JP2018190565A - ニッケル金属水素化物電池の活性化方法 - Google Patents

ニッケル金属水素化物電池の活性化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ニッケル金属水素化物電池の優れた活性化方法を提供する。【解決手段】複数回のサイクルで充放電を行うニッケル金属水素化物電池の活性化方法であって、前記複数回のサイクルの全サイクルにおいて、30〜50℃の温度範囲、かつ温度一定の条件下で充放電を行うことを特徴とするニッケル金属水素化物電池の活性化方法。【選択図】なし

Description

本発明は、ニッケル金属水素化物電池の活性化方法に関するものである。
ニッケル金属水素化物電池は、正極活物質として水酸化ニッケルなどのニッケル酸化化合物を有する正極と、負極活物質として水素吸蔵合金を有する負極と、強塩基性のアルカリ金属水溶液からなる電解液とを具備する二次電池である。
ニッケル金属水素化物電池を活性化するために、複数回のサイクルでニッケル金属水素化物電池の充放電を行う技術が知られている。
例えば、特許文献1の0063段落及び0064段落には、特定の結着剤を具備するニッケル金属水素化物電池に対して、定電流0.1Cで充電を行い、定電流0.1Cで放電を行うとの充放電を10サイクル行い、当該ニッケル金属水素化物電池を活性化したことが具体的に記載されている。
特許文献2の0071段落には、特定のセパレータを具備するニッケル金属水素化物電池に対して、0.1Cで12時間の充電を行い、0.5時間の休止後に、0.1Cで放電を行うとの充放電を10サイクル行い、当該ニッケル金属水素化物電池を活性化したことが具体的に記載されている。
特許文献3の0039段落には、AB型の水素吸蔵合金を具備するニッケル金属水素化物電池に対して、25℃条件下、充放電レート0.1Cでの充放電を10サイクル行い、当該ニッケル金属水素化物電池を初期活性化したことが具体的に記載されている。
特開2010−177071号公報 特開2011−198632号公報 特開2015−113522号公報
特許文献1〜特許文献3に記載のとおり、ニッケル金属水素化物電池の活性化方法としては、0.1C程度の低レートでの充放電を繰り返すことが一般的であった。その理由は、高レートでの充電では、正極において分極が生じて部分的に電位が上昇することに因り、電解液に含まれる水が分解されて酸素が生じる虞があるためである。さらには、充電時の電力が酸素発生に費やされるため電力が無駄になるし、十分に充電を行うことが困難となる虞があるためである。
しかしながら、本発明者は、従来の活性化方法には、さらなる改善の余地があると考えた。
本発明はかかる事情に鑑みて為されたものであり、ニッケル金属水素化物電池の優れた活性化方法を提供することを目的とする。
そもそも、ニッケル金属水素化物電池の活性化は、ニッケル金属水素化物電池の抵抗を下げる目的で行われる。抵抗の観点から、本発明者が、種々のパラメータを変動させてニッケル金属水素化物電池の活性化を行ったところ、充放電時の温度が抵抗に影響を与える重要なパラメータであることを知見した。かかる知見に基づき、本発明者は本発明を完成させた。
本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法は、
複数回のサイクルで充放電を行うニッケル金属水素化物電池の活性化方法であって、
前記複数回のサイクルの全サイクルにおいて、30〜50℃の温度範囲、かつ温度一定の条件下で充放電を行うことを特徴とする。
なお、本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法は、本発明のニッケル金属水素化物電池の調整方法、製造方法又は初期活性化方法と理解することもできる。
本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法により、低抵抗のニッケル金属水素化物電池を提供することができる。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「a〜b」は、下限a及び上限bをその範囲に含む。そして、これらの上限値及び下限値、ならびに実施例中に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで数値範囲を構成し得る。さらに、これらの数値範囲内から任意に選択した数値を、新たな上限や下限の数値とすることができる。
