JP2018192745A - プリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法 - Google Patents

プリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】繊維基材を賦形する際に、繊維基材にしわやほつれが発生することを抑制することのできるプリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法を提供することを目的とする。【解決手段】プリフォーム10の成形装置100は、繊維基材11を賦形する賦形型110と、繊維基材のうち、賦形型によって賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部に押圧力を付与して保持する外周保持部120と、繊維基材に作用する張力を調整する張力調整部140と、賦形型および外周保持部の作動を制御する制御部150と、を有する。制御部150は、外周保持部の作動を制御して、繊維基材の外周領域の少なくとも一部を保持し、繊維基材の外周領域の少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、賦形型の作動を制御して、繊維基材を賦形する。張力調整部は、繊維基材を賦形する際に、繊維基材11に作用する張力を調整する。【選択図】図1

Description

本発明は、プリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法に関する。
近年、自動車の車体軽量化のために繊維基材に樹脂を含浸させた複合材料が自動車部品として用いられている。複合材料の成形においては、樹脂を含浸させる前に、繊維基材を予め所定の形状に賦形したプリフォームを成形する場合がある。
プリフォームの成形方法としては、繊維基材を成形型に配置して賦形する方法が一般的に知られている。繊維基材を所定の立体形状に賦形する際に、成形する形状によっては繊維基材にしわやほつれが発生する問題がある。
例えば、特許文献1には、繊維基材の繊維束を固定する編糸の編みこみ方を調整することによりしわやほつれを発生しにくくした繊維基材を用いて、プリフォームを成形する方法が開示されている。
特開2015−145547号公報
しかしながら、繊維基材は、繊維方向の引張強度が比較的高く、繊維方向に交差する方向の引張強度が比較的低いという異方性を有する。このため、繊維基材を複雑な形状に賦形する場合に、異方性を考慮せずに賦形すると繊維基材にしわやほつれが発生する虞がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、繊維基材を賦形する際に、繊維基材にしわやほつれが発生することを抑制することのできるプリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係るプリフォームの成形装置は、繊維基材を所定の立体形状に賦形したプリフォームを成形する成形装置である。該成形装置は、前記繊維基材を賦形する賦形型と、前記繊維基材のうち、前記賦形型によって賦形する領域よりも外縁側に位置する外周領域の少なくとも一部に押圧力を付与して保持する外周保持部と、前記繊維基材に作用する張力を調整する張力調整部と、前記賦形型および前記外周保持部の作動を制御する制御部と、を有する。前記制御部は、前記外周保持部の作動を制御して、前記外周領域の少なくとも一部を保持し、前記外周領域の少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、前記賦形型の作動を制御して、前記繊維基材を賦形する。前記張力調整部は、前記繊維基材を賦形する際に、前記繊維基材に作用する張力を調整する。
上記目的を達成する本発明に係るプリフォームの成形方法は、繊維基材を所定の立体形状に賦形したプリフォームを成形する成形方法である。該成形方法では、前記繊維基材のうち、賦形する領域よりも外縁側に位置する外周領域の少なくとも一部に押圧力を付与して保持し、前記外周領域の少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、前記繊維基材に作用する張力を調整しながら前記繊維基材を賦形する。
繊維基材の外周領域の少なくとも一部を保持しながら繊維基材を賦形するため、繊維基材に張力を作用することができる。これにより、繊維基材を賦形する際に、繊維基材が弛まないため、しわの発生を抑制することができる。また、繊維基材の異方性を考慮して繊維基材に作用する張力を調整することによって、繊維基材の繊維のほつれを抑制することができる。これにより、繊維基材を賦形する際に、繊維基材にしわやほつれが発生することを抑制して、プリフォームの外観品質や機械的特性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る繊維基材の成形装置の概略図である。 繊維基材を下型に配置した状態を示す斜視図である。 繊維基材を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るプリフォームの成形方法を示すフローチャートである。 成形型に繊維基材を配置した状態を模式的に示す図である。 繊維基材の外周領域を保持した状態を模式的に示す図である。 繊維基材を賦形する様子を模式的に示す図である。 繊維基材の賦形が完了した状態を模式的に示す図である。 プリフォームの脱型を模式的に示す図である。 比較例に係る成形装置を模式的に示す図である。 比較例に係る成形装置によって繊維基材を賦形した様子を模式的に示す図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
