JP2018172173A - 調理用パウチ - Google Patents

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あゆみ 杉山
Ayumi Sugiyama
あゆみ 杉山
戸田 清志
Kiyoshi Toda
清志 戸田
和弘 多久島
Kazuhiro Takushima
和弘 多久島
和佳子 仙頭
Wakako Sento
和佳子 仙頭
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Abstract

【課題】使用する調理器具の数を減らすことができ、収容部に収容されている内容物の排出操作性に優れた調理用パウチを提供すること。【解決手段】前面を形成する前面フィルム21及び背面を形成する背面フィルム22を少なくとも備え、前面フィルム21と背面フィルム22との間に収容部26が形成されるパウチ本体2と、パウチ本体2に接続される注出口部6と、パウチ本体2に設けられ、収容部26の一端から他端に亘って延びるチャックテープ7と、を備え、チャックテープ7は、正面視において、注出口部6を二等分する二等分線L1と交差しない位置に、配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、収容部に収容された内容物の調理に用いられる調理用パウチに関する。
調理用パウチは、その収容部に内容物を収容し、収容された内容物の調理に用いられる。調理用パウチにおいて、パウチ本体の上部開口部の近傍にチャックテープが設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような調理用パウチによれば、例えば、以下のように調理に用いることができる。収容部に小麦粉を主体とする粉体を収容し、チャックテープで封鎖すると共に、チャックテープの外側の上部にヒートシールをした状態で調理用パウチを販売する。調理者は、チャックテープの外側の部分を開封し、更にチャックテープを開封し、その後、上部開口部及びチャックテープを介して液体、卵、具などの追加材料を収容部に導入する。その後、調理者は、チャックテープを封鎖して、収容部において粉体と追加材料とを混ぜ合わせる。その後、調理者は、チャックテープを再度開封し、上部開口部及びチャックテープを介して、混ぜ合わされた材料を調理用パウチの外部に出す。このようにして、調理者は、調理用パウチを用いて、材料を混ぜ合わせる(調理の一態様)ことができる。
特開2005−231693号公報
しかしながら、前述の調理用パウチでは、チャックテープを介して、混ぜ合わされた材料を収容部から外部へ取り出している。そのため、チャックテープを小さくすることは難しい。従って、収容部に収容されている内容物を調理用パウチの外部へ少量ずつ排出したり、細く排出することは難しく、つまり、排出操作性が低い。更に、混ぜ合わされた材料を収容部から外部へ取り出す際に別途、調理器具が必要となる。これは、調理器具の洗浄数の増加に繋がる。
本発明は、使用する調理器具の数を減らすことができ、収容部に収容されている内容物の排出操作性に優れた調理用パウチを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討を行った結果、以下の手段によって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)本発明の調理用パウチは、前面を形成する前面フィルム及び背面を形成する背面フィルムを少なくとも備え、前記前面フィルムと前記背面フィルムとの間に収容部が形成されるパウチ本体と、前記パウチ本体に接続される注出口部と、前記パウチ本体に設けられ、前記収容部の一端から他端に亘って延びるチャックテープと、を備え、前記チャックテープは、正面視において、前記注出口部を二等分する二等分線と交差しない位置に、配置されている。
(2)本発明の調理用パウチは、前面を形成する前面フィルム及び背面を形成する背面フィルムを少なくとも備え、前記前面フィルムと前記背面フィルムとの間に収容部が形成されるパウチ本体と、前記前面フィルムまたは前記背面フィルムに設けられた導入分岐部と、前記パウチ本体に接続される注出口部と、前記導入分岐部に設けられるチャックテープと、を備える。
(3)前記パウチ本体は、底部にマチ部を備える底部ガセットパウチ形状を有する、(1)又は(2)に記載の調理用パウチ。
(4)前記注出口部は、前記パウチ本体の底部を下側にしたときに、正面視において、横方向、上方向または斜め上方向を向くように設けられている、(1)〜(3)のいずれかに記載の調理用パウチ。
(5)前記収容部は、少なくとも一部において透明性を有し、透明性を有する部分に目盛りを有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の調理用パウチ。
(6)前記チャックテープは形状保持性を有する、(1)〜(5)のいずれかに記載の調理用パウチ。
本発明によれば、使用する調理器具の数を減らすことができ、収容部に収容されている内容物の排出操作性に優れた調理用パウチを提供することができる。
本発明の第1実施形態の調理用パウチ1の正面図である。 第1実施形態の使用手順を順次示す図である。 図2の続きを示す図である。 本発明の第2実施形態の調理用パウチ1Aの正面図である。 本発明の第3実施形態の調理用パウチ1Bの正面図である。 本発明の第4実施形態の調理用パウチ1Cの正面図である。 本発明の第4実施形態の調理用パウチ1Cの側方縦断面図である。 本発明の第5実施形態の調理用パウチ1Dの正面図である。 本発明の第6実施形態の調理用パウチ1Eの正面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1を参照して、本発明の第1実施形態の調理用パウチ1について説明する。図1は、本発明の第1実施形態の調理用パウチ1の正面図である。
