JP2018148264A - 端末装置、ネットワークモジュール中継装置、データ中継装置及びデータ通信システム - Google Patents

端末装置、ネットワークモジュール中継装置、データ中継装置及びデータ通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】相互接続対象の各端末装置間で所定のデータをライブ伝送可能とし、接続する各端末装置の通信設定の変更を要せずにライブ映像等のデータ伝送に係る通信先を容易に切り替え可能とする端末装置、ネットワークモジュール中継装置、データ中継装置、及びデータ通信システムを提供する。【解決手段】本発明のデータ通信システム1は、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持つように端末装置を構成し、モジュール基本情報を共通してアドレス設定することによってグループ化される端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成する。ネットワークモジュール間の接続は、モジュール基本情報に基づくマッピング情報を用いてデータ中継装置40‐1,40‐2により行う。【選択図】図1

Description

本発明は、ライブ映像等のデータ伝送の宛先を切り替え可能とし、IP(Internet Protocol)パケットを用いて通信する端末装置、IPネットワークを経由して各端末装置を相互接続するネットワークモジュール中継装置、データ中継装置及びデータ通信システムに関する。
テレビ番組の制作や送出においては、ビデオレコーダやスタジオ等で扱う映像信号や音声信号等のデータを端末装置の間で授受する必要がある。
(マトリックススイッチャ)
そこで、映像信号を伝送する端末装置として、送信側の映像出力装置と受信側の映像入力装置との組み合わせを簡単に変えられるように、各装置を直接接続するのではなく、マトリックススイッチャを経由して接続する。マトリックススイッチャ100を用いた接続の例を図10に示している。マトリックススイッチャ100は、映像出力装置A乃至D及び映像入力装置E乃至Gのうち、接続したい映像出力装置と映像入力装置の信号線を、電気的もしくは機械的なスイッチ(クロスポイント)を用いて接続することで、映像信号の流路を制御し、通信相手を切り替えることを可能にしている(例えば、特許文献1参照)。
(IPビデオスイッチャ)
また、電気的もしくは機械的なスイッチの代わりに、レイヤ2スイッチなどIPネットワーク機材(例えばイーサネット(登録商標)スイッチ)を用いて映像信号の流路を制御する装置として、IPビデオスイッチャが知られている(例えば、特許文献2参照)。IPビデオスイッチャは映像信号をIPパケットに変換することで、汎用の安価なIPネットワーク機材の利用を可能にしている。
(IPビデオシステム)
従来の映像出力装置や映像入力装置での映像信号の入出力は、同期デジタル信号やアナログ電気信号など非パケット形式の信号を同軸ケーブルで伝送することで行われている。
一方で、映像出力装置(以下、「送信端末」と呼ぶ)や映像入力装置(以下、「受信端末」と呼ぶ)に、IPビデオスイッチャにおける映像信号からIPパケットへの変換、及びIPパケットから映像信号への変換機能を持たせることで、同軸ケーブルの代わりに10ギガイーサネット(登録商標)、40ギガイーサネット(登録商標)などIPネットワークで使用されている高速なデバイスやルータを用いて、映像信号を伝送することが可能になる。このようにIPネットワークを経由して映像信号等のデータを伝送するシステムを以後、「IPビデオシステム」と呼ぶ。IPビデオシステムは、1本の伝送ケーブルに複数の映像信号を多重して伝送することが極めて容易であり、信号伝送に必要なケーブル数の削減が期待できる。
また、屋内での接続だけでなく、LTE(Long Term Evolution)やWiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、公衆無線LAN(Local Area Network)など、インターネット接続サービスを利用することで映像を伝送することも可能になる。例えば、図11に示すインターネット接続サービスを利用するデータ通信システム200では、野外の送信地点となる中継現場の端末装置11‐1から、ルータ40‐1を経て映像を送信し、インターネットによるIPネットワーク50を経由して、ルータ40‐2を介しスタジオ等の別地域の受信地点における端末装置11‐2へ当該映像を受信させることができる。
(IPビデオシステムにおける通信相手の切り替え)
IPネットワークでは、パケットのヘッダ部に記録されている宛先IPアドレスや送信元IPアドレスなどの情報を読み取り、ルータに設定されたルーティング情報に基づきパケットの転送先を判断し、パケットを転送する。このため、IPビデオシステムにおいて、通信相手を切り替えるには、パケットヘッダ情報か、ルータのルーティング情報を変更する必要がある。
(ユニキャスト)
データ通信システムとして最も一般的で簡便な方法は、ユニキャスト通信を用いる方法である。通信相手の切り替えは送信端末で行い、送信するIPパケットの宛先IPアドレスを新たな受信端末のIPアドレスに変更する。この手法では、ルータのルーティング情報を変更する必要はないが、送信端末の通信設定を変更する必要がある。
(マルチキャスト)
IPビデオシステムなど、複数の端末装置に信号を分配したい場合には、マルチキャスト通信が用いられる。マルチキャスト通信では、送信端末は、宛先IPアドレスにマルチキャストグループアドレスを記入してパケットを送信し、受信端末が、ルータに受信を希望するマルチキャストグループアドレスを要求し、ルータは、要求されたマルチキャストグループのパケットの中継を開始し、該当するパケットを要求元の受信端末に転送するようにルータのルーティング動作を変更し、内部のルーティング情報を修正することで、パケットが受信端末に送られる。
この手法では、送信端末の通信設定変更は不要であるが、受信端末がマルチキャストグループの受信の要求や停止する制御を行う必要がある。
特開2005−33511号公報 国際公開第2007/129397号明細書
前述したように、IPビデオシステムでは、端末装置間がIPパケットで接続されるため、映像信号だけでなく、制御信号など映像信号以外の信号も容易に伝送できる利点がある。また、IPビデオシステムでは、1本の伝送ケーブルに複数の映像信号を多重して伝送することで、信号伝送に必要なケーブル数の削減が期待できる。
しかし、マトリックススイッチャでは接続状態とするクロスポイントを選び直すだけの簡単な操作で、映像出力装置と映像入力装置の組み合わせの変更を行うことが可能であったが、IPビデオシステムにおいて受信地点を切り替える場合には、送信端末もしくは受信端末を操作する必要がある。例えば、図12に示すIPビデオシステムに基づくデータ通信システム300を想定すると、野外の送信地点となる中継現場の端末装置11‐1から、ルータ40‐1を経て映像を送信し、インターネットによるIPネットワーク50を経由して、ルータ40‐2を介し或る地域の受信地点における端末装置11‐2へ当該映像を受信させることや、ルータ40‐3を介し更に別地域の受信地点における端末装置11‐3へ当該映像を受信させることができるように、受信地点の切り替えが可能となるように構成することが望まれる。
このような切り替え操作を行うためには、従来技法によれば、各端末装置のIPアドレスやマルチキャストグループアドレスを管理するための管理装置(サーバー)をIPネットワーク50上に設けるか又は手作業によって、個々の端末装置に正確な値を設定・制御する操作を行わなければならない。つまり、IPネットワーク50においてインターネット接続サービスを用いて野外の端末装置間で通信を行う場合などでは、接続の都度、各端末装置のIPアドレスが変わることがあるためである。
しかし、一般に、端末装置のメーカやその種類によってIPアドレスの設定に関する操作方法や、当該管理装置からの遠隔的なIPアドレスの設定・制御する操作方法が異なることから、個々の端末装置を構成する機材の相互接続や切り替え操作の自動化は難しい。切り替え操作だけでなく、当該機材の導入時や故障に伴う代替え装置への交換時、臨時に設備を増強するための機材移設時などにもこのような設定作業が必要であり、特に手作業での操作は時間がかかり誤りも起こりやすいことから運用の障害になっていた。
(一括切り替え)
生中継番組の制作では、端末装置として、制作した映像信号を伝送する機材の他にも、スタジオの映像を現場に送り返す機材、中継現場とスタジオとの間で指示や打ち合わせを行う通信機器も必要である。番組中継では、これら番組中継に必要な機材や通信機器の通信設定を、端末装置毎に行う必要があった。
或る端末装置から或る端末装置へと映像信号等のデータを送信可能とするデータ通信システムにて、接続する各端末装置の通信設定の変更を要せずに、各端末装置の通信相手を切り替え可能とする技法が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、相互接続対象の各端末装置間で所定のデータをライブ伝送可能とし、接続する各端末装置の通信設定の変更を要せずにライブ映像等のデータ伝送に係る通信先を容易に切り替え可能とするよう構成されたデータ通信システムにて、IPパケットを用いて通信する端末装置、IPネットワークを経由して各端末装置を相互接続するネットワークモジュール中継装置、データ中継装置、及びそのデータ通信システムを提供することにある。
本発明に係るデータ通信システムは、相互接続対象の各端末装置を予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持つように規定し、或る端末装置から或る端末装置へと映像信号を含む所定のデータを送受信可能とし、接続する各端末装置の通信設定の変更を要せずに通信相手を切り替え可能とするよう構成される。
このため、本発明に係る端末装置は、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持ち、モジュール基本情報に従う公開リモートアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持つ他の端末装置と通信を行う。