以下、各図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(複合材料)
複合材料は、繊維基材11と樹脂が組み合わせられることにより、樹脂単体で構成される成形品に比べて高い強度および剛性を備えたものとなる。複合材料は、例えば、自動車の車体に使用されるフロントサイドメンバーやピラー等の骨格部品、ルーフ等の外板部品に適用することによって、鉄鋼材料からなる部品を組み付けて構成した車体と比べて、車体の軽量化を図ることができる。
複合材料は、繊維基材11を所定の立体形状に賦形したプリフォーム10に樹脂を含浸させることによって形成される。
(プリフォーム)
本実施形態に係るプリフォーム10は、繊維基材11に接着剤(図示せず)を含浸させて、所定の形状に成形されてなる。
繊維基材11は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維等によって形成することができる。本実施形態では、繊維基材11として炭素繊維を使用した例を説明する。繊維基材11は、熱膨張係数が小さく、寸法安定性に優れ、高温下においても機械的特性の低下が少ないという特徴があるため、自動車の車体等に用いられる複合材料の繊維基材として好適に使用することができる。
繊維基材11は、例えば、繊維方向が一方向に配列された複数本の繊維束を編糸で編んで固定したシート状のノンクリンプファブリック(NCF)材を複数積層した積層体によって構成することができる。ノンクリンプファブリック材は、縦糸と横糸を織り込んで形成した織物材に比べて賦形性が高いため、複雑な形状を有するプリフォーム10の成形に好適に使用することができる。
しかしながら、ノンクリンプファブリック材は、織物材に比べて異方性が高いため、賦形する際に、しわやほつれが発生しやすい。後述するプリフォーム10の成形装置100および成形方法によれば、異方性を考慮して繊維基材11に作用する張力を調整することによって、賦形する際にしわやほつれが発生することを抑制することができる。
接着剤は、繊維基材11に付与されて、繊維基材11同士を接着する。これにより、繊維基材11を所望の形状に賦形した際に、その形態を保持する役割を果たす。
接着剤を構成する材料は、材質は特に限定されず、公知のものを使用することができる。例えば、ポリオレフィン樹脂、スチレン系樹脂、ナイロン樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱可塑性樹脂、また、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂などが挙げられる。
(成形装置)
図1を参照して、プリフォーム10の成形装置100について説明する。
成形装置100は、繊維基材11を賦形する賦形型110と、繊維基材11のうち、賦形型110によって賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部を保持する外周保持部120と、賦形型110および外周保持部120を駆動する駆動部130と、繊維基材11に作用する張力を調整する張力調整部140と、成形装置100の各部の作動を制御する制御部150と、を有する。
以下、成形装置100の各部の構成について詳述する。
賦形型110は、繊維基材11を所定の立体形状に賦形する。図1に示すように、接着剤が付与された繊維基材11が配置される下型111(「第1の型」に相当)と、下型111に対して相対的に接近して繊維基材11を賦形する上型112(「第2の型」に相当)と、を有する。
下型111は、固定型である。下型111は、下側に向かって凹んだ凹形状の成形面111sを有する。
上型112は、下型111に対して接近離反可能な可動型である。上型112は、下型111の成形面111sに対向する凸形状の成形面112sを有する。
なお、賦形型110の構成はこれに限定されず、例えば、下型111が凸形状の成形面を有し、上型112が凹形状の成形面を有する構成であってもよい。
外周保持部120は、下型111が繊維基材11を賦形する動作に連動して、繊維基材11に対して下型111へ向かう押圧力F1(図5Bを参照)を付与し、繊維基材11のうち、賦形型110によって賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部を保持する。
駆動部130は、昇降機131と、加圧装置132と、を有する。昇降機131は、賦形型110の上型112および外周保持部120に接続されて、上型112および外周保持部120を下型111に対して接近離反させる。加圧装置132は、外周保持部120が下型111に接近した状態で、外周保持部120を下型111に向かう方向に加圧する。これにより、外周保持部120は、繊維基材11に対して下型111へ向かう押圧力F1を付与することができる。
昇降機131および加圧装置132は、例えば、油圧シリンダー等を備え、油圧等を制御することによって、賦形型110の型締圧力や外周保持部120が繊維基材11に付与する押圧力F1を調整する。
外周保持部120が繊維基材11に対して付与する押圧力F1は、比較的低荷重に設定することが好ましく、例えば、150kPa以下に設定することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、賦形型110内への繊維基材11の流入を許容することができるため、繊維基材11を所望の立体形状に賦形することができる。
