JP2018193108A - 袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封することができる袋を提供する。【解決手段】内容物を収容する収容部15を備えた袋10は、1枚又は複数枚のフィルムであって、第1方向に延びる第1端部231を含む第1部分23と、第1方向に延びる第2端部を含む第2部分24と、を少なくとも有する、1枚又は複数枚のフィルムと、第1部分のうち第1端部側の一部と、第2部分のうち第2端部側の一部とが重なっている合掌部36であって、少なくとも部分的に合掌シール部35によって接合された合掌部と、合掌部に設けられた第1開封予定部40と、第1開封予定部から第1方向に延びるように第1部分に設けられた第1易破断部51と、第1開封予定部から第1方向に交差する第2方向に延びるように第2部分に設けられた第2易破断部52と、第1方向において第2易破断部から離れた位置において第2方向に延びるように第2部分に設けられた第3易破断部53と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を収容する収容部を備えた袋に関する。
内容物を収容するための袋として、PETやナイロンなどの軟包装材から構成された袋が用いられている。このような袋は、例えば特許文献1に記載されているように、軟包装材を含むフィルムの内面同士を熱溶着してシール部を形成することによって構成されている。この場合、内容物を収容するための収容部は、フィルムおよびシール部によって囲われた空間として画成される。
軟包装材から構成された袋には通常、シール部を破断して袋を開封することを容易にするための開封開始手段が設けられている。例えば特許文献1においては、開封開始手段として、背シール部の端部に傷痕群を設けることが提案されている。特許文献1に記載の袋においは、傷痕群に沿って袋のフィルムを破断させることにより、袋を背シール部において開封することができる。
特開平6−48450号公報
特許文献1に記載の袋においては、傷痕群に沿って袋のフィルムを破断させることにより、袋のうち背シール部が存在していた部分に細長い開口部が形成される。この場合、開口部の幅が狭く、このため内容物を取り出し辛い。
本発明は、このような課題を効果的に解決し得る袋を提供することを目的とする。
本発明は、内容物を収容する収容部を備えた袋であって、1枚又は複数枚のフィルムであって、第1方向に延びる第1端部を含む第1部分と、前記第1方向に延びる第2端部を含む第2部分と、を少なくとも有する、1枚又は複数枚のフィルムと、前記第1部分のうち前記第1端部側の一部と、前記第2部分のうち前記第2端部側の一部とが重なっている合掌部であって、少なくとも部分的に合掌シール部によって前記第1方向に沿って接合された合掌部と、前記合掌部に設けられた第1開封予定部と、前記第1開封予定部から前記第1方向に延びるように前記第1部分に設けられた第1易破断部と、前記第1開封予定部から前記第1方向に交差する第2方向に延びるように前記第2部分に設けられた第2易破断部と、前記第1方向において前記第2易破断部から離れた位置において第2方向に延びるように前記第2部分に設けられた第3易破断部と、を備える、袋である。
本発明による袋において、前記第1開封予定部は、前記第1部分の前記第1端部及び前記第2部分の前記第2端部に形成されたノッチを含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記第1易破断部は、前記第1部分に形成された傷痕群を含み、前記第2易破断部及び前記第3易破断部は、前記第2部分に形成された傷痕群又はハーフカット部を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記第1部分は、前記第1方向に沿って延伸された延伸フィルムを含み、前記第2易破断部及び前記第3易破断部は、前記第2部分に形成された傷痕群又はハーフカット部を含んでいてもよい。
本発明による袋において、前記第1易破断部は、前記第1部分に形成された傷痕群を含み、前記第2部分は、前記第2方向に沿って延伸された延伸フィルムを含んでいてもよい。
本発明による袋は、前記第1方向において前記第1開封予定部から離れた位置において前記合掌部に設けられた第2開封予定部を更に備え、前記第3易破断部は、前記第2開封予定部から前記第2方向に延びていてもよい。
本発明によれば、第1易破断部、第2易破断部及び第3易破断部に沿って袋を破断させることができる。このため、第1易破断部、第2易破断部及び第3易破断部によって画成される開口部を袋に形成することができる。
合掌部が第2部分と対向する状態にある場合の、本発明の実施の形態における袋を示す平面図である。 合掌部が第1部分と対向する状態にある場合の、本発明の実施の形態における袋を示す平面図である。 図1の袋をIII−III方向から見た断面図である。 袋を構成するフィルムの層構成の一例を示す断面図である。 袋を構成するフィルムの層構成の一例を示す断面図である。 第1易破断部の一例を示す平面図である。 図5の第1易破断部をVI−VI方向から見た断面図である。 第2易破断部の一例を示す平面図である。 第2易破断部の一例を示す平面図である。 図8の第2易破断部をIX−IX方向から見た断面図である。 第1開封予定部に沿って合掌部を破断させる工程を示す図である。 第1易破断部及び第2易破断部に沿って第1部分及び第2部分を破断させる工程を示す図である。 第1易破断部及び第2易破断部に沿って第1部分及び第2部分を破断させる工程を示す図である。 第2開封予定部に沿って合掌部を破断させる工程を示す図である。 第3易破断部に沿って第2部分を破断させる工程を示す図である。 袋の一変形例を示す平面図である。 袋の一変形例を示す平面図である。 図16の袋をXVII−XVII方向から見た断面図である。 袋の一変形例を示す平面図である。 図18の袋をXIX−XIX方向から見た断面図である。 袋の一変形例を示す断面図である。
以下、図1乃至図14を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。

袋10は、表面フィルム21及び表面フィルム21に対向する裏面フィルム22と、フィルムの内面同士を接合するシール部と、を備える。後述するように、図1に示す例において、表面フィルム21及び裏面フィルム22は、1枚のフィルムを折り返すことによって構成されている。シール部は、内容物を収容する収容部15を画成し封止するよう構成されている。袋10は、フィルムの後述する第1部分の一部及び第2部分の一部が重なっている合掌部36を含んでいる。シール部は、合掌部36に形成された合掌シール部35を含んでいる。図1に示す例において、合掌部36及び合掌シール部35は表面フィルム21側に形成されている。すなわち、図1に示す袋10は、いわゆるピロー袋である。図1及び図2は、本実施の形態における袋10を表面フィルム21側から見た場合を示す平面図である。また図3は、図1に示す袋10をIII−III方向から見た場合を示す断面図である。
