JP2018173750A - 硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】硬貨が回転しながらラインセンサ上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法を提供する。【解決手段】搬送中の硬貨のライン画像データを検出するラインセンサと、ラインセンサが検出するライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得する取得手段と、取得手段が取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定する輪転角度推定手段と、輪転角度推定手段が推定した前記輪転角度に基づいて前記ライン画像データを補正する補正手段と、補正手段で補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する識別手段と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法に関する。
硬貨処理装置に用いられる硬貨識別装置は、搬送路上に配置され、搬送されてくる硬貨を撮像手段により撮像し、得られた撮像画像を用いて硬貨の金種の識別等を行っている。撮像手段としては、CCDカメラ等のエリアセンサが知られているが、ラインセンサを用いることで装置の小型化と低コスト化を実現しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−102894号公報
ところが、搬送されてくる硬貨が回転しながら(いわゆる輪転状態)ラインセンサ上を通過すると、画像が変形してしまい、識別精度が低下してしまう可能性がある。
本発明は、硬貨が回転しながらラインセンサ上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の硬貨識別装置は、搬送中の硬貨のライン画像データを検出するラインセンサと、前記ラインセンサが検出するライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得する取得手段と、前記取得手段が取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定する輪転角度推定手段と、前記輪転角度推定手段が推定した前記輪転角度に基づいて前記ライン画像データを補正する補正手段と、前記補正手段で補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する識別手段と、を有することを特徴とする。
上記第1の態様によれば、ラインセンサが検出する搬送中の硬貨のライン画像データを取得手段が所定のサンプリング間隔で取得すると、輪転角度推定手段は、取得手段が取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定する。補正手段は、輪転角度推定手段が推定した輪転角度に基づいて各ライン画像データを補正し、識別手段が、補正手段で補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する。よって、硬貨が回転すなわち輪転しながらラインセンサ上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる。
本発明に係る第2の態様の硬貨識別装置は、上記第1の態様において、前記輪転角度推定手段は、前記取得手段が取得したライン画像データから、取得した位置での硬貨幅を割り出して取得したライン画像データの硬貨中心からの距離を求め、当該ライン画像データと、硬貨中心から前記距離の前記基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとを照合して角度毎の類似度を割り出すことを特徴とする。
上記第2の態様によれば、輪転角度推定手段は、取得手段が取得したライン画像データから、取得した位置での硬貨幅を割り出して取得したライン画像データの硬貨中心からの距離を求め、当該ライン画像データと、硬貨中心から前記距離の前記基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとを照合して角度毎の類似度を割り出すため、容易に類似度を割り出すことが可能となる。
本発明に係る第3の態様の硬貨識別装置は、上記第1または第2の態様において、前記角度毎に割り出された類似度をサンプリング順に並べた類似度マップから硬貨の輪転角度を推定することを特徴とする。
上記第3の態様によれば、輪転角度推定手段は、基準パターン画像データの角度毎に割り出された類似度をサンプリング順に並べた類似度マップから硬貨の輪転角度を推定するため、容易に輪転角度を推定することが可能となる。
本発明に係る第4の態様の硬貨識別装置は、上記第1から第3のいずれか一態様において、前記輪転角度推定手段は、各ライン画像データの基準ラインデータとの類似度の高い角度を繋げた高類似度ラインから硬貨の輪転角度を推定することを特徴とする。
上記第4の態様によれば、輪転角度推定手段は、各ライン画像データの基準ラインデータとの類似度の高い角度を繋げた高類似度ラインから硬貨の輪転角度を推定するため、容易に輪転角度を推定することが可能となる。
本発明に係る第5の態様の硬貨処理装置は、上記第1から第4のいずれか一態様の硬貨識別装置を備え、前記硬貨識別装置の識別結果に基づいて硬貨を処理することを特徴とする。
上記第5の態様によれば、硬貨が回転すなわち輪転しながらラインセンサ上を通過しても硬貨識別装置の識別精度を向上させることが可能となるため、硬貨処理の処理精度を向上させることが可能となる。
本発明に係る第6の態様の硬貨識別方法は、ラインセンサが検出する搬送中の硬貨のライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得し、取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定し、推定した前記輪転角度で前記各ライン画像データを補正して、補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別することを特徴とする。
上記第6の態様によれば、ラインセンサが検出する搬送中の硬貨のライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得し、取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定し、この推定した輪転角度に基づいて各ライン画像データを補正して、補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する。よって、硬貨が回転すなわち輪転しながらラインセンサ上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる。
