JP2018141423A - 駆動力制御装置 - Google Patents

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長具 原田
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Abstract

【課題】ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行することが可能な駆動力制御装置を提供する。【解決手段】駆動力制御装置では、制御部が、クラッチ状態検出部がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したときに、スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLを挟んで反対側に変化させることで、エンジンの吸気量がスロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLに維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、スロットル開度を制御するものであって、かかる所定吸気量が、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたときにおけるノーロードラインに対応する開度とスロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されるものである。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動力制御装置に関し、特に、メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する鞍乗型車両に搭載される駆動力制御装置に関する。
自動二輪車の中には、ドッグ式トランスミッションを備えるものがある。かかるドッグ式トランスミッションでは、運転者が、メインクラッチを操作することなく、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士(ドッグ歯同士)が当接してエンジンと駆動輪との一方が他方を駆動している状態で、変速を行うことができる。かかる構成によれば、運転者が、メインクラッチの操作を省略して、迅速に変速を行うことが可能となる。
ところが、エンジンと駆動輪との一方が他方を駆動している状態では、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の接触面に大きな押圧力が作用している。このため、運転者が変速のためにドッグ同士を引き離そうとしても、接触面に押圧力に比例した大きな静止摩擦力が作用しているために、運転者の操作によりドッグ同士を引き離すことが困難となる傾向がある。
かかる状況下で、特許文献1は、駆動力制御装置1に関し、制御部4が、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した場合には、スロットル開度をノーロードラインに対して偏位した所定開度に一旦変化させた後に、スロットル開度をノーロードラインに対応したスロットル開度へ向けて変化させる構成を開示する。
特開2016−98729号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成は、ドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたときに、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士が係合状態にある場合にその係合状態を解除して変速を可能としながら、変速が完了するまでの間に運転者の意に反して鞍乗型車両が加速又は減速することを抑制しつつ、運転者が変速操作を開始してから実際にエンジンの駆動力が十分に変化するまでのタイムラグを短縮することができるものであるが、メインクラッチの接続状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作がなされた際に、ドッグ同士の係合が解除された状態を実現するための作動力の大きさのパラメータとなる、ノーロードラインに対応する開度に対する実際のスロットル開度の偏位量を考慮していないため、かかる場合に適切な作動力でドッグ同士の係合が解除された状態を実現して、迅速かつ円滑に変速を実行する観点からは更なる改善の余地がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、メインクラッチの接続を検出している状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した際に、ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行することが可能な駆動力制御装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する鞍乗型車両に搭載され、前記メインクラッチの接続又は遮断を検出するクラッチ状態検出部と、前記ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する変速操作検出部と、前記エンジンのスロットル開度を変化させるモータを駆動するモータ駆動部と、前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出した場合には、前記ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めて前記ドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、前記モータ駆動部を制御することによって前記スロットル開度を一時的に変化させて前記駆動力を一時的に変化させる制御部と、を備える駆動力制御装置であって、前記ドッグ同士の前記係合が解除可能な前記エンジンの運転状態を示すノーロードラインが予め設定されており、前記制御部は、前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの前記接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出したときに、前記スロットル開度を前記ノーロードラインに対応する開度を挟んで反対側に変化させることで、前記エンジンの吸気量が前記スロットル開度を前記ノーロードラインに対応する前記開度に維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、前記スロットル開度を制御し、前記所定吸気量は、前記メインクラッチの前記接続が検出されている状態において前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作が検出されたときにおける前記ノーロードラインに対応する前記開度と前記スロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されることを第1の局面とする。
また、本発明は、第1の局面に加えて、前記所定吸気量は、前記スロットル開度を所定開度に所定時間ほど維持することで得られ、前記所定開度及び前記所定時間のうち少なくとも一方が、前記値に基づいて設定されることを第2の局面とする。
また、本発明は、第1又は第2の局面に加えて、前記所定吸気量は、前記値が大きいときほど、大きくなるように設定されることを第3の局面とする。
また、本発明は、第1から第3の局面のうちのいずれかに加えて、前記制御部は、前記所定吸気量が得られた後、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御することを第4の局面とする。
また、本発明は、第4の局面に加えて、前記制御部は、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御した後、前記スロットル開度を、前記鞍乗型車両のアクセル開度に応じた要求開度へと徐々に近づけるように制御することを第5の局面とする。
また、本発明は、第5の局面に加えて、前記制御部は、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度を挟んで前記反対側に移行させた後に前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御して、前記スロットル開度を、前記鞍乗型車両のアクセル開度に応じた前記要求開度へと徐々に近づけるように制御することを第6の局面とする。
以上の本発明にかかる駆動力制御装置によれば、制御部が、クラッチ状態検出部がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したときに、スロットル開度をノーロードラインに対応する開度を挟んで反対側に変化させることで、エンジンの吸気量がスロットル開度をノーロードラインに対応する開度に維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、スロットル開度を制御するものであって、かかる所定吸気量が、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたときにおけるノーロードラインに対応する開度とスロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されるものであるため、メインクラッチの接続を検出している状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した際に、ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行することができる。
図1は、本発明の実施形態における駆動力制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態における駆動力制御装置による駆動力制御処理を減速時に実行する際の変速操作に伴うスロットル開度の時間変化を主として示す図である。 図3は、本実施形態における駆動力制御装置による駆動力制御処理を加速時に実行する際の変速操作に伴うスロットル開度の時間変化を主として示す図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における駆動力制御装置につき、詳細に説明する。
〔駆動力制御装置の構成〕
まず、図1を参照して、本実施形態における駆動力制御装置の構成について説明する。
図1は、本実施形態における駆動力制御装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態における駆動力制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)等の電子制御装置によって構成され、いずれも図示を省略するメインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する典型的には自動二輪車等の鞍乗型車両に搭載されている。
駆動力制御装置1は、クラッチ状態検出部2、変速操作検出部3、変速段検出部4、制御部5、モータ駆動回路6、点火栓駆動回路7、及び燃料噴射弁駆動回路8を備えている。なお、これらのクラッチ状態検出部2、変速操作検出部3、変速段検出部4、及び制御部5は各々機能ブロックとして示している。また、駆動力制御装置1は、図示を省略するメモリ等を備えており、メモリには、駆動力制御装置1に必要な制御プログラム及び制御データ等が格納されている。
具体的には、クラッチ状態検出部2は、鞍乗型車両の運転者がメインクラッチを接続又は遮断する際のその操作に関する情報を坦持するクラッチスイッチ11からの入力信号に基づいて、メインクラッチの接続又は遮断を検出する。クラッチ状態検出部2は、このように検出したメインクラッチの断続操作に応じた電気信号を制御部5に入力する。