本実施の形態に係る袋10においては、使用者が合掌部36及び表面フィルム21を引き裂いて袋10を開封し、収容部15に収容された内容物を取り出す、という使用方法が想定されている。内容物としては、このような使用方法に適したものが選択される。
袋10が、内容物を直接包装する一次包装容器である場合、内容物の形態は、例えば、粒体、紛体、固体などである。
袋10が、内容物を直接包装する一次包装容器を収容する二次包装容器である場合、内容物の形態は特には限定されない。例えば、内容物の形態は、上述の粒体、紛体、固体などであってもよく、液体のような、より高い流動性を有するものであってもよい。
以下、袋10の構成について説明する。図1及び図2に示すように、袋10は、対向する第1縁部11及び第2縁部12と、対向する第3縁部13及び第4縁部14とを有する。第3縁部13と第4縁部14は、第1縁部11と第2縁部12の間に延びている。以下の説明において、第1縁部11及び第2縁部12が延びる方向のことを、第1方向D1とも称する。また、第1方向D1に交差する方向のことを、第2方向D2とも称する。本実施の形態において、第1方向D1は、袋10の製造工程において袋10を構成するフィルムが搬送される搬送方向に平行である。図1及び図2に示す例において、第2方向D2は、第1方向D1に直交している。また、第3縁部13及び第4縁部14は、第2方向D2に平行に延びている。
図1は、上述の合掌部36が第2縁部12側に倒された状態を示している。また、図2は、合掌部36が第1縁部11側に倒された状態を示している。
図1において、符号L10は、第1方向D1における第1縁部11及び第2縁部12の長さを表す。L10は、例えば60mm以上且つ300mm以下である。また、符号L20は、第2方向D2における第3縁部13及び第4縁部14の長さを表す。L20は、例えば40mm以上且つ250mm以下である。また、L10に対するL20の比は、例えば0.5以上且つ1.5以下である。また、符号L21は、第2方向D2における第1縁部11から合掌シール部35までの距離を表す。
図1及び図2に示すように、合掌シール部35は、第2縁部12よりも第1縁部11に近接していてもよい。すなわち、第1縁部11から合掌シール部35(合掌部36の基部362)までの距離L21が、第2縁部12から合掌シール部35(合掌部36の基部362)までの距離よりも小さくなっていてもよい。例えば、長さL20に対する距離L21の比は、0.1以上且つ0.7以下である。後述するように、本実施の形態による袋10を開封すると、合掌シール部35から第2縁部12に至る領域に開口部が形成される。合掌シール部35を第1縁部11寄りに配置することにより、開口部の面積を大きくすることができる。
上述のように、袋10は、表面フィルム21及び裏面フィルム22を備える。図1及び図2に示す例において、表面フィルム21及び裏面フィルム22は、1枚のフィルムを第1方向D1に沿って第1縁部11及び第2縁部12で折り返すことによって構成されている。本実施の形態においては、フィルムのうち第1縁部11で折り返されて表面フィルム21を構成する部分のことを第1部分23と称する。図1及び図3に示すように、第1部分23は、第1方向D1に延びる第1端部231を含む。また、フィルムのうち第2縁部12で折り返されて表面フィルム21を構成する部分のことを第2部分24と称する。第2部分24は、図2及び図3に示すように、第1方向D1に延びる第2端部241を含む。上述の合掌部36は、第1部分23のうち第1端部231を含む一部分と、第2部分24のうち第2端部241を含む一部分とが重ねあわされた部分である。第1部分23の第1端部231及び第2部分24の第2端部241が、合掌部36の先端部361となる。
袋10の一部には、内容物を充填するための開口部を形成しておく。内容物を充填した後、開口部を閉じるようにシール部を形成することにより、袋10を封止することができる。
後述するように、表面フィルム21が一枚のフィルムで構成されていてもよい。例えば、後述するように、表面フィルム21が一枚のフィルムで構成され、裏面フィルム22が、表面フィルム21を構成するフィルムとは別の一枚のフィルムで構成されていてもよい。
次に、袋10を構成するフィルムの内面同士を接合するシール部について説明する。図1及び図2に示す例において、シール部は、第3縁部13に沿って延びる第3シール部33、第4縁部14に沿って延びる第4シール部34、及び、合掌シール部35を有する。なお、フィルム同士を接合して袋10を封止することができる限りにおいて、シール部を形成するための方法が特に限られることはない。例えば、加熱などによってフィルム同士を溶融させて、フィルムを溶着させることによって、シール部を形成してもよい。若しくは、接着剤などを用いてフィルム同士を接着することによって、シール部を形成してもよい。
合掌シール部35は、図1乃至図3に示すように、第1部分23の内面のうち第1端部231側の一部と、第2部分24の内面のうち241側の一部とを、第1方向D1に沿って接合している。合掌シール部35は、第3シール部33から第4シール部34に至るように第1方向D1に延びていればよい。図3に示すように、合掌シール部35は、第1端部231及び第2端部241に接していてもよく、若しくは、図示はしないが、合掌シール部35は、第1端部231及び第2端部241(すなわち合掌部36の先端部361)に接していなくてもよい。好ましくは、合掌シール部35は、合掌部36の基部362にまで達するよう構成される。合掌シール部35は、第2方向D2における合掌部36の全幅にわたって形成されていなくてもよい。
(フィルムの層構成)
次に、袋10を構成する表面フィルム21や裏面フィルム22などのフィルム20の層構成について説明する。図4Aは、フィルム20の層構成の一例を示す断面図である。
図4Aに示すように、フィルム20は、少なくともシーラント層61及び第1基材62Aを含む。図4Aに示す例においては、シーラント層61が、フィルム20の内面S1を構成し、第1基材62Aが、フィルム20の外面S2を構成している。また、フィルム20は、シーラント層61と第1基材62Aとの間に位置する機能層63を更に含んでいてもよい。また、フィルムは、シーラント層61と機能層63とを接着する第1接着層64、第1基材62Aと機能層63とを接着する第2接着層65などの接着層を更に含んでいてもよい。フィルム20の厚みは、例えば50μm以上且つ130μm以下である。
