JP2018158707A - 車両用バックドアインナパネル - Google Patents

車両用バックドアインナパネル Download PDF

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Abstract

【課題】 インナパネルの成形性の低下を回避することが可能な車両用バックドアインナパネルを提供する。【解決手段】 開口部10と、上部20と、ラッチ取付け部331が下端中央に設けられた裾部30と、開口部10の左右両側に位置し、かつ上部20と裾部30とを連結する一対の側部40とを備え、裾部30には、枠状の凹溝34と、凹溝34により囲まれ、かつ車両後方に向けて膨出する箱形膨出部35とが形成され、箱形膨出部35には、ラッチ取付け部331の左右両側から車幅方向に対して斜め上方に延びる第1V字骨格36と、凹溝34の上端中央から車幅方向に対して斜め下方に延びて第1V字骨格36に到達する第2V字骨格37とが形成され、一対の側部40と、凹溝34と、第1V字骨格36と、第2V字骨格37とは、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸Nに対して左右対称の形状をなしている。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用バックドアを構成する合成樹脂製のインナパネルに関する。
車両の軽量化および製造コストの縮減のため、従来の板金製に替わって合成樹脂製のバックドアが知られている。合成樹脂製のバックドアは、板金製のバックドアと比較して剛性が低く、かつ変形しやすいという欠点がある。合成樹脂製のバックドアは、車両前方に位置するインナパネルに、車両後方に位置するアウタパネルが接合された構成となっている。このうち、インナパネルがバックドアの強度および剛性を受け持つ部材である。
特許文献1には、合成樹脂製の車両用バックドアインナパネルの一例が開示されている。当該インナパネルは、平板状の本体部と、本体部の上半部分に形成されたインナ開口とを備える。本体部の外周縁には、車両後方に向けて突出した外側立ち壁が全周にわたって設けられている。また、インナ開口の周縁には、車両後方に向けて突出した内側立ち壁が全周にわたって設けられている。当該インナパネルは、本体部、外側立ち壁および内側立ち壁によって、車両後方に向けて開口した溝形状(コ字状)となっている。このような形状をとることによって、インナパネルの剛性の向上が図られている。
特許文献1に開示されているインナパネルは、射出成形により一体成形されることが一般的である。当該インナパネルを成形する際、溶融された合成樹脂が全体にわたって均一に行き渡らないと、合成樹脂の硬化においてインナパネルの収縮に偏りが生じる。収縮の偏りが大きくなるとインナパネルに局所的な変形が生じるため、インナパネルの成形性が低下するという問題がある。当該インナパネルでは、インナパネルの表面積の大半が本体部の下半部分が占めるため、そこでの合成樹脂の行き渡りが不均一になることが懸念される。
特開2016−124346号公報
本発明は、上述の事情に鑑み、インナパネルの成形性の低下を回避することが可能な車両用バックドアインナパネルを提供することをその課題とする。
本発明によれば、バックウインドウが設けられる開口部と、前記開口部よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びる上部と、前記開口部よりも車両下方に位置し、かつ下端中央にラッチ取付け部が設けられた裾部と、前記開口部の左右両側に位置し、かつ前記上部と前記裾部とを連結する一対の側部と、を備える合成樹脂製の車両用バックドアインナパネルであって、前記側部は、その横断面形状が車両後方に向けて開口したハット状であり、前記裾部には、車両後方に向けて開口した枠状の凹溝と、前記凹溝により囲まれ、かつ前記凹溝の底面に対して車両後方に向けて膨出する箱形膨出部と、が形成され、前記箱形膨出部には、前記凹溝の底面よりも車両後方に位置する膨出面から車両前方に向けて凹み、かつ車両後方に向けて開口した第1V字骨格および第2V字骨格が形成され、前記第1V字骨格は、前記ラッチ取付け部の左右両側から車幅方向に対して斜め上方に延びて、前記凹溝の上端の左右両側に到達し、前記第2V字骨格は、前記凹溝の上端中央から車幅方向に対して斜め下方に延びて、前記第1V字骨格に到達し、一対の前記側部と、前記凹溝と、前記第1V字骨格と、前記第2V字骨格と、は、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸に対して左右対称の形状をなしていることを特徴とする車両用バックドアインナパネルが提供される。
