JP2018510914A - ジシクロプラチンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、穏和な反応条件下でかつ迅速な反応速度でジシクロプラチンを調製するための方法に関する。この方法は、再現性があり、工業的な適用にスケールアップすることが容易である。【選択図】なし

Description

本発明は、ジシクロプラチンと称される二重ジカルボン酸ジアミノプラチン錯体の抗腫瘍誘導体を製造するための新規な方法に関する。
シスプラチンは、抗腫瘍効果がシスジクロロジアミノプラチンに対して発見されて以来、抗腫瘍薬として臨床医学において幅広く使用されてきた(Rosenberg他,Nature,1965,205:698;Nature,1972,222:385)。このタイプの薬は、泌尿生殖器がん、鼻咽腔がん、頭部がん、及び肺がんなどのがんにおいて治療効果を示すが、それは、毒性があり、深刻な副作用に導く。腎臓毒性、神経毒性、耳毒性、吐き気、及び嘔吐のような幾つかの望ましくない効果は、その投与量及び長期間使用に対する全ての制約である。カルボプラチンは、プラチンアナログの第二世代抗腫瘍薬の一つであるが、シスプラチンと同様の抗腫瘍スペクトルを有し、薬剤耐性を作り出しにくい。カルボプラチンの治療効果は、シスプラチンよりわずかに劣る。カルボプラチンの毒性及び関連する副作用は、シスプラチンよりわずかに小さいが、骨髄機能抑制がなお存在し、シスプラチンは水溶液として安定しない。結果として、低い毒性及び広いスペクトル効果を持つプラチンアナログからの高い能力の抗腫瘍薬の探索において能動的な研究が継続している。
ジシクロプラチン(DCP)は、水素結合によって一緒に結合されたカルボプラチン(CBP)と1,1−シクロブタンジカルボキシレート(CBDCA)から構成された超分子である。プラチナ錯体の溶解性及び安定性は、それらの活性、毒性、及び薬物動態に直接的な影響を有する。前臨床研究は、DCPがCBPの抗がん効果を維持しながら水溶液におけるCBPの不安定性の問題を克服することを示した。腫瘍を有する患者におけるフェーズIの用量増加研究の臨床評価は、DCPが100〜550mg/mの範囲の用量で耐えられたことを示し、中国人のがん患者に潜在的な有効性を示した。DCPは、450mg/mのDCP含有化学療法に対して推奨されるフェーズIIの用量でインビボで好ましいバイオアベイラビリティ及び安定性を示した。DCPは、現在、前立腺がんのような幾つかのがんタイプにおいて単剤療法として、そしてフェーズIIの非肺がん研究においてパクリタキセルと組み合わせて調査されている。DCPの化学構造は、以下の式Iとして示される:
ジシクロプラチン(DCP)は、最初に米国特許第6699901号に報告され、それは、DCPの化学構造及び製造のための方法を開示した。
DCPの結晶構造は、「Structural studies of dicycloplatin−an antitumor supramolecule」Yang X.他,Science China Chemistry,40(5):485−491(2010)において決定されかつ報告され、それは、カルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボキシレートから構成された共結晶としてジシクロプラチンを示す。
しかしながら、本発明の発明者によって試験された米国特許第6699901号に開示された方法は、満足すべき結果を生み出さず、工業的規模の製造にスケールアップすることが困難である。米国特許第6699901号の方法によるジシクロプラチンの製造は、カルボプラチンとジシクロプラチンの混合物を生成し、高い毒性及び許容できない生成物を生じる。
それゆえ、高収率で純粋なジシクロプラチンを効率的に得るための頑健で容易にスケールアップすることができる結晶化法を提供することが望ましい。
本発明は、容易な操作性、穏やかな反応条件、短い反応時間、及び高い再現性の利点を有する、ジシクロプラチンを製造するための新規な方法を驚くべきことに発見し、提供する。
従って、本発明は、単位あたりのカルボプラチンを、対応する割合の1,1−シクロブタンジカルボン酸及び溶媒中に懸濁し、その後、攪拌しながらジシクロプラチンを結晶化又は沈殿させ、溶媒を蒸発させ、かつ/又は冷却することを含む、ジシクロプラチンの製造方法を提供する。
本発明の方法は、以下の式(I)のジシクロプラチンの製造方法であり:
前記方法が、カルボプラチンを、対応する割合の1,1−シクロブタンジカルボン酸、及び溶媒と組み合わせて懸濁液を形成させ;懸濁液から形成された沈殿固形物を分離し;そして固形物を乾燥することを含み、
前記固形物が、XRPDによって検出可能なカルボプラチンの量なしで式(I)のジシクロプラチンを含む。
一実施形態では、前記方法は、分離工程の前に沈殿固形物を冷却することをさらに含む。
一実施形態では、前記方法は、組み合わせ工程の後で分離工程の前に懸濁液を攪拌することをさらに含む。
一実施形態では、固形物は、本質的にジシクロプラチンからなる。
一実施形態では、固形物は、ジシクロプラチンからなる。
