JP2018179570A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】巻線の端部を長く延ばすことなく信号処理回路に接続可能な電流センサを提供すること。【解決手段】電流センサ20は、ケース30と、ケース30の内部に収容されたスペーサ32と、第1磁気コア42と、第1磁気コア42に巻回された第1巻線46と、第2磁気コア52と、第2磁気コア52に巻回された第2巻線56と、第1ピン62と、第2ピン64とを備えている。ケース30は、スペーサ32を境界とする第1空間382及び第2空間384を有している。第1磁気コア42は、第1空間382に収容されており、第2磁気コア52は、第2空間384に収容されている。第1ピン62の一部を第1空間382に配置することで、第1巻線46の端部468を、第1空間382において第1ピン62に接続できる。第2ピン64の一部を第2空間384に配置することで、第2巻線56の端部568を、第2空間384において第2ピン64に接続できる。【選択図】図6

Description

本発明は、2つの磁気コアを備えた電流センサに関する。
特許文献1には、このタイプの電流センサが開示されている。
特許文献1に開示された電流センサは、第1のコア(第1磁気コア)と第2のコア(第2磁気コア)とを備えており、信号処理回路と共に電流検出装置を構成している。第1磁気コア及び第2磁気コアは、共通のケースの内部に収容されている。第1磁気コア及び第2磁気コアの夫々には、二次巻線(巻線)が巻回されている。巻線の夫々は、ケースの外部に引き出されて、信号処理回路に接続されている。
特開2015−95323号公報
一般的に、電流センサに使用される磁気コアの巻線は細い。ケースの内部から外部まで巻線を引き出す場合、巻線の端部を、磁気コアからケースの外部まで長く延ばす必要がある。しかしながら、巻線の端部を長く延ばすと、端部が断線するおそれがある。また、2つの端部が短絡するおそれがある。
そこで、本発明は、巻線の端部を長く延ばすことなく信号処理回路に接続可能な電流センサを提供することを目的とする。
本発明は、第1の電流センサとして、
第1磁気コアと第2磁気コアとを備えた電流センサであって、
前記電流センサは、前記第1磁気コア及び前記第2磁気コアに加えて、ケースと、スペーサと、第1巻線と、第2巻線と、第1ピンと、第2ピンとを備えており、
前記スペーサは、前記ケースの内部に収容されており、
前記ケースには、上下方向において前記スペーサの下方に位置する第1空間と、前記スペーサの上方に位置する第2空間とが形成されており、
前記第1磁気コアは、前記第1空間に収容されており、
前記第2磁気コアは、前記第2空間に収容されており、
前記第1ピンは、前記スペーサに保持されており、且つ、前記第1空間と前記ケースの外部との間を延びており、
前記第1巻線は、前記第1磁気コアに巻回されており、
前記第1巻線の端部は、前記第1空間において前記第1ピンに接続されており、
前記第2ピンは、前記第2空間と前記ケースの外部との間を延びており、
前記第2巻線は、前記第2磁気コアに巻回されており、
前記第2巻線の端部は、前記第2ピンに接続されている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第2の電流センサとして、第1の電流センサであって、
前記第2巻線の前記端部は、前記第2空間において前記第2ピンに接続されている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第3の電流センサとして、第1又は第2の電流センサであって、
前記電流センサは、蓋を備えており、
前記蓋は、前記ケースの上端部に取り付けられており、
前記第1ピン及び前記第2ピンの夫々は、前記蓋を通過して前記ケースの外部に突出している
電流センサを提供する。
また、本発明は、第4の電流センサとして、第3の電流センサであって、
前記第2ピンは、前記蓋に保持されている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第5の電流センサとして、第4の電流センサであって、
前記第2ピンの下端部は、前記上下方向と交差する方向に延びるように折れ曲がっており、
前記第2巻線の前記端部は、前記第2ピンの前記下端部に接続されている
電流センサを提供する。
また、本発明は、第6の電流センサとして、第1から第3までのいずれかの電流センサであって、
前記第2ピンは、前記スペーサに保持されている
電流センサを提供する。
