JP2018160986A - 電源装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成で複数の高電圧を生成することが可能な電源装置を提供する。【解決手段】電源装置は、第1の一次巻線と、第1の一次巻線の一方側と接続され、第1交流電圧を出力する第1交流電圧出力部と、第1の一次巻線の他方側と接続され、第1交流電圧の逆相の第2交流電圧を出力することが可能な第2交流電圧出力部と、第1交流電圧および第2交流電圧が印加された第1の一次巻線の相互誘導により第3交流電圧を発生する第1の二次巻線と、一方側が第2交流電圧の入力を受け、他方側は固定電圧と接続される第2の一次巻線と、第2交流電圧が印加された第2の一次巻線の相互誘導により第4交流電圧を発生する第2の二次巻線とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、電源装置に関し、特に、画像形成装置における電源装置に関する。
画像形成装置に使用する、感光体の帯電を行う方法としてコロナ放電を利用するスコロトロン方式があるが、当方式はオゾン発生が多い。
したがって、オゾン発生が少ない帯電ローラ方式を使う方法が主流となってきている。ただし、帯電ローラ方式は回転する感光体の表面電位を所望の電位で均一化させるために、感光体単位面積当たり規定数以上の帯電電荷の充放電を感光体に行う必要がある。
したがって、高速な画像形成装置になるほど、この充放電数は多くなる。
通常、この充放電を行うために、交流の高電圧が出力可能な高圧トランスを画像形成装置は備えている。
また、充放電数が多くするためには、交流の周波数を上げる必要がある。
交流の周波数を上げることは、充放電に使用する放電電流を上げることになるが、当帯電ローラと感光体および近接する誘電体に流れ込む誘電電流も周波数に比例して上昇する。
この放電電流と誘電電流の合計された交流電流が高圧トランスを経由して流れ込むことになるが、高圧トランスは通常20V程度の振幅のサイン波を100倍以上に昇圧させるため巻き数比が100以上になり、1000ターンを越える巻き数が必要になる。
このターン数を高圧トランスのボビンに巻きつける場合、線径がミクロンオーダーのUEW(ウレタンエナメルワイヤー)を使用することになる。よって線形が細く、ターン数が多くなるため抵抗値が高くなり、交流電流が流れた場合に発生する発熱によりUEWの最大使用温度を超えてしまう可能性がある。
この発熱を抑えるために、高圧トランスの一次側巻線に位相が180°異なるサイン波を入力することにより一次側への入力電圧を倍にして、ターン数を半分にするBTL(ブリッジドトランスレス)方式が提案されている(特許文献1参照)。
特開2014−204170号公報
一方で、BTL方式は、サイン波を2つ使うためにサイン波を形成する増幅装置が2つ必要になるため複数の高電圧を生成する場合には回路規模が大きくなる可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、簡易な構成で複数の高電圧を生成することが可能な電源装置および画像形成装置を提供することである。
ある局面に従う電源装置は、第1の一次巻線と、第1の一次巻線の一方側と接続され、第1交流電圧を出力する第1交流電圧出力部と、第1の一次巻線の他方側と接続され、第1交流電圧の逆相の第2交流電圧を出力することが可能な第2交流電圧出力部と、第1交流電圧および第2交流電圧が印加された第1の一次巻線の相互誘導により第3交流電圧を発生する第1の二次巻線と、一方側が第2交流電圧の入力を受け、他方側は固定電圧と接続される第2の一次巻線と、第2交流電圧が印加された第2の一次巻線の相互誘導により第4交流電圧を発生する第2の二次巻線とを備える。
好ましくは、電源装置は、第4交流電圧を直流電圧に変換するための第1の変換部をさらに備える。
好ましくは、一方側が第1交流電圧の入力を受け、他方側が固定電圧と接続される第3の一次巻線と、第1交流電圧が印加された第3の一次巻線の相互誘導により第5交流電圧を発生する第3の二次巻線とをさらに備える。
好ましくは、電源装置は、第5交流電圧を直流電圧に変換するための第2の変換部をさらに備える。
好ましくは、第2交流電圧出力部は、第1の期間に第1交流電圧と同相の第2交流電圧を出力し、第1の期間と異なる第2の期間に第1交流電圧と逆相の第2交流電圧を出力する。
ある局面に従う画像形成装置は、上記に記載の電源装置を備え、第3および第4交流電圧は、帯電処理用、分離処理用、現像処理用、除電処理用の電圧のいずれかに用いられる。
別の局面に従う電源装置は、第1および第2の一次巻線と、第1の一次巻線の一方側と接続され、第1交流電圧を出力する第1交流電圧出力部と、第2の一次巻線の一方側と接続され、第2交流電圧を出力する第2交流電圧出力部と、第1の一次巻線の他方側および第2の一次巻線の他方側と接続され、第1および第2交流電圧の逆相の第3交流電圧を出力することが可能な第3交流電圧出力部と、第1交流電圧および第3交流電圧が印加された第1の一次巻線の相互誘導により第4交流電圧を発生する第1の二次巻線と、第2交流電圧および第3交流電圧が印加された第2の一次巻線の相互誘導により第5交流電圧を発生する第2の二次巻線とを備える。
好ましくは、第3交流電圧出力部は、第1の期間に第1および第2交流電圧と同相の第3交流電圧を出力し、第1の期間と異なる第2の期間に第1および第2交流電圧と逆相の第3交流電圧を出力する。
別の局面に従う画像形成装置は、上記に記載の電源装置を備え、第4および第5交流電圧は、帯電処理用、分離処理用、現像処理用、除電処理用の電圧のいずれかに用いられる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
