JP2018165737A - 駆動回路及び画像投影装置 - Google Patents

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Akiko Furuya
暁子 古谷
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宣明 川添
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浩美 吹野
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Abstract

【課題】発光素子を駆動する駆動電流の調整に伴う電力消費を抑制する。【解決手段】駆動回路は、発光素子が発光を開始する駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの駆動電流を出力する出力部と、画像を描画している描画期間中の発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として所定期間毎に算出する第1の算出部と、所定期間内における光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として所定期間毎に算出する第2の算出部と、平均駆動電流値及び平均光出力モニタ値に基づいて、閾値電流の想定値を調整する調整部と、を含む。【選択図】図2

Description

開示の技術は、駆動回路及び画像投影装置に関する。
発光素子から出射される光の照射位置を可動ミラーによって順次シフトさせることにより、表示画面上に画像を描画する画像投影装置に関する技術として、以下の技術が知られている。
例えば、複数の光源と、各光源からの光を投写面上において走査させる光走査部と、各光源からの光を受光する光検出器と、光検出器からの出力信号と映像信号に基づいて複数の光源を制御する制御回路とを備えた画像投影装置が知られている。制御回路は、1画素区間において時分割で各光源から前記光を出射させるとともに各光源の発光区間における光検出器からの出力信号に基づいて各光源に対する発光強度の調整を行う。
また、光源から出射される光束の光量を検出する光検知部と、光反射部で反射した光束を投影面に走査する光偏向部と、光源に供給する駆動電流を決定する光源出力制御部と、光源出力制御部を制御する画像処理部と、を備えた画像投影装置が知られている。光源出力制御部は、光検知部で検出された光量に基づいて、画像情報に基づく光量と実際に出射される光束の光量との差がなくなるように、光源に供給する駆動電流を補正する。画像処理部は、画像を描画するために投射される描画用光束の一部を、駆動電流の補正に利用される制御用光束に置換するように、光源出力制御部を制御する。
レーザ光源と、レーザ光源より出射されたレーザ光を走査する走査部と、を備え、入力された画像信号に応じた駆動電流をレーザ光源に付与することによって、レーザ光源にレーザ光を出射させて画像を投影領域に投影するレーザプロジェクタが知られている。左右方向に第1の画素と第2の画素とが隣接する場合に、少なくとも第1の画素である特定画素を投影する期間終了時にレーザ光源の光出力が所定の大きさとなるように、特定画素を投影する期間内に駆動電流を閾値電流に変更させる。
特開2010−107615号公報 特開2010−175671号公報 特開2011−39324号公報
図1は、画像投影装置に用いられる発光素子として用いられるレーザダイオードの駆動電流と光出力との関係の一例を示すグラフである。
レーザダイオードを発光させるためには、レーザダイオードが発光を開始する駆動電流の閾値である閾値電流よりも大きい駆動電流をレーザダイオードに供給する必要がある。すなわち閾値電流よりも小さい駆動電流を供給しても、レーザダイオードの光出力はゼロである。一方、閾値電流よりも大きい駆動電流の領域において、光出力の大きさは駆動電流の増加に伴ってリニアに増加する。
また、レーザダイオードの閾値電流は、周囲温度の変化に応じて変化する。一般的には、図1に示すように、高温時における閾値電流Ith2は、低温時における閾値電流Ith1よりも大きい。従って、レーザダイオードを備える画像投影装置においては、当該発光素子について閾値電流の想定値を設定し、設定した閾値電流の想定値に基づいて駆動電流の大きさを設定する。
例えば、閾値電流の想定値がIth1に設定された場合、画像を描画する際の駆動電流の出力範囲は、Ith1からIm1までの範囲R1とされる。一方、閾値電流の想定値がIth2に設定された場合、画像を描画する際の駆動電流の出力範囲は、Ith2からIm2までの範囲R2とされる。ここで、Im1及びIm2は、それぞれ、表示画像の最大輝度に対応する最大光出力Po_maxを得るために必要とされる駆動電流である。
例えば、ある大きさの駆動電流Iopにてレーザダイオードを駆動した場合、低温時における光出力の大きさはPo1となるのに対して、高温時における光出力の大きさはPo1よりも小さいPo2となる。すなわち、同じ大きさの駆動電流をレーザダイオードに供給する場合でも、周囲温度によってレーザダイオードの光出力は変化する。
レーザダイオードの閾値電流は、上記のような温度特性を有しており、閾値電流の想定値が、実際値から大きく乖離する場合があり、この場合、光出力の大きさは、期待値に対して、過度に小さいまたは大きいものとなる。この問題を解消するための方法として、例えば、以下の方法が考えられる。
画像投影装置は、レーザダイオードから出射されたビームの照射位置を、スクリーン上で移動させることで、スクリーン上に画像を描画する可動ミラーを有する。可動ミラーは、反射面に入射したビームの照射位置を、スクリーン上の描画ラインに沿って順次シフトさせるように、反射面の角度位置を順次変化させる。可動ミラーは、1ライン分の画像を、描画ラインの方向と交差する方向にシフトさせながら各ラインの描画を行うように、反射面の角度位置を変化させることで、1フレーム分の画像を描画する。
このような画像投影装置において、フレーム間のブランク期間に、レーザ照射位置がスクリーンの外側に位置するように、可動ミラーの反射面の角度位置を制御する。
次に、閾値電流の想定値Ith_expを定め、この閾値電流の想定値Ith_expに基づいて、最大光出力Po_maxに対応する大きさの駆動電流Iop_maxをレーザダイオードに供給する。
次に、駆動電流Iop_maxに応じて発光するレーザダイオードの光出力をモニタした光出力モニタ値Po_monを取得し、光出力モニタ値Po_monと最大光出力Po_maxと比較する。
光出力モニタ値Po_monが、最大光出力Po_maxよりも小さい場合には、当該レーザダイオードについて設定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ増加させる。一方、光出力モニタ値Po_monが、最大光出力Po_maxよりも大きい場合には、当該レーザダイオードについて設定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ減少させる。
その後、可動ミラーの反射面の角度位置を初期位置に移動させ、新たに設定された閾値電流の想定値Ith_expに基づいて駆動電流の大きさを設定して、次のフレームの画像の描画を行う。上記の処理を、フレーム間のブランク期間毎に行うことで、閾値電流の想定値Ith_expを、実際値に近づけることができる。
しかしながら、上記の方法によれば、スクリーン上に画像を表示しないブランク期間にレーザダイオードを発光させて光出力モニタ値Po_monを取得するので、レーザダイオードから出射される光のスクリーン上への照射を防止する仕組みが必要となる。上記の例では、可動ミラーの反射面の角度位置の制御によってスクリーン上への光照射を防止している。
