JP2018191352A - 撮像装置 - Google Patents

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寛信 村田
Hironobu Murata
寛信 村田
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Abstract

【課題】メカニカルシャッターを用いないストロボ制御方法を実現する。【解決手段】ストロボ光を出力する発光部と、発光部における発光タイミングを制御する発光制御部と、それぞれが第1受光素子および第2受光素子を有する複数の画素と、順次選択される画素の画素値を読み出す読み出し部と、を備え、複数の画素の第1受光素子は第1タイミングにおいて同時に受光を開始し、複数の画素の第2受光素子は、第1タイミングより後の第2タイミングで、同時に受光を開始し、読み出し部は、選択された画素における第1受光素子および第2受光素子の出力値を同時に読み出し、第1受光素子の出力値から第2受光素子の出力値を減算して画素の画素値を算出し、発光制御部は、第2タイミングにあわせて発光部を発光させる発光モードを有する撮像装置を提供する。【選択図】図7

Description

本発明は、撮像装置に関する。
ローリングシャッター方式の撮像装置においては、画素信号の読み出しおよびAD変換のタイミングが画素の行毎に異なる。このため、画素信号の読み出し開始より前に、メカニカルシャッターにより全ての画素に対する光を遮光している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2011−065071号
しかし、メカニカルシャッターの幕走行中にストロボ発光すると、画素の行毎に、ストロボ光を受光する量が変化してしまい、ケラレおよびムラが発生する。
本発明の第1の態様においては、ストロボ光を出力する発光部と、発光部における発光タイミングを制御する発光制御部と、それぞれが第1受光素子および第2受光素子を有する複数の画素と、順次選択される画素の画素値を読み出す読み出し部と、を備え、複数の画素の第1受光素子は第1タイミングにおいて同時に受光を開始し、複数の画素の第2受光素子は、第1タイミングより後の第2タイミングで、同時に受光を開始し、読み出し部は、選択された画素における第1受光素子および第2受光素子の出力値を同時に読み出し、第1受光素子の出力値から第2受光素子の出力値を減算して画素の画素値を算出し、発光制御部は、第2タイミングにあわせて発光部を発光させる発光モードを有する撮像装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
撮像装置100の概要を示す。 撮像装置100の受光部120およびその周辺回路の概要を示す。 画素122の構造例を示す。 信号処理の動作例を示す。 第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの動作例を示す。 受光素子の回路構成の一例を示す。 疑似グローバルシャッターを用いたストロボ制御方法の一例を示す。 従来のストロボ制御方法の一例を示す。 従来のストロボ制御方法の一例を示す。 疑似グローバルシャッターを用いたストロボ制御方法の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、撮像装置100の概要を示す。撮像装置100は、レンズ部110、受光部120、読み出し部130、信号処理部140、動作制御部150、発光部160、発光制御部170、押しボタンの形態を有するシャッターレリーズ180およびモード選択部190を備える。
レンズ部110は、入射した被写体からの光を受光部120に結像する。受光部120は、レンズ部110が結像した光を受光して、電荷を蓄積する。読み出し部130は、受光部120が蓄積した電荷を、任意のタイミングで読み出す。
信号処理部140は、読み出し部130が読み出した電荷に基づく信号を処理する。処理の一例として、信号処理部140は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。また、信号処理部140は、読み出し部130が算出した画素値を補正してもよい。
動作制御部150は、シャッターレリーズ180およびモード選択部190からの信号に基づいて、受光部120および発光制御部170を動作させる。例えば、動作制御部150は、シャッターレリーズ180が押し込まれたタイミングに応じて、受光部120が蓄積した電荷を、読み出し部130に出力させる。また、動作制御部150は、モード選択部190からの信号に基づいて、発光制御部170における発光モードを制御する。本例の発光制御部170は、発光モードとして、先幕シンクロ発光モード、後幕シンクロ発光モードおよびFP発光モードのいずれかを選択する。
発光制御部170は、発光部160におけるストロボ発光のタイミングを、発光モードに応じて制御する。具体的には、発光制御部170は、シャッターレリーズ180が押し込まれると、動作制御部150からの制御信号に基づき、先幕もしくは後幕の開閉に同期させて、または、先幕のタイミングから後幕のタイミングにかけて発光部160を発光させる。撮影者は、モードを選択することにより、撮影時の状況、撮影したい画像等に応じて、発光のタイミングを変更できる。
発光部160は、発光制御部170からの制御信号に応じて、ストロボ光を出力する。ここで、ストロボ光とは、発光部160のフラッシュランプから出力される発光を指す。なお、ストロボ光は、発光部160がフラッシュランプである場合に限られず、LED(LightEmittingDiode)等であってよい。
図2は、撮像装置100の受光部120およびその周辺回路の概要を示す。撮像装置100は、複数の画素122が配列される受光部120、順次選択される画素122の画素値を読み出す読み出し部130を備える。
本例における複数の画素122は、行列状に配列される。つまり、複数の画素122が複数の行および複数の列に沿って配置される。また、本例の読み出し部130は、画素値を読み出す画素122を行単位で選択する。読み出し部130は、選択した行に属する画素122の画素値を同時に読み出す。
撮像装置100は、順次選択した画素122の画素値を読み出すので、読み出しタイミングが画素122毎に相違して、電荷蓄積時間が画素122毎に相違する。撮像装置100は、電荷蓄積時間の相違を、メカニカルシャッターによる遮光を用いずに、信号処理により補償する。
図3は、画素122の構造例を示す。複数の画素122は、それぞれが第1受光素子Aおよび第2受光素子Bを備えて、それぞれ二つの領域に分割された受光面を有する。例えば、複数の画素122(a、b、c、d)は、第1受光素子(A1、A2、A3、A4)および第2受光素子(B1、B2、B3、B4)をそれぞれ備える。なお、それぞれの画素122において、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bに共通のマイクロレンズが設けられてよい。
第1受光素子Aおよび第2受光素子Bにおける電荷蓄積に関するタイミングは、互いに独立に制御される。例えば、複数の画素122の第1受光素子Aは、第1タイミングにおいて同時に受光を開始し、複数の画素122の第2受光素子Bは、第1タイミングより後の第2タイミングで、同時に受光を開始する。
また、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの出力値は、読み出し部130により互いに独立に読み出される。第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの出力値を用いて、一つの画素122の画素値が決定される。
第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの受光面は隣接して配置されてよく、間を離して配置されてもよい。但し第1受光素子Aおよび第2受光素子Bは、一つの画素を形成できる程度に近傍に配置される。つまり、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bは、同一光が入射するとみなせるものであれば、その配置、形状等は限定されない。
図4は、受光部120および読み出し部130の構成例を示す。撮像装置100は、受光部120および読み出し部130に加えて、信号処理部140を備える。図4では、画素122の一部を例示的に示しており、その他の画素122を省略している。
受光部120は、複数の画素122に接続される第1リセット信号線126aおよび第2リセット信号線126bを有する。所定の列に配列された第1受光素子Aは、共通の第1リセット信号線126aを介して、リセット信号φR1を受け取る。所定の列に配列された第2受光素子Bは、共通の第2リセット信号線126bを介して、リセット信号φR2を受け取る。
