JP2018175831A - 生体センサーの配置構造 - Google Patents

生体センサーの配置構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2018175831A
JP2018175831A JP2017156696A JP2017156696A JP2018175831A JP 2018175831 A JP2018175831 A JP 2018175831A JP 2017156696 A JP2017156696 A JP 2017156696A JP 2017156696 A JP2017156696 A JP 2017156696A JP 2018175831 A JP2018175831 A JP 2018175831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biosensor
seat
disposed
arrangement structure
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017156696A
Other languages
English (en)
Inventor
英俊 小澤
Hidetoshi Ozawa
英俊 小澤
生佳 伊藤
Takayoshi Ito
生佳 伊藤
和幸 高沢
Kazuyuki Takazawa
和幸 高沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TS Tech Co Ltd
Original Assignee
TS Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TS Tech Co Ltd filed Critical TS Tech Co Ltd
Priority to US16/500,526 priority Critical patent/US11505090B2/en
Priority to EP18780391.1A priority patent/EP3607877A4/en
Priority to CN201880023761.5A priority patent/CN110461223A/zh
Priority to CN202310389094.5A priority patent/CN116369889A/zh
Priority to CN202310388874.8A priority patent/CN116392096A/zh
Priority to PCT/JP2018/014243 priority patent/WO2018186387A1/ja
Publication of JP2018175831A publication Critical patent/JP2018175831A/ja
Priority to JP2022006873A priority patent/JP7315875B2/ja
Priority to US17/966,447 priority patent/US20230045261A1/en
Priority to JP2023111089A priority patent/JP2023126311A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】生体情報を正確に検出しやすい生体センサーの配置構造を提供することを目的とする。【解決手段】人が着座するシート10に対し、電磁波によって人の生体情報を検出する非接触型の生体センサー1,2が設けられており、生体センサー1,2が、シート10に対し、シート10を構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材A1,A2、A3(22,32)を避けた位置に配置されている。これにより、電磁波の通過を妨害する部材A1,A2,A3(22,32)によって、生体センサー1,2による電磁波の照射が妨害されにくくなり、生体情報を正確に検出しやすくなる。【選択図】図1

Description

本発明は、生体センサーの配置構造に関する。
車両を運転する運転者の健康状態が悪化した場合、車両の運転に悪影響を及ぼすおそれがあるため、健康状態の悪化を事前に検知して何らかの対策を施すことが望ましい。このような対策として、シートの座面及び背面部に埋め込まれるようにして設けられた非接触式の血流センサーによる脈波等の計測結果に基づいて、血流や血圧等の生体情報を推定して運転者の健康状態を把握する技術が知られている(特許文献1参照。)。
特開2016−168177号公報
ところで、生体センサーには、生体に対して電磁波を照射し、生体からの反射波から生体情報を検出する非接触型のものが知られているが、生体に向かって照射される電磁波は、例えば鉄や銅、アルミ等を始めとする種々の金属を通過しにくい。そのため、シートに設けられた生体センサーから照射された電磁波が、シートに内蔵された金属部品に妨害されてしまうことがあり、生体情報を正確に検出しにくい場合がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、生体情報を正確に検出しやすい生体センサーの配置構造を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、人が着座するシートに対し、電磁波によって人の生体情報を検出する非接触型の生体センサーが設けられており、
前記生体センサーは、前記シートに対し、前記シートを構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材を避けた位置に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートは、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の生体センサーの配置構造において、
前記生体センサーは、前記シートのうち、前記生体センサーから照射される電磁波の照射中心が前記部材を避ける位置に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の生体センサーの配置構造において、
前記生体センサーは、前記シートのうち、前記生体センサーから照射される電磁波の照射範囲内に前記部材が入らない位置に配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記生体センサーは、前記シートのうち、前記部材よりも人に近い位置に配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の生体センサーの配置構造において、
前記部材に対し、当該部材よりも人に近い位置に配置されるようにして樹脂製の被設置板が取り付けられており、前記生体センサーは、前記被設置板に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記部材には開口部が形成されており、
前記生体センサーは、前記シートのうち、前記部材よりも人に遠い位置であって、かつ前記開口部の位置に対応して配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記部材は、前記シートの内部に、粗密差があるように配設されており、
