JP2018167653A - 電動車両用動力伝達機構のアース構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両の動力伝達機構におけるアース構造の複雑化を抑える。【解決手段】電動車両用動力伝達機構のアース構造には、ディファレンシャル機構64において二つの車軸6L,6Rに分配される回転動力が入力されるデフケース65が設けられる。このデフケース65には、回転電機4の回転動力を出力する回転軸SOが接続される。また、デフケース65を接地するアース体8が設けられる。【選択図】図2

Description

本件は、電動車両の駆動系に設けられた動力伝達機構のアース構造に関する。
電動車両に搭載された駆動系の一つとして、インバータ制御されるモータの回転動力をギヤや軸などの回転要素によって車軸に伝達するトランスアクスル(動力伝達機構)が用いられている。
このようなトランスアクスルを用いた電動車両では、インバータ制御におけるスイッチング素子のオンオフ動作によって、高周波ノイズが誘起される。この高周波ノイズは、トランスアクスルの回転要素や車軸をアンテナとして放射され、電波障害を招きうる。
そこで、上記した高周波ノイズの放射を抑えるための構造が開発されている。たとえば、車軸のそれぞれに設けられた絶縁体によって高周波ノイズの伝達抑制を図る構造が提案されている。
特開2008-215565号公報
しかしながら、上述したようにノイズ対策部材が車軸のそれぞれに設けられると、部品点数の増加やコストの上昇を招くおそれがある。
よって、動力伝達機構のアース構造の複雑化を抑えるうえで改善の余地がある。
本件は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、電動車両用動力伝達機構のアース構造の複雑化を抑えることを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)ここで開示する電動車両用動力伝達機構のアース構造には、ディファレンシャル機構において二つの車軸に分配される前記回転動力が入力されるデフケースが設けられる。前記デフケースは、回転電機の回転動力を出力する回転軸に接続される。また、前記デフケースを接地するアース体が設けられる。
(2)前記デフケースは、車幅中心に対して偏って配置されたデフピニオンを軸支するケース軸支部と、前記車幅中心に対して前記デフピニオンが偏る側とは反対に延設されたケース延設部とを有することが好ましい。この場合の前記アース体は、前記ケース延設部を接地することが好ましい。
(3)さらに、前記デフケースと前記回転軸との間に設けられた回転要素が設けられることが好ましい。この場合の前記アース体は、前記デフケースに対して前記回転要素が設けられる側に配置されることが好ましい。
(4)そのうえ、前記アース体は、前記デフケースに対して前記回転電機側に配置されることが好ましい。
本件によれば、左右の各車軸にノイズ対策部材が設けられる構造と比較して、電動車両用動力伝達機構のアース構造の複雑化を抑えることができる。
電気自動車(電動車両)のスケルトン図である。 トランスアクスルの断面図である。
本件を実施するための形態を説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態における各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
本実施形態のアース構造は、電動車両の駆動系に設けられている。ここでは、電動車両として電気自動車を例示する。
[I.一実施形態]
[1.構成]
まず、図1を参照して、電気自動車1の概要を述べる。
電気自動車1の駆動系には、バッテリ2との間にインバータ3を介して電力を授受する走行駆動源としてのモータ4(回転電機)と、モータ4の回転動力を車軸6や車輪Wに伝達する動力伝達機構であるトランスアクスル5とが搭載されている。
この駆動ユニット10では、モータ4の外殻をなすケース40(電機ケース)と、トランスアクスル5の外殻をなすケース50(機構ケース)とが別体に設けられ、これらのケース40,50が隣接するように配置される。