しかしながら、画素数の更なる増加及びフレームレートの更なる高速化が要求される場合には、可動ミラーを更に高速に動作させ、また、可動ミラーの可動範囲を限界まで拡大することが必要となることが想定される。この場合、可動ミラーの反射面の角度位置の制御によってスクリーン上への光照射を防止することが困難となることが予想される。また、上記の方法によれば、スクリーン上への光照射を防止するべく可動ミラーの反射面を大きく傾けることが必要となり、閾値電流の想定値の調整に要する処理時間が長くなる。
また、上記の方法によれば、本来、レーザダイオードを駆動しないブランク期間にレーザダイオードを駆動するため、消費電力が顕著に大きくなる。更に、フレームレートの高速化の要求や、可動ミラーの可動範囲の拡大の要求に伴い、今後、フレーム間のブランク期間がなくなる可能性があり、フレーム間のブランク期間に調整を行う上記の方法では、対応が困難となる。
開示の技術は、1つの側面として、発光素子を駆動する駆動電流の調整に伴う電力消費を抑制することを目的とする。
開示の技術に係る駆動回路は、発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する場合に、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路である。駆動回路は、出力部、取得部、第1の算出部、第2の算出部及び調整部を含む。前記出力部は、前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する。前記取得部は、前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する。前記第1の算出部は、1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する。前記第2の算出部は、前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する。前記調整部は、前記平均駆動電流値及び前記平均光出力モニタ値に基づいて、前記閾値電流の想定値を調整する。
開示の技術は、1つの側面として、発光素子を駆動する駆動電流の調整に伴う電力消費を抑制する、という効果を奏する。
レーザダイオードの駆動電流と光出力との関係の一例を示すグラフである。 開示の技術の実施形態に係る駆動回路及び駆動回路を備えた画像投影装置の構成を示す図である。 開示の技術の実施形態に係る画像投影装置によって描画される1ライン分の画像を示す図である。 開示の技術の実施形態に係るモニタ値取得部が、光電流をデジタル値に変換する際の、光電流のサンプリング方法の一例を示す図である。 開示の技術の実施形態に係る駆動回路において行われる調整処理の流れを示すフローチャートである。 開示の技術の実施形態に係る調整処理の内容の一例を示す図である。 開示の技術の実施形態に係る調整処理の内容の一例を示す図である。 開示の技術の実施形態に係る駆動回路において行われる調整処理のタイミングを示す図である。 比較例に係る駆動電流の調整方法を示すフローチャートである。 比較例に係る調整処理のタイミングを示す図である。 開示の技術の他の実施形態に係る調整処理の流れを示すフローチャートである。 開示の技術の他の実施形態に係る駆動回路及び駆動回路を備えた画像投影装置の構成を示す図である。 開示の技術の他の実施形態に係る駆動回路において行われる調整処理の流れを示すフローチャートである。
以下、開示の技術の実施形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一または等価な構成要素および部分には同一の参照符号を付与している。
[第1の実施形態]
図2は、開示の技術の実施形態に係る駆動回路10及び駆動回路10を備えた画像投影装置100の構成を示す図である。画像投影装置100は、駆動回路10、発光素子20R、20G、20B、合波部30、スプリッタ40、可動ミラー50及びモニタ部60を含んで構成されている。画像投影装置100は、例えば、ヘッドマウントディスプレイ及びプロジェクタ等に適用可能である。
発光素子20R、20G、20Bは、それぞれ、赤色光、緑色光、青色光を出射するレーザダイオードであり、駆動回路10から供給される駆動電流の大きさに応じた光量(光出力)の光を出射する。発光素子20R、20G、20Bは、それぞれ、図1に示す駆動電流−光出力特性と同様の特性を有し、発光を開始する閾値電流が、周囲温度に応じて変化する。
駆動回路10は、外部から供給される画像データVDによって示される画素値(RGB値)及び発光素子20R、20G、20Bの各々について設定した閾値電流の想定値Ith_expに基づいて駆動電流の大きさを設定する。駆動回路10は、駆動電流を出力部11から出力し、発光素子20R、20G、20Bに供給する。駆動回路10の詳細については後述する。
合波部30は、発光素子20R、20G、20Bから出射された光を合波して、1本のビームを出力する。合波部30から出射されたビームはスプリッタ40に導かれる。スプリッタ40は、合波部30から出射されたビームを2つのビームに分割する。スプリッタ40によって分割された2つビームのうちの1つは、可動ミラー50に導かれ、他の1つのビームは、モニタ部60に導かれる。
可動ミラー50は、各発光素子から出射される光の照射位置をスクリーン200上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームをスクリーン200上に順次描画する光学系として機能する。可動ミラー50は、例えばMEMS(Micro Electro-Mechanical Systems)ミラーを含んで構成されており、入射した光を反射させる反射面の角度位置を電気的に制御することが可能である。可動ミラー50は、反射面の角度位置を変化させることで、反射面に入射したビームの照射位置を、スクリーン200上の描画ラインに沿って順次シフトさせる。これにより、図3に示すように、画素pxを構成するビームスポットが、描画ラインに沿って順次移動し、1ライン分の画像80がスクリーン200上に描画される。可動ミラー50は、反射面の角度位置を変化させることで、1ライン分の画像80を、描画ラインの方向と交差する方向に順次シフトさせながら各ラインの画像を描画する。これより、1フレーム分の画像がスクリーン上に描画される。すなわち、可動ミラー50は、反射面の角度位置を変化させることで、発光素子20R、20G、20Bから出射された光を、図2に示すように、スクリーン200の上端から下端に向けて蛇行するようにスクリーン200上に照射してする。
モニタ部60は、それぞれ、赤色光、緑色光、青色光に対して感度を有するフォトダイオード61R、61G、61Bを含んで構成されている。フォトダイオード61R、61G、61Bは、それぞれ、発光素子20R、20G、20Bから出射され、スプリッタ40によって分割された2つのビームのうちの一方を受光し、受光した光の光量(光出力)に応じた光電流を出力する。
駆動回路10は、出力部11、調整部12、第1の算出部13、第2の算出部14及びモニタ値取得部15を含んで構成されている。
モニタ値取得部15は、フォトダイオード61R、61G、61Bからそれぞれ出力される光電流をデジタル値に変換し、これらを光出力モニタ値として取得する。図4は、モニタ値取得部15が、フォトダイオード61R、61G、61Bから出力される光電流をデジタル値に変換する際の、光電流のサンプリング方法の一例を示す図である。
モニタ値取得部15は、1ライン分の画像が描画される1ライン描画期間内において、光電流のサンプリングを均等な間隔で例えば40回サンプリングする。1ライン分の画像が、例えば1280個の画素により構成されている場合、モニタ値取得部15は、1280個の画素のうち40個の画素の各々に対応する光電流を1ライン描画期間内にサンプリングしてこれらの各々をデジタル値に変換し光出力モニタ値を得る。なお、1ライン描画期間における初期の期間は、後述する調整部12による閾値電流の想定値についての調整がなされ、光出力に反映されるまでの安定化期間に相当する。従って、モニタ値取得部15は、この安定化期間における光電流については、サンプリング対象から除外してもよい。
