JP2018139033A - 危険レベル決定装置、情報提供装置、危険レベル決定方法、情報提供方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

危険レベル決定装置、情報提供装置、危険レベル決定方法、情報提供方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】交通事故を防止するために危険地点のレベル分けを適切に行うことができる危険レベル決定装置を提供する。【解決手段】車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、危険要因取得部が取得した車両動的情報および地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定装置、危険レベル決定方法およびコンピュータプログラムに関する。また、本発明は、危険レベルに基づいて、交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置、情報提供方法およびコンピュータプログラムに関する。
従来、車両に搭載される警報制御装置が提案されている。この警報制御装置は、交通情報センターなどが複数の車両から収集した危険地点情報を、当該交通情報センターなどから受信し、危険地点情報が示す危険地点の周囲を、警報制御装置を搭載した車両が走行する際に、警報メッセージを出力する(例えば、特許文献1参照)。
このような警報制御装置によると、事故予防効果の高い警報メッセージを出力することにより、車両の運転手に対して事前に事故防止のための警告を行うことができる。
特開2010−97345号公報
従来の警報制御装置によると、危険地点情報が道路構造の種類を示し、当該道路構造の種類に基づいて警報メッセージが変更される。しかし、道路構造の種類に応じて、警告を行うタイミング等を変更することについては考慮されていない。このため、事故が多発する地点と、事故が発生しにくい地点とで、同じタイミングで運転手に警告が行われる。このように、従来の警報制御装置によると、危険地点のレベル分けが行われていないため、警報を行うタイミングが画一的に決定されてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、交通事故を防止するために危険地点のレベル分けを適切に行うことができる危険レベル決定装置、危険レベル決定方法およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、適切なタイミングで事故防止情報を提供することができる情報提供装置、情報提供およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る危険レベル決定装置は、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部とを備える。
(7)本発明の他の実施態様に係る情報提供装置は、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置であって、危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部とを備える。
(8)本発明の他の実施態様に係る危険レベル決定方法は、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得するステップと、取得された前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定するステップとを含む。
(9)本発明の他の実施態様に係る情報提供方法は、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置による情報提供方法であって、危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得するステップと、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、取得された前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定するステップとを含む。
(10)本発明の他の実施態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部として機能させる。
(11)本発明の他の実施態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、請求項6に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部として機能させる。
なお、本発明は、危険レベル決定装置の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、情報提供装置を含むシステムとして実現したりすることもできる。
本発明によると、交通事故を防止するために危険地点のレベル分けを適切に行うことができる。
また、適切なタイミングで事故防止情報を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。 危険レベル決定部が作成する集計表の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの処理手順を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの処理手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの他の処理手順を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの処理手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る安全運転支援装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る安全運転支援装置の処理手順を示すフローチャートである。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る危険レベル決定装置は、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部とを備える。
この構成によると、車両動的情報と地点静的情報とに基づいて、車両で発生した事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。車両動的情報とは、例えば、急ブレーキ操作や衝突防止警報の作動などの事象を示す。また、地点静的情報とは、例えば、交差点などの地点形状などを示す。このため、複雑な形状の交差点において当該事象が発生した場合には、簡単な形状の交差点において当該事象が発生した場合に比べて危険レベルを高く決定することができる。これにより、危険地点のレベル分けを適切に行うことができる。
(2)好ましくは、前記危険要因取得部は、さらに、前記事象の発生位置に関する動的な情報である地点動的情報を取得し、前記危険レベル決定部は、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報に基づいて、当該発生位置における前記危険レベルを決定する。
