JP2018161733A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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成規 原田
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Abstract

【課題】エッジトリミングの良否を早期に判定する。【解決手段】外周に面取り部を有するウェーハの外周縁を表面側から切削するウェーハの加工方法であって、該ウェーハの外周縁をカメラで撮像して、ウェーハの外周縁の位置を検出する外周縁位置検出ステップと、該外周縁に該表面側から切削ブレードを切り込ませる加工ステップと、切削された環状領域を撮像して、新たに形成された該ウェーハの表面の縁の位置を検出する縁位置検出ステップと、検出された該ウェーハの該外周縁の位置と、該ウェーハの表面の縁の位置と、から、該環状領域の幅を算出する切削幅算出ステップと、該ウェーハの表面と、該環状領域の底部に形成された段差部と、をそれぞれ該カメラで撮像し、該切削ブレードの切り込み深さを算出する切り込み深さ算出ステップと、それぞれ算出された値が予め登録された許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ウェーハの加工方法に関する。
半導体でなるウェーハの表面は、格子状に配列された複数の分割予定ラインで区画され、区画された各領域にはIC等のデバイスが形成される。該ウェーハが最終的に該分割予定ラインに沿って分割されると個々のデバイスチップが形成される。
近年、電子機器の小型化・薄型化に伴い、該電子機器に搭載されるデバイスチップに対しても小型化・薄型化への要求が高まっている。薄化されたデバイスチップを形成するには、例えば、表面に複数のデバイスが形成された該ウェーハの裏面を研削して該ウェーハを所定の厚みに薄化し、その後、該分割予定ラインに沿って該ウェーハを分割する。
ところで、ウェーハの割れや発塵を防ぐためにウェーハの外周縁には面取り加工がなされる。そして、該ウェーハの外周に断面形状が円弧状となる面取り部が形成される。外周に該面取り部が形成されたこのようなウェーハを用いて薄化されたデバイスチップを形成する場合、該ウェーハの裏面を研削してウェーハを薄化することになる。
しかし、外周に面取り部が形成されたウェーハを薄化すると、該ウェーハの外周において断面形状がナイフエッジの如く鋭利に尖る。すると、ウェーハの外周から欠けやクラックが生じやすくなり、ウェーハが破損しやすくなるとの問題が生じる。特に、クラック等の損傷がデバイスに達するとデバイスが損傷してデバイスチップが不良となる。
そこで、研削加工を実施する前にウェーハの外周縁を切削するエッジトリミングと呼ばれる技術が提案されている。エッジトリミングにより該面取り部を予め部分的に除去すると、ウェーハを裏面から研削してもウェーハの外周が尖らない。そのため、研削加工においてウェーハの外周縁に発生する損傷の数を低減できる。
エッジトリミングには、円環状の切り刃を備える切削ブレードが用いられる。該円環状の切り刃は、例えば、砥粒が分散された結合材を焼結して形成される。エッジトリミングの際には、該切削ブレードを該ウェーハに垂直な面内で回転させ、回転する該切削ブレードを該ウェーハの外周縁付近に切り込ませる(特許文献1参照)。エッジトリミングでは、ウェーハの外周縁を含む所定の幅を有する環状領域を所定の深さまで切削するが、誤差等が生じて期待されるような切削加工が実施されない場合がある。
例えば、ウェーハの外周縁から所定の幅を超えた幅の環状領域が切削されると、ウェーハの表面に形成されたデバイスが切削されて、該デバイスに損傷が生じる場合がある。また、誤差等により切削ブレードが所定の深さにまで到達せず、最終的にウェーハを研削して薄化したときにウェーハの外周に大きな欠けや段差等が発生する場合がある。そのため、エッジトリミングが実施される領域や実施状況等は十分に管理される必要がある。
エッジトリミングの実施状況等を管理するには、エッジトリミングが実施されたウェーハについて、切削された領域の幅や、切削された深さ(以下、切削深さ)を測定する必要がある。従来は、エッジトリミングが完了したウェーハを切削装置から取り出した後に測定を実施していた。
特開2006−93333号公報
エッジトリミングが実施されてからウェーハを切削装置から取り出すまでの間に切削装置の内部では該ウェーハが洗浄される。そのため、エッジトリミングが実施されてから切削装置の外部で該測定を実施するまでの間に工数がかかる。