シーラント層61及び第1基材62A並びに必要に応じて機能層63を積層する方法としては、ドライラミネート法、押し出しラミネート法などを挙げることができる。
ドライラミネート法においては、フィルム状のシーラント層61、フィルム状の第1基材62Aなどを、接着剤を用いて貼り合わせる。この場合、第1接着層64や第2接着層65は、エーテル系接着剤などの接着剤を含む。
押し出しラミネート法においては、例えば、フィルム状の第1基材62Aの上に、又はフィルム状の第1基材62Aと機能層63の積層体の上に、シーラント層61を構成する、溶融状態にある材料をフィルム状に押し出す。この場合、シーラント層61と第1基材62Aとの間、又はシーラント層61と機能層63との間に接着層が存在していなくてもよい。また、第1基材62Aや機能層63のシーラント層61側の面に、アンカーコート層が設けられていてもよい。
シーラント層61を構成する材料としては、例えば、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMMA)や低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのポリエチレンやポリプロピレンを用いることができる。ポリプロピレンとしては、例えば無延伸ポリプロピレンフィルムを用いることができる。シーラント層61の厚みは、例えば20μm以上且つ100μm以下、好ましくは50μm以下、さらに好ましくは30μm以下である。シーラント層61は、単一の層で構成されていてもよいし、複数の層で構成されていてもよい。
第1基材62Aを構成する材料としては、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルやナイロンなどのポリアミドや高密度ポリエチレンやポリプロピレンなどポリオレフィンなどのプラスチックを用いることができる。
第1基材62Aを構成するプラスチックフィルムは、後述するように、一軸または二軸に延伸されていてもよい。この場合、第1基材62Aは、第1方向D1における破断強度と第2方向D2における破断強度とが異なるように延伸されていてもよい。例えば、第2方向D2における第1基材62Aの破断強度が、第1方向D1における破断強度より小さくなっていてもよい。反対に、第1方向D1における第1基材62Aの破断強度が、第2方向D2における破断強度より小さくなっていてもよい。以下の説明において、第1基材62Aや後述する第2基材などのプラスチックフィルムの特性のうち、第2方向D2における破断強度が第1方向D1における破断強度より小さくなるという特性のことを、「横裂き」とも称する。また、プラスチックフィルムの特性のうち、第1方向D1における破断強度が第2方向D2における破断強度より小さくなるという特性のことを、「縦裂き」とも称する。また、プラスチックフィルムの特性のうち、第1方向D1における破断強度と第2方向D2における破断強度とが同等であり、且つ第1方向D1及び第2方向D2のいずれにおいても裂け易い特性のことを、「等方性易引裂」とも称する。
横裂きのプラスチックフィルムにおいて、第1方向D1における破断強度に対する第2方向D2における破断強度の比は、好ましくは1/2以下であり、より好ましくは1/4以下である。横裂きのプラスチックフィルムにおいて、第2方向D2における破断強度は、例えば100MPa以下であり、第1方向D1における破断強度は、例えば200MPa以下である。横裂きのプラスチックフィルムは、後述するように、例えば横裂きOPPや横裂きHDPEである。
また、縦裂きのプラスチックフィルムにおいて、第2方向D2における破断強度に対する第1方向D1における破断強度の比は、好ましくは1/2以下であり、より好ましくは1/4以下である。縦裂きのプラスチックフィルムにおいて、第1方向D1における破断強度は、例えば100MPa以下であり、第2方向D2における破断強度は、例えば200MPa以下である。
また、等方性易引裂のプラスチックフィルムにおいて、第1方向D1における破断強度及び第2方向D2における破断強度はいずれも、例えば100MPa以下である。等方性易引裂のプラスチックフィルムにおいて、第1方向D1における破断強度と第2方向D2における破断強度の差は30%以下である。等方性易引裂のプラスチックフィルムは、後述するように、例えば等方性易引裂PETである。
また、第1基材62Aには、製品情報を示したり美感を付与したりするための印刷表示が施されていてもよい。印刷表示としては、文字、数字、記号、図形、絵柄などを挙げることができる。第1基材62Aの厚みは、例えば4μm以上且つ30μm以下である。
機能層63としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性、各種の機械的強度など、必要とされる性能に応じて、適切なものが選択され得る。例えば、機能層63がガスバリア層である場合、機能層63は、アルミニウム箔などの金属箔であってもよい。また、機能層63は、第1基材62Aに設けられた蒸着層や樹脂層であってもよい。蒸着層は、例えば、アルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物などの、ガスバリア性を有する物質を含む。樹脂層は、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂材料を含む。このようなガスバリア性を有する機能層63を設けることにより、酸素や水蒸気が袋10の内部に浸入することを抑制することができる。
なお、機能層63として例示した上述の層が、第1基材62Aとシーラント層61との間の機能層63に代えて、若しくは機能層63に加えて、第1基材62Aの外側(外面S2側)に設けられていてもよい。
図4Bに示すように、フィルム20は、第1基材62Aとシーラント層61との間に位置する第2基材62Bを更に含んでいてもよい。第2基材62Bを構成する材料としては、第1基材62Aと同様に、例えばポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルやナイロンなどのポリアミドや高密度ポリエチレンやポリプロピレンなどポリオレフィンなどのプラスチックを用いることができる。第2基材62Bは、第1基材62Aと同様に、横裂きのプラスチックフィルムであってもよく、縦裂きのプラスチックフィルムであってもよい。
図4Bに示す例においても、フィルム20は、上述の機能層63を更に含んでいてもよい。機能層63は、第1基材62Aと第2基材62Bとの間に位置していてもよく、第2基材62Bとシーラント層61との間に位置していてもよい。
