JP2018205276A - 放射性廃液の処理方法及び処理装置 - Google Patents

放射性廃液の処理方法及び処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018205276A
JP2018205276A JP2017114329A JP2017114329A JP2018205276A JP 2018205276 A JP2018205276 A JP 2018205276A JP 2017114329 A JP2017114329 A JP 2017114329A JP 2017114329 A JP2017114329 A JP 2017114329A JP 2018205276 A JP2018205276 A JP 2018205276A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
radioactive
waste
buffer material
treating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017114329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6982412B2 (ja
Inventor
貴子 住谷
Takako Sumiya
貴子 住谷
淳司 岩佐
Junji Iwasa
淳司 岩佐
真貴 菅野
Shinki Sugano
真貴 菅野
健司 野下
Kenji Noshita
健司 野下
俊介 三宅
Shunsuke Miyake
俊介 三宅
豊 三宮
Yutaka Sannomiya
豊 三宮
献 山口
Ken Yamaguchi
献 山口
小林 敬
Takashi Kobayashi
敬 小林
正嗣 山根
Masatsugu Yamane
正嗣 山根
雄太 増子
Yuta Masuko
雄太 増子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd, Tokyo Electric Power Co Holdings Inc filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2017114329A priority Critical patent/JP6982412B2/ja
Publication of JP2018205276A publication Critical patent/JP2018205276A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6982412B2 publication Critical patent/JP6982412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】酸性又は中性の処理対象水(放射性廃液)を、炭酸塩や水酸化物といった析出物の発生をさせずに、むらなく適切なpH(中性から弱アルカリ性)に調整する。【解決手段】原子力施設から発生する酸性又は中性の放射性廃液の処理方法であって、アルカリ成分を溶出するpH緩衝材により放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、pH調整工程にて処理した液を貯蔵する処理済液貯蔵工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、放射性廃液の処理方法及び処理装置に関する。
原子力施設から発生する放射性廃液には、多様な放射性核種が含まれており、その核種を除去するためには、核種を吸着除去可能な吸着材に、処理対象となる放射性廃液(以下「処理対象水」という。)を通水する方法がある。
処理対象水が酸性又は中性の場合、一部の吸着材の性能を低下させることが知られており、核種を十分に吸着除去することができない可能性がある。また、処理対象水が酸性の場合、核種を吸着除去した後も、pHが原子力施設の一般的な排水基準の範囲内に収まらず、排水することができない。
上述の問題を解決するため、処理対象水が酸性または中性である場合には、適切なpH(中性から弱アルカリ性)に調整する場合がある。pHの調整方法はいくつかあるが、アルカリ剤を処理対象水に注入して所定のpHに調整する方法が主に用いられている。アルカリ剤としては、水酸化ナトリウムなどが使用される。
しかし、酸性または中性の処理対象水に水酸化ナトリウム等の高アルカリのアルカリ剤を直接注入すると、処理対象水の中で局所的に高アルカリとなる箇所が発生し、処理対象水中に存在するCa2+やMg2+などの金属イオンが炭酸塩や水酸化物として析出してしまう、という問題がある。
放射性廃液に析出物が発生すると、放射性の核種が析出物と共沈して吸着除去が困難になる場合や、析出物が吸着材を閉塞させて放射性廃液の通水が困難になる場合がある。
一方、析出物が発生しない程度の比較的低アルカリのアルカリ剤を注入すると、注入するアルカリ剤の溶液が多く必要となり、吸着材に通水する放射性廃液の量が増加する場合がある。
このような事情から、核種の吸着除去では、アルカリ剤を注入してpHを調整する方法は望ましくない。
アルカリ剤を用いないpHを調整する方法としては、pHを調整する固体材料(以下「pH緩衝材」という。)として炭酸塩鉱物などを利用する方法が知られている。例えば、特許文献1には、農薬排水をpH緩衝材として作用する炭酸塩鉱物に接触させた後、生物担体で農薬を除去する農薬排水の処理方法が記載されている。