図1に示すように、第1実施形態の調理用パウチ1は、パウチ本体2と、注出口部6と、チャックテープ7とを備える。調理用パウチ1は、チャックテープ7が露出した状態でチャックテープ7を開封することにより、開封したチャックテープ7を介して、パウチ本体2の収容部26に材料を導入することができる。その後、チャックテープ7を封鎖することができる。その後、収容部26において内容物を混ぜ合わせたりして、混ぜ合わされた内容物を注出口部6から注出して排出することができる。以下に各構成について詳述する。
各図面において、上方向をD11で示し、下方向をD12で示し、両方向を合わせて「上下方向D1」という。左方向をD21で示し、右方向をD22で示し、両方向を合わせて「横方向D2」という。調理用パウチ1の構成を説明する場合、特に説明が無い場合には、パウチ本体の底部を下側にしたときの状態(姿勢)に基づいて、説明する。また、パウチ本体の底部を下側にしたときに、パウチ本体の底部から上部へ向かう方向、及びパウチ本体の上部から底部へ向かう方向は、それぞれ上方向D11及び下方向D12に一致する。同様に、パウチ本体の底部を下側にしたときに、パウチ本体の一方の側部から他方の側部に向かう方向は、横方向D2に一致する。
〔パウチ本体〕
パウチ本体2は、内容物としての各種材料を収容する収容部26を備える。収容部26に収容される内容物は、特に制限されない。内容物としては、例えば、粉体(粒体を含む)、液体、流動性を有する食材、刻まれた食材が挙げられる。内容物は、第1の材料と第2の材料とに大別される。第1の材料は、メーカーにより、商品販売時に予め収容部26に収容されている場合と、収容部26が空の状態で調理用パウチ1を入手した調理者が、調理用パウチ1の収容部26に導入する場合と、がある。第2の材料は、調理者により、開封されたチャックテープ7を介して、第1の材料が収容されている収容部26に更に導入される材料である。
本発明において「調理」は、広く解釈され、食に供される状態まで調理する場合(「完成調理」ともいう)のみならず、食に供される状態の手前まで調理する場合(追加調理が必要な場合。「半完成調理」ともいう)も含む。調理は、単なる混合を含む。混合は、結果的に混ぜることになれば、揉む、振る、押し潰す、その他の動作によるものを含む。
半完成調理における第1の材料としては、例えば、いわゆる「プレミックス」(Prepared Mixの略称、pre−mix)、小麦粉(薄力粉)、強力粉、てんぷら粉が挙げられる。プレミックスは、ケーキ,パンなどを簡便に調理できる調整粉で,小麦粉等の粉類(澱粉を含む)に糖類,油脂,粉乳,卵粉膨張剤,食塩,香料などを必要に応じて適正に配合したものである。プレミックスとしては、ホットケーキミックス、お好み焼きミックス、パンミックス、クッキーミックス、もんじゃ焼きミックスが挙げられる。また、オムレツ用の具材として、例えば、ハム、生クリーム、カット野菜、半調理された野菜、冷凍野菜が挙げられる。
また、半完成調理又は完成調理における第1の材料としては、惣菜、プロテイン(粉)、アミノ酸(粉)、青汁(粉)等の健康食品、ダイエット食品、ドライフルーツ、シリアル、果物、ナッツ、菓子、デザート、その他加工食品、食事代替用の各種の粉体が挙げられる。また、粉末珈琲、スポーツ飲料、その他粉末の飲料の素が挙げられる。
第2の材料としては、例えば、牛乳、豆乳、ジュース、珈琲、紅茶、水などの液体、卵などの流動性を有する食材、チーズ、チョコレート等の刻まれたり、溶けて流動性を有する食材、ベーキングパウダー、食塩、糖類、香辛料などの粉体、各種液状調味料、イースト菌などの酵母、氷が挙げられる。
完成調理において、第1の材料としての氷菓(シャーベット状アイスなど)、アイスクリーム類などの冷菓と、第2の材料としてのミルクやシロップ等の飲料用の液体とを混合することで、フローズン状の飲料を容易に作成することができる。
本発明の調理用パウチは、ケーキやオムレツのように混合された材料に空気を多く含ませてふんわりと焼く場合に適している。また、珈琲などの飲料を泡立てて混合する場合にも適している。
なお、完成調理において注出口部から人の口の中へ注出されて、食に供される場合には、第1〜第4実施形態のようなスパウト構造の注出口部6が適している。一方、半完成調理においてプライパンやボウル等に注出されて、その後追加調理が行われる場合には、後述の第5〜第6実施形態のようなパウチ本体2と一体的なフィルムからなる構造(以下「平坦構造」ともいう)の注出口部6Aが適している。
図1に示すように、パウチ本体2は、可撓性のフィルムで構成される。パウチ本体2を構成するフィルムは、前面を形成する前面フィルム21と、背面を形成する背面フィルム22と、底部32のマチ部を形成する底部フィルム23と、を備える。つまり、パウチ本体2は、底部32にマチ部を備える底部ガセットパウチ形状を有する。見方を変えると、パウチ本体2は、前面フィルム21によって形成された前面と、背面フィルム22によって形成された背面と、底部32のマチ部によって形成された底面と、を有する。調理用パウチ1は、自立性を有するスタンディングパウチとして機能する。
第1実施形態においては、前面フィルム21及び背面フィルム22は、略矩形のフィルムから構成される。略矩形は、幾何学上の長方形に制限されず、全体視で長方形と認められる形状を含む。例えば、側縁、底縁又は上縁のいずれか1つ以上が曲線部分を含んでいてもよい。また、フィルムの隅部は、外に凸の円弧状に丸みを帯びていてもよい。
マチ部は、パウチ本体2の底部32に設けられる。収容部26に内容物が収納された場合には、マチ部は十分に広がり、そのため、調理用パウチ1は自立可能となる。また、マチ部が広がるので、底部にマチ部を備えない平パウチの場合と比べて、収容部26の容積を大きくすることができる。一方、収容部26に内容物が収納されていない場合には、マチ部を形成する底部フィルム23は、上部に折り返し部35が形成されるように折り返されることができる。これにより、パウチ本体2の全体の厚さは小さくなる。