第1の算出部13は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、1ライン描画期間内に駆動回路10から出力された駆動電流の平均値を、平均駆動電流値Iop_aveとして算出する。すなわち、1ライン分の画像が、例えば、1280個の画素により構成されている場合、第1の算出部13は、1280個の画素の各々に対応する駆動電流の平均値を、平均駆動電流値Iop_aveとして発光素子毎に算出する。第1の算出部13は、各発光素子について、1ライン描画期間毎(1ライン分の画像毎)に平均駆動電流値Iop_aveを算出する。なお、駆動回路10は、外部から供給される画像データVDによって示される画素値(RGB値)に基づいて、発光素子20R、20G、20Bの各々に供給すべき駆動電流の大きさを定める。従って、第1の算出部13は、画像データVDに基づいて平均駆動電流値Iop_aveを算出することが可能である。
第2の算出部14は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、モニタ値取得部15から出力される光出力モニタ値のうち、1ライン描画期間内の光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして算出する。例えば、モニタ値取得部15によって、発光素子毎に、1ライン描画期間内に40個の光出力モニタ値が生成された場合、第2の算出部14は、発光素子毎の40個の光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして発光素子毎に算出する。第2の算出部14は、各発光素子について、1ライン描画期間毎(1ライン分の画像毎)に平均光出力モニタ値Po_aveを算出する。
調整部12は、第1の算出部13において算出された平均駆動電流値Iop_aveと、第2の算出部14において算出された平均光出力モニタ値Po_aveに基づいて、各発光素子について設定された閾値電流の想定値Ith_expを調整する。具体的には、調整部12は、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_lowよりも大きく、且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さい場合、当該発光素子における閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ増加させる。すなわち、調整部12は、閾値Iop_lowを上回る大きさの駆動電流を出力している場合の平均光出力モニタ値Po_aveが、閾値Po_lowを下回る場合に、当該発光素子について想定された閾値電流の想定値Ith_expを、1ステップ増加させる。
また、調整部12は、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_highよりも小さく、且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きい場合、当該発光素子における閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ減少させる。すなわち、調整部12は閾値Iop_highを下回る大きさの駆動電流を出力している場合の平均光出力モニタ値Po_aveが、閾値Po_highを上回る場合に、当該発光素子について想定された閾値電流の想定値Ith_expを、1ステップ減少させる。なお、閾値Iop_low、Iop_high、Po_low、Po_highは、予め定められた値であり、Iop_low<Iop_high、Po_low<Po_highであるものとする。
出力部11は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、外部から入力される画像データVD及び閾値電流の想定値Ith_expに基づいて駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの駆動電流を出力する。
以下に、画像投影装置100の動作について説明する。出力部11は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、閾値電流の想定値Ith_expを設定し、閾値電流の想定値Ith_exp及び外部から供給される画像データVDに基づいて駆動電流の大きさを設定する。出力部11は、設定した大きさの駆動電流を出力する。
発光素子20R、20G、20Bは、それぞれ、駆動回路10から出力された駆動電流の大きさに応じた光量(光出力)で発光する。発光素子20R、20G、20Bから出射された光は、合波部30において合波され、1本のビームに統合され、スプリッタ40に導かれる。スプリッタ40は、合波部30から出射されたビームを2つのビームに分割する。スプリッタ40によって分割されたビームのうちの1つは、可動ミラー50に導かれ、他の1つのビームは、モニタ部60に導かれる。
可動ミラー50は、画像データに基づく発光素子20R、20G、20Bの光出力の切り替わりに同期して反射面の角度位置を変化させる。これにより、発光素子20R、20G、20Bから出射された光を、図2に示すように、スクリーン200の上端から下端に向けて蛇行するようにスクリーン200上に照射することで、スクリーン200上に画像を描画する。
一方、モニタ部60を構成するフォトダイオード61R、61G、61Bは、それぞれ、スプリッタ40によって分割された2つのビームのうちの一方を受光し、受光した光の光量(光出力)に応じた光電流を出力する。フォトダイオード61Rは、発光素子20Rの光出力に応じた大きさの光電流を出力する。フォトダイオード61Gは、発光素子20Gの光出力に応じた大きさの光電流を出力する。フォトダイオード61Bからは、発光素子20Bの光出力に応じた大きさの光電流を出力する。
駆動回路10は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、閾値電流の想定値Ith_expに基づいて駆動電流の大きさを定める。図1に示すように、閾値電流Ithの大きさは、周囲温度に応じて変化するので、閾値電流の想定値Ith_expが、現実の値から乖離する場合がある。この場合、発光素子20R、20G、20Bにおいて、想定した光出力が得られず、スクリーン200上に描画される画像の明るさが、過度に明るくなるまたは暗くなる場合がある。
そこで、駆動回路10は、光出力モニタ値を利用して、以下のように閾値電流の想定値Ithの調整を行う。図5は、駆動回路10において行われる調整処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、出力部11は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、外部から入力される画像データVD及び閾値電流の想定値Ith_expに基づいて、駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの駆動電流を出力する。これにより、発光素子20R、20G、20Bは、駆動電流の大きさに応じた光量(光出力)の光を出射する。
ステップS2において、モニタ値取得部15は、フォトダイオード61R、61G、61Bから出力される光電流を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタル値に変換したものを光出力モニタ値として取得する。
