JP2018164391A - 共振インバータ - Google Patents

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正樹 金▲崎▼
Masaki Kanezaki
正樹 金▲崎▼
和博 白川
Kazuhiro Shirakawa
和博 白川
宜久 山口
Yoshihisa Yamaguchi
宜久 山口
拓朗 筒井
Takuro Tsutsui
拓朗 筒井
清水 敏久
Toshihisa Shimizu
敏久 清水
将也 ▲高▼橋
将也 ▲高▼橋
Masaya Takahashi
翔一 竹本
Shoichi Takemoto
翔一 竹本
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Abstract

【課題】平滑コンデンサのリップル電流を低減できる共振インバータを提供すること。【解決手段】プッシュプル回路11に、第1補助スイッチ4aと第2補助スイッチ4bと補助コンデンサC2とを備える共振タンク回路12と、制御部5を設けてある。制御部5は、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bを同時にオンする第1期間T1と、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aを同時にオンする第2期間T2とを切り替える。これにより、出力電流IOを共振させる。【選択図】図1

Description

本発明は、プッシュプル回路を用いた共振インバータに関する。
従来から、プッシュプル回路を用いた共振インバータが知られている(図46、図47参照)。上記プッシュプル回路は、直流電源の電圧を平滑化する平滑コンデンサと、トランスと、第1メインスイッチと第2メインスイッチとの一対のメインスイッチとを備える。トランスの二次コイルは、容量性の負荷に接続している。また、トランスの一次コイルにはセンタタップが設けられている。このセンタタップにより、一次コイルを第1コイル部と第2コイル部とに区画してある。
センタタップは、平滑コンデンサの正極端子に接続している。また、第1コイル部の、センタタップを設けた側とは反対側の端部と、平滑コンデンサの負極端子との間に、上記第1メインスイッチが設けられている。さらに、第2コイル部の、センタタップを設けた側とは反対側の端部と、平滑コンデンサの負極端子との間に、上記第2メインスイッチが設けられている。上記共振インバータは、第1メインスイッチと第2メインスイッチとを交互にオンオフさせることにより、一次コイルに交流電流を流し、これにより、二次コイルに出力電流を発生させている。また、上記共振インバータでは、上記出力電流の共振周波数に近い周波数で、第1メインスイッチ及び第2メインスイッチを動作させている。これにより、出力電流を共振させ、高い電力を出力できるよう構成してある。
特開2010−283998号公報
しかしながら、上記共振インバータは、第1コイル部及び第2コイル部に流す電流を、主に上記平滑コンデンサから取り出しているため、平滑コンデンサの負担が大きく、リップル電流が大きくなりやすいという課題がある。そのため、大きなリップル電流を流せるように、平滑コンデンサを大型化する必要があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、平滑コンデンサのリップル電流を低減できる共振インバータを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、プッシュプル回路(11)と、共振タンク回路(12)と、制御部(5)とを備える共振インバータ(1)であって、
上記プッシュプル回路は、
直流電源(10)の電圧(V)を平滑化する平滑コンデンサ(C1)と、
該平滑コンデンサの正極端子(13)に接続したセンタタップ(23)を備える一次コイル(21)と、負荷(C3)に接続した二次コイル(22)とを有し、上記センタタップによって上記一次コイルを、第1コイル部(21a)と第2コイル部(21b)とに区画してあるトランス(2)と、
上記第1コイル部の、上記センタタップとは反対側の端部(211)と、上記平滑コンデンサの負極端子(14)との間に設けられた第1メインスイッチ(3a)と、
上記第2コイル部の、上記センタタップとは反対側の端部(212)と、上記平滑コンデンサの上記負極端子との間に設けられた第2メインスイッチ(3b)とを備え、
上記共振タンク回路は、第1補助スイッチ(4a)と、第2補助スイッチ(4b)と、補助コンデンサ(C2)とを有し、
該補助コンデンサの第1の端子(15)は、上記平滑コンデンサの上記負極端子に接続し、上記第1コイル部と上記第1メインスイッチとの接続点(17)と、上記補助コンデンサの第2の端子(16)との間に上記第1補助スイッチが設けられ、上記第2コイル部と上記第2メインスイッチとの接続点(18)と、上記補助コンデンサの上記第2の端子との間に上記第2補助スイッチが設けられ、
上記制御部は、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチと上記第1補助スイッチと上記第2補助スイッチとの、各スイッチのオンオフ動作を制御することにより、上記二次コイルの出力電流(IO)を共振させるよう構成されている、共振インバータにある。
上記共振インバータにおいては、プッシュプル回路に、上記共振タンク回路を設けてある。
そのため、後述するように、平滑コンデンサが放電して発生した電流と、共振タンク回路に含まれる補助コンデンサが放電して発生した電流とが、それぞれ一次コイルに流れる期間が発生する。そのため、平滑コンデンサの負担を減らすことができ、平滑コンデンサのリップル電流を低減できる。特にこの期間は、後述するように、補助コンデンサの放電により発生した電流が、平滑コンデンサを充電する向きに流れる。したがって、平滑コンデンサが大きく放電しなくてもすむようになり、平滑コンデンサのリップル電流を大幅に低減できる。そのため、平滑コンデンサを小型化できる。
以上のごとく、上記態様によれば、平滑コンデンサのリップル電流を低減できる共振インバータを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t1に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t1〜t2に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t2に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t2〜t3に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t3に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t3〜t4に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t4に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t5に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t6に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t6〜t7に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t7に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t8に対応する図。 実施形態1における、共振インバータの回路図であって、図14の時刻t8〜t1に対応する図。 実施形態1における、第1メインスイッチのゲート電圧VG1と、出力電流IOと、センタタップ電流ICと、第1電流I1と、第2電流I2との波形図。 