JP2018191384A - 水切プロテクタおよびそれを用いたワイヤハーネスの水切構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイヤハーネスのUターン部の車両への固定を伴うことなく、ワイヤハーネスの水切構造を安定して保持することができる、新規な構造の水切プロテクタおよびそれを用いたワイヤハーネスの水切構造を提供すること。【解決手段】ワイヤハーネス32に装着される水切プロテクタ10であって、ワイヤハーネス32に固定される固定用ベラ部12と、固定用ベラ部12の一端側から突出してUターン状に延出するUターンガイド部14とを備え、Uターンガイド部14が、ワイヤハーネス32が載置されるU字状のハーネス支持板16と、ハーネス支持板16の内周縁部から板厚方向にU字断面形状で突出するガイド壁部18とを有しているようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスに装着されて、ワイヤハーネスに付着した水滴等の排水を促す水切プロテクタと、かかる水切プロテクタを用いたワイヤハーネスの水切構造に関するものである。
従来から、車両の各所に配索されるワイヤハーネスにおいては、水滴等の水が付着するケースが想定され、ワイヤハーネスに付着した水がワイヤハーネスを伝って電気機器との接続部や車室内等の防水エリアに到達することを防止する必要がある。そこで、特開平11−136831号公報(特許文献1)の図6に示されるように、防水エリアの近傍において、ワイヤハーネスを下方にU字状に折り曲げたUターン部を形成し、Uターン部の下端部の結束テープを剥がして水抜き部を構成し、防水エリアに水が到達する前に水抜き部から水が排水されるようにした構造が広く採用されている。
さらに、特許文献1の図3等には、かかるUターン部にエア供給口を備えた水切プロテクタを装着することが提案されており、エア供給口に接続されたエアダクトから供給される空気によりワイヤハーネスの水抜き部に付着した水をより短時間で排水する構造も提案されている。
しかしながら、特許文献1の図6に開示された構造では、ワイヤハーネスのUターン部の下端部を車両側にクリップ等で固定して保持する必要がある。特許文献1の図3等に開示された構造でも、Uターン部に装着された水切プロテクタに突設されたクリップで車両側に固定する構造が開示されている。それゆえ、車両レイアウト要件等により、U字状のUターン部を形成したい箇所においてクリップを固定する装着穴等を車両側に設けられない場合には、採用自体が困難になるおそれがあった。
これに対して、車両側に装着穴を設けたブラケット等を設けることも考えられるが、部品点数の増加やコストアップが避けられず、車両によってはブラケットを設けるスペースがない場合も考えられ、より有効な対策が求められていた。
特開平11−136831号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、ワイヤハーネスのUターン部の車両への固定を伴うことなく、ワイヤハーネスの水切構造を安定して保持することができる、新規な構造の水切プロテクタおよびそれを用いたワイヤハーネスの水切構造を提供することにある。
ワイヤハーネスに装着される水切プロテクタであって、前記ワイヤハーネスに固定される固定用ベラ部と、前記固定用ベラ部の一端側から突出してUターン状に延出するUターンガイド部とを備え、前記Uターンガイド部が、前記ワイヤハーネスが載置されるU字状のハーネス支持板と、該ハーネス支持板の内周縁部から板厚方向にU字断面形状で突出するガイド壁部とを有していることを特徴とする。
本態様によれば、水切プロテクタが、ワイヤハーネスに固定される固定用ベラ部を有していることから、水切プロテクタをワイヤハーネス自体に固定して位置決め保持することができる。さらに、固定用ベラ部の一端側からUターン状に突出するUターンガイド部が設けられている。このUターンガイド部は、U字状のハーネス支持板と、ハーネス支持板の内周縁部からU字断面形状で突出するガイド壁部とを有している。それゆえ、固定用ベラ部側から延出するワイヤハーネスをUターンガイド部のハーネス支持板に載置すると共にガイド壁部に沿って配設させるだけで、ワイヤハーネスにUターン状に屈曲するUターン部を安定して設けることができる。
これにより、ワイヤハーネスにおいて、電気機器との接続部や車室内側への挿通孔等の防水エリアの近傍において、本発明の水切プロテクタを取り付けるだけで、ワイヤハーネスの所望の位置にUターン部を構成することができると共に、水切プロテクタ自体をワイヤハーネスに位置決め固定することで車体への固定の必要性を排除することができる。その結果、本発明の水切プロテクタを用いることで、Uターン部の下端部の近傍に固定用クリップを固定する装着穴を車両側に設けることができない場合等においても、ワイヤハーネスにUターン部を構成することができ、Uターン形状を利用したワイヤハーネスの水切構造を、優れた汎用性を持って設けることが可能となる。