本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法(以下、単に「本発明の活性化方法」ということがある。)は、複数回のサイクルで充放電を行うニッケル金属水素化物電池の活性化方法であって、前記複数回のサイクルの全サイクルにおいて、30〜50℃の温度範囲、かつ温度一定の条件下で充放電を行うことを特徴とする。以下、本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法を経たニッケル金属水素化物電池を、「本発明のニッケル金属水素化物電池」ということがある。
本発明において、サイクルとは、ニッケル金属水素化物電池に対して充電及び放電を行う充放電のセットを意味する。1サイクルとは充放電の1セットを意味し、また、初回サイクルとは第1回目の充放電の1セットを意味する。充電サイクルとは、サイクルにおける充電状態を意味し、放電サイクルとは、サイクルにおける放電状態を意味する。
本発明の活性化方法におけるサイクルの回数は、求められる特性を満足するニッケル金属水素化物電池が製造されるか否かで決定される。ニッケル金属水素化物電池の仕様により求められる特性が異なるため、一概に本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法におけるサイクルの回数を決定することは困難である。敢えて本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法におけるサイクルの回数を例示すると、3〜30、4〜25、5〜20、5〜15、5〜10を例示できる。
本発明の活性化方法は、30〜50℃の温度範囲、かつ温度一定の条件下で充放電を行うことを特徴とする。温度が低すぎても、又は温度が高すぎても、ニッケル金属水素化物電池の抵抗は好適に減少しない。充放電の温度範囲としては、35〜45℃がより好ましく、37〜43℃がさらに好ましい。
本発明の活性化方法においては、初回サイクルの充電や初回以外の各サイクルの充電を理論充電容量の80%を超える容量で行うのが好ましく、さらには、理論充電容量以上の容量まで行うのがより好ましい。特に、初回サイクルは、理論充電容量を超える容量まで充電を行うのが好ましい。十分な容量で充電を行うことにより、負極活物質である水素吸蔵合金が十分に水素を吸蔵する。水素吸蔵合金が十分に水素を吸蔵すると、その体積が膨張して、水素吸蔵合金と強塩基性の電解液との接触箇所が増加する。そうすると、水素吸蔵合金の表面から、強塩基性の電解液に溶解性の高い金属の一部が溶出し、強塩基性の電解液に溶解性の低いNiなどの金属が水素吸蔵合金の表面に留まる。その結果、充放電に好都合であり、水素を原子レベルまで解離する能力の高いNi濃縮層が水素吸蔵合金の表面に形成されると考えられる。
理論充電容量とは、いわゆるSOC(State of Charge)100%を意味する。本明細書において、SOC100%とは、ニッケル金属水素化物電池における正極活物質の質量(g)とその理論容量(Ah/g)との乗算で算出される値を意味する。
初回サイクルの充電は、SOC105%〜120%まで行うのが好ましく、SOC105%〜115%まで行うのがより好ましい。初回以外の各サイクルの充電は、SOC90%〜110%まで行うのが好ましく、SOC95%〜105%まで行うのがより好ましい。なお、著しく過剰な容量の充電を行うと、電解液が分解して酸素が多量に発生する虞がある。また、初回サイクルや初回以外の各サイクルの充電を、理論充電容量の80%以下の容量で行うと、ニッケル金属水素化物電池の抵抗が好適に減少しない場合がある。
複数回のサイクルの充放電のうち、初回サイクルの充電レートは低い方が好ましい。初回サイクルの充電レートの範囲としては、0.5C未満が好ましく、0.01C以上0.5C未満がより好ましく、0.02C以上0.4C以下がさらに好ましく、0.03C以上0.3C以下が特に好ましい。初回サイクルの充電レートが高すぎると、電解液が分解して酸素が発生する虞があるとともに、ニッケル金属水素化物電池の抵抗が過剰に上昇する虞がある。初回サイクルの充電レートが低すぎると、充電に長時間を要することになる。
なお、1Cとは、一定電流で、ニッケル金属水素化物電池をSOC0%からSOC100%まで充電するために要する電流値を意味する。
また、ニッケル金属水素化物電池が、正極にコバルトを含有するニッケル金属水素化物電池である場合には、初回サイクルが、0.1C未満である第1充電レートと、第1充電レートを超える第2充電レートとを含む、複数の充電レートで充電されるのが好ましい。第1充電レートで充電を行うことに因り、強塩基性の電解液と接するコバルトが酸化されて、導電性に優れたオキシ水酸化コバルトに変化するとともに、オキシ水酸化コバルトが正極活物質の表面を好適に被覆することが期待される。第1充電レートとしては、0.01C以上0.1C未満が好ましく、0.02C以上0.08C以下がより好ましく、0.03C以上0.07C以下がさらに好ましい。第1充電レートによる充電は、SOC10〜50%まで行うのが好ましく、SOC20%〜40%まで行うのがより好ましい。