特許文献2には、酸性に調整した処理対象水を活性炭フィルタに通水し、ヨウ化物イオンを除去する処理方法が記載されている。
特開平6−15285号公報 特開昭57−205304号公報
特許文献1に記載の炭酸塩鉱物は、農薬排水を対象とするものであり、放射性核種を対象とする場合には適切な材料とは言えない場合もある。すなわち、特許文献1は、本発明の技術分野とは異なるものである。
特許文献2に記載の処理において発生する廃液は、酸性であるため、直接排水ができないという問題がある。また、特許文献2の処理の後段にその他の核種の処理工程を併用する場合、後段の吸着剤の性能を低下させる可能性があるという問題がある。
本発明は、酸性又は中性の処理対象水(放射性廃液)を、炭酸塩や水酸化物といった析出物の発生をさせずに、むらなく適切なpH(中性から弱アルカリ性)に調整することを目的とする。
本発明は、原子力施設から発生する酸性又は中性の放射性廃液の処理方法であって、アルカリ成分を溶出する固体化合物(以下、pH緩衝材と称す。)により放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、pH調整工程にて処理した液を貯蔵する処理済液貯蔵工程と、を含む。
本発明によれば、酸性または中性の処理対象水(放射性廃液)を、炭酸塩や水酸化物といった析出物の発生をさせずに、むらなく適切なpH(中性から弱アルカリ性)に調整することができる。
また、本発明によれば、処理済液を中性又は弱アルカリ性とするため、原子力施設から排出することができ、排出しない場合でも比較的安価なステンレス鋼製容器に容器の腐食を気にせずにその処理済液を保管することができる。
排出しない場合、上記の容器を使用することで容器の腐食を気にせずに長期貯蔵ができるため、その過程で、ヨウ素などの半減期の短い核種を減少させることができる。
実施例1の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。 実施例1の放射性廃液の処理装置を示す概略構成図である。 実施例1の試験結果を示すグラフである。 実施例2の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。 実施例2の試験結果を示すグラフである。 実施例3の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。 実施例3の放射性廃液の処理装置を示す概略構成図である。
本発明は、酸性又は中性の処理対象水(放射性廃液)のpHを、pH緩衝材を用いてむらなく適切に上昇させ、炭酸塩や水酸化物といった析出物を発生させずに、液性を中性又は弱アルカリ性に調整する処理方法及び処理装置に関するものである。
本発明の実施形態に係る放射性廃液の処理方法及び処理装置は、次のようなものである。
放射性廃液は、原子力施設から発生するものであり、酸性又は中性である。
前記放射性廃液の処理方法は、アルカリ成分を溶出するpH緩衝材により放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、pH調整工程にて処理した液を貯蔵する処理済液貯蔵工程と、を含む。貯蔵により、ヨウ素131等の半減期の短い核種が減少する、という効果が得られる。また、処理済液を中性又は弱アルカリ性とするため、比較的安価なステンレス鋼製容器に容器の腐食を気にせずにその処理済液を保管することができる。言い換えると、ステンレス鋼製容器の内壁等を腐食抑制のためにコーティングする必要がなくなるため、安価な容器を用いることができる。
前記放射性廃液の処理方法においては、放射性廃液が放射性Srを含む場合には、さらに、処理済液貯蔵工程の後、Sr吸着材を用いて、貯蔵した液からSrを除去するSr除去工程を含むことが望ましい。Sr吸着材は、ケイチタン酸系化合物、チタン酸化合物又はゼオライトであることが望ましい。
前記放射性廃液の処理方法においては、放射性廃液が放射性Csや放射性Ru、放射性Iを含む場合には、さらに、吸着材を用いて、貯蔵した液からCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着除去工程を含むことが望ましい。これは、Sr以外の放射性核種を除去するものである。液のpHを調整してあるため、後段の吸着材の性能を低下させることを防止できる。
また、前記放射性廃液の処理方法は、pH調整工程において放射性廃液のpHをむらなく適切に調整することができるため、原子力施設の排水基準(一般にはpH6〜9又はpH6〜8)を満たすようにして、処理済液を外部に排出することができる。処理済液を外部(原子力施設の外部)に排出する工程は、「処理済液排出工程」と呼ぶことにする。
前記放射性廃液の処理方法においては、pH調整工程にて処理した液から、吸着材を用いてCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着除去工程を設けてもよい。吸着除去工程は、処理済液貯蔵工程を設けずに行ってもよい。
さらに、pH調整工程にて処理した液に酸を添加することにより、pHを調整する酸添加工程を設けてもよい。これにより、高くなり過ぎたpHを低下させることができ、適切なpHとすることができる。ここで用いる酸は、塩酸及び硫酸のうち少なくとも一方を含むことが望ましい。また、液のpHを低下させるために、液に炭酸ガス(二酸化炭素)を注入してもよい。本明細書においては、炭酸ガスも酸の一種として扱う。
