JP2018204835A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents
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Abstract
Description
凝縮器温度センサ51は、図2に示すように、凝縮器21の中間部(凝縮器21を構成する冷媒配管の中間部)に取り付けられており、凝縮器21の温度を測定可能な構成となっている。図12に示すように、凝縮器温度センサ51の測定温度が規定温度(例えば42℃)以上である状態が規定時間T2(例えば5分)継続すると、制御部40は、表示ランプ34を動作させる。エアフィルタ33が目詰まりすると、凝縮器ファン21Aによる凝縮器21の冷却が妨げられるため、凝縮器21の温度が上昇する。このため、凝縮器温度センサ51の測定温度に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
判定条件(1−1):庫内温度センサ29の測定温度が規定値以下であること。
貯蔵室11の温度が高いと、エアフィルタ33が目詰まりしていない場合であっても凝縮器21の温度が高くなる。このため、上記判定条件(1−1)を含むことで、貯蔵室11の温度が高い場合に目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。
判定条件(1−2):周囲温度センサ30の測定温度と凝縮器温度センサ51の測定温度との差が規定値以上であること。
周囲温度センサ30は、図1の破線に示すように、例えば、オペレーションボックス32内に収容されており、機械室14内の温度(凝縮器21の周囲温度)を検出可能な構成となっている。凝縮器21の周囲温度が高いとエアフィルタ33が目詰まりしていない状態であっても凝縮器21の温度が高くなる。このため、上記判定条件(1−2)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず機械室14内の温度が高い場合に、エアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。判定条件(1−2)の規定値は、例えば7℃で設定されるが、これに限定されない。なお、図12では、判定条件(1)、(1−1)、(1−2)の全てを満たした場合に、制御部40が、表示ランプ34を動作させる場合を例示している。また、判定条件(1−2)は、周囲温度センサ30の測定温度と凝縮器温度センサ51の測定温度との差が規定値以上である状態が規定時間継続したこととしてもよい。
冷却器出口温度センサ52は、図4に示すように、冷却器26の出口側(圧縮機22側)の冷媒配管に取り付けられ、冷却器26の出口温度(冷媒の温度)を測定可能な構成となっている。貯蔵室11内の温度上昇などに伴って冷却器26の出口温度(冷媒の温度)が高くなると、エアフィルタ33が目詰まりしていない場合であっても凝縮器21の温度が高くなる。このため、上記判定条件(1−3)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず冷却器26の出口温度が高い場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。
扉開閉検知センサ53は、図1の破線で示すように、箱体12の開口縁部に設けられたドアスイッチとされ、扉16の開閉を検知可能な構成となっている。扉16において扉開閉検知センサ53に対応する箇所には、磁石53Aが設けられている。これにより、扉16が閉状態では扉開閉検知センサ53がオンになる。これにより、制御部40は、扉開閉検知センサ53がオンである場合に、扉16が閉状態であることを検知可能となっている。扉16が開いていると、貯蔵室11の温度が上昇し、エアフィルタ33が目詰まりしていない場合であっても、凝縮器21の温度が高くなる。このため、上記判定条件(1−4)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず扉16が開いている場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。
扉16が開かれている場合などには貯蔵室11の温度が上昇し、凝縮温度が高くなることから、エアフィルタ33が目詰まりしていない場合であっても、凝縮器21の温度が高くなる。庫内温度センサ29の測定温度が設定温度上限(例えば庫内設定温度+1.7℃)から設定温度下限(例えば庫内設定温度−2.0℃)まで下降中である状態(図12のT2参照)とは、貯蔵室11内が比較的適切な温度で維持され、温度上昇の要因がない状態であると考えることができる。このため、上記判定条件(1−5)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず貯蔵室11の温度が上昇している場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。