本発明の実施において好ましくは、前記裾部には、リアワイパモータ取付け部を固定する取付け孔が設けられ、前記取付け孔は、車両上方に位置する上部取付け孔と、車両下方に位置する下部取付け孔と、を含み、前記上部取付け孔が、前記箱形膨出部の上縁に設けられ、前記下部取付け孔が、前記第2V字骨格に設けられている。
本発明にかかる車両用バックドアインナパネルにおいては、一対の側部と、裾部に形成された凹溝、第1V字骨格および第2V字骨格とは、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸に対して左右対称の形状をなしている。このような構成をとることによって、インナパネルの成形の際、溶融された合成樹脂がインナパネル全体にわたって均一に行き渡り、合成樹脂の硬化時に発生する収縮に偏りが生じることを抑制できる。特に、インナパネルの表面積の大半を占める裾部において、そこでの合成樹脂をより均一に行き渡らせることができる。したがって、本発明にかかる車両用バックドアインナパネルによれば、インナパネルの成形性の低下を回避することが可能となる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面に基づき以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明の一実施形態にかかる車両用バックドアインナパネルの車両前方から視た斜視図である。 図1に示すインナパネルの車両後方から視た斜視図である。 図1に示すインナパネルの概略正面図(車両後方から視た図)である。 図1に示すインナパネルの詳細正面図(車両後方から視た図)である。 図4のV−V線に沿う断面図である。 図4のVI−VI線に沿う断面図である。 図4のVII−VII線に沿う断面図である。 図4のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図1の要部拡大図である。 図1に示すインナパネルに固定されるリアワイパモータ取付け部の斜視図である。
本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図10に基づき、本発明の一実施形態にかかる車両用バックドアインナパネル(以下「インナパネルA10」という。)について説明する。
ここで、説明の便宜上、各図において示されるuprを車両上方向、lwrを車両下方向、frを車両前方向、rrを車両後方向、rhを車両右方向、lhを車両左方向とする。なお、以下の説明で、特記なく上下を用いる場合は、車両上下方向の上下を指すものとし、特記なく左右を用いる場合は、車両左右方向(車幅方向)の左右を指すものとする。あわせて、特記なく前後を用いる場合は、車両前後方向の前後を指すものとする。
車両用バックドア(以下、単に「バックドア」という。)は、車両の後部開口を塞ぐように配置され、インナパネルA10およびアウタパネル(図示略)を構成要素として含む。インナパネルA10は、車両前方および車内側に位置し、アウタパネルは、車両後方および車外側に位置する。インナパネルA10およびアウタパネルは、ともに合成樹脂製である。インナパネルA10にアウタパネルを接合させ、かつバックウインドウ(図示略)を車両後方からアウタパネルに接合させることによって、バックドアが構成される。インナパネルA10は、ガラス繊維(GF)が含有されたポリプロピレン(PP)により構成され、かつ射出成形により一体成形されている。本実施形態では、インナパネルA10の色は、灰白色である。
インナパネルA10は、図1〜図4に示すように、開口部10、上部20、裾部30および一対の側部40を備える。
開口部10は、図1〜図4に示すように、上部20、裾部30および一対の側部40によって囲まれた開口領域である。バックドアが構成されたとき、開口部10には、車両後方から開口部10を塞ぐバックウインドウ(図示略)が設けられる。
図1〜図4に示すように、裾部30および一対の側部40の外縁には、車幅方向および車両下方においてインナパネルA10の外側に向けて突出する第1フランジ51が形成されている。また、図1〜図4に示すように、開口部10に隣接する上部20、裾部30および一対の側部40の内縁には、車両上下方向および車幅方向において開口部10に向けて突出する第2フランジ52が形成されている。第2フランジ52は、開口部10を取り囲んでいる。第1フランジ51および第2フランジ52の後面(車両後方を向く面)にアウタパネルを突き合わせることによって、インナパネルA10にアウタパネルが接合される。接合にあたっては、たとえばポリウレタン系接着剤が用いられる。
