JP2018154102A - 成形品の製造方法、成形品、カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

成形品の製造方法、成形品、カートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インサート成形により製造されるアーム部を有する成形品の歩留りを向上させる。【解決手段】複数の成形型で形成されるキャビティRAは、胴体部に対応する空間R1と、空間R2に連通する、アーム部に対応する空間R2とを有する。このキャビティRAにおいてアーム部に対応する空間R2に孔H1が位置するように型締めして、キャビティRAに金属部材120を配置する。この状態でキャビティRAに溶融樹脂Mを充填する。これにより胴体部、及び胴体部から延びるアーム部を有する成形品が製造される。【選択図】図9

Description

本発明は、インサート成形に関する。
成形品の剛性やクリープ強度を向上させるために、金属部材等のインサート部材を成形型内のキャビティに設置し、溶融樹脂をインサート部材の周囲に射出して、インサート部材を樹脂部材で被覆するインサート成形が知られている。
インサート成形においては、成形型のキャビティに溶融樹脂を充填すると、キャビティに配置したインサート部材に溶融樹脂の充填圧力が作用する。特許文献1には、金属薄板の周縁部に貫通孔を設け、貫通孔を通じて金属薄板の両面に樹脂層を形成する方法が開示されている。この貫通孔は、ゲートに対向するように配置されている。
特開平11−179755号公報
しかしながら、胴体部から延びるアーム部を有し、胴体部とアーム部とに跨ってインサート部材を配置した成形品を製造する場合、貫通孔をインサート部材の周縁部に設けても、成形品において所望の形状が得られないことがあった。
即ち、キャビティは、胴体部を形成する空間と、アーム部を形成する空間を有している。溶融樹脂は、キャビティにおいて胴体部を形成する空間からアーム部を有する空間に流動するが、インサート部材をキャビティに配置すると、インサート部材のアーム部となる部分によって、アーム部を形成する空間が仕切られることになる。アーム部を形成する空間がインサート部材で仕切られているような状態においては、インサート部材の両面に沿ってアーム部を形成する空間を流動する溶融樹脂の充填速度が、インサート部材の一方の面側と他方の面側とで異なる場合がある。このような場合、インサート部材の一方の面側を流動する溶融樹脂の圧力と他方の面側を流動する溶融樹脂の圧力との差によりインサート部材が撓んだり、成形型の壁面にインサート部材が押しつけられて溶融樹脂の流路が塞がれたりすることがあった。そして、インサート部材が、アーム部を形成する空間において成形型の壁面に片寄せされると、インサート部材が樹脂で被覆されない部位が生じたり、インサート部材のスプリングバックにより成形品が変形したりするなど、所望の形状を得られない場合があった。
そこで、本発明は、インサート成形により製造されるアーム部を有する成形品の歩留りを向上させることを目的とする。
本発明は、貫通した孔を有するインサート部材を樹脂と一体成形することで、胴体部、及び前記胴体部から延びるアーム部を有する成形品を製造する成形品の製造方法であって、複数の成形型で形成されるキャビティにおいて前記アーム部に対応する空間に前記孔が位置するように、前記キャビティに前記インサート部材を配置する第1工程と、前記キャビティに溶融樹脂を充填する第2工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、インサート成形により製造されるアーム部を有する成形品の歩留りが向上する。
第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る画像形成装置本体に装着されるカートリッジの斜視図である。 (a)は第1実施形態における成形品の一例である伝達部材の平面図である。(b)は(a)のIIIB−IIIB線に沿う伝達部材の断面図である。 第1実施形態における伝達部材を製造する製造装置を示す説明図である。 第1実施形態におけるプレス加工後のフープ材の一部を示す部分斜視図である。 第1実施形態に係るインサート成形による伝達部材の製造工程を説明するためのフローチャートである。 (a)は第1実施形態において金型を型開きされている状態を示す射出成形機の模式図である。(b)は金型を型締めした状態を示す射出成形機の模式図である。(c)はキャビティに溶融樹脂を射出している状態を示す射出成形機の模式図である。 (a)は第1実施形態において金型が型締めされたときの金属部材の配置状態を説明するための模式図である。(b)は(a)のVIIIB−VIIIB線に沿う金型及び金属部材の断面図である。 (a)〜(c)は第1実施形態においてキャビティに溶融樹脂を充填する工程を説明するための模式図である。 (a)は第2実施形態に係る成形品の一例である伝達部材の平面図である。(b)は(a)のXB−XB線に沿う伝達部材の断面図である。 (a)は第2実施形態に係る伝達部材を形成する金型のキャビティにおける要部の模式図である。(b)は(a)のXIB−XIB線に沿うキャビティの断面図である。 (a)は第3実施形態に係る成形品の一例である伝達部材の平面図である。(b)は(a)のXIIB−XIIB線に沿う伝達部材の断面図である。 (a)は第3実施形態に係る伝達部材を形成する金型のキャビティにおける要部の模式図である。(b)は(a)のXIIIB−XIIIB線に沿うキャビティの断面図である。 (a)は第4実施形態に係る成形品の一例である伝達部材の斜視図である。(b)は伝達部材の断面図である。 (a)は第4実施形態に係る伝達部材の平面図、(b)は伝達部材の断面図である。 (a)及び(b)は第4実施形態において伝達部材を駆動軸に取り付ける際の説明図である。 第4実施形態において駆動軸が回転したときの伝達部材の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。画像形成装置10は、電子写真方式を採用するフルカラープリンタである。画像形成装置10は、画像形成部11と、シートSを搬送する搬送部12とを備える。画像形成部11は、複数(本実施形態では4個)のカートリッジ20を中間転写ベルト27の走行方向に並べた、所謂タンデム型の構成を有する。各カートリッジ20は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像をそれぞれ形成する画像形成装置用のプロセスカートリッジである。
画像形成装置本体1には、複数のカートリッジ20が着脱可能に装着される。ここで、各カートリッジ20の構成は同様であるため、以下、図1中の左端のカートリッジ20について説明し、他のカートリッジについては、符号及び説明を省略する。
カートリッジ20は、感光ドラム21、帯電ローラ22、現像装置23、ドラムクリーナ24を備えている。感光ドラム21は、画像形成装置本体1に配置された不図示のドラムモータによって、所定のプロセススピードで回転駆動される。感光ドラム21の表面は、帯電ローラ22により均一に帯電される。帯電された感光ドラム21の表面には、スキャナユニット25により、画像情報に基づいてレーザービームが照射されることで静電潜像が形成される。感光ドラム21上の静電潜像は、現像装置23によりトナーを付着させてトナー像として現像される。感光ドラム21上のトナー像は、一次転写ローラ26と感光ドラム21との間に一次転写バイアスが印加されることで、中間転写ベルト27に一次転写される。転写後に感光ドラム21に残った転写残トナーは、ドラムクリーナ24により除去される。
このような工程が各カートリッジ20で実行されることで、各カートリッジ20の感光ドラム21上に形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト27上に重ねて転写され、中間転写ベルト27上にフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト27上のトナー像は、中間転写ベルト27と二次転写ローラ28とで構成される二次転写部により、搬送部12により搬送されたシートSに二次転写される。転写後に中間転写ベルト27に残ったトナーは、ベルトクリーナ29により除去される。
搬送部12は、複数の搬送ローラで構成されており、カセット13に収容されたシートSをピックアップして、画像形成部11の二次転写部に搬送する。二次転写部へのシートSの搬送は、レジストレーションローラ対14により中間転写ベルト27上のトナー像とタイミング合わせて行われる。二次転写部でトナー像が転写されたシートSは、定着装置30で加熱及び加圧されることでトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートSは、排出トレイ31に排出される。
図2は、第1実施形態に係る画像形成装置本体1に装着されるカートリッジ20の斜視図である。感光ドラム21は、長手方向(±Z方向)に延びる例えばアルミニウムの円筒部材と、円筒部材の表面に形成された感光層とを有する。感光ドラム21の長手方向の端部には、画像形成装置本体1の不図示のドラムモータの回転力が伝達される伝達部材100が取り付けられている。伝達部材100は、ユーザがカートリッジ20を画像形成装置本体1に着脱することにより、画像形成装置本体1側の駆動軸2に係合又は係合解除するように構成されている。例えば、カートリッジ20を画像形成装置本体1に装着する場合には、図2中、伝達部材100と駆動軸2とを同軸に揃えながら、+Z方向に移動させて伝達部材100を駆動軸2に係合させる。また、カートリッジ20を画像形成装置本体1から取り外す場合には、図2中、カートリッジ20を−Z方向に移動させて伝達部材100を駆動軸2から係合解除させる。
図3(a)は、第1実施形態における成形品の一例である伝達部材100の平面図である。図3(b)は、図3(a)のIIIB−IIIB線に沿う伝達部材100の断面図である。伝達部材100は、円筒形状の胴体部101と、胴体部101の内周面103及び外周面104のうち、内周面103から延びるアーム部102とを有する。カートリッジ20が画像形成装置本体1に装着されたときには伝達部材100のアーム部102が画像形成装置本体1の駆動軸2の不図示の溝部に係合される。また、カートリッジ20が画像形成装置本体1から取り外されたときには伝達部材100のアーム部102が画像形成装置本体1の駆動軸2の不図示の溝部に対して係合解除される。胴体部101の肉厚は、例えば1.5mm程度である。アーム部102は、直線状に延出方向に延びている。アーム部102の延出方向をX1方向、アーム部102の幅方向をY1方向、アーム部102の厚み方向をZ1方向とする。X1,Y1,Z1方向は、互いに直交する。X1方向の長さは、例えば10.0mm程度である。また、アーム部102のZ1方向の肉厚は、例えば0.9mm程度、Y1方向の幅は、例えば7.0mm程度である。
第1実施形態における伝達部材100は、インサート成形により製造される。伝達部材100は、アーム部102の剛性及びクリープ強度を確保するため、補強としてインサート部材の一例である金属部材120と、金属部材120と一体の樹脂部材140とで構成された成形品である。金属部材120は、例えばステンレス等の金属板をプレス加工等に加工することにより形成されている。樹脂部材140は、熱可塑性樹脂である。樹脂部材140は、例えばPOM、PPS、PS、ナイロン等の合成樹脂材料であり、POMが好ましい。