なお、本発明は、内容物が収容されていない状態の調理用パウチ、及び内容物が収容されている状態の調理用パウチの両方を含む。
また、前面フィルム21と背面フィルム22と底部フィルム23とは、パウチ本体2の形成前において、互いに別個のフィルムであってもよく、又は、一体的なフィルムであってもよい。一体的なフィルムの場合、前面フィルム21、背面フィルム22及び底部フィルム23のいずれか2つ以上が一体的であってもよい。一体的なフィルムは、折り曲げられて、前面フィルム21、背面フィルム22及び底部フィルム23のいずれか2つ以上を形成する。
パウチ本体2の上部31において、前面フィルム21の上部と背面フィルム22の上部とは、接合される。接合手段として、例えば、熱溶着(ヒートシール)、超音波溶着などが挙げられる(以下、同様)。この接合により、パウチ本体2の上部31には、前面フィルム21の上部と背面フィルム22の上部とを接合するシール部として、上部シール部41が形成される。なお、内容物が収容されていない状態で調理用パウチが販売される場合には、上部シール部41を備えていなくてもよい。
パウチ本体2の側部33において、前面フィルム21の側部と背面フィルム22の側部とは、接合される。この接合により、パウチ本体2の左右の側部33それぞれ(左側部331、右側部332)には、前面フィルム21の側部と背面フィルム22の側部とを接合するシール部として、側部シール部43(左側部シール部431、右側部シール部432)が形成される。なお、パウチ本体2の側部33には、マチ部は設けられていない。
パウチ本体2の底部32において、前面フィルム21の下部周縁部と底部フィルム23の前半分の周縁部とが接合されると共に、背面フィルム22の下部周縁部と底部フィルム23の後半分の周縁部とが接合される。このようにして、パウチ本体2の底部32には、底部シール部42が形成される。
〔注出口部6〕
注出口部6は、パウチ本体2に収容されている内容物を注出する口部材である。注出口部6の筒部61は、パウチ本体2の左側部331に接続されて、取り付けられている。注出口部6は、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、横方向D2を向くようにパウチ本体2に取り付けられている。第1実施形態では左方向D21である。注出口部6の二等分線L1の上下方向D1の位置は、収容部26の高さのうち、上側から1/2以内の位置であることが好ましい。ここで、注出口部6の二等分線L1とは、正面視において、注出口部6の基部の中心点と注出口部6の先端部の中心点とを結ぶ線である。なお、注出口部6は、パウチ本体2の右側部332には取り付けられていない。
調理用パウチ1が表裏で対称的であれば、左右の区別は相対的、便宜的なものである。また、左側部331と右側部332との区別が不要で、共通する説明をする場合には、前述の通り「側部33」と表現する。
注出口部6は、プラスチック成形体(スパウト)から形成されており、例えば、射出成形法で作製することができる。
注出口部6は、中空の円筒形状を有する筒部61と、筒部61の外周面に設けられたフランジ部62と、取付片63と、を備える。第1実施形態においては、筒部61には、横方向D2に延びる貫通孔が形成されている。筒部61の基部側は、前面フィルム21の内面と背面フィルム22の内面とによって挟まれている。前記貫通孔を介して、パウチ本体2の収容部26に収容されている内容物は、外部に注出される。
フランジ部62は、前面フィルム21の内面と背面フィルム22の内面とによって挟まれていない筒部61の先端部側の外周面から延出しており、横方向D2に並んで複数個設けられている。フランジ部62の厚さ方向は横方向D2である。
取付片63は、前面フィルム21の内面と背面フィルム22の内面とによって挟まれる筒部61の基部側の外周面から、上下方向D1の両側に延出している板状の片部である。取付片63の厚さ方向は、パウチ本体2の前後方向である。取付片63は、注出口部6をパウチ本体2に取り付ける際に、前面フィルム21及び背面フィルム22に対して熱溶着される。このような取付片63が設けられていることにより、注出口部6においてパウチ本体2に熱溶着される部分の面積を増加させることができる。従って、パウチ本体2と注出口部6との間での熱溶着をより強固にすることができる。
注出口部6は、前面フィルム21の左側部の内面と背面フィルム22の左側部の内面とに挟み込まれた状態で、注出口取付シール部としての左側部シール部431でシールされることにより取り付けられている。注出口取付シール部としての左側部シール部431は、注出口部6を挟んだ状態の前面フィルム21と背面フィルム22とをシールするシール部である。詳述すると、左側部シール部431は、注出口部6が前面フィルム21と背面フィルム22とに挟み込まれた領域においては、注出口部6と前面フィルム21及び背面フィルム22とを接合すると共に、注出口部6よりも上下方向D1の外側においては、前面フィルム21と背面フィルム22とを接合する。
注出口部6の筒部61の外周面の先端部側には、キャップ69(後述)の内周面に設けられた雌ネジ部(図示せず)と係合(螺合)する雄ネジ部(図示せず)が設けられている。なお、注出口部6は、前面フィルム21及び背面フィルム22とは別体に構成される形態に制限されず、前面フィルム21及び背面フィルム22と一体的に(同じ材料で)構成される形態であってもよい。そのような形態については、第5〜第6実施形態として具体的に後述する。
注出口部6を取り付ける向きは、制限されないが、操作性を考慮すると、正面視において真横向きから真上向きの間の向きが好ましい。例えば、注出口部6を取り付ける向きは、第1実施形態においては、真横向き(横方向)であり、後述の第2実施形態(図4参照)及び第3実施形態(図5参照)においては、斜め上向き(斜め上方向)であり、後述の第4実施形態(図6参照)においては、上向き(上方向)である。
