JP2018196961A - 記録装置、制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】流路部材に液体を充填する際に、短時間での充填を可能としつつ、流路部材内にエアーや気泡が残りにくくなるようにすること。
【解決手段】本発明は、液体を収容するタンクと、前記タンクから供給される液体を吐出する記録ヘッドと、前記タンクと前記記録ヘッドとを接続する流路と、前記流路の途中に設けられる流路部材と、を備える記録装置であって、前記流路部材は、前記液体が流入する流入口と、前記液体を貯留する液室と、前記液体が流出する流出口と、前記液室の上部と前記流出口との間を連通する第1流路と、前記液室の下部と前記流出口との間を連通する第2流路と、前記第2流路の開閉を切り替える切り替え部材と、を有することを特徴とする記録装置である。
【選択図】図16
【解決手段】本発明は、液体を収容するタンクと、前記タンクから供給される液体を吐出する記録ヘッドと、前記タンクと前記記録ヘッドとを接続する流路と、前記流路の途中に設けられる流路部材と、を備える記録装置であって、前記流路部材は、前記液体が流入する流入口と、前記液体を貯留する液室と、前記液体が流出する流出口と、前記液室の上部と前記流出口との間を連通する第1流路と、前記液室の下部と前記流出口との間を連通する第2流路と、前記第2流路の開閉を切り替える切り替え部材と、を有することを特徴とする記録装置である。
【選択図】図16
Description
本発明は、記録装置、制御方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、チャンバと、チャンバの上部とインク流出口との間を連通するインク流路と、チャンバの下面に設けられチャンバの下部とインク流出口との間を連通する開口部と、を有する圧力緩衝器が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の圧力緩衝器のような流路部材にインクを充填する場合、チャンバの下部とインク流出口との間が常に連通する構造が原因で、充填に時間がかかり、また、流路部材内にエアーや気泡が残ってしまう虞がある。
そこで本発明は、上記の課題に鑑みて、流路部材に液体を充填する際に、短時間での充填を可能としつつ、流路部材内にエアーや気泡が残りにくくなるようにすることを目的とする。
本発明は、液体を収容するタンクと、前記タンクから供給される液体を吐出する記録ヘッドと、前記タンクと前記記録ヘッドとを接続する流路と、前記流路の途中に設けられる流路部材と、を備える記録装置であって、前記流路部材は、前記液体が流入する流入口と、前記液体を貯留する液室と、前記液体が流出する流出口と、前記液室の上部と前記流出口との間を連通する第1流路と、前記液室の下部と前記流出口との間を連通する第2流路と、前記第2流路の開閉を切り替える切り替え部材と、を有することを特徴とする記録装置である。
本発明により、流路部材に液体を充填する際に、短時間での充填を可能としつつ、流路部材内にエアーや気泡が残りにくくなる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド及び液体吐出装置について説明する。以下の実施形態では、インクを吐出するインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置について具体的な構成で説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の液体吐出ヘッド、液体吐出装置、及び液体の供給方法は、プリンタ、複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサなどの装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業記録装置に適用可能である。例えば、バイオチップ作製や電子回路印刷などの用途としても用いることができる。また、以下に述べる実施形態は、本発明の適切な具体例であるから、技術的に好ましい様々の限定が付けられている。しかし、本発明の思想に沿うものであれば、実施形態は以下に記載の実施形態やその他の具体的方法に限定されるものではない。
[第1実施形態]
<記録装置の内部構成について>
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
<記録装置の内部構成について>
図1は、本実施形態で使用するインクジェット記録装置1(以下、記録装置1)の内部構成図である。図において、x方向は水平方向、y方向(紙面垂直方向)は後述する記録ヘッド8において吐出口が配列される方向、z方向は鉛直方向をそれぞれ示す。
記録装置1は、プリント部2とスキャナ部3を備える複合機であり、記録動作と読取動作に関する様々な処理を、プリント部2とスキャナ部3で個別にあるいは連動して実行することができる。スキャナ部3は、ADF(オートドキュメントフィーダ)とFBS(フラットベッドスキャナ)を備えており、ADFで自動給紙される原稿の読み取りと、ユーザによってFBSの原稿台に置かれた原稿の読み取り(スキャン)を行うことができる。なお、本実施形態ではプリント部2とスキャナ部3を併せ持った複合機を示すが、スキャナ部3を備えない形態であっても良い。図1は、記録装置1が記録動作も読取動作も行っていない待機状態にあるときを示す。
プリント部2において、筐体4の鉛直方向下方の底部には、記録媒体(カットシート)Sを収容するための第1カセット5Aと第2カセット5Bが着脱可能に設置されている。第1カセット5AにはA4サイズまでの比較的小さな記録媒体が、第2カセット5BにはA3サイズまでの比較的大きな記録媒体が、平積みに収容されている。第1カセット5A近傍には、収容されている記録媒体を1枚ずつ分離して給送するための第1給送ユニット6Aが設けられている。同様に、第2カセット5B近傍には、第2給送ユニット6Bが設けられている。記録動作が行われる際にはいずれか一方のカセットから選択的に記録媒体Sが給送される。
搬送ローラ7、排出ローラ12、ピンチローラ7a、拍車7b、ガイド18、インナーガイド19、およびフラッパ11は、記録媒体Sを所定の方向に導くための搬送機構である。搬送ローラ7は、記録ヘッド8の上流側および下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。ピンチローラ7aは、搬送ローラ7と共に記録媒体Sをニップして回転する従動ローラである。排出ローラ12は、搬送ローラ7の下流側に配され、不図示の搬送モータによって駆動される駆動ローラである。拍車7bは、記録ヘッド8の下流側に配される搬送ローラ7及び排出ローラ12と共に記録媒体Sを挟持して搬送する。
ガイド18は、記録媒体Sの搬送経路に設けられ、記録媒体Sを所定の方向に案内する。インナーガイド19は、y方向に延在する部材で湾曲した側面を有し、当該側面に沿って記録媒体Sを案内する。フラッパ11は、両面記録動作の際に、記録媒体Sが搬送される方向を切り替えるための部材である。排出トレイ13は、記録動作が完了し排出ローラ12によって排出された記録媒体Sを積載保持するためのトレイである。
本実施形態における記録ヘッド8は、フルラインタイプのカラーインクジェット記録ヘッドであり、記録データに従ってインクを吐出する吐出口が、図1におけるy方向に沿って記録媒体Sの幅に相当する分だけ複数配列されている。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、記録ヘッド8の吐出口面8aは、図1のように鉛直下方を向きキャップユニット10によってキャップされている。記録動作を行う際は、後述するプリントコントローラ202によって、吐出口面8aがプラテン9と対向するように記録ヘッド8の向きが変更される。プラテン9は、y方向に延在する平板によって構成され、記録ヘッド8によって記録動作が行われる記録媒体Sを背面から支持する。記録ヘッド8の待機位置から記録位置への移動については、後に詳しく説明する。
