JP2018179272A - Supporting structure of retaining plate in automatic transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造に関する。 The present invention relates to a support structure of a retaining plate in an automatic transmission.
車両用の自動変速機では、駆動源から入力される回転駆動力の伝達経路上に、複数の摩擦板を有する摩擦締結装置(クラッチとブレーキ)が設けられている(例えば、特許文献1)。 In an automatic transmission for a vehicle, a friction engagement device (clutch and brake) having a plurality of friction plates is provided on a transmission path of a rotational drive force input from a drive source (for example, Patent Document 1).
図4に示すように、この種の摩擦締結装置であるブレーキ4は、回転軸X方向で交互に配置された内径側摩擦板41および外径側摩擦板42と、変速機ケース10内で回転軸X方向に移動可能に設けられたピストン43と、を有している。
As shown in FIG. 4, the
内径側摩擦板41は、遊星歯車機構5のリングギヤ51の外周にスプライン嵌合しており、内径側摩擦板41は、リングギヤ51との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
外径側摩擦板42は、変速機ケース10の内周にスプライン嵌合しており、外径側摩擦板42は、変速機ケース10との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
The radially
The radially
変速機ケース10の内周には、スナップリング48で位置決めされたリテーニングプレート45がスプライン嵌合しており、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42は、ピストン43から離れる方向側の移動範囲が規定されている。
そのため、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42は、ピストン43が回転軸X方向に変位すると、ピストン43とリテーニングプレート45との間に挟み込まれて、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42との回転軸X回りの相対回転が、ピストン43の押圧力に応じて規制される。
そして、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42との回転軸X回りの相対回転が完全に規制されると、内径側摩擦板41がスプライン嵌合したリングギヤ51の回転が規制される。
A
Therefore, when the
When the relative rotation of the
ここで、リテーニングプレート45には、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42とを介して、ピストン43の押圧力が作用する。
しかし、リテーニングプレート45を位置決めするスナップリング48は、リテーニングプレート45の外径側に係止されているので、リテーニングプレート45の内径側は、外径側よりも、ピストン43から離れる方向に大きく変位できるようになっている。
Here, the pressing force of the
However, since the snap ring 48 for positioning the
そのため、図4に示すようにリテーニングプレート45のピストン43とは反対側に、他の回転体(図4では、クラッチドラム37の周壁部38)が位置していると、回転軸X方向に変位したリテーニングプレート45の内径側が他の回転体と干渉する虞がある。
Therefore, as shown in FIG. 4, when the other rotating body (in FIG. 4, the
そうすると、他の回転体の回転が、リテーニングプレート45により阻害されてしまう。そのため、従来の自動変速機では、リテーニングプレートと回転体との間に、変位したリテーニングプレートとの干渉を避けるための隙間C1が確保されており、自動変速機の回転軸方向の長さが、隙間C1を設ける分だけ長くなっていた。
Then, the rotation of the other rotating body is blocked by the
そこで、自動変速機の回転軸方向の長さを、より短くできるようにすることが求められている。 Therefore, it is required to be able to further shorten the length of the automatic transmission in the rotation shaft direction.
本発明は、
変速機ケース内に設けた摩擦締結装置が、
複数の摩擦板を回転軸方向に押圧するピストンと、
前記回転軸方向における前記摩擦板の前記ピストンとは反対側に設けられて、前記ピストンの押圧力が、前記複数の摩擦板を介して作用するリテーニングプレートと、を有しており、
前記回転軸方向における前記リテーニングプレートの前記ピストンとは反対側で、前記回転軸回りに回転可能な回転体が、前記リテーニングプレートと対向配置された自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造であって、
前記回転体における前記リテーニングプレートとの対向部と、前記リテーニングプレートとの間にワッシャを介在させた構成とした。
The present invention
The friction fastening device provided in the transmission case is
A piston that presses a plurality of friction plates in the rotational axis direction;
And a retaining plate which is provided on the side of the friction plate opposite to the piston in the rotational axis direction, and the pressing force of the piston acts through the plurality of friction plates.
In a supporting structure of a retaining plate in an automatic transmission, wherein a rotating body rotatable around the rotating shaft is disposed on the side opposite to the piston of the retaining plate in the rotating shaft direction. There,
A washer is interposed between the portion of the rotating body facing the retaining plate and the retaining plate.
