JP2013205003A - 無触媒脱硝方法及び装置 - Google Patents

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Seiji Kinoshita
誠二 木ノ下
Takeshi Nakayama
剛 中山
Tomohiro Denda
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Abstract

【課題】無触媒脱硝技術を高度化し、無触媒脱硝技術のみでNOx排出規制値50ppm(12%O−dry)未満を実現することで、厳しいNOx排出規制値を課している地域でも、窒素酸化物の排出規制をクリアしながら、廃棄物発電効率を向上させる。
【解決手段】ボイラ12内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝に際して、脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側でボイラ12内のNOxの値を測定し、該測定したボイラ12内のNOxの値からエコノマイザ14出口のNOxの値を推定し、該推定したエコノマイザ14出口のNOxの値が目標値となるよう、脱硝剤の吹き込み量を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、無触媒脱硝方法及び装置に係り、特に、廃棄物焼却炉に用いるのに好適な、ボイラ内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝方法及び装置に関する。
窒素酸化物NOxは、燃焼に伴なって必然的に発生する大気汚染物質であり、その排出抑制技術は、各産業分野において重要な技術である。そこで、火力発電所の発電ボイラ、廃棄物処理施設の排ガス処理設備の廃熱ボイラ、廃棄物を燃焼させる廃棄物燃焼ボイラ(廃棄物焼却炉とも称する)等では、燃焼により排出される排ガス中の窒素酸化物を除去する脱硝技術として、触媒脱硝技術又は無触媒脱硝技術が用いられている。
前者の触媒脱硝技術は、図1に例示する如く、焼却炉10、ボイラ12、排ガスをダイオキシンの発生しない温度まで冷却する減温塔や廃熱交換器であるエコノマイザ14を経て、集塵器であるバグフィルタ16で煤塵が除去されたクリーンな排ガスを、排ガス再加熱装置18で300℃程度に再加熱し、触媒を活性化させた状態で触媒脱硝塔20に導いて、例えばアンモニア水や、分解によってアンモニアを発生する尿素水でなる還元脱硝剤(以下、単に脱硝剤とも称する)と排ガス中の窒素酸化物を反応させ、脱硝する技術であり、確実に脱硝効果を得ることができる技術として広く使われている。特許文献1には、この触媒脱硝技術の制御方法が記載されている。図1において、22は、触媒脱硝塔20から排出される煙を放出するための煙突、24は、ボイラ12で発生した高温の蒸気で回転される発電用タービン、26は、該発電用タービン24から排出された低温の蒸気を水にしてボイラ12に戻すための蒸気コンデンサである。
一方、特許文献2や3に記載された後者の無触媒脱硝技術は、図2に例示する如く、排ガス再加熱プロセスや触媒脱硝塔を無くすことができるので、排ガス再加熱に用いていた蒸気を全て発電に用いることが可能になり、発電効率の向上と窒素酸化物の還元性能の維持を両立することが可能である。
特開昭51−141772号公報 特開2009−103381号公報 特開2006−64291号公報
しかしながら、800℃超の雰囲気のボイラ12内に脱硝剤供給源30から還元脱硝剤を吹き込む高度な技術であるため、運用が困難である。十分な脱硝効果の実現という課題と、未反応アンモニアの抑制(過剰に還元脱硝剤を吹き込んではいけない)といった、相反する課題を同時に実現することが求められているため、NOx排出規制値が100ppm程度といった緩い地域でしか実現していない。例えば大都市近郊の焼却炉ではNOx排出規制値が50ppmn(12%O−dry)未満という厳しいものであり、その規制値においては、焼却炉の操業改善では対応できないため、触媒脱硝技術による触媒脱硝塔を設けている廃棄物焼却プロセスしか存在していない。地域によっては、もっと厳しいNOx排出規制値30ppm(12%O−dry)未満という規制値を設定しているところもあるが、従来、無触媒脱硝技術で30ppm未満という規制をクリアすることは困難であった。
例えば特許文献2に記載された技術は、無触媒脱硝を行なうのに、一次燃焼空気供給量、二次燃焼空気供給量、燃料(廃棄物)投入量、燃料(廃棄物)特性、炉内温度データを必要とし、そこから炉内の温度分布を計測し、NOx濃度分布を計算するという、多量の情報と煩雑な演算を必要とする。
又、特許文献3に記載された技術も、同様に運転負荷状況と炉内温度分布を情報として必要とし、多量の情報と演算を必要とする。
特に、廃棄物焼却の分野では、燃料(廃棄物)特性を瞬時・瞬時で把握するのは不可能で、各ロット毎の成分分析によっており、特許文献2や3に記載された技術を実施するには、各工場毎の経験によるところが大きく、NOx排出規制値50ppm未満という課題は達成できていない。
近年、地球温暖化ガスの排出抑制が各産業分野で求められており、廃棄物焼却の分野では発電効率の向上が課題として生じるようになった。一方、窒素酸化物の排出規制は緩和されることはない。
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、無触媒脱硝技術を高度化し、無触媒脱硝技術のみでNOx排出規制値50ppm(12%O−dry)未満を実現することで、厳しいNOx排出規制値を課している地域でも、窒素酸化物の排出規制をクリアしながら、廃棄物発電効率を向上させることを課題とする。
窒素酸化物の発生機構には、燃料中の窒素N分が酸化されて発生する機構(FuelNOx)、空気中の窒素Nが高温に晒されることで窒素酸化物が発生する機構(ThermalNOx)、又、空気中の窒素Nが炭化水素ラジカルと火炎帯で反応して窒素酸化物を発生する機構(PromptNOx)がある。いずれも1000℃を超える高温や火炎帯で起きる。しかし、温度が低い、又は火炎帯を通過しないときにはNOxを発生することはない。