チャックテープ7が開封した状態における収容部26への材料の導入方向D5は、制限されないが、操作性を考慮すると、パウチ本体の底部を下側にしたときに正面視において真下向きから真横向きの間の向きが好ましい。第1実施形態(図1参照)、第2実施形態(図4参照)、第3実施形態(図5参照)及び第6実施形態(図9参照)においては、導入方向D5は、正面視及び側面視の両方において、真下向きである。第4実施形態(図7参照)及び第5実施形態(図8参照)においては、導入方向D5は、側面視で斜め下向きである。
チャックテープ7は、正面視において、注出口部6を二等分する二等分線L1と交差しない位置に、配置されている。「交差しない」は、パウチ本体2の側で解釈され、パウチ本体2の外側での交差は含まれない。
〔キャップ〕
キャップ69は、注出口部6の貫通孔を封鎖するものであり、注出口部6に対して着脱自在である。着脱自在であると、調理された内容物を1回で使い切らずに、一旦保存するときに、注出口部6を再度封鎖することが容易な点で、好ましい。第1実施形態では、着脱自在な構成は、螺合により実現されている。なお、着脱自在な構成は螺合に制限されない。また、キャップは、打栓式のものであってもよいし、注出口部6から一旦外すと、再度の装着が不可能な構成であってもよい。
〔チャックテープ〕
次に、チャックテープ7について詳述する。チャックテープ7は、ノッチ73などの易開封手段に沿って破断されて開封された後のパウチ本体2を再び封鎖するために設けられる部材である。チャックテープ7は、少なくとも収容部26の一端から他端に亘って延びている。第1実施形態においてチャックテープ7が延びる方向は、横方向D2である。
チャックテープ7は、前面フィルム21又は背面フィルム22のうちの一方の内面側に設けられた雄型部材71と、雄型部材71に対向するように、前面フィルム21又は背面フィルム22のうちの他方の内面に取り付けられた雌型部材72と、を有する(図2(B)参照)。雄型部材71と雌型部材72とは、互いに嵌合可能に構成されている。雄型部材71と雌型部材72との嵌合を外すことにより、チャックテープ7を開封し、チャックテープ7を介して、材料を収容部26に導入することができる。また、雄型部材71と雌型部材72とを嵌合させることにより、チャックテープ7を開封した後のパウチ本体2の収容部26を再び封鎖することができる。「チャックテープ7を介して」とは、「嵌合が外されて分離した雄型部材71と雌型部材72との間に形成された開口を通じて」という意味である。
チャックテープ7は、少なくとも1回の開封及び封鎖が可能な構成を有し、実使用上、複数回の開封及び封鎖が可能なことが好ましい。チャックテープ7は、実使用上、封鎖時に水密性を確保できることが好ましい。
チャックテープ7は、公知技術の各構成を採用することができ、例えば、特開2005−231693号公報に記載のチャックテープの構成を採用することができる。
チャックテープ7は、少なくとも収容部26の一端から他端に亘って設けられている。機能的には、この範囲に設けられていれば足りるが、生産効率上、第1実施形態においては、チャックテープ7は、パウチ本体2の一端から他端に亘って設けられている(収容部26の一端から他端の間を含み、更に、パウチ本体2の側縁まで、設けられている。)。
チャックテープ7は形状保持性を有していてもよい。詳細には、チャックテープ7を開封したときに、チャックテープ7の雄型部材71及び雌型部材72それぞれが、前後方向に凸に膨らんで、膨らんだ形状が保持される形状保持性を有している。形状保持性を有するチャックテープ7としては、例えば、特開2011−246188号公報記載の技術を用いることができる。チャックテープ7が形状保持性を有することにより、前記第1の材料または前記第2の材料を投入するときの作業をしやすくすることができる。
上部シール部41とチャックテープ7との間の前面フィルム21及び背面フィルム22には、易開封手段(後述)が設けられている。第1実施形態では、易開封手段は、パウチ本体2の左右の側部33(側部シール部43)それぞれに設けられるノッチ73から構成される。
注出口部6の筒部61の断面積は、チャックテープ7の開口の断面積よりも大幅に小さく、例えば、1/10以下、好ましくは1/20以下である。
〔目盛り〕
収容部26は、少なくとも一部において透明性を有し、透明性を有する部分に目盛り28を有していてもよい。目盛り28は、例えば、収容部26に収容された内容物の量を確認するために用いられる。収容部26は、その全体において透明性を有していてもよい。その場合、目盛り28は、その位置に拘わらず、利用可能である。また、少なくも目盛りが必要な位置を主体とする一部領域のみが、透明性を有していてもよい。例えば、目盛りを含むその周辺の領域のみが、透明性を有していてもよい。また、例えば、収容部26の上半分が不透明で各種表示が施され、収容部26の下半分が透明で目盛りが付されていてもよい。目盛りを利用する場合、目盛りの周辺の内容物を視認できれば、機能的には足りることが多いためである。目盛り28を設けることにより、計量カップを使用しなくても前記第1の材料または前記第2の材料を投入することが可能となるため、更に使用する調理器具の数を減らすことができる。
〔フィルム〕
フィルムとしては、例えば、少なくとも、基材層とシーラント層とを備える積層フィルムを用いることができる。基材層を構成する材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン等のプラスチックや、紙等を用いることができる。また、シーラント層を構成する材料としては、ポリエチレンやポリプロピレン等を用いることができる。積層フィルムには、印刷層やバリア層が形成されていてもよい。バリア層としては、例えば、アルミニウム箔などの金属箔や、アルミニウムなどの無機物や酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物等が挙げられる。