本発明によれば、リテーニングプレートのピストンから離れる方向への変位が、リテーニングプレートと回転体との間に設けられたワッシャにより規制される。
ワッシャは、回転体との相対回転が許容されているので、ピストンの押圧力で押されたリテーニングプレートがワッシャに圧接しても、回転体の回転が阻害されない。
よって、リテーニングプレートを位置決めするスナップリングを省略できるので、スナップリングを省略した分だけ、自動変速機の回転軸方向の長さを短くできる。
According to the present invention, the displacement of the retaining plate in the direction away from the piston is restricted by the washer provided between the retaining plate and the rotating body.
Since the washer is allowed to rotate relative to the rotating body, the rotation of the rotating body is not impeded even if the retaining plate pressed by the pressure of the piston presses against the washer.
Accordingly, since the snap ring for positioning the retaining plate can be omitted, the length of the automatic transmission in the rotational axis direction can be shortened by the omission of the snap ring.
以下、本発明の実施形態を、リテーニングプレート45の支持構造1を採用した自動変速機を例に挙げて説明する。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described by taking an automatic transmission adopting the
図1は、リテーニングプレート45の支持構造1を説明する図である。
図1の(a)は、車両用の自動変速機が備える摩擦締結装置(クラッチ3、ブレーキ4)周りの断面図である。図1の(b)は、図1の(a)におけるA領域の拡大図である。
図2は、リテーニングプレート45の支持構造1を説明する図であり、図1の(a)におけるB−B断面を模式的に示した図である。
なお、図2では、ワッシャ7の一部を切り欠いて、クラッチドラム37の周壁部38に設けた凹部383(底壁部383b)を示している。さらに、周壁部38の内周にスプライン嵌合した外径側摩擦板32を仮想線で示している。
FIG. 1 is a view for explaining the
FIG. 1A is a cross-sectional view around a friction engagement device (
FIG. 2 is a view for explaining the
In FIG. 2, a part of the
図1に示すように、自動変速機の変速機ケース10の内部では、図示しない駆動源から入力される回転駆動力の伝達経路上に、複数の摩擦締結装置(例えば、クラッチ3、ブレーキ4)が設けられている。
As shown in FIG. 1, in the
[ブレーキ4]
ブレーキ4は、内径側摩擦板41と、外径側摩擦板42と、ピストン43と、を有している。
[Brake 4]
The
内径側摩擦板41は、遊星歯車機構5のリングギヤ51の外周にスプライン嵌合して設けられている。
内径側摩擦板41の各々は、回転軸X回りの周方向におけるリングギヤ51との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
The radially
Each of the radially
外径側摩擦板42は、変速機ケース10の内周にスプライン嵌合して設けられている。
外径側摩擦板42の各々は、回転軸X回りの周方向における変速機ケース10との相対回転が規制された状態で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
The outer diameter
Each of the outer diameter
変速機ケース10の内周には、ディッシュプレート44とリテーニングプレート45とがスプライン嵌合しており、これらディッシュプレート44とリテーニングプレート45との間で、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42が交互に配置されている。
回転軸X方向から見て、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42は、内径側摩擦板41の外径側と外径側摩擦板42の内径側とが重なるように設けられている。
The
The inner diameter
内径側摩擦板41と外径側摩擦板42から見て、ディッシュプレート44が位置する回転軸X方向の一方側には、ピストン43の押圧部431が位置している。
ピストン43は、変速機ケースに設けた凹部101内で、回転軸X方向に移動可能に設けられている。
ピストン43の外径側には、遊星歯車機構5側に突出する押圧部431が設けられている。この押圧部431は、回転軸Xに対して平行な仮想線Lnに沿って延びており、押圧部431は、先端側に向かうにつれて径方向の厚みが薄くなる先細り形状を成している。
The
The
On the outer diameter side of the
押圧部431の径方向の中心を通る仮想線Lnは、前記した内径側摩擦板41の外径側と外径側摩擦板42の内径側とが重なる領域と交差している。
押圧部431の先端は、仮想線Ln方向から、ディッシュプレート44の内径側に当接している。