pH緩衝材の例としては、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、水酸化鉄等がある。これらは、単独で用いても、組み合わせて用いてもよい。
具体例として、pH緩衝材に酸化マグネシウム(MgO)を使用した場合の作用を示す。以下は、MgOが水と接触してアルカリ成分を放出する反応式を示したものである。
(式1) MgO(s)+HO → Mg2++2OH
(式2) 2OH+2H → 2H
式1は、MgOの溶解を示している。式2は、処理対象水が酸性の場合、式1のMgOの溶解に引き続き、酸(H)が中和される反応を示している。また、MgOの中性の水に対する溶解量は9.8×10−3g/L(Mg(OH)換算)であり、MgOが飽和溶解した水溶液のpHは10.3であるため、MgOから放出されるアルカリ成分(OH)によって処理対象水が局所的にも高pHとならず、処理対象水にCaやMg、または炭酸イオンが含まれる場合であっても、沈殿物やスケールの発生を防ぐことが可能になる。
なお、pH緩衝材であるMgOにより調整されたpHは、MgOが溶解する限り長期間維持されることになる。
前記放射性廃液の処理装置は、放射性廃液とpH緩衝材とを混合するpH調整ユニットと、pH調整ユニットから送られる液を貯留する処理済液貯蔵容器と、を備えたものである。なお、pH調整ユニットは、放射性廃液とpH緩衝材とを接触させる構成であればどのような構成であってもよい。
前記放射性廃液の処理装置においては、さらに、処理済液貯蔵容器の下流側にSr吸着材入り容器を備えていることが望ましい。
前記放射性廃液の処理装置においては、さらに、処理済液貯蔵容器の下流側にCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着材入り容器を備えていることが望ましい。
pH調整ユニットは、バッファタンクを含み、pH緩衝材は、バッファタンクに供給される構成であってもよい。
また、pH調整ユニットは、pH緩衝材が充填されたpH緩衝材入り容器を含むものであってもよい。
pH緩衝材入り容器に充填されたpH緩衝材は、pH緩衝材入り容器から取り出し、入れ替え用のpH緩衝材をpH緩衝材入り容器に充填するようにしてもよい。これにより、pH緩衝材入り容器を容器ごと交換するような大掛かりな作業をする必要がなくなる利点がある。
前記放射性廃液の処理装置は、放射性廃液とpH緩衝材とを混合するpH調整ユニットと、pH調整ユニットの下流側にCs、及びRu及びIの少なくともいずれかを除去する吸着材入り容器と、を備えたものであってもよい。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
なお、以下の実施例は、例として提示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。これらの実施例は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、追加、省略、置き換え、変更等を行うことができる。
図1は、実施例1の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。
本図に示すように、まず、処理対象水である放射性廃液は、酸性の液性である。この廃液は、酸添加により酸性になった廃液、酸と還元剤の添加により酸性になった廃液を含むものとする。
そして、酸性の放射性廃液をpH緩衝材に通し、弱アルカリ性とする。これにより、処理済水を得る。
図2は、実施例1の放射性廃液の処理装置を示す概略構成図である。
本図においては、処理装置は、処理対象水収集タンク1と、供給ポンプ2と、pH緩衝材入り容器4と、処理水受入タンク5と、を備えている。pH緩衝材入り容器4は、固体のpH緩衝材を充填した容器である。pH緩衝材は、酸化マグネシウムである。
処理対象水Sは、処理対象水収集タンク1に注入され、供給ポンプ2によりpH緩衝材入り容器4に送られる。pH緩衝材入り容器4を通過した液は、弱アルカリ性となり、処理水受入タンク5(処理済液貯蔵容器)に貯留される。
本図に示す処理装置を用いて、実際の放射性廃液の処理試験を行った。
本試験においては、処理対象水を塩酸によりpHをおよそ3.5に調整した。そして、処理対象水の流速を空間速度(SV)15(hr−1)に設定し、pH緩衝材入り容器4に導入し、液性を弱アルカリ性に変化させた。
図3は、実施例1の試験結果を示すグラフである。
本図に示すように、処理対象水は、pH緩衝材入り容器4に導入する前においては、pHが3.5であり、pH緩衝材入り容器4の出口においては、pHが8.9(弱アルカリ性)となっていた。
このように、固体のpH緩衝材を用いることにより、pH緩衝材入り容器4の出口から析出物が生成しない液性である弱アルカリ性の水を排出することができる。
これに対して、NaOH溶液等の薬液を連続的に注入する方法の場合、処理対象水と薬液とが瞬時に完全に混合するものではないため、局所的にpHが高くなり、析出物が生成してしまう可能性があった。
本実施例においては、pH緩衝材である酸化マグネシウムを充填した容器(pH緩衝材入り容器4)に処理対象水を通水することにより、析出物が生成するpHを下回るように調整できることを確認した。
