JP2018168440A - 耐摩耗性皮膜及びその形成方法、並びに耐摩耗性部材 - Google Patents

耐摩耗性皮膜及びその形成方法、並びに耐摩耗性部材 Download PDF

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Abstract

【課題】摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる耐摩耗性皮膜及びその製造方法、並びに耐摩耗性部材を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の耐摩耗性皮膜10は、めっき層11と、複数の粒子12と、コート層13とを備える。前記複数の粒子12の一端は、前記めっき層11によって保持されており、前記コート層13は、前記複数の粒子12及び前記めっき層11表面を被覆するように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、耐摩耗性皮膜及びその形成方法、並びに耐摩耗性部材に関する。
従来、各種の機械部品、工具、金型等の部材に対して、優れた耐摩耗性を付与することが求められており、種々の技術が検討されている。特に近年では、部材表面に耐摩耗性に優れる皮膜をめっき等の方法で形成させることで、各種部材の耐摩耗性を高めることが行われている。
例えば、特許文献1には、二硫化モリブデンを含む複合めっき液を用いて被めっき部材に皮膜を形成して耐摩耗性を高める技術が提案されている。また、特許文献2には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とNiとを含む皮膜を摺動部材に形成させることによって耐摩耗性を向上させ、摺動性能の維持を図っている。
特開2007−332454号公報 特開2015−092009号公報
しかしながら、従来の耐摩耗性の皮膜では、確かに各種部材の耐摩耗性を向上させることができるものの、摩耗が長期間にわたって繰り返されると、皮膜が削れたり、劣化したりする等の現象が徐々に進行し、耐摩耗性の低下が起こることが問題となっていた。近年、各種部材の耐摩耗性に関しては、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる耐摩耗性皮膜が求められているところ、従来の技術では耐久性という点に問題があり、さらなる改善が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる耐摩耗性皮膜及びその製造方法、並びに耐摩耗性部材を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、耐摩耗性皮膜中に粒子を含有させることにより、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の発明を包含する。
項1.めっき層と、複数の粒子と、コート層とを備え、
前記複数の粒子の一端は、前記めっき層によって保持されており、
前記コート層は、前記複数の粒子及び前記めっき層表面を被覆するように形成されている、耐摩耗性皮膜。
項2.前記コート層は、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデン、銀及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、項1に記載の耐摩耗性皮膜。
項3.前記めっき層は、ニッケルめっき層である、項1又は2に記載の耐摩耗性皮膜。
項4.項1〜3のいずれか1項に記載の耐摩耗性皮膜と、基材とを備え、
前記基材は前記耐摩耗性皮膜で被覆されており、
前記耐摩耗性皮膜は、前記めっき層側の面が前記基材に固着している、耐摩耗性部材。
項5.基材と、めっき層と、複数の粒子と、コート層とを備え、
前記複数の粒子の一端は、前記めっき層によって保持されており、
前記めっき層は前記基材に固着しており、
前記コート層は、前記めっき層を被覆すると共に、前記粒子の一部分が前記コート層表面よりも突出するように形成されている、耐摩耗性部材。
項6.複数の粒子を電着させた基材に対して第1のめっき処理を行う工程と、
前記複数の粒子の表面をコート層で被覆するための第2のめっき処理を行う工程と、