上部20は、図1〜図4に示すように、開口部10よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びている。上部20は、インナパネルA10において梁構造を構成する。上部20には、一対のドアヒンジ取付け部21が設けられている。一対のドアヒンジ取付け部21は、上部20の左右両端に位置する。各々のドアヒンジ取付け部21には、車両前方からドアヒンジ(図示略)が、車両後方から鋼製のドアヒンジ補強材(図示略)が、それぞれ取り付けられている。バックドアは、左右一対のドアヒンジを介して車両の後部開口の上縁に連結される。このため、バックドアは、当該ドアヒンジにより車両の後部開口の上縁回りに回動可能とされている。この回動によって、バックドアの開閉がなされる。
裾部30は、図1〜図4に示すように、開口部10よりも車両下方に位置する。裾部30は、インナパネルA10において板構造を構成する。裾部30は、開口下辺部31、一対の連結部32および枠部33を有する。
図1〜図4に示すように、開口下辺部31は、裾部30の上端に位置し、かつ車幅方向に延びる部分である。図5に示すように、開口下辺部31には、車両後方に向けて開口した凹溝34が形成されている。凹溝34は、車両後方を向く底面341を有する。底面341は、車両上下方向および車幅方向に沿って配置されている。
図1〜図4に示すように、一対の連結部32は、開口下辺部31の左右両側に位置し、かつ側部40の下端がそれぞれつながる部分である。各々の連結部32には、車両前方からダンパステー(図示略)が、車両後方から鋼製のドアステー補強材(図示略)が取り付けられている。連結部32には、バックドアのダンパステーを取り付けるためのドアステー取付け孔321が、車両前後方向に貫通して設けられている。また、図7に示すように、第1フランジ51および第2フランジ52を含めた連結部32の横断面形状は、車両後方に向けて開口したハット状である。このようなハット状断面に基づき、連結部32には、車両後方に向けて開口した凹溝34が形成されている。
図1〜図4に示すように、枠部33は、裾部30の下端および左右両端に位置し、かつ一対の連結部32につながる部分である。図5および図6に示すように、枠部33には、車両後方に向けて開口した凹溝34が形成されている。また、枠部33の下端中央には、ラッチ取付け部331が設けられている。バックドアは、ラッチ取付け部331に取り付けられたラッチ(図示略)が車両の後部開口の下縁に設けられたストライカ(図示略)に係合することによって、車両の後部開口がバックドアにより閉じられた状態が保持される。
図1〜図4に示すように、凹溝34は、開口下辺部31、一対の連結部32および枠部33において、車両後方から視て枠状(ロ字状)に形成されている。
図1〜図6に示すように、裾部30において凹溝34により囲まれた領域には、凹溝34の底面341に対して車両後方に向けて膨出する箱形膨出部35が形成されている。車両前方から視たとき、箱形膨出部35は、車両後方側に陥入させられている。なお、箱形膨出部35を囲む凹溝34が、裾部30の周縁部分に該当する。箱形膨出部35は、凹溝34の底面341よりも車両後方に位置し、かつ車両上下方向および車幅方向に沿った膨出面351を有する。インナパネルA10にアウタパネルが接合されたとき、箱形膨出部35は、膨出面351に塗布された接着剤(たとえばポリウレタン系接着剤)を介してアウタパネルに接触する。
図1〜図4に示すように、箱形膨出部35には、膨出面351から車両前方に向けて凹み、かつ車両後方に向けて開口した第1V字骨格36が形成されている。第1V字骨格36の横断面形状は、溝形状(コ字状)である。第1V字骨格36は、ラッチ取付け部331に対して左側に配置された第1左腕部361と、ラッチ取付け部331に対して右側に配置された第1右腕部362とを含む。車両前方から視たとき、第1左腕部361および第1右腕部362は、ともに箱形膨出部35から膨出する突条をなしている。第1V字骨格36は、ラッチ取付け部331の左右両側から車幅方向に対して斜め上方に延びて、凹溝34の上端の左右両側(一対の連結部32)に到達している。