このモータ4は、力行時に回転動力を出力する電動機として機能するうえに、回生時に回転動力が入力されて発電する発動機としても機能する電動発電機(モータジェネレータ)である。
トランスアクスル5には、モータ4からの回転動力を伝達する回転要素60が内蔵され、その回転動力を車輪Wに伝達する車軸6が連結されている。
具体的には、左車輪WLと一体に回転する左車軸6Lと、右車輪WRと一体に回転する右車軸6Rとのそれぞれが車幅方向に沿って延設され、左車軸6Lと右車軸6Rのそれぞれがトランスアクスル5の回転要素60に連結されている。
モータ4の力行時には、モータ4から出力された回転動力がトランスアクスル5,車軸6,車輪Wの順に伝達される。一方、モータ4の回生時には、力行時とは反対に、車輪Wからの回転動力が車軸6,トランスアクスル5,モータ4の順に伝達される。
さらに、上記した駆動系には、トランスアクスル5の回転要素60を電気的に接地するブラシ8が設けられている。
以下、駆動系の各構成を詳細に説明する。
〈モータ〉
モータ4には、インバータ3から給電される固定子4aと、これに対して回転する回転子4bとが内蔵されている。これらの固定子4aおよび回転子4bは、ケース40の内部に収容されている。
また、ケース40のトランスアクスル5側を貫通した状態で出力軸SO(回転軸)が設けられている。この出力軸SOは、回転子4bに対して結合され、モータ4の回転動力を出力する。
ここでは、上面視で電気自動車1の幅方向中心(以下「車幅中心」と略称する)CW上にモータ4が搭載される。
このモータ4は、交流電力で作動する交流モータであり、回転速度がインバータ3によって制御(以下「インバータ制御」という)される。インバータ制御では、インバータ3におけるスイッチング素子のオンオフ動作によって、バッテリ2の直流電力が交流電力に変換される。
上記したインバータ制御の際には、スイッチング素子がオンオフ動作することから、高周波ノイズが誘起される。この高周波ノイズは、回転子4bや出力軸SOを介して、つぎに説明するトランスアクスル5の回転要素60に伝達される。
〈トランスアクスル〉
トランスアクスル5には、モータ4と車軸6との間で動力を伝達する回転要素60がケース50の内部に収容されている。なお、ケース50の内部では、モータ4の出力軸SOに対して機械的に接続される回転要素60がオイルで潤滑され、回転要素60の耐久性が確保される。
ここでは、モータ4から入力された回転動力を三つの回転要素60で二段階に減速して出力するトランスアクスル5を例に挙げる。このトランスアクスル5には、入力部61,中間部62および出力部63の三つが回転要素60として内蔵されている。
以下、図2を参照して、入力部61,中間部62および出力部63を詳述する。
入力部61は、モータ4からの回転動力が入力される回転機構である。
この入力部61では、モータ4の出力軸SOに結合(たとえばスプライン嵌合)された入力軸SIが軸受BIL,BIRを介してケース50に支持されている。この入力軸SIには入力ギヤGIが一体的に結合される。
中間部62は、入力部61からの動力が入力され、出力部63に動力を出力する回転機構である。
この中間部62では、入力軸SIと平行に設けられたカウンタ軸SCが軸受BCL,BCRを介してケース50に支持されている。
このカウンタ軸SCには、二つのカウンタギヤGCL,GCRが一体的に結合される。
二つのカウンタギヤGCL,GCRのうち一方は、入力ギヤGIと噛み合って配置される第一カウンタギヤGCLである。これらの入力ギヤGIおよび第一カウンタギヤGCLが互いに噛合して回転することで、一段目の減速が達成される。
二つのカウンタギヤGCL,GCRのうち他方は、第一カウンタギヤGCLに対して並んで設けられた第二カウンタギヤGCRである。ここでは、第一カウンタギヤGCLに対してモータ4側(図2では右側)に第二カウンタギヤGCRが並設される。
第二カウンタギヤGCRの回転動力は、つぎに説明する出力部63に出力される。
出力部63は、中間部62からの動力が入力され、車軸6に動力を出力する回転機構である。