実施形態1における、出力電力と駆動周波数の関係を表したグラフ。 実施形態1における、制御部のフローチャート。 実施形態1における、結合モードの説明図。 実施形態1における、ノーマルモードの説明図。 実施形態1における、結合モードが生じる理由の説明図。 実施形態1における、ノーマルモードが生じる理由の説明図。 実施形態2における、出力電力と駆動周波数との関係を表したグラフ。 実施形態2における、制御部のフローチャート。 実施形態2における、共振インバータの回路図。 実施形態3における、各スイッチの動作波形図。 実施形態3における、制御部のフローチャート。 実施形態3における、共振インバータの回路図。 実施形態4における、第1メインスイッチの動作波形図。 実施形態4における、制御部のフローチャート。 実施形態4における、共振インバータの回路図。 実施形態5における、共振インバータの回路図。 実施形態5における、制御部のフローチャート。 実施形態6における、共振インバータの回路図。 実施形態6における、調整用コイルを二次コイルに並列接続した、共振インバータの回路図。 実施形態7における、共振インバータの回路図。 実施形態7における、位相差が0°の場合での、スイッチの駆動電圧と、トランスの電流との関係を表した波形図。 実施形態7における、位相差が100°の場合での、スイッチの駆動電圧と、トランスの電流との関係を表した波形図。 実施形態7における、制御部のフローチャート。 実施形態7における、デューティを小さくした場合にリップル電流が増加することを説明するための概略回路図。 図38の簡易等価回路図。 実施形態8における、共振インバータの回路図。 実施形態8における、出力電力と、位相差と、周波数との関係を3次元的に表したグラフ。 実施形態8における、出力電力と周波数との関係を表したグラフ。 実施形態8における、制御部のフローチャート。 実施形態9における、共振インバータの回路図。 実施形態9における、制御部のフローチャート。 比較形態1における、第1メインスイッチをオンしたときの、共振インバータの回路図。 比較形態1における、第2メインスイッチをオンしたときの、共振インバータの回路図。
(実施形態1)
上記共振インバータに係る実施形態について、図1〜図20を参照して説明する。図1に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、プッシュプル回路11と、共振タンク回路12と、制御部5とを備える。プッシュプル回路11は、平滑コンデンサC1と、トランス2と、第1メインスイッチ3aと、第2メインスイッチ3bとを有する。
平滑コンデンサC1は、直流電源10の電圧Vを平滑化するため、大きな静電容量を有している。トランス2は、一次コイル21と二次コイル22とを備える。一次コイル21にはセンタタップ23が設けられており、このセンタタップ23により、一次コイル21を、第1コイル部21aと第2コイル部21bとに区画してある。センタタップ23は、平滑コンデンサC1の正極端子13に接続している。また、二次コイル22は、容量性の負荷C3に接続している。
第1メインスイッチ3aは、第1コイル部21aの、センタタップ23とは反対側の端部211と、平滑コンデンサC1の負極端子14との間に設けられている。また、第2メインスイッチ3bは、第2コイル部21bの、センタタップ23とは反対側の端部212と、平滑コンデンサC1の負極端子14との間に設けられている。
共振タンク回路12は、第1補助スイッチ4aと、第2補助スイッチ4bと、補助コンデンサC2とを備える。補助コンデンサC2の第1の端子15は、平滑コンデンサC1の負極端子14に接続している。第1補助スイッチ4aは、第1コイル部21aと第1メインスイッチ3aとの接続点17と、補助コンデンサC2の第2の端子16との間に設けられている。第2補助スイッチ4bは、第2コイル部21bと第2メインスイッチ3bとの接続点18と、補助コンデンサC2の第2の端子16との間に設けられている。
制御部5は、第1メインスイッチ3aと、第2メインスイッチ3bと、第1補助スイッチ4aと、第2補助スイッチ4bとの、各スイッチ3,4のオンオフ動作を制御する。制御部5は、第1期間T1(図1参照)と第2期間T2(図6参照)とを切り替える。第1期間T1では、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bを両方ともオンし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aをオフする。第2期間T2では、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aを両方ともオンし、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bをオフする。
制御部5は、上記第1期間T1と第2期間T2とを交互に切り替える。これにより、二次コイル22の出力電流IOを共振させるよう構成されている。
本形態の制御部5は、第1コイル部21aを流れる電流である第1電流I1と、第2コイル部21bを流れる電流である第2電流I2とが等しくなったとき、すなわちこれらの電流の差ΔI(=|I1−I2|)が0になったときに、第1期間T1と第2期間T2とを切り替えるよう構成されている。
本形態の共振インバータ1は、車両に搭載するための、車載用共振インバータである。負荷C3は、オゾンを発生するための放電リアクタである。本形態では、共振インバータ1を用いて放電リアクタに高い電圧を加え、オゾンを発生させている。このオゾンを用いて、車両の排ガスを改質するよう構成されている。
次に、共振インバータ1の構成および動作について、より詳細に説明する。図1に示すごとく、本形態では、メインスイッチ3(3a,3b)及び補助スイッチ4(4a,4b)として、MOSFETを用いている。個々のMOSFETには、ボディダイオードが逆並列接続している。また、本形態では、共振インバータ1に、第1電流センサ61及び第2電流センサ62を設けている。第1電流センサ61は、第1コイル部21aを流れる電流(すなわち第1電流I1)を測定する。また、第2電流センサ62は、第2コイル部21bを流れる電流(すなわち第2電流I2)を測定する。
制御部5は、第1電流センサ61による第1電流I1の測定値と、第2電流センサ62による第2電流I2の測定値とが互いに等しくなったとき、すなわち上記値ΔIが0になったときに、第1期間T1と第2期間T2との切り替えを行う。制御部5には、駆動回路19が接続している。この駆動回路19を用いて、各スイッチのゲートに電圧を加え、スイッチング動作させている。
図14に、第1メインスイッチ3aのゲート電圧VG1と、出力電流IOと、センタタップ23を流れる電流(センタタップ電流IC)と、第1電流I1と、第2電流I2との波形図を示す。上述したように、本形態では、第1期間T1と第2期間T2とを交互に切り替えている。これに伴って、各電流IO、IC、I1、I2が図14に示すように変化する。
第1期間T1では、第1電流I1の方が、第2電流I2よりも多く流れる。また、第2期間T2では、第2電流I2の方が、第1電流I1よりも多く流れる。なお、図14の波形図では、センタタップ23から第1コイル部21a又は第2コイル部21bに電流I1,I2が流れ込む場合を正とし、センタタップ23側に電流I1,I2が流れる場合を負としてある(図1参照)。
以下、図14の波形図を、図1〜図13を参照しつつ説明する。図14に示すごとく、第1期間T1が始まると、第1電流I1は増加し、第2電流I2は減少する。そして、時刻t1において、これらの電流I1,I2は極値になる。時刻t1における回路図を図1に示す。同図に示すごとく、時刻t1では、第1電流I1は、第1コイル部21aを、センタタップ23から端部211へ向かって流れる。また、第2電流I2は、第2コイル部21bを、端部212からセンタタップ23へ向かって流れる。そのため、第2電流I2は負の値になっている。図1に示すごとく、時刻t1では、トランス2の一次コイル21全体に流れる、第1電流I1と第2電流I2の向きが等しくなっている。そのため、一次コイル21全体に大きな電流が流れ、二次コイル22に大きな出力電流IOが発生する。時刻t1において、出力電流IOは極値となる。