この現象を利用し、無触媒脱硝吹き込み口の上流側の窒素酸化物濃度を計測することで、無触媒脱硝を行なわなかったら発生したであろう窒素酸化物濃度を推定することができる。
本発明者らが実験計測を重ねていったところ、図3に例示するような全体構成の廃棄物処理設備において、プロセス内の脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側で測定したボイラ内のNOxの値Aは、エコノマイザ14出口のNOxの値Bと一致せず、焼却炉10の容積との間に、図4に例示するような相関関係があることが分かった。
ここで、図4中の係数値Cは、例えば次式で表わされ、このCの値は、小さい炉では「1」に近く、大きい炉では「1」より小さくなる傾向にあることが分かった。
B=C*A …(1)
本発明は、この点に着目してなされたもので、ボイラ内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝に際して、脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側でボイラ内のNOxの値を測定し、該測定したボイラ内のNOxの値からエコノマイザ出口のNOxの値を推定し、該推定したエコノマイザ出口のNOxの値が目標値となるよう、脱硝剤の吹き込み量を制御することにより、上記課題を解決するものである。
ここで、前記エコノマイザ出口のNOxの値を、前記ボイラ内のNOxの値に、焼却炉の容積に応じて変化する係数を乗じて推定することができる。
又、本発明は、ボイラ内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝装置において、脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側でボイラ内のNOxの値を測定するNOx測定手段と、該測定したボイラ内のNOxの値からエコノマイザ出口のNOxの値を推定するNOx推定手段と、該推定したエコノマイザ出口のNOxの値が目標値となるよう、脱硝剤の吹き込み量を制御する手段と、を備えたことを特徴とする無触媒脱硝装置を提供するものである。
ここで、前記NOx推定手段が、前記エコノマイザ出口のNOxの値を、前記ボイラ内のNOxの値に、焼却炉の容積に応じて変化する係数を乗じて推定するようにすることができる。
本発明によれば、無触媒脱硝技術のみでNOx排出規制値50ppm未満を実現することで、厳しいNOx排出規制値を課している地域でも、窒素酸化物の排出規制をクリアしながら、廃棄物発電効率を向上させることが可能となる。
特に、エコノマイザ出口のNOxの値を、ボイラ内のNOxの値に、焼却炉の容積に応じて変化する係数を乗じて推定するようにした場合は、エコノマイザ出口のNOxの値を容易に推定できる。なお、推定に用いる関係は図4や(1)式に限定されない。
従来の触媒脱硝技術による廃棄物処理設備の一例の全体構成を示す図 従来の無触媒脱硝技術による廃棄物処理設備の一例の全体構成を示す図 同じく全体構成の縦断面図 本発明の一例の原理を示す、焼却炉の容積と換算係数の関係の例を示す図 本発明の第1実施形態でボイラ内のNOxの値を測定している状態を示す図 実施例による測定結果を示す図 本発明の第2実施形態でボイラ内のNOxの値を測定している状態を示す図 本発明の第3実施形態でボイラ内のNOxの値を測定している状態を示す図
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図3に例示したような無触媒脱硝技術による廃棄物処理設備において、図5に示す如く、プロセス内の脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側に、吸引したガスを冷却すると共にミストを除去する前処理系38を介して吸引式のNOx分析計40を接続し、該NOx分析計40により検出されたボイラ内のNOxの値Aを換算器42で(1)式のような関係を用いて換算して求めたエコノマイザ14出口のNOxの値Bに応じて、図5中に示した如く、脱硝剤の吹き込み量を制御するようにしたものである。なお、換算器42で用いる関係は、図4や(1)式に限定されない。
図5において、32は、脱硝剤供給源30から供給される脱硝剤の供給を調整するための脱硝剤供給調整器であり、この脱硝剤供給調整器32における脱硝剤供給量は、前記換算器42出力のエコノマイザ出口NOx値Bと、例えば別途測定される排ガス流量に応じて、脱硝剤供給演算器48により演算される。
本実施形態によれば、図6に実施例を示す如く、図3に示したエコノマイザ14の出口において、NOx排出規制値50ppm(12%O換算)未満という目標を達成できることが確認できた。
なお、NOx測定手段は、前記吸引型のNOx分析計40に限定されず、図7に示す第2実施形態のように、プロセス内に結露を防止する加熱式プローブ52を挿入するタイプのプローブ式のNOx分析計50を用いることもできる。
更に、図8に示す第3実施形態のように、測定用のレーザ光(測定光と称する)63を投光して受光する投光/受光器62と、測定光63を反射する反射器64と、NOx濃度演算器66とを備えたクロスダクトタイプのNOx分析計60を用いても良い。
なお、前記実施形態においては、本発明が、発電用のタービンを備えた廃棄物処理設備に適用されていたが、本発明の適用対象は、これに限定されない。
10…焼却炉
12…ボイラ
14…エコノマイザ
16…バグフィルタ
22…煙突
24…発電用タービン
26…蒸気コンデンサ
30…脱硝剤供給源
32…脱硝剤供給調整器
40、50、60…NOx分析計
42…換算器
48…脱硝剤供給演算器
52…加熱式プローブ
62…投光/受光器
63…測定光
64…反射器
66…NOx濃度演算器

