JP2018155588A - 貴金属付着量の分析方法 - Google Patents
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Abstract
Description
炉内構造物、及び原子炉圧力容器に接続された配管に接する高温高圧の冷却水(以下、炉水という)は、原子炉圧力容器内の炉心での炉水の放射線分解により生じた酸素及び過酸化水素を含んでいる。このため、炉水の酸素濃度及び過酸化水素濃度が高いほど、応力腐食割れの発生が顕著である。
原子力プラント運転中と同じ288℃の高温水中に貴金属の一種である白金を注入して白金を材料表面に付着させた場合、0.05μg/cm2以上白金を付着させることで貴金属注入技術の効果を十分得られることが、非特許文献1に報告されている。従って、貴金属注入技術を適用し、所定期間プラントを運転した後に貴金属付着量を分析し、0.05μg/cm2以上白金が付着していたことを検知できれば、プラント運転期間に貴金属注入技術の効果が得られたことを確認することができる。
そして、150℃以下の低温で測定することが可能になり、かつ、酸素ガスの通気や酸素ガスと水素ガスの濃度調整が不要であるため、容易に短時間で測定することが可能になる。
また、貴金属注入技術の効果を十分得られる付着量の有無を確認できるので、貴金属注入適用後のプラント運転期間における貴金属注入によるSCC抑制効果を確認することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
配管としては、沸騰水型原子炉において、原子炉に接続されて原子炉内に水を供給する配管や、原子炉から水を排出する配管が、挙げられる。
本発明は、白金の付着量の分析、及び、その他の白金族貴金属元素の付着量の分析に、適用することができる。
(A)測定箇所に接する純水に、水素ガスを通気して、水素ガスを純水に溶存させる。
(B)測定箇所に接する純水に、水素ガスを通気した純水を通水する。
このうち、(B)の場合には、更に、水素ガスを通気した純水の水素ガス濃度を予め調整しておいてから、通水することも可能である。
測定箇所と電気的に接続された部分は、原子炉内構造物又は配管の測定箇所から導通可能になっていればよい。例えば、測定対象物(原子炉内構造物又は配管)のうち測定箇所とは異なる箇所、導体から成り原子炉内構造物又は配管と接触している部材の表面、が挙げられる。
測定器としては、例えば、エレクトロメータを使用することができる。
リード線との接続は、リード線を該当部分に溶接しても良いが、溶接に限らず他の固定方法であっても良く、測定中にリード線を接触させた状態で固定できれば良い。
リード線を接続する箇所は、純水が接触していない気相状態としてもよい。なお、リード線を接続する箇所に純水が接触していても、電位の測定には問題がない。
そのため、測定対象物が組み立てられた状態でも、測定対象物が原子炉の停止期間に取り出されて使用済み燃料プールに設置された状態でも、測定対象物の測定箇所の電位を測定して、貴金属の付着量の分析を行うことができる。
測定対象物が組み立てられた状態では、測定対象物に純水を供給することにより、純水を接触させる。
測定対象物が使用済み燃料プールに設置された状態では、測定対象物のうち、使用済み燃料プール内の純水に接触した部分を、測定箇所とする。
(1)原子炉の定格運転(280℃前後)の前の温度上昇途中の水温150℃以下の状態
(2)原子炉の定格運転が終了した後の温度下降時で水温150℃以下の状態
(3)点検時等の停止状態
ここで、上述した本発明の貴金属付着量の分析方法の構成に至る、試験結果について、説明する。
