JP2018155688A - 調色支援システムおよび調色支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】膨大なデータベースや色見本を予め作成することなく、光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に添加着色剤を混色して、目標色と略一致させる調色支援システムを提供する。【解決手段】かかる調色支援システム1は、目標色を有する着色済ワーク2と、出発色として選択された調色着色剤を塗布したテストピース3とのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定する測色センサ4と、着色済ワークの色光強度とテストピースの色光強度との強度差に基づいて、光の三原色から選択された成分について、調色着色剤に添加すべき添加着色剤および添加割合を決定する、調色支援装置5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援システムおよび調色支援方法に関する。また、本発明は当該調色支援方法をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラムに関する。
自動車の板金塗装工場では、例えば事故車の凹凸部を元通りに修復した上で、そのボディ色の塗料と同じ色の塗料で塗装を施すことにより、事故前と全く同じ状態に仕上げることとしている。しかし、塗料の種類は膨大であり、自動車メーカごとに使用している塗料メーカも異なるため、予めすべての色の塗料を用意することは困難である。
また、塗装修理しようとする自動車に用いられている塗料の種類が自動車メーカのデータ等により特定されたとしても、経年変化による退色などにより、最初に塗られている塗料をそのまま使用することができないことが多い。そもそも、そのような塗料データが特定できず不明な場合も多い。
板金塗装においては、多くの場合、目標色となる自動車ボディの色と一致するように塗料を調合する調色作業が必要となる。調色作業では、調合された塗料をテストピース等に塗って自動車ボディの色と比較する。しかしながら、出発色となる塗料に何色の塗料をどの程度入れればよいか、さらには、調合された塗料が目標色と異なる場合に、何色の塗料をどの程度加えるかという判断は熟練作業者の経験に頼るのが通例である。
従来技術では、このような調色作業を支援するシステムが提案される(例えば、特許文献1)。これによれば、各色塗料について色コードと、その色の塗料を調合するデータが予め登録され、色コードが入力されると、その色コードの塗料を作成するための調色データが表示される。そして、その表示に従って調色すればその色コードの塗料が調合される。つまり、その色コードにより調合される色見本をカードにしておき、色見本を目標色と比較して色コードを決定することができれば、調色データが表示され、目標色の塗料が得られる。
しかしながら、実際には、退色した場合まで含めると、自動車ボディに塗装されている塗料の色は無数となり、膨大な色数のデータベースを用意する必要がある。この点、全ての色について色見本を予め作成すると共に、夫々の色見本について調合データを登録しておくことは現実的でない。また、仮に非常に多くの色見本を用意することができたとしても、最終的には、実際に塗って確認する必要があり、そこで色の違いが生じたときに修正することは困難である。
特開2004−269745号公報
本発明は、出発色となる自動車ボディ等の色に近似した調色塗料(調色着色剤)に対し、これとは異なる色の添加塗料(添加着色剤)を混色して、目標色と略一致させるよう調色可能な調色支援システムおよび調色支援方法を提供することを目的とする。特に、膨大なデータベースや色見本を予め作成することなく、光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に添加着色剤を混色して、目標色と略一致させることを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援システムが提供される。かかる調色支援システムは、目標色を有する着色済ワークと、出発色として選択された調色着色剤を塗布したテストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定する測色センサと、着色済ワークの色光強度とテストピースの色光強度との強度差に基づいて、光の三原色から選択された成分について、調色着色剤に添加すべき添加着色剤および添加割合を決定する、調色支援装置と、を備える。