金属部材120は、胴体部101の構成要素であり第1金属部である金属部121と、アーム部102の構成要素であり、金属部121から延びる第2金属部である金属部122とを有している。樹脂部材140は、胴体部101の構成要素であり、金属部121と一体の第1樹脂部である樹脂部141と、アーム部102の構成要素であり、金属部122と一体の第2樹脂部である樹脂部142とを有している。このように、金属部材120は、胴体部101とアーム部102とに跨って配置されている。金属部122は、アーム部102の形状に倣った形状、即ち直線状となっている。したがって、金属部材120の金属部122の延出方向、幅方向、厚み方向もそれぞれX1,Y1,Z1方向である。金属部122は、X1方向の長さが例えば9.0mm程度、Y1方向の幅が例えば4.0mm程度、Z1方向の厚さが例えば0.2mm程度である。
図4は、第1実施形態における伝達部材100を製造する製造装置を示す説明図である。図4に示す製造装置50は、フープ成形を行う装置であり、アンコイラ60、プレス機70、射出成形機80、及び切断機90を有する。
アンコイラ60は、ロール状に巻き取られた金属板であるフープ材41を繰り出す機能を有している。アンコイラ60より繰り出されたプレス加工前のフープ材41は、プレス機70に供給される。
プレス機70は、プレス順送金型71を有しており、不図示の材料フィーダーによりプレス加工前のフープ材41をプレス順送金型71に供給する。プレス順送金型71でプレス加工を行い、不図示の繰出装置によりプレス加工後のフープ材42を順次繰り出す。フープ材42は、射出成形機80に供給される。
図5は、プレス加工後のフープ材42の一部を示す部分斜視図である。図5に示すように、プレス加工後のフープ材42は、伝達部材100の構成要素となるインサート部材である金属部材120と、金属部材120を片持ち状態で支持する支持部150とを含んでいる。即ち、金属部材120と支持部150とは、金属板で一体化されている。なお、金属部材120と支持部150とは、射出成形後の工程において切断機90(図4)により、図5の破線Lに沿って切断される。なお、図3に示すように、支持部150の一部が伝達部材100に残るように切断してもよい。
射出成形機80は、図4に示すように、複数の成形型として金型81,82を有するインサート成形型800を備えている。第1成形型である金型81は、固定側の成形型であり、第2成形型である金型82は、可動側の成形型である。また、射出成形機80は、不図示の金型温調機を有している。金型81,82は、不図示の流路を有しており、不図示の金型温調機から供給される液体等の流体が不図示の流路を通過することにより一定温度に保温されている。
図6は、第1実施形態に係るインサート成形による伝達部材100の製造工程を説明するためのフローチャートである。図7(a)は、金型81,82を型開きされている状態を示す射出成形機80の模式図である。まず、型開きされている金型81,82の間にフープ材42を搬送して、フープ材42の金属部材120を、型開きされている金型81,82のうちの一方、第1実施形態では金型81に設置する(S1:設置工程)。図7(b)は、金型81,82を型締めした状態を示す射出成形機80の模式図である。図7(b)に示すように、金型81,82を型締めすることにより、金型81,82の間に、金属部材120が配置されたキャビティRAを形成する(S2:型締め工程)。即ち、ステップS1,S2により、複数の金型81,82で形成されるキャビティRAに金属部材120を配置する(第1工程)。
キャビティRAは、金型81,82を型締めすることにより金型81,82間に形成される空間であり、成形しようとする伝達部材100の形状に対応した形状となっている。キャビティRAは、胴体部101を成形するための第1空間である空間R1と、空間R1に連通し、アーム部102を成形するための第2空間である空間R2とを含んでいる。金型81,82を型締めすることにより、金属部材120を片持ち状態で支持した支持部150が金型81,82に挟まれて固定される。金属部材120は、金型81,82に挟まれて固定された支持部150に片持ち支持された状態で、空間R1と空間R2とに跨って配置される。
なお、支持部150には、図5に示すようにパイロット孔150Aが形成されており、金型81に配置された不図示のパイロットピンがパイロット孔150Aに挿通されることで、金型81に対する金属部材120の位置決めがなされる。
図7(c)は、キャビティRAに溶融樹脂Mを射出している状態を示す射出成形機80の模式図である。図7(c)に示すように、可塑化シリンダ83から溶融樹脂Mを射出し、スプルー84、ランナー85及びゲート86を通じて溶融樹脂MをキャビティRAに充填する(S3:第2工程、射出工程)。ゲート86は、キャビティRAの空間R1につながっており、射出された溶融樹脂Mは、空間R1を通じて空間R2に流動する。なお、ゲート86の位置及び数は、金属部材120の裏表面に対して充填バランスが揃うように考慮して定めればよい。
金型81,82のキャビティRA内で溶融樹脂Mを冷却固化させた後、金型81,82を型開きして、不図示のエジェクタピンにより成形品を取り出す(S4:型開き工程)。以上のように、射出成形機80により伝達部材100のインサート成形が行われる。
