JP2018185902A - 電極積層装置 - Google Patents

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寛恭 西原
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Abstract

【課題】電極組立体の品質を確保しつつ、電極の積層速度を向上させることが可能な電極積層装置を提供する。【解決手段】電極積層装置20は、N(Nは、2以上の整数)段の積層部材51を有する積層ユニット25と、セパレータ付き正極11を搬送する正極搬送ユニット21と、正極搬送ユニット21に搬送されているセパレータ付き正極11を積層ユニット25に向けて排出する排出動作を行う正極排出ユニット26と、を備える。正極搬送ユニット21の複数の支持部32のうちのM(Mは、2以上且つN以下の整数)個の支持部32は、M台の正極供給用コンベア23のそれぞれから供給されるセパレータ付き正極11を支持面32cにおいて受け取って支持する。正極排出ユニット26は、一回の排出動作によって、複数のセパレータ付き正極11のうちのN個のセパレータ付き正極11のそれぞれをN段の積層部材51のそれぞれに向けて排出する。【選択図】図4

Description

本発明は、電極積層装置に関する。
リチウムイオン二次電池などの蓄電装置の製造工程は、概略として、正極の製造工程、負極の製造工程、及び製造された正極及び負極を用いて電池を組立てる組立工程、に区分され得る。蓄電装置の電極組立体の構造が積層型である場合、組立工程は、電極積層装置を用いて複数の正極及び複数の負極を積層する積層工程を含む。従来の電極積層装置として、例えば、特許文献1に記載の二次電池用電極積層体作成装置が知られている。この二次電池用電極積層体作成装置は、複数の正極板シートを1枚ずつ集積装置に搬送する搬送機構としての正極板シート搬送ベルトと、複数の負極板を1枚ずつ集積装置に搬送する搬送機構としての負極板搬送ベルトと、を備えている。集積装置は、水平面に対して三次元的に傾いた支持基板と支持基板から垂直方向に立ち上がる側板とを有する集積部と、正極板及び負極板が支持基板上に積層される過程において支持基板に振動を与えるずれ防止部と、を備えている。
電極等のワークを所定位置に搬送する搬送機構としては、電極積層装置以外の技術分野において、様々なものが知られている。例えば、特許文献2に記載の搬送装置は、間欠的に駆動される環状のチェーンと、チェーンに設けられた複数のトレーと、トレーへのワーク投入又はトレーからのワーク排出動作と同期してバッファ機構本体を昇降可能な手段とを有するバッファ機構を備えている。
特開2011−258418号公報 特開平5−201529号公報
ところで、蓄電装置の製造ラインの生産性を向上させる方法の一つは、製造ラインの高速化である。特許文献1に記載の二次電池用電極積層体作成装置を用いた積層工程では、正極板シート搬送ベルト及び負極板搬送ベルトの搬送速度を上げることで集積装置(積層部)への電極の供給速度(積層速度)を上げることが考えられる。ただし、正極板シート搬送ベルト及び負極板搬送ベルトの搬送速度を上げた場合、正極板シート搬送ベルト及び負極板搬送ベルトのそれぞれから供給された電極は、集積装置における集積部の側板に衝突する速度も上がる。
活物質層が形成された電極は、同サイズの紙及び樹脂フィルム等よりも剛性が高く、外周の一辺で側板に衝突した場合、電極全体が撓み、その後、跳ね返りが生じる。このような傾向は、電極の供給速度が上がるほど、顕著になる。特許文献1に記載の構成であれば、跳ね返りが生じても、三次元的に傾いた集積部の構成とずれ防止部による集積部の振動とにより、最終的には電極が側板に当たった状態で位置決めされる。しかし、跳ね返り後の電極の動きが収束するまでに次の電極が供給されると、跳ね返り後の動きが収束していない電極が、積層済みの電極と次の電極とに挟まれることで位置ずれした状態で停止してしまう。その結果、最終的に内部に位置ずれした電極を含む積層体(電極組立体)が形成されてしまう。
上記のような積層体の形成を抑制するためには、先に積層される電極の動きが収束した後に、次の電極が供給される必要がある。ここで、電極の供給速度(搬送速度)を上げていくと、電極の位置ずれを防止するために、電極の供給間隔を長く設定する必要がある。その結果、積層速度は頭打ちになる。
他方、電極が集積部の側板に勢いよく衝突すると、電極の表面に形成された活物質層から、活物質粒子又は粒子塊が剥離する粉落ちが増加するなど、電極がダメージを受ける。その結果、電極組立体の品質を低下させるおそれがある。また、特許文献1に記載の二次電池用電極積層体作成装置に特許文献2に記載の搬送装置を適用させた場合であっても、ワークとしての電極がトレーに投入される際にバッファ機構に衝突することにより、電極がダメージを受けるおそれがある。
本発明は、電極組立体の品質を確保しつつ、電極の積層速度を向上させることが可能な電極積層装置を提供する。
本発明の一側面に係る電極積層装置は、シート状の電極が積層されるN(Nは、2以上の整数)段の積層部材を有する積層部と、互いに同一の極性を有する複数の電極を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送されている電極を積層部に向けて排出する排出動作を行う排出部と、を備える。搬送部は、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面を含む循環部材と、循環経路に沿って外周面に設けられ、外周面に交差する支持面を含む複数の支持部と、を有する。複数の支持部のうちのM(Mは、2以上且つN以下の整数)個の支持部は、M台の供給装置のそれぞれから供給される電極を支持面において受け取って支持し、排出部は、一回の排出動作によって、複数の電極のうちのN個の電極のそれぞれをN段の積層部材のそれぞれに向けて排出する。