An imaginary line Ln passing through the center of the
The tip end of the
変速機ケース10の凹部101では、ピストン43のリング状の基部432と、変速機ケース10側の側壁102との間に、油室S1が形成されている。
この油室S1には、図示しない油路を介して、ピストン43の作動油圧が供給されるようになっている。
この油室S1に作動油圧が供給されると、作動油圧で押されたピストン43が、側壁102から離れる方向(図1の(a)における右方向)に移動して、ディッシュプレート44をリテーニングプレート45側に押圧するようになっている。
In the
The hydraulic pressure of the
When the hydraulic pressure is supplied to the oil chamber S1, the
前記したように、ピストン43の押圧部431が位置する仮想線Lnは、内径側摩擦板41の外径側と外径側摩擦板42の内径側とが重なる領域と交差している。
そして、これら内径側摩擦板41と外径側摩擦板42は、回転軸X方向に変位可能となっている。
さらに、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42から見て、ピストン43とは反対側に位置しているリテーニングプレート45は、後記するワッシャ7によりピストン43から離れる方向(図中、右方向)の移動が規制されるようになっている。
As described above, the imaginary line Ln at which the
The radially
Furthermore, in view of the
そのため、ピストン43の押圧部431が、ディッシュプレート44をリテーニングプレート45側に押圧すると、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42が、ディッシュプレート44とリテーニングプレート45との間で把持される。
そして、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42との回転軸X回りの相対回転が、ピストン43から作用する押圧力に応じて規制される。
Therefore, when the
Then, the relative rotation of the
そして、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42との相対回転が完全に規制されると、外径側摩擦板42は変速機ケース10の内周にスプライン嵌合しており、内径側摩擦板41は遊星歯車機構5のリングギヤ51の外周にスプライン嵌合しているので、リングギヤ51の回転軸X回りの回転が阻止される。
Then, when relative rotation between the
なお、ピストン43の押圧力は、ディッシュプレート44と、内径側摩擦板41と、外径側摩擦板42と、における仮想線Lnに位置する領域を通って、リテーニングプレート45に作用する。
The pressing force of the
[クラッチ3]
変速機ケース10内では、遊星歯車機構5に隣接する位置に、クラッチ3が設けられており、このクラッチ3は、遊星歯車機構5から見て、ピストン43とは反対側(回転軸X方向における他方側)に設けられている。
[Clutch 3]
In the
クラッチ3は、内径側摩擦板31と、外径側摩擦板32と、ピストン33と、を有している。
The
内径側摩擦板31は、クラッチハブ30の外周にスプライン嵌合して設けられており、このクラッチハブ30は、遊星歯車機構5のキャリア52に一体回転可能に連結されている。
外径側摩擦板32は、クラッチドラム37の周壁部38の内周にスプライン嵌合して設けられている。
クラッチドラム37は、円筒状の周壁部38と、周壁部38の回転軸方向の一端から内径側に延びる底壁部39と、を有している。断面視においてクラッチドラム37は、有底円筒形状を成しており、このクラッチドラム37は、開口を遊星歯車機構5側に向けて設けられている。
The radially
The outer diameter
The
図2に示すように、回転軸X方向から見て周壁部38は、外径側に位置するスプライン山部381と、内径側に位置するスプライン谷部382とを、回転軸X周りの周方向に交互に連ねて形成されており、周壁部38の内周と外周には、回転軸Xの軸方向に沿ってスプラインが形成されている。
As shown in FIG. 2, the
図1に示すように、周壁部38の内周には、ディッシュプレート34とリテーニングプレート35とがスプライン嵌合しており、これらディッシュプレート34とリテーニングプレート35との間で、内径側摩擦板31と外径側摩擦板32が交互に配置されている。
As shown in FIG. 1, the dish plate 34 and the retaining
さらに、周壁部38の内周には、リテーニングプレート35のディッシュプレート34から離れる方向への変位を規制するスナップリング36が設けられている。
スナップリング36は、周壁部38の先端38a(図1の(b)参照)から底壁部39側にオフセットした位置に設けられている。
Furthermore, on the inner periphery of the
The
回転軸Xの軸方向において周壁部38の先端38aは、ブレーキ4のリテーニングプレート45との間に隙間Cをあけて、リテーニングプレート45に対向している。
この周壁部38の先端38aには、リテーニングプレート45から離れる方向(図中、右方向)に窪んだ凹部383が、内径側に設けられている。
The
A
この凹部383は、リテーニングプレート45側(ブレーキ4側)と内径側(回転軸X側)とに開口しており、回転軸X方向から見て凹部383は、リング状を成している。
回転軸X方向から見て、凹部383の外周383aは、回転軸Xを所定間隔で囲む円弧状を成しており、回転軸X方向における凹部383の底壁383bは、回転軸Xに直交する平坦面となっている。
