JP2018189059A - 火力発電設備、動力発生設備、及び、燃焼設備 - Google Patents

火力発電設備、動力発生設備、及び、燃焼設備 Download PDF

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Takeji Hasegawa
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Abstract

【課題】煙色の発生の原因の一つとなるNO2の生成を抑制して煙色の発生を抑制する。【解決手段】CH濃度検出手段15の検出情報に基づいてCH濃度が高くなった時に、第2開閉弁12を開いてNH3供給経路16から(NH3供給手段から)NH3を排気経路7(煙道)に供給し、NOがNO2に酸化されにくい状態にしてNO2の生成を抑制し、排気ガス中のNO2の量を抑制して煙色の発生の原因を取り除く。【選択図】 図1

Description

本発明は、煙色の発生を抑制した火力発電設備、動力発生設備、及び、燃焼設備に関する。
燃焼設備を備えた動力発生設備の一例として、燃料の燃焼によりガスタービンの動力を得る発電設備が知られている。例えば、天然ガスを燃料として燃焼ガスを得て、燃焼ガスをガスタービンで膨張させることで発電動力を得る火力発電設備が知られている(特許文献1参照)。
火力発電設備のガスタービンの排気ガスは、エネルギー回収(熱回収)された後、排煙処理されて煙突から放出される。煙突からは、無色、もしくは、水蒸気による白色の排煙が排出される。煙突から排出される排煙には、排出が許容される範囲の除去対象成分としての煤や窒素酸化物(NO)が含まれるため、環境基準を十分に満たした排煙であっても、排煙に色がつき(煙色が生じ)、視認により煙色の発生が確認される虞があった。
しかし、ガスタービンの動力で電力を得る現状の火力発電設備では、環境基準を十分に満たした排煙を排出する技術が確立されているので、排煙の色(煙色)については煙突の高さ等を調整して目立たないようにすることで対応しているのが実状であった。煙色についての問題は、ガスエンジンやボイラ等の排気ガスでも同様に生じているのが実情である。
特開2006−348755号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制することができる火力発電設備、動力発生設備、及び、燃焼設備を提供することを目的とする。
本発明は、燃焼ガスや排気ガス中にCH(炭化水素)の成分が存在した場合、煙道中で排気ガス中のNOがNOに酸化され、煙色の発生の原因の一つとなるNOが生成される点に着目されて成されたものである。即ち、燃焼ガスや排ガス中にCH成分の存在が確認された場合、NHを供給することでNOがNOに酸化されにくくなるようにしてNOの生成を抑制し、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。また、NOをNHで分解することで、NOを減らし、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。
具体的には、燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼手段を有する火力発電設備において、燃焼手段の後流側のガス中のCH濃度を検出し、検出されたCH濃度に基づいて後流側のガスに拘わるガス中のNOの量を抑制するためにNHを供給し、NHを供給することでNOがNOに酸化されにくくなるようにしてNOの生成を抑制し、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。また、NOをNHで分解することで、NOを減らし、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。
また、本発明は、燃焼手段で得られた燃焼ガスで駆動されて動力を発生させる動力発生手段を備えた動力発生設備において、動力発生手段の排気ガス中のCH濃度を検出し、検出されたCH濃度に基づいて排気ガスに拘わるガス中のNOの量を抑制するためにNHを供給し、NHを供給することでNOがNOに酸化されにくくなるようにしてNOの生成を抑制し、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。また、NOをNHで分解することで、NOを減らし、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。
また、本発明は、燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼手段を備えた燃焼設備において、燃焼手段から排出されるガス中のCH濃度を検出し、検出されたCH濃度に基づいて燃焼手段から排出されるガス中のNOの量を抑制するためにNHを供給し、NHを供給することでNOがNOに酸化されにくくなるようにしてNOの生成を抑制し、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。また、NOをNHで分解することで、NOを減らし、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明の火力発電設備は、燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼器と、前記燃焼器で得られた前記燃焼ガスを膨張させて発電動力を得る膨張タービンとを有する火力発電設備において、前記燃焼器の後流側のガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、前記膨張タービンの排気ガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に係る本発明では、CH濃度検出手段の検出情報に基づいてCH濃度が高くなった時に、NH供給手段からNHを供給することで、排気ガス中のNOの量が抑制される。つまり、NOがNOに酸化されにくくなり、NOの生成が抑制されて、煙色の発生の原因が取り除かれる。また、NOがNHで分解されることで、NOが減らされ、煙色の発生の原因が取り除かれる。