インクタンクユニット14は、記録ヘッド8へ供給される4色のインクをそれぞれ貯留する。インク供給ユニット15は、インクタンクユニット14と記録ヘッド8を接続する流路の途中に設けられ、記録ヘッド8内のインクの圧力及び流量を適切な範囲に調整する。本実施形態では循環型のインク供給システムを採用しており、インク供給ユニット15は記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力と記録ヘッド8から回収されるインクの流量を適切な範囲に調整する。
メンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17を備え、所定のタイミングにこれらを作動させて、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う。メンテナンス動作については後に詳しく説明する。
<記録装置の制御構成について>
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。記録装置1は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御構成の詳細について説明する。
図2は、記録装置1における制御構成を示すブロック図である。記録装置1は、主にプリント部2を統括するプリントエンジンユニット200と、スキャナ部3を統括するスキャナエンジンユニット300と、記録装置1全体を統括するコントローラユニット100によって構成されている。プリントコントローラ202は、コントローラユニット100のメインコントローラ101の指示に従ってプリントエンジンユニット200の各種機構を制御する。スキャナエンジンユニット300の各種機構は、コントローラユニット100のメインコントローラ101によって制御される。以下に制御構成の詳細について説明する。
コントローラユニット100において、CPUにより構成されるメインコントローラ101は、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら記録装置1全体を制御する。例えば、ホストI/F102またはワイヤレスI/F103を介してホスト装置400から印刷ジョブが入力されると、メインコントローラ101の指示に従って、画像処理部108が受信した画像データに対して所定の画像処理を施す。そして、メインコントローラ101はプリントエンジンI/F105を介して、画像処理を施した画像データをプリントエンジンユニット200へ送信する。
なお、記録装置1は無線通信や有線通信を介してホスト装置400から画像データを取得しても良いし、記録装置1に接続された外部記憶装置(USBメモリ等)から画像データを取得しても良い。無線通信や有線通信に利用される通信方式は限定されない。例えば、無線通信に利用される通信方式として、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)やBluetooth(登録商標)が適用可能である。また、有線通信に利用される通信方式としては、USB(Universal Serial Bus)等が適用可能である。また、例えばホスト装置400から読取コマンドが入力されると、メインコントローラ101は、スキャナエンジンI/F109を介してこのコマンドをスキャナ部3に送信する。
操作パネル104は、ユーザが記録装置1に対して入出力を行うための機構である。ユーザは、操作パネル104を介してコピーやスキャン等の動作を指示したり、印刷モードを設定したり、記録装置1の情報を認識したりすることができる。
プリントエンジンユニット200において、CPUにより構成されるプリントコントローラ202は、ROM203に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM204をワークエリアとしながら、プリント部2が備える各種機構を制御する。コントローラI/F201を介して各種コマンドや画像データが受信されると、プリントコントローラ202は、これを一旦RAM204に保存する。記録ヘッド8が記録動作に利用できるように、プリントコントローラ202は画像処理コントローラ205に、保存した画像データを記録データへ変換させる。記録データが生成されると、プリントコントローラ202は、ヘッドI/F206を介して記録ヘッド8に記録データに基づく記録動作を実行させる。この際、プリントコントローラ202は、搬送制御部207を介して図1に示す給送ユニット6A、6B、搬送ローラ7、排出ローラ12、フラッパ11を駆動して、記録媒体Sを搬送する。プリントコントローラ202の指示に従って、記録媒体Sの搬送動作に連動して記録ヘッド8による記録動作が実行され、印刷処理が行われる。
ヘッドキャリッジ制御部208は、記録装置1のメンテナンス状態や記録状態といった動作状態に応じて記録ヘッド8の向きや位置を変更する。インク供給制御部209は、記録ヘッド8へ供給されるインクの圧力が適切な範囲に収まるように、インク供給ユニット15を制御する。メンテナンス制御部210は、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作を行う際に、メンテナンスユニット16におけるキャップユニット10やワイピングユニット17の動作を制御する。
スキャナエンジンユニット300においては、メインコントローラ101が、ROM107に記憶されているプログラムや各種パラメータに従って、RAM106をワークエリアとしながら、スキャナコントローラ302のハードウェアリソースを制御する。これにより、スキャナ部3が備える各種機構は制御される。例えばコントローラI/F301を介してメインコントローラ101がスキャナコントローラ302内のハードウェアリソースを制御することにより、ユーザによってADFに搭載された原稿を、搬送制御部304を介して搬送し、センサ305によって読み取る。そして、スキャナコントローラ302は読み取った画像データをRAM303に保存する。なお、プリントコントローラ202は、上述のように取得された画像データを記録データに変換することで、記録ヘッド8に、スキャナコントローラ302で読み取った画像データに基づく記録動作を実行させることが可能である。
<記録状態における記録装置の動作について>
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
図3は、記録装置1が記録状態にあるときを示す。図1に示した待機状態と比較すると、キャップユニット10が記録ヘッド8の吐出口面8aから離間し、吐出口面8aがプラテン9と対向している。本実施形態において、プラテン9の平面は水平方向に対して約45度傾いており、記録位置における記録ヘッド8の吐出口面8aも、プラテン9との距離が一定に維持されるように水平方向に対して約45度傾いている。
記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図3に示す記録位置に移動する際、プリントコントローラ202は、メンテナンス制御部210を用いて、キャップユニット10を図3に示す退避位置まで降下させる。これにより、記録ヘッド8の吐出口面8aは、キャップ部材10aと離間する。その後、プリントコントローラ202は、ヘッドキャリッジ制御部208を用いて記録ヘッド8の鉛直方向の高さを調整しながら45度回転させ、吐出口面8aをプラテン9と対向させる。記録動作が完了し、記録ヘッド8が記録位置から待機位置に移動する際は、プリントコントローラ202によって上記と逆の工程が行われる。
