JP2018158734A - キャップユニット及びキャップ付き容器 - Google Patents

キャップユニット及びキャップ付き容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2018158734A
JP2018158734A JP2017055737A JP2017055737A JP2018158734A JP 2018158734 A JP2018158734 A JP 2018158734A JP 2017055737 A JP2017055737 A JP 2017055737A JP 2017055737 A JP2017055737 A JP 2017055737A JP 2018158734 A JP2018158734 A JP 2018158734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
slide
cap
end side
cap unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017055737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6951093B2 (ja
Inventor
達郎 長井
Tatsuro Nagai
達郎 長井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thermos KK
Original Assignee
Thermos KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thermos KK filed Critical Thermos KK
Priority to JP2017055737A priority Critical patent/JP6951093B2/ja
Publication of JP2018158734A publication Critical patent/JP2018158734A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6951093B2 publication Critical patent/JP6951093B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Abstract

【課題】使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニットを提供する。【解決手段】キャップ本体7に回動自在に取り付けられた回動部材17と、キャップ本体7にスライド自在に取り付けられたスライド部材19と、回動部材17の一端側に回動部材17の他端側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材20と、ロック部材20を回動部材17の上端側に向けて付勢する付勢部材21とを有し、付勢部材21の付勢に抗してロック部材20を回動部材17の他端側に向けてスライド操作した後に、回動部材17の一端側を一の方向に回動操作することによって、回動部材17の回動に連動して、スライド部材19がスライド方向の一方側に向けてスライドされると共に、スライド部材19のスライドに連動して、蓋体9が通液口12を開放する方向に回動される。【選択図】図3