本発明の電源装置および画像形成装置は、簡易な構成で複数の高電圧を生成することが可能である。
実施形態に基づく画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。 画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。 実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aを説明する図である。 実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aの電圧生成について説明する図である。 実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aの電圧生成に用いられる電圧テーブルの一例について説明する図である。 実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bを説明する図である。 実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bの電圧生成について説明する図である。 実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bの電圧生成に用いられる電圧テーブルの一例について説明する図である。 実施形態の第3実施例に基づく電源装置50Cを説明する図である。 実施形態の第3実施例に基づく電源装置50Cの電圧生成について説明する図である。 実施形態の第4実施例に基づく電源装置50Dを説明する図である。
以下、図面を参照しつつ、各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
以下の実施の形態では、給紙装置が画像形成装置に搭載されている場合について説明する。画像形成装置としては、たとえばMFP、プリンター、複写機、またはファクシミリなどが挙げられる。給紙装置は、画像形成装置の代わりに画像読取装置あるいは給紙装置により給紙された用紙に所定の加工を施す後処理部を有する後処理装置に搭載されていてもよい。
[画像形成装置の内部構成]
図1は、実施形態に基づく画像形成装置100の内部構造の一例を示す図である。
図1を参照して、電源装置50を搭載する画像形成装置100について説明する。
図1には、カラープリンタとしての画像形成装置100が示されている。以下では、カラープリンタとしての画像形成装置100について説明するが、画像形成装置100は、カラープリンタに限定されない。たとえば、画像形成装置100は、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)であってもよい。
画像形成装置100は、ブラックのみを用いて画像形成を行なうモノクロ印刷モードと、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックを用いて画像形成を行なうカラー印刷モードとを有する。
画像形成装置100は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、中間転写ベルト30と、一次転写ローラー31と、二次転写ローラー33と、分離装置34と、カセット37と、従動ローラー38と、駆動ローラー39と、タイミングローラー40と、定着装置43と、電源装置50とを含む。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、中間転写ベルト30に沿って順に並べられている。画像形成ユニット1Yは、トナーボトル15Yからトナーの供給を受けてイエロー(Y)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Mは、トナーボトル15Mからトナーの供給を受けてマゼンタ(M)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Cは、トナーボトル15Cからトナーの供給を受けてシアン(C)のトナー像を形成する。画像形成ユニット1Kは、トナーボトル15Kからトナーの供給を受けてブラック(BK)のトナー像を形成する。
画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、中間転写ベルト30に沿って中間転写ベルト30の回転方向の順に配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、感光体10と、帯電装置11と、露光装置12と、現像装置13と、除電装置16と、クリーニング装置17とを備える。
帯電装置11は、感光体10の表面を一様に帯電する。露光装置12は、後述する本体制御装置51からの制御信号に応じて感光体10にレーザー光を照射し、入力された画像パターンに従って感光体10の表面を露光する。これにより、入力画像に応じた静電潜像が感光体10上に形成される。
現像装置13は、現像ローラー14を回転させながら、現像ローラー14に現像バイアスを印加し、現像ローラー14の表面にトナーを付着させる。これにより、トナーが現像ローラー14から感光体10に転写され、静電潜像に応じたトナー像が感光体10の表面に現像される。
感光体10と中間転写ベルト30とは、一次転写ローラー31を設けている部分で互いに接触している。一次転写ローラー31は、回転可能に構成されている。トナー像と反対極性の転写電圧が一次転写ローラー31に印加されることによって、トナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。