また、フィルム20は、図示はしないが、第1基材62A及び第2基材62Bに加えて、更なるプラスチックフィルムを含んでいてもよい。
なお、フィルム20の層構成は、上述したものに限定されないことは言うまでもない。また、表面フィルム21の層構成と裏面フィルム22の層構成とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
次に、袋10を引き裂いて袋10を開封するための構成要素について説明する。図1及び図2に示すように、袋10は、合掌部36に設けられた第1開封予定部40及び第2開封予定部45、表面フィルム21の第1部分23に設けられた第1易破断部51、並びに、表面フィルム21の第2部分24に設けられた第2易破断部52及び第3易破断部53を備える。
(第1開封予定部)
第1開封予定部40は、袋10を開封するために合掌部36及び合掌シール部35を破断させる際の、破断のきっかけとなる部分である。第1開封予定部40は、例えば、第4縁部14よりも第3縁部13に近接する位置に形成されている。第1開封予定部40は、例えば、図1及び図2に示すように、第1部分23の第1端部231及び第2部分24の第2端部241に形成されたノッチ41を含む。ノッチ41は、V字型などの切り欠きや、切り込みなどである。合掌部36及び合掌シール部35は、ノッチ41が延びる方向に沿って破断される。従って、合掌部36及び合掌シール部35のうちノッチ41、又はノッチ41及びノッチ41の延長線と重なる部分が、第1開封予定部40となる。第1開封予定部40は、ノッチ41に代えて、又はノッチ41に加えて、傷痕群やハーフカット線を含んでいてもよい。
図1及び図2に示すように、第1開封予定部40及びノッチ41は、第1方向D1及び第2方向D2のいずれに対しても傾斜した方向に延びていてもよい。例えば、ノッチ41は、合掌部36の先端部361側から収容部15側へ向かうにつれて第4縁部14側へ変位するよう、構成されている。ノッチ41が延びる方向と第1方向D1とが成す角度は、35度以上且つ90度であってもよい。これにより、袋10を開封する際に使用者が袋10に加える力の成分が、第1方向D1の成分及び第2方向D2の成分の両方を含むようになる。このことにより、第1易破断部51及び第2易破断部52を破断させ易くなる。
なお、第1方向D1に交差する方向において第1開封予定部40が合掌シール部35を横断することができる限りにおいて、第1開封予定部40やノッチ41が延びる方向は特には限られない。例えば、図示はしないが、ノッチ41が延びる方向が、第2方向D2と平行であってもよい。
(第2開封予定部)
第2開封予定部45も、第1開封予定部40と同様に、袋10を開封するために合掌部36及び合掌シール部35を破断させる際の、破断のきっかけとなる部分である。第2開封予定部45は、図1及び図2に示すように、第1方向D1において第1開封予定部40から第4縁部14側へ離れた位置において合掌部36に設けられている。第1方向D1における第1開封予定部40と第2開封予定部45との間の距離L11は、例えば30mm以上且つ270mm以下である。長さL10に対する距離L11の比が、0.5以上且つ0.9以下であってもよい。
第2開封予定部45は、第1開封予定部40と同様に、例えば、第1部分23の第1端部231及び第2部分24の第2端部241に形成されたノッチ46を含む。第2開封予定部45は、ノッチ46に代えて、又はノッチ46に加えて、傷痕群やハーフカット線を含んでいてもよい。
第2開封予定部45及びノッチ46は、第1開封予定部40及びノッチ41の場合と同様に、第1方向D1及び第2方向D2のいずれに対しても傾斜した方向に延びていてもよい。例えば、ノッチ46は、合掌部36の先端部361側から収容部15側へ向かうにつれて第3縁部13側へ変位するよう、構成されている。ノッチ41が延びる方向と第1方向D1とが成す角度は、35度以上且つ90度であってもよい。
(第1易破断部)
第1易破断部51は、第1部分23のうち破断され易くなっている部分である。図1及び図2に示すように、第1易破断部51は、第1開封予定部40から第2開封予定部45に至るまで第1方向D1に延びるように第1部分23に設けられている。第1易破断部51を設けることにより、使用者は、合掌部36及び合掌シール部35を第1開封予定部40に沿って破断させた後、第1部分23を第1易破断部51に沿って破断させることができる。
第1易破断部51は、図3に示すように、第1端部511と、第2方向D2において第1端部511と対向する第2端部512と、を含む。第1端部511は、第1部分23の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35と重ならないように配置されている。図3に示すように、第2端部512は、第1部分23の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35と重なっていてもよい。言い換えると、第1易破断部51は、合掌シール部35の収容部15側の端部を跨ぐように広がっていてもよい。若しくは、後述するように、第1易破断部51の第2端部512は、第1部分23の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35の収容部15側の端部と重なっていてもよい。若しくは、図示はしないが、第1部分23の厚み方向に沿って見た場合に、第1易破断部51の第2端部512と合掌シール部35の収容部15側の端部との間に、わずかな隙間が、例えば5mm以下の隙間が存在していてもよい。
以下、第1易破断部51の具体的な構造について説明する。図5は、図1に示す第1易破断部51を拡大して示す平面図である。第1易破断部51は、例えば、第1部分23に形成された複数の孔661を含む傷痕群66を有する。孔661は、第1方向D1および第2方向D2に複数配列されている。第1方向D1に直交する方向における傷痕群66の幅W1、すなわち孔661の存在範囲は、例えば5mm以上且つ30mm以下である。
図6は、図5の第1易破断部51をVI−VI方向から見た断面図である。孔661は、少なくとも第1基材62Aを貫通している。このような孔661は、例えば、切刃を備えたロータリーダイロールなどを用いて第1基材62Aを構成するプラスチックフィルムを加工することによって第1基材62Aに形成され得る。なお、フィルム20が第2基材62Bを更に含む場合、孔661が更に第2基材62Bを貫通していてもよい。この場合、第1基材62A及び第2基材62Bが貼り合された積層体を、切刃を備えたロータリーダイロールなどを用いて加工することによって、孔661が形成され得る。