すると、加工の状況に異常が生じてエッジトリミングが許容される内容ではなくなる場合でも、それが判明するまでの間に次々に後続のウェーハに対して同様に許容されない内容のエッジトリミングが実施されてしまう。そのため、異常が発生してから該異常が確認されるまでの間に、不良のウェーハが次々に製造され続けて、ウェーハが無駄となる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エッジトリミングにおいて切削された領域の幅及び切り込み深さを算出して、エッジトリミングの良否を早期に判定できるウェーハの加工方法を提供することである。
本発明の一態様によると、ウェーハを保持する保持面を有し該保持面に垂直な軸の周りに回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを切削する切削ブレードが装着される切削ユニットと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを撮像するカメラを有する該撮像ユニットと、を備える切削装置を用いて、デバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、外周に面取り部を有するウェーハの外周縁を表面側から切削するウェーハの加工方法であって、該表面を露出させてウェーハを該チャックテーブルで保持する保持ステップと、該チャックテーブルに保持された該ウェーハの外周縁を該カメラで撮像して、外周縁上の3以上の点について該保持面と平行な面における座標を取得し、取得された該座標からウェーハの外周縁の位置を検出する外周縁位置検出ステップと、該ウェーハの薄化による仕上がり厚さ以上の深さで該外周縁に該表面側から切削ブレードを切り込ませつつ、該チャックテーブルを該軸の周りに1回転以上回転させてウェーハの外周縁を含む環状領域を切削することで、該切削された該環状領域の底部に段差部を形成するとともに該環状領域の内周に沿って新たに該ウェーハの表面の縁を形成する加工ステップと、該加工ステップにおいて切削された該環状領域を該ウェーハの表面側から撮像して、該ウェーハの表面の縁上の3以上の点について該保持面と平行な面における座標を取得し、取得された該座標から該ウェーハの表面の縁の位置を検出する縁位置検出ステップと、検出された該ウェーハの該外周縁の位置と、該ウェーハの表面の縁の位置と、から、該加工ステップで切削された該環状領域の幅を算出する切削幅算出ステップと、該ウェーハの表面と、該加工ステップで該環状領域の底部に形成された段差部と、をそれぞれ該カメラで撮像し、該表面に焦点が合うときの該カメラの高さと、該段差部に焦点が合うときの該カメラの高さと、の差から該切削ブレードの切り込み深さを算出する切り込み深さ算出ステップと、該切削幅算出ステップと、該切り込み深さ算出ステップと、でそれぞれ算出された値が予め登録された許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおける判定結果をオペレータに対して報知する報知ステップと、を備えることを特徴とするウェーハの加工方法が提供される。
本発明の一態様において、該縁位置検出ステップで得られた撮像画像から、該縁に形成された欠けの大きさを検出する欠け検出ステップをさらに備え、該判定ステップでは、検出された該欠けの大きさが許容範囲内であるか否かを判定するウェーハの加工方法としてもよい。
本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、ウェーハにエッジトリミングを実施する前後に、切削装置が備えるカメラ(撮像ユニット)を用いてウェーハの外周縁付近を撮像する。加工前のウェーハの外周縁と、加工後のウェーハ表面の縁と、の位置を比較することで、切削された環状領域の幅を算出できる。
また、エッジトリミングを実施した後、ウェーハの表面と、該環状領域の段差部と、をそれぞれカメラの焦点が合うように撮像する。このときウェーハの表面に焦点が合うカメラの高さ位置と、該環状領域の段差部に焦点が合うカメラの高さ位置と、を比較することで、切削ブレードの切り込み深さを算出できる。
算出された切削ブレードの切削幅と、切り込み深さと、の値が許容範囲内であれば、エッジトリミングが適切に実施されていることが確認される。算出された切削幅や切り込み深さが、該許容範囲内ではない場合、加工状況に異常が生じたことが確認される。本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、切削装置が備えるカメラを用いて判定を実施するため、ウェーハの切削加工が実施されてすぐに該判定を実施できる。そのため、早期に判定結果を切削装置のオペレータ等に報知できる。
加工に異常が生じたときに、該オペレータ等は次のウェーハの加工が始まる前に切削装置を停止することができ、切削装置を点検することができる。そのため、異常状態のままエッジトリミングを次々と実施することがなく、ウェーハの損失が抑えられる。
したがって、本発明の一態様によると、エッジトリミングにおいて切削された領域の幅及び切り込み深さを算出して、エッジトリミングの良否を早期に判定できるウェーハの加工方法が提供される。