The
When viewed from the rotation axis X direction, the
この凹部383には、リング状のワッシャ7が、回転軸X方向から内嵌しており、周壁部38の先端38a側では、凹部383の外径側が、ワッシャ7の外周71を支持する環状壁381aを構成している。
A ring-shaped
ワッシャ7は、リング状の平ワッシャであり、ワッシャ7は、周壁部38の環状壁381aの内側に圧入されて、凹部383に設けられている。
この状態においてワッシャ7は、回転軸X方向における一方側の端面7aと他方側の端面7bが、回転軸Xに直交する向きで設けられている。
ワッシャ7は、回転軸X方向に所定の厚み(長さL1)を有しており、この長さL1は、回転軸X方向の環状壁381aの高さ(長さL2)よりも大きい長さに設定されている(L1>L2)。
The
In this state, the
The
そのため、ワッシャ7の他方側の端面7bは、周壁部38の先端38aから、リテーニングプレート45に所定長さL3だけ突出している(L3=L1−L2)。
ワッシャ7は、ピストン43の押圧部431(図1の(a)参照)の径方向の中心を通る仮想線Lnと交差する位置に設けられている。この仮想線Lnは、ピストン43の押圧力の作用方向に沿うと共に、回転軸Xに対して平行な直線である。
Therefore, the
The
ワッシャ7の外周71は、仮想線Lnよりも外径側に位置しており、ワッシャ7は、仮想線Lnを内径側から外径側に横切る径方向の幅W1を有している。
ワッシャ7におけるピストン43側の端面7bは、回転軸Xに直交する平坦面となっており、この端面7bには、ピストン43の押圧力で押されたリテーニングプレート45が、回転軸X方向から当接するようになっている。
The
The
本実施形態では、ピストン43の押圧力が作用するリテーニングプレート45の支持構造1が、クラッチドラム37の周壁部38と、周壁部38の先端38aに設けた凹部383と、この凹部383で支持されたワッシャ7とにより構成されている。
In this embodiment, the supporting
以下、実施形態にかかるリテーニングプレート45の支持構造1の作用を説明する。
油室S1への作動油圧の供給により、ピストン43がクラッチ3側に移動すると、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42とが、ピストン43から作用する押圧力で、リテーニングプレート45に押しつけられる。
そうすると、リテーニングプレート45は、内径側摩擦板41および外径側摩擦板42と共に、クラッチドラム37側に移動して、クラッチドラム37に設けたワッシャ7に回転軸X方向から当接する。
Hereinafter, the operation of the
When the
Then, the retaining
ワッシャ7は、クラッチドラム37の周壁部38に設けた凹部383で、圧入支持されており、環状壁381aにより径方向への移動が規制されている。
さらに、ワッシャ7は、リテーニングプレート45とは反対側の端面7aが、スプライン山部381に設けた凹部383の底壁383bと、スプライン谷部382とにより、ブレーキ4から離れる方向(図1における右方向)への移動が規制されている。
The
Furthermore, in the
そのため、ピストン43から離れる方向へのリテーニングプレート45の移動が、ワッシャ7により規制されて、最終的に内径側摩擦板41と外径側摩擦板42とが、ピストン43とリテーニングプレート45との間で相対回転不能に締結される。
Therefore, the movement of the retaining
この状態において、リテーニングプレート45は、ピストン43とは反対側の面45aが、クラッチドラム37の周壁部38の先端38aと接触を避けつつ、ワッシャ7にのみと接触した状態となる。
In this state, the retaining
そのため、クラッチドラム37が回転軸X回りに回転するに当たり、ワッシャ7の他方の端面7bのみが、リテーニングプレート45の面45aを摺動する。
これにより、クラッチドラム37の回転に対する負荷となる摺動抵抗を、ワッシャ7の径方向の幅W1に応じて決まる最小値に抑えることができるので、クラッチドラム37の回転軸X回りの回転が大きく阻害されないようになっている。
Therefore, as the
As a result, the sliding resistance acting as a load against the rotation of the
従来、スナップリング48でリテーニングプレート45の位置決めを行っていた場合には(図4参照)、リテーニングプレート45の内径側の変位を考慮して、スナップリング48とクラッチドラム37の周壁部38との間に、回転軸X方向の隙間C1を、余裕を持って確保していた。
Conventionally, in the case where the positioning of the retaining
本実施形態では、クラッチドラム37の周壁部38に設けたワッシャ7で、ピストン43の押圧力が作用するリテーニングプレート45の位置決めをする構成とし、リテーニングプレート45の位置決めに用いられていたスナップリング48(図4参照)を廃止した。
これにより、スナップリング48を廃止した分だけ、周壁部38とリテーニングプレート45とを回転軸X方向で近づけて配置できる。そして、周壁部38とリテーニングプレート45との回転軸X方向の隙間C(図1の(b)参照)を狭くすることができる。
よって、自動変速機の回転軸X方向の長さを、隙間を狭めた分だけ短くできる。
In this embodiment, the
As a result, the
Therefore, the length in the rotational axis X direction of the automatic transmission can be shortened by the amount by which the gap is narrowed.
