JP2018170021A - 交通信号制御装置、コンピュータプログラム、及び交通信号制御方法 - Google Patents
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Description
バス専用レーンは、バス、緊急車両、原動機付自転車軽車両及び小型特殊自動車のみが走行可能であって、それ以外の一般車両の走行は原則として禁止されている。しかし、バス専用レーンが交差点の流入路に設けられている場合には、一般車両であっても、交差点を左折する左折車両に限ってバス専用レーンの走行が認められている。
そこで、バス専用レーンに設置された車両感知器により、バス専用レーンを走行する路線バスの前方において、歩行者の横断により左折できずに停止した左折車両が検知された場合、交差点での車両青時間の延長や歩行者青時間の短縮を行う優先制御が考案されている。この左折車両を考慮した優先制御によれば、交差点付近で停止している左折車両が交差点を円滑に通過できるため、路線バスは交差点を円滑に通過することができる。
また、左折車両が停止している場合であっても、その停止の原因が、横断歩行者によるものであるのか、左折方向の先詰まりによるものであるのかを特定することはできない。このため、前記左折方向が先詰まりである場合、例えば路線バスがその左折方向に左折するときには、先詰まりが解消されない限り、先行車両や公共車両は交差点を左折することはできないため、上記優先制御を行う意味がない。
本発明は、このような実情に鑑み、左折車両を考慮した優先制御が不必要に行われるのを抑制することを目的とする。
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施形態に係る交通信号制御装置は、公共車両が交差点に接近するときに、前記公共車両の前方に存在する左折車両を考慮して、所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、前記交差点から所定範囲内に存在する先行車両の位置情報及び速度情報と、前記先行車両の前記交差点での流出方向を特定可能な先行車両流出先情報とを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて前記公共車両が流入する前記交差点の流入路に前記先行車両が存在するか否かを判定する第1判定、前記取得部が取得した前記速度情報に基づいて前記先行車両の速度が所定値以下であるか否かを判定する第2判定、及び前記取得部が取得した前記先行車両流出先情報に基づいて前記先行車両が前記交差点を左折する左折車両であるか否かを判定する第3判定を行う判定部と、前記判定部による前記第1〜第3判定の判定結果が全て肯定的であることを条件として前記優先制御を行う制御部と、を備えている。
これにより、例えば、先行車両が流入路で駐車している場合、判定部は先行車両から取得した先行車両流出先情報から、先行車両は交差点を左折する左折車両でないと判定されるので、左折車両を考慮した優先制御が行われることはない。したがって、左折車両を考慮した優先制御が不必要に行われるのを抑制することができる。
この場合、制御部は、先行車両の左折方向で先詰まりがある場合と先詰まりが無い場合とで、それぞれ適切な優先制御を行うことが可能となる。
この場合、制御部は、先行車両の左折方向で先詰まりが無ければ、流入路に対応する車両青時間を延長するので、流入路で左折待ちしている先行車両は交差点を円滑に左折することができる。これにより、先行車両の後方を走行する公共車両は交差点を円滑に通過することができる。
この場合、制御部は、先行車両の左折先の横断歩道に対応する歩行者青時間を短縮するので、流入路で左折待ちしている先行車両は交差点をさらに円滑に通過することができる。また、歩行者青時間の短縮は、歩行者から優先して横断することを要求する優先横断要求情報を取得部が取得していない場合に行われるので、歩行者が横断歩道を優先して横断することを要求しているにも関わらず歩行者青信号が短縮されるのを防止することができる。
この場合、横断歩道の歩行者青時間を短縮するときに、横断歩道を横断する歩行者に対して注意喚起することで、歩行者は横断歩道を注意して横断することができる。
この場合、制御部は、公共車両の交差点での流出方向に応じて適切な優先制御を行うことが可能となる。
したがって、先行車両の左折方向が先詰まりである場合において、前記制御部は、前記公共車両の流出方向を左折方向と特定した場合、前記流入路に対応する車両青時間を延長しないのが好ましい。これにより、左折車両を考慮した優先制御が不必要に行われるのをさらに抑制することができる。