なお、第1部分23の破断のし易さを高めることができる限りにおいて、孔661の具体的な構造は特には限定されない。例えば、袋10にガスバリア性が求められない場合、孔661は、第1基材62Aだけでなくフィルム20全体を貫通していてもよい。また、孔661は、フィルム20に外面S2側から形成された複数の切れ込みであってもよい。この場合、切れ込みが延びる方向が、第1方向D1に平行であってもよい。
また、第1易破断部51は、第1部分23を構成するフィルム自体の引き裂き性によって実現されていてもよい。例えば、第1部分23は、少なくとも1軸延伸された、好ましくは2軸延伸された延伸フィルムを、例えば第1基材62Aや第2基材62Bとして含む。延伸フィルムを構成する材料としては、例えば、ナイロン(ONy)などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル、高密度ポリエチレン(HDPE)などのポリエチレン、又はポリプロピレンなどを用いることができる。第1部分23がこのような延伸フィルムを含むことにより、第1部分23が全域にわたって第1方向D1において破断され易くなる。
第1易破断部51を延伸フィルムによって実現する場合、延伸フィルムは、第1方向D1に沿って延伸されていることが好ましい。例えば、第1基材62Aや第2基材62Bを構成する延伸フィルムの延伸方向と、第1方向D1とが成す角度が、45度以下であることが好ましく、30度以下であることがより好ましく、20度以下であることがさらに好ましい。これにより、第1基材62Aや第2基材62Bを構成する延伸フィルムが、第1方向D1において破断され易い上述の縦裂きプラスチックフィルムとなる。
なお、延伸フィルムとは、JIS K 7127に準拠して測定したときの引張伸度が300%未満、好ましくは200%以下であるフィルムを指す。第1易破断部51を延伸フィルムによって実現する場合、第1方向D1における延伸フィルムの引張強度が、100MPa以下であることが好ましい。
(第2易破断部)
第2易破断部52は、第2部分24のうち破断され易くなっている部分である。図1及び図2に示すように、第2易破断部52は、第1開封予定部40から第2方向D2に延びるように第2部分24に設けられている。第2易破断部52を設けることにより、使用者は、合掌部36及び合掌シール部35を第1開封予定部40に沿って破断させた後、第2部分24を第2易破断部52に沿って破断させることができる。
図1において、符号θ1は、第1易破断部51が延びる方向と、第2易破断部52が延びる方向とが成す角度を表す。角度θ1は、好ましくは70度以上且つ100度以下であり、より好ましくは80度以上且つ95度以下である。
図2に示すように、第2易破断部52は、第1端部521と、第2方向D2において第1端部521と対向する第2端部522と、を含む。第1端部521は、第2部分24の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35と重ならないように配置されている。例えば、図2に示すように、第1端部521は、第2縁部12と重なるように、又は第2縁部12に近接するように配置されている。図2及び図3に示すように、第2端部522は、第2部分24の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35と重なっていてもよい。言い換えると、第2易破断部52は、合掌シール部35の収容部15側の端部を跨ぐように第2方向D2に延びていてもよい。若しくは、後述するように、第2易破断部52の第2端部522は、第2部分24の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35の収容部15側の端部と重なっていてもよい。若しくは、図示はしないが、第2部分24の厚み方向に沿って見た場合に、第2易破断部52の第2端部522と合掌シール部35の収容部15側の端部との間に、わずかな隙間が、例えば5mm以下の隙間が存在していてもよい。
以下、第2易破断部52の具体的な構造について説明する。図7は、図1に示す第2易破断部52を拡大して示す平面図である。第2易破断部52は、図5に示す第1易破断部51の場合と同様に、第2部分24に形成された複数の孔661を含む傷痕群66を有していてもよい。孔661は、第1方向D1および第2方向D2に複数配列されている。第2方向D2に直交する方向における傷痕群66の幅W2、すなわち孔661の存在範囲は、例えば5mm以上且つ15mm以下である。
第2易破断部52の傷痕群66を構成する孔661の構造は、第1易破断部51の傷痕群66を構成する孔661の構造と同一であるので、詳細な説明を省略する。
図8は、第2易破断部52のその他の例を拡大して示す平面図である。第2易破断部52は、第2方向D2に沿って延びるハーフカット部67を含んでいてもよい。第2方向D2に直交する方向におけるハーフカット部67の幅W2は、例えば3mm以上且つ5mm以下である。ハーフカット部67は、図8に示すように第2方向D2に沿って連続的に延びていてもよく、若しくは、図示はしないが、ハーフカット部67は、第2方向D2に沿って断続的に延びていてもよい。
図9は、図8のハーフカット部67をIX−IX向から見た断面図である。ハーフカット部67は、第1基材62Aは貫通するがシーラント層61は貫通しないよう構成されている。例えば、ハーフカット部67は、第2部分24の第1基材62A及び第2接着層65を貫通するが、機能層63、第1接着層64及びシーラント層61を貫通していなくてもよい。このようなハーフカット部67は、例えば、第1基材62A及びシーラント層61を少なくとも第2部分24に外面S2側からレーザー光を照射して第2部分24を加工することによって形成され得る。
図示はしないが、ハーフカット部67は、第1基材62Aを貫通するが第2接着層65を貫通していなくてもよい。この場合、例えば、まず、刃物を用いて第1基材62Aに、第1基材62Aを貫通する貫通孔やスリットを形成し、続いて、第1基材62Aと他の層とを積層する。これにより、第2部分24にハーフカット部67が形成されたフィルム20を得ることができる。
図示はしないが、上述の第1易破断部51も、図8及び図9に示す第2易破断部52のハーフカット部67と同様のハーフカット部を含んでいてもよい。この場合、ハーフカット部は、第1方向D1に沿って連続的又は断続的に延びている。
また、第2易破断部52は、第2部分24を構成するフィルム自体の引き裂き性によって実現されていてもよい。例えば、第2部分24は、少なくとも1軸延伸された、好ましくは2軸延伸された延伸フィルムを、例えば第1基材62Aとして含む。