張力調整部140は、図2に示すように、外周保持部120が繊維基材11に対して付与する押圧力F1に対する反力F2(図5Bを参照)を外周保持部120に対して付与する複数の反力付与部141を有する。
反力付与部141は、外周保持部120が繊維基材11に付与する押圧力F1に対する反力F2の大きさを調整することによって、外周保持部120が繊維基材11を保持する強度を調整することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、賦形型110内への繊維基材11の流入量を調整することができる。繊維基材11の流入量が比較的高い部分では、繊維基材11に作用する張力Tが比較的高く、逆に、繊維基材11の流入量が比較的低い部分では、繊維基材11に作用する張力Tが比較的低くなる。このようにして、反力付与部141は、繊維基材11に作用する張力Tを調整することができる。
反力付与部141は、弾性部材またはシリンダー(図示せず)によって構成される。弾性部材およびシリンダーは、圧縮する方向に力を加えると、伸長する方向に反力を発生する。これを利用して、反力付与部141は、外周保持部120が繊維基材11に対して付与する押圧力F1に対する反力F2を、外周保持部120に対して付与する。反力付与部141を弾性体またはシリンダーを使用した簡単な構造とすることができるため、成形装置100の製造コストを低減することができる。
本実施形態では、反力付与部141は、図2に示すように、弾性部材であるコイル状のばねによって構成される。反力付与部141は、例えば、ばねの長さやばね定数等を調整することによって反力F2の大きさを調整することができる。
なお、反力付与部141がシリンダーによって構成される場合、シリンダー内の圧力を調整することによって張力調整部140の反力F2の大きさを調整することができる。
複数の反力付与部141は、図2に示すように、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を複数に分割した分割領域11cに対応するように、下型111の上面111aの複数の領域(破線で分割した領域)毎にそれぞれ配置されている。また、複数の反力付与部141は、各々独立して反力F2の大きさを調整できるようにばねの長さやばね定数を調整している。なお、図2は、本実施形態の構成を説明するための簡略図であり、図示する構成に限定されるものではない。下型111の形状、反力付与部141の配置、分割領域11cの位置や大きさ等は、繊維基材11の構成やプリフォーム10の形状に合わせて適宜調整することができる。
外周保持部120が下型111に接近することによって、複数の反力付与部141は、外周保持部120にそれぞれ当接する。外周保持部120がさらに下型111に接近すると、外周保持部120に対してそれぞれ反力F2を発生する。
上記構成により、張力調整部140は、外周保持部120が繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を複数に分割した分割領域11cに付与する押圧力F1を、分割領域11c毎に調整する。
図3を参照して、繊維基材11は、繊維方向Aの引張強度が比較的高く、繊維方向Aに交差する方向Bの引張強度が比較的低いという異方性を有する。したがって、繊維基材11に対して繊維方向Aに交差する方向Bに張力Tを作用すると、繊維同士が離れる方向に繊維配向が乱れて、繊維がほつれやすい。したがって、繊維基材11がほつれやすい繊維方向Aに交差する方向Bに賦形型110内への繊維基材11の流入量を比較的高くして、繊維方向Aに交差する方向Bに作用する張力Tを比較的低くすることによって、繊維基材11にほつれが発生することを抑制することができる。
また、一般的に、繊維のほつれの現象は、繊維基材11の最表層11tに生じた繊維のほつれが要因となって内側の層に繊維のほつれが伝播する。したがって、繊維基材11の最表層11tの繊維のほつれを抑制することができれば、繊維基材11にほつれが発生することを抑制することができる。
以上の観点から、本実施形態では、張力調整部140は、繊維基材11に作用する張力Tが、繊維基材11の最表層11tに配置された繊維の繊維方向Aに作用する張力Tよりも、繊維方向Aに交差する方向Bに作用する張力Tの方が低くなるように調整する。これにより、繊維基材11の最表層11tにほつれが発生することを抑制することができる。その結果、繊維基材11にほつれが発生することを抑制することができる。
制御部150は、成形装置100全体の動作を制御する。具体的には、図1を参照して、制御部150は、ROMやRAMから構成された記憶部151と、CPUを主体に構成された演算部152と、各種データや制御指令の送受信を行う入出力部153と、を有する。入出力部153は、賦形型110および外周保持部120に接続する。
なお、本実施形態では、制御部150は、駆動部130を介して賦形型110および外周保持部120に接続し、駆動部130の作動を制御することによって、賦形型110および外周保持部120の作動を制御している。
また、本実施形態では、張力調整部140は、ばねによって構成された反力付与部141のばねの長さやばね定数等を調整することによって反力F2の大きさを調整することができる。このため、本実施形態では、張力調整部140は、制御部150によって制御されないが、制御部150によって制御されるように構成してもよい。例えば、反力付与部141がシリンダーによって構成される場合、制御部150は、シリンダー内の圧力を制御することによって、反力付与部141が付与する反力F2を調整することができる。