第1充電レートを超える第2充電レートとしては、0.02C以上0.5C未満が好ましく、0.05C以上0.4C以下がより好ましく、0.07C以上0.3C以下がさらに好ましい。
各サイクルの充電レートは、3C未満、さらには2C以下で行うのが好ましい。充電レートを過剰に高くすると、ニッケル金属水素化物電池の抵抗が好適に減少しない場合がある。各サイクルの充電レートとしては、0.1C以上2C以下が好ましく、0.2C以上1.5C以下がより好ましく、0.3C以上1C以下がさらに好ましく、0.4C以上0.7C以下が特に好ましい。
また、本発明の活性化方法においては、前回サイクルの充電レートよりも大きな充電レートで充電する、増加レート充電サイクルを含むのが好ましい。本発明の活性化方法は、複数回のサイクルでの充放電のうち、増加レート充電サイクルを1サイクルに含む方法であってもよいが、増加レート充電サイクルを2サイクル、3サイクル又はそれ以上のサイクルに含む方法が好ましい。本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法で実施する初回サイクル以外のサイクルすべてにわたり、増加レート充電サイクルを実施してもよい。
増加レート充電サイクルにおける充電レート(以下、増加充電レートということがある。)は、前回サイクルの充電レートよりも大きい。ただし、増加充電レートが過剰に高すぎると、電解液が分解して酸素が発生する虞がある。そのため、増加充電レートの上限値として、2C、1.5C、1Cを例示できる。また、前回サイクルの充電レートに対する増加充電レートの比R(R=(増加充電レート)/(前回サイクルの充電レート))の範囲としては、1<R≦3、1<R≦2.5、1<R≦2、1<R≦1.5を例示できる。
増加充電レートは、前回サイクルにおけるニッケル金属水素化物電池の特性をモニタリングして、その結果から決定してもよい。例えば、前回サイクルにおけるニッケル金属水素化物電池の特性が良好ならば、増加充電レートの比Rを高い数値に設定すればよい。他方、前回サイクルにおけるニッケル金属水素化物電池の特性が不良ならば、今回のサイクルでは増加レート充電サイクルを採用せずに、前回サイクルの充電レートと同じ又は低い充電レートで充電するとよい。
本発明の活性化方法においては、各サイクルの放電は適切な電圧まで、例えば、0.8V、0.9V又は1Vまで行うのが好ましい。また、本発明の活性化方法における放電レートは、0.1C以上3C以下が好ましく、0.2C以上2C以下がより好ましく、0.3C以上1.5C以下がさらに好ましい。サイクルの回数を重ねるに従い、徐々に放電レートを増加させてもよい。
本発明の活性化方法においては、工程の管理上、初回サイクル以外の各サイクルの充電レートは同一回のサイクル内で一定であるのが好ましく、同様に各サイクルの放電レートは同一回のサイクル内で一定であるのが好ましい。
本発明の活性化方法においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、充電と放電との間に、休止期間や、電圧保持期間を設けてもよい。
次に、本発明の活性化方法に用いるニッケル金属水素化物電池及び本発明のニッケル金属水素化物電池の構成について説明する。具体的には、ニッケル金属水素化物電池は、正極と負極と電解液とセパレータを具備する。
正極は、集電体と集電体の表面に形成された正極活物質層とを含む。負極は、集電体と集電体の表面に形成された負極活物質層とを含む。以下、正極の構成から説明するが、負極の構成と重複するものについては、正極との限定を付さずに説明する。
集電体は、ニッケル金属水素化物電池の放電又は充電の間、電極に電流を流し続けるための化学的に不活性な電子伝導体をいう。集電体の材料は、使用する活物質に適した電圧に耐え得る金属であれば特に制限はない。集電体の材料としては、銀、銅、金、アルミニウム、タングステン、コバルト、亜鉛、ニッケル、鉄、白金、錫、インジウム、チタン、ルテニウム、タンタル、クロム、モリブデンから選ばれる少なくとも一種、並びにステンレス鋼などの金属材料を例示することができる。集電体は公知の保護層で被覆されていても良い。集電体の表面を公知の方法で処理したものを集電体として用いても良い。集電体の材料としては、ニッケル、又は、ニッケルめっきを施した金属材料が好ましい。