次に、プリント部2における記録媒体Sの搬送経路について説明する。記録コマンドが入力されると、プリントコントローラ202は、まず、メンテナンス制御部210およびヘッドキャリッジ制御部208を用いて、記録ヘッド8を図3に示す記録位置に移動する。その後、プリントコントローラ202は搬送制御部207を用い、記録コマンドに従って第1給送ユニット6Aおよび第2給送ユニット6Bのいずれかを駆動し、記録媒体Sを給送する。
図4(a)〜(c)は、第1カセット5Aに収容されているA4サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第1カセット5A内の1番上に積載された記録媒体Sは、第1給送ユニット6Aによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。図4(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、第1給送ユニット6Aに給送されて記録領域Pに到達する間に、水平方向(x方向)から、水平方向に対して約45度傾いた方向に変更される。
記録領域Pでは、記録ヘッド8に設けられた複数の吐出口から記録媒体Sに向けてインクが吐出される。インクが付与される領域の記録媒体Sは、プラテン9によってその背面が支持されており、吐出口面8aと記録媒体Sの距離が一定に保たれている。インクが付与された後の記録媒体Sは、搬送ローラ7と拍車7bに案内されながら、先端が右に傾いているフラッパ11の左側を通り、ガイド18に沿って記録装置1の鉛直方向上方へ搬送される。図4(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。記録媒体Sの進行方向は、水平方向に対し約45度傾いた記録領域Pの位置から、搬送ローラ7と拍車7bによって鉛直方向上方に変更されている。
記録媒体Sは、鉛直方向上方に搬送された後、排出ローラ12と拍車7bによって排出トレイ13に排出される。図4(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。排出された記録媒体Sは、記録ヘッド8によって画像が記録された面を下にした状態で、排出トレイ13上に保持される。
図5(a)〜(c)は、第2カセット5Bに収容されているA3サイズの記録媒体Sが給送されるときの搬送経路を示す図である。第2カセット5B内の1番上に積載された記録媒体Sは、第2給送ユニット6Bによって2枚目以降の記録媒体から分離され、搬送ローラ7とピンチローラ7aにニップされながら、プラテン9と記録ヘッド8の間の記録領域Pに向けて搬送される。
図5(a)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。第2給送ユニット6Bに給送されて記録領域Pに到達するまでの搬送経路には、複数の搬送ローラ7とピンチローラ7aおよびインナーガイド19が配されることで、記録媒体SはS字上に湾曲されてプラテン9まで搬送される。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示したA4サイズの記録媒体Sの場合と同様である。図5(b)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。図5(c)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
図6(a)〜(d)は、A4サイズの記録媒体Sの裏面(第2面)に対して記録動作(両面記録)を行う場合の搬送経路を示す。両面記録を行う場合、第1面(表面)を記録した後に第2面(裏面)に記録動作を行う。第1面を記録する際の搬送工程は図4(a)〜(c)と同様であるので、ここでは説明を省略する。以後、図4(c)以後の搬送工程について説明する。
記録ヘッド8による第1面への記録動作が完了し、記録媒体Sの後端がフラッパ11を通過すると、プリントコントローラ202は、搬送ローラ7を逆回転させて記録媒体Sを記録装置1の内部へ搬送する。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータによってその先端が左側に傾くように制御されるため、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)はフラッパ11の右側を通過して鉛直方向下方へ搬送される。図6(a)は、記録媒体Sの先端(第1面の記録動作における後端)が、フラッパ11の右側を通過する状態を示す。
その後記録媒体Sは、インナーガイド19の湾曲した外周面に沿って搬送され、再び記録ヘッド8とプラテン9の間の記録領域Pに搬送される。この際、記録ヘッド8の吐出口面8aに、記録媒体Sの第2面が対向する。図6(b)は、第2面の記録動作のために、記録媒体Sの先端が記録領域Pに到達する直前の搬送状態を示す。
その後の搬送経路は、図4(b)および(c)で示した第1面を記録する場合と同様である。図6(c)は、記録媒体Sの先端が記録領域Pを通過して鉛直方向上方に搬送される状態を示す。この際、フラッパ11は、不図示のアクチュエータにより先端が右側に傾いた位置に移動するように制御される。図6(d)は、記録媒体Sの先端が排出ローラ12を通過して排出トレイ13に排出される状態を示す。
<記録ヘッドに対するメンテナンス動作について>
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したように、本実施形態におけるメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
次に、記録ヘッド8に対するメンテナンス動作について説明する。図1でも説明したように、本実施形態におけるメンテナンスユニット16は、キャップユニット10とワイピングユニット17とを備え、所定のタイミングにこれらを作動させてメンテナンス動作を行う。
図7は、記録装置1がメンテナンス状態にあるときの図である。記録ヘッド8を図1に示す待機位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向において上方に移動させるとともにキャップユニット10を鉛直方向下方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から図7における右方向に移動させる。その後、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
一方、記録ヘッド8を図3に示す記録位置から図7に示すメンテナンス位置に移動する際、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を45度回転させつつ鉛直方向上方に移動させる。そして、プリントコントローラ202は、ワイピングユニット17を退避位置から右方向に移動させる。その後プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向下方に移動させて、メンテナンスユニット16によるメンテナンス動作が可能なメンテナンス位置に移動させる。
図8(a)はメンテナンスユニット16が待機ポジションにある状態を示す斜視図であり、図8(b)はメンテナンスユニット16がメンテナンスポジションにある状態を示す斜視図である。図8(a)は図1に対応し、図8(b)は図7に対応している。記録ヘッド8が待機位置にあるとき、メンテナンスユニット16は図8(a)に示す待機ポジションにあり、キャップユニット10は鉛直方向上方に移動しており、ワイピングユニット17はメンテナンスユニット16の内部に収納されている。キャップユニット10はy方向に延在する箱形のキャップ部材10aを有し、これを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させることにより、吐出口からのインクの蒸発を抑制することができる。また、キャップユニット10は、キャップ部材10aに予備吐出等で吐出されたインクを回収し、回収したインクを不図示の吸引ポンプに吸引させる機能も備えている。