第1リセット信号線126aおよび第2リセット信号線126bは、それぞれ互いに独立して形成される。そのため、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bに蓄積している電荷は、それぞれ独立したタイミングでリセットされる。
所定の列に配列された第1受光素子Aは、共通の第1読み出し線124aに接続される。また、所定の列に配列された第2受光素子Bは、第1読み出し線124aとは独立した、共通の第2読み出し線124bに接続される。
第1受光素子Aおよび第2受光素子Bは、共通の行選択線を介して読み出し信号φADを受け取る。例えば、当該読み出し信号φADにより、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bのそれぞれが蓄積している電荷量に応じた電圧を読み出し線124に出力するトランジスタがオン状態となる。第1読み出し線124aおよび第2読み出し線124bは、選択された画素122における第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの出力値を同時に読み出し部130に伝送する。
読み出し部130は、画素122の列に応じた数の、複数のADコンバータ132を備える。例えば、画素122の列の数とADコンバータ132の個数は同一であってよい。AD変換器132a(ADC1)は、第1読み出し線124a毎に設けられ、AD変換器132b(ADC2)は、第2読み出し線124b毎に設けられる。
ADコンバータ132は、各行を順次選択して画素値を読み出す1行同時変換器であるので、各列に属する複数の画素122の画素値の読み出しタイミングは異なる。
図5は、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの動作例を示す。図5において横軸は時間を示す。図5では、所定の列に含まれる第1受光素子A(A1、A2、A3)および第2受光素子B(B1、B2、B3)の動作の一例を示す。
受光部120に含まれる全ての画素122の第1受光素子Aは、所定のタイミングAにおいて同時に受光を開始する。例えば読み出し部130は、それぞれの第1受光素子Aが蓄積している電荷をリセットするリセット信号φRを、それぞれの第1受光素子Aに対して同時に出力する。それぞれの第1受光素子Aは、リセット信号φRに応じて蓄積電荷をリセットして、新たに電荷の蓄積を開始する。
複数の画素122の第2受光素子B(B1、B2、B3)は、タイミングAより遅いタイミングBにおいて同時に受光を開始する。タイミングBも、受光部120に含まれる全ての画素122において共通である。本例の読み出し部130は、それぞれの第2受光素子Bが蓄積している電荷をリセットするリセット信号φRを、それぞれの第2受光素子Bに対して同時に出力する。それぞれの第2受光素子Bは、リセット信号φRに応じて蓄積電荷をリセットして、新たに電荷の蓄積を開始する。なお、タイミングBにおいては、第1受光素子Aの蓄積電荷はリセットされない。
読み出し部130は、順次選択される画素122の画素値を読み出す。読み出し部130は、選択された画素122における第1受光素子Aおよび第2受光素子Bの出力値を同時に読み出す。例えば読み出し部130は、画素122aが選択された場合に、第1受光素子A1および第2受光素子B1の出力値を同時に読み出す。同様に、画素122bが選択された場合に、第1受光素子A2および第2受光素子B2の出力値を同時に読み出す。
本例では、読み出し部130の第1AD変換器ADC1および第2AD変換器ADC2が、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bのアナログ出力レベルを同時に取り込み、取り込んだ出力レベルをAD変換する。そして、読み出し部130は、それぞれの画素122について、デジタル値に変換された第1受光素子Aの出力値から第2受光素子Bの出力値を減算する。本例の読み出し部130は、選択した行に属する画素122の画素値を同時に読み出してよい。
