかどうかを決定するロジックは、インジケーター1568およびランプ816に付随するLEDの動作も制御する。病院用ベッド10の制御システム400は、表示システム796を操作して、インジケーター1568と、各々がサイドレール48、50、58、60のステータスを同時に提供する画像1560を表示させるように動作可能である。また、制御システム400は、画像1560を投影せずにインジケーター1568を光らせるだけ、インジケーター1568を光らせずに画像1560を投影するだけに構成されてもよい。
プロジェクター806は、スライド826を利用して、図97に示すインジケーター1574として示されたアイコンに似た画像1584を床に映し出す。詳細には示されていないが、インジケーター1574および付随する画像1584は、病院用ベッド10の患者位置監視システムが作動していないことを示す。インジケーター1574は、ランプ814によって光る。プロジェクター806およびランプ814は、プロジェクター808およびランプ816と同様にして回路基板792に係合する。画像1584またはインジケーター1574が緑色に光っていると、患者の位置監視システムが装備されておらず、病院用ベッド10に付随する患者に患者位置の監視が指示されていないことを示す。これは、介護者によって病院用ベッド10コントローラに入力された情報に依存してもよく、病院の電子カルテシステムから制御システム400によって収集されてもよい。インジケーター1574または付随する画像1584が琥珀色に表示されている場合、介護者は、患者位置監視システムが装備されていないが、患者が患者位置監視システムの使用を必要とするサポートプロトコルを示しているのを知ることになる。
プロジェクター804は、回路基板794上のLEDと係合し、スライド824によって画像1576を投影する。画像1576は、患者位置監視システムが装備されたときに投影される。同様に、インジケーター1578はランプ812によって光る。画像1576および/またはインジケーター1578が緑色であるとき、それは患者位置監視システムが装備されていること、アラーム状態が検出されていないことを示す。一方、画像1576および/またはインジケーター1578が琥珀色で表示されている場合、それは患者位置監視システムが装備されており、アラーム状態が存在することを示している。
プロジェクター802はスライド822を通して光を投射して、病院用ベッド10の位置のステータスを伝える画像1580を提示する。図97を参照すると、病院用ベッド10が最も低い位置にあるとき、画像1580は緑色に投影され、琥珀色は病院用ベッド10が最も低い位置にないことを示す。同様に、ランプ810(図18に示す)は、適切な色に関して画像1580に適用されるのと同じロジックをインジケーター1582に導く。
標準的なオーバーレイ832は、図98に示すように、表面1566上に配置可能である。カバー788は、フットデッキ34の右側18に配置されたいくつかのチャネル1586を含む。チャネルは、病院用ベッド10の構成に関してユーザに情報を提供する様々な表示1588を含む1つ以上のラベル1590を受け入れるような大きさである。ラベル1590は、介護者が特定の病院用ベッド10に存在するオプションを手早く参照できるようにするものである。
ここで図99を参照すると、ランプ802、804、806、808の配置がさまざまな画像1580、1584、1576、1560を床の表面1590にどのように投影できるかが示されているかが示されている。画像1576および1584は同時に存在できず、ランプ806および804は、同じ点のプロジェクター画像に配置される。図100は、画像1580、1584、1576、1560が、ヘッドデッキ34のフットエンド12の真下ではないが、水平方向に距離1592だけ離れた位置にどのように投影されるかを示している。フットデッキ34の真下から外に向かって画像1580、1584、1576、1560がずれていることで、病院用ベッド10が最も低い位置にあり、画像1580、1584、1576、1560に対する介護者の視野が遮られていないときに画像を確実に見ることができる。
図97に示すように、オーバーレイ1570は、図98のオーバーレイ832と同様であるが、オーバーレイ1570は追加のインジケーター1594を含み、図97の実施形態の通知システムは、画像1596を投影することができる。図97の実施形態では、インジケーター1594および画像1596は、失禁検出システムのステータスを介護者に通知する。上記で使用したアプローチに続いて、インジケーター1594または画像1596が緑色で提示されるとき、それは失禁システムがアクティブであり、アラーム状態が存在しないことを示す。しかしながら、インジケーター1594および/または画像1596が琥珀色で提示される場合、それは、失禁検出システムがアクティブであり、アラーム状態が存在することを介護者に対して示している。
監視される状態は各々、介護者によって独立して構成可能であると考えられる。たとえば、特定の状態が示されず、インジケーターが休眠状態になって光らないように、インジケーター1568、1574、1578、1582または1594のうちの1つ以上を非アクティブにしてもよい。上述したように、通知システム796によるステータスの表示について、介護者がインジケーター1568、1574、1578、1582または1594だけを頼るよう、プロジェクター802、804、806、808を非アクティブにしてもよい。
図131Aから図138Eを参照すると、ライトストリップは、透明な材料に封入された電気基板を含む。ライトストリップ1604は、基板上に配置された6つの青色LED1610を含み、そこで6つの琥珀色のLED1612と交互に配置されている。端部1608は、コネクタ1616を支持するために設けられた補強材1614を含む。コネクタは、交互に並んだリード線1618、1620、1622、1624を有し、リード線1620、1624は、それぞれLED1610、1612に共通のものとなっている。リード1618線は、LED1610を光らせるべきときに回路基板1182からLED1610に電流を供給する。同様に、リード1620は、LED1612を光らせるべきときに、LED1612に電流を供給する。ライトストリップ1604の本体1626は厚めであって、比較的堅い。このライトストリップをチャネル1600の中に固定するために、接着剤裏地1628が用いられる。本体1626にはテール1630が固定されるが、テール1630はサイドレール本体1136を通るように十分な可撓性を有する。図13Eに示すように、回路基板1182からの信号によって、LED1610がすべて同時に光る。
動作時、ライトストリップ1604には3つの状態があり、LED1610、1612のいずれも光らず、青色LED1610が光っているか、黄色LED1612が光っている。現在の実施形態では、患者位置監視システムが解除されているのであれば、患者が病院用ベッド10にいる場合または患者位置監視システムが装備されているのであれば、患者が適切な位置にある場合の2つの状態のうち一方で、LED1610、1612のいずれも光っていない。青色LED1610は、患者位置監視システムが解除された場合に患者が病院用ベッド10から出ている場合に光る。青色LED1610は、周囲光が比較的弱いときに患者にさらに照明を提供しやすい。琥珀色のLED1612は、患者位置監視システムが装備され、患者が適切な位置にない場合に光る。この琥珀色の光は、患者位置監視システムのアラーム状態を介護者にさらに示すものとなる。
通知システム796は、グリップ1166を光らせるか光らせないように構成可能である。介護者は、選択すればよい。介護者が特定の患者にとって光るグリップ1166の動作が不要であるか問題になると判断したときに、通知システム796の一部としての光るグリップを機能しなくすればよい。したがって、介護者は、1つまたは複数の状態を監視し、フットデッキ34のインジケーターを光らせて床に画像を投影および/またはグリップ1166を光らせることで介護者に示すように、通知769を構成することができる。いくつかの実施形態では、グリップ1166および琥珀色の光は、生命徴候検査の時間の満了または介護者が思い出す必要のある任意の他の状態など、異なる状態に基づくように構成することができる。また、光るグリップは、病院用ベッド10のいずれかのアラーム状態がアクティブである場合に琥珀色に光ってもよい。琥珀色は、その後のアラーム状態または患者のケアプロトコルに適合しない状態が存在することを示す。
ここで再び図13を参照すると、ケーブル798の管理は、一対の締結具842でチャネル部材786に固定され、チャネル部材786から第1部分36のフレーム746のプレート846に形成された開口部844を通ってのびる剛性のワイヤ配線ブラケット840によって達成される。ケーブル798は、ワイヤタイ(図示せず)によって剛性ガイド840に固定されている。可撓性ガイド848は、剛性ガイド840の端部850に固定され、締結具854で第1の部分36に固定されたブラケット852によって第1の部分36に固定される。可撓性ガイド848は、可撓性であるが可撓性ガイド848がつぶれて図13に示すような形になるのを制御できるだけのしっかりした断面を持つ材料で構成される。また、ケーブル798は、第2の部分38が第1の部分36に対して後退すると、可撓性ガイド848が第1の部分36のフットプリントにおけるケーブル798の集めを制御するように、可撓性ガイド848にワイヤータイで固定されている。剛性ガイド840と可撓性ガイド848とを組み合わせることで、ケーブル798が第1の部分36の範囲から下に落ちるのを防ぎつつ、第1の部分36に対する第2の部分38の動きの範囲全体でケーブル798を制御して集められるようになる。
ここで再び図14を参照すると、第2の部分38は、その反対側に一対の排液用バッグフック558、558を含むように構成されている。排液用バッグフック558は、載置フレーム26の上で用いられるものと同様に持つ。また、フットデッキ34は、互いに対称の鏡像関係にある、一対のワイヤ形バッグサポート860および862を含む。バッグサポート860を参照すると、バッグサポート860は、直線状の第1の脚部864と、フック868で終端する第2の脚部866とを含むことが分かる。脚部864は、チャネル部材786に形成された穴870のところに配置され、フックは図13に示すブラケット872に収容される。バッグサポート860は、脚部864を穴870に挿入し、チャネル部材786の下側フランジに配置された第2の穴874に挿入することによって、第2部分38上に配置される。一旦固定されると、第2の脚部866は、フック868がチャネル部材760の表面876とブラケット872との間に位置することができるように、収縮される。脚部866の収縮が解除されると、フック868がブラケット872と係合して、バッグサポート860をフットデッキ34上の所定の位置に固定する。バッグサポート860、862がフットデッキ34の第2の部分38に取り付けられ、フットデッキ34が動くときに水平に対するさまざまな向きにこれと一緒に動くと。図10を参照すると、バッグサポート860は、第2の部分38のレール758と平行でない上側のレール3540を含む。第1の端部3542は、第2の端部3544よりレール758から離れている。端部3542および3544は、バッグサポート860のそれぞれの脚部864および996と共にループを形成する。上側のレール990の下には、より小さな第2のレール998が配置されている。
バッグサポート862は、同様の方法で第2の部分38の反対側に配置される。また、第2の部分38は、チャネル部材786のフランジの間に受けられるフットデッキ34の隅に位置する一対のバンパー880および882を支持する。バンパー880および882は、各々の軸884に形成されたスロット886が係合し、回転防止機能888または890がチャネル部材786の下側フランジに形成された状態で、チャネル部材786の上に配置された軸884および884上で回転する。軸884、884は、保持クリップ892によって定位置に固定され、チャネル部材786に対する軸884、884の回転を防止する。しかしながら、バンパー880、882は、病院用ベッド10が動かされるときに、壁など外面と接触する必要がある場合、軸884を中心に自由に回転することができる。
フットデッキ34は、軸582を中心とした関節動作するシートデッキ30の動きがフットデッキ34の動きを誘導するように、関節動作するシートデッキ30に連結されている。フットデッキ34は、関節動作するシートデッキ30のレール564および566に係合し、2本のピン904、906(図20に示す)によってそこに固定される2つのヨーク900、902を含む。ピン904、906は、2つのベアリング572、572のそれぞれの貫通孔08、910を通過し、保持クリップ578、578によって固定される。一対のワッシャー580が、ヨーク900、902のフランジおよびピン904、906および保持クリップ578、578間の各接続部で使用される。ピン904、906は協働して、フットデッキ34が枢動する中心となる枢支軸912を画定する。
いくつかの実施形態では、フットデッキ34は、図17に点線で示すアクチュエータ920を介して載置フレーム26にも接続されている。アクチュエータ920は任意のものであり、図17に点線で示してある。アクチュエータ920に代えて、手動ギャッチ機構1050を用いてもよい。アクチュエータ920がある場合、これは、端部922と、本体924と、ロッド926と、ロッド端928とを含む。ロッド端928は、フットデッキ34の第1の部分36に形成されたヨーク931に、ピン930および保持クリップ933で固定されている。アクチュエータ920の端部922は、ピン936および保持クリップ933によって、載置フレーム26のフレーム554のクロスメンバ544に固定されたヨーク935に、ピン936および保持クリップ933で固定されている。アクチュエータ920が一定の長さを維持する場合、アクチュエータ920は、ピン936を中心にしてアクチュエータ920を枢動させ、ピン930を中心にしてフットデッキ34を枢動させるグラウンドリンクとして機能する。よって、アクチュエータ584の伸縮による関節動作するシートデッキ30が動くと、フットデッキ34はアクチュエータ920によって強制的に動くことになる。また、アクチュエータ920の伸縮によって、フットデッキ34がさらに動いて関節動作するシートデッキ30に対するフットデッキ34の相対位置が変化する。この用途に適したアクチュエータのひとつに、台湾のTaiwan CityにあるTiMOTION Technologyから入手可能なTA23モデルのアクチュエータがある。
図15から図16に示す別の実施形態では、フットデッキ34は、ユーザが第1の部分936に対して第2の部分938を動かせるようにする手動解除機構940を利用したフットデッキ934に置き換えられる。解除機構940は、チャネル942をヨーク740に固定するボルト944とナット946によって第1の部分936のフレーム746に固定されたチャンネル942を含む。チャネルは、フレーム746のプレート846と係合する2つのフランジ948と950を含むように形成される。一対の締結具952、952は、プレート846に形成された穴956および958にねじ込むことによって、フランジ948、950をプレート846に固定する。第2の部分938が第1の部分936と係合すると、キャッチバー954が入れ子式にチャネル942に入る。キャッチバー954は、チャネル942に対して入れ子式に移動する。チャネル942の側壁966、968に形成された一対の穴962、964に、一対のグライド960、960が配置される。図90を参照すると、グライド960、960は各々複数のプロング970を含み、これらの複数のプロング970は可撓性であって、手動解除機構940が図90に示すように組み立てられたときにグライド960、960がキャッチバー954の横方向への移動を制限するように、グライド960、960がスナップばめで穴962、964内に配置されるようにする。
解除機構940は、図90に示すように、キャッチバー954に支持されたキャッチアセンブリ972をさらに含む。図16に示すように、キャッチアセンブリ972は、第1のボス976と、キャッチバー954に形成された穴978と、第2のボス980とを貫通するボルト974を含み、ナット982で固定されたている。穴978は、図15に最もよく示されている。チャネル部材942は、側壁968に設けられたガイド溝984と、側壁966に設けられたガイド溝986とを含むように形成されている。ガイド溝984、986は、各々がガイドチャネル988と5つのストップ900、992、994、996、998とを有する類似の構造である。キャッチアセンブリ972は、ガイド溝984および986に配置され、ボス976および980が、側壁966および968の外面に、それがガイド溝984、986の縁部と重なってチャネル942に対するキャッチアセンブリ972の横方向の移動を防止するように係合する。詳細については後述する手作業での入力に基づいて、ストップ900、992、994、996、998のいずれか1つからキャッチアセンブリ972を外し、ガイドチャネル988に沿って移動させて、ストップ900、992、994、996、998のうちの別のものに配置することができる。キャッチアセンブリ972をストップ900、992、994、996、998のうちの1つに配置すると、フットデッキ934の第1の部分936に対する第2の部分938の動きが制限される。手動解除機構940を利用して、ユーザは、第2の部分938を第1の部分936から離し、ストップ990、992、994、996、998で画定される別の位置の1つで第2の部分938の位置を調整することができる。
ここで再び図90を参照すると、解除機構940は、第2の部分938に固定されかつそれに対して枢動可能な解除ハンドルアセンブリ1000を含み、ハンドルアセンブリ1000が移動することでキャッチバー954が移動して、ストップ990、992、994、996、998のうちの1つからキャッチアセンブリ972を外し、第2の部分938が第1の部分936に対して移動可能にするように、キャッチバー954と係合する。キャッチバー954は、第2の部分938のフレーム756のヨーク780に対して枢動可能に連結されている。キャッチバー954は、ピン1004を挿入してキャッチバー954をヨーク780に固定するための穴1002を含むように形成される。キャッチバー954をヨーク780に組み合わせたものは、キャッチバーとヨーク780のそれぞれのフランジ1008、1010との間に配置された一対のブッシュ1006、1006をさらに含む。ピン1004は、保持クリップ1012によって適所に固定される。軸1014を中心としてキャッチバーを枢動させると、キャッチアセンブリがストップ990、992、994、996、998との間で係合したり離脱したりする。
ハンドルアセンブリ1000は、ユーザが軸1014を中心としてキャッチバー954を枢動できるようにする。取付けブラケット1016は、デッキパネル766の下面770に配置され、一対の締結具1018、1018によってチャネル部材786に固定されている。取り付けブラケット1016は、取り付けブラケット1016の対向するフランジ1024および1026に配置された一対の穴1020および1022を含む。取り付け穴1020および1022は協働して軸1027を画定し、ユーザによって作動されると、これを中心としてハンドルアセンブリ1000が枢動する。図15を参照すると、ハンドルアセンブリ1000は、ハンドルアセンブリ1000のピボットアーム1030、1032ならびに取り付けブラケット1016の穴1020および1022を貫通するピン1028によって取り付けブラケット1016に固定される。ピン1028は、保持クリップ1034によって固定される。キャッチバー954は、アーム1030および1032を通って保持クリップ1040によって固定される別のピン1038によって係合されるスロット1036を含むように形成される。ピン1038はスロット1036内で自由に動くことができ、ハンドルアセンブリ1000がユーザによって作動されると、軸1027を中心にして枢動する。ハンドルアセンブリ1000は、アーム1030、1032の端部にピン1028から遠位に固定されたハンドル部材1042を含む。ハンドルアセンブリ1000は、ハンドル部材1042上に配置された一対のグリップ1044、1046をさらに含む。
図90に示すように、第2の部分938の位置をフットデッキ934の第1の部分936に合わせるために、ユーザはハンドル部材1042に上方向への圧力を加えることによってハンドルアセンブリ1000を作動させ、これによって、ピン1038をキャッチバー954のスロット1036に係合させてキャッチバー954を上方向に付勢する。キャッチバー954は、ピン1004によって拘束され、ハンドル部材1042に対する作用がゆえにキャッチバー954が軸1014を中心に枢動し、これによってキャッチアセンブリ972がストップ990、992、994、996、998のうちの1つから外れる。キャッチアセンブリ972が外れると、ユーザは、第2の部分938に圧力を加え、これを第1の部分936に対して移動させて、フットデッキ34を伸縮させる。その後、ユーザはハンドル部材1042に対する圧力を解放し、キャッチアセンブリ972を下降させてこれがストップ990、992、994、996、998のうちの1つと係合して第2の部分932の位置が第1の部分936に対して固定されるようにすることができる。
フットデッキ934の実施形態を、関節動作するシートデッキ30に対して移動できることは、アクチュエータ920によってフットデッキ34が関節動作するシートデッキ30に対して移動するのと同様の方法である。しかしながら、いくつかの実施形態アクチュエータ920をなくしてもよく、図17に示す手動掛け機構1050を利用して第1の位置と第2の位置との間で関節動作するシートデッキに対して手作業でフットデッキを枢動させてもよい。アクチュエータ920およびギャッチ機構1050は共存できず、一方を使うときはもう片方をなくさなければならない。手動ギャッチ機構1050を利用する場合、一対の掛けギャッチ支持部1052および1054が載置フレーム26に追加され、それぞれがフットデッキの下方に延在する。手動ギャッチ機構1050は、フットデッキ34などの電動伸縮式のフットデッキまたはフットデッキ934などの手動で伸縮させるフットデッキと共に使用することができることを理解されたい。ギャッチ支持部1052および1054は、載置フレーム26のフレーム554の長手方向のレール538および540の管状構造に挿入される。ギャッチ支持部1052および1054は各々、それぞれのチャネル部材1058および1060に溶接されたマウントブロック1056を含む。マウントブロックは、それぞれのギャッチ支持部1052、1054を長手方向のレール538、540に固定するために長手方向のレール538、540を通って一対の締結具1064、1064がねじ止めされる一対のねじ穴1062、1062を含む。ギャッチ支持部1052、1054は各々、ガイド溝1066、1068を含むように形成されている。ガイド溝1066、1068は各々、ガイドチャネル1070と一対のストップ1072、1074とを含む。詳細については後述するように、ストップ1072、1074は、フットデッキ34を、関節動作するシートデッキ30に対して第1の位置と第2の位置との間で移動させる。
手動ギャッチ機構1050はさらに、フットデッキ34の第1の部分36に対して枢動可能であり、かつ、ギャッチ支持部1052および1054と係合してフットデッキ34をギャッチ位置に支持するギャッチ部材1076を含む。ギャッチ部材1076は、一対のピボットアーム1080および1082に連結されたギャッチチューブ1078を含む。ピボットアーム1080および1082はそれぞれ、ギャッチ部材1076の枢動中心となる軸1088を画定する穴1084および1086を有する。手動ギャッチ機構1050は、一対のねじ1094、1094およびナット1095、1095によって各々プレート846に固定された一対のピボットブラケット1090、1092をさらに含む。各ピボットブラケット1091、1092は、フランジ1096、1098を有するヨークを形成する。フランジ1096、1098は各々、軸1088に沿って整列配置された貫通孔1100、1102を有する。ピボットアーム1080、1082は、ギャッチ部材1076が軸1088を中心としてピン1104および1106で枢動するように、ピン1104、1106によってそれぞれピボットブラケット1090、1092に固定されている。ピン1104、1106は、それぞれ保持クリップ1108および1110で固定されている。ギャッチ部材1076は、チューブ1078がガイド1066および1068内に位置するように配置されている。手動ギャッチ機構1050は、チューブ1078を通り、チューブ1078の外に出る長さのバー1112をさらに含む。バー1112には、一対のノブ1114および1116がかぶせられており、ユーザは、このノブ1114および1116を把持してストップ1070、1072からチューブ1078を外す。そうすると、ユーザは、関節動作するシートデッキ30に対してフットデッキを移動し、チューブ1078をストップ1068、1068または1070、1070のうちの他方に移動して、関節動作するシートデッキ30に対するフットデッキの向きを変えることができる。
チューブ1078がギャッチ支持部のストップ1070、1070内に配置されると、シートデッキが下降位置にあるとき、フットデッキは、関節動作するシートデッキ30と位置合わせされる。ギャッチ部材1076は、フットデッキと載置フレーム26との間のグラウンドリンクにサービスを提供して、関節動作するシートデッキ30の移動時に載置フレーム26に対するフットデッキの動きを制御する。たとえば、アクチュエータ584が伸長して関節動作するシートデッキ30のフットエンド12を上昇させると、関節動作するシートデッキ30の動きにより、フットデッキが病院用ベッド10のヘッドエンド14に向かって押圧される。ギャッチ部材1076は、ピボットアーム1082がチューブ1078を中心に枢動してフットデッキのフットエンド12を持ち上げるとともに、フットデッキを載置フレーム26とほぼ平行に保つように、フットデッキの動きを制御する。ユーザは、ストップ1070からストップ1072までチューブ1078を動かして、フットデッキと関節動作するシートデッキ30との間の角度を変化させることができる。このようにすると、手動ギャッチ機構1050の作用によるギャッチがゆえに患者の膝のブレーキ角度が大きくなりがちである。チューブ1078がストップ1070、1070に配置されている場合、手動ギャッチ機構1050を移動させて関節動作するシートデッキ30とフットデッキとの間の角度を大きくしないかぎり、関節動作するシートデッキ30を上昇させると、患者の脚を水平に維持したまま患者の臀部とウェストの間の部分が枢動し、患者の大腿部が持ち上がる。
図28に示すように、右側ヘッドレール50が分解組立図で図示され、射出成形された本体1130を含む。射出成形された本体1130は、詳細については後述するいくつかの特徴を含むように形成されているが、それぞれがモノリシック本体1130の一部である。本体1136を含む左ヘッドサイドレール48を図29に示す。本体1130、1136は同様の構造を有するが、鏡像である。右ヘッドサイドレール50の内側を図26および図28に示し、左ヘッドサイドレール48の外側を図26および図29に示す。これらの構造について説明するにあたり、内側の特徴は右ヘッドサイドレール50を例に説明し、外側の特徴は左ヘッドサイドレール48を例に説明する。
本体1130、1136の内側は、詳細については後述するように、連結部1134を受け入れるように構成された空間1132を含むように形成されている。また、本体1130、1136下縁付近のヘッドエンド14に、細長い窪み1128が配置されている。細長い窪み1128は、本体1130および1136の剛性を増加させる。ヘッドエンドの縁1126には下側に湾曲した部分1140があり、湾曲した縁1144と、病院用ベッド10のフットエンド12に向いたほぼ垂直な表面1146を有する突起1142の中で終端している。突起1142は、病院用ベッド10上の患者または患者ケア装置と係合することができるラインやコードがサイドレールのヘッドエンドの上を滑り落ちて床に落ちたり場合によっては病院用ベッド10の機構と絡まったりすることを防いで、ラインおよびコードを保持するように機能する。詳細については後述するように、上縁1148上に形成されて介護者がアクセスするためのペンダントを保持するように構成されたペンダントマウント1150以外、上縁1148はほぼ連続している。さらに、身体1130および1136には開口1152が形成され、開口1152によって画定される上側のレールを人間が把持するための空間を提供している。開口1152は、病院用ベッド10にいる人が、病院用ベッド10のフットエンド12のほうに移動してしまったときに、開口1152に手を入れ、グリップ1154を把持し、病院用ベッド10で自分を引っ張って起こすことができるような大きさになっている。図8に最もよく見られるように、本体1130、1136の上側の部分は、本体1130、1136のヘッドエンド14の近くで内側にそれている。このように内側にそれていることで、ユーザが自分自身を引っ張って起こすためにグリップ1154を把持するために自分の手を回転させなければならない角度が小さくなる。
上縁1148は、変曲点1158を通って湾曲部分1156に移行し、次いで、フットサイドレール58、60の本体の一部がのびてヘッドサイドレール48、50とフットサイドレール58、60との間のギャップを制御する空間1160を画定する。本体1130、1136のフットエンド12の下縁には、たとえばマットレスなどの患者支持面の表面より下方にのびるタブ1162が形成されている。タブ1162は、サイドレール48、50が上昇位置にあるとき、患者が自分の手を本体1130、1136の下に入れてしまう機会を減らす。別の開口1164が、湾曲した部分1156に沿って本体1130、1136を貫通して形成され、2つがグリップ1166を画定し、これらは患者自身が位置を変えるために把持できるようになっている。上縁1148に沿って、本体1130、1136の内側では、詳細については後述するように、ペンダントマウント1168が、患者がアクセスするためのペンダントの取り付け部になっている。本体1130、1136の内側の窪み1172に、湾曲したチャネル1170が形成されている。湾曲したチャネル1170は、ヘッドデッキ28が上昇位置と下降位置との間で動く際に、チャネル1170内で役割を果たすボール(図示せず)を受けるように構成されている。詳細については後述するように、窪み1172には、ボールをチャネル1170に閉じ込めるためのラベル1180が配置されており、このラベルには、ヘッドデッキ28の傾斜角が表示されている。