この電極積層装置において、M(Mは、2以上の整数)個の電極は、M台の供給装置のそれぞれから供給される。このM個の電極を、M個の支持部が各支持面において受け取って支持している。また、排出部が、一回の排出動作によって、N(Nは、M以上の整数)個の電極のそれぞれをN段の積層部材のそれぞれに向けて排出する。この構成により、N個の電極が並行して積層されるので、N個の積層体を並行して得ることができる。このため、例えば、位置ずれしない供給速度で電極を排出したとしても、1個の電極を順次積層する場合と比較して、多くの積層体を得ることができる。
一方で、N個の電極を並行して積層するためには、それに応じて多くの電極の供給を受ける必要がある。M個の電極を並行して受け取ることで、1個の電極を順次受け取る場合よりも遅い供給速度で電極の供給を受けることができる。したがって、搬送部への電極の供給速度と搬送部からの電極の排出速度とを一定のペースに確保したままで、電極の積層の高速化を実現することができる。供給時における電極の供給速度を下げることにより、電極が受けるダメージが低減され、積層時における電極の排出速度を下げることにより、電極の位置ずれを抑制することができる。以上により、電極組立体の品質を確保しつつ、電極の積層速度を向上させることが可能となる。
Mは、2以上且つNよりも小さい整数であってもよい。この場合、受け取った数(M個)よりも多い数(N個)の電極を並行して積層することができる。このため、搬送部への電極の供給速度よりも積層部材への電極の積層速度を下げることができる。これにより、電極が積層されるペースの低下を防ぎつつ、積層時における電極の位置ずれを更に抑制することができる。したがって、電極組立体の品質を確保しつつ、電極の積層速度を向上させることが可能となる。
M台の供給装置を更に備え、M台の供給装置のそれぞれは、外周面が上昇する上昇区間において、互いに異なる高さに位置するM個の支持部のそれぞれに電極を供給してもよい。この場合、M台の供給装置のそれぞれによって、互いに異なる高さに位置するM個の支持部のそれぞれに電極を供給することができる。
外周面は、間欠駆動により循環しており、外周面が停止してから次に駆動するまでの間に、M個の支持部が電極を受け取ってもよい。この場合、M個の支持部のそれぞれは、外周面が停止してから次に駆動するまでの所定時間内に、M個の電極のそれぞれを受け取ることができる。
本発明によれば、電極組立体の品質を確保しつつ、電極の積層速度を向上させることができる。
一実施形態に係る電極積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図2に示されたセパレータ付き正極及び負極の平面図である。 第1実施形態に係る電極積層装置を示す側面図(一部断面を含む)である。 図4に示された支持部の構成を示す図である。 図4に示された排出ユニットの構成を示す図である。 変形例に係る電極積層装置を示す側面図(一部断面を含む)である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る電極積層装置を適用して製造される蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。図3は、図2に示されたセパレータ付き正極及び負極の平面図であり、図3の(a)はセパレータ付き正極の平面図、図3の(b)は負極の平面図である。図1及び図2に示される蓄電装置1は、例えばリチウムイオン二次電池といった非水電解質二次電池として構成されている。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、ケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属によって形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムFが配置されており、当該絶縁フィルムFによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。電極組立体3の下端は、絶縁フィルムFを介してケース2の内側の底面に接触している。電極組立体3とケース2との間にスペーサSを配置することにより、電極組立体3とケース2との間の隙間が埋められている。スペーサSは、一枚または複数枚のシートを備えており、当該シートの枚数は電極組立体3の厚さのバラツキに対応して調整される。
電極組立体3は、シート状の複数の正極8とシート状の複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。したがって、電極組立体3は、電極としての複数のセパレータ付き正極11と電極としての複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端部に位置する電極は、負極9である。