図1〜図4に示すように、箱形膨出部35には、膨出面351から車両前方に向けて凹み、かつ車両後方に向けて開口した第2V字骨格37が形成されている。第2V字骨格37の横断面形状は、溝形状(コ字状)である。第2V字骨格37は、第1V字骨格36の第1左腕部361に交差する第2左腕部371と、第1V字骨格36の第1右腕部362に交差する第2右腕部372とを含む。第2左腕部371および第2右腕部372は、ともに箱形膨出部35から膨出する突条をなしている。第2V字骨格37は、凹溝34の上端中央(開口下辺部31の中央)から車幅方向に対して斜め下方に延びて、第1V字骨格36に到達している。
一対の側部40は、図1〜図4に示すように、開口部10の左右両側に位置し、かつ車両上下方向に延びている。一対の側部40は、インナパネルA10において柱構造を構成する。一対の側部40は、上部20と裾部30とを連結する。図8に示すように、側部40は、車両後方に向けて開口しており、かつ底面401および一対の内側面402を有する。
図8に示すように、底面401は、車両上下方向および車幅方向に沿って配置され、かつ車両後方を向く。一対の内側面402は、底面401の左右両端につながり、かつ車両後方に向けて突出している。一対の内側面402は、車幅方向において互いに対向している。インナパネルA10の外周側に位置する一方の内側面402の後端は、第1フランジ51につながっている。インナパネルA10の内周側に位置する他方の内側面402の後端は、第2フランジ52につながっている。このため、第1フランジ51および第2フランジ52を含めた側部40の横断面形状は、車両後方に向けて開口したハット状である。
図1〜図4に示すように、インナパネルA10においては、一対の側部40と、凹溝34と、第1V字骨格36と、第2V字骨格37とは、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸Nに対して左右対称の形状をなしている。
図1、図4および図9に示すように、裾部30には、リアワイパモータ取付け部60を固定する取付け孔38が設けられている。取付け孔38は、車両上方に位置する上部取付け孔381と、車両下方に位置する下部取付け孔382とを含む。上部取付け孔381は、箱形膨出部35の上縁に設けられている。下部取付け孔382は、第2V字骨格37の第2右腕部372に設けられている。本実施形態では、裾部30において、上部取付け孔381が2箇所設けられ、下部取付け孔382が1箇所設けられている。
図10に示すように、リアワイパモータ取付け部60は、固定板61にハウジング62が取り付けられている。固定板61およびハウジング62は、ともにアルミダイキャスト製である。ハウジング62は、リアワイパ(図示略)の駆動源であるリアワイパモータ63を支持している。ハウジング62の内部には、ウォームギアおよびラック・アンド・ピニオンにより構成されるスライダクランク機構(図示略)が収容されている。当該スライダクランク機構を構成するピニオン(図示略)に、ハウジング62から突出する回転軸64が嵌入されている。回転軸64の車両後方端は、アウタパネルを貫通して車両後方に向けて突出している。また、当該車両後方端には、リアワイパが取り付けられる。リアワイパモータ63により生み出された一方向の回転運動は、当該スライダクランク機構により二方向の往復回転運動に変換されて回転軸64に伝達する。
図10に示すように、リアワイパモータ取付け部60の固定板61には、上部固定孔611および下部固定孔612が設けられている。上部固定孔611は、その位置が裾部30に設けられた上部取付け孔381に対応している。下部固定孔612は、その位置が裾部30に設けられた下部取付け孔382に対応している。タッピングねじなどの締結部材が上部固定孔611と上部取付け孔381とに、かつ下部固定孔612と下部取付け孔382とにそれぞれ挿通されることによって、リアワイパモータ取付け部60が車両前方から裾部30に固定される。
次に、インナパネルA10の作用効果について説明する。
インナパネルA10においては、一対の側部40と、裾部30に形成された凹溝34、第1V字骨格36および第2V字骨格37とは、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸Nに対して左右対称の形状をなしている。このような構成をとることによって、インナパネルA10の成形の際、溶融された合成樹脂がインナパネルA10全体にわたって均一に行き渡り、合成樹脂の硬化時に発生する収縮に偏りが生じることを抑制できる。特に、インナパネルA10の表面積の大半を占める裾部30において、そこでの合成樹脂をより均一に行き渡らせることができる。したがって、インナパネルA10によれば、インナパネルA10の成形性の低下を回避することが可能となる。