この場合、先行車両が交差点の流入路で左折待ちをしていても、公共車両は車線変更をすることで交差点を円滑に通過することができる。
この場合、公共車両に対して車線変更を促すことで、公共車両は車線変更により交差点を通過できることを迅速に把握することができる。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
<システムの全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係る交通信号制御システムの道路平面図である。
図1に示すように、本実施形態の交通信号制御システムは、交通信号制御機1、信号灯器2、路側通信機3、中央装置4、路線バス(公共車両)5に搭載された車載装置6などを含んでいる。
なお、図1に示す十字路交差点(以下、単に「交差点」という。)Cの車線数等は一例であって、交差点Cの構造は図1のものに限定されるものではない。また、以下の説明では、便宜上、交差点Cにおいて交差する道路のうち、東西方向の道路を「主道路」とし、南北方向の道路を「従道路」とする。
車両灯器2Aは、交差点Cに向かう路線バス5等を含む車両に通行権の有無を灯色で表示し、図1の例では、青色、黄色及び赤色の丸灯と、右折青矢印灯とが含まれている。
歩行者灯器2Bは、交差点Cの横断歩道を渡る歩行者に通行権の有無を灯色と点滅で表示する。
中央装置4は、自身の管轄エリア内にある複数の交差点Cの交通信号制御機1とローカルエリアネットワーク(LAN)を構成している。従って、中央装置4は、交通信号制御機1とそれぞれ双方向通信可能であり、交通信号制御機1は他の交差点の同制御機1とも双方向通信可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく、道路上に設置してもよい。
すなわち、中央装置4は、所定周期(例えば、1分や1サイクル)ごとに各種の路側センサから取得した情報に基づいて、必要な交通情報を当該所定周期ごとに算出し、算出した交通情報に基づいて信号制御パラメータ(スプリット、サイクル長及びオフセット等)を設定する交通感応制御を行うことができる。
また、中央装置4は、交差点Cでの端末感応制御の許否を含む制御種別情報を、管轄エリア内の各交通信号制御機1に通知している。
なお、路側通信機3は、光ビーコン、電波ビーコン又はFM方式等の通信装置やその他の通信手段によって行うこともできる。
このため、交差点Cの各横断歩道の入り口付近には、歩行者から歩行者青時間の延長要求を受け付けるための専用の押しボタン装置7が設置されている。
なお、歩行者からの優先横断要求情報は、路側に設置される押しボタン装置7に代えて或いはそれに加えて、高齢者や身障者などが携帯する押しボタン付きの小型発信機や携帯端末(携帯電話機、スマートフォン等)から無線で送信されるものであってもよい。
図2は、路側通信機3の内部構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の路側通信機3は、制御部301、通信部302及び記憶部303を含んでいる。制御部301は、1又は複数のマイクロコンピュータから構成され、内部バスを介して通信部302及び記憶部303と接続されている。制御部301はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
通信部302は、路線バス5及び一般車両8のプローブ情報等を車載装置6から受信する。また、通信部302は、上記優先横断要求情報を交通信号制御機1から受信する。
路線バス5及び一般車両8のウインカー情報には、ウインカー(方向指示器)の作動状態(オン又はオフの状態)を示す情報が含まれている。このため、ウインカー情報は、その情報元の車両の交差点での流出方向を特定できる流出先情報として利用される。
以上より、通信部302は、先行車両8Aや左折先車両8B(後述)の位置情報及び速度情報と、先行車両流出先情報と、公共車両流出先情報と、優先横断要求情報とを取得する取得部として機能する。
また、記憶部303は、制御部301が判定した判定結果や、車載装置6から取得したプローブ情報等を一時的に記憶する。
図3は、交通信号制御機1の内部構成を示す機能ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態の交通信号制御機1は、制御部101、灯器駆動部102、通信部103、及び記憶部104を内部に含んでいる。制御部101は、1又は複数のマイクロコンピュータから構成され、内部バスを介して灯器駆動部102、通信部103及び記憶部104と接続されている。制御部101はこれらのハードウェア各部の動作を制御する。