600番のエメリー研磨紙で表面を研磨し、アセトンで洗浄したステンレス鋼試験片を溶存酸素濃度400μg/L、溶存水素75μg/Lを含む280℃高温水中に250h浸漬させて酸化皮膜を付与した。次に、酸化皮膜を付与したステンレス鋼を、オートクレーブに設置し、溶存酸素濃度400μg/L、溶存水素75μg/Lを含む280℃高温水を通水した。更に、白金10μg/L、亜鉛5μg/Lとなるように、オートクレーブ直前から、白金酸化物ナノ粒子溶液と亜鉛イオン溶液を注入し、白金をステンレス鋼試験片に付着させた。なお、ここで使用した白金酸化物ナノ粒子溶液は、ヘキサヒドロキソ白金酸懸濁液に約20kGyのガンマ線を照射して作製した(白金酸化物の溶液の作製方法の詳細は、特開2014−101240号公報を参照)。
そして、浸漬時間を変えることで、白金付着量の異なる試験片を作製した。
白金を付着させたステンレス鋼試験片に、ステンレス線から成るリード線を溶接し、リード線の接液部分を四フッ化エチレン樹脂で被覆した。
次に、白金を付着させたステンレス鋼試験片を、オートクレーブ内に設置し、リード線をオートクレーブの外に引き出した。同様に、白金電極をオートクレーブ内に設置し、リード線をオートクレーブの外に引き出した。
そして、試験水として、水素を10%含む窒素ガスでバブリングした純水を、高圧定量ポンプでオートクレーブに送水した。この状態で、純水中の溶存水素濃度及び溶存酸素濃度を測定した結果、溶存水素は75μg/L、溶存酸素濃度は12μg/Lであった。
更に、オートクレーブの下流に設置した保圧弁の開度を調整することにより、オートクレーブを所定の圧力に調整した。また、ヒーターによって、オートクレーブを所定の温度に加熱した。
同様に、オートクレーブをマイナスに接続し、白金電極をプラスに接続して、エレクトロメータにより、オートクレーブに対する白金電極の電位(VPt:V)を測定した。
そして、オートクレーブに対するステンレス鋼試験片の電位(VSS:V)、オートクレーブに対する白金電極の電位(VPt:V)、及び水素電極電位(EPt:VvsSHE)から、水素電極電位に対するステンレス鋼試験片の電位(ESUS、単位:VvsSHE)を、下記の式1により求めた。
ESUS = VSS − VPt + EPt ・・・ 式1
測定結果として、それぞれの温度の試験水中における、温度と白金付着量の腐食電位に及ぼす影響を、図2と図3に示す。
図2は、150℃以下の試験水中で腐食電位を測定した場合の、腐食電位に及ぼす温度と、白金付着量の影響を示す図である。
図3は、200℃以上の試験水中で腐食電位を測定した場合の、腐食電位に及ぼす温度と、白金付着量の影響を示す図である。
ESUS = −0.094 − 2.84 × WPt ・・・ 式2
(相関係数R2:0.96)
ESUS = −0.070 − 3.64 × WPt ・・・ 式3
(相関係数R2:0.98)
ESUS = −0.054 − 3.80 × WPt ・・・ 式4
(相関係数R2:0.99)
ESUS = −0.088 − 3.87 × WPt ・・・ 式5
(相関係数R2:0.98)
ESUS = −0.186 − 3.41 × WPt ・・・ 式6
(相関係数R2:0.88)
ESUS = −0.076 − 3.54 × WPt ・・・ 式7
(相関係数R2:0.96)
また、25℃から150℃までのデータを使うと、白金付着量(WPt、単位:μg/cm2)と水素電極電位に対するステンレス鋼試験片の電位(ESUS、単位:VvsSHE)は、下記の式8で計算できる。
ESUS = −0.098 − 3.51 × WPt ・・・ 式8
(相関係数R2:0.86)
EPt 0 = −0.0011 × T − 0.360 ・・・ 式9
一方、測定した腐食電位が白金付着量0.1μg/cm2での電位より大きい場合は、白金付着量が0.1μg/cm2以上残っていたことを確認できる。白金付着量が0.05μg/cm2有ればSCC抑制効果が十分に得られるので、この場合には、十分なSCC抑制効果が得られる状態であることがわかる。
原子炉構造材料への貴金属付着処理に用いられる、その他の貴金属(白金族貴金属元素等)についても、同様にして付着量を分析することが可能である。