凝縮器21の周囲温度が高いと凝縮器21の温度が高くなる。また、オフサイクルデフロスト時のように、圧縮機22が停止している状態では圧縮機22及び凝縮器21からの排熱がないから、圧縮機22が停止している状態の凝縮器温度センサ51の測定温度は、凝縮器21の周囲温度と見なすことができる。このため、上記判定条件(1−6)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず周囲温度が高い場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。また、判定条件(1−6)によれば、周囲温度センサ30を用いることなく周囲温度を測定できるので、周囲温度センサ30を備えていなくてもよい。また、圧縮機22が停止している状態の周囲温度に基づいてエアフィルタ33の目詰まり判定を行うことができるので、周囲温度が圧縮機22や凝縮器21の排熱の影響を受ける事態を抑制でき、より精度の高い目詰まり判定を行うことができる。
凝縮器21の周囲温度が高いと凝縮器21の温度が高くなる。また、圧縮機22が停止している状態では圧縮機22及び凝縮器21からの排熱がないから、圧縮機22が停止した直後に凝縮器温度センサ51の測定温度が一定になった時点での凝縮器温度センサ51の測定温度は、凝縮器21の周囲温度と見なすことができる。このため、上記判定条件(1−7)を含むことで、エアフィルタ33が目詰まりしておらず周囲温度が高い場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると誤判定する事態を抑制できる。そして、上記判定条件(1−7)によれば、圧縮機22が停止した直後の凝縮器温度センサ51の測定温度が一定になった時点で判定処理を行うことができるので、判定処理を行う時点での凝縮器21の周囲温度に基づいた判定処理を行うことができる。なお、凝縮器温度センサ51の測定温度が一定になった状態とは、測定温度が所定時間同じ値になった状態のことである。
モータ21Bがインバータ制御などによって回転数が制御可能なモータであって、且つモータ21Bに対する指示回転数が増加可能である場合(言い換えると指示回転数が上限値未満である場合)において、エアフィルタ33の目詰まりに伴って凝縮器21の温度が上昇すると、制御部40は、モータ21Bの回転数を高くする(指示回転数を高くする)ことで凝縮器21の温度を下げようとする。このため、モータ21Bに対する指示回転数が増加可能である場合においては、モータ21Bの実回転数が規定値以上となった状態が規定時間以上継続した場合にエアフィルタ33が目詰まりしていると判定することができる(判定条件2A)。
判定条件(2−1):風速センサによって測定された凝縮器ファンの風速に基づいた判定条件を満たすこと。
判定条件(2−2):風量センサによって測定された凝縮器ファンの風量に基づいた判定条件を満たすこと。
エアフィルタ33が目詰まりすると、凝縮器ファン21Aによる凝縮器21の冷却が妨げられるため、凝縮器21の温度が上昇する。この時、モータ21Bがインバータ制御などによって回転数が制御可能なモータであって、且つモータ21Bに対する指示回転数が増加可能である場合には、制御部40は、モータ21Bの回転数を高くすることで凝縮器21の温度を下げようとする。モータ21Bに流れる電流の大きさは、モータ21Bの回転数に比例しているから、モータ21Bに流れる電流に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
モータ温度センサ56は、例えば、図2に示すようにモータ21Bのケースに設けられており、モータ21Bの温度を測定可能な構成となっている。エアフィルタ33が目詰まりすると、上述の通りモータ21Bに流れる電流が大きくなる。モータ21Bの温度は、モータ21Bの電流に比例するから、モータ温度センサ56の測定温度に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
凝縮器ファン21Aの回転数の積算値が大きい程、エアフィルタ33を多くの空気が通過していることになるから、エアフィルタ33に埃などが溜まり易い。このため、図13に示すように、モータ21Bの回転数(凝縮器ファン21Aの回転数)の積算値に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、モータ21Bの回転数の積算値は、(モータ21Bの回転数)×(モータ21Bの運転時間)で求めることができる。制御部40は、例えば、前回表示ランプ34が消灯された時点を基準として、モータ21Bの回転数の積算値を算出する。
図4に示すように、凝縮器入口温度センサ57は、凝縮器21を構成する冷媒配管の入口側に設けられ、凝縮器21の入口温度を測定可能な構成となっている。また、凝縮器出口温度センサ58は、凝縮器21を構成する冷媒配管の出口側に設けられ、凝縮器21の出口温度を測定可能な構成となっている。エアフィルタ33が目詰まりすると、凝縮器ファン21Aによる凝縮器21の冷却が妨げられるため、凝縮器21の入口温度と凝縮器21の出口温度の差が小さくなる。このため、凝縮器入口温度センサ57の測定温度と凝縮器出口温度センサ58の測定温度に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。また、凝縮器入口温度センサ57の測定温度と凝縮器出口温度センサ58の測定温度との温度差を用いる代わりに、凝縮器21を構成する冷媒配管の入口側の圧力と、凝縮器21を構成する冷媒配管の出口側の圧力との圧力差を用いてもよい。