を備える、耐摩耗性皮膜の形成方法。
項7.前記第2のめっき処理は、無電解めっき処理又は電気めっき処理であり、前記第2のめっき処理によって形成される前記コート層は、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデン、銀及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、項6に記載の形成方法。
項8.前記第1のめっき処理は、電気ニッケルめっき又は無電解ニッケルめっきである、項6又は7に記載の形成方法。
本発明に係る耐摩耗性皮膜は、耐摩耗性に優れ、特に、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる。
本発明に係る耐摩耗性部材は、前記耐摩耗性皮膜を備えることで、長期間にわたって優れた耐摩耗性を有する。
本発明の耐摩耗性皮膜を備える耐摩耗性部材の一例を示す断面図である。 実施例及び比較例の摩耗試験結果を示すグラフである。 実施例1の耐摩耗性部材の耐摩耗性試験後の状態を示す画像であり、(a)は耐摩耗性部材表面、(b)は耐摩耗性部材の断面を示す。 実施例1の耐摩耗性部材の耐摩耗性試験後の高さ分布の解析画像である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
1.耐摩耗性皮膜
図1は、本発明の耐摩耗性皮膜を備える耐摩耗性部材の一例を示す断面の概略図である。本発明の耐摩耗性皮膜10は、めっき層11と、複数の粒子12と、コート層13とを備え、前記複数の粒子12の一端は、前記めっき層11によって保持されており、前記コート層13は、前記複数の粒子12及び前記めっき層11表面を被覆するように形成されている。
図1の実施形態では、耐摩耗性皮膜10は、基材20の表面に被覆されており、耐摩耗性皮膜10の前記めっき層11側の面が前記基材20の表面に固着している。つまり、基材20、めっき層11及びコート層13がこの順に積層していると共に、基材20の表面上にめっき層11によって保持された複数の粒子12が配置されている。これにより、耐摩耗性部材30が形成されている。
めっき層11は、めっき処理によって形成された層である。めっき層11は、例えば、電解めっき、無電解めっき等の方法で形成された層である。
めっき層11は、耐摩耗性皮膜10において、複数の粒子12を保持する役割を発揮することができる層である。
めっき層11としては、各種金属のめっき層を挙げることができる。めっき層11を形成する金属は、特に限定されない。金属の具体例としては、ニッケル、亜鉛、コバルト、錫、銅及び銀等を挙げることができる。
めっき層11を形成する金属は、1種のみ又は2種以上とすることができる。また、めっき層11を形成する金属は、合金とすることもできる。あるいは、めっき層11を形成する金属は、酸化物、窒化物、硫化物等とすることもできる。さらに、めっき層11は、金属に加えて又は金属に替えてその他の元素(例えば、リン、ホウ素等の非金属元素)を構成元素とすることもできる。
めっき層11としてはその他、例えば、Ni等の金属めっきをベースとして、フッ素樹脂(PTFE)、雲母、アルミナ(Al)、窒化ホウ素(BN)、炭化ケイ素(SiC)、二硫化モリブデン(MoS)、二硫化タングステン(WS)、二酸化ケイ素(SiO)等を組み合わせた複合めっきであってもよい。
めっき層11の一例としては、無電解めっき処理により形成したニッケルめっき層(無電解ニッケルめっき層)、無電解Ni−P複合めっき層が挙げられる。めっき層11が無電解Ni−P複合めっき層である場合、共析されるPの効果によってめっき層11の硬度と耐食性が向上し得る。
めっき層11の形成方法は特に限定されず、例えば、公知の各種方法でめっき層11を形成することができる。形成方法の具体例としては、例えば、電気めっき、無電解めっき、溶融めっき、気相めっき等を用いることができる。めっき処理方法は、連続式、バッチ式のいずれでもよい。
めっき層11は、多層構造を有することもできる。例えば、めっき層11が第1の層及び第2の層で形成される2層構造である場合、第1の層が電気めっきで形成された層、第2の層を無電解めっきで形成された層とすることができる。この場合、例えば、第2の層がコート層13側に配置することができ、また、その逆とすることもできる。