第2易破断部52を延伸フィルムによって実現する場合、延伸フィルムは、第2方向D2に沿って延伸されていることが好ましい。例えば、第1基材62Aを構成する延伸フィルムの延伸方向と、第2方向D2とが成す角度が、30度以下であることが好ましく、20度以下であることがより好ましく、10度以下であることがさらに好ましい。
第2易破断部52を延伸フィルムによって実現する場合の、延伸フィルムを構成する具体的な材料やその引張伸度は、第1易破断部51を延伸フィルムによって実現する場合と同一であるので、詳細な説明は省略する。
(第3易破断部)
第3易破断部53は、第2易破断部52と同様に、第2部分24のうち破断され易くなっている部分である。第3易破断部53は、図1及び図2に示すように、第1方向D1において第2易破断部52から離れた位置において第2部分24に設けられている。また、第3易破断部53は、第2開封予定部45から第2方向D2に延びるように第2部分24に設けられている。第3易破断部53を設けることにより、使用者は、第1部分23を第1易破断部51に沿って破断させ、且つ合掌部36及び合掌シール部35を第2開封予定部45に沿って破断させた後、第2部分24を第3易破断部53に沿って破断させることができる。第1方向D1における第2易破断部52と第3易破断部53との間の間隔は、第1方向D1における第1開封予定部40と第2開封予定部45との間の上述の距離L11にほぼ等しい。
図1において、符号θ2は、第1易破断部51が延びる方向と、第3易破断部53が延びる方向とが成す角度を表す。角度θ2は、好ましくは70度以上且つ100度以下であり、より好ましくは80度以上且つ95度以下である。
図7乃至図9に示すように、第3易破断部53の構造は、第2易破断部52の構造と同一であるので、詳細な説明を省略する。
(第1易破断部、第2易破断部及び第3易破断部の組み合わせ例)
上述のように、第1易破断部51と、第2易破断部52及び第3易破断部53とはそれぞれ、傷痕群66又はハーフカット部67のような加工によって実現されてもよく、延伸フィルムのようなフィルム20自体の引き裂き性によって実現されてもよい。従って、第1易破断部51と、第2易破断部52及び第3易破断部53との組み合わせとして、様々な例が考えられる。以下、典型的な4例について、各例で用いられるフィルム20の層構成の例と併せて説明する。
〔第1例〕
第1例においては、第1易破断部51を、傷痕群66又はハーフカット部67のような加工によって実現し、第2易破断部52及び第3易破断部53を、第2方向D2における延伸フィルムの引き裂き性によって実現する。この場合、フィルム20の層構成としては、図4Aに示すような、フィルム20が、延伸されたプラスチックフィルムを1つのみ(第1基材62A)含む場合、及び、図4Bに示すような、フィルム20が、延伸されたプラスチックフィルムを2つ(第1基材62A及び第2基材62B)含む場合の両方が考えられる。本例におけるフィルム20の層構成の代表例を以下に示す。
第1基材/第2基材/シーラント層
第1基材/金属箔/シーラント層
いずれの場合にも、第1基材62A及び第2基材62Bの少なくとも1つは、横裂きOPPや横裂きHDPEなどの横裂きのプラスチックフィルムとして構成されている。
第1例におけるフィルム20の層構成の具体例を以下に列挙する。「/」は層と層の境界を表している。左端の層が、フィルム20の外面S2を構成する層であり、右端の層が、フィルム20の内面S1を構成する層である。
(1)横裂きOPP25/印/DL/AL7/DL/等方性易引裂PET14/DL/LLDPE30
(2)横裂きOPP25/印/AC/EMAA15/AL7/AC/PE15/LLDPE30
(3)横裂きOPP25/印/AC/LDPE15/横裂きHDPE18/AC/LLDPE20
(4)横裂きOPP20/印/AC/LDPE15/等方性易引裂PET12/AC/LLDPE20
(5)OPP20/印AC/LDPE15/横裂きHDPE18/AC/LLDPE20
「OPP」は、延伸ポリプロピレンフィルムを意味する。「印」は、印刷表示を構成する印刷層を意味する。「DL」は、ドライラミネートの略であり、接着剤層が存在することを意味する。「AL」は、機能層63の一例であるアルミニウム箔を意味する。また、材料の右側に付されている数値は、各層の厚みを表す。厚みの単位はμmである。
(1)〜(5)の例において、左端の横裂きOPP又はOPPが第1基材62Aを構成する。また、(1)、(3)、(4)及び(5)の例において、等方性易引裂PET又は横裂きHDPEが第2基材62Bを構成する。
ところで、(1)及び(4)の例において第2基材62Bを構成する等方性易引裂PETは、第2方向D2における破断強度と第1方向D1における破断強度とが同等であるという特性を有する。この場合、第1基材62Aとしては、横裂きOPPや横裂きHDPEなどの、第2方向D2における破断強度が第1方向D1における破断強度よりも小さい延伸フィルムを用いることが好ましい。第1基材62Aを構成する横裂きのプラスチックフィルムにおいて、第1方向D1における破断強度に対する第2方向D2における破断強度の比は、好ましくは1/2以下であり、より好ましくは1/4以下である。なお、特定の方向における引き裂き性を確保する上では、特定の方向における破断強度が100MPa以下であることが好ましい。
〔第2例〕
第2例においては、第1易破断部51を、第1方向D1における延伸フィルムの引き裂き性によって実現し、第2易破断部52及び第3易破断部53を、第2方向D2における延伸フィルムの引き裂き性によって実現する。本例におけるフィルム20の層構成の代表例を以下に示す。
第1基材/第2基材/シーラント層
第1基材62A及び第2基材62Bのうちの一方は、例えば、横裂きOPPや横裂きHDPEなどから構成され、第1基材62A及び第2基材62Bのうちの他方は、例えば、等方性易引裂PETなどから構成される。
第2例におけるフィルム20の層構成の具体例を以下に示す。
(6)等方性易引裂PET12/印/LDPE15/横裂きHDPE18/AC/LLDPE20
上述のように、横裂きHDPEは、第2方向D2における破断強度が第1方向D1における破断強度よりも小さいという特性を有する。また、等方性易引裂PETは、第1方向及び第2方向のいずれにおいても裂け易いという特性を有する。このため、フィルム20に含まれる延伸フィルムの引き裂き性を利用して、第1易破断部51並びに第2易破断部52及び第3易破断部53を実現することができる。
〔第3例〕