〔使用例〕
次に、図2〜図3を参照しながら、第1実施形態の調理用パウチ1の使用例の一例について説明する。図2〜図3は、第1実施形態の使用手順を順次示す図である。
〔第1の材料が収容されている調理用パウチ1について、チャックテープ7を露出させる工程〕
調理用パウチ1の収容部26には、前記第1の材料として、例えば粉体F1が収容されている。また、易開封手段73による開封はされておらず、パウチ本体2の上部は、上部シール部41及びチャックテープ7により封鎖されている。
この状態から、図2(A)に示すように、易開封手段73を利用して、上部シール部41とチャックテープ7との間の部分を横方向D2に破断して、パウチ本体2の上部を開放し、チャックテープ7を露出させる。
〔チャックテープ7を開封する工程〕
次に、図2(B)に示すように、チャックテープ7について、嵌合している雄型部材71と雌型部材72との嵌合を解除し、雄型部材71と雌型部材72とを分離させる。これにより、雄型部材71及び雌型部材72は、それぞれ前後方向に凸に膨らんだ形状となる。そして、雄型部材71と雌型部材72との間に、追加材料が通過可能な開口が形成される。また、チャックテープ7が形状保持性を有するため、チャックテープ7を手などで保持しなくても、開口形状は保持される。
〔チャックテープ7を介して、第2の材料を導入する工程〕
次に、図2(C)に示すように、チャックテープ7を介して、前記第2の材料として、例えば卵F2や液体F3を収容部26へ導入する。
次に、図2(D)に示すように、チャックテープ7を封鎖する。これにより、収容部26が封鎖される。
〔チャックテープ7による封鎖後、第1の材料と第2の材料とを混合する工程〕
次に、収容部26が封鎖された状態において、図3(A)に示すように、調理者は収容部26を揉んで内容物(材料)F1,F2,F3を混ぜ合わせることができる。なお、混ぜ合わせる際に、揉む動作に加えて又は揉む動作に代えて、振る動作や押し潰す動作を行うこともできる。これらの動作は、前述の通り、「混合」と総称される。「混合」は「調理」の一態様である。
〔混合された内容物を注出口部6を介して注出する工程〕
次に、注出口部6のキャップ69を取り外し、収容部26に収容された内容物(混ぜ合わされた材料)F0を注出口部6の筒部61から注出して排出することができる。注出口部6の筒部61の断面積は、チャックテープ7の開口の断面積よりも大幅に小さいため、適量の内容物を注出させる操作を容易に行うことができる。
排出された内容物F0は、フライパンなどの調理器具を用いて焼かれて調理することができる。また、注出口部を介して排出された内容物F0をそのまま飲んでもよい。また、内容物F0は、容器に排出された後、特に追加調理をされずに、食べたり飲んだりすることもできる。
収容部26に収容された内容物F0を一回で使い切らない場合には、注出口部6の筒部61にキャップ69を取り付けて、注出口部6を再度封鎖することができる。これにより、次に内容物F0を使いまでの間の内容物F0の保存性を向上させることができる。また、次に内容物F0を使う場合には、注出口部6のキャップ69を再度取り外し、注出口部6から内容物F0を再度注出することができる。
図2及び図3では、調理用パウチ1の収容部26に内容物(粉体F1)が予め収容されている形態を例にして説明している。しかし、収容部26に内容物が収容されていない調理用パウチ1でも、同様に使用できる。具体的には、チャックテープ7を開封し、チャックテープ7を介して、第1の材料、第2の材料・・・・・を順次導入し、その後、チャックテープ7を封鎖して、収容部26を揉んで混ぜ合わせることができる。
〔第1実施形態の効果〕
第1実施形態の調理用パウチ1によれば、例えば以下の効果が奏される。第1実施形態の調理用パウチ1は、前面を形成する前面フィルム21及び背面を形成する背面フィルム22を少なくとも備え、前面フィルム21と背面フィルム22との間に収容部26が形成されるパウチ本体2と、パウチ本体2に接続される注出口部6と、パウチ本体2に設けられ、収容部26の一端から他端に亘って延びるチャックテープ7と、を備える。チャックテープ7は、正面視において、注出口部6を二等分する二等分線L1と交差しない位置に、配置されている。
そのため、第1実施形態の調理用パウチ1によれば、調理用パウチの収容部内で前記第1の材料と前記第2の材料とを混ぜ合わせることができるため、使用する調理器具の数を減らすことができる。このため、調理器具の洗浄数を減らすことができる。また、調理者の手を汚れにくくすることができる。また、開封されたチャックテープ7(比較的大きい面積の開口を有する場合が多い)を介して、収容部26への材料を導入することができるため、収容部26への材料の導入性は確保される。そして、開封された注出口部6(比較的小さい面積の開口を有する場合が多い)を介して、収容部26に収容されている内容物F0の排出することができるため、収容部26に収容されている内容物F0の排出操作性にも優れる。
また、内容物を注出口部6から注出する際に、内容物をチャックテープ7へ導くことを抑制しながら、注出口部6へ導くことができる。また、パウチ本体2はフィルムから形成されているため、容器本体が比較的硬質の樹脂から形成されている場合と比べて、収容部26を小さい力で揉むことができ、従って、収容部26を揉んで内容物を混ぜやすい。このため、調理用パウチの使用性に優れる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態の調理用パウチ1Aについて、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の第2実施形態の調理用パウチ1Aの正面図である。第2実施形態については、主に第1実施形態との相違点について説明する。そのため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第2実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