最後に、樹脂部材140でモールドされた金属部材120が支持部150につながった状態の成形加工後のフープ材43を不図示の繰出装置により射出成形機80から排出して、切断機90に搬送する。切断機90は、切断型91を有しており、切断型91によってフープ材43から伝達部材100を切り離す。これにより、図3(a)に示すように、金属部材120を樹脂と一体成形した成形品である伝達部材100が得られる。
ここで、インサート部材である金属部材120は、図5に示すように、金属部材120の延出方向の基端120Rが支持部150に連結された固定端であり、延出方向の先端120Tが自由端である。このように、第1実施形態では、金属部材120が、支持部150に片持ち状態で支持される。第1実施形態では、金属部材120においてアーム部102の構成要素となる金属部122は、貫通する孔H1を有する。
図8(a)は、金型81,82が型締めされたときの金属部材120の配置状態を説明するための模式図である。図8(b)は、図8(a)のVIIIB−VIIIB線に沿う金型81,82及び金属部材120の断面図である。ステップS1,S2を実行することにより、図8(a)及び図8(b)に示すように、キャビティRAの空間R2に孔H1が位置するように、金属部材120が片持ち支持された状態でキャビティRAに配置される。この状態で、ステップS3において、キャビティRAに溶融樹脂が充填される。空間R1と空間R2とは境界Bで連通している。境界Bは、空間R1を規定する壁面のうち、胴体部101の内周面103を形成する側壁面831を延長した仮想面である。
以下、ステップS3について詳細に説明する。図9(a)〜図9(c)は、キャビティRAに溶融樹脂Mを充填する工程を説明するための模式図である。図9(a)に示すように、キャビティRAの空間R1に射出された溶融樹脂Mは、空間R1を経て境界Bから空間R2に流入することになる。溶融樹脂Mは、空間R2において、アーム部102の基端102Rに対応する空間R2の基端である境界Bから、アーム部102の先端102Tに対応する空間R2の先端RT2に向かって流動することになる。換言すると、溶融樹脂Mは、金属部122のX1方向の基端122Rから先端122Tに向かって流動することになる。この空間R2における溶融樹脂Mの流動方向をDMとする。
金属部材120のアーム部102の構成要素となる金属部122は、一対の面123,124を有する。溶融樹脂Mは、各面123,124に沿って流動方向DMに流動することになるが、図8(a)のゲート86に近い側、例えば面123側から先に溶融樹脂Mが空間R2に流入し、遅れて面124側から溶融樹脂Mが空間R2に流入することになる。境界Bにおいて面123側から空間R2に流入した溶融樹脂Mは、孔H1を通じて面124側にも流動する。その結果、図9(b)に示すように、溶融樹脂Mが各面123,124に沿って均一に流れる。そして、図9(c)に示すように、金属部材120の金属部122が撓み変形しない、又は撓み変形してもその変形量が小さい状態で、溶融樹脂Mの充填が完了する。このように製造された伝達部材100の金属部材120の孔H1には、図3(b)に示すように、樹脂部142の一部が配置されている。
このように金属部122の孔H1により、ステップS3において、面123側を流動する溶融樹脂Mと、面124側を流動する溶融樹脂Mとの圧力差を低減することができる。よって、金属部材120が撓んで溶融樹脂Mの充填不良が生じたり、金型81,82から成形品である伝達部材100を取り出した際にスプリングバックによりアーム部102が変形したりすることが防止される。これにより、所望の形状の伝達部材100を得ることができ、インサート成形により製造されるアーム部102を有する成形品である伝達部材100の製造の歩留りが向上する。
ここで、上述したステップS1,S2においてキャビティRAに金属部材120を配置したときに、図8(b)に示すように、空間R2において溶融樹脂Mが流入する箇所である境界BからX1方向の所定距離D1内に、孔H1が位置するのが好ましい。所定距離D1は、孔H1の端と境界BとのX1方向の離間距離であり、0〜2mm程度が好ましく、0であるのがより好ましい。境界Bから所定距離内に孔H1が位置することで、孔H1は境界Bの近傍に配置されたことになる。孔H1のY1方向の幅W1は、金属部122の面123と空間R2を規定する側壁面811とのZ1方向の間隔T1と、面124と空間R2を規定する側壁面812とのZ1方向の間隔T2のうち長い方と同等以上であるのが好ましい。また、孔H1のY1方向の幅W1は、金属部122のY1方向の幅WAの95%以下であることが好ましい。孔H1のX1方向の長さL1は、金属部122のY1方向の幅WAと同等以上、金属部122のX1方向の長さLAの95%以下であることが好ましい。なお、上述したいずれの寸法も、金型81,82のキャビティRAに対する寸法としたが、伝達部材100においても図3(b)に示すように同様の寸法となっている。即ち、図3(b)に示すように、伝達部材100において、孔H1は、胴体部101とアーム部102との境界B’、換言するとアーム部102の基端102RからX1方向に所定距離D1内に配置されている。
孔H1のY1方向の幅を0.4mm、X1方向の長さを8.0mmとし、距離D1を0として、孔H1の有無によるアーム部102の先端のZ1方向の変位を実験により計測した。その結果、孔H1有りの場合のアーム部102の先端のZ1方向の変位は0.22mmであったのに対し、孔H1無しの場合のアーム部102の先端のZ1方向の変位は0.11mmとなり、アーム部102の変形が5割程度軽減することを確認した。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る成形品及び成形品の製造方法について説明する。図10(a)は、第2実施形態に係る成形品の一例である伝達部材の平面図である。図10(b)は、図10(a)のXB−XB線に沿う伝達部材の断面図である。図11(a)は、第2実施形態に係る伝達部材を形成する金型のキャビティにおける要部の模式図である。図11(b)は、図11(a)のXIB−XIB線に沿うキャビティの断面図である。