本発明の電流センサによれば、第1磁気コアに巻回された第1巻線の端部は、第1磁気コアを収容する第1空間において第1ピンに接続されている。また、第2ピンは、第2空間とケースの外部との間を延びている。このように配置された第2ピンの一部は、第2空間内部又は第2空間近傍に位置している。従って、第2磁気コアに巻回された第2巻線の端部は、第2磁気コアを収容する第2空間又は第2空間近傍において第2ピンに接続できる。第1ピン及び第2ピンの夫々は、ケースの外部に延びており、信号処理回路に容易に接続できる。従って、本発明の電流センサは、第1巻線の端部及び第2巻線の端部の夫々を長く延ばすことなく、信号処理回路に接続可能である。
本発明の実施の形態による電流センサを含む電流検出装置を示すブロック図である。電流センサの第1コア部材及び第2コア部材を模式的な斜視図で描画している。外部導体の一部を破線で描画している。 図1の電流センサの第1コア部材及び第2コア部材を示す斜視図である。外部導体の一部を破線で描画している。第1コア部材において、第1シールドを描画せず、第1磁気コアの隠れた輪郭を1点鎖線で描画している。第2コア部材において、第2シールドを描画せず、第2磁気コアの隠れた輪郭を1点鎖線で描画している。 図1の電流センサ全体を示す斜視図である。外部導体の一部を破線で描画している。 図3の電流センサを示す上面図である。 図3の電流センサを示す分解斜視図である。 図4の電流センサをVI−VI線に沿って示す断面図である。 図6の電流センサの第2ピンの第1変形例を示す側面図である。蓋の一部の輪郭及びスペーサの一部の輪郭を破線で描画している。 図6の電流センサの第2ピンの第2変形例を示す側面図である。蓋の一部の輪郭及びスペーサの一部の輪郭を破線で描画している。 図6の電流センサの第2ピンの第3変形例を示す側面図である。蓋の一部の輪郭及びスペーサの一部の輪郭を破線で描画している。
図1を参照すると、本発明の実施の形態による電流センサ20は、例えば電流検出装置10の部品として使用される。電流検出装置10は、電力線である外部導体80からの地絡や漏電(以下、纏めて「漏電」という。)を検出するための装置である。電流検出装置10の検出結果は、例えば、遮断器(図示せず)に通知される。遮断器は、漏電の通知を受けたとき、外部導体80の通電を停止する。
本実施の形態において、2つの外部導体80には、位相が180°ずれた交流(電流)CAが流れている。従って、漏電が生じていない通常時において、2つの外部導体80を流れる電流CAのベクトル和はゼロである。一方、漏電が生じた漏電時においては、一方の外部導体80から、直流成分及び交流成分を含む漏電電流CLが外部に漏れる。この結果、2つの外部導体80を流れる電流CAのベクトル和は、ゼロにならず、漏電電流CLに対応して変動する。換言すれば、漏電時には、外部導体80に、直流成分及び交流成分を含む漏電電流CLが流れる。電流検出装置10は、この漏電電流CLを検出するための装置である。
以下、電流検出装置10の構造及び機能について説明する。
電流検出装置10は、電流センサ20に加えて信号処理回路70を備えている。電流センサ20は、第1磁気コア42及び第1巻線46を含む第1コア部材40と、第2磁気コア52及び第2巻線56を含む第2コア部材50とを備えている。信号処理回路70は、励磁/検出部72と、LPF(ローパスフィルタ)74と、第1判定部76と、第2判定部78とを備えている。
第1磁気コア42及び第2磁気コア52の夫々は、磁性材料から形成されている。例えば、第1磁気コア42及び第2磁気コア52の夫々は、パーマロイコア、ナノ結晶コア、アモルファスコア等の軟磁性材料から作製された圧粉磁芯であってもよいし、巻きコアや積層コアであってもよい。
本実施の形態において、第1磁気コア42及び第2磁気コア52の夫々は、外部導体80から漏電電流CLを検出するための部材である。第1磁気コア42及び第2磁気コア52の夫々は、トロイダル形状を有しており、外部導体80は、電流検出装置10の使用時に、第1磁気コア42の中心孔及び第2磁気コア52の中心孔を通過している。但し、本発明は、これに限られず、第1磁気コア42及び第2磁気コア52の夫々は、外部導体80が延びる方向と直交する平面において外部導体80を囲むように配置可能である限り、様々な形状に形成可能である。
第1巻線46及び第2巻線56の夫々は、例えば絶縁体によって被覆された導電線である。第1巻線46は、第1磁気コア42の周りにトロイダル状に巻回されている。第2巻線56は、第2磁気コア52の周りにトロイダル状に巻回されている。第1巻線46は、2つの第1端部(端部)468を有している。端部468の夫々は、第1巻線46のうちの第1磁気コア42に巻回された部位から引き出されて、励磁/検出部72に接続されている。第2巻線56は、2つの第2端部(端部)568を有している。端部568の夫々は、第2巻線56のうちの第2磁気コア52に巻回された部位から引き出されて、第2判定部78に接続されている。