以上の通り、実施の形態では、
(1)変速機ケース10内に設けたブレーキ4(摩擦締結装置)が、
内径側摩擦板41と外径側摩擦板42(複数の摩擦板)と、
内径側摩擦板41と外径側摩擦板42(複数の摩擦板)を回転軸X方向に押圧するピストン43と、
内径側摩擦板41と外径側摩擦板42から見て、ピストン43とは反対側に設けられて、ピストン43の押圧力が、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42を介して作用するリテーニングプレート45と、を有しており、
回転軸X方向におけるリテーニングプレート45のピストン43とは反対側で、回転軸X回りに回転可能なクラッチドラム37(回転体)が、当該クラッチドラム37の周壁部38を、リテーニングプレート45に対向させて配置された自動変速機におけるリテーニングプレート45の支持構造1であって、
クラッチドラム37におけるリテーニングプレート45との対向部である周壁部38の先端38aと、リテーニングプレート45との間にワッシャ7を介在させた構成とした。
As described above, in the embodiment,
(1) The brake 4 (frictional fastening device) provided in the
An
A
Seen from the radially
A clutch drum 37 (rotary body) rotatable about the rotation axis X on the opposite side to the
The
このように構成すると、リテーニングプレート45のピストン43から離れる方向への変位が、ワッシャ7と、クラッチドラム37とにより規制される。これにより、内径側摩擦板41と外径側摩擦板42との相対回転を規制して、ブレーキ4を確実に締結状態にすることができる。
With this configuration, the displacement of the retaining
さらに、この状態においてクラッチドラム37は、リテーニングプレート45とクラッチドラム37の周壁部38との間に介在させたワッシャ7により、リテーニングプレート45との相対回転が許容されている。
よって、ピストン43の押圧力を、ワッシャ7を介して、クラッチドラム37の周壁部38で受けるようにしても、ブレーキ4の締結時に、クラッチドラム37の回転が大きく阻害されない。
Further, in this state, the
Therefore, even if the pressing force of the
よって、ピストン43の押圧力が作用するリテーニングプレート45の位置決めに、従来用いていたスナップリング48(図4参照)を必要としない。
これにより、スナップリング48を廃止して、少なくとも廃止したスナップリング48の回転軸X方向の長さの分だけ、自動変速機の回転軸X方向の長さを短くできる。
Therefore, the positioning of the retaining
Thus, the snap ring 48 can be abolished, and the length in the rotational axis X direction of the automatic transmission can be shortened by at least the length of the abolished snap ring 48 in the rotational axis X direction.