Description

本発明は、キャップユニット及びキャップ付き容器に関する。
従来より、上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットがある(例えば、特許文献1を参照。)。キャップユニットの上部には、飲み口又は注ぎ口となる通液口を開閉する蓋体がヒンジ部を介して回動自在に取り付けられている。また、蓋体は、ヒンジ部に設けられた付勢部材によって開方向に付勢されている。一方、キャップユニットには、蓋体が通液口を閉塞する位置にて蓋体を固定する蓋ロック機構が設けられている。
このようなキャップユニットを備えた飲料用容器などのキャップ付き容器では、蓋ロック機構による蓋体の固定を解除することによって、蓋体が付勢部材の付勢により回動しながら、通液口が開放された状態となる。これにより、容器本体内の飲料を飲むことが可能である。
特開2002−102078号公報
ところで、上述したキャップユニットを備えたキャップ付き容器では、付勢部材の付勢により蓋体が開方向に勢い良く回動した場合、この蓋体に付着した残液が周囲に飛散することがあった。一方、付勢部材の付勢により開方向に回動される蓋体の速度を調整することは困難である。したがって、蓋体をゆっくりと開けたり、蓋体を途中まで開けたりする操作を容器本体を持ちながら、片手で行うことは不可能である。
さらに、付勢部材の付勢に抗して蓋体を閉方向に回動させながら、蓋ロック機構により蓋体をキャップ本体に固定する操作についても、容器本体を持ちながら、片手で行うことは困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、通液口が設けられたキャップ本体と、
前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記通液口を開閉する蓋体と、
前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構とを備え、
前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた回動部材と、
前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材とを有し、
前記回動部材の一端側を押圧しながら前記回動部材を一の方向に回動操作することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされると共に、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記回動部材の他端側を押圧しながら前記回動部材を他の方向に回動操作することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされると共に、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とするキャップユニット。
〔2〕 前記蓋開閉機構は、前記回動部材の一端側と前記スライド部材の一端側とのうち、何れか一方に設けられた係合部と、何れか他方に設けられた被係合部とが互いに係合されることによって、前記回動部材の一端側と前記スライド部材の一端側とが連結されると共に、
前記スライド部材の他端側に設けられたラック部の傾斜面に、前記蓋体の基端側に設けられたスライド部が摺接自在とされた構造を有し、
前記スライド部材の前記一方側へのスライドに連動して、前記スライド部が前記ラック部の傾斜面を上る方向に相対的に移動することによって、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
前記スライド部材の前記他方側へのスライドに連動して、前記スライド部が前記ラック部の傾斜面を下る方向に相対的に移動することによって、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とする前記〔1〕に記載のキャップユニット。
〔3〕 前記蓋体が前記通液口を閉塞する位置にて前記蓋体を固定する蓋ロック機構を備え、
前記蓋ロック機構は、前記回動部材の一端側に前記回動部材の他端側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材と、
前記ロック部材をスライド方向の一端側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
前記ロック部材がスライド方向の一端側に位置するとき、前記キャップ本体に設けられたストッパー部に前記ロック部材が当接されることによって、前記回動部材の一端側を押圧する方向への回動が阻止され、
前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材をスライド方向の他端側に向けてスライド操作することによって、前記ロック部材と前記ストッパー部との当接状態が解除され、前記回動部材が前記一の方向に回動可能となることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のキャップユニット。
〔4〕 前記スライド部材のスライドに連動して、前記通液口の上部を覆う位置と、前記通液口の上部を開放する位置との間で、前記スライド部材と一体にスライドされるカバー部材を備える前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔5〕 前記通液口は、前記キャップ本体の上部から前記回動部材の一端側に向けて突出された鍔部を有し、
前記ロック部材は、前記ストッパー部となる前記鍔部の先端側に当接されることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のキャップユニット。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のキャップユニットと、
前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
〔7〕 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする前記〔6〕に記載のキャップ付き容器。