一実施形態では、工程で使用される溶媒は、水である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、約1:15〜約1:50の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、約1:1.15〜1:2の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、1:3〜約1:50の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、1:5〜1:10の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合は、約1:2〜約1:50の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程におけるカルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合は、約1:3〜約1:5の範囲である。
一実施形態では、ジシクロプラチンは、実質的に図2に描かれるようなX線粉末回折パターンを有する。
一実施形態では、組み合わせ工程の反応温度は、0〜80℃の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程の反応温度は、10〜25℃の範囲である。
一実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロメタン(DCM)、イソプロパノール、エタノール、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)、1,4−ジオキサン、アセトン、トルエン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、クロロホルム、2−メトキシエタノール、イソブチルケトン(MIBK)、メチルターシャリブチルエーテル(MTBE)、1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒である。
一実施形態では、溶媒は、水と、THF,DCM、イソプロパノール、エタノール、EtOAc,DMF,1,4−ジオキサン、アセトン、トルエン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、クロロホルム、2−メトキシエタノール、MIBK,MTBE,1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択された有機溶媒の混合物である。
一実施形態では、組み合わせ工程の反応温度は、0〜80℃の範囲である。
一実施形態では、組み合わせ工程の反応温度は、20〜35℃の範囲である。
ある実施形態では、最終生成物は、X線粉末回折(XRPD)で検出可能な量でカルボプラチンを含有しない。
ある実施形態では、最終生成物は、示差走査熱量測定(DSC)で検出可能な量でカルボプラチンを含有しない。
ある実施形態では、最終生成物は、XRPD又はDSCのいずれでも検出可能な量でカルボプラチンを含有しない。
以下の図面は、ここに記載される実施例7〜9に根拠があり、本発明の特定の実施形態を示したものにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図しない。
図1は、生成物の代表的なH−NMRスペクトル図を示し、生成物は、ジシクロプラチンを含み、DMSO−dに溶解される。
図2は、生成物の代表的なX線粉末回折(XRPD)パターンを示し、生成物は、ジシクロプラチン(下部のパターン)を含み、ジシクロプラチンの標準的なXRPDパターン(上部のパターン)と比較される。
図3は、生成物の代表的なX線粉末回折(XRPD)パターンを示し、生成物は、ジシクロプラチン(下部のパターン)を含み、カルボプラチンのXRPDパターン(上部のパターン)と比較される。
図4は、生成物の代表的な示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示し、生成物は、ジシクロプラチン(下部のパターン)を含み、1,1−シクロブタンジカルボキシレートのDSCサーモグラム(上部のパターン)と比較される。
図5は、生成物の代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムを示し、生成物は、ジシクロプラチン(下部のパターン)を含む。
図6は、生成物の代表的なXRPDパターンを示し、このパターンは、標準的なジシクロプラチン及びカルボプラチンのパターンと比較される。
図7は、生成物の代表的なXRPDパターンを示し、生成物は、ジシクロプラチンを含み、ジシクロプラチン及びカルボプラチンの標準的なXRPDパターンと比較される。
特定の実施形態の以下の記述は、本来的に例示のためだけにすぎず、いかなる点でも本発明やその適用や用途を制限するものではない。本明細書中、範囲は、その範囲内にあるそれぞれのかつ全ての値を記述するための簡略システムとして使用される。範囲内のいかなる値も、この範囲の境界として選択されることができる。それに加えて、本明細書中で引用される全ての参考文献は、それらの全体を参照によって本明細書中に組み入れられる。本明細書中の定義と引用された参考文献中の定義が相反する場合は、本明細書中の定義が優先される。