当該モジュール基本情報は、所定のネットワークアドレス、ネットマスク、ローカルゲートウェイ(GW)アドレス、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスを含み、該公開ローカルアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれるアドレス値が規定され、該公開リモートアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれないアドレス値が規定されている。
なお、IPアドレスがネットワークセグメントに含まれるか否かの判定は、IPアドレスを2進数に変換し、ネットマスクで指定された範囲の上位ビットの値が、ネットワークアドレス2進数に変換した値と一致するか否かを持って判定する。
また、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続する端末装置が、自分の端末装置が属するネットワークセグメントに含まれているIPアドレスを持つ端末装置と通信する場合はLANを用いて直接通信を行い、それ以外のIPアドレスを持つ端末装置と通信する場合は、ルータを経由して通信を行う。
当該モジュール基本情報を共通とする端末装置は、公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスを持つことから共通のネットワークセグメントに属し、1つのローカルエリアネットワーク(LAN)で接続できる。したがって、当該モジュール基本情報を共通とすることによってグループ化される端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、このネットワークモジュールをLAN接続することができる。
そこで、このネットワークモジュールをLAN経由で接続する第1のインターフェースと、ネットワークモジュールの端末装置から相互接続対象の通信先端末装置との間で通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するための第2のインターフェースと、を備えるデータ中継装置を当該データ通信ネットワークに設ける。
尚、本発明に係るデータ中継装置は、ローカルゲートウェイとして動作するルータを介してIPネットワークと接続することになるが、当該データ中継装置及び該ルータを用いる代わりに、トンネルプロトコルを用いて相互接続しローカルゲートウェイとして動作するルータを用いる構成とすることも可能である。従って、このような個々のネットワークモジュールを対応付けて接続するインターフェースを備えるデータ中継装置、又はトンネルプロトコルを用いて相互接続するローカルゲートウェイとして動作するルータを、本願明細書中、「ネットワークモジュール中継装置」と称する。
それぞれの当該ネットワークモジュールに対応付けて接続されるデータ中継装置の各々は、複数のネットワークモジュール間の相互接続を確立するために、当該モジュール基本情報に従う範囲内で、公開ローカルアドレス、マップドローカルアドレス、ローカルGWアドレス、マップドGWアドレス、公開リモートアドレス、及びマップドリモートアドレスを含むマッピング情報を記憶保持している。
マップドGWアドレスは、ルータ40−1が第1接続ネットワーク30−1と接続するIPアドレスの値とする。マップドローカルアドレスは、第1接続ネットワーク30−1のネットワークセグメントに含まれるIPアドレスから選定する。
また、それぞれの当該ネットワークモジュールに対応付けて接続されるデータ中継装置の各々は、外部指示に基づき、当該マッピング情報のマップドリモートアドレスを更新可能とする接続制御部と、当該マッピング情報を用いてIPパケットの宛先IPアドレスを当該外部指示に対応するマップドリモートアドレスに、送信元IPアドレスをマップドローカルアドレスにそれぞれ変換する、もしくは宛先IPアドレスを公開ローカルアドレスに、送信元IPアドレスを公開ローカルアドレスにそれぞれ変換するアドレス変換部と、当該LANのインターフェースとを備える。
ここで、データ中継装置の各々が備えるアドレス変換部は、前記マッピング情報を用いてARPパケットのターゲットのプロトコルアドレスをマップドGWアドレスに、送信元のプロトコルアドレスをマップドローカルアドレスにそれぞれ変換する、もしくはターゲットのプロトコルアドレスを公開ローカルアドレスに、送信元のプロトコルアドレスをローカルGWアドレスにそれぞれ変換する手段を備えるよう構成される。
即ち、本発明による端末装置は、相互接続対象の各端末装置間で所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とするデータ通信システムにて、IPパケットを用いて通信する端末装置であって、相互接続対象の通信先端末装置とともに、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持つように規定され、前記モジュール基本情報は、所定のネットワークアドレス、ネットマスク、ローカルGWアドレス、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスを含み、該公開ローカルアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれるアドレス値が規定され、該公開リモートアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれないアドレス値が規定されていることを特徴とする。
更に、本発明によるネットワークモジュール中継装置は、前記モジュール基本情報を共通してアドレス設定することによってグループ化される本発明の端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、前記ネットワークモジュールをLAN経由で接続する第1のインターフェースと、前記相互接続対象の通信先端末装置が属する当該ネットワークモジュールと通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するための第2のインターフェースと、を備えることを特徴とする。
更に、本発明によるデータ中継装置は、前記モジュール基本情報を共通してアドレス設定することによってグループ化される本発明の端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、前記ネットワークモジュールをLAN経由で接続する第1のインターフェースと、公開ローカルアドレス、マップドローカルアドレス、公開リモートアドレス、及びマップドリモートアドレスを含むマッピング情報を記憶保持するマッピング情報記憶部と、外部指示に基づき、前記マッピング情報を更新可能とする接続制御部と、前記マッピング情報を用いてIPパケットの宛先IPアドレスを公開リモートアドレスからマップドリモートアドレスに、送信元IPアドレスを公開ローカルアドレスからマップドローカルアドレスにそれぞれ変換する、もしくは宛先IPアドレスをマップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに、送信元IPアドレスをマップドリモートアドレスから公開リモートアドレスにそれぞれ変換するアドレス変換部と、前記相互接続対象の通信先端末装置が属する当該ネットワークモジュールと通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するための第2のインターフェースと、を備えることを特徴とする。
また、本発明によるデータ中継装置において、前記アドレス変換部は、前記マッピング情報としてローカルGWアドレス及びマップドGWアドレス情報をさらに記憶保持し、当該マッピング情報を用いてARPパケットのターゲットのプロトコルアドレスをローカルGWアドレスからマップドGWアドレスに、送信元のプロトコルアドレスを公開ローカルアドレスからマップドローカルアドレスにそれぞれ変換し、もしくはターゲットのプロトコルアドレスをマップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに、送信元のプロトコルアドレスをマップドGWアドレスからローカルGWアドレスにそれぞれ変換する手段を備えることを特徴とする。
更に、本発明による第1態様のデータ通信システムは、本発明のデータ中継装置と、前記データ中継装置を用いて接続されるネットワークモジュールと、IPネットワークに接続されるそれぞれの当該データ中継装置により、第1の当該ネットワークモジュールに属する端末装置と、第2の当該ネットワークモジュールに属する端末装置との間でアドレス変換による接続を確立して所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とすることを特徴とする。
更に、本発明による第2態様のデータ通信システムは、本発明のネットワークモジュール中継装置と、前記ネットワークモジュール中継装置を用いて接続されるネットワークモジュールと、IPネットワークに接続されるそれぞれの当該ネットワークモジュール中継装置により、第1の当該ネットワークモジュールに属する端末装置と、第2の当該ネットワークモジュールに属する端末装置との間でトンネルプロトコルによる接続を確立して所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とすることを特徴とする。
本発明によれば、映像のエンコーダやデコーダなど端末装置のメーカやその種類が異なりIPアドレスの設定に関する操作方法が異なる場合や、所定の管理装置からの遠隔的なIPアドレスの設定・制御する操作方法が異なる場合でも、一旦、モジュール基本情報に従った設定を行うことで、接続する各端末装置の通信設定の変更を要せずに通信相手の切り替えの自動化が可能になる。