この構成によると、さらに、地点動的情報を考慮して、事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。地点動的情報は、例えば、駐車車両の有無であるとか、工事中であるか否かなどの、動的に変化する地点の環境を示す。これにより、地点の環境が変化した場合であっても、危険地点のレベル分けを適切に行うことができる。
(3)さらに好ましくは、前記危険レベル決定部は、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報の少なくともいずれか1つの情報に対して他の情報よりも大きな重み付けを行い、重みづけ後の前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報に基づいて、前記危険レベルを決定する。
この構成によると、重み付けされた車両動的情報、地点静的情報および地点動的情報に基づいて、事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。このため、重みを調整することで、危険レベルを適切に決定することができる。
(4)さらに好ましくは、前記危険レベル決定部は、前記地点動的情報に対して、前記車両動的情報および前記地点静的情報よりも大きな重み付けを行う。
この構成によると、地点動的情報に、より大きな重み付けを行った上で、事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。地点動的情報が変化すると車両の運転に影響が生じると考えらえる。このため、地点動的情報により大きな重み付けを行うことで、危険レベルをより適切に決定することができる。
(5)また、前記危険レベル決定装置は、さらに、交通事故が発生する可能性の高い危険地点の位置を示した危険地点情報を取得する危険地点情報取得部と、前記車両の前記危険地点通過時に当該車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険レベル決定部が決定した当該発生位置の前記危険レベルに基づいて決定する変更決定部とを備えていてもよい。
この構成によると、車両が危険地点を通過する際に交通事故防止のための事故防止情報を提供する場合には、危険レベルに基づいて該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無が決定される。これにより、例えば、車両が危険地点を通過する際の事故防止情報の提供開始時刻を、危険レベルに応じて変更することができる。例えば、車両が危険レベルの高い危険地点を通過する場合には、危険レベルの低い危険地点を通過する場合に比べて、早いタイミングで、運転手に対して事故防止情報を提供することができる。このように、危険レベルに応じたタイミングで事故防止情報が運転手に提供されるため、運転手に対して適切なタイミングで事故防止情報を提供することができる。このため、交通事故を未然に防止することができる。
(6)また、前記危険レベル決定装置は、さらに、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定する危険地点決定部と、前記危険地点決定部が決定した前記危険地点の情報と、前記危険レベル決定部が決定した当該危険地点における前記危険レベルの情報とを、車両に通知する通知部とを備えていてもよい。
この構成によると、危険地点の情報と併せて危険レベルの情報を車両に通知することができる。このため、車両は、危険地点を通過する際に交通事故防止のための事故防止情報を提供する場合には、危険レベルに基づいて該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を決定することができる。これにより、例えば、車両は、危険地点を通過する際の事故防止情報の提供開始時刻を、危険レベルに応じて変更することができる。例えば、車両が危険レベルの高い危険地点を通過する場合には、危険レベルの低い危険地点を通過する場合に比べて、早いタイミングで、運転手に対して事故防止情報を提供することができる。このように、危険レベルに応じたタイミングで事故防止情報が運転手に提供される。このため、車両に適切なタイミングで事故防止情報を提供させることができる。これにより、交通事故を未然に防止することができる。
(7)本発明の他の実施形態に係る情報提供装置は、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置であって、上記(6)に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部とを備える。
この構成によると、交通事故が発生する可能性の高い危険地点の位置を示した危険地点の情報と、当該危険地点における危険レベルの情報とに基づいて、交通事故防止のための事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無が決定される。これにより、例えば、自車両が危険地点を通過する際の事故防止情報の提供開始時刻を、予め設定された提供開始時刻よりも早い時刻に変更することができる。つまり、自車両が危険地点を通過する場合には、それ以外の地点を通過する場合に比べて早いタイミングで、運転手に対して事故防止情報を提供することができる。また、タイミングをどの程度早めるかを、危険レベルに基づいて変更することができる。このように、危険地点では危険レベルに応じて早めに事故防止情報が運転手に提供されるため、運転手に対して適切なタイミングで事故防止情報を提供することができる。このため、交通事故を未然に防止することができる。
(8)本発明の他の実施形態に係る危険レベル決定方法は、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得するステップと、取得された前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定するステップとを含む。
この危険レベル決定方法は、上述した危険レベル決定装置が備える処理部に対応するステップを含む。このため、上述した危険レベル決定装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(9)本発明の他の実施形態に係る情報提供方法は、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置による情報提供方法であって、上記(6)に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得するステップと、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、取得された前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定するステップとを含む。
この情報提供方法は、上述した情報提供装置が備える処理部に対応するステップを含む。このため、上述した情報提供装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(10)本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部として機能させる。
このコンピュータプログラムによると、コンピュータを、上述した危険レベル決定装置が備える処理部として機能させることができる。このため、上述した危険レベル決定装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(11)本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、上記(6)に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部として機能させる。