本発明は、容易な操作性、穏やかな反応条件、短い反応時間を有する、ジシクロプラチンを製造するための新規な方法を提供する。この新規の方法は、再現可能であり、工業的規模の適用に容易にスケールアップされる。ある実施形態では、水のみが溶媒として使用される(つまり、有機溶媒は使用されない)。ある実施形態では、一種類の有機溶媒又は複数の有機溶媒の混合物が使用される。ある実施形態では、有機溶媒と水の混合物が使用される。
例示的な実施形態では、本発明は、以下のことを含むジシクロプラチンの製造方法を提供する:カルボプラチンを、対応する割合の1,1−シクロブタンジカルボン酸、及び溶媒中で懸濁して懸濁液を形成させ;懸濁液を攪拌して沈殿固形物を形成し;そして固形物を乾燥する。ここで、固形物は、式Iのジシクロプラチンを含むが、カルボプラチンは含まない。
ある実施形態では、方法は、沈殿固形物を冷却することをさらに含む。ある実施形態では、方法は、沈殿固形物を濾過することをさらに含む。ある実施形態では、方法は、沈殿固形物を再結晶化することをさらに含む。
ある実施形態では、溶媒は、水である。
ある実施形態では、カルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、1:1より低い。ある実施形態では、カルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、1:1.5,1:2,1:2.5,1:3,1:3.5,1:4,1:4.5,1:5,1:5.5,1:6,1:6.5,1:7,1:7.5,1:8,1:8.5,1:9,1:9.5,1:10,1:11,1:12,1:13,1:14,1:15,1:20,1:25,1:30,1:35,1:40,1:45又は1:50より低い。
ある実施形態では、カルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比は、約1:1.15〜約1:2,約1:1.15〜約1:3,約1:1.15〜約1:4,約1:1.15〜約1:5,約1:1.15〜約1:6,約1:1.15〜約1:7,約1:1.15〜約1:8,約1:1.15〜約1:9,約1:1.15〜約1:10,約1:1.15〜約1:15,約1:1.15〜約1:20,約1:1.15〜約1:25,約1:1.15〜約1:30,約1:1.15〜約1:40,約1:1.15〜約1:50の範囲である。
ある実施形態では、カルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合は、約1:2〜約1:50の範囲である。ある実施形態では、カルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合は、約1:3〜約1:5の範囲である。
ある実施形態では、最終のジシクロプラチン生成物は、最終生成物の重量の5%,3%,1%,0.5%,0.1%,0.05%,0.01%,0.005%又は0.001%より多い量のカルボプラチンを含まない。
ある実施形態では、最終のジシクロプラチン生成物は、少なくとも95%,96%,97%,98%,99%又は99.9%純粋である。
反応は通常、中程度の温度で行なわれる。しかし、反応は、高温又は低温下で行なわれることもできる。反応は通常、正常圧力下で行なわれる。しかし、反応は、高められた圧力又は低下された圧力下で行なわれることもできる。
ある実施形態では、有機溶媒が、所望の生成物を製造するための溶媒として使用されることができる。例示的な有機溶媒は、THF,DCM、イソプロパノール、エタノール、EtOAc,DMF,1,4−ジオキサン、アセトン、トルエン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、クロロホルム、2−メトキシエタノール、MIBK,MTBE,1,2−ジクロロエタン、及びこれらのうちの二種類以上の溶媒の混合物、又は水とこれらの溶媒の混合物を含むが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、有機溶媒は、DCMである。
以下の非限定的な実施例は、本発明の特定の側面をさらに記述する。
X線粉末回折(XRPD)
分析機器:Panalytical Empyrean。X線粉末回折は、結晶材料のサンプルをSi単結晶低バックグラウンドホルダー上に設置して、顕微鏡スライドの助けを借りてサンプルを薄層に広げることによって行なわれた。2シータ(2−θ)位置は、Panalytical 640 Si粉末標準に対して校正された。45kV及び40mAで作動する銅の長精密焦点管によって生成されたX線でサンプルは照射された。Kα1の波長は1.540589オングストロームであり、Kα2の波長は、1.544426オングストロームであった(Kα2/Kα1の強度比は、0.50)。視準されたX線源は、プログラムされた10mmの発散スリットの組を通過させられ、反射された放射は、5.5mmの散乱防止スリットを通して指向された。サンプルは、シータ−シータモードで3°〜40° 2シータの範囲にわたって0.013° 2シータ増分あたり16.3秒間露光された(連続走査モード)。作動時間は、3分57秒であった。機器は、RTMS検出器(X′Celerator)を備えていた。制御及びデータ取得は、データ収集ソフトウェアを使用して作動するDell Optiplex 780 XPによって行なわれた。