また、本発明の一実施形態によれば、調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援方法が提供される。かかる調色支援方法は、目標色となる着色済ワークと、出発色として選択された調色着色剤が塗布された第1テストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定により決定するステップと、着色済ワークの色光強度と第1テストピースの色光強度との強度差に基づいて、第1成分を選択し、第1成分に関連付けられる第1添加着色剤および第1添加割合を決定するステップと、第1添加割合にしたがって第1添加着色剤が添加された調色着色剤が塗布された第2テストピースについて、各色光強度を測定により決定するステップと、第2成分を選択し、着色済ワークの色光強度と第2テストピースの色光強度との強度差に基づいて、第2成分に関連付けられる第2添加着色剤および第2添加割合を決定するステップと、を含む。
これらの実施形態によれば、測定される光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に混色させる添加着色剤および添加割合を効果的に決定可能な調色支援システムおよび調色支援方法を実現することができる。
調色支援システムの概要図である。 調色支援装置のディスプレイに表示されるイメージ図である。 調色支援装置の演算装置に関する機能ブロック図である。 調色支援方法の基本処理フロー図である。 調色支援方法の詳細処理フロー図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本開示の例示的な実施形態の構成を列記して説明する。本開示の実施形態による、調色支援システムまたは調色支援方法は、以下のような構成を備えてもよい。
〔形態1〕形態1によれば、調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援システムが提供される。かかる調色支援システムは、かかる調色支援システムは、目標色を有する着色済ワークと、出発色として選択された調色着色剤を塗布したテストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定する測色センサと、着色済ワークの色光強度とテストピースの色光強度との強度差に基づいて、光の三原色から選択された成分について、調色着色剤に添加すべき添加着色剤および添加割合を決定する、調色支援装置と、を備える。
これにより、測定される光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に混色させる添加着色剤および添加割合を効果的に決定することができる。特に、添加着色剤および添加割合の決定を複数回繰り返すことにより、調色着色剤を段階的に目標色に略一致可能な調色支援を実現することができる。
〔形態2〕形態2によれば、形態1の調色支援システムにおいて、調色支援装置が、選択された成分について、着色済ワークの色光強度の値に対しテストピースの色光強度の値が小さい場合に、添加着色剤の色が、選択された成分に決定される。これにより、添加着色剤を、RGBの3色から決定することができる。作業者は予め決められた色の添加着色剤を用意すれば足りることから、簡易で効果的な調色支援を実現することができる。
〔形態3〕形態3によれば、形態1または2の調色支援システムにおいて、調色支援装置が、選択された成分について、着色済ワークの色光強度の値に対しテストピースの光強度の値が大きい場合に、添加着色剤の色が、黒色または選択された成分の補色の何れかに決定される。これにより、添加着色剤を、RGBの3色に加え、黒色またはRGBの各補色の何れかから決定することができる。作業者は予め決められた色の添加着色剤を用意すれば足りることから、簡易で効果的な調色支援を実現することができる。
〔形態4〕形態4によれば、形態1から3の何れかの調色支援システムにおいて、調色支援装置において、各色光強度の値が0から100までにスコア化され、添加割合が、重量パーセントとして、選択された成分に関する着色済ワークの色光強度とテストピースの色光強度との強度差の半分の値に決定される。これにより、効率的な添加割合の決定を可能にする。
〔形態5〕形態5によれば、調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援方法が提供される。かかる調色支援方法は、目標色となる着色済ワークと、出発色として選択された調色着色剤が塗布された第1テストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定により決定するステップと、着色済ワークの色光強度と第1テストピースの色光強度との強度差に基づいて、第1成分を選択し、第1成分に関連付けられる第1添加着色剤および第1添加割合を決定するステップと、第1添加割合にしたがって第1添加着色剤が添加された調色着色剤が塗布された第2テストピースについて、各色光強度を測定により決定するステップと、第2成分を選択し、着色済ワークの色光強度と第2テストピースの色光強度との強度差に基づいて、第2成分に関連付けられる第2添加着色剤および第2添加割合を決定するステップと、を含む。