カラー印刷モードの場合、イエロー(Y)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像、およびブラック(BK)のトナー像が順に重ねられて感光体10から中間転写ベルト30に転写される。これにより、カラーのトナー像が中間転写ベルト30上に形成される。一方、モノクロ印刷モードの場合、ブラック(BK)のトナー像が感光体10から中間転写ベルト30に転写される。
中間転写ベルト30は、従動ローラー38および駆動ローラー39に張架されている。駆動ローラー39は、たとえばモーター(図示しない)によって回転駆動される。中間転写ベルト30および従動ローラー38は、駆動ローラー39に連動して回転する。これにより、中間転写ベルト30上のトナー像が二次転写ローラー33に搬送される。
除電装置16は、感光体10の表面に付着した帯電されたトナーを除電する。帯電されたトナーの電荷を除電することにより後述するクリーニング装置17でのトナーの回収が容易となる。
クリーニング装置17は、感光体10に圧接されている。クリーニング装置17は、トナー像の転写後に感光体10の表面に残留するトナーを回収する。
カセット37には、用紙Sがセットされる。用紙Sは、カセット37から1枚ずつタイミングローラー40によって搬送経路41に沿って二次転写ローラー33に送られる。二次転写ローラー33は、トナー像と反対極性の転写電圧を搬送中の用紙Sに印加する。これにより、トナー像は、中間転写ベルト30から二次転写ローラー33に引き付けられ、中間転写ベルト30上のトナー像が用紙Sに転写される。二次転写ローラー33への用紙Sの搬送タイミングは、中間転写ベルト30上のトナー像の位置に合わせてタイミングローラー40によって調整される。タイミングローラー40により、中間転写ベルト30上のトナー像は、用紙Sの適切な位置に転写される。
分離装置34は中間転写ベルト30から用紙Sを分離するために用いられる。具体的には、分離装置34は、用紙Sと反対極性の電圧を印加することにより中間転写ベルト30に吸着されないように分離装置34の側に引き寄せて、定着装置43に搬送する。
定着装置43は、自身を通過する用紙Sを加圧および加熱する。これにより、用紙S上に形成されているトナー像が用紙Sに定着する。その後、用紙Sは、トレー48に排紙される。
電源装置50は、たとえば、画像形成装置100内の各装置に異なる大きさの電圧を供給する。電源装置50の詳細については後述する。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図2を参照して、画像形成装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、画像形成装置100の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、画像形成装置100は、電源装置50と、本体制御装置51と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、ネットワークインターフェイス104と、操作パネル107と、記憶装置120とを含む。
本体制御装置51は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのDSP、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
本体制御装置51は、電源装置50と画像形成装置100との両方を制御する。すなわち、本体制御装置51は、電源装置50と画像形成装置100とで共用される。なお、本体制御装置51は、電源装置50と別個に構成されてもよいし、電源装置50と一体的に構成されてもよい。本体制御装置51が電源装置50と別個に構成されると、電源装置50の構成がシンプルになる。
本体制御装置51は、操作パネル107に入力された情報に従って、モノクロ印刷モードとカラー印刷モードとのいずれかを選択し、選択したモードに従って、電源装置50と画像形成装置100とを制御する。本体制御装置51は、選択したモードを示す選択モード識別信号を電源装置50に出力する。
本体制御装置51は、電源装置50や画像形成装置100の制御プログラム122を実行することで画像形成装置100の動作を制御する。
本体制御装置51は、制御プログラム122の実行命令を受け付けたことに基づいて、記憶装置120からROM102に制御プログラム122を読み出す。RAM103は、ワーキングメモリとして機能し、制御プログラム122の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
本体制御装置51は、制御プログラム122の実行命令に基づいて電源装置50に対して、目標電圧値を設定する。具体的には、本体制御装置51は、電圧テーブル124のデータに基づいて目標電圧値を設定する。
ネットワークインターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。画像形成装置100は、アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、スマートフォンなどの携帯通信端末、サーバーなどを含む。画像形成装置100は、アンテナを介して制御プログラム122をサーバーからダウンロードできるように構成されてもよい。