また、本発明によれば、接続対象の端末装置のIPアドレスの設定に関するモジュール基本情報を共通化することで、個々の端末装置を構成する機材の導入時や故障に伴う代替え装置への交換時、臨時に設備を増強するための機材移設時などにもこのような設定作業を共通化することや、設定作業そのものを不要にすることができる。
特に、本発明によれば、従来技法のような個別の端末装置毎に接続や切り替えの設定を行う必要がなくなるため、中継現場からの映像信号等を送信する送信側の通信機器のグループ、生中継映像を受信する放送局側の通信機器のグループなど、通信目的や設置場所などに応じてネットワークモジュールを設定することにより、番組中継に用いる中継現場用の通信機器を一括して接続したり、その接続を切り替えたりすることが容易になる。
本発明による第1実施形態のデータ通信システムの概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態のデータ通信システムにおける相互接続対象の或るネットワークモジュール(ライブ現場モジュール)の基本モジュール情報と、別のネットワークモジュール(ライブ受信モジュール)の基本モジュール情報の各構成を例示する図である。 本発明による第1実施形態のデータ通信システムにおける第1ネットワークモジュール内の或る端末装置とLANを介して接続されるデータ中継装置の概略構成を示すブロック図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態のデータ通信システムにおける或るデータ中継装置が保持する第1ネットワークモジュールのマッピング情報と、接続相手のデータ中継装置が保持する第2ネットワークモジュールのマッピング情報の各割り当てを例示する図である。 本発明による第1実施形態のデータ通信システムにおける公開ローカルアドレスとマップドローカルアドレスの対応付けを例示する図である。 本発明による第1実施形態のデータ通信システムにて第1ネットワークモジュール側から受信したパケットを処理するデータ中継装置におけるアドレス変換部の動作を示すフローチャートである。 本発明による第1実施形態のデータ通信システムにて利用可能とする、IPv4アドレスを解決するためのARPパケットのパケットフォーマット(イーサネット(登録商標)フレーム(プリアンブル及びFCSを除く))を示す図である。 本発明による第1実施形態のデータ通信システムにてルータ側から受信したパケットを処理するデータ中継装置におけるアドレス変換部の動作を示すフローチャートである。 本発明による第2実施形態のデータ通信システムの概略構成を示すブロック図である。 従来からのマトリクススイッチャの概略構成を示すブロック図である。 従来技法のデータ通信システムの概略構成を示すブロック図である。 従来技法から想定されるデータ通信システムの概略構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態のデータ通信システムについて説明する。
〔第1実施形態のデータ通信システム〕
(装置構成)
図1は、本発明による第1実施形態のデータ通信システム1の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す第1実施形態のデータ通信システム1では、送信端末や受信端末などの映像伝送装置、通話装置、ファイル伝送装置などの端末装置11‐1,11‐2,11‐3をそれぞれ直接ルータに接続するのではなく、接続操作をまとめて行いたい端末装置を共通の1つのLANに接続してから、データ中継装置を介しルータに接続している。
例えば、端末装置11‐1および、図示していないが端末装置11‐1と共に接続操作を行いたい端末装置を共通の1つのLAN12‐1に接続してまとめ、データ中継装置20‐1に接続する。更にデータ中継装置20‐1は、第1接続ネットワーク30‐1によりローカルゲートウェイとして動作するルータ40‐1に接続し、ルータ40‐1を介してIPネットワーク50と接続する。
同様に、端末装置11‐2及び端末装置11‐1と共に接続操作を行いたい端末装置を共通の1つのLAN12‐2に接続してまとめ、データ中継装置20‐2に接続する。更にデータ中継装置20‐2は、第2接続ネットワーク30‐2によりローカルゲートウェイとして動作するルータ40‐2を介してIPネットワーク50と接続する。
同様に、端末装置11‐3及び端末装置11‐3と共に接続操作を行いたい端末装置を共通の1つのLAN12‐3に接続してまとめ、データ中継装置20‐3に接続する。更にデータ中継装置20‐3は、第3接続ネットワーク30‐3によりローカルゲートウェイとして動作するルータ40‐2を介してIPネットワーク50と接続する。
LAN12‐1、LAN12‐2、LAN12‐3、第1接続ネットワーク30‐1、第2接続ネットワーク30‐2、第3接続ネットワーク30‐3は、例えばイーサネット(登録商標)や802.11a/b/g/nなどの無線LANを用いて構築できる。
本願明細書中、この共通の1つのLANに接続してまとめられている端末装置を「ネットワークモジュール」と呼ぶこととし、図1では3つのネットワークモジュールを構成する例を示しており、1つ又は複数の端末装置11‐1は、第1ネットワークモジュール10‐1に属し、1つ又は複数の端末装置11‐2は、第2ネットワークモジュール10‐2に属し、1つ又は複数の端末装置11‐3は、第3ネットワークモジュール10‐3に属している。
各データ中継装置20‐1,20‐2,20‐3は、同様の構造を有している。例えばデータ中継装置20‐1は、詳細に後述するが、第1ネットワークモジュール10‐1の端末装置11‐1から公開リモートアドレスに向けて送られたIPパケットを受信し、IPパケットに書かれた送信元IPアドレスを第1ネットワークモジュール10‐1の公開ローカルアドレスからマップドローカルアドレスに、宛先IPアドレスを第1ネットワークモジュール10‐1の公開リモートアドレスからマップドリモートアドレスに書き換えることで、このIPパケットをデータ中継装置20‐1に転送する。
さらに、データ中継装置20‐2はデータ中継装置20‐1から転送されたIPパケットを受信し、このIPパケットに書かれた送信元IPアドレスを第2ネットワークモジュール10‐2のマップドリモートアドレスから公開リモートアドレスに書き換え、宛先IPアドレスをマップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに書き換えることで、転送されたIPパケットを、第2ネットワークモジュール10‐2の端末装置11‐2に転送する。
このように、データ中継装置20‐1及びデータ中継装置20‐2が、IPパケットに書かれた送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスを書き換えることにより、第1ネットワークモジュール10‐1の端末装置11‐1と第2ネットワークモジュール10‐2の端末装置11‐2を通信可能にする。
(モジュール基本情報)
モジュール基本情報は、端末装置が通信に用いるIPパケットの送信元IPアドレス及び宛先IPアドレスの特徴を規定する情報である。詳細は後述するが、公開ローカルアドレスと公開リモートアドレスを含む。公開ローカルアドレスと公開リモートアドレスはIPアドレスの集合である。
公開ローカルアドレスは、1つのネットワークセグメントに属するIPアドレスで構成され、公開リモートアドレスはこのネットワークセグメントに属さないIPアドレスで構成されることを特徴としている。
モジュール基本情報に規定される通信とは、公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスを持つ端末装置が、公開リモートアドレスを宛先IPアドレスとして送信するIPパケットと、公開リモートアドレスを送信元IPアドレスとして公開ローカルアドレスを持つ端末装置を宛先IPアドレスとするIPパケットを用いて行われる通信である。
(ネットワークモジュール)
ネットワークモジュールは、予め定められたモジュール基本情報に従うIP通信を行う端末装置の集合である。
モジュール基本情報に従う通信を行う端末は、モジュール基本情報の公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスを持ち、モジュール基本情報の公開リモートアドレスに含まれるいずれかのIPアドレスを宛先もしくは送信元とする通信を行う。
このため、ネットワークモジュールに含まれる端末が送信するIPパケットは、宛先IPアドレスは公開リモートアドレスに含まれ、送信元IPアドレスは公開ローカルアドレスに含まれる。逆に、ネットワークモジュールに含まれる端末に宛てて送信されるIPパケットは、宛先IPアドレスは公開ローカルアドレスに含まれ、送信元IPアドレスは公開リモートアドレスに含まれる。
モジュール基本情報の公開ローカルアドレスは、1つのネットワークセグメントに属するIPアドレスで構成されることから、ネットワークモジュールに含まれる端末は、1つの共通のLANに接続する。
以下、特定のモジュール基本情報に従うIP通信を行う端末装置の集合を、当該モジュール基本情報に従うネットワークモジュールと呼ぶ。
第1ネットワークモジュール10‐1、第2ネットワークモジュール10‐2、第3ネットワークモジュール10‐3は、それぞれ第1、第2、第3のモジュール基本情報に従う。
(マッピング情報)
マッピング情報は、ネットワークモジュールから送信されたIPパケットおよびネットワークモジュールに宛てて送信されたIPパケットのIPアドレスを変換するために用いる情報である。データ中継装置は、当該データ中継装置が接続するネットワークモジュール毎にマッピング情報を保持する。
マッピング情報は、詳細は後述するが公開ローカルアドレス、マップドローカルアドレス、公開リモートアドレス、マップドリモートアドレスを含む。マップドローカルアドレスは公開ローカルアドレスと一対一に対応し、マップドリモートアドレスは公開リモートアドレスと一対一に対応する。
なお、後述するARPパケットの書き換え処理の代替手法を用いない場合は、ARPパケットの書き換えを行うため、マッピング情報として、ローカルGWアドレスおよびマップドGWアドレスを必ず含める。
(データ中継装置)