これにより、測定される光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に混色させる添加着色剤および添加割合を効果的に決定することができる。特に、添加着色剤および添加割合の決定を複数回繰り返すことにより、調色着色剤を段階的に目標色に略一致可能な調色支援を実現することができる。
〔形態6〕形態6によれば、形態5の調色支援方法において、第1または第2成分について、着色済ワークの色光強度の値に対し第1または第2テストピースの色光強度の値が大きい場合に、第1または第2添加着色剤の色が、黒色或いは前記第1または第2成分の補色の何れかに決定される。これにより、添加着色剤を、RGBの3色、および黒色またはRGBの各補色の何れかから決定することができる。作業者は予め決められた色の添加着色剤を用意すれば足りることから、簡易で効果的な調色支援を実現することができる。
〔形態7〕形態7によれば、形態6または7の調色支援方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ・プログラムが提供される。
以下に、本発明に係る調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援システムおよび調色支援方法の実施形態を添加図面とともに説明する。添加図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。なお、以下の例では、着色剤として塗料を使用する場合について説明するが、これに限定されず、インキ、絵の具など任意の着色剤の調色に適用し得ることが当業者には理解される。
図1は、一実施形態による調色支援システム1の概要図である。一実施形態による調色支援システム1は、測色センサ4および調色支援装置5を備える。測色センサ4は、目標色となる自動車ボディ(着色済ワーク)2および出発色として選択された調色塗料を塗布したテストピース3のそれぞれに対し、光の三原色RBGの各色光強度を測定するように動作する。調色支援装置5は、測色センサ4で測定された着色済ワークの色光強度とテストピースの色光強度との強度差に基づいて、光の三原色RBGから選択された成分について、調色塗料に添加すべき添加塗料およびその添加割合を決定するように動作する。
測色センサ4は、光の三原色について各色光強度を256段階(0〜255)で検出するRBGセンサで構成される。三原色とは、赤(R)、青(B)および緑(G)の3つの色であり、それぞれの割合を変えて混色することにより、様々な色を表現することができる。例えば、(255:255:255)は白色を示し、同様に(255:0:0)は赤色を、(0:0:0)は黒色を示す。なお、測色センサ4は、RBGの三刺激値に変換し得るデータを出力し得るものであればよく、センサの種類には限定されない。また、色光強度の表現は256段階に限定されず、100段階(0〜99)としてもよい。
測色センサ4で測定された光強度データは、調色支援装置5に無線または有線で送信される。調色支援装置5は一般的なコンピュータ(例えば、パーソナル・コンピュータ)で構成される。一例では、調色支援装置5は、演算装置6、メモリ7、およびディスプレイ8を備え、バスを介して電気的に相互に接続される。演算装置6は、測色センサ4から入力されたデータに基づいて、一実施形態による調色支援方法に必要な計算処理(後述)を実行する。メモリ7は、演算装置6での計算処理に必要なデータを予め設定し、或いは計算過程のデータを一時的に格納する。また、一実施形態による調色支援方法をコンピュータに実行させるコンピュータ・プログラムを格納する。ディスプレイ8は、演算装置6での演算処理の結果を表示する。これ以外にも、調色支援装置5は、作業者によるデータ入力を受ける入力部等を備えてもよい(非図示)。
図2は、ディスプレイ8に表示される画面イメージの例を示す。画面イメージは、グラフ表示領域10、数値表示領域20、合否表示領域30、および調色支援表示領域40を含む。グラフ表示領域10では、R成分、B成分およびG成分の各刺激値について、目標色と調色塗料の色と対比されるグラフ表示部12,14,16が形成される。グラフ表示部12,14,16は、一例では、縦軸が百分率でパーセント表示された棒グラフで表される。