ウェーハを模式的に示す斜視図である。 切削装置を模式的に示す斜視図である。 図3(A)は、位置検出ステップを模式的に示す側面図であり、図3(B)は、位置検出ステップを模式的に示す上面図である。 図4(A)は、加工ステップを模式的に示す側面図であり、図4(B)は、縁位置検出ステップを模式的に示す側面図である。 撮像画像の一例を模式的に示す図である。 研削ステップを模式的に示す部分断面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。まず、図1を用いて、本実施形態に係る加工方法における被加工物であるウェーハについて説明する。図1は、ウェーハを模式的に示す斜視図である。該ウェーハ1は、例えば、シリコン、SiC(シリコンカーバイド)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板である。
ウェーハ1の表面1aは格子状に配列された複数の分割予定ライン3で区画されており、該複数の分割予定ライン3により区画された各領域にはIC等のデバイス5が形成されている。最終的に、ウェーハ1がストリート3に沿って分割されることで、個々のデバイスチップが形成される。該表面1aのうち複数のデバイス5が形成された領域はデバイス領域と呼ばれ、該デバイス領域を取り囲む外周側は外周余剰領域と呼ばれる。
ウェーハ1の表面1a及び裏面1bと、両者の間の側面と、の間が角となっていると、外部からの衝撃等が該角に与えられたときにウェーハ1に損傷が生じて、例えば、破片が空中に舞い上がって発塵する場合がある。そこで、予めウェーハ1の外周縁には面取り加工が実施され、該外周縁には断面形状の縁が円弧状となる面取り部1cが形成される。
次に、本実施形態に係る加工方法で使用される切削装置について図2を用いて説明する。図2は、該切削装置2を模式的に示す側面図である。図2に示すように、該切削装置2は、各構成要素を支持する装置基台4を備えている。装置基台4の上面には、X軸方向に長い矩形状の開口4aが形成されている。
開口4a内には、X軸移動テーブル6と、該X軸移動テーブル6をX軸方向に移動させるX軸移動機構(不図示)と、X軸移動機構を覆う防塵防滴カバー8と、が設けられている。該X軸移動機構は、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール(不図示)を備えており、X軸ガイドレールには、X軸移動テーブル6がスライド可能に取り付けられている。
X軸移動テーブル6の下面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレールに平行なX軸ボールねじ(不図示)が螺合されている。X軸ボールねじの一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールねじを回転させると、移動テーブル6はX軸ガイドレールに沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル6上には、被加工物を吸引、保持するためのチャックテーブル10が設けられている。チャックテーブル10は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル10は、上述したX軸移動機構でX軸方向に送られる。
チャックテーブル10の表面(上面)は、被加工物を吸引、保持する保持面10aとなる。この保持面10aは、チャックテーブル10の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
開口4aから離れた装置基台4の前方の角部には、装置基台4から側方に突き出た突出部12が設けられている。突出部12の内部には空間が形成されており、この空間には、昇降可能なカセットエレベータ16が設置されている。カセットエレベータ16の上面には、複数の被加工物を収容可能なカセット18が載せられる。
開口4aに近接する位置には、上述した被加工物をチャックテーブル10へと搬送する搬送ユニット(不図示)が設けられている。搬送ユニットでカセット18から引き出された被加工物は、チャックテーブル10の保持面10aに載せられる。
装置基台4の上面には、被加工物を切削する切削ユニット14を支持する支持構造20が、開口4aの上方に張り出すように配置されている。支持構造20の前面上部には、切削ユニット14をY軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向に移動させる切削ユニット移動機構22が設けられている。
切削ユニット移動機構22は、支持構造20の前面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール24を備えている。Y軸ガイドレール24には、切削ユニット移動機構22を構成するY軸移動プレート26がスライド可能に取り付けられている。Y軸移動プレート26の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール24に平行なY軸ボールねじ28が螺合されている。