図1に示すごとく、時刻t1では、第1電流I1は、センタタップ23、第1コイル部21a、第1メインスイッチ3aを流れ、さらに平滑コンデンサC1を通って、再びセンタタップ23に戻るループを流れる。また、第2電流I2は、第2コイル部21b、センタタップ23、平滑コンデンサC1、補助コンデンサC2、第2補助スイッチ4bを通過するループを流れる。図1に示すごとく、時刻t1では、第1電流I1は、平滑コンデンサC1の放電より発生し、第2電流I2は、補助コンデンサC2の放電により発生する。第2電流I2は、平滑コンデンサC1を充電する向きに流れる。
このように本発明では、平滑コンデンサC1の放電により発生する電流(第1電流I1)と、補助コンデンサC2の放電により発生する電流(第2電流I2)とが、両方とも一次コイル21に流れる期間(図14の期間t1〜t2、t4〜t6、t8〜t1)が生じるよう構成してある。これにより、平滑コンデンサC1の負担を減らし、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減している。特にこの期間は、図1に示すごとく、補助コンデンサC2の放電により発生した電流(第2電流I2)が、平滑コンデンサC1を充電する向きに流れる。そのため、平滑コンデンサC1が大きく放電しにくくなり、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減することができる。
なお、共振インバータ1には、トランス2の一次コイル21全体を流れる電流も発生するが、この電流は図1〜図13において、簡略化のため、図示を省略する。
図14に示すごとく、時刻t1を過ぎると、第1電流I1は減少し、第2電流I2は増加する。図2に示すごとく、時刻t1〜t2では、図1と比べて、流れる電流I1,I2の量が少なくなっている。そのため、出力電流IOも減少する。
図14、図3に示すごとく、時刻t2において、第2電流I2は瞬間的に0になる。このとき、一次コイル21には、第1電流I1のみが流れる。そのため、第1電流I1に対応した大きさの出力電流IOが発生する。
時刻t2を経過した後も、図14に示すごとく、第2電流I2は増加し続ける。そのため、第2電流I2は正の値になる。すなわち、図4に示すごとく、第2電流I2が、センタタップ23から端部212へ向かう方向に流れる。時刻t2〜t3では、第2電流I2によって、補助コンデンサC2が充電される。
時刻t2〜t3では、第1電流I1は減少し続け、第2電流I2は増加し続ける。そして図14に示すごとく、時刻t3において、第1電流I1と第2電流I2との値が等しくなる。このとき、図5に示すごとく、第1電流I1と第2電流I2は、両方とも、センタタップ23から端部211,212へ向かう方向へ流れ、その大きさは互いに等しい。また、図5に示すごとく、第1コイル部21aと第2コイル部21bとは、互いに極性が逆になっている。そのため、第1コイル部21aと第2コイル部21bとに、センタタップ23から大きさが等しい電流I1,I2が流れ込むと、これらの電流I1,I2によって生じた磁束が互いに打ち消し合い、二次コイル22に鎖交する磁束が殆ど0になる。そのため、時刻t3では、出力電流IOが0になる。
また、時刻t3では、スイッチ3,4の切り替えが行われる。すなわち、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bをオフし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aをオンする。このようにすると、図5に示すごとく、第1電流I1は、センタタップ23から第1コイル部21a、第1補助スイッチ4a、補助コンデンサC2を通り、さらに平滑コンデンサC1を通るループを流れる。また、第2電流I2は、センタタップ23から第2コイル部21b、第2メインスイッチ3bを通り、さらに平滑コンデンサC1を通るループを流れる。このように本形態では、出力電流IOが0になる瞬間、すなわち第1電流I1と第2電流I2とが互いに等しくなる瞬間に、スイッチ3,4の切り替えを行っている。
図14に示すごとく、時刻t3を過ぎた後も、第1電流I1は減少し続け、第2電流I2は増加し続ける。そのため、第2電流I2の方が第1電流I1よりも電流値が大きくなる。図6に示すごとく、時刻t3〜t4では、第1電流I1と第2電流I2は互いに向きが逆であるが、第2電流I2の方が第1電流I1よりも電流値が大きいため、これらの電流I2,I1の差に対応する出力電流IOが発生する。このときの出力電流IOの向きは、時刻t2〜t3(図4参照)における出力電流IOの向きとは逆になっている。
図14に示すごとく、時刻t4になると、第1電流I1が0になる。このとき、図7に示すごとく、第1コイル部21aには電流(すなわち第1電流I1)は流れず、第2コイル部21bにのみ電流(すなわち第2電流I2)が流れる。そのため、この第2電流I2に対応する大きさの出力電流IOが発生する。
図14に示すごとく、時刻t4を過ぎ、時刻t5になると、第1電流I1及び第2電流I2が極値になる。このとき、第1電流I1は負の値になる。すなわち第1電流I1は、図8に示すごとく、第1コイル部21aを、端部211からセンタタップ23に向かって流れる。また、第2電流I2は、センタタップ23から端部212に向かって流れる。そのため、これらの電流I1,I2の向きが等しくなり、トランス2の一次コイル21全体に大きな電流が流れることになる。したがって、二次コイル22に大きな出力電流IOが流れる。
なお、時刻t5では、図8に示すごとく、第1電流I1は、補助コンデンサC2の放電により発生している。また、第2電流I2は、平滑コンデンサC1の放電により発生している。したがって、補助コンデンサC2の放電により発生した電流(第1電流I1)と、平滑コンデンサC1の放電により発生した電流(第2電流I2)とが、両方とも一次コイル21に流れ、平滑コンデンサC1の負担を低減することができる。特にこの時刻t5では、補助コンデンサC2の放電により発生した電流(第1電流I1)が、平滑コンデンサC1を充電する向きに流れる。そのため、平滑コンデンサC1が大きく放電しにくくなり、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減できる。
また、図14に示すごとく、時刻t5を経過すると、第1電流I1は増加し、第2電流I2は減少する。そして、時刻t6において、第1電流I1が瞬間的に0になり、第2電流I2のみが流れる(図9参照)。そのため、この第2電流I2に対応した大きさの出力電流IOが発生する。
時刻t6を経過した後も、第1電流I1は増加し続け、第2電流I2は減少し続ける。時刻t6〜t7では、図10、図14に示すごとく、2種類の電流I1,I2の向きは互いに逆であり、時間と共に、これらの電流I1,I2の差ΔIは小さくなる。そのため、時刻t6〜t7では、出力電流IOは次第に減少する。
そして、図14に示すごとく、時刻t7において、第1電流I1と第2電流I2とが再び等しくなる。このとき、図11に示すごとく、第1電流I1と第2電流I2とは互いに向きが異なり、大きさが等しい。そのため、これらの電流I1,I2によって発生した磁束が互いに打ち消し合い、二次コイル22に鎖交する磁束が殆ど0になる。したがって、時刻t7では、出力電流IOは0になる。
図14に示すごとく、時刻t7を過ぎた後も、第2電流I2は減少し続ける。そして時刻t8において、第2電流I2は0になる。このとき、図12に示すごとく、第2電流I2は流れず、第1電流I1のみ流れる。そのため、この第1電流I1に対応した大きさの出力電流IOが発生する。
図14、図13に示すごとく、時刻t8を過ぎた後も、第1電流I1は増加し、第2電流I2は減少する。そして、第1電流I1、第2電流I2、出力電流IOが極値になる状態(t1:図1参照)に戻る。以下、時刻t1〜t8の状態を繰り返す。