第1磁気コア42、第1巻線46、励磁/検出部72及びローパスフィルタ74は、フラックスゲート型の第1センサを構成している。第1センサは、漏電電流CLの直流成分を検出すると共に、漏電電流CLの交流成分のうちの低周波を主として検出して、第1判定部76に出力する。
より具体的には、励磁/検出部72は、ローパスフィルタ74に接続されている。ローパスフィルタ74は、第1判定部76に接続されている。励磁/検出部72は、第1磁気コア42を励磁させ、漏電電流CLの直流成分及び交流成分を含む第1検出信号SD1を検出して、ローパスフィルタ74に出力する。ローパスフィルタ74は、第1検出信号SD1の第1所定周波数(例えば、60Hz)以上の高周波成分をカットする。一方、ローパスフィルタ74は、第1検出信号SD1の直流成分及び第1所定周波数以下の交流成分を殆ど減衰させずに通過させ、第1出力信号SO1として第1判定部76に出力する。第1判定部76は、第1出力信号SO1を使用して、漏電が生じているか否かを判定する。
第2磁気コア52及び第2巻線56は、零相変流器である第2センサを構成している。第2センサは、漏電電流CLの交流成分のうちの高周波を主として検出して、第2判定部78に出力する。
より具体的には、外部導体80に漏電電流CLが流れると、第2巻線56に第2検出信号SD2が流れる。第2検出信号SD2は、第2出力信号SO2として、第2判定部78に出力される。第2巻線56に生じる第2検出信号SD2は、漏電電流CLの交流成分の周波数が低くなると減衰する。従って、第2センサは、実質的には、漏電電流CLの交流成分のうち第2所定周波数(例えば、50Hz)以上の成分のみを検出できる。第2判定部78は、第2出力信号SO2を使用して、漏電が生じているか否かを判定する。
第1判定部76及び第2判定部78の夫々は、例えば、遮断器(図示せず)に判定結果を通知する。この結果、第1判定部76及び第2判定部78のうちの少なくとも一方が漏電が生じていると判定したときに、外部導体80の通電が停止される。
上述のように第1判定部76及び第2判定部78によって漏電の有無を判定する場合、所定範囲の交流成分が、第1出力信号SO1及び第2出力信号SO2の双方に出力されることが好ましい。換言すれば、第1所定周波数が第2所定周波数よりも大きいことが好ましい。本実施の形態においては、第2磁気コア52の厚さを第1磁気コア42の厚さよりも小さくすることで、この条件を満たしつつ電流センサ20を小型化できる。
以下、電流センサ20の構造及び機能について、より具体的に説明する。
図2及び図5を参照すると、本実施の形態において、電流センサ20の第1コア部材40は、第1磁気コア42及び第1巻線46に加えて、樹脂等の絶縁体からなる第1コアケース44と、アルミニウムなどの電磁シールド材料からなる第1シールド48を備えている。電流センサ20の第2コア部材50は、第2磁気コア52及び第2巻線56に加えて、樹脂等の絶縁体からなる第2コアケース54、アルミニウムなどの電磁シールド材料からなる第2シールド58を備えている。
図2を参照すると、第1コアケース44は、第1磁気コア42に対応したトロイダル形状を有しており、第2コアケース54は、第2磁気コア52に対応したトロイダル形状を有している。第1磁気コア42は、第1コアケース44の内部に収容されており、これにより絶縁されている。同様に、第2磁気コア52は、第2コアケース54の内部に収容されており、これにより絶縁されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1コアケース44は、第1磁気コア42を収容可能であり、且つ、外部導体80を通過させるための中心孔を有している限り、どのような形状を有していてもよい。同様に、第2コアケース54は、第2磁気コア52を収容可能であり、且つ、外部導体80を通過させるための中心孔を有している限り、どのような形状を有していてもよい。また、第1コアケース44及び第2コアケース54は、必要に応じて設ければよい。
第1巻線46は、第1磁気コア42を収容した第1コアケース44の周りにトロイダル状に巻回されている。第2巻線56は、第2磁気コア52を収容した第2コアケース54の周りにトロイダル状に巻回されている。即ち、本実施の形態において、第1巻線46は、第1コアケース44を介して第1磁気コア42に間接的に巻回されており、第2巻線56は、第2コアケース54を介して第2磁気コア52に間接的に巻回されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1磁気コア42と第1巻線46との間を絶縁する必要がない場合、第1巻線46は、第1磁気コア42に直接的に巻回されていてもよい。同様に、第2磁気コア52と第2巻線56との間を絶縁する必要がない場合、第2巻線56は、第2磁気コア52に直接的に巻回されていてもよい。