Y軸ボールねじ28の一端部には、Y軸パルスモータ(不図示)が連結されている。Y軸パルスモータでY軸ボールねじ28を回転させると、Y軸移動プレート26は、Y軸ガイドレール24に沿ってY軸方向に移動する。Y軸移動プレート26の表面(前面)には、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール30が設けられている。Z軸ガイドレール30には、Z軸移動プレート32がスライド可能に取り付けられている。
Z軸移動プレート32の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール30に平行なZ軸ボールねじ34が螺合されている。Z軸ボールねじ34の一端部には、Z軸パルスモータ36が連結されている。Z軸パルスモータ36でZ軸ボールねじ34を回転させれば、Z軸移動プレート32は、Z軸ガイドレール30に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動プレート32の下部には、被加工物を加工する切削ユニット14と、撮像ユニット(カメラ)38と、が固定されている。切削ユニット移動機構22で、Y軸移動プレート26をY軸方向に移動させれば、切削ユニット14及び撮像ユニット38はY軸方向に移動し、Z軸移動プレート32をZ軸方向に移動させれば、切削ユニット14及び撮像ユニット38は昇降する。
撮像ユニット38は、被加工物をチャックテーブル10に保持された被加工物を撮像できる。撮像ユニット38は、切削ユニット移動機構22及びX軸移動機構を作動させることで被加工物の所定の箇所を撮像できるように位置付けられる。さらに、Z軸移動プレート32をZ軸方向に移動させることで、被加工物の所定の箇所に焦点(ピント)が合う高さに撮像ユニットを位置付けられる。また、撮像ユニット38は、得られた撮像画像と、該画像を撮像した際の高さ等の情報と、を後述の制御ユニット44に送る機能を有する。
切削ユニット14は、Y軸方向に平行な回転軸を構成するスピンドル14a(図4参照)の一端側に装着された円環状の切削ブレード14b(図4参照)を備えている。スピンドル14aの他端側にはモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されており、スピンドル14aに装着された切削ブレード14bを回転できる。
切削ブレード14bは、円盤状の基台14cを有している。基台14cの中央部には、この基台14cを貫通する略円形の装着穴が設けられている。基台14cの外周部には、被加工物に切り込ませるための環状の切り刃14dが固定されている。切削装置2は、該切削ブレード14bをチャックテーブル10に保持された被加工物に切り込ませることで、該被加工物を切削できる。
切削装置2は、装置基台4の開口4aに隣接する位置に洗浄ユニット40を備える。該洗浄ユニット40は、加工後の被加工物を洗浄する機能を有する。洗浄ユニット40は、筒状の洗浄空間内で被加工物を吸引、保持するスピンナテーブル42を備えている。スピンナテーブル42の下部には、スピンナテーブル42を所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。加工後の被加工物は、搬送機構(不図示)によってチャックテーブル10からスピンナテーブル42上に搬送されて吸引保持される。
スピンナテーブル42の上方には、被加工物に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した二流体)を噴射する噴射ノズル(不図示)が配置されている。被加工物を保持したスピンナテーブル42を回転させて、噴射ノズルから洗浄用の流体を噴射すると、被加工物を洗浄できる。洗浄ユニット40で洗浄された被加工物は、例えば、搬送機構(不図示)でカセット18に収容される。
切削装置2は、さらに、制御ユニット44を備えている。制御ユニット44は、切削ユニット14、チャックテーブル10、各移動機構、撮像ユニット38、洗浄ユニット40、搬送機構(不図示)等の切削装置2の各構成要素を制御する機能を有する。また、制御ユニット44は、撮像ユニットが撮像した撮像画像と、該撮像画像を撮像した際の撮像ユニット38の高さに関する情報と、該撮像画像を撮像した箇所の被加工物における位置に関する情報と、を切削装置2から受信する機能を有する。
制御ユニット44は、さらに、受信した情報等を基に、被加工物の外周縁を含む環状領域の切削加工について、切削された該環状領域の幅と、切削ブレード14bの切り込み深さと、を算出する機能を有する。制御ユニット44には、該環状領域の幅と、該切り込み深さと、についての許容範囲が予め切削装置2の製造者またはオペレータ等により入力され、該制御ユニット44は、該許容範囲の値を記憶できる。制御ユニット44は、算出された値が該許容範囲内であるか否かについて判定する機能を有する。