第2実施形態の調理用パウチ1Aにおいては、図4に示すように、注出口部6は、パウチ本体2の左上側の斜め部34に設けられている。正面視において、注出口部6は、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、左斜め上方向を向いている。これらに起因する各種構成の変更以外、第2実施形態は第1実施形態と同様の構成を有する。
第2実施形態について詳述する。第2実施形態のパウチ本体2は、正面視で、四角形状(図4の例では長方形状)から左上部の角部を三角形状(後述の仮想領域R1)に切り欠いた五角形状となっている。第2実施形態においては、上下方向D1において、パウチ本体2の左側部331の下縁の位置は、右側部332の下縁の位置と同じである。一方、上下方向D1において、パウチ本体2の左側部331の上縁の位置は、右側部332の上縁の位置よりも低い。斜め部34は、正面視で、左側部331の上縁から右上に向けて延びている。そして、パウチ本体2の斜め部34に斜め部シール部44を介して、注出口部6が取り付けられている。斜め部シール部44は、正面視で左下から右上に向けて延びている。
〔第2実施形態の効果〕
第2実施形態の調理用パウチ1Aによれば、第1実施形態の効果に加えて、例えば以下の効果が奏される。
第1実施形態の調理用パウチ1では、パウチ本体2の左側部331から注出口部6が左方向D21に突出しているため、調理用パウチ1の全体の幅が比較的大きくなる。これに対して、第2実施形態の調理用パウチ1Aでは、調理用パウチ1は左上側の斜め部34に取り付けられている。そのため、注出口部6の全部又は一部は、正面視で、上部31の上縁を横方向D2に延ばした第1仮想延長線L11と、左側部331の側縁を上下方向D1に延ばした第2仮想延長線L12と、斜め部34の外縁とで囲まれた三角形状の仮想領域R1に、配置される。従って、調理用パウチ1Aの全体の幅を、パウチ本体2の幅か、又は、パウチ本体2の幅よりも少し広いだけに抑えることができる。このように、調理用パウチ1の全体の幅を比較的小さくすることできる。このため、店頭に陳列するときに省スペース化することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態の調理用パウチ1Bについて、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の第3実施形態の調理用パウチ1Bの正面図である。第3実施形態については、主に第2実施形態との相違点について説明する。そのため、第2実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第3実施形態において特に説明しない点については、第2実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第3実施形態においても、第2実施形態と同様の効果が奏される。
第3実施形態の調理用パウチ1Bにおいては、第2実施形態と同様に、図5に示すように、正面視において、注出口部6は、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、左斜め上方向を向いており、注出口部6は、正面視で左下から右上に向けて延びる斜め部34に設けられている。パウチ本体2は、第1部分251と第2部分252とで構成されている。第1部分251は、正面視で、四角形状(図5の例では長方形状)から左上部の角部を三角形状に切り欠いた五角形状となっている。
第2部分252は、第1部分251の上縁に連接されている。第2部分252は、正面視で四角形状(図5の例では長方形状)である。第2部分252の右側部332は、上下方向D1に沿って延びており、第1部分251における斜め部34よりも下方の右側部332に、直線的に連続している。一方、第2部分252の左側部36は、上下方向D1に沿って延びており、その下端は、斜め部34の上端に繋がっている。第2部分252の左側部36には、左側部36が延びる方向(D1方向)に沿って、上方左側部シール部46が形成されている。
第3実施形態においては、第2部分252の左側部36は、第1部分251の下方の左側部331よりも右方向D22の側に配置されている。
〔第3実施形態の効果〕
第3実施形態の調理用パウチ1Bによれば、第2実施形態の効果に加えて、例えば以下の効果が奏される。
第3実施形態においては、チャックテープ7を取り付ける部分の前面フィルム21及び背面フィルム22の側縁(第2部分252の左側部36の側縁、パウチ本体2の右側部332の側縁)は、上下方向D1に延びる辺(上下方向D1に対して傾斜していない辺)である。従って、チャックテープ7の取り付けが比較的容易である。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態の調理用パウチ1Cについて、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、本発明の第4実施形態の調理用パウチ1Cの正面図である。図7は、本発明の第4実施形態の調理用パウチ1Cの側方縦断面図である。
第4実施形態については、主に第1実施形態との相違点について説明する。そのため、第1実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第4実施形態において特に説明しない点については、第1実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第4実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