図5を図2と併せて参照すると、第1シールド48は、第1巻線46を覆うようにして取り付けられており、第1巻線46の端部468は、第1シールド48の外部に引き出されている。第2シールド58は、第2巻線56を覆うようにして取り付けられており、第2巻線56の端部568は、第2シールド58の外部に引き出されている。
本実施の形態の第1磁気コア42及び第2磁気コア52は、微弱な漏電電流CL(図1参照)を検出するためのものであり、外部磁界の影響を受けやすい。本実施の形態において、第1シールド48は、全体としてトロイダル形状を有しており、第1巻線46の殆どを覆っている。同様に、第2シールド58は、全体としてトロイダル形状を有しており、第2巻線56の殆どを覆っている。第1シールド48及び第2シールド58を上述のように取り付けることで、第1磁気コア42及び第2磁気コア52を電磁シールドして外部磁界の影響を防止できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1シールド48及び第2シールド58の夫々は、必要に応じて設ければよい。また、第1シールド48及び第2シールド58は、夫々、第1巻線46及び第2巻線56を部分的に覆っていてもよい。
第1シールド48の材料は、第2シールド58の材料と異なっていてもよい。例えば、第1シールド48は、磁気シールド機能に優れたパーマロイから形成して、外部磁界の影響を受けやすい低周波検出用の第1磁気コア42を、より確実に磁気シールドしてもよい。一方、高周波検出用の第2磁気コア52は、第1磁気コア42と比較して外部磁界の影響を受け難い。従って、第2磁気コア52用の第2シールド58は、珪素鋼板等の比較的安価な材料から形成してもよい。
図3から図5までを参照すると、電流センサ20は、第1コア部材40及び第2コア部材50に加えて、ケース30と、スペーサ32と、蓋34と、2つの第1ピン62と、2つの第2ピン64とを備えている。ケース30、スペーサ32及び蓋34の夫々は、樹脂等の絶縁体からなる。第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、被覆導線などの導電体からなる。
図5に示されるように、ケース30は、底のある箱である。詳しくは、ケース30は、収容部302を有している。収容部302は、上下方向(Z方向)における下端に底を有し且つ上方に開口した空間である。図4及び図5を参照すると、本実施の形態によるケース30は、上下方向と直交する水平面(XY平面)において、円形の部位と矩形の部位とを組み合わせた形状を有している。円形の部位の中心部には、通過孔308が形成されている。通過孔308は、水平面において円形状を有しており、ケース30を上下方向に貫通している。
図5に示されるように、スペーサ32は、水平面(XY平面)上を延びる平板である。詳しくは、スペーサ32は、第1面326と、第2面328とを有している。第1面326及び第2面328の夫々は、水平面上を延びる平面である。スペーサ32は、水平面において、ケース30の収容部302に対応した形状を有している。スペーサ32は、2つの第1保持部322と、2つの第2保持部324とを有している。本実施の形態において、第1保持部322及び第2保持部324の夫々は、スペーサ32に形成された孔である。
蓋34は、水平面(XY平面)上を延びる平板である。蓋34は、水平面において、ケース30の収容部302に対応した形状を有している。蓋34には、2つの第1孔(第1保持部)342と、2つの第2孔(第2保持部)344とが形成されている。第1孔342及び第2孔344の夫々は、蓋34を上下方向(Z方向)に貫通している。第1孔342は、水平面において、第1保持部322と同じ位置に設けられている。第2孔344は、水平面において、第2保持部324と同じ位置に設けられている。
第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、容易に曲がらない程度の高い剛性を有するピンであり、直線状に延びている。第1ピン62の夫々は、第1接続部622と、第1下端部(下端部)628とを有している。第2ピン64の夫々は、第2接続部642と、第2下端部(下端部)648とを有している。本実施の形態において、第1ピン62の水平面(XY平面)におけるサイズは、蓋34の第1孔342の水平面における最小サイズよりも僅かに大きく、且つ、スペーサ32の第1保持部322の水平面における最小サイズよりも僅かに大きい。同様に、第2ピン64の水平面におけるサイズは、蓋34の第2孔344の水平面における最小サイズよりも僅かに大きく、且つ、スペーサ32の第2保持部324の水平面における最小サイズよりも僅かに大きい。