ステップS3において、第1の算出部13は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、1ライン描画期間内における平均駆動電流値Iop_aveを算出する。すなわち、第1の算出部13は、1ライン分の画像を構成する各画素に対応する駆動電流の平均値を、発光素子毎に、平均駆動電流値Iop_aveとして算出する。
ステップS4において、第2の算出部14は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、モニタ値取得部15によって取得された光出力モニタ値のうち、1ライン描画期間内の光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして算出する。
ステップS5において、調整部12は、算出された平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_lowよりも大きく且つ算出された平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さいか否かを判定する。調整部12は、上記の判定を、発光素子20R、20G、20Bの各々について行う。調整部12は、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_lowよりも大きく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さいものと判定した場合には、処理をステップS6に移行し、それ以外の場合は処理をステップS8に移行する。
ステップS6において、調整部12は、当該発光素子について設定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ増加させる。続くステップS7において、調整部12は、閾値Iop_lowを1ステップ増加させる。なお、ステップS6における閾値電流の想定値Ith_expの増加幅とステップS7における閾値Iop_lowの増加幅は同じである。ステップS7の処理が完了した後、処理はステップS1に戻される。
ここで、図6Aは、ステップS5〜S7における処理の内容の一例を示す図である。図6Aには、発光素子の駆動電流と光出力の関係を示すグラフが示されている。図6Aにおいて、発光素子の閾値電流について、想定値Ith_expを設定した場合の想定ラインが破線で示され、当該発光素子の実際の特性を示す実際ラインが実線で示されている。
出力部11は、スクリーン200に投影する画像の第1ラインを描画する際の駆動電流の大きさを、当該発光素子について設定した閾値電流の想定値Ith_expに基づいて設定する。第1ラインを描画する場合の当該発光素子における光出力の平均値の期待値をPo_expとする。Po_expは、駆動回路10に入力される画像データVDに応じたものである。駆動回路10は第1ラインを描画する場合の当該発光素子における光出力が期待値Po_expとなるように、想定ラインに基づいて駆動電流の大きさを設定する。第1ラインの描画期間内における駆動電流の平均値は第1の算出部13において、平均駆動電流値Iop_aveとして算出される。
図6Aに示すように、当該発光素子の閾値電流の実際値が、想定値Ith_expよりも大きい場合には、Iop_aveで駆動した場合の当該発光素子の光出力は、期待値Po_expよりも顕著に小さくなる。すなわち、第1ラインの画像の明るさは、画像データVDによって指定された明るさと比較して顕著に暗いものとなる。第1ラインの描画期間内における光出力の平均値は、第2の算出部14において、平均光出力モニタ値Po_aveとして算出される。
調整部12は、図6Aに示すように、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_lowよりも大きく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さい場合に、閾値電流の想定値Ith_expを増加させる方向に1ステップシフトさせる。調整部12は、閾値Iop_lowについても増加させる方向に1ステップシフトさせる。
出力部11は、スクリーン200に投影する画像の第2ラインを描画する際の駆動電流の大きさを、1ステップシフトした想定値Ith_expに基づいて設定する。新たに想定された閾値電流の想定値Ith_expは、第1ラインを描画する際に設定された想定値よりも、実際値に近いので、スクリーン200上に描画される第2ラインの画像の明るさの期待値からの乖離は、第1ラインの画像よりも小さくなる。
ステップS8において、調整部12は、算出された平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_highよりも小さく且つ算出された平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きいか否かを判定する。調整部12は、上記の判定を、発光素子20R、20G、20Bの各々について行う。調整部12は、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_highよりも小さく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きいものと判定した場合には、処理をステップS9に移行し、それ以外の場合は処理をステップS1に戻す。
ステップS9において、調整部12は、当該発光素子について設定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ減少させる。続くステップS10において、調整部12は、閾値Iop_highを1ステップ減少させる。なお、ステップS9における閾値電流の想定値Ith_expの減少幅とステップS10における閾値Iop_highの減少幅は同じである。ステップS10の処理が完了した後、処理はステップS1に戻される。
ここで、図6Bは、ステップS8〜S10における処理の内容の一例を示す図である。図6Bには、発光素子の駆動電流と光出力の関係を示すグラフが示されている。図6Bにおいて、発光素子の閾値電流について、想定値Ith_expを設定した場合の想定ラインが破線で示され、当該発光素子の実際の特性を示す実際ラインが実線で示されている。
出力部11は、スクリーン200に投影する画像の第1ラインを描画する際の駆動電流の大きさを、当該発光素子について設定した閾値電流の想定値Ith_expに基づいて設定する。第1ラインを描画する場合の当該発光素子における光出力の平均値の期待値をPo_expとする。Po_expは、駆動回路10に供給される画像データに応じたものである。駆動回路10は第1ラインを描画する場合の当該発光素子における光出力が期待値Po_expとなるように、想定ラインに基づいて駆動電流の大きさを設定する。第1ラインの描画期間内における駆動電流の平均値は第1の算出部13において、平均駆動電流値Iop_aveとして算出される。
図6Bに示すように、当該発光素子の閾値電流の実際値が、想定値Ith_expよりも小さい場合には、Iop_aveで駆動した場合の当該発光素子の光出力は、期待値Po_expよりも顕著に大きくなる。すなわち、第1ラインの画像の明るさは、画像データVDによって指定された明るさと比較して顕著に明るいものとなる。第1ラインの描画期間内における光出力の平均値は、第2の算出部14において、平均光出力モニタ値Po_aveとして算出される。
調整部12は図6Bに示すように、平均駆動電流値Iop_aveが閾値Iop_highよりも小さく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きい場合、閾値電流の想定値Ith_expを減少させる方向に1ステップシフトさせる。調整部12は、閾値Iop_highについても減少させる方向に1ステップシフトさせる。