また、本発明の分析方法によれば、測定箇所に水素ガスを溶存させた純水を接触させることにより、150℃以下の低温で電位を測定しても、電位から貴金属の付着量を分析することが可能になるため、貴金属による反応性が低下する低温でも、容易に貴金属の付着量を分析することができる。即ち、280℃でのデータを基に分析を行う特許文献3の方法と比較して、低温でも容易に貴金属の付着量を分析することができる。
本発明の第1の実施の形態の概略図を、図1に示す。
本実施の形態では、図1に示すように、原子炉圧力容器の内面や、原子炉底部構造物、シュラウドなどの原子炉内構造物1が、純水中に水没した状態で、原子炉内構造物1の貴金属付着量を測定する。
また、原子炉内構造物1の、測定箇所2と電気的に接続された箇所に、リード線5bを接続して、接続部4を構成する。そして、接続部4において接続されたリード線5bを、エレクトロメータ6のマイナス極に接続し、参照電極3からのリード線5を、エレクトロメータ6のプラス極に接続する。
温度計9の温度検知部を、原子炉内構造物1の測定箇所2の近傍に設置する。
水素ガスボンベ7に通気管8を接続し、通気管8の先端を、純水内の測定箇所2よりも下部に配置して、通気管8から水素ガスを通気する。
白金電極あるいは銀塩化銀電極に接続された液絡は、測定箇所2に近い方が良い。しかし、白金電極あるいは液絡が、原子炉内構造物1に接触すると測定箇所2の電位が測定できなくなる。白金電極あるいは液絡は、測定箇所2から数mmから1cm程度の距離であって原子炉内構造物1に接触しない位置に、設置するのが望ましい。
水素ガスを通気しながら、エレクトロメータ6によって、参照電極3に対する測定箇所2の電位(VS)を測定する。
VS、SHE = Vs + ER ・・・ 式10
そして、決定した式を用いて、測定箇所2の電位(VS、SHE)から、貴金属付着量を計算する。即ち、VS、SHEを式のESUSに代入して、WPtを求める。
このようにして、原子炉内構造物1の測定箇所2の貴金属付着量を分析することができる。
また、電位の測定の時期は、前述したように、定格運転の前の温度上昇途中の水温150℃以下の状態、定格運転が終了した後の温度下降時で水温150℃以下の状態、点検時等の停止状態、のいずれかの時期に行う。このうち、停止状態のときには、原子炉内構造物1の複数の箇所について、測定を行うことが可能である。
また、測定箇所2の近傍に水素ガスのみを通気しているので、特許文献2のように酸素ガスの通気や酸素と水素の濃度調整が不要であり、容易に短時間で測定することが可能である。
また、測定箇所2に水素ガスを溶存させた純水を接触させることにより、150℃以下の低温で電位を測定しても、電位から貴金属の付着量を分析することが可能になるため、貴金属による反応性が低下する低温でも、容易に貴金属の付着量を分析することができる。即ち、280℃でのデータを基に分析を行う特許文献3の方法と比較して、低温でも容易に貴金属の付着量を分析することができる。
更に、前述した実験結果に示したように、貴金属注入技術によるSCC抑制効果を十分得られる付着量の有無を確認できる。これにより、貴金属注入適用後のプラント運転期間における貴金属注入によるSCC抑制効果を確認することができる。
本発明の第1の実施の形態の第1の変形例の概略図を、図4に示す。
本変形例では、図4に示すように、SCC抑制効果を調べる測定箇所2を覆い、下部から水素ガスを通気し上部からガスを放出させる、セル10を設置する。
通気管68の先端は、セル10の下面の開口に接続されている。
温度計9の温度検知部は、セル10の上面の開口を通して、原子炉内構造物1の測定箇所2の近傍に配置されている。
セル10を固定するための構成としては、例えば、機械的にセル10を容器の内壁に押し当てる機構、セル10の内部を外部に対して負圧にしてセル10を動かないようにする構成、容器内の純水の循環による水圧を利用してセル10を固定する構成、等が考えられる。