患者にとってアクセス可能な固定の電子制御装置が、本体1130、1136の内側に形成された窪み1174の中に形成され、開口1176を介して本体1130、1136を通って本体1130、1136の外側に形成された窪み1178と連通している。図29に示すように、窪み1178の中には回路基板1182が配置され、カバー1186の締結具1184によって固定され、回路基板1182の上に重なり、本体1130または1136にねじ止めされる6つの締結具1188によって適所に固定される。制御パネル1190は、介護者が作動させて病院用ベッド10の機能を制御することができる複数のメンブレンスイッチを含む。制御パネル1190によって制御される機能の詳細については後述する。制御パネル1190は、対応するコネクタ1196、1198に接続する2つのフレックス回路1192、1194を含む。フレックス回路1192、1194は、カバー1186によって適所に固定され、制御パネル1190は、接着剤によってカバー1186に固定される。次に、制御パネル1190は、以下に詳述するラベル(図29には図示せず)で覆われているが、窪み1178を封止するために窪み1178内に配置されている。
窪み1174および本体1130、1136の内側には、スピーカーアセンブリ1200が配置されている。スピーカーアセンブリ1200は、スピーカーバック1202、スピーカー1204、フォームリングシール1206を含む。窪み1174には、スピーカーカバー1209が配置され、4つの締結具1209によって固定されている。スピーカーカバー1209のスピーカー開口1212からの流体の進入を防止するために、第2のフォームリングシール1210が配置されている。スピーカーカバー1209は、受け部1214を含むように形成され、受け部1214には、USB充電用差し込み口1216が配置されている。USB充電用差し込み口1216では、患者がたとえばスマートフォンなどのデバイスを充電するためにUSBケーブルを差し込む適切な電源とコンセントが得られる。カバー1209にはオーバーレイ1211が配置され、滑らかな表面を提供するとともに、ねじ1208を覆っている。
図26に示すように、各ヘッドサイドレール48、50は空間1132に配置されたケーブルガイド1230を含み、詳細については後述するように、サイドレール48、50の電子機器を制御システム400に接続するケーブルを管理するように構成されている。フットサイドレール58および60に示されるように、サイドレール58および60はいずれも同様の構造を有するが、互いに鏡像である。各々、本体1232および1234を有する。以下の説明では、本体1232、1234の特徴が実際に鏡像であることを理解して、各特徴に単一の参照番号を用いる。本体1232、1234の内側にある特徴については本体1234を例に説明し、本体1232、1234の外側にある特徴については、本体1232を例に説明する。本体1232、1234は各々、ヘッドレール48、50の本体1130、1136の空間1132、1132として構成され、連結部1134を受けるように構成された空間1132を有する。
本体1232、1234は、本体1232、1234のヘッドエンド14の近くに膨張した湾曲部分1238を有する、ほぼ直線状の下縁1236を有する。本体1232、1234のヘッドエンドは、それぞれのヘッドレール48および50のスペース1160と相補的でほぼ弓形の縁1240を有する。本体1232、1234は、患者支持装置10上で患者の臀部とウェストの間の部分の適切な配置をユーザに示すラベル1246を受け入れるように構成されたポケット1244を画定するように形成されたほぼ水平なレール1242に遷移する。本体1232、1234は、詳細ついては後述するペンダント取付用構造体1250を含むように構成された傾斜面1248に遷移する。本体1232、1234の上縁1252は、傾斜面1248から本体1232、1234のフットエンドまで延びている。上縁1252は湾曲した部分1254に遷移し、これが、下側の細長い縁1236までほぼ下方向にのびるほぼ垂直な縁1256に遷移する。ほぼ垂直な縁1256と下側の細長い縁1236との間の遷移部分は、下縁1236よりわずかに下に延びて、患者が手または他の身体部分を下縁1236の下に滑らせる機会を減らす突起1258である。
本体1232、1234は、本体1232、1234を通って内側面1262から外側面1264まで延在する開口1260を含む。開口部1260は、たとえばレール1242を把持して、個人が開口1260を通してあなたに手を伸ばして自分たちの位置を変える機会を提供する。たとえば、自身を再配置する。ユーザが把持可能なレール1266を上端1252が画定するように、本体1232、1234には、第2の開口1265が形成されている。詳細については後述するように、レール1266の内側に沿って切り欠き1268が形成され、尿器または他の廃棄物容器のハンドルを受けるように構成されている。また、本体は、本体1232、1234のフットエンド12付近の内側面1262に第1のインデント1270を含むように形成されている。同様のインデント1272が、本体1232、1234のヘッドエンド14の近くの内側1262に形成されている。インデント1270および1272は、本体1232および1234の剛性を高める。本体1232および1234のフットエンド12の近くで、さらに別の開口1274が本体1232および1234に形成されている。開口1274は、サイドレール58および60から吊り下げることができるさまざまな標準的なアクセサリのハンガーを受ける大きさになっている。たとえば、開口1274は、以下にさらに詳細に説明するように、Pleur−evacまたは他の同様の胸部ドレナージ装置の持ち手が入る大きさである。追加の一対の突起1276および1278が、レール1266の内側に形成され、載置フレーム26が傾斜位置に配置されている場合に、廃棄物容器などの装置がレールに沿って滑る可能性を抑えるように構成されている。
内側1262には追加の凹部1280が形成され、この凹部1280は、ストラップ1282と協働してスマートフォンまたはタブレットコンピュータを患者が容易にアクセスできるように受け入れる大きさのストレージ空間が画定されるような方法で、ストラップ1282によって広げられている。ストラップ1282は、一対の締結具1284、1284によって本体に固定されている。締結具1284のヘッドの上には、一対のラベル1286、1286が配置されている。外側面1264が、ボール1294が中に配置される弓形のチャネル1292を含むように形成されたくさび形の凹部1290を画定している。ボール1294は、段階的な印を提供するオーバーレイ1296によってチャネル1292内に保持される。載置フレーム26が傾けられると、チャネル1292内のボール1294の位置が載置フレーム26の傾斜量を示すように、ボール1294がチャネル1292内を移動する。ユーザは、オーバーレイ1296上にある印とボールの位置とを比較することによって、傾斜角を判断することができる。
連結部1134は、ヘッドデッキ28または載置フレーム26のいずれかに係合するように構成されたプレート1300を含む。本体1136、1138、1232、1234に固定されるように上側プレート1304が構成されている。連結部1134は、本体1136、1138、1232、1234を維持し、これらが図1に示す上昇位置から図?に示す下降位置に移動するときに、ほぼ接触した向きである。連結部1134は、載置フレーム26に取り付けられたマウント1302、1304またはヘッドデッキ28のフレーム610に固定されたマウント13、1308と係合する。マウント1302、1304、1306、1308は、連結部1134のプレート1300と係合するための類似の構造を有する。マウント1302は、一対のフック1314および1316をそれぞれ受け入れる2つのL字形開口1310および1312を含む。フック1314、1316は、プレート1300に固定され、開口1310、1312のそれぞれの垂直スロット1318を通って受けられるように構成されている。フック1314、1316が垂直スロット1318、1318を通過すると、連結部1134が、矢印1320で示されるようにマウント1302のフットエンド12のほうに移動する。この位置において、フック1314、1316は、水平スロット1322内に配置され、マウント1302上の連結部1134を支持する。連結部1134がねじによって適切に配置されると、プレート1300を介して挿入され、マウント1302のフレーム1328に固定された4つの溶接ナット1326に螺合される。残りのサイドレール48、50、58各々の連結部1134も、同様の方法で固定される。
連結部1134のフレーム1330は、本体の空間1132内に配置される。フレーム1330を本体1234に固定するために、図26のサイドサイドレール48、58を参照して最もよく分かるように、4本のボルト1332が、本体1234に形成された4つの貫通孔1334に通される。貫通孔1334は、ボルト1332のヘッドが本体1234に係合するように、皿穴の形状を有する。ボルトは、4つのナット1336で固定される。ナット1336および連結部1134の他の部分を覆うように、フレーム1330上にカバープレート1338がパチンととめられている。サイドレール48、50、58の本体1136、1130、1232は、同じ方法でそれぞれの連結部1134に固定されている。連結部1134の構造は、従来技術において知られているタイプのものであり、インディアナ州ベイツビルのHill−Rom,Inc.から入手可能なProgressa(商標)病院用ベッドで使用されている。
図22に示すように、固定式シートデッキ32は、マウント1302、1304を覆うように載置フレーム26に取り付けられ、2本のねじ1340、1342で固定されている。同様に、ヘッドデッキ28×2 ねじ1346および1348のフレーム610に、ヘッドデッキパン1344が固定されている。載置フレーム26はさらに、マウント1302、1304に隣接して配置され、載置フレーム26を横切って横方向に延びるクロスチューブ1350をさらに含む。クロスチューブ1350は、断面が中空の正方形であり、両端で支持部材1352を受け入れるように構成されている。各支持部材1352は、ねじ1354によってクロスチューブ1350の両端に固定されている。図22の右側18の構造を参照すると、支持部材1352は、ギャップフィラー1360の本体1358を受け入れる大きさのチャネル1356を含む。ギャップフィラー1360は、フレーム610のフットエンド12から延びる2つのフランジ1366、1368にそれぞれ係合する2つのフランジ1362、1364を含む。ピン1370は、ヘッドデッキ28が載置フレーム26に対して移動するときに、フランジ1362、1364がフランジ1366、1368に対して枢動可能であるように、フランジ1362、1364をフランジ1366、1368に固定する。フランジ1362、1364は、上でフランジ1366、1368に対して枢動できるようにするピン1372によって本体1358に枢動可能に結合されている。ヘッドデッキ28が枢動して載置フレーム26に対して並進すると、フランジ1362、1364が本体1358上でフランジ1366、1368に対して枢動する。さらに、ヘッドデッキ28が載置フレーム26から離れる方向に移動すると、ギャップフィラー1360の本体1358が支持部材1352のチャネル1356内で摺動する。ギャップフィラー1360の本体1358は、リネンまたは他の材料がヘッドデッキ28と固定式シートデッキ32との隙間で集まるのを防ぐバリアとして機能する。図22の左側16にある2つのフランジ1372、1374には、右側18と同様にして、第2のギャップフィラー1360が固定されている。
図22に示すように、固定式シートデッキ32は、ヘッドデッキ28のパン1344の幅1378に対応する幅1376を有する。しかしながら、いくつかの実施形態では、ヘッドデッキ28および固定式シートデッキ32をなくし、図25に示すような、より広いヘッドデッキを持つものと入れ替えてもよい。より広いヘッドデッキ1379は、デッキフレーム610上に配置可能なより広いパン1380を含む。パン1380は、図24に示すパン1344の幅1378より広い幅1382を有する。同様に、固定式シートデッキ32を、パン1380の幅1382に対応して固定式シートデッキ32の幅1376より広い幅1386を有する固定式シートデッキ1384に置き換える。図25のヘッドデッキフレーム1388はヘッドデッキフレーム610よりも広いが、載置フレーム26の幅はどちらの実施形態においても同じである。より広い幅に対応するために、支持部材1352に形成された異なる穴にねじ1354を螺合させた状態で、クロスチューブ1350の両端の支持部材1352を側に調節し、より広い幅に対応することができる。この場合、ギャップフィラー1360を、オフセットチャネルに位置するオフセットを有する同様のギャップフィラーで置き換えられる。さらに、ロッド1514および1544が、より長い。
図27を参照すると、より広幅のヘッドデッキ1379および固定式シートデッキ1384では、より広い幅に対応するために、サイドレール連結部1134を延長する必要がある。図27に示すように、サイドレール48、50、58、60は各々、さまざまなマウント1302、1304、1306、1308の開口1310、1312と係合するフック1394、1396を有するブラケット1392を含むアダプター1390と係合している。連結部1134のフック1314および1316は、アダプター1390のクロスメンバ1398に形成されたスロットに配置されている。また、アダプター1390は、クロスメンバ1398に結合された2本の脚1400および1402を含む。脚1400、1402は、締結具1406をマウント1302、1304、1306、1308の溶接ナット1326にねじ込むことによって連結部1134を固定するために、アダプター1390のフック1314とプレート1300とを通って締結具1406を挿入できる貫通孔1404を有する。
幅の変化は、動作を変えることなく、第1の部分36と第2の部分38の両方に図13から図17に示す実施形態よりも広幅に構成できるという点で、フットデッキ34にも適用できる。ここで再び図11を参照すると、ベースフレーム20は、ベースフレーム20のヘッドエンド14に配置され、チャネル146に固定された湾曲したアーム460、462に支持された構造体1410を含む。狭い構成では、一対のバンパーアセンブリ1412、1414を、4つのねじ1418によって構造1410のシェルフ1416に固定してもよい。バンパーアセンブリ1412、1414は、上側の開口1420とフランジ1422とを有する一対のU字形ブラケット1418と、回転防止機構が形成された下側フランジ1424とを含む。軸884がローラ880を介して配置され、チャネル886が係合するとともに、回転防止機構1426および下部フランジ1424。幅広のバージョンでは、U字形ブラケット1418に代えてU字形ブラケット1428を使用し、ブラケット1428は、U字形ブラケット1418のフランジ1422、1424よりも長い上側フランジと下側フランジ1430、1432を有する。ローラ880については、幅広の幅に対応するように、シェルフ1416からさらに離して配置する。
ベースフレーム20は、シェルフ1416を通って下方に延びる構造体1410内に互いに隣接して配置された2本の垂直チューブ1440、1440をさらに含む。チューブ1440、1440は、断面が円形である。チューブ1442の第2の対は、チューブ1440、1440から横方向に離れて配置され、それぞれがシェルフ1416から下方に延びている。チューブ1442、1442は、断面が正方形である。チューブ1440は中空であり、図48に示すように、ヘッドパネル44の下面1446から延びる丸いペグ1444を受け入れる大きさになっている。同様に、チューブ1442、1442は中空であり、ヘッドパネル44の下面1446から延び、丸いペグ1444から横方向に離れている。丸いペグ1448を受け入れる大きさになっている。ヘッドパネル4444の誤った取り付けを防止するために、ガード1450がチューブ1442の上に配置され、ガード1450は、内側のチューブ1442と整列配置される開口1452を有する。同様のガード1454は、内側のチューブ1440だけが開口1456を介してアクセス可能となるように、チューブ1440、1440の上に配置できる開口1456を含む。ガード1450、1454は、それぞれチューブ1442、1440にパチンとはめられている。
ヘッドパネル44のパネル1458は、病院用ベッド10のさまざまなデッキセクションの狭い幅に対応する。より広いバージョンのヘッドパネル1460は、各々が下面1466からつり下がった2つの丸いペグ1462、1464を有する。しかしながら、ペグ1462、1464の間の距離1463は、ヘッドパネル44のペグ1444、1448の間の距離1449より大きい。ヘッドパネル44は、それぞれ狭い隙間4264、4266を有する2つの切り欠き4260、4262を含むように形成され、それぞれ、狭い隙間4264、4266は、垂直辺4268、4270に沿って配置されている。切り欠き4260、4266は、より大きな空間4272、4274に広がっている。切り欠き4260、4262の形状がゆえ、ラインが弦であることを、切り欠きを通してドレープすることが可能になり、ラインの動きに抵抗する狭い隙間4264、4266が切り欠きの外にある弦である。このようにして、ヘッドパネル44は、ラインの管理を提供する。一例として、図5の切り欠き4260にコード100が示されている。より幅の広いヘッドパネル1460も、図49に示すものと同様の特徴を有する。
図50に示すフットパネル40は、フットパネル40の本体4286の下面4284から延びる2本のポスト4280および4282を含む。本体4286は、上側のレール4288を含むように形成され、フットパネル40の幅を連続した表面とともに広げる。しかしながら、2つの突起4290および4292は、上側のレール4288から上方に延びている。突起は、レール4288の上に横たわったときに、本体4286の縁を越えてラインおよびコードが滑ることを防止するように配置され、そのような大きさになっている。フットボード40は、ヘッドパネル44の切り欠き4260、4262と同様の構造を有する2つの切り欠き4294および4296を含む。
図37に示すように、使用時、患者支持装置10は、例示的にマットレスとして具体化された支持面1700を含む。図37の実施形態のマットレス1700は、下側カバー1704および上側カバー1706によって囲まれたコア1702を含む。下側カバー1704は、従来技術において知られているように、ジッパーによって上側カバー1706に接続される。コアは、上半身支持部1708を含み、その境界は、上半身支持部1708の長手方向の縁に沿って一対のボルスター1710および1712によって定められている。ボルスター1710および1712ならびに上半身支持部には、穴のあいたフットサポート1714が固定されている。上半身支持部1708は、患者の胴を支えるような大きさで配置され、穴のあいたフットサポート1714は、フットデッキ34上で患者の脚を支える。マットレス1700を組み立てると、コア1702の上面1718には防炎材1716が配置され、防炎材1716の一部がコア1702の底1720の下で巻き付けられた状態になり、防炎材1716は、不注意でマットレス1700に火がついたときに、コア1702の中で炎が広がるのを抑える構造を有する。
下側カバー1704は、下側カバー1704に縫い込まれ、1対の磁石1726および1728が入る大きさの一対のマグネットポケット1722および1724を含む。磁石1726、1728をポケット1722、1724の中に入れると、磁石1726、1728は、マットレス1700のフットエンド12をフットデッキ34に磁気的に固定する。詳細については後述するように、マットレス1700は、マットレス1700のヘッドエンド14のヘッドデッキ28に固定される。上述したようにフットデッキ34が伸縮すると、磁石1726、1728は、動作範囲全体にわたってマットレス1700のフットエンド12とフットデッキ34との係合を維持する。フットサポート1714には穴があいているため、フットサポート1714はフットデッキ34と一緒に伸縮することができる。
図38に示すように、身体支持部1708が3つの層を含むことを示すコア1702の分解図。上層1730は厚さ約3インチであり、押し込み荷重値(ILD)が約20の発泡材料で構成されている。中間層1732は厚さ約2インチであり、ILDが約28の発泡材料で構成されている。下層1734は厚さ約1インチであり、ILDが約45の発泡材料で構成されている。身体支持部1708の構造は、層の数や各層のILDが異なることを含めて、他の実施形態では異なっていてもよい。
図37の実施形態では、下側カバー1704は、マグネットポケット1722、1724を含む。いくつかの実施形態では、身体支持部1704は、フットサポート1714の下面1744に固定された2枚のプレート1740、1742を含む。各プレート1740、1742は、第1のタブ1746と第2のタブ1748とを含む。図95に示すように、別の下側カバー1750は、カバー1750の下側パネル1762の上面1760に固定された4つのポケット1752、1754、1756、1758を含む。第1および第2のタブ1746、1748は、身体支持部1704が下側カバー1750の中に配置されたときに、ポケット1752、1754、1756、1758に挿入されるように構成されている。各プレート1740、1742のタブ1746、1748がそれぞれのポケット1752、1754、1756、1758に配置されたときに、フットサポート1714の膨張と収縮によって下側カバー1750の材料の集まりが制御され、プレート1740、1742とポケット1752、1754、1756、1758との間の接続のために、フットサポート1714が下側カバー1750に対して移動することはない。フットサポート1714をその対応する下側カバー1750に固定する方法は、本明細書に開示されている穴のあいたフットサポートを含むマットレスについてのどの実施形態でも使用することができる。
図96に示すように、フットサポート1714は、フットサポート1714のヘッドエンド14の高さ1768よりもフットサポート1714のフットエンド12の高さ1766のほうが低い。低いほうの高さ1766は、患者が仰臥位でマットレス1700に寝ているときに、踵がふくらはぎより低い位置にくるようにきて、ラクにしていられるようにする。フットサポート1714の上面1770は、表面1770がフットサポート1714のヘッドエンド14からフットエンド12に向かって徐々に低くなる弧状の形状になっている。
別の実施形態では、マットレス1700をなくし、図38に示すマットレス1800などの異なるマットレス構造に置き換えることができる。マットレス1800は、発泡フレームを係合する空気袋アセンブリ1804を含むコア1802を含む。発泡フレーム1806は、一対の長手方向のボルスター1808および1810に連結された、穴のあいたフットサポート1714を含む。長手方向のボルスター1808、1810は、マットレス1800のヘッドエンド14でボルスター1808、1810の間で横方向に延びるヘッダー1812によって相互に接続されている。長手方向のボルスター1808および1810は、フットサポート1714、ボルスター1808および1810、ヘッダー1812が協働して、空気袋アセンブリ1804が配置されてコア1802を形成する空間1814を画定するように、穴のあいたフットサポート1714に固定されている。マットレス1800は、従来技術において知られているように、ジッパーで固定される下側カバー1816および上側カバー1818を含む。下側カバー1816は、一対の磁石1824、1826が入る一対のマグネットポケット1820、1822を含む。磁石1824、1826は、ポケット1820、1822の中に配置され、上述した磁石1726、1728と同様に機能する。
図206Aおよび図206Bに示すように、空気袋アセンブリ1804は、8つの空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844を含む。空気袋は、空気袋アセンブリ1804のフットエンド12にある空気袋1830およびヘッドエンド14にある空気袋1844とともに配置される。各空気袋アセンブリ1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844は、空気を通さないエンクロージャとなるウレタン被覆ナイロンの外側のエンクロージャ1846を備える。各エンクロージャ1846の内側は、上層1850と下層1852とを含む2層の発泡構造体1848である。層1850および1852は、一緒に接着されている。発泡体構造1848は荷重下で変形可能であるが、弾性膨張してエンクロージャ1846の内部空間を満たす。
各エンクロージャ1846の左側16は、圧力リリーフまたはチェックバルブ1854である。各チェックバルブ1854は、バルブに加えられた圧力がバルブのリリーフ圧力を超えると開くように構成されている。空気袋アセンブリ1804の構成では、バルブ1854は、エンクロージャ1846のいずれか1つの内圧が大気圧よりも低いときに対応するバルブ1854が開き、大気からエンクロージャ1846に空気を流すことができるように構成されている。
空気袋アセンブリ1804の右側18で、エンクロージャ1846は各々、出口1856を含む。各出口1856は、エンクロージャ1846がすべて出口1856およびマニホルドチューブ1858を介して互いに流体連通するように、マニホルドチューブ1858に接続されている。マニホルドチューブ1858は、圧力チェックバルブ1860で終端している。圧力チェックバルブ1860は、マニホルドチューブ内の圧力がチェックバルブ1860のリリーフ圧力を超えると、チェックバルブ1860が開いて圧力を大気に逃がすことができるように構成されている。チェックバルブであるバルブ1854では、エンクロージャ1846からバルブ1854を通って大気に空気が流れることができない点を理解されたい。空気がエンクロージャから大気に出るためには、マニホルドチューブ1858および圧力チェックバルブ1860を通る流路しかない。同様に、エンクロージャ1846のいずれかに空気が入ることができる唯一の経路は、いずれもバルブ1854を通ることになる。
このように、マットレス1800は、空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844のそれぞれ内の圧力をチェックバルブ1860のリリーフ圧力より低い圧力に維持するように自己調整される。入口バルブ1854の動作は、荷重のかかっていない特定の空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844のいずれか、大気からの空気で、それぞれの空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840の迅速な充填を提供する。この手法では、さまざまな空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844内の圧力を比較的すみやかに調節して、患者が経験する支持圧力を制御するのに役立つ。
空気袋アセンブリ1804によって空気圧で支えられる重量よりも重い患者の場合、マニホルドチューブ1858および圧力チェックバルブ1860内の圧力を逃がすことによって、各空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844の発泡構造体1848で患者を支持することが可能になる。このように、マットレス1800は、大きな患者が病院用ベッド10のデッキの表面まで沈んでしまうことがない安全な空気マットレスの利点を提供する。発泡構造体1848は、エンクロージャ1846を膨張させて、特定の空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844が膨張したときにバルブ1854を通って空気を引き込む真空を作り出す目的にも役立つことを理解されたい。
例示的な実施形態では、発泡構造体1848は、同様の構造を有する。しかしながら、いくつかの実施形態では、発泡構造体1848の層1850、1852が異なる空気袋1830、1832、1834、1836、1838、1840、1842、1844において異なる特性を有してもよい。また、発泡構造体1848は、単一の層であってもよいし、3つ以上の層1850、1852を含んでいてもよい。
マットレス1800は、コア1802全体に巻かれた防炎アセンブリ1862をさらに含み、コア1802が防炎アセンブリ1862で完全に囲まれている。さらに、長手方向のボルスター1808、1810は各々、ヘッドデッキ28と関節動作するシートデッキ30とが交差する部分に位置する長手方向のボルスター1808、1810内の位置に配置された一連のレリーフスリット1864を含むように形成されている。レリーフスリット1864は、ヘッドデッキ28が上昇したときに、長手方向のボルスター1808、1810を膨張させる。レリーフスリット1864があることで、ほとんど材料が除去されず、スリット1864の位置で発泡材が膨張することができる。これとは対照的に、関節動作するシートデッキ30とフットデッキ34との間の境界面に、一連のカットアウト1866が配置されている。カットアウト1866はほぼ三角形であり、長手方向のボルスター1808、1810の下面1868では、より多くの材料が除去される。カットアウト1866は、下面1868から離れた終端まで狭くなる。カットアウト1866がゆえに、関節動作するシートデッキ30とフットデッキ34との間の境界面における長手方向のボルスター1808、1810の長さを膨張させることもつぶすこともできる。表面1868で除去された材料は、長手方向のボルスター1808、1810の材料が膨らまないように、フットデッキ34が関節動作するシートデッキ30に対して下方に動いたときにカットアウト1866をつぶすことができるようにする。