LAN12−1を介して第1ネットワークモジュールと、第1接続ネットワーク30‐1を介してルータ40‐1と接続するデータ中継装置20−1は、マッピング情報に従って、受信したIPパケットの送信元IPアドレスおよび宛先IPアドレスを変換する。
第1ネットワークモジュールに含まれる端末は第1のモジュール基本情報に従う通信を行うことから、LAN12−1から受信したIPパケットの送信元IPアドレスは公開ローカルアドレスであり、宛先IPアドレスは公開リモートアドレスである。このため、これをマップドローカルアドレスとマップドリモートアドレスに変換する。
また、第1ネットワークモジュールに含まれる端末が受信できるIPパケットのIPパケットの宛先IPアドレスは公開ローカルアドレスであり、送信元IPアドレスは公開リモートアドレスであることから、第1接続ネットワーク30‐1から受信したIPパケットの宛先IPアドレスを、マップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに、送信元IPアドレスをマップドリモートアドレスから公開リモートアドレスに変換する。
データ中継装置20−2,20−3も同様である。
(相互接続の方法)
第1実施形態のデータ通信システム1は、IPネットワーク50及びルータ40−1、ルータ40−2、ルータ40−3は、第1ネットワークモジュールのマップドローカルアドレス宛てのパケットをルータ40−1、第2ネットワークモジュールのマップドローカルアドレス宛てのパケットをルータ40−2、第3ネットワークモジュールのマップドローカルアドレス宛てのパケットをルータ40−3に転送するように構成しておく。
第1ネットワークモジュールと第2ネットワークモジュールを相互接続する場合は、第1ネットワークモジュールのマッピング情報におけるマップドリモートアドレスを第2ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに、第2ネットワークモジュールのマッピング情報におけるマップドリモートアドレスを第1ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに設定する。
この結果、第1ネットワークモジュールの端末装置が送信したIPパケットの宛先IPアドレスはデータ中継装置20−1により第2ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに変換され、IPネットワーク50及びルータ40−1、ルータ40−2によりデータ中継装置20−2に送られる。このIPパケットは、データ中継装置20−2により宛先IPアドレスが、第2ネットワークモジュールの公開ローカルアドレスに変換され、第2ネットワークモジュールの端末装置に送られる。
逆に、第2ネットワークモジュールの端末装置が送信したIPパケットの宛先IPアドレスはデータ中継装置20−2により第1ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに変換され、IPネットワーク50及びルータ40−2、ルータ40−1によりデータ中継装置20−1に送られる。このIPパケットは、データ中継装置20−1により宛先IPアドレスが、第1ネットワークモジュールの公開ローカルアドレスに変換され、第1ネットワークモジュールの端末装置に送られる。
(接続先の切り替え)
第1ネットワークモジュールの接続先を、第2ネットワークモジュールから第3ネットワークモジュールに切り替える場合は、第1ネットワークモジュールのマッピング情報におけるマップドリモートアドレスを第3ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに、第3ネットワークモジュールのマッピング情報におけるマップドリモートアドレスを第1ネットワークモジュールのマップドローカルアドレスに設定する。
この結果、第1ネットワークモジュールの端末装置が送信したIPパケットが第2ネットワークモジュールの端末装置に送られ、逆に、第3ネットワークモジュールの端末装置が送信したIPパケットが第1ネットワークモジュールの端末装置に送られるように切り替えることができる。
このように各データ中継装置20‐1,20‐2、20−3において、各ネットワークモジュールマッピング情報に基づくIPパケットのIPアドレスの変換処理によって、接続する各端末装置11‐1,11‐2は、公開リモートアドレスと通信する通信設定を全く変更することなく相互接続が可能である。また、端末装置11‐1は、通信設定を全く変更することなく通信相手を端末装置11‐2から端末装置11‐3に切り替え可能となる。
以下、第1乃至第3ネットワークモジュール10‐1,10‐2,10‐3を区別なく説明するときはネットワークモジュール10として説明する。同様に、第1乃至第3ネットワークモジュール10‐1,10‐2,10‐3にそれぞれ属する端末装置11‐1,11‐2,11‐3を区別なく説明するときは端末装置11として説明する。同じく、各データ中継装置20‐1,20‐2,20‐3を区別なく説明するときはデータ中継装置20とする。そして、ローカルゲートウェイとして動作するルータ40‐1,40‐2,40‐3も同様に、区別なく説明するときはルータ40として説明する。
(モジュール基本情報の詳細)
各ネットワークモジュール10の端末装置11は、モジュール基本情報で規定されたIP通信を行う。図2(a),(b)には、それぞれ第1実施形態のデータ通信システム1にて、相互接続対象の或るネットワークモジュール(ライブ現場モジュール)の基本モジュール情報と、別のネットワークモジュール(ライブ受信モジュール)の基本モジュール情報の各構成を例示している。
モジュールタイプは、モジュール基本情報の識別情報である。
接続モジュールタイプはモジュールタイプの集合であり、当該モジュール基本情報に従うネットワークモジュールと接続できるネットワークモジュールが従うモジュール基本情報のモジュールタイプを含む。
公開ローカルアドレスは、ネットワークアドレス、ネットマスクで規定されるネットワークセグメントを構成するIPアドレスの部分集合、もしくはIPアドレスの範囲である。例えば、ネットワークセグメントが、ネットワークアドレス192.168.20.0、ネットマスク255.255.255.0で規定される場合は、192.168.20.0から192.168.20.255までのIPアドレスの部分集合で構成され、例えば192.168.20.2から192.168.20.5の範囲とする。
公開リモートアドレスは、当該モジュール基本情報に従うネットワークモジュールの端末装置の通信相手となる相手側端末装置のIPアドレスの集合もしくはIPアドレスの範囲であり、相手側端末装置が属するネットワークモジュールが従うモジュール基本情報の公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスの集合もしくはIPアドレスの範囲である。
各ネットワークモジュール10間での端末装置11間の通信は、公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスを持つ端末装置(例えば端末装置11‐1)と公開リモートアドレスに含まれるIPアドレスを持つ端末装置(例えば端末装置11‐2)との間で行われる。
本発明に係るモジュール基本情報は、端末装置11がIPネットワークに接続するために必要なネットワークアドレス、ネットマスク、ローカルGWアドレスの情報を持ち、さらにモジュールタイプ、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスを含む。
公開リモートアドレスは、当該モジュール基本情報のネットワークアドレス及びネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれないIPアドレスであることを特徴とする。例えば、ネットワークセグメントが、ネットワークアドレス192.168.20.0、ネットマスク255.255.255.0で規定される場合は、192.168.20.0から192.168.20.255までのIPアドレス以外のIPアドレスの部分集合で構成し、例えば192.168.30.2から192.168.30.5の範囲とする。
ネットワークモジュールの端末装置のネットワーク設定は、端末装置のIPアドレスをモジュール基本情報の公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスの一つを設定し、モジュール基本情報のネットマスク、モジュール基本情報のローカルGWアドレスをネットマスクおよびデフォルトゲートウェイアドレスとして設定する。
図2(a)のライブ現場におけるモジュール基本情報の例では、ネットワークアドレス及びネットマスクで規定されるネットワークセグメントは、192.168.20.0から192.168.20.255までのIPアドレスを含む。公開リモートアドレスは192.168.30.2から192.168.30.5までの範囲であるため、このネットワークセグメントには含まれない。従って、図2(b)のライブ受信におけるモジュール基本情報の例では、図2(a)に示すモジュール基本情報と対応付けられている。
(公開リモートアドレス宛IPパケットの集約)
この特徴により、例えばネットワークモジュール10‐1に属する1つ又は複数の端末装置11‐1が送信するIPパケットの宛先IPアドレスは公開リモートアドレスとなる。IP通信では、IPパケットの宛先IPアドレスがネットワークセグメントに含まれるか、含まれないかを端末装置のIPアドレスとネットマスクを用いて判定する。判定の結果、IPパケットの宛先IPアドレスがネットワークセグメントに含まれないと判定されると、そのIPパケットをデフォルトゲートウェイ、すなわちローカルGWに転送する。
公開リモートアドレスはネットワークセグメントに含まれないことから、ネットワークモジュール10‐1の端末装置から送信されるIPパケットは全て、ローカルGWに送られる。
この特徴により、ネットワークモジュールの1つ又は複数の端末装置11‐1から公開リモートアドレスに送られるIPパケットをローカルGWに集約することができる。