以上のように、本発明によれば、蓋体を開閉する際の操作性を向上させることによって、使い勝手の更なる向上を可能としたキャップユニット、並びにそのようなキャップユニットを備えたキャップ付き容器を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す側面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す断面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す正面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの閉塞状態を示す上面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す斜視図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す側面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す断面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す正面図である。 図1に示すキャップ付き容器が備えるキャップユニットの開放状態を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一の実施形態として、例えば図1〜図10に示すキャップユニット1を備えたキャップ付き容器100について説明する。
なお、図1は、キャップ付き容器100が備えるキャップユニット1の閉塞状態を示す斜視図である。図2は、同閉塞状態を示す側面図である。図3は、同閉塞状態を示す断面図である。図4は、同閉塞状態を示す正面図である。図5は、同閉塞状態を示す上面図である。図6は、同開放状態を示す斜視図である。図7は、同開放状態を示す側面図である。図8は、同開放状態を示す断面図である。図9は、同開放状態を示す正面図である。図10は、同開放状態を示す上面図である。
本実施形態のキャップ付き容器100は、図1〜図10に示すように、本実施形態のキャップユニット1と、このキャップユニット1が着脱自在に取り付けられる容器本体2とを備えている。キャップ付き容器100は、真空断熱構造を有する容器本体2によって、この容器本体2に収容された飲料(内容物)を保温又は保冷することが可能な飲料用容器である。
具体的に、この容器本体2は、例えばステンレス等からなる有底筒状の外容器3及び内容器4を有し、外容器3の内側に内容器4を収容した状態で互いの口元部を接合した二重構造の容器により構成されている。また、外容器3と内容器4との間には、真空断熱層5が設けられている。真空断熱層5は、例えば、高真空に減圧(真空引き)されたチャンバー内で、外容器3の底面中央部に設けられた脱気孔を塞ぐことによって形成することができる。
容器本体2は、略円形状の底面部2aと、底面部2aの外周から略円筒状に起立した胴部2bと、胴部2bの上部側において縮径された略円筒状の口頸部2cとを有している。また、口頸部2cの上端部は、容器本体2の上部開口部2dとして、円形状に開口している。また、口頸部2cの内周面は、胴部2bの内周面よりも縮径されている。さらに、口頸部2cの内周面には、リング状の張出部6が全周に亘って突出して設けられている。
なお、本実施形態のキャップ付き容器100は、全体として略円筒状の外観形状を有しているが、キャップ付き容器100の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。また、容器本体2の外周面には、塗装や印刷等が施されていてもよい。
本実施形態のキャップユニット1は、容器本体2の上部開口部2dを閉塞する栓体を構成するものである。具体的に、このキャップユニット1は、キャップ本体7と、キャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して回動自在に取り付けられた蓋体9とを備えている。
なお、以下の説明では、後述するキャップ本体7に第1のヒンジ部8を介して蓋体9が取り付けられる側をキャップ付き容器100の「後側(背面側)」とし、それとは反対側をキャップ付き容器100の「前側(正面側)」として説明する。
キャップ本体7は、例えばポリプロピレン等の耐熱性樹脂からなる。キャップ本体7は、容器本体2の胴部2bと連続するように略円筒状に形成された周壁部7aと、周壁部7aの上部を閉塞する略円板状の上壁部7bとを有している。
キャップ本体7は、容器本体2の口頸部2cに螺合により着脱自在に取り付けられている。このため、周壁部7aの内周面には、雌ネジ部10が設けられている。一方、口頸部2cの外周面には、雌ネジ部10と螺合される雄ネジ部11が設けられている。
キャップ本体7の上部には、飲み口又は注ぎ口となる通液口12が設けられている。通液口12は、キャップ本体7の上部における中央付近を貫通する断面円形状の孔部12aを有している。また、通液口12は、この孔部12aから上方に向けて漸次拡径されたテーパー状の広口部12bを有している。さらに、通液口12は、この広口部12bの一端(前端)側から上壁部7bよりも上方に突出された鍔部12cを有している。キャップユニット1では、このような形状の通液口12を設けることによって、容器本体2から通液口12を通して流出される飲料(内容物)を飲み易く又は注ぎ易くすることができる。
キャップ本体7の内側の下端部には、止水パッキン13が着脱自在に取り付けられている。止水パッキン13は、リング状のシール部材であり、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。一方、キャップ本体7の内側の下端部には、フランジ部7cが拡径方向に突出して設けられている。止水パッキン13は、このフランジ部7cに全周に亘って嵌め付けられている。
また、止水パッキン13の外周面には、上下方向に並ぶ複数(本実施形態では2つ)の弾性フランジ部13aが拡径方向に突出して設けられている。止水パッキン13は、容器本体2の口頸部2cにキャップ本体7が取り付けられた際に、弾性フランジ部13aが弾性変形しながら、容器本体2の張出部6に全周に亘って密着した状態となる。これにより、張出部6(容器本体2)とキャップ本体7との間を密閉することが可能となっている。
また、止水パッキン13は、下側の弾性フランジ部13aが張出部6の頂上側に接触し、上側の弾性フランジ部13aが張出部6の入側に接触することが好ましい。これにより、張出部6(容器本体2)とキャップ本体7との間の密閉性を向上させることができる。
一方、止水パッキン13は、それ自体を弾性変形させる(引っ張り伸ばす)ことによって、フランジ部7cから取り外すことが可能である。これにより、止水パッキン13とキャップ本体7とをそれぞれ別々に洗浄することができ、止水パッキン13とフランジ部7cとの間を衛生的に保つことができる。