図2に示すように、圧縮機温度センサ59は、圧縮機22のケースに設けられ、圧縮機22の温度を測定可能な構成となっている。エアフィルタ33と圧縮機22は、凝縮器ファン21Aの送風方向に沿って配列されており、凝縮器ファン21Aで生じる風がエアフィルタ33を通過して圧縮機22に送られるように配列されている。このため、圧縮機22は、凝縮器ファン21Aからの送風によって空冷される。エアフィルタ33が目詰まりすると、圧縮機22への送風が妨げられ、圧縮機22の温度が上昇し易くなる。このため、圧縮機温度センサ59の測定温度に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。図15に示すように、圧縮機22が動作している間は、圧縮機22の温度が上昇する。そして、エアフィルタ33が目詰まりすると、圧縮機22の冷却が妨げられることから、圧縮機22の動作時における圧縮機22の温度上昇率は高くなる。このため、圧縮機温度センサ59の測定温度が規定値以上である状態が規定時間T11継続した場合に、制御部40は、エアフィルタ33が目詰まりしていると判定し、表示ランプ34を点灯させる。なお、圧縮機22の温度は周囲温度が高い程、高くなり易い。このため、記憶部43には、予め実験によって求められた判定条件(5)の測定温度の規定値と周囲温度との対応関係がデータとして記憶されており、制御部40は、判定条件(5)の測定温度の規定値を、上記データと周囲温度センサ30の測定値に基づいて適宜設定する。
本実施形態では、庫内設定温度を目標値として圧縮機22及び凝縮器ファン21Aの動作又は停止を行う。具体的には、図12に示すように庫内設定温度には、上限(図12の設定温度上限)と下限(設定温度下限)が設定され、庫内温度センサ29の値が上限と下限の間になるように圧縮機22及び凝縮器ファン21Aを制御する。エアフィルタ33が目詰まりすると、冷却サイクル19の冷却効率が低下することから、庫内設定温度まで温度が下がり難くなり、その結果、冷却サイクル19(ひいては圧縮機22)の連続運転時間が長くなる。このため、圧縮機22の連続運転時間に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、周囲温度が高いと、庫内設定温度に達するまでに時間が掛かることから、圧縮機22の連続運転時間は多くなる。このため、制御部40は、判定条件(6)の連続運転時間の規定値を、例えば、圧縮機22の動作開始時における周囲温度センサ30の測定値に基づいて決定する。また、制御部40は、圧縮機22の連続運転時間を取得した後、周囲温度センサ30の測定値に基づいて連続運転時間の規定値を決定し、その時点で判定条件(6)を満たしているか否かを判定してもよい。
圧縮機22は、例えば、インバータモータによって駆動される方式のものであり、回転数の制御が可能な構成とされる。制御部40は、庫内設定温度と庫内検知温度センサ29の測定温度(庫内温度)との差が小さくなるにつれて、圧縮機22の回転数を段階的に落とすように制御する。エアフィルタ33が目詰まりすると、冷却サイクル19の冷却効率が低下することから、庫内(貯蔵室11内)温度が下がり難く、庫内設定温度に近づき難くなることから、圧縮機22の回転数が高くなり易い。このため、圧縮機22の回転数に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。また、周囲温度が高いと、庫内温度が下がり難いことから、圧縮機22の回転数は高くなり易い。このため、記憶部43には、予め実験によって求められた判定条件(7)の回転数の規定値と周囲温度との対応関係がデータとして記憶されており、制御部40は、判定条件(7)の回転数の規定値を、上記データと周囲温度センサ30の測定値に基づいて適宜設定する。
図2に示すように、フロントパネル14Aの裏側には、エアフィルタ33の色を識別可能な色センサ60が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、埃や汚れなどによってエアフィルタ33の色が変化する。このため、エアフィルタ33の色が規定の色になることでエアフィルタ33が目詰まりしていると判定することができる。規定の色は冷却貯蔵庫10の使用環境に基づいて適宜設定される。例えば、油がエアフィルタ33に付きやすい環境であれば、エアフィルタ33が油の色(例えば茶色)になった時点でエアフィルタ33が目詰まりしたと判定すればよく、埃がエアフィルタ33に付きやすい環境であれば、エアフィルタ33が埃の色(例えば白色)になった時点でエアフィルタ33が目詰まりしたと判定すればよい。また、油や埃の影響によってエアフィルタ33が本来の色でなくなった場合にエアフィルタ33が目詰まりしたと判定してもよい。なお、色センサ60としては、例えば、赤色、緑色及び青色にそれぞれ感度をもつ3種類のフォトダイオードを備えるRGBカラーセンサーを用いることができるが、これに限定されない。