一方、図8(b)に示すメンテナンスポジションにおいて、キャップユニット10は鉛直方向下方に移動しており、ワイピングユニット17がメンテナンスユニット16から引き出されている。ワイピングユニット17は、ブレードワイパユニット171とバキュームワイパユニット172の2つのワイパユニットを備えている。
ブレードワイパユニット171には、吐出口面8aをx方向に沿ってワイピングするためのブレードワイパ171aが吐出口の配列領域に相当する長さだけy方向に配されている。ブレードワイパユニット171を用いてワイピング動作を行う際、ワイピングユニット17は、記録ヘッド8がブレードワイパ171aに当接可能な高さに位置決めされた状態で、ブレードワイパユニット171をx方向に移動する。この移動により、吐出口面8aに付着するインクなどはブレードワイパ171aに拭き取られる。
ブレードワイパ171aが収納される際のメンテナンスユニット16の入り口には、ブレードワイパ171aに付着したインクを除去するとともにブレードワイパ171aにウェット液を付与するためのウェットワイパクリーナ16aが配されている。ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16に収納される度にウェットワイパクリーナ16aによって付着物が除去されウェット液が塗布される。そして、次に吐出口面8aをワイピングしたときにウェット液を吐出口面8aに転写し、吐出口面8aとブレードワイパ171a間の滑り性を向上させている。
一方、バキュームワイパユニット172は、y方向に延在する開口部を有する平板172aと、開口部内をy方向に移動可能なキャリッジ172bと、キャリッジ172bに搭載されたバキュームワイパ172cとを有する。バキュームワイパ172cは、キャリッジ172bの移動に伴って吐出口面8aをy方向にワイピング可能に配されている。バキュームワイパ172cの先端には、不図示の吸引ポンプに接続された吸引口が形成されている。このため、吸引ポンプを作動させながらキャリッジ172bをy方向に移動すると、記録ヘッド8の吐出口面8aに付着したインク等は、バキュームワイパ172cによって拭き寄せられながら吸引口に吸い込まれる。この際、平板172aと開口部の両端に設けられた位置決めピン172dは、バキュームワイパ172cに対する吐出口面8aの位置合わせに利用される。
本実施形態では、ブレードワイパユニット171によるワイピング動作を行いバキュームワイパユニット172によるワイピング動作を行わない第1のワイピング処理と、両方のワイピング処理を順番に行う第2のワイピング処理を実施することができる。第1のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16から引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。この移動により、吐出口面8aに付着するインク等はブレードワイパ171aに拭き取られる。すなわち、ブレードワイパ171aは、メンテナンスユニット16から引き出された位置からメンテナンスユニット16内へ移動する際に吐出口面8aをワイピングする。
ブレードワイパユニット171が収納されると、プリントコントローラ202は、次にキャップユニット10を鉛直方向上方に移動させ、キャップ部材10aを記録ヘッド8の吐出口面8aに密着させる。そして、プリントコントローラ202は、その状態で記録ヘッド8を駆動して予備吐出を行わせ、キャップ部材10a内に回収されたインクを吸引ポンプによって吸引する。
一方、第2のワイピング処理を行う際、プリントコントローラ202は、まず、記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて引き出す。そして、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8をブレードワイパ171aに当接可能な位置まで鉛直方向下方に移動させた後、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16内へ移動させる。これにより、ブレードワイパ171aによるワイピング動作が吐出口面8aに対して行われる。次に、プリントコントローラ202は、再び記録ヘッド8を図7のメンテナンス位置よりも鉛直方向上方に退避させた状態で、ワイピングユニット17をメンテナンスユニット16からスライドさせて所定位置まで引き出す。続いて、プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を図7に示すワイピング位置に下降させながら、平板172aと位置決めピン172dを用いて吐出口面8aとバキュームワイパユニット172の位置決めを行う。その後、プリントコントローラ202は、上述したバキュームワイパユニット172によるワイピング動作を実行する。プリントコントローラ202は、記録ヘッド8を鉛直方向上方に退避させ、ワイピングユニット17を収納した後、第1のワイピング処理と同様に、キャップユニット10によるキャップ部材内への予備吐出と回収したインクの吸引動作を行う。
<循環型インク供給システムについて>
図9(a)は、本実施形態における記録装置1で採用する循環型インク供給システムを示す図である。循環型インク供給システムは、インクタンクユニット14、インク供給ユニット15、記録ヘッド8が連結されて構成される。ここでは、1色のインクについての循環システムを示しているが、実際にはこのような循環システムが、インク色ごとに用意されている。
図9(a)は、本実施形態における記録装置1で採用する循環型インク供給システムを示す図である。循環型インク供給システムは、インクタンクユニット14、インク供給ユニット15、記録ヘッド8が連結されて構成される。ここでは、1色のインクについての循環システムを示しているが、実際にはこのような循環システムが、インク色ごとに用意されている。
インクタンクユニット14には、比較的大容量のインクを貯留するメインタンク141が設置されている。インク供給ユニット15には、バッファタンク151と、これに連結する3つのポンプP0、P1、P2が含まれている。循環ポンプP1およびP2は、供給システム中のインクが循環ポンプP1からバッファタンク151を経由して循環ポンプP2方向へ移動するように、循環経路全体のインクを流動させる。
バッファタンク151には液面レベルセンサ154が設けられている。液面レベルセンサ154は、2本のピンで構成され、2本のピン間の導通電流の有無を検出することにより、インク液面の位置(高さ)を把握することが可能である。即ち、液面レベルセンサ154を用いることで、バッファタンク151内のインク液面が液面レベルセンサ154の高さに達したことを検知できる。補充ポンプP0は、バッファタンク151内のインク残量が少なくなった時に作動し、メインタンク141より新たなインクを補充する。インク補充の際、インク液面の高さが液面レベルセンサ154の高さを超えないよう、ポンプP0は制御される。つまり、バッファタンク151内のインク液面が、液面レベルセンサ154の高さに達した場合、インク供給制御部209はポンプP0を制御して、メインタンク141からバッファタンク151へのインク補充を停止する。