このコンピュータプログラムによると、コンピュータを、上述した情報提供装置が備える処理部として機能させることができる。このため、上述した情報提供装置と同様の作用および効果を奏することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能および名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
[安全運転支援装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置の構成を示すブロック図である。
安全運転支援装置1は、車両に搭載され、車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置としての機能を有する。
安全運転支援装置1は、無線通信部10と、測位部20と、制御部30と、カメラ38と、記憶装置45と、表示部50と、音出力部60とを備える。
無線通信部10は、3GまたはLTE(Long Term Evolution)などの携帯電話通信網を介して、交通管制センターなどに設置されたサーバと無線通信を行う通信インタフェースを含む。
また、無線通信部10は、他車両に搭載された車載通信機または路側に設置されたインフラ装置の一例である路側通信機とITS(Intelligent Transport Systems)無線により通信を行うための通信インタフェースを含む。路側通信機との通信方法は、ITS無線に限定されるものではなく、ETC(Electronic Toll Collection system)2.0(ETCおよびETC2.0は登録商標)、光ビーコンなどを用いてもよい。
測位部20は、安全運転支援装置1が搭載される車両の位置を測位する。測位部20は、GPS(Global Positioning System)受信機21と、加速度センサ22とを含む。
GPS受信機21は、GPS衛星から電波を受信し、受信した電波に基づいて、車両の位置を測位する。なお、衛星測位に利用する衛星はGPS衛星に限定されるものではなく、準天頂衛星などの他の衛星を利用するものであってもよい。車両の位置は、緯度および経度などによって示される。
加速度センサ22は、車両の加速度を計測し、計測した加速度を出力する。
測位部20は、GPS受信機21が測位した車両の位置を出力するが、車両がビルの谷間やトンネルなどのGPS衛星からの電波が届きにくい場所を走行する場合には、GPS受信機21が測位した車両の位置を加速度センサ22が出力する車両の加速度を用いて修正する。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)などにより構成され、制御部30上でコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な構成要素として、危険事象検知部31と、発生位置検知部32と、画像取得部33と、情報送信部34と、危険地点情報取得部35と、変更決定部36と、事故防止情報提供部37とを備える。
危険事象検知部31は、車両において発生した危険に関する事象である危険事象を検知する。
例えば、危険事象検知部31は、車車間通信を利用した衝突防止警報が発せられた場合に、該警報の発生を危険事象として検知する。危険事象検知部31は、検知した危険事象の情報を記憶装置45に記憶させる。
具体的には、無線通信部10は、他車両から位置情報を受信する。また、測位部20は、自車両の位置情報を測位する。制御部30は、無線通信部10が受信した他車両の位置情報と、測位部20が測位した自車両の位置情報とに基づいて、両車両が所定の距離未満に近づいた場合に、後述する表示部50に警告メッセージを表示したり、後述する音出力部60からアラーム音を出力したりすることで、衝突防止警報を発する。危険事象検知部31は、衝突防止警報が発せられた場合に、該警報の発生を危険事象として検知する。
また、危険事象検知部31は、車両に設置されたエアバッグが作動した場合や、運転手が急ブレーキをかけた場合に、当該事象を危険事象として検知してもよい。なお、危険事象検知部31は、エアバッグの作動情報やブレーキの作動情報を各種ECU(Electronic Control Unit)から取得してもよい。
また、危険事象検知部31は、車両に備えられたミリ波センサなどの自律センサを利用した衝突防止警報が発せられた場合に、当該警報の発生を危険事象として検知してもよい。例えば、制御部30は、ミリ波センサを用いて前方を走行する車両との車間距離を計測し、車間距離が所定の距離未満となった場合に、表示部50に警告メッセージを表示したり、音出力部60からアラーム音を出力したりすることで、衝突防止警報を発する。危険事象検知部31は、衝突防止警報が発せられた場合に、当該警報の発生を危険事象として検知する。
発生位置検知部32は、危険事象検知部31が検知した危険事象の発生位置を検知する。発生位置検知部32は、検知した発生位置の情報を記憶装置45に記憶させる。
つまり、発生位置検知部32は、危険事象検知部31が危険事象を検知したタイミングにおいて測位部20が測位した車両の位置を、測位部20から取得する。発生位置検知部32は、測位部20から取得した車両の位置を、危険事象の発生位置として検知する。
画像取得部33は、車両に搭載され周囲の環境を撮像するカメラ38から、カメラ38が撮像した画像を取得する。
情報送信部34は、危険事象検知部31が検知した危険事象の情報と、発生位置検知部32が検知した危険事象の発生位置の情報と、画像取得部33が取得した画像とを、無線通信部10を介して、サーバに送信する。
危険地点情報取得部35は、無線通信部10を介してサーバから、危険地点の位置を示した危険地点情報と、危険地点における危険のレベルを示した危険レベル情報とを取得する。
危険地点情報には、例えば、緯度および経度により危険地点位置が示されていてもよいし、地図情報のリンクやリンクのノード位置により危険地点位置が示されていてもよい。
また、危険レベル情報は、危険地点における危険のレベルとして、例えば、「危険」および「非常に危険」を含む。危険レベル「危険」は、交通事故が起こりやすいことを示す。危険レベル「非常に危険」は、交通事故が非常に起こりやすいことを示す。つまり、危険レベル「非常に危険」の方が、危険レベル「危険」よりも、さらに交通事故が起こりやすいことを示している。
事故防止情報提供部37は、車両が、他の車両、歩行者または路側設置物等との接触事故を起こすのを防止するために、車両の運転手に対して、表示部50または音出力部60を通じて事故防止情報を提供する。
事故防止情報提供部37は、車両の運転手に対して、支援レベルに応じた事故防止情報を提供する。
支援レベルは、情報提供、注意喚起および警報の3段階からなり、現在時刻から他車両との衝突が予想される時刻までの残り時間である衝突予測時間(TTC:Time to Collision)により決定される。
例えば、衝突予測時間が4秒以上5秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2秒以上4秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされる。