図6に示すように、エアフィルタ33の前側には、光反射率センサ61が設けられ、光反射率センサ61は、エアフィルタ33に向けて光を出射可能な投光部61Aと、エアフィルタ33で反射した光を受ける受光部61Bと、を備える。これにより、光反射率センサ61は、エアフィルタ33の光反射率を測定可能な構成となっている。エアフィルタ33が目詰まりすると、エアフィルタ33の光反射率が低下する。このため、エアフィルタ33の光反射率に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、光反射率センサ61としては、例えば、拡散反射形の光電センサを用いることができるが、これに限定されない。
図7に示すように、光透過率センサ62は、エアフィルタ33に向けて光を出射可能な投光部62Aと、エアフィルタ33で反射した光を受ける受光部62Bと、を備える。投光部62A及び受光部62Bは、エアフィルタ33を前後から挟む形で配されている。これにより、光透過率センサ62は、エアフィルタ33の光透過率を測定可能な構成となっている。なお、光透過率センサ62を備える構成では、エアフィルタ33と凝縮器21の間に受光部62Bを配置するためのスペースが設けられる。エアフィルタ33が目詰まりすると、エアフィルタ33の光透過率が低下する。このため、エアフィルタ33の光透過率に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、光透過率センサ62としては、例えば、光透過形の光電センサを用いることができるが、これに限定されない。
図8に示すように、距離センサ63は、エアフィルタ33の前側に配され、エアフィルタ33の表面までの距離を測定可能な構成となっている。エアフィルタ33が目詰まりすると、エアフィルタ33の表面に埃33Bなどが堆積する(エアフィルタ33の厚さが大きくなる)ことから、目詰まりしていない状態と比べて、エアフィルタ33の表面と距離センサ63の距離は小さくなる。このため、距離センサ63によって測定された距離に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、距離センサ63としては、例えば、レーザセンサを用いることができる。
図9に示すように、ユニット台23においてエアフィルタ33の載置面には、エアフィルタ33の重量を測定可能な重量センサ64が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、エアフィルタ33の表面に埃などが堆積することから、エアフィルタ33の重量は増加する。このため、重量センサ64によって測定されたエアフィルタ33の重量に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
図6に示すように、凝縮器21と凝縮器ファン21Aの間に配された空間S1(例えば凝縮器ファン21Aのベルマウス内)には、圧力を測定可能な圧力センサ65が配されている。エアフィルタ33が目詰まりすると、エアフィルタ33を通じて凝縮器21側に吸引される空気量が減少する。この結果、凝縮器21と凝縮器ファン21Aの間に配された空間S1の圧力(静圧)が低下する。このため、圧力センサ65によって測定された空間S1の圧力に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
図4に示すように、圧縮機22の出口側の冷媒配管には、圧縮機22の出口温度を測定可能な圧縮機出口温度センサ66が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、圧縮機22の出口温度が上昇するため、これに基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
判定条件(15):圧縮機入口温度センサ67によって測定された圧縮機22の入口温度が、規定値以上となること。
図4に示すように、圧縮機22には、圧縮機22の入口温度を測定可能な圧縮機入口温度センサ67が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、圧縮機22の入口温度が上昇するため、これに基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
判定条件(17):低圧圧力センサ69によって測定された低圧圧力が、規定値以上となること。
図4に示すように、圧縮機22の出口側の冷媒配管には、冷却サイクル19の高圧圧力を測定可能な高圧圧力センサ68が設けられている。また、圧縮機22の入口側の冷媒配管には、冷却サイクル19の低圧圧力を測定可能な低圧圧力センサ69が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、高圧圧力及び低圧圧力が上昇するため、高圧圧力又は低圧圧力に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。
エアフィルタ33が目詰まりすると、凝縮器ファン21Aによる凝縮器21の冷却が妨げられるため、凝縮器21から冷却器26に向かう冷媒の温度が高くなり、冷却器26における過熱度が高くなる。このため、過熱度に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。過熱度は、図4に示す冷却器出口温度センサ52と冷却器入口温度センサ70の測定温度の差によって算出することができる。なお、冷却器入口温度センサ70は、図4に示すように、冷却器26の入口側の冷媒配管に取り付けられ、冷却器26の入口温度(冷媒の温度)を測定可能な構成となっている。また、冷却器入口温度センサ70の測定温度を用いる代わりに低圧圧力センサ69で測定された圧力における冷媒の飽和温度を用いて過熱度を算出してもよい。