次に、第1電流I1(図14参照)と第2電流I2とが0Aを中心に変動するのではなく、ISHIFTを中心に変動する理由について説明する。本形態の共振インバータ1の動作は、結合モード(図17参照)とノーマルモード(図18参照)との重ね合せと考えることができる。結合モードは、図17に示すごとく、第1電流I1と第2電流I2とが磁気的に結合したモードであり、これらの電流I1,I2は、それぞれ正の方向に流れる。また、ノーマルモードは、図18に示すごとく、出力電流IOと、一次側の電流I1,I2とが磁気的に結合したモードである。ノーマルモードでは、2つの電流I1,I2は、それぞれ一次コイル21を同じ向きに流れる。
結合モードについてより詳細に説明する。図19に示すごとく、トランス2はコア29を備えており、このコア29に、一次コイル21と二次コイル22とを巻回してある。ここで例えば、第1メインスイッチ3a(図4参照)をオンし、第1コイル部21aに正の第1電流I1が流れた場合、この第1電流I1によってコア29に磁束φが発生する。この磁束φの変化を妨げる向きに、第2コイル部21bに電流が発生する。したがって、第2コイル部21bに、正の第2電流I2が流れる。
同様に、第2メインスイッチ3bをオンし、第2コイル部21bに正の第2電流I2が流れた場合、この第2電流I2が原因となって、第1コイル部21aに正の第1電流I1が流れる。このように結合モードでは、第1電流I1と第2電流I2とが磁気的に結合しており、これらの電流I1,I2が正になる。
次に、ノーマルモードの説明をする。図20に示すごとく、出力電流IOが流れると磁束φが発生し、この磁束φがコア29を流れる。そのため、この磁束φの変化を妨げる向きに、第1コイル部21aと第2コイル部21bとに電流I1,I2が流れる。このとき、2つの電流I1,I2は、一次コイル21を同じ向きに流れる。つまり、2つの電流I1,I2のうち一方の電流(図では第1電流I1)は正となり、他方の電流(図では第2電流I2)は負になる。
本形態の共振インバータ1の動作は、結合モードとノーマルモードとが重ね合さった結果であると考えることができる。すなわち、結合モードとノーマルモードとが常に生じている。したがって、結合モードによる効果、つまり正の第1電流I1及び第2電流I2を流そうとする効果が常に生じており、そのため、図14に示すごとく、これらの電流I1,I2は正の値(ISHIFT)を中心に変動する。
このように、本形態の共振インバータ1では、一次側の電流I1,I2がISHIFTを中心に変動しており、0(A)を中心に変動していない。そのため、出力電流IOが0(A)になったときに、一次側の電流I1,I2が0(A)にならない。したがって、一次側の電流I1,I2がゼロクロスになったときにスイッチ3,4の切り替えを行うと、スイッチ3,4と出力電流IOとを同期できない。そのため本形態では、第1電流I1と第2電流I2とが互いに等しくなったときに、スイッチ3,4の切り替えを行っている。このようにすると、出力電流IOが0(A)になったときにスイッチ3,4を切り替えることができ、スイッチ3,4と出力電流IOとを同期させることができる。そのため、出力電流IOを効率的に共振させることができる。
次に、図16を用いて、本形態における制御部5のフローチャートの説明をする。同図に示すごとく、制御部5は、まず、ステップS1を行う。ここでは、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bをオンし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aをオフする。その後、ステップS2に移る。ここでは、第1電流I1と第2電流I2とが互いに等しくなったか否かを判断する。すなわち、図14の時刻t3になったか否かを判断する。ここでNoと判断した場合は、ステップS1に戻る。また、Yesと判断した場合は、ステップS3に移る。
ステップS3では、スイッチ3,4を切り替える。すなわち、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bをオフし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aをオンする。その後、ステップS4に移る。ここでは、第1電流I1と第2電流I2とが互いに等しくなったか否かを判断する。すなわち、図14の時刻t7になったか否かを判断する。ステップS4でNoと判断された場合は、ステップS3に戻る。また、Yesと判断された場合は、ステップS1に戻り、スイッチ3,4の切り替えを行う。すなわち、第1メインスイッチ3a及び第2補助スイッチ4bをオンし、第2メインスイッチ3b及び第1補助スイッチ4aをオフする。
次に、本形態の作用効果について説明する。図1に示すごとく、本形態では、プッシュプル回路11に、共振タンク回路12を設けてある。
そのため、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減することができる。すなわち、共振タンク回路12を設けると、図14に示すごとく、第1電流I1又は第2電流I2が負の値をとる期間(t1〜t2、t4〜t6、t8〜t1)が発生する。この期間は、例えば図1に示すごとく、補助コンデンサC2の放電により発生した電流(第2電流I2)が第2コイル部21bを、端部212からセンタタップ23へ向かって流れると共に、平滑コンデンサC1の放電により発生した電流(第1電流I1)が第1コイル部21aを、センタタップ23から端部211へ向かって流れる。そのため、補助コンデンサC2の放電により発生した電流と、平滑コンデンサC1の放電により発生した電流とが、両方とも一次コイル21に流れるようになり、平滑コンデンサC1の負担を低減することができる。したがって、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減できる。特にこの期間は、補助コンデンサC2の放電により発生した電流(図1では第2電流I2)が、平滑コンデンサC1を充電する向きに流れる。そのため、平滑コンデンサC1が大きく放電しにくくなり、平滑コンデンサC1のリップル電流を効果的に低減することができる。したがって、平滑コンデンサC1として、リップル電流耐量が小さいものを用いることができ、平滑コンデンサC1を小型化することが可能になる。
ここで仮に、図46、図47に示すごとく、プッシュプル回路11に共振タンク回路12を設けず、メインスイッチ3a,3bを交互にオンオフすることにより、トランス2の一次コイル21に電流I1,I2を流したとすると、平滑コンデンサC1のリップル電流が大きくなってしまう。すなわち、このように構成すると、例えば図46に示すごとく、第1メインスイッチ3aをオンしたときに、平滑コンデンサC1から第1コイル部21aに第1電流I1が流れ、図47に示すごとく、第2メインスイッチ3bをオンしたときに、平滑コンデンサC1から第2コイル部21bに第2電流I2が流れることになる。そのため、平滑コンデンサC1を補助するコンデンサが存在せず、平滑コンデンサC1の負担が大きくなる。したがって、平滑コンデンサC1のリップル電流が増加しやすくなる。そのため、平滑コンデンサC1として、大きなリップル電流を流すことが可能であるが、必要以上に静電容量の大きなものを使用する必要が生じ、平滑コンデンサC1のサイズが大型化しやすくなる。
これに対して、本形態のように、プッシュプル回路11に共振タンク回路12を設ければ、図1に示すごとく、補助コンデンサC2の放電により発生した電流と、平滑コンデンサC1の放電により発生した電流とが、両方とも一次コイル21に流れる期間が生じる。そのため、平滑コンデンサC1の負担を低減でき、平滑コンデンサC1のリップル電流を低減できる。したがって、平滑コンデンサC1として、リップル電流容量が小さいものを使用することができ、平滑コンデンサC1を小型化することができる。