制御ユニット44は、これらの機能を実現するために、各情報を記憶する記憶部(不図示)を有している。該記憶部には、該環状領域の幅と、該切り込み深さと、についての許容範囲が格納される。また、該記憶部には、切削された該環状領域の幅と、切削ブレード14bの切り込み深さの値が格納される。制御ユニット44は、該記憶部に格納された情報等を切削装置2に取り外し可能に接続される外部記憶媒体に書き出すことができる。制御ユニット44の機能は、例えば、装置制御用PCにソフトウェアとして実現される。
切削装置2は、該制御ユニット44に電気的に接続された表示部46を外面に有する。該表示部46は、例えば、タッチパネルを搭載したディスプレイパネルであり、切削装置2のオペレータ等は該タッチパネルを用いて制御ユニット44に加工条件等の情報を入力できる。該表示部46は、情報等の入力や切削装置2の操作のためのインターフェース画像を表示する機能を有し、さらに、制御ユニット44で実施された判定の結果を表示する機能を有する。
次に、該切削装置2を用いて被加工物としてウェーハ1の外周縁の面取り部1cを表面1a側から切削してエッジトリミングを実施するウェーハの加工方法について説明する。
該ウェーハの加工方法では、まず、保持ステップを実施する。保持ステップでは、被加工物1の表面1aを露出させるように該表面1aを上方に向けて、該チャックテーブル10の保持面10aの上に該ウェーハ1を載せる。このとき、チャックテーブル10の回転軸となる保持面10aに垂直な軸が該ウェーハ1の中心を貫くように、該ウェーハ1の位置を合わせる。そして、チャックテーブル10の吸引源を作動させて、該チャックテーブル10にウェーハ1を吸引保持させる。
次に、ウェーハの外周縁の位置を検出する外周縁位置検出ステップを実施する。該外周縁位置検出ステップについて図3(A)及び図3(B)を用いて説明する。図3(A)は、外周縁位置検出ステップを模式的に示す側面図であり、図3(B)は、外周縁位置検出ステップを模式的に示す上面図である。
該外周縁位置検出ステップでは、まず、該チャックテーブル10に保持された該ウェーハ1の外周縁を該撮像ユニット(カメラ)38で撮像する。撮像は、該外周縁上の3以上の撮像箇所1dで実施する。撮像により撮像画像を得るとともに、撮像ユニット38と、チャックテーブル10と、の相対位置から撮像箇所1dの該保持面10aと平行な面における座標を取得する。
取得された撮像画像と、撮像箇所1dの座標に関する情報と、は、制御ユニット44(図2参照)に送られ、制御ユニット44では、受信した3以上の撮像箇所1dの座標を基に、ウェーハ1の外周縁の位置を検出する。そして、該外周縁の位置に関する情報は制御ユニット44の記憶部に格納される。
次に、本実施形態に係る加工方法では、切削ブレード14bにより、ウェーハ1の外周縁を含む環状領域を表面1a側から切削する加工ステップを実施する。図4(A)は、加工ステップを模式的に示す側面図である。まず、チャックテーブル10を移動させて、該環状領域の内周縁と、切削ブレード14bの切り刃14dの端部と、の水平方向の位置が合うようにウェーハ1の上方に切削ブレード14bを位置付ける。
そして、スピンドル14aを回転させて切削ブレード14bを回転させるとともに、チャックテーブル10を保持面10aに垂直な該軸の周りに回転させる。そして、切削ブレード14bを所定の高さまで下降させ、切削ブレード14bをウェーハ1の外周縁に切り込ませる。切削ブレード14bが所定の高さまで下降した状態でチャックテーブル10が該軸の周りに1回転以上回転すると、ウェーハ1の該外周縁を含む環状領域が切削される。その後、切削ブレード14bを上昇させて、加工ステップを終了させる。
本実施形態に係る加工方法では、加工ステップにおいて新たに形成された該ウェーハ1の表面1aの縁の位置を検出する縁位置検出ステップを実施する。ここで、該縁は、切削された環状領域の表面1aにおける内周縁に一致する。図4(B)は、縁位置検出ステップを模式的に示す側面図である。該縁位置検出ステップでは、上述の外周縁位置検出ステップと同様にウェーハ1の表面1aの縁1eを該撮像ユニット38で撮像する。
撮像は、該縁1e上の3以上の撮像箇所で実施する。撮像により撮像画像を得るとともに、撮像箇所の該保持面10aと平行な面における座標を取得する。取得された撮像画像と、撮像箇所の座標に関する情報と、は、制御ユニット44(図2参照)に送られ、制御ユニット44では、受信した3以上の撮像箇所の座標を基に、該縁1eの位置を検出する。検出された該縁1eの位置に関する情報は、制御ユニット44の記憶部に格納される。