本発明の第1の実施の形態の第2の変形例の概略図を、図5に示す。
本変形例では、図5に示すように、測定箇所2の近傍に水素ガスを通水する代わりに、水素ガスボンベ12から通気管13を通して、純水タンク11に充填した純水に水素ガスをバブリングする。
そして、水素ガスを通気した純水を、ポンプ14で送水してセル10の中に通水する。
これに対して、例えば原子炉の底部等の、原子炉内構造物が水平方向や斜め方向等の上下方向以外の方向に配置されている場合や、原子炉内構造物が曲面を有する場合でも、原子炉内構造物の測定箇所の近傍に参照電極を設置して、電位の測定を行うことができる。
本発明の第2の実施の形態の概略図を、図6に示す。
本実施の形態は、原子力プラントの貴金属注入技術が適用される沸騰水型原子力プラントに、本発明を適用した場合である。
沸騰水型原子力プラント50は、原子炉圧力容器31、タービン34、復水器35、原子炉浄化系及び給水系等を備えている。
原子炉圧力容器31は、原子炉建屋(図示せず)内に配置された原子炉格納容器内に設置されている。原子炉圧力容器31は、内部に、複数の燃料集合体を装荷した炉心32を配置している。燃料集合体は、核燃料物質で製造された複数の燃料ペレットが充填された複数の燃料棒を含んでいる。複数のインターナルポンプ(図示せず)が、原子炉圧力容器31の底部に設けられる。原子炉圧力容器31に接続された主蒸気配管33が、タービン34に接続される。
給水系は、復水器35と原子炉圧力容器31を連絡する給水配管36に、復水ろ過脱塩装置37、給水ポンプ38及び給水加熱器39を、復水器35から原子炉圧力容器31に向って、この順に設置して構成されている。タービン34は復水器35上に設置され、復水器35はタービン34に連絡されている。主蒸気配管33に接続されたバイパス配管40が、給水加熱器39を通って復水器35に接続される。
原子炉浄化系は、原子炉圧力容器31と給水配管36を連絡する浄化系配管41に、浄化系ポンプ42、再生熱交換器43、非再生熱交換器(図示せず)及び炉水浄化装置44をこの順に設置している。浄化系配管41は、給水加熱器39の下流で給水配管36に接続される。
原子炉圧力容器31内の冷却水(以下、炉水という)は、インターナルポンプで昇圧され、炉心32に供給される。炉心32に供給された炉水は、燃料棒内の核燃料物質の核***で発生する熱によって加熱され、加熱された炉水の一部が蒸気になる。この蒸気は、原子炉圧力容器31内に設けられた気水分離器(図示せず)及び蒸気乾燥器(図示せず)にて水分が除去された後に、原子炉圧力容器31から主蒸気配管33を通ってタービン34に導かれ、タービン34を回転させる。タービン34に連結された発電機(図示せず)が回転し、電力が発生する。
タービン34から排出された蒸気は、復水器35で凝縮されて水になる。この水は、給水として、給水配管36を通り、原子炉圧力容器31内に供給される。給水配管36を流れる給水は、復水ろ過脱塩装置37で不純物が除去され、給水ポンプ38で昇圧される。給水は、給水加熱器39内で、バイパス配管40で主蒸気管33から抽気された抽気蒸気によって加熱され、給水配管36を通して原子炉圧力容器31内に導かれる。
原子炉圧力容器31内の炉水の一部は、浄化系ポンプ42の駆動によって原子炉浄化系の浄化系配管41内に流入し、再生熱交換器43及び非再生熱交換器で冷却された後、炉水浄化装置44で浄化される。浄化された炉水は、再生熱交換器43で加熱されて浄化系配管41及び給水配管36を経て原子炉圧力容器31内に戻される。
貴金属注入装置47は給水配管36に接続され、水素注入装置45が給水配管36に接続され、水素注入装置46が浄化系配管41に接続されている。
貴金属注入によるSCC抑制効果は、SCC抑制効果を調べる箇所の近傍に参照電極を設置することにより確認される。