また、本形態では、第1電流I1と第2電流I2とが互いに等しくなったときにスイッチ3,4を切り替えている。
そのため、出力電流IOが0になったとき(図14参照)にスイッチ3,4を切り替えることができる。したがって、出力電流IOとスイッチ3,4を同期させることができ、出力電流IOを効率的に共振させることができる。そのため、図15に示すごとく、共振インバータ1を共振点付近で動作させることができ、出力電力を高めることができる。
また、図1に示すごとく、本形態の負荷C3は、一対の電極81,82を備える。負荷C3は、高い電圧を加えたときに、一対の電極81,82間に放電が発生するよう構成されている。
そのため、この放電を利用して、オゾンを発生させることができる。本形態の共振インバータ1は、出力電流IOを効率的に共振できるため、負荷C3(すなわち放電リアクタ)からオゾンを効率的に発生させることができる。
以上のごとく、本形態によれば、平滑コンデンサのリップル電流を低減できる共振インバータを提供することができる。
なお、本形態では、第1メインスイッチ3aと第2補助スイッチ4bとを両方ともオンする期間(第1期間)と、第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aとを両方ともオンする期間(第2期間)とを交互に切り替えているが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、第1メインスイッチ3aと第1補助スイッチ4aとが同時にオンしたり、第2メインスイッチ3bと第2補助スイッチ4bとが同時にオンしたりすることが無い限り、他のスイッチングパターンを採用してもよい。
以下の実施形態においては、図面に用いた符号のうち、実施形態1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施形態1と同様の構成要素等を表す。
(実施形態2)
本形態は、制御部5の構成を変更した例である。図23に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、二次コイル22から出力される出力電力Pを検出する電力検出部80を備える。電力検出部80は、直流電源10の電圧Vを測定する電圧センサ8Vと、直流電源10の電流Iを測定する電流センサ8Aとからなる。また、制御部5は、掛算器51と、周波数制御部52と、PWM発生部54とを備える。制御部5は、スイッチ3,4の駆動周波数fを制御することにより、二次コイル22から出力される出力電力Pを制御するよう構成されている。
電圧Vと電流Iの測定値は、掛算器51に入力される。掛算器51は、これらの測定値を乗じて入力電力PIを算出する。入力電力PIは、出力電力Pと略等しい。算出した入力電力PI(すなわち、出力電力P)は、周波数制御部52に入力される。また、周波数制御部52には、外部のECUから、出力電力Pの目標値(出力目標値P*)が入力される。周波数制御部52は、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、周波数fを制御する。
図21に示すごとく、出力電力Pは、二次コイル22と負荷C3との共振周波数foにおいて、最大値となる。本形態では、スイッチ3,4を共振周波数foで駆動させるのではなく、共振周波数foからずれた駆動周波数fでスイッチ3,4をオンオフ動作させる。これにより、出力電力Pを調整し、負荷C3(放電リアクタ)から発生するオゾンの量を調整している。
図22に、本形態における制御部5のフローチャートを示す。制御部5は、まずステップS11を行う。ここでは、上記出力目標値P*が変更されたか否かを判断する。例えばオゾンの発生量が多すぎた場合、ECUは出力目標値P*を低くして、オゾン発生量を低減させる。逆に、オゾンの発生量が少ない場合、ECUは出力電力Pを高くして、オゾン発生量を上昇させる。制御部5は、出力目標値P*が変動した場合、ステップS11においてYesと判断し、ステップS12を行う。
ステップS12では、スイッチ3,4の駆動周波数fを変更する。例えば、図21に示すグラフを予め記憶しておき、このグラフから、出力目標値P*に相当する駆動周波数fを算出する。そして、この駆動周波数fでスイッチ3,4を動作させる。
本形態の作用効果について説明する。図23に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、電力検出部80を備える。
そのため、出力電力Pを測定することができ、制御部5によって、出力電力Pを監視することができる。
また、本形態の制御部5は、スイッチ3,4の駆動周波数fを制御することにより、出力電力Pを制御するよう構成されている。
そのため、出力電力Pを正確に制御することができる。したがって、例えば負荷C3を放電リアクタとした場合、負荷C3から発生するオゾンの量を調整することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態3)
本形態は、出力電力Pの調整方法を変更した例である。本形態の制御部5は、スイッチ3,4のデューティDを制御することにより、出力電力Pを制御するよう構成されている。図24に示すごとく、デューティDは、下記のように表すことができる。
D=T1/(T1+TOFF)=T2/(T2+TOFF
は上記第1期間、Tは第2期間、TOFFは、全てのスイッチ3,4がオフする期間である。図24では、時刻tsまではデューティDを高くし、時刻ts以降はデューティDを低くしている。
図26に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、実施形態2と同様に、電力検出部80を備える。また、制御部5は、掛算器51と、デューティ制御部56と、PWM発生部54とを備える。掛算器51は、直流電源10の電圧Vと電流Iの測定値を乗じて入力電力PI(すなわち出力電力P)を算出する。算出した出力電力Pは、デューティ制御部56に入力される。また、デューティ制御部56には、外部のECUから出力目標値P*が入力される。デューティ制御部56は、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、デューティDを制御する。例えば、出力電力Pを増加させる場合は、デューティDを高くし、出力電力Pを低下させる場合は、デューティDを低減させる。
図25に、本形態における制御部5のフローチャートを示す。同図に示すごとく、制御部5は、まずステップS21を行う。ここでは、実施形態2と同様に、出力目標値P*の変更指示があったか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS22に移る。ステップS22では、スイッチ3,4のデューティDを変更する。これにより、出力電力Pを変更する。
本形態の作用効果について説明する。本形態においても、実施形態2と同様に、出力電力Pを制御することができる。そのため、例えば負荷C3を放電リアクタとした場合、この負荷C3から発生するオゾンの量を調整することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態4)
本形態は、出力電力Pの制御方法を変更した例である。本形態の制御部5は、図27に示すごとく、スイッチ3,4をオンオフ動作させる駆動期間TDRIVEと、スイッチ3,4をオンオフ動作させない停止期間TSTOPとを切り替えるよう構成されている。また、制御部5は、下記式によって表される間欠率Bを制御することにより、出力電力Pを制御するよう構成されている。
B=TDRIVE/(TDRIVE+TSTOP