加えて、Uターンガイド部のガイド壁部が、ハーネス支持板の内周縁部から板厚方向にU字断面形状で突出して設けられていることから、ワイヤハーネスを下方に向かって凸となるUターン状に安定して保持しつつ、ワイヤハーネスのUターン部における下方への排水を妨げることがない。
なお、水切プロテクタの固定用ベラ部は、ワイヤハーネスに重ね合されて結束テープ等によりテープ巻き固定されてもよいし、結束バンド等により結束固定されていてもよい。また、水切プロテクタのUターンガイド部は、Uターンガイド部に沿ってUターン状に湾曲されて配索されたワイヤハーネスに対して、Uターン部の最下端を除いた何れかの領域において結束テープ等によりテープ巻き固定されてもよいし、結束バンド等により結束固定されてもよい。
水切プロテクタに関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載の水切プロテクタにおいて、前記Uターンガイド部の前記ハーネス支持板が、前記内周縁部間を連結する補強板部を有しているものである。
本態様によれば、ハーネス支持板が、内周縁部間を連結する補強板部を有していることから、ハーネス支持板やUターンガイド部の剛性が確保されて、ワイヤハーネスをUターン状に安定して保持することができる。
水切プロテクタに関する本発明の第三の態様は、前記第一または第二の態様に記載の水切プロテクタにおいて、前記Uターンガイド部の前記ハーネス支持板における前記ガイド壁部が突出している面と反対側の面において、前記ハーネス支持板の両端部を繋ぐ直線上に延出して延びる補強リブが突設されているものである。
本態様によれば、水切プロテクタ全体の剛性を高め変形を防止することができ、ワイヤハーネスのUターン部をさらに安定して保持することができる。
水切プロテクタに関する本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れか一つの態様に記載の水切プロテクタにおいて、前記固定用ベラ部の幅方向一側部には、前記Uターンガイド部の前記ガイド壁部に連接して延出する固定ガイド部が突設されているものである。
本態様によれば、固定用ベラ部にも固定ガイド部が突設されていることから、固定用ベラ部をワイヤハーネスに対して一層安定して固定することができる。しかも、固定ガイド部が、ハーネス支持板の内周縁部から突出するガイド壁部に連接する側に設けられていることから、ワイヤハーネスの径寸法の相違がある場合でも、Uターン部の曲率などを一定に保持したまま、径寸法の相違を吸収してワイヤハーネスを保持することができる。これにより、ワイヤハーネスの径寸法のバリエーションがある場合でも、ワイヤハーネスに対するプロテクタの固定作業等を容易かつ安定して行うことができる。
ワイヤハーネスの水切構造に関する本発明の第一の態様は、ワイヤハーネスの水切構造において、前記第一乃至第四の何れか一つの態様に記載の水切プロテクタを用い、前記水切プロテクタの固定用ベラ部を、前記ワイヤハーネスに固定する一方、前記固定用ベラ部側から延出する前記ワイヤハーネスをUターンガイド部のハーネス支持板に載置すると共にガイド壁部に沿って配索し、前記ワイヤハーネスがUターン状に屈曲されたUターン部を構成すると共に、前記ワイヤハーネスが前記Uターンガイド部からさらに延出していることを特徴とする。
本態様によれば、本発明の水切プロテクタを、水入りが懸念されるコネクタ部や車室内への挿通孔から延び出すワイヤハーネスに対して装着することで、Uターン部の車両への固定を伴うことなく、水入りが懸念される部品や部位の近傍に対して、有利にワイヤハーネスの水切構造を設けることができる。
すなわち、水切プロテクタの固定用ベラ部が、ワイヤハーネスに位置決め固定されていることから、水切プロテクタをワイヤハーネス自体に固定して位置決め保持することができる。さらに、固定用ベラ部の一端側からUターン状に突出するUターンガイド部が設けられており、Uターンガイド部のハーネス支持板にワイヤハーネスを載置すると共に、ハーネス支持板の内周縁部からU字断面形状で突出するガイド壁部に沿ってワイヤハーネスを配索するだけで、ワイヤハーネスにUターン状に屈曲するUターン部を安定して設けることができるのである。
ワイヤハーネスの水切構造に関する本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のワイヤハーネスの水切構造において、前記水切プロテクタの前記固定用ベラ部が、前記ワイヤハーネスに重ね合されて結束テープまたは結束バンドにより前記ワイヤハーネスに対して固定されている一方、前記水切プロテクタの前記Uターンガイド部が、前記Uターンガイド部に沿ってUターン状に湾曲されて配索された前記ワイヤハーネスに対して、前記Uターン部の最下端を除いた何れかの領域において結束テープまたは結束バンドにより固定されているものである。