判定条件(20):冷媒流速センサ72によって測定された冷媒の流速が規定値以上となること。
判定条件(21):冷却サイクル19における冷媒の圧力損失が規定値以上となること。
図4に示すように、冷却サイクル19を構成する冷媒配管には、冷却サイクル19における冷媒の循環量を測定可能な冷媒流量センサ71が設けられている。また、冷却サイクル19を構成する冷媒配管には、冷却サイクル19における冷媒の流速を測定可能な冷媒流速センサ72が設けられている。エアフィルタ33が目詰まりすると、冷媒の循環量が多くなる。このため、冷媒の循環量に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。また、冷媒の循環量が多くなると、冷媒の流速が高くなる。このため、冷媒の流速に基づいてエアフィルタが目詰まりしているか否かを判定することができる。さらに、冷媒の流速が高くなると、冷媒配管内における冷媒の圧力損失が高くなる。このため、冷媒の圧力損失に基づいてエアフィルタ33が目詰まりしているか否かを判定することができる。なお、冷媒の圧力損失は、冷却サイクル19を構成する冷媒配管において低圧側の2点間(又は高圧側の2点間)の圧力差であり、例えば、図4に示すように、凝縮器21を構成する冷媒配管の入口側に設けられた凝縮器入口圧力センサ73の測定値と高圧圧力センサ68の測定値の差を計算することで求めることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記判定条件(1)〜(21)、(1−1)〜(1−7)、(2−1)〜(2−4)における各規定値及び各規定時間はそれぞれ適宜設定可能である。なお、上記判定条件(1)〜(21)、(1−1)〜(1−7)、(2−1)〜(2−4)における各規定値及び各規定時間は、例えば、エアフィルタ33が目詰まりしている状態と、目詰まりしていない状態でそれぞれ冷却貯蔵庫10を試験的に動作させ、その結果に基づいて決定することができる。
(2)上記実施形態では、報知部として表示ランプ34を例示したが、これに限定されない。報知部は、音を発したり、表示部41に文字を表示したりすることでエアフィルタ33の目詰まりを報知する構成としてもよい。
(3)制御部40は、上記判定条件(1)〜(21)のうち、少なくとも一つの判定条件を用いて判定処理を実行する構成であればよく、冷却貯蔵庫10は、少なくとも一つの判定条件を実行するために必要な構成のみを備えていてもよい。
(4)冷却貯蔵庫は冷却サイクル及びエアフィルタを複数備えていてもよい。このような場合は、全ての冷却サイクルで判定条件を満たす場合にエアフィルタが目詰まりしていると判定してもよい。
Claims (38)
- 貯蔵物が配される貯蔵室を有する箱体と、
機械室と、
冷却サイクルを構成し、前記貯蔵室を冷却することが可能な冷却器と、
前記機械室に収容され、前記冷却サイクルを構成する凝縮器と、
前記機械室に収容され、前記冷却サイクルを構成する圧縮機と、
前記機械室に収容され、前記凝縮器を覆うエアフィルタと、
前記機械室に収容され、前記凝縮器を冷却するための凝縮器ファンと、
制御部と、
前記エアフィルタが目詰まりしていることを報知可能な報知部と、を備え、
前記制御部は、
予め定められた判定条件を満たす場合に前記エアフィルタが目詰まりしていると判定する判定処理と、
前記判定処理によって前記エアフィルタが目詰まりしていると判定された場合に前記報知部を動作させる報知処理と、を実行する冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器の温度を測定可能な凝縮器温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記凝縮器温度センサの測定温度が規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項1に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記貯蔵室の温度を測定可能な庫内温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記庫内温度センサの測定温度が規定値以下であることを含む請求項2に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器の周囲温度を測定可能な周囲温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記凝縮器温度センサの測定温度と前記周囲温度センサの測定温度との差が規定値以上であること又は規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項2又は請求項3に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却器の出口温度を測定可能な冷却器出口温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記冷却器出口温度センサの測定温度が規定値以下であることを含む請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記箱体に設けられ、前記貯蔵室を開閉可能な扉と、