図29に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、実施形態2と同様に、電力検出部80を備える。また、制御部5は、掛算器51と、バースト制御部55と、PWM発生部54とを備える。掛算器51は、直流電源10の電圧Vと電流Iを乗じて入力電力PI(すなわち出力電力P)を算出する。バースト制御部55には、出力電力Pと、出力目標値P*とが入力される。バースト制御部55は、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、間欠率Bを制御する。例えば、出力電力Pを高くする場合は、間欠率Bを高くし、出力電力Pを低減する場合は、間欠率Bを低減させる。
図28に、本形態における制御部5のフローチャートを示す。同図に示すごとく、制御部5は、まずステップS31を行う。ここでは、実施形態2と同様に、出力目標値P*が変動したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS32に移る。ステップS32では、スイッチ3,4の間欠率Bを変更する。これにより、出力電力Pを変更する。
本形態の作用効果について説明する。本形態においても、実施形態2と同様に、出力電力Pを制御することができる。そのため、例えば負荷C3を放電リアクタとした場合、この負荷C3から発生するオゾンの量を調整することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態5)
本形態は、出力電力Pの調整方法を変更した例である。図30に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、DCDCコンバータ7を備える。DCDCコンバータ7は、直流電源10の電圧Vを変圧して平滑コンデンサC1に加える。制御部5は、DCDCコンバータ7の出力電圧VDCDCを制御することにより、出力電力Pを制御するよう構成されている。
また、本形態の共振インバータ1は、実施形態2と同様に、電力検出部80を備える。制御部5は、掛算器51と、電圧制御部57と、PWM発生部54とを備える。電圧制御部57には、出力電力Pの算出値と、出力目標値P*とが入力される。電圧制御部57は、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、DCDCコンバータ7の出力電圧VDCDCを制御する。電圧制御部57は、例えば、出力電力Pを増加するときは、DCDCコンバータ7の出力電圧VDCDCを上げ、出力電力Pを低減するときは、DCDCコンバータの出力電力VDCDCを下げる。
図31に、本形態における制御部5のフローチャートを示す。同図に示すごとく、制御部5は、まずステップS41を行う。ここでは、実施形態2と同様に、出力目標値P*が変動したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS42に移る。ステップS42では、DCDCコンバータ7の出力電圧VDCDCを変更する。これにより、出力電力Pを変更する。
本形態の作用効果について説明する。本形態においても、実施形態2と同様に、出力電力Pを制御することができる。そのため、例えば負荷C3を放電リアクタとした場合、この負荷C3から発生するオゾンの量を調整することができる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態6)
本形態は、二次コイル22に調整用コイル89を接続した例である。本形態では、図32に示すごとく、二次コイル22に直列に、出力電流IOの共振周波数foを調整するための調整用コイル89を接続してある。このようにすると、二次コイル22と調整用コイル89の合計のインダクタンスLを大きくすることができる。そのため、出力電流IOの共振周波数fo(=1/2π√LC)を小さくすることができる。したがって、スイッチ3,4の駆動周波数fを充分に高くすることができない場合でも、出力電流IOを効率的に共振させることができ、高い出力電力Pを得ることができる。
その他、実施形態1と同様の構成要素および作用効果を備える。
なお、本形態では、調整用コイル89を二次コイル22に直列に接続したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、図33に示すごとく、調整用コイル89を二次コイル22に並列に接続してもよい。このようにすると、共振周波数を任意に調整することが可能になる。
(実施形態7)
本形態は、共振インバータ1の回路構成を変更した例である。図34に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、2個のトランス2(2A,2B)を備える。また、共振インバータ1は、第1メインスイッチ3aと第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aと第2補助スイッチ4bとの4個の上記スイッチからなるブリッジ回路6(6A,6B)を2個備える。2個のブリッジ回路6A,6Bは互いに並列に接続されている。また、2個のトランス2A,2Bのセンタタップ23は互いに接続され、個々のトランス2の二次コイル22は直列に接続されている。個々のトランス2の一次コイル21はそれぞれ別のブリッジ回路6に接続している。制御部5は、2個のブリッジ回路6にそれぞれ含まれるスイッチ3,4のオンオフ動作を制御することにより、二次コイル22の出力電流IOを共振させるよう構成されている。
本形態の共振インバータ1は、上記ブリッジ回路6として、第1ブリッジ回路6Aと第2ブリッジ回路6Bとを備える。また、トランス2として、第1トランス2Aと第2トランス2Bとを備える。これらのトランス2A,2Bのコアは別体にされている。第1トランス2Aの一次コイル21Aは、第1ブリッジ回路6Aに接続している。すなわち、第1トランス2Aの第1コイル部21aAは、第1ブリッジ回路6Aの、第1メインスイッチ3aAと第1補助スイッチ4aAとの間に接続している。また、第1トランス2Aの第2コイル部21bAは、第1ブリッジ回路6Aの、第2メインスイッチ3bAと第2補助スイッチ4bAとの間に接続している。同様に、第2トランス2Bの第1コイル部21aBは、第2ブリッジ回路6Bの、第1メインスイッチ3aBと第1補助スイッチ4aBとの間に接続している。また、第2トランス2Bの第2コイル部21bBは、第2ブリッジ回路6Bの、第2メインスイッチ3bBと第2補助スイッチ4bBとの間に接続している。
制御部5は、2個のブリッジ回路6A,6Bにそれぞれ含まれるスイッチ3,4のオンオフ動作を制御する。これにより、出力電流IOを共振させている。制御部5は、実施形態1と同様に、第1メインスイッチ3aと第2補助スイッチ4bとをオンする第1期間T1と、第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aとをオンする第2期間T2とを交互に切り替える。
本形態では、個々のスイッチ3,4の電流量は、実施形態1の1/2になっている。また、個々の一次コイル21A,21Bの巻数は、実施形態1と同一であり、個々の二次コイル22A,22Bの巻数は、実施形態1の1/2である。
本形態の制御部5は、第1ブリッジ回路6Aに含まれるスイッチ3,4と、第2ブリッジ回路6Bに含まれるスイッチ3,4との位相差φを制御することにより、二次コイル22から出力される出力電力Pを制御するよう構成されている。例えば、図35に示すごとく、出力電力Pを高くする場合は、第1ブリッジ回路6Aのスイッチ3,4をオンする期間(図35では第1期間T1)と、第2ブリッジ回路6Bのスイッチ3,4をオンする期間との位相差φを0°にする。このようにすると、第1トランス2Aの一次電流i1Aと、第2トランス2Bの一次電流i1Bとの位相差φが0°になり、高い出力電流IOが発生する。そのため、出力電力Pを高くすることができる。
また、出力電力Pを低くする場合は、図36に示すごとく、第1ブリッジ回路6Aのスイッチ3,4をオンする期間と、第2ブリッジ回路6Bのスイッチ3,4をオンする期間との位相差φを大きくする。このようにすると、第1トランス2Aの一次電流i1Aと、第2トランス2Bの一次電流i1Bとの位相差φが大きくなり、出力電流IOが低減する。そのため、出力電力Pを低減することができる。