前記生体センサーは、前記部材の密度が粗い箇所に配置されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートは、表皮によって被覆されるクッションパッドを備え、
前記クッションパッドは、当該クッションパッドの一部が取り外し可能に構成されるとともに、当該一部に対応する位置に前記生体センサーを収容する凹部を備えていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートは、表皮によって被覆されるクッションパッドを備え、
前記クッションパッドは、前記生体センサーが埋設された状態で形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記生体センサーは、前記シートのうち少なくとも二箇所に、互いに離間して配置されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートは、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、下端部が前記シートクッションに支持されたシートバックと、を備えており、
前記生体センサーは、前記シートクッションと前記シートバックの双方に設けられていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートバックに設けられた前記生体センサーは、人の心臓の位置に対応して配置されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項12又は13に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートクッションに設けられた前記生体センサーは、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されていることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項12〜14のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造において、
前記シートクッションに設けられた前記生体センサーは、大腿部の位置に対応して配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、生体センサーは、シートに対し、シートを構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材を避けた位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材によって、生体センサーによる電磁波の照射が妨害されにくくなり、生体情報を正確に検出しやすくなる。
請求項2に記載の発明によれば、シートは、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられているので、シートに着座する運転者の生体情報を検出できる。これにより、例えば運転者の健康状態が悪化した場合に、これを事前に検知できるので、自動運転中又は手動運転中の安全性を向上できる。
請求項3に記載の発明によれば、生体センサーは、シートのうち、生体センサーから照射される電磁波の照射中心が、電磁波の通過を妨害する部材を避ける位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けつつも、生体センサーによる生体情報の検出が可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、生体センサーは、シートのうち、生体センサーから照射される電磁波の照射範囲内に部材が入らない位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けずに、生体センサーによる生体情報の検出が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、生体センサーは、シートのうち、電磁波の通過を妨害する部材よりも人に近い位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けにくくなる。
請求項6に記載の発明によれば、電磁波の通過を妨害する部材に対し、当該部材よりも人に近い位置に配置されるようにして取り付けられた樹脂製の被設置板に生体センサーが配置されているので、生体センサーが電磁波の通過を妨害する部材の近傍に配置されても、当該電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けにくくなる。
請求項7に記載の発明によれば、生体センサーが、シートのうち、電磁波の通過を妨害する部材よりも人に遠い位置であって、かつ電磁波の通過を妨害する部材に形成された開口部の位置に対応して配置されているので、生体センサーが、シートのうち、電磁波の通過を妨害する部材よりも人に遠い位置に配置されても、電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けにくくなる。
請求項8に記載の発明によれば、電磁波の通過を妨害する部材が、シートの内部に、粗密差があるように配設されており、生体センサーが、電磁波の通過を妨害する部材の密度が粗い箇所に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材の密度が高い箇所に配置された場合に比して、電磁波の通過を妨害する部材の影響を受けにくくなる。
請求項9に記載の発明によれば、シートにおけるクッションパッドが、当該クッションパッドの一部が取り外し可能に構成されるとともに、当該一部に対応する位置に生体センサーを収容する凹部を備えているので、シート内に、生体センサーを配置するスペースを確保できる。
請求項10に記載の発明によれば、シートにおけるクッションパッドが、生体センサーが埋設された状態で形成されているので、生体センサーがクッションパッドに埋設された状態でシートの設置作業を行うことができるようになり、効率が良い。
請求項11に記載の発明によれば、生体センサーは、シートのうち少なくとも二箇所に、互いに離間して配置されているので、人の身体の少なくとも二箇所から生体情報を検出することができる。これにより、検出した生体情報から人の健康状態を算出する場合の精度を高めることができる。
請求項12に記載の発明によれば、生体センサーは、シートクッションとシートバックの双方に設けられているので、人の身体の上半身側と下半身側の生体情報を検出することができる。これにより、検出した生体情報から人の健康状態を算出する場合の精度を高めることができる。
請求項13に記載の発明によれば、シートバックに設けられた生体センサーは、人の心臓の位置に対応して配置されているので、胸部大動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
請求項14に記載の発明によれば、シートクッションに設けられた生体センサーは、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されているので、坐骨が当たらない位置に生体センサーを配置でき、シート着座時の快適性を損なわない。
請求項15に記載の発明によれば、シートクッションに設けられた生体センサーは、大腿部の位置に対応して配置されているので、膝窩動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