そして、請求項2に係る本発明の火力発電設備は、請求項1に記載の火力発電設備において、前記NH供給手段は、前記膨張タービンの排気ガスの煙道にNHを供給する手段であり、前記制御手段は、前記煙道へのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOのNOへの酸化を抑制することを特徴とする。
請求項2に係る本発明では、CH濃度に基づいて、煙道へのNHの供給が制御され、排気ガス中のNOのNOへの酸化が抑制されて煙色の発生の原因が取り除かれる。
また、請求項3に係る本発明の火力発電設備は、請求項1に記載の火力発電設備において、NHが供給されることにより前記膨張タービンの排気ガス中の窒素酸化物(NO)を分解する排煙脱硝手段を有し、前記NH供給手段は、前記排煙脱硝手段にNHを供給する手段であり、前記制御手段は、前記排煙脱硝手段へのNHの供給を制御し、NOをNHで分解することで、NOを減少させることを特徴とする。
請求項3に係る本発明では、CH濃度に基づいて、排煙脱硝手段へのNHの供給が制御され、排煙脱硝手段でNHによるNOの分解が促進されることで、NOが減少して煙色の発生の原因が取り除かれる。
また、請求項4に係る本発明の火力発電設備は、請求項1に記載の火力発電設備において、NHが供給されることにより前記膨張タービンの排気ガス中の窒素酸化物(NO)を分解する排煙脱硝手段を有し、前記NH供給手段は、前記膨張タービンの排気ガスの煙道、及び、前記排煙脱硝手段にNHを供給する手段であり、前記制御手段は、前記煙道へのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOのNOへの酸化を抑制すると共に、前記排煙脱硝手段へのNHの供給を制御し、NOをNHで分解することで、NOを減少させることを特徴とする。
請求項4に係る本発明では、CH濃度に基づいて、煙道へのNHの供給、及び、排煙脱硝手段へのNHの供給が制御され、排気ガス中のNOのNOへの酸化が抑制されると共に、排煙脱硝手段でNHによるNOの分解が促進され、NOが減少して煙色の発生の原因が取り除かれる。
また、請求項5に係る本発明の火力発電設備は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の火力発電設備において、前記NH供給手段は、前記膨張タービンの入口の燃焼ガス、もしくは、前記膨張タービンの途中段の少なくとも一箇所にNHを追加して供給する手段であることを特徴とする。
請求項5に係る本発明では、膨張タービンの排気ガスに関係するガスとして、膨張タービンの入口側、もしくは、膨張タービンの途中段のガスにNHを追加して供給することができる。
また、請求項6に係る本発明の火力発電設備は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の火力発電設備において、前記膨張タービンの排気ガスを放出する煙突と、前記煙突の入口部位の排気ガスのNO濃度を検出するNO濃度検出手段とを有し、前記制御手段は、前記NO濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御することを特徴とする。
請求項6に係る本発明では、NO濃度検出手段の検出情報に基づいてNH供給手段からのNHの供給を制御することで、NOの発生を測定しながらNOの生成を抑制することができる(フィードバック制御を行うことができる)。
上記目的を達成するための請求項7に係る本発明の動力発生設備は、燃焼ガスを伴って駆動されて動力を発生させる動力発生手段と、前記動力発生手段の排気ガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、前記動力発生手段の排気ガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7に係る本発明では、CH濃度検出手段の検出情報に基づいてCH濃度が高くなった時に、NH供給手段からNHを供給することで、動力発生手段の排気ガス中のNOの量が抑制される。つまり、NOがNOに酸化されにくくなり、NOの生成が抑制されて、煙色の発生の原因が取り除かれる。また、NOがNHで分解されることで、NOが減らされ、煙色の発生の原因が取り除かれる。