図40に示すさらに別の実施形態では、マットレス1700の代わりにマットレス1900を使用することができる。マットレス1900は、身体支持部1902およびフットサポート1904を含む。身体支持部1902は、微気候管理構造体1906を支持する。また、マットレス1900は、マットレスアセンブリを長手方向の軸1910を中心にして回転させるように構成されたマットレス***変換用構造体1908を含む。
図87に示すように、身体支持部1902は、上層1912および下層1914に配置された多数の空気流路を含む二層構造からなり、層1912および1914は各々、ヘッドゾーン1916とシートゾーン1918に分割されている。上層1912において、身体支持部1902は6本の流路1920を含む。下層1914において、ヘッドセクション1916は7本の流路1922を含む。上層1912において、シートゾーン1918は9本の流路1924を含む。下層1914、シートゾーンは9本の流路1926も含む。シートゾーン1918およびヘッドゾーン1916は、それぞれ関節動作するシートデッキ30およびヘッドデッキ28には対応していないことに、注意されたい。そうではなく、図87に概略的に示すように、ヘッドデッキ28は、ヘッドゾーン1920の下層1914の流路1922の下にある。しかしながら、シートゾーンの下層1914の2本の流路1926はヘッドデッキ28に支持され、残りの9本の流路1926が関節動作するシートデッキ30および固定式シートデッキ32に支持されている。
ヘッドデッキ28が上に向かって移動すると、患者の背中のウェストから下の一部と、患者の臀部とウェストの間の部分が、シートゾーン1918の上層1912の2本の流路1924に支えられる。ヘッドセクション1916の圧力を患者のヒップラインまで延ばす場合とは事なり、背中のウェストから下および臀部とウェストの間の部分がシートゾーン1918の圧力などの同じ圧力であると、患者の皮膚に過剰な界面圧が加わる可能性が最も良好に制御されることが見いだされている。ヘッドゾーン1916は患者の頭の領域と患者の肩の領域の両方を支えるため、ヘッドゾーン1916について言及している箇所はヘッドゾーン1916の機能を限定するものではないことを、理解されたい。
シートゾーン1918の上側の流路1924と下側の流路1926はいずれも流体連通していることを理解されたい。同様に、シートゾーン1916の上側の流路1920と下側の流路1922もすべて流体連通している。身体支持部1902は、ウレタンでコーティングされたナイロン材料をRF溶着し、さまざまな外観と流路を形成するとともに、上層1912を下層1914に固定して形成されている。下層1914は、周縁溶着部1928を含む。また、上層1912は、周縁溶着部1930と、ヘッドゾーン1916をシートゾーン1918から分離する横方向の溶着部1932とを含む。ヘッドゾーン1916をシートゾーン1918から分離するために、同様の溶着部1934が下層1914にも形成される。シートゾーン1918の流路は、ゾーン1918の側面側にあるチャネル1936および1938を介して流体連通している。ヘッドゾーン1916も、同様のチャネル1940および1942を含む。流路1924は、1938においてチャネル1936の間でゾーン1918の幅方向に横切る多数の溶着部1944によって形成される。溶着部1944は、層1912の一番上の材料1946を、上層1912の下側の材料1948に固定する一方で、溶着部間の空間を拡大して流路1924を形成できるようにしている。
また、ヘッドゾーン1916も、チャネル1940と1942との間で横方向の空間にある多数の溶着部1944を含み、流路1920が形成される。ゾーン1918の下側の流路1926とゾーン1916の下側の流路1922は、それぞれゾーン1916、1918の側面側に配置された流路間にある溶着部と同様の方法で形成され、流路同士の連通を可能にしていることを理解されたい。
上層1912において、溶着部1944を設ける領域の処理を溶着後に行うことで隣接する流路1920または1924の間に逃げを形成し、流路1920または1924が相対的に移動できるようにしてある。たとえば、各々の溶着部1944に2〜3箇所ほど切り込みを入れ、それぞれの溶着部1934で隣接する切り込みの間に小さな接続部分1950を形成する。図87を参照すると、第1の溶着部1944には、2つの接続部分1950が残るように、3本の切り込み1954がある。隣接する溶着部1944には、溶着部1944の中央に接続部分1950を残して、2本の1952切り込みしか存在しない。切り込み1952、1954の両端は、応力が集中して溶着部が破断してしまう可能性を抑えるために円形の逃げ1956で終端している。切り込み1952と1954との間で切り込みのパターンを交互にすることで、隣接する流路1920または1924は、互いに相対的にみて撓む可能性がいくぶんあるとはいえ、ほぼ整列した向きに維持される。他の実施形態では、溶着部に沿った切り込みの数を変えて空気袋アセンブリ1902の性能を変更してもよいことを、理解されたい。
上層1912および下層1914はどちらも、それぞれ多数のフラップ1960、1962を含む。これらのフラップは、一緒に溶着されて空気袋アセンブリ1902をマットレス1900の他の構造に固定するのに使用される取付用構造体1964を形成している。構造体1964は各々、フランジ1960、1962に溶着されたスナップ1966を含む。スナップ1966は、図40に示す嵌合構造体1968と係合するように構成されている。さらに、構造体1964は、空気袋アセンブリ1902の長さに沿って空気ラインが経由するループ1970を形成する。
上層1912と下層1914との間の空気接続は、底層1914の上側1976上のポート1974を、上層1912の底側1980の対応するポート1978と接続して、2つの層1912および1914を有するヘッドゾーン1916を形成することによって達成される。シートゾーン1918は、下層1914の底側1976のポート1982を層1912の底面1980のポート1984と接続することによって群をなしている。
身体支持部1902は、下側の発泡層1992に固定されたプレート1994に固定された3つの突起1968に対応するスナップ1966で、発泡構造体1990に固定されている。もう一枚の対応するプレート1994は、発泡構造体1990の左側16については図40に図示されておらず、別のスナップ1966に接続されている。フットサポート1904は、このフットサポート1904の発泡基部1998に固定された一対のプレート1996を含む。3つの突起1968がプレート1996に固定され、身体支持部1902の3つの別のスナップ1966と係合している。別のプレート1996は図40には図示されていないが、スナップ1966と突起1968との相互作用で身体支持部1902を固定している。構造体1990は、ヘッダー2000および一対の側梁2002および2004を含み、ヘッダー2000および側梁2002、2004が発泡層1992に固定されている。
微気候管理構造体1906は、排気領域2012が患者の臀部および大腿部のすぐ近くに配置された状態で、身体支持部1902に重なるように構成されている。詳細については後述するように、吸気口2014を通って微気候管理構造体1906に押し込まれた空気の流れは、排気領域2012を通って排出され、患者の臀部および大腿部の下にあるマットレス内に気流を生じさせ、患者の皮膚から水分を取り除くとともに患者の皮膚をいくらか冷却する。微気候管理構造体1906は両横側に複数の貫通孔2016を含み、これらの貫通孔は、微気候管理構造体1906の一部がスナップ1966にはまって発泡構造体1990およびフットサポート1904に対して微気候管理構造体1906が固定されるようにするために、突起1968に係合するようになっている。吸気口2014は、身体支持部1902とフットサポート1904の穿孔部2006との間を横断し、詳細については後述するようにマニホルドに接続された入口管2018によって係合される発泡基部1998を通っている。大量の空気が入口管2018を通って移動して微気候管理構造体1906に流入し、排気領域2012から外に出る。
マットレス***変換用構造体1908は、ヘッドエンド***変換構造体2030とフットエンド***変換構造体2032とを含む。***変換構造体2030は、左***変換空気袋アセンブリ2034と右***変換空気袋アセンブリ2036とを含む。***変換空気袋アセンブリ2034、2036は、下側のチャンバ2038と、上側のチャンバ2040とを含み、空気袋アセンブリ2034が単一のユニットとして機能するように、2つのチャンバ2038と2040の間には開口部がある。チャンバ2038、2040は、膨張および収縮時に空気袋アセンブリ2034の物質の収集と膨張を制御するような形状をしている。空気袋アセンブリ2034は、空気袋アセンブリ2034をZ形プレートアセンブリ2044に対して保持するように協働する上側リテーナ2042および下側リテーナ2042を含む。下側リテーナ2042の一端はスロット2060の中にあり、他端は下側プレート2046のスロット2062の中にある。上側リテーナ2042は、同様にして中間プレート2048に固定されている。
Z形プレートアセンブリ2044は、ヒンジ2050を介して中間プレート2048に接続された下側プレート2046を含む。上側プレート2052は、ヒンジ2054によって中間プレート2048に接続されている。空気袋アセンブリ2036は、上側プレート2052および中間プレート2048に固定されている。マットレス1900の***変換補助機能が作用していないとき、Z形プレートアセンブリ2044を潰して平らにすることができるように、空気袋アセンブリ2034、2036のチャンバ2038、2040がしぼみ、マットレス1900を病院用ベッド10で普通に使用できるようになる。
フットエンド***変換構造体2032は、ヘッドエンド***変換構造体2030と同様に構成されており、異なっているのは、Z形プレートアセンブリ2064のプレートの部材の大きさと、これに伴う空気袋アセンブリ2066および2068の大きさである。空気袋アセンブリ2066は、空気袋アセンブリ2034と共に左***変換ゾーンの一部であり、空気袋アセンブリ2068は、空気袋アセンブリ2036と共に右***変換ゾーンの一部である。Z形プレートアセンブリ2064は、ヒンジ2074によって中間プレート2072に接続された下側プレート2070を含む。中間プレート2072は、ヒンジ2078によって上側プレート2076に接続されている。空気袋アセンブリ2066、2068は各々、空気袋アセンブリ2066、2068をプレートアセンブリ2064のプレート2070、2072、2076に保持する下側リテーナ2042と上側リテーナ2042を有する。
マットレス1900は、第1のポケット2082および第2のポケット2084を有する下側カバー2080を含む。図41に示す概略図を参照すると、Z形プレートアセンブリ2044の下側プレート2046は、ヒンジ2050がカバー2080の下側シート2086の下にくるようにして、ポケットの中に配置されている。左***変換空気袋2034は、下側プレート2046と中間プレート2048との間に配置され、右***変換空気袋アセンブリ2036は、中間プレート2048と上側プレート2052との間に配置される。発泡プレート1992は、Z形プレートアセンブリ2044の上に配置される。動作時、患者に右を向かせるには、右***変換空気袋2036を膨張させずに左***変換空気袋2034を膨張させる。これにより、中間プレート2048がヒンジ2050を軸にして矢印2085で示すように枢動し、マットレス1900の左側16が持ち上げられて患者が回転して、患者のリネンを交換したり患者の背中に触れたりするのが容易になる。使用時には、***変換補助機能が係合して患者を横転がり位置に移動させた後、介護者が患者を回転位置に保持したまま、それぞれの***変換補助空気袋がしぼむ。患者を左向きにする必要がある場合、空気袋アセンブリ2036が膨張されて、上側プレート2052がヒンジ2054を中心に枢動することを理解されたい。
上記の説明では、ターンアセンブリ2030の動作について説明した。ターンアセンブリ2032の動作は同様であり、ターンアセンブリ2030の動作と協働し、空気袋アセンブリ2034および2066は左***変換空気袋ゾーンであり、空気袋アセンブリ2036および2068は右***変換ゾーンであることは、理解されたい。例示的な実施形態では、ターンアセンブリ2030および2032が協働するが、いくつかの実施形態では、空気袋アセンブリ2036、2038、2066、2068のそれぞれは、患者支持体1902上にある患者の身体の一部を回転させるように独立して動作可能である。そのような場合、それぞれの空気袋アセンブリ2036、2038、2066、2068を独立したゾーンとして動作させなければならない。
詳細については後述するように、マットレス***変換用構造体3425は、アセンブリ3426、3448、3452を含み、それぞれは、マットレスの一部を一方の側に回転させるように独立して動作可能である。マットレスの回転は、患者がマットレスに支えられているときに、介護者がマットレスの上にあるリネンを交換する際の一助となる。また、介護者は、患者の***を変えて患者の身体のあちこちに触れやすくすることができる。使用時には、ターンアセンブリ3426を作動させて患者を新たな位置に移動させ、患者を適所に保ってマットレスを患者から離したまま停止させることができる。場合によっては、ターンアセンブリ3426を使用して、患者に連続横回転治療(CLRT)をほどこすことができる。患者を左右に回転させると、病院用ベッド10に長期間いることに伴って患者に肺合併症が生じることが少なくなる。マットレス1900は空気圧システムを備えているが、マットレス1700またはマットレス1800など能動的な空気圧システムのないマットレスと併用してもよい回転構造体の別の構成を図131から図136に開示する。図132に示す病院用ベッド10 3410のブロック図は、病院用ベッド10 3410が制御システム3424と3つのターンアセンブリ3426とを含むことを示している。
例示的な実施形態では、制御システム3424は、コントローラ3430、ユーザインタフェース3432、ポンプ3434、センサアセンブリ3428、フロー制御アセンブリ3436を含む。コントローラ3430は、プロセッサ3438およびメモリデバイス3440を含む。プロセッサ3438は、ユーザインタフェース3432およびセンサアセンブリ3428からの入力を受信し、メモリ装置3440に格納された命令を使用して、ターンアセンブリ3426、3448、3452を動作させる。
ここで図131を参照すると、マットレスを取り外して、病院用ベッド10 3410のデッキセクション上に配置された3つの別々のターンアセンブリ3426、3448、3452を露出させた状態で、病院用ベッド10 3410が示されている。第1のターンアセンブリ3426は、ヘッドデッキセクション3446に配置され、第2のターンアセンブリ3448は、シートデッキセクション3450に配置され、第3のターンアセンブリ3452は、大腿部デッキセクション3454に支持される。例示的な実施形態では、フットデッキセクション3455にはターンアセンブリがないが、他の実施形態では、さらにターンアセンブリが含まれてもよい。ターンアセンブリ3426、3448、3452は各々、コントローラ3430の制御下で独立して動作可能である。ターンアセンブリ3426、3448、3452のそれぞれの機能は同様である。ターンアセンブリ3426の構造および動作に関する以下の説明は、各デッキセクション3450および3454に適合するように修正されたターンアセンブリ3448および3452にも同じようにあてはまり、主な違いは、デッキセクション3450および3454に合うように変更されたターンアセンブリ3448および3452のコンポーネントの大きさである。ターンアセンブリ3426、3448、3452は、デッキセクション3446、3450、3454に解放可能に固定され、マットレスの性質とは独立してターンアセンブリ3426、3448、3452を追加して、既存の病院用ベッド10に***変換機能を追加したりあとから装備したりすることができ。場合によっては、制御システム3424は、病院用ベッド10 3410の制御構造から独立して、ターンアセンブリ3426、3448、3452を操作することができる。
ターンアセンブリ3426は、それぞれの枢支軸3460および3462を画定する2つのヒンジ3456および3458を有するヒンジ付き支持プレートアセンブリ3464(図136に示される)を含む。ヒンジ3456および3458は、枢支軸3460および3462が対向する側で病院用ベッド10 3410の長手方向の長さに平行になるように、ヒンジ付き支持プレートアセンブリ3464の対向する側に配置されている。一体型の回転袋を有するマットレスで見られるような最大回転角を達成するのに患者をマットレスの上で中央に寝かせるといったことは、ターンアセンブリ3426では必要はない。マットレス全体をターンして、マットレス全体にわたって均一な回転角度を提供する。
図133から図135に示すように、1対の膨張可能な空気袋3466および3468が、ヒンジ付き支持プレートアセンブリ3464の上側プレート3470と中間プレート3472との間に配置され、第2の対の空気袋3474、3476が、中間プレート3472と下側プレート3478との間に配置される。プレート3470、3472、3478は、樹脂複合材で構成され、プレート構造全体にわたって空気袋とプレートとの界面間で荷重を伝えるのに十分な剛性を有する剛性構造であることを理解されたい。
ここで再び図131を参照すると、各空気袋3466、3468、3474または3476は、空気袋に固定されたそれぞれのストラップ3480によって隣接するプレート3470、3472または3478に固定され、それぞれのプレート3470、3472または3478の一端にある開口を介して延在し、空気袋と反対側のそれぞれのプレート3470、3472または3478の側に一定の長さにわたって配置され、次いで、別の開口部を通って延在して空気袋を再係合させる。ストラップ3480、空気袋、それぞれのプレートの相互作用によって、空気袋がプレートに対して固定される。たとえば、図131に示す空気袋3466を参照すると、空気袋3466に固定されたストラップ3480は、第1の開口3482を通って延在する。ストラップ3480は、上側プレート3470の表面3484を横切り、プレート3470を通って、空気袋3480に固定される場である開口部3486を通って延在して戻る。ストラップ3480とプレート3470とが係合することで、プレート3470に対する空気袋3480の位置が維持される。
ヒンジ3456および3458は、ロッドが係合するプレートに固定されたブラケットによって形成される。たとえば、図136に示すように、ヒンジ3458は、中間プレート3472に固定されたブラケット3488と、下側プレート3478に固定されたブラケット3490とによって形成される。ブラケット3488および3490は、枢支軸3462に沿ってロッド3492をスライドさせて、ブラケット3488および3490を固定することができるように、各ブラケット3488および3490におけるいくつかが、枢支軸3462に沿って整列配置されるように係合する。ブラケット3488および3490は、ロッド3492を中心に枢動し、中間プレート3472と下側プレート3478との間の角度を変更することで相対的に移動可能である。
上側プレートは、空気袋3466、3468、3474または3476のどれが膨張されるかに応じて、マットレスの下面3494(図133参照)と常に接触しているが、マットレスは軸3460または3462のどちらかを中心に回転する。空気袋3466、3468、3474または3476は各々、フロー制御アセンブリ3436と連通している閉じた空間を形成するために超音波溶着されたウレタン被覆ナイロン織で構成されている。図132を参照すると、フロー制御アセンブリ3436は、ポンプ3434からの加圧空気をそれぞれの空気袋3466、3468、3474または3476に向けさせるか、それぞれの空気袋3466、3468、3474または3476と大気とをつなぐように開閉するソレノイド作動バルブを含む。各空気袋3466、3468、3474および3476は、空気袋3466、3468、3474または3476内の流体圧力を、空気袋3466、3468、3474または3476の圧力を測定する圧電圧力センサー(図示せず)に連通して戻すラインと流体連通する開口を有する。この圧力は、空気袋3466、3468、3474または3476の膨張量を決定するためにコントローラ3430によって使用される。それぞれの空気袋3466、3468、3474または3476内の圧力は、それぞれの軸3460および3462を中心としたプレート3472および78の枢支角を示す。
図133の概略図を参照すると、病院用ベッド10 3410のヘッドエンド3496からターンアセンブリ3426を見ると、上側プレート3470は上側の空気袋3466と下側の空気袋3468の上に重なっている。図131に示すように、上側の空気袋は、ストラップ3480によって上側プレート3470に固定されている。下側の空気袋3468は、同様の方法で中間プレート3472に固定されている。ヒンジ3456は、マットレスの患者左側3498に沿って、かつマットレスの下面3484の真下に、配置されている。空気袋3466および3468が膨張すると、上側プレート3470およびマットレスが、軸3460を中心に患者の左に枢動するように、ヒンジ3456を中心に上側プレート3470が枢動する。したがって、空気袋3466および3468は病院用ベッド10 3410の患者の右側に配置されているが、マットレスおよび患者を左に回転させるので、効果的に左ターン空気袋である。
同様に、右上ターン空気袋3474および右下ターン空気袋3476は、患者の左に配置され、中間プレート3472と下側プレート3478との間に配置される。空気袋3474および3476が膨張すると、中間プレート3472が軸3462を中心に枢動する際に、中間プレート3472、上側プレート3470、ヒンジ3456、マットレスが患者の右に回転する。
動作時、ユーザは、ユーザインタフェース3432を利用して、タッチスクリーンメニューからオプションを選択するかユーザインタフェース3432上のハードキーをアクティブにすることによってターンアセンブリ3426を係合し、ターンアセンブリ3426を回転させる。例示的な実施形態では、入力は、回転アセンブリ3426を動作させるのにユーザが入力を保持する必要がある瞬時入力である。たとえば、介護者が患者を左に向けたい場合、介護者は、ターンアセンブリ3426が介護者の所望の位置になるまで、左ターン入力を押して保持する。第2の入力が作動されてターンアセンブリ3426を下降させる。同様の入力が右ターン機能にも存在する。他の実施形態では、ユーザ/介護者は、達成すべき所望量のターンを入力することができ、コントローラ3430は、空気システム3442を作動させて、所望のターンを自動的に達成する。さらに他の実施形態では、ユーザ/介護者は、CLRT治療ルーチンを開始してターンアセンブリ3426を自動的かつ連続的に操作し、患者を継続的に回転させることができる。
コントローラ3430が所望のターンを示す入力を受信すると、コントローラ3430は、空気袋3466、3468、3474および/または3476のどれを膨張させるべきかを決定する。コントローラ3430は、比較的高い圧力を出力する送風機であるポンプ3434を作動させる。例示的な実施形態は、バージニア州、1213 North Main Street,BlacksburgのMoog Components Groupから入手可能な部品番号AMP45−DC−IDであり、103.0cm−H2Oまでの出力圧力を発生する。他の実施形態では、圧縮機または他の加圧空気源を利用することができる。ポンプ3434からの流れは、導管3498を通ってフローアセンブリ3436に伝達される。フロー制御アセンブリ3436は、4本の導管3500、3502、3504、3506のうちの1つを通ってそれぞれ4つの空気袋3466、3468、3474、3476に至るポンプ3434からの流れを制御する複数のソレノイド制御弁(図示せず)を有するマニホルドである。さらに、フロー制御アセンブリ3436のバルブは、コントローラ3430によって動作する。バルブは、空気袋3466、3468、3474または3476の中にある空気を大気に排気して、空気袋3466、3468をしぼませることができるように動作可能である。他の実施形態では、フロー制御アセンブリ3436は、空気袋3466、3468、3474または3476内の空気が、空気袋3466、3468または3476から吸引されてターンアセンブリ3426をすみやかに下げることができるように、ポンプ3434を通る流れを逆転させるように動作可能であってもよい。
空気袋3466、3468、3474および3476のそれぞれの圧力は、センサアセンブリ3428の専用の圧電圧力センサーによって、それぞれ独立に監視される。圧力は、圧力スパイクの可能性を低減するために離れたところから測定される。4本の導管3508、3510、3512、3514があり、それぞれ空気袋3466、3468、3474、3476に付随している。導管3508、3510、3512、3514は、空気袋3466、3468、3474、3476内の圧力が導管3508、3510、3512、3514を介してそれぞれのセンサーに伝達されるように、それぞれ空気袋3466、3468、3474、3476と流体連通している。空気袋3466、3468、3474、3476のそれぞれの圧力を測定することによって、ターンアセンブリ3426の回転量を決定することができる。他の実施形態では、回転を測定するために追加のセンサーを利用することができる。たとえば、ヒンジの構成要素間に電位差計を接続して、回転量を決定することができる。さらに別の実施形態では、加速度計を上側プレート3470に取り付けて、回転量を測定することができる。
図134に示すように、完全に膨張したとき、空気袋3466および3468は、30°の回転に影響を与える。個々の空気袋3466、3468、3474、3476の膨張によって、さまざまな回転の向きを達成できることを、理解されたい。また、空気袋3466、3468、3474、3476がすべて膨張することで、必要に応じてマットレスを持ち上げることができる。回転速度を制御して空気袋3466と3468または3474と3476との間の境界面を制御することができるように、空気袋3466、3468、3474、3476は個々に膨張可能である。たとえば、図135において、空気袋3474が空気袋3476よりも膨張して、空気袋間の係合面が減ることがわかる。空気袋のペア3466、3468および3474、3476は相互に接続されていないため、ターンアセンブリ3426の動作時に相対的に移動可能であることに、注意されたい。これによって、ターンアセンブリ3426に予期しない形で荷重がかかったときに起こり得る空気袋3466、3468、3474、3416の破損の可能性が低減される。
本明細書に開示される、空気袋を積み重ねる方法には、空気袋を回転させるための従来技術の構成よりも小さい空気袋3466、3468、3474、3476で、従来技術の構成よりも速く少ない空気で、より大きな回転角にしやすいという利点もある。試験では、毎秒1°の平均回転速度で、最大50°の回転角が達成されている。空気袋3466および3468と中間プレート3472、上側プレート3470との間に三角形の空間3516が形成されるように、空気袋3466、3468が距離3514だけヒンジ3458から離れていることに注意されたい。同様に、空気袋3474および3476と中間プレート3472および下側プレート3478との間に三角形の空間3520が形成されるように、空気袋3474および3476は、距離3518だけヒンジ3456から離れている。
ボトムカバー2028はさらに、シート2086に形成された開口2088を含むように形成される。開口2088は、さまざまなチューブおよびラインをマットレス1900から空気制御ボックス2200に配線するときに通る布製のチューブ2090と連通している(図30参照)。たとえば、微気候管理構造体1906に供給する入口管2018は、開口2088および布製チューブ2090を通って配線される。ヘッドゾーン供給チューブ2092は、開口2088および布製チューブ2090を介して供給され、ヘッドゾーン供給チューブ2092の端は、身体支持部1902の層1914の底のポート2094に接続されている。シート支持チューブ2096は、下層1914の底のポート2098に取り付け、開口2088および布製チューブ2090を介して供給される。上層1912の底側1980のポート2102に、センスチューブ2100が接続されている。センスチューブ2100は、圧力トランスデューサがヘッドゾーン1916の圧力を検知するための経路となる。フットセンスチューブ2104は、同じく上層1912の底1980にあるポート2106に接続されている。同様に、右ターン空気袋供給チューブ2110は、空気袋アセンブリ2068および2036にそれぞれ接続するコネクタ2112および2114を含む。右ターン空気袋センスチューブ2116が空気袋アセンブリ2036に接続し、圧力トランスデューサがターン空気袋アセンブリ2036および2068内の圧力を検知するためのソースを提供する。左ターン空気袋供給チューブ2118が、それぞれ空気袋アセンブリ2066および2034に接続するコネクタ2122中のコネクタ2120を含む。左ターンセンスチューブ2124は、空気袋アセンブリ2034に接続し、空気袋アセンブリ2066および2034内の圧力を検知するためのソースを提供する。チューブ2110、2116、2118、2124は各々、開口2088および布製チューブ2090を介して供給される。