次に、制御部5のフローチャートについて説明する。図37に示すごとく、制御部5は、先ずステップS51を行う。ここでは、出力目標値P*が変動したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS52に移る。そして、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、位相差φを制御する。
次に、本形態の作用効果について説明する。本形態の共振インバータ1は、2個のトランス2A,2Bと、2個のブリッジ回路6A,6Bとを備える。
このようにすると、個々のトランス2の、二次コイル22の巻数を半分にすることができる。したがって、各トランス2の、二次コイル22の巻回軸方向における長さを短くすることができ、個々のトランス2を低背化することができる。そのため、共振インバータ1を小型化しやすくなる。
また、本形態の制御部5は、第1ブリッジ回路6Aに含まれるスイッチ3,4と、第2ブリッジ回路6Bに含まれるスイッチ3,4との位相差φを制御する。これにより、出力電力Pを制御するよう構成されている。
このようにすると、平滑コンデンサC1のリップル電流を更に低減することができる。すなわち、ブリッジ回路6を1個のみ設け、スイッチ3,4のデューティDを制御することにより、出力電力Pの制御をすることも可能であるが、この場合、デューティDを低減したときに、リップル電流が若干増加する可能性が考えられる。
すなわち、図38に示すごとく、例えば第2メインスイッチ3bと第1補助スイッチ4aとをオンすると、上記第1電流I1及び第2電流I2が流れる。これらの電流I1,I2は、平滑コンデンサC1を互いに逆向きに流れ、打ち消し合う。そのため、スイッチ3,4がオンしている時間は、平滑コンデンサC1に大きなリップル電流は発生しにくい。しかし、デューティDが低減すると、全てのスイッチ3,4がオフになる時間が長くなり、リップル電流が若干、増加する可能性がある。
これを、図39(図38の等価回路図)を用いて、次のように説明することができる。すなわち、スイッチ3,4のデューティDが大きい場合は、2つのメインスイッチ3a,3bのどちらかがオンしている時間が長い。この時間は、入力電圧Vと放電等価抵抗Rとによって決まる一定の入力電流Iinが流れる。そのため、大きなリップル電流は発生しにくい。しかし、デューティDを低減すると、2つのメインスイッチ3a,3bが両方ともオフした時間が増加する。この時間は、トランス2の漏れインダクタンスL’と補助コンデンサC2との値に依存した傾きで入力電流Iinが流れる。そのため、入力電流Iinが脈動しやすくなり、リップル電流が若干、増加する可能性が考えられる。
これに対して、本形態のように2個のブリッジ回路6A,6Bを設け、これらのブリッジ回路6A,6Bの位相差φを調整すれば、デューティDを高くしたまま、出力電力Pを制御することができる。したがって、平滑コンデンサC1のリップル電流をより低減でき、平滑コンデンサC1として、リップル耐量のより小さい、小型のコンデンサを用いることが可能になる。
その他、実施形態1と同様の構成および作用効果を備える。
なお、本形態では、トランス2とブリッジ回路6とをそれぞれ2個設けたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、トランス2及びブリッジ回路6をそれぞれ3個以上設け、個々のトランス2をそれぞれ別のブリッジ回路6に接続しても良い。
(実施形態8)
本形態は、制御部5による、出力電力Pの制御方法を変更した例である。図40に示すごとく、本形態の共振インバータ1は、実施形態7と同様に、2個のトランス2と、2個のブリッジ回路6とを備える。また、本形態の共振インバータ1は、直流電源10の電圧Vを測定する電圧センサ8Vと、電流Iを測定する電流センサ8Aとを備える。これら電圧センサ8Vと電流センサ8Aとによって、電力検出部80を構成してある。また、制御部5は、掛算器51と、周波数制御部52と、位相制御部53と、PWM発生部54とを備える。
電圧センサ8Vによる電圧Vの測定値は、位相制御部53に入力される。位相制御部53は、電圧Vの測定値に基づいて、第1ブリッジ回路6Aと、第2ブリッジ回路6Bとの位相差φをフィードフォワード制御する。すなわち、本形態の直流電源10は、共振インバータ1の他に、上記車両のエアコンやライト等の、複数の負荷に接続しており、これらの負荷の稼働状態によって、直流電源10の電圧Vが急に変動することがある。この場合、制御部5による制御を行わないと、出力電力Pが急に変動してしまう。そのため制御部5は、電圧Vが変動した場合、位相差φをフィードフォワード制御し、出力電力Pを出力目標値P*に近づける。例えば、電圧Vが低下した場合、位相差φを0°に近づけ、出力電力Pを増加させる。また、電圧Vが上昇した場合、位相差φを大きくし、出力電力Pを低減させる。
また、電圧センサ8Vによる電圧Vの測定値と、電流センサ8Aによる電流Iの測定値とは、掛算器51に入力される。掛算器51は、これらの測定値を乗じて、入力電力PIを算出する。入力電力PIは、出力電力Pと略等しい。算出した入力電力PI(すなわち出力電力P)は、周波数制御部52に入力される。また、周波数制御部52には、外部のECUから、出力電力Pの目標値(出力目標値P*)が入力される。周波数制御部52は、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、スイッチ3,4の駆動周波数fをフィードバック制御する。
このように、本形態の制御部5は、位相差φと駆動周波数fを制御することにより、出力電力Pを出力目標値P*に近づける制御を行っている。
図41に、駆動周波数fと、位相差φと、出力電力Pとの関係を三次元的に表したグラフを示す。同図に示すごとく、位相差φを一定の値に維持した状態で、駆動周波数fを共振周波数foに近づけると、出力電力Pは増加する。また、駆動周波数fを一定の値に維持した状態で、位相差φを0°に近づけると、出力電力Pは増加し、位相差φを180°に近づけると、出力電力Pは低下する。
図42に、駆動周波数fと出力電力Pとの関係を、直流電源10の電圧Vごとに分けて描いたグラフを示す。同図に示すごとく、駆動周波数fが共振周波数foに近づくほど、出力電力Pは増加する。また、直流電源10の電圧Vが高いと出力電力Pは高くなり、電圧Vが低いと出力電力Pは低くなる。本形態では上述したように、電圧Vが急に変動した場合、位相差φのフィードフォワード制御と、駆動周波数fのフィードバック制御とを行って、出力電力Pを出力目標値P*に近づける。このようにすると、出力電力Pを出力目標値P*に、短時間で正確に近づけることができる。すなわち、フィードフォワード制御は高速で制御できる方法であるため、位相差φをフィードフォワード制御することにより、出力電力Pを短時間で、出力目標値P*に比較的近い値に近づけることができる。また、共振周波数foは、トランス2のコイル21,22の漏れインダクタンスや、負荷C3の静電容量等によって大きく変動するため、製品ばらつきが大きい。しかしながら、本形態では周波数fをフィードバック制御するため、共振周波数foが製品ごとに大きく異なっていても、出力電力Pを出力目標値P*に正確に近づけることができる。
次に、制御部5のフローチャートの説明をする。図43に示すごとく、制御部5は、まずステップS61を行う。ここでは、直流電源10の電圧Vが変動したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS62に移る。ここでは、電圧Vに基づいて、位相差φをフィードフォワード制御する。その後、ステップS63に移る。ここでは、出力電力Pが出力目標値P*に近づくように、駆動周波数fをフィードバック制御する。
その他、実施形態7と同様の構成および作用効果を備える。
(実施形態9)