上記目的を達成するための請求項8に係る本発明の燃焼設備は、燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼手段と、前記燃焼手段から排出されるガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、前記燃焼手段から排出されるガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、前記燃焼手段から排出されるガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項8に係る本発明では、CH濃度検出手段の検出情報に基づいてCH濃度が高くなった時に、NH供給手段からNHを供給することで、燃焼手段から排出されるガス中のNOの量が抑制される。つまり、NOがNOに酸化されにくくなり、NOの生成が抑制されて、煙色の発生の原因が取り除かれる。また、NOがNHで分解されることで、NOが減らされ、煙色の発生の原因が取り除かれる。
本発明の火力発電設備は、膨張タービンの動力で電力を得る火力発電設備において、煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。つまり、運転条件が変化して燃焼ガスの成分が変わった場合でも、煙色の発生に関係するNOの増加を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。
また、本発明の動力発生設備、及び、燃焼設備は、排出されるガスの煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。つまり、運転条件が変化して排出されるガスの成分が変わった場合でも、煙色の発生に関係するNOの増加を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。
本発明の第1実施例に係る火力発電設備の概略系統図である。 CH濃度とNO生成との関係を表すグラフである。 本発明の第2実施例に係る火力発電設備の概略系統図である。 本発明の第3実施例に係る火力発電設備の概略系統図である。
本発明の第1実施例は、燃焼ガスや排ガス中にCH(炭化水素)の成分が存在した場合、煙道中で排気ガス中のNOがNOに酸化され、煙色の発生の原因の一つとなるNOが生成される点に着目されて成されたものである。即ち、燃焼ガス中にCH成分の存在が確認された場合、NHを排気ガスに供給することで、排気ガス中のNOがNOに酸化されにくくなるようにしてNOの生成を抑制し、煙色の発生の原因を取り除くようにしている。
(第1実施例)
図1には本発明の第1実施例に係る火力発電設備の概略を説明する系統状況、図2にはCH濃度と、NOがNOに酸化してNOが生成される量との関係を説明するグラフを示してある。
図1に示すように、火力発電設備1は、圧縮機2、燃焼器3、膨張タービン4を備えている。圧縮機2、及び、膨張タービン4には発電機5が同軸状に設けられている。燃焼器3には圧縮機2で圧縮された圧縮空気と燃料が供給される。圧縮機2からの圧縮空気、及び、燃料が燃焼器3で燃焼されて燃焼ガスが得られ、燃焼ガスは膨張タービン4で膨張されて動力が得られ、発電機5で発電が実施される。
膨張タービン4で仕事を終えた排気ガス(膨張タービン4の排気ガスに関係するガス)は、排気経路7を通って浄化処理された後、煙突31から大気に放出される。排気経路7には、例えば、脱硝装置(排煙脱硝手段:SCR)8が備えられ、SCR8でNO等が浄化処理される。
SCR8にはNH導入経路9を介してNHタンク10が接続され、NH導入経路9には第1開閉弁11が備えられている。制御手段21の指令により第1開閉弁11が開動作されることで、NHタンク10からSCR8にNHが導入され、排気ガス中のNO(主にNO)がSCR8でNとHOに分解されて浄化される。
燃焼器3の出口側(膨張タービン4の入口側)にはCH濃度検出手段15が設けられ、CH濃度検出手段15により燃焼ガスのCH濃度が検出される。一方、NH導入経路9の第1開閉弁11の上流側から分岐して、NH供給経路16(NH供給手段)が設けられている。NH供給経路16はSCR8の上流側の排気経路7に接続され、NH供給経路16から排気経路7にNHが供給される。
NH供給経路16には第2開閉弁12が備えられ、更に、SCR8の後流側の排気経路7には、排気ガスのNO濃度(煙突31の入口部位の排気ガスのNO濃度)を検出するNO濃度検出手段17が設けられている。
尚、CH濃度検出手段15は、膨張タービン4の出口側に設けることも可能である。また、NH供給経路16から分岐して膨張タービン4の入口にNHを供給するための経路、もしくは(及び)、膨張タービン4の途中段にNHを供給するための経路を備えることも可能である。
CH濃度検出手段15の検出情報、NO濃度検出手段17の検出情報は制御手段21に入力され、制御手段21は、燃焼ガスのCH濃度、煙突31の入口部位の排気ガスのNO濃度に基づいて、第2開閉弁12の開動作を制御する。即ち、燃焼ガス中のCH濃度が高くなった場合、第2開閉弁12を開きNH供給経路16から排気経路7にNHを供給する。また、煙突31の入口部位の排気ガスのNO濃度を確認しながら、NO濃度が低くなるように、第2開閉弁12を開きNH供給経路16から排気経路7にNHを供給する。
図2に示すように、燃焼ガスや排ガス中にCHの成分が存在した場合、即ち、燃焼ガスや排ガス中のCH濃度が高くなった場合、NOがNOに酸化されてNOの量が増加することが確認されている。NOの量が増加すると、SCR8は主に排気ガス中のNOを分解するように設計されているので、NOはSCR8で分解されず煙突から放出されることになる。環境基準を十分に満たした排煙であっても、NOが排煙に存在すると、排煙に色がつき(煙色が生じ)、視認により煙色の発生が確認される虞がある。