本実施の形態の電流センサ20は、以下のように組み立てられている。
図2を参照すると、まず、第1磁気コア42を第1コアケース44の内部に収容し、第2磁気コア52を第2コアケース54の内部に収容する。次に、第1巻線46を第1コアケース44の周囲に巻回し、第2巻線56を第2コアケース54の周囲に巻回する。図2及び図5を参照すると、次に、第1巻線46を覆うようにして第1シールド48を取り付け、絶縁テープ等の固定部材(図示せず)を使用して固定する。このとき、第1巻線46の端部468を第1シールド48の外部に引き出す。同様に、第2巻線56を覆うようにして第2シールド58を取り付け、固定部材を使用して固定する。このとき、第2巻線56の端部568を第2シールド58の外部に引き出す。図5を参照すると、次に、第1シールド48を、接着剤等によってスペーサ32の第1面326に固定する。同様に、第2磁気コア52を、接着剤等によってスペーサ32の第2面328に固定する。
上述の組立工程により、スペーサ32、第1コア部材40及び第2コア部材50が組み合わせられる。
図5及び図6を参照すると、次に、第1ピン62を、蓋34の第1孔342に夫々圧入して第1孔342を通過させ、更に、スペーサ32の第1保持部322に夫々圧入して第1保持部322を通過させる。同様に、第2ピン64を、蓋34の第2孔344に夫々圧入して第2孔344を通過させ、更に、スペーサ32の第2保持部324に夫々圧入する。この状態で、第2シールド58を、接着剤等によって蓋34の下面(−Z側の面)に固定する。このとき、第1ピン62の夫々において、第1接続部622は、蓋34から上方に突出しており、下端部628は、スペーサ32から下方に突出している。また、第2ピン64の夫々において、第2接続部642は、蓋34から上方に突出しており、下端部648は、スペーサ32と蓋34との間を延びている。
次に、第1巻線46の2つの端部468を、2つの第1ピン62の下端部628に夫々絡げて半田付け等によって固定する。同様に、第2巻線56の2つの端部568を、2つの第2ピン64の下端部648に夫々絡げて半田付け等によって固定する。次に、以上のように組み合わされたスペーサ32、蓋34、第1コア部材40及び第2コア部材50を、ケース30の内部に挿入する。この結果、蓋34は、ケース30の上端部(+Z側の端部)に位置する。
上述の組立工程により、電流センサ20が組み立てられる。
図6を参照すると、以上のように組み立てられた電流センサ20において、スペーサ32は、ケース30の収容部302に収容されており、これにより、ケース30の収容部302を、第1空間382と、第2空間384とに分割している。第1空間382は、スペーサ32の下方に位置しており、第2空間384は、スペーサ32の上方に位置している。換言すれば、ケース30には、Z方向(上下方向)においてスペーサ32の下方に位置する第1空間382と、スペーサ32の上方に位置する第2空間384とが形成されている。
第1コア部材40は、その全体が第1空間382に収容されている。即ち、第1磁気コア42、第1コアケース44、第1巻線46及び第1シールド48は、第1空間382に収容されている。第1磁気コア42に巻回された第1巻線46の2つの端部468は、第1磁気コア42を収容する第1空間382において、2つの第1ピン62の下端部628に夫々接続されている。従って、端部468を長く延ばすことなく、第1ピン62に接続可能である。
本実施の形態において、第2コア部材50は、その全体が第2空間384に収容されている。即ち、第2磁気コア52、第2コアケース54、第2巻線56及び第2シールド58は、第2空間384に収容されている。第2磁気コア52に巻回された第2巻線56の2つの端部568は、第2磁気コア52を収容する第2空間384において、2つの第2ピン64の下端部648に夫々接続されている。従って、端部568を長く延ばすことなく、第2ピン64に接続可能である。
図3及び図6を参照すると、第1ピン62は、スペーサ32及び蓋34に保持されており、且つ、第1空間382とケース30の外部との間を延びている。同様に、第2ピン64は、スペーサ32及び蓋34に保持されており、且つ、第2空間384とケース30の外部との間を延びている。この配置により、第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、蓋34を通過してケース30の外部に突出している。第1ピン62の第1接続部622及び第2ピン64の第2接続部642の夫々は、ケース30の外部に延びており、信号処理回路70(図1参照)に容易に接続できる。従って、電流センサ20は、第1巻線46の端部468及び第2巻線56の端部568の夫々を長く延ばすことなく、信号処理回路70に接続可能である。