バッファタンク151の下流側には、第1流路152と、第2流路153とが存在する。第1流路152は、後述のインク循環経路(液体循環経路)を成すインクの流路であり、第2流路153は、エアーを取り込むための流路であって後述のエアー循環経路を成す流路である(詳細は後述する)。図9(a)に示すように、第1流路152は、第2流路153の鉛直方向(重力方向)下側に設けられている。これにより、第1流路152は、バッファタンク151内のインク層(液体層)と接続している一方で、第2流路153は、バッファタンク151内の空気層と接続している。第1流路152および第2流路153は、下流側で合流して1本の流路となる。ここで、第1流路152と第2流路153との合流点の下流側にあって、該合流点と記録ヘッド8との間の流路を第3流路1001(図10参照)と定義する。また、記録ヘッド8の下流側にあって、記録ヘッド8とバッファタンク151との間の流路を第4流路1002(図10参照)と定義する。
第1流路152には、第1流路切替機構V1が設けられており、第2流路には、第2流路切替機構V2が設けられている。第1流路切替機構V1および第2流路切替機構V2は、第1流路152と第2流路153との間で、使用する流路を切り替えるための機構であり、本例では、これらの流路切替機構として弁を採用する。なお、ここでは、流路切替機構として2つの弁を用いる場合を示すが、図9(b)に示すように、第1流路152と第2流路153との合流点に設けられる1つの流路切替機構Vを用いるような形態であっても良い。
記録ヘッド8は、インク吐出ユニット80と、循環ユニット81と、負圧制御ユニット82を有している。インク吐出ユニット80は吐出データに従ってインク滴を吐出するための構造を備えている。本実施形態では、個々の記録素子にヒータを配備し、当該ヒータに電圧を印加することによってインク内に膜沸騰を生じさせ、泡の成長エネルギーに伴って吐出口からインクを吐出させる方式を採用する。負圧制御ユニット82は、インク吐出ユニット80において、インクが正常な方向に適切な圧力で流れるように調整する。循環ユニット81は、バッファタンク151から負圧制御ユニット82へのインクの供給、および、インク吐出ユニット80からバッファタンク151へのインクの回収を制御する。
バッファタンク151から循環ユニット81に供給されたインクは、フィルタ811を介して負圧制御ユニット82に供給される。負圧制御ユニット82には、高圧でインクを流出する負圧制御ユニットHと、低圧でインクを流出する負圧制御ユニットLが配されている。負圧制御ユニットHから流出されたインクと負圧制御ユニットLより流出されたインクは、それぞれ別の経路で循環ユニット81を介しインク吐出ユニット80に供給される。
インク吐出ユニット80には、複数のノズルがy方向に配列される記録素子基板80aが更にy方向に複数配置され、長尺のノズル列が形成されている。また、負圧制御ユニットHによって高圧で供給されるインクを導くための共通供給流路80bと、負圧制御ユニットLによって低圧で供給されるインクを導くための共通回収流路80cも、インク吐出ユニット80内に形成されている。さらに個々の記録素子基板80aには、共通供給流路80bと接続する個別流路と、共通回収流路80cと接続する個別流路が形成されている。2つの負圧制御ユニットにより差圧(圧力差)が生じることで、個々の記録素子基板80aには、高圧力を有する共通供給流路80bより流入し、低圧力を有する共通供給流路80cへ流出するような、インクの流れが生成される。そして、記録素子基板80aで吐出動作が行われると、循環するインクの一部は吐出によって消費されるが、残りのインクは共通回収流路80cを経て循環ユニット81に還流され、循環ポンプP1を経てバッファタンク151に戻される。
このような循環型インク供給システムにおいては、記録素子基板80aの吐出動作で発生する熱が循環するインクによって奪われるので、吐出動作が連続して行われても蓄熱に伴う吐出不良を抑えることができる。また、吐出動作に伴って発生する泡や増粘インク、さらに異物などが停滞しにくい構成のため、ノズルの吐出状態を良好に維持することができる。
特に、吐出動作に伴って発生した泡は上方へと移動する性質があるため、本実施形態のように吐出口面8a即ちインク吐出ユニット80を傾けた状態で記録動作を行うと、特定の記録素子基板80aや特定の吐出口に泡が滞留するおそれが生じる。しかしながら、循環型インク供給システムを採用すれば、発生した泡も共通回収流路80cを介して確実に回収できるため、吐出動作時における記録ヘッド8の姿勢の自由度も増す。結果として、図3のような記録位置も可能となり装置の小型化を実現することができる。
但し、その一方で、メンテナンス位置においては、個々の記録素子基板80aおよび個々の吐出口に対し重力の影響を均等に作用させるために吐出口面8aは水平になっていることが望ましい。このため、記録ヘッド8においては、図1に示す待機位置、図3に示す記録位置、および図7に示すメンテナンス位置の間を適宜移動する必要が生じ、簡潔で短時間に移動可能な構成が求められる。
<記録中の循環型インク供給システムの動作について>
記録中の循環型インク供給システムの動作について説明する。図10(a)は、記録中の循環型インク供給システムの動作を示す図である。図10(a)に示すように、記録中、第1流路切替機構V1である弁は開いており、第2流路切替機構V2である弁は閉じている。この場合、バッファタンク151から流れ出たインクは、第1流路152および第3流路1001を通って、記録ヘッド8に供給される。記録ヘッド8に供給されたインクの一部は記録に消費され、消費されなかった残りのインクは記録ヘッド8から流れ出る。記録ヘッド8から流れ出たインクは、第4流路1002を通って、バッファタンク151に戻される。その後、インクはバッファタンク151から再び流れ出る。このように記録中は、バッファタンク151と、第1流路152と、第3流路1001と、記録ヘッド8と、第4流路1002とにより、インクが循環する循環経路(インク循環経路と称する)が構成される。
記録中の循環型インク供給システムの動作について説明する。図10(a)は、記録中の循環型インク供給システムの動作を示す図である。図10(a)に示すように、記録中、第1流路切替機構V1である弁は開いており、第2流路切替機構V2である弁は閉じている。この場合、バッファタンク151から流れ出たインクは、第1流路152および第3流路1001を通って、記録ヘッド8に供給される。記録ヘッド8に供給されたインクの一部は記録に消費され、消費されなかった残りのインクは記録ヘッド8から流れ出る。記録ヘッド8から流れ出たインクは、第4流路1002を通って、バッファタンク151に戻される。その後、インクはバッファタンク151から再び流れ出る。このように記録中は、バッファタンク151と、第1流路152と、第3流路1001と、記録ヘッド8と、第4流路1002とにより、インクが循環する循環経路(インク循環経路と称する)が構成される。
<インク回収モードにおける、循環型インク供給システムの動作について>
循環系内に残っているインクを回収してバッファタンク151内に集約する動作(インク回収モード時の動作)について説明する。故障等により記録ヘッドを交換するときは、循環系内のインクを回収してバッファタンク151内に集約してから記録ヘッドを交換することで、インクを無駄なく使用することが可能となる。また、記録装置1を移動するとき等も、記録ヘッド8からのインク漏れを回避するため、循環系内のインクを一旦回収してバッファタンク151内に集約させることが望ましい。
循環系内に残っているインクを回収してバッファタンク151内に集約する動作(インク回収モード時の動作)について説明する。故障等により記録ヘッドを交換するときは、循環系内のインクを回収してバッファタンク151内に集約してから記録ヘッドを交換することで、インクを無駄なく使用することが可能となる。また、記録装置1を移動するとき等も、記録ヘッド8からのインク漏れを回避するため、循環系内のインクを一旦回収してバッファタンク151内に集約させることが望ましい。