集電体は箔、シート、フィルム、線状、棒状、メッシュ、スポンジ状などの形態をとることができる。集電体が箔、シート、フィルム形態の場合は、その厚みが1μm〜100μmの範囲内であることが好ましく、また、多数の孔を具備する、いわゆるパンチングメタル状のものや、切れ目の入った金属板を押し広げて網目状にした、いわゆるエキスパンドメタル状のものが好ましい。
正極活物質層は、正極活物質を含み、必要に応じて正極添加剤、結着剤及び導電助剤を含む。
正極活物質としては、ニッケル金属水素化物電池の正極活物質として用いられるものであれば限定されない。具体的な正極活物質として、水酸化ニッケル、金属をドープした水酸化ニッケルを例示できる。水酸化ニッケルにドープする金属として、マグネシウム、カルシウムなどの第2族元素、コバルト、ロジウム、イリジウムなどの第9族元素、亜鉛、カドミウムなどの第12族元素を例示できる。
正極活物質の表面は公知の方法で処理されてもよい。正極活物質は粉末状態が好ましく、また、その平均粒子径としては1〜100μmの範囲内が好ましく、3〜50μmの範囲内がより好ましく、5〜30μmの範囲内がさらに好ましい。なお、本明細書において、平均粒子径とは、一般的なレーザー回折式粒度分布計を用いた測定におけるD50の値を意味する。
正極活物質層には、正極活物質が正極活物質層全体の質量に対して、75〜99質量%で含まれるのが好ましく、80〜97質量%で含まれるのがより好ましく、85〜95質量%で含まれるのがさらに好ましい。
正極添加剤は、ニッケル金属水素化物電池の電池特性を向上させるために正極に添加されるものである。正極添加剤としては、ニッケル金属水素化物電池の正極添加剤として用いられるものであれば限定されない。具体的な正極添加剤として、Nbなどのニオブ化合物、WO、WO、LiWO、NaWO及びKWOなどのタングステン化合物、Ybなどのイッテルビウム化合物、TiOなどのチタン化合物、Yなどのイットリウム化合物、ZnOなどの亜鉛化合物、CaO、Ca(OH)及びCaFなどのカルシウム化合物、並びに、その他の希土類酸化物を例示できる。
正極活物質層には、正極添加剤が正極活物質層全体の質量に対して、0.1〜10質量%で含まれるのが好ましく、0.5〜5質量%で含まれるのがより好ましい。
結着剤は活物質などを集電体の表面に繋ぎ止める役割を果たすものである。結着剤としては、ニッケル金属水素化物電池の電極用結着剤として用いられるものであれば限定されない。具体的な結着剤として、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン及びフッ素ゴムなどの含フッ素樹脂、ポリプロピレン及びポリエチレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリイミド及びポリアミドイミドなどのイミド系樹脂、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、スチレンブタジエンゴムなどの共重合体、並びに、(メタ)アクリル酸誘導体をモノマー単位として含有する、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸及びポリメタクリル酸エステルなどの(メタ)アクリル系樹脂を例示できる。
活物質層には、結着剤が活物質層全体の質量に対して、0.1〜15質量%で含まれるのが好ましく、1〜10質量%で含まれるのがより好ましく、2〜7質量%で含まれるのがさらに好ましい。結着剤が少なすぎると電極の成形性が低下し、また、結着剤が多すぎると電極のエネルギー密度が低くなるためである。
導電助剤は、電極の導電性を高めるために添加される。そのため、導電助剤は、電極の導電性が不足する場合に任意に加えればよく、電極の導電性が十分に優れている場合には加えなくても良い。導電助剤は、粉末状態で活物質層に添加されてもよいし、活物質粒子の表面を被覆した状態で用いられてもよい。導電助剤としては化学的に不活性な電子伝導体であれば良い。具体的な導電材としては、コバルト、ニッケル、銅などの金属、コバルト酸化物などの金属酸化物、及びコバルト水酸化物などの金属水酸化物、カーボンブラック、黒鉛、炭素繊維などの炭素材料が例示される。
活物質層には、導電助剤が活物質層全体の質量に対して、0.1〜10質量%で含まれるのが好ましい。正極活物質層には、導電助剤が正極活物質層全体の質量に対して、0.5〜10質量%で含まれるのが好ましく、1〜7質量%で含まれるのがより好ましく、2〜5質量%で含まれるのがさらに好ましい。負極活物質層には、導電助剤が負極活物質層全体の質量に対して、0.1〜5質量%で含まれるのが好ましく、0.2〜3質量%で含まれるのがより好ましく、0.3〜1質量%で含まれるのがさらに好ましい。導電助剤が少なすぎると効率のよい導電パスを形成できず、また、導電助剤が多すぎると活物質層の成形性が悪くなるとともに電極のエネルギー密度が低くなるためである。