上述したように、本実施の形態によれば、第1巻線46の端部468及び第2巻線56の端部568の夫々を長く延ばす必要がない。従って、端部468及び端部568の断線及び短絡を効果的に防止できる。
本実施の形態の電流センサ20は、既に述べた変形例に加えて、以下に説明するように、更に様々に変形可能である。
図5を参照すると、本実施の形態による第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、円柱形状を有している。但し、本発明は、これに限られない。第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、容易に曲がらない程度の高い剛性を有する限り、角柱形状や板形状等の様々な形状に形成できる。
図3を参照すると、本実施の形態において、2つの第1ピン62は、横方向(Y方向)において隣り合っており、2つの第2ピン64は、横方向において隣り合っている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、第1ピン62及び第2ピン64は、横方向において交互に並んでいてもよい。
図5及び図6を参照すると、本実施の形態において、第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、スペーサ32及び蓋34の双方に保持されている。但し、第1ピン62及び第2ピン64の夫々は、スペーサ32のみに保持されていてもよい。この場合、蓋34の第1孔342の水平面(XY平面)におけるサイズは、第1ピン62の水平面におけるサイズよりも大きくてもよい。また、蓋34の第2孔344の水平面におけるサイズは、第2ピン64の水平面におけるサイズよりも大きくてもよい。
図6を参照すると、第1ピン62の夫々は、スペーサ32のみに保持されていてもよい。第2ピン64の夫々は、蓋34のみに保持されていてもよいし、ケース30に保持されていてもよい。スペーサ32は、第1コア部材40及び第2コア部材50を固定でき、且つ、第1ピン62を保持できる限り、どのような形状及びサイズを有していてもよい。また、蓋34の形状及びサイズは、本実施の形態に限られない。例えば、蓋34は、ケース30の収容部302を部分的に覆っていてもよい。更に、電流センサ20は、蓋34を備えていなくてもよい。図3及び図5を参照すると、ケース30は、通過孔308が設けられており、且つ、第1コア部材40及び第2コア部材50を固定したスペーサ32を収容できる限り、どのような形状及びサイズを有していてもよい。
電流センサ20は、防水加工を施してもよい。この場合、第2空間384に樹脂等の封止剤を注入してもよいし、蓋34とケース30との間の隙間を接着剤等によって封止してもよい。更に、蓋34を設けることなく、第2空間384に樹脂等の封止剤を注入して、第2コア部材50全体を封止剤の中に埋設してもよい。第2空間384に樹脂等の封止剤を注入する場合、第2コア部材50の厚さ(Z方向におけるサイズ)を第1コア部材40よりも薄くすることで、封止剤の注入量を削減できる。
以下、第2ピン64の3つの具体的な変形例について説明する。但し、本発明は、これに限られず、第2ピン64は、更に様々に変形可能である。また、第1ピン62も、様々に変形可能である。
図7を参照すると、第1変形例による第2ピン64Aの夫々は、蓋34の第2孔344のみによって保持されている。第2ピン64Aの夫々は、第2下端部(下端部)648Aを有している。第2ピン64Aの夫々は、上述した実施の形態と同様に、第2空間384とケース30の外部との間を延びている。但し、第2ピン64Aのいずれの部位も、第2空間384の内部に位置していない。第2巻線56の端部568は、蓋34に形成された孔(図示せず)を通過してケース30の外部まで延びている。端部568は、ケース30の外部において第2ピン64の下端部648Aに接続されている。
第1変形例によっても、端部568を長く延ばすことなく、第2ピン64Aに接続可能である。特に、第2コア部材50(図6参照)は、蓋34の真下に位置する第2空間384の内部に収容されているため、端部568は、長く延ばすことなくケース30の外部に引き出し易い。また、第2コア部材50の厚さ(Z方向におけるサイズ)を薄くすることで、端部568を更に短くしてケース30の外部に容易に引き出せる。第1変形例から理解されるように、第2コア部材50が、第2巻線56の端部568が第2空間384において第2ピン64Aに接続可能となるようにして延びている限り、端部568は、実際に第2空間384において第2ピン64Aに接続されていなくてもよい。