操作パネル107は、ディスプレイとタッチパネルとで構成されている。ディスプレイおよびタッチパネルは互いに重ねられており、操作パネル107は、たとえば、画像形成装置100に対する印刷操作やスキャン操作などを受け付ける。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、画像形成装置100の制御プログラム122および電圧テーブル124などを格納する。制御プログラム122の格納場所は記憶装置120に限定されず、制御プログラム122は、電源装置50の記憶領域、本体制御装置51の記憶領域(たとえば、キャッシュなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
制御プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、本実施の形態に従う制御処理は、任意のプログラムと協働して実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う制御プログラム122の趣旨を逸脱するものではない。さらに、制御プログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバーが制御プログラム122の処理の一部を実行する所謂クラウドサービスのような形態で画像形成装置100が構成されてもよい。
[電源装置50]
上述したように、電源装置50は、画像形成装置100内の各装置に異なる大きさの電圧を印加する。一例として、電源装置50は、帯電装置11に印加する帯電電圧、現像ローラー14に印加する現像電圧、一次転写ローラー31に印加する一次転写電圧、二次転写ローラー33に印加する二次転写電圧、分離装置34に印加する分離電圧、除電装置16に印加する除電電圧を供給する。
帯電電圧および現像電圧は、画質の向上のために、直流電圧に交流電圧が重畳されている。一次転写電圧は、マイナス極性の直流電圧である。二次転写電圧は、プラス極性の直流電圧である。そのため、一次転写ローラー31のクリーニングを行なうには、プラス極性の直流電圧が必要であり、二次転写ローラー33のクリーニングを行なうには、マイナス極性の直流電圧が必要である。
このように、電源装置50は、多くの異なる電圧を出力するため、相当数の高圧トランスが必要となる。
帯電装置11、現像ローラー14、一次転写ローラー31および除電装置16は、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々に備えられる。そのため、電源装置50は、帯電電圧、現像電圧、一次転写電圧および除電電圧について、それぞれYMCKの各色に対応する4つの電圧を出力する。各色に対応する4つの電圧を出力するために別々の高圧トランスを設ける場合、電源装置のコストが高くなる。そこで、電源装置50は、帯電電圧、現像電圧、一次転写電圧および除電電圧の各々について共用の高圧トランスを1つ備え、当該共用の高圧トランスから各色に対応する4つの電圧を出力する。
以下に、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各々の帯電装置11に帯電電圧を供給する電源装置50について説明する。一次転写電圧、現像電圧および除電電圧を供給する電源装置50と同様の構成を有するため説明を省略する。
(1.電源装置の第1実施例)
図3は、実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aを説明する図である。
電源装置50Aは、第1の電圧制御回路4と、第2の電圧制御回路9と、増幅回路AP1,AP2と、キャパシタCA,CB,CCと、高圧トランス5,6と、整流回路7とを含む。本体制御装置51は、電源装置50Aを制御する。具体的には、第1の電圧制御回路4および第2の電圧制御回路9に指示する。
高圧トランス5は、一次巻線5A,二次巻線5Bとを含む。高圧トランス6は、一次巻線6Aと、二次巻線6Bとを含む。
整流回路7は、ダイオードD1と、キャパシタC1とを含む。
第1の電圧制御回路4および第2の電圧制御回路9は、本体制御装置51からの指示により動作する。
第1の電圧制御回路4は、本体制御装置51からの指示により正相信号を出力する。
増幅回路AP1は、第1の電圧制御回路4からの正相信号を増幅して、サイン波SAを出力する。
増幅回路AP2は、第2の電圧制御回路9からの逆相信号を増幅して、サイン波SBを出力する。
キャパシタCAは、一端側が増幅回路AP1の出力と接続され、他端側は高圧トランス5の一次巻線5Aの一端側と接続される。
キャパシタCBは、一端側が増幅回路AP2の出力と接続され、他端側は高圧トランス5の一次巻線5Aの他端側と接続される。
一次巻線5Aに交流電流を流すことにより相互誘導により二次巻線5Bに交流電圧が発生する。二次巻線5Bに生じる交流電圧の大きさは、コイルの巻線数に比例する。
二次巻線5Bに生じた交流電圧は、帯電AC電圧として帯電装置11に供給される。
帯電AC電圧は、第1の電圧制御回路4にフィードバック電圧FBAとして入力され、第1の電圧制御回路4は、フィードバック電圧FBAに従って電圧の調整を行なう。
本例においては、キャパシタCBと並列接続されるキャパシタCCが設けられる。
キャパシタCCは、一端側が増幅回路AP2の出力と接続され、他端側は高圧トランス6の一次巻線6Aの一端側と接続される。高圧トランス6の一次巻線6Aの他端側は接地電圧GNDと接続される。
高圧トランス6の二次巻線6Bの一端側はカソード側のダイオードD1と接続される。ダイオードD1のアノード側と高圧トランス6の二次巻線6Bの他端側とが接続される。二次巻線6Bの他端側は接地電圧GNDと接続される。当該構成により、一次巻線6Aに交流電流を流すことにより相互誘導により二次巻線6Bに交流電圧が発生する。二次巻線6Bに生じた交流電圧は、整流回路7により帯電DC電圧として帯電装置11に供給される。本例においては、図示しないが帯電DC電圧に帯電AC電圧が重畳され、重畳電圧が帯電装置11に供給される。