本態様によれば、水切プロテクタを、ワイヤハーネスの所望の部位に結束テープまたは結束バンドで固定することにより、車両への固定を伴わない水切構造を安定して構成することができる。特に、水切プロテクタのワイヤハーネスへの固定が結束テープや結束バンドで行うものであることから、ワイヤハーネスの結束作業の段階でワイヤハーネス用プロテクタをワイヤハーネスに装着するだけで、ワイヤハーネスの水切構造を所望の部位に容易に構築することが可能となる。
本発明によれば、水切プロテクタが、ワイヤハーネスに固定される固定用ベラ部を有していることから、水切プロテクタをワイヤハーネス自体に固定して位置決め保持できる。また、固定用ベラ部の一端側からUターン状に突出するUターンガイド部が設けられており、U字状のハーネス支持板と、ハーネス支持板の内周縁部からU字断面形状で突出するガイド壁部とを有している。これにより、固定用ベラ部側から延出するワイヤハーネスをUターンガイド部のハーネス支持板に載置すると共にガイド壁部に沿って配設させるだけで、ワイヤハーネスにUターン部を安定して設けることができる。しかも、防水エリアの近傍において、本発明の水切プロテクタを取り付けるだけでワイヤハーネスの所望の位置にUターン部を構成できると共に、水切プロテクタ自体をワイヤハーネスに位置決め固定することで車体への固定の必要性を排除できる。その結果、Uターン部の下端部の近傍に固定用クリップを固定する装着穴を設けることができない場合等においても、ワイヤハーネスにUターン部を構成することができ、かかるUターン形状を利用したワイヤハーネスの水切構造を優れた汎用性を持って設けることができる。加えて、Uターンガイド部のガイド壁部によって、ワイヤハーネスを下方に向かって凸となるUターン状に安定して保持しつつ、ワイヤハーネスのUターン部における下方への排水を妨げることがない。
本発明の一実施形態としての水切プロテクタを示す斜視図。 図1の正面図。 図1の背面図。 本実施形態の水切プロテクタを用いたワイヤハーネスの水切構造を示す正面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜3には、本発明の一実施形態としての水切プロテクタ10が示されている。水切プロテクタ10は、正面視で略縦長矩形平板状の固定用ベラ部12と、固定用ベラ部12の一端側(図1〜3中、下端側)から突出して正面視で下に凸となる略Uターン状に延出するUターンガイド部14とを備えており、例えばポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等の合成樹脂により射出成形等によって一体形成されている。かかる水切プロテクタ10は、後述するように、ワイヤハーネス32に装着されて用いられる。なお、以下の説明において、上方とは、図1〜3中の上方、下方とは、図1〜3中の下方を言い、また前方とは、図1中の手前方向、後方とは、図1中の奥方向を言うものとする。
Uターンガイド部14は、正面視で下に凸となる略U字平板状のハーネス支持板16と、ハーネス支持板16の内周縁部から内周縁部の全長に亘って板厚方向(図1中、手前方向)に略U字断面形状で突出するガイド壁部18とを有している。しかも、Uターンガイド部14のハーネス支持板16は、内周縁部間を連結する正面視で略半円平板状の補強板部20を有している。すなわち、ハーネス支持板16の両端部を繋ぐ直線と内周縁部とによって囲われた空間の全域に補強板部20が配設されているのである。
また、Uターンガイド部14のハーネス支持板16において、ガイド壁部18が突出している表面22とは反対側の裏面24には、ハーネス支持板16の両端部を繋ぐ直線上に延出しかつ略矩形断面形状でハーネス支持板16の全長に亘って延びる補強リブ26が後方(図1中、奥方向)に向かって突設されている。
さらに、固定用ベラ部12の幅方向一側部(図2中、左右方向右側部)には、Uターンガイド部14のガイド壁部18に連接して略矩形断面形状で上方(図1中、上方)に延出する固定ガイド部28が前方(図1中、手前方向)に向かって突設されている。加えて、固定用ベラ部12および固定ガイド部28の上端部には、それぞれ後方(図1中、奥方)および内方(図2中、右方)に向かって略矩形平板状に突出し全体として平面視で略L字形状を有するテープ抜け止め突起30が設けられている。
次に、図4に、このような構造とされた水切プロテクタ10を用いたワイヤハーネス32の水切構造を説明するための正面図を示す。なお、図4では、理解を容易とするために、後述する結束テープ40,46を仮想線で記載している。図4に示されているように、ワイヤハーネス32の水切構造においては、複数(本実施形態では6本)の電線34の束が結束テープ36により結束固定されたワイヤハーネス32が、車両内のエンジンルーム等の図示しない防水エリアから車室内のコントロールユニット38に到るまで配設されており、かかるワイヤハーネス32に対して本実施形態の水切プロテクタ10が取り付けられた構成を有している。