出力部11は、スクリーン200に投影する画像の第2ラインを描画する際の駆動電流の大きさを、1ステップシフトした想定値Ith_expに基づいて設定する。新たに設定された閾値電流の想定値Ith_expは、第1ラインを描画する際に設定された想定値よりも、実際値に近いので、スクリーン200上に描画される第2ラインの画像の明るさの期待値からの乖離は、第1ラインの画像よりも小さくなる。
図7は、上記した駆動回路10において行われる調整処理のタイミングを示す図である。画像投影装置100は、第1ラインから第Nラインの画像を順次描画することによって、1フレームの画像を形成する。駆動回路10は、1フレーム分の画像を構成する第1乃至第Nラインの各ラインの描画期間中に、光出力モニタ値を取得する。駆動回路10は、あるラインの描画期間と次のラインの描画期間の間の各ブランク期間に、平均駆動電流値Iop_ave、平均光出力モニタ値Po_aveを算出する。駆動回路10は、各ブランク期間に、平均駆動電流値Iop_ave、平均光出力モニタ値Po_aveに基づいて、各発光素子20R、20G、20Bの閾値電流の想定値Ith_expを調整する。各ブランク期間において調整された閾値電流の想定値Ith_expに基づいて、次のラインの画像を描画する際の駆動電流の大きさが設定される。すなわち、本実施形態に係る駆動回路10によれば、各ラインの描画期間中に取得した光出力モニタ値に基づいて行われた調整が、次のラインの描画に反映される。
以下において、比較例に係る閾値電流の想定値Ith_expの調整方法について説明する。図8は、比較例に係る駆動電流の調整方法を示すフローチャートである。比較例に係る駆動電流の調整方法は、フレーム間のブランク期間に駆動電流の調整を行うものである。
ステップS11において、フレーム間のブランク期間に移行したか否かを判定し、フレーム間のブランク期間に移行したものと判定した場合に処理をステップS12に移行する。
ステップS12において、発光素子から出射された光の照射位置がスクリーンの外側に位置するように可動ミラーの反射面の角度位置を制御する。
ステップS13において、駆動回路において、各発光素子における最大光出力Po_maxに対応する駆動電流Iop_maxを出力する。
ステップS14において、各発光素子について、光出力モニタ値Po_monを取得する。
ステップS15において、各発光素子について、光出力モニタ値Po_monが最大光出力Po_maxよりも小さいか否かを判定する。光出力モニタ値Po_monが最大光出力Po_maxよりも小さいものと判定した場合、処理をステップS16に移行する。それ以外の場合は、処理をステップS17に移行する。それ以外の場合は、処理をステップS19に移行する。
ステップS16において、当該発光素子について想定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ増加させる。その後、処理をステップS19に移行する。
ステップS17において、各発光素子について、光出力モニタ値Po_monが最大光出力Po_maxよりも大きいか否かを判定する。光出力モニタ値Po_monが最大光出力Po_maxよりも大きいものと判定した場合、処理をステップS18に移行する。
ステップS18において、当該発光素子について想定した閾値電流の想定値Ith_expを1ステップ減少させる。その後、処理をステップS19に移行する。
ステップS19において、可動ミラーの反射面の角度位置を初期位置に移動させる。その後、処理をステップS11に戻す。
図9は、上記した比較例に係る調整処理のタイミングを示す図である。比較例に係る調整方法によれば、フレーム間の各ブランク期間において、駆動回路から駆動電流Iop_maxが出力され、これによって各発光素子が発光し、光出力モニタ値Po_monが取得される。また、フレーム間のブランク期間において、光出力モニタ値Po_monに基づいて各発光素子の閾値電流の想定値Ithが調整される。すなわち、比較例に係る調整方法によれば、フレーム間のブランク期間中に取得した光出力モニタ値に基づいて行われた閾値電流の想定値Ith_expの調整が、次のフレームの画像の描画において反映される。
比較例に係る調整方法によれば、スクリーン上に画像を表示しないフレーム間のブランク期間に発光素子を発光させて光出力モニタ値Po_monを取得する。上記の例では、可動ミラーの反射面の角度位置を制御することによって、発光素子から出射される光のスクリーン上への照射を防止している。
しかしながら、画素数の更なる増加及びフレームレートの更なる高速化が要求された場合には、可動ミラーを更に高速に動作させ、また、可動ミラーの可動範囲を限界まで拡大することが必要となることが想定される。この場合、可動ミラーの反射面の角度位置の制御によってスクリーン上への光照射を防止することが困難となることが予想される。また、上記の方法によれば、スクリーン上への光照射を防止するべく可動ミラーの反射面を大きく傾けることが必要となり、駆動電流の調整に要する処理時間が長くなる。
また、上記の方法によれば、本来、発光素子を駆動しないブランク期間に発光素子を駆動するため消費電力が顕著に大きくなる。更に、フレームレートの高速化の要求や、可動ミラーの可動範囲の拡大の要求に伴い、今後、フレーム間のブランク期間がなくなる可能性があり、フレーム間のブランク期間に調整を行う上記の方法では、対応が困難となる。
一方、開示の技術の実施形態に係る駆動回路10によれば、閾値電流の想定値Ith_expの調整に用いられる光出力モニタ値は、描画期間中に発光素子から出射される光から取得される。従って、本来、発光素子を駆動しないブランク期間に発光素子を駆動する比較例に係る方法と比較して、閾値電流の想定値Ith_expの調整に伴う電力消費を抑制することができる。
また、開示の技術の実施形態に係る駆動回路10によれば、スクリーン200上への光照射を防止するべく可動ミラーの反射面の角度位置を制御することを要しない。従って、フレームレートの高速化の要求や、可動ミラーの可動範囲の拡大の要求にも対応することが可能である。
また、開示の技術の実施形態に係る駆動回路10によれば、1ライン描画期間毎に閾値電流の想定値Ith_expの調整がなされるので、1フレーム期間毎に調整を行う比較例に係る方法と比較して、調整結果をより早い段階で反映させることができる。
なお、上記の実施形態においては、平均駆動電流値Iop_aveの算出及び平均光出力モニタ値Po_aveの算出を、1ライン描画期間毎に行う場合を例示したが、本開示の技術は、この態様に限定されるものではない。例えば、平均駆動電流値Iop_aveの算出及び平均光出力モニタ値Po_aveの算出を、複数ライン分の描画期間毎に行ってもよい。この場合、第1の算出部13は、複数ラインの各々を構成する画素に対応する駆動電流の平均値を、平均駆動電流値Iop_aveとして発光素子毎に算出する。第2の算出部14は、複数ラインを構成する各画素について取得された光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして発光素子毎に算出する。
また、平均駆動電流値Iop_aveの算出及び平均光出力モニタ値Po_aveの算出を、フレーム期間毎に行ってもよい。この場合、第1の算出部13は、1フレームを構成する全ての画素の各々に対応する駆動電流の平均値を、平均駆動電流値Iop_aveとして発光素子毎に算出する。第2の算出部14は、1フレームを構成する各画素について取得された光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして発光素子毎に算出する。
[第2の実施形態]
図10は、開示の技術の第2の実施形態に係る調整処理の流れを示すフローチャートである。第2の実施形態に係る調整処理においては、図5に示すフローチャートのステップS3、S5、S7、S8、S10における処理が、それぞれ、ステップS3A、S5A、S7A、S8A、S10Aにおける処理に置き換えられる。以下、S3A、S5A、S7A、S8A、S10Aにおける処理について説明し、それ以外の処理については説明を省略する。