図8を参照すると、第2変形例による第2ピン64Bの夫々は、蓋34の第2孔344のみによって保持されている。第2ピン64Bの夫々は、第2下端部(下端部)648Bを有している。下端部648Bは、スペーサ32の上方に位置しており、上下方向(Z方向)と直交する方向に延びるように折れ曲がっている。第2巻線56の端部568は、第2ピン64Bの下端部648Bに接続されている。本変形例によれば、下端部648Bは、上下方向と直交する方向に延びており、これにより第2ピン64Bは、L字形状を有している。但し、下端部648Bは、上下方向と交差する方向に延びるように折れ曲がっていてもよい。
図9を参照すると、第3変形例による第2ピン64Cの夫々は、蓋34の第2孔344のみによって保持されている。第2ピン64Cの夫々は、第2下端部(下端部)648Cを有している。下端部648Cは、スペーサ32の上方に位置している。第2巻線56の端部568は、第2ピン64Cの下端部648Cに接続されている。
10 電流検出装置
20 電流センサ
30 ケース
302 収容部
308 通過孔
32 スペーサ
322 第1保持部
324 第2保持部
326 第1面
328 第2面
34 蓋
342 第1孔(第1保持部)
344 第2孔(第2保持部)
382 第1空間
384 第2空間
40 第1コア部材
42 第1磁気コア
44 第1コアケース
46 第1巻線
468 第1端部(端部)
48 第1シールド
50 第2コア部材
52 第2磁気コア
54 第2コアケース
56 第2巻線
568 第2端部(端部)
58 第2シールド
62 第1ピン
622 第1接続部
628 第1下端部(下端部)
64,64A,64B,64C 第2ピン
642 第2接続部
648,648A,648B,648C 第2下端部(下端部)
70 信号処理回路
72 励磁/検出部
74 LPF(ローパスフィルタ)
76 第1判定部
78 第2判定部
80 外部導体
CA 交流(電流)
CL 漏電電流
SD1 第1検出信号
SD2 第2検出信号
SO1 第1出力信号
SO2 第2出力信号

Claims (6)

  1. 第1磁気コアと第2磁気コアとを備えた電流センサであって、
    前記電流センサは、前記第1磁気コア及び前記第2磁気コアに加えて、ケースと、スペーサと、第1巻線と、第2巻線と、第1ピンと、第2ピンとを備えており、
    前記スペーサは、前記ケースの内部に収容されており、
    前記ケースには、上下方向において前記スペーサの下方に位置する第1空間と、前記スペーサの上方に位置する第2空間とが形成されており、
    前記第1磁気コアは、前記第1空間に収容されており、
    前記第2磁気コアは、前記第2空間に収容されており、
    前記第1ピンは、前記スペーサに保持されており、且つ、前記第1空間と前記ケースの外部との間を延びており、
    前記第1巻線は、前記第1磁気コアに巻回されており、
    前記第1巻線の端部は、前記第1空間において前記第1ピンに接続されており、
    前記第2ピンは、前記第2空間と前記ケースの外部との間を延びており、
    前記第2巻線は、前記第2磁気コアに巻回されており、
    前記第2巻線の端部は、前記第2ピンに接続されている
    電流センサ。
  2. 請求項1記載の電流センサであって、
    前記第2巻線の前記端部は、前記第2空間において前記第2ピンに接続されている
    電流センサ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の電流センサであって、
    前記電流センサは、蓋を備えており、
    前記蓋は、前記ケースの上端部に取り付けられており、
    前記第1ピン及び前記第2ピンの夫々は、前記蓋を通過して前記ケースの外部に突出している
    電流センサ。
  4. 請求項3記載の電流センサであって、
    前記第2ピンは、前記蓋に保持されている
    電流センサ。
  5. 請求項4記載の電流センサであって、
    前記第2ピンの下端部は、前記上下方向と交差する方向に延びるように折れ曲がっており、
    前記第2巻線の前記端部は、前記第2ピンの前記下端部に接続されている
    電流センサ。
  6. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電流センサであって、
    前記第2ピンは、前記スペーサに保持されている
    電流センサ。
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