通信部103は、路線バス5や一般車両8のプローブ情報を、路側通信機3からほぼリアルタイム(例えば、0.1〜1.0秒周期)で受信している。
図4は、中央装置4の内部構成を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、本実施形態の中央装置4は、制御部401、通信部402及び記憶部403を含んでいる。
制御部401は、ワークステーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)等よりなり、交通信号制御機1、路側通信機3等からの各種の交通情報の収集・処理(演算)・記録、信号制御及び情報提供を統括的に行う。制御部401は、内部バスを介して上記ハードウェア各部と繋がっており、これら各部の動作も制御する。
また、通信部402は、自装置が行う交通感応制御(中央感応制御)に必要な、路側通信機3が取得した路線バス5のプローブ情報等を交通信号制御機1から受信し、信号制御指令や制御種別情報などを交通信号制御機1に送信する。
制御部401は、上記コンピュータプログラムを記憶部403から読み出して処理することにより、路線バス5が交差点Cに接近するときに、路線バス5よりも前方に存在する左折車両を考慮して、信号灯器2の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う。
図5は、路側通信機3の制御部301が実行する処理内容を示すフローチャートである。以下、図5を参照しつつ、制御部301が実行する処理手順について説明する。
制御部301は、バス専用レーンL1を交差点Cに向かって走行する路線バス5からプローブ情報を取得した時点で処理を開始する(ステップS1)。プロープ情報の送信元の車両がバス専用レーンL1を走行する路線バス5であるか否かは、プロープ情報に含まれる位置情報と車種情報によって判定することができる。
前記所定範囲内に存在する先行車両8Aから取得したプロープ情報であるか否かは、例えば、交差点Cの位置情報から前記所定範囲を設定し、プロープ情報に含まれる位置情報から、当該プロープ情報の送信元である車両が前記所定範囲内に位置しているか否かによって判定することができる。
ステップS3の判定結果が肯定的である場合、制御部301は、次に、先行車両8Aの速度が所定値以下であるか否かを判定する第2判定を行う(ステップS4)。この第2判定は、先行車両8Aのプローブ情報に含まれる速度情報に基づいて行うことができる。
ステップS4の判定結果が肯定的である場合、制御部301は、次に、先行車両8Aの交差点Cでの流出方向を特定可能な先行車両流出先情報に基づいて、先行車両8Aが交差点Cを左折する左折車両であるか否かを判定する第3判定を行う(ステップS5)。この第3判定は、先行車両8Aのプローブ情報に含まれる、前記先行車両流出先情報としてのウインカー情報に基づいて行われる。
ステップS5の判定結果が肯定的である場合、制御部401は、次に、先行車両8Aの左折方向で先詰まりがあるか否かを判定する先詰まり判定を行う(ステップS6)。
通信部302は、前記指令情報及び判定結果情報を交通信号制御機1を介して中央装置4に送信する。
図6は、中央装置4の制御部401が実行する左折車両を考慮した優先制御の処理内容を示すフローチャートである。以下、図6を参照しつつ、制御部401が実行する優先制御の処理手順について説明する。
制御部401は、まず、路側通信機3から取得した先詰まり情報に基づいて、先行車両8Aの左折方向が先詰まりであるか否かを判定する(ステップS21)。
この判定結果が肯定的である場合、制御部401は、後述するステップS26に移行する。
この判定結果が否定的である場合、制御部401は、前記横断歩道に対応する歩行者青時間を短縮する(ステップS24)。これにより、左折待ちをしている先行車両8Aは交差点Cをさらに円滑に通過することができる。
通信部402は、前記指令に従って、前記注意喚起する情報を、例えば交通信号制御機1及び路側通信機3を介して前記歩行者が所有する携帯端末に無線送信する。
なお、制御部401は、歩行者の携帯端末に前記注意喚起する情報を送信しているが、交差点Cに設置された交通情報板に前記注意喚起する情報を送信して表示させるようにしても良い。
なお、制御部401は、公共車両流出先情報として、ウインカー情報を用いているが、路線バス5の運行経路を含む運行路線情報を用いても良い。
また、制御部401は、路線バス5の流出方向を右折方向と特定した場合(ステップS29においてNoの場合)、左折車両を考慮する必要はないので、処理を終了する。