より詳細には、本実施形態の水切プロテクタ10の固定用ベラ部12を上方に向けて配置し、かかる固定用ベラ部12の表面22上にワイヤハーネス32が重ね合された状態で、結束テープ40によって固定用ベラ部12がワイヤハーネス32に対して結束固定されるようになっている。かかる結束テープ40は、水切プロテクタ10に形成されたテープ抜け止め突起30と補強リブ26によって、固定用ベラ部12からの抜けが防止されている。また、固定用ベラ部12に結束固定されたワイヤハーネス32は、さらに固定用ベラ部12側から下方に向かって延出してUターンガイド部14のハーネス支持板16の表面22上に載置されると共にガイド壁部18の外周面に沿って配索されるようになっている。かかるワイヤハーネス32の部位によって、Uターン状に屈曲された正面視で略U字形状のUターン部42が構成されるようになっている。そして、Uターンガイド部14が、Uターンガイド部14に沿ってUターン状に湾曲されて配索されたワイヤハーネス32のUターン部42に対して、Uターン部42の最下端44を除いた領域において結束テープ46によって固定されるようになっている。なお、Uターン部42の最下端44において、ワイヤハーネス32を構成する複数の電線34の束には、結束テープ36が巻回されておらず、Uターン部42における下方への排水がスムーズに行われるようになっている。さらに、Uターンガイド部14に固定されたワイヤハーネス32は、Uターンガイド部14側から上方に向かってさらに延出するようになっている。より詳細には、かかるワイヤハーネス32の領域48においては、結束テープ36が巻回されずに複数の電線34が露呈されるようになっている。かかる露呈された複数の電線34は容易に屈曲可能とされていることから、略L字状に屈曲されてワイヤハーネス32の端末に設けられたコネクタ50に接続されるようになっている。そして、コネクタ50を構成するコネクタハウジング52がコントロールユニット38に設けられたコネクタ収容部54に収容されることにより、ワイヤハーネス32がコネクタ50を介してコントロールユニット38に接続されるようになっている。
このような構造とされた水切プロテクタ10によれば、水切プロテクタ10がワイヤハーネス32に固定される固定用ベラ部12を有していることから、水切プロテクタ10をワイヤハーネス32に対して固定して位置決め保持することが容易かつ確実にできるようになっている。また、水切プロテクタ10は、固定用ベラ部12の下端側から下に凸となる略Uターン状に延出するUターンガイド部14を備えている。かかるUターンガイド部14は、略U字平板状のハーネス支持板16と、ハーネス支持板16の内周縁部から内周縁部の全長に亘って板厚方向に略U字断面形状で突出するガイド壁部18とを有している。それゆえ、固定用ベラ部12側から下方に向かって延出してUターンガイド部14のハーネス支持板16の表面22上に載置されると共にガイド壁部18の外周面に沿って配索させるだけで、ワイヤハーネス32にUターン状に屈曲された略U字形状のUターン部42を安定して設けることができるようになっている。
以上のことから、車両内のエンジンルーム等の水入りが懸念される防水エリアから延び出すワイヤハーネス32に対して、例えば車室内のコントロールユニット38等の電気機器との接続部近傍において本発明の水切プロテクタ10を取り付けるだけで、ワイヤハーネス32にUターン部42を構成しつつ、水切プロテクタ10自体をワイヤハーネス32に位置決め固定することができる。それゆえ、従来の如きUターン部の下端部の近傍に固定用クリップを固定する装着穴を車両側に設ける必要がないことから、本実施形態のUターン部42のようなUターン形状を利用したワイヤハーネス32の水切構造を優れた汎用性を持って設けることが可能となるのである。
加えて、Uターンガイド部14には、ハーネス支持板16の内周縁部から内周縁部の全長に亘って板厚方向に略U字断面形状で突出するガイド壁部18が設けられていることから、ワイヤハーネス32を下方に向かって凸となるUターン状に安定して保持しつつ、ワイヤハーネス32のUターン部42における下方への水切を妨げないようになっている。しかも、固定用ベラ部12にも、ガイド壁部18に連接して上方に延出する固定ガイド部28が設けられていることから、固定用ベラ部12をワイヤハーネス32に対して一層安定して固定することができるようになっている。すなわち、ワイヤハーネス32の径寸法が多数に亘るような場合であっても、かかる径寸法の相違を吸収してワイヤハーネス32を容易かつ安定して保持することができるようになっているのである。