pH緩衝材の例としては、酸化マグネシウムのほかに、水酸化マグネシウム、水酸化鉄等が挙げられる。処理対象水の水質に応じて、pH緩衝材は選択することができる。
図4は、実施例2の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。
本図においては、処理対象水の液性が中性である点で、図1(実施例1)と異なる。処理対象水の流速を空間速度(SV)15(hr−1)とした点、及びpH緩衝材が酸化マグネシウムである点は、実施例1と同じである。
図5は、実施例2の試験結果を示すグラフである。
本図に示すように、処理対象水は、pH緩衝材入り容器4に導入する前においては、pHが7.2(中性)であり、pH緩衝材入り容器4の出口においては、pHが9.2(弱アルカリ性)となっていた。
本実施例においても、析出物の生成を防止することができた。
放射性廃液の水質によっては、実施例1及び2と同様の処理を行っても、pH緩衝材に通水した後のpHが想定よりも高くなる可能性がある。その場合は、pH緩衝材通水後に少量の酸を添加し、pHを調整すればよい。酸の例としては、塩酸、硫酸等が挙げられる。また、液のpHを低下させるために、液に炭酸ガス(二酸化炭素)を注入してもよい。
図6は、実施例3の放射性廃液の処理方法を示すフロー図である。
本図において実施例2と異なる点は、pH緩衝材と接触した中性の処理対象水のpHが10程度となった場合に、酸を添加することにより、液性を中性に調整する点である。
図7は、実施例3の放射性廃液の処理装置を示す概略構成図である。
本図においては、処理水受入タンク5の下流側で処理水に塩酸を添加するため、酸容器3の塩酸を酸供給ポンプ7により供給できるようにしてある。塩酸を添加することにより液性を中性に調整した液は、pH調整済み廃液タンク6に貯留する。
実施例1〜3においては、図2のようにpH緩衝材入り容器4に圧送通水を行ったが、実施例4においては、圧送通水ではなく、処理対象水貯蔵容器(バッファタンク)にpH緩衝材を投入し、浸漬する。これにより、容器に圧送通水をするための強力なポンプが不要となる。この結果、ポンプを小型化でき、又はポンプを用いない構成とすることができ、設備コストを低減することができる。
実施例5においては、実施例1〜3で使用するpH緩衝材が劣化し、pHが目標範囲外となった場合に、容器ごと交換することはせず、使用済のpH緩衝材のみを取り出して、新しいpH緩衝材を容器に充填する操作を行う。これにより、容器の再利用が可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
実施例1〜3において、pH緩衝材により、液性を弱アルカリ性又は中性としたが、実施例6においては、Sr以外の放射性核種を除去する場合について説明する。
Sr以外の放射性核種としては、セシウム(Cs)、ルテニウム(Ru)、ヨウ素(I)等がある。
このうち、Csについては、ストロンチウム(Sr)も吸着可能な吸着材であるケイチタン酸系化合物、チタン酸化合物、ゼオライト等により吸着除去することができる。
一方、Ruについては、シリカゲル、活性炭、鉄の酸化物等の吸着材を用いることにより、吸着除去することができる。
ヨウ素は、主にIとIO3−の形態で存在している。Iを除去する場合、銀添着ゼオライト等の吸着材を用いることにより、吸着除去することができる。IO3−を除去する場合、酸化セリウム系吸着材等の吸着材を用いることにより、吸着除去することができる。
1:処理対象水収集タンク、2:供給ポンプ、3:酸容器、4:pH緩衝材入り容器、5:処理水受入タンク、6:pH調整済み廃液タンク、7:酸供給ポンプ。

Claims (16)

  1. 原子力施設から発生する酸性又は中性の放射性廃液の処理方法であって、
    アルカリ成分を溶出するpH緩衝材により前記放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、
    前記pH調整工程にて処理した液を貯蔵する処理済液貯蔵工程と、を含む、放射性廃液の処理方法。
  2. 請求項1記載の放射性廃液の処理方法であって、
    さらに、前記処理済液貯蔵工程の後、Sr吸着材を用いて前記液からSrを除去するSr除去工程を含む、放射性廃液の処理方法。
  3. 請求項2記載の放射性廃液の処理方法であって、
    前記Sr吸着材は、ケイチタン酸系化合物、チタン酸化合物又はゼオライトである、放射性廃液の処理方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理方法であって、
    さらに、吸着材を用いて前記液からCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着除去工程を含む、放射性廃液の処理方法。
  5. 原子力施設から発生する酸性又は中性の放射性廃液の処理方法であって、
    アルカリ成分を溶出するpH緩衝材により前記放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、
    前記pH調整工程にて処理した液を外部に排出する処理済液排出工程と、を含む、放射性廃液の処理方法。
  6. 原子力施設から発生する酸性又は中性の放射性廃液の処理方法であって、
    アルカリ成分を溶出するpH緩衝材により前記放射性廃液のpHを調整するpH調整工程と、