変速操作検出部3は、運転者がドッグ式トランスミッションの変速操作を行う際のその変速操作に関する情報を坦持する変速操作スイッチ12からの入力信号に基づいて、ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する。変速操作検出部3は、このように検出したドッグ式トランスミッションの変速操作の有無に応じた電気信号を制御部5に入力する。
変速段検出部4は、ギヤポジションセンサ13が出力するドッグ式トランスミッションのシフトドラムの回転位置に対応してドッグ式トランスミッションで選択されている変速段(ギヤポジション)に応じた信号に基づいて、ドッグ式トランスミッションで選択されている変速段を検出する。変速段検出部4は、このように検出した変速段を示す電気信号を制御部5に入力する。
制御部5は、クラッチスイッチ11、変速操作スイッチ12、ギヤポジションセンサ13、スロットルポジションセンサ15、アクセル開度センサ16、及びクランク角センサ17からの入力信号を用いて、点火栓駆動回路7及び燃料噴射弁駆動回路8を制御すると共に、エンジンのスロットルバルブの開度(スロットル開度)、つまり実際のスロットル開度である実スロットル開度を制御するようにモータ駆動回路6を制御する。制御部5は、このような制御のための各々の制御信号を、点火栓駆動回路7、燃料噴射弁駆動回路8及びモータ駆動回路6に入力する。スロットルポジションセンサ15は、エンジンのスロットル開度に応じた電気信号を入力する。アクセル開度センサ16は、鞍乗型車両のアクセルグリップ等のアクセル操作部材の操作量(アクセル開度)に応じた電気信号を入力する。また、クランク角センサ17は、エンジンのクランク角(クランク軸の回転角度)に応じた電気信号を入力する。
ここで、制御部5は、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したときには、スロットル開度をノーロードラインに対応する開度を挟んで反対側に変化させることで、エンジンの吸気量がスロットル開度をノーロードラインに対応する開度に維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、スロットル開度を制御する駆動力制御処理を実行する。また、かかる所定吸気量は、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたときにおける詳細は後述するノーロードラインに対応する開度とスロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されるものである。
モータ駆動回路6は、制御部5からの制御信号に従って、スロットルモータ14を駆動することによってスロットル開度を制御する。
点火栓駆動回路7は、制御部5からの制御信号に従って、エンジンの点火栓18によるエンジンへの点火動作、つまり点火の開始、停止及び再開といった一連の点火動作を制御する。
燃料噴射弁駆動回路8は、制御部5からの制御信号に従って、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁19の、つまり燃料噴射の開始、停止及び再開といった一連の燃料噴射動作を制御する。
以上のような構成を有する駆動力制御装置1は、以下に示す駆動力制御処理を実行することによって、メインクラッチの接続を検出している状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した際に、ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行する。以下、更に図2及び図3をも参照して、駆動力制御処理を実行する際の駆動力制御装置1の動作について、詳細に説明する。
〔駆動力制御処理〕
図2は、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理を減速時に実行する際の変速操作に伴うスロットル開度の時間変化を主として示す図である。また、図3は、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理を加速時に実行する際の変速操作に伴うスロットル開度の時間変化を主として示す図である。なお、図2及び図3中において、特性線L1及びL11は、運転者によるアクセル操作によって要求される要求スロットル開度(一例として、各々一定値に維持されるものとして示すが、特性線L1はノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも低く、特性線L11はノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも高い)、特性線L2及びL12は、目標スロットル開度、特性線L3及びL13は、ノーロードラインに対応するスロットル開度NLL、特性線L4及びL14は、スロットル開度がゼロであることを示す線、特性線L5及びL15は、運転者による変速操作に応じたシフト要求の有無を示す線、並びに特性線L6及びL16は、変速段(ギヤポジション)の変化(変速)を示す線を各々示している。また、特性線L2及びL12は、駆動力制御装置1の制御上では目標スロットル開度を示すものであるが、現実的には、目標スロットル開度に向けてフィードバック制御される実スロットル開度を示していると考えてもかまわない。