第1実施形態のデータ通信システム1では、ネットワークモジュールはデータ中継装置20‐1を介してルータ40−1と接続する。後述するように、データ中継装置20−1は、ローカルGWアドレスとマップドGWアドレスとを変換する。マップドGWアドレスをルータのIPアドレスと一致させることで、公開リモートアドレスに送られるIPパケットをデータ中継装置20-1に集約することができる。
より詳細に説明すれば、イーサネット(登録商標)や無線LANを用いるIP通信では、デフォルトゲートウェイのIPアドレス(本発明形態ではローカルGW)を持つ装置にIPパケットを送るために、ARP(Address Resolution Protocol)のパケットを用いて、ローカルGWのアドレスをもつ装置のMACアドレスを調べる。データ中継装置20‐1は、後述する手法により、端末が、ローカルGWのアドレスをもつ装置のMACアドレスを調べるARPパケットのターゲットのプロトコルアドレスに書かれたローカルGWのIPアドレスをマップドGWアドレス、すなわちルータのIPアドレスに変換し、その応答となるルータから送られるARPパケットの送信元のプロトコルアドレスをルータのIPアドレスからローカルGWアドレスに書き換える。これにより、端末装置10‐1は、ルータ40‐1のMACアドレスをローカルGWのMACアドレスとして記録し、ローカルGWに送るIPパケットをルータ40‐1のMACアドレスに送る。ネットワークモジュールはデータ中継装置20‐1を介してルータ40−1と接続することから、公開リモートアドレスに送られるIPパケットをデータ中継装置20‐1に集約することができる。
従って、各ネットワークモジュール10間の通信は、ローカルGW間の通信に集約することができ、第1実施形態のデータ通信システム1では対応する各データ中継装置20間の通信に集約され、各データ中継装置20は、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスの間の通信を担うIPパケットを抽出することで、各ネットワークモジュール10間の全ての通信を制御することが可能である。
また、モジュール基本情報は、例えば、生中継映像を送信する現場側の通信機器のグループ、生中継映像を受信する放送局側の通信機器のグループなど、通信目的や設置場所などに応じて定める。これにより、番組中継に用いる中継現場用の通信機器を一括して接続したり、その接続を切り替えたりすることが容易になる。
(ネットワークモジュール間の接続の切り替え)
このようにネットワークモジュール10の端末装置11は、予め設定された公開ローカルアドレスを持ち、予め設定された公開リモートアドレスの他の端末装置11と通信を行う。ところで、単にローカルゲートウェイとして動作するルータ40を介してネットワークモジュール10をIPネットワーク50に直接接続すると、例えば端末装置11‐1及び通信相手の端末装置11‐2は、IPネットワーク50と公開ローカルアドレスを用いて接続することになり、その通信相手を他の端末装置(例えば端末装置11‐3)に切り替えることができない。
このため、図1に示すデータ通信システム1では、ネットワークモジュール10とルータ40との間に、データ中継装置20を設けて各ネットワークモジュール10間の接続の切り替えを可能としている。以下、データ中継装置20の詳細について説明する。
(データ中継装置)
図3は、本発明による第1実施形態のデータ通信システム1における第1ネットワークモジュール10‐1内の或る端末装置11‐1とLAN12‐2を介して接続されるデータ中継装置20‐1の概略構成を示すブロック図である。
データ中継装置20(図3では代表してデータ中継装置20‐1)は、LANインターフェース21と、アドレス変換部22、LANインターフェース23、マッピング情報記憶部24、及び、接続制御部25を備える。
LANインターフェース21は、イーサネット(登録商標)フレームの送信及び受信する機能を持ち、LAN12‐1におけるレイヤ2スイッチを経由して、第1ネットワークモジュール10‐1の端末装置11‐1とイーサネット(登録商標)フレームを授受する。
LANインターフェース23は、イーサネット(登録商標)フレームの送信及び受信する機能を持ち、直接もしくは、図示していない第1接続ネットワーク30‐1におけるレイヤ2スイッチを経由して、ルータ40‐1とイーサネット(登録商標)フレームを授受する。
(タグVLANを用いたLANインターフェース21,23の共用)
尚、データ中継装置20は、LAN12‐1との接続に、LAN12‐1におけるレイヤ2スイッチとLANインターフェース21を介して接続し、第1接続ネットワーク30‐1との接続に、第1接続ネットワーク30‐1におけるレイヤ2スイッチとLANインターフェース23を介してそれぞれ接続する。
ここで、タグVLAN(IEEE 802.1Q)に対応したレイヤ2スイッチを用いるならば、LAN12‐1との接続に用いるレイヤ2スイッチと第1接続ネットワーク30‐1との接続に用いるレイヤ2スイッチを、(図示していない)1台のタグVLAN対応レイヤ2スイッチにまとめ、LANインターフェース21とLANインターフェース23を(図示していない)1つのタグVLAN対応LANインターフェースにまとめることができる。
タグVLAN対応LANインターフェースは、タグと呼ばれる32ビットの情報を追加したイーサネット(登録商標)フレームを用いることで、LAN12‐1のイーサネット(登録商標)フレームであるか、第1接続ネットワーク30‐1のイーサネット(登録商標)フレームであるか識別する。
タグVLAN対応LANインターフェースは、受信したイーサネット(登録商標)フレームのタグの値を判別することで、LAN12‐1から受信したイーサネット(登録商標)フレームであるか、第1接続ネットワーク30‐1から受信したイーサネット(登録商標)フレームであるかを判別し、判別結果に従ってLANインターフェース21で受信したイーサネット(登録商標)フレーム、LANインターフェース23で受信したイーサネット(登録商標)フレームとして扱う。
逆に、LANインターフェース21で送信するイーサネット(登録商標)フレームにはLAN12‐1のタグを、LANインターフェース23で送信するイーサネット(登録商標)フレームには第1接続ネットワーク30‐1のタグを用いて送信する。
このため、タグVLAN対応LANインターフェースを用いて、LANインターフェース21およびLANインターフェース23を代用できる。
アドレス変換部22は、LANインターフェース21で受信したイーサネット(登録商標)フレームを検査し、イーサネット(登録商標)フレームに格納された一部のIPアドレスを書き換えてLANインターフェース23に出力する機能、及び、LANインターフェース23で受信したイーサネット(登録商標)フレームを検査し、イーサネット(登録商標)フレームに格納された一部のIPアドレスを書き換えてLANインターフェース21に出力する機能を有する。
なお、アドレス変換部22は、IPアドレスを書き換えるとともに、IPパケットに含まれるIPヘッダやUDPヘッダ、TCPヘッダのチェックサムの値の再計算も行う。
また、図3はデータ中継装置20‐1は、第1ネットワークモジュール10‐1と接続するLANインターフェース21を1つしか持たない例を示しているが、LANインターフェース21を増設し、後述するマッピング情報を対応させて追加することで、複数の第1ネットワークモジュール10‐1を接続する構成としても良い。複数の第1ネットワークモジュール10‐1を接続する構成では、各ネットワークモジュールは、それぞれ増設したインターフェース21を介してデータ中継装置20‐1に接続する。
マッピング情報記憶部24は、アドレス変換部22がイーサネット(登録商標)フレームに格納されたIPアドレスを変換するために用いるマッピング情報を記憶保持する機能部であり、マッピング情報は、公開ローカルアドレス、公開リモートアドレス、マップドローカルアドレス、マップドリモートアドレスを含み、データ中継装置20‐1が直接接続するネットワークモジュール10‐1毎に作成される。
データ中継装置20‐1が、ARPパケットの書き換えを行う場合は、マッピング情報記憶部24は、マッピング情報として、さらにローカルGWアドレス、マップドGWアドレスを含む。
接続制御部25は、第1ネットワークモジュール10‐1の接続先を指定する外部指示(接続先指示)を受け付け、マッピング情報記憶部24に記憶保持するマッピング情報を更新する。例えば、予め接続先ごとにマッピング情報を作成しておき、接続先指示により新たな接続先を指定されると、マッピング情報を、指定された接続先に対応するマッピング情報に更新する。別の方法としては、接続に先立ち、予めマップドリモートアドレスを除くマッピング情報を作成しておき、接続先指示を得た時点で、第1ネットワークモジュール10‐1のマップドリモートアドレスと、接続相手のネットワークモジュール10の公開ローカルアドレス及びマップドローカルアドレスからマップドリモートアドレスを作成する。
マップドリモートアドレスは、第1ネットワークモジュール10‐1のマップドリモートアドレスと1対1に対応づけられるように作成する。例えば、マップドリモートアドレスの範囲と接続相手のネットワークモジュール10の公開ローカルアドレスの範囲が一致する場合には、接続相手のネットワークモジュール10のマップドローカルアドレスを、マップドリモートアドレスとしてそのまま用いる。
なお、マップドリモートアドレスが接続相手のネットワークモジュール10の公開ローカルアドレスの範囲より小さい場合には、通信できない端末装置が発生することがある。
また、LANインターフェース21と接続する第1ネットワークモジュール10‐1を切り離し、これとは異なるモジュールタイプを持つネットワークモジュール10を接続する場合や、移設などによりルータ40‐1との接続に用いるネットワーク設定を変更する場合にマッピング情報を更新する機能を追加してもよい。
例えば、接続制御部25に対する外部指示(接続先指示)として、予めモジュールタイプや、ルータ40‐1との接続のネットワーク設定ごとにマッピング情報を作成しておき、接続するモジュールタイプやネットワーク設定に応じてこれを切り替えることができる。