正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。タブ14bは、箔本体部14aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10の長手方向の側縁近傍において、セパレータ10を突き抜けている。タブ14bは、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
図3の(a)に示されるように、セパレータ付き正極11は、上縁11aと、底縁11bと、側縁11cと、側縁11dと、面11eと、面11fと、を含む。上縁11aは、セパレータ付き正極11におけるタブ14b側の縁であり、タブ14bが突き抜けるセパレータ10の縁である。底縁11bは、セパレータ付き正極11におけるタブ14bとは反対側の縁である。側縁11c及び側縁11dは、上縁11aと底縁11bとを互いに接続する縁であり、上縁11a及び底縁11bと交差する。面11e及び面11fは、上縁11a、底縁11b、側縁11c、及び側縁11dによって区画される面であり、互いに反対側に位置する。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
図3の(b)に示されるように、負極9は、上縁9aと、底縁9bと、側縁9cと、側縁9dと、面9eと、面9fと、を含む。上縁9aは、負極9(箔本体部16a)におけるタブ16b側の縁である。底縁9bは、負極9におけるタブ16bとは反対側の縁である。側縁9c及び側縁9dは、上縁9aと底縁9bとを互いに接続する縁であり、上縁9a及び底縁9bと交差する。面9e及び面9fは、上縁9a、底縁9b、側縁9c、及び側縁9dによって区画される面であり、互いに反対側に位置する。本実施形態において、負極9の上縁9aから底縁9bの長さ(高さHn)は、セパレータ付き正極11の上縁11aから底縁11bの長さ(高さHp)よりも小さい。負極9の側縁9cから側縁9dの長さ(幅Wn)は、セパレータ付き正極11の側縁11cから側縁11dの長さ(幅Wp)と略同じである。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まずセパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層し、セパレータ付き正極11及び負極9を固定することで電極組立体3を得る。そして、セパレータ付き正極11のタブ14bを導電部材12を介して正極端子4に接続すると共に、負極9のタブ16bを導電部材13を介して負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。以下、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層するための電極積層装置について説明する。
図4は、一実施形態に係る電極積層装置を示す側面図(一部断面を含む)である。図5は、図4に示された支持部の構成を示す図である。図6は、図4に示された排出ユニットの構成を示す図である。
図4に示される電極積層装置20は、正極搬送ユニット21(搬送部)と、負極搬送ユニット22(搬送部)と、正極供給用コンベア23(供給装置)と、負極供給用コンベア24(供給装置)と、積層ユニット25(積層部)と、正極排出ユニット26(排出部)と、負極排出ユニット27(排出部)と、コントローラ30(制御部)とを備えている。電極積層装置20では、M(Mは、2以上の整数)台の正極供給用コンベア23のそれぞれによって供給されたセパレータ付き正極11が、正極搬送ユニット21によって受け取られて搬送される。同様に、M台の負極供給用コンベア24のそれぞれによって供給された負極9が、負極搬送ユニット22によって受け取られて搬送される。搬送されたセパレータ付き正極11及び負極9は、正極排出ユニット26及び負極排出ユニット27によりN(Nは、M以上の整数)個ずつ押し出され、積層ユニット25上に交互に積層される。所定枚数のセパレータ付き正極11及び所定枚数の負極9が積層された後、積層体取出し用コンベア(不図示)によって取り出される。なお、本実施形態において、M=2,N=4である。
本実施形態では、2台の正極供給用コンベア23が、上流工程における2つのラインのそれぞれから正極搬送ユニット21に向けて延びている。また、2台の負極供給用コンベア24が、上流工程における2つのラインのそれぞれから負極搬送ユニット22に向けて延びている。ただし、2台の正極供給用コンベア23は、上流工程における1つのラインから分岐していてもよい。2台の負極供給用コンベア24においても同様である。本実施形態においては、上流工程では、幅広の帯状電極材料から、2個の正極8又は2個の負極9が一度に切り出される、いわゆる二条取りを行い、2個の正極8又は2個の負極9が同時に供給されるものとする。
2台の正極供給用コンベア23は、上下方向に一定の間隔L1(後述)で配列されている。各正極供給用コンベア23は、セパレータ付き正極11を正極搬送ユニット21に向けて水平方向に搬送し、後述する正極搬送ユニット21の支持部32にセパレータ付き正極11を供給する。2台の正極供給用コンベア23は、互いに異なる高さに位置する2個の支持部32にセパレータ付き正極11を供給する。各正極供給用コンベア23は、水平方向において当該正極供給用コンベア23と同じ高さに位置する1個の支持部32に1個のセパレータ付き正極11を供給する。2台の正極供給用コンベア23からセパレータ付き正極11が供給される2個の支持部32は、上下方向に互いに隣り合っている。各正極供給用コンベア23は、正極供給用コンベア23の循環方向に沿って等間隔に設けられた複数の爪部34を有している。爪部34は、セパレータ付き正極11の搬送方向後側の端部に当接する。従って、セパレータ付き正極11は、正極搬送ユニット21の一定の高さ位置(正極供給用コンベア23と同じ高さ位置)に対して一定の間隔で供給される。セパレータ付き正極11は、側縁11d側から正極搬送ユニット21に供給される。