この出力部63では、第二カウンタギヤGCRから入力された一系統の回転動力を車軸6L,6Rの二系統に分配して出力する。このような回転動力分配機構として、ディファレンシャル機構64が用いられている。
ディファレンシャル機構64には、第二カウンタギヤGCRと噛み合って配置されるリングギヤGRが設けられる。これらの第二カウンタギヤGCRおよびリングギヤGRが互いに噛合して回転することで、二段目の減速が達成される。
このリングギヤGRは、軸受BDL,BDRを介してケース50に支持されたデフケース65に対して一体的に結合されている。ここでは、リングギヤGRに対してモータ4側(図2では右側)にデフケース65が結合される。
デフケース65の内部には、一対のピニオンギヤGP1,GP2(デフピニオン)と一対のサイドギヤGSL,GSRとが軸支されている。
一対のピニオンギヤGP1,GP2は、一対のサイドギヤGSR,GSLと噛み合って配置され、デフケース65と一体に回転する。一対のサイドギヤGSL,GSRは、車軸6L,6Rと一体的に結合されており、互いの速度差が許容されつつ回転する。
具体的に言えば、第一ピニオンギヤGP1および第二ピニオンギヤGP2は、デフケース65の内部で互いに向かい合って、ピニオン軸心(図2では上下に延びる軸心)CAP上に配置される。
また、第一サイドギヤGSRおよび第二サイドギヤGSLは、デフケース65の内部で互いに向かい合って、ピニオン軸心CAPに対して直交するサイド軸心(図2では左右に延びる軸心)CAS上に配置される。第一サイドギヤGSLは左車軸6Lと一体的に結合され、第二サイドギヤGSRは右車軸6Lと一体的に結合される。
そのほか、サイドギヤGSL,GSRと車軸6L,6Rとが結合される各箇所の周辺には、ケース50内部からのオイル流出や外部からの異物侵入を抑えるためのオイルシールOSL,OSRが環装されている。
ここでは、車幅中心CW(図1参照)に対して一対のピニオンギヤGP1,GP2が側方(図2では左側)に偏って配置されている。すなわち、ピニオンギヤGP1,GP2の軸心CAPが車幅中心CWに対して偏心している。
そのため、二つのサイドギヤの軸方向寸法が等しければ、これらのサイドギヤに結合される車軸の軸方向寸法が互いに相異する。車軸の長さが異なるほど、車両走行性の低下を招くおそれがある。
そこで、本実施形態のサイドギヤGSL,GSRは、第一サイドギヤGSLよりも第二サイドギヤGSRの車幅方向寸法が長く形成されている。
これに対応して、第二サイドギヤGSRに沿って延びるケース延設部65aがデフケース65に設けられている。このケース延設部65aは、デフケース65においてピニオンギヤGP1,GP2を軸支するケース軸支部65bに対し、車幅中心CWに対してピニオンギヤGP1,GP2が偏る側とは反対(図2では右側)に延設される。また、ケース延設部65aの延設方向に膨出したボス部53(ケースボス)がケース50に形成されている。
なお、上述したように、第一カウンタギヤGCLに対する第二カウンタギヤGCRの配置やリングギヤGRに対するデフケース65の配置がそれぞれモータ4側に設定される。このことから、入力軸SIからデフケース65に向かう回転要素60の配置(あるいは動力伝達経路)は、モータ4側に向けて段階的にシフトしている。
しかし、このようなシフト構造によっても、車幅中心CWに対するピニオンギヤGP1,GP2の偏りは完全には解消されない。そのため、この偏りを抑えるための構造として、第二サイドギヤGSR,ケース延設部65a,ボス部53が設けられている。
〈モータおよびトランスアクスルの接合構造〉
つぎに、モータ4とトランスアクスル5とを互いに接合させる構造について詳述する。
この接合構造では、モータ4のケース40(以下「電機ケース40」という)と、トランスアクスル5のケース50(以下「機構ケース50」という)とが互いに対向する部位に設けられた接合部41,42で接合される。
具体的には、電機ケース40と機構ケース50に設けた接合部41,42どうしが突き合された状態でボルトによって締結される接合構造となっている。
接合部41,51のそれぞれは、ケース40,50の外周縁から突出して設けられた部位である。さらに、接合部41,51は、側面視で環状に連なって形成される。電機ケース40には、トランスアクスル5側に向けて接合部41が突設される。また、機構ケース50には、モータ4側に向けて接合部51が突設される。