通信部402は、前記指令に従って、前記車線変更を促す情報を、例えば交通信号制御機1及び路側通信機3を介して路線バス5の車載装置6に無線送信する。
なお、制御部401は、路線バス5の車載装置6に前記車線変更を促す情報を送信しているが、路側に設置された交通情報板に前記車線変更を促す情報を送信して表示させるようにしても良い。
通信部402は、前記指令に従って、前記注意喚起する情報を、例えば交通信号制御機1及び路側通信機3を介して前記車両8Cの車載装置6に無線送信する。
なお、制御部401は、車両8Cの車載装置6に前記注意喚起する情報を送信しているが、路側に設置された交通情報板に前記注意喚起する情報を送信して表示させるようにしても良い。
以上、本実施形態によれば、先行車両8Aの位置情報、速度情報、及び先行車両流出先情報に基づいて、先行車両8Aが路線バス5の交差点Cでの流入路(バス専用レーンL1)に存在し、その先行車両8Aの速度が所定値以下であって、かつ先行車両8Aが交差点Cを左折する左折車両であると判定された場合に限り、左折車両を考慮した優先制御が行われる。
これにより、例えば、先行車両8Aが流入路で駐車している場合、先行車両8Aから取得した先行車両流出先情報から、先行車両8Aは交差点Cを左折する左折車両でないと判定されるので、左折車両を考慮した優先制御が行われることはない。したがって、左折車両を考慮した優先制御が不必要に行われるのを抑制することができる。
また、先行車両8Aの左折方向で先詰まりが無ければ、流入路に対応する車両青時間が延長されるので、流入路で左折待ちしている先行車両8Aは交差点Cを円滑に左折することができる。これにより、先行車両8Aの後方を走行する路線バス5は交差点Cを円滑に通過することができる。
また、先行車両8Aの左折方向で先詰まりがある場合、路線バス5の交差点Cでの流出方向に応じた優先制御が行われるので、路線バス5の流出方向に応じて適切な優先制御を行うことが可能となる。
また、路線バス5に対して車線変更を促す情報が送信されるので、路線バス5は車線変更により交差点Cを通過できることを迅速に把握することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、路線バス5が走行する歩道側の走行車線L1は、バス専用レーンが設定されているが、バス専用レーンが設定されていない場合にも適用することができる。また、上記実施形態では、公共車両として路線バスを例示しているが、他の公共車両にも適用することができる。
また、上述の実施形態では、「車両青時間」は歩行者青点滅時間と歩行者赤時間との合計時間としたが、これに限定されず、例えば、さらに歩行者青時間を含めても良い。但し、「車両青時間」に歩行者青時間をさらに含めた場合において、図6に示す左折車両を考慮した優先制御のステップS24で歩行者青時間を短縮する場合には、「車両青時間」の歩行者青時間は、ステップS22で実行される車両青時間の延長対象から除外される。
2 信号灯器
2A 車両灯器
2B 歩行者灯器
3 路側通信機
4 中央装置
5 路線バス(公共車両)
6 車載装置
7 押しボタン装置
8 一般車両
8A 先行車両
8B 左折先車両
8C 車線変更先の車両
101 制御部
102 灯器駆動部
103 通信部
104 記憶部
301 制御部(判定部)
302 通信部(取得部)
303 記憶部
401 制御部
402 通信部
403 記憶部
C 交差点
L1 バス専用レーン
L2 走行車線
Claims (11)
- 公共車両が交差点に接近するときに、前記公共車両の前方に存在する左折車両を考慮して、所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行う交通信号制御装置であって、
前記交差点から所定範囲内に存在する先行車両の位置情報及び速度情報と、前記先行車両の前記交差点での流出方向を特定可能な先行車両流出先情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて前記公共車両が流入する前記交差点の流入路に前記先行車両が存在するか否かを判定する第1判定、前記取得部が取得した前記速度情報に基づいて前記先行車両の速度が所定値以下であるか否かを判定する第2判定、及び前記取得部が取得した前記先行車両流出先情報に基づいて前記先行車両が前記交差点を左折する左折車両であるか否かを判定する第3判定を行う判定部と、
前記判定部による前記第1〜第3判定の判定結果が全て肯定的であることを条件として前記優先制御を行う制御部と、を備えている交通信号制御装置。 - 前記取得部は、前記先行車両の左折方向に存在する左折先車両の位置情報及び速度情報を取得可能であり、