数値表示領域20では、各数値M,M,M,S,S,S、およびΔR,ΔB,ΔGの値をそれぞれ表示する数値表示部22a〜22c,24a〜24c,26a〜26cが形成される。M,M,Mは、着色済ワーク2に対しRGB成分毎に測定された色光強度値、S,S,Sは、テストピース3に対しRGB成分毎に測定された色光強度値、そして、ΔR,ΔB,ΔGは、RGB成分毎のそれぞれの差分を示す。一例では、これら各数値は、百分率でパーセント表示(即ち0〜100までの値)にスコア化されるのがよい。
合否表示領域30では、RBG成分毎に合否モニタ32,34,36が形成される。合否モニタ32,34,36は、例えば、それぞれ所定の許容範囲内(合格)にあれば緑色に点灯、許容範囲外(不合格)であれば赤色で点滅するのがよい。作業者は、合否モニタ32,34,36の点滅を目視で確認することにより、各成分の合否を判断することができる。
調色支援表示領域40では、RGB成分から特定される調整対象成分を表示する成分表示部42、調色に使用すべき添加塗料の色を表示する添加塗料表示部44、その添加割合を表示する添加割合表示部46、および添加塗料の添加量を表示する添加量表示部48が形成される。添加割合表示部46に表示される添加割合は、調色塗料に対する重量パーセントに関連付けられる。添加量表示部48に表示される添加塗料の添加量は、ユーザから調色塗料の重量の入力を受け、添加割合と調色塗料重量に基づいて計算される。調色を行う際に作業者が調色塗料の重さをグラム単位で入力すれば、添加すべき添加塗料の添加量が添加量表示部48に表示されるので、作業者が添加量を間違うことを防止できる。なお、これら表示部による表示の代わりに、例えば、「赤色を調整します。赤色塗料を12グラム(5%)添加してください。」のようにメッセージ形式の表示としてもよい。
図3から図5を参照して、一実施形態による調色支援方法における処理について説明する。図3は、調色支援装置5が備える演算装置6に実装される各処理機能を説明した例示の機能ブロック図である。図4および図5は、一実施形態による調色支援方法の処理フロー図であり、演算装置6によって制御される。なお、図3の機能ブロック並びに図4および図5の処理フローは例示に過ぎず、これらの機能や処理ステップの順序に限定されないことが当業者には理解される。即ち、他の処理と共に、或いは他の処理が代替されて実行されてもよいし、複数の処理が並列或いは同時に実行されてもよい。
以下では、作業者が自動車ボディ(着色済ワーク)2を板金塗装する場合の適用例について説明する。具体的には、作業者によって自動車ボディ2の色に比較的近いと思われる任意の調色塗料が選択されたときに、この調色塗料を出発色として自動車ボディ2の目標色に近づけていく調色支援処理の実行について説明する。
演算装置6には、測色センサ4に光の三原色の各色光強度を測定させ、測定データを受けるセンサ部62と、調色塗料と混色させるための添加塗料および添加割合を決定する添加塗料決定部64と、ディスプレイ8に各情報を出力させる出力部66と、が実装される。
一実施形態による調色支援方法では、事前準備(S10)として、目標となる自動車ボディ(着色済ワーク)2を特定すること、および自動車ボディ2の色に比較的近いと思われる調色塗料が選択されることが必要である。自動車ボディ2の特定では、自動車ボディにおける塗装箇所近傍の1つの測定対象または複数の測定対象が決定される。また、選択された調色塗料を塗布乾燥させることにより、テストピースが準備される。これらは、作業者による作業としてもよいし、コンピュータにより自動化されてもよい。
次いで、調色支援装置5に設けた所定のスタートボタン(非図示)が押下されることにより、S20以降の各情報処理の実行が開始される。まず、センサ部62は、測色センサ4の測定により、目標色となる着色済ワークに対するRGBの各色光強度を決定する(S20)。S10で塗装箇所近傍の複数の測定対象が決定されている場合は、各測定対象に応じたRGBの各色光強度が決定され、RGB成分ごとに平均値が計算される。発明者の実験によれば、複数の測定対象は10個程度とするのがよい。また、センサ部62は、測色センサ4の測定により、出発色として選択された調色塗料が塗布されたテストピースに対するRGBの各色光強度が決定される(S30)。
このようにして、目標色および出発色に関するそれぞれのRGBの各色光強度(RGB値)が読み取られる。測色センサ4によって0〜255の256段階の数値で出力された各色光強度M,M,M,S,S,Sは、センサ部62で百分率の数値に変換(即ち0から100までにスコア化)されて、メモリ7に格納される。これらは、出力部66によって数値表示領域20の数値表示部22a,24a,26a,22b,24b,26bに表示される。