第1実施形態〜第3実施形態においては、正面視で視た場合に、チャックテープ7による材料の導入方向D5と、注出口部6を二等分する二等分線L1とは、異なる方向を向いている。これに対して、第4実施形態の調理用パウチ1Cにおいては、図6及び図7に示すように、側面視で視た場合に、チャックテープ7による材料の導入方向D5と、注出口部6を二等分する二等分線L1とは、異なる方向を向いている。
図6に示すように、正面視において、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、パウチ本体2(収容部26)の上方の約半分の部分は、上方に向けて徐々に幅が狭くなっており、正面視で等脚台形形状を有する。パウチ本体2の上部31において、注出口部6は、前面フィルム21と背面フィルム22との間に挟まれて接合されている。注出口部6は、正面視において、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、上方向を向いている。注出口部6は、パウチ本体2の上部31における横方向D2の中央部に配置されている。なお、注出口部は、パウチ本体2における上部31以外の箇所に取り付けられていてもよい。
図7に示すように、収容部26からは、導入分岐部27が分岐した形で設けられている。側面視において、導入分岐部27は、パウチ本体2の収容部26から斜め前上向きに延びている。パウチ本体2の前面は、上部前面フィルム211と下部前面フィルム212とから形成されている。見方を変えると、前面フィルム21は、分離した上部前面フィルム211と下部前面フィルム212とから形成されている。導入分岐部27の外面(上面)は、上部分岐部フィルム271から形成されている。導入分岐部27の外面(下面)は、下部分岐部フィルム272とから形成されている。上部前面フィルム211と上部分岐部フィルム271とは、一体的なフィルムから構成されている。下部前面フィルム212と下部分岐部フィルム272とは、一体的なフィルムから構成されている。
つまり、導入分岐部27は、上部分岐部フィルム271と下部分岐部フィルム272とから形成されている。導入分岐部27の内部空間は、上部分岐部フィルム271の内面(下面)と下部分岐部フィルム272の内面(上面)とから形成されており、収容部26に連通している。
導入分岐部27の先端部(収容部26とは反対側の端部)には、横方向D2に延びる分岐部先端部シール部47が形成されている。また、導入分岐部27の両側部には、分岐部側部シール部48が形成されている。分岐部側部シール部48は、導入分岐部27が延びる方向(基端部から先端部へ向かう方向)に沿って、延びている。導入分岐部27の先端部と基端部との間の上部分岐部フィルム271の内面及び下部分岐部フィルム272の内面には、チャックテープ7が設けられている。導入分岐部27における分岐部先端部シール部47とチャックテープ7との間には、易開封手段としてのノッチ73が設けられている。ノッチ73により、導入分岐部27における分岐部先端部シール部47とチャックテープ7との間の部分を破断すると、チャックテープ7を露出させることができる。
図6に示すように、正面視において、チャックテープ7による材料の導入方向D5は、下方向D12である。一方、図7に示すように、側面視で視た場合に、チャックテープ7による材料の導入方向D5は、後ろ斜め下方向である。
〔第4実施形態の効果〕
第4実施形態の調理用パウチ1Cによれば、第1実施形態の効果に加えて、例えば以下の効果が奏される。
チャックテープ7は導入分岐部27に設けられており、注出口部6はパウチ本体2の上部に設けられている。すなわち、チャックテープ7は収容部26に存在していない。そのため、「内容物を注出口部6から注出する際に、内容物をチャックテープ7へ導くことを抑制しながら、注出口部6へ導くこと」が、第1実施形態〜第3実施形態と比べて、容易となっている。
また、第4実施形態の調理用パウチ1Cによれば、注出口部6がパウチ本体2の上部31における横方向D2の中央部に配置されているので、パウチ本体2に収容される内容物を注出口部6から絞り出すことが容易である。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態の調理用パウチ1Dについて、図8を参照しながら説明する。図8は、本発明の第5実施形態の調理用パウチ1Dの正面図である。第5実施形態については、主に第4実施形態との相違点について説明する。そのため、第4実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第5実施形態において特に説明しない点については、第4実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第5実施形態においても、第4実施形態と同様の効果が奏される。
〔注出口部6A〕
第1〜第4実施形態においては、注出口部6は、プラスチック成形体(スパウト)を主体として構成されている。これに対して、第5実施形態の調理用パウチ1Dにおいては、注出口部6Aは、前面フィルム21及び背面フィルム22と一体的に(同じ材料で)構成されている。詳述すると、図8に示すように、第5実施形態の調理用パウチ1Dは、収容部26を有するパウチ本体2と、パウチ本体2に一体的に接続される注出口部6Aと、を備えている。注出口部6Aは、パウチ本体2の収容部26に収容されている内容物を取り出す際に、内容物が通る部分である。正面視において、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、パウチ本体2(収容部26)の上方の約半分の部分は、上方に向けて徐々に幅が狭くなっている。注出口部6Aは、正面視において、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、上方向を向いている。注出口部6Aは、パウチ本体2の上部31における横方向D2の中央部に配置されている。