支援レベル「情報提供」においては、事故防止情報提供部37は、運転手が安全運転を行うための客観的事実を示す事故防止情報を、画像または音により提供する。例えば、事故防止情報提供部37は、交差する車線から車両が近づいているとの事実を、事故防止情報として、運転手に画像または音により通知する。
また、支援レベル「注意喚起」においては、事故防止情報提供部37は、運転手が留意すべき事項を示す事故防止情報を、画像または音により提供する。例えば、事故防止情報提供部37は、交差する車線から車両が近づいている場合に、当該車両に気をつけて走行すべきとの留意事項を、事故防止情報として、運転手に画像または音により通知する。
さらに、支援レベル「警報」においては、事故防止情報提供部37は、運転手が危険回避のために取るべき具体的行動を示す事故防止情報を、画像または音声により提供する。例えば、事故防止情報提供部37は、交差する車線を走行する車両との衝突を避けるために、ブレーキを踏めとの具体的行動を示す事故防止情報を、運転手に画像または音により通知する。
なお、衝突予測時間は、自車両の速度情報、自車両の方位情報、測位部20から取得した自車両の位置情報、無線通信部10を介して車車間通信により他車両から、または路車間通信により路側通信機から取得した、他車両の速度情報、方位情報、位置情報などに基づいて、制御部30が算出する。衝突予測時間の算出方法については、公知の技術であり、本願の主眼ではないため、その詳細な説明は省略する。
変更決定部36は、危険地点情報取得部35が取得した危険地点情報および危険レベル情報に基づいて、安全運転支援装置1を搭載した車両が危険地点を通過する際に事故防止情報を提供する場合の事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を決定する。
つまり、変更決定部36は、危険地点情報に基づいて、当該車両が危険地点の周辺(例えば、危険地点から所定距離以内)を走行していないと判断した場合には、衝突予測時間と支援レベルとの関係を上述した関係に設定した上で、事故防止情報の提供を行う。すなわち、変更決定部36は、衝突予測時間が4秒以上5秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2秒以上4秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされるように、衝突予想時間と支援レベルとの関係を設定する。
一方、変更決定部36は、危険地点情報に基づいて、車両が危険地点の周辺を走行していると判断した場合には、より早く運転手に対して事故防止情報が提供されるように、事故防止情報の提供開始時刻を変更する。なお、変更決定部36は、危険レベル情報を考慮して、危険レベルが「非常に危険」の場合は、危険レベルが「危険」の場合に比べて、運転手に対してより早期に事故防止情報が提供されるように、事故防止情報の提供開始時刻を変更する。
例えば、車両が危険レベル「危険」の危険地点の周辺を走行していると判断した場合には、変更決定部36は、衝突予測時間が4.8秒以上6秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2.4秒以上4.8秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2.4秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされるように、衝突予測時間と支援レベルとの関係を変更する。これにより、変更決定部36は、事故防止情報の提供開始時刻を変更する。
また、車両が危険レベル「非常に危険」の危険地点の周辺を走行していると判断した場合には、変更決定部36は、衝突予測時間が5.6秒以上7秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2.8秒以上5.6秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2.8秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされるように、衝突予測時間と支援レベルとの関係を変更する。これにより、変更決定部36は、事故防止情報の提供開始時刻を変更する。
事故防止情報提供部37は、変更決定部36により衝突予測時間と支援レベルとの関係が変更された場合には、変更後の当該関係に従い、車両の運転手に対して、支援レベルに応じた事故防止情報を提供する。
カメラ38は、車両の周囲の環境を撮像するために、車両に設置される。例えば、ドライブレコーダ用のカメラを、カメラ38として流用することもできる。
記憶装置45は、危険地点情報取得部35が取得した危険地点情報、危険レベル情報などの各種情報を記憶する記憶装置であり、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成される。
表示部50は、事故防止情報提供部37が出力する事故防止情報を表示する表示装置である。表示部50は、液晶ディスプレイや、ヘッドアップディスプレイなどにより構成される。
音出力部60は、事故防止情報提供部37が出力する事故防止情報を音で出力する。例えば、音出力部60は、スピーカーを含んで構成される。
[サーバの構成]
図2は、本発明の実施の形態1に係るサーバの構成を示すブロック図である。
サーバ6は、地点ごとに事故が発生する可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定装置としての機能と、交通事故が発生する可能性の高い危険地点の情報を車両に提供する危険地点情報提供装置としての機能とを有する。
サーバ6は、通信部70と、制御部80と、記憶装置90とを備える。
通信部70は、3GまたはLTEなどの携帯電話通信網を介して、安全運転支援装置1と通信を行うための通信インタフェースを含む。また、通信部70は、路側通信機と通信を行うための通信インタフェースを含んでいてもよい。
制御部80は、CPUなどにより構成され、制御部80上でコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な構成要素として、危険要因取得部81と、危険地点決定部82と、危険レベル決定部83と、画像取得部84と、通知部85とを備える。
危険要因取得部81は、車両に搭載された安全運転支援装置1から、危険事象の情報と、危険事象の発生位置の情報と、車両の周囲を撮像した画像とを、通信部70を介して受信する。なお、危険要因取得部81は、複数の車両の安全運転支援装置1から、これらの情報を受信する。
危険要因取得部81は、受信したこれらの情報から、車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する動的な情報である地点動的情報とを取得する。また、危険要因取得部81は、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報と、当該事象の発生位置における交通事故の発生実績とを取得する。
なお、危険要因取得部81は、車両動的情報および地点静的情報を取得することが必須であり、地点動的情報および交通事故発生実績は取得するのが望ましいが、必ずしも取得しなくてもよい。
車両動的情報とは、例えば、衝突防止警報の作動の有無、急ブレーキ操作の有無、急ハンドル操作の有無、急加速動作の有無などを含む。危険要因取得部81は、安全運転支援装置1から受信した危険事象の情報に基づいて、危険事象の発生位置における車両動的情報を取得する。危険要因取得部81は、取得した車両動的情報を、事象の発生位置の情報と併せて、記憶装置90に記憶させる。