なお、止水パッキン13については、上述した形状のものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、弾性フランジ部13aの数については、上述した2つに限らず、1つ又は3つ以上とすることも可能である。また、止水パッキン13は、上述した弾性フランジ部13aが設けられた構成に必ずしも限定されるものではなく、その形状等について適宜変更を加えることが可能である。
第1のヒンジ部8は、キャップ本体7の後側の上面に設けられている。第1のヒンジ部8は、キャップ本体7の前後方向に沿って配置された蓋体9の基端(後端)側を回動自在に支持している。
蓋体9は、通液口12を開閉するものであり、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなる。蓋体9は、通液口12の上部を覆う蓋部9aと、通液口12の内側を閉塞する栓部9bとを有している。蓋部9aは、略平板に形成されている。栓部9bは、蓋部9aの先端側から下方に突出して設けられている。
栓部9bの先端(下端)には、蓋パッキン14が着脱自在に取り付けられている。蓋パッキン14は、有底筒状のシール部材であり、上記止水パッキン13と同様に、例えばシリコーンゴム等の耐熱性を有するゴムやエラストマーなどの弾性部材からなる。蓋パッキン14の内周面には、リング状の突部14aが全周に亘って設けられている。また、蓋パッキン14の下面は、ドーム状に形成されている。一方、栓部9bの外周面には、リング状の溝部9cが全周に亘って設けられている。
蓋パッキン14は、その内側に栓部9bを嵌め込むことによって、溝部9cに突部14aが係合された状態となる。これにより、栓部9bの先端(下端)に蓋パッキン14を取り付けることが可能となっている。
蓋パッキン14は、蓋体9がキャップ本体7の通液口12を閉塞したときに、弾性変形しながら、通液口12の孔部12aの周囲に密着した状態となる。これにより、通液口12と栓部9bとの間を密閉(閉栓)することが可能となっている。
一方、蓋パッキン14は、栓部9b(蓋体9)から取り外すことも可能である。これにより、蓋パッキン14と栓部9b(蓋体9)とをそれぞれ別々に洗浄することができ、蓋パッキン14と栓部9b(蓋体9)との間を衛生的に保つことができる。
キャップユニット1は、蓋体9を手動で開閉操作するための蓋開閉機構15を備えている。蓋開閉機構15は、キャップ本体7に第2のヒンジ部16を介して回動自在に取り付けられた回動部材17と、キャップ本体7にガイド部18を介してスライド自在に取り付けられたスライド部材19とを有している。また、蓋体9が通液口12を閉塞する位置にて蓋体9を固定する蓋ロック機構として、回動部材17の上端(一端)側に回動部材17の下端(他端)側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材20と、ロック部材20を回動部材17の上端側に向けて付勢する付勢部材21とを有している。
第2のヒンジ部16は、キャップ本体7の前側の側面に設けられている。第2のヒンジ部16は、キャップ本体7の上下方向に沿って配置された回動部材17の中間部を回動自在に支持している。
回動部材17は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、略矩形平板状に形成されている。回動部材17は、キャップ本体7の前側の側面に対向した状態で、その上端(一端)側と下端(他端)側との間が第2のヒンジ部16を介して回動自在に支持されている。
ガイド部18は、キャップ本体7の上面(上壁部7b)に設けられている。ガイド部18は、通液口12を挟んだ両側に位置して、スライド部材19の両側端を保持しながら、キャップ本体7の前後方向にスライド部材19をスライド自在に支持している。
スライド部材19は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、そのスライド方向に沿った両側端を形成する一対のラック部19aを有している。スライド部材19は、通液口12を挟んで平行に配置された一対のラック部19aがガイド部18に保持されることによって、キャップ本体7の前後方向にスライド可能となっている。また、スライド部材19は、一対のラック部19aの後端側において連結された構成となっている。
一対のラック部19aには、ガイド部18よりも後端(他端)側において、前端側から後端側に向かって下り勾配となる傾斜面19bが設けられている。一方、蓋体9の基端側には、この傾斜面19bと摺接自在とされたスライド部22が設けられている。スライド部22は、蓋体9の基端側の両側端から外側に突出された一対のスライドピン22aからなる。
また、蓋開閉機構15は、スライド部材19と一体に形成又は取り付けられたカバー部材23を有している。カバー部材23は、キャップ本体7の上部を覆うキャップ形状を有している。カバー部材23は、鍔部12c(通液口12)の上部を覆う位置と、鍔部12c(通液口12)の上部を開放する位置との間で、キャップ本体7の前後方向にスライド部材19と一体にスライドされる。
蓋開閉機構15では、回動部材17の上端(一端)側とスライド部材19の前端(一端)側とのうち、何れか一方(本実施形態では回動部材17の上端側)に設けられた係合部24と、何れか他方(本実施形態ではスライド部材19の前端側)に設けられた被係合部25とが互いに係合されることによって、回動部材17の上端側とスライド部材19の前端側とが連結されている。
係合部24は、回動部材17の上部の両側端から外側に突出された一対のガイドピン24aからなる。一方、被係合部25は、カバー部材23の互いに対向する側面(内側面)において、一対のガイドピン24aが係合される一対のガイド溝25aからなる。一対のガイド溝25aは、カバー部材23の上下方向に沿って切り欠き形成されている。
なお、本実施形態では、上述した回動部材17の上端(一端)側に係合部24(ガイドピン24a)を設け、スライド部材19の前端(一端)側に被係合部25(ガイド溝25a)を設けた構成となっているが、それとは逆の構成、すなわち、回動部材17の上端(一端)側に被係合部25(ガイド溝25a)を設け、スライド部材19の前端(一端)側に係合部24(ガイドピン24a)を設けた構成とすることも可能である。また、係合部24と被係合部25とは、上述したガイドピン24aがガイド溝25aに係合される構成に限らず、互いの係合構造を適宜変更することが可能である。
ロック部材20は、例えばポリプロピレン(PP)等の耐熱性樹脂からなり、略矩形平板状に形成されている。ロック部材20は、回動部材17の上端(一端)側の前面と重なるように配置されると共に、回動部材17に対して上下方向にスライド自在に取り付けられている。また、ロック部材20は、蓋体9が通液口12を閉塞する位置にて、ストッパー部となる鍔部12cの先端側と当接される突起部20aを有している。