本形態は、制御部5による出力電力Pの制御方法を変更した例である。図44に示すごとく、本形態の制御部5は、掛算器51と、位相制御部53と、PWM発生部54と、バースト制御部55を備える。掛算器51は、直流電源10の電圧Vの測定値と、電流Iの測定値とを乗じ、入力電力PI(すなわち出力電力P)を算出する。算出された出力電力Pは、バースト制御部55に入力される。また、バースト制御部55には、外部のECUから、出力目標値P*が入力される。バースト制御部55は、2個のブリッジ回路6A,6Bにそれぞれ含まれるスイッチ3,4の上記間欠率B(図27参照)をフィードバック制御する。これにより、出力電力Pを出力目標値P*に近づける。
また、制御部5は、実施形態8と同様に、直流電源10の電圧Vの測定値に基づいて、位相差φをフィードフォワード制御し、出力目標値Pを出力目標値P*に近づける。
次に、制御部5のフローチャートの説明をする。図45に示すごとく、本形態の制御部5は、まずステップS71を行う。ここでは、直流電源10の電圧Vは変動したか否かを判断する。ここでYesと判断した場合は、ステップS72に移る。ここでは、電圧Vの測定値に基づいて位相差φをフィードフォワード制御し、出力電力Pを出力目標値P*に近づける。この後、ステップS73に移る。ここでは、間欠率Bをフィードバック制御し、出力電力Pを出力目標値P*に近づける。
本形態の作用効果について説明する。本形態では、直流電源10の電圧Vの測定値に基づいて位相差φをフィードフォワード制御すると共に、間欠率Bをフィードバック制御する。そのため、出力電力Pを出力目標値P*に、短時間で正確に近づけることができる。すなわち、フィードフォワード制御は高速で行える制御であるため、位相差φのフィードフォワード制御を行うことにより、出力電力Pを短時間で、出力目標値P*に比較的近い値に近づけることができる。また、間欠率Bのフィードバック制御を行うことにより、出力電力Pを出力目標値P*に正確に近づけることができる。
その他、実施形態4、8と同様の構成および作用効果を備える。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 共振インバータ
2 トランス
21 一次コイル
22 二次コイル
a 第1メインスイッチ
b 第2メインスイッチ
a 第1補助スイッチ
b 第2補助スイッチ
2 補助コンデンサ
5 制御部

Claims (13)

  1. プッシュプル回路(11)と、共振タンク回路(12)と、制御部(5)とを備える共振インバータ(1)であって、
    上記プッシュプル回路は、
    直流電源(10)の電圧(V)を平滑化する平滑コンデンサ(C1)と、
    該平滑コンデンサの正極端子(13)に接続したセンタタップ(23)を備える一次コイル(21)と、負荷(C3)に接続した二次コイル(22)とを有し、上記センタタップによって上記一次コイルを、第1コイル部(21a)と第2コイル部(21b)とに区画してあるトランス(2)と、
    上記第1コイル部の、上記センタタップとは反対側の端部(211)と、上記平滑コンデンサの負極端子(14)との間に設けられた第1メインスイッチ(3a)と、
    上記第2コイル部の、上記センタタップとは反対側の端部(212)と、上記平滑コンデンサの上記負極端子との間に設けられた第2メインスイッチ(3b)とを備え、
    上記共振タンク回路は、第1補助スイッチ(4a)と、第2補助スイッチ(4b)と、補助コンデンサ(C2)とを有し、
    該補助コンデンサの第1の端子(15)は、上記平滑コンデンサの上記負極端子に接続し、上記第1コイル部と上記第1メインスイッチとの接続点(17)と、上記補助コンデンサの第2の端子(16)との間に上記第1補助スイッチが設けられ、上記第2コイル部と上記第2メインスイッチとの接続点(18)と、上記補助コンデンサの上記第2の端子との間に上記第2補助スイッチが設けられ、
    上記制御部は、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチと上記第1補助スイッチと上記第2補助スイッチとの、各スイッチのオンオフ動作を制御することにより、上記二次コイルの出力電流(IO)を共振させるよう構成されている、共振インバータ。
  2. 上記二次コイルから出力される出力電力(P)を検出する電力検出部(80)をさらに備える、請求項1に記載の共振インバータ。
  3. 上記制御部は、上記スイッチの駆動周波数(f)を制御することにより、上記出力電力を制御するよう構成されている、請求項2に記載の共振インバータ。
  4. 上記制御部は、上記スイッチのデューティ(D)を制御することにより、上記出力電力を制御するよう構成されている、請求項2に記載の共振インバータ。
  5. 上記制御部は、上記スイッチをオンオフ動作させる駆動期間TDRIVEと、上記スイッチをオンオフ動作させない停止期間TSTOPとを切り替えるよう構成され、上記制御部は、下記式によって表される間欠率Bを制御することにより、上記出力電力を制御するよう構成されている、請求項2に記載の共振インバータ。
    B=TDRIVE/(TDRIVE+TSTOP
  6. 上記直流電源の電圧を変圧して上記平滑コンデンサに加えるDCDCコンバータ(7)をさらに備え、上記制御部は、上記DCDCコンバータの出力電圧(VDCDC)を制御することにより、上記出力電力を制御するよう構成されている、請求項2に記載の共振インバータ。
  7. 上記二次コイルに直列又は並列に、上記出力電流の共振周波数を調整するための調整用コイル(89)を接続してある、請求項1〜6のいずれか一項に記載の共振インバータ。
  8. 複数の上記トランスを備えると共に、上記第1メインスイッチと上記第2メインスイッチと上記第1補助スイッチと上記第2補助スイッチとの4個の上記スイッチからなるブリッジ回路(6)を複数備え、該複数のブリッジ回路は互いに並列に接続され、個々の上記トランスの上記センタタップは互いに接続され、上記複数のトランスの上記二次コイルは直列に接続され、個々の上記トランスの上記一次コイルはそれぞれ別の上記ブリッジ回路に接続し、上記制御部は、個々の上記ブリッジ回路に含まれる上記スイッチのオンオフ動作を制御することにより、上記二次コイルの出力電流を共振させるよう構成されている、請求項1に記載の共振インバータ。
  9. 上記二次コイルから出力される出力電力を検出する電力検出部をさらに備え、上記制御部は、第1の上記ブリッジ回路(6A)に含まれる上記スイッチと、第2の上記ブリッジ回路(6B)に含まれる上記スイッチとの位相差(φ)を制御することにより、上記出力電力を制御するよう構成されている、請求項8に記載の共振インバータ。
  10. 上記直流電源の電圧を測定する電圧センサ(8V)を備え、上記制御部は、上記出力電力が出力目標値(P*)に近づくように、上記電圧の測定値に基づいて、上記位相差をフィードフォワード制御するよう構成されている、請求項9に記載の共振インバータ。
  11. 上記制御部は、上記位相差をフィードフォワード制御すると共に、上記出力電力が上記出力目標値に近づくように、個々の上記ブリッジ回路に含まれる上記スイッチの駆動周波数をフィードバック制御するよう構成されている、請求項10に記載の共振インバータ。
  12. 上記制御部は、上記スイッチをオンオフ動作させる駆動期間TDRIVEと、上記スイッチをオンオフ動作させない停止期間TSTOPとを切り替えるよう構成され、上記制御部は、上記位相差をフィードフォワード制御すると共に、上記出力電力が上記出力目標値に近づくように、個々の上記ブリッジ回路に含まれる上記スイッチの、下記式によって表される間欠率Bをフィードバック制御するよう構成されている、請求項10に記載の共振インバータ。
    B=TDRIVE/(TDRIVE+TSTOP
  13. 上記負荷は、一対の電極(81,82)を備え、これら一対の電極間に放電が発生するよう構成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の共振インバータ。
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