ステップS3Aにおいて、第1の算出部13は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、1ライン描画期間内における画素値の平均値を平均画素値px_aveとして算出する。すなわち、第1の算出部13は、1ライン分の画像を構成する各画素の画素値の平均値を、発光素子毎に、平均画素値px_aveとして算出する。なお、画素値は、駆動回路10に供給される画像データDVによって示される。
ステップS5Aにおいて、調整部12は、算出された平均画素値px_aveが閾値px_lowよりも大きく且つ算出された平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さいか否かを判定する。調整部12は、上記の判定を、発光素子20R、20G、20Bの各々について行う。調整部12は、平均画素値px_aveが閾値px_lowよりも大きく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_lowよりも小さいものと判定した場合には、処理をステップS6に移行し、それ以外の場合は処理をステップS8Aに移行する。ステップS7Aにおいて、調整部12は、閾値px_lowを1ステップ増加させる。ステップS7Aの処理が完了した後、処理はステップS1に戻される。
ステップS8Aにおいて、調整部12は、算出された平均画素値px_aveが閾値px_highよりも小さく且つ算出された平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きいか否かを判定する。調整部12は、上記の判定を、発光素子20R、20G、20Bの各々について行う。調整部12は、平均画素値px_aveが閾値px_highよりも小さく且つ平均光出力モニタ値Po_aveが閾値Po_highよりも大きいものと判定した場合には、処理をステップS9に移行し、それ以外の場合は処理をステップS1に戻す。
ステップS10Aにおいて、調整部12は、閾値px_highを1ステップ減少させる。ステップS10Aの処理が完了した後、処理はステップS1に戻される。
以上のように、第2の実施形態に係る駆動回路10によれば、第1の算出部13は、平均駆動電流値Iop_aveを1ライン描画期間毎に算出することに代えて、平均画素値px_aveを1ライン描画期間毎に算出する。また、調整部12は、平均駆動電流値Iop_aveに基づいて各発光素子の閾値電流の想定値Ith_expを調整することに代えて平均画素値px_aveに基づいて各発光素子の閾値電流の想定値Ith_expを調整する。
平均画素値px_aveは、平均駆動電流値Iop_aveに対応した値であることから、第2の実施形態に係る調整処理を適用する場合においても、第1の実施形態に係る調整処理を適用する場合と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
図11は、開示の技術の第3の実施形態に係る駆動回路10A及び駆動回路10Aを備えた画像投影装置100Aの構成を示す図である。第3の実施形態に係る駆動回路10Aは、第3の算出部16を更に含む点が、第1の実施形態に係る駆動回路10と異なる。
第3の算出部16は、第1の算出部13によって算出された平均駆動電流値Iop_ave及び第2の算出部14によって算出された平均光出力モニタ値Po_aveに基づいて、発光素子20R、20G、20Bの閾値電流の実際値Ith_rを算出する。具体的には、第3の算出部16は、以下のようにして閾値電流の実際値Ith_rを算出する。
はじめに第3の算出部16は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、下記の(1)式に基づいて、光出力の期待値Po_expを算出する。
Po_exp=η×(Iop_ave−Ith_exp) ・・・(1)
ここでηは、当該発光素子の駆動電流−光出力特性における傾きである。駆動回路10Aは、傾きηの情報を予め保持しているものとする。(1)式に示すように、第3の算出部16は、1ライン描画期間における平均駆動電流値Iop_aveと当該発光素子の閾値電流の想定値Ith_expとの差と、傾きηとの積を、当該発光素子の1ライン描画期間における光出力の期待値Po_expとして算出する。
次に、第3の算出部16は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、下記の(2)式に基づいて、当該発光素子の閾値電流の実際値Ith_rを算出する。
Ith_r=(Po_exp−Po_ave)/η−Ith_exp ・・・(2)
第3の算出部16は、1ライン描画期間における光出力の期待値Po_expと平均光出力モニタ値Po_aveとの差を傾きηで除した値と、当該発光素子の閾値電流の想定値Ith_expとの差を当該発光素子の閾値電流の実際値Ith_rとして算出する。
調整部12は、発光素子20R、20G、20Bの各々について設定された閾値電流の想定値Ith_expを、第3の算出部16によって算出された実際値Ith_rに置き換える。出力部11は、閾値電流の実際値Ith_rに基づいて駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの駆動電流を出力する。
図12は、第3の実施形態に係る駆動回路10Aにおいて行われる調整処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS21において、出力部11は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、外部から入力される画像データVD及び閾値電流の想定値Ith_expに基づいて、駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの駆動電流を出力する。これにより、発光素子20R、20G、20Bは、駆動電流の大きさに応じた光量(光出力)の光を出射する。
ステップS22において、モニタ値取得部15は、フォトダイオード61R、61G、61Bから出力される光電流を所定のサンプリング周期でサンプリングしてデジタル値に変換したものを光出力モニタ値として出力する。
ステップS23において、第1の算出部13は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、1ライン描画期間内における平均駆動電流値Iop_aveを算出する。すなわち、第1の算出部13は、1ライン分の画像を構成する各画素に対応する駆動電流の平均値を、発光素子毎に、平均駆動電流値Iop_aveとして算出する。
ステップS24において、第2の算出部14は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、モニタ値取得部15から出力された光出力モニタ値のうち、1ライン描画期間内の光出力モニタ値の平均値を、平均光出力モニタ値Po_aveとして算出する。
ステップS25において、第3の算出部16は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、算出された平均駆動電流値Iop_aveを、上記の(1)式に代入することによって光出力の期待値Po_expを算出する。
ステップS26において、第3の算出部16は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、算出された平均光出力モニタ値Po_ave及び光出力の期待値Po_expを、上記の(2)式に代入することによって閾値電流の実際値Ith_rを算出する。