帯電DC電圧は、第2の電圧制御回路9にフィードバック電圧FBBとして入力され、第2の電圧制御回路9は、フィードバック電圧FBBに従って電圧の調整を行なう。
本例のBTL方式に基づく電源装置50Aでは、正相信号を出力する増幅回路AP1および逆相信号を出力する増幅回路AP2のそれぞれに制御回路と駆動素子が必要となるが、帯電AC電圧を生成するとともに、逆相信号を出力する増幅回路AP2を兼用して、帯電DC電圧を出力する。
図4は、実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aの電圧生成について説明する図である。
図4に示されるように、増幅回路AP2から逆相信号のサイン波SBを印加すると、高圧トランス5および高圧トランス6の一次巻線5A,6A側に交流電流が供給される。
高圧トランス6の一次巻線6Aに交流電流が供給されることにより、高圧トランス6の二次巻線6Bには、相互誘導により、サイン波SBの振幅と高圧トランス6の一次巻線6Aと二次巻線6Bの巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。発生した高電圧は、整流回路7により整流されて、所望の帯電DC電圧が出力される。なお、本例においては、帯電DC電圧は負電圧に設定される。
本例において、帯電AC電圧を出力しない場合には、高圧トランス5の一次巻線5Aに増幅回路AP2からのサイン波SBが印加される場合に、増幅回路AP1は、サイン波SBと同位相かつ同振幅のサイン波SAを印加する。これにより、高圧トランス5の一次巻線5Aには電位差が発生することなく、帯電AC電圧は生じない。
一方、帯電AC電圧を出力する場合には、高圧トランス5の一次巻線5Aの一端側に、増幅回路AP1からサイン波SAを印加する。また、高圧トランス5の一次巻線5Aの他端側に、増幅回路AP2からサイン波SBを印加する。サイン波SAに対して180度位相がずれたサイン波SBを印加することで、高圧トランス5の一次巻線5Aに電位差が発生し、高圧トランス5の一次側と二次側の巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。なお、電位差が発生すれば良く、サイン波SA,SBの同位相の場合であっても振幅を調整することにより振幅の差に応じた電位差に従って高圧トランス5の一次側と二次側の巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。
また、高電圧の出力レベルは、増幅回路AP1のサイン波SAの振幅を可変することで調整することが可能である。
帯電シーケンス処理としては、帯電DC電圧を出力して、その後帯電AC電圧を出力する。
図5は、実施形態の第1実施例に基づく電源装置50Aの電圧生成に用いられる電圧テーブルの一例について説明する図である。
図5に示されるように、サイン波SA,SBの電圧と、サイン波SA,SBの位相差を調整することにより帯電DC電圧および帯電AC電圧を可変に設定することが可能である。
具体的には、帯電AC電圧をOFF状態にする場合には、サイン波SA,SBについて同位相かつ同振幅に設定する。
一方、帯電DC電圧は、サイン波SBの振幅および高圧トランス6の昇圧率に応じた値に設定される。本例においては、一例として昇圧率は50倍に設定される。
したがって、サイン波SBの振幅が8V、12V、16Vに従って、帯電DC電圧は、−400V、−600V、−800Vに設定される。
一方、帯電AC電圧は、サイン波SBに対してサイン波SAの振幅および位相を調整することにより設定することが可能である。
帯電AC電圧は、サイン波SA,SBの振幅および位相差ならびに高圧トランス5の昇圧率に応じた値に設定される。本例においては、昇圧率は100倍に設定される。
例えば、サイン波SAの振幅が2V、6V、10Vの場合に、サイン波SBの振幅を8V、12V、16Vに設定する。サイン波SA,SBを同位相に設定する。
サイン波SA,SBの電位差は6Vに設定されるため、昇圧率(100倍)に従って、帯電AC電圧は、600Vに設定される。
サイン波SAの振幅が7V、3Vの場合に、サイン波SBの振幅を8V、12Vに設定する。サイン波SAと,サイン波SBを位相差を180°に設定する。
サイン波SA,SBの電位差は15Vに設定されるため、昇圧率(100倍)に従って、帯電AC電圧は、1500Vに設定される。
サイン波SAの振幅が1Vの場合に、サイン波SBの振幅を16Vに設定する。サイン波SAと,サイン波SBを同位相に設定する。
サイン波SA,SBの電位差は15Vに設定されるため、昇圧率(100倍)に従って、帯電AC電圧は、1500Vに設定される。
サイン波SAの振幅が16V、12V、8Vの場合に、サイン波SBの振幅を8V、12V、16Vに設定する。サイン波SAと,サイン波SBを位相差を180°に設定する。
サイン波SA,SBの電位差は24Vに設定されるため、昇圧率(100倍)に従って、帯電AC電圧は、2400Vに設定される。
電源装置50Aは、帯電AC電圧を生成するとともに、逆相信号を出力する増幅回路AP2を兼用して、帯電DC電圧を出力するため簡易な構成で複数の高電圧を生成することが可能である。
(2.電源装置の第2実施例)
図6は、実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bを説明する図である。
電源装置50Bは、電源装置50Aと比較して、キャパシタCDと、高圧トランス8と、整流回路19をさらに設けた点が異なる。