該縁位置検出ステップにおいて撮像される撮像画像の一例を図5に示す。撮像画像7には、外周縁が切削されたウェーハ1の表面1aと、表面1aの縁1eと、切削により露出した段差部1fと、が写されている。さらに、図5に示す通り、切削により表面1aの該縁1eに欠け(チッピング)9が生じた場合、該撮像画像7には該欠け9も写される。
そこで、該縁位置検出ステップは、該縁1eに形成された欠けの大きさを検出する欠け検出ステップをさらに備えてもよい。該欠け検出ステップでは、例えば、該撮像画像7を受信した制御ユニット44が該撮像画像7に写る縁1eに欠けが生じているか否かを判定する。そして、該縁1eに欠けが生じている場合、該撮像画像7から該欠けの大きさを検出して、該欠けに関する情報を制御ユニット44の記憶部に格納する。
本実施形態に係る加工方法では、検出された該ウェーハ1の該外周縁の位置と、検出された該表面1aの縁1eの位置と、から、該加工ステップで切削された該環状領域の幅1g(図4参照)を算出する切削幅算出ステップを実施する。例えば、切削前のウェーハ1の外周縁の位置から、ウェーハ1の外周縁の半径を算出し、該表面1aの縁1eの位置から該縁1eの半径を算出する。すると、算出された2つの半径の差が切削された該環状領域の幅1gとなる。
本実施形態に係る加工方法では、該切削ブレード14bの切り込み深さ1h(図4参照)を算出する切り込み深さ算出ステップを実施する。該切り込み深さ算出ステップでは、該ウェーハ1の表面1aと、該加工ステップで形成された該環状領域の段差部1fと、をそれぞれ該撮像ユニット38で撮像する。
撮像ユニット38は、チャックテーブル10に保持されたウェーハ1の表面1aを撮像する際に、切削装置2の切削ユニット移動機構22によって、撮像ユニット38の焦点(ピント)が該表面1aに合うように高さ位置が調整される。そして、撮像して撮像画像を形成するのと同時に、撮像が行われた際の撮像ユニット38の高さ位置を記録する。同様に、該段差部1fを撮像する際には、撮像ユニット38の焦点(ピント)が該段差部1fに合うように撮像ユニット38の高さ位置を調整し、該高さ位置を記録する。
ここで、撮像ユニット38の焦点(ピント)の合う位置は、特段の操作がなければ変化しない。したがって、該ウェーハ1の該表面1aに焦点が合うときの該撮像ユニット38の高さ位置と、該段差部1fに焦点が合うときの該撮像ユニット38の高さ位置と、の差が該表面1aと、該段差部1fと、の高さの差となる。そのため、該表面1aと、該段差部1fと、を撮像したときの撮像ユニット38の高さ位置の差が切削ブレード14bの切り込み深さ1hとして制御ユニット44の記憶部に記録される。
次に、該切削幅算出ステップと、該切り込み深さ算出ステップと、でそれぞれ算出された値が登録された許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップを実施する。制御ユニット44には、切削装置2の製造者やオペレータが予め入力した許容範囲が格納されている。まず、制御ユニット44は、算出された切削幅の値と、該切削幅の許容範囲と、算出された切り込み深さの値と、該切り込み深さの許容範囲と、を記憶部から読み出す。
制御ユニット44は、まず、切削幅算出ステップで算出された切削幅(環状領域の幅1g)の値が、該切削幅の許容範囲に収まっているか否かを判定する。例えば、該切削幅は、1mm〜2mmのいずれかの値に設定されるのに対して、該切削幅の許容範囲は、設定された切削幅の値の上下に50μmずつの幅を有する範囲に設定される。
該切削幅(環状領域の幅1g、図4(B)参照)が大きすぎるとウェーハ1のデバイス領域が切削されてデバイス5に損傷を生じてしまうおそれがある。その一方で、切削幅が小さすぎるとウェーハ1の面取り部1cが十分除去されず、ウェーハ1が薄化されたときに外周縁に損傷を生じてしまうおそれがある。そのため、該切削幅が該許容範囲に収まっていない場合、加工条件を点検する必要がある。
また、制御ユニット44は、切り込み深さ算出ステップで算出された切削ブレードの切り込み深さの値が、該切り込み深さの許容範囲に収まっているか否かを判定する。例えば、該切り込み深さは、50μm〜100μmのいずれかの値に設定されるのに対して、該切り込み深さの許容範囲は、設定された切り込み深さの値の上下に15μmずつの幅を有する範囲に設定される。
切削ブレード14bの切り刃14dがウェーハ1に切り込む際の切り込み深さ1h(図4(B)参照)は、ウェーハ1の裏面1b側が後に薄化されるウェーハ1の仕上がり厚さ以上の深さとされる。切り込み深さ1hが該仕上がり厚さ未満であると、ウェーハ1が薄化されたときに、ウェーハ1の面取り部1cの一部が除去されず、ウェーハ1の外周縁がナイフエッジの如く尖り、ウェーハ1に損傷等が生じやすくなるためである。
その一方で切り込み深さ1hが必要以上に大きくなると、切り刃14dの消耗量が増えるため、切削ブレード14bの交換頻度が上がり加工効率が低下する。そのため、該切り込み深さ1hの値が該許容範囲に収まっていない場合、加工状況を点検する必要がある。