水素注入装置46から水素を断続的に注入すると、水の放射線分解や貴金属注入によって付着させた貴金属の作用により過剰な原子炉水中の溶存酸素や過酸化水素が消費されるため、原子炉水中の溶存酸素や過酸化水素が消費される期間は、原子炉水中の溶存水素濃度が低下する。溶存酸素や過酸化水素の消費が終わると、原子炉水中の溶存水素濃度は増加に転じる。溶存水素濃度が50−100μg/Lになった時点で、水素注入装置46からの水素注入を停止する。溶存水素濃度が50μg/L以下になったら、水素注入装置46からの水素を注入する。
そして、参照電極48a,48bによって測定箇所の電位を測定することにより、貴金属の付着量を分析することができる。
以上の各実施の形態及び各変形例では、原子炉圧力容器の内面や、原子炉底部構造物、シュラウドなどの原子炉内構造物を、分析方法の対象に説明した。
本発明の分析方法によれば、原子炉内構造物の貴金属付着量分析だけではなく、原子力プラント停止期間に原子炉内から取り出された原子炉内構造物が、使用済燃料を保管する使用済燃料プールに設置された場合の、原子炉内構造物の白金付着量分析もできる。この場合を、第3の実施の形態として、以下に説明する。
本実施の形態は、使用済燃料プール60に設置された、原子炉内構造物61の貴金属付着量を分析する場合である。
この原子炉内構造物61の、SCC抑制効果を調べる測定箇所62の近傍に、参照電極63を設置する。参照電極63には、リード線65を接続する。原子炉内構造物61の測定箇所62を覆って、セル70が設置されている。参照電極63は、セル70内に設置されている。
また、燃料プール60の金属面に、リード線65aを接続して、接続部64を構成する。そして、接続部64において接続されたリード線65aを、エレクトロメータ66のマイナス極に接続し、参照電極63からのリード線65を、エレクトロメータ66のプラス極に接続する。
純水タンク71に配管68が接続され、配管68の途中にポンプ73が設けられ、配管68の先端がセル70の側面下部の開口に接続されている。
温度計69の温度検知部は、セル70の上面の開口を通して、原子炉内構造物61の測定箇所62の近傍に設置されている。
Claims (7)
- 沸騰水型原子炉における、原子炉内構造物又は配管の表面に付着させた、貴金属の付着量を分析する方法であって、
前記原子炉内構造物又は前記配管の測定箇所の近傍に参照電極を設置して、
前記測定箇所に、水素ガスを溶存させた150℃以下の純水を接触させた状態で、前記測定箇所と電気的に接続された部分と、前記参照電極との間の電位を測定し、
測定された前記電位から、貴金属の付着量を分析する
貴金属付着量の分析方法。 - 前記測定箇所に接する純水に水素ガスを通気することにより、純水に水素ガスを溶存させる請求項1に記載の貴金属付着量の分析方法。
- 水素ガスを通気した純水を前記測定箇所の近傍に通水する請求項1に記載の貴金属付着量の分析方法。
- 前記測定箇所の近傍を囲うセルを設置し、前記セルに設けられた開口を通して前記水素ガスを通気する請求項2に記載の貴金属付着量の分析方法。
- 前記測定箇所の近傍を囲うセルを設置し、前記セルに設けられた開口を通して前記水素ガスを通気した純水を通水する請求項3に記載の貴金属付着量の分析方法。
- 前記測定箇所に接触させる純水の電気伝導率が10mS/m以下である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の貴金属付着量の分析方法。
- 3%以上10%以下の水素を含む窒素ガスを、又は、3%以上10%以下の水素を含むアルゴンガスを、前記水素ガスとして通気する、請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の貴金属付着量の分析方法。
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