当該技術分野では、ピークの相対強度は、例えば30ミクロンより上の大きさの粒子によって影響を受けることがあること、及び非一元アスペクト比は、サンプルの分析に影響を与えることがあることは公知である。また、反射の位置は、サンプルが回折計中に位置する正確な高さ、及び回折計のゼロ校正によって影響を受けることがあることも公知である。また、サンプルの表面平滑性も、限定された影響を有することがある。その結果として、示される回折パターンのデータは、絶対値に限定されることを意図されない。
示差走査熱量測定(DSC)
DSCは、サンプルの温度を増加させるために必要な熱の量の差を測定するための熱分析方法として使用された。参照は、温度の関数として測定された。DSCの一般的なプロセスは、公知である。記述された実施例で使用された特定の機器及び条件は、以下の通りである:
分析機器:TA Instruments Q2000 DSC;
加熱速度:10℃/分;及び
パージガス:窒素。
熱重量分析(TGA)
TGAは、増加する温度(一定の加熱速度での)の関数としての、又は時間(一定の温度及び/又は一定の質量損失での)の関数としての、サンプルの物理的及び化学的特性の変化を測定するために使用された。TGAの一般的なプロセスは、公知である。記述された実施例で使用された特定の機器及び条件は、以下の通りである:
分析機器:TA Instruments Q5000 TGA;
加熱速度:10℃/分;及び
パージガス:窒素。
H核磁気共鳴(H NMR)
H NMR分光分析の一般的なプロセスは、公知である。記述された実施例で使用された特定の機器及び条件は、以下の通りである:溶液NMRは、DMSO−d6を使用して、Bruker−400M NMR Spectrometer上で収集された。
実施例1:ジシクロプラチンのための調製手順
1)5.0gのカルボプラチン(13.47mmol)及び2.232gの1,1−シクロブタンジカルボン酸(15.50mmol)を、20mLのガラス瓶中に充填した。
2)12.5mLの脱イオン水を同じガラス瓶中に添加し、混合物をRT(室温)で、ガラス瓶を光から離れて維持しながら攪拌し、均一な懸濁液を形成させた。
3)混合物を0.33℃/分の速度で5℃まで冷却し、5℃で20時間エージングさせて、沈殿ケークを形成させた。
4)ケークを減圧濾過して、5mLの脱イオン水で洗浄し、湿ったケークを減圧乾燥させた。
5)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
6)6.49gのジシクロプラチンが得られた。全収率は、93.2%であった。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.63(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.95−1.76(m,2H),1.73−1.55(m,2H)。
XRPDのデータは、表1に示される。
実施例2:ジシクロプラチンのための調製手順
1)1.0gのカルボプラチン(2.69mmol)及び776.4mgの1,1−シクロブタンジカルボン酸(5.39mmol)を、20mLのガラス瓶中に充填した。
2)5mLの脱イオン水を同じガラス瓶中に添加し、懸濁液をRTで6時間、ガラス瓶を光から離れて維持しながら攪拌し、沈殿ケークをを形成させた。
3)ケークを減圧濾過して、2.8mLの脱イオン水で迅速に洗浄し、湿ったケークを減圧乾燥させた。
4)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.65(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.92−1.77(m,2H),1.72−1.57(m,2H)。
XRPDのデータは、表2に示される。
実施例3:ジシクロプラチンのための調製手順
1)5.0gのカルボプラチン(13.47mmol)及び2.523gの1,1−シクロブタンジカルボン酸(17.52mmol)を、100mLのガラス瓶中に充填した。
2)25mLの脱イオン水を同じガラス瓶中に添加し、混合物をRTで5時間、ガラス瓶を光から離れて維持しながら攪拌し、沈殿ケークを形成させた。
3)ケークを減圧濾過して、5mLの脱イオン水で迅速に洗浄し、湿ったケークを減圧乾燥させた。
4)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