伝達部材100Aは、上記第1実施形態と同様、図2に示すカートリッジ20の感光ドラム21の長手方向(±Z方向)の端部に配置される。伝達部材100Aは、第1実施形態と同様、インサート成形により製造される。したがって、第2実施形態では、第1実施形態と異なる点について異なる符号を付して説明する。
図10(a)に示すように、伝達部材100Aは、胴体部101と、胴体部101の内周面103から延びるアーム部102Aとを有する。アーム部102Aは、屈曲した形状となっている。伝達部材100Aは、金属部材120Aと、金属部材120Aと一体の樹脂部材140Aとで構成されている。
金属部材120Aは、胴体部101の構成要素であり第1金属部である金属部121と、アーム部102Aの構成要素であり、金属部121から延びる第2金属部である金属部122Aとを有している。樹脂部材140Aは、胴体部101の構成要素であり、金属部121と一体の第1樹脂部である樹脂部141と、アーム部102Aの構成要素であり、金属部122Aと一体の第2樹脂部である樹脂部142Aとを有している。このように、金属部材120Aは、胴体部101とアーム部102Aとに跨って配置されている。金属部122Aは、アーム部102Aの形状に倣った形状、即ち屈曲した形状となっている。
具体的に説明すると、金属部122Aは、ストレート部125Aと、屈曲部126Aと、延出部であるストレート部127Aとを有する。ストレート部125Aは、屈曲部126Aからアーム部102Aの基端102AR側に延び、ストレート部127Aは、屈曲部126Aからストレート部125Aとは反対側、即ちアーム部102Aの先端102AT側に延びている。第2実施形態では、ストレート部127Aは、孔H2を有している。孔H2は、貫通孔であるが、樹脂部142Aの一部が配置されて埋まっている。
インサート成形により成形品である伝達部材100Aを製造する際に、図6のステップS1,S2により、図11(a)及び図11(b)に示すように、金属部材120AをキャビティRAに配置する。このとき、ストレート部127Aが屈曲部126Aに対して溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側となるように、キャビティRAに金属部材120Aを配置する。
第2実施形態では、金属部122Aが屈曲部126Aを有する。金属部122Aが屈曲部126Aで屈曲することにより、屈曲部126Aの下流側で溶融樹脂Mの流路の抵抗が変化する。このため、屈曲部126Aの溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側に位置するストレート部127Aの一対の面128A,129Aのうち、面128A側を流動する溶融樹脂Mと、面128B側を流動する溶融樹脂Mとに流動長差が生じる。
第2実施形態では、ストレート部127Aが孔H2を有しているので、第1実施形態と同様、孔H2により金属部122Aの両側を流動する溶融樹脂Mの圧力差を低減することができる。したがって、金属部122Aの撓み変形を防止することができる。これにより、インサート成形により製造されるアーム部102Aを有する成形品である伝達部材100Aの製造の歩留りが向上する。
ここで、図11(a)及び図11(b)に示すように、空間R2に配置された金属部材120Aのストレート部127Aの延出方向をX2方向とする。また、金属部材120Aのストレート部127Aの幅方向をY2方向、金属部材120Aのストレート部127Aの厚み方向をZ2方向とする。
図6のステップS1,S2においてキャビティRAに金属部材120Aを配置したときに、空間R2において屈曲部126AからX2方向の所定距離D2内に、孔H2が位置するのが好ましい。この距離D2は、孔H2の端と屈曲部126AとのX2方向の離間距離であり、0〜2mm程度が好ましく、0であるのがより好ましい。孔H2のX2方向の長さL2は、金属部122のX2方向の長さLBの95%以下であることが好ましい。なお、上述したいずれの寸法も、金型のキャビティRAに対する寸法としたが、伝達部材100Aにおいても図10(b)に示すように同様の寸法となっている。
なお、ストレート部125Aにおいても、第1実施形態と同様、孔H1を設けてもよい。即ち、ストレート部125A,127Aの各々が孔を有していてもよい。この場合、ストレート部125Aが第1延出部、ストレート部127Aが第2延出部ということになる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る成形品及び成形品の製造方法について説明する。図12(a)は、第3実施形態に係る成形品の一例である伝達部材の平面図である。図12(b)は、図12(a)のXIIB−XIIB線に沿う伝達部材の断面図である。図13(a)は、第3実施形態に係る伝達部材を形成する金型のキャビティにおける要部の模式図である。図13(b)は、図13(a)のXIIIB−XIIIB線に沿うキャビティの断面図である。
伝達部材100Bは、上記第1及び第2実施形態と同様、図2に示すカートリッジ20の感光ドラム21の長手方向(±Z方向)の端部に配置される。伝達部材100Bは、第1及び第2実施形態と同様、インサート成形により製造される。したがって、第3実施形態では、第1又は第2実施形態と異なる点について異なる符号を付して説明する。