付勢部材21は、ロック部材20と回動部材17との間に圧縮された状態で配置されたコイルバネからなり、このコイルバネによってロック部材20を回動部材17に対してスライド方向の上方(一方)側に向けて付勢している。
蓋開閉機構15では、蓋体9及びカバー部材23が通液口12を閉塞するとき、ロック部材20が付勢部材21の付勢により回動部材17の上端(スライド方向の一端)側に位置している。この状態で、ロック部材20と共に回動部材17の上端側を後側に押圧しても、ロック部材20の突起部20aが鍔部12cの先端側(ストッパー部)に当接されるため、この回動部材17の回動が阻止(ロック)される。これにより、蓋体9が通液口12を閉塞する位置にて蓋体9を固定し、回動部材17の不用意な操作によって蓋体9及びカバー部材23が開くことを防止できる。
一方、蓋開閉機構15では、付勢部材21の付勢に抗してロック部材20を回動部材17の下端(スライド方向の他端)側に向けてスライド操作することによって、上述したロック部材20の突起部20aと鍔部12cの先端側(ストッパー部)との当接状態(ロック状態)が解除される。
この状態から、ロック部材20と共に回動部材17の上端(一端)側を後側に押圧しながら回動部材17をキャップ本体7の上壁部7bに接近する方向(一の方向)に回動操作することによって、回動部材17の回動に連動して、スライド部材19がスライド方向の後方(一方)側に向けてスライドされると共に、スライド部材19のスライドに連動して、スライドピン22a(スライド部22)がラック部19aの傾斜面19bと摺接しながら、この傾斜面19bを上る方向に相対的に移動する。これにより、蓋体9が通液口12を開放する方向(以下、開方向という。)に回動される。同時に、カバー部材23が鍔部12c(通液口12)の上部を開放する方向にスライドされる。
また、蓋開閉機構15では、回動部材17の上端(一端)側が一の方向に回動された状態において、この回動部材17の下端(スライド方向の他端)側に位置するロック部材20(突起部20a)が鍔部12cの基端側に当接された状態となる。これにより、付勢部材21に付勢されたロック部材20の回動部材17の上端(スライド方向の一端)側に向かう方向へのスライドが阻止(ロック)される。
一方、蓋開閉機構15では、回動部材17の下端(他端)側を押圧しながら回動部材17をキャップ本体7の周壁部7aに接近する方向(他の方向)に回動操作することによって、回動部材17の回動に連動して、スライド部材19がスライド方向の前方(他方)側に向けてスライドされると共に、スライド部材19のスライドに連動して、スライドピン22a(スライド部22)がラック部19aの傾斜面19bと摺接しながら、この傾斜面19bを下る方向に相対的に移動する。これにより、蓋体9が通液口12を閉塞する方向(以下、閉方向という。)に回動される。同時に、カバー部材23が鍔部12c(通液口12)の上部を閉塞する方向にスライドされる。
また、蓋開閉機構15では、ロック部材20が付勢部材21の付勢により回動部材17の上端(スライド方向の一端)側に向かってスライドされる。これにより、再び回動部材17の回動が阻止(ロック)された状態となる。
以上のように、本実施形態のキャップユニット1では、上述した蓋開閉機構15の操作によって、蓋体9を手動で開閉することができる。また、このキャップユニット1を備えるキャップ付き容器100では、蓋体9をゆっくりと開けたり、蓋体9を途中まで開けたりする操作を容器本体2を持ちながら、片手で行うことが可能である。
以上のようにして、本実施形態のキャップユニット1では、蓋体9を開閉する際の操作性を向上させることが可能である。したがって、このようなキャップユニット1を備えるキャップ付き容器100では、使い勝手の更なる向上を図ることが可能である。
なお、本実施形態では、上述したように、回動部材17の上端(一端)側が一の方向に回動された状態において、この回動部材17の下端(スライド方向の他端)側に位置するロック部材20(突起部20a)が鍔部12cの基端側に当接されることによって、付勢部材21に付勢されたロック部材20の回動部材17の上端(スライド方向の一端)側に向かう方向へのスライドが阻止(ロック)される構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではない。
すなわち、回動部材17の上端(一端)側が一の方向に回動された状態から、回動部材17の上端(一端)側に対する押圧を解除することによって、付勢部材21の付勢によりロック部材20が回動部材17の上端(スライド方向の一端)側に向かってスライドされると共に、ロック部材20の突起部20aが鍔部12cと摺接しながら、鍔部12cの基端側から先端側へと移動することによって、回動部材17の下端(他端)側を押圧することなく、回動部材17が他の方向に回動され、蓋体9が閉方向に回動される構成としてもよい。
また、本実施形態では、蓋体9が通液口12を閉塞する方向に付勢する付勢部材を設けた構成としてもよい。例えば、スライド部材19をスライド方向の前方(他方)側に向けて付勢する付勢部材を設けた構成や、蓋体9を閉方向に付勢する付勢部材、回動部材17を他の方向に付勢する付勢部材を設けた構成とすることが可能である。
この場合も、ロック部材20によるロック状態を解除した後に、回動部材17の上端(一端)側を押圧する操作と、回動部材17の上端(一端)側に対する押圧を解除する操作とによって、蓋体9を手動で開閉操作することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
すなわち、上記実施形態では、上述した真空断熱構造を有する容器本体2によって保温・保冷機能を持たせたキャップ付き容器100に本発明を適用した場合を例示しているが、このような真空断熱構造を有する容器本体2を備えたものに必ずしも限定されるものではない。すなわち、本発明は、キャップユニットが容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップ付き容器に対して幅広く適用することが可能である。
100…キャップ付き容器 1…キャップユニット 2…容器本体 2c…口頸部 2d…上部開口部 3…外容器 4…内容器 5…真空断熱層 6…張出部 7…キャップ本体 8…第1のヒンジ部 9…蓋体 10…雌ネジ部 11…雄ネジ部 12…通液口 12c…鍔部(ストッパー部) 13…止水パッキン 14…蓋パッキン 15…蓋開閉機構 16…第2のヒンジ部 17…回動部材 18…ガイド部 19…スライド部材 20…ロック部材 21…付勢部材 22…スライド部 23…カバー部材 24…係合部 25…被係合部