シートヒーターが内蔵されたシートを示す斜視図である。 シートクッションの構成を示す平面図である。 シートバックの構成を示す正面図である。 電磁波と、これを妨害する部材との位置関係を説明する図である。 シートクッションにバネ部材が内蔵されたシートを示す斜視図である。 バネ部材を示す平面図である。 バネ部材が内蔵されたシートクッションの断面図である。 ランバーサポート装置を備えるシートを示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1において符号10は、人が着座するシートを示す。このシート10は、自動車等の車両に設けられるものであって、本実施形態においては、特に自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられているものとする。
シート10は、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッション11と、下端部がシートクッション11に支持されて背もたれとなるシートバック14と、シートバック14に設けられて人の頭部を支持するヘッドレスト17と、を備える。
シートクッション11は、骨格となるシートクッションフレームと、シートクッションフレーム上に設けられたクッションパッド12と、シートクッションフレーム及びクッションパッド12を被覆する表皮13と、から主に構成されている(図2参照)。
本実施形態のシートクッション11は、さらにクッションパッド12と表皮13との間に設けられたシートヒーター20を備えている。
クッションパッド12の上面には、シート10の左右方向に長尺な溝12aが形成されている。溝12aは、クッションパッド12の上面を前後方向に区分けするようにして、クッションパッド12の上面に2本設けられている。すなわち、クッションパッド12の上面は、前方側と、中央側と、後方側に区分けされている。
シートバック14は、骨格となるシートバックフレームと、シートバックフレーム上に設けられたクッションパッド15と、シートバックフレーム及びクッションパッド15を被覆する表皮16と、から主に構成されている(図3参照)。
本実施形態のシートバック14は、さらにクッションパッド15と表皮16との間に設けられたシートヒーター30を備えている。
クッションパッド15の前面には、シート10の左右方向に長尺な溝15aが形成されている。溝15aは、クッションパッド15の前面を上下方向に区分けするようにして、クッションパッド15の前面に2本設けられている。すなわち、クッションパッド15の上面は、上方側と、中央側と、下方側に区分けされている。
シートクッション11におけるシートヒーター20は、シートクッション11を温める面状発熱体であって、図2に示すように、ポリエステルの布材等からなる面状の基材21と、基材21に接着固定される金属製のヒーター線22(電熱線ともいう)と、から主に構成されている。
ヒーター線22は、基材21上に接着固定されており、図2に示すように、シートクッション11の後方から2本のヒーター線22が前方に向って略平行に蛇行しており、前方部分にて連結されている。
なお、本実施形態のヒーター線22は、前後方向に略平行に蛇行して基材21上に固定されているが、これに限定されることなく、ヒーター線22の配置を適宜変更しても良い。また、ヒーター線22は、接着剤によって基材21上に固着されているが、ヒーター線22が基材21の内部に折り込まれるように固定されても良い。
ヒーター線22は、図2に示すように、クッションパッド12上面の前方側の区画に位置する前方ヒーター線22aと、中央側の区画に位置する中央ヒーター線22bと、後方側の区画に位置する後方ヒーター線22cと、前方ヒーター線22a、中央ヒーター線22b、後方ヒーター線22c同士を連結し、溝12a内部に差し込まれる溝部ヒーター線23とから構成されている。
シートバック14におけるシートヒーター30も同様に、基材31と、ヒーター線32と、から主に構成されている。
また、ヒーター線32は、図3に示すように、クッションパッド15前面の上方側の区画に位置する上方ヒーター線32aと、中央側の区画に位置する中央ヒーター線32bと、下方側の区画に位置する下方ヒーター線32cと、上方ヒーター線32a、中央ヒーター線32b、下方ヒーター線32c同士を連結し、溝15a内部に差し込まれる溝部ヒーター線33とから構成されている。
このようなシート10は、上記したように、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられているものであるため、手動運転に適した形態と、手動運転に適さない形態とに変更可能に構成されている。
自動運転中は、運転者もリラックス状態でいられるため、シート10も手動運転に適さない形態に変更される。例えば、自動運転中のシート10は、後部座席側に向けて位置変更したり、フラットな状態に変更したりすることができる。
また、このような車両は、図示はしないが、自動運転と手動運転とを切り替える運転制御部と、複数の形態に変更可能な上記のシート10と、形態を変更する際のシート10の動作を制御するシート制御部と、を備える。
運転制御部は、例えば高速道路から一般道路へと車両を移す際や、複雑な形状の道路に差し掛かった際に、自動運転から手動運転に切り替える制御を行う。このような場合に、運転者の健康状態に異常が発生していると、強制的に手動運転に切り替えられるのは好ましくない。また、反対に、手動運転中に運転者の健康状態が悪化した場合には、手動運転から自動運転に切り替えることも考えられ、以上のような場合には事前に健康状態を把握しておく必要がある。
そこで、シート10には、運転者の健康状態を把握するための手段として、図2,図3に示すように、生体センサー1,2が設けられている。本実施形態における生体センサー1,2は、例えば、被計測者である人の血流状態を計測するためのものであり、被計測領域の皮膚表面に対向する位置の血流を計測することができる。
本実施形態の生体センサー1,2は、電磁波によって人の生体情報を検出する非接触型のものであり、運転制御部とデータ通信可能に接続されている。
運転制御部は、生体センサー1,2から伝達された生体情報に係るデータに基づいて自動運転と手動運転とを切り替えるようにし、シート制御部が、シート10の形態を適宜変更する。
なお、本実施形態における生体センサー1,2は、上記のように、電磁波によって人の生体情報を検出するものである。
ここで、電磁波とは、100MHz程度の電波やマイクロ波を始め、赤外光、可視光、紫外光、X線等を含む広義の電磁波を意味しており、人体に悪影響を及ぼさない範囲で好適な電磁波が使用される。
このような電磁波は、例えば鉄や銅、アルミ等を始めとする種々の金属を通過しにくいという特徴がある。そのため、本実施形態における生体センサー1,2は、図4に示すように、シート10に対し、電磁波の通過を妨害する(おそれのある)部材A1,A2を避けた位置に配置されている。
図4に示す例において、シートクッション11に設けられた生体センサー1は、シート10のうち、生体センサー1から照射される電磁波の照射範囲R内に部材A1が入らない位置に配置されている。
すなわち、生体センサー1をシート10に設ける場合は、この生体センサー1から照射される電磁波の照射範囲R内に、妨害する部材A1が入らないことが、生体情報を正確に検出する上での一つの条件となる。