(成形方法)
次に、本実施形態に係るプリフォーム10の成形方法を説明する。
図4に示すように、プリフォーム10を成形方法では、繊維基材11を下型111に配置し(工程S1)、繊維基材11のうち、賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部を保持する(工程S2)。そして、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、繊維基材11を賦形し(工程S3)、成形したプリフォーム10を賦形型110から脱型する(工程S4)。
以下、プリフォーム10の成形方法の各工程について詳述する。
工程S1では、図5Aに示すように、賦形型110の下型111に繊維基材11を配置する。
工程S2では、図5Bに示すように、外周保持部120を下型111に向かって接近させて、下型111との間に繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を挟み込む。さらに、外周保持部120を下型111に向かう方向(図5B中の白抜き矢印方向)に加圧して、繊維基材11に対して押圧力F1を付与する。これにより、外周保持部120と下型111との間に繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を挟持して保持する。
工程S3では、図5Cに示すように、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、上型112を下型111に対して接近させて、繊維基材11の賦形する領域11aを下側へ向かって押圧する。これにより、繊維基材11に対して、賦形する領域11aから外周領域11bへ向かう方向に張力Tを作用する。繊維基材11を賦形する際に、張力Tが作用することによって繊維基材11が弛まない。このため、図5Dに示すように、繊維基材11を賦形した後に繊維基材11にしわが発生することを抑制することができる。
また、繊維基材11を賦形する際に、張力調整部140によって、外周保持部120が繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を複数に分割した分割領域11c(図2を参照)に付与する押圧力F1を、分割領域11c毎に調整する。これにより、繊維基材11に作用する張力Tが、繊維基材11の最表層11t(図3を参照)に配置された繊維の繊維方向Aに作用する張力Tよりも、繊維方向に交差する方向(繊維基材11がほつれやすい方向)に作用する張力Tの方が低くなるように調整することができる。したがって、繊維基材11の最表層11tにほつれが発生することを抑制することができる。その結果、繊維基材11にほつれが発生することを抑制することができる。
工程S4では、図5Eに示すように、賦形型110を開いて、賦形型110からプリフォーム10を脱型すると、プリフォーム10の成形が完了する。
例えば、本実施形態とは異なり、図6Aに示すように、繊維基材11の外周領域11bを保持せずに賦形型110によって繊維基材11を賦形する場合、図6Bに示すように、繊維基材11が賦形型110内に過剰に流入して、繊維基材11にしわが発生してしまう。
また、繊維基材11は、繊維方向Aの引張強度が比較的高く、繊維方向Aに交差する方向Bの引張強度が比較的低いという異方性を有する。このため、しわの発生を抑制するために、繊維基材11の異方性を考慮せずに繊維基材11の外周領域11bに高い押圧力を付与して保持した状態で繊維基材11を賦形すると、繊維基材11にほつれが発生してしまう。
一方、本実施形態のように繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持しながら繊維基材11を賦形することによって、繊維基材11に張力Tを作用することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、繊維基材11が弛まないため、しわの発生を抑制することができる。また、繊維基材11に作用する張力Tを調整することによって、繊維基材11の繊維のほつれを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るプリフォーム10の成形装置100は、繊維基材11を所定の立体形状に賦形したプリフォーム10を成形する成形装置ある。該成形装置100は、繊維基材11を賦形する賦形型110と、繊維基材11のうち、賦形型110によって賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部に押圧力F1を付与して保持する外周保持部120と、繊維基材11に作用する張力Tを調整する張力調整部140と、賦形型110および外周保持部120の作動を制御する制御部150と、を有する。制御部150は、外周保持部120の作動を制御して、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持し、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、賦形型110の作動を制御して、繊維基材11を賦形する。張力調整部140は、繊維基材11を賦形する際に、繊維基材11に作用する張力Tを調整する。