2台の負極供給用コンベア24は、上下方向に一定の間隔L2(後述)で配列されている。各負極供給用コンベア24は、負極9を負極搬送ユニット22に向けて水平方向に搬送し、後述する負極搬送ユニット22の支持部42に負極9を供給する。2台の負極供給用コンベア24は、互いに異なる高さに位置する2個の支持部42に負極9を供給する。各負極供給用コンベア24は、水平方向において当該負極供給用コンベア24と同じ高さに位置する1個の支持部42に1個の負極9を供給する。2台の負極供給用コンベア24から負極9が供給される2個の支持部42は、上下方向に互いに隣り合っている。各負極供給用コンベア24は、負極供給用コンベア24の循環方向に沿って等間隔に設けられた複数の爪部44を有している。爪部44は、負極9の搬送方向後側の端部に当接する。従って、負極9は、負極搬送ユニット22の一定の高さ位置(正極供給用コンベア23と同じ高さ位置)に対して一定の間隔で供給される。負極9は、側縁9d側から負極搬送ユニット22に供給される。
正極搬送ユニット21は、セパレータ付き正極11を搬送するユニットである。正極搬送ユニット21は、複数のセパレータ付き正極11を貯めながら順次搬送する。すなわち、正極搬送ユニット21は、互いに同一の極性を有する複数の電極を搬送する。正極搬送ユニット21は、搬送中に複数のセパレータ付き正極11を順次反転する。正極搬送ユニット21は、上下方向に延びるループ状の循環部材31と、循環部材31の外周面31bに設けられ、セパレータ付き正極11を支持する複数の支持部32と、循環部材31を駆動する駆動部33とを有している。
循環部材31は、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材31は、上下方向に離間して配置された2つのローラ31aに架け渡され、各ローラ31aの回転に伴って連れ回る。つまり、循環部材31の外周面31bは、上昇した後に下降する循環経路Lpを形成するように循環する。このように循環部材31が回転(周回)することで、各支持部32が循環移動する。また、循環部材31は、2つのローラ31aと共に上下方向に移動可能である。なお、循環部材31とローラ31aとの位相のずれを防止するために、循環部材31を歯付きのベルトとし、ローラ31aをスプロケットとしてもよい。
複数の支持部32は、外周面31bの循環経路Lpに沿って外周面31bに設けられている。ここでは、複数の支持部32は、一定の間隔L1(隣り合う2つの支持部32の間隔)で配列されている。セパレータ付き正極11を支持していない状態の支持部32は、外周面31bの循環経路Lpのうち外周面31bが上昇する上昇区間Rp1において、正極供給用コンベア23によって供給されるセパレータ付き正極11を受け取ると共に、セパレータ付き正極11を支持する。複数の支持部32のうちのM個(ここでは、2個)の支持部32は、M台(ここでは、2台)の正極供給用コンベア23から供給されるセパレータ付き正極11を受け取って支持する。2個の支持部32は、2台の正極供給用コンベア23から同時に1個ずつ供給される計2個のセパレータ付き正極11のうちの1個ずつを同時に受け取る。
駆動部33は、循環部材31を回転させると共に、循環部材31を上下方向に移動させる。このとき、駆動部33は、循環部材31を電極積層装置20の前側(図4の紙面表側)から見て時計回り(図示矢印A方向)に回転させる。したがって、循環経路Lpのうち上昇区間Rp1における支持部32は循環部材31に対して上昇し、循環経路Lpのうち外周面31bが下降する下降区間Rp2における支持部32は循環部材31に対して下降する。
図5の(a)は、セパレータ付き正極11が支持された状態の支持部32の側面図であり、図5の(b)は、図5の(a)のb−b線に沿った断面図である。図5に示されるように、支持部32は、底壁32aと、一対の側壁32bとを有する断面U字状の部材である。底壁32aは、循環部材31の外周面31bに取り付けられる矩形板状部材である。一対の側壁32bは、循環部材31の循環方向における底壁32aの両縁部に立設された矩形板状部材である。底壁32a及び側壁32bは、例えばステンレス鋼等の金属により一体的に形成されている。
一対の側壁32bは、循環部材31の循環方向において互いに対向しており、セパレータ付き正極11を収容可能な程度に離間している。一対の側壁32bは、外周面31bに交差(例えば、直交)して延びると共に互いに対向する一対の支持面32cを含む。セパレータ付き正極11は、一対の側壁32bの間において下側の支持面32cに配置される。すなわち、支持部32は、セパレータ付き正極11を支持面32cにおいて受け取る。セパレータ付き正極11は、上縁11a及び底縁11bが支持面32cの延在方向(外周面31bに交差する方向)に沿うように支持面32cに配置される。
底壁32aの内面には、スポンジ等の緩衝材32dが設けられている。正極供給用コンベア23から支持部32に供給されるセパレータ付き正極11は、緩衝材32dに衝突することになるが、緩衝材32dによって衝突の衝撃が緩和される。すなわち、緩衝材32dは、支持部32がセパレータ付き正極11を受け取る際におけるセパレータ付き正極11への衝撃を緩和する衝撃緩和部として機能する。セパレータ付き正極11は、側縁11dの一部(中間部分)を緩衝材32dに当接させると共に、側縁11dの残部(上縁11a側の部分及び底縁11b側の部分)を側壁32bの両端32fからはみ出させた状態で、一対の側壁32bの間に配置される。