5)5.88gのジシクロプラチンが得られた。全収率は、84.2%であった。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.63(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.90−1.80(m,2H),1.70−1.59(m,2H)。
XRPDのデータは、表3に示される。
実施例4:ジシクロプラチンのための調製手順
1)5.0gのカルボプラチン(13.47mmol)及び2.523gの1,1−シクロブタンジカルボン酸(17.52mmol)を、100mLのガラス瓶中に計量した。
2)25mLの脱イオン水を同じガラス瓶中に添加し、混合物をRTで、ガラス瓶を光から離れて維持しながら攪拌し、均一な懸濁液を形成させた。
3)混合物を0.33℃/分の速度で5℃まで冷却し、5℃で19時間エージングさせて、沈殿ケークを形成させた。
4)ケークを減圧濾過して、湿ったケークを減圧乾燥させた。
5)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
6)6.11gのジシクロプラチンが得られた。全収率は、87.1%であった。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.65(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.94−1.77(m,2H),1.74−1.51(m,2H)。
XRPDのデータは、表4に示される。
実施例5:ジシクロプラチンのための調製手順
1)60.08gの1,1−シクロブタンジカルボン酸(417.22mmol)及び593mLの脱イオン水を、1Lの遮光された結晶生成機中に添加した。
2)118.6gのカルボプラチン(319.46mmol)を同じ結晶生成機中に充填し、混合物をRTで6時間、攪拌した。
3)混合物を0.33℃/分の速度で5℃まで冷却し、5℃で19時間エージングさせて、沈殿ケークを形成させた。
4)ケークを減圧濾過して、120mLの脱イオン水で洗浄し、湿ったケークを減圧乾燥させた。
5)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
6)148.52gのジシクロプラチンが得られた。全収率は、90.2%であった。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.63(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.95−1.77(m,2H),1.73−1.55(m,2H)。
XRPDのデータは、表5に示される。
実施例6:ジシクロプラチンのための調製手順
1)2.239gの1,1−シクロブタンジカルボン酸(15.55mmol)及び15mLの脱イオン水を、20mLのガラス瓶中に添加した。
2)5.0gのカルボプラチン(13.47mmol)を同じガラス瓶中に充填し、混合物をRTで攪拌した。
3)混合物を0.33℃/分の速度で5℃まで冷却し、5℃で19時間エージングさせて、沈殿ケークを形成させた。
4)ケークを減圧濾過して、5mLの脱イオン水で洗浄し、湿ったケークを減圧乾燥させた。
5)乾燥したケークから固形物を収集し、ジシクロプラチンの量を測定した。
6)6.40gのジシクロプラチンが得られた。全収率は、92.2%であった。
生成物は、XRPD,DSC,TGA及びH NMRによって分析された。
H NMRの結果:(400MHz,DMSO−d6)δ12.63(s,2H),4.09(s,6H),2.67(t,J=7.9Hz,4H),2.37(t,J=8.0Hz,4H),1.93−1.75(m,2H),1.74−1.51(m,2H)。
XRPDのデータは、表6に示される。
実施例1〜6からの代表的な結果
実施例1〜6からのH NMRスペクトルは、極めて類似している。図1は、実施例1で得られた生成物の代表的なH NMRスペクトルを示す。このH NMRスペクトルは、生成物がジシクロプラチンを含むこと、及びジシクロプラチン中の二つの成分(1,1−シクロブタンジカルボン酸及びカルボプラチン)のモル比が1:1であることを示す。
実施例1〜6からのX線粉末回折(XRPD)パターンも、極めて類似している。図2は、ジシクロプラチンの標準的なXRPDパターン(Yang他,Science China Chemistry,40(5):485−491(2010)に基づく)と比較した、実施例1及び2で得られた生成物の代表的なXRPDパターンを示す。この結果は、サンプルがジシクロプラチンであるということを示す。
図3は、カルボプラチンの標準的なXRPDパターンと比較した、実施例5で得られた生成物の代表的なXRPDパターンを示す。この結果は、上記の実施例で得られたサンプル中には、検出可能なカルボプラチンはなかったということを示す。
実施例1〜6からの示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムも、極めて類似している。図4は、実施例5で得られたジシクロプラチンの代表的なDSCサーモグラムを示し、上記の実施例で得られた生成物中には1,1−シクロブタンジカルボン酸が存在するという証拠はなかったこと(つまり、159.7℃の1,1−シクロブタンジカルボン酸の融点の徴候はなかったこと)を示す。