このように、データ中継装置20‐1は、送信元IPアドレス及び宛先IPアドレスを書き換えることで、第1ネットワークモジュール10‐1から送信されたIPパケットを、第2ネットワークモジュール10‐2が接続するデータ中継装置20‐2に転送することや、転送先を第3ネットワークモジュール10‐3が接続するデータ中継装置20‐3に切り替えることを可能とする。
尚、IPネットワーク50では、イーサネット(登録商標)や無線LAN、LTEなど様々なレイヤ2の伝送手段を利用することができるが、簡単のため上述した説明では第1乃至第3接続ネットワーク30‐1,30‐2,30‐3は、イーサネット(登録商標)を用いて行うものとしている。
図4(a),(b)は、それぞれ本発明による第1実施形態のデータ通信システム1における或るデータ中継装置(例えばデータ中継装置20‐1)が保持する第1ネットワークモジュール10‐1のマッピング情報と、例えば接続相手のデータ中継装置20‐2が保持する第2ネットワークモジュール10‐2のマッピング情報の各割り当てを例示する図である。
例えば図4(a)を参照するに、公開ローカルアドレス、ローカルGWアドレス、公開リモートアドレスは、第1ネットワークモジュール10‐1のモジュール基本情報(図2(a)参照)の値をそのまま用いる。モジュールタイプ、接続モジュールタイプの情報もモジュール基本情報(図2(a)参照)の値をそのまま用いるが、これらの情報は必須ではない。接続状態は、接続相手のネットワークモジュールとの接続状態を保持し、接続中、切断中などの状態を保持する。
マップドGWアドレスは、ルータ40‐1のIPアドレスを指定する。
マップドローカルアドレスは、ルータ40‐1とIPネットワーク50を介して相互に通信を行うことができるIPアドレスの集合であり、公開ローカルアドレスに含まれるIPアドレスと同じ数のIPアドレスを含む。本発明に係るマッピング情報では、公開ローカルアドレスとマップドローカルアドレスは1対1に対応づける。
例えば、IPアドレスを整数に対応づけ、公開ローカルアドレス、マップドローカルアドレスをそれぞれ昇順にならべ、先頭からの順番が等しいアドレスものを対応づけることができる。
より具体的には、ルータ40‐1が、10.0.1.0から10.0.1.255の範囲のサブネットをIPネットワーク50と接続するように設定され、IPアドレス10.0.1.1を持つルータとしてデータ中継装置20‐1と接続する場合、マップドGWアドレスは10.0.1.1となり、マップド公開アドレスは、10.0.1.2から10.0.1.254までの253個のIPアドレスの中から選択する。図4(a)の例では、192.168.20.2から192.168.20.5の4個の公開ローカルアドレスと、10.0.1.6から10.0.1.9の4個のマップド公開アドレスを、昇順に並べそれぞれ対応づける。
図5は、本発明による第1実施形態のデータ通信システム1における第1ネットワークモジュール10‐1、第2ネットワークモジュール10‐2、及び第3ネットワークモジュール10‐3の公開ローカルアドレスとマップドローカルアドレスの対応付けを例示する図である。
マップドリモートアドレスは、公開ローカルアドレスと同じ数のIPアドレスを含み、接続相手のネットワークモジュールの公開ローカルアドレスの全部もしくは一部分を保持する。
図1に示す第1実施形態のデータ通信システム1の例で、第1ネットワークモジュール10‐1と第2ネットワークモジュール10‐2とを接続する場合は、データ中継装置20‐2が第2ネットワークモジュール10‐2に対応づけて保持するマッピング情報のマップドローカルアドレスと同じ値を保持する。
そして、図5に示す例では、第1ネットワークモジュール10‐1の公開リモートアドレスは、4つのIPアドレスで構成される。この第1ネットワークモジュール10‐1と接続する第2ネットワークモジュール10‐2の公開ローカルアドレスも192.168.30.2から192.168.30.5の4つIPアドレスを持つことから、これらのアドレスを1対1に対応させることが可能である。したがって、ネットワークモジュール3‐2の公開ローカルアドレスに対応するマップド公開アドレス10.0.2.2から10.0.2.5を第1ネットワークモジュール10‐1のマップドリモートアドレスとすることで、公開リモートアドレスと1対1に対応づけるマップドリモートアドレスが得られる。
尚、接続相手の第2ネットワークモジュール10‐2の公開ローカルアドレスの範囲が、第1ネットワークモジュール10‐1の公開リモートアドレスの範囲より広い場合は、第1ネットワークモジュール10‐1の公開リモートアドレスに一致し、且つ接続相手の第2ネットワークモジュール10‐2の公開ローカルアドレスに対応する当該接続相手の第2ネットワークモジュール10‐2のマップドローカルアドレスを抽出し、第1ネットワークモジュール10‐1のマップドリモートアドレスとする。
(アドレス変換部の動作)
〈接続するネットワークモジュールからのアドレス変換〉
図6を参照して、データ中継装置20におけるアドレス変換部22によるLANインターフェース21から受信したイーサネット(登録商標)フレームの処理を詳細に説明する。
まず、アドレス変換部22は、LANインターフェース21から受信したイーサネット(登録商標)フレームがARP(Address Resolution Protocol)パケットを含むか、IPパケットを含むかを判別し(ステップS1)、ARPパケットを含む場合にはステップS2に、IPパケットを含む場合にはステップS3に進む。
パケットの種別は、イーサネット(登録商標)フレームのヘッダ部の16ビットのプロトコルタイプの値で判別することができる。ARPパケットのプロトコルタイプの値は0x0806であり、IPパケット(バージョン4)のプロトコルタイプは0x0800である。尚、タグVLAN(IEEE802.1Q)を用いる場合には、プロトコルタイプの前に、1つもしくは複数個の32ビットのタグが挿入される。タグの先頭16ビットの値はARPパケットやIPパケットのプロトコルタイプの値と異なる0x8100が使われることから、タグが挿入されている場合はこれを検知し、タグの直後の16ビットの値を読み出すことで、パケットの種別を判別することができる。
イーサネット(登録商標)にてIPv4アドレスを解決する場合のARPパケットのイーサネット(登録商標)フレームの構造の例を図7に示す。尚、ARPプロトコルの詳細はRFC826に公開されている。
図6を参照するに、続いてアドレス変換部22は、ARPパケットのターゲットのプロトコルアドレスの値が、マッピング情報のローカルGWアドレスと一致するか否かを調べ(ステップS2)、一致する場合はステップS4に進む。それ以外の場合は、例えば、イーサネット(登録商標)フレームを廃棄する(ステップS9)。
続いてアドレス変換部22は、ターゲットのプロトコルアドレスをマップドGWアドレスに変更し、送信元のプロトコルアドレスが公開ローカルアドレスに含まれている場合は、送信元のプロトコルアドレスをその公開ローカルアドレスに対応するマップドローカルアドレスに変更し(ステップS4)、ステップS10に進む。
続いてアドレス変換部22は、LANインターフェース23からイーサネット(登録商標)フレームを送信する(ステップS10)。
一方、アドレス変換部22は、LANインターフェース21から受信したイーサネット(登録商標)フレームがIPパケットを含むとして判別した際に(ステップS1)、イーサネット(登録商標)フレームに格納されたIPパケットのIPヘッダの宛先IPアドレスがローカルGWアドレス、又は公開リモートアドレスに含まれるアドレスか否かを検査し、ローカルGWアドレスの場合はステップS7に進み、公開リモートアドレスに含まれる場合はステップS6に進み、いずれにも該当しない場合は、イーサネット(登録商標)フレームを廃棄してもよいが、本例では廃棄せずにステップS8に進む(ステップS5)。なお、マッピング情報記憶部24が、マッピング情報として、ローカルGWアドレス、マップドGWアドレスを含まない場合は、イーサネット(登録商標)フレームに格納されたIPパケットのIPヘッダの宛先IPアドレスがローカルGWアドレスであるか否かの検査を行わず、ステップS7の処理も行わない。
ステップS5の検査で公開リモートアドレスに含まれるアドレスである場合、アドレス変換部22は、宛先IPアドレスを公開リモートアドレスとみなし、対応するマップドリモートアドレスに変更する(ステップS6)。
ステップS5の検査でローカルGWアドレスに含まれるアドレスである場合、アドレス変換部22は、宛先IPアドレスをマップドGWアドレスに変更する(ステップS7)。
なお、好適には、接続状態にない場合にパケットの送信を止めるため、ステップS5の検査で、アドレス変換部22は、マッピング情報により接続状態を監視し(図4(a)参照)、マッピング情報の接続状態が切断である場合はステップS9に進みイーサネット(登録商標)フレームを廃棄し(図示略)、接続中であればステップS8に進む機能を追加してもよい。
続いてアドレス変換部22は、送信元のIPアドレスを公開ローカルアドレスとみなし、対応するマップドローカルアドレスに変更し、IPヘッダのチェックサムを再計算した後、ステップS10に進む(ステップS8)。なお、ステップS8において、IPパケットがTCPヘッダを含む場合はTCPヘッダのチェックサムを、IPパケットがUDPヘッダを含みUDPヘッダのチェックサムが0以外の場合はUDPヘッダのチェックサムを再計算する。
そして、アドレス変換部22は、LANインターフェース23からイーサネット(登録商標)フレームを送信する(ステップS10)。
このように、アドレス変換部22は、LANインターフェース21から受信したイーサネット(登録商標)フレームがARPパケットを含むか、IPパケットを含むかを判別し、ARPパケットであるかIPパケットであるかのパケット種別に基づいて、ターゲットのプロトコルアドレス又は宛先IPアドレスを分析し、ローカルGWにあてて送られたイーサネット(登録商標)フレームである場合は、これをマップドGWアドレスに変換することでルータ40‐1に届けるようにアドレス変換を行う。宛先IPアドレスが公開リモートアドレスにあてて送られたイーサネット(登録商標)フレームである場合は、これをマップドリモートアドレスに変換することで、データ中継装置20‐2(または、20‐3)を経由して通信相手のネットワークモジュール10‐2(又は10‐3)における端末装置11‐2(又は11‐3)に届けるようにアドレス変換を行う。