前記判定部は、前記第1〜第3判定の判定結果が全て肯定的である場合、前記取得部が取得した前記左折先車両の位置情報及び速度情報に基づいて前記左折方向が先詰まりであるか否かを判定する先詰まり判定をさらに行うものであり、
前記制御部は、前記先詰まり判定の判定結果に応じた前記優先制御を行う請求項1に記載の交通信号制御装置。 - 前記制御部は、前記先詰まり判定の判定結果が否定的である場合、前記流入路に対応する車両青時間を延長する請求項2に記載の交通信号制御装置。
- 前記取得部は、前記先行車両の左折先の横断歩道を横断する歩行者から当該横断歩道を優先して横断することを要求する優先横断要求情報を取得可能であり、
前記制御部は、前記取得部が前記優先横断要求情報を取得していない場合、前記優先制御として、さらに前記横断歩道に対応する歩行者青時間を短縮する請求項3に記載の交通信号制御装置。 - 前記制御部は、前記歩行者に対して注意喚起する情報を送信する指令を出力する請求項4に記載の交通信号制御装置。
- 前記取得部は、前記公共車両の前記交差点での流出方向を特定可能な公共車両流出先情報を取得可能であり、
前記制御部は、前記先詰まり判定の判定結果が肯定的である場合、前記取得部が取得した前記公共車両流出先情報に基づいて前記公共車両の流出方向を特定し、当該流出方向に応じた前記優先制御を行う請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。 - 前記制御部は、前記公共車両の流出方向を左折方向と特定した場合、前記流入路に対応する車両青時間を延長しない請求項6に記載の交通信号制御装置。
- 前記制御部は、前記公共車両の流出方向を直進方向と特定した場合、前記優先制御として、前記流入路に対応する車両青時間を延長する請求項6又は請求項7に記載の交通信号制御装置。
- 前記制御部は、前記公共車両に対して車線変更を促す情報を送信する指令を出力する請求項8に記載の交通信号制御装置。
- 公共車両が交差点に接近するときに、前記公共車両の前方に存在する左折車両を考慮して、前記交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータを、前記交差点から所定範囲内に存在する先行車両の位置情報及び速度情報と、前記先行車両の前記交差点での流出方向を特定可能な先行車両流出先情報とを取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記位置情報に基づいて前記公共車両が流入する前記公共車両が流入する前記交差点の流入路に前記先行車両が存在するか否かを判定する第1判定、前記取得部が取得した前記速度情報に基づいて前記先行車両の速度が所定値以下であるか否かを判定する第2判定、及び前記取得部が取得した前記先行車両流出先情報に基づいて前記先行車両が前記交差点を左折する左折車両であるか否かを判定する第3判定を行う判定部と、
前記判定部による前記第1〜第3判定の判定結果が全て肯定的であることを条件として前記優先制御を行う制御部として機能させるためのコンピュータプログラム。 - 公共車両が交差点に接近するときに、前記公共車両の前方に存在する左折車両を考慮して、前記交差点の所定の信号表示時間を延長又は短縮する優先制御を行うための交通信号制御方法であって、
前記交差点から所定範囲内に存在する先行車両の位置情報及び速度情報と、前記先行車両の前記交差点での流出方向を特定可能な先行車両流出先情報とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した前記位置情報に基づいて前記公共車両が流入する前記交差点の流入路に前記先行車両が存在するか否かを判定する第1判定、前記取得ステップで取得した前記速度情報に基づいて前記先行車両の速度が所定値以下であるか否かを判定する第2判定、及び前記取得ステップで取得した前記先行車両流出先情報に基づいて前記先行車両が前記交差点を左折する左折車両であるか否かを判定する第3判定を行う判定ステップと、
前記判定ステップにおける前記第1〜第3判定の判定結果が全て肯定的であることを条件として前記優先制御を行う制御ステップと、を含む交通信号制御方法。
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JP6593492B2 (ja) | 2019-10-23 |
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