めっき層11の厚みは特に限定されず、粒子12を固定できる厚みとすることができる。例えば、めっき層11の厚みは、0.1μm〜1mmとすることができ、1〜100μmであることがより好ましく、1〜10μmであることが特に好ましい。
めっき層11は、耐摩耗性皮膜10において、基材20に直接又は間接的に接する層である。めっき層11が基材20に間接的に接する場合、例えば、めっき層11と基材20との間には、後記する電気めっき等の方法で形成された電着層が配置される。
粒子12は、耐摩耗性皮膜10の厚み方向に対して支柱のような役割を果たし得るものであり、耐摩耗性皮膜10の耐摩耗性を長期間にわたって持続させる機能を有し得る。
粒子12の種類は特に限定されない。粒子12としては公知の材料を使用することができ、例えば、ダイヤモンド、cBN、アルミナ、シリカ、炭化珪素、その他、例えば研磨材等の砥粒として使用され得る無機材料等を挙げることができる。
粒子12は、孔を有していてもよい。この場合、例えば、耐摩耗性皮膜10を油中で含浸させた場合に、粒子12の孔中にも油が浸透するので、保油性が発揮され得る。
粒子12は、耐摩耗性皮膜10中に複数個含まれる。
複数の粒子12のそれぞれの一端は、めっき層11によって保持されている。これにより、複数の粒子12がめっき層11上に規則的又は不規則的に配置され得る。粒子12が例えば、ダイヤモンド等の尖った部分を有する場合は、例えば、図1に示すように、尖った部分がめっき層11とは逆側方向、つまり、コート層13側に向くように規則的に配置されることがあるが、必ずしもこのような規則的に配置されるものではなく、一部の粒子12が異なる方向を向くように配置することもある。
耐摩耗性皮膜10中に含まれる粒子12の量は特に限定されず、例えば、耐摩耗性皮膜10に対して10〜90vol%の粒子12が含まれている場合は、本発明の効果が顕著に発揮され得る。
粒子12は、その一部がめっき層11の表面よりも突出するように設けられている。例えば、粒子12の全厚みのうちの半分以上がめっき層11の表面よりも突出するように設けられ得る。
粒子12の大きさは特に限定されない。例えば、耐摩耗性皮膜10の膜厚に応じて粒子12の大きさを適宜選択することができる。例えば、粒子12を球状と見立てた場合、最大30μmの一次粒子径である場合、この粒子12を固定できる程度にめっき厚11の厚みを設定することができる。
コート層13は、耐摩耗性皮膜10において、複数の粒子12及びめっき層11表面を被覆するように形成された層である。このコート層13は、耐摩耗性皮膜10の最表面に位置し、基材20等に耐摩耗性および摺動性を付与することができる層である。
コート層13は、耐摩耗性を有する公知の材料で形成することができる。
コート層13の具体例としては、樹脂、金属等の種々の材料で形成された皮膜を挙げることができる。
樹脂としては、例えば、フッ素系樹脂が挙げられる。フッ素系樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン及びテトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等を挙げることができる。フッ素系樹脂は、例えば、粒子状の形状であってもよい。フッ素系樹脂は、1種又は2種以上を含むことができる。
金属としては、ニッケル、クロム、銅、錫、銀、チタン、鉄、モリブデン等を挙げることができる。金属は、1種又は2種以上を含むことができる。コート層13を形成する金属は、合金とすることもできる。あるいは、コート層13を形成する金属は、酸化物、窒化物、硫化物等とすることもできる。さらに、コート層13は、金属に加えて又は金属に替えてその他の元素(例えば、リン、ホウ素等の非金属元素)を構成元素とすることもできる。
コート層13は、例えば、樹脂と金属の両方を含むこともできる。樹脂と金属の両方を含む場合、両者の混合割合は特に限定されず、所望の耐摩耗性を発揮させるべく、適宜の混合割合とすることができる。
コート層13を形成する方法は特に限定されない。例えば、公知の皮膜を形成する方法を採用することができる。具体的には、電気めっき、無電解めっき、溶融めっき、気相めっき等によるめっき処理法、その他、塗布、スパッタリング等の各種方法によって、コート層13を形成できる。めっき処理方法は、連続式、バッチ式のいずれでもよい。