なお、判定ステップでは、制御ユニット44は、ウェーハ1の表面1aに切削により形成された縁1eに生じた欠け9の大きさが許容範囲であるかについて判定してもよい。縁位置検出ステップにおいて、該縁1eに生じた欠け9の大きさを検出する欠け検出ステップを実施する場合、判定ステップでは検出された欠け9の大きさが予め登録された欠けの大きさの許容範囲に収まっているか否かを判定できる。
縁1eに生じた欠け9の大きさが大きくなるほど、該欠け9を起点としてウェーハ1に更なる損傷が生じ易くなる。そのため、該欠け9の大きさが所定の許容範囲(例えば、20μm以下)に収まっていない場合、加工状況を点検する必要がある。
制御ユニット44は、判定した結果を制御ユニット44の記憶部に格納する。すると、切削装置2のオペレータ等は、判定結果と、切削幅及び切り込み深さ等の情報と、を記憶部から読み出して検証できる。また、制御ユニット44は表示部46に判定結果を送る。
本実施形態に係る加工方法では、次に、判定ステップにおける判定結果をオペレータに対して報知する報知ステップを実施する。切削装置2の表示部46は、制御ユニット44から判定結果が送られたとき、該判定結果を切削装置2のオペレータ等が視認できるように表示する。算出された切削幅及び算出された切り込み深さ等が許容範囲に収まっていない場合、表示部46はその旨を表示してオペレータに判定結果を報知して、加工状況の点検と、切削加工の停止と、を促す。
本実施形態に係る加工方法によると、加工状況に異常を生じたときに、その異常が発生してからオペレータが察知するまでの時間を短縮できる。そのため、加工状況に異常が生じて間もなくエッジトリミングを停止できるため、多数のウェーハ1に異常なエッジトリミングを実施してウェーハ1を無駄にすることがない。切削装置2を点検して異常の原因を取り除くことができれば、切削装置2によるエッジトリミングを再開できる。
なお、加工状況に異常がなく算出された切削幅及び算出された切り込み深さ等が許容範囲に収まっている場合、表示部46はその旨を表示してもよい。または、判定結果を表示しないことでオペレータに判定結果を報知してもよい。また、判定結果は表示部46以外の手段でオペレータに報知してもよく、算出された切削幅及び算出された切り込み深さ等が許容範囲に収まっていないとの判定がなされたときに、例えば、警告音を発することで該オペレータに判定結果を報知してもよい。
エッジトリミングがされたウェーハ1は、次に、表面1a側に保護テープ(保護部材)11が貼着され、裏面1b側に研削加工が実施されて薄化される。該保護テープ11は、該研削加工中にウェーハ1の表面1aを保護する機能を有する。
ウェーハ1の表面1aに貼着される保護部材(保護テープ)11は、可撓性を有するフィルム状の基材と、該基材の一方の面に形成された糊層(接着剤層)と、を有する。例えば、基材にはPO(ポリオレフィン)が用いられる。POよりも剛性の高いPET(ポリエチレンテレフタラート)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等が用いられても良い。また、糊層(接着剤層)には、例えば、シリコーンゴム、アクリル系材料、エポキシ系材料等が用いられる。
次に、ウェーハ1の裏面1bを研削加工してウェーハ1を薄化する研削ステップを実施する。図6は、研削ステップを模式的に示す部分断面図である。図6に示すように、研削装置48は、ウェーハ1を吸引保持するチャックテーブル54と、該チャックテーブル54の上方の研削ユニット48aと、を備える。チャックテーブル54は上述のチャックテーブル10と同様の構成であり、上面がウェーハ1を保持する保持面54aとなる。該チャックテーブル10は、該保持面10aに垂直な軸の周りに回転可能である。
研削ユニット48aは、円環状の研削ホイール52を回転可能に支持するスピンドル50を備える。該スピンドル50の先端には該研削ホイール52が装着されており、該研削ホイール52の下面側には、円環状に並ぶ複数の研削砥石56が固定されている。
ウェーハ1の裏面1b側を研削するために、表面1a側を下方に向けた状態で保護テープ11を介してウェーハ1をチャックテーブル54の保持面54a上に載せる。このとき、ウェーハ1の中心がチャックテーブル54の回転軸と合うようにウェーハ1を位置付ける。そして、チャックテーブル54にウェーハ1を吸引保持させて、ウェーハ1の裏面1b側を上方に露出する。
次に、研削ユニット48aのスピンドル50を回転させ研削ホイール52を回転させるとともに、チャックテーブル54を回転させる。そして、研削ホイール52をウェーハ1に向けて下降させ、回転する研削ホイール52に固定された研削砥石56がウェーハ1の裏面1bに触れるとウェーハ1が研削加工される。そして、所定の高さ位置に研削砥石56が位置付けられると、ウェーハ1が所定の厚さにまで薄化される。