高圧トランス8は、一次巻線8A,二次巻線8Bとを含む。
整流回路19は、ダイオードD2と、キャパシタC2とを含む。
本例においては、キャパシタCAと並列接続されるキャパシタCDが設けられる。
キャパシタCDは、一端側が増幅回路AP1の出力と接続され、他端側は高圧トランス8の一次巻線8Aの一端側と接続される。高圧トランス8の一次巻線8Aの他端側は接地電圧GNDと接続される。
高圧トランス8の二次巻線8Bの一端側はアノード側のダイオードD2と接続される。ダイオードD2のカソード側と高圧トランス8の二次巻線8Bの他端側とが接続される。二次巻線8Bの他端側は接地電圧GNDと接続される。当該構成により、一次巻線8Aに交流電流を流すことにより相互誘導により二次巻線8Bに交流電圧が発生する。二次巻線8Bに生じた交流電圧は、整流回路19により一次転写電圧として一次転写ローラー31に供給される。
一次転写電圧は、第1の電圧制御回路4にフィードバック電圧FBCとして入力され、第1の電圧制御回路4は、フィードバック電圧FBCに従って電圧の調整を行なう。
本例のBTL方式に基づく電源装置50Bでは、正相信号を出力する増幅回路AP1および逆相信号を出力する増幅回路AP2のそれぞれに制御回路と駆動素子が必要となるが、帯電AC電圧を生成するとともに、逆相信号を出力する増幅回路AP2を兼用して、帯電DC電圧を出力する。また、増幅回路AP1を兼用して一次転写電圧を出力する。
図7は、実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bの電圧生成について説明する図である。
図7に示されるように、増幅回路AP2から逆相信号のサイン波SBを印加すると、高圧トランス5および高圧トランス6の一次巻線5A,6A側に交流電流が供給される。
高圧トランス6の一次巻線6Aに交流電流が供給されることにより、高圧トランス6の二次巻線6Bには、相互誘導により、サイン波SBの振幅と高圧トランス6の一次巻線6Aと二次巻線6Bの巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。発生した高電圧は、整流回路7により整流されて、所望の帯電DC電圧が出力される。なお、本例においては、帯電DC電圧は負電圧に設定される。
また、増幅回路AP1から正相信号のサイン波SAを印加すると、高圧トランス5および高圧トランス8の一次巻線5A,8A側に交流電流が供給される。
高圧トランス8の一次巻線8Aに交流電流が供給されることにより、高圧トランス8の二次巻線8Bには、相互誘導により、サイン波SAの振幅と高圧トランス8の一次巻線8Aと二次巻線8Bの巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。発生した高電圧は、整流回路19により整流されて、所望の一次転写電圧が出力される。なお、本例においては、一次転写電圧は正電圧に設定される。
本例において、帯電AC電圧を出力しない場合には、増幅回路AP2は、高圧トランス5の一次巻線5Aにサイン波SBを印加し、増幅回路AP1は、サイン波SBと同位相かつ同振幅のサイン波SAを印加する。これにより、高圧トランス5の一次巻線5Aには電位差が発生することなく、帯電AC電圧は生じない。
一方、帯電AC電圧を出力する場合には、高圧トランス5の一次巻線5Aの一端側に、増幅回路AP1からサイン波SAを印加する。また、高圧トランス5の一次巻線5Aの他端側に、増幅回路AP2からサイン波SBを印加する。サイン波SAに対して180度位相がずれたサイン波SBを印加することで、高圧トランス5の一次巻線5Aに電位差が発生し、高圧トランス5の一次側と二次側の巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。なお、電位差が発生すれば良く、サイン波SA,SBの同位相の場合であっても振幅を調整することにより振幅の差に応じた電位差に従って高圧トランス5の一次側と二次側の巻線比で決まる昇圧率に応じた高電圧が発生する。
また、高電圧の出力レベルは、増幅回路AP1のサイン波SAの振幅を可変することで調整することが可能である。
帯電シーケンス処理としては、帯電DC電圧を出力して、その後帯電AC電圧を出力する。
サイン波SAおよびサイン波SBの位相差がδである場合に、サイン波SAの振幅の1/2をPA、サイン波SBの振幅の1/2をPBとすると、高圧トランス5に生じる電位差は、2×√(PA^2+PB^2+2×PA×PB×cos(−δ))に設定される。
図8は、実施形態の第2実施例に基づく電源装置50Bの電圧生成に用いられる電圧テーブルの一例について説明する図である。
図8に示されるように、サイン波SA,SBの電圧と、サイン波SA,SBの位相差を調整することにより帯電DC電圧、帯電AC電圧および一次転写電圧を可変に設定することが可能である。
具体的には、帯電AC電圧をOFF状態にする場合には、サイン波SA,SBについて同位相かつ同振幅に設定する。
一方、帯電DC電圧は、サイン波SBの振幅および高圧トランス6の昇圧率に応じた値に設定される。本例においては、一例として昇圧率は40倍に設定される。
したがって、サイン波SBの振幅が10V、15V、20Vに従って、帯電DC電圧は、−400V、−600V、−800Vに設定される。
一方、帯電AC電圧は、サイン波SBに対してサイン波SAの振幅および位相を調整することにより設定することが可能である。
帯電AC電圧は、サイン波SA,SBの振幅および位相差ならびに高圧トランス5の昇圧率に応じた値に設定される。本例においては、昇圧率は100倍に設定される。