信号処理部140には、読み出し部130が変換したデジタル値が入力される。信号処理部140は、第1タイミングおよび第2タイミングと、発光タイミングとの関係に基づいて、第1タイミングから第2タイミングまでの期間において発光部160が発光した光量を算出する。信号処理部140は、光量に基づいて、電荷読み出しのゲインを補正してよい。
第1受光素子Aの電荷蓄積時間(タイミングAから読み出しタイミングまで)の画素122間の差分と、第2受光素子Bの電荷蓄積時間(タイミングBから読み出しタイミングまで)の画素122間の差分とが等しいので、第1受光素子Aの出力値から第2受光素子Bの出力値を減算することで、第1受光素子Aの電荷蓄積時間の画素122間の差分を補正することができる。
第1受光素子Aの出力値から第2受光素子Bの出力値を減算して得られる画素値は、全ての画素122において、第1受光素子AがタイミングAからタイミングBまでの同一期間(疑似蓄積時間)、電荷蓄積した場合の画素値に相当する。このため、行毎に画素値を読み出すことにより生じる、画素122間の電荷蓄積時間の差を補償することができる。
なお、タイミングBは、タイミングAと、各画素122の読み出しタイミングのうち最も早いタイミングとの間において任意に設定できる。タイミングBは、使用者により設定されるシャッタスピード(または露光時間)に応じて設定される。
本例の撮像装置100は、疑似グローバルシャッターを実現している。疑似グローバルシャッターとは、第1受光素子Aと第2受光素子Bとの蓄積電荷の差分を算出することで、受光部120全域の第1受光素子Aにおいて、疑似的に瞬時に開閉できるシャッターである。疑似グローバルシャッターを用いた場合、後幕が閉じてから読み出しおよびAD変換までの期間の露光を遮断しなくてもよいため、メカニカルシャッターを用いる必要がない。
撮像装置100は、順次選択した画素122の画素値を読み出すので、読み出しタイミングが画素122毎に相違し、電荷蓄積時間が画素122毎に相違する。撮像装置100は、電荷蓄積時間の相違を、メカニカルシャッターによる遮光を用いずに、信号処理部140が補償する。本例の撮像装置100は、メカニカルシャッターを用いずに露光期間を決定できるので、画素122に入射される光量を正確に算出できる。
図6は、受光素子の回路構成の一例を示す。発光部160の各画素122は、フォトダイオード200、リセットトランジスタ202、増幅トランジスタ204、選択トランジスタ206および電流源208を備える。リセットトランジスタ202、増幅トランジスタ204、選択トランジスタ206は、それぞれnMOSトランジスタで構成されてよい。
フォトダイオード200は、一端が接地されて、他端がフローティングディフュージョンFDに接続される。フォトダイオード200は、光電変換により入射光に応じた信号電荷を生成して、その信号電荷をフローティングディフュージョンFDに蓄積する。
フローティングディフュージョンFDは、リセットトランジスタ202のソース端および増幅トランジスタ204のゲート端に接続される。フローティングディフュージョンFDは、信号電荷を蓄積するためのコンデンサを備える。
リセットトランジスタ202のゲート端はリセット信号線126に接続され、ドレイン端は任意の電源配線に接続される。リセットトランジスタ202は、リセット信号線126を介してリセット信号φRを受けた場合、ソースおよびドレインが導通する。これにより、フローティングディフュージョンFDに蓄積された電荷はリセットされて、フローティングディフュージョンFDの電圧は、リセットトランジスタ202が接続された電源配線の電圧となる。
増幅トランジスタ204のドレイン端は任意の電源配線に接続されて、ソース端は、選択トランジスタ206に接続される。増幅トランジスタ204は、フローティングディフュージョンFDの電圧に応じた画素信号を増幅して出力するソースフォロワ回路として動作する。
選択トランジスタ206は、読み出し線124を介して読み出し信号φADを受けた場合、増幅トランジスタ204から増幅された画素信号を読み出す。選択トランジスタ206は、読み出した画素信号を、電流源208に接続された垂直信号線に出力する。
図7は、疑似グローバルシャッターを用いたストロボ制御方法の一例を示す。図7において横軸は時間を示す。また、ストロボ発光において、縦軸はストロボの発光強度を示す。受光部120に含まれる全ての画素122の第1受光素子Aは、所定のタイミングAにおいて同時に受光を開始する。図7では、所定の列に含まれる第1受光素子A(A1、A2、A3、A4)および第2受光素子B(B1、B2、B3、B4)の動作の一例を示す。疑似グローバルシャッターの動作は、図5において、説明した通りである。