前記扉の開閉を検知可能な扉開閉検知センサと、を備え、
前記判定条件は、
前記扉開閉検知センサが前記扉の閉状態を検知していることを含む請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記貯蔵室の温度を測定可能な庫内温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記庫内温度センサの測定温度が下降中であることを含む請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記圧縮機が動作している状態の前記凝縮器温度センサの測定温度と前記圧縮機が停止している状態の前記凝縮器温度センサの測定温度との差が規定値以上であることを含む請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記圧縮機が停止した時点の前記凝縮器温度センサの測定温度と、
その直後に前記凝縮器温度センサの測定温度が一定になった時点での前記凝縮器温度センサの測定温度との差が規定値以上であることを含む請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記凝縮器ファンを回転駆動させるモータの回転数に基づいた判定条件を含む請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記凝縮器ファンを回転駆動させるモータに流れる電流が規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器ファンの風速を測定可能な風速センサを備え、
前記判定条件は、
前記風速センサによって測定された風速に基づいた判定条件を含む請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器ファンの風量を測定可能な風量センサを備え、
前記判定条件は、
前記風量センサによって測定された風量に基づいた判定条件を含む請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器ファンを回転駆動させるモータの温度を測定可能なモータ温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記モータ温度センサの測定温度が規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記凝縮器ファンの回転数の積算値が規定値以上であることを含む請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器の入口温度を測定可能な凝縮器入口温度センサと、
前記凝縮器の出口温度を測定可能な凝縮器出口温度センサと、を備え、
前記判定条件は、
前記凝縮器入口温度センサの測定温度と前記凝縮器出口温度センサの測定温度との差が規定値以下である状態が規定時間継続したことを含む請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタと前記圧縮機は、前記凝縮器ファンの送風方向に沿って配列されており、
前記圧縮機の温度を測定可能な圧縮機温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記圧縮機温度センサの測定温度が規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項1から請求項16のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記圧縮機の連続運転時間が規定値以上であることを含む請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記圧縮機の回転数が規定値以上である状態が規定時間継続したことを含む請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタの色を識別可能な色センサを備え、
前記判定条件は、前記色センサによって識別された前記エアフィルタの色が規定の色になることを含む請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタの光反射率を測定可能な光反射率センサを備え、
前記判定条件は、
前記光反射率センサによって測定された前記エアフィルタの光反射率が、規定値以下となることを含む請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタの光透過率を測定可能な光透過率センサを備え、
前記判定条件は、