マットレス1900は、フットデッキ34にスロット2128、2130が形成され、ヘッドデッキ28にスロット2132、2134が形成された4つのロックノブ2126の相互作用によって病院用ベッド10のヘッドデッキ28およびフットデッキ34に固定される。スロットは各々、丸い開口2136とスロット2138とを有するキーホール形状である。ロックノブ2126は各々、円形の開口2136を介して配置され、それぞれのノブ2126をそれぞれのデッキ28、34に固定するためにスロット2138内に滑り込む。フットエンド12のノブ2126は、ボトムカバー2080のシート2086上に配置されたワッシャー2142および締結具2140によって固定されている。ヘッドエンド14において、ボトムカバー2080の底面2146にプレート2144が配置され、ロックノブ2126はプレート2144に固定される。
ボトムカバー2080は、微気候管理構造体1906の排気領域2012を通って排気された空気がマットレス1900のヘッドエンド14を通って逃げることを可能にする3つの開口2148、2150、2152を含む。開口2148、2150、2152は各々、開いた底だけが下側カバー2080から出る空気の流れの経路となるように、側部および頂部の開口にRF溶着されたフラップ2149、2151、2153(図79参照)によって、外部で覆われている。また、マットレス1900は、中にマットレス1900のさまざまなコンポーネントが収容された下側カバー2080にジッパー止めされた上側カバー2154を含む。マットレス1900が組み立てられたときに、下側カバー2080および上側カバー2154以外のすべてのコンポーネントが、防炎材2156によって囲まれる。
また、マットレス1900は、カバー2080の底面2146を通って延び、Z形プレートアセンブリ2064の下側プレート2070と係合する一対の支柱2160、2162を含む。支柱2160、2162は円筒状であり、表面2146から下方向にのびて固定式シートデッキ32を図8に示す点2164および2166で係合している。支柱2160、2162は、ヘッドデッキ28、関節動作するシートデッキ30、フットデッキ34が各々載置フレーム26に対して移動する際に、固定式シートデッキ32とヘッドデッキ28との間で自由に浮動する。フットデッキ34がのびている間、支柱2160、2162は固定式シートデッキ32を係合し、病院用ベッド10のフットエンド12に対するマットレス1900の動きに抵抗する。
図31に示すように、エアボックス2200の空気圧部分の概略図には送風機2170と流体連通するマニホルド2168が含まれており、送風機は、正圧出口2172と負圧入口2174とを有する。また、エアボックス2200は、負圧入口2174に空気が引き込まれるときに通るフィルタ2178を含む。正圧出口2172は、導管2176に供給する。導管2176は、供給チューブ2092を通って身体支持部1902のヘッドゾーン1916に出入りする流れを制御する第1のバルブ2180に供給する。第2のバルブ2182は、供給チューブ2096を通ってシートゾーン1918に出入りする流れを制御する。バルブ2180および2182はどちらも開位置と閉位置との間で移動可能であり、必要に応じてゾーン1916および1918を導管2176に接続する。導管2176は、チェックバルブ2188を介して導管2186に接続されたタップ2184にも供給する。導管2176内の圧力がチェックバルブ2188に抗するのに十分な圧力であると、チェックバルブ2188が開いて、左ターンゾーン2031に付随する2190と右ターンゾーン2033に付随する2192の2つのバルブに供給する。また、導管2176は、微気候管理構造体1906に付随するバルブ2194に接続されている。各ターンバルブ2190、2192の第2のポートに別の導管2196が接続され、送風機2170の入口2174に接続されている。詳細については後述するように、ターンゾーン2031、2033が送風機2170の負圧入口2174を使用して急速排気されて、ゾーン2031、2033からそれぞれのバルブ2190、2192を通って空気を引き出す状態で、ゾーン1916、1918、2031、2033は各々、バルブ2194を介して排気される。
導管2176の圧力がゾーン1916および1918の圧力よりも低くなるように送風機2170がアイドルである場合、バルブ2194および微気候管理構造体1906を介してゾーン1916、1918を通気できる。バルブ2194が開口することで、ゾーン1916および1919からの空気が、導管2176を通り、バルブ2194および入口チューブ2018を通って流れ、微気候管理構造体1906を通って逃げることができるようになる。
ターンゾーン2031、2033の通気では、バルブ2190、2192の三方弁構造を利用して、送風機2170の入口側が導管2116、2110を通って導管2196に空気を引き込み、それによって送風機2170の入口2174に空気を引き込むように、それぞれの供給チューブ2116または2110を導管2196に接続する。特定の条件では、空気がそれぞれのゾーン2031または2033から送風機2170の入口2174に引き込まれ、他のゾーン1916または1918のうちの1つに供給されるように、バルブ2190または2192を配置してもよい。しかしながら、ゾーン1916と1918のいずれにも流れが必要ない場合、ターンゾーン2031または2033からの流れは、単純にバルブ2194を介して微気候管理構造体1906に排気される。ある条件の下では、ターンゾーン2031、2033の圧力が、他のゾーン、たとえば他のターンゾーン2031または2033またはヘッドゾーン1916またはシートゾーン1918の圧力を超える可能性がある。これは、それを空気袋アセンブリ2036、2034、2066または2068から押し出すZ形プレートアセンブリ2044および2064によって与えられた患者の重量とレバレッジの結果である場合がある。身体支持部1902への破損から保護するために、ヘッドゾーン1916およびシートゾーン1918はいずれも、下層1914の底面2097に配置されたチェックバルブ2095および2099を含む。チェックバルブ2095、2099は、身体支持部1902の最大動作圧力より高いが、身体支持部1902のコンポーネントが過剰な圧力がゆえに機能しなくなる圧力より低いレリーフ圧力で開く。身体支持部1902の一般的な動作圧力よりも高い圧力でターンゾーンが作動している間、チェックバルブ2095、2099が存在することで、ターンゾーンが微気候管理システム1906を通って換気され、身体支持体1902内に過圧状態を引き起こせるだけ十分に流れが阻害された場合に有害な過圧状態が発生する可能性が低減される。
空気制御ボックス2200(図30に示す)内に配置された空気制御盤2198は、マニホルド2168またはゾーン1916、1918、2031または2033のいずれか1つから圧力の読み取り値を得て、バルブ2180、2182、2190、2192または2194のうちのどれを開くまたは調整するかを決定してマットレス1900の動作要件を満たすのに必要な流れを達成するように動作可能なロジックを含む。上述したように、ヘッドゾーン1916は、空気制御盤2198のロジックに、ヘッドゾーン1916の圧力を示す信号を送信する圧力センサー2202に接続されたセンスチューブ2100に接続されている。同様に、検知線2096は、シートゾーン1918内の圧力を示す信号をロジックに送る圧力トランスデューサ2204に接続されている。センスチューブ2116は、右ターンゾーン2033の圧力を示す信号を圧力トランスデューサ2206に送信し、センスチューブ2124は、左ターンゾーン2031の圧力を決定するための圧力トランスデューサ2208に接続されている。導管2176は、この導管2176の圧力を示すロジック信号を送信する圧力トランスデューサ2212にも接続された検知線2210に接続されている。
図30に示すように、エアボックス2200は、送風機2170、マニホルド2168、エアボード2198を支持する上側のエンクロージャ2214を含む。カバー2216は、上側のエンクロージャ2214に固定され、エアボックス2200のコンポーネントを収容する。送風機2170は、入口2174と、導管2176に供給する出口2172と、を含む。送風機2170は、ナット2222によって送風機に固定された多数の隔離マウント2200上のフレーム2218に支持されている。制御盤2198は、複数のスタンドオフ2224に取り付けられ、ねじ2226によって固定されている。ケーブルアセンブリ2228が、詳細については後述するように、マットレス1900のチューブ用のコネクタの接続を検出するように配置されたホール効果センサー2230を含む。ガスケット2231は、出口パネル2232とマニホルド2168との間に配置され、マニホルド2168のさまざまなポートとパネル2232との間にシールを形成する。マニホルド2168は、多数のねじ2234およびワッシャー2236によってパネルに固定される。フィルタ2178は、送風機2170を支持するフレーム2218の上にあるフレームカバー2238に取り付けられている。図30の上部ではカバー2216と一緒に示してあるが、取り付けられたとき、上側のエンクロージャ2214は、フットデッキ34の第1の部分36のパネル772の真下にあり、カバー2216は、上側のエンクロージャ2214の垂直下方にある。
バルブ2190および2192が閉じられると、空気がフィルタ2178を通ってフレーム2218およびフレームカバー2238によって画定された空間に引き込まれ、送風機2170に送られる。カバー2216は、周囲空気がフィルタ2178に引き込まれるときに通る通気孔2240を含むように形成されている。カバー2216と上側のエンクロージャ2214との間には、ガスケット2242が配置され、エアボックス2200の内部空間を気密シールする。カバー2216は、複数のねじ2244によってベースに固定される。ポートカバー2246は、ピン2248および2250によってカバー2216に枢動可能に連結される。一対のばね2252が、パネル2232を通って延在するマニホルド2186のポートを覆う閉位置にカバー2246を付勢し、エアボックス2200が使用されていないときに塵が入り込むのを防ぐ。ばねで付勢されたカバー2246をあけ、チューブをマットレス1900からマニホルド2168に固定するために、マニホルド2168のポートと係合する布製チューブ2090の端部に固定されたコネクタと係合させ、マットレス1900からのチューブをマニホルド2168に固定することができる。
いくつかの実施形態では、身体支持部1902がなく、図201Aから図201Bに示す別の実施形態が用いられる。身体支持部2260は、上層2262と下層2264とを含む。層2262、2264は、ヘッドゾーン2266と大腿部ゾーン2268とに分割される。ヘッドゾーンの上層2262は、複数の流路2270を含み、ヘッドの端2266の下層2264は、複数の流路2272を有する。大腿部ゾーン2268の上層2262は、複数の流路2274を含み、大腿部ゾーンの下層2264は複数の流路2276を含む。身体支持部2260は、大腿部ゾーン2268内に位置して、上層2262の単一の流路2280と、下層2264に配置された2本の流路2282、2282とを含む追加のランバーゾーンゾーン2278を含む。ランバーゾーン2278は、ヘッドデッキ28が矢印2284で示すように上方向に関節運動をする際に膨張し、ヘッドデッキ28の関節運動によって身体支持体2260を拡張できるようにする。流路2280および2282は、ヘッドデッキ28の角度に比例して膨張し、ヘッドデッキ28が固定式シートデッキ32から離れる方向に移動するときに生じる空間を満たす。ここで再び図30から図31を参照すると、ゾーン2278は、導管2176に接続されたバルブ2288からチューブ2286によって供給される。検知線2290が、ゾーン2278を空気缶制御盤2198上の圧力トランスデューサ2292に接続する。バルブ2288は、バルブ2180および2182と同様に機能し、空気制御盤2198の制御下で、必要に応じてゾーン2278を膨張させるように操作される。
図44に示すように、エアボックス2200は、パネル2232がパネル772の上からエアボックス2200へのアクセスを提供する開口2294を有する表面772の真下に配置されるように、フットデッキ34の第1の部分36に固定されている。
空気制御ボックス2200は、図44に示すように、マニホルド2168のポートがパン772の穴2324を通してアクセス可能であるように、フットデッキ34の第1の部分36に取り付けられている。図45Aから図45Cは、エアボックス2200が、締結具3678によって固定されているアイソレータ3676によって、第1の部分36から懸架されていることを示している。図45Cを参照するとアイソレータ3676は図の右側では見えないが、締結具3678はL字型ブラケット3682、アイソレータを固定し、L字形ブラケットが、締結具3682によって第1の部分36のレール748に固定されている。エアボックス2200内のコンポーネントによって生じる振動がフットデッキ34に伝達されないように、第1の部分36へのエアボックス2200の取り付けの構造は機械的に完全に独立して配置されている。
エアボックス2200が存在しないとき、カバー2296(図16に見られる)は、開口2294に配置され、スナップフィットによって保持され、パネル772を横切ってほぼ連続した表面を提供する。図44に示す実施形態では、カバー2298は、開口2294上に配置可能であり、フットサポート1714を支持する。カバー2298は、カバー2298の幅にわたって複数の横リブ2300を有し、フットサポート1714を支持する強度を提供する。カバー2298には開口が形成され、これを通って、コネクタ2303がカバー2298を通過し、パネル2232を貫通するマニホルド2168のポートと係合する。布製チューブ2090は、布製チューブ2090を通って延在するさまざまなチューブでカバー2298に固定され、コネクタ2302のひげコネクタに固定されている。図44の例示的な実施形態では、ランバーゾーン2278は存在しないので、付随するチューブ2290および2286も存在しない。しかしながら、検知線2096、2100、2116、2124はコネクタ2232に固定され、パネル2232から延びるそれぞれのポート2304、2306(図示せず)、2308、2310に係合する。チューブ2018は、マニホルド2168のポート2312に係合するように、マニホルド2168のポート2314および2316に接続する。ヘッドゾーン供給チューブ2092およびフットゾーン供給チューブ2096は、コネクタ2302に固定され、マニホルド2168のポート2314および2316にそれぞれ通じる。左ターンゾーン供給チューブ2116および右ターンゾーン供給チューブ2110も両方ともコネクタ2302に接続され、ポート2318および2320にそれぞれ接続される。
コネクタ2302をエアボックス2200に接続するために、枢動可能なカバー2246が、ピン2248、2250を中心に下方に枢動する。コネクタ2302は、コネクタの両側から延在し、回転軸2324を画定するピン2322を有する。各ピン2322は、上側のエンクロージャ2214から延びるタブ2326に形成されたスロット2324内に配置されている。ピン2322がスロット2324内に配置されると、コネクタ2302は、別のピンの組(図示せず)がタブ2326と別のタブ2330との間に形成されたスロット2328と係合するように軸2324を中心に枢動し、ピンはスロット2328内でガイドされてコネクタ(図示せず)をガイドして、マニホルド2168のポート2304、2308、2310、2312、2314、2316、2318、2320と係合する。いったん係合されると、ピンとスロット2328との係合によって運動が制限された状態で、コネクタとそれぞれのポートとの間の摩擦によってコネクタ2302は適所に保持される。スロット2328にピンを係合させることによって運動が制限された状態で、コネクタ2302を適所に保持する。コネクタ23がマニホルド2168のポートに固定されると、2つの付勢されたタブ2326および2328が開口2294によって画定されるようなタブ2324とパネル772との間のそれぞれのギャップ2330および2332に配置されるように、カバー2298配置される。タブ2326および2328は、カバーを摩擦によって適所に保持し、ギャップ2330および2332に締まりばめが生じる。
微気候管理システム1906は、2つのカバー層の間に配置されたスペーサ材料を含む。好適なスペーサ材料のひとつに、Presslessの部品番号SFE 20 N 200がある。好適な上側材料のひとつに、Carr NAの部品番号CFX−45がある。好適な下側の材料のひとつに、Ventex,IncのRecovery 5 HFがある。
他の実施形態では、患者支持面は、微気候管理システムの他の実施形態を有することができる。たとえば、病院用ベッド10として具体化された例示的な患者支持装置3110を図119に示す。患者支持装置3110は、フレーム3118と、フレーム3118上に支持された患者支持構造体3112と、エアボックス3122とを含む。患者支持構造体3112は、患者支持装置3110上に横たわる患者を支持するように構成され、ヘッドセクション3132、シートセクション3137、フットセクション3134を含む。詳細については後述するように、患者支持構造体3112は、図126に示すように、微気候構造体3114と、微気候構造体3114を支持するクッション層3116をさらに含む。クッション層3116は、複数の膨張可能な支持用空気袋3148を含んでもよい。微気候構造体3114は、使用者側のクッション層3116の上で支持面3123に隣接して配置され、患者支持構造体3112の支持面3123の脇にある空気を導くように構成されている。微気候構造体3114によって伝わった空気は、加圧され、エアボックス3122によって微気候構造体3114に押し込まれる。支持面3123と患者との境界面に沿って空気を導くことで、病院用ベッド10で患者に床ずれが生じるリスクを低減するために、微気候構造体3114は患者から熱と水分を移動させ、患者の皮膚を冷却および乾燥させる。
再び図119を参照すると、エアボックス3122は、ユーザ入力を受信するように構成されたユーザインタフェース3160をさらに含む。ユーザインタフェース3160は、患者情報を入力し、エアボックス3122および支持面3123の動作を制御するための表示画面3121および複数のボタン3120を含む。特に、ユーザインタフェース3160は、エアボックス3122から微気候構造体3114に送られる空気の流れをユーザが調節できるようにするものであり、いくつかの実施形態では、エアボックス3122から微気候構造体3114に送られる空気の温度を調節できるようにするものである。具体的には、いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース3160は、患者情報入力パネル、アラームパネル、横方向回転療法パネル、膨張モードパネル、正常膨張制御パネル、微気候制御パネルを含むことができる。
微気候構造体3114は、エアボックス3122から加圧空気を受け取り、微気候構造体3114を通って空気を伝えて、患者が患者支持装置3110に支持されたときに患者と患者支持装置3110との間の境界面を冷却して乾燥させ、この境界面に沿って患者の熱と水分を除去することによって皮膚の健康を促進するように構成されている。微気候構造体3114は、図125に示すように、ほぼ左側36から右側3138まで横方向に延び、ヘッドセクション3132の上端からシートセクション3137の下端3180まで、患者支持構造体3112のフットセクション3134を除いて長手方向に延在する。しかしながら、いくつかの実施形態では、微気候構造体3114は、フットセクション3134を含んで、図124に示すように、患者支持構造体3112のヘッドセクション3132の上端からフットセクション3134の底端まで延在してもよい。
図120を参照すると、一実施形態では、微気候構造体3114は、局所的な気候制御が最も必要とされる患者の身体の特定の領域を標的にするように特別に構成された治療領域3140をさらに含む。これは、患者が仰臥位にあり、微気候構造体3114の中央に寝かされているときに、支持面3123に対する患者の重量による圧力が最大である領域に対応する。以下でより詳細に説明するように、治療領域3140は、極めて通気性が材料または穴のあいた材料で作ることができる。
図120から図122に示すように、微小気候構造体3114、3214、3314の実施形態はそれぞれ、形状の異なる治療領域3140、3240、3340を有してもよい。患者の汗腺は患者の体全体に不均一に分布しているので、患者の胴と骨盤領域の皮膚に汗が蓄積する傾向がある。したがって、治療領域3340の形状は、一般に水分が蓄積しやすい領域に対して気候を局所的に制御するように設計されているが、治療領域3140および3240はより広く分布している。
治療領域3140は、図120に示すように、患者支持構造体3112のヘッドセクション3132およびシートセクション3137にある。治療領域3140は大きいため、確実に患者の胴および骨盤領域の下にくる。あるいは、いくつかの実施形態では、治療領域3140は、患者の特定の領域に合わせてより小さく、より狭く調整される。エアボックス3122が空気を押し出すのに必要とされる治療領域3140の面積を小さくすることによって、エアボックス3122に含まれる空気源から必要とされる圧力および流れを微気候構造体3114で低減できるようになる。たとえば、図121に示すように、患者支持装置3210は、患者の腰部ラインから患者の骨盤領域の下端部まで延在し、その右側その左側から微気候構造体3214を横切って横方向に延びる治療領域3240を有する微気候構造体3214を含む。治療領域3240は、患者の骨盤領域、特に仙骨の下に位置するように設計されている。
別の実施形態では、治療領域3340は、患者の骨盤領域および胴領域の両方の下になるようにさらに配置される。図122および図123に示すように、患者支持装置3310は、ほぼ患者の胴体領域の上端部から患者の骨盤領域の下端部まで延びる治療領域3340を有する微気候構造体3314を含み、患者が仰臥位で微気候構造体3314の中央に寝かされているときに、患者の骨盤領域、特に仙骨の下および胴領域、特に肩甲骨の下の領域を有効な気候制御状態にする。病院用ベッド10での床ずれ形成のリスクを低減するために、治療領域3340の形状と大きさは、患者の胴および骨盤領域が治療領域3340の上にくるように患者の異なる身体の大きさの約95%をカバーするように設計されている。
微気候構造体3114、3214、3314の各実施形態において、入口ポート3142を有する流体流路が、それぞれの微気候構造体3114、3214、3314を右側から左側に横方向に横切って延び、微気候構造体3114、3214、3314を通って患者支持構造体3112、3212、3312のヘッドセクション3132まで長手方向に延在する。入口ポート3142は、分配スリーブ3194を介してエアボックス3122に直接結合され、患者支持構造体3112、3212、3312のシートセクション3137の下端3180に位置する。よって、エアボックス3122からの空気は、微気候構造体3114、3214、3314に横たわっている患者の骨盤領域付近の始点または入口ポート3142で、微気候構造体3114、3214、3314に導入される。エアボックス3122からの空気導入の位置を治療領域3140、3240または3340の近くに向けることによって、微気候構造体3114、3214または3314は、特定の標的領域で患者の皮膚に有効量の冷却および乾燥を提供し、最小限の空気で効果的な結果を達成する。治療領域3140、3240または3340の近くに入口ポート3142を有することにより、空気が入口ポート3142から治療領域3140、3240または3340に流れている間に、微気候構造体3214、3314、3414から空気が拡散するのが防止され、必要な空気量が少なくなる。しかしながら、いくつかの実施形態では、入口ポート3142は、微気候構造体3114のフットエンドに配置されてもよい。さらに、図124および図125に示すように、微気候構造体3114は、空気および/または液体を排出するための出口3144を患者支持構造体3112のヘッドセクション3132に有する。出口3144は任意であり、本明細書に開示された実施形態のどれでも実施することができる。他の実施形態では、他の入口ポートおよび出口設計を使用することができる。出口3144がない場合、それぞれの微気候構造体3114、3214、3314を横切る空気は、治療領域3140、3240または334040の孔3141を通して押し出され、患者支持構造体3112、3212または3312の外側の皮材層3124を通って逃げる。
図126から図127に示すように、外側の皮材層3124は、微気候構造体3214、3314、3414を包含する。外側の皮材層3124は、上側の皮材層3150および下側の皮材層3152を含む。上側の皮材層3150は、微気候構造体3114をカバーし、下側の皮材層3152は、図126から図127に示すように、クッション層3116を包む。上側の皮材層3150は、蒸気を通すが液体を通さない通気性材料を含む。これにより、患者の熱および水分は、蒸気の形で患者の皮膚から流れ出て、上側の皮材層3150を通って微気候構造体3114を囲む領域に入る。その後、蒸気は、上側の皮材層3150と、微気候構造体3114の第1の沿うまたは上層3126との間で凝縮される。上層3126の少なくとも一部分は、治療領域3140を画定する蒸気と液体の両方を通す材料からなる。例示的な実施形態では、上層3126の治療領域3140は、凝縮された水分および液体を治療領域3140から離して上層3126を通って微気候構造体3114の真ん中の層3128に流すことを可能にする複数の孔3141を含む。上層3126は、蒸気を通すが液体は通さない材料を含み、蒸気が上層3126を流れることができるようになっている。いくつかの実施形態では、孔3141がない。このような実施形態では、治療領域3140、3240、3340は、領域内で除去された上層3126を有し、極めて通気性が高く、蒸気と液体の両方を通す材料は、領域3140、3240または3340に配置され、接着、溶着、のり付けまたは他の不法で上層3126に固定されている。他の実施形態では、上層3126全体が、蒸気と液体の両方を通すコーティングがなされていない布を含み、治療領域3140、3240、3340を除く上層3126の領域は、液体を通さない材料でコーティングされ、これが空気をコーティング層の中で保持する。例示された実施形態では、微気候構造体3114およびクッション層3116は、下側の皮材層3152の上層である中央の皮材層3154で分離される。しかしながら、いくつかの実施形態では、微気候構造体3114およびクッション層3116を含む患者支持構造体112全体を単一の外側皮材層3124で包んでもよい。
真ん中の層3128の材料は、三次元材料である。三次元材料は、図124および図126に示すように、患者支持構造体3112のヘッドセクション3132の上端からフットセクション3134の下端まで延びるように配置される。三次元材料は空気と液体を通す。入口ポート3142は、三次元材料のシートセクション3137の下端3180に連結され、エアボックス3122からの空気が、微気候構造体3114の上層3126と下層3130との間を流れ、患者支持構造体3112のヘッドセクション3132までのシートセクション3137の下端3180を流れるようにしている。したがって、水分および液体が上層3126から真ん中の層3128に到達すると、この水分および液体は、真ん中の層3128を流れる空気によって運び出されて蒸発する。冷却された蒸気については、出口3144に向けて送ってもよいし、支持面3123に向かって戻し、支持面3123と患者の皮膚との境界面の周りで患者の皮膚を冷却および乾燥させることもできる。
いくつかの実施形態では、図125および図127に示すように、患者支持構造体3412は、三次元材料からなるセクションを2つ以上有する真ん中の層3128と共に配置された微気候構造体3414を含む。真ん中の層3128は、三次元材料の第1のセクション3164を三次元材料の第2のセクション3166から空気的に分離する分割部3162を含む。三次元材料の第1の部分3164は、患者支持構造体3412のヘッドセクション3132の上端からシートセクション3137の下端3180まで延びるように配置されている。入口ポート3142は、三次元材料の第1の部分3164のシートセクション3137の下端3180に接続されている。三次元材料の第1の部分3164だけがエアボックス3122から空気を受け取るため、治療領域3140は、三次元材料の第1の部分3164の上に配置される。三次元材料の第1の部分3164材料は、エアボックス3122が空気を押し出すのに必要な領域を減少させるために、微気候構造体3214のフットセクション3134から離れている。
三次元材料の第2の部分3166は、患者支持構造体3412のシートセクション3137の下端3180からフットセクション3134の底端まで延びるように配置されている。三次元材料の第2の部分3166には、入口ポート3142がない。このため、三次元材料の第2の部分3166はエアボックス3122から空気を受けないが、代わりに三次元材料の第2の部分3166は、微気候構造体3414のフットエンドに沿って受動的に空気を流す。他の実施形態では、三次元材料の第1の部分3164は、患者に対して異なる位置に配置されてもよく、および/または異なるセクションに分解して、微気候構造体の複数の治療領域を形成してもよい。いくつかの実施形態では、三次元材料以外の材料、たとえば発泡性パッドを真ん中の層3128の第2の部分に使用することができる。
最後に、微気候構造体3114、3214の下層3130は、液体が下層3130を通ってクッション層3116に漏れるのを防ぐための液体を通さない材料を含む。例示的に、クッション層3116は、膨張可能な支持用空気袋3148を含み、図8および図9に示すように微気候構造体3114または3414を支持する。微気候構造体3314または3414も同様に支持され得る。したがって、エアボックス3122は、微気候構造体3114、3214または3314および膨張可能な支持用空気袋3148に連結され、支持面3123およびクッション層3116に加圧空気を提供する。他の実施形態では、クッション層3116は、膨張可能な支持用空気袋3148のいくつかまたはすべてを使用し、膨張可能な支持用空気袋3148の代わりに発泡クッション構造体を利用する。