ステップS27において、調整部12は、発光素子20R、20G、20Bの各々について、閾値電流の想定値Ith_expを実際値Ith_rに置換する。出力部11は、次のラインを描画する際に各発光素子に供給する駆動電流の大きさを、算出された閾値電流の実際値Ith_rに基づいて設定する。
開示の技術の第3の実施形態に係る駆動回路10Aによれば、各発光素子20R、20G、20Bの閾値電流の実際値Ith_rが算出されるので、光出力の期待値からの乖離を完全に解消することができる。また、第1の実施形態に係る駆動回路10では、閾値電流の想定値Ith_expを1ステップずつ実際値に近づけるのに対して、第3の実施形態に係る駆動回路10Aでは、閾値電流の想定値Ith_expを瞬時に実際値Ith_rに置換する。
なお、駆動回路10、10Aは、開示の技術における駆動回路の一例である。出力部11は、開示の技術における出力部の一例である。調整部12は、開示の技術における調整部の一例である。第1の算出部13は、開示の技術における第1の算出部の一例である。第2の算出部14は、開示の技術における第2の算出部の一例である。モニタ値取得部15は、開示の技術における取得部の一例である。第3の算出部16は、開示の技術における第3の算出部の一例である。発光素子20R、20G、20Bは、開示の技術における発光素子の一例である。可動ミラー50は、開示の技術における光学系及び可動ミラーの一例である。画像投影装置100、100Aが、開示の技術における画像投影装置の一例である。閾値電流の想定値Ith_expは、開示の技術における閾値電流の想定値の一例である。閾値電流の実際値Ith_rは、開示の技術における閾値電流の実際値の一例である。閾値Iop_lowは、開示の技術に係る第1の駆動電流閾値の一例である。閾値Iop_highは、開示の技術に係る第2の駆動電流閾値の一例である。閾値Po_lowは、開示の技術に係る第1の光出力閾値の一例である。閾値Po_highは、開示の技術の第2の光出力閾値の一例である。
上記の第1〜第3の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する場合に、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路であって、
前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
前記平均駆動電流値及び前記平均光出力モニタ値に基づいて、前記閾値電流の想定値を調整する調整部と、
を含む駆動回路。
(付記2)
前記調整部は、前記平均駆動電流値が、第1の駆動電流閾値よりも大きく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、第1の光出力閾値よりも小さい場合に、前記閾値電流の想定値を増加させる
付記1に記載の駆動回路。
(付記3)
前記調整部は、前記平均駆動電流値が前記第1の駆動電流閾値よりも大きい第2の駆動電流閾値よりも小さく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、前記第1の光出力閾値よりも大きい第2の光出力閾値よりも大きい場合に、前記閾値電流の想定値を減少させる
付記1または付記2に記載の駆動回路。
(付記4)
前記第1の算出部は、前記1フレーム分の画像を構成する複数のラインの各々の描画期間である1ライン描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記1ライン描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記1から付記3のいずれか1つに記載の駆動回路。
(付記5)
前記第1の算出部は、複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記1から付記3のいずれか1つに記載の駆動回路。
(付記6)
前記第1の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記1から付記3のいずれか1つに記載の駆動回路。
(付記7)
前記第1の算出部は、前記平均駆動電流値を算出することに代えて、前記駆動電流に対応する画素値の平均値を平均画素値として算出し、
前記調整部は、前記平均駆動電流値に代えて前記平均画素値に基づいて、閾値電流の想定値を調整する
付記1から付記6のいずれか1つに記載の駆動回路。
(付記8)
発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する場合に、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路であって、
前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
前記平均駆動電流値に対応する前記発光素子の光出力を光出力期待値として算出し、前記平均光出力モニタ値と前記光出力期待値とに基づいて前記閾値電流の実際値を算出する第3の算出部と、
前記閾値電流の想定値を、前記実際値に置換する調整部と、
を含む駆動回路。
(付記9)
発光素子と、前記発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する光学系と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路と、を含む画像投影装置であって、
前記駆動回路は、
前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
前記平均駆動電流値及び前記平均光出力モニタ値に基づいて、前記閾値電流の想定値を調整する調整部と、
を含む画像投影装置。
(付記10)
前記調整部は、前記平均駆動電流値が、第1の駆動電流閾値よりも大きく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、第1の光出力閾値よりも小さい場合に、前記閾値電流の想定値を増加させる
付記9に記載の画像投影装置。
(付記11)
前記調整部は、前記平均駆動電流値が前記第1の駆動電流閾値よりも大きい第2の駆動電流閾値よりも小さく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、前記第1の光出力閾値よりも大きい第2の光出力閾値よりも大きい場合に、前記閾値電流の想定値を減少させる
付記9または付記10に記載の画像投影装置。
(付記12)
前記第1の算出部は、前記1フレーム分の画像を構成する複数のラインの各々の描画期間である1ライン描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記1ライン描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記9から付記11のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(付記13)
前記第1の算出部は、複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記9から付記11のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(付記14)
前記第1の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
前記第2の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
付記9から付記11のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(付記15)
前記第1の算出部は、前記平均駆動電流値を算出することに代えて、前記駆動電流に対応する画素値の平均値を平均画素値として算出し、
前記調整部は、前記平均駆動電流値に代えて前記平均画素値に基づいて、閾値電流の想定値を調整する