インナパネルA10の裾部30においては、凹溝34により枠状の骨組構造が構成されている。この場合において、凹溝34により囲まれた箱形膨出部35に形成された第1V字骨格36および第2V字骨格37は、ともに当該骨組構造の斜材として機能する。このため、凹溝34、第1V字骨格36および第2V字骨格37によって、裾部30の剛性(曲げおよびねじり)の向上を図ることができる。また、バックドアを閉めたとき、ラッチ取付け部331に作用する反力は、枠部33のみならず、第1V字骨格36および第2V字骨格37にも伝達されるため、枠部33に当該反力が集中することを回避できる。このため、当該反力の影響による裾部30の変形を抑制することができる。
また、インナパネルA10の裾部30においては、リアワイパモータ取付け部60を固定する取付け孔38のうち、上部取付け孔381が箱形膨出部35の上縁に設けられ、下部取付け孔382が第2V字骨格37の第2右腕部372に設けられている。よって、取付け孔38は、裾部30において比較的剛性が高い部分に設けられた構成となっている。このような構成をとることによって、バックドアを閉めたときの反力が比較的質量の大きなリアワイパモータ取付け部60に作用した場合であっても、裾部30の変形を抑制することができる。このため、バックドアの開閉の繰り返しに起因した、裾部30の変形量の増加によるインナパネルA10の共振周波数の低下が抑制される。したがって、車内におけるこもり音などの発生が抑制されることから、車両のNV(Noise and Vibration)性能の低下を回避することができる。
本発明は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A10:インナパネル
10:開口部
20:上部
21:ドアヒンジ取付け部
30:裾部
31:開口下辺部
32:連結部
321:ドアステー取付け孔
33:枠部
331:ラッチ取付け部
34:凹溝
341:底面
35:箱形膨出部
351:膨出面
36:第1V字骨格
361:第1左腕部
362:第1右腕部
37:第2V字骨格
371:第2左腕部
372:第2右腕部
38:取付け孔
381:上部取付け孔
382:下部取付け孔
40:側部
401:底面
402:内側面
51:第1フランジ
52:第2フランジ
60:リアワイパモータ取付け部
61:固定板
611:上部固定孔
612:下部固定孔
62:ハウジング
63:リアワイパモータ
64:回転軸
N:軸

Claims (2)

  1. バックウインドウが設けられる開口部と、
    前記開口部よりも車両上方に位置し、かつ車幅方向に延びる上部と、
    前記開口部よりも車両下方に位置し、かつ下端中央にラッチ取付け部が設けられた裾部と、
    前記開口部の左右両側に位置し、かつ前記上部と前記裾部とを連結する一対の側部と、を備える合成樹脂製の車両用バックドアインナパネルであって、
    前記側部は、その横断面形状が車両後方に向けて開口したハット状であり、
    前記裾部には、車両後方に向けて開口した枠状の凹溝と、前記凹溝により囲まれ、かつ前記凹溝の底面に対して車両後方に向けて膨出する箱形膨出部と、が形成され、
    前記箱形膨出部には、前記凹溝の底面よりも車両後方に位置する膨出面から車両前方に向けて凹み、かつ車両後方に向けて開口した第1V字骨格および第2V字骨格が形成され、
    前記第1V字骨格は、前記ラッチ取付け部の左右両側から車幅方向に対して斜め上方に延びて、前記凹溝の上端の左右両側に到達し、
    前記第2V字骨格は、前記凹溝の上端中央から車幅方向に対して斜め下方に延びて、前記第1V字骨格に到達し、
    一対の前記側部と、前記凹溝と、前記第1V字骨格と、前記第2V字骨格と、は、車幅方向に対して交差し、かつ車幅方向の中央を通過する軸に対して左右対称の形状をなしていることを特徴とする、車両用バックドアインナパネル。
  2. 前記裾部には、リアワイパモータ取付け部を固定する取付け孔が設けられ、
    前記取付け孔は、車両上方に位置する上部取付け孔と、車両下方に位置する下部取付け孔と、を含み、
    前記上部取付け孔が、前記箱形膨出部の上縁に設けられ、
    前記下部取付け孔が、前記第2V字骨格に設けられている、請求項1に記載の車両用バックドアインナパネル。
JP2017146577A 2016-11-29 2017-07-28 車両用バックドアインナパネル Active JP6950126B2 (ja)

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