本発明によれば、硬貨が回転しながらラインセンサ上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる硬貨識別装置、硬貨処理装置および硬貨識別方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の識別基板の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の硬貨識別処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の検出データであって、(a)は硬貨画像データを、(b)は補正後の円形硬貨画像データを、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の検出データであって、(a)は硬貨画像データを、(b)は補正後の円形硬貨画像データを、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置のライン画像データの基準パターン画像データとの類似度の割り出し方法を説明するためのもので、(a)は円形硬貨画像データにおけるライン画像データの取得位置を、(b)は基準パターン画像データにおける基準ラインデータの位置を、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置のライン画像データの基準パターン画像データとの類似度の割り出し方法を説明するためのもので、(a)は円形硬貨画像データにおけるライン画像データの取得位置を、(b)は基準パターン画像データにおける基準ラインデータの位置を、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の類似度マップを示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の類似度マップにおける高類似度ラインを示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の検出データ類を示すものであって、(a)は輪転補正後の円形硬貨画像データを、(b)は基準パターン画像データを、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の変形例2を説明するためのもので、(a)は極座標変換の各座標を、(b)は極座標変換後の円形硬貨画像データを、(c)は極座標変換後の基準パターン画像データを、それぞれ示すものである。 本発明の一実施形態に係る硬貨識別装置の変形例3の検出範囲を示す図である。
本発明の一実施形態を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る硬貨処理装置は、機外から投入されたバラ硬貨を識別しつつ計数して金種別に収納する硬貨処理装置である。図1に示すように、本実施形態に係る硬貨処理装置1は、外部から硬貨が投入される硬貨投入繰出部10を有している。
硬貨投入繰出部10は、水平に配置された回転円盤12と、この回転円盤12の外縁部から鉛直に立ち上がる、一部が切り欠かれた略円筒状の側壁部13と、回転円盤12との間に硬貨一枚分の隙間をもって側壁部13の切欠部分に設けられた分別環14とを有している。
硬貨投入繰出部10には、機外からバラ硬貨が投入される。この状態で回転円盤12が図1における反時計回りに回転すると、その遠心力によって硬貨が側壁部13の内周面に沿って運ばれる。さらに硬貨は、回転円盤12と分別環14との隙間を介して一枚ずつ分離されて硬貨投入繰出部10から外に順次繰出される。
硬貨投入繰出部10の硬貨繰出位置には、硬貨投入繰出部10から繰り出された硬貨を一列状に案内する搬送路20と、搬送路20上の硬貨を搬送するフィードユニット21とが設けられている。
搬送路20は、回転円盤12の接線方向に沿って配置された第1搬送部23と、この第1搬送部23の回転円盤12とは反対側から直交方向に延出する第2搬送部24と、この第2搬送部24の第1搬送部23とは反対側から直交方向に延出する第3搬送部25とを有している。第1搬送部23には、搬送中の硬貨の金種を識別しつつ計数する本実施形態に係る硬貨識別装置27が設けられている。本実施形態に係る硬貨処理装置1は、硬貨識別装置27の識別結果に基づいて硬貨を処理する。
第2搬送部24には、硬貨を落下可能であり落下した硬貨を機外に取出可能に案内するリジェクト口28と、硬貨識別装置27で識別不能と識別された硬貨をリジェクト口28に落下させるリジェクト部29とが設けられている。リジェクト口28から落下した硬貨は、図示略のリジェクト箱に排出される。
第3搬送部25には、硬貨識別装置27で計数された硬貨を金種別に選別する選別部32が設けられている。この選別部32は、硬貨を落下可能な金種別の選別口32a〜32fを有しており、これら選別口32a〜32fが第3搬送部25の延在方向に並べられて設けられている。これら選別口32a〜32fは、硬貨を小さい外径のものから落下させるようになっており、最も上流側の選別口32aが1円硬貨を、その下流側の選別口32bが50円硬貨を、その下流側の選別口32cが5円硬貨を、その下流側の選別口32dが100円硬貨を、その下流側の選別口32eが10円硬貨を、その下流側の選別口32fが500円硬貨を、それぞれ別々に落下させるようになっている。各選別口32a〜32fの直前位置には硬貨を検知する硬貨検知センサ33a〜33fが設けられており、硬貨検知センサ33a〜33fの隣り合うもの同士の検知枚数の差から、選別口32a〜32fのうちの間にあるものから落下した硬貨の数を計数するようになっている。
フィードユニット21は、複数の搬送ベルト35,36を有しており、これらの搬送ベルト35,36が、硬貨投入繰出部10から繰り出された硬貨を上側から搬送路20に押し付けて搬送する。この搬送中、硬貨は、まず、硬貨識別装置27で識別され計数されることになる。硬貨識別装置27で識別不能であった硬貨は、リジェクト部29によってリジェクト口28から落下させられ、それ以外の硬貨は、選別部32の金種別の選別口32a〜32fの対応するものから落下する。
なお、図示は略すが、選別口32a〜32fの下側には、選別口32a〜32fから落下した硬貨を機外に返却可能に一時貯留する金種別の一時貯留部と、一時貯留部に貯留された硬貨を出金可能に収納する金種別の出金収納部とが設けられている。