図12(a)及び図12(b)に示すように、伝達部材100Bは、胴体部101と、胴体部101の内周面103から延びるアーム部102Bとを有する。ここで、第1実施形態と同様、アーム部102Bの延出方向、幅方向、厚み方向をそれぞれX1方向、Y1方向、Z1方向とする。
アーム部102Bは、ストレート形状となっているが、X1方向において、アーム部102BのZ1方向の厚みが変化する位置Pが存在する。具体的には、アーム部102Bは、Z1方向の厚みTB1である基端側の部分102B1と、厚みTB1とは異なるZ1方向の厚みTB2である先端側の部分102B2と、で構成される。部分102B2の厚みTB2は、部分102B1の厚みTB1よりも厚い。
伝達部材100Bは、金属部材120Bと、金属部材120Bと一体の樹脂部材140Bとで構成されている。金属部材120Bは、胴体部101の構成要素であり第1金属部である金属部121と、アーム部102Bの構成要素であり、金属部121から延びる第2金属部である金属部122Bとを有している。樹脂部材140Aは、胴体部101の構成要素であり、金属部121と一体の第1樹脂部である樹脂部141と、アーム部102Bの構成要素であり、金属部122Bと一体の第2樹脂部である樹脂部142Bとを有している。このように、金属部材120Bは、胴体部101とアーム部102Bとに跨って配置されている。金属部122Bは、アーム部102Bの形状に倣った形状、即ちストレート形状となっている。なお、金属部122Bの延出方向、幅方向、厚み方向もそれぞれX1,Y1,Z1方向である。
第3実施形態では、金属部122BのZ1方向の厚みはX1方向の各位置一定であり、樹脂部142BのZ1方向の厚みがX1方向の位置Pで変化する。第3実施形態では、金属部122Bは、位置Pに対してアーム部102BのX1方向の先端102BT側に配置された孔H3を有している。孔H3は、貫通孔であるが、樹脂部142Bの一部が配置されて埋まっている。
以下、ステップS3について詳細に説明する。図13(a)及び図13(b)に示すように、キャビティRAの空間R1に射出された溶融樹脂Mは、空間R1を経て空間R2に流入する。溶融樹脂Mは、空間R2において、アーム部102Bの基端102BRに対応する空間R2の基端である境界Bから、アーム部102Bの先端102BTに対応する空間R2の先端RT2に向かって流動方向DMに流動することになる。換言すると、溶融樹脂Mは、金属部122BのX1方向の基端122BRから先端122BTに向かって流動方向DMに流動する。なお、流動方向DMとX1方向は同じである。
金属部材120Bのアーム部102Bの構成要素となる金属部122Bは、一対の面123B,124Bを有する。溶融樹脂Mは、各面123B,124Bに沿って流動方向DMに流動することになる。
キャビティRAの空間R2を規定する壁面801Bは、Z1方向で互いに対向する一対の側壁面811B,812Bを有する。側壁面811Bは、側壁面812Bとの距離TB1である部分811B1と、側壁面812Bとの距離TB2である部分811B2とで構成されている。部分811B2は、部分811B1に対して溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側に配置されている。溶融樹脂Mの流動方向DM、つまりX1方向において、部分811B1と部分811B2とが接続された箇所をP’とする。箇所P’は、空間R2においてZ1方向の長さが溶融樹脂Mの流動方向DMで変化する箇所であり、アーム部102Bにおける位置Pに対応している。金属部122Bの孔H3は、箇所P’に対して、溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側に位置している。
溶融樹脂Mが箇所P’を通過する場合、箇所P’の溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側に位置する一対の面123B,124Bのうち、面123B側を流動する溶融樹脂Mと、面124B側を流動する溶融樹脂Mとに流動長差が生じる。
第3実施形態では、箇所P’の溶融樹脂Mの流動方向DMの下流側に孔H3が位置しているので、第1実施形態と同様、孔H3により金属部122Bの両側を流動する溶融樹脂Mの圧力差を低減することができる。したがって、金属部122Bの撓み変形を防止することができる。これにより、インサート成形により製造されるアーム部102Bを有する成形品である伝達部材100Bの製造の歩留りが向上する。
図6のステップS1,S2においてキャビティRAに金属部材120Bを配置したときに、空間R2において箇所P’からX1方向の所定距離D3内に、孔H3が位置するのが好ましい。この距離D3は、孔H3の端と箇所P’とのX1方向の離間距離であり、0〜2mm程度が好ましく、0であるのがより好ましい。孔H3のX1方向の長さL3は、金属部122Bの箇所P’と先端との間のX1方向の長さLCの95%以下であることが好ましい。なお、上述したいずれの寸法も、金型のキャビティRAに対する寸法としたが、伝達部材100Bにおいても図12(b)に示すように同様の寸法となっている。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る成形品の一例である伝達部材について説明する。図14(a)は、第4実施形態に係る成形品の一例である伝達部材100Eの斜視図である。図14(b)は、伝達部材100Eの半径方向DRに直交する軸線C0の方向に沿った伝達部材100Eの断面図である。図15(a)は、伝達部材100Eを−Z方向に見た平面図、図15(b)は、伝達部材100Eの半径方向DRに沿った伝達部材100Eの断面図である。伝達部材100Eは、上記第1〜第3実施形態と同様、図2に示すカートリッジ20の感光ドラム21の長手方向(±Z方向)の端部に配置される。伝達部材100Eは、第1〜第3実施形態と同様、インサート成形により製造される。なお、金型を用いた成形品の製造方法は、上記第1〜第3実施形態と同様であるため、製造方法及び金型の説明は省略する。