負極活物質層は、負極活物質を含み、必要に応じて負極添加剤、結着剤及び導電助剤を含む。結着剤及び導電助剤については上述したとおりである。
負極活物質としては、ニッケル金属水素化物電池の負極活物質、すなわち水素吸蔵合金として用いられるものであれば限定されない。水素吸蔵合金とは、基本的に、容易に水素と反応するものの、水素の放出能力に劣る金属Aと、水素と反応しにくいものの、水素の放出能力に優れる金属Bとの合金である。Aとしては、Mgなどの第2族元素、Sc、ランタノイドなどの第3族元素、Ti、Zrなどの第4族元素、V、Taなどの第5族元素、複数の希土類元素を含有するミッシュメタル(以下、Mmと略すことがある。)、Pdなどを例示できる。また、Bとしては、Fe、Co、Ni、Cr、Pt、Cu、Ag、Mn、Zn、Alなどを例示できる。
具体的な水素吸蔵合金として、六方晶CaCu型結晶構造を示すAB型、六方晶MgZn型若しくは立方晶MgCu型結晶構造を示すAB型、立方晶CsCl型結晶構造を示すAB型、六方晶MgNi型結晶構造を示すAB型、体心立方晶構造を示す固溶体型、並びに、AB型及びAB型の結晶構造が組み合わされたAB型、A型及びA19型のものを例示できる。水素吸蔵合金は、以上の結晶構造のうち、1種類を有するものでもよいし、また、以上の結晶構造の複数を有するものでもよい。
AB型水素吸蔵合金として、LaNi、CaCu、MmNiを例示できる。AB型水素吸蔵合金として、MgZn、ZrNi、ZrCrを例示できる。AB型水素吸蔵合金として、TiFe、TiCoを例示できる。AB型水素吸蔵合金として、MgNi、MgCuを例示できる。固溶体型水素吸蔵合金として、Ti−V、V−Nb、Ti−Crを例示できる。AB型水素吸蔵合金として、CeNiを例示できる。A型水素吸蔵合金として、CeNiを例示できる。A19型水素吸蔵合金として、CeCo19、PrCo19を例示できる。上記の各結晶構造において、一部の金属を、他の1種類若しくは複数種類の金属又は元素で置換してもよい。
負極活物質の表面は公知の方法で処理されてもよい。負極活物質は粉末状態が好ましく、また、その平均粒子径としては1〜100μmの範囲内が好ましく、3〜50μmの範囲内がより好ましく、5〜30μmの範囲内がさらに好ましい。
負極活物質層には、負極活物質が負極活物質層全体の質量に対して、85〜99質量%で含まれるのが好ましく、90〜98質量%で含まれるのがより好ましい。
負極添加剤は、ニッケル金属水素化物電池の電池特性を向上させるために負極に添加されるものである。負極添加剤としては、ニッケル金属水素化物電池の負極添加剤として用いられるものであれば限定されない。具体的な負極添加剤として、CeF及びYFなどの希土類元素のフッ化物、Bi及びBiFなどのビスマス化合物、In及びInFなどのインジウム化合物、並びに、正極添加剤として例示した化合物を挙げることができる。
負極活物質層には、負極添加剤が負極活物質層全体の質量に対して、0.1〜10質量%で含まれるのが好ましく、0.5〜5質量%で含まれるのがより好ましい。
集電体の表面に活物質層を形成させるには、ロールコート法、ダイコート法、ディップコート法、ドクターブレード法、スプレーコート法、カーテンコート法などの従来から公知の方法を用いて、集電体の表面に活物質を塗布すればよい。具体的には、活物質、溶剤、並びに必要に応じて結着剤、導電助剤及び添加剤を混合してスラリーにしてから、当該スラリーを集電体の表面に塗布後、乾燥する。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、メタノール、メチルイソブチルケトン、水を例示できる。電極密度を高めるべく、乾燥後のものを圧縮しても良い。
電解液はアルカリ金属水酸化物が溶解した水溶液である。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを例示できる。電解液には、1種類のアルカリ金属水酸化物を含んでいてもよいし、複数種類のアルカリ金属水酸化物を含んでいてもよい。電解液における、アルカリ金属水酸化物の濃度としては、2〜10mol/Lが好ましく、3〜9mol/Lがより好ましく、4〜8mol/Lがさらに好ましい。