実施例1〜6からの代表的な熱重量分析(TGA)サーモグラムも、極めて類似している。図5は、実施例5で得られた生成物の代表的なTGAサーモグラムを示す。ジシクロプラチンは、150℃までに約0.5重量%の損失を含むTGAサーモグラムを有する。
実施例7:ジシクロプラチンのための調製手順
1)50.0mgのカルボプラチン(135μmol)を、3mLのガラス瓶中の2.8mLの水にRTで溶解させた。
2)19.4mgの1,1−シクロブタンジカルボン酸(135μmol)を同じガラス瓶中に添加した。
3)懸濁液をRTで攪拌して、清澄な溶液を得た。
4)清澄な溶液を25mLの丸底フラスコに移し、50℃〜55℃の温度で回転蒸発させて、白色の結晶固形物を得た。
5)固形物を風乾して、生成物を得た。
生成物は、XRPD,DSC及びTGAによって分析された。
XRPDのデータは、表7に示される。
実施例8:ジシクロプラチンのための調製手順
1)15.1mgのカルボプラチン(41μmol)及び5.9mgの1,1−シクロブタンジカルボン酸(41μmol)を、3mLのガラス瓶中の1.0mLの水に溶解させた。
2)0.45μmの濾過膜で濾過した後、濾過物は、4mLのガラス瓶に移された。
3)ガラス瓶をアルミ箔で覆って溶液を光から離れて維持し、溶液をRTで自由に蒸発させた。
生成物は、XRPD,DSC及びTGAによって分析された。
XRPDのデータは、表8に示される。
実施例9:ジシクロプラチンのための調製手順
1)49.7mgのカルボプラチン(134μmol)を、3mLのガラス瓶中の2.8mLの水に充填し、懸濁液を攪拌して、清澄な溶液をRTで得た。
2)19.4mgの1,1−シクロブタンジカルボン酸(135μmol)を同じガラス瓶に添加した。
3)アルミニウム箔で覆われたガラス瓶中の溶液をRTで攪拌した。
4)攪拌の約15分後に固形物が観察され、遠心分離によって単離された。
生成物は、XRPD,DSC及びTGAによって分析された。
XRPDのデータは、表9に示される。
報告された方法による試験
実施例7〜9は、米国特許第6699901号で報告されたプロセスに従って行なわれた実験を示す。簡潔に述べると、カルボプラチンは、水に溶解され、シクロブタンジカルボン酸が、攪拌されながら溶液に添加された。カルボプラチンとシクロブタンジカルボン酸のモル比は、1:1であった。混合物は、完全に溶解され、溶液は蒸発されて、乾燥生成物を生じた。生成物についてのXRPDパターンの結果は、図6に示されている。
XRPDの結果は、図6に示されている。約250mg以上の規模では、最終生成物は、ジシクロプラチンだけでなく、図6のXRPDパターンによって示されるように、有意な量のカルボプラチンも含む。図6では、生成物のXRPDパターンは、標準的なカルボプラチンのXRPDと比較して、類似のピークを示す。さらに、カルボプラチンは、除去するのが困難であるとわかった。これは、生成物全体を使用不可能にする。
最終生成物中に存在する高いレベルのカルボプラチンは、いくつかの理由によるのかもしれない。1:1のモル比の使用は、カルボプラチンがなおも存在する理由の一つかもしれない。
報告された方法では蒸発が必要とされるため、高温感受性のジシクロプラチンは、生成物中で分解された。
さらに、ジシクロプラチンの追加の多形研究において、メタノール、エタノール、イソプロパノール及びブタノールなどの短鎖脂肪酸アルコール(米国特許第6699901号で報告されたような)の使用は、不均化のために有意な量のカルボプラチンが生成物中に残ることをもたらした。それに加えて、ジシクロプラチンの水への溶解性は、制限されており(室温で40mg/mL)、熱水中でジシクロプラチンのスラリーが部分的な加水分解を生じたことが観察された。従って、水中での再結晶化は有効ではなく、スケールアップすることは困難であった。
本実施例の結果によって示されるように、報告された方法は、頑健ではなく、スケールアップすることは困難であった。
実施例10:ジクロロメタン(DCM)を溶媒として使用したジシクロプラチンのための調製手順
1)500mgのカルボプラチン(1.347mmol)を、50mLのフラスコ中の20mLのDCMに充填し、懸濁液を攪拌して、清澄な溶液をRTで得た。
2)582mgの1,1−シクロブタンジカルボン酸(4.038mmol)を同じガラス瓶に添加した。
3)アルミニウム箔で覆われたガラス瓶中の溶液を20〜35℃で攪拌した。
4)12時間にわたって攪拌し、濾過し、DSMで洗浄した。
この実施例によって得られた生成物は、XRPD,DSC及びTGAによって分析された。図7は、実施例10の方法によって得られた生成物の代表的なXRPDパターンを示す。結果は、生成物がジシクロプラチンを含み、検出可能な量未満のカルボプラチンを含むことを示す。
実施例11:様々な溶媒を使用したジシクロプラチンの調製
有機溶媒を含む様々な溶媒が、ジシクロプラチンの調製に使用された。生成物のまとめは、表10に与えられている。