地点静的情報とは、例えば、各地点における、地点形状の複雑さ、見通しの良否、交通信号機の設置の有無などを含む。地点静的情報は、事前に用意され、記憶装置90に記憶されている。危険要因取得部81は、記憶装置90から地点静的情報を読み出すことにより、地点静的情報を取得する。
地点動的情報とは、例えば、各地点における、工事の有無、駐車車両の有無、走行車両の多少、歩行者の有無などを含む。危険要因取得部81は、安全運転支援装置1から受信した画像を画像処理することにより、地点動的情報を取得する。また、危険要因取得部81は、後述する画像取得部84が路側に設置されたカメラ86から取得した画像を画像処理することにより、地点動的情報を取得してもよい。なお、画像処理の方法は本願の主眼ではないため、その詳細な説明は省略する。また、危険要因取得部81は、例えば、交通管制センターなどに備えられたサーバ等から地点動的情報を取得してもよい。危険要因取得部81は、取得した地点動的情報を、記憶装置90に記憶させる。
交通事故発生実績は、各地点における交通事故の有無、交通事故の発生回数などを含む。危険要因取得部81は、例えば、交通管制センターなどに備えられたサーバ等から、交通事故発生実績を取得する。危険要因取得部81は、取得した交通事故発生実績の情報を、記憶装置90に記憶させる。
危険地点決定部82は、危険要因取得部81が取得した車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定する。例えば、危険地点決定部82は、危険事象の発生位置ごとに、所定期間内(例えば、過去1か月間)における衝突防止警報の作動回数、急ブレーキ操作の回数、急ハンドル操作の回数、および急加速動作の回数の合計回数を算出する。危険地点決定部82は、算出した所定期間内の合計回数が所定閾値(例えば、20回)よりも大きい場合に、当該発生位置を危険地点と決定する。
危険レベル決定部83は、危険要因取得部81が取得した車両動的情報、地点静的情報、地点動的情報、および交通事故の発生実績に基づいて、危険事象の発生位置ごとに、交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する。例えば、危険レベル決定部83は、以下に説明する集計表を作成し、作成した集計表に基づいて、危険レベルを決定する。
図3は、危険レベル決定部83が作成する集計表の一例を示す図である。
危険レベル決定部83は、危険事象の発生位置(交差点IS1、…、地点PM)ごとに、所定期間内(例えば、過去1か月間)の車両動的情報を集計して、衝突防止警報の作動の多少、急ブレーキ操作の多少、急ハンドル操作の多少、急加速動作の多少を判断する。危険レベル決定部83は、判断結果を、集計表に記載する。
つまり、危険レベル決定部83は、所定期間内の衝突防止警報の作動回数が、所定の警報回数閾値よりも大きい場合には、衝突防止警報の作動が多い(「多」)と判断し、それ以外の場合には、衝突防止警報の作動が少ない(「少」)と判断する。例えば、危険レベル決定部83は、交差点IS1における衝突防止警報の作動が少ないと判断し、交差点IS2における衝突防止警報の作動が多いと判断する。
また、危険レベル決定部83は、所定期間内の急ブレーキ操作の回数が、所定の急ブレーキ回数閾値よりも大きい場合には、急ブレーキの操作が多い(「多」)と判断し、それ以外の場合には、急ブレーキの操作が少ない(「少」)と判断する。例えば、危険レベル決定部83は、交差点IS1およびIS2における急ブレーキの操作が少ないと判断する。
また、危険レベル決定部83は、所定期間内の急ハンドル操作の回数が、所定の急ハンドル回数閾値よりも大きい場合には、急ハンドルの操作が多い(「多」)と判断し、それ以外の場合には、急ハンドルの操作が少ない(「少」)と判断する。例えば、危険レベル決定部83は、交差点IS1における急ハンドルの操作が少ないと判断し、交差点IS2における急ハンドルの操作が多いと判断する。
また、危険レベル決定部83は、所定期間内の急加速動作の回数が、所定の急加速回数閾値よりも大きい場合には、急加速動作が多い(「多」)と判断し、それ以外の場合には、急加速動作が少ない(「少」)と判断する。例えば、危険レベル決定部83は、交差点IS1およびIS2における急加速動作が少ないと判断する。
また、危険レベル決定部83は、危険事象の発生位置ごとに、危険要因取得部81が取得した地点静的情報を集計表に記載する。ここでは、地点静的情報として、地点形状が示されている。つまり、交差点IS1の地点形状は「簡易」であるが、交差点IS2の地点形状は「複雑」であることが示されている。なお、地点静的情報に、交通信号機の接地の有無などの他の情報が含まれている場合には、危険レベル決定部83は、その情報も集計表に記載する。
また、危険レベル決定部83は、危険事象の発生位置ごとに、危険要因取得部81が取得した地点動的情報を集計表に記載する。ここでは、地点動的情報として、工事の有無、駐車車両の有無、走行車両の多少、歩行者の有無が集計表に記載される。
また、危険レベル決定部83は、危険事象の発生位置ごとに、危険要因取得部81が取得した事故発生実績を集計して、事項発生実績の多少を判断する。危険レベル決定部83は、判断結果を、集計表に記載する。
つまり、危険レベル決定部83は、所定期間内の事故発生実績の件数が、所定の事故発生回数閾値よりも大きい場合には、事故発生実績が多い(「多」)と判断し、それ以外の場合には、事故発生実績が少ない(「少」)と判断する。
危険レベル決定部83は、作成した集計表に基づいて、危険事象の発生位置ごとに、危険レベルを決定する。つまり、危険レベル決定部83は、各項目の「多」、「複雑」または「有」の個数を計算する。例えば、交差点IS1の個数は0、交差点IS2の個数は6、交差点ISNの個数は10となる。危険レベル決定部83は、個数が4以下の発生位置の危険レベルを「通常」と決定する。危険レベル決定部83は、個数が5以上かつ7以下の発生位置の危険レベルを「危険」と決定する。危険レベル決定部83は、個数が8以上の発生位置の危険レベルを「非常に危険」と決定する。例えば、交差点IS1の個数は0であるため、危険レベルは「普通」と決定される。また、交差点IS2の個数は6であるため、危険レベルは「危険」と決定される。また、交差点ISNの個数は10であるため、危険レベルは「非常に危険」と決定される。なお、危険レベルを決定するための個数の閾値は一例であり、これに限定されるものではない。
なお、危険レベル決定部83は、各項目の個数を計算する際に、項目ごとに重み付けを行ってもよい。例えば、危険レベル決定部83は、地点動的情報を他の情報よりも大きな重み付けを行った上で、項目の個数を計算する。地点動的情報に他の情報よりも2倍の重みを与えると、工事、駐車車両または歩行者が「有」の個数は2と考え、走行車両が「多」の個数は2と考える。これにより、交差点IS2の「多」、「複雑」または「有」の項目の個数は8と数えられ、交差点ISNの個数は14と数えられる。危険レベル決定部83は、これらの個数を閾値処理することにより、危険レベルを決定する。
以上説明したように、危険レベル決定部83は、車両動的情報、地点静的情報、地点動的情報、および交通事故の発生実績に基づいて、危険レベルを決定したが、危険レベルの決定には、少なくとも車両動的情報と地点静的情報とを用いればよい。つまり、地点動的情報、および交通事故の発生実績を用いて、危険レベルを決定することが望ましいが、地点動的情報、および交通事故の発生実績は、必ずしも用いなくてもよい。
画像取得部84は、路側に設置されたカメラ86が道路を撮像した画像を、カメラ86から取得する。