電解液にアルカリ金属水酸化物として水酸化リチウムのみを用いる場合には、水酸化リチウムの濃度としては、1.5〜5mol/Lが好ましく、2〜5mol/Lがより好ましく、3〜5mol/Lがさらに好ましい。電解液にアルカリ金属水酸化物として水酸化ナトリウムのみを用いる場合には、水酸化ナトリウムの濃度としては、1.5〜15mol/Lが好ましく、3〜10mol/Lがより好ましく、4〜8mol/Lがさらに好ましい。電解液にアルカリ金属水酸化物として水酸化カリウムのみを用いる場合には、水酸化カリウムの濃度としては、1.5〜15mol/Lが好ましく、3〜10mol/Lがより好ましく、4〜8mol/Lがさらに好ましい。
電解液はアルカリ金属ハロゲン化物を含んでもよい。アルカリ金属ハロゲン化物は電解液中で、アルカリ金属カチオンとハロゲンアニオンに電離して存在すると考えられる。そして、マイナスの電荷を有するハロゲンアニオンが正極に電気的に吸着することで、正極はハロゲンアニオンで被覆された状態となる。ハロゲンアニオンで被覆された正極においては、正極本体に対する水分子の直接接触が抑制されるため、正極における酸素発生が抑制されると考えられる。
また、アルカリ金属カチオンは、電解液中で、電解液中の水分子と配位した状態となると考えられる。ここで、水分子はアルカリ金属カチオンと強く配位した状態となることで耐酸化性が向上して、その酸素発生電位が高くなることも期待できる。
アルカリ金属カチオンのうちイオン半径が小さいものほど、水分子と配位しやすいといえる。アルカリ金属カチオンのイオン半径は、Li<Na<K<Rb<Cs<Frの順であることが知られている。したがって、アルカリ金属ハロゲン化物としては、リチウムハロゲン化物が最も好ましく、ナトリウムハロゲン化物が次に好ましく、カリウムハロゲン化物がその次に好ましいといえる。
また、正極に吸着したハロゲンアニオンが酸化されて、ハロゲン単体となることは好ましくない。ハロゲンアニオンの耐酸化性は、F>Cl>Br>Iの順であることが知られている。したがって、耐酸化性の観点からは、アルカリ金属ハロゲン化物としては、アルカリ金属フッ化物が最も好ましく、アルカリ金属塩化物が次に好ましく、アルカリ金属臭化物がその次に好ましいといえる。
アルカリ金属ハロゲン化物として、LiF、LiCl、LiBr、LiI、NaF、NaCl、NaBr、NaI、KF、KCl、KBr及びKIを例示できる。水分子との配位性、及び、耐酸化性の観点からみて、アルカリ金属ハロゲン化物として、LiF、LiCl、NaF、NaClが好ましいといえる。溶解度の観点を加えると、アルカリ金属ハロゲン化物として、LiCl及びNaClが好ましいといえる。
電解液における、アルカリ金属ハロゲン化物の濃度としては、0.01〜3mol/Lが好ましく、0.03〜2mol/Lがより好ましく、0.05〜1.5mol/Lがさらに好ましく、0.1〜1.0mol/Lが特に好ましい。
電解液には、ニッケル金属水素化物電池用電解液に採用される公知の添加剤が添加されていてもよい。
セパレータは、正極と負極とを隔離して、両極の接触による短絡を防止しつつ、電解液の貯留空間及び通路を提供するものである。セパレータとしては、公知のものを採用すればよく、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミド、ポリアミド、ポリアラミド(Aromatic polyamide)、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等の合成樹脂、セルロース、アミロース等の多糖類、フィブロイン、ケラチン、リグニン、スベリン等の天然高分子、セラミックスなどの電気絶縁性材料を1種若しくは複数用いた多孔体、不織布、織布などを挙げることができる。また、セパレータは多層構造としてもよい。
セパレータは、表面に親水化処理が施されていることが好ましい。親水化処理としては、スルホン化処理、コロナ処理、フッ素ガス処理、プラズマ処理を例示できる。
本発明のニッケル金属水素化物電池の具体的な製造方法について述べる。
正極及び負極に必要に応じてセパレータを挟装させ電極体とする。正極の集電体及び負極の集電体から外部に通ずる正極端子及び負極端子までを、集電用リード等を用いて接続した後に、電極体に電解液を加えてニッケル金属水素化物電池とする。このようにして製造されたニッケル金属水素化物電池に対して、本発明の活性化方法で規定する複数回のサイクルで充放電を行うことにより、好適な特性を示すニッケル金属水素化物電池を製造することができる。
本発明のニッケル金属水素化物電池の活性化方法により、以下の、本発明の充放電制御装置を把握できる。