負極搬送ユニット22は、負極9を搬送するユニットである。負極搬送ユニット22は、複数の負極9を貯めながら順次搬送する。すなわち、負極搬送ユニット22は、互いに同一の極性を有する複数の電極を搬送する。負極搬送ユニット22は、搬送中に負極9を順次反転する。負極搬送ユニット22は、上下方向に延びるループ状の循環部材41と、循環部材41の外周面41bに設けられ、負極9を支持する複数の支持部42と、循環部材41を駆動する駆動部43とを有している。
循環部材41は、上記の循環部材31と同様に、例えば無端状のベルトで構成されている。循環部材41は、上下方向に離間して配置された2つのローラ41aに架け渡され、各ローラ41aの回転に伴って連れ回る。つまり、循環部材41の外周面41bは、上昇した後に下降する循環経路Lnを形成するように循環する。このように循環部材41が回転(周回)することで、各支持部42が循環移動する。また、循環部材41は、2つのローラ41aと共に上下方向に移動可能である。
複数の支持部42は、外周面41bの循環経路Lnに沿って外周面41bに設けられている。ここでは、複数の支持部42は、一定の間隔L2(隣り合う2つの支持部42の間隔)で配列されている。ここでは、間隔L2は、間隔L1と同じである。負極9を支持していない状態の支持部42は、外周面41bの循環経路Lnのうち外周面41bが上昇する上昇区間Rn1において、負極供給用コンベア24によって供給される負極9を受け取ると共に、負極9を支持する。複数の支持部42のうちのM個(ここでは、2個)の支持部42は、M台(ここでは、2台)の負極供給用コンベア24から供給される負極9を受け取って支持する。2個の支持部42は、2台の負極供給用コンベア24から同時に1個ずつ供給される計2個の負極9のうちの1個ずつを同時に受け取る。
駆動部43は、循環部材41を回転させると共に、循環部材41を上下方向に移動させる。このとき、駆動部43は、循環部材41を電極積層装置20の前側(図4の紙面表側)から見て反時計回り(図示矢印B方向)に回転させる。したがって、循環経路Lnのうち上昇区間Rn1における支持部42は循環部材41に対して上昇し、循環経路Lnのうち外周面41bが下降する下降区間Rn2における支持部42は循環部材41に対して下降する。なお、支持部42の構成は、支持部32と同様である。
正極排出ユニット26は、循環経路Lpのうち下降区間Rp2において、正極搬送ユニット21によって搬送されているセパレータ付き正極11を積層ユニット25に向けて排出する排出動作を行う。正極排出ユニット26は、N個の支持部32のそれぞれに支持されたN個のセパレータ付き正極11をN段の積層部材51に向かって押し出すことにより、N個の支持部32のそれぞれからセパレータ付き正極11を排出する。本実施形態では、正極排出ユニット26は、一回の排出動作によって、4個のセパレータ付き正極11のそれぞれを4段の積層部材51のそれぞれに向けて押し出す。これにより、正極排出ユニット26は、4個のセパレータ付き正極11を4段の積層部材51に同時に積層する。正極排出ユニット26は、4個のセパレータ付き正極11を一緒に押す一対の押出部材26aと、押出部材26aを4段の積層部材51側に移動させる駆動部26bとを有している。駆動部26bは、例えばモータ及びリンク機構から構成されている。
図6は、正極排出ユニット26の平面図である。図6に示されるように、一対の押出部材26aは、セパレータ付き正極11の側縁11dにおける支持部32からはみ出した部分(上縁11a側の部分及び底縁11b側の部分)を、支持部32の支持面32c(図5参照)の延在方向に沿って、少なくとも支持部32の先端32gまで押し出す。これによりセパレータ付き正極11が支持部32から排出される。
負極排出ユニット27は、循環経路Lnのうち下降区間Rn2において、負極搬送ユニット22によって搬送されている負極9を積層ユニット25に向けて排出する排出動作を行う。負極排出ユニット27は、N個の支持部42のそれぞれに支持されたN個の負極9をN段の積層部材51に向かって押し出すことにより、N個の支持部42のそれぞれから負極9を排出する。本実施形態では、負極排出ユニット27は、一回の排出動作によって、4個の負極9のそれぞれを4段の積層部材51のそれぞれに向けて押し出す。これにより、負極排出ユニット27は、4個の負極9を4段の積層部材51に同時に積層する。負極排出ユニット27は、4個の負極9を一緒に押す一対の押出部材27aと、押出部材27aを4段の積層部材51側に移動させる駆動部27bとを有している。駆動部27bは、例えばモータ及びリンク機構から構成されている。駆動部27bの構成は、正極排出ユニット26の駆動部26bと同様である。なお、駆動部26b,27bとしては、シリンダ等が用いられてもよい。支持部42に支持された負極9を負極排出ユニット27が押し出す構成は、正極排出ユニット26と同様である。
積層ユニット25は、正極搬送ユニット21と負極搬送ユニット22との間に配置されている。積層ユニット25は、電極としてのセパレータ付き正極11及び負極9が交互に積層されるN段の積層部材51と、これらの積層部材51を上下方向に移動させる駆動部52とを有している。すなわち、正極供給用コンベア23の台数及び負極供給用コンベア24の台数は、積層部材51の数よりも少ない。積層部材51は、例えば矩形状の板部材により構成されている。