上記構成の火力発電設備1では、CH濃度検出手段15により燃焼ガス中のCH濃度が高くなったことが検出されると、制御手段21により第2開閉弁12が開き制御され、NH供給経路16から排気経路7にNHを供給される。排気経路7にNHが供給されることにより、排気ガス中のNOがNOに酸化されにくくなり、NOの生成が抑制されて、煙色の発生の原因が取り除かれる。
そして、NO濃度検出手段17により煙突31の入口部位の排気ガスのNO濃度が確認され、NO濃度が減少している場合、制御手段21により第2開閉弁12が閉じ制御され、排気経路7へのNHの供給を減らす。NO濃度が減少してない場合(増加している場合)、制御手段21による第2開閉弁12の開き制御が維持され、もしくは、更に開き側に制御され、排気ガス中のNOがNOに酸化されにくくなる状態を継続する。
上述した火力発電設備1では、CH濃度検出手段15の検出情報に基づいてCH濃度が高くなった時に、第2開閉弁12を開いてNH供給経路16から(NH供給手段から)NHを排気経路7(煙道)に供給することで、排気ガス中のNOの量が抑制される。つまり、NOがNOに酸化されにくくなり、NOの生成が抑制されて、煙色の発生の原因が取り除かれる。そして、NO濃度検出手段17により煙突31の入口部位の排気ガスのNO濃度を検出することで、NOの減少を確認しながらNH供給手段からのNHの供給を制御することができる。
従って、上述した火力発電設備1では、膨張タービン4の動力で電力を得る際に、煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。つまり、運転条件が変化して燃焼ガスの成分が変わった場合でも、煙色の発生に関係するNOの増加を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。
(第2実施例)
図3には本発明の第2実施例に係る火力発電設備の概略を説明する系統状況を示してある。図1に示した第1実施例と同じ構成部材には同一の符号を付して重複する説明は省略してある。
第2実施例では、図1に示した第1実施例のNH供給経路16に代えて、第2NH供給経路19(NH供給手段)が設けられている。即ち、NH導入経路9の第1開閉弁11の上流側から分岐して、第2NH供給経路19が設けられている。第2NH供給経路19はSCR8に接続され、第2NH供給経路19からSCR8にNHが追加して供給される。第2NH供給経路19には第3開閉弁13が備えられている。
尚、説明の便宜上、NH導入経路9(第1開閉弁11)と、第2NH供給経路19(第3開閉弁13)とを別構成で示してあるが、一つの経路に一つの開閉弁を設け、脱硝時のNHの導入と、追加のNHの供給とを一つの開閉弁の開閉制御により一つの経路で実施することも可能である。
上記構成の火力発電設備1では、CH濃度検出手段15により燃焼ガス中のCH濃度が高くなったことが検出されると、NOがNOに酸化されてNOの量が増加していると推定される。このため、制御手段21により第3開閉弁13が開き制御され、第2NH供給経路19からSCR8にNHが追加して供給される。
これにより、排気ガス中のNO(主にNO)がSCR8でNとHOに分解されて浄化されると同時に、SCR8に追加されたNHにより、増加したNOの分解が促進され、NOが減少して煙色の発生の原因が取り除かれる。
(第3実施例)
図4には本発明の第3実施例に係る火力発電設備の概略を説明する系統状況を示してある。図1に示した第1実施例、図2に示した第2実施例と同じ構成部材には同一の符号を付して重複する説明は省略してある。
第3実施例では、図1に示した第1実施例のNH供給経路16、及び、図2に示した第2実施例の第2NH供給経路19が設けられている。そして、NH導入経路9の第1開閉弁11の上流側から分岐して、第3NH供給経路20が設けられている。
第3NH供給経路20は膨張タービン4の途中段に接続され、第4開閉弁14の開閉により、必要に応じて、第3NH供給経路20からNHが追加して膨張タービン4に供給される。尚、第3NH供給経路20を膨張タービン4の入口側に接続することも可能である。
上記構成の火力発電設備1では、CH濃度検出手段15により燃焼ガス中のCH濃度が高くなったことが検出されると、NH供給経路16からNHを排気経路7(煙道)に供給することで、排気ガス中のNOの量が抑制される。同時に、NOがNOに酸化されてNOの量が増加していると推定されるため、第2NH供給経路19からSCR8にNHが追加して供給されNOの分解が促進される。
従って、CH濃度に基づいて、排気経路7(煙道)へのNHの供給、及び、SCR8へのNHの供給が制御され、排気ガス中のNOのNOへの酸化が抑制されると共に、SCR8でNHによるNOの分解が促進され、NOが減少して煙色の発生の原因が取り除かれる。
以上、実施例を挙げて説明したように、本発明の火力発電設備は、燃焼器3からの燃焼ガスを膨張タービン4で膨張して電力を得る際に、煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。つまり、運転条件が変化して燃焼ガスの成分が変わった場合でも、煙色の発生に関係するNOの増加を抑制して煙色の発生を抑制することが可能になる。