硬貨識別装置27は、搬送路20の第1搬送部23に設けられている。第1搬送部23において硬貨搬送方向に対して直交する水平方向を通路幅方向とすると、第1搬送部23は、上面の搬送面39が水平に配置されて回転円盤12の接線方向に直線状に延びる通路部40と、通路部40の通路幅方向両側に立設されて通路部40と同方向に延びる側壁部41,42とを有している。通路部40は、硬貨投入繰出部10から繰り出された硬貨の下面を搬送面39で支持してその移動を案内することになり、側壁部41,42はその際に硬貨が一列状に並ぶように硬貨の外周面を案内する。
硬貨識別装置27は、通路部40の一部を構成する搬送板45を有している。搬送板45は、その上面の搬送面46が搬送面39の一部を構成することになり、搬送面39の他の部分と同様、硬貨の下面を案内する。搬送板45は、透光性の材料からなり、具体的にはガラス板からなっている。
硬貨識別装置27は、図2に示すように、搬送板45の上側の通路幅方向の両側にガイド部材48,49を有している。ガイド部材48は、図1に示す側壁部41の一部を構成しており、ガイド部材49は、図1に示す側壁部42の一部を構成している。図2に示すように、搬送板45はその上面のガイド部材48,49の間部分が硬貨Cを案内する搬送面46となっている。
硬貨識別装置27は、図3〜図5に示すように、上記した搬送板45と、この搬送板45の下側に設けられて、搬送面46上を移動する硬貨Cに下側から光を照射する下側照射部51と、搬送板45の下側に設けられて搬送面46上を移動する硬貨Cを識別する識別部52とを有している。硬貨識別装置27は、図示は略すが、搬送面46上を移動する硬貨Cに上側から光を照射する上側照射部をも有している。
識別部52は、搬送板45の下側に配置される集光部としてのセルホックレンズ55と、セルホックレンズ55の下側に配置される画像検出部としてのラインセンサ56とを有している。セルホックレンズ55およびラインセンサ56は、搬送面46の通路幅方向に延在するように配置されており、搬送面46における硬貨搬送方向の位置を互いに一致させている。識別部52は、セルホックレンズ55およびラインセンサ56によって、これらの真上の硬貨識別位置にある硬貨Cの通路幅方向に沿う線画像を検出しこの線画像を時系列的につないで硬貨Cの外径および模様を簡易的に検出して、真偽、正損、金種等を識別する。
下側照射部51は、セルホックレンズ55およびラインセンサ56の真上である、識別部52による硬貨の硬貨識別位置(以下、硬貨識別位置と称す)に対して硬貨搬送方向上流側および下流側にそれぞれ配置される共通部品である組立体61,61を有している。以下の説明においては、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向上流側に設けられる組立体61およびその構成部品の符号に(U)を添え、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向下流側に設けられる組立体61およびその構成部品の符号に(L)を添えて、それぞれを区別する。
図3に示すように、組立体61(U)は、一対の組立体61(U),61(L)のうち硬貨搬送方向上流側に設けられる上流側組立体である。組立体61(U)は、基板65(U)と、基板65(U)に実装される複数のLED66(U)からなる光源67(U)と、基板65(U)に載置される導光板68(U)と、導光板68(U)の上面に貼着される反射板69(U)と、導光板68(U)の硬貨識別位置側の下側に配置される光吸収シート70(U)とを有しており、これらが組み立てられて一体的に構成されている。反射板69(U)は、組立体61(U),61(L)のうち硬貨搬送方向上流側の組立体61(U)に設けられる上流側反射板であり、光吸収シート70(U)は、硬貨搬送方向上流側の組立体61(U)に設けられる上流側光吸収シートである。
上流側組立体61(U)の基板65(U)は、搬送面46に平行な状態から、通路幅方向に平行をなす仮想軸線を中心に硬貨搬送方向上流側よりも下流側が搬送面46に近づくように傾斜させられている。
基板65(U)の上面に実装された光源67(U)は、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向上流側に配置される上流側光源となっている。この光源67(U)を構成する複数(具体的には8個)のLED66(U)は、すべて硬貨搬送方向の位置および高さを合わせており、通路幅方向に等間隔で一列状に配置されている。これらLED66(U)は、光軸の方向を基板65(U)の上面に平行かつ平面視で硬貨搬送方向に平行な方向としており、硬貨搬送方向の下流側つまり硬貨識別位置側に向けている。
導光板68(U)は、透明アクリル板からなるもので、中間部分に板厚方向に貫通する配置穴91(U)が形成されている。導光板68(U)は、この配置穴91(U)内に複数のLED66(U)を配置するようにして基板65(U)上に載置されて基板65(U)に取り付けられている。導光板68(U)は、基板65(U)上に載置される平板状の平板部92(U)を有している。
平板部92(U)は、配置穴91(U)の硬貨搬送方向下流側に位置する前側導光板部93(U)と、配置穴91(U)の通路幅方向両側に位置する側板部94(U),95(U)と、配置穴91(U)の硬貨搬送方向上流側に位置する背板部96(U)とを有している。平板部92(U)は、基板65(U)に載置されることで基板65(U)と同様に傾斜して配置されている。つまり、平板部92(U)は、硬貨搬送方向上流側よりも下流側が搬送面46に近づくように傾斜して配置されている。平板部92(U)は、図4に示すように、搬送面46とのなす角度θ1(U)が0度よりも大きく15度以下の範囲で傾斜させられており、具体的にはθ1(U)=10度に傾斜させられている。よって、平板部92(U)は、搬送面46に対して鋭角をなしており、硬貨搬送方向の位置が同じならば搬送面46からの距離が等距離となっている。
前側導光板部93(U)は、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向上流側に配置されている。前側導光板部93(U)は前端面98(U)および後端面99(U)が板厚方向に平行をなしかつ通路幅方向に平行をなしている。
導光板68(U)は、図3に示すように、前側導光板部93(U)の硬貨搬送方向下流側の通路幅方向の一側部から硬貨搬送方向下流側に延出する延出導光板部100(U)を有している。前側導光板部93(U)と延出導光板部100(U)とが、光源67(U)の硬貨識別位置側に配置される上流側の導光板部101(U)となっている。
延出導光板部100(U)は、前側導光板部93(U)と同一平面に配置されることで硬貨搬送方向上流側よりも下流側が搬送面46に近づくように傾斜する基端側の基端板部102(U)と、搬送面46に対して平行をなすように基端板部102(U)に対して屈曲する先端側の先端板部103(U)とを有している。基端板部102(U)は、上流側の導光板68(U)において搬送面46に対し傾斜する上流側傾斜板部となっている。先端板部103(U)は通路幅方向の一側で搬送面46に対して平行をなす一側平行板部となっている。