本発明の充放電制御装置は、ニッケル金属水素化物電池に対し、本発明の活性化方法を指示する制御部を具備する。本発明の充放電制御装置はニッケル金属水素化物電池の製造設備に配置されてもよく、ニッケル金属水素化物電池の出荷前若しくは出荷後にニッケル金属水素化物電池を充電する充電システムに配置されてもよい。本発明の充放電制御装置、又は、上記製造設備若しくは上記充電システムは、ニッケル金属水素化物電池の温度を制御する温度制御部を具備することが好ましい。
本発明のニッケル金属水素化物電池の形状は特に限定されるものでなく、角型、円筒型、コイン型、ラミネート型等、種々の形状を採用することができる。
本発明のニッケル金属水素化物電池は、車両に搭載してもよい。車両は、その動力源の全部あるいは一部にニッケル金属水素化物電池による電気エネルギーを使用している車両であればよく、例えば、電気車両、ハイブリッド車両などであるとよい。車両にニッケル金属水素化物電池を搭載する場合には、ニッケル金属水素化物電池を複数直列に接続して組電池とするとよい。ニッケル金属水素化物電池を搭載する機器としては、車両以外にも、パーソナルコンピュータ、携帯通信機器など、電池で駆動される各種の家電製品、オフィス機器、産業機器などが挙げられる。さらに、本発明のニッケル金属水素化物電池は、風力発電、太陽光発電、水力発電その他電力系統の蓄電装置及び電力平滑化装置、船舶等の動力及び/又は補機類の電力供給源、航空機、宇宙船等の動力及び/又は補機類の電力供給源、電気を動力源に用いない車両の補助用電源、移動式の家庭用ロボットの電源、システムバックアップ用電源、無停電電源装置の電源、電動車両用充電ステーションなどにおいて充電に必要な電力を一時蓄える蓄電装置に用いてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲において、当業者が行い得る変更、改良等を施した種々の形態にて実施することができる。
以下に、実施例及び比較例などを示し、本発明をより具体的に説明する。なお、本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。
(製造例1)
正極活物質として水酸化ニッケル粉末を92質量部、導電助剤としてコバルト粉末を3質量部、結着剤としてアクリル系樹脂エマルション及びカルボキシメチルセルロースを固形分として合計4質量部、添加剤としてYを1質量部、及び、適量のイオン交換水を混合して、スラリーを製造した。正極用集電体として厚み10μmのニッケル箔を準備した。このニッケル箔の表面に、ドクターブレードを用いて、上記スラリーを膜状に塗布した。スラリーが塗布されたニッケル箔を乾燥して水を除去し、その後、プレスを行い、集電体上に正極活物質層が形成された正極を製造した。
負極活物質としてA型水素吸蔵合金を98質量部、結着剤としてアクリル系樹脂エマルション及びカルボキシメチルセルロースを固形分として合計2質量部、及び、適量のイオン交換水を混合して、スラリーを製造した。負極用集電体として厚み10μmのニッケル箔を準備した。このニッケル箔の表面に、ドクターブレードを用いて、上記スラリーを膜状に塗布した。スラリーが塗布されたニッケル箔を乾燥して水を除去し、その後、プレスを行い、集電体上に負極活物質層が形成された負極を製造した。なお、使用したA型水素吸蔵合金は、金属AとしてLaなどのミッシュメタルを含有し、金属Bの一部としてNiを含有するものである。
電解液として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム及び水酸化リチウムの合計の濃度が7mol/Lである水溶液を準備した。
セパレータとして、スルホン化処理が施された厚さ70μmのポリオレフィン繊維製不織布を準備した。正極と負極とでセパレータを挟持し、極板群とした。樹脂製の筐体に、極板群を配置して、さらに上記電解液を注入し、筐体を密閉することで、活性化前の製造例1のニッケル金属水素化物電池を製造した。
(実施例1)
製造例1のニッケル金属水素化物電池に対して、40℃の条件下、表1に示す活性化処理を行い、実施例1のニッケル金属水素化物電池を製造した。なお、各サイクルの放電後には、休止時間を1時間設けた後に、電圧1Vまでの放電を0.1Cで行った。
(比較例1)
製造例1のニッケル金属水素化物電池に対して、25℃の条件下、表1に示す活性化処理を行い、比較例1のニッケル金属水素化物電池を製造した。なお、各サイクルの放電後には、休止時間を1時間設けた後に、電圧1Vまでの放電を0.1Cで行った。
(比較例2)
製造例1のニッケル金属水素化物電池に対して、60℃の条件下、表1に示す活性化処理を行い、比較例2のニッケル金属水素化物電池を製造した。なお、各サイクルの放電後には、休止時間を1時間設けた後に、電圧1Vまでの放電を0.1Cで行った。