特にコート層13は、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデン、銀及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むことが好ましい。この場合、コート層13は耐摩耗性に特に優れ、本願発明の効果が顕著に発揮され得る。特に、コート層13は、ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデン、銀及びクロム(例えば、硬質クロム)からなる群より選ばれる少なくとも1種の材料を無電解めっき処理することによって形成されていることが好ましい。コート層13は、ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料のみで形成され得る。あるいは、コート層13は、ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種の材料に加えて、本発明の効果が阻害されない程度に他の材料が含まれ得る。
コート層13は、前述のように、複数の粒子12及びめっき層11表面を被覆するように形成される。コート層13は、複数の粒子12をすべて覆い隠すように形成することができる。初期のなじみ性を高めるという観点からは、コート層13は、複数の粒子12をすべて覆い隠すことが好ましい。
コート層13の厚みは特に限定されない。例えば、コート層13の厚みは少なくとも1μm以上の膜厚とすることができる。コート層13の厚みの上限は、めっき層11の厚みに応じて適宜設定でき、例えば、粒子12の露出部分をコート層13ですべて被覆できる厚みに調整することができる。
本発明の耐摩耗性皮膜10は、耐摩耗性を付与するための皮膜として、各種の部材に対して好適に使用することができ、後記耐摩耗性部材30を形成することができる。本発明の耐摩耗性皮膜10で各種部材を被覆する場合、コート層13が表面側に位置するように耐摩耗性皮膜10が被覆される。
本発明の耐摩耗性皮膜10は、耐摩耗性に優れるコート層13を備えることで、高い耐摩耗性及び摺動性を付与することができ、特に、耐摩耗性皮膜10中に粒子12が複数含まれていることで、摩耗が繰り返されたとしても耐摩耗性の効果が失われにくい。
詳述すると、耐摩耗性皮膜10は、耐摩耗性に優れるコート層13を有しているといえども、摩耗が長期間にわたって繰り返されると、コート層13が削れたり、損傷したりすることがあり、これにより、コート層13の耐摩耗性及び摺動性は徐々に失われ得る場合がある。このようにコート層13が摩耗によって擦り減ると、やがて耐摩耗性皮膜10中に存在する粒子12の先端が耐摩耗性皮膜10の表面に露出する。コート層13が削れて、粒子12が一定の厚み分まで露出すると(例えば、図1の破線部までコート層13が削れると)、この露出した粒子12によって、コート層13の削れ及び損傷を防止され得る。その結果、耐摩耗性皮膜10表面が引き続き摩耗されたとしてもコート層13の摩耗による擦り減りや損傷等が起こりにくくなる。
従来の耐摩耗性皮膜は、摩耗され続けると皮膜も削れ続けて、次第にコート層が消失して耐摩耗性が消失し得るものであったが、本発明の耐摩耗性皮膜10は、前述の構成を具備することで、従来よりも長期間にわたって耐摩耗性の効果を持続することができる。また、研磨により粒子の先端部分をあらかじめ平坦にし、粒子の露出面積を増やすことで、初期摩耗量の増加を抑制することができる。
2.耐摩耗性部材
本発明の耐摩耗性部材30は、図1に示すように、耐摩耗性皮膜10と、基材20とを備え、前記基材20は前記耐摩耗性皮膜10で被覆されており、前記耐摩耗性皮膜10は、前記めっき層側11の面が前記基材20に固着している。
耐摩耗性皮膜10は、本明細書の「1.耐摩耗性部材」の項で説明した構成と同様である。
基材20は、各種の固体材料を適用することができ、その種類は特に制限されない。例えば、金属(例えば、鉄)、合金、樹脂、セラミックス、紙、木、布等の各種材料を基材20とすることができる。