図4に示す例において、シートバック14に設けられた生体センサー2は、シート10のうち、生体センサー2から照射される電磁波の照射中心Cが部材A2を避ける位置に配置されている。
すなわち、生体センサー2をシート10に設ける場合は、この生体センサー2から照射される電磁波の照射中心Cが、妨害する部材A2を避ける位置であればよく、照射範囲R内に入っていても構わない。この点も、生体情報を検出しやすくする上での一つの条件となる。
図4に示す例において、生体センサー1は、電磁波の通過を妨害する部材A3よりも人に近い位置に配置されている。すなわち、生体センサー1,2は、シート10のうち、電磁波の通過を妨害する部材(例えば部材A3)よりも人に近い位置に配置されていることが好ましい。
上記した妨害する部材A1,A2のように、生体センサー1,2よりも人の近くに配置されていても、生体情報を検出することはできるが、生体センサー1,2が妨害する部材A1,A2よりも人の近くに配置されている方が当然電磁波を妨害されにくいため、望ましい。この点も、生体情報を正確に検出する上での一つの条件となる。
電磁波の通過を妨害する部材A1,A2,A3は、生体センサー1,2に対する位置取りがそれぞれ異なるが、いずれの部材A1,A2,A3も電磁波の通過を完全に妨害するものではないので、いずれを採用してもよい。ただし、より正確な生体情報の検出が求められる場合は、部材A3の位置取りが最適であり、部材A1の位置取りも好適であると言える。部材A2の位置取りは不可ではない。
また、図4はシート10を側方から見た状態の例である補足説明すると、部材A1,A2,A3は、側面視で生体センサー1,2に近い位置取りであっても、水平方向(左右方向)にずれて配置されていれば、電磁波の通過を妨害しにくくなるので好ましい。
より具体的に説明すると、本実施形態における電磁波の通過を妨害する部材A1,A2,A3は、図2,図3に示すように、シートヒーター20,30における金属製のヒーター線22,32であり、生体センサー1,2は、シート10のうち、ヒーター線22,32を避けた位置に配置されている。
生体センサー1,2は、シート10のうち少なくとも二箇所に、互いに離間して配置されている。より詳細には、生体センサー1,2は、シートクッション11とシートバック14の双方に設けられている。
シートクッション11に設けられた生体センサー1は、座り心地をよくするために、図2に示すように、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されている。換言すれば、シートクッション11のうち、臀部が乗る位置の中央部分に、生体センサー1が配置されている。
本実施形態においては、生体センサー1が、このように左右の坐骨の中央部に対応して配置されるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、シートクッション11に設けられる生体センサー1は、大腿部の位置に対応して配置されてもよい。
すなわち、図2において符号P1,P2は、生体センサー1を配置する候補となる箇所であり、当該候補となる箇所P1,P2は、シート10に着座した人の大腿部の位置に対応している。
なお、大腿部には、膝窩動脈が通っており、生体センサー1によって血流状態を計測するのに好適である。
シートバック14に設けられた生体センサー2は、図3に示すように、人の心臓の位置に対応して配置されている。心臓のある胸部には胸部大動脈が通っており、生体センサー2によって血流状態を計測するのに好適である。
裏を返せば、シートバック14に設けられたシートヒーター30のヒーター線32は、生体センサー2を配置し、当該生体センサー2による計測精度を向上させるために、人の心臓の位置を避けて配置されていることになる。すなわち、電磁波の通過を妨害するヒーター線32(22)には、シート10の内部に、粗密差があるように配設されており、生体センサー2は、ヒーター線32(22)の密度が粗い箇所に配置された状態となっている。なお、ヒーター線32(22)の密度が高い箇所は温度が高くなりやすい。
なお、本実施形態においては、生体センサー2が、心臓の位置に対応して配置されるものとしたが、これに限られるものではなく、血流状態を計測するのに好適な位置であればよいものとする。
生体センサー1,2によって計測して得られた膝窩動脈および胸部大動脈における血流状態に係るデータを利用して、上記の運転制御部(その他のコンピュータ等の外部装置でもよい。)に予め組み込まれた算出プログラムにより、脈波伝搬速度及び動脈硬化度を求めることができる。さらに、運転制御部は、脈波伝搬速度及び動脈硬化度に基づいて、被計測者である人の血圧(動脈圧)を演算により求めることができる。
なお、本実施形態におけるシート10は、上記のように、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられているものである。そのため、安全性の向上のために、生体センサー1,2と、シート10に着座する人の様子を撮影するカメラ(図示せず。)を併用してもよい。生体センサー1,2とカメラを併用すれば、着座していてもハンドルHに手が置かれていない人が、健康状態が悪化しているかいないかだけでなく、単に居眠りしているだけかどうかを判別することができる。
また、シート10に着座する人の声を集音するマイクを採用し、生体センサー1,2とマイクを併用して、意識の有無を確認できるようにしてもよい。すなわち、シート10に着座する人に対して発話を促し、応答がない場合は、意識が無いと判断する。
以上のような本実施の形態によれば、生体センサー1,2は、シート10に対し、シート10を構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材A1,A2,A3を避けた位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材A1,A2,A3によって、生体センサー1,2による電磁波の照射が妨害されにくくなり、生体情報を正確に検出しやすくなる。
また、シート10は、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられているので、シートに着座する運転者の生体情報を検出できる。これにより、例えば運転者の健康状態が悪化した場合に、これを事前に検知できるので、自動運転中又は手動運転中の安全性を向上できる。
また、生体センサー2は、シート10のうち、生体センサー2から照射される電磁波の照射中心Cが、電磁波の通過を妨害する部材A2を避ける位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材A2の影響を受けつつも、生体センサー2による生体情報の検出が可能となる。
また、生体センサー1は、シート10のうち、生体センサー1から照射される電磁波の照射範囲R内に部材が入らない位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材A1,A3の影響を受けずに、生体センサー1による生体情報の検出が可能となる。
また、生体センサー1は、シート10のうち、電磁波の通過を妨害する部材A3よりも人に近い位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材A3の影響を受けにくくなる。