図128を参照すると、例示的な微気候構造体3114は、フレーム3118に取り付けられたエアボックス3122から空気を受け取るように構成されているが、他の実施形態では、エアボックス3222は、図129に示すように患者支持装置3110のフレーム3118と一体形成されていてもよい。エアボックス3222がフレーム3118に一体化されると、ユーザインタフェース3160の機能は、患者支持装置3110のフットボード3202またはサイドレール上に配置され得る。エアボックス3122からの空気は、治療領域3140の近くの入口ポート3142で微気候構造体3114に導入され、図128において矢印3156で示唆されるように、微気候構造体3114の真ん中の層3128を微気候構造体3114のヘッドエンドに向かって流れる。空気は流れて、微気候構造体3114のヘッドエンド3122に配置された出口3144を通って排出される。
図130を参照すると、患者支持装置3110が、フレーム3118、患者支持構造体3112、エアボックス3122を含むように図式的に示されている。エアボックス3122は、例示的に、ユーザインタフェース3160、コントローラ3168、送風機3176、ヒーター3174を含む。コントローラ3168は、バルブボックス3178、送風機3176、ヒーター3174との通信用に接続されている。また、コントローラ3168は、バルブボックス3178とも通信用に接続されている。送風機3175は、膨張可能な支持用空気袋3148および微気候構造体3114のための加圧空気を供給する。ヒーター3174が送風機3176とインラインに配置され、空気が微気候構造体3114に供給される前に送風機3176からの空気をあたためるように構成されている。いくつかの実施形態では、冷却器(図示せず)または1つ以上の他の空調装置を送風機3176と微気候構造体3114との間に含め、患者の皮膚に隣接する治療流に使用するための空気を準備してもよい。いくつかの実施形態では、患者支持構造3112は、コントローラ3168に接続され、コントローラ3168がヒーター3174を動作させて患者支持面3123で特定の温度を達成できるようにする温度センサーを含んでもよい。センサーは、コントローラ3168にフィードバックを提供するために空気流の他の場所に配置することもできる。他の実施形態では、エアボックス3122は周囲空気を取り込み、加圧し、それを微気候構造体3114に送達することができる。
フレーム3118は、例示的に、ベース3182およびデッキ3181を含む。ベース3182は、床3190の上のデッキ3181、患者支持構造体3112エアボックス3122を支持するように構成される。デッキ3181は、微気候構造体3114を含み、患者支持装置3110に患者がいるときに、患者が横たわっている間、病院のベッド10に座っている間または多数の他の位置で患者を支持できるように、患者支持構造体3112の位置を調整するように再構成可能である。
患者支持構造体3112は、図12に示すように、(下から上へ)下側の皮材層3152、フォームシェル3188、任意のターン空気袋3186、バルブボックス3178、空気マニホルド3184、膨張可能な支持用空気袋3148a、3148b、3148c、任意の中間皮材層3154、微気候構造体3114、上側の皮材層3150を含む。上側の皮材層3124は微気候構造体3114を覆い、下側の皮材層3152はクッション層3116を包む。中間皮材層3154は下側の皮材層3152の上層であり、微気候構造体3114とクッション層3116との間に配置される。フォームシェル3158は膨張可能な支持用空気袋3148と協働して、患者が患者支持装置3110にいる間に患者を支持するクッションを提供する。ターン空気袋3186は任意であり、バルブボックス3178を介してエアボックス3122に連結される。ターン空気袋3186を膨張させ、支持面3123の長手方向の軸3192を中心に患者を回転させることができる。ターン空気袋3159に加えて、バルブボックス3178は、空気マニホルド3184を介して微気候構造体3114に空気的に接続され、膨張可能な支持用空気袋3148にも接続されて、エアボックス3122からの空気を支持面3123のまわりに分散させる。空気マニホルド3184は、バルブボックス3178を介してエアボックス3122から空気を受け取り、入口ポート3142で空気を微気候構造体3114に送る。
膨張可能な支持用空気袋3148は、例示的に、ヘッドセクション空気袋3148a、シートセクション空気袋3148b、フットセクション空気袋3148cを含む。空気袋3148a、3148b、3148cの各セクションは、患者の快適性のためにユーザインタフェース3160上で選択された圧力レベルに応じて異なる圧力に膨張可能である。また、空気袋3148a、3148b、および3148cの各セクションは、患者の治療を提供するためまたは病院のベッド10での床ずれのリスクを低減するために、膨張または収縮されてもよい。他の実施形態では、空気袋3148a、3148b、3148cをなくし、膨張可能な空気袋3148a、3148b、3148cの1つまたは複数を発泡性パッドで置き換えることができる。
微気候構造体3114は、図130に模式的に示すように、例示的に、患者支持装置3110上の患者の下に位置するように構成された上層3126、上層3126から離れた下層3130、上層3126と下層3130の間に配置された真ん中の層3128層、分配スリーブ3194を含む。上部層3126は、蒸気と液体を通す布で作られ、下層3130は、液体を通さない布で作られる。真ん中の層は、上層3126と下層3130との間にエアギャップを提供するように構成される。下層3130は、治療領域3140の近くに配置された入口ポート3142を含むように形成される。
患者支持装置2810の別の実施形態を図102に示す。先の実施形態と共通の構造については、同じ参照番号が使用される。例示的な実施形態では、患者がアクセス可能なコントロールは、図1に示される実施形態において右サイドレール2830に配置されるように示されるペンダント2838に見出される。ペンダント2838は任意に、ペンダント2838’として識別される支持アーム2842から支持されたユーザインタフェース2840から支持可能であり、図102のユーザインタフェース2840の下縁から支持されるように点線で示されている。別のペンダント2838’は、図102において右ヘッドサイドレール50の上縁に支持されて点線で示されている。ペンダント2838を支持するための構造は、患者支持面2822上に仰臥位で支持された患者がペンダント2838のコントロールに人間工学的にアクセスさせ、詳細については後述する。
ペンダント2838は、図103に示すように、インタフェース面2844を含み、ペンダント2838は、ケーブル2846を介して患者支持装置2810の制御構造に電気的に接続されている。他の実施形態では、〆ペンダント2838は、赤外線接続または無線周波数接続などの無線接続を介して患者支持装置2810の制御システムと通信してもよい。ペンダント2838は、右サイドレール2830の上面2851に形成されたマウント2848によって右サイドレール2830上に支持される。ペンダント2838は、患者が患者支持装置2810のデッキセクションの調整を変更したり、照明などの環境条件を調整したり、テレビのチャンネルまたはボリュームなどの娯楽の選択肢を調整したりできるようにする、あるいは、患者がナースコールできるようにすることをはじめとして、従来技術において知られているようなさまざまな機能を含む点に、注意されたい。図104に示すように、ペンダント2838は、患者2850がマウント2848から取り外すことができる。そのように取り外すと、患者は、片手を使うかペンダント2838を片手で持って別の手で機能を作動させることによってペンダントで利用可能な機能に患者2850がアクセスできるよう、ペンダント2838を手に持ったままにすることができる。
ペンダントがマウント2848に固定されると、ペンダント2838のインタフェース面2844は、患者2850が患者支持装置2810に仰臥位で支持されたときに、インタフェース面2844を患者の頭に面する位置に提示する人間工学的角度に向けられる。これはインタフェース面2844が患者の視線に対して垂直に向けられていないため、ペンダント2838などのユーザインタフースのインタフェース面2844が患者2850へのアクセスを制限する角度で提示される従来技術における他のアプリケーションと対比することができる。マウント2848は、右側サイドレール2830の上面2851に配置された2つの突起2852および2854を含む。マウント2848は、ペンダント2838がマウント2848上に配置されていないときに、右サイドレール2830の上面2851と協働する比較的連続的な表面形状となるように形成されていることに、注意されたい。
ここで図105を参照すると、ペンダント2838のインタフェース面2844は、右サイドレール2830の上面2851に配置されると、インタフェース面2844が、患者支持装置に仰臥位で支持された患者の視線2858に対してほぼ垂直になるような向きになる。インタフェース面2844は、第1の軸2860および第1の軸2860に垂直な第2の軸2862が交差するときに形成される平面によって画定することができる。軸2862は、ペンダント2838の長手方向の長さに対応する。軸2862は、図107に示すように、軸2864で示されるように水平に対して角度αを形成する。例示的な実施形態では、αは約45度である。他の実施形態では、αは30度から60度の間で変化してもよい。ヘッドデッキセクション2820が水平軸2864に対して移動するにつれて、患者の視線2858が変化することに注意されたい。角度αは、ヘッドデッキセクション2820が完全上昇位置にあるときのインタフェース面2844を患者の視線2858に提示する。
図108の実施形態では、ペンダント2838のインタフェース面2844も、右サイドレール2830の内面2866に対して角度βで配置された軸2860の向きによって患者に向けられている。例示的な実施形態では、βは約70度である。他の実施形態では、βは45度から90度の間で変化してもよい。右サイドレール2830は、外面2867を含む。ペンダント2838のインタフェース面2844がこの向きにあることで、患者の視線2858が、インタフェース面2844と一致する平面内にある軸2860に対してほぼ垂直になる。
ここで図11Iを参照すると、右サイドレール2830上に形成され、突起2852および2854によって画定されるマウント2848は、ペンダント2838にそれぞれ係合し、ペンダント2838がマウント2848と係合すると、ペンダント2838の後部に形成された空間2868内に受け入れられる。ペンダント2838の下端2870には、第1のフランジ2874と第2のフランジ2876とによって画定されたチャネル2872が形成されている。チャネル2872は、ペンダント2838がマウント2848上に配置され、矢印2880の方向にスライドされると、突起2852および2854が空間2868に受け入れられ、表面2878と係合するように、先細の表面2878を含む。このように、ペンダント2838は、少なくとも表面2878とフランジ2874および2876によって画定されたグリップを含み、グリップは、ペンダント2838をマウント2848に固定するのに使用される。 表面2878が先細になっているため、ペンダントが矢印2880の方向に動くと、突起2852および2854が表面2878とフランジ2874および2876の両方に係合し、ペンダント2838をマウント2848に摩擦固定する。ペンダントがマウント2848と係合すると、各突起2852および2854のそれぞれの上端2884および2886は、フランジ2874および2876がそれぞれ突起2854および2852の下に位置するように、チャネル2872内に配置される。これにより、ペンダント2838は、図2に示すように右サイドレール2830上に配置され、突起2852および2854の下端2855および2857は、ペンダント2838の下端の下までのびる。
ペンダントがマウント2848に摩擦係合する原因となる表面2878が先細になっていることを示す図111から図113に、ペンダントをさらに詳細に示す。マウント2848を患者支持装置2810のさまざまな表面に配置して、ペンダント2838を患者支持装置2810のさまざまな場所に摩擦固定できることは、理解できよう。たとえば、図114には、パーソナルデジタルアシスタント2890が複数の可撓性マウント2892、2894、2896、2898によってユーザインタフェース2840に固定された状態で、ユーザインタフェース2840が示されている。パーソナルデジタルアシスタント2890は、タッチスクリーン2900を備えたパーソナルスマートフォンまたはノートタイプのデバイスであってもよい。ユーザインタフェース2840がゆえに、パーソナルデジタルアシスタント2890を、患者支持装置2810上に支持された患者がアクセスしやすいように配置することができる。ユーザインタフェース2840は、患者が容易にアクセスできるようにユーザインタフェース2840の位置を変えられるようにするハンドル2902および2904を含む。ユーザインタフェース2840は、その下端2906に配置されたマウント2848を含む。ペンダント2838は、図114に示すように、ユーザインタフェース2840上に配置されたマウント2848と係合してもよい。これによって、患者支持装置2810上に支持された患者の届きやすい範囲内にペンダント2838を配置することができる。図102に示すペンダント2838’’によって示唆されるものなどの他の実施形態では、右ヘッドサイドレール2834などのヘッドサイドレールの上縁は、マウント2848を含むように形成して、ペンダント2838を右ヘッドサイドレール2834上に配置できるようにしてもよい。
図115から図118に示す別の実施形態では、ペンダント2938は本体または筐体2940と、ペンダント2938の背面2944に配置されたばね付勢式グリップ2942とを含む。ペンダント2938は、ペンダント2938が患者支持装置2810などの患者支持装置の制御システムと通信できるようにするために電気接続に取り付けられたコード2946を含む。ペンダント2938の上端2948は、チャネル2950を画定する。対向するアーム2952および2954は、ペンダント2938のそれぞれの筐体2956および2958に配置される。アーム2952および2954がばねで付勢され、互いに付勢されている。各アーム2952、2954は、以下にさらに詳細に説明するように、患者支持装置のさまざまな構造体に配置されたマウントと係合するように構成されたそれぞれのチャネル2960、2962を有する。チャネル2960および2962が患者支持装置の剛性の構造に係合し、アーム2952、2954がペンダント2938を患者支持装置のマウントに把持または締め付けるように作用するように、アーム2952、2954のばね作用によって、アーム2952、2954が一緒になる。各アーム2952および2954は、それぞれの前縁2964および2966を有し、これは対応するマウントに係合するときにカムとして機能し、圧力が加えられると、アーム2952および2954が押圧されて離れてマウントに乗り上げ、アーム2952および2954が、以下にさらに詳細に説明するように、マウント上に締め付けるようになっている。
ペンダント2938を、それぞれの筐体2956および2958を削除した状態で図116に示す。アーム2952は、ヒンジ2968によって本体2940に固定されており、アーム2952はこれを中心に枢動する。アーム2954は、ヒンジ2970を中心に枢動する。アーム2952および2954は、一対のばね2972および2974によって閉位置に付勢されている。アーム2952および2954は各々、筐体2956および2958にそれぞれ係合して、アーム2952、2954が完全に閉じないようにするとともに、ばね2972、2974を本体2940から外せるようにする上面2976および2978を有する。よって、アーム2952、2954は、ハウジング2956、2958の中に自由に移動でき、マウントと係合したときに開くアーム2952および2954によって締め付け部を形成することができる。しかしながら、アーム2952および2954は、図115に示す以上に閉じることが抑制され、これによって、アーム2952および2954が相補的なマウントを把持または締め付けることができるようになる。
サイドレール60の別の実施形態の相補的なマウント2982の一例を図117に示す。マウント2982は、サイドレール60の一部に形成された表面2988を含み、表面2988は、一対の垂直に交差する軸2984および2986によって画定される。軸2984は、右サイドレール2830の実施形態に関して上述したように、角度βでサイドレール2980の内面2990に向いている。同様に、軸2986は、右サイドレール2830に関して上述したように、水平に対して角度をなしている。これにより、ペンダント2938は、上述したように、その前面2992が患者の視線2858に対してほぼ垂直に向いた向きになる。マウント2982の一部のみを示したが、これは軸2986の反対側では対称である。マウントは、表面188が部分2996に沿って狭く、部分2998で拡幅するようにして、軸2986の両側に形成されたサイドレールに形成された空間2994を含む。空間2994内のアンダーカット3000が、空間2994の終端3002で広がって厚くなる。使用時、ユーザは、部分2996を握ってペンダント2938を配置し、アーム2952、2954が部分2998およびアンダーカット3000と係合するようにペンダント2938を矢印3004の方向にスライドさせて、アーム2952および2954のチャネル2960、2962との係合時にアンダーカット3000でアーム2952、2954を拡張する。これによって、各アーム2952、2954に付随するばね2972および2974の付勢力が、グリップ2942を部分2998と接触させて、アーム2952および2954の締め付け力によってペンダント2938をサイドレール2980に固定する。ユーザは、ペンダント2938をサイドレール2980から離す矢印3004の方向とは反対の方向にペンダントをスライドさせることによって、ペンダント2938を容易に取り外すことができる。
マウント3010の別の実施形態は、図118に示すように、ヘッドサイドレール50の内面3012に配置される。ヘッドサイドレール50は、空間3016を含むように形成され、空間3016内にマウント3010が配置されている。マウントは、空間3016で壁3020に固定されたベース3018を有する。マウント3010は、上面3022と前壁3024とをさらに含む。また、マウント3010の反対側には、対向する側壁3026および3028が配置され、ペンダント2938のアーム2952および2954と係合するように構成される。前側表面3030は、壁3026における上面3022間の移行部となる。同様に、前側表面3030は、上面3022と側壁3028との移行部となる。第3の前側表面3034は、上面3022と前壁3024との間の移行部となる。先行するサービスは各々、ペンダントを矢印3036の方向に下方にスライドさせることによってペンダントがマウント上に位置決めされると、アーム2952および2954と係合してアーム2952および2954を離すように構成されている。
ペンダント2938がサイドレール3014に取り付けられ、マウント3010と係合すると、アーム2828が側壁3026に係合し、アーム2954が側壁3028に係合する。この位置で、アーム2952および2954は、ペンダント2938をサイドレール3014のマウント3010に取り付けるように機能する。グリップ2942のばね作用の組み合わせによって、ペンダント2938を適所にしっかり保持するとともに、ペンダント2938を容易に取り外すことができるように、筐体2956および2958が空間3016の表面3040および3042とそれぞれ係合することに、注意されたい。マウント2982またはマウント3010と同様のマウントを、この患者支持装置290などの患者支持装置上のさまざまな位置に配置できることは、理解できよう。たとえば、ユーザインタフェース2840に開示されたマウント2848をなくし、マウント2982またはマウント3010と代えて、ペンダント2938をユーザインタフェース2840に取り付けられるようにしてもよい。マウント2848を、マウント2848’を参照して図1に示すように配置してもよいことにも、注意されたい。
図10を参照すると、バッグサポート860は、第2の部分38のレール758と平行ではない上側のレール3540を含む。第1の端部3542が、第2の端部3544よりもレール758から離れている。端部3542および3544は、バッグサポート860のそれぞれの脚部864および3548と共にループを形成する。第2のより小さいレール3546が、上側のレール990の下に配置され、レール758とほぼ平行である。レール3546が脚部864とループ3550を形成し、脚部3548は脚部866とループ3552を形成する。この構造で、バッグサポート860から吊り下げられる排液用バッグのための複数の吊り下げ点を提供する。ループ3542および3550は、フットデッキ34のフットエンド12に位置し、ループ3544および3552は、ヘッドエンド14に近接した位置にある。フットデッキ34が平らで水平な位置にあるとき、ループ3550はループ3544とほぼ水平に整列配置される。したがって、通常の状態では、排液用バッグまたはメインレベル、仮にループ3550および3544に吊り下げられている場合。フットデッキ34の傾斜が急である場合、フットデッキ34が最も急な傾斜状態にあるときに排液用バッグをほぼ垂直な向きに維持するループ3542およびループ3552に引っかけられるまで、排液用バッグが徐々に移動してしまうことがある。
排液用バッグサポート3554の別の実施形態を図58から図60に示す。排液用バッグ3556は、バッグサポート3554に引っかけられる。図60に示すように、バッグサポート3554は、上側のレール3558と、下側のレール3560と、ループ3562とを有する。図59に戻って、下側のレール3560にフックが1つあり、上側のレール3558に別のフックがある状態でバッグサポートが吊るされると、それは通常適切な向きに維持されることになる。フック構造3564の幅に応じて、一方のフックをループ3562内に配置することができる。図59のフットデッキ34の傾斜の進行によって示されるように、バッグ3556は適切な向きに保たれない。しかしながら、フック構造3564の両方のフックを上側のレール3558に移動させると、排液用バッグを適切な位置に維持することができる。
図32に示す補助輪アセンブリ212は、図11を参照して説明したステアキャスタの2つの代わりの実施形態として使用することができる。補助輪アセンブリ212は、ベースフレーム20の長手方向のレール140および142に装着可能なフレーム3564を含む。補助輪アセンブリ212は、床と常に接触した状態に維持されるが、病院用ベッド10が操縦モードにないときに軸3568を中心に枢動することができる車輪3566を含む。概して、図11で説明したペダル構造を図32の実施形態でも使用するが、ブレーキシャフトアセンブリ155をなくして、シャフト3574に連結されたクレビス3572を、クレビス3572がシャフト3574と一緒に回転するようにして含むブレーキシャフトアセンブリ3570に代えてある。クレビス3572は、ケーブルアセンブリ3578のループ3576に係合する。操舵ペダルが作動されたときにシャフト3574の回転によるクレビス3572が移動すると、ループ3576を形成するワイヤが移動する。それによって、補助輪3566が病院用ベッド10の長手方向軸に沿った向きになるように、図54に示すグリップ3580が閉じる。補助輪アセンブリ212は、車輪3566の向きを、図54に示す後ろ向きあるいはフォーク3582が図54に示す方向とは逆方向に向いている前向きのいずれかに固定することになる。
グリップ3580は、図54の閉位置で示されているが、これによって車輪3566の向きが維持される。グリップは、動かない本体3584と、軸3588を中心に回転する留め具3586とを含む。動かない本体3584には、接続部3590で、ケーブルアセンブリ3578が固定され、ケーブルアセンブリ3578のシース3592は静止したままであり、ワイヤは、シース3578の中で移動する。ワイヤは2つのばね3594および3596の中にあるシャフトに固定されている。シャフトは、ばね3594、3596内を自由に動くが、ばね3596の遠位端に位置する端部3598を有する。ワイヤの移動および3598を矢印3600の方向に動かすことにより、ばね3594および3596の圧縮が解放され、留め具3586が軸3608を中心に矢印3602の方向に回転することが可能になる。その状態で、車輪支持アセンブリ3604が垂直軸3568を中心に自由に回転する。上側アーム3606は、シャフトが図54に示すように配置されているときに動かない本体3584と留め具3586との間に捕捉され得る2つの対向する平坦な縁を含むプレート(図示せず)に固定されている。プレートは2本の平行な直線状の縁を持つが、プレートの残りの部分は、留め具3586と本体3580との間のカム表面を削るように丸みを帯びている。ホイール3566が病院用ベッド10の長手方向の軸に沿って軌道を取れる位置に向いていない場合であっても、病院用ベッド10がその長手方向軸に沿って移動すると、車輪を長手方向の軸に沿って2つのトラックを引き起こしがちであり、アセンブリ3604に力を加え、これが、留め具3586および動かない本体3584がプレートの平行な縁と係合するまで軸3568を中心としてアセンブリ3604を回転させ、車輪3566と病院用ベッドの操舵を助ける適切な向きをロックすることが見いだされている。
車輪3566は、車輪3566を床に押し付けるようにフォーク3582を上側アーム3606から離す方向に付勢するねじりばね3608の付勢によって床と接触した状態に維持される。しかしながら、車輪3566が床に沿って移動している間に障害物に遭遇した場合には、ねじりばね3608は衝撃吸収効果を発揮し、車輪支持アセンブリ3604が2つのつぶれで病院用ベッド10が障害物を横断するときに上側アーム3606とフォーク3582との間の隙間を閉じる。補助輪アセンブリ212を用いることで、従来技術において彼が過去に知られているようなステアリングホイールを配備するための連結をなくす利点が得られ、それによって操作を単純化し、コストを削減する。フレーム3564は、フレーム3564をベースフレーム20のレール140、142に止める4本のボルト3610と4つのナット3612によってベースフレーム20に固定される。補助輪アセンブリ212は、2本のねじ3616、3616によって名声に固定された囲い板3614を含む。
いくつかの実施形態では、病院用ベッド10は、図47Aに示すように、延長された一対のプッシュハンドル3620および3622を含むことができる。延長されたプッシュハンドル3620、3622は、電動駆動輪アセンブリ92に使用されるプッシュハンドル394、396と同様に取り付けられる。図33Aを参照すると、延長されたプッシュハンドル3620は、ベースシュラウド3624を含み、これがステム3626の上にきて、これがベースフレーム20のマウントチューブ402と係合する。上側の湾曲したアーム3628がステム3626内に受け入れられ、ピン3630が上側の湾曲したアーム3628のスロット3632を通過して、上側の湾曲したアームをステム3626に固定する。ナット3634に、ペン3630が固定されている。図33Bに見られるように、ベース3624は、プッシュハンドル3620が格納位置に折り畳まれたときに上側アーム3628のシャフト3638を収容するレリーフ3636を含む。使用時、プッシュハンドル3620は、先端部3640がステム3626の内径3642に着座するように挿入される。プッシュハンドル3620を収納するには、ユーザは、プッシュハンドルを矢印3644の方向に上方に引っ張り、ベースのレリーフ3636と、ステム3626のレリーフ3646とをクリアにする。これで、プッシュハンドルを収納位置に置くことができる。グリップ3648が上側チューブ3650上に配置されている。プッシュハンドル3622は、プッシュハンドル3620と同様に構成されており、プッシュハンドル3622はプッシュハンドル3620と同様に構成され、主な違いは、ハンドル3620、3622を収納する際のクリアランスを得るためのプッシュハンドル3622の上側アーム3652の屈曲の方向である。グリップ3648は、より幅広い範囲でさまざまな背丈のユーザに対応するように細長く、病院用ベッド10で搬送ハンドルを使う人のための改良された人間工学的構造を提供している。
いくつかの実施形態では、病院用ベッド10は、図1に示すように病院用ベッド10のフットエンド12に配置された補助コンセント110を含む。補助コンセント110のアセンブリを、図36に示す。補助コンセントに電力を供給する配線は図示していないが、補助コンセント110には病院用ベッド10の電気システムとは独立に電力が供給されることは理解できよう。補助コンセント110は、ねじ3664でチャネル3662に固定された後部本体3660を含み、シェルフ3664がチャネル3662に固定され、誰かが補助コンセント110の上に乗ってしまった場合にそなえて後部本体3660をさらに支えている。図51に示すように電気的に接続された後部本体3660に、回路遮断器3666が配置されている。また、後部本体3660には、二口コンセント3668も配置されている。コンセント3668および回路遮断器3666の上にガスケット3670が配置され、ガスケット3670は、標準的なカバー3672で覆われている。このカバーが、二口コンセント3668に流体が入らないように保護する保護カバー3674で覆われている。チャネル3662は、一対のボルト3676によってベースフレーム20のチャネル144に固定され、構造全体の上に囲い板3678が配置される。保護カバー3674を設けてシェルフ3664を使用することで、病院用ベッド10のための耐久性のある補助コンセントが得られる。また、保護カバー3674を介してアクセス可能な回路遮断器3666を追加することにより、誤って機器で補助コンセント110が過負荷になった場合の安全性を高めるとともに、ユーザにとっての使いやすさが得られる。