例えば、サイン波SBの振幅が10V、15V、20Vの場合に、サイン波SAの振幅を10V、15V、20Vに設定する。サイン波SA,SBを同位相に設定する。
この場合、電位差は0であるため帯電AC電圧は発生しない。
サイン波SBの振幅が10V、15V、20Vの場合に、サイン波SAの振幅をそれぞれ15Vに設定する。サイン波SA,SBの間で位相を調整する。
サイン波SA,SBの位相差が0°の場合には、帯電AC電圧は、500V、0V、500Vに設定される。
サイン波SA,SBの位相差が90°の場合には、帯電AC電圧は、1803V、2121V、2500Vに設定される。
サイン波SA,SBの位相差が180°の場合には、帯電AC電圧は、2500V、3000V、3500Vに設定される。
サイン波SBの振幅が10V、15V、20Vの場合に、サイン波SAの振幅をそれぞれ16Vに設定する。サイン波SA,SBの間で位相を調整する。
サイン波SA,SBの位相差が0°の場合には、帯電AC電圧は、600V、100V、400Vに設定される。
サイン波SA,SBの位相差が90°の場合には、帯電AC電圧は、1887V、2193V、2561Vに設定される。
サイン波SA,SBの位相差が180°の場合には、帯電AC電圧は、2600V、3100V、3600Vに設定される。
一方、一次転写電圧は、サイン波SAの振幅および高圧トランス8の昇圧率に応じた値に設定される。本例においては、昇圧率は50倍に設定される。
したがって、サイン波SAの振幅が10V、15V、20Vに従って、一次転写電圧は、500V〜1000Vに設定される。また、サイン波SAの振幅が15V、16Vに従って、一次転写電圧は、750V、800Vに設定される。
電源装置50Bは、帯電AC電圧を生成するとともに、逆相信号を出力する増幅回路AP2を兼用して、帯電DC電圧を出力する。さらに、増幅回路AP1を兼用して一次転写電圧を生成するため簡易な構成で複数の高電圧を生成することが可能である。
(3.電源装置の第3実施例)
図9は、実施形態の第3実施例に基づく電源装置50Cを説明する図である。
図9に示されるように、電源装置50Cは、電源装置50Aと比較して、整流回路7を削除した点が異なる。
上記の電源装置50Aにおいては、帯電DC電圧、帯電AC電圧を生成する場合について説明したが、特に生成する電圧の組み合わせは任意であり、現像AC電圧と、帯電AC電圧を生成するようにしてもよい。
具体的には、電源装置50Cは、高圧トランス5を用いて現像AC電圧を生成し、高圧トランス6を用いて帯電AC電圧を生成する場合が示されている。
当該構成においても増幅回路を兼用することで、必要な増幅回路を削減することが可能である。カラー画像形成装置においては、YMCK4色分の出力系統があるため、全系統分を合わせると回路規模を縮小することが可能である。さらに、コスト低減効果も大きくなる。
図10は、実施形態の第3実施例に基づく電源装置50Cの電圧生成について説明する図である。
図10には、プリントシーケンスにおける帯電装置11および現像装置13に対して電圧生成する場合が示されている。
シーケンス上の手順として、はじめに帯電AC電圧、現像AC電圧ともにオフ(0)に設定する期間は、増幅回路AP1,AP2をオフする。したがって、この場合には、サイン波SA,SBは出力されない。
次に、プリント開始直後の帯電AC電圧をオンするタイミングにおいて、増幅回路AP2は、サイン波SBを出力する。第2の電圧制御回路9は、サイン波SBの振幅を制御することにより帯電AC電圧が所望電圧になるように制御する。
その際、増幅回路AP1は、サイン波SBと同振幅および同位相のサイン波SAを出力する。
増幅回路AP1は、増幅回路AP2に対して逆相・同振幅のサイン波SAを出力することにより、高圧トランス5には電位差が生じないように制御する。これにより、現像AC電圧はオフ(0)を継続させる。
その後、現像AC電圧をオンするタイミングにおいて、第1の電圧制御回路4は、正相信号を調整する。第1の電圧制御回路4は、サイン波SAの振幅もしくは位相を制御することにより、現像AC電圧が所望電圧になるように制御する。
その後、現像AC電圧をオフするタイミング、プリント終了直前における帯電AC電圧をオフするタイミングに関しても上述と同じ方式に従って制御することにより、現像AC電圧および帯電AC電圧の個別制御が可能となる。
(4.電源装置の第4実施例)
図11は、実施形態の第4実施例に基づく電源装置50Dを説明する図である。
図11に示されるように、電源装置50Dは、電源装置50Aと比較して、整流回路7を削除した点が異なる。また、第3の電圧制御回路3、増幅回路AP3およびキャパシタCDをさらに設けた点が異なる。
本例においては、複数のBTL方式の増幅回路が設けられる場合が示されている。
第3の電圧制御回路3は、本体制御装置51からの指示により正相信号を出力する。
増幅回路AP3は、第3の電圧制御回路3からの正相信号を増幅して、サイン波SCを出力する。
キャパシタCCは、一端側が増幅回路AP3の出力と接続され、他端側は高圧トランス6の一次巻線6Aの一端側と接続される。
キャパシタCDは、一端側が増幅回路AP2の出力と接続され、他端側は高圧トランス6の一次巻線6Aの他端側と接続される。
帯電AC2電圧は、第3の電圧制御回路3にフィードバック電圧FBBとして入力され、第3の電圧制御回路3は、フィードバック電圧FBBに従って電圧の調整を行なう。
その他の構成については同様であるのでその詳細な説明については繰り返さない。
本体制御装置51は、第2の電圧制御回路9に指示し、第2の電圧制御回路9は、サイン波SBを出力する。