第3例においては、第1易破断部51を、第1方向D1における延伸フィルムの引き裂き性によって実現し、第2易破断部52及び第3易破断部53を、傷痕群66又はハーフカット部67のような加工によって実現する。本例におけるフィルム20の層構成の代表例を以下に示す。
第1基材/シーラント層
第1基材62Aは、等方性易引裂PETなどの、第1方向及び第2方向のいずれにおいても裂け易いプラスチックフィルムから構成される。
第3例におけるフィルム20の層構成の具体例を以下に示す。
(7)等方性易引裂PET15/印/DL/VMPET12/DL/LLDPE25
VMPETは、蒸着層(VM)が設けられたPETを意味する。
〔第4例〕
第4例においては、第1易破断部51を、傷痕群66又はハーフカット部67のような加工によって実現し、第2易破断部52及び第3易破断部53も、傷痕群66又はハーフカット部67のような加工によって実現する。第4例におけるフィルム20の層構成の例を以下に示す。
(8)PET12/印/AC/LDPE15/AL7/AC/LLDPE30
(9)横裂きOPP25/印/DL/VMPET12/DL/CPP30
(10)横裂きOPP25/印/DL/VMPE30
(11)横裂きOPP25/印/DL/VMCPP20
(12)等方性易引裂PET12/印/DL/CPP25
袋の開封方法
次に、上述の袋10を開封する方法について、図10乃至図14を参照して説明する。
まず、図10に示すように、使用者は、合掌部36を第1開封予定部40に沿って合掌部36の先端部361側から収容部15側へ破断させる。続いて、使用者は、図11に示すように、第1開封予定部40によって破断されて分断された後の合掌部36のうち第2開封予定部45側の部分を含む分断部分55を、矢印F0で示す方向(第2縁部12及び第4縁部14に向かう方向)に引っ張る。矢印F0の方向は、第1方向D1及び第2方向D2のいずれに対しても傾斜している。このため、分断部分55には、第1方向D1に平行な力F1、及び、第2方向D2に平行な力F2が働く。また、上述のように、第1部分23には、第1開封予定部40から第1方向D1に沿って延びる第1易破断部51が設けられており、第2部分24には、第1開封予定部40から第2方向D2に沿って延びる第2易破断部52が設けられている。このため、図11に示すように、第1易破断部51に沿って第1部分23を破断させることができ、同時に、第2易破断部52に沿って破断させることができる。これにより、袋10に開口部17を形成することができる。第1方向D1に沿う第1易破断部51の破断は、例えば、第1部分23のうち合掌シール部35が形成されている部分と形成されていない部分との間の境界に沿って進行する。
第1易破断部51及び第2易破断部52に沿う破断は、図12に示すように、例えば、第2方向D2に沿って見た場合に第1易破断部51の破断の終点と第3易破断部53とが重なるまで実施する。続いて、使用者は、図13に示すように、合掌部36を第2開封予定部45に沿って合掌部36の先端部361側から収容部15側へ破断させる。これにより、第1易破断部51に沿う第1部分23の破断の経路と、第2開封予定部45に沿う合掌シール部35の破断の経路とを接続させる。
続いて、使用者は、図14に示すように、分断部分55を第2方向D2に沿って引っ張る。これにより、第2部分24を第2開封予定部45から第3易破断部53に沿って破断させることができる。このようにして、袋10を開封して開口部17を形成することができる。
本実施の形態によれば、第1開封予定部40から第1方向D1に延びる第1易破断部51を第1部分23に設け、第1開封予定部40から第2方向D2に延びる第2易破断部52を第2部分24に設けることにより、第1開封予定部40を起点として袋10を第1方向D1及び第2方向D2に破断させることができる。また、第1方向D1において第2易破断部52から離れた位置において第2方向に延びる第3易破断部53を第2部分24に設けることにより、第1易破断部51の破断の終点を起点として第2方向D2に袋10を破断させることができる。これにより、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53によって画成される開口部17を袋10に形成することができる。また、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53の配置を調整することにより、開口部17の形状や面積を調整することができる。このため、幅や面積が大きい開口部17を袋10に形成することができるため、内容物16を取り出しやすくすることができる。
なお、上述した各実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した各実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
上述の実施の形態においては、合掌シール部35に第1開封予定部40及び第2開封予定部45のいずれもが設けられている例を示したが、これに限られることはない。図15に示すように、袋10は、少なくとも第1開封予定部40を備えていればよい。
(第2の変形例)
上述の実施の形態においては、袋10がピロー袋である例を示したが、これに限られることはない。袋10は、4つの縁部11〜14のうちの3つに沿ってシール部が設けられた、いわゆる三方シール袋であってもよい。この場合、3つのシール部のうちの1つは、第1開封予定部40が設けられた合掌シール部35である。例えば図16に示すように、シール部は、第1縁部11に沿って延びる合掌シール部35と、第3縁部13に沿って延びる第3シール部33と、第4縁部14に沿って延びる第4シール部34と、を有する。
図17は、図16の袋10をXVII−XVII方向から見た断面図である。図16及び図17に示すように、本変形例に係る袋10も、上述の実施の形態の場合と同様に、合掌部36に設けられた第1開封予定部40を備える。図16に示すように、袋10は、第1方向D1において第1開封予定部40から第4縁部14側へ離れた位置において合掌部36に設けられた第2開封予定部45を更に備えていてもよい。また、袋10は、第1開封予定部40から第1方向D1に延びるよう第1部分23に設けられた第1易破断部51を更に備える。本変形例において、第1部分23は、袋10の裏面フィルム22を構成している。また、袋10は、第1開封予定部40から第2方向D2に延びるよう第2部分24に設けられた第2易破断部52と、第1方向D1において第2易破断部52から離れた位置において第2部分24に設けられた第3易破断部53と、を更に備える。本変形例において、第2部分24は、袋10の表面フィルム21を構成している。合掌部36は、裏面フィルム22を構成する第1部分23の第1端部231側の一部と、表面フィルム21を構成する第2部分24の第2端部241側の一部とが重なっている部分である。本変形例において、第1部分23及び第2部分24は、図17に示すように、1枚のフィルムによって構成され得る。