基材20の形状は特に限定されない。例えば、基材20の形状は、基板状、フィルム状、棒状、ブロック状、球状、楕円球状、歪曲状等が挙げられる。また、基材20は、各種の機械部品、工具、金型、軸受け、スリーブ等であってもよい。基材20の耐摩耗性皮膜10で被覆される部分は、平坦状及び非平坦状(凹凸形状、粗面形状、波形状等)のいずれの形状でもよい。
耐摩耗性皮膜10は、そのめっき層側11の面が基材20に直接固着され得る。あるいは、耐摩耗性皮膜10のめっき層側11の面と、基材20との間に他の層が介在して、耐摩耗性皮膜10が基材20に固着され得る。この場合、他の層としては、後記する電気めっき等の方法で形成された電着層が配置される。
本発明の耐摩耗性部材30は、耐摩耗性皮膜10を備えることで、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる。
耐摩耗性部材30の別の態様として、基材20と、めっき層11と、複数の粒子12と、コート層13とを備え、複数の粒子12の一端はめっき層11によって保持されており、めっき層11は基材20に固着しており、コート層13は、めっき層11を被覆すると共に、前記粒子12の一部分がコート層13表面よりも突出するように形成されている構成を挙げることができる。この形態の耐摩耗性部材30、例えば、前述のように摩耗によりコート層13が削れて、粒子12が表面に露出した態様である。この態様では、表面に露出した粒子12の前記効果によって、摩耗によりコート層13が削れにくくなっているので、耐摩耗性の低下が起こりにくい。複数ある粒子12のすべてがコート層13表面よりも突出した態様であってもよいし、複数ある粒子12のいくつかがコート層13表面よりも突出した態様であってもよい。
3.耐摩耗性皮膜の形成方法
耐摩耗性皮膜10の形成方法は、特に限定されず、前述した構成を備える限りは、各種の方法にて耐摩耗性皮膜10を製作することができる。以下、一例として、耐摩耗性皮膜10を基材20上に形成する方法を説明する。
耐摩耗性皮膜10は、複数の粒子12を電着させた基材20に対して第1のめっき処理を行う工程と、前記複数の粒子の表面をコート層13で被覆するための第2のめっき処理を行う工程とを備える方法によって形成することができる。
本発明の方法で使用する粒子12は、「1.耐摩耗性皮膜」の項で説明した構成と同様である。また、本発明の方法で使用する基材20は、「2.耐摩耗性部材」の項で説明した構成と同様である。
第1のめっき処理に先だって、複数の粒子12を電着させた基材20を用意することができる。複数の粒子12を基材20に電着させる方法は特に制限されない。例えば、公知の電気めっき等の方法で、粒子12を基材20に電着させることができる。この場合、複数の粒子12は、電着によって形成された電着層(図示はしていない)によって保持され得る。
第1のめっき処理の方法は、特に制限されない。めっきの方法としては、従来公知の電気めっき、無電解めっき、溶融めっき、気相めっき等を用いることができる。めっき処理方法は、連続式、バッチ式のいずれでもよい。
第1のめっき処理では、各種金属のめっき層を形成することができる。金属の具体例としては、ニッケル、亜鉛、コバルト、錫、銅及び銀等を挙げることができる。第1のめっき処理としては、例えば、電気めっき及び/又は無電解ニッケルめっきを採用することができる。
第1のめっき処理によって、前記めっき層11が形成され、複数の粒子12が基材20により強く保持され得る。このめっき層11は、前記電着層と、第1のめっき処理で形成される層で形成される2層構造を有する。なお、めっき層11は、このような2層構造に限定されず、例えば、第1のめっき処理によって形成される層のみとすることもできる。この場合は、複数の粒子12は、第1のめっき処理だけで保持される。
第1のめっき処理は、粒子12の一部が、第1のめっき処理で形成されためっき層11の表面よりも突出するように行う。例えば、粒子12の全厚みのうちの半分以上がめっき層11の表面よりも突出するように、第1のめっき処理を行うことができる。
第1のめっき処理によって、基材20に電着されている複数の粒子12が、第1のめっき処理で形成されためっき層11により保持され、粒子12がより強固に基材20に固着し得る。