ここで、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理において、かかるノーロードラインは、エンジンの駆動力がエンジンのその抵抗力(機械的な摩擦力や潤滑油の粘弾性力等)と釣り合った状態のエンジンの運転状態を示し、典型的には、エンジン回転速度及びスロットル開度をパラメータとし、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合が解除可能なエンジンの運転状態を示す特性データから成って、予め設定されてメモリ内に記憶されている。詳しくは、ノーロードラインは、ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合状態が減速時の係合状態と加速時の係合状態との間で切り換わるエンジンの運転状態の境界を規定するもので、ドッグ同士が互いに離間又は押圧せずに単に当接している状態、及びドッグ同士が切り離し可能な状態で互いを緩やかに押圧している状態におけるエンジン回転速度及びスロットル開度間の関係を規定するものである。つまり、ノーロードラインは、エンジン回転速度及びスロットル開度を各々の座標軸とする直交座標系において、単なる線のみならず、それを含んである程度の上下幅を有して延びる領域となる。また、図2及び図3の特性線L3及びL13に示すノーロードラインに対応するスロットル開度NLLは、このようなノーロードラインに対応する領域におけるスロットル開度の代表値を例示するものである。つまり、かかるノーロードラインに対応するスロットル開度NLLは、ドッグ同士が互いに離間又は押圧せずに単に当接している状態を実現するもののみならず、ドッグ同士が切り離し可能な状態で互いを緩やかに押圧している状態を実現するものをも含んでもよく、かかるノーロードラインに対応するスロットル開度NLLは、厳密にスロットル開度に合致するもののみならず、それから数度程度上下に偏位したものを含み得る。
また、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理は、鞍乗型車両のイグニッションスイッチがオンされて駆動力制御装置1が起動されたタイミングで開始となり、鞍乗型車両が起動されて駆動力制御装置1が起動されている間、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
具体的には、図2に一例として示すように、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理を減速時に実行する際には、まず、制御部5が、クラッチ状態検出部2及び変速操作検出部3から入力された電気信号に基づいて、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において、変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したと判別した時点(時刻t=t1)において、所定吸気量だけ増大した吸気量を実現するような目標スロットル開度を算出して、実スロットル開度がかかる目標スロットル開度に合致するような制御信号を、モータ駆動回路6に入力する。この際、このように所定吸気量だけ増大した吸気量を実現するには、実用上は、目標スロットル開度を所定開度に所定時間ほど保持すればよく、また、吸気量を増大させるための所定吸気量は、変速を迅速かつ円滑に行わせるためには、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分、又はノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率が大きいほど、大きくなるように設定されることが好ましい。
詳しくは、図2に示すように、かかる目標スロットル開度は、ノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも低い要求スロットル開度の側からノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも増大された開度となるように算出されるものであり、ノーロードラインに対応する開度NLLから実スロットル開度(図示省略)を減算した値D1が大きいほど、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する目標スロットル開度の増加量D2を大きくし、かつ、かかる増加量D2を維持する期間P1を長くするように設定されている。なお、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分の代わりに、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率を用いて、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率が大きいほど、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する目標スロットル開度の増加量D2を大きくし、かつ、かかる増加量D2を維持する期間P1を長くするように設定してもよい。また、このように増大した吸気量を実現するためには、増加量D2及び増加量D2を維持する期間P1の一方が大きくなるか長くなるように、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分又はノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率に基づいて設定してもよい。また、目標スロットル開度の増加量D2やかかる増加量D2を維持する期間P1に関するデータは、メモリ中に予め記憶されている。
次に、制御部5が、制御部5が、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたと判別した時点(時刻t=t1)から期間P1が経過した時点で、変速を迅速かつ円滑に行わせる観点から、目標スロットル開度を、ノーロードラインに対応する開度NLLに対して増大された開度からノーロードラインに対応する開度NLLに設定してこれを保持する。