本変形例に係る袋10においても、第1開封予定部40を起点として袋10を第1易破断部51及び第2易破断部52に沿って破断させることができる。また、第1易破断部51の破断の終点を起点として第3易破断部53に沿って袋10を破断させることができる。これにより、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53によって画成される開口部を袋10に形成することができる。また、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53の配置を調整することにより、開口部17の形状や面積を調整することができる。このため、幅や面積が大きい開口部17を袋10に形成することができるため、内容物16を取り出しやすくすることができる。
(第3の変形例)
上述の第2の変形例においては、袋10が三方シール袋である例を示したが、これに限られることはない。袋10は、4つの縁部11〜14の全てに沿ってシール部が設けられた、いわゆる四方シール袋であってもよい。この場合、4つのシール部のうちの1つは、第1開封予定部40が設けられた合掌部36に形成された合掌シール部35である。例えば図18に示すように、第1開封予定部40が設けられた合掌部36は、裏面フィルム22を構成する第1部分23の第1端部231側の一部と、表面フィルム21を構成する第2部分24の第2端部241側の一部とが重なっている部分である。また、シール部は、第1縁部11に沿って延びる合掌シール部35と、第2縁部12に沿って延びる第2シール部32と、第3縁部13に沿って延びる第3シール部33と、第4縁部14に沿って延びる第4シール部34と、を有する。
本変形例において、第1部分23及び第2部分24は、図17に示すように、1枚のフィルムによって構成され得る。本変形例において、第1部分23及び第2部分24はそれぞれ、図19に示すように、別個のフィルムによって構成され得る。
本変形例に係る袋10も、第2の変形例に係る袋10の場合と同様の第1開封予定部40、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53を備える。このため、第1易破断部51、第2易破断部52及び第3易破断部53によって画成される開口部を袋10に形成することができる。
(第4の変形例)
上述の実施の形態においては、第1易破断部51が、合掌シール部35の収容部15側の端部を跨ぐように広がる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図20に示すように、第1易破断部51の第2端部512が、第1部分23の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35の収容部15側の端部と重なっていてもよい。
また、上述の実施の形態においては、第2易破断部52が、合掌シール部35の収容部15側の端部を跨ぐように延びる例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図20に示すように、第2易破断部52の第2端部522が、第2部分24の厚み方向に沿って見た場合に合掌シール部35の収容部15側の端部と重なっていてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 袋
11 第1縁部
12 第2縁部
13 第3縁部
14 第4縁部
15 収容部
16 内容物
17 開口部
20 フィルム
21 表面フィルム
22 裏面フィルム
23 第1部分
231 第1端部
24 第2部分
241 第2端部
30 シール部
31 第1シール部
32 第2シール部
35 合掌シール部
36 合掌部
361 先端部
362 基部
40 第1開封予定部
41 ノッチ
45 第2開封予定部
46 ノッチ
51 第1易破断部
52 第2易破断部
53 第3易破断部
61 シーラント層
62 第1基材
63 中間層
64 第1接着層
65 第2接着層
66 第2基材
66 傷痕群
661 孔
67 ハーフカット部
671 孔

Claims (6)

  1. 内容物を収容する収容部を備えた袋であって、
    1枚又は複数枚のフィルムであって、第1方向に延びる第1端部を含む第1部分と、前記第1方向に延びる第2端部を含む第2部分と、を少なくとも有する、1枚又は複数枚のフィルムと、
    前記第1部分のうち前記第1端部側の一部と、前記第2部分のうち前記第2端部側の一部とが重なっている合掌部であって、少なくとも部分的に合掌シール部によって前記第1方向に沿って接合された合掌部と、
    前記合掌部に設けられた第1開封予定部と、
    前記第1開封予定部から前記第1方向に延びるように前記第1部分に設けられた第1易破断部と、
    前記第1開封予定部から前記第1方向に交差する第2方向に延びるように前記第2部分に設けられた第2易破断部と、
    前記第1方向において前記第2易破断部から離れた位置において第2方向に延びるように前記第2部分に設けられた第3易破断部と、を備える、袋。
  2. 前記第1開封予定部は、前記第1部分の前記第1端部及び前記第2部分の前記第2端部に形成されたノッチを含む、請求項1に記載の袋。
  3. 前記第1易破断部は、前記第1部分に形成された傷痕群を含み、
    前記第2易破断部及び前記第3易破断部は、前記第2部分に形成された傷痕群又はハーフカット部を含む、請求項1又は2に記載の袋。
  4. 前記第1部分は、前記第1方向に沿って延伸された延伸フィルムを含み、
    前記第2易破断部及び前記第3易破断部は、前記第2部分に形成された傷痕群又はハーフカット部を含む、請求項1又は2に記載の袋。
  5. 前記第1易破断部は、前記第1部分に形成された傷痕群を含み、
    前記第2部分は、前記第2方向に沿って延伸された延伸フィルムを含む、請求項1又は2に記載の袋。
  6. 前記第1方向において前記第1開封予定部から離れた位置において前記合掌部に設けられた第2開封予定部を更に備え、
    前記第3易破断部は、前記第2開封予定部から前記第2方向に延びている、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の袋。
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