第1のめっき処理を行った後、第2のめっき処理を行う。この第2のめっき処理によって、コート層13が形成される。該コート層13は、粒子12の表面を被覆する。
第2のめっき処理の方法も特に制限されない。めっきの方法としては、従来公知の電気めっき、無電解めっき、溶融めっき、気相めっき等を用いることができる。めっき処理方法は、連続式、バッチ式のいずれでもよい。
第2のめっき処理は、容易にコート層13を形成することができるという点で、無電解めっき処理であることが好ましい。
第2のめっき処理は、例えば、樹脂、金属等の材料を用いて行うことができる。
第2のめっき処理は、ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することが好ましい。この場合、第2のめっき処理によって形成されるコート層13は、ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む材料で形成されるので、耐摩耗性皮膜10の耐摩耗性が特に優れる。ポリテトラフルオロエチレン及び二硫化モリブデンからなる群より選ばれる少なくとも1種を含むコート層13は、無電解めっき処理で形成することが好ましい。
第2のめっき処理により、複数の粒子12及び第1のめっき処理で形成されためっき層11がコート層13で被覆される。この第2のめっき処理では、めっき層11よりも突出している複数の粒子12の全てがコート層13で被覆されるように行うことが好ましい。この場合、耐摩耗性がより長期にわたって持続され得る。
以上のようにして、基材20上に耐摩耗性皮膜10が形成され、耐摩耗性部材30が形成される。
本発明の方法で得られる耐摩耗性皮膜10及び耐摩耗性部材30は、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できる。
そのため、本発明の方法並びに耐摩耗性皮膜10及び耐摩耗性部材30は、各種の部材に好適に使用することができる。適用可能な部材としては、各種の機械部品、工具、金型等が例示され、その他、家庭用品、産業機械、輸送機又はレジャー用品等に使用されるような各種摺動部品も例示される。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の態様に限定されるものではない。
(実施例1)
基材として鉄を準備し、この基材に粒子として10μm(平均一次粒子径)のダイヤモンドを基材表面に押し当て、電気ニッケルめっき処理を行って2μmの電着層によってダイヤモンドを基材表面に電着させた。次いで、一般的なめっき条件で無電解ニッケルめっき処理を行い、厚み7μmの無電解ニッケルめっき層を形成した。これにより、基材上に複数の粒子がめっき層によって固着された。このめっき層は、前記電着層と、無電解ニッケルめっき層との2層構造で形成された。その後、粒子が固着された基材に対して、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子を含む複合無電解ニッケルめっきを行った。これによって、粒子及びめっき層を被覆する厚みが15〜20μmのコート層により、すべての粒子を完全に被覆し、これを耐摩耗性部材として得た。
(実施例2)
粒子を20μm(平均一次粒子径)のダイヤモンドに変更したこと以外は実施例1と同様の方法で耐摩耗性部材として得た。
(比較例1)
基材として鉄を準備し、比較用として基材の鉄そのものを評価した。
(比較例2)
基材として鉄を準備し、この基材に無電解めっき処理により無電解ニッケルめっき層を形成し、これを耐摩耗性部材として得た。
(比較例3)
基材として鉄を準備し、この基材に複合無電解めっき処理により皮膜に雲母を含有する無電解ニッケルめっき層を形成し、これを耐摩耗性部材として得た。
(比較例4)
基材として鉄を準備し、この基材に複合無電解めっき処理により皮膜にPTFEを含有する無電解ニッケルめっき層を形成し、これを耐摩耗性部材として得た。
(比較例5)
基材として鉄を準備し、この基材に複合無電解めっき処理により皮膜に二硫化モリブデンを含有する無電解ニッケルめっき層を形成し、これを耐摩耗性部材として得た。
(比較例6)
基材として鉄を準備し、この基材にポーラス無電解めっき処理により皮膜にポーラス状の空孔を形成し、さらに二硫化モリブデンを含有させた無電解ニッケルめっき層を形成し、これを耐摩耗性部材として得た。