図10(b)は、インク回収モード時の動作を示す図である。図10(b)に示すように、インク回収モードで動作中、第1流路切替機構V1である弁は閉じており、第2流路切替機構V2である弁は開いている。この場合、バッファタンク151内のエアーが、第2流路153を通って第3流路1001に送り込まれ、循環系内のインクは、このエアーによりバッファタンク151に押し出される。ここで第2流路153は、インク液面より高い位置に設けられるので、バッファタンク151に押し出されたインクが、再び循環系に送り出されることはない。このようにインク回収モードでは、バッファタンク151(の空気層)と、第2流路153と、第3流路1001と、記録ヘッド8と、第4流路1002とにより、エアーが循環する循環経路(エアー循環経路と称する)が構成される。
本実施形態では、インクタンク内の乾燥していないエアーを流路に送り込むことで、循環系内のインクを回収しており、これにより、インクジェット記録装置の外部からエアーを取り込んで流路に送り込む場合と比べて、インクの蒸発を抑制することが可能となる。
<初期状態におけるインク充填処理について>
記録装置1の初期状態におけるインク充填処理について、図11および図12を用いて説明する。以下の処理は、例えば記録装置1の電源が入っている状態で、かつメインタンク141が装着されたタイミングで開始する。なお、初期状態において、第1流路切替機構V1である弁と第2流路切替機構V2である弁とは共に、閉じているものとする。
記録装置1の初期状態におけるインク充填処理について、図11および図12を用いて説明する。以下の処理は、例えば記録装置1の電源が入っている状態で、かつメインタンク141が装着されたタイミングで開始する。なお、初期状態において、第1流路切替機構V1である弁と第2流路切替機構V2である弁とは共に、閉じているものとする。
ステップS1101において、インク供給制御部209は、ポンプP0(図示せず)を作動させることで、メインタンク141に貯留されているインクをバッファタンク151に送る(図12(a)参照)。これにより、バッファタンク151内にインクが溜まっていき、あるタイミングでインク液面の高さが、液面レベルセンサ154の高さに達することとなる。
ステップS1102において、インク供給制御部209は、バッファタンク151内のインク液面が液面レベルセンサ154の高さに達したことを検知する。この場合、インク供給制御部209は、ポンプP0の動作を停止させ、メインタンク141からバッファタンク151へのインク供給を停止する(図12(b)参照)。
ステップS1103において、インク供給制御部209は、第1流路152にある弁(第1流路切替機構V1)を開くとともに、ポンプP1、P2を作動させる。これにより、インク循環経路を成す、第1流路152と、第3流路1001と、記録ヘッド8と、第4流路1002とに、インクが流れ込んで充填される。また、バッファタンク151内のインク液面の高さが低下する(図12(c)参照)。
ステップS1104において、インク供給制御部209は、ポンプP0を再び作動させることで、メインタンク141に貯留されているインクをバッファタンク151に送る(図12(d)参照)。
ステップS1105において、インク供給制御部209は、バッファタンク151内のインク液面が液面レベルセンサ154の高さに達したことを検知する。この場合、インク供給制御部209は、ポンプP0の動作を停止させ、メインタンク141からバッファタンク151へのインク供給を停止する(図12(e)参照)。以上が、本実施形態における初期状態におけるインク充填処理の内容である。
<インク回収モード時の処理について>
インク回収モード時に実行される処理について、図13および図14を用いて説明する。インク回収モード時の処理は、例えば、ユーザが操作パネル104を介して、インク循環経路内のインクを回収してバッファタンク151内に集約することを指示したタイミングで開始する。
インク回収モード時に実行される処理について、図13および図14を用いて説明する。インク回収モード時の処理は、例えば、ユーザが操作パネル104を介して、インク循環経路内のインクを回収してバッファタンク151内に集約することを指示したタイミングで開始する。
ステップS1301において、インク供給制御部209は、使用流路の切替処理を行う。具体的には、第1流路152にある弁(第1流路切替機構V1)を閉じるとともに、第2流路153にある弁(第2流路切替機構V2)を開く(図14(a)参照)。これにより、以降、第1流路152に代えて、第2流路153が使用されることとなる。
ステップS1302において、インク供給制御部209は、ポンプP1、P2を作動させることで、バッファタンク151内のエアーを、第2流路153を通して第3流路1001に送り込む。これにより、エアー循環経路を成す、第2流路153、第3流路1001、記録ヘッド8、及び第4流路1002からインクを抜く(図14(b)参照)。以上が、本実施形態におけるインク回収モード時に実行される処理の内容である。
第2流路153は、循環型インク供給システム内のインクがバッファタンク151内に集約された場合に想定されるインク液面の高さのうちの最大のもの(最大高さ)よりも更に高い位置に設けられる。最大高さとは、第1流路152、第3流路1001、第4流路1002及び記録ヘッド8にインクが充填され、かつインク液面が液面レベルセンサ154の高さに達した状態から、バッファタンク151内にインクが集約された場合に収束する高さである。
<流路部材の構造について>
前述したように、本実施形態におけるインク循環システムでは、流路の途中に弁やポンプ等の部材が設けられている。流路の途中に設けられるこれらの部材を流路部材と総称する。以下、本実施形態における流路部材の構造について、図15を用いて説明する。
前述したように、本実施形態におけるインク循環システムでは、流路の途中に弁やポンプ等の部材が設けられている。流路の途中に設けられるこれらの部材を流路部材と総称する。以下、本実施形態における流路部材の構造について、図15を用いて説明する。
図15は、本実施形態における流路部材の概略構造、具体的には、記録ヘッド8のインクの供給方向において下流側にあって、記録ヘッド8とバッファタンク151との間を接続する流路の途中に設けられる流路部材1500(例えばポンプP1等)の構造を示す。なお、図15では、説明を簡略にするため、流路部材1500以外の部材を示していない。
流路部材1500は、インクを貯留する液室1501と、液室1501の上流側に設けられインクが流路部材1500外部から流入する流入口1502と、液室1501の下流側に設けられインクが流路部材1500外部に流出する流出口1503とを備える。また流路部材1500は、流路部材1500内の下流側で液室1501と流出口1503との間を連通する第1流路1504および第2流路1505、並びに、第2流路1505の開閉すなわち連通状態と非連通状態とを切り替えるための変位部材1506を備える。
液室1501は、天面1501aを有する。天面1501aは、第1流路1504に近づくに連れて(上流側から下流側になるに連れて)、鉛直方向(z方向)において高くなる。第1流路1504は、流路部材1500内の下流側において、液室1501の天面1501a近くの上部と流出口1503との間を連通する。これに対し、第2流路1505は、流路部材1500内の下流側において、液室1501の下部と流出口1503との間を連通する。
第2流路1505の開閉を切り替える切り替え部材である変位部材1506は、ゴムや樹脂等の可撓性部材であり、液室1501内部の圧力に応じて撓む。具体的には、流路部材1500の下流側に設けられたポンプ(図示せず)等により流出口1503側から負圧がかけられたとき、変位部材1506は、流路部材1500の容量を減らす方向(即ち内側)に撓み、第1の位置1506aとなる。変位部材1506が第1の位置1506aにあるとき、変位部材1506は当接部1507と接するので、第2流路1505は閉じる。従って、第2流路1505は、液室1501と流出口1503との間を連通しない状態(非連通状態)となる。