これらの接合部41,51は、互いに対応する形状(側面視で重複する形状)の接合面(頂面)を有する。接合面が面状に接触するように突き合わされて、モータ4とトランスアクスル5とが接合される。
〈ブラシ〉
つぎに、ブラシ8について詳述する。
ブラシ8は、デフケース65を電気的に接地するアース体である。
ブラシ8には、回転するデフケース65に対して摺接するブラシ本体8aと、ブラシ本体8aを支持するブラシケース8bと、ブラシ本体8aを付勢するバネ部材8c(付勢部材)とが設けられている。
ブラシ本体8aには、導線を介して機構ケース50に接続(接地)された電導性部材が用いられる。このブラシ本体8aの先端が機構ケース50の内部に突出した状態でブラシ8が取り付けられる。一方、ブラシケース8bには、絶縁性部材が用いられる。このブラシケース8bは、機構ケース50に取り付けられている。
また、バネ部材8cには、ブラシケース8bからブラシ本体8aを押し出す方向に付勢する圧縮バネが用いられる。
このブラシ8は、デフケース65のうちケース延設部65aを接地する。すなわち、機構ケース50のボス部53にブラシ8が取り付けられている。ここでは、ケース延設部65aに対してカウンタ軸SCや入力軸SIといった回転要素60が設けられる側とは反対側(図2では下側)に配置される。
そのほか、機構ケース50の内部におけるブラシ8の突出箇所の周辺には、この突出箇所を密封するようにオイルシールOBL,OBRが環装されている。
〈ブリーザ〉
ところで、機構ケース50の内部は、回転要素60の噛合やオイルの攪拌などによる温度上昇にともなって、圧力(内圧)が変動する。この変動に対応する構造が設けられていなければ、内圧上昇時にオイルシールOBL,OBRからオイルが侵入してブラシ8を損傷させるおそれがある。
このような不具合を抑えるために、本実施形態のトランスアクスル5には、ブラシ8の周辺に設けられたオイルシールOBL,OBRで密封された空間Rを外部に連通されるブリーザ機構9が設けられている。
このブリーザ機構9には、空間Rと外部とを連通させるコネクタ9a(「ニップル」とも称される)と、コネクタ9aの外部に突出した箇所に一端の接続されたホース9bが設けられる。このホース9bの他端には濾過装置が接続される。このブリーザ機構9によれば、内圧上昇時には、機構ケース50の内部からの空気がコネクタ9aやホース9bを経て放出される。反対に、内圧低下時には、外部からの空気がホース9bやコネクタ9aを経て機構ケース50の内部に吸引される。そのため、ブラシ8へのオイルの侵入が抑えられ、ブラシ8の保護性が確保される。
[2.作用および効果]
本実施形態は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
(1)デフケース65をブラシ8で接地することから、モータ4のインバータ制御によって誘起された高周波ノイズの伝達や放射を抑え、電波障害を抑えることができる。
さらに、車軸のそれぞれにノイズ対策部材が設けられた構造と比較して、一つのデフケース65に一つのブラシ8を設けるだけで高周波ノイズの伝達や放射を抑えることができる。よって、電気自動車1の駆動系におけるアース構造の複雑化を抑えることができる。
(2)具体的には、デフケース65のうちケース延設部65aをブラシ8で接地する。このケース延設部65aは、デフケース65において、車幅中心CWに対してピニオンギヤGP1,GP2が偏る側とは反対に延設される。また、ケース延設部65aの内部に収容される第一サイドギヤGSRも同方向に延設される。そのため、サイドギヤの軸方向寸法が等しく設定された構造と比較して、車軸6R,6Lどうしの寸法の相異を抑えることができる。よって、電気自動車1の走行性向上に寄与する。
通常のデフケース周辺は、入力された回転動力を二系統に出力することからスペースに余裕がない。これに対して、本デフケース65には、ケース延設部65aやこれに対応するボス部53が設けられるため、ブラシ8を取り付けるスペースを確保することができる。すなわち、車軸6L,6Rの軸方向寸法が互いに相異することを抑えるための構造(すなわちケース延設部65a)を利用して、ブラシ8を取り付けることができる。