延出導光板部100(U)の先端板部103(U)には、通路幅方向の外側に、板厚方向に平行をなすとともに平面視で硬貨搬送方向に対して傾斜する傾斜面105(U)が形成されている。先端板部103(U)には、通路幅方向の内側に板厚方向に平行をなすとともに平面視で硬貨搬送方向に対して平行をなす端面106(U)が形成されている。端面106(U)は、延出導光板部100(U)の中で主に発光する主発光面となっている。硬貨搬送方向において端面106(U)の中央位置が、セルホックレンズ55およびラインセンサ56の位置、つまり硬貨識別位置と一致している。
光源67(U)を構成する複数のLED66(U)のうち、最も延出導光板部100(U)側の一つのLED66(U)は、この延出導光板部100(U)と通路幅方向の位置を合わせており、残りの複数(具体的には7個)のLED66(U)は、前側導光板部93(U)の延出導光板部100(U)が形成されていない部分と通路幅方向の位置を合わせている。前側導光板部93(U)は、複数のLED66(U)つまり光源67(U)と、硬貨識別位置との間に配置されている。
前側導光板部93(U)は、これと通路幅方向の位置を合わせている複数のLED66(U)からの光を硬貨搬送方向に沿って導光し前側導光板部93(U)の硬貨搬送方向下流側の図4に示す前端面98(U)から発光させて、硬貨識別位置にある硬貨Cに対して搬送方向上流側から照射する。前側導光板部93(U)は、硬貨識別位置よりも上流側の上流側搬送方向導光板部となっている。
前側導光板部93(U)は、その板厚方向に直交する方向かつ平面視で硬貨搬送方向に平行する方向に、複数のLED66(U)のそれぞれの光軸上の光を導光することになる。前側導光板部93(U)は、硬貨搬送方向上流側よりも下流側が搬送面46に近づくように傾斜していることから、複数のLED66(U)のそれぞれからの光軸上の光を平面視で硬貨搬送方向に平行に、上流側かつ下側から下流側かつ上側に向けて照射する。このときの照射角度は、前側導光板部93(U)の傾斜と同様に、搬送面46に対し0度より大きく15度以下(具体的には10度)となっている。
図3に示すように、延出導光板部100(U)は、この延出導光板部100(U)と通路幅方向の位置を合わせているLED66(U)からの光軸上の光を、基端板部102(U)が前側導光板部93(U)と同様、板厚方向に直交しかつ平面視で硬貨搬送方向に平行をなすように導光し、その後、先端板部103(U)がこれに設けられた傾斜面105(U)で反射させることで硬貨搬送方向に対し交差する方向に変換して硬貨識別位置にある硬貨Cに対して一の側方の下側から通路幅方向に沿って他の側方の上側に向けて照射する。つまり、延出導光板部100(U)は通路幅方向一側に位置する一側導光板部となっており、傾斜面105(U)は、上流側の導光板68(U)の延出導光板部100(U)に形成された上流側光路変換部となっている。
より詳しくは、先端板部103(U)はLED66(U)からの基端板部102(U)に沿う平面視で搬送方向に平行な光軸上の光を上面107(U)で反射させ、傾斜面105(U)によって平面視で通路幅方向に平行な方向に変換して、下面108(U)で反射させることにより、端面106(U)から、平面視で通路幅方向に沿う姿勢のまま通路幅方向の一の側方かつ下側から他の側方かつ上側に向けて照射する。なお、端面106(U)から大気へ出射する際の屈折率の違いから出射後は出射直前よりもさらに上向きに傾斜する。図5に示すように、この出射光の搬送面46に対する角度θ2(U)が0度より大きく20度以下(具体的には15度)となるように設定されている。延出導光板部100(U)は、搬送面46の通路幅方向の延出導光板部100(U)側の端から通路幅Wの1/4の位置つまりW/4の位置に向けてLED66(U)からの光軸上の光を照射するようになっている。
図3に示す反射板69(U)は、導光板68(U)の平板部92(U)の上面全体を覆っており、配置穴91(U)の上部開口を塞いでいる。延出導光板部100(U)は反射板で覆われてはいない。また、光吸収シート70(U)は、図示略の支持部材を介して基板65(U)に取り付けられており、前側導光板部93(U)の硬貨識別位置側の下側にこれと平行に配置され、延出導光板部100(U)の下方に配置されている。
組立体61(L)は、一対の組立体61(U),61(L)のうち硬貨搬送方向下流側に設けられる下流側組立体である。組立体61(L)は、基板65(L)と、基板65(L)に実装される複数のLED66(L)からなる光源67(L)と、基板65(L)に載置される導光板68(L)と、導光板68(L)の上面に貼着される反射板69(L)と、導光板68(L)の硬貨識別位置側の下側に配置される光吸収シート70(L)とを有しており、これらが組み立てられて一体的に構成されている。反射板69(L)は、組立体61(U),61(L)のうち硬貨搬送方向下流側の組立体61(L)に設けられる下流側反射板であり、光吸収シート70(L)は、硬貨搬送方向下流側の組立体61(L)に設けられる下流側光吸収シートである。
下流側組立体61(L)の基板65(L)は、搬送面46に平行な状態から、通路幅方向に平行な仮想軸線を中心に硬貨搬送方向下流側よりも上流側が搬送面46に近づくように傾斜させられている。
基板65(L)の上面に実装された光源67(L)は、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向下流側に配置される下流側光源となっている。この光源67(L)を構成する複数(具体的には8個)のLED66(L)は、すべて硬貨搬送方向の位置および高さを合わせており、通路幅方向に等間隔で一列状に配置されている。これらLED66(L)は、光軸の方向を基板65(L)の上面に平行かつ平面視で硬貨搬送方向に平行な方向としており、硬貨搬送方向の上流側つまり硬貨識別位置側に向けている。
導光板68(L)は、透明アクリル板からなるもので、中間部分に板厚方向に貫通する配置穴91(L)が形成されている。導光板68(L)は、この配置穴91(L)内に複数のLED66(L)を配置するようにして基板65(L)上に載置されて基板65(L)に取り付けられている。導光板68(L)は、基板65(L)上に載置される平板状の平板部92(L)を有している。