一方、流路部材1500の上流側に設けられたポンプ(図示せず)により流入口1502側からエアーが送り込まれること等により加圧されるとき、変位部材1506は、流路部材1500の容量を増やす方向(即ち、外側)に撓み、第2の位置1506bとなる。変位部材1506が第2の位置1506bにあるとき、変位部材1506は当接部1507と接しないので、第2流路1505は開く。従って、第2流路1505は、液室1501と流出口1503との間を連通する状態(連通状態)となる。なお、第2流路1505が完全に開いたときの径の大きさは、第1流路1504の径の大きさと比べて特に小さいというわけではなく、該大きさと同程度である。
<充填時の流路部材の動作について>
以下、本実施形態における流路部材のインク充填時の動作について、図16を用いて説明する。図16(a)は、インク充填時の流路部材1500の動作を示す図である。
以下、本実施形態における流路部材のインク充填時の動作について、図16を用いて説明する。図16(a)は、インク充填時の流路部材1500の動作を示す図である。
流路部材1500にインクを充填するとき、流出口1503側から流路部材1500に負圧がかけられる。この結果、前述したように、変位部材1506の位置は第1の位置1506aとなり、第2流路1505は非連通状態となる。非連通状態では、液室1501に貯留されたインクが第2流路1505経由で流出口1503から流出することがない。従って、符号1601が示すように、流入口1502から流入したインクは液室1501に溜まっていく。
この状況は、符号1602が示すように、液室1501の容量を超える量のインクが液室1501に充填されるまで続く。図に示すように、液室1501がインクで充填されるにつれて、液室1501内のエアーは、上方かつ下流側に(液室1501と第1流路1504との接続部位の近くに)移動される。
その後、あるタイミングで液室1501の容量を超える量のインクが液室1501に流入した場合、符号1603が示すように、液室1501から溢れ出たインクは、第1流路1504経由で流出口1503から流出する。このように、インク充填時に、第2流路1505を閉じることで、流路部材1500内のエアーおよびインクが、流入口1502、液室1501、第1流路1504、流出口1503の順番で流れる構造を実現する。
前述したように、流路部材1500は、上流側から下流側になるに連れて鉛直方向において高くなる天面1501aを有する液室1501、および、流路部材1500内の下流側で液室1501の上部と流出口1503との間を連通する第1流路1504を備える。かかる流路部材1500の構造により、流出口1503からインクが流出する前に、液室1501に流入したインクにより上方かつ下流側に追いやられたエアーが第1流路1504経由で流出口1503から流出する。また、第2流路1505を閉じたことにより、第2流路1505経由で流出口1503からインクが流出することがないため、第2流路1505を開いた場合と比べると、インク充填に要する時間は少なくてすむ。
このように、本実施形態における流路部材1500は、短時間でのインク充填を可能とし、かつエアーや気泡が内部に残りにくくなるという利点を持つ。
<排出時の流路部材の動作について>
図16(b)は、インク回収モード時などのインク排出時の流路部材1500の動作を示す図である。ここでは、符号1611に示すような、流路部材1500がインクで充填されている状態からインクを排出する場合を示す。
図16(b)は、インク回収モード時などのインク排出時の流路部材1500の動作を示す図である。ここでは、符号1611に示すような、流路部材1500がインクで充填されている状態からインクを排出する場合を示す。
流路部材1500からインクを排出するとき、流入口1502から流路部材1500にエアーが送り込まれることで加圧され、この結果、前述したように、変位部材1506の位置は第2の位置1506bとなり、第2流路1505は連通状態となる。この状態では、符号1612が示すように、流入口1502から流入したエアーは流路部材1500内の上部に溜まる一方、流路部材1500内のインクは、第1流路1504または第2流路1505経由で流出口1503から流出する。そして最終的には、符号1613が示すように、流路部材1500内のインクは全て排出される。
このように本実施形態では、インク排出時、第2流路1505を開くことにより、第2流路1505経由で流出口1503からインクを流出させる。前述したように、第2流路1505が完全に開いたときの径の大きさは、第1流路1504の径の大きさと比べて特に小さいというわけではなく該大きさと同程度であり、流抵抗の大きさも第1流路1504と同程度である。従って、第2流路1505を閉じて第1流路1505のみを用いる場合と比べると、流路部材1500内にインクが残りにくくなり、また、インク排出に要する時間は少なくてすむ。
このように、本実施形態における流路部材1500は、短時間でのインク排出を可能とし、かつインクが内部に残りにくくなるという利点を持つ。
[第2実施形態]
<流路部材の構造について>
流路部材の構造は前述のものに限定されない。以下、本実施形態における流路部材の構造について、図17を用いて説明する。図17(a)は、本実施形態における流路部材の概略構造を示す図であり、具体的には、記録ヘッド8の上流側にあって、バッファタンク151と記録ヘッド8との間を接続する流路の途中に設けられる流路部材1700の構造を示す図である。なお、図17(a)は、記録ヘッド8にインクを供給する系がインク循環システムではない場合を示しており、また、説明を簡略にするため、流路部材1700以外の部材を示していない。
<流路部材の構造について>
流路部材の構造は前述のものに限定されない。以下、本実施形態における流路部材の構造について、図17を用いて説明する。図17(a)は、本実施形態における流路部材の概略構造を示す図であり、具体的には、記録ヘッド8の上流側にあって、バッファタンク151と記録ヘッド8との間を接続する流路の途中に設けられる流路部材1700の構造を示す図である。なお、図17(a)は、記録ヘッド8にインクを供給する系がインク循環システムではない場合を示しており、また、説明を簡略にするため、流路部材1700以外の部材を示していない。
流路部材1700は、液室1701と、液室1701の上流側に設けられインクが流路部材1700外部から流入する流入口1702と、液室1701の下流側に設けられインクが流路部材1700外部に流出する流出口1703とを備える。また、流路部材1700は、流路部材1700内の下流側で液室1701と流出口1703との間を連通する第1流路1704および第2流路1705、並びに、第2流路1704の連通状態と非連通状態とを切り替える変位部材1706を備える。
液室1701は、上流側から下流側になるに連れて、鉛直方向(z方向)において高くなる天面1701aを有する。第1流路1704は、流路部材1700内の下流側において、液室1701の上部と流出口1703との間を連通する。これに対し、第2流路1705は、流路部材1700内の下流側において、液室1701の下部と流出口1703との間を連通する。