伝達部材100Eは、図14(a)及び図14(b)に示すように、円筒形状の胴体部101Eを有する。なお、図14(a)に示す軸線C0は、円筒形状の胴体部101Eの中心を通る仮想線である。また、伝達部材100Eは、図15(a)及び図15(b)に示すように、胴体部101Eの内周面103Eから延びるアーム部102Eを複数有する。第3実施形態では、伝達部材100Eは、アーム部102Eを3つ有する。3つのアーム部102Eは、円周方向DCに等間隔(120度間隔)に配置されている。
胴体部101Eの外周面104Eには、図14(a)及び図14(b)に示すように、感光ドラム21の内周面に圧入される圧入部108Eと、圧入部108Eに感光ドラム21の内周面を案内するガイド部109Eとが設けられている。ガイド部109Eは、圧入部108Eに対して−Z方向側に配置されている。
圧入部108Eは、感光ドラム21の内側に圧入されることで、不図示のカップリング部材を感光ドラム21に固定する。具体的には、感光ドラム21の内周面と圧入部108Eの外周面とは締り嵌めの関係となるような寸法としている。なお、カシメにより締結力を高める構成や、感光ドラム21の内周面と圧入部108Eの外周面とを接着で固定する場合には、締り嵌めの関係でなくてもよい。
また、胴体部101Eの外周面104Eには、感光ドラム21に圧入部108Eを圧入した際にストッパとなる鍔部110Eが設けられている。鍔部110Eは、圧入部108Eに対して+Z方向側に配置されている。
アーム部102Eは、図15(a)に示すように、胴体部101Eの内周面103Eから延びるアーム本体116Eと、アーム本体116Eの先端に設けられた爪部117Eとを有する。アーム本体116Eは、基端から先端に向かって順に配置された、ストレート部105E、屈曲部106E及びストレート部107Eを有する。アーム本体116Eが半径方向DRに弾性変形することで、爪部117Eが半径方向DRに移動可能である。
第4実施形態では、胴体部101E及びアーム部102Eに跨って金属部材120Eが配置されている。金属部材120Eは樹脂部材140Eと一体となっている。金属部材120Eは、胴体部101Eの構成要素であり第1金属部である金属部121Eと、アーム部102Eの構成要素であり、金属部121Eから延びる第2金属部である金属部122Eとで構成されている。樹脂部材140Eは、胴体部101Eの構成要素であり、金属部121Eと一体の第1樹脂部である樹脂部141Eと、アーム部102Eの構成要素であり、金属部122Eと一体の第2樹脂部である樹脂部142Eとで構成されている。
図16(a)及び図16(b)は、伝達部材100Eを駆動軸2に取り付ける際の説明図である。駆動軸2の外周面2Aには、爪部117Eに対応して配置された3つの溝部2Bが設けられている。各溝部2Bは、±Z方向に延びている。各アーム部102Eの爪部117Eは、駆動軸2の溝部2Bに嵌る形状に形成され、溝部2Bに係合、即ち嵌合することによって駆動軸2からの回転力を受ける構成となっている。
図2に示すカートリッジ20を画像形成装置本体1に装着するときには、ユーザが駆動軸2と図16(a)に示す伝達部材100Eとが同軸となるようにカートリッジ20を配置して、カートリッジ20を+Z方向に移動させる。これにより、図16(a)に示すように、各アーム部102Eのアーム本体116Eが半径方向DRの外側に弾性変形して、爪部117Eが駆動軸2の外周面2Aに当接する。この状態で駆動軸2が回転すると溝部2Bが爪部117Eに対向したときに、図16(b)に示すように、弾性変形していたアーム本体116Eが半径方向DRの内側に復元して爪部117Eが溝部2Bに嵌合する。なお、カートリッジ20を画像形成装置本体1から取り外すときには、ユーザが−Z方向にカートリッジ20を移動させることで伝達部材100Eが−Z方向に移動する。これにより各アーム部102Eのアーム本体116Eが半径方向DRの外側に弾性変形して爪部117Eが溝部2Bから係合解除される。
伝達部材100Eによれば、金属部材120Eと樹脂部材140Eとが一体成形されているので、伝達部材100Eにおける各アーム部102Eの剛性及びクリープ強度を高めることができる。
ここで、図15(b)に示すように、金属部122Eは、第2実施形態と同様、基端から先端に向かって順に配置された、ストレート部125E、屈曲部126E及びストレート部127Eを有する。ストレート部125Eは、屈曲部126Eからストレートに延びる第1延出部であり、ストレート部127Eは、屈曲部126Eからストレート部125Eとは反対側にストレートに延びる第2延出部である。金型に配置される場合には、ストレート部125Eは、屈曲部126Eに対して流動方向の上流側に位置し、ストレート部127Eは、屈曲部126Eに対して溶融樹脂の流動方向の下流側に位置する。
第4実施形態では、ストレート部125Eは、第1実施形態と同様、孔H1を有し、ストレート部127Eは、第2実施形態と同様、孔H2を有する。したがって、伝達部材100Eを製造する図6のステップS3の工程において、第1及び第2実施形態と同様、溶融樹脂の流動を金属部122Eの両側で均一にすることができる。また、ストレート部107Eは、第3実施形態と同様、ストレート部105Eとは厚みが異なる。即ち、図15(a)に示すように、ストレート部107Eの厚みTE2は、ストレート部105Eの厚みTE1よりも厚い。