(2)ワッシャ7は、周壁部38の先端38aで支持されており、ワッシャ7は、周壁部38の先端38aからリテーニングプレート45側に突出して設けられており、回転軸X方向におけるワッシャ7の他方の端面7bが、周壁部38の先端38aよりも、リテーニングプレート45側に位置している構成とした。
(2) The
このように構成すると、クラッチドラム37が回転軸X回りに回転するに際に、ワッシャ7の他方の端面7bのみが、リテーニングプレート45の面45aを摺動する。
これにより、クラッチドラム37の回転に対する負荷となる摺動抵抗を、ワッシャ7の径方向の幅W1に応じて決まる最小値に抑えることができるので、クラッチドラム37の回転軸X回りの回転が大きく阻害されない。
According to this configuration, when the
As a result, the sliding resistance acting as a load against the rotation of the
(3)ワッシャ7は、回転軸X方向に沿うピストン43の押圧部431の延長線上(仮想線Ln上)に設けられており、
ワッシャ7は、リテーニングプレート45の内径よりの領域を通る仮想線Lnを、径方向に横切って設けられており、ワッシャ7は、径方向に所定幅W1で形成されている構成とした。
(3) The
The
このように構成すると、ワッシャ7は、ピストン43の押圧力が作用する仮想線Ln上で、仮想線Lnを内径側から外径側に横切って配置される。
これにより、リテーニングプレート45における押圧力が大きく作用する領域を、ワッシャ7で確実に支持することができる。
よって、ワッシャ7が、内径側がピストン43から離れる方向に大きく傾くことを好適に防止しつつ、回転軸X方向の所定位置でワッシャ7を位置決めできる。
According to this configuration, the
As a result, the
Therefore, the
(4)回転軸X方向でリテーニングプレート45に対向配置された回転体は、回転軸X方向でブレーキ4(摩擦締結装置)に隣接配置されたクラッチ3(他の摩擦締結装置)のクラッチドラム37であり、
クラッチドラム37は、回転軸X方向でリテーニングプレート45に対向配置された円筒状の周壁部38を有しており、
ワッシャ7は、周壁部38におけるリテーニングプレート45に対向する先端38a(端部)に設けられている構成とした。
(4) The rotating body disposed opposite to the retaining
The
The
このように構成すると、周壁部38は回転軸方向に所定長さを有しており、回転軸X方向の剛性強度が高くなっている。そのため、周壁部38の剛性強度を利用しつつ、リテーニングプレート45に作用するピストン43の押圧力を受けることで、回転軸X方向の所定位置でワッシャ7を位置決めできる。
In this configuration, the
(5)回転軸X方向から見て周壁部38は、外径側に位置するスプライン山部381と内径側に位置するスプライン谷部382とを、回転軸X周りの周方向に交互に連ねて形成されており、
ワッシャ7は、回転軸X方向におけるリテーニングプレート45とは反対側の端面7aが、少なくともスプライン谷部382で支持されている構成とした。
(5) The
The
このように構成すると、ワッシャ7を周壁部38側で確実に支持されるので、リテーニングプレート45がピストン43の押圧力でワッシャ7に圧接しても、リテーニングプレート45の内径側がピストン43から離れる方向に大きく傾くことを好適に防止しつつ、回転軸X方向の所定位置でワッシャ7を位置決めできる。
With this configuration, the
(6)周壁部38のリテーニングプレート45に対向する先端38aには、ワッシャ7がリテーニングプレート45側から内嵌して圧入される環状壁381aが設けられている構成とした。
(6) The
このように構成すると、ワッシャ7を周壁部38側で確実に支持することができる。また、クラッチドラム37が回転軸X回りに回転するに当たり、ワッシャ7の他方の端面7bのみが、リテーニングプレート45の面45aを摺動する。
これにより、クラッチドラム37の回転に対する負荷となる摺動抵抗を、ワッシャ7の径方向の幅W1に応じて決まる最小値に抑えることができるので、クラッチドラム37の回転軸X回りの回転が大きく阻害されないようになる。
With this configuration, the
As a result, the sliding resistance acting as a load against the rotation of the
(7)周壁部38の先端38aには、リテーニングプレート45から離れる方向に窪んだ凹部383が、内径側に設けられており、
凹部383は、リテーニングプレート45側(ブレーキ4側)と内径側(回転軸X側)とに開口しており、凹部383の外径側が、ワッシャ7の外周71を支持する環状壁381aを構成しており、
ワッシャ7は、回転軸X方向における一方の端面7aを、回転軸Xに直交する凹部383の底壁383bに当接させて設けられており、他方の端面7bは、周壁部38の先端38aよりもリテーニングプレート45側に位置している構成とした。
(7) A
The
The
このように構成すると、周壁部38の凹部383においてワッシャ7を、周壁部38との相対回転を規制した状態で支持させることができる。
リテーニングプレート45におけるピストン43とは反対側の面45aを、クラッチドラム37の周壁部38の先端38aと接触を避けつつ、ワッシャ7にのみと接触させることができる。
これにより、クラッチドラム37の回転に対する負荷となる摺動抵抗を、抑えることができる。
With this configuration, the
The
As a result, it is possible to suppress the sliding resistance serving as a load for the rotation of the
図3は、変形例にかかるリテーニングプレート45の支持構造1Aを説明する図である。
前記した実施形態では、ワッシャ7が、クラッチドラム37側で支持されている場合を例示したが、本願発明は、この態様にのみ限定されるものではない。
例えば、リテーニングプレート45のクラッチドラム37側の面45aの内径側に、クラッチドラム37から離れる方向に窪んだ凹部451を設けて、この凹部451にワッシャ7を回転軸X方向から圧入させた支持構造1Aとしても良い。
FIG. 3 is a view for explaining a
Although the case where the
For example, a
このようにすることによっても、スナップリング48(図4参照)を廃止して、少なくとも廃止したスナップリング48の回転軸X方向の長さの分だけ、自動変速機の回転軸X方向の長さを短くできる。 Also by doing this, the snap ring 48 (see FIG. 4) is abolished, and at least the length of the abolished snap ring 48 in the rotational axis X direction, the length of the automatic transmission in the rotational axis X direction Can be shortened.