通知部85は、危険地点決定部82が決定した危険地点の情報と、危険レベル決定部83が決定した危険レベルのうち、危険地点決定部82が決定した危険地点における危険レベルの情報とを、通信部70を介して車両の安全運転支援装置1に通知する。
なお、通知部85は、危険地点決定部82が決定した危険地点および危険レベル決定部83が決定した危険レベルのうち、所定期間内に決定された危険地点および危険レベルの情報を車両の安全運転支援装置1に通知するようにしてもよい。例えば、所定期間を直近の1か月とすることにより、直近の1か月に決定された危険地点および危険レベルの情報を安全運転支援装置1に通知し、それよりも前に決定された危険地点および危険レベルの情報を安全運転支援装置1に通知しないようにすることができる。これにより、危険地点の道路状況等が変化した場合であっても、適切に危険地点の情報を提供することができる。
記憶装置90は、危険要因取得部81が取得した各情報、危険地点決定部82が決定した危険地点の情報、および危険レベル決定部83が決定した危険レベルの情報などの各種情報を記憶する記憶装置であり、不揮発性メモリ、揮発性メモリ、HDDなどにより構成される。
[安全運転支援装置およびサーバの処理手順]
図4は、本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの処理手順を示すシーケンス図である。図5は、本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置およびサーバの処理手順を説明するための図である。
図5に示すように、車両2に安全運転支援装置1が設置されているものとする。交差点ISに車両2および車両3が進入し、接触しそうになったとする。
なお、交差点ISには、交差点ISを監視するためのカメラ86が設置されており、カメラ86は、インターネット等の通信回線を通じて6に接続されているものとする。
このとき、安全運転支援装置1の危険事象検知部31は、車両2の運転手の急ブレーキ操作などに基づいて、危険事象を検知する(S1)。
安全運転支援装置1の発生位置検知部32は、危険事象検知部31が検知した危険事象の発生位置を検知し、検知した発生位置の情報を記憶装置45に記憶させる(S2)。
安全運転支援装置1の画像取得部33は、車両2に搭載され周囲の環境を撮像するカメラ38から、カメラ38が撮像した画像を取得する(S3)。
安全運転支援装置1の情報送信部34は、危険事象検知部31が検知した危険事象の情報と、発生位置検知部32が検知した危険事象の発生位置の情報と、画像取得部33が取得した画像とを、無線通信部10を介して、サーバ6に送信し、サーバ6はこれらの情報を受信する(S4)。
サーバ6の危険要因取得部81は、安全運転支援装置1から受信した上記情報に基づいて、車両動的情報と、地点動的情報とを取得し、さらに、地点静的情報と、交通事故の発生実績とを取得する(S5)。
サーバ6の危険地点決定部82は、危険要因取得部81が取得した車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定する(S6)。危険地点決定部82は、決定した危険地点の情報を、記憶装置90に記憶させる。なお、危険地点の判定処理は、所定の周期(例えば、一日おき、または一週間おき)に行うようにしてもよい。
サーバ6の危険レベル決定部83は、危険要因取得部81が取得した各種情報に基づいて、図3に示したような集計表を作成し、作成した集計表に基づいて、危険事象の発生位置ごとの危険レベルを決定する(S7)。なお、危険レベル決定部83は、決定した危険レベルの情報を、記憶装置90に記憶させる。なお、危険レベルの決定処理は、所定の周期(例えば、一日おき、または一週間おき)に行うようにしてもよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置1およびサーバ6の他の処理手順を示すシーケンス図である。図7は、本発明の実施の形態1に係る安全運転支援装置1およびサーバ6の処理手順を説明するための図である。
図7を参照して、サーバ6の危険地点決定部82により交差点ISが危険地点と判定されているものとする。
図6を参照して、サーバ6の通知部85は、安全運転支援装置1に対して、交差点ISを含む危険地点情報と、危険地点の危険レベル情報とを送信し、安全運転支援装置1の危険地点情報取得部35は、サーバ6から危険地点情報と、危険地点における危険レベル情報とを取得する(S11)。通知部85は、危険地点情報および危険レベル情報を、所定の時間間隔で定期的に送信してもよいし、危険地点または危険レベルの変更があった際に送信するようにしてもよい。
安全運転支援装置1の変更決定部36は、測位部20から取得した車両2の位置情報と、危険地点情報取得部35が取得した危険地点情報とに基づいて、車両2が危険地点に接近したか否かを判定する(S12)。例えば、図7に示すように、車両2が危険地点である交差点ISから所定距離R以内の位置を走行している場合には、変更決定部36は車両2が危険地点に接近したと判定する。
車両2が危険地点に接近したと判定された場合には(S12でYES)、変更決定部36は、事故防止情報の提供モードを危険レベルに応じた警報警戒モードに設定する(S13)。つまり、変更決定部36は、危険レベルに応じて事故防止情報が通常よりも早めに提供されるように、事故防止情報の提供開始時刻を変更する。
例えば、上述したように、変更決定部36は、危険レベルが「危険」の危険地点においては、衝突予測時間が4.8秒以上6秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2.4秒以上4.8秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2.4秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされるように、衝突予測時間と支援レベルとの関係を変更する。
また、変更決定部36は、危険レベルが「非常に危険」の危険地点においては、衝突予測時間が5.6秒以上7秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2.8秒以上5.6秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2.8秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされるように、衝突予測時間と支援レベルとの関係を変更する。
これにより、変更決定部36は、事故防止情報の提供開始時刻を変更することができる。
なお、変更決定部36は、危険レベルが「通常」の危険地点においては、事故防止情報の提供モードの変更は行わず、提供モードを通常のモードとする。つまり、衝突予測時間が4秒以上5秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2秒以上4秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされる。
車両2が危険地点に接近したと判定されていなければ(S12でNO)、変更決定部36は、事故防止情報の提供モードの変更は行わず、提供モードを通常のモードとする。これにより、衝突予想時間と支援レベルとの関係は、例えば、上述したように、衝突予測時間が4秒以上5秒未満の場合には、支援レベルが「情報提供」とされ、衝突予測時間が2秒以上4秒未満の場合には、支援レベルが「注意喚起」とされ、衝突予測時間が2秒未満の場合には、支援レベルが「警報」とされる。