Claims (7)

  1. 上部が開口した容器本体の口頸部に着脱自在に取り付けられるキャップユニットであって、
    前記容器本体の上部開口部を閉塞すると共に、通液口が設けられたキャップ本体と、
    前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた状態で、前記通液口を開閉する蓋体と、
    前記蓋体を手動で開閉操作するための蓋開閉機構とを備え、
    前記蓋開閉機構は、前記キャップ本体に回動自在に取り付けられた回動部材と、
    前記キャップ本体にスライド自在に取り付けられたスライド部材とを有し、
    前記回動部材の一端側を押圧しながら前記回動部材を一の方向に回動操作することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記スライド部材がスライド方向の一方側に向けてスライドされると共に、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
    前記回動部材の他端側を押圧しながら前記回動部材を他の方向に回動操作することによって、前記回動部材の回動に連動して、前記スライド部材がスライド方向の他方側に向けてスライドされると共に、前記スライド部材のスライドに連動して、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とするキャップユニット。
  2. 前記蓋開閉機構は、前記回動部材の一端側と前記スライド部材の一端側とのうち、何れか一方に設けられた係合部と、何れか他方に設けられた被係合部とが互いに係合されることによって、前記回動部材の一端側と前記スライド部材の一端側とが連結されると共に、
    前記スライド部材の他端側に設けられたラック部の傾斜面に、前記蓋体の基端側に設けられたスライド部が摺接自在とされた構造を有し、
    前記スライド部材の前記一方側へのスライドに連動して、前記スライド部が前記ラック部の傾斜面を上る方向に相対的に移動することによって、前記蓋体が前記通液口を開放する方向に回動される一方、
    前記スライド部材の前記他方側へのスライドに連動して、前記スライド部が前記ラック部の傾斜面を下る方向に相対的に移動することによって、前記蓋体が前記通液口を閉塞する方向に回動されることを特徴とする請求項1に記載のキャップユニット。
  3. 前記蓋体が前記通液口を閉塞する位置にて前記蓋体を固定する蓋ロック機構を備え、
    前記蓋ロック機構は、前記回動部材の一端側に前記回動部材の他端側に向けてスライド自在に取り付けられたロック部材と、
    前記ロック部材をスライド方向の一端側に向けて付勢する付勢部材とを有し、
    前記ロック部材がスライド方向の一端側に位置するとき、前記キャップ本体に設けられたストッパー部に前記ロック部材が当接されることによって、前記回動部材の一端側を押圧する方向への回動が阻止され、
    前記付勢部材の付勢に抗して前記ロック部材をスライド方向の他端側に向けてスライド操作することによって、前記ロック部材と前記ストッパー部との当接状態が解除され、前記回動部材が前記一の方向に回動可能となることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャップユニット。
  4. 前記スライド部材のスライドに連動して、前記通液口の上部を覆う位置と、前記通液口の上部を開放する位置との間で、前記スライド部材と一体にスライドされるカバー部材を備える請求項1〜3の何れか一項に記載のキャップユニット。
  5. 前記通液口は、前記キャップ本体の上部から前記回動部材の一端側に向けて突出された鍔部を有し、
    前記ロック部材は、前記ストッパー部となる前記鍔部の先端側に当接されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のキャップユニット。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のキャップユニットと、
    前記キャップユニットが取り付けられた容器本体とを備えるキャップ付き容器。
  7. 前記容器本体は、真空断熱構造を有することを特徴とする請求項6に記載のキャップ付き容器。
JP2017055737A 2017-03-22 2017-03-22 キャップユニット及びキャップ付き容器 Active JP6951093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017055737A JP6951093B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 キャップユニット及びキャップ付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017055737A JP6951093B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 キャップユニット及びキャップ付き容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018158734A true JP2018158734A (ja) 2018-10-11
JP6951093B2 JP6951093B2 (ja) 2021-10-20