積層ユニット25と正極搬送ユニット21との間には、上下方向に延びる壁部53が配置されている。壁部53には、正極排出ユニット26により押し出されたセパレータ付き正極11が通過する複数(ここでは4つ)のスリット53aが設けられている。各スリット53aは、上下方向に等間隔(間隔L1)で配置されている。なお、本実施形態では一例として、スリット53aの上側部分は、正極搬送ユニット21側から積層部材51側に向かって下方に傾斜する傾斜面となっている。また、スリット53aの下側部分は、正極搬送ユニット21側から積層部材51側に向かって上方に傾斜する傾斜面となっている。これにより、セパレータ付き正極11を積層部材51へと適切に案内すると共に、スリット53aにおける入口側(正極搬送ユニット21側)の開口部分を大きくすることができる。その結果、正極排出ユニット26により押し出されるセパレータ付き正極11の高さ位置に多少のずれが生じても、スリット53aにセパレータ付き正極11を通過させることが可能となる。
積層ユニット25と負極搬送ユニット22との間には、上下方向に延びる壁部54が配置されている。壁部54には、負極排出ユニット27により押し出された負極9が通過する複数(ここでは4つ)のスリット54aが設けられている。各スリット54aは、上下方向に等間隔(間隔L2)で配置されている。なお、本実施形態では一例として、スリット54aの上側部分は、負極搬送ユニット22側から積層部材51側に向かって下方に傾斜する傾斜面となっている。また、スリット54aの下側部分は、負極搬送ユニット22側から積層部材51側に向かって上方に傾斜する傾斜面となっている。これにより、負極9を積層部材51へと適切に案内すると共に、スリット54aにおける入口側(負極搬送ユニット22側)の開口部分を大きくすることができる。その結果、負極排出ユニット27により押し出される負極9の高さ位置に多少のずれが生じても、スリット54aに負極9を通過させることが可能となる。
コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び入出力インターフェース等から構成されている。コントローラ30は、上述した駆動部33,43を制御する搬送制御部と、駆動部52を制御する積層制御部と、駆動部26b,27bを制御する排出制御部とを有している。コントローラ30は、電極積層装置20の動作を統括制御する。
電極積層装置20の動作について説明する。まず、正極搬送ユニット21の運転状態について説明する。なお、負極搬送ユニット22も同様である。正極搬送ユニット21は、セパレータ付き正極11が供給される間隔に同期して周期的な駆動、例えば間欠駆動を行う。正極搬送ユニット21の平常時の運転は、準備運転、積層運転、及び復帰運転の3つの運転を含む。以下では、一例として、正極搬送ユニット21は間欠駆動し、2台の正極供給用コンベア23から供給される計2個のセパレータ付き正極11のうちの両方の受け取りを行っていない期間に支持部32を移動させる。なお、この期間を単位移動時間とする。また、単位移動時間に1個の支持部32が移動する距離を、単位距離とする。本実施形態においては、互いに隣り合う2個の支持部32が同時にセパレータ付き正極11を受け取るので、1個の支持部32は、単位移動時間に各支持部32間の間隔L1の2倍の距離だけ移動する。
準備運転において、正極搬送ユニット21は、いずれの支持部32にもセパレータ付き正極11が支持されていない状態から、セパレータ付き正極11の受取位置から積層位置までの間にある各支持部32がセパレータ付き正極11を支持している状態にするための動作を行う。準備運転は、電極積層装置20の稼動直後に行われる。準備運転では、循環部材31は、間欠駆動にて回転(循環)のみを行う。このとき、循環部材31の高さは一定である。
積層運転において、正極搬送ユニット21は、正極排出ユニット26による排出動作を可能とするための動作を行う。積層運転では、正極搬送ユニット21は、下降区間Rp2において、正極排出ユニット26がセパレータ付き正極11を積層ユニット25に押し出し可能となるように支持部32を停止させる。一方、正極搬送ユニット21は、上昇区間Rp1において、セパレータ付き正極11が無い状態(すなわち、セパレータ付き正極11を支持していない状態)の支持部32が、各正極供給用コンベア23からセパレータ付き正極11を順次受け取り可能となるように、支持部32を順次移動させる。具体的には、正極搬送ユニット21は、単位移動時間内に、単位距離の1/2だけ循環部材31の循環を行い、同時に同じ距離だけ循環部材31を上昇させる。これにより、下降区間Rp2では、支持部32は停止し、上昇区間Rp1では、支持部32は単位距離分だけ上昇する。
復帰運転において、正極搬送ユニット21は、積層運転中に上昇した循環部材31を下降させる、すなわち元の位置に復帰させる。復帰運転では、正極搬送ユニット21は、複数の支持部32のうち4個の支持部32のそれぞれに支持された計4個のセパレータ付き正極11を、正極排出ユニット26が押し出し可能な位置まで移動させる。このため、正極搬送ユニット21は、単位移動時間内に循環部材31を下降させると共に、循環部材31の下降量に単位距離を加えた量だけ循環部材31を循環させる。なお、循環部材31の下降量は、同時に供給する数に対する同時に積層する数、供給時間に対する積層時間等による。ここでは、正極搬送ユニット21は、下降区間Rp2において、単位移動時間内に支持部32を2単位距離分だけ下降させ、上昇区間Rp1において、単位移動時間内に支持部32を単位距離分だけ上昇させている。このためには、正極搬送ユニット21は、循環部材31を0.5単位距離分だけ下降させ、且つ、循環部材31を1.5単位距離分だけ循環させる。