次に、制御部5が、変速段検出部4から入力された電気信号に基づいて変速操作検出時のドッグ式トランスミッションの変速段が高い変速段から低い変速段に移行(シフトダウン)された、つまり変速が完了したと判別した時点(時刻t=t2)で、変速ショックの発生を抑制する観点から、目標スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに低い開度(例えば、数度低い開度)に移行させて維持すると共に、タイマ(プログラムタイマ)の計時を開始する。ここで、ノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに低い開度に維持される目標スロットル開度は、時刻t=t2の時点において、制御部5により、ノーロードラインに対応する開度NLLに所定の係数(メモリに格納された1よりも小さい固定値)を乗算することで算出される。また、タイマの計時完了までの期間P2は、制御部5により、時刻t=t2の時点において、クランク角センサ17が入力するエンジンのクランク角に応じた電気信号に基づいて算出されたエンジン回転速度NEが高いほど、長くなるように設定されることが好ましい。なお、ドッグ式トランスミッションの変速段が低い変速段から高い変速段に移行(シフトアップ)される場合においても同様に、目標スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに低い開度に移行させて維持してもよい。
そして、制御部5が、タイマの計時が完了した時点(時刻t=t3)から、目標スロットル開度を要求スロットル開度へ向けて漸減して徐々に近づけ、目標スロットル開度を要求スロットル開度に円滑に移行させることになる。
また、図3に一例として示すように、本実施形態における駆動力制御装置1による駆動力制御処理を加速時に実行する際には、まず、制御部5が、クラッチ状態検出部2及び変速操作検出部3から入力された電気信号に基づいて、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において、変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したと判別した時点(時刻t=t11)において、所定吸気量だけ減少した吸気量を実現するような目標スロットル開度を算出して、実スロットル開度がかかる目標スロットル開度に合致するような制御信号を、モータ駆動回路6に入力する。この際、このように所定吸気量だけ減少した吸気量を実現するには、実用上は、目標スロットル開度を所定開度に所定時間ほど保持すればよく、また、吸気量を減少させるための所定吸気量は、変速を迅速かつ円滑に行わせるためには、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分、又はノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率が大きいほど、大きくなるように設定されることが好ましい。
詳しくは、図3に示すように、かかる目標スロットル開度は、ノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも高い要求スロットル開度の側からノーロードラインに対応するスロットル開度NLLよりも減少された開度となるように算出されるものであり、ノーロードラインに対応する開度NLLから実スロットル開度(図示省略)を減算した値D11が大きいほど、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する目標スロットル開度の減少量D12を大きくし、かつ、かかる減少量D12を維持する期間P11を長くするように設定されている。なお、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分の代わりに、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率を用いて、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率が大きいほど、ノーロードラインに対応する開度NLLに対する目標スロットル開度の減少量D12を大きくし、かつ、かかる減少量D12を維持する期間P11を長くするように設定してもよい。また、このように減少した吸気量を実現するためには、減少量D12及び減少量D12を維持する期間P11の一方が大きくなるか長くなるように、ノーロードラインに対応する開度NLLと実スロットル開度との差分又はノーロードラインに対応する開度NLLに対する実スロットル開度の比率に基づいて設定してもよい。また、目標スロットル開度の減少量D12やかかる減少量D12を維持する期間P11に関するデータは、メモリ中に予め記憶されている。
次に、制御部5が、制御部5が、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたと判別した時点(時刻t=t11)から期間P11が経過した時点で、変速を迅速かつ円滑に行わせる観点から、目標スロットル開度を、ノーロードラインに対応する開度NLLに対して減少された開度からノーロードラインに対応する開度NLLに設定これを保持する。
次に、制御部5が、変速段検出部4から入力された電気信号に基づいて変速操作検出時のドッグ式トランスミッションの変速段が低い変速段から高い変速段に移行(シフトアップ)された、つまり変速が完了したと判別した時点(時刻t=t12)で、変速ショックの発生を抑制する観点から、目標スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに高い開度(例えば、数度高い開度)に移行させて維持すると共に、タイマ(プログラムタイマ)の計時を開始する。ここで、ノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに高い開度に維持される目標スロットル開度は、時刻t=t12の時点において、制御部5により、ノーロードラインに対応する開度NLLに所定の係数(メモリに格納された1よりも大きい固定値)を乗算することで算出される。また、タイマの計時完了までの期間P12は、制御部5により、時刻t=t2の時点において、クランク角センサ17が入力するエンジンのクランク角に応じた電気信号に基づいて算出されたエンジン回転速度NEが高いほど、長くなるように設定されることが好ましい。なお、ドッグ式トランスミッションの変速段が高い変速段から低い変速段に移行(シフトダウン)される場合においても同様に、目標スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLよりも僅かに高い開度に移行させて維持してもよい。