また、本実施形態に係るプリフォーム10の成形方法は、繊維基材11を所定の立体形状に賦形したプリフォーム10を成形する成形方法である。該成形方法では、繊維基材11のうち、賦形する領域11aよりも外縁側に位置する外周領域11bの少なくとも一部に押圧力を付与して保持し、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、繊維基材11に作用する張力Tを調整しながら繊維基材11を賦形する。
上記のように構成したプリフォーム10の成形装置100およびプリフォーム10の成形方法によれば、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持しながら繊維基材11を賦形するため、繊維基材11に張力Tを作用することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、繊維基材11が弛まないため、しわの発生を抑制することができる。また、繊維基材11の異方性を考慮して繊維基材11に作用する張力Tを調整することによって、繊維基材11の繊維のほつれを抑制することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、繊維基材11にしわやほつれが発生することを抑制して、プリフォームの外観品質や機械的特性を向上することができる。
また、張力調整部140は、外周保持部120が繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を複数に分割した分割領域11cに付与する押圧力F1を、分割領域11c毎に調整する。これにより、繊維基材11のしわが発生しやすい部位において、しわを延ばす方向に比較的高い張力Tを作用し、繊維基材11のほつれが発生しやすい部位において、ほつれやすい方向に比較的低い張力Tを作用するように調整することができる。その結果、繊維基材11にしわやほつれが発生することを抑制することができる。
また、賦形型110は、繊維基材11が配置される下型111(第1の型)と、下型111に対して相対的に接近して繊維基材11を賦形する上型112(第2の型)と、を有する。外周保持部120は、下型111が繊維基材11を賦形する動作に連動して、繊維基材11に対して下型111へ向かう押圧力F1を付与し、繊維基材11の外周領域11bの少なくとも一部を保持する。下型111の動作と外周保持部120の動作とが連動するため、下型111および外周保持部120を同一の駆動部130によって駆動させることができる。これにより、賦形型110および外周保持部120の構造を簡素化することができるため、成形装置100の製造コストを低減することができる。
また、張力調整部140は、外周保持部120が繊維基材11に対して付与する押圧力F1に対する反力F2を外周保持部120に対して付与する反力付与部141を有する。反力付与部141は、外周保持部120が繊維基材11に付与する押圧力F1を調整して、外周保持部120が繊維基材11を保持する強度を調整することができる。これにより、繊維基材11を賦形する際に、繊維基材11の賦形型110内への流入量を調整することができる。繊維基材11の流入量が比較的高い部分では、繊維基材11に作用する張力Tが比較的高く、逆に、繊維基材11の流入量が比較的低い部分では、繊維基材11に作用する張力Tが比較的低くなる。したがって、張力調整部140は、繊維基材11の流入量を調整することにより、繊維基材11に作用する張力Tを調整することができる。その結果、例えば、繊維基材11がほつれやすい方向に繊維基材11の流入を許容して、ほつれが発生することを抑制することができる。
また、反力付与部141は、弾性体またはシリンダーを有する。反力付与部141を弾性体またはシリンダーを使用した簡単な構造とすることができるため、成形装置100の製造コストを低減することができる。
また、張力調整部140は、繊維基材11に作用する張力Tが、繊維基材11の最表層11tに配置された繊維の繊維方向Aに作用する張力Tよりも、繊維方向に交差する方向に作用する張力の方が低くなるように調整する。これにより、繊維基材11の最表層11tにほつれが発生することを抑制することができる。その結果、繊維基材11にほつれが発生することを抑制することができる。
また、繊維基材11は、繊維方向Aが一方向に配列された複数本の繊維束が編糸で編んで固定されたノンクリンプファブリック材を有する。ノンクリンプファブリック材は、織物材に比べて賦形性が高いため、複雑な形状を有するプリフォームの成形に好適に使用することができる。また、ノンクリンプファブリック材は、織物材に比べて異方性が高いため、異方性を考慮して繊維基材11に作用する張力Tを調整することによって、本発明の効果をより効果的に発揮することができる。
以上、実施形態を通じてプリフォームの成形装置およびプリフォームの成形方法を説明したが、本発明は実施形態において説明した構成のみに限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば、張力調整部は、繊維基材に作用する張力を調整可能な限りにおいて、前述した実施形態において説明した構成に限定されない。
また、外周保持部は、繊維基材の分割領域毎に複数個配置してもよい。これにより、外周保持部が繊維基材に付与する押圧力を分割領域毎に調整することができる。
また、繊維基材は、前述した実施形態において説明した構成に限定されず、例えば、繊維基材は織物材によって構成してもよい。また、繊維基材は、シート状の基材を複数積層した積層体によって構成するとしたが、1枚の基材によって構成してもよい。