変位部材1706は、モータ等の動力源からの駆動力を受けて変位する。例えば、メインタンク141が未装着の初期状態から、メインタンク141を装着して記録可能な状態にするとき等の、流路部材1700にインクを充填するとき、変位部材1706の位置が第1の位置1706aとなるよう制御される(図17(b)参照)。変位部材1706が第1の位置1706aにあるとき、変位部材1706は当接部1707と接するので、第2流路1705は閉じる。従って、第2流路1705は、液室1701と流出口1703との間を連通しない状態(非連通状態)となる。非連通状態の流路部材1700は、第1実施形態と同様、短時間でのインク充填を可能とし、かつ流路部材1700内にエアーが残りにくくなるという利点を持つ。
一方、記録装置1を移動する際に、記録ヘッド8からのインク漏れを回避する目的で流路部材1700からインクを排出するとき等は、ユーザ指示に従い、変位部材1706の位置が第2の位置1706bとなるよう制御される(図17(c)参照)。変位部材1706が第2の位置1706bにあるとき、変位部材1706は当接部1707と接しておらず、第2流路1705は開く。従って、第2流路1705は、液室1701と流出口1703との間を連通する状態(連通状態)となる。この場合、流路部材1700内のインクは、その大部分が第1流路1704よりも下側に設けられた第2流路1705経由で流出口1703から流出し、該流出したインクは記録ヘッド8で吐出される。なお、第1実施形態と同様に、第2流路1705が完全に開いたときの径の大きさは、第1流路1704の径の大きさと比べて特に小さいというわけではなく該大きさと同程度であり、流抵抗の大きさも第1流路1704と同程度である。従って、第2流路1705の径が本実施形態で想定する大きさより小さい場合と比べると、流路部材1700からの第2流路1705経由のインク排出を短時間で完了することが可能である。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1500 流路部材
1501 液室
1502 流入口
1503 流出口
1504 第1流路
1505 第2流路
1506 変位部材
1501 液室
1502 流入口
1503 流出口
1504 第1流路
1505 第2流路
1506 変位部材
Claims (12)
- 液体を収容するタンクと、前記タンクから供給される液体を吐出する記録ヘッドと、前記タンクと前記記録ヘッドとを接続する流路と、前記流路の途中に設けられる流路部材と、を備える記録装置であって、
前記流路部材は、前記液体が流入する流入口と、前記液体を貯留する液室と、前記液体が流出する流出口と、前記液室の上部と前記流出口との間を連通する第1流路と、前記液室の下部と前記流出口との間を連通する第2流路と、前記第2流路の開閉を切り替える切り替え部材と、を有することを特徴とする記録装置。 - 前記切り替え部材は、前記第2流路を閉じる第1の位置と、前記第2流路を開く第2の位置との間で変位する変位部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記流路部材に前記液体を充填する場合、前記変位部材は前記第1の位置となり、
前記流路部材から前記液体を排出する場合、前記変位部材は前記第2の位置となることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。 - 前記変位部材は可撓性部材であり、前記液室の内部の圧力に応じて撓むことで、前記第2流路の開閉を切り替えることを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
- 前記流路部材に前記液体を充填する場合、前記流出口の側から負圧がかけられる結果、前記変位部材は、前記流路部材の容量を減らす方向に撓んで前記第1の位置となることを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
- 前記流路部材から前記液体を排出する場合、前記流入口の側から加圧される結果、前記変位部材は、前記流路部材の容量を増やす方向に撓んで前記第2の位置となることを特徴とする請求項4又は5に記載の記録装置。
- 前記変位部材は、動力源からの駆動力によって変位することを特徴とする請求項2又は3に記載の記録装置。
- 前記液室は、前記第1流路に近づくに連れて鉛直方向において高くなる天面を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の記録装置。
- 前記タンクおよび前記記録ヘッドを含む循環経路で前記液体を循環させる循環手段を更に有し、
前記流路部材は、前記タンクと前記記録ヘッドとの間を接続する流路であって、前記記録ヘッドの下流側の流路の途中に設置されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の記録装置。 - 前記流路部材は、前記タンクと前記記録ヘッドとの間を接続する流路であって、前記記録ヘッドの上流側の流路の途中に設置されることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の記録装置。
- 請求項1乃至10の何れか1項に記載の記録装置の制御方法であって、前記第2流路の開閉を切り替えるステップを有することを特徴とする制御方法。
- コンピュータに請求項11に記載の方法を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017102841A JP2018196961A (ja) | 2017-05-24 | 2017-05-24 | 記録装置、制御方法、およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017102841A JP2018196961A (ja) | 2017-05-24 | 2017-05-24 | 記録装置、制御方法、およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018196961A true JP2018196961A (ja) | 2018-12-13 |
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ID=64662986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017102841A Pending JP2018196961A (ja) | 2017-05-24 | 2017-05-24 | 記録装置、制御方法、およびプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2018196961A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020131491A (ja) * | 2019-02-15 | 2020-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、記録システム |
JP2020172027A (ja) * | 2019-04-08 | 2020-10-22 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、記録システム |
JP2020192779A (ja) * | 2019-05-30 | 2020-12-03 | セイコーエプソン株式会社 | 液体吐出装置、記録システム |
US11712899B2 (en) | 2019-02-15 | 2023-08-01 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus and recording system |
-
2017
- 2017-05-24 JP JP2017102841A patent/JP2018196961A/ja active Pending
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