そして、制御部5が、タイマの計時が完了した時点(時刻t=t13)から、目標スロットル開度を要求スロットル開度へ向けて漸増して徐々に近づけ、目標スロットル開度を要求スロットル開度に円滑に移行させることになる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態における駆動力制御装置1では、制御部5が、クラッチ状態検出部2がメインクラッチの接続を検出している状態において変速操作検出部3がドッグ式トランスミッションの変速操作を検出したときに、スロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLを挟んで反対側に変化させることで、エンジンの吸気量がスロットル開度をノーロードラインに対応する開度NLLに維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、スロットル開度を制御するものであって、かかる所定吸気量が、メインクラッチの接続が検出されている状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作が検出されたときにおけるノーロードラインに対応する開度とスロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されるものであるため、メインクラッチの接続を検出している状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した際に、ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明は、メインクラッチの接続を検出している状態においてドッグ式トランスミッションの変速操作を検出した際に、ドッグ式トランスミッションの変速を迅速かつ円滑に実行することが可能な駆動力制御装置を提供することができるものであり、その汎用普遍的な性格から車両等の駆動力制御装置に広く適用され得るものと期待される。
1…駆動力制御装置
2…クラッチ状態検出部
3…変速操作検出部
4…変速段検出部
5…制御部
6…モータ駆動回路
7…点火栓駆動回路
8…燃料噴射弁駆動回路
11…クラッチスイッチ
12…変速操作スイッチ
13…ギヤポジションセンサ
14…スロットルモータ
15…スロットルポジションセンサ
16…アクセル開度センサ
17…クランク角センサ
18…点火栓
19…燃料噴射弁

Claims (6)

  1. メインクラッチ及びドッグ式トランスミッションを順に介してエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する鞍乗型車両に搭載され、前記メインクラッチの接続又は遮断を検出するクラッチ状態検出部と、前記ドッグ式トランスミッションの変速操作を検出する変速操作検出部と、前記エンジンのスロットル開度を変化させるモータを駆動するモータ駆動部と、前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出した場合には、前記ドッグ式トランスミッションのドッグ同士の係合を解除し又は弱めて前記ドッグ式トランスミッションの変速が可能となるように、前記モータ駆動部を制御することによって前記スロットル開度を一時的に変化させて前記駆動力を一時的に変化させる制御部と、を備える駆動力制御装置であって、
    前記ドッグ同士の前記係合が解除可能な前記エンジンの運転状態を示すノーロードラインが予め設定されており、
    前記制御部は、前記クラッチ状態検出部が前記メインクラッチの前記接続を検出している状態において前記変速操作検出部が前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作を検出したときに、前記スロットル開度を前記ノーロードラインに対応する開度を挟んで反対側に変化させることで、前記エンジンの吸気量が前記スロットル開度を前記ノーロードラインに対応する前記開度に維持した場合と比べて所定吸気量だけ異なるように、前記スロットル開度を制御し、
    前記所定吸気量は、前記メインクラッチの前記接続が検出されている状態において前記ドッグ式トランスミッションの前記変速操作が検出されたときにおける前記ノーロードラインに対応する前記開度と前記スロットル開度との差分又は比率に相当する値に基づいて設定されることを特徴とする駆動力制御装置。
  2. 前記所定吸気量は、前記スロットル開度を所定開度に所定時間ほど維持することで得られ、前記所定開度及び前記所定時間のうち少なくとも一方が、前記値に基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の駆動力制御装置。
  3. 前記所定吸気量は、前記値が大きいときほど、大きくなるように設定されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動力制御装置。
  4. 前記制御部は、前記所定吸気量が得られた後、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の駆動力制御装置。
  5. 前記制御部は、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御した後、前記スロットル開度を、前記鞍乗型車両のアクセル開度に応じた要求開度へと徐々に近づけるように制御することを特徴とする請求項4に記載の駆動力制御装置。
  6. 前記制御部は、前記スロットル開度を、前記ノーロードラインに対応する前記開度を挟んで前記反対側に移行させた後に前記ノーロードラインに対応する前記開度となるように制御して、前記スロットル開度を、前記鞍乗型車両のアクセル開度に応じた前記要求開度へと徐々に近づけるように制御することを特徴とする請求項5に記載の駆動力制御装置。
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