次いで、添加塗料決定部64は、メモリ7に格納された各色光強度M,M,M,S,S,Sに基づいて、RBGの各成分の強度差ΔR,ΔB,ΔGを計算する(S40)。
・R成分の強度差:ΔR=M−S
・B成分の強度差:ΔB=M−S
・G成分の強度差:ΔG=M−S
上記の計算により得られたRBGの各成分の強度差ΔR,ΔB,ΔGは、メモリ7に格納されると共に、出力部66によって数値表示領域20の数値表示部22c,24c,26cに表示される。
引き続き、添加塗料決定部64は、上記強度差ΔR,ΔB,ΔGを用いて、RBGの中から調整対象となる1つの成分xを選択する(S50)。即ち、成分xはR,B,Gの何れかから選択される。成分xは、強度差ΔR,ΔB,ΔGの絶対値が一番大きいものを有する成分が特定されてもよいし、予め規定したR>B>Gの優先順位に基づいて特定されてもよいし、これらの組み合わせによって特定されてもよい。なお、R>B>Gの優先順位は、人間の視覚に対する影響が大きく、調色の視覚的効果が高い順位であることが発明者により考察される。調整対象として選択された成分xは、メモリ7に格納されると共に、出力部66によって調色支援表示領域40の成分表示部42に表示される。
次いで、添加塗料決定部64は、選択された成分xに関する強度差ΔX(|M−S|)に基づいて、図5を参照して次に説明するように、成分xに関連付けられる添加塗料および添加割合を所定の計算により決定する(S60)。なお、成分xは添加塗料の色とは必ずしも一致しない点に留意すべきである。成分xに関連付けられる添加塗料および添加割合も同様に、メモリ7に格納されると共に、出力部66によって調色支援表示領域40の添加塗料表示部44および添加割合表示部46に表示される。
図5を参照して、上記S50における成分xに関連付けられる添加塗料および添加割合の決定に関する詳細な処理フローについて説明する。最初に、成分xについて、自動車ボディ2の色光強度Mに対しテストピースの色光強度Sが大きいか或いは小さいかが判断される(S52)。
>Sの場合(Yes)は、添加塗料の色は成分xに決定される(S54)。他方、M<Sの場合(No)は、添加塗料の色が、黒色または成分xの補色x’の何れかに決定される(S58)。なお、赤(R)の補色は青緑、青(b)の補色は橙、緑(G)の補色は赤紫であることが知られている。
次いで、添加塗料の割合が、選択された成分xに関する強度差ΔX(|M−S|)に所定割合pを掛け合わせることで計算される(S58)。一例として、所定割合pを50%(半分)とした場合は、
添加塗料の割合=(|M−S|)/2
で計算される。当該添加塗料の割合の値は、添加塗料として添加すべき重量パーセントに関連付けられる。即ち、調色塗料の重量に対する添加塗料の重量パーセントとして採用される。なお、発明者の実験によれば、RBGの各成分を通じて、所定割合pは50%とするのが最適であるが、これに限定されず任意の値としてもよい。また、添加塗料のRBGの成分ごとに別個の値を設定してもよい。
このような一実施形態による調色支援方法は、測定される光の三原色RGBの各色光強度の値のみに基づいて、調色着色剤に混色させる添加着色剤および添加割合を効果的に決定することができる。添加着色剤は、RGBの3色に加え、黒色またはRGBの各補色の何れかから決定することができる。作業者は予め決められた色の添加着色剤を予め用意しておけばよく、有利である。
図4に戻り、S30からS60までの一連のステップは複数回繰り返すのがよい。つまり、S60で決定した添加塗料および添加割合を用いて、作業者は調色塗料に添加塗料を添加し、混色された新たな調色塗料を作成する。そして、これを新たに塗布乾燥させた別のテストピースが準備される(S70)。このように新たに準備された別のテストピースに対し、再度、測定によりRGBの各色光強度が決定され(S40)、強度差ΔR,ΔB,ΔGが計算されて、RBGの中から調整対象の1つの成分yが選択され(S50)、更に、成分yに関する強度差ΔY(|M−S|)に基づいて、成分yに関連付けられる添加塗料および添加割合が決定される(S60)。
上記のようにS30からS60までの一連のステップが実行され、成分xの調整のために調色塗料に添加塗料を添加して新たな調色塗料が作成されると、実際は成分x以外の他の成分の各色光強度も影響を受けることに留意すべきである。例えば、成分R(赤)の添加塗料を添加した結果、成分Rが調整されて目標色の成分Rの色光強度の値に近づいたとしても、他方では、他の成分B(青),G(緑)の各色光強度が目標色の成分B,Gの色光強度から遠ざかってしまうことがある。これは、成分RのRBG値が理論的には(255:0:0)である一方、実在する成分Rの添加塗料は、上記理論値とは異なり成分ごとに多少の誤差があることに起因する。