Claims (4)

  1. ボイラ内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝に際して、
    脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側でボイラ内のNOxの値を測定し、
    該測定したボイラ内のNOxの値からエコノマイザ出口のNOxの値を推定し、
    該推定したエコノマイザ出口のNOxの値が目標値となるよう、脱硝剤の吹き込み量を制御することを特徴とする無触媒脱硝方法。
  2. 前記エコノマイザ出口のNOxの値を、前記ボイラ内のNOxの値に、焼却炉の容積に応じて変化する係数を乗じて推定することを特徴とする請求項1に記載の無触媒脱硝方法。
  3. ボイラ内に脱硝剤を吹き込んで脱硝する無触媒脱硝装置において、
    脱硝剤吹き込み位置よりガス流流れ方向上流側でボイラ内のNOxの値を測定するNOx測定手段と、
    該測定したボイラ内のNOxの値からエコノマイザ出口のNOxの値を推定するNOx推定手段と、
    該推定したエコノマイザ出口のNOxの値が目標値となるよう、脱硝剤の吹き込み量を制御する手段と、
    を備えたことを特徴とする無触媒脱硝装置。
  4. 前記NOx推定手段が、前記エコノマイザ出口のNOxの値を、前記ボイラ内のNOxの値に、焼却炉の容積に応じて変化する係数を乗じて推定することを特徴とする請求項3に記載の無触媒脱硝装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015163830A (ja) * 2014-01-31 2015-09-10 三浦工業株式会社 ドレン回収装置
JP2020146624A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 Jfeエンジニアリング株式会社 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
CN113144897A (zh) * 2021-04-25 2021-07-23 河北和悦环保科技有限公司 一种干法脱硝剂及其应用方法

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