図46Aに示すペンダント3700は、図46Bに示すばね付勢式グリップアセンブリ3702を含む。ばね付勢式グリップ3702はばね付勢式グリップ2942と同様に機能するが、ペンダント3700では、ペンダント3700を分解せずに筐体3706から取り外し可能な着脱自在のばね付勢式グリップアセンブリ3704を利用している。ばね付勢式グリップアセンブリ3704は、締結具3710がペンダント3700の筐体3706とカバー3716との間にある空間3714に入るのを防止する、図46Cに示す構造体3712にねじ止めされる締結具3710によって、筐体3706の裏側3708に固定されている。このような構成にすることで、ばね付勢された留め具が壊れた場合にも、ペンダント3700の封止状態を損ねることなくこれを交換することができる。この構成により、高価な回路基板2724を含むペンダント全体を交換しなくても、破損したペンダント3700のグリップアセンブリ3704を交換することができる。カバー3716は、ペンダント3700のケーブル3722上のカラー3720と係合するストリング、逃げ3718を含むように形成される。カバーは、筐体3706に形成されたボス3726にねじ込まれる3つの締結具によって本体3706に固定される。組み立てられると、メンブレンパネル3728には、開口3732を通って供給される第1のフレックス回路コネクタ3730があり、2つは回路基板2724のコネクタ3734に取り付けられている。また、第2のフレックス回路コネクタ3736が開口3738を通って配置され、コネクタ3740に接続される。メンブレンパネル3728は、開口3732および3738を封止するためにカバー3716の表面3742に接着される。それらにおいて利用可能な機能の例、メンブレンパネル3728を図66に示す。
図61を参照すると、一実施形態では、ハードパネル64は、介護者のために病院用ベッド10の多くの標準機能へのアクセスを提供するメンブレンスイッチアセンブリ2400を含む。グラフィカルユーザインタフェース66には、介護者に情報を提供し、介護者が病院用ベッド10の機能をアクティブにするためのソフトキーとして動作する多数のアイコンシンボルがあることが示されている。グラフィカルユーザインタフェース66の上位レベルのメニュー構造2402を図67に示す。通常の動作状態では、グラフィカルユーザインタフェース66には、5分間でタイムアウトしてスリープ画面2406に切り替わるホーム画面2404が表示されることになる。メニューで動作する制御として、ユーザがマットレス1900用の制御と対話できるようにする1組の表面制御2408がある。ユーザは、アラート構造2410によって、患者位置監視機能2412または離席機能2414とインタフェースすることができる。スケール構造2416は、介護者がスケールシステムの動作にアクセスして、ゼロ設定機能2418を使うことができるようにするものである。このゼロ設定機能には、構造2420で新たな患者のために病院用ベッド10をゼロ設定するか、メニュー構造2422で同じ患者のために病院用ベッド10をゼロ設定する機能が含まれる。さらに、ユーザは、スケール構造2416によって、重量計測メニュー構造2424にアクセスすることができる。また、ユーザは、Bluetooth(登録商標)メニュー構造2426によって、病院用ベッド10のBluetooth(登録商標)機能でデバイスのペアリングを管理することができる。チャートメニュー構造2428では、病院用ベッド10に接続された制御システム402外部ネットワークから利用可能な情報を介護者がチャートにするためのメニュー構造が提供される。メニュー構造2402には、介護者が、グラフィカルユーザインタフェース66や病院用ベッド10に対してさまざまな設定を調整できるようにするメニュー構造2430が含まれる。介護者は、グラフィカルユーザインタフェース66や病院用ベッド10の操作を理解するのに、メニュー構造2432を利用することができる。病院用ベッド10に逐次型空気圧式装置が取り付けられる場合、ユーザは、メニュー構造2434によってその装置の動作を調節することができる。
図68に、ホーム画面2404を詳細に示す。ホーム画面には、情報セクション2436、ステータスセクション2438、メニューセクション2440、対話セクション2442が含まれる。情報セクション2436は、ユーザが触れるとヘルプ画面をアクティブにするヘルプ画面アイコン2444を含む。保守インジケーター2446は、病院用ベッド10に保守が必要だということを示す。バッテリーステータスインジケーター2448は、病院用ベッド10用のバッテリーの充電状態をグラフで表示する。ネットワークインジケーター2450は、病院用ベッド10が、たとえば、Hill−Romから入手可能なNaviCare(登録商標)ナースコールシステムをはじめとするナースコールネットワークなどの外部ネットワークに接続されているときに光る。病院用ベッド10が、位置情報を含むネットワークに接続されると、部屋番号または他の位置識別情報が、参照番号2452で示されるように情報セクション2436に表示される。アイコン2454は、存在する場合、病院用ベッド10がWi−Fiシステムに接続されていることを示す。同様に、存在する場合、アイコン2456は、病院用ベッド10の指示がBluetooth(登録商標)接続で別の装置に接続されている。
ステータスセクション2438は、病院用ベッド10の現在のヘッドアングルを表示するインジケーター2458を含む。ステータスセクション2438の位置2460では、患者位置監視システムで補助されるアラート状態など、病院用ベッド10がアラート状態を監視していることを表示する。たとえば、図68に示すアイコン2462は、患者が病院用ベッド10から離床したら警告するように患者位置監視システムが設定されていることを表示する。ステータスセクション2438の第3の部分2464は、マットレス1900の動作状態など、サブシステムのステータスを示す。アイコン2466は、マットレス1900のステータスのアイコン表示を最大膨張モードにする。アイコン2466には、点滅する要素、空白の要素、順に光る要素または状態がアクティブであることをアニメーション表示する要素があってもよい。また、状態を文字形式で示すために、テキストボックス2468が表示される。最大膨張モードの場合であれば、第2のテキストボックス2470に、システムでマットレス1900を現在のステータスに維持できる時間の長さを示すタイマーが表示される。いくつかの実施形態では、テキストボックス2468は省略され、アイコン2466などのアイコンだけが表示される。マットレス1900を現在の状態のままにする時間に制限がない場合、テキストボックス2470は存在しなくてもよい。図68に示す実施形態におけるステータスセクション2438には、位置2460でアラートに関する情報、位置2464ではマットレス1900のステータスに関する情報が表示されるが、他の実施形態では、他のサブシステムのステータスがホーム画面2404のステータスセクションの中に表示されてもよい。
ホーム画面2404のメニューセクション2440は、通常はグラフィカルユーザインタフェース66のディスプレイに常に存在するホーム画面アイコン2472を含む。介護者がホーム画面アイコン2472をアクティブにすると、ホーム画面2404が表示される。メニューセクション2440のセクション2474は、セクション2474の一番下に配置された矢印アイコン2476をアクティブにすることでスクロールできるいくつかのアイコンを含む。セクション2474のアイコンについては、このセクション2474に出てくる順に図71に示す。アラートアイコン2590は、アクティブになると、対話セクション2442でアラートメニュー構造2410をアクティブにする。表面アイコン2592は、アクティブになると、対話セクション2442でメニュー構造2408がアクティブになる。チャートアイコン2596をアクティブにすると、対話セクション2442でチャートメニュー構造2428がアクティブになる。スケールアイコン2598をアクティブにすると、対話セクション2442でスケールメニュー構造2416がアクティブになる。SCDアイコン2600は、SCDメニュー構造2434と関連している。Bluetooth(登録商標)アイコン2602は、Bluetooth(登録商標)メニュー構造2426を対話セクション2442に表示させる。設定アイコン2604をアクティブにすると、対話セクション2442で設定メニュー構造2430がアクティブになる。
対話セクション2442には、介護者がホーム画面2404からアクティブにできる最大6つの機能が表示される。アイコン2480は、ヘッドアングルリミットアラートに関連付けられており、アクティブになると、載置フレーム26に対するヘッドデッキ28の角度が30°より小さくなった場合に、注意を促す表示をする。この機能は、患者が上半身を直立姿勢に維持する必要がある危険因子を持つ場合に作動させることができる。ヘッドリミットがアクティブになると、アイコン2480の隣にあるインジケーター2481が光る。場合によっては、ヘッドリミットの変更が制限されることがある。不注意でアイコン2480がアクティブになってアラート監視がオフ位置にトグルすることがないようにするために、アイコン2480によるヘッドリミットの作動と停止がロックされるよう病院用ベッド10の動作を調整してもよい。ヘッドリミット機能などの機能をロックする場合、ロックアウトインジケーター2478が、特定の機能のアイコンの近くに表示される。
介護者がアイコン2482をアクティブにすると、ヘッドデッキ28、関節動作するシートデッキ30、フットデッキ34を図10に示す位置などの椅子位置に自動的に移動させることができる。また、アイコン2482がアクティブになると、載置フレームのフットエンド12がヘッドエンド14に対して下降するようにリフトシステムを作動させることができる。さらに、アイコン2484がアクティブになると、平らな状態におかれた病院用ベッド10のヘッドデッキ28がそれ以外の部分と一緒に上昇し、患者が病院用ベッド10から出やすくなる。いくつかの実施形態では、アイコン2484がアクティブになると、マットレス1900があるときに、その動作にも影響を与えることができる。たとえば、アイコン2484がアクティブになると、身体支持部1902が通常よりも高い圧力まで膨張して身体支持部1902がさらに硬くなり、患者が病院用ベッド10から出るときに、よりよい状態で臀部を支えることができる。アイコン2486がアクティブになると、ヘッドデッキ28、関節動作するシートデッキ30、フットデッキ34が平らにされるとともに、リフトシステム22が動いて載置フレーム26を水平位置にする。また、対話セクション2442には、アクティブにしてフットデッキ34を伸ばすことができるアイコン2488と、アクティブにするとフットデッキ34を縮めることができるアイコン2490とを含むフット後退制御セクション2494が表示される。ホーム画面2404の対話セクション2442に表示されるアイコンのいくつかは、病院用ベッド10で付随する機能を省いてある場合には存在しなくてもよい。たとえば、病院用ベッド10のいくつかの実施形態では、電動のフットデッキ34が含まれないため、これらの実施形態にフット後退制御セクション2494はないであろう。
病院用ベッド10を主電源から切り離す際は、これをバッテリー2746、2748で動かすことができる。病院用ベッド10がバッテリー駆動状態のとき、対話セクション2442には、その中央にテキスト「バッテリー使用中」という文字が表示される。ヘッドリミットアイコン2480とこれに付随するインジケーター2481も、その機能がアクティブである間は表示される。フット制御後退セクション2294も表示されたままになるが、これは、その機能がバッテリー使用時にも利用できるためである。また、介護者がホーム画面2404をアクティブにすることができるように、ホーム画面アイコン2472は見える状態のままである。ただし、ホーム画面2404は、30秒間など一定時間ホーム画面2404との対話がなされないと、バッテリー使用画面2492に戻る。たとえば30秒の時間である。ホーム画面2404に出る他の機能は、病院用ベッド10がバッテリー使用中であるときには表示されない。なぜなら、これらの機能は、バッテリー電源では利用できないからである。病院用ベッド10の動きについては、どの部分の動きであっても、ハードパネル64にあるキーで別々に操作する必要がある。
いくつかの実施形態では、アイコン2480、2482、2484、2486、2488または2496のいずれかがアクティブにされている場合、アニメーション化された矢印または他のインジケーターをアイコンに表示して、機能がアクティブにされていることを示すことができる。
ここで図61を参照すると、サイドレール48が示されており、グラフィカルユーザインタフェース66は空間3750に配置されている。グラフィカルユーザインタフェースは、カバー3754の前面に表面3752を有する。これは、グラフィカルユーザインタフェース66が収納されているときに、サイドレールの本体1136の表面3756と同じ高さにある。グラフィカルユーザインタフェース66は、底部3762でユーザに把持され、詳細については後述する枢動構造体を中心に持ち上げられると、軸3758を中心に枢動可能である。軸3758が図137に示す開口3760によって規定され、開口3760は空間3750に設けられた壁に形成される。見えない第2の開口が、空間3750の反対側の開口3760と整列配置されている。
グラフィカルユーザインタフェース66は、空間3750の鏡像であるサイドレール50の空間に配置されている。鏡像状態にあるため、グラフィカルユーザインタフェース66は左ヘッドレール48にある回路基板1182とインタフェースするが、回路基板1182は右ヘッドレール50でグラフィカルユーザインタフェース66の右に対する。手で切り替えると、グラフィカルユーザインタフェース66が図61の収納位置に付勢されることに関する問題が生じる。これは、図84に示す二次元トーションばね3770を用いることで対処される。グラフィカルユーザインタフェース66は、その電気的なコンポーネントを支える筐体3740およびカバー3754を含む。回路基板67は、いくつかのねじ3768によって筐体3740に接続されている。筐体カバー3754は、カバー3754によって形成されるフレーム3764内のディスプレイ65を支持する。ディスプレイ65は、ベゼル3766によって覆われている。
軸3762およびブッシュ3786上のそれぞれのサイドレールの本体に対する筐体3740およびカバー3764。ブッシュ3786は、カバー3754に形成された切り欠き3792に受け入れられる。カバー3754の反対側には、見えないが、別の切り欠きが形成されている。ベアリングが、ケーブルと可動部品との接触を低減することによって回路基板67に接続するワイヤーハーネス3788を保護する。軸3762は、開口3760に受け入れられ、軸3758の周りのグラフィカルユーザインタフェースの残りの回転を支持する。トーションばね3770は、筐体3740に形成された空間3778に受け入れられるアーム3776を含む。ばね3770は、アーム3776で相互に接続された一組の右巻きコイル3772と一組の左巻きコイル3774とを含む。右巻きコイル群は、その端部に形成されたタブ3780を有する。同様に、左巻きのコイル3774は、その端部に形成されたタブ3072を有する。タブ3782 3780および回転防止機構3784で軸3762またはブッシュ3786に係合する。圧縮ばね3794が、軸に向かって開口3760に付勢し、圧縮ばね3794の作用によって本体1136との係合を維持する。
図37の実施形態では、グラフィカルユーザインタフェース66が軸3758を中心に枢動すると、ばね3770の右巻きコイル3772は、図84の実施形態のグラフィカルユーザインタフェース66の持ち上げに抗して付勢される。しかしながら、サイドレール48に対してサイドレール50が鏡像関係になっているため、軸3762は筐体3742の右側に配置されて開口3760と同様の開口に適切に係合する必要がある。ばね3770は右巻きコイル3772および左巻きコイル3774の両方を有するため、アセンブリ用の異なる部品を必要とすることなく、グラフィカルユーザインタフェース66の左または右のバージョンのどちらにもばね3770を使用することができ、それにより、病院用ベッド10のどちらの側にあるかに関係なく、グラフィカルユーザインタフェース66のアセンブリのコスト複雑さが削減される。
図102を参照すると、オーバーヘッドアーム2842は、追加の機能を持つグラフィカルユーザインタフェース2900を介して、患者のケアがなされる環境で患者が薬を飲むことができるようにする装置2890を支持することができる。たとえば、図353に示すように、これには特に、患者が食べ物および飲み物を注文する機能3780、個人的な品物を追跡する機能3782、病院用品を注文する機能3784、病院用ベッド10または室内環境を調節する機能3786、パーソナルケアの援助を要求する機能3788、病室の外とコミュニケーションをする機能3790、アイコンで患者支持装置2810から出る必要性を示す機能3792、問題を報告する機能3794、他の介護代表者に連絡する機能3796または知覚した痛みをアップデートする機能3798を含んでもよい。装置2900の通信機能のさらに詳細については、2014年2月11日に発明の名称「Workflow Canvas for Clinical Applications」で出願された米国特許出願第14/177,851号に見いだすことができる(その内容全体を本明細書に援用する)。いくつかの実施形態では、グラフィカルユーザインタフェース3 900は、有線接続または無線接続のいずれかを介して病院用ベッド10の制御システム400と直接接触していてもよい。
ここで図74を参照すると、サイドレール3800の別の実施形態は、光るグリップ3802を持つように構成され、グリップ3802の外側に形成された窪み3804を含む。いくつかの穴3806が、窪み回路基板アセンブリ3808でグリップに形成され、これは、通知システム796に関して上述したものと同じロジックで動作する、色の異なる複数のLEDを含む。回路基板アセンブリ3808は、ワイヤーハーネス3810によって回路基板1182に接続される。図76Aに示すように、窪み3804には半透明オーバーレイ3812が配置され、これによって窪み3805が満たされて、グリップ3802の表面が滑らかになる。図76Aおよび図76Bの実施形態では、オーバーレイ3812は、不透明な部分3814を有し、そのまわりに半透明の領域3816を有する。図76Bによって示唆されるように、弱められた効果を提供する半透明の領域からの回路基板3808放出のダイオードによって放射される光。図75Aに示す別の実施形態では、オーバーレイ3818は、LEDが光ったときに穴3806の2つがよりはっきり現れることを可能にする固体の半透明材料である。いくつかの環境では、オーバーレイ3818によって示唆されるようなより明るい照明が適切であり得る。他の例では、弱められた照明効果を提供するのに、オーバーレイ3812のほうが適切なこともある。
位置64で左ヘッドサイドレールに配置することができる介護者用メンブレンパネル1186の1つの詳細な実施形態を、図62に示す。このハードパネルは、患者位置監視アラートシステムが設定されているか否かを示すためにインジケーター光4304を出すインジケーター4302と、介護者がアラートを一時停止または消音するためのハードスイッチ4306とを含む。病院用ベッド10の関節動作部分4308は比較的一般的なものであり、患者または訪問者が病院用ベッド10の動力部分を操作できないように介護者が病院用ベッド10の機能をロックできるようにするロックアウトスイッチ4310を含む。インジケーターセクション4312は、介護者に上部フレーム24および載置フレーム26が下降していることを知らせるための読書灯インジケーター4314警告インジケーター4316を含む。介護者に病院用ベッド10が低い位置にあるかどうかを示す病院用ベッド10ダウンインジケーター4318。アラーム状態がある場合に、インジケーター4320および介護者を形成する。インジケーター4322は病院用ベッド10が操縦モードにあるか否かを示す。インジケーター4323は、病院用ベッド10がバッテリー使用中であるか否かに関して示す。ナースコールインタフェース4326は、看護師がアラームに応答し、ナースコールの音を消すことのできる標準的なナースコールインタフェースを提供する。ボタン4328、4330、および4332はすべて、病院用ベッド10にいる患者の位置を変更するのを助けるために使用される逆傾斜、傾斜、ブースト位置のワンタッチ操作用である。ロックアウトインジケーター4334は、ロックできる各機能に隣接して配置され、光っている時に機能がロックされていることを示す。別のパネル1186を図63に示す。図62の実施形態の機能をすべて含み、脚関節動作機能4336をさらに含む。
特に患者インタフェース4340を示すために、看護師を呼び出すために作動させることができるナースコールボタン4342を含むサイドレール48を図64に示す。また、患者インタフェース4340はまた、患者がボタン4346でヘッドを持ち上げるか、ボタン4348で病院用ベッド10を下げることができるようにするヘッド移動部4344を含み、このインタフェースは、4352で度数としてのヘッドアングルを生むことを含む患者側ヘッド上昇インジケーター4350およびヘッドセクションが上昇して下がるときにチャネルで役割を果たして患者にそのヘッドセクションの上昇を直接示すボール4354を含む点でユニークである。これによって、患者は頭を十分に持ち上げることでケアに参加して、入院中に肺炎になる可能性を防止または抑えることができるが、ヘッドデッキ28が動いたとき、患者はヘッドデッキ28を好みの高さに戻すこともできる。
ここで図65の実施形態を参照すると、インジケーター4356は、患者が病院用ベッド10にいるときに、そのヘッド上昇の好ましい位置を患者に示すバンド4358を含む。いくつかの実施形態では、バンド4350内の領域は、たとえば患者に対してヘッドをその位置にする動機付けをするために、緑色など異なる色であってもよい。
ここで図66を参照すると、患者用ペンダント3700用のパネル3728の例示的な実施形態が示されている。例示的な実施形態では、患者用ペンダント3700の硬さの設定には、マットレス1900の調節可能な圧力レベルを示す5つのバーがある。これらのバーは、たとえば下から上に順に光り、患者に対してマットレスの現在の圧力レベルを大まかに示す。光るバーの数が多いほどマットレスは硬く、少ないほど柔らかい。マットレス1900の硬さは、圧力を下げるためのボタン4370または圧力を上げるためのボタン4372を使って患者自身が変更できる。マットレスの圧力の変化は、インジケーター4374のバーが消える変化で示される。また、パネル3728は、アラートシステムが作動したときに、病院用ベッド10にいなければならないという指示を患者に与えるインジケーター4376も含む。
また、患者用ペンダント3700では、患者用ペンダントのパネル3728に、「ナースコール」ボタン4360およびLEDインジケーター4364、4366も含まれている。患者は、「ナースコール」ボタン4362を押すことで、助けを求めることができる。「ナースコール」ボタン4360が押されると、ナースコールシステム114へのナースコール通信が起動され、LEDインジケーター4364がたとえば赤に光り、「ナースコール」機能がアクティブであることが示される。もう助けが必要なくなったら、患者はもう一度「ナースコール」ボタン4360を押し、アラートを解除することができる。ナースコールのアラートが作動していないことを示すために、LEDインジケーター4366がたとえば緑色に光り、LEDインジケーター4364がオフになる。
いくつかの実施形態では、「ナースコール」ボタン4360は、患者支持装置10がナースコールシステムと通信可能に接続されている場合にのみ識別可能なデッドフロントスイッチであってもよい。患者支持装置10がナースコールシステムに通信可能に接続されていない場合、ボタン4360は患者用ペンダント3700上では見えない。このため、患者用ペンダント3700を患者支持装置10に接続する際に、この患者支持装置10をナースコールシステムに接続してもしなくてもよい。制御システム400が、患者支持装置10がナースコールシステムに接続されていないと判断した場合、患者用ペンダント装置4360の「ナースコール」ボタン4360は患者には見えない。これにより、助けが必要なときに患者が「ナースコール」ボタン4360を誤解するのを防止し、患者支持装置10がナースコールシステムに接続されていないときに患者が「ナースコール」ボタン4360を押さないようにする。患者支持装置10がナースコールシステムに接続されていない場合、患者が看護師または介護者に対して警告を発するには、利用可能な他のナースコール通信にアクセスしなければならないこともある。
例示的な実施形態では、患者支持装置10はさらに、「自分で出る」機能を含む。図66に示すように、患者用ペンダント3728はさらに、患者用ペンダントパネル3728に「離床補助」ボタン4368を含む。これは、患者が患者支持装置10から離れやすくするように構成されている。患者が患者用ペンダント3700の「離床補助」ボタン4368を押すと、患者支持装置10の「離床補助」モードが起動される。「離床補助」モードの起動に応答して、患者支持装置10の制御システムは、システムに対するナースコールを自動的に起動して看護師または介護者に通知し、LEDインジケーター4364をオンにしてナースコール状態を示す。マットレス1900に身体支持部1902があれば、制御システム400はこれを膨張させて、患者が出やすいように表面を硬くする。
一般に、関節動作する大腿部デッキ30、フットデッキ34、載置フレーム2008はいずれも、患者が出やすくなるようにヘッドセクション28を上げて平らで水平な位置に置かれる。
いくつかの実施形態では、所定の患者離床構成をプログラム可能であり、患者に応じて変えることもできる。このようなプログラミングは、たとえば、グラフィカルユーザインタフェース66を使用する介護者によって達成される。いくつかの実施形態では、「離床補助」ボタン4368が押されたことに応答して、制御システム400は、患者が患者支持装置10を出るのを容易にするために、上部フレーム28をベースフレーム20に向かってさらに下方に垂直に下げることができる。患者または介護者は、いつでも「離床補助」ボタン4368を離して、患者支持装置10が患者離床構成に移動するのを止めることができる。
いくつかの実施形態では、「離床補助」モードで患者の離床行為を追跡することもできる。このような実施形態では、患者が「離床補助」4368を押した日時をそれに応じて患者のEMRに自動的に保存することができ、患者離床データは、離れた場所院あるコンピュータで介護者があとから確認する必要なく、患者のEMRに自動的にチャート化されるか、患者支持装置10で入力されるコマンドによってチャート化される。いくつかの実施形態では、患者のEMRにデータを入力する前に、EMRシステムコンピュータで後の確認動作が要求されることがある。しかしながら、患者支持装置10で介護者の行動によって患者のEMRに情報が保存またはチャート化されるシステムでは、同じ介護者または異なる介護者によって遠隔のコンピュータで後の動作を必要としないこともある。
図80に示すように、マットレスエンクロージャ3820の別の実施形態は、トップカバー3822およびボトムカバー3824を含む。トップカバー3822は、ジッパー3826でボトムカバー3824に固定されている。ボトムカバー3824におけるトップカバー3822間の縫い目は、外側のストリップ3828および内側のストリップ3830を使用することで保護される。ここで図82を参照すると、トップカバー3822は、外側のストリップ3828、ジッパー3826の第1の半分のウェブ3832、内側のストリップ3830にステッチ3834で連結され、カバー3822の材料は、ストリップ3828の端3836の周りに巻き付けられる。図81に示すように、下側カバー3824が包まれた後、ジッパー3826のウェブ3838に縫い付けられる。内側のストリップ3830によってジッパー3826に裏当てがなされ、カバー3822、3824の内側の材料がジッパー3826に絡んでしまう機会が減る。さらに、第1のストリップ3830は、トップカバー3822において第2のストリップによって形成されるフラップ3840が上に引っ張られると、ジッパー3826を支持する。ステッチ3834は、内側のストリップに作用して、これをジッパー3826の下側半分のウェブ3838と係合させ、それによって、ジッパーを閉じたままにしやすくする。ストリップ3828、3830は、たとえば、ショアA硬度計で約40から約85になる材料を含む。ストリップ3828、3830は、ウレタン、ポリウレタン、低密度ポリエチレン(LDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMW)、熱可塑性エラストマー(TPE)またはそれらの組み合わせを含んでもよい。
患者支持装置3910の実施形態では、フットデッキセクション3934は、左脚連続圧迫用緊締具3944および右足連続圧迫用緊締具3946につながるホース3940および3942につながる2つのポート3936および3938を含むようにされている。詳細については後述するように、開示制御システム400は、統合逐次型空気圧式装置(SCD)を動作させるためのインタフェースを提供する。