付記9から付記14のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(付記16)
前記光学系は、前記発光素子から出射される光を反射させる反射面を有し、前記反射面の角度位置を変化させることにより、前記反射面で反射した光の前記表示画面上における照射位置を描画ラインに沿って順次シフトさせて1ライン分の画像を前記表示画面上に描画し、前記1ライン分の画像を、前記描画ラインの方向と交差する方向に順次シフトさせて描画することで前記1フレーム分の画像を前記表示画面上に描画する可動ミラーを含む
付記9から付記15のいずれか1つに記載の画像投影装置。
(付記17)
前記発光素子は、レーザダイオードである
付記9から付記16のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(付記18)
互いに発光色が異なる複数のレーザダイオードを前記発光素子として含む
付記9から付記17のいずれか1項に記載の画像投影装置。
(付記19)
発光素子と、前記発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する光学系と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路と、を含む画像投影装置であって、
前記駆動回路は、
前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
前記平均駆動電流値に対応する前記発光素子の光出力を光出力期待値として算出し、前記平均光出力モニタ値と前記光出力期待値とに基づいて前記閾値電流の実際値を算出する第3の算出部と、
前記閾値電流の想定値を、前記実際値に置換する調整部と、
を含む画像投影装置。
10、10A 駆動回路
11 出力部
12 調整部
13 第1の算出部
14 第2の算出部
15 モニタ値取得部
16 第3の算出部
20R、20G、20B 発光素子
30 合波部
40 スプリッタ
50 可動ミラー
60 モニタ部
61R、61G、61B フォトダイオード
100、100A 画像投影装置

Claims (9)

  1. 発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する場合に、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路であって、
    前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
    前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
    1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
    前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
    前記平均駆動電流値及び前記平均光出力モニタ値に基づいて、前記閾値電流の想定値を調整する調整部と、
    を含む駆動回路。
  2. 前記調整部は、前記平均駆動電流値が、第1の駆動電流閾値よりも大きく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、第1の光出力閾値よりも小さい場合に、前記閾値電流の想定値を増加させる
    請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記調整部は、前記平均駆動電流値が前記第1の駆動電流閾値よりも大きい第2の駆動電流閾値よりも小さく、且つ、前記平均光出力モニタ値が、前記第1の光出力閾値よりも大きい第2の光出力閾値よりも大きい場合に、前記閾値電流の想定値を減少させる
    請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記第1の算出部は、前記1フレーム分の画像を構成する複数のラインの各々の描画期間である1ライン描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
    前記第2の算出部は、前記1ライン描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の駆動回路。
  5. 前記第1の算出部は、複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
    前記第2の算出部は、前記複数ライン分の画像を描画する描画期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の駆動回路。
  6. 前記第1の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均駆動電流値を算出し、
    前記第2の算出部は、前記フレーム期間毎に前記平均光出力モニタ値を算出する
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の駆動回路。
  7. 前記第1の算出部は、前記平均駆動電流値を算出することに代えて、前記駆動電流に対応する画素値の平均値を平均画素値として算出し、
    前記調整部は、前記平均駆動電流値に代えて前記平均画素値に基づいて、閾値電流の想定値を調整する
    請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の駆動回路。
  8. 発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する場合に、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路であって、
    前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
    前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
    1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
    前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
    前記平均駆動電流値に対応する前記発光素子の光出力を光出力期待値として算出し、前記平均光出力モニタ値と前記光出力期待値とに基づいて前記閾値電流の実際値を算出する第3の算出部と、
    前記閾値電流の想定値を、前記実際値に置換する調整部と、
    を含む駆動回路。
  9. 発光素子と、前記発光素子から出射される光の照射位置を表示画面上において順次シフトさせることによって複数のフレームからなる画像の各フレームを前記表示画面上に順次描画する光学系と、前記発光素子に駆動電流を供給する駆動回路と、を含む画像投影装置であって、
    前記駆動回路は、
    前記発光素子が発光を開始する前記駆動電流の閾値である閾値電流の想定値に基づいて前記駆動電流の大きさを設定し、設定した大きさの前記駆動電流を出力する出力部と、
    前記画像を描画している描画期間中の前記発光素子の光出力の大きさを示す光出力モニタ値を取得する取得部と、
    1フレーム分の画像を描画するフレーム期間中の所定期間内における前記駆動電流の平均値を、平均駆動電流値として前記所定期間毎に算出する第1の算出部と、
    前記所定期間内における前記光出力モニタ値の平均値を平均光出力モニタ値として前記所定期間毎に算出する第2の算出部と、
    前記平均駆動電流値及び前記平均光出力モニタ値に基づいて、前記閾値電流の想定値を調整する調整部と、
    を含む画像投影装置。
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