本例の発光制御部170は、擬似グローバルシャッターの駆動状態に応じて、ストロボ発光のタイミングを制御する。ストロボ発光のタイミングの制御方法には、例えば先幕シンクロ、後幕シンクロ、FP(フォーカルプレーン)発光の3つの方法がある。
先幕シンクロは、露光開始タイミング(第1タイミング)にあわせて発光部160を発光させる制御方法である。先幕シンクロでは、発光制御部170は、第1タイミングより前のタイミングから、第1タイミングまでを含む期間、発光部160を発光させる。発光制御部170は、第1タイミングより前のタイミングから、第1タイミングより後のタイミングまでの期間、発光部160を発光させてよい。
後幕シンクロは、露光終了タイミング(第2タイミング)に合わせて、発光部160を発光させる制御方法である。発光制御部170は、第2タイミングから、第2タイミングより後のタイミングまでを含む期間、発光部160を発光させてよい。
FP発光は、第1タイミングより前のタイミングから、第2タイミングまでを含む期間、発光部160を発光させる制御方法である。発光制御部170は、第1タイミングより前のタイミングから、第2タイミングより後のタイミングまでの期間、発光部160を発光させてよい。例えば、発光制御部170は、所定の周波数で、発光のON/OFFを繰り返すバースト発光させてもよい。
発光制御部170は、先幕シンクロ、後幕シンクロ、FP発光の全ての制御方法を有してよい。この場合、撮影者は、モードを選択することにより、先幕シンクロ、後幕シンクロ、FP発光のうち、いずれかの制御方法を実行できる。
本例のストロボ制御方法は、メカニカルシャッターを用いないので、従来のローリングシャッター読み出しに比べ、先幕シンクロ、後幕シンクロ、FP発光を制御しやすい。先幕も後幕も電気的な制御で開閉することができ、メカニカルシャッターに比べると、瞬時に終了するため、ストロボ発光タイミングの制御が容易である。すなわち、メカニカルシャッター特有の幕走行時間の制限が無い。
さらに、本例のストロボ制御方法は、第2タイミングにおいて、瞬時に露光が終了されるので、メカニカルシャッターにおける幕走行時間を考慮する必要がなく、露光時間を第2タイミングの直前まで伸ばすことができる。したがって、本例の撮像装置100は、後幕シンクロする場合に特に有効である。
また、本例の撮像装置100は、グローバルシャッター動作しない場合には、第1受光素子Aおよび第2受光素子Bは個別の画素として扱うことができる。具体的には、第1受光素子Aと第2受光素子Bの出力を同時に動作させてローリングシャッターとして用いてもよい。この場合は、一般的なローリングシャッター動作となるので、メカニカルシャッターによるストロボ制御に切り替えるとしてよい。これにより、感度を2倍にしたり、インターレース処理したりすることができる。
図8は、従来のストロボ制御方法の一例を示す。図8に示す従来のストロボ制御方法は、画素のリセットと、画素の読み出しの両方をローリング駆動で制御するローリングシャッター駆動方式である。本例のストロボ発光のタイミングは、図7で示したストロボ発光のタイミングと同様である。
ローリングシャッター駆動方式では、グローバルシャッター方式のように全ての画素122で、瞬時に露光の開始および終了をすることができない。また、通常、ローリングシャッター駆動方式のスキャン時間が、メカニカルシャッターの幕走行時間よりも長くなるので、図8に示す様なメカニカルシャッターを併用したストロボ制御方法を用いる。そのため、ローリングシャッター駆動方式では、メカニカルシャッターを併用している。
ローリングシャッター駆動方式では、この蓄積時間が、撮像素子出力の先頭行から最終行までの全ての行で重なる期間において、メカニカルシャッターの先幕動作で全閉から全開にして、後幕動作で全開から全閉にする。つまり、蓄積時間内に全ての画素122が露光される。ここで、蓄積時間は、画素のリセットから読み出しまでの期間を指す。また、ローリングシャッター駆動方式では、メカニカルシャッターを用いるので、メカニカルシャッターが開いてから閉じるまでの期間が露光時間となる。
図9は、従来のストロボ制御方法の一例を示す。図9に示す従来のストロボ制御方法は、先幕を電子的に制御する電子先幕方式である。