別の実施形態では、逐次型空気圧式装置(SCD)3852を収容するフットパネル3850を図139に示す。フットパネル3850は、それぞれ空気圧コネクタ3858および3860へのアクセスを提供するインデント3854および3856を有するようにされている。空気圧コネクタ3858、3860は、図77の支持体3936および3938のように機能し、フットパネル3850に形成されたノッチ3862および3864は、付随するホースディレクタリードを、フットパネル3852の反対側で患者の脚に導くことができるような理想的な配置にされている。図140の図を参照すると、ノッチ3862およびノッチ3864は、図77に示唆されるような逐次型空気圧式装置の使用時に必要とされるように、患者の下肢に直接アクセスできるように配置される。図140のフットパネル3850は、患者の搬送時に機器と消耗品を保管しやすくするのに使用される搬送棚3866を支持する。フットパネル3850は、SCD3852のコンポーネントを包囲する大きなカバー3868を有する。逐次型空気圧式装置の制御盤2734が、空間3870に配置される。同様に、ポンプ3872が空間3870に隣接する別の空間3874に配置される。
ポンプ3872は、ホース3876によってソースライン3874に接続され、ソースラインは、右バルブ3878および左バルブ3880に供給する。バルブ3878および3880は各々、それぞれのポート3858および3860に供給するチューブ3882または3884に供給する。チューブ3882、3884の各々の圧力は、回路基板2734の入力表示であるそれぞれの検知線3886または3888によって監視される。ここで図141を参照すると、チューブ3884は、ポート3860のひげ3890に接続する。チューブ3882は、同様の方法でポート3858に連通する。図143は、窪み3856およびポート3860の拡大図である。
病院用ベッド10は、制御システム400の様々なコンポーネントで説明した広範囲にわたる制御システム400を有し、それらは制御システム400のさまざまなコンポーネントにおいて説明され、それらがさまざまな機械的構造に関連しているように説明されている。しかしながら、病院用ベッド10の完全な配線図を図51Aから図51Pに示す。病院用ベッド10の電気的な機能をより良く理解するために、本明細書では、さまざまな重要な電気的コンポーネントについて説明する。左ヘッドサイドレール48は、ネットワーク接続を介してメイン制御盤2700と通信するサイドレール回路基板1182を支持する。病院用ベッド10のネットワーク構造については以下にさらに詳細に説明するが、制御システム400のいくつかのモジュールがコントローラエリアネットワーク(CAN)を介して通信することが企図されている。適切なネットワーク構造が、発明の名称が「PATIENT SUPPORT APPARATUS HAVING CONTROLLER AREA NETWORK」である米国特許第7,506,390号に記載されており、その内容全体を本明細書に援用するとともに、プロトコルおよびハードウェアを含めて当該特許に開示されたネットワーク構造を特に参照する。いくつかの通信インタフェースを含むマイクロコントローラが、このタイプの用途に適していることが分かっている。たとえば、部品番号STM32F427、STM32F429、STM 32F437を含むST Microelectronicsのマイクロコントローラ。適切なトランシーバのひとつに、Microchip社の部品番号MCP2551トランシーバがある。CANOpenデータレイヤプロトコルが適しているとともに、ネットワーク速度1Mbps。例示的な実施形態は、さまざまなコンポーネント間で使用できる複数のネットワーク接続およびプロトコルを提供する。
左ヘッドサイドレールは、グラフィカルユーザインタフェースボード67をディスプレイ65と共に含む。グラフィカルユーザインタフェースボード67には、アンテナ2706が電気的に接続され、アンテナ2706は、左ヘッドサイドレール48からの近距離通信のための機能を提供する。サイドレール回路基板1182は、近距離通信アンテナ2712および周囲光センサー2714を含む。また、サイドレール48は、上述したスピーカ1102を含み、サイドレール48に近づいてくる人や装置を識別するのにRFIDモジュール2716を使用してもよい。さらに、サイドレールは、図62および図63に示す2つ、あるいは図65に示すパネル1180など、ハードパネルのさまざまなバージョンを含む。ハードパネルは配線図には示されていないが、病院用ベッド10のほとんどの実施形態では、これらのハードパネルのいくつかの変更例が見られることを理解されたい。また、同じく配線図には示されていないのが、必要に応じてサイドレール回路基板1182およびいくつかの実施形態に接続されるライトストリップ1604である。
また、制御システム400は、ナースコールケーブル2710を介して外部通信に接続する通信ボード2708を含む。通信ボード2708は、図47Bに示すように、載置フレーム28に支持される。通信ボード2708は、図47に示唆されるようにエンクロージャ4300に収容され、エンクロージャ4300は載置フレーム28に固定されている。さらに、制御システム400は、メイン制御盤2700に直接接続された患者用ペンダント基板2724を含む。加えて、メイン制御盤2700には、USB診断ポート2718が接続される。ポート2718は、サービス技術者によるUSBポート2718を介したメイン制御盤への直接接続を可能にするのに利用可能である。
オーバーヘッドアーム2726は、ペンダント基板2724の機能と同様の機能を有する内部回路基板2406を含み、オーバーヘッドアーム基板2406は、SPIインタフェースを介してメイン制御盤2700と通信する。さらに、詳細については後述するように、サイドレール48、50の位置をそれぞれ監視し、その情報を制御システム400に提供して使用する、左ヘッドレールスイッチ2720および右ヘッドレールスイッチ2722がある。ヘッドアクチュエータ650は、図47Aに示すジャンクションボックス2410を介してメイン制御盤に接続されている。構造的に、ジャンクションボックスはヘッドデッキ28に固定された筐体2412を有し、それが上昇位置と下降位置との間から移動するときに移動する。メイン制御盤は、パン560で通信ボード2708に隣接して配置されている。メイン制御盤2700は、これを保護するエンクロージャ2414を含む。同じく図5Eに示されているのは、CPR検出スイッチ1552がメイン制御盤2700に接続されていることである。
メイン制御盤2700は、病院用ベッド10用にかなりの量のロジックを実行し、モジュール(SOM)2730メイン制御盤2702の外部装置およびシステムからの通信を制御するシステムまたはモジュールのシステムをさらに含む。Wi−Fi Bluetooth(登録商標)アンテナ2728がSOM2730に接続されている。メイン制御盤2700は、アラームと言葉によるアラートを出すスピーカー2732にも接続されている。いくつかの実施形態では、メイン制御盤は、病院用ベッド10の載置フレーム26の傾斜角を決定するために使用される加速度計2416を支持する。
逐次型空気圧式装置システム2734は、メイン制御盤2700に接続されている。左右のフットレール2736、2738の位置を決定するためのスイッチもまた、メイン制御盤2700に接続されている。ロードビーム522、524、526、528も、すべてメイン制御盤2700にも接続されている。病院用ベッド10の一実施形態は、ヘッドアクチュエータ650、補助輪アクチュエータ334、ヘッドリフト連結部29に動力を供給するHi−Loアクチュエータ252、フットエンド連結部27に動力を供給するHi−Loアクチュエータ250、関節動作する大腿部デッキ30を動かすための大腿部アクチュエータ584、フットデッキ34を載置フレーム28に対して枢動させるフット作動アクチュエータ920、フット伸縮アクチュエータ730を含む最大7つのリニアアクチュエータを持つことができる。これらのアクチュエータは各々、ポテンショメータまたはホール効果センサーのいずれかを利用した内部位置検出機能および内部電気リミット機能を備えている。
また、制御システム1700は、図12に示すように、ベースフレームのヘッドエンドに配置されたバッテリー充電ボード2740を含む。バッテリー充電ボードは、一対のナイトライト2742、2744と、ブレーキ操縦ペダルの向きを決定するセンサー242とに接続されている。また、バッテリー充電ボード2740は電話ジャック2750を含み、いくつかのナースコールシステムに対して利用可能である。バッテリー2746、2748は、バッテリー充電ボードに接続され、バッテリー充電ボード2740は、バッテリー2746、2748の充電を管理する。いずれの図面にも示されていないが、およびAC/DC電源2752が、電源コードから入力電力を得る。また、制御システムは、制御システム400のどのコンポーネントとも電気的に接続されていないが、RTL2754に記憶された情報に基づいて病院用ベッド10を識別するのに利用可能なリアルタイム位置決めタグ2754を利用する。電動駆動輪アセンブリ92用の制御盤384は、LEDボード108で、右ハンドルアセンブリ394、左ハンドルアセンブリ396、展開アクチュエータ334、ドライブモーター330を示す。また、制御盤384は、ドライブモーター330用のドライブ信号を送信するスピードコントローラ385と通信する。バッテリー386、386も制御盤384に接続されている。インジケーターシステム792の回路793も、メイン制御盤に接続される。
空気制御盤2198は、メイン制御盤2700との電気通信であるが、マニホルド2168、マットレス検出スイッチ2230、送風機2170も制御する。マットレス検出スイッチ2230は、取り付けられたマットレス用に機能を利用可能でなければならないことに関する情報を空気制御盤2198が得られるようにするために、マットレス1900などのプレミアムマットレスが空気圧システムに接続されているか否かを決定するように動作する。右サイドレール50は、左サイドレール48と同じ構造の多くを含むが、パーソナル電子装置充電ポートボード1216も含む。
通常、制御システム400は、多くの異なる構成で配置することができるが、企図される実施形態は、必要な機能に応じてネットワーク通信プロトコルを組み合わせて用いている。通信回路については、任意の1つまたは複数の通信技術(たとえば有線または無線通信)およびそれに付随するプロトコル(たとえばイーサネット(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)、WiMAXなど)を用いるように構成することができる。
病院用ベッド10のスケールシステムを動作させるためのアルゴリズム4000を、図377Aから図377Cに開示する。この処理は、ステップ4002で開始され、ステップ4004で前回の層タイムスタンプでユーザインタフェース上にウェイ位置インジケーターを表示することに進む。ステップ4006でユーザがウェイ機能を選択すると、アルゴリズムは判断ステップ4008に進み、病院用ベッド10が最適な重量計測位置にあるか否かを決定する。最適な重量計測位置にない場合、アルゴリズムは、ステップ4010で重量計測処理を続行するか否か決定するよう介護者にプロンプトを出すように進行する。判断ステップ4012で、ユーザからの入力に基づいて、アルゴリズムは判断ステップ4014に進むか、ステップ4016で計測メニューに戻る。介護者がステップ4014に進むことを選択すると、制御システム400は、それがそうであれば患者の位置が許容可能かつ安定しているかを判断し、アルゴリズムが回帰してステップ4018でプロンプトを生成する。しかしながら、患者の位置が許容可能でないか安定していない場合、アルゴリズムは、プロンプトステップ4020に進み、患者の位置および/またはスケールが不安定であることを介護者に通知するとともに、続行するかどうかを介護者に確認する必要がある。介護者が判断ステップ4022で続行することを選択すると、アルゴリズムはプロンプト4018に進む。介護者が続行しないことを選択すると、システムはスケールメニューステップ4016に戻る。
ステップ4018で、プロトコルが満たされていることを確認するよう介護者に対してプロンプトを出し、重量計測中であることを示す。次に、システムはステップ4020に進み、介護者が病院用ベッド10に触れてはならないか、そうでなければ安定した状態にしておくべき旨を示すプロンプトを追加で出す。処理ステップ4020が完了すると、アルゴリズムは処理ステップ4022に進み、重量を計測して分析する。次に、アルゴリズムは判断ステップ4024に進み、現在の重量を病院用ベッド10で許容される最大重量と比較する。アルゴリズムよりも測定された重量が最大重量を超えた場合はステップ4026に進み、介護者に条件を補正させるための指示を出す。その後、判断ステップ4028において、介護者に対して続行するか否かについてのプロンプトが出される。介護者が続行しないことにしたか、その状態がタイムアウトした場合、システムはステップ4030で基本スケールメニューに戻る。
介護者がステップ4028で続行する場合、システムは処理ステップ4032に進む。測定した重量が最大許容重量判断ステップ4024より小さい場合、アルゴリズムは処理ステップ4032に進む。処理ステップ4032、介護者に対して、以前の重量と現在の重量との差と一緒に重量が表示され、さらにその変化が閾値を上回るか下回るかに関する情報も追加で表示される。その後、介護者に対して、その重量を受け入れて記録するか否かを決定するようにプロンプトが出される。処理ステップ4032には、介護者に対して表示されるカウントダウンタイマーがある。たとえば2分間などの所定の時間内に介護者が重量を受け入れて記録しないと、システムはタイムアウトしてスケールメニューに戻る。アルゴリズムは、介護者に対して重量データを受け入れて記録するようにプロンプトが出される判断ステップ4034に進む。介護者が重量データを受け入れて記録しないことを選択した場合、アルゴリズムはステップ4036から4038の処理ステップに進み、そこで介護者は、重量を破棄するか否かの問い合わせのプロンプトを受ける。重量が破棄される場合、介護者には、ステップ4040で別の重量測定を行うか否かを問い合わせる別のプロンプトが出される。判断ステップ4042での介護者からの応答に応じて、アルゴリズムは4044でスケールメニューに戻るか、4046でメインメニューに戻る。再び判断ステップ4034に戻り、介護者が重量を受け入れて記録する場合、介護者には、処理ステップ4048で重量と時刻を病院用ベッド10に保存するようにプロンプトが出される。次に、介護者には、4050でネットワークに重量と時刻をアップロードするようにプロンプトが出され、判断ステップ4052でアップロードが成功したか否かが決定される。成功しなかった場合、ステップ4054で、介護者は、システムで失敗したアップロードがメインメニューに戻ることがプロンプト表示される。アップロードが成功した場合、処理ステップ4056のプロンプトが、保存とアップロードが成功したことを介護者に知らせる。その後、アルゴリズムはメインメニューに戻る。
アルゴリズム4060は、ユーザがグラフィカルユーザインタフェース66でスケールメニュー構造を選択し、メニュー構造がステップ4062でスケール画面に進むときに開始される。スケール画面では、ウェイ位置インジケーターと前回の風袋タイムスタンプが表示される。4064で情報が表示されている間に、ユーザは、アルゴリズムをステップ4068に進めるステップ4066で、風袋オプションを選択することができる。ステップ4068で、風袋位置インジケーター、現在の重量、前回の風袋タイムスタンプがすべて表示される。ユーザがステップ4070で風袋機能を選択した場合、アルゴリズムは処理ステップ4072に進み、病院用ベッド10を風袋引きするためのプロトコル指示が表示される。次に、アルゴリズムは、介護者が続行するか否かを決定することであった判断ステップ4074に進む。介護者が、たとえば2分間などの相応の時間内に応答しないか、介護者が続行しないことを選択した場合、アルゴリズムはステップ4064でスケール画面に戻る。介護者が続行を選択すると、アルゴリズムは判断ステップ4076に進み、病院用ベッド10が最適な風袋引き位置にあるか否かを決定する。病院用ベッド10が最適な風袋引き位置にない場合、それらの時間は処理ステップ4078に進み、介護者に対して病院用ベッド10が病院用ベッド10の間違った位置にある旨のプロンプトが出され、補正の指示がなされる。その後、アルゴリズムは処理ステップ4068に戻る。
病院用ベッド10が最適な風袋引き位置にある場合、アルゴリズムは判断ステップ4080に進み、検出されている重量と最小重量とを比較する。検出された重量が最小重量よりも軽い場合よりもアルゴリズムは処理段階4086に進み、重量が大きすぎて風袋が不完全である旨を介護者に示す。処理ステップ4086から、アルゴリズムは処理ステップ4068に戻る。重量が最小重量以下である場合よりもアルゴリズムはステップ4082に進み、介護者に対してプロセスの指示に関するプロンプトを出すとともに、進行状況のインジケーターが表示される。次にアルゴリズムはステップ4084に進み、重量が取得および分析される。その後、アルゴリズムは処理ステップ4088に進み、風袋が生じて病院用ベッド10のメモリに保存された時刻と一緒にゼロが保存される。処理はステップ4090に進み、以前のゼロからの変化と一緒にゼロが表示される。風袋重量の変化が閾値より大きい場合、システムは介護者に対して、風袋引き操作を再度行うことを検討するようにプロンプトを出す。その後、処理はステップ4100に進み、メインメニューに戻る。
電動駆動輪アセンブリ92が病院用ベッド10のネットワーク上の他のノードと通信するための制御盤384を有する制御システム400に利用可能な広範な情報があれば、性能を大幅に改善する機会が得られる。一連のアルゴリズムを、病院用ベッド10から入手可能な情報を利用して電動駆動輪アセンブリ92の動作を概略した図379から図384に示す。図379に示すアルゴリズム4110は、電動駆動輪アセンブリ92の適切な動作モードを決定するために制御盤384の制御ロジックによって操作される状態図である。最初の状態4112において、駆動は展開されていない。これは、駆動輪214がアクチュエータ334によって床に接触するように展開されていないことを意味する。アルゴリズムは、AC電源が存在するかどうかを評価する判断ステップ4114に進む。AC電源が存在する場合、アルゴリズム4110は処理ステップ4116、2つバッテリー386、386を充電する。また、アルゴリズムはステップ4118に進み、ソフトウェアをアップグレードする機会を評価し、アップグレードされたソフトウェアが利用可能であれば更新を実行する。その後、処理は状態4112に戻る。判断ステップ4114でAC電源が存在しないと決定されると、アルゴリズムは判断ステップ4122に進む。ブレーキがオンであるか否かを決定する。ブレーキがオンの場合、駆動は展開されないので、アルゴリズムは駆動が展開されていない状態4112に戻る。判断ステップ4120でブレーキがオンではない場合、アルゴリズムはドライバー要求がなされた場合に駆動を展開することが許容可能であることを確認して状態4122に進む。
図380に示すアルゴリズム4124は、ステップ4126で開始して判断ステップ4128に進み、システムの使用とエラーを監視して病院用ベッド10の電動駆動が動作しているか否かを決定する。動作していない場合、アルゴリズムはスタート4126にループバックする。電動駆動が動作している場合、ステップ4130で、制御システム400は、電動駆動の動作時間に関するデータを収集する。次に、アルゴリズムは処理ステップ4132に進み、制御システム400によって、駆動電流、ロードセルからの患者の重量、バッテリーの充電統計、バッテリーの充電レベルならびに、車輪の回転数、スリップまたは衝突に関する性能データをはじめとする性能データを収集する。その後、アルゴリズムは処理ステップ4134に進み、バッテリー充電に残っている推定透明時間数と平均駆動電流を計算する。この情報は、処理ステップ4136で制御盤384によって収集され、サービス担当者がアクセス可能なメイン制御盤2700に転送される。
もうひとつのアルゴリズム4140を、図381Aから図381Cに示す。このアルゴリズムは、病院用ベッド10の他のシステムから入手可能なデータに基づく電動駆動輪アセンブリ92の動作に関するものである。最初のステップ4142で、電動駆動輪アセンブリ92の制御盤384は、4つのロードビーム522、524、526、528から入手可能なロードビームデータを読む。制御ボード384は、病院用ベッド10の他のシステムからのロードビームデータまたは他の信号を利用して、制御盤384は、判断ステップ4144で、病院用ベッド10に患者がいるか否かを決定する。患者が存在する場合、アルゴリズムは処理ステップ4146に進み、患者の重量に基づいて、ダウンフォース、電流制限、速度を可変値に設定する。次に、アルゴリズムは処理ステップ4148に進み、重心と患者の位置を計算する。この情報は、患者の位置を分析して病院用ベッド10が搬送に最適な高さにあるか否かを決定する判断ステップ4150で使用される。最適な高さではない場合、アルゴリズムはステップ4152に進み、介護者に対して患者の位置と病院用ベッド10の高さを調整するよう警告するプロンプトを出し、処理ステップ4148に戻る。
その判断4150が、病院用ベッド10が適切な高さであるということだった場合、アルゴリズムは判断ステップ4154に進み、サイドレール位置スイッチ2720、2722、2736、2730からの信号に基づいて、すべてのサイドレールが上がっているか否かを評価する。すべてのサイドレールが上がっていないと制御盤384が決定した場合、アルゴリズムは、介護者に対するアラートをプロンプト表示して、駆動が駆動輪214が展開されるのを防ぐ処理ステップ4156に進む。すべてのサイドレールが上がっている場合、アルゴリズムは処理ステップ4158に進み、駆動輪214を展開する。ユーザからのドライバー要求が受信されると、ロジックはメイン制御盤2700にある加速度計4156からデータを読み始める。加速度計からのデータは、判断ステップ4158で病院用ベッド10が水平であるかどうかを決定するために使用される。病院用ベッド10が水平である場合よりもアルゴリズムは処理ステップ4160に進み、駆動動作に標準的な電力制限を維持する。病院用ベッド10が水平でない場合、アルゴリズムは判断ステップ4162に進み、病院用ベッド10が傾斜を上っているか傾斜を下っているかを決定する。加速度計データから病院用ベッド10が傾斜を上って進んでいることがわかる場合、アルゴリズムは処理ステップ4164に進み、傾きに応答して動力を増加させ、電動車輪214のブレーキを制限または解除する。病院用ベッド10が傾斜を下って移動していると制御盤384が決定した場合、処理ステップ4166が呼び出され、制限するためにさらに力が加えられ、電動駆動輪アセンブリは能動的なブレーキを開始することができる。いずれの場合も、アルゴリズムは次に、処理ステップ4168、2つ駆動輪が回転しているか否かを決定することに進む。その後、アルゴリズムは判断ステップ4172駆動輪の動きが加速度計から得られるデータと一致するか否かを決定するのに進む。一致する場合、アルゴリズムは処理ステップ4172に進み、動作が普通に維持される。駆動輪の動きが加速度計から検出された動きと矛盾する場合、アルゴリズムは処理ステップ4174に進み、状態が診断されてユーザに対してアラートが出される。どちらの場合でも、アルゴリズムは処理ステップ4176に進み、動作を監視し続ける。処理ステップ4144における評価によって、病院用ベッド10に患者がいないことが示された場合、それがアルゴリズムは処理ステップ4178に進んで、誰もいない病院用ベッド10の動作条件を設定することになろう。
図382に示すアルゴリズム4180は、電動輪214を展開する要求に応答する際に制御盤384によって適用されるロジックについて説明している。処理は、展開要求の受信時に始まるステップ4182から開始される。これらのうち他のものは、制御盤384が一時的な要求または不注意による要求に応答する機会を減らすステップ4184で、ビルトイン遅延に進む。遅延終了後、アルゴリズムはステップ4186に進み、アクチュエータ334への動力を段階的に上げるためにパルス幅変調を用いて車輪展開のランプを開始する。パルス幅変調ステップが完了すると、アルゴリズムはアクチュエータ334のスイッチの作動を監視するプロセス4187に進み、アクチュエータ334が完全に展開されたことを確認する。4188を進め、アクチュエータ334のモータを動作させるために使用されるHブリッジ回路にブレーキを使うアルゴリズム。Hブリッジのブレーキステップが完了すると、アクチュエータが展開されたことを確認するプロセス4190へ進んだ後、アイドル処理4192に進む。停止要求が制御盤384に転送されるなど、展開時に条件が変わると、アルゴリズムは展開を停止するプロセス4194に進んだ後、プロセス4188に進み、Hブリッジブレーキを使う。いくつかの例では、展開中に、電動輪214を後退させる要求がなされることがある。そのような場合、彼らのオーガは方向変更機能を開始するプロセス4196に進む。プロセス4188への進行時。
図383に示すアルゴリズム4200では、システムは、後退要求が受信されるまでアイドル状態4202を維持した後、彼らは彼らを、遅延を適用する処理4204に進む。遅延が終了すると、プロセス4206が呼び出され、後退アクチュエータ334をパルス幅変調する。パルス幅変調ステップが完了すると、アルゴリズムはプロセス4208に進み、アクチュエータ334で適切なリミットスイッチが満たされるまで後退し続ける。リミットスイッチが満たされると、アルゴリズムはプロセス4210に進み、入力および出力が安定すると、アルゴリズムはアイドル状態4212に進む。しかしながら、アクチュエータ334の後退中に停止要求が読み受信されると、それらの時間はプロセス4216まで進んで後退を停止し、処理ステップ4210に進む。場合によっては、アルゴリズムで展開要求をすることができ、アクチュエータ334の動きの方向を変更するプロセス4214に進む。その後、アルゴリズムは再び処理4210に進む。
さらに別のアルゴリズム4220は、電動駆動輪アセンブリ92の動作のための制御盤384への動力の制御に対処する。図384を参照すると、電動駆動輪アセンブリが電力オフ状態4222にあるとき、パワーアップ要求がアルゴリズムをパワーアップ遅延プロセス4224に進めることになる。102回目の遅延が終了すると、要求は有効であるとみなされ、アルゴリズムはコントローラのパワーアップ要求が進められるプロセス4226に進む。アルゴリズムはプロセス4228に進み、コントローラをパワーアップする前に100msの遅延が経過するのを待つ。プロセス4230は、遅延が経過するのを待って、アルゴリズムは駆動制御盤が電力供給されている状態に進む4232。アルゴリズムは、パワーダウン要求を受信すると遅延を待つプロセス4234に進み、遅延タイマーが経過すると電動車輪アセンブリが4236で電源オフ状態に戻る。
図70に示す画面2500の別の実施形態では、マットレス1900がない場合には、ステータスセクション2438の部分2464に利用可能な機能がないため、ここには何も表示されない。同様に、アクチュエータ730がない場合、フットデッキ34の電動伸縮がなされないため、脚制御後退セクション2294は空白である。画面2500の実施形態において、セクション2460には、患者位置監視システムがアクティブではないことを示すアイコン2502が表示され、テキストボックス2504に、患者位置監視システムのアラートのステータスを説明する文字が出る。テキストボックス2504および図68のテキストボックス2468は一時的に表示されるが、たとえば5秒間など一定の時間が経過すると表示されなくなる。図144の画面2510で示されるディスプレイには、アラートメニュー構造2410を呼び出すアラートアイコン2590がアクティブな状態で示されている。図144から図180は、アラートメニュー構造2410のさまざまな画面を示し、アラートアイコン2590がアクティブになると、画面2512が表示される。画面2512には、対話セクション2442が、情報セクション2436およびステータスセクション2438の上に重なって拡大された状態で含まれている。画面2512には、病院用ベッド10の離床アラートメニュー構造に付随する仮想ボタン2514と、図145に示すような離席メニュー構造に付随する仮想ボタン2516とを含む2つの選択肢が表示される。
仮想ボタン2514がアクティブになると、メニュー構造は図150に示す画面2518に進む。しかしながら、病院用ベッド10が支えている重量が軽すぎる場合、重量が軽すぎるためアラートシステムを設定できなかったことを示す文字と一緒に画面2520が表示される。介護者がホーム画面2404に戻るためには、仮想ボタン2522をアクティブにする必要がある。仮想ボタン2522がアクティブにされないと、2分間など一定時間の経過後に画面2520はタイムアウトしてホーム画面2404に戻る。病院用ベッド10上の重量が重すぎる場合、病院用ベッド10の離床アラートは設定されず、重量が重すぎるためシステムを設定できなかったことを示す文字と一緒に画面2524が表示される。同時に、介護者がホーム画面2404に戻ることができるようにする仮想ボタン2522が表示される。画面2520と同様、画面2524もタイムアウトする。
いくつかの例では、病院用ベッド10が適切な位置にないか、患者が病院用ベッド10の上で適切な位置にいない場合に、病院用ベッド10の離床アラートが設定されない。制御システム400は、グラフィカルユーザインタフェース66の画面2526で病院用ベッド10の離床アラームを設定できなかった旨を文字で示すとともにテキストプロンプト2532を出し、介護者に対して、病院用ベッド10を水平にして再度システムの設定を試すよう示唆する。画面2526は、一定時間経過後にタイムアウトするか、そうでなければ、ホーム画面2404に戻るために画面2526上に表示される仮想ボタン2522をアクティブにしてこれを閉じることができる。患者が病院用ベッド10の上で適切な位置にいないと制御システム400が判断すると、画面2528が表示され、病院用ベッド10の離床アラームを設定できなかったことが通知される。画面2528は、介護者に対して、患者を中央に寝かせてから病院用ベッド10の離床を設定するよう指示するテキストプロンプト2530を出す。介護者には、システムをホーム画面2404に戻す仮想ボタン2534をアクティブにするか、患者を正して仮想ボタン2536をアクティブにし、もう一度病院用ベッド10の離床アラートの設定を試みるかの選択肢が与えられる。