平板部92(L)は、配置穴91(L)の硬貨搬送方向上流側に位置する前側導光板部93(L)と、配置穴91(L)の通路幅方向両側に位置する側板部94(L),95(L)と、配置穴91(L)の硬貨搬送方向下流側に位置する背板部96(L)とを有している。平板部92(L)は、基板65(L)に載置されることで基板65(L)と同様に傾斜して配置されている。つまり、平板部92(L)は、硬貨搬送方向下流側よりも上流側が搬送面46に近づくように傾斜して配置されている。平板部92(L)は、図4に示すように搬送面46とのなす角度θ1(L)が0度よりも大きく15度以下の範囲で傾斜させられており、具体的にはθ1(L)=10度に傾斜させられている。よって、平板部92(L)は、搬送面46に対して鋭角をなしており、硬貨搬送方向の位置が同じならば搬送面46からの距離が等距離となっている。
前側導光板部93(L)は、硬貨識別位置に対して硬貨搬送方向下流側に配置されている。前側導光板部93(L)は前端面98(L)および後端面99(L)が板厚方向に平行をなしかつ通路幅方向に平行をなしている。
図3に示すように、導光板68(L)は、前側導光板部93(L)の硬貨搬送方向上流側の通路幅方向の一側部(延出導光板部100(U)とは反対側の側部)から硬貨搬送方向上流側に延出する延出導光板部100(L)を有している。前側導光板部93(L)と延出導光板部100(L)とが光源67(L)の硬貨識別位置側に配置される下流側の導光板部101(L)となっている。
延出導光板部100(L)は、前側導光板部93(L)と同一平面に配置されることで硬貨搬送方向下流側よりも上流側が搬送面46に近づくように傾斜する基端側の基端板部102(L)と、搬送面46に対して平行をなすように基端板部102(L)に対して屈曲する先端側の先端板部103(L)とを有している。基端板部102(L)は、下流側の導光板68(L)において搬送面46に対し傾斜する下流側傾斜板部となっている。先端板部103(L)は通路幅方向の先端板部103(U)とは反対の他側で図4に示すように搬送面46に対して平行をなす他側平行板部となっている。
図3に示すように、延出導光板部100(L)の先端板部103(L)には、通路幅方向の外側に、板厚方向に平行をなすとともに平面視で硬貨搬送方向に対して傾斜する傾斜面105(L)が形成されている。先端板部103(L)には、通路幅方向の内側に板厚方向に平行をなすとともに平面視で硬貨搬送方向に対して平行をなす端面106(L)が形成されている。端面106(L)は、延出導光板部100(L)の中で主に発光する主発光面となっている。硬貨搬送方向において端面106(L)の中央位置が、セルホックレンズ55およびラインセンサ56の位置、つまり硬貨識別位置と一致している。先端板部103(L)の端面106(L)と、先端板部103(U)の端面106(U)とが互いに平行をなして硬貨搬送方向の位置を合わせている。言い換えれば、端面106(L)と端面106(U)とは通路幅方向において対向している。
光源67(L)を構成する複数のLED66(L)のうち、最も延出導光板部100(L)側の一つのLED66(L)は、この延出導光板部100(L)と通路幅方向の位置を合わせており、残りの複数(具体的には7個)のLED66(L)は、前側導光板部93(L)の延出導光板部100(L)が形成されていない部分と通路幅方向の位置を合わせている。前側導光板部93(L)は、複数のLED66(L)つまり光源67(L)と、硬貨識別位置との間に配置されている。
前側導光板部93(L)は、これと通路幅方向の位置を合わせている複数のLED66(L)からの光を硬貨搬送方向に沿って導光し前側導光板部93(L)の硬貨搬送方向上流側の前端面98(L)から発光させて、硬貨識別位置にある硬貨Cに対して搬送方向下流側から照射する。前側導光板部93(L)は、硬貨識別位置よりも下流側の下流側搬送方向導光板部となっている。
前側導光板部93(L)は、その板厚方向に直交する方向かつ平面視で硬貨搬送方向に平行する方向に、複数のLED66(L)のそれぞれの光軸上の光を導光することになる。硬貨搬送方向下流側よりも上流側が搬送面46に近づくように傾斜していることから、前側導光板部93(L)は、複数のLED66(L)のそれぞれからの光軸上の光を平面視で硬貨搬送方向に平行に、下流側かつ下側から上流側かつ上側に向けて照射する。このときの照射角度は、前側導光板部93(L)の傾斜と同様に搬送面46に対し0度より大きく15度以下(具体的には10度)となっている。
延出導光板部100(L)は、この延出導光板部100(L)と通路幅方向の位置を合わせているLED66(L)からの光軸上の光を、基端板部102(L)が前側導光板部93(L)と同様、板厚方向に直交しかつ平面視で硬貨搬送方向に平行をなすように導光し、その後、先端板部103(L)がこれに設けられた傾斜面105(L)で反射させることで硬貨搬送方向に対し交差する方向に変換して硬貨識別位置にある硬貨Cに対して延出導光板部100(U)とは反対側の他の側方の下側から通路幅方向に沿って延出導光板部100(U)側の一の側方の上側に向けて照射する。つまり、延出導光板部100(L)は通路幅方向において延出導光板部100(U)とは反対の他側に位置する他側導光板部となっており、傾斜面105(L)は下流側の導光板68(L)の延出導光板部100(L)に形成された下流側光路変換部となっている。
より詳しくは、先端板部103(L)はLED66(L)からの基端板部102(L)に沿う平面視で搬送方向に平行な光軸上の光を上面107(L)で反射させ、傾斜面105(L)によって平面視で通路幅方向に平行な方向に変換して、下面108(L)で反射させることにより、端面106(L)から、平面視で通路幅方向に沿う姿勢のまま通路幅方向の他の側方かつ下側から一の側方かつ上側に向けて照射する。なお、端面106(L)から大気へ出射する際の屈折率の違いから出射後は出射直前よりもさらに上向きに傾斜する。図5に示すように、この出射光の搬送面46に対する角度θ2(L)が0度より大きく20度以下(具体的には15度)となるように設定されている。延出導光板部100(L)は、搬送面46の通路幅方向の延出導光板部100(L)側の端から通路幅Wの1/4の位置つまりW/4の位置に向けてLED66(L)からの光軸上の光を照射するようになっている。
図3に示す反射板69(L)は、導光板68(L)の平板部92(L)の上面全体を覆っており、配置穴91(L)の上部開口を塞いでいる。延出導光板部100(L)は反射板で覆われてはいない。また、光吸収シート70(L)は、図示略の支持部材を介して基板65(L)に取り付けられており、前側導光板部93(L)の硬貨識別位置側の下側に配置され、延出導光板部100(L)の下方に配置されている。
硬貨処理装置1は、図1に示す硬貨投入繰出部10に投入された硬貨が、硬貨投入繰出部10から繰り出され、フィードユニット21で駆動されて搬送路20で一列状に並べられて搬送される。すると、硬貨識別装置27においては、図3に示すように、硬貨Cが搬送中に搬送面46上を移動することになり、識別部52が硬貨識別位置においてラインセンサ56により、この搬送中の硬貨Cの下面のライン画像データを所定のサンプリング間隔で検出することになる。