図17は、駆動軸2が回転したときの伝達部材100Eの説明図である。図17に示すように、爪部117Eが駆動軸2の溝部2Bにより回転力F1を受けると、爪部117Eには、爪部117Eとアーム本体116Eとの接合部を起点Pに半径方向外側に変形しようとするモーメントMを受ける。このモーメントMに対し、爪部117Eを支持するストレート部107Eの厚みTE2を厚くすることで、アーム部102Eの変形を低減できる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述した実施形態では、胴体部が円筒形状の場合について説明したが、この形状に限定するものではない。例えば胴体部が平板形状であってもよい。
また、上述した実施形態では、成形型の数が2つの場合について説明したが、これに限定するものではなく、3つ以上の成形型でキャビティを形成する場合についても本願発明は適用可能である。
10…画像形成装置、100…伝達部材(成形品)、101…胴体部、102…アーム部、103…内周面、120…金属部材(インサート部材)、121…金属部(第1金属部)、122…金属部(第2金属部)、141…樹脂部(第1樹脂部)、142…樹脂部(第2樹脂部)、H1…孔

Claims (13)

  1. 貫通した孔を有するインサート部材を樹脂と一体成形することで、胴体部、及び前記胴体部から延びるアーム部を有する成形品を製造する成形品の製造方法であって、
    複数の成形型で形成されるキャビティにおいて前記アーム部に対応する空間に前記孔が位置するように、前記キャビティに前記インサート部材を配置する第1工程と、
    前記キャビティに溶融樹脂を充填する第2工程と、を備えたことを特徴とする成形品の製造方法。
  2. 前記第2工程では、前記インサート部材が片持ち支持された状態で、前記キャビティに前記溶融樹脂を充填することを特徴とする請求項1に記載の成形品の製造方法。
  3. 前記第1工程では、前記空間において前記溶融樹脂が流入する箇所から所定距離内に前記孔が位置するように、前記キャビティに前記インサート部材を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形品の製造方法。
  4. 前記インサート部材は、屈曲部、及び前記屈曲部から延び、前記孔を有する延出部を有しており、
    前記第1工程では、前記延出部が前記屈曲部に対して前記溶融樹脂の流動方向の下流側となるように、前記キャビティに前記インサート部材を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形品の製造方法。
  5. 前記第1工程では、前記空間において前記溶融樹脂の流動方向と直交する方向の長さが前記溶融樹脂の流動方向で変化する箇所に対して、前記溶融樹脂の流動方向の下流側に前記孔が位置するように、前記インサート部材を前記キャビティに配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形品の製造方法。
  6. 前記インサート部材は、屈曲部、前記屈曲部から延びる第1延出部と、前記屈曲部から前記第1延出部とは反対側に延びる第2延出部と、を有しており、
    前記第1延出部及び前記第2延出部の各々が前記孔を有しており、
    前記第1工程では、前記第1延出部が前記屈曲部に対して前記溶融樹脂の流動方向の上流側となり、かつ前記第2延出部が前記屈曲部に対して前記溶融樹脂の流動方向の下流側となるように、前記キャビティに前記インサート部材を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載の成形品の製造方法。
  7. 第1金属部、及び第1樹脂部を有する胴体部と、
    前記第1金属部から延びる第2金属部、及び第2樹脂部を有し、前記胴体部から延びるアーム部と、を備え、
    前記第2金属部は、前記第2樹脂部の一部が配置された孔を有することを特徴とする成形品。
  8. 前記孔は、前記胴体部と前記アーム部との境界から所定距離内に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の成形品。
  9. 前記第2金属部は、屈曲部と、前記屈曲部から前記アーム部の先端側に延びる延出部と、を有しており、
    前記延出部が前記孔を有していることを特徴とする請求項7に記載の成形品。
  10. 前記孔は、前記アーム部の延出方向において前記アーム部の厚みが変化する位置に対して前記アーム部の先端側に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の成形品。
  11. 前記第2金属部は、屈曲部と、前記屈曲部から前記アーム部の基端側に延びる第1延出部と、前記屈曲部から前記アーム部の先端側に延びる第2延出部とを有しており、
    前記第1延出部及び前記第2延出部の各々が前記孔を有していることを特徴とする請求項7に記載の成形品。
  12. 感光ドラムと、
    前記感光ドラムの長手方向の端部に取り付けられ、前記感光ドラムに回転力を伝達する伝達部材と、を備え、
    前記伝達部材が、請求項7乃至11のいずれか1項に記載の成形品であることを特徴とする画像形成装置用のカートリッジ。
  13. 画像形成装置本体と、
    前記画像形成装置本体に装着される請求項12に記載のカートリッジと、を備えた画像形成装置。
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