1、1A 支持構造
3 クラッチ(摩擦締結装置)
30 クラッチハブ
31 内径側摩擦板
32 外径側摩擦板
33 ピストン
34 ディッシュプレート
35 リテーニングプレート
36 スナップリング
37 クラッチドラム
38 周壁部
38a 先端
381 スプライン山部
381a 環状壁
382 スプライン谷部
383 凹部
383a 外周
383b 底壁
39 底壁部
4 ブレーキ(摩擦締結装置)
41 内径側摩擦板
42 外径側摩擦板
43 ピストン
44 ディッシュプレート
45 リテーニングプレート
48 スナップリング
5 遊星歯車機構
51 リングギヤ
52 キャリア
7 ワッシャ
7a 一方の端面
7b 他方の端面(リテーニングプレート側の面)
71 外周
10 変速機ケース
101 凹部
102 側壁
431 押圧部
432 基部
C、C1 隙間
Ln 仮想線
S1 油室
W1 幅
X 回転軸
1,
71
Claims (7)
複数の摩擦板と、
前記複数の摩擦板を回転軸方向に押圧するピストンと、
前記ピストンの押圧力が、前記複数の摩擦板を介して作用するリテーニングプレートと、を有しており、
前記回転軸方向における前記リテーニングプレートの前記ピストンとは反対側で、前記回転軸回りに回転可能な回転体が、前記リテーニングプレートと対向配置された自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造であって、
前記回転体における前記リテーニングプレートとの対向部と、前記リテーニングプレートとの間にワッシャを介在させたことを特徴とする自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造。 The friction fastening device provided in the transmission case is
With multiple friction plates,
A piston for pressing the plurality of friction plates in a rotational axis direction;
And a retaining plate, wherein the pressing force of the piston acts through the plurality of friction plates.
In a supporting structure of a retaining plate in an automatic transmission, wherein a rotating body rotatable around the rotating shaft is disposed on the side opposite to the piston of the retaining plate in the rotating shaft direction. There,
A supporting structure for a retaining plate in an automatic transmission, wherein a washer is interposed between a portion of the rotating body facing the retaining plate and the retaining plate.
前記ワッシャは、前記延長線を径方向に横切って設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造。 The washer is provided on an extension of the piston along the rotational axis direction,
The supporting structure of a retaining plate in an automatic transmission according to claim 2, wherein the washer is provided radially across the extension line.
前記クラッチドラムは、前記回転軸方向で前記リテーニングプレートに対向配置された円筒状の周壁部を有しており、
前記ワッシャは、前記周壁部における前記リテーニングプレートに対向する端部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造。 The rotating body is a clutch drum of another friction fastening device disposed adjacent to the friction fastening device in the rotation axis direction,
The clutch drum has a cylindrical peripheral wall portion disposed opposite to the retaining plate in the rotation axis direction,
The automatic transmission as set forth in any one of claims 1 to 3, wherein the washer is provided at an end portion of the peripheral wall portion facing the retaining plate. Support structure.
前記ワッシャは、前記回転軸方向における前記リテーニングプレートとは反対側の面が、少なくとも前記スプライン谷部で支持されていることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機におけるリテーニングプレートの支持構造。 When viewed from the rotation axis direction, the peripheral wall portion is formed by alternately connecting a spline peak portion located on the outer diameter side and a spline valley portion located on the inner diameter side in the circumferential direction around the rotation axis.
5. The retaining plate of an automatic transmission according to claim 4, wherein the washer is supported at least by the spline valley in a surface opposite to the retaining plate in the rotational axis direction. Support structure.
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