Family

ID=63794920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017055737A Active JP6951093B2 (ja) 2017-03-22 2017-03-22 キャップユニット及びキャップ付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6951093B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278855A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Thermos Kk 飲料容器の栓体
JP2005296234A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd ステンレス製真空二重容器を用いたダイレクトボトル
JP2005312498A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器
JP2009023712A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Yoshinobu Toyomura 飲料容器用蓋
US20090057324A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Ching Yueh Wang Wu Cup lid

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005278855A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Thermos Kk 飲料容器の栓体
JP2005296234A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd ステンレス製真空二重容器を用いたダイレクトボトル
JP2005312498A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd ステンレス製真空二重容器を用いた断熱容器
JP2009023712A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Yoshinobu Toyomura 飲料容器用蓋
US20090057324A1 (en) * 2007-08-31 2009-03-05 Ching Yueh Wang Wu Cup lid

Also Published As

Publication number Publication date
JP6951093B2 (ja) 2021-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3083430B1 (en) Sealing mechanism for beverage container
EP3009053B1 (en) Lid assembly and drinking container comprising the same
JP6681745B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
KR102191472B1 (ko) 캡 유닛 및 음료용 용기
US10455960B2 (en) Container with press button opening
AU2017354038A1 (en) Container lid
JP6509783B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP2018144832A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP5430695B2 (ja) 飲料用容器の栓体
JP7090489B2 (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2018158734A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2018154350A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2018002256A (ja) キャップユニット及び飲料用容器
JP7236278B2 (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
CN113712447A (zh) 盖单元以及带盖容器
JP2018158735A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP6837360B2 (ja) 卓上ポット
JP6466387B2 (ja) キャップユニット及び飲料用容器
KR20150103668A (ko) 여행용 머그컵 뚜껑
JP2019006491A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2018158736A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
EP4108145A1 (en) Beverage container
JP2024030700A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2023041197A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器
JP2021186015A (ja) キャップユニット及びキャップ付き容器

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20181116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210924

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6951093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150