電子先幕方式では、先幕を電子的な先幕方式である高速ローリングリセットにより、後幕をメカニカルシャッターにより制御する。電子先幕タイミングからメカニカルシャッター後幕タイミングまでの期間が露光時間である。
電子先幕方式の場合、電子先幕とメカニカルシャッターとを併用するので、露光時間を制御するためには、電子先幕とメカニカルシャッター後幕との時間合わせが必要である。電子先幕とメカニカルシャッター後幕との間の時間にずれがあると、画素122の露光時間に受光部120の上下および中央で差が生じる。
したがって、各画素122において、電子先幕からメカニカルシャッターによる後幕までの露光時間を同じにする必要がある。つまり、後幕の幕走行時間と合うように、電子先幕のローリングリセットのタイミングを制御する必要がある。よって、露光時間を一定にするためには、電子先幕のタイミング制御と同時に、メカニカルシャッターが幕走行時間の制御が必要である。
電子先幕方式の先幕シンクロは、第1タイミングの調整はメカニカルシャッター先幕に比べて、各画素122を自由に制御できる。しかし、電子先幕方式において、後幕はメカニカルシャッターで制御されるので、露光時間のずれを厳密に制御する必要がある。
メカニカルシャッターを用いる場合、シャッターが全開している時間(露光時間)を決める。そして、メカニカルシャッターの幕走行に合わせて、ストロボ発光を制御することになるが、従来のフィルムを用いるカメラと同様の制御であるので、技術的には確立されている。しかし、メカニカルシャッターの幕が走行している時間(幕走行時間)と、幕を動作させる際の時間ずれ(シャッタータイムラグ)とを考慮する必要があるため、精度よく制御することが難しい。
例えば、幕走行時間中にストロボ発光させても、メカニカルシャッターが光を遮断することによりケラレやムラが発生する。例えば、ケラレは、露光中にメカニカルシャッターが閉じることによって画像の端が欠けることである。ムラは、メカニカルシャッターの加速度の違いによって、画像が不均一になることである。そのため、ストロボ発光の発光時間とメカニカルシャッターの幕走行時間が重ならないように、制御する必要がある。
メカニカルシャッターの幕走行速度は、その環境の温度、湿度等によって変化する。また、メカニカルシャッターの場合、メカニカルシャッターに制御信号が入力されてから、実際に動作するまでに時間がかかる。そして、メカニカルシャッターを用いた場合、後幕のタイミングと、ストロボ発光、読み出しタイミングとを調整する上で、マージンを取る必要がある。したがって、メカニカルシャッターを用いる方式では、露光終了のギリギリまでストロボを発光することができず、最適なストロボ制御が困難である。
このように、従来の撮像装置では、メカニカルシャッターが必要となる。また、メカニカルシャッターの幕走行時間で、発光時間が制限されてしまう。露光時間を算出するために、電子先幕と後幕の合わせが必要となる。
図10は、疑似グローバルシャッターを用いたストロボ制御方法の一例を示す。画素駆動タイミングは、図7に記載のストロボ制御方法における画素駆動タイミングと同一である。
本例の発光部160には、LED(LightEmittingDiode)が用いられる。LEDの発光制御は、ステップ発光もしくはパルス発光としてもよい。
ステップ発光制御では、LEDの発光を、High→Lowもしくは、Low→Highに所定のタイミングで切り替える。パルス発光制御では、一定の期間、所定のタイミングで、LEDをパルス発光させる。例えば、発光制御部170は、先幕シンクロ、後幕シンクロ、FP発光の3つのタイミングでLEDの発光を制御してよい。
本例の発光部160は、FP発光の場合、LEDを全灯として、露光開始から露光終了までの期間、制御せずに発光状態のままとしてよい。また、発光制御部170は、FP発光の場合、バースト発光とすることで、露光量を正確に知ることができる。
本例の発光制御部170は、発光部160にLEDを用いるので、ストロボ発光と、露光期間をいずれも電子的に制御する。これにより、露光量を正確に知ることができるので、撮像装置100は、露光量に応じて算出値を補正できる。
グローバルシャッター方式では、メカニカルシャッターを用いないので、露光終了の直前までストロボを発光できる。これにより、本例の撮像装置100は、同一のシャッタースピードにおいて、メカニカルシャッターを用いる場合よりも、露光期間を長くできる。