車両2が危険地点の周囲(例えば、交差点ISから所定距離R以内)を走行中に車両2が他車両と衝突の可能性があれば(S14でYES)、事故防止情報提供部37は、衝突予測時間に応じた支援レベルの事故防止情報を、表示部50および音出力部60を通じて、運転手に提供する(S15)。
これにより、車両2が危険レベル「危険」または「非常に危険」の危険地点に接近した場合に、他車両と衝突の可能性があれば、通常よりも早い段階から事故防止情報が提供される。
なお、車両2が危険地点の周囲から遠ざかった場合(例えば、交差点ISから所定距離Rよりも離れた場合)には、変更決定部36は、事故防止情報の提供モードを通常のモードに戻す。
[実施の形態1の効果等]
以上説明したように、本発明の実施の形態1によると、少なくとも車両動的情報と地点静的情報とに基づいて、車両で発生した事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。車両動的情報とは、例えば、急ブレーキ操作や衝突防止警報の作動などの事象を示す。また、地点静的情報とは、例えば、交差点などの地点形状などを示す。このため、複雑な形状の交差点において当該事象が発生した場合には、簡単な形状の交差点において当該事象が発生した場合に比べて危険レベルを高く決定することができる。これにより、危険地点のレベル分けを適切に行うことができる。
また、危険レベル決定部83は、さらに、地点動的情報を考慮して、事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。地点動的情報は、例えば、駐車車両の有無であるとか、工事中であるか否かなどの、動的に変化する地点の環境を示す。これにより、地点の環境が変化した場合であっても、危険地点のレベル分けを適切に行うことができる。
また、危険レベル決定部83は、重み付けされた車両動的情報、地点静的情報および地点動的情報に基づいて、事象の発生位置における危険レベルを決定することもできる。このため、重みを調整することで、危険レベルを適切に決定することができる。
特に、危険レベル決定部83は、地点動的情報に、より大きな重み付けを行った上で、事象の発生位置における危険レベルを決定することができる。地点動的情報が変化すると車両の運転に影響が生じると考えらえる。このため、地点動的情報により大きな重み付けを行うことで、危険レベルをより適切に決定することができる。
また、サーバ6は、危険地点の情報と併せて危険レベルの情報を車両2の安全運転支援装置1に通知することができる。このため、安全運転支援装置1は、車両2が危険地点を通過する際に交通事故防止のための事故防止情報を、運転手に提供する場合には、危険レベルに基づいて事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を決定することができる。これにより、安全運転支援装置1は、危険地点を通過する際の事故防止情報の提供開始時刻を、危険レベルに応じて変更することができる。例えば、車両2が危険レベルの高い危険地点を通過する場合には、危険レベルの低い危険地点を通過する場合に比べて、安全運転支援装置1は、早いタイミングで、運転手に対して事故防止情報を提供することができる。このように、危険レベルに応じたタイミングで事故防止情報が運転手に提供される。このため、車両2に適切なタイミングで事故防止情報を提供させることができる。これにより、交通事故を未然に防止することができる。
なお、実施の形態1では、安全運転支援装置1は、サーバ6との間で情報の送受信を行ったが、図7に示すように路側に設置された路側通信機4を中継して、安全運転支援装置1とサーバ6との間で情報の送受信を行ってもよい。
また、サーバ6の機能が路側通信機4に備えられていてもよい。この場合、安全運転支援装置1と路側通信機4との間で情報の送受信が行われ、安全運転支援装置1は、路側通信機4で決定された危険地点および危険レベルの情報を、路側通信機4から受信する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、サーバ6が危険地点および危険レベルを決定し、安全運転支援装置1は、サーバ6から取得した危険地点情報および危険レベル情報に基づいて、警報警戒モードの設定を行った。実施の形態2では、安全運転支援装置1が、危険地点および危険レベルを決定し、決定した危険地点および危険レベルの情報に基づいて、警報警戒モードの設定を行う。
図8は、本発明の実施の形態2に係る安全運転支援装置の構成を示すブロック図である。
安全運転支援装置1Aは、図1に示した実施の形態1に係る安全運転支援装置1の構成において、制御部30の代わりに制御部30Aを備える。
制御部30Aは、制御部30と同様にCPUなどにより構成され、制御部30A上でコンピュータプログラムを実行することにより実現される機能的な構成要素として、危険事象検知部31と、発生位置検知部32と、画像取得部33と、危険要因取得部39と、危険レベル決定部40と、危険地点情報取得部35Aと、変更決定部36と、事故防止情報提供部37とを備える。
危険要因取得部39は、危険事象検知部31から危険事象情報を取得し、発生位置検知部32から、危険事象の発生位置の情報を取得し、画像取得部33から車両2の周囲を撮像した画像を取得する。
危険要因取得部39は、取得したこれらの情報から、車両2で発生した当該車両2の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する動的な情報である地点動的情報とを取得する。また、危険要因取得部81は、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報と、当該事象の発生位置における交通事故の発生実績とを取得する。これらの情報の取得方法は、実施の形態1で説明した危険要因取得部81と同様である。
つまり、危険要因取得部39は、危険事象検知部31から取得した危険事象情報に基づいて、危険事象の車両動的情報を取得し、取得した車両動的情報を、事象の発生位置情報と併せて、記憶装置45に記憶させる。
また、危険要因取得部39は、事前に記憶装置90に記憶されている地点静的情報を、記憶装置90から読み出すことにより、地点静的情報を取得する。
また、危険要因取得部39は、画像取得部33が取得した画像を画像処理することにより、地点動的情報を取得する。なお、危険要因取得部39は、サーバ6や、交通管制センターなどに備えられたサーバなどから地点動的情報を取得してもよい。
また、危険要因取得部39は、サーバ6や、交通管制センターに備えられたサーバなどから、交通事故発生実績を取得する。危険要因取得部39は、取得した交通事故発生実績の情報を記憶装置90に記憶させる。
危険地点情報取得部35Aは、危険要因取得部39が取得した車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定することにより、危険地点の情報を取得する。危険地点情報取得部35Aは、実施の形態1に示した危険地点決定部82と同様の方法を用いて、危険地点を決定する。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。なお、危険地点情報取得部35Aは、実施の形態1に示した危険地点情報取得部35と同様に、無線通信部10を介して、サーバ6から危険地点の情報を取得するようにしてもよい。