研削加工されるウェーハ1の外周縁に形成されていた面取り部はエッジトリミングにより表面1a側から切削されている。そのため、ウェーハ1が研削加工されて薄化されても、ウェーハ1の外周縁がナイフエッジの如く尖ることはない。すると、ウェーハ1の外周において損傷の発生が抑制される。
なお、上記実施形態では、エッジトリミングにおいてウェーハの面取り部を表面側から切削する際に、切削装置のチャックテーブルに直接ウェーハを保持させる場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。エッジトリミングにおいて、ウェーハの裏面には環状のフレームに張られたテープに貼着された状態で該チャックテーブルに保持されてもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 ウェーハ
1a 表面
1b 裏面
1c 面取り部
1d 撮像箇所
1e 縁
1f 段差部
1g 幅
1h 切り込み深さ
3 分割予定ライン
5 デバイス
7 撮像画像
9 欠け(チッピング)
11 保護テープ
2 切削装置
4 装置基台
4a 開口
6 X軸移動テーブル
8 防塵防滴カバー
10,54 チャックテーブル
10a,54a 保持面
12 突出部
14 切削ユニット
14a スピンドル
14b 切削ブレード
14c 基台
14d 切り刃
16 カセットエレベータ
18 カセット
20 支持構造
22 切削ユニット移動機構
24 Y軸ガイドレール
26 Y軸移動プレート
28 Y軸ボールねじ
30 Z軸ガイドレール
32 Z軸移動プレート
34 Z軸ボールねじ
36 Z軸パルスモータ
38 撮像ユニット(カメラ)
40 洗浄ユニット
42 スピンナテーブル
44 制御ユニット
46 表示部
48 研削装置
48a 研削ユニット
50 スピンドル
52 研削ホイール
56 研削砥石

Claims (2)

  1. ウェーハを保持する保持面を有し該保持面に垂直な軸の周りに回転可能なチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを切削する切削ブレードが装着される切削ユニットと、該チャックテーブルに保持されたウェーハを撮像するカメラを有する該撮像ユニットと、を備える切削装置を用いて、デバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に備え、外周に面取り部を有するウェーハの外周縁を表面側から切削するウェーハの加工方法であって、
    該表面を露出させてウェーハを該チャックテーブルで保持する保持ステップと、
    該チャックテーブルに保持された該ウェーハの外周縁を該カメラで撮像して、外周縁上の3以上の点について該保持面と平行な面における座標を取得し、取得された該座標からウェーハの外周縁の位置を検出する外周縁位置検出ステップと、
    該ウェーハの薄化による仕上がり厚さ以上の深さで該外周縁に該表面側から切削ブレードを切り込ませつつ、該チャックテーブルを該軸の周りに1回転以上回転させてウェーハの外周縁を含む環状領域を切削することで、該切削された該環状領域の底部に段差部を形成するとともに該環状領域の内周に沿って新たに該ウェーハの表面の縁を形成する加工ステップと、
    該加工ステップにおいて切削された該環状領域を該ウェーハの表面側から撮像して、該ウェーハの表面の縁上の3以上の点について該保持面と平行な面における座標を取得し、取得された該座標から該ウェーハの表面の縁の位置を検出する縁位置検出ステップと、
    検出された該ウェーハの該外周縁の位置と、該ウェーハの表面の縁の位置と、から、該加工ステップで切削された該環状領域の幅を算出する切削幅算出ステップと、
    該ウェーハの表面と、該加工ステップで該環状領域の底部に形成された段差部と、をそれぞれ該カメラで撮像し、該表面に焦点が合うときの該カメラの高さと、該段差部に焦点が合うときの該カメラの高さと、の差から該切削ブレードの切り込み深さを算出する切り込み深さ算出ステップと、
    該切削幅算出ステップと、該切り込み深さ算出ステップと、でそれぞれ算出された値が予め登録された許容範囲内であるか否かを判定する判定ステップと、
    判定ステップにおける判定結果をオペレータに対して報知する報知ステップと、を備えることを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 該縁位置検出ステップで得られた撮像画像から、該縁に形成された欠けの大きさを検出する欠け検出ステップをさらに備え、
    該判定ステップでは、検出された該欠けの大きさが許容範囲内であるか否かを判定する請求項1記載のウェーハの加工方法。
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