本例の撮像装置100は、第1タイミングと第2タイミングとの期間により、疑似蓄積時間が決定される。そのため、同一画素122内で、第2タイミングから読み出しおよびAD変換までの期間が同一であればよく、異なる画素122間では、読み出しおよびAD変換のタイミングが限定されない。
疑似グローバルシャッターを用いた制御方式では、メカニカルシャッターを用いて、従来のストロボ制御方法と同様に動作させてよい。そのため、疑似グローバルシャッターを用いた制御方式では、状況に応じて、メカニカルシャッターとの切り替えができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 撮像装置、110 レンズ部、120 受光部、122 画素、124 読み出し線、126 リセット信号線、130 読み出し部、132 ADコンバータ、140 信号処理部、150 動作制御部、160 発光部、170 発光制御部、180 シャッターレリーズ、190 モード選択部、200 フォトダイオード、202 リセットトランジスタ、204 増幅トランジスタ、206 選択トランジスタ、208 電流源

Claims (10)

  1. ストロボ光を出力する発光部と、
    前記発光部における発光タイミングを制御する発光制御部と、
    それぞれが第1受光素子および第2受光素子を有する複数の画素と、
    順次選択される画素の画素値を読み出す読み出し部と、
    を備え、
    前記複数の画素の前記第1受光素子は第1タイミングにおいて同時に受光を開始し、前記複数の画素の前記第2受光素子は、前記第1タイミングより後の第2タイミングで、同時に受光を開始し、
    前記読み出し部は、選択された前記画素における前記第1受光素子および前記第2受光素子の出力値を同時に読み出し、前記第1受光素子の出力値から前記第2受光素子の出力値を減算して前記画素の画素値を算出し、
    前記発光制御部は、前記第2タイミングにあわせて前記発光部を発光させる発光モードを有する
    撮像装置。
  2. 前記発光制御部は、前記第2タイミングから、前記第2タイミングより後のタイミングまでを含む期間、前記発光部を発光させる
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記発光制御部は、前記第2タイミングより前のタイミングから、前記第2タイミングより後のタイミングまでの期間、前記発光部を発光させる
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記発光制御部は、前記第1タイミングにあわせて前記発光部を発光させる発光モードを更に有する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記発光制御部は、前記第1タイミングより前のタイミングから、前記第1タイミングまでを含む期間、前記発光部を発光させる
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記発光制御部は、前記第1タイミングより前のタイミングから、前記第1タイミングより後のタイミングまでの期間、前記発光部を発光させる
    請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記発光制御部は、前記第1タイミングから、前記第2タイミングまでを含む期間、前記発光部を発光させる発光モードを更に有する
    請求項1から6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記発光制御部は、前記第1タイミングより前のタイミングから、前記第2タイミングより後のタイミングまでを含む期間、前記発光部を発光させる
    請求項7に記載の撮像装置。
  9. 前記第1タイミングおよび前記第2タイミングと、前記発光タイミングとの関係に基づいて、前記第1タイミングから前記第2タイミングまでの期間において前記発光部が発光した光量を算出する信号処理部を更に備える
    請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 前記信号処理部は、前記光量に基づいて、前記読み出し部が算出した前記画素値を補正する
    請求項9に記載の撮像装置。
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