    前記pH調整工程にて処理した液から、吸着材を用いてCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着除去工程と、を含む、放射性廃液の処理方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理方法であって、
    さらに、前記pH調整工程にて処理した液に酸を添加することにより、pHを調整する酸添加工程を含む、放射性廃液の処理方法。
  8. 請求項7記載の放射性廃液の処理方法であって、
    前記酸は、塩酸及び硫酸のうち少なくとも一方を含む、放射性廃液の処理方法。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理方法であって、
    前記pH緩衝材は、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト又は水酸化鉄である、放射性廃液の処理方法。
  10. 原子力施設から発生する放射性廃液の処理装置であって、
    前記放射性廃液とpH緩衝材とを混合するpH調整ユニットと、
    前記pH調整ユニットから送られる液を貯留する処理済液貯蔵容器と、を備えた、放射性廃液の処理装置。
  11. 請求項10記載の放射性廃液の処理装置であって、
    さらに、前記処理済液貯蔵容器の下流側にSr吸着材入り容器を備えた、放射性廃液の処理装置。
  12. 請求項10又は11に記載の放射性廃液の処理装置であって、
    さらに、前記処理済液貯蔵容器の下流側にCs、Ru及びIの少なくともいずれかを除去する吸着材入り容器を備えた、放射性廃液の処理装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理装置であって、
    前記pH調整ユニットは、バッファタンクを含み、
    前記pH緩衝材は、前記バッファタンクに供給される構成である、放射性廃液の処理装置。
  14. 請求項10〜13のいずれか一項に記載の放射性廃液の処理装置であって、
    前記pH調整ユニットは、前記pH緩衝材が充填されたpH緩衝材入り容器を含む、放射性廃液の処理装置。
  15. 請求項14記載の放射性廃液の処理装置であって、
    前記pH緩衝材入り容器に充填された前記pH緩衝材は、前記pH緩衝材入り容器から取り出し、入れ替え用のpH緩衝材を前記pH緩衝材入り容器に充填する、放射性廃液の処理装置。
  16. 原子力施設から発生する放射性廃液の処理装置であって、
    前記放射性廃液とpH緩衝材とを混合するpH調整ユニットと、
    前記pH調整ユニットの下流側にCs、及びRu及びIの少なくともいずれかを除去する吸着材入り容器を備えた、放射性廃液の処理装置。
JP2017114329A 2017-06-09 2017-06-09 放射性廃液の処理方法及び処理装置 Active JP6982412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017114329A JP6982412B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 放射性廃液の処理方法及び処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017114329A JP6982412B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 放射性廃液の処理方法及び処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018205276A true JP2018205276A (ja) 2018-12-27
JP6982412B2 JP6982412B2 (ja) 2021-12-17

Family

ID=64956990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017114329A Active JP6982412B2 (ja) 2017-06-09 2017-06-09 放射性廃液の処理方法及び処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6982412B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020011446A1 (en) * 1998-11-24 2002-01-31 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for modifying the metal ion sorption capacity of a medium and modified medium
JP2002267795A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Chiyoda Technol Corp 放射性物質含有廃液処理方法と装置
JP2011115772A (ja) * 2009-10-26 2011-06-16 Toshiba Corp 廃液の処理方法及び処理装置
JP2014138921A (ja) * 2012-12-21 2014-07-31 Yamayo Co Ltd 廃液の処理システムおよび廃液処理方法