逆に言えば、ブラシ8と取り付けるためにデフケース65にケース延設部65aを設け、ブラシ8取付用のケース延設部65aによって、車軸6L,6Rの軸方向寸法が互いに相異することを抑えることができる。
[II.その他]
最後に、本実施形態のその他の変形例について述べる。
たとえば、ブラシは、ケース延設部に対してカウンタ軸や入力軸といった回転要素が設けられる側(図2では上側)に配置されてもよい。すなわち、トランスアクスルで軸が並ぶ方向における中央側にブラシが配置されてもよい。言い換えれば、ケース延設部に対してモータ側にブラシが配置されてもよい。この場合には、機構ケースのボス部とモータとの間に存在するデッドスペースにブラシが配置されうる。
ケース延設部に対して軸の並設方向中央側にブラシ8が配置されることにより、駆動系のサイズ(トランスアクスルの軸が並設される方向の寸法)の増大を抑えることができる。また、ケース延設部に対してモータ側にブラシが配置されることにより、機構ケースのボス部とモータとの間に存在するデッドスペースを利用してブラシを配置することができる。この点からも、駆動系のサイズの増大を抑えることができる。
あるいは、ブラシの接地対象は、少なくともデフケースであれば、ケース延設部でなくてもよく、ケース軸支部であってもよい。この場合には、車軸どうしの寸法の相異は抑えられないものの、構造を更に簡素化することができる。
また、ブラシの配置箇所は、デフケースに接地していれば、任意の箇所に設定することが可能である。
そのほか、二段階に減速するトランスアクスルに限らず、三段階以上や一段階のみ変速する機構(動力伝達機構)を用いてもよい。また、アース構造が設けられた駆動系の車輪は、前輪であってもよいし、後輪であってもよい。
1 電気自動車(電動車両)
2 バッテリ
3 インバータ
4 モータ(回転電機)
40 ケース(電機ケース)
41 接合部
5 トランスアクスル(動力伝達機構)
50 ケース(機構ケース)
51 接合部
53 ボス部
60 回転要素
61 入力部
62 中間部
63 出力部
64 ディファレンシャル機構
65 デフケース
65a ケース軸支部
65b ケース延設部
6 車軸
6L 左車軸
6R 右車軸
8 ブラシ(アース体)
9 ブリーザ機構
9a コネクタ
9b ホース
AP ピニオンギ軸心
AS サイド軸心
W 車幅中心
P1,GP2 ピニオンギヤ(デフピニオン)
R リングギヤ
SL,GSR サイドギヤ
BL,OBR オイルシール
SL,OSR オイルシール
R 空間
O 出力軸(回転軸)
C カウンタ軸
I 入力軸
W 車輪
L 左車輪
R 右車輪

Claims (4)

  1. 回転電機の回転動力を出力する回転軸に接続され、ディファレンシャル機構において二つの車軸に分配される前記回転動力が入力されるデフケースと、
    前記デフケースを接地するアース体と
    を備えた電動車両用動力伝達機構のアース構造。
  2. 前記デフケースは、車幅中心に対して偏って配置されたデフピニオンを軸支するケース軸支部と、前記車幅中心に対して前記デフピニオンが偏る側とは反対に延設されたケース延設部とを有し、
    前記アース体は、前記ケース延設部を接地する
    ことを特徴とする請求項1に記載された電動車両用動力伝達機構のアース構造。
  3. 前記デフケースと前記回転軸との間に設けられた回転要素を有し、
    前記アース体は、前記デフケースに対して前記回転要素が設けられる側に配置された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載された電動車両用動力伝達機構のアース構造。
  4. 前記アース体は、前記デフケースに対して前記回転電機側に配置された
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載された電動車両用動力伝達機構のアース構造。
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