エラーが検出されなければ、画面2518が表示され、病院用ベッド10の離床アラートを3つのモードのうちの1つに設定するための3つの仮想ボタン2540、2546、2548を選ぶか、病院用ベッド10の離床アラートシステムをオフにしてホーム画面2404の表示に戻る仮想ボタン2550選択肢が介護者に与えられる。介護者が仮想ボタン2540を選択すると、病院用ベッド10の離床アラートは、患者の位置の変更を検知するように設定され、患者が位置を変えるとアラートが発せられる。この設定は病院用ベッド10の離床アラートメニュー構造2412で利用可能な3つの設定のうち、最も敏感である。仮想ボタン2540が選択されると、病院用ベッド10の離床アラートシステムが設定されている間は、図152に示す画面2552が表示され、大きな位置モードアイコン2560と一緒に位置モードが設定されていることが文字で通知される。位置モードが設定されると、ステータスセクション2438にアイコン2560が表示され、病院用ベッド10の離床アラートが設定されたことを示すテキストプロンプトが一時的に出た状態で図153に示す画面2554が表示される。
仮想ボタン2546がアクティブになると、図154に示す画面2556が表示される。仮想ボタン2546は、病院用ベッド10の離床アラートの離床モードをアクティブにする。このモードでは、制御システム400は患者が病院用ベッド10の端に向かって移動しているか否かを判断するための監視を行い、患者が病院用ベッド10を出ようとしていることを示す。そのような動きが生じていると判断すると、制御システム400は、アラート状態が存在することを示す。離床モードが設定されている間、離床モードが設定されていることをユーザに通知するテキストプロンプトと一緒に、アイコン2462が拡大されて画面2556に表示される。離床モードの設定に成功すると、図155に示す画面2558が表示される。画面2558では、病院用ベッド10の離床アラートシステムがアクティブである旨が一時的にテキストボックス2504に表示され、ステータスセクション2438には設定されたアラートのタイプがアイコン2462で表示される。
画面2518の仮想ボタン2548が選択されると、患者が病院用ベッド10から完全に離れた場合にのみ、図151に示す画面2562(この画面には、仮想ボタン2548に付随するモードである病院用ベッド完全離床モードであることをユーザに知らせるテキストメッセージ2564が表示される)にアラートが出されることになる。ユーザは、仮想ボタン2566をアクティブにして、そのモードでよいことを確認し、病院用ベッド完全離床アラートを設定できるようにするか、仮想ボタン2568を選択して病院用ベッド完全離床モードをキャンセルし、画面2518に戻るかしなければならない。仮想ボタン2566がアクティブになると、病院用ベッド完全離床設定が設定されていることをユーザに通知するテキストプロンプトと一緒に、病院用ベッド10からの完全離床を示す大きなアイコン2572が表示された状態で、図156に示す画面2570が表示される。病院用ベッド完全離床アラート設定が設定されると、病院用ベッド10完全離床アイコン2572がステータスセクション2438に表示されるとともに、テキストボックス2502が一時的に表示された状態で、図157に示す画面2574が表示される。
離席アラートメニュー構造2414の設定に付随する仮想ボタン2516がアクティブになると、図158に示す画面2576が表示され、ユーザに仮想ボタン2578または仮想ボタン2580をアクティブにする機会を与える。仮想ボタン2580は、アラートメニュー構造2410を終了して、ホーム画面2404を表示させるものである。仮想ボタン2578がアクティブであれば、患者は適切な状態で図60に示す椅子2582にいる。
離席アラートメニュー構造2414の設定に付随する仮想ボタン2516がアクティブになると、図158に示す画面2576が表示され、ユーザに仮想ボタン2578または仮想ボタン2580をアクティブにする機会を与える。仮想ボタン2580は、アラートメニュー構造2410を終了して、ホーム画面2404を表示させるものである。仮想ボタン2578がアクティブであれば、患者は適切な状態で図60に示す椅子2582にいる。その後、離席が設定されている間は図159に示す画面4390が表示される。離席アラートが効果的に設定されると、メニューは図160に示す画面4392に進む。これは、テキストボックス2504で離席状態を示し、離席アラートアクティブアイコン4394をステータスセクション2438に表示するホーム画面である。履歴アラートの設定でホーム画面がタイムアウトすると、メニューは図165に示す画面4396に進む。同様に、図155に示すホーム画面がタイムアウトすると、離床がアクティブである間は、どの設定がアラートの対象になっているのかに基づいて適切なアイコンを表示することを含めて、図161に示す画面4398が表示される。
椅子のアラートが設定されているが、患者が椅子にいない場合、図164に示す画面4400が表示される。画面4400は、介護者に、仮想ボタン4402をアクティブにすることによってアラートをオフにする機会を与える。また、制御システム400は、病院用ベッド10と他の装置またはシステムとの間の通信が失われたかどうかを介護者に知らせるようにも動作可能である。たとえば、ナースコールケーブルまたはBluetooth(登録商標)接続が失われた場合は、図166に示す画面4404が表示される。仮想ボタン4406は、介護者がメッセージを確認してホーム画面に戻ることができるようにするものである。メッセージはタイムアウトせず、注意が向けられるまで表示されつづける。ただし、有線接続が失われると、制御システム400は、Bluetooth(登録商標)などの無線接続で自動的に接続する。
離床アラートが作動すると、アラーム条件が満たされたことを示すアイコン4410と一緒に、図167に示す画面408が表示される。仮想ボタン4412は、介護者がアラームの音を消すことができるようにするものである。患者がベッドにいる状態でアラームが消音されると、メニュー構造は図168に示す画面4414に進む。カウントダウンタイマーにアラート再開までの時間を表示した状態で監視システムは30秒以内に監視に戻る。介護者は、複数の仮想ボタンのうち、仮想ボタン4416で1分間の消音アラート延長を選択することができる。仮想ボタン4418をアクティブにすると、アラートをオフにすることができる。仮想ボタン4420をアクティブにすると、患者を椅子に移動させはじめることができる。仮想ボタン4422を使用すると、アラートの消音を5分間延長することができる。仮想ボタン4424では、アラートが再開される。離席システムがBluetooth(登録商標)で利用できないときは、仮想ボタン4420が表示されないことに注意されたい。
仮想ボタン4416が選択されると、1分間のカウントダウンタイマーがアクティブになった状態で、図169に示す画面4426が表示される。5分間の仮想ボタン4422が選択されると、図170に示す画面4428が表示される。仮想ボタン4416、4418、4420、4422、4424はいずれも、画面4426と4428のどちらでも利用できることに注意されたい。画面4408で仮想ボタン4412が選択されると、メニュー構造は直接、患者が再びベッドに入るのを待っていることを介護者に伝える画面4430に進む。おそらく介護者は、アラートをオフにせず、患者が離床したことを認識しているであろう。仮想ボタン4420は、画面4430で利用可能である。離床アラートの間に仮想ボタン4420が選択されると、メニュー構造は常に図174に示す画面4432に進む。画面4432には、患者が椅子に戻るのを待っているというプロンプトが表示される。アラートをオフにする仮想ボタン4418は、画面4432で利用可能である。介護者が画面4434または4432から離れようとすると、テキストボックス2504でアラームが消音されていることが示された状態で、図172に示すホーム画面が表示される。
画面4432が表示されている間に患者が椅子に座ると、メニュー構造は図158に示す画面2576に戻る。
離席アラートがアクティブで患者が椅子から離れると、図175に示す画面4440が表示される。仮想ボタン4412が利用可能であり、患者が椅子にいる間にアクティブになると、椅子モニタは図176に示す画面4442に示すように30秒後に監視を再開する。患者が椅子にいない場合、メニュー構造は図179に示す画面4444に進み、椅子モニタは患者が椅子に戻るのを待つ。介護者は、画面4442で、仮想ボタン4422 444 16のいずれかを選択して、消音アラートを延長することができる。また、アクティブになると患者をベッドに移動させることができる仮想ボタン4446も表示され、患者がベッドに移ると、図180に示す画面4448が表示される。アラートをオフにする仮想ボタン4418も利用可能であり、仮想ボタン4418がアクティブになると常に、システムはホーム画面に戻る。わかりやすくするために、画面4450または4452は、それぞれ仮想ボタン4416または仮想ボタン4422がアクティブになった場合にのみ表示されることを理解されたい。画面4448がアクティブである間に患者がベッドに戻ると、メニュー構造は図155に示すベッド監視に戻る。
スケール用ゼロ設定メニューの流れ2418を参照すると、メニュー構造は図188に示す画面4460から開始される。スケールアイコン2598が選択されると、メニュー構造は図189に示す画面4462に進む。ゼロ設定仮想ボタン4464を選択すると、画面4466に進み、ユーザは、新たな患者の仮想ボタン4468と再びゼロ設定をする仮想ボタン4470のいずれかを選択することができる。新たな患者の仮想ボタン4468を選択すると、図183に示すリマインダー画面4472に進む。ユーザは、メニュー構造を画面4466に戻す仮想ボタン4474を押してキャンセルするか、メニュー構造を図181に示す画面4478に進める仮想ボタン4476を選択するかを選ぶことができる。あるいは、ユーザは、続行ボタン4480を選択することにより続行することを選択することができる。これを選択すると、図184に示すプロンプトでベッドをゼロモードにする画面4482に進む。ベッドのゼロ設定に成功すると、メニュー構造は図187に示す画面4484に進む。画面4484がタッチされると、メニュー構造は図186に示す画面4486に進む。これは、患者のためにベッドの準備ができていることを示すホーム画面である。画面4486がタイムアウトすると、メニュー構造は画面4488に進み、図185に示すように、明るさを落とした画面に「新たな患者のために準備ができました」というメッセージが表示される。患者がベッドに載せられるまで、ベッドサイドが斜行する。画面4482の動作時のいくつかの例では問題が検出され、システムは図182に示す画面4490に進む。介護者は、エラーに対処して処理を再開しなければならない。
ベッドの位置が画面4472でずれている場合、メニュー構造は図191に示す画面4492に進む。ユーザにはベッドの位置を調整する機会が与えられ、適切な位置になったら、メニュー構造が画面4482に戻って処理を再開する。エラーの発生時にベッドが正しい位置にある場合、メニュー構造は画面4494に進み、介護者に対してベッドを調整するよう促す。
介護者が画面4466で再びゼロ設定をする仮想ボタン4470を選択すると、メニュー構造は図196に示すリマインダー画面4500に進む。介護者は、仮想ボタン4482をアクティブにして続行することができ、仮想ボタン4474をアクティブにして画面4466に戻る。介護者が続行を選択すると、システムは図197に示す画面4502に進み、ゼロ設定の成功で画面4504になる。この差が許容可能な変化の範囲内にあれば、画面4506が表示されて介護者に対するプロンプトが表示される。重量が重すぎる場合、画面4508が表示され、処理が再開され、10が完了し、メニュー構造は、ゼロスケールのホーム画面である図199に示すメニュー4510に進む。スケール動作をロックすることができ、図195に示す画面4512が表示されて、問題を解決することを介護者に促すことに、注意されたい。
ここで、図67に示すスケール重量計測メニュー構造2424を参照すると、処理は、図208に示す画面4520で開始される。スケールアイコン2598が選択され、メニュー構造は図210に示す画面4522に進む。計測の仮想ボタン4524が選択されると、メニュー構造は、図211に示す画面4526に進む。仮想ボタン2566が選択されると、図212に示すように表示される画面4528で重量が取得される。ユーザが保存の仮想ボタン4530を選択することを選ぶと、図213の画面4532に示すように重量が保存される。次に、メニュー構造は、図225の画面4534に進む。ここで、ユーザは重量をチャートにするか否かを質問される。仮想ボタン4536に付随する「はい」を選択すると、患者が特定されるかどうか、図226の画面4538に進む。患者の特定後、仮想ボタン4536をもう一度選択する必要があるかどうかを確認するステップがある。これによって、メニューの流れは画面4540に進み、介護者がログインした後、メニュー構造が画面4542に進んで、介護者に対して追加の情報をチャートにするか否かを決めるように促す。以上は、エラーがなく情報にも問題がない場合の段取りである。
たとえば、図200の画面4544で、ユーザに対して、スケール操作でロックを解除するように促すことができる。図205に示す画面4546では、患者が所定の位置にいない場合またはベッドの要素が許容可能な範囲から外れている場合には、スケールが動作しない。図201に示すように、プロンプトの表示によって、介護者がとるべき行動を特定することができる。しかしながら、介護者がベッドを許容可能な位置まで動かすと、この変更が、図201の画面4548に示すように画面表示される。画面4548にはチェックマークが加えられ、適切な変更がなされたことが示される。図2012の画面4550図203の画面4552への遷移でも同じ処理が行われる。
ここで図204に示す画面4554を参照すると、キログラムアイコン4556は、前回の重量を4558に表示させる。これによって、現在の重量との比較ができる。同じ機能が、単位がポンドで図207に示す画面4560にも存在する。図206の画面4562を参照すると、このシステムでは、ベッドが適切な位置になくても重量を計測することができる。しかしながら、最適な位置にないため重量が正確ではないことを個人が認識しておく必要がある。図209に示す画面4564は、計測されて画面4528で受け入れられた重量を、図214の画面4566に示すなどのプロンプトで保存するときに画面4564に示すようにポンドに換算して保存することができるなど、誤った単位で重量を計測すると何が起こるかを示す。重量が保存されないと、介護者には、図215に示す画面4568で重量を破棄するか元に戻すかの選択肢が与えられる。重量の破棄が選択されると、図216に示す画面4570でプロンプトによる確認がなされる。エラーが生じた場合、プロンプト画面では、介護者のために図217に示す画面4572などで問題を特定し、介護者に対して患者を中央に寝かせて再方向付けを試みるように促す。図218および図219は、別のエラーメッセージを示す。
図221では、介護者がチャートを作成しようとしているときに患者が特定されないと、プロンプトが表示される。チャート問題は、図222のプロンプトで解決される。介護者が、図227の画面4540で間違ったパスワードを入力しようとすると、図223のプロンプトが表示される。また、システムは、自動化チャート作成が利用できないかどうかを、図224に示すようにして介護者に通知する。
チャートメニュー構造2428を参照して、一例としての画面の流れを図249から図267に示す。ナビゲーションは図255で開始される。ここで下向きの矢印を選択し、メニューセクション2442を進める、チャートアイコン2596を出した状態を図256に示す。チャートアイコン2596を選択すると、図257に進む。しかしながら、図257の前に、図248に示すようなエラーが発生することがある。エラーが発生しなければ、図257から図258または図249のいずれかに構造を進めることができる。図257で「はい」を選択すると、介護者がログオンできる図258に進む。例示的な実施形態では、何もせずに2分が経過すると、その介護者がログオフされる。このような場合、画面、図250が表示される。ログインすると、メニューは図259に進む。図259に開示された画面で選択肢を選択すると、他の画面に進むようプロンプトが表示される、位置を直すことを選択すると、図263に進む、患者の安全性を選択すると、図264に進む。図264は、図267に進む。図259で痛み/尿瓶を選択すると、図260に進む。患者が図259でチャートの項目を選択すると、メニュー構造は図251に進む。図251から、メニューは図254に進む。しかしながら、システムがデータを送信できない場合、メニューは図252に進み、図252から図253に進む。図257で何も選択されないと、図249が表示される。介護者が図258のログインに失敗した場合、図262が表示される。図263からは、図265または図266が呼び出される。266が呼び出される。図256で接続が試みられると、図261が表示される。
図67の表面メニュー構造を参照すると、図229から図247は、図238の画面で開始される基本的な画面の流れを含む。表面アイコン2592の選択時、メニュー構造は図239に進む。左への***変換機能が選択されると、メニュー構造2図240を進めるが、そこではコンフォート機能は表示されない。これは、***変換の補助時や最大膨張機能のときにはコンフォート機能を利用できないためである。メニュー構造は図234に進むよりもテキストプロンプトが表示される。次に構造は図235に進んで***変換機能がアクティブになることが、メニュー構造を図236に進める。メニュー構造内で回転機能がアクティブされる図235に進むと、図236に進む。図236は、カウントダウンタイマーを含めて進行中の***変換機能のステータスを示す画面を表している。左への***変換時、通常機能、右への***変換機能、最大膨張機能はいずれも利用可能であることに注意されたい。次に、メニュー構造は図237に進む。機能がアクティブである間もホーム画面を表示できるため、図237は、進行中の***変換を示すホーム画面を示している。
場合によっては、ターンアシストが開始に失敗する。そのような場合、メニュー構造はプロンプトを表示する図230に進む。別のプロンプトを図231に示す。ユーザが図240で右への***変換を選択すると、メニュー構造は図232に進んで注意喚起のプロンプトを出し、図233に進む。ここでは、サーフェスメニューがカウントダウンタイマーと一緒に表示される。仮にサイドレールが下がっているなど、場合によっては、図229に示すように***変換補助が無効になる。
別の経路を選択して、図239でコンフォート機能が選択された場合、メニュー構造はコンフォート機能が強調表示される図241に進む。コンフォート機能が選択されると、メニュー構造は図242に進む。そこではユーザは、ゾーンごとに快適さを調整することができ、あるいは、患者が患者用ペンダントからの快適さを調整できるようにすることができる。場合によっては、コンフォート調整を利用できないことがある。以下に説明するように、コンフォート調節が利用可能な選択肢ではないようにベッドを構成することができる。
図244は、図240に示すエアサーフェス制御画面から選択することができる最大膨張機能に付随する一連の画面を開始する。強調表示によって示されるように図244で最大膨張機能が選択されると、メニュー構造は、最大膨張の残り時間を示す図245に進む。次にメニュー構造は、図245から、空気面のステータスを表示するホーム画面である図246に進む。最大膨張機能がタイムアウトすると、図247でプロンプトがポップアップして介護者に通知し、タイマーをリセットすべきかどうかを問い合わせる。
ここで、Bluetooth(登録商標)メニュー構造2426を参照すると、図268から図285は、Bluetooth(登録商標)メニュー構造に関する。Bluetooth(登録商標)メニュー構造は図272から始まるが、図272では、メインメニューセクション2440にBluetooth(登録商標)アイコン2602を示していない。したがって、ユーザは、図272の画面の右下隅にあるナビゲーション矢印を使用してナビゲートして、図273に示すようなBluetooth(登録商標)アイコンを出す必要がある。Bluetooth(登録商標)アイコン2602を選択すると、接続されたコールライトを示す利用可能なデバイスのリストが提供される図274に進む。ユーザは、メニュー構造の画面に触れることによってデバイスのうちの1つを選択することができ、デバイスを接続するために図275に進む。場合によっては、別のデバイスがBluetooth(登録商標)接続を検索している場合、図268が表示される。図269において、グラフィカルユーザインタフェース66は、デバイスに接続するためのプロンプトをユーザに提供する。
接続が図275で完了している場合、メニュー構造は、接続または切断可能な他の利用可能な装置を示す図276に進む。Bluetooth(登録商標)メニュー構造がタイムアウトすると、図277に示すホーム画面が表示され、Bluetooth(登録商標)接続が確立されている場合は、Bluetooth(登録商標)アイコンを表示する。図275で接続が失敗した場合、図278は、問題を解決するためのプロンプトを表示する。図279は、装置の切断を助ける。図280は、ベッドをBluetooth(登録商標)コールライトに接続する一助とするためにベッドが搬送された後に表示されるプロンプトである。その後、メニュー構造は図281に進んで接続を助ける。図282は接続が行われていることを示し、図285では、接続の完了を確認する。一方、ベッドが部屋に戻ってすぐにBluetooth(登録商標)接続を行う場合、装置を切断する機会を与える図238のプロンプトなどのプロンプトが表示され、図284で正しく接続された。
図286から図352はいずれも、設定メニュー構造2430で表示される画面である。介護者と2つのテクニカルサポートチームが、設定メニュー構造を通してさまざまな設定を利用できる。
図354から図376は、グラフィカルユーザインタフェースから制御される逐次型空気圧式装置の操作で支援される画面のスクリーンショットである。
上述したように、病院用ベッド10では、病院用ベッド10のコンポーネントと病室のアクセサリとの間ならびに、電子カルテを含む外部情報システムとの間で通信が進行中である。このような幅広い通信リンクにおける課題の1つに、セキュリティとデータの整合性を維持する機能がある。デバイス間でのセキュアな通信の必要性に対する解決策のひとつとして、公開鍵インフラストラクチャ(PKI)による手法を用いることがある。
PKIは、公開鍵暗号の上に基づいている。公開鍵暗号方式は、暗号化する鍵と解読する鍵の2つのリンクされた鍵を使用する点で対称暗号とは異なる。対称暗号法では、暗号化アルゴリズムEがプレーンテキストのメッセージMと鍵Kを入力として受け取り、暗号文Cを生成する。解読アルゴリズムは、暗号文Cと鍵Kを入力として受け取り、プレーンテキストのメッセージMを生成する。すなわち、
E(M,K)=C
D(C,K)=M
である。
メッセージが暗号化されると、アルゴリズムを実施する上で何らかの障害があるか暗号解読が劇的に進歩するかでもないかぎり、解読できるのは鍵のコピーを持つ者にかぎられる。ただし、鍵さえあれば誰でも解読することができる。あるいは、それを解読し、修正し、再暗号化する。あるグループがメンバー間でメッセージを暗号化したい場合は、全員が同じ鍵を共有するか、独立した1対1の会話の各々で鍵が必要になる。1つ目の手法は安全性が非常に乏しく、2番目の手法は扱えないほど非常に速くなる(キーの数はn×(n−l)/2)。
公開鍵暗号では、公開鍵Pkと秘密鍵pkを使用する。暗号化/解読アルゴリズムも同様に動作する。
E(M,Pk)=C
D(C,pk)=M
公開鍵暗号の利点として、公開鍵を公開しながら秘密鍵を秘密にしておくことがある。これによって、鍵の対を持っている者に対して一方通行でメッセージを送信することができるようになる。これには、鍵のスケールを集めたものを会話の当事者の数に比例して維持するという利点がある。さらに、プレーンテキストのメッセージを、秘密鍵を使用して暗号化することができる。また、法的拘束力を持って文書を実行したり電子的に行動したりするための証明をする手法も可能になる。
これによって、親ノードまたは祖父母ノードのうちの2つが相互認証をすることができるようになる。(標準的な鍵交換プロトコルを使用して)セキュアなチャネルが確立されると、2人の当事者は、共通の親に到達する証明書の鎖と一緒に公開鍵を交換することができる。その時点で、各当事者は、すべての世代を通じて署名を検証し、いずれも同じ「組織」の一部であると保証することが可能である。
なお、同じスキームを使用して、孫4246、4248、4250から親認証局4242、4244およびデバイスに権限を委任できる点に注意されたい。たとえば、認証局は、以下の文を証明することができる。「[Delegated (certificate authority1) Public Key 4242]はクラス1のデバイス公開鍵に署名し、操作Zを委任する」。これを受けて、委任された認証局1 4242は、デバイス1.1の公開鍵に署名し、それに「delegate operation Z」を追加することができる。ここで、仮に4242が4246に接続する際、その公開鍵を「Delegated certificate authority1」公開鍵と一緒に4246に送信する。ノード4246は、自己の公開鍵と「Delegated certificate authority2」公開鍵で応答することになる。各デバイスは、ルート認証局の公開鍵の独自のコピーを使用して、委任された認証局および認証後の委任された認証局の署名を検証して、デバイスの公開鍵を検証する。この検証後、「Device 1.1」が「operation Z」を要求するつもりであるというステートメントに署名し、それを「Device 2.1」に送信する。これで「Device 2.1」は「Device 1.1」からの認証済みの公開鍵を持ったため、それを使用して要求に対する署名を検証することができる。また、「Device 1.1」の親からの付加された委任ステートメントを有するため、それ以降に受信する「operation Z」の実行要求を可能にするように自らを構成することが可能である。
もちろん、十分なメモリが利用可能であれば、親認証局と署名の組を最初の交換後にキャッシュ保存して、最後に必要とされてからある程度の時間が経過した後に消去することもできる。
図386Aおよび図386Bに概略的に示すものなど、病院用ベッド10が動作する環境では、各製造元が自己に関連する通信の認証局として機能して鍵のペアを生成することができる。製造元では、手作業で鍵を送信する形で公開鍵をルート認証局に提出する。ルート認証局すなわちこの場合は病院用ベッド10のデバイスは、認証局の公開鍵に署名した後、製造認証局に対してデバイス鍵に署名する権限を付与し、これらの鍵、特定操作をさらに委任するマニフェストを作成してデジタル署名をすることになる。これは、デバイスが権限を委任できる点で有益であろう。たとえば、リフト装置4252に、特定モデルの病院用ベッド10を関節動作させることを要求する権限を委任することができる。診断装置には病院のベッド10の状態に入って病院のベッド10を完全に関節動作させる権限を委任し、サーバには、病院のベッド10ステータスを要求し、アラームを設定およびクリアし、患者の重量を取得する権限を委任してもよい。病院用ベッド10には、アラームとPPMステータスをサーバにプッシュする権限を委任できよう。
サーバ認証局をさまざまな製造元によって対して構成し、必要なときのみデバイスで機能を有効にするなど、機能をインストールするための鍵とマニフェストに署名するために使用することができる。
診断装置には、別の特別な認証局のセットが使用される。それは、サービス提供組織が現場の技術者に持たせるタブレットコンピュータである。これらのデバイスは、定期的なメンテナンスの際に、現場での設定、障害の特定、機能の検証に使用することを目的としたものであり、それ自体が非常に強力である。小型で多機能であるため、本来あってはいけない場所におかれたり不正に流用されたりする可能性がある。所有者、許可された技術者の物理的制御下にないそのような装置が、病院用ベッド10(またはリフト)で操作または干渉するのを防ぐために、技術者がカスタムサービスアプリケーションに接続して、タブレットに保存された作業の順番を受信したりマニュアルや概要を更新したりするのにタブレットを使用し、短期間(約1週間)だけ有効な署名および診断デバイスの認証局からの委任を要求するという事実を考慮すると。技術者は、デバイスの公開鍵と一緒に、自分の証明書(ユーザー名とパスワード)を診断装置の認証局に送信する。診断装置の認証局は、ディレクトリサービスに連絡して証明書を検証し、有効であれば、次の期間(前述の1週間あるいは、1ヶ月とすることができる)に有効なデジタル署名と委任マニフェストを返す。
特定のデバイスのプラグインまたは特定のデバイスと通信する任意の第三者拡張デバイス用の公開鍵に署名するには、さらに別のクラスの認証局を使用する。製造認証局は、現在の製造イメージがフラッシュにダウンロードされる頃に、製造の最終段階でそのデバイス(病院用ベッド10またはリフト)と対話する。認証局は鍵のペアを生成(デバイス自体のCPUパワーが制限されることがあるため)し、公開鍵に署名し、委任マニフェストを作成して署名し、完成したデバイスのシリアル番号に公開鍵を関連付けてログに保存する。
これは、デバイスの鍵のペア、マニフェストおよびその署名、製造認証局からルート認証局への信頼できる鎖の上にあるすべての公開鍵および署名が、デバイスの秘密鍵のコピー破壊することを、デバイスのフラッシュメモリに書き込むことによって容易になるであろう。
診断装置は既製のタブレットであるため、そこに製造工程が適用されることはない。上述したように、診断タブレットは、定期的なチェックインプロセスで証明書を取得する。そのような構成にすることで、装置間通信のセキュリティと容易さを改善できよう。
以上、いくつかの例示的な実施形態について詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲に記載および規定されるような本開示の範囲および意図の範囲内で、複数の変形例および改変例が存在する。