Figure 2018190565
(評価例1)
SOC60%に調整した実施例1、比較例1及び比較例2のニッケル金属水素化物電池を、10Cで10秒間放電させた。電流値と放電前後の電圧変化量から、オームの法則により、放電時の抵抗を直流抵抗として算出した。結果を表2に示す。
(評価例2)
SOC60%に調整した実施例1、比較例1及び比較例2のニッケル金属水素化物電池について、25℃、交流周波数0.05〜1000000Hz、交流電圧10mVの条件下での交流インピーダンスを測定した。得られた結果を複素平面上にプロットして、得られた曲線と、複素平面における実軸との切片を各電池の純抵抗とした。複素平面上の曲線の変曲点(ここでの変曲点とは、曲線が直線に変化する点を意味する。)におけるインピーダンス|Z|から、純抵抗を減じた値を反応抵抗とした。なお、今回の試験における複素平面上の曲線における変曲点は、いずれも周波数0.1Hzで観察された。結果を表2に示す。
Figure 2018190565
表2から、活性化の温度の違いで、直流抵抗及び反応抵抗の値が変化することがわかる。直流抵抗及び反応抵抗の両者において、活性化温度が40℃の実施例1の値が最も低かった。これらの結果から、ニッケル金属水素化物電池の活性化温度は40℃付近が好適であるといえる。また、活性化温度が低すぎるとニッケル金属水素化物電池の活性化が不十分であり、また、活性化温度が高すぎるとニッケル金属水素化物電池に何らかの副反応が生じていると考えられる。
(参考例1(比較例1)〜参考例4)
製造例1のニッケル金属水素化物電池に対して、25℃の条件下、表3及び表4に示す活性化処理を行い、参考例1(比較例1)〜参考例4のニッケル金属水素化物電池を製造した。なお、各サイクルの放電後には、休止時間を1時間設けた後に、電圧1Vまでの放電を0.1Cで行った。
Figure 2018190565
Figure 2018190565
(参考評価例1)
SOC60%に調整した参考例1〜参考例4のニッケル金属水素化物電池を、10Cで10秒間放電させた。電流値と放電前後の電圧変化量から、オームの法則により、放電時の抵抗を直流抵抗として算出した。結果を表5に示す。
Figure 2018190565
参考例1と参考例2の結果から、初回サイクルでの充電レートを0.5C以上とすると、電池の抵抗に悪影響が生じるといえる。参考例1と参考例3の結果から、充電レートを3C以上とすると、電池の抵抗に悪影響が生じるといえる。また、参考例1と参考例4の結果から、各サイクルの充電容量が低いと、電池の抵抗に悪影響が生じるといえる。以上の結果から、ニッケル金属水素化物電池の活性化においては、初回サイクルでの充電レートは0.5C未満とし、各サイクルの充電レートを3C未満とし、各サイクルの充電容量をSOC80%超とすることが好ましいといえる。

Claims (8)

  1. 複数回のサイクルで充放電を行うニッケル金属水素化物電池の活性化方法であって、
    前記複数回のサイクルの全サイクルにおいて、30〜50℃の温度範囲、かつ温度一定の条件下で充放電を行うことを特徴とするニッケル金属水素化物電池の活性化方法。
  2. 初回サイクルの充電レートが0.5C未満である、請求項1に記載の活性化方法。
  3. 初回サイクルの充電を理論充電容量の80%を超える容量まで行う、請求項1又は2に記載の活性化方法。
  4. 充電レートが3C未満である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性化方法。
  5. 前回サイクルの充電レートよりも大きな充電レートで充電する、増加レート充電サイクルを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の活性化方法。
  6. 前記増加レート充電サイクルを2サイクル以上に含む、請求項5に記載の活性化方法。
  7. 前記ニッケル金属水素化物電池が、正極にコバルトを含有するニッケル金属水素化物電池であり、
    初回サイクルが、0.1C未満である第1充電レートと、該第1充電レートを超える第2充電レートとを含む、複数の充電レートで充電される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性化方法。
  8. 前記複数回が3〜30回の範囲内である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性化方法。
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