〈接続するルータからのパケットのアドレス変換〉
次に、図8を参照して、データ中継装置20におけるアドレス変換部22によるLANインターフェース23から受信したイーサネット(登録商標)フレームの処理を詳細に説明する。
まず、アドレス変換部22は、LANインターフェース23から受信したイーサネット(登録商標)フレームがARPパケットを含むか、IPパケットを含むかを判別し(ステップS21)、ARPパケットを含む場合にはステップS22に、IPパケットを含む場合にはステップS23に進む。
続いてアドレス変換部22は、ARPパケットの送信元のプロトコルアドレスの値が、マッピング情報のマップドGWアドレスと一致し、且つ、ターゲットのプロトコルアドレスがマップドローカルアドレスであるかを調べ(ステップS22)、合致する場合はステップS24に進み、それ以外の場合はイーサネット(登録商標)フレームを廃棄する(ステップS29)。
続いてアドレス変換部22は、ターゲットのプロトコルアドレスをマップドローカルアドレスに対応する公開ローカルアドレスに変更し、送信元のプロトコルアドレスをローカルGWアドレスに変更し(ステップS24)、ステップS30に進む。
続いてアドレス変換部22は、LANインターフェース21からイーサネット(登録商標)フレームを送信する(ステップS30)。
一方、アドレス変換部22は、LANインターフェース23から受信したイーサネット(登録商標)フレームがIPパケットを含むとして判別した際に(ステップS21)、IPヘッダの送信元IPアドレスがマップドGWアドレス、又はマップドリモートアドレスに含まれるアドレスであるか否かを検査し、マップドGWアドレスの場合はステップS27に進み、マップドリモートアドレスに含まれる場合はステップS26に進み、いずれにも該当しない場合は、イーサネット(登録商標)フレームを廃棄してもよいが、本例では廃棄せずにステップS28に進む(ステップS25)。なお、マッピング情報記憶部24が、マッピング情報として、ローカルGWアドレス、マップドGWアドレスを含まない場合は、イーサネット(登録商標)フレームに格納されたIPパケットのIPヘッダの宛先IPアドレスがマップドGWアドレスであるか否かの検査を行わず、ステップS27の処理も行わない。
ステップS25の検査で送信元IPアドレスがマップドリモートアドレスに含まれるアドレスである場合、アドレス変換部22は、送信元IPアドレスを、マップドリモートアドレスとみなし、対応する公開リモートアドレスに変更する(ステップS26)。
ステップS25の検査で送信元IPアドレスがマップドGWアドレスである場合、アドレス変換部22は、送信元IPアドレスをローカルGWアドレスに変更する(ステップS27)。
なお、好適には、接続状態にない場合にパケットの送信を止めるため、ステップS25の検査で、アドレス変換部22は、マッピング情報により接続状態を監視しており(図4(a)参照)、マッピング情報の接続状態が切断である場合はステップS9に進みイーサネット(登録商標)フレームを廃棄し(図示略)、接続中であればステップS28に進む機能を追加してもよい。
続いてアドレス変換部22は、宛先IPアドレスをマップドローカルアドレスとみなし、対応する公開ローカルアドレスに変更し、IPヘッダのチェックサムを再計算した後、ステップS30に進む(ステップS28)。なお、ステップS28において、IPパケットがTCPヘッダを含む場合はTCPヘッダのチェックサムを、IPパケットがUDPヘッダを含みUDPヘッダのチェックサムが0以外の場合はUDPヘッダのチェックサムを再計算する。
そして、アドレス変換部22は、LANインターフェース21からイーサネット(登録商標)フレームを送信する(ステップS30)。
このように、アドレス変換部22は、LANインターフェース23から受信したイーサネット(登録商標)フレームがARPパケットを含むか、IPパケットを含むかを判別し、ARPパケットであるかIPパケットであるかのパケット種別に基づいて、ターゲットのプロトコルアドレス又は宛先IPアドレスを、マップドローカルアドレスから第1ネットワークモジュール10‐1における端末装置11‐1が持つ公開ローカルアドレスに変換する。
(ARPパケットの書き換え処理の代替手法)
尚、中継装置20‐1は、端末装置11‐1からルータ40‐1に送るIPパケットを、LANインターフェース21で、ルータ40‐1から端末装置11‐1に送るIPパケットをLANインターフェース23で受信するために、ARPパケットのターゲットのプロトコルアドレス及び送信元のプロトコルアドレスを書き換える処理を行っている。
このため、上述したステップS4,S10,S24,S30では、ARPパケットのプロトコルアドレスを書き換えて、受信したインターフェースとは異なるインターフェースから送信するデータ中継処理を行っているが、ARP要求パケットを中継する代わりに、中継装置20‐1がARP要求を行った端末装置11‐1、もしくはルータ40‐1に応答するARP応答パケットを送信することによって、この機能を代替えすることができる。
例えば、上述したステップS4の処理の代わりに、ARPパケットのOPCODEが0x0001(REQUEST)である場合は、このイーサネット(登録商標)フレームは廃棄し、ARPパケットを送信した端末装置11‐1に、予め記録しておいたルータ40‐1のMACアドレスを通知するARP応答パケットを、LANインターフェース21から送信する処理としてもよい(ステップS4’)。
同様に、上述したステップS24の処理の代わりに、ARPパケットのOPCODEが0x0001(REQUEST)である場合は、このイーサネット(登録商標)フレームは廃棄し、ARPパケットを送信したルータ40‐1に、予め記録しておいたマップドローカルアドレスに対応する端末装置11‐1のMACアドレスを通知するARP応答パケットを、LANインターフェース23から送信する処理としてもよい(ステップS24’)。
さらに別の代替え方法としては、中継装置20‐1のMACアドレスM201を用意し、ステップS4’やステップS24’で、ルータ40‐1のMACアドレスや端末装置11‐1のMACアドレスの代わりに当該MACアドレスM201を通知するARP応答パケットを送信し、上述したステップS3では宛先のMACアドレスがM201と一致するかを検査する(ステップS3’)。尚、この代替え方法を用いる場合は、上述したステップS10,S30で送信するイーサネット(登録商標)フレームの送信MACアドレスを当該MACアドレスM201に変更するとともに、上述したステップS30でイーサネット(登録商標)フレームを送信する際に、IPパケットの宛先IPアドレスに対応する宛先MACアドレスを検索し、宛先MACアドレスをその検索した値に書き換える処理も行う(ステップS10’,S30’)。
〔第2実施形態のデータ通信システム〕
(装置構成)
図8は、本発明による第2実施形態のデータ通信システム2の概略構成を示すブロック図である。
図9に示す第2実施形態のデータ通信システム2では、第1実施形態と同様に、送信端末や受信端末などの映像伝送装置、通話装置、ファイル伝送装置などの端末装置11‐1a,11‐1b等を第1ネットワークモジュール10‐1として、LAN12‐1にまとめて接続し、同じく、端末装置11‐2a,11‐2b等を第2ネットワークモジュール10‐2として、LAN12‐2にまとめて接続している。
また、各ネットワークモジュール10の端末装置11は、第1実施形態と同様に、図2(a),(b)に例示したようなモジュール基本情報で規定されたIP通信を行う。
(ネットワークモジュール間の接続の切り替え)
前述したように、各ネットワークモジュール10の端末装置11は、予め設定された公開ローカルアドレスを持ち、予め設定された公開リモートアドレスの他の端末装置11と通信を行う。ところで、単にローカルゲートウェイとして動作するルータ40を介してネットワークモジュール10をIPネットワーク50に直接接続すると、例えば端末装置11‐1及び通信相手の端末装置11‐2は、IPネットワーク50と公開ローカルアドレスを用いて接続することになり、その通信相手を他の端末装置(例えば端末装置11‐3)に切り替えることができない。
このため、第1実施形態のデータ通信システム1では、ネットワークモジュール10とルータ40との間に、データ中継装置20を設けて各ネットワークモジュール10間の接続の切り替えを可能とする例を説明したが、第2実施形態のデータ通信システム2では、図9に示すように、単にローカルゲートウェイとして動作するルータ40とする代わりに、GRE(RFC2784 Generic Routing Encapsulation)プロトコルやIPsecプロトコルなどのトンネルプロトコルを用いて接続するローカルゲートウェイ(GW)60‐1,60‐2とするように構成している。
第2実施形態においても、例えばネットワークモジュール10‐1に属する複数の端末装置11‐1a, 11‐1bの各々が公開リモートアドレスの別の端末装置11‐2aに送るIPパケットは、LAN12‐1を経てローカルGW60‐1に送られる。このため、1つ又は複数の端末装置11‐1a, 11‐1bからのIPパケットをローカルGW60‐1に集約することができる。ローカルGW60‐2についても同様である。
従って、各ネットワークモジュール10‐1,10‐2間の通信は、対応する各ローカルGW60‐1,60‐2間の通信に集約され、各ローカルGW60‐1,60‐2は、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスの間の通信を担うIPパケットを抽出することで、各ネットワークモジュール10間の全ての通信を制御することが可能である。