また、生体センサー1,2は、シートのうち少なくとも二箇所に、互いに離間して配置されているので、人の身体の少なくとも二箇所から生体情報を検出することができる。これにより、検出した生体情報から人の健康状態を算出する場合の精度を高めることができる。
また、生体センサー1,2は、シートクッション11とシートバック14の双方に設けられているので、人の身体の上半身側と下半身側の生体情報を検出することができる。これにより、検出した生体情報から人の健康状態を算出する場合の精度を高めることができる。
また、シートバック14に設けられた生体センサー2は、人の心臓の位置に対応して配置されているので、胸部大動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
また、シートクッション11に設けられた生体センサー1は、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されているので、坐骨が当たらない位置に生体センサー1を配置でき、シート着座時の快適性を損なわない。
また、シートクッション11に設けられた生体センサー1は、大腿部の位置に対応して配置されているので、膝窩動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
〔変形例1〕
本変形例におけるシート40は、図5に示すようなシートフレーム41が内蔵されている。シートフレーム41は、シートクッションを構成するクッションフレーム42と、シートバックを構成するシートバックフレーム43、を有している。
クッションフレーム42及びシートバックフレーム43には、それぞれクッションパッド42aが設けられ、さらに表皮42bが被せられることで、シート40を構成している。
クッションフレーム42は、前後に長く延びるとともに左右に離間して配置された一対のサイドフレーム44と、この一対のサイドフレーム44の前端部同士を接続する板金から構成されたパンフレーム45と、一対のサイドフレーム44の後端部同士を接続する金属パイプから構成された連結パイプ46とを備えて平面視で枠状に構成されている。
そして、パンフレーム45と連結パイプ46との間には、シートスプリング47が架設されている。
シートスプリング47は、前後に長く延びるとともに左右に並んだ4つのバネ部材47A〜47Dと、これらのバネ部材47A〜47D同士を連結する樹脂製の連結部材48A〜48Dにより構成されている。
各バネ部材47A〜47Dは、金属線が屈曲されてなり、後端に連結パイプ46に引っ掛けるためのフック部47Aa〜47Daが形成され、このフック部47Aa〜47Daから前方に向けて延びるとともに左右にジグザグに屈曲している。各バネ部材47A〜47Dの前端は、図5に示すようにパンフレーム45に連結されており、各バネ部材47A〜47Dの位置ずれを防いでいる。
そして、生体センサー1が、クッションフレーム42に対して設けられている。本変形例においては、各バネ部材47A〜47Dが、電磁波の通過を妨害する部材であり、生体センサー1は、これら各バネ部材47A〜47Dを避けた位置に配置されている。
より具体的に説明すると、生体センサー1は、図6に示すように、連結部材48A〜48Dに対して設けられている。その位置は、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応する箇所か、大腿部の位置に対応する箇所となっている。大腿部の位置に対応するように設けられる場合、片方の大腿部の位置でもよいし、両方の大腿部の位置に対応するように設けられてもよい。
連結部材48A〜48Dは、各バネ部材47A〜47Dよりも人に近い位置に配置されるものであり、生体センサー1は、このような連結部材48A〜48Dに設けられているため、生体センサー1によって計測を行う上で、各バネ部材47A〜47Dによる影響を受けにくくなっている。
連結部材48A〜48Dは、各バネ部材47A〜47Dを連結するように設けられているが、図6に示す他の連結部材48Eのように、ジグザグ状に屈曲して形成された各バネ部材47A〜47Dのジグザグ部分を連結するように設けられてもよい。当該他の連結部材48Eは、隣り合うバネ部材47A,47B同士を連結する部位と、バネ部材47Aのジグザグ部分同士を連結する部位と、を有して平面視において略L字状に形成されている。そして、このような他の連結部材48Eの上にも、生体センサー1を配置することができる。
上述の連結部材48A〜48Eは、換言すれば、板状に形成された箇所を有し、その箇所の上面が生体センサー1の設置面とされた被設置板である。つまり、本変形例においては、このように連結部材48A〜48Eに対して生体センサー1が配置されるものとしたが、これに限られるものではなく、クッションパッド42aよりも下方に位置し、かつ、上面が生体センサー1の設置面とされた板状体(すなわち、連結部材48A〜48Eとは異なる形態の被設置板を指す。)を採用してもよい。
なお、以上の各連結部材48A〜48Eの上には生体センサー1を配置することができるが、シート40におけるクッションパッド42aのうち、生体センサー1が配置された箇所の上方に位置する箇所には、生体センサー1を収容できる凹部420が形成されている。すなわち、凹部420は、図7に示すように、クッションパッド42aの下面において凹むように形成されている。
また、上述のように、各バネ部材47A〜47Dの前端はパンフレーム45に連結されており、各バネ部材47A〜47Dの位置ずれを防いでいるので、各バネ部材47A〜47Dを連結する連結部材48A〜48Dに設けられた生体センサー1の位置ずれも抑制することができる。
また、パンフレーム45の上にも生体センサー1を配置してもよい。パンフレーム45は、上述のように板金で構成されているため、電磁波の通過を妨害する部材であり、生体センサー1を配置する際は、その上面側に配置することが好ましい。すなわち、生体センサー1は、電磁波の通過を妨害する部材(パンフレーム45)よりも人に近い位置に配置されることになる。
パンフレーム45上面に生体センサー1を配置する場合は、パンフレーム45中央側の平らな箇所でもよいし、周縁側の傾斜した箇所であってもよい。
ただし、図5に示すように、パンフレーム45に開口部45aが形成され、この開口部45aの位置に対応する場合であれば、生体センサー1を、パンフレーム45よりも人に遠い位置に配置してもよい。このように生体センサー1が配置されることで、開口部45aを通じて電磁波を人に向かって照射できるようになっている。
また、パンフレーム45に代わって、図示しないフレーム材やパイプ材を用いて一対のサイドフレーム44の前端部同士を接続してもよく、その場合、各バネ部材47A〜47Dの前端は、当該フレーム材やパイプ材に連結されてもよい。そして、このようにパンフレーム45に代わって設けられたフレーム材やパイプ材に対しても、図示しないクリップ部材等を用いるなどして生体センサー1を配置してもよい。
また、生体センサー1は、図7に示すように、クッションフレーム42に設けられたクッションパッド42aに埋め込まれるようにして設けられてもよいものとする。生体センサー1をクッションパッド42aに埋め込むようにして設ける場合は、クッションパッド42a自体を、生体センサー1が埋設された状態で形成するような、いわゆるインサート成形によって設けてもよい。なお、生体センサー1が、クッションパッド42aに埋め込まれるようにして設けられる場合、クッションパッド42aに、生体センサー1を収容するための凹部(図示せず。)を形成して、生体センサー1を設置しやすくしてもよい。