前記光透過率センサによって測定された前記エアフィルタの光透過率が、規定値以下となることを含む請求項1から請求項20のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタの表面までの距離を測定可能な距離センサを備え、
前記判定条件は、
前記距離センサによって測定された前記エアフィルタの表面までの距離が、規定値以下となることを含む請求項1から請求項22のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタの重量を測定可能な重量センサを備え、
前記判定条件は、
前記重量センサによって測定された前記エアフィルタの重量が、規定値以上となることを含む請求項1から請求項23のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記凝縮器は、前記エアフィルタと前記凝縮器ファンの間に配されており、
前記凝縮器ファンは、前記エアフィルタを通じて吸引した空気を前記凝縮器に向かわせる構成であり、
前記凝縮器と前記凝縮器ファンとの間の空間の圧力を測定可能な圧力センサを備え、
前記判定条件は、
前記圧力センサによって測定された前記空間の圧力が、規定値以下となることを含む請求項1から請求項24のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記圧縮機の出口温度を測定可能な圧縮機出口温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記圧縮機出口温度センサによって測定された前記圧縮機の出口温度が、規定値以上となることを含む請求項1から請求項25のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記圧縮機の入口温度を測定可能な圧縮機入口温度センサを備え、
前記判定条件は、
前記圧縮機入口温度センサによって測定された前記圧縮機の入口温度が、規定値以上となることを含む請求項1から請求項26のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却サイクルの高圧圧力を測定可能な高圧圧力センサを備え、
前記判定条件は、
前記高圧圧力センサによって測定された高圧圧力が、規定値以上となることを含む請求項1から請求項27のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却サイクルの低圧圧力を測定可能な低圧圧力センサを備え、
前記判定条件は、
前記低圧圧力センサによって測定された低圧圧力が、規定値以上となることを含む請求項1から請求項28のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記冷却器における冷媒の過熱度が規定値以上となることを含む請求項1から請求項29のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却サイクルにおける冷媒の循環量を測定可能な冷媒流量センサを備え、
前記判定条件は、
前記冷媒流量センサによって測定された冷媒の循環量が規定値以上となることを含む請求項1から請求項30のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記冷却サイクルにおける冷媒の流速を測定可能な冷媒流速センサを備え、
前記判定条件は、
前記冷媒流速センサによって測定された冷媒の流速が規定値以上となることを含む請求項1から請求項31のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記判定条件は、
前記冷却サイクルにおける冷媒の圧力損失が規定値以上となることを含む請求項1から請求項32のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記報知部の動作を停止させることが可能な動作停止部を備える請求項1から請求項33のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
- 前記制御部は、
前記動作停止部によって前記報知部の動作が停止されてから規定時間の間は、前記報知処理を実行しない請求項34に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記制御部は、
前記報知部の動作が停止されてから規定時間経過後に、前記報知部を動作させる請求項34又は請求項35に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記制御部は、
前記報知処理が実行されてから規定時間経過後に、前記報知部の動作を停止させる請求項1から請求項36のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。 - 前記エアフィルタが前記凝縮器を覆う形で取り付けられていることを検知可能なエアフィルタ取付検知センサを備え、
前記制御部は、
前記エアフィルタが取り付けられたことを前記エアフィルタ取付検知センサが検知してから規定時間経過後に、前記報知部を動作させる請求項1から請求項37のいずれか一項に記載の冷却貯蔵庫。
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