硬貨識別装置27は、ラインセンサ56によって検出されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する、図6に示す識別基板111を有している。識別基板111は、硬貨識別装置27上で搬送される硬貨Cのそれぞれに対して、ラインセンサ56で所定のサンプリング間隔で複数サンプリングして得られた複数のライン画像データを組み合わせて硬貨画像データを生成し、この硬貨画像データをもとに硬貨の金種等の識別を行う。その際に、搬送されてくる硬貨Cが回転しながらラインセンサ56上を通過すると、硬貨画像データが変形してしまい、正しく識別できない場合があるため、硬貨識別の前処理として、硬貨画像データの回転ずれを補正(以下、輪転補正と称する)する。
図6に示すように、識別基板111は、取得手段112と、輪転角度推定手段113と、補正手段114と、識別手段115と、を有している。取得手段112は、ラインセンサ56が検出するライン画像データを所定の時間間隔で取得して記憶する。輪転角度推定手段113は、取得手段112が取得したライン画像データと、基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨Cの輪転角度を推定する。補正手段114は、輪転角度推定手段113が推定した輪転角度に基づいて各ライン画像データを輪転補正する。識別手段115は、補正手段114で輪転補正された各ライン画像データに基づく円形硬貨画像データを基準パターン画像データと比較して硬貨Cを識別する。
識別基板111は、検出対象硬貨Cのそれぞれに対して、図7に示すフローチャートの流れで行われる、以下の原理に基づいて輪転補正を行って識別を行う。
[ステップS1:検出対象硬貨の硬貨画像データを取得]
図7に示すフローチャートのステップS1で、取得手段112が、ラインセンサ56が検出するライン画像データを所定の時間間隔で取得する。取得手段112は、1つの検出対象硬貨Cに対して、各取得タイミング毎にサンプリングして得られた1ライン毎のライン画像データを時系列順に並べることで、図8(a)に示すような硬貨画像データを得る。なお、このとき、検出対象硬貨Cに輪転が発生していると、硬貨画像データが図8(a)に示すように変形することになる。具体的に、図8(a)は、硬貨Cの輪転によって回転ずれが起こった場合に得られた500円硬貨の裏面の硬貨画像データを例示している。なお、ラインセンサ56が検出した生の画像データに対して、エッジ強調フィルタ処理を行って硬貨画像データを得る。
[ステップS2:円形硬貨画像データに変換]
ステップS2で、輪転角度推定手段113は、取得手段112が1つの検出対象硬貨Cに対して検出した、例えば図8(a)に示すような硬貨画像データを、円形データとなるように補正して、例えば図8(b)に示すような円形硬貨画像データを得る。
硬貨画像データを円形硬貨画像データとなるように補正する原理の詳細を示す。取得手段112は、図示略の上側照射部による検出対象硬貨Cへの照射と、下側照射部51による検出対象硬貨Cへの照射とを交互に切り替えながら、ラインセンサ56でライン画像データを取得する。このため、取得手段112では、図9(a)に示すように、図示略の上側照射部での照射時に取得する影のライン画像データを並べた影の硬貨画像データAと、下側照射部51での照射時に取得する日向のライン画像データを並べた日向の硬貨画像データBとが交互に得られる。輪転角度推定手段113は、影の硬貨画像データAから検出対象硬貨Cの硬貨幅を割り出す。
輪転角度推定手段113は、硬貨画像データBを構成する各ライン画像データの隣り合うもの同士の硬貨幅の差とサンプリング間隔とに基づいて、隣り合う各ライン画像データのサンプリング位置間の区間搬送速度を割り出し、全ての区間搬送速度が一定速度となるように補正して、1つの検出対象硬貨Cに対して検出した全てのライン画像データを並べることで、図9(a)の日向の硬貨画像データBを、図9(b)に示すように、円形硬貨画像データに補正する。これにより、搬送方向に速度変動が発生しても、速度変動を吸収して円形硬貨画像データに補正することができる。また、輪転角度推定手段113は、1つの検出対象硬貨Cに対する全てのライン画像データのうちの硬貨幅の最大値、すなわち外径から、当該硬貨の金種を仮決定する。
[ステップS3:1つのライン画像データを回転させて基準パターン画像データとの類似度を割り出す]
次に、ステップS3で、輪転角度推定手段113は、図8(b)に示すような円形硬貨画像データに変換された硬貨画像データについて、取得手段112が取得したライン画像データから、取得した位置での硬貨幅を割り出して、図10(a)に示すように、取得したライン画像データの硬貨画像データにおける硬貨中心からの距離Rを求め、図11(a)に示す当該ライン画像データと、図10(b)に示すように、仮決定した金種の硬貨中心から前記距離Rの、図11(b)に示す基準パターン画像データとを照合して角度毎の類似度を割り出す。ここで、日向のライン画像データは、硬貨の表裏いずれの可能性もあるため、日向のライン画像データを表の基準パターン画像データおよび裏の基準パターン画像データの両方と照合して類似度を割り出し、例えば、全体的に類似度が高い方の表裏いずれかの面の日向のライン画像データを日向のライン画像データとして取得していると判断する。
具体的に、ラインセンサ56で各ライン画像データをスキャンする際は、硬貨Cの輪転の影響を受けない時間でスキャンするため、スキャン方向のデータは輪転の影響がないと考えて、図10(a),図11(a)に示すように、サンプリングされた各ライン画像データの1つずつに対して、図10(b),図11(b)に示すように、円形の基準パターン画像データの同一径上の基準ラインデータを360度分所定の角度ずつ回転させて、基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出す。すなわち、硬貨Cの中心から所定距離Rのライン画像データは、基準パターン画像データ上の中心から同じ所定距離Rの基準ラインデータを360度回転させると、いずれかの基準ラインデータに対し類似度が高くなる。この類似度が高い基準ラインデータを割り出すのである。
具体的には、例えば1度間隔で360度回転させる。すなわち、サンプリングされた硬貨Cの中心から所定距離Rの1つのライン画像データと、基準パターン画像データの同じ所定距離Rの基準角度位置から角度0度の基準ラインデータとの類似度の割り出し、同じ所定距離Rの基準角度位置から角度1度の基準ラインデータとの類似度の割り出し、・・・、同じ所定距離Rの基準角度位置から角度359度の基準ラインデータとの類似度の割り出し、同じ所定距離Rの基準角度位置から角度360度の基準ラインデータとの類似度の割り出し、を行う。このようにして基準角度位置から各角度をなす基準ラインデータと類似度を割り出す。類似度は、例えば0から255で表すことができ、数値が大きいほど類似度が高くなっている。