また、生体センサー1をクッションパッド42aに埋め込むようにして設けるに当たっては、以上のようなインサート成形によるものだけに限られず、クッションパッド42aの成形後であっても生体センサー1を埋設できるようにすることが望ましい。すなわち、クッションパッド42aの一部(図7における取り外し部422)を取り外し可能に構成し、当該取り外し部422に対応する位置に生体センサー1を収容する凹部421を形成する形態を採用してもよい。
つまり、生体センサー1をクッションパッド42aに埋め込むようにして設ける際は、取り外し部422を取り外し、凹部421に生体センサー1を収容し、取り外し部422を嵌め込んで元に戻すことで、生体センサー1をクッションパッド42aに埋め込むことができる。
なお、本変形例においては、取り外し部422は、クッションパッド42aの下面側から取り外せる形態となっているが、上面側から取り外せる形態としてもよい。
また、クッションパッド42a内には、生体センサー1の他にも、生体センサー1と外部装置(例えば発電素子や記憶装置、制御装置等。)とを電気的に接続するハーネス(図示せず)を配線できる空間が形成されているものとする。
シートバックフレーム43は、図5に示すように、上下に長く延びるとともに左右に離間して配置された一対のサイドフレーム43aと、一対のサイドフレーム43aの上端部間に架け渡されて設けられた上部フレーム43bと、一対のサイドフレーム43aの下端部間に架け渡されて設けられた板状のロアメンバー43cと、を備えている。また、上部フレーム43bと、ロアメンバー43cとの間には、一対のサイドフレーム43a間に架け渡されるようにして複数のバネ部材からなるシートスプリング43dが設けられている。
シートスプリング43dを構成する複数のバネ部材は、左右に向けて延びるとともに上下にジグザグに屈曲している。
以上のように構成されたシートバックフレーム43に対しても、上述のクッションフレーム42側と同様に、生体センサー2を設けることができる。
すなわち、生体センサー2は、一対のサイドフレーム43aのうち、いずれか一方もしくは両方に対して設けられてもよい。その場合、サイドフレーム43aの内側の面に取り付けられてもよいし、外側の面に取り付けられてもよい。
また、生体センサー2は、ロアメンバー43cの前面に設けられてもよい。また、ロアメンバー43cが金属製とされ、生体センサー2をロアメンバー43cの後面側に配置する場合は、ロアメンバー43cに対して開口部(図示せず)を形成し、その開口部の位置に対応するようにして配置する。
さらに、生体センサー2は、シートスプリング43dに設けられてもよい。その場合は、上述のクッションフレーム42側と同様に、シートスプリング43dにおける各バネ部材同士を連結する連結部材(図示せず)に配置してもよいし、各バネ部材に粗密差がある場合には、各バネ部材の密度が粗い箇所に配置してもよい。
また、図示はしないが、シートバックフレーム43の前面側にもクッションパッドが設けられるが、上述のクッションフレーム42側と同様に、このクッションパッドに対して生体センサー2を埋設するようにして設けてもよい。
本変形例によれば、生体センサー1が、シート40に対し、シート40を構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材47A〜47Dを避けた位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47Dによって、生体センサー1による電磁波の照射が妨害されにくくなり、生体情報を正確に検出しやすくなる。
また、クッションフレーム42に設けられた生体センサー1が、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されているので、坐骨が当たらない位置に生体センサー1を配置でき、シート着座時の快適性を損なわない。さらに、クッションフレーム42に設けられた生体センサー1が、大腿部の位置に対応して配置されているので、膝窩動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
また、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dに対し、当該部材47A〜47D,43dよりも人に近い位置に配置されるようにして取り付けられた樹脂製の被設置板(連結部材48A〜48E)に生体センサー1(2)が配置されているので、生体センサー1(2)が電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dの近傍に配置されても、当該電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dの影響を受けにくくなる。
さらに、生体センサー1,2が、シート40のうち、電磁波の通過を妨害する部材(パンフレーム45,ロアメンバー43c)よりも人に遠い位置であって、かつ電磁波の通過を妨害する部材45,43cに形成された開口部45aの位置に対応して配置されているので、生体センサー1,2が、シート40のうち、電磁波の通過を妨害する部材45,43cよりも人に遠い位置に配置されても、電磁波の通過を妨害する部材45,43cの影響を受けにくくなる。
加えて、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dが、シート40の内部に、粗密差があるように配設されており、生体センサー1,2が、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dの密度が粗い箇所に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dの密度が高い箇所に配置された場合に比して、電磁波の通過を妨害する部材47A〜47D,43dの影響を受けにくくなる。
しかも、シート40におけるクッションパッド42aが、当該クッションパッド42aの一部(取り外し部422)が取り外し可能に構成されるとともに、当該一部422に対応する位置に生体センサー1を収容する凹部421を備えているので、シート40内に、生体センサー1を配置するスペースを確保できる。
その上、シート40におけるクッションパッド42aが、生体センサー1が埋設された状態で形成されているので、生体センサー1がクッションパッド42aに埋設された状態でシート40の設置作業を行うことができるようになり、効率が良い。
〔変形例2〕
本変形例におけるシート50は、図8に示すようなシートフレーム51が内蔵されている。シートフレーム51は、シートクッションを構成するクッションフレーム52と、シートバックを構成するシートバックフレーム53、を有している。
クッションフレーム52及びシートバックフレーム53には、それぞれクッションパッドが設けられ、さらに表皮が被せられることで、シート50を構成している。
シートバックフレーム53は、受圧部材であるランバーサポート装置LSを支持している。シートバックフレーム53は、左右に離間して配置された一対の板金フレーム54と、一対の板金フレーム54のそれぞれの上端に接続された、パイプ材をU字状に屈曲させてなるパイプフレーム55とを備えている。