また、本体制御装置51は、第1の電圧制御回路4および第3の電圧制御回路3に指示し、第1の電圧制御回路4および第3の電圧制御回路3は、サイン波SA,SCを出力する。初期状態においては、第1の電圧制御回路4および第3の電圧制御回路3は、サイン波SBと同振幅および同位相のサイン波SA,SCを出力する。
したがって、この場合、電位差は生じないため帯電AC電圧は発生しない。
そして、帯電AC電圧を発生するタイミングで、サイン波SBと、サイン波SA,SCとの位相をずらす、あるいは、振幅を調整することにより任意の帯電AC電圧を生成することが可能である。
本体制御装置51は、第1の電圧制御回路4から出力されるサイン波SAおよび第3の電圧制御回路3から出力されるサイン波SCをそれぞれ調整することが可能であるため、各帯電AC電圧を出力するタイミングにおける個別制御が可能である。
当該構成においても増幅回路を兼用することで、必要な増幅回路を削減することが可能である。カラー画像形成装置においては、YMCK4色分の出力系統があるため、全系統分を合わせると回路規模を縮小することが可能である。さらに、コスト低減効果も大きくなる。
本例では、複数の帯電AC電圧を生成する構成について説明したが、帯電DC電圧、現像AC電圧、現像DC電圧を生成する場合についても同様である。また、生成する電圧の組み合わせは任意であり、一次転写電圧、二次転写電圧、分離電圧、除電電圧等を組み合わせて生成するようにしてもよい。
なお、本例においては、主に電源装置が画像形成装置に用いられる場合について説明したが、特に画像形成装置に限られず、他の用途にも汎用的に当該方式を利用することが可能である。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1C,1K,1M,1Y 画像形成ユニット、3 第3の電圧制御回路、4 第1の電圧制御回路、5,6,8 高圧トランス、7,19 整流回路、9 第2の電圧制御回路、10 感光体、11 帯電装置、12 露光装置、13 現像装置、14 現像ローラー、16 除電装置、17 クリーニング装置、30 中間転写ベルト、31 一次転写ローラー、33 二次転写ローラー、34 分離装置、37 カセット、43 定着装置、50,50A,50B,50C,50D 電源装置、51 本体制御装置、100 画像形成装置、102 ROM、103 RAM、104 ネットワークインターフェイス、107 操作パネル、120 記憶装置、122 制御プログラム、124 電圧テーブル。

Claims (9)

  1. 第1の一次巻線と、
    前記第1の一次巻線の一方側と接続され、第1交流電圧を出力する第1交流電圧出力部と、
    前記第1の一次巻線の他方側と接続され、前記第1交流電圧の逆相の第2交流電圧を出力することが可能な第2交流電圧出力部と、
    前記第1交流電圧および前記第2交流電圧が印加された前記第1の一次巻線の相互誘導により第3交流電圧を発生する第1の二次巻線と、
    一方側が前記第2交流電圧の入力を受け、他方側は固定電圧と接続される第2の一次巻線と、
    前記第2交流電圧が印加された前記第2の一次巻線の相互誘導により第4交流電圧を発生する第2の二次巻線とを備える、電源装置。
  2. 前記電源装置は、前記第4交流電圧を直流電圧に変換するための第1の変換部をさらに備える、請求項1に記載の電源装置。
  3. 一方側が前記第1交流電圧の入力を受け、他方側が固定電圧と接続される第3の一次巻線と、
    前記第1交流電圧が印加された前記第3の一次巻線の相互誘導により第5交流電圧を発生する第3の二次巻線とをさらに備える、請求項2記載の電源装置。
  4. 前記電源装置は、前記第5交流電圧を直流電圧に変換するための第2の変換部をさらに備える、請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記第2交流電圧出力部は、第1の期間に前記第1交流電圧と同相の第2交流電圧を出力し、前記第1の期間と異なる第2の期間に前記第1交流電圧と逆相の第2交流電圧を出力する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電源装置を備え、
    前記第3および第4交流電圧は、帯電処理用、分離処理用、現像処理用、除電処理用の電圧のいずれかに用いられる、画像形成装置。
  7. 第1および第2の一次巻線と、
    前記第1の一次巻線の一方側と接続され、第1交流電圧を出力する第1交流電圧出力部と、
    前記第2の一次巻線の一方側と接続され、第2交流電圧を出力する第2交流電圧出力部と、
    前記第1の一次巻線の他方側および前記第2の一次巻線の他方側と接続され、前記第1および第2交流電圧の逆相の第3交流電圧を出力することが可能な第3交流電圧出力部と、
    前記第1交流電圧および前記第3交流電圧が印加された前記第1の一次巻線の相互誘導により第4交流電圧を発生する第1の二次巻線と、
    前記第2交流電圧および前記第3交流電圧が印加された前記第2の一次巻線の相互誘導により第5交流電圧を発生する第2の二次巻線とを備える、電源装置。
  8. 前記第3交流電圧出力部は、第1の期間に前記第1および第2交流電圧と同相の第3交流電圧を出力し、前記第1の期間と異なる第2の期間に前記第1および第2交流電圧と逆相の第3交流電圧を出力する、請求項7に記載の電源装置。
  9. 請求項7または8に記載の電源装置を備え、
    前記第4および第5交流電圧は、帯電処理用、分離処理用、現像処理用、除電処理用の電圧のいずれかに用いられる、画像形成装置。
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