[ステップS4:1つの検出対象硬貨Cに対する全ライン画像データの類似度の割り出しが完了するまでステップS3を繰り返す]
ステップS4で、輪転角度推定手段113は、ラインセンサ56において1つの検出対象硬貨Cの検出を開始してから、この検出対象硬貨Cの検出が終了するまで、サンプリング順に、全てのライン画像データについて、基準パターン画像データの各角度の基準ラインデータとの類似度を割り出すステップS3の類似度の割り出しを繰り返す。言い換えれば、輪転角度推定手段113は、取得手段112が取得したライン画像データと基準パターン画像データの各角度の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行う。
[ステップS5:類似度マップを作成]
ステップS5で、輪転角度推定手段113は、図12(a)に示すように、横軸に基準角度位置からの角度をとって、縦軸方向をサンプリング順とし、サンプリングされたライン画像データ毎に算出した類似度(0〜255)を並べて二値画像で表した類似度マップを作成する。図12において、白い部分の角度は、類似度が高い部分の高類似度角度を示している。
[ステップS6:類似度マップから各ライン画像データの輪転角度を推定]
ステップS6で、輪転角度推定手段113は、図12(b)に示す領域X内に示すように、類似度マップから類似度の高い部分を抽出し、例えば最小二乗法等により、1つの検出対象硬貨Cに対する全ライン画像データの類似度の高い部分を繋げた高類似度ライン、例えば図13に示す高類似度ラインYを割り出す。なお、ラインセンサ56上を1つの検出対象硬貨Cが通過する間に検出対象硬貨Cに輪転の回転速度に変化が少ない場合は、図13に示すように、高類似度ラインYが直線として検出される。また、ラインセンサ56上を1つの検出対象硬貨Cが通過する間に検出対象硬貨Cに輪転の回転速度等の変化がある場合は、高類似度ラインが折れ線や曲線として検出される。検出された高類似度ラインYに基づいて各サンプリングのライン画像データの輪転角度を推定する。すなわち、高類似度ラインYとライン画像データとの交点位置の角度を、ライン画像データの基準角度位置からの角度とし、1つの検出対象硬貨Cの最初の角度を基準として、この検出対象硬貨Cに対してその後に検出された各ライン画像データの角度を各ライン画像データの輪転角度とする。言い換えれば、輪転角度推定手段113は、各ライン画像データの類似度の高い部分を繋げた高類似度ラインYの各ライン画像データの位置での角度から硬貨の輪転角度を推定する。
[ステップS7:推定した各ライン画像データの輪転角度に基づいて各ライン画像データを輪転補正して円形硬貨画像データを輪転補正]
ステップS7で、補正手段114は、輪転角度推定手段113がステップS6で推定した各サンプリング毎のライン画像データの輪転角度に基づいて、各ライン画像データに、輪転角度が0度の状態となるようにそれぞれ角度補正をかけて、各ライン画像データを輪転角度が0度の状態に補正する輪転補正を行う。この輪転補正は、例えば、ライン画像データの各位置の輪転角度によるずれ量を求め、このずれ量が0になるようにライン画像データの各位置データを補正する。そして、輪転補正された各ライン画像データを全体が円形硬貨画像データとなるように配置しなおすことで、図8(b)に示すように輪転により変形した円形硬貨画像データを、図14(a)に示すような輪転補正を行った円形硬貨画像データ、言い換えれば輪転角度による変形成分を除いた状態の円形硬貨画像データに補正することができる。
[ステップS8:補正された円形硬貨画像データを基準パターン画像データと比較して硬貨を識別]
ステップS8で、識別手段115は、ステップS7にて補正手段114で補正された各ライン画像データを並べた輪転補正後の図14(a)に示すような円形硬貨画像データを、図14(b)に示すような基準パターン画像データと比較して、これらの一致度を割り出し、一致度が所定値以上であれば、検出対象硬貨Cが、仮決定した金種の硬貨であると識別して、この検出対象硬貨Cを、リジェクト部29でリジェクト口28に落下させることなく選別部32に移動させて、選別口32a〜32fの対応金種のものに落下させる。一方、一致度が、この所定値より低ければ、検出対象硬貨Cが金種識別不能であると識別して、リジェクト部29でリジェクト口28に落下させると共に、金種識別不能と識別された硬貨をリジェクトした旨の報知を行う。
すなわち、硬貨処理装置1は、ラインセンサ56で検出される各ライン画像データを回転させて基準パターン画像データと照合して各角度における類似度を割り出して、類似度マップを作成する。そして、作成した類似度マップから類似度の高い部分の繋がり、すなわち高類似度ラインYを見つけ、この高類似度ラインYから各ライン画像データにおける輪転角度を推定し、推定された各ライン画像データの輪転角度を用いて各ライン画像データを補正して、円形硬貨画像データを補正する。
以上に述べた本実施形態に係る硬貨識別装置27および硬貨識別方法によれば、ラインセンサ56が検出する搬送中の硬貨Cのライン画像データを取得手段112が所定の間隔で取得すると、輪転角度推定手段113は、取得手段112が取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨Cの輪転角度を推定する。補正手段114は、このように輪転角度推定手段113が推定した輪転角度に基づいて各ライン画像データを補正する。すると、識別手段115が、このように補正手段114で補正された各ライン画像データに基づく円形硬貨画像データを基準パターン画像データと比較して硬貨Cを識別する。よって、硬貨Cが回転すなわち輪転しながらラインセンサ56上を通過しても識別精度を向上させることが可能となる。その結果、本実施形態に係る硬貨処理装置1は、硬貨処理の処理精度を向上させることが可能となる。
また、輪転角度推定手段113は、取得手段112が取得したライン画像データから、取得した位置での硬貨幅を割り出して取得したライン画像データの硬貨中心からの距離を求め、当該ライン画像データと、硬貨中心から前記距離の基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとを照合して角度毎の類似度を割り出すため、容易に類似度を割り出すことが可能となる。
また、輪転角度推定手段113は、基準パターン画像データの角度毎に割り出された類似度をサンプリング順に並べた類似度マップから硬貨の輪転角度を推定するため、容易に輪転角度を割り出すことが可能となる。また、輪転角度推定手段113は、各ライン画像データの基準ラインデータとの類似度の高い角度を繋げた高類似度ラインから硬貨の輪転角度を推定するため、容易に輪転角度を推定することが可能となる。