パウチ本体2及び注出口部6Aは、少なくとも両者が接続される部分において互いに一体的に構成されている。具体的には、パウチ本体2及び注出口部6Aが接続される部分において、パウチ本体2及び注出口部6Aはいずれも、前面フィルム21及び背面フィルム22によって構成されている。第5実施形態においては、注出口部6Aの全体が、パウチ本体2と共通の前面フィルム21及び背面フィルム22によって構成される。注出口部6Aの最狭部分の幅(シール内縁同士の幅)Wは、20mm以上50mm以下である。注出口部6Aの幅は、その先端部に向けて徐々に拡がっている。
注出口部6Aは、開封されることによって内容物が注出される注出口(開口)となる開封予定部65を有する。開封予定部65には、調理用パウチ1Dが開封され易くなるための易開封手段が設けられていてもよい。例えば、開封予定部65は、レーザー加工やカッターなどで形成されたハーフカット線などの易開封線を含んでいてもよい。この場合、互いにほぼ平行に延びる複数の易開封線が設けられていてもよい。図8には、複数の易開封線が示されている。また、前面フィルム21及び背面フィルム22を構成する積層フィルムの中に延伸フィルムを包含させ、延伸フィルムの延伸方向と開封予定部65の延びる方向とを一致させてもよい。また、第5実施形態においては、開封予定部65の端部に、ノッチ66が設けられている。開封予定部65には、開封場所であることを使用者に示すための表示が印刷などによって設けられていてもよい。
〔注出口シール部〕
図8に示すように、注出口部6Aにおいては、二等分線L1を挟んで配置される側縁部、及び二等分線L1が交差する先端部は、熱溶着されている。以下の説明において、注出口部6Aの前記側縁部及び前記先端部における熱溶着部分について、それぞれ注出口側部シール部671及び注出口先端部シール部672と称する。
〔第6実施形態の効果〕
フィルムと一体的な平坦構造の注出口部6Aの場合、スパウト構造の注出口部6と比べて、パウチ本体2に収容される内容物を最後まで押し出すことが容易である。平坦構造の注出口部6Aの場合、クリップ等の挟む用具などにより再封鎖することができる。
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態の調理用パウチ1Eについて、図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の第6実施形態の調理用パウチ1Eの正面図である。第6実施形態は、概略的には、図5に示す第3実施形態について、注出口部6を、図8に示す第5実施形態における注出口部6Aに置き換えたものである。従って、第6実施形態については、主に第3及び第5実施形態との相違点について説明する。そのため、第3及び第5実施形態と同一(又は同等)の構成については、詳細な説明を省略する。また、第6実施形態において特に説明しない点については、第3及び第5実施形態の説明が適宜に適用又は援用される。第6実施形態においても、第3及び第5実施形態と同様の効果が奏される。
図9に示すように、第6実施形態の調理用パウチ1Eにおいては、正面視において、注出口部6Aは、パウチ本体2の底部32を下側にしたときに、左斜め上方向を向いており、注出口部6Aは、パウチ本体2の第1部分251の斜め部34に設けられている。注出口部6Aの幅は、その先端部に向けて徐々に狭くなっている。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
パウチ本体2は、底部32にマチ部を備えない平パウチであってもよい。各実施形態の各構成は、適宜組み合わせることができる。
パウチは、食べ物以外を収容することができる。内容物としては、例えば、薬品、農薬、肥料、洗剤、塗料、接着剤、化粧品、が挙げられる。この場合の第1の材料及び第2の材料は、それぞれ固体(粉体など)又は液体である。
1 調理用パウチ
2 パウチ本体
6,6A 注出口部
7 チャックテープ
21 前面フィルム
22 背面フィルム
26 収容部
28 目盛り
31 上部
32 底部
33 側部
D11 上方向
D2 横方向
L1 二等分線

Claims (6)

  1. 前面を形成する前面フィルム及び背面を形成する背面フィルムを少なくとも備え、前記前面フィルムと前記背面フィルムとの間に収容部が形成されるパウチ本体と、
    前記パウチ本体に接続される注出口部と、
    前記パウチ本体に設けられ、前記収容部の一端から他端に亘って延びるチャックテープと、を備え、
    前記チャックテープは、正面視において、前記注出口部を二等分する二等分線と交差しない位置に、配置されている、調理用パウチ。
  2. 前面を形成する前面フィルム及び背面を形成する背面フィルムを少なくとも備え、前記前面フィルムと前記背面フィルムとの間に収容部が形成されるパウチ本体と、
    前記前面フィルムまたは前記背面フィルムに設けられた導入分岐部と、
    前記パウチ本体に接続される注出口部と、
    前記導入分岐部に設けられるチャックテープと、を備える、調理用パウチ。
  3. 前記パウチ本体は、底部にマチ部を備える底部ガセットパウチ形状を有する、請求項1又は2に記載の調理用パウチ。
  4. 前記注出口部は、前記パウチ本体の底部を下側にしたときに、正面視において、横方向、上方向または斜め上方向を向くように設けられている、請求項1〜3のいずれかに記載の調理用パウチ。
  5. 前記収容部は、少なくとも一部において透明性を有し、透明性を有する部分に目盛りを有する、請求項1〜4のいずれかに記載の調理用パウチ。
  6. 前記チャックテープは形状保持性を有する、請求項1〜5のいずれかに記載の調理用パウチ。
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