シートバックフレーム53は、板金フレーム54の下部同士を連結する連結部材および支持部としてのロアフレーム56と、パイプフレーム55の左右を連結する架橋部材としての架橋フレーム57とを有している。
ロアフレーム56は、上縁および下縁が少し前方に延出した断面形状を有する板金からなる部材であり、左右の端部が板金フレーム54の左右内側に延出した部分に溶接により固着されている。
ランバーサポート装置LSは、乗員がシートバックにもたれかかる力を受け止めてシートバックフレーム53に伝えるとともに、乗員の腰部に当たる部分の形状を変化させて、乗員の好みに応じて腰部のサポート状態を変えるための装置であり、シートバックフレーム53に取り付けられる。
ランバーサポート装置LSは、乗員の背中からの荷重を、図示しないクッション部材を介して受ける樹脂製の受圧板60と、受圧板60を支持し、かつ受圧板60の形状を変化させる支持部材61と、支持部材61(ランバーサポート装置LS)の下部をロアフレーム56に固定するための下側掛止部62と、支持部材61の上端部を架橋フレーム57に固定するためのワイヤー63と、を備える。
そして、生体センサー2が、ランバーサポート装置LSに対して設けられている。本変形例においては、支持部材61を構成する金属部品が、電磁波の通過を妨害する部材であり、生体センサー2は、支持部材61を構成する金属部品を避けた位置に配置されている。
より具体的に説明すると、生体センサー2は、樹脂製の受圧板60の表面や、支持部材61を構成する金属部品以外の箇所に設けられている。その位置は、人の心臓の位置に対応する箇所となっている。
本変形例によれば、生体センサー2が、シート50に対し、シート50を構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材61を避けた位置に配置されているので、電磁波の通過を妨害する部材61によって、生体センサー2による電磁波の照射が妨害されにくくなり、生体情報を正確に検出しやすくなる。
また、シートバックフレーム53側にあるランバーサポート装置LSに設けられた生体センサー2は、人の心臓の位置に対応して配置されているので、胸部大動脈の血流状態を把握できる。そのため、例えば血流量の少ない細い血管を利用して生体情報を検出する場合に比して、生体情報を検出しやすい。
A1 電磁波の通過を妨害する部材
A2 電磁波の通過を妨害する部材
A3 電磁波の通過を妨害する部材
R 照射範囲
C 照射中心
1 生体センサー
2 生体センサー
10 シート
11 シートクッション
12 クッションパッド
12a 溝
13 表皮
14 シートバック
15 クッションパッド
15a 溝
16 表皮
17 ヘッドレスト
20 シートヒーター
21 基材
22 ヒーター線
22a 前方ヒーター線
22b 中央ヒーター線
22c 後方ヒーター線
23 溝部ヒーター線
30 シートヒーター
31 基材
32 ヒーター線
32a 上方ヒーター線
32b 中央ヒーター線
32c 下方ヒーター線
33 溝部ヒーター線

Claims (15)

  1. 人が着座するシートに対し、電磁波によって人の生体情報を検出する非接触型の生体センサーが設けられており、
    前記生体センサーは、前記シートに対し、前記シートを構成する部材のうち電磁波の通過を妨害する部材を避けた位置に配置されていることを特徴とする生体センサーの配置構造。
  2. 前記シートは、自動運転と手動運転とを切り替えて走行可能な車両に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の生体センサーの配置構造。
  3. 前記生体センサーは、前記シートのうち、前記生体センサーから照射される電磁波の照射中心が前記部材を避ける位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の生体センサーの配置構造。
  4. 前記生体センサーは、前記シートのうち、前記生体センサーから照射される電磁波の照射範囲内に前記部材が入らない位置に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の生体センサーの配置構造。
  5. 前記生体センサーは、前記シートのうち、前記部材よりも人に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  6. 前記部材に対し、当該部材よりも人に近い位置に配置されるようにして樹脂製の被設置板が取り付けられており、前記生体センサーは、前記被設置板に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の生体センサーの配置構造。
  7. 前記部材には開口部が形成されており、
    前記生体センサーは、前記シートのうち、前記部材よりも人に遠い位置であって、かつ前記開口部の位置に対応して配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  8. 前記部材は、前記シートの内部に、粗密差があるように配設されており、
    前記生体センサーは、前記部材の密度が粗い箇所に配置されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  9. 前記シートは、表皮によって被覆されるクッションパッドを備え、
    前記クッションパッドは、当該クッションパッドの一部が取り外し可能に構成されたことで形成された前記生体センサー用の収納空間をその内部に備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  10. 前記シートは、表皮によって被覆されるクッションパッドを備え、
    前記クッションパッドは、前記生体センサーが埋設された状態で形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  11. 前記生体センサーは、前記シートのうち少なくとも二箇所に、互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
  12. 前記シートは、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、下端部が前記シートクッションに支持されたシートバックと、を備えており、
    前記生体センサーは、前記シートクッションと前記シートバックの双方に設けられていることを特徴とする請求項11に記載の生体センサーの配置構造。
  13. 前記シートバックに設けられた前記生体センサーは、人の心臓の位置に対応して配置されていることを特徴とする請求項12に記載の生体センサーの配置構造。
  14. 前記シートクッションに設けられた前記生体センサーは、人の臀部における左右の坐骨の中央部に対応して配置されていることを特徴とする請求項12又は13に記載の生体センサーの配置構造。
  15. 前記シートクッションに設けられた前記生体センサーは、大腿部の位置に対応して配置されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の生体センサーの配置構造。
JP2017156696A 2017-04-03 2017-08-15 生体センサーの配置構造 Pending JP2018175831A (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/500,526 US11505090B2 (en) 2017-04-03 2018-04-03 Arrangement structure for biological sensors