実施形態において、処理負荷を軽減し、処理時間を短縮する等のために、以下のような変形例が考えられる。
(変形例1)
高類似度ラインが検出できれば、各ライン画像データごとの輪転角度が推定できるため、ステップS3において類似度算出を行うライン画像データの数を削減することが可能になる。例えば、全てのライン画像データのうち、予め決められた所定間隔おきのライン画像データについて角度毎の類似度を割り出すようにする。搬送速度の変化により硬貨画像として取得されたライン画像データの数が所定値以上の場合は、使用するライン画像データの数を減らすようにしてもよい。
(変形例2)
実施形態の類似度算出では、1つのライン画像データに対して基準パターン画像データ側の基準ラインデータを360度分比較する必要があるが、ステップS3で類似度を求める際に、図12(a)に示す検出角度範囲Dを限定することで処理データを削減することができる。その際に、図15に示すように、図15(b)に示す円形硬貨画像データと図15(c)に示す基準パターン画像データとをそれぞれ極座標変換(Rθ座標系に展開)し、R−θ展開された硬貨画像とR−θパターンとをθ方向にマッチングさせて、最も類似度の高い角度θを決定する(例えば、特許第3170147号公報参照)。このように決定した角度θを含む一定範囲(例えば、θ−α〜θ+α)を検査角度範囲として設定する。
(変形例3)
上記変形例1のさらなる変形として、硬貨外周近傍の画像は、回転角度が変わっても代わり映えがない(金種別の硬貨特有のパターンがない)ことを鑑みて、例えば、硬貨の外周端から2〜3ミリ内側から中心側を通るラインのライン画像データから類似度の割り出しを始め、硬貨の中心を通るラインを越え、硬貨の反対側の外周端から2〜3ミリ内側を通るラインのライン画像データの類似度の割り出しまでを行うものとしても良い。このときの、2〜3ミリという距離は、硬貨の表面模様が金種別に異なることから、金種別に設定しても良い。これにより、類似度算出するデータ量を少なくする。例えば、図16において、硬貨の中心から硬貨の半径よりも小さい所定距離入り側の領域Z1と、硬貨の中心から硬貨の半径よりも小さい所定距離抜け側の領域Z2と、の二つの領域より外のライン画像データについては、類似度算出は行わないようにする。
(変形例4)
硬貨Cが輪転せずに搬送されてラインセンサ56上を通過したときは、図13に示す高類似度ラインYは傾きがない、縦軸方向に平行なラインとなる。そして、硬貨が一方向に輪転したときは、図13に示すように、例えば右肩下がりの一直線状の高類似度ラインYとなり、硬貨Cが他方向に輪転したときは、逆の左肩下がりの一直線状の高類似度ラインYとなる。ところで、硬貨Cが輪転する理由として、硬貨Cが搬送される搬送面46との接触抵抗の変化が考えられる。接触抵抗の変化の要因としては、搬送面46の汚れやゴミなどの影響が考えられる。搬送面46の汚れなどが平均的に存在していれば、接触抵抗も定量的と考えられるので、硬貨Cの輪転度合いも定量的となりうる。輪転度合いが定量的で、且つ、その度合いも小さいものであれば、実施形態のように画像検出も補正でき、エラー(画像識別不可)も少なくなる。しかしながら、搬送面46の汚れが平均的に存在することは希であり、ゴミも大小存在して、接触抵抗が定量的であるとは限らない。
よって、図13に示されるように、類似度算出を行って、高類似度ラインYを導き出した際、この高類似度ラインYの角度、すなわち非輪転時の高類似度ラインYの角度を0度としたときの、輪転時の高類似度ラインYの角度が所定角度以上の場合は、輪転補正の精度、ひいては硬貨画像識別の精度が下がると判定して、エラーとする。また、エラーとする条件は、さらに、高類似度ラインYが所定値以上の割合の曲線状、折れ線状となっている場合、高類似度ラインYが検出できない場合としてもよい。硬貨処理装置1は、このようなエラーが検出された場合にその旨を報知し、硬貨識別装置27の搬送面46のチェックや清掃を促すようにしても良い。すなわち、高類似度ラインYの検出結果に基づいて硬貨識別装置27の異常を検出して、報知を行うようにすることもできる。
1 硬貨処理装置
20 搬送路
27 硬貨識別装置
56 ラインセンサ
112 取得手段
113 輪転角度推定手段
114 補正手段
115 識別手段
C 硬貨

Claims (6)

  1. 搬送中の硬貨のライン画像データを検出するラインセンサと、
    前記ラインセンサが検出するライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定する輪転角度推定手段と、
    前記輪転角度推定手段が推定した前記輪転角度に基づいて前記ライン画像データを補正する補正手段と、
    前記補正手段で補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別する識別手段と、
    を有することを特徴とする硬貨識別装置。
  2. 前記輪転角度推定手段は、前記取得手段が取得したライン画像データから、取得した位置での硬貨幅を割り出して取得したライン画像データの硬貨中心からの距離を求め、当該ライン画像データと、硬貨中心から前記距離の前記基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとを照合して角度毎の類似度を割り出すことを特徴とする請求項1記載の硬貨識別装置。
  3. 前記輪転角度推定手段は、前記角度毎に割り出された類似度をサンプリング順に並べた類似度マップから硬貨の輪転角度を推定することを特徴とする請求項1または2記載の硬貨識別装置。
  4. 前記輪転角度推定手段は、各ライン画像データの基準ラインデータとの類似度の高い角度を繋げた高類似度ラインから硬貨の輪転角度を推定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の硬貨識別装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の硬貨識別装置を備え、
    前記硬貨識別装置の識別結果に基づいて硬貨を処理することを特徴とする硬貨処理装置。
  6. ラインセンサが検出する搬送中の硬貨のライン画像データを所定のサンプリング間隔で取得し、
    取得したライン画像データと基準パターン画像データの角度毎の基準ラインデータとの類似度を割り出すことを各ライン画像データ毎に行って硬貨の輪転角度を推定し、
    推定した前記輪転角度で前記各ライン画像データを補正して、
    補正されたライン画像データに基づいて硬貨を識別することを特徴とする硬貨識別方法。
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