電極積層装置20の全体の動作について説明する。上述した正極搬送ユニット21の準備運転時において、2台の正極供給用コンベア23のそれぞれから、セパレータ付き正極11が無い状態の2個の支持部32にセパレータ付き正極11が供給される。このとき、上述した間欠駆動において、外周面31bが停止してから次に駆動するまでの間に、2個の支持部32が各1個ずつのセパレータ付き正極11を受け取る。セパレータ付き正極11を支持している支持部32は、循環部材31の回転によって一旦上昇してから下降するように循環移動する。セパレータ付き正極11を支持している支持部32は、正極排出ユニット26がセパレータ付き正極11を押し出し可能な位置(例えば、最下段の積層部材51に対応するスリット53aの下端位置)まで移動される。
次に正極搬送ユニット21の積層運転が行われる。正極搬送ユニット21の積層運転時には、下降区間Rp2における支持部32の高さ位置は一定となる。その状態で、正極排出ユニット26によって、4個のセパレータ付き正極11を4段の積層部材51のそれぞれに向けて同時に押し出すことにより、各セパレータ付き正極11が各積層部材51に同時に積層される。セパレータ付き正極11が積層部材51に積層され、押出部材26aが元の位置に戻った後、正極搬送ユニット21の復帰運転が行われる。復帰運転時において、セパレータ付き正極11が支持された支持部32は、積層ユニット25に積層可能な位置まで移動される。
以上述べた電極積層装置20において、例えば、2個の負極9は、2台の負極供給用コンベア24のそれぞれから供給される。この2個の負極9を、互いに隣り合う2個の支持部42が各支持面42cにおいて受け取って支持している。また、負極排出ユニット27が、一回の排出動作によって、4個の負極9を4段の積層部材51に向けて排出する。この構成により、4個の負極9が並行して積層されるので、4個の積層体を並行して得ることができる。このため、例えば、粉落ちが抑制される排出速度で負極9を排出したとしても、1個の負極9を順次積層する場合と比較して、多く(ここでは、4倍)の積層体を得ることができる。
一方で、負極9を並行して積層するためにはそれに応じて多くの負極9の供給を受ける必要がある。しかしながら、負極供給用コンベア24による搬送速度を上げた場合、負極供給用コンベア24のそれぞれから供給された負極9は、支持部42に勢いよく衝突する。負極9が支持部42に勢いよく衝突すると、負極9の表面に形成された活物質層の内、特に外周縁から、活物質粒子又は粒子塊が剥離する、いわゆる粉落ちが増加するなど、負極9がダメージを受けやすくなる。これにより、電極組立体3に混入する活物質粒子又は粒子塊によってセパレータ10が傷付くことで短絡しやすくなる。また、粉落ちの増加が顕著な場合には、負極9の活物質層の面積減によって正極8及び負極9の活物質層同士の対応面積が減少することにより性能低下の一因となるおそれがある。その結果、電極組立体3の品質を低下させるおそれがある。なお、緩衝材42aを厚くすることで、衝撃を軽減することはできるが、緩衝材42aに衝突後の負極9の位置のバラツキが大きくなるという問題が新たに生じる。
電極積層装置20によれば、2個の負極9を並行して受け取ることで、1個の負極9を順次受け取る場合よりも遅い供給速度(ここでは、1/2の速度)で負極9の供給を受けることができる。したがって、負極搬送ユニット22への負極9の供給速度と負極搬送ユニット22からの負極9の排出速度とを一定のペースに確保したままで、負極9の積層の高速化を実現することができる。また、セパレータ付き正極11の積層の高速化を同様に実現することができる。供給時における負極9の供給速度を下げることにより、負極9が受けるダメージが低減される。また、積層時におけるセパレータ付き正極11及び負極9の排出速度を下げることにより、セパレータ付き正極11及び負極9の位置ずれを抑制することができる。以上により、電極組立体3の品質を確保しつつ、積層速度を向上させることが可能となる。
特に、上述の電極積層装置20においては、並行して受け取った数(2個)よりも多い数(4個)の負極9を並行して積層することができる。このため、負極搬送ユニット22への負極9の供給速度よりも積層部材51への負極9の積層速度を下げることができる。これにより、負極9が積層されるペースの低下を防ぎつつ、積層時における負極9の位置ずれを更に抑制することができる。セパレータ付き正極11においても同様である。したがって、電極組立体3の品質を確保しつつ、セパレータ付き正極11及び負極9の積層速度を向上させることが可能となる。
また、電極積層装置20は、2台の正極供給用コンベア23及び2台の負極供給用コンベア24を備えている。この2台の正極供給用コンベア23は、外周面31bが上昇する上昇区間Rp1において、互いに異なる高さに位置する2個の支持部32にセパレータ付き正極11を供給する。また、2台の負極供給用コンベア24は、外周面41bが上昇する上昇区間Rn1において、互いに異なる高さに位置する2個の支持部42に負極9を供給する。これにより、複数(ここでは2台)の正極供給用コンベア23のそれぞれによって、互いに異なる高さに位置する複数(ここでは2個)の支持部32のそれぞれにセパレータ付き正極11を供給することができると共に、複数(ここでは2台)の負極供給用コンベア24のそれぞれによって、互いに異なる高さに位置する複数(ここでは2個)の支持部42のそれぞれに負極9を供給することができる。