JP2015059870A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射性廃液の処理方法及び放射性廃液処理装置
JP2015221406A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 黒崎白土工業株式会社 汚水処理剤
JP2016156797A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社 環境浄化研究所 アルカリ土類金属を含有する汚染水からのストロンチウム除去方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020011446A1 (en) * 1998-11-24 2002-01-31 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for modifying the metal ion sorption capacity of a medium and modified medium
JP2002267795A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Chiyoda Technol Corp 放射性物質含有廃液処理方法と装置
JP2011115772A (ja) * 2009-10-26 2011-06-16 Toshiba Corp 廃液の処理方法及び処理装置
JP2014138921A (ja) * 2012-12-21 2014-07-31 Yamayo Co Ltd 廃液の処理システムおよび廃液処理方法
JP2015059870A (ja) * 2013-09-19 2015-03-30 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 放射性廃液の処理方法及び放射性廃液処理装置
JP2015221406A (ja) * 2014-05-22 2015-12-10 黒崎白土工業株式会社 汚水処理剤
JP2016156797A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社 環境浄化研究所 アルカリ土類金属を含有する汚染水からのストロンチウム除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6982412B2 (ja) 2021-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3139401A (en) Method for removing rust from water softeners
US9336913B2 (en) Radioactive organic waste treatment method
JP5489124B2 (ja) 原子力発電所の廃樹脂処理方法及び処理システム
EP3012230A1 (en) Method and apparatus for reducing regenerant and wastewater by using compressed air
TW201523637A (zh) 放射性廢液的處理方法以及放射性廢液處理裝置
JP6046582B2 (ja) 放射性廃液の処理方法及び放射性廃液処理装置
JP6907514B2 (ja) 超純水製造システム及び超純水製造方法
JP6587973B2 (ja) 放射性廃液の処理装置及び処理方法
JP6982412B2 (ja) 放射性廃液の処理方法及び処理装置
JP5829931B2 (ja) 放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置
JP6271625B2 (ja) 放射性廃液の処理方法及び処理装置
JP2010107450A (ja) 使用済みイオン交換樹脂の処理方法及び処理システム
JP2019070581A (ja) 汚染水処理方法、並びに汚染水処理システム及びこれに用いるナトリウム化合物添加装置
US11232878B2 (en) Chemical decontamination method
JP5320323B2 (ja) 廃液の処理方法及び処理装置
JP6517314B2 (ja) 放射性廃液の処理方法及び処理装置
JP6692385B2 (ja) 放射性廃液処理システム
KR101470620B1 (ko) 원수의 경도와 증발잔류물 제거를 위한 이온교환 연수 장치
JP6125960B2 (ja) 放射性廃液の処理方法及び放射性廃液処理装置
JP6783192B2 (ja) ホウ素再利用システム及びホウ素再利用システムの運転方法
JP7274379B2 (ja) 水処理方法
JP6580509B2 (ja) 固形物除去方法
JP2020180823A (ja) 放射性廃液の処理装置及び処理方法
JP6752300B2 (ja) 放射性廃液処理システム
KR20200119523A (ko) 하이드라진을 포함하는 용액의 처리 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211026

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6982412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150