10 プリフォーム、
11 繊維基材、
11a 繊維基材の賦形する領域、
11b 外周領域、
11c 繊維基材の分割領域、
11t 繊維基材の最表層、
100 成形装置、
110 賦形型、
111 下型(第1の型)、
112 上型(第2の型)、
120 外周保持部、
130 駆動部、
140 張力調整部、
141 反力付与部、
150 制御部、
F1 押圧力、
F2 反力、
T 張力、
A 繊維方向、
B 繊維方向に交差する方向。

Claims (14)

  1. 繊維基材を所定の立体形状に賦形したプリフォームを成形する成形装置あって、
    前記繊維基材を賦形する賦形型と、
    前記繊維基材のうち、前記賦形型によって賦形する領域よりも外縁側に位置する外周領域の少なくとも一部に押圧力を付与して保持する外周保持部と、
    前記繊維基材に作用する張力を調整する張力調整部と、
    前記賦形型および前記外周保持部の作動を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記外周保持部の作動を制御して、前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を保持し、
    前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、前記賦形型の作動を制御して、前記繊維基材を賦形し、
    前記張力調整部は、前記繊維基材を賦形する際に、前記繊維基材に作用する張力を調整する、プリフォームの成形装置。
  2. 前記張力調整部は、前記外周保持部が前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を複数に分割した分割領域に付与する押圧力を、前記分割領域毎に調整する、請求項1に記載のプリフォームの成形装置。
  3. 前記賦形型は、前記繊維基材が配置される第1の型と、前記第1の型に対して相対的に接近して前記繊維基材を賦形する第2の型と、を有し、
    前記外周保持部は、前記第1の型が前記繊維基材を賦形する動作に連動して、前記繊維基材に対して前記第1の型へ向かう押圧力を付与し、前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を保持する、請求項1または請求項2に記載のプリフォームの成形装置。
  4. 前記張力調整部は、前記外周保持部が前記繊維基材に対して付与する押圧力に対する反力を前記外周保持部に対して付与する複数の反力付与部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の成形装置。
  5. 前記反力付与部は、弾性体またはシリンダーを有する、請求項4に記載のプリフォームの成形装置。
  6. 前記張力調整部は、前記繊維基材に作用する張力が、前記繊維基材の最表層に配置された繊維の繊維方向に作用する張力よりも、前記繊維方向に交差する方向に作用する張力の方が低くなるように調整する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のプリフォームの成形装置。
  7. 前記繊維基材は、繊維方向が一方向に配列された複数本の繊維束が編糸で編んで固定されたノンクリンプファブリック材を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のプリフォームの成形装置。
  8. 繊維基材を所定の立体形状に賦形したプリフォームを成形する成形方法であって、
    前記繊維基材のうち、賦形する領域よりも外縁側に位置する外周領域の少なくとも一部に押圧力を付与して保持し、
    前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を保持した状態を維持したまま、前記繊維基材に作用する張力を調整しながら前記繊維基材を賦形する、プリフォームの成形方法。
  9. 前記繊維基材を賦形する際に、前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を複数に分割した分割領域に付与する押圧力を、前記分割領域毎に調整する、請求項8に記載のプリフォームの成形方法。
  10. 前記繊維基材を賦形する動作に連動して、前記繊維基材に対して押圧力を付与し、前記繊維基材の前記外周領域の少なくとも一部を保持する、請求項8または請求項9に記載のプリフォームの成形方法。
  11. 前記繊維基材に作用する張力を調整する際に、前記繊維基材に対して付与する押圧力に対する反力を付与する、請求項8〜10のいずれか1項に記載のプリフォームの成形方法。
  12. 弾性体またはシリンダーによって、前記繊維基材に対して付与する押圧力に対する反力を付与する、請求項11に記載のプリフォームの成形方法。
  13. 前記繊維基材に作用する張力を調整する際に、前記繊維基材に作用する張力が、前記繊維基材の最表層に配置された繊維の繊維方向に作用する張力よりも、前記繊維方向に交差する方向に作用する張力の方が低くなるように調整する、請求項8〜12のいずれか1項に記載のプリフォームの成形方法。
  14. 前記繊維基材は、繊維方向が一方向に配列された複数本の繊維束が編糸で編んで固定されたノンクリンプファブリック材を有する、請求項8〜13のいずれか1項に記載のプリフォームの成形方法。
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