EP18780391.1A EP3607877A4 (en) 2017-04-03 2018-04-03 LAYOUT STRUCTURE FOR BIOLOGICAL SENSORS
CN201880023761.5A CN110461223A (zh) 2017-04-03 2018-04-03 生物传感器的配置构造
CN202310389094.5A CN116369889A (zh) 2017-04-03 2018-04-03 生物传感器的配置构造
CN202310388874.8A CN116392096A (zh) 2017-04-03 2018-04-03 生物传感器的配置构造
PCT/JP2018/014243 WO2018186387A1 (ja) 2017-04-03 2018-04-03 生体センサーの配置構造
JP2022006873A JP7315875B2 (ja) 2017-04-03 2022-01-20 車両用シート
US17/966,447 US20230045261A1 (en) 2017-04-03 2022-10-14 Arrangement structure for biological sensors
JP2023111089A JP2023126311A (ja) 2017-04-03 2023-07-06 車両用シート

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017073719 2017-04-03
JP2017073719 2017-04-03

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022006873A Division JP7315875B2 (ja) 2017-04-03 2022-01-20 車両用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018175831A true JP2018175831A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64281786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017156696A Pending JP2018175831A (ja) 2017-04-03 2017-08-15 生体センサーの配置構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018175831A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114502421A (zh) * 2019-09-30 2022-05-13 提爱思科技股份有限公司 车辆座椅
JP2022076866A (ja) * 2020-11-10 2022-05-20 本田技研工業株式会社 乗物用シート

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134710A (ja) * 1997-07-24 1999-02-09 Bridgestone Corp 着座センサ付き座席
JP2016106808A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱自動車工業株式会社 乗員状態取得装置
JP2016144989A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート
JP2016198121A (ja) * 2013-09-27 2016-12-01 アルプス電気株式会社 生体情報検知装置及び生体情報検知装置を備えた座席

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1134710A (ja) * 1997-07-24 1999-02-09 Bridgestone Corp 着座センサ付き座席
JP2016198121A (ja) * 2013-09-27 2016-12-01 アルプス電気株式会社 生体情報検知装置及び生体情報検知装置を備えた座席
JP2016106808A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 三菱自動車工業株式会社 乗員状態取得装置
JP2016144989A (ja) * 2015-02-06 2016-08-12 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114502421A (zh) * 2019-09-30 2022-05-13 提爱思科技股份有限公司 车辆座椅
JP2022076866A (ja) * 2020-11-10 2022-05-20 本田技研工業株式会社 乗物用シート
JP7203802B2 (ja) 2020-11-10 2023-01-13 本田技研工業株式会社 乗物用シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2018186387A1 (ja) 生体センサーの配置構造
JP2023080159A (ja) 生体センサーの配置構造及びシート
JP5905413B2 (ja) 乗物用シート
US11505090B2 (en) Arrangement structure for biological sensors
JP7436888B2 (ja) 生体情報検出システム
WO2019035337A1 (ja) 生体センサーの配置構造
JP2018175831A (ja) 生体センサーの配置構造
JP2023080159A5 (ja) シート及び車両
US12005812B2 (en) Vehicle seat
JP7502669B2 (ja) 生体センサーの配置構造
JP2022089894A5 (ja)
JP7315875B2 (ja) 車両用シート
WO2019194121A1 (ja) 生体センサーの配置構造及びシート
JP2024024107A5 (ja)
JP7401782B2 (ja) センサ付きシート
JP6290880B2 (ja) 骨格形状測定装置
JP2013147161A (ja) 車両用シート及び車両用シート装置
JP7385097B2 (ja) 体勢サポートシステム
JP2014231258A (ja) 乗物用シート
JP2014230588A (ja) 乗物用シート付き生体情報検出装置
JP2022040354A5 (ja) 生体センサーの配置構造及び車両用シート
JP2022058110A (ja) 乗り物用シート
JP7352085B2 (ja) シート
JP7269463B2 (ja) 乗物用シート
JP2021146986A (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210921

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20211119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220322