この点、一実施形態による調色支援方法では、S30からS60までの一連のステップを、調色塗料への添加塗料の添加およびテストピースの生成の作業をその都度行いながら段階的に複数回実行するのがよい。これにより、作業者は、各成分の各色光強度の値をその都度確認しながら作業することになる。例えば、作業者に合否表示領域30の合否モニタ32,34,36の表示を確認させるようにすれば、作業は一層効果的となる。合否モニタ32,34,36では、例えば、自動車ボディ2における各色光強度とテストピース3の各色光強度の強度差の値が例えば±10%以下であれば「合格」として緑色が点滅される。なお、発明者の実験によれば、繰り返しの回数は2回または3回が好適である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
1…調色支援システム
2 …着色済ワーク
3…テストピース
4…測色センサ
5…調色支援装置
6…演算装置
7…メモリ
8…ディスプレイ
62…センサ部
64…添加塗料決定部
66…出力部

Claims (7)

  1. 調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援システムであって、
    前記目標色を有する着色済ワークと、出発色として選択された前記調色着色剤を塗布したテストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定する測色センサと、
    前記着色済ワークの色光強度と前記テストピースの色光強度との強度差に基づいて、光の三原色から選択された成分について、前記調色着色剤に添加すべき添加着色剤および添加割合を決定する、調色支援装置と、
    を備える、調色支援システム。
  2. 請求項1記載の調色支援システムにおいて、前記調色支援装置が、
    前記選択された成分について、前記着色済ワークの色光強度の値に対し前記テストピースの色光強度の値が小さい場合に、前記添加着色剤の色が、前記選択された成分に決定される、調色支援システム。
  3. 請求項1または2記載の調色支援システムにおいて、前記調色支援装置が、
    前記選択された成分について、前記着色済ワークの色光強度の値に対し前記テストピースの光強度の値が大きい場合に、前記添加着色剤の色が、黒色または前記選択された成分の補色の何れかに決定される、調色支援システム。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の調色支援システムであって、前記調色支援装置において、
    前記各色光強度の値が0から100までにスコア化され、
    前記添加割合が、重量パーセントとして、前記選択された成分に関する前記着色済ワークの色光強度と前記テストピースの色光強度との強度差の半分の値に決定される、調色支援システム。
  5. 調色着色剤の色を目標色に調整するための調色支援方法であって、
    前記目標色となる着色済ワークと、出発色として選択された前記調色着色剤が塗布された第1テストピースとのそれぞれに対し、光の三原色の各色光強度を測定により決定するステップと、
    前記着色済ワークの色光強度と前記第1テストピースの色光強度との強度差に基づいて、第1成分を選択し、前記第1成分に関連付けられる第1添加着色剤および第1添加割合を決定するステップと、
    前記第1添加割合にしたがって前記第1添加着色剤が添加された調色着色剤が塗布された第2テストピースについて、各色光強度を測定により決定するステップと、
    第2成分を選択し、前記着色済ワークの色光強度と前記第2テストピースの色光強度との強度差に基づいて、前記第2成分に関連付けられる第2添加着色剤および第2添加割合を決定するステップと、
    を含む、方法。
  6. 請求項5記載の調色支援方法において、
    前記第1または第2成分について、前記着色済ワークの色光強度の値に対し前記第1または第2テストピースの色光強度の値が大きい場合に、前記第1または第2添加着色剤の色が、黒色或いは前記第1または第2成分の補色の何れかに決定される、方法。
  7. 請求項6または7に記載の調色支援方法をコンピュータに実行させる、コンピュータ・プログラム。
JP2017054394A 2017-03-21 2017-03-21 調色支援システムおよび調色支援方法 Expired - Fee Related JP6542826B2 (ja)

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