また、本実施形態の水切プロテクタ10では、ハーネス支持板16が、内周縁部間を連結する正面視で略半円平板状の補強板部20を有していると共に裏面24においてハーネス支持板16の両端部を繋ぐ直線上の全長に亘って延出する補強リブ26が突設されていることから、ハーネス支持板16やUターンガイド部14の剛性が確保されて、ワイヤハーネス32をUターン状に安定して保持することができるようになっている。
さらに、水切プロテクタ10をワイヤハーネス32の所望の部位に対して結束テープ40,46を用いて結束固定するだけで、車両への固定を伴わない水切構造を安定して構成できる。しかも、水切プロテクタ10のワイヤハーネス32への固定が結束テープ40,46によるものであることから、ワイヤハーネス32の結束作業において水切プロテクタ10をワイヤハーネス32に装着することが可能で、一層容易に水切プロテクタ10をワイヤハーネス32に対して固定することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでない。例えば、上記実施形態では、水切プロテクタ10の固定用ベラ部12は、ワイヤハーネス32が重ね合された状態で結束テープ40によって結束固定されていたが、結束バンド等により結束固定されていてもよい。また、上記実施形態では、水切プロテクタ10のUターンガイド部14は、Uターン部42の最下端44を除いた領域において結束テープ46により結束固定されていたが、結束バンド等により結束固定されていてもよい。加えて、上記実施形態では、補強板部20は、ハーネス支持板16の両端部を繋ぐ直線と内周縁部とによって囲われた空間の全域に形成されていたが、ハーネス支持板16の両端部を繋ぐ直線と内周縁部とによって囲われた空間の一部によって形成されていてもよい。また、上記実施形態では、補強板部20や固定ガイド部28や補強リブ26やテープ抜け止め突起30が設けられていたが、必ずしも必要であるとは限らない。
10:水切プロテクタ、12:固定用ベラ部、14:Uターンガイド部、16:ハーネス支持板、18:ガイド壁部、20:補強板部、24:裏面(反対側の面)、26:補強リブ、28:固定ガイド部、32:ワイヤハーネス、40:結束テープ、42:Uターン部、44:最下端、46:結束テープ

Claims (6)

  1. ワイヤハーネスに装着される水切プロテクタであって、
    前記ワイヤハーネスに固定される固定用ベラ部と、
    前記固定用ベラ部の一端側から突出してUターン状に延出するUターンガイド部とを備え、
    前記Uターンガイド部が、前記ワイヤハーネスが載置されるU字状のハーネス支持板と、該ハーネス支持板の内周縁部から板厚方向にU字断面形状で突出するガイド壁部とを有している
    ことを特徴とする水切プロテクタ。
  2. 前記Uターンガイド部の前記ハーネス支持板が、前記内周縁部間を連結する補強板部を有している請求項1に記載の水切プロテクタ。
  3. 前記Uターンガイド部の前記ハーネス支持板における前記ガイド壁部が突出している面と反対側の面において、前記ハーネス支持板の両端部を繋ぐ直線上に延出して延びる補強リブが突設されている請求項1または2に記載の水切プロテクタ。
  4. 前記固定用ベラ部の幅方向一側部には、前記Uターンガイド部の前記ガイド壁部に連接して延出する固定ガイド部が突設されている請求項1〜3の何れか1項に記載の水切プロテクタ。
  5. ワイヤハーネスの水切構造において、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の水切プロテクタを用い、
    前記水切プロテクタの固定用ベラ部を、前記ワイヤハーネスに固定する一方、
    前記固定用ベラ部側から延出する前記ワイヤハーネスをUターンガイド部のハーネス支持板に載置すると共にガイド壁部に沿って配索し、前記ワイヤハーネスがUターン状に屈曲されたUターン部を構成すると共に、
    前記ワイヤハーネスが前記Uターンガイド部からさらに延出している
    ことを特徴とするワイヤハーネスの水切構造。
  6. 前記水切プロテクタの前記固定用ベラ部が、前記ワイヤハーネスに重ね合されて結束テープまたは結束バンドにより前記ワイヤハーネスに対して固定されている一方、前記水切プロテクタの前記Uターンガイド部が、前記Uターンガイド部に沿ってUターン状に湾曲されて配索された前記ワイヤハーネスに対して、前記Uターン部の最下端を除いた何れかの領域において結束テープまたは結束バンドにより固定されている請求項5に記載のワイヤハーネスの水切構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021044739A1 (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 株式会社Gsユアサ 蓄電装置

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