第1ネットワークモジュール10‐1の端末装置11‐1aは、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの1つであるIPアドレス192.168.20.2を持ち、ネットワークアドレス192.168.20.0、及びネットマスク255.255.255.0のLAN12‐1に接続し、IPアドレス192.168.20.1を持つローカルGW60‐1を経由して、公開リモートアドレスの1つであるIPアドレス192.168.30.2を持つ端末装置11‐2aと通信を行う。
同様に、第2ネットワークモジュール10‐2の端末装置11‐2aは、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの1つであるIPアドレス192.168.30.3を持ち、ネットワークアドレス192.168.30.0、及びネットマスク255.255.255.0のLAN12‐2に接続し、IPアドレス192.168.30.1を持つローカルGW60‐2を経由して、公開リモートアドレスの1つであるIPアドレス192.168.20.3を持つ端末装置11‐1aと通信を行う。
第1ネットワークモジュール10‐1の端末装置11‐1bや、第2ネットワークモジュール10‐2の端末装置11‐2bについても、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの1つである固有のIPアドレスを持つようにする。
第2実施形態のデータ通信システム2では、ローカルGW60‐1と接続したい第2ネットワークモジュール10‐2が接続するローカルGW60‐2をGREプロトコルやIPsecプロトコルなどのトンネルプロトコルを用いて接続する。接続相手の第2ネットワークモジュール10‐2を別のネットワークモジュール10へ切り替える場合には、現接続相手のローカルGW60‐2とのトンネルプロトコルを用いた接続を一旦切断し、新たに接続したいネットワークモジュールが接続するローカルGW(図示せず)とトンネルプロトコルを用いた接続を開始する。
このように、トンネルプロトコルの接続を切り替えることで、通信の接続先設定を端末装置毎に行わず、一括して接続先を行うことが可能になる。
従って、このような個々のネットワークモジュールに対応付けて接続するインターフェースを備えるデータ中継装置10(第1実施形態)、又はトンネルプロトコルを用いて相互接続するローカルGW60‐1,60‐2として動作するルータは、モジュール基本情報によってグループ化される端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、個々のネットワークモジュール間で通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するネットワークモジュール中継装置として構成される。
尚、第2実施形態のようにトンネルプロトコルを用いる方法では、端末装置11‐1aと端末装置11‐2aとで授受されるIPパケットを、ローカルGW60‐1とローカルGW60‐2とで授受するIPパケットに格納して中継する。そして、IPパケットのIPヘッダには、ローカルGW60‐1やローカルGW60‐2のIPアドレスが必要となることから、中継するIPパケットの長さは、元のIPパケットより長くなる。ここで、IPネットワーク50で伝送できるパケットの長さには上限があることから、端末装置11‐1aと端末装置11‐2aとで授受されるIPパケットの長さは、追加されるIPヘッダなどの情報の分だけ短く制限する必要がある。
このため、第2実施形態のデータ通信システム2では、パケットを短くすると伝送効率が下がり、またパケットの数も多くなることから端末装置の負荷が増加するという欠点がある。また、第2実施形態のデータ通信システム2では、ローカルGW60‐1,60‐2では、IPパケットの格納及び抽出処理を行うため処理負荷が増すことから、伝送遅延や伝送ジッタが増加しやすくなるという欠点がある。
一方、上述した第1実施形態のデータ通信システム1では、アドレスの書き換えでネットワークモジュールの切り替え対応を行うため、第2実施形態のデータ通信システム2におけるこれらの欠点を解消することができる点で有利となる。
本発明は、上述した各実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
本発明によれば、ライブ映像等のデータ伝送に係る通信先を容易に切り替え可能となるため、ライブ映像等のデータ伝送を可能とするデータ通信システムの用途に有用である。
1,2 データ通信システム
10‐1 第1ネットワークモジュール
10‐2 第2ネットワークモジュール
10‐3 第3ネットワークモジュール
11‐1,11‐2,11‐3 端末装置
11‐1a,11‐1b,11‐2a,11‐2b 端末装置
12‐1,12‐2,12‐3 LAN
20‐1,20‐2,20‐3 データ中継装置
21 LANインターフェース
22 アドレス変換部
23 LANインターフェース
24 マッピング情報記憶部
25 接続制御部
30‐1 第1接続ネットワーク
30‐2 第2接続ネットワーク
30‐3 第3接続ネットワーク
40‐1,40‐2,40‐3 ルータ
50 IPネットワーク
60‐1,60‐2 ローカルゲートウェイ(GW)
100 マトリクススイッチャ
200,300 データ通信システム

Claims (6)

  1. 相互接続対象の各端末装置間で所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とするデータ通信システムにて、IPパケットを用いて通信する端末装置であって、
    相互接続対象の通信先端末装置とともに、予め定められたモジュール基本情報に従う公開ローカルアドレスの範囲に含まれるIPアドレスを持つように規定され、前記モジュール基本情報は、所定のネットワークアドレス、ネットマスク、ローカルGWアドレス、公開ローカルアドレス及び公開リモートアドレスを含み、該公開ローカルアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれるアドレス値が規定され、該公開リモートアドレスは、該ネットワークアドレス及び該ネットマスクで規定されるネットワークセグメントに含まれないアドレス値が規定されていることを特徴とする端末装置。
  2. 前記モジュール基本情報を共通してアドレス設定することによってグループ化される請求項1に記載の端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、
    前記ネットワークモジュールをLAN経由で接続する第1のインターフェースと、
    前記相互接続対象の通信先端末装置が属する当該ネットワークモジュールと通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するための第2のインターフェースと、
    を備えることを特徴とするネットワークモジュール中継装置。
  3. 前記モジュール基本情報を共通してアドレス設定することによってグループ化される請求項1に記載の端末装置の集合をネットワークモジュールとして構成し、
    前記ネットワークモジュールをLAN経由で接続する第1のインターフェースと、
    公開ローカルアドレス、マップドローカルアドレス、公開リモートアドレス、及びマップドリモートアドレスを含むマッピング情報を記憶保持するマッピング情報記憶部と、
    外部指示に基づき、前記マッピング情報を更新可能とする接続制御部と、
    前記マッピング情報を用いてIPパケットの宛先IPアドレスを公開リモートアドレスからマップドリモートアドレスに、送信元IPアドレスを公開ローカルアドレスからマップドローカルアドレスにそれぞれ変換する、もしくは宛先IPアドレスをマップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに、送信元IPアドレスをマップドリモートアドレスから公開リモートアドレスにそれぞれ変換するアドレス変換部と、
    前記相互接続対象の通信先端末装置が属する当該ネットワークモジュールと通信するIPパケットをIPネットワーク経由で中継するための第2のインターフェースと、
    を備えることを特徴とするデータ中継装置。
  4. 前記アドレス変換部は、前記マッピング情報としてローカルGWアドレス及びマップドGWアドレス情報をさらに記憶保持し、当該マッピング情報を用いてARPパケットのターゲットのプロトコルアドレスをローカルGWアドレスからマップドGWアドレスに、送信元のプロトコルアドレスを公開ローカルアドレスからマップドローカルアドレスにそれぞれ変換し、もしくはターゲットのプロトコルアドレスをマップドローカルアドレスから公開ローカルアドレスに、送信元のプロトコルアドレスをマップドGWアドレスからローカルGWアドレスにそれぞれ変換する手段を備えることを特徴とする、請求項3に記載のデータ中継装置。
  5. 請求項3又は4に記載のデータ中継装置と、
    前記データ中継装置を用いて接続されるネットワークモジュールと、
    IPネットワークに接続されるそれぞれの当該データ中継装置により、第1の当該ネットワークモジュールに属する端末装置と、第2の当該ネットワークモジュールに属する端末装置との間でアドレス変換による接続を確立して所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とすることを特徴とするデータ通信システム。
  6. 請求項2に記載のネットワークモジュール中継装置と、
    前記ネットワークモジュール中継装置を用いて接続されるネットワークモジュールと、
    IPネットワークに接続されるそれぞれの当該ネットワークモジュール中継装置により、第1の当該ネットワークモジュールに属する端末装置と、第2の当該ネットワークモジュールに属する端末装置との間でトンネルプロトコルによる接続を確立して所定のデータをライブ伝送可能とし、各端末装置の通信設定の変更を要せずに当該データ伝送に係る通信先を切り替え可能とすることを特徴とするデータ通信システム。
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