(比較例7)
基材として鉄を準備し、この基材に硬質クロムめっき処理によりクロムめっき層を形成し、その表面にショットピーニング法にて二硫化モリブデン粒子を打ち込み、これを耐摩耗性部材として得た。
(耐摩耗性試験)
耐摩耗性部材の耐摩耗性試験は、次の条件で行った。
・荷重:10N
・相手材:ステンレス
・回転数:耐摩耗性部材を100rpm、相手材を100rpmとした。
・摩耗時間:被膜がなくなるまで実施
・測定開始60分ごとに皮膜の削れた摩耗量を測定。
尚、耐摩耗性試験は、ピンオンディスク方式の摩耗試験機を用いて行うことができる。
図2には、各実施例及び比較例で得られた耐摩耗性部材の耐摩耗性試験の結果を示している。この図から、実施例で得られた耐摩耗性部材は、耐摩耗性試験を長時間行っても、摩耗量の増加が起こりにくいことがわかるのに対し、比較例の各耐摩耗性部材は、測定開始後すぐに、または、一定時間経過後、摩耗量が顕著に増大していることがわかる。この結果、実施例で得られた耐摩耗性部材は、摩耗が繰り返されても長期間にわたって優れた耐摩耗性を維持できているといえる。
図3には、実施例1で得られた耐摩耗性部材の、耐摩耗性試験の開始8時間後の表面(図3(a))及び断面(図3(b))の状態を示すレーザー顕微鏡による観察画像を示している。この図から、耐摩耗性部材のコート層に粒子(ダイヤモンド)が露出していることがわかる。実施例1で得られた耐摩耗性部材は、表層部分のコート層の削れは生じているものの、僅かながら露出した粒子によってコート層の削れが抑制されており、これにより、長時間にわたって摩耗量の増大が抑制されていると理解できる。
図4には、実施例1で得られた耐摩耗性部材の、耐摩耗性試験の開始8時間後の断面における高さの分布を観察した結果を示している。この結果から、周囲よりも一部突出している部分が存在することがわかり、コート層の削れによって僅かながら露出した粒子によるものであることを確認した。
10:耐摩耗性皮膜
11:めっき層
12:粒子
13:コート層
20:基材
30:耐摩耗性部材

Claims (8)

  1. めっき層と、複数の粒子と、コート層とを備え、
    前記複数の粒子の一端は、前記めっき層によって保持されており、
    前記コート層は、前記複数の粒子及び前記めっき層表面を被覆するように形成されている、耐摩耗性皮膜。
  2. 前記コート層は、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデン、銀及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項1に記載の耐摩耗性皮膜。
  3. 前記めっき層は、ニッケルめっき層である、請求項1又は2に記載の耐摩耗性皮膜。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の耐摩耗性皮膜と、基材とを備え、
    前記基材は前記耐摩耗性皮膜で被覆されており、
    前記耐摩耗性皮膜は、前記めっき層側の面が前記基材に固着している、耐摩耗性部材。
  5. 基材と、めっき層と、複数の粒子と、コート層とを備え、
    前記複数の粒子の一端は、前記めっき層によって保持されており、
    前記めっき層は前記基材に固着しており、
    前記コート層は、前記めっき層を被覆すると共に、前記粒子の一部分が前記コート層表面よりも突出するように形成されている、耐摩耗性部材。
  6. 複数の粒子を電着させた基材に対して第1のめっき処理を行う工程と、
    前記複数の粒子の表面をコート層で被覆するための第2のめっき処理を行う工程と、
    を備える、耐摩耗性皮膜の形成方法。
  7. 前記第2のめっき処理は、無電解めっき処理又は電気めっき処理であり、前記第2のめっき処理によって形成される前記コート層は、ポリテトラフルオロエチレン、二硫化モリブデン、銀及びクロムからなる群より選ばれる少なくとも1種を含む、請求項6に記載の形成方法。
  8. 前記第1のめっき処理は、電気ニッケルめっき又は無電解ニッケルめっきである、請求項6又は7に記載の形成方法。
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