上述した実施例は、火力発電設備を例に挙げて本願発明を説明したが、煙色の発生の原因の一つとなるNOの生成を抑制して煙色の発生を抑制する機器を備えた設備として、燃焼ガスを伴って動力を発生させるレシプロエンジン、ガスエンジン等の動力発生手段を備えた動力発生設備や、ボイラなどの燃焼手段を備えた燃焼設備等に本願発明を適用することが可能である。
本発明は、膨張タービンの動力により電力を得る火力発電設備の産業分野で利用することができる。また、本発明は、動力発生設備、及び、燃焼設備の産業分野で利用することができる。
1 火力発電設備
2 圧縮機
3 燃焼器
4 膨張タービン
5 発電機
7 排気経路
8 脱硝装置(SCR)
9 NH導入経路
10 NHタンク
11 第1開閉弁
12 第2開閉弁
13 第3開閉弁
14 第4開閉弁
15 CH濃度検出手段
16 NH供給経路
17 NO濃度検出手段
19 第2NH供給経路
20 第3NH供給経路
21 制御手段
31 煙突

Claims (8)

  1. 燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼器と、
    前記燃焼器で得られた前記燃焼ガスを膨張させて発電動力を得る膨張タービンとを有する火力発電設備において、
    前記燃焼器の後流側のガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、
    前記膨張タービンの排気ガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、
    前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする火力発電設備。
  2. 請求項1に記載の火力発電設備において、
    前記NH供給手段は、
    前記膨張タービンの排気ガスの煙道にNHを供給する手段であり、
    前記制御手段は、
    前記煙道へのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOのNOへの酸化を抑制する
    ことを特徴とする火力発電設備。
  3. 請求項1に記載の火力発電設備において、
    NHが供給されることにより前記膨張タービンの排気ガス中の窒素酸化物(NO)を分解する排煙脱硝手段を有し、
    前記NH供給手段は、
    前記排煙脱硝手段にNHを供給する手段であり、
    前記制御手段は、
    前記排煙脱硝手段へのNHの供給を制御し、NOをNHで分解することで、NOを減少させる
    ことを特徴とする火力発電設備。
  4. 請求項1に記載の火力発電設備において、
    NHが供給されることにより前記膨張タービンの排気ガス中の窒素酸化物(NO)を分解する排煙脱硝手段を有し、
    前記NH供給手段は、
    前記膨張タービンの排気ガスの煙道、及び、前記排煙脱硝手段にNHを供給する手段であり、
    前記制御手段は、
    前記煙道へのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOのNOへの酸化を抑制すると共に、前記排煙脱硝手段へのNHの供給を制御し、NOをNHで分解することで、NOを減少させる
    ことを特徴とする火力発電設備。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の火力発電設備において、
    前記NH供給手段は、
    前記膨張タービンの入口の燃焼ガス、もしくは、前記膨張タービンの途中段の少なくとも一箇所にNHを追加して供給する手段である
    ことを特徴とする火力発電設備。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の火力発電設備において、
    前記膨張タービンの排気ガスを放出する煙突と、
    前記煙突の入口部位の排気ガスのNO濃度を検出するNO濃度検出手段とを有し、
    前記制御手段は、
    前記NO濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御する
    ことを特徴とする火力発電設備。
  7. 燃焼ガスを伴って駆動されて動力を発生させる動力発生手段と、
    前記動力発生手段の排気ガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、
    前記動力発生手段の排気ガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、
    前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、排気ガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする動力発生設備。
  8. 燃料が供給されて燃焼ガスを得る燃焼手段と、
    前記燃焼手段から排出されるガス中のCH濃度を検出するCH濃度検出手段と、
    前記燃焼手段から排出されるガスに関係するガス中にNHを供給するNH供給手段と、
    前記CH濃度検出手段の検出情報に基づいて前記NH供給手段からのNHの供給を制御し、前記燃焼手段から排出されるガス中のNOの量を抑制する制御手段とを備えた
    ことを特徴とする燃焼設備。
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