(1)A:カルボプラチン;B:1,1−ジシクロブタンジカルボン酸;C:ジシクロプラチン
(2)は、濾過、洗浄及び乾燥のようなさらなる処理の後で実質的に純粋なジシクロプラチンが有意な量で得られたことを示す。
表10は、沈殿後の最初の生成物を示す。1,1−シクロブタンジカルボン酸は、容易に除去されることができるが、カルボプラチンは、除去されることができない。従って、純粋なジシクロプラチンを得るためには、カルボプラチンの共沈殿が防止されるべきである。

Claims (20)

  1. 以下の式(I)のジシクロプラチンを製造するための方法であって、
    前記方法が、カルボプラチンを、対応する割合の1,1−シクロブタンジカルボン酸、及び溶媒と組み合わせて懸濁液を形成させ;懸濁液から形成された沈殿固形物を分離し;そして固形物を乾燥することを含み、
    前記固形物が、存在するカルボプラチンの検出可能な量なしで式(I)のジシクロプラチンを含む、方法。
  2. 固形物が、XRPDによって検出可能なカルボプラチンの量なしで式(I)のジシクロプラチンを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 分離工程の前に沈殿固形物を冷却することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  4. 組み合わせ工程の後で分離工程の前に懸濁液を攪拌することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 固形物が、本質的にジシクロプラチンからなる、請求項1に記載の方法。
  6. 固形物が、ジシクロプラチンからなる、請求項1に記載の方法。
  7. 溶媒が、水である、請求項1に記載の方法。
  8. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比が、約1:15〜約1:50の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  9. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比が、約1:1.15〜1:2の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  10. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合が、約1:2〜約1:50の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  11. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンのグラム重量と溶媒のmL体積の割合が、約1:3〜約1:5の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  12. ジシクロプラチンが、実質的に図2に描かれるようなX線粉末回折パターンを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  13. 組み合わせ工程の反応温度が、0〜80℃の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  14. 組み合わせ工程の反応温度が、10〜25℃の範囲である、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  15. 溶媒が、THF,DCM、イソプロパノール、エタノール、EtOAc,DMF,1,4−ジオキサン、アセトン、トルエン、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、クロロホルム、2−メトキシエタノール、MIBK,MTBE,1,2−ジクロロエタン、及びそれらの混合物からなる群から選択される有機溶媒である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  16. 溶媒が、水と、THF,DCM、イソプロパノール、エタノール、EtOAc,DMF,1,4−ジオキサン、アセトン、及びそれらの混合物からなる群から選択された有機溶媒の混合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  17. 組み合わせ工程の反応温度が、0〜80℃の範囲である、請求項12に記載の方法。
  18. 組み合わせ工程の反応温度が、20〜35℃の範囲である、請求項12に記載の方法。
  19. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比が、1:3〜約1:50の範囲である、請求項12又は13に記載の方法。
  20. 組み合わせ工程におけるカルボプラチンと1,1−シクロブタンジカルボン酸のモル比が、1:5〜1:10の範囲である、請求項12又は13に記載の方法。
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