外周面31bは、間欠駆動により循環しており、外周面31bが停止してから次に駆動するまでの間に、2個の支持部32がセパレータ付き正極11を受け取る。このように、2個の支持部32は、外周面31bが停止してから次に駆動するまでの所定時間(単位時間)内に、2個のセパレータ付き正極11を受け取ることができる。同様に、2個の支持部42のそれぞれは、外周面41bが停止してから次に駆動するまでの所定時間内に、2個の負極9のそれぞれを受け取ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、計2個のセパレータ付き正極11が2台の正極供給用コンベア23のそれぞれから1個ずつ同時に供給されることにより、2個の支持部32のそれぞれがセパレータ付き正極11を同時に受け取ったが、1個のセパレータ付き正極11ごとに供給されてもよい。例えば、正極搬送ユニット21の間欠駆動において、支持部32が停止してから再び移動を始めるまでの間に、2台の正極供給用コンベア23のうちの1台ずつが順に1個ずつセパレータ付き正極11を供給して2個の支持部32が順に1個ずつセパレータ付き正極11を受け取ってもよい。負極供給用コンベア24も同様である。
また、上記実施形態では、2台の正極供給用コンベア23と、2台の負極供給用コンベア24とを備えている構成について例示して説明したが、正極供給用コンベア23の台数及び負極供給用コンベア24の台数は、3台以上であってもよい。この場合、積層部材51の数は、3段(正極供給用コンベア23の台数及び負極供給用コンベア24の台数と同数)以上であればよい。
例えば、図7に示されるように、正極供給用コンベア23の台数及び負極供給用コンベア24の台数と積層部材51の数とが互いに同数であってもよい。なお、図7に示される例では、M=2,N=2である。この場合においても、正極搬送ユニット21へのセパレータ付き正極11の供給速度と正極搬送ユニット21からのセパレータ付き正極11の排出速度とを一定のペースに確保したままで、セパレータ付き正極11の積層の高速化を実現することができる。同様に、負極搬送ユニット22への負極9の供給速度と負極搬送ユニット22からの負極9の排出速度とを一定のペースに確保したままで、負極9の積層の高速化を実現することができる。
また、上記実施形態では、正極8が袋状のセパレータ10に包まれた状態であるセパレータ付き正極11と負極9とが交互に積層部材に積層されるが、特にその形態には限られず、負極が袋状のセパレータに包まれた状態であるセパレータ付き負極と正極とが交互に積層部材に積層されてもよい。
更に、上記実施形態では、蓄電装置1がリチウムイオン二次電池であるが、本発明は、特にリチウムイオン二次電池には限られず、例えばニッケル水素電池等の他の二次電池、電気二重層キャパシタまたはリチウムイオンキャパシタ等の蓄電装置における電極の積層にも適用可能である。
9…負極(電極)、11…セパレータ付き正極(電極)、20…電極積層装置、21…正極搬送ユニット(搬送部)、22…負極搬送ユニット(搬送部)、23…正極供給用コンベア(供給装置)、24…負極供給用コンベア(供給装置)、25…積層ユニット(積層部)、26…正極排出ユニット(排出部)、27…負極排出ユニット(排出部)、31…循環部材、31b…外周面、32…支持部、32c…支持面、41…循環部材、41b…外周面、42…支持部、51…積層部材、Lp,Ln…循環経路、Rp1,Rn1…上昇区間、Rp2,Rn2…下降区間。

Claims (4)

  1. シート状の電極が積層されるN(Nは、2以上の整数)段の積層部材を有する積層部と、
    互いに同一の極性を有する複数の電極を搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送されている前記電極を前記積層部に向けて排出する排出動作を行う排出部と、を備え、
    前記搬送部は、上昇した後に下降する循環経路を形成するように循環する外周面を含む循環部材と、前記循環経路に沿って前記外周面に設けられ、前記外周面に交差する支持面を含む複数の支持部と、を有し、
    前記複数の支持部のうちのM(Mは、2以上且つN以下の整数)個の支持部は、M台の供給装置のそれぞれから供給される前記電極を前記支持面において受け取って支持し、
    前記排出部は、一回の排出動作によって、前記複数の電極のうちのN個の電極のそれぞれを前記N段の積層部材のそれぞれに向けて排出する、電極積層装置。
  2. 前記Mは、前記Nよりも小さい整数である、請求項1に記載の電極積層装置。
  3. 前記M台の供給装置を更に備え、
    前記M台の供給装置のそれぞれは、前記外周面が上昇する上昇区間において、互いに異なる高さに位置する前記M個の支持部のそれぞれに前記電極を供給する、請求項1又は2に記載の電極積層装置。
  4. 前記外周面は、間欠駆動により循環しており、
    前記外周面が停止してから次に駆動するまでの間に、前記M個の支持部が前記電極を受け取る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電極積層装置。
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