危険レベル決定部40は、危険要因取得部39が取得した車両動的情報、地点静的情報、地点動的情報、および交通事故の発生実績に基づいて、危険事象の発生位置ごとに、交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する。危険レベル決定部40は、実施の形態1に示した危険レベル決定部83と同様の方法を用いて、危険レベルを決定する。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
図9は、本発明の実施の形態2に係る安全運転支援装置1Aの処理手順を示すフローチャートである。
危険事象検知部31は、車両2の運転手の急ブレーキ操作などに基づいて、危険事象を検知する(S21)。
発生位置検知部32は、危険事象検知部31が検知した危険事象の発生位置を検知し、検知した発生位置の情報を記憶装置45に記憶させる(S22)。
画像取得部33は、車両2に搭載され周囲の環境を撮像するカメラ38から、カメラ38が撮像した画像を取得する(S23)。
危険要因取得部39は、危険事象情報と、危険事象の発生位置の情報と、車両2の周囲を撮像した画像とに基づいて、車両動的情報と、地点動的情報とを取得し、さらに、地点静的情報と、交通事故の発生実績とを取得する(S24)。
危険地点情報取得部35Aは、危険要因取得部39が取得した車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定する(S25)。危険地点情報取得部35Aは、決定した危険地点の情報を、記憶装置45に記憶させる。なお、危険地点の判定処理は、所定の周期(例えば、一日おき、または一週間おき)に行うようにしてもよい。
危険レベル決定部40は、危険要因取得部39が取得した各種情報に基づいて、図3に示したような集計表を作成し、作成した集計表に基づいて、危険事象の発生位置ごとの危険レベルを決定する(S26)。なお、危険レベル決定部40は、決定した危険レベルの情報を、記憶装置45に記憶させる。なお、危険レベルの決定処理は、所定の周期(例えば、一日おき、または一週間おき)に行うようにしてもよい。
安全運転支援装置1Aは、ステップS27〜S30の処理を行う。これらの処理は、図6に示したステップS12〜S15の処理と同様である。つまり、危険レベルに応じた警報警戒モードに従って、事故防止情報の提供が行われる。
[実施の形態2の効果]
以上説明したように、実施の形態2によると、安全運転支援装置1Aが、危険地点および危険レベルを決定し、決定した危険地点および危険レベルに基づいて、事故防止情報の提供開始時刻の変更を行うことができる。つまり、車両2が危険地点を通過する際に交通事故防止のための事故防止情報を提供する場合には、危険レベルに基づいて該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無が決定される。これにより、例えば、車両2が危険地点を通過する際の事故防止情報の提供開始時刻を、危険レベルに応じて変更することができる。例えば、車両2が危険レベルの高い危険地点を通過する場合には、危険レベルの低い危険地点を通過する場合に比べて、早いタイミングで、運転手に対して事故防止情報を提供することができる。このように、危険レベルに応じたタイミングで事故防止情報が運転手に提供されるため、運転手に対して適切なタイミングで事故防止情報を提供することができる。このため、交通事故を未然に防止することができる。
[付記]
以上、本発明の実施の形態に係る安全運転支援装置およびサーバについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
本発明は、上記した安全運転支援装置およびサーバとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであるとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD、CD−ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムまたは上記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、安全運転支援装置およびサーバは、複数のコンピュータにより実現されてもよい。
さらに、上記実施の形態を組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1、1A 安全運転支援装置
2、3 車両
4 路側通信機
5 交通信号機
6 サーバ
10 無線通信部
20 測位部
21 GPS受信機
22 加速度センサ
30、30A、80 制御部
31 危険事象検知部
32 発生位置検知部
33、84 画像取得部
34 情報送信部
35、35A 危険地点情報取得部
36 変更決定部
37 事故防止情報提供部
38、86 カメラ
39、81 危険要因取得部
40、83 危険レベル決定部
45、90 記憶装置
50 表示部
60 音出力部
70 通信部
82 危険地点決定部
85 通知部

Claims (11)

  1. 車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、
    前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部と
    を備える危険レベル決定装置。
  2. 前記危険要因取得部は、さらに、前記事象の発生位置に関する動的な情報である地点動的情報を取得し、
    前記危険レベル決定部は、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報に基づいて、当該発生位置における前記危険レベルを決定する
    請求項1に記載の危険レベル決定装置。
  3. 前記危険レベル決定部は、前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報の少なくともいずれか1つの情報に対して他の情報よりも大きな重み付けを行い、重みづけ後の前記車両動的情報、前記地点静的情報および前記地点動的情報に基づいて、前記危険レベルを決定する
    請求項2に記載の危険レベル決定装置。
  4. 前記危険レベル決定部は、前記地点動的情報に対して、前記車両動的情報および前記地点静的情報よりも大きな重み付けを行う
    請求項3に記載の危険レベル決定装置。
  5. 前記危険レベル決定装置は、さらに、
    交通事故が発生する可能性の高い危険地点の位置を示した危険地点情報を取得する危険地点情報取得部と、
    前記車両の前記危険地点通過時に当該車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険レベル決定部が決定した当該発生位置の前記危険レベルに基づいて決定する変更決定部と
    を備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の危険レベル決定装置。
  6. 前記危険レベル決定装置は、さらに、
    前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報に基づいて、交通事故が発生する可能性の高い危険地点を決定する危険地点決定部と、
    前記危険地点決定部が決定した前記危険地点の情報と、前記危険レベル決定部が決定した当該危険地点における前記危険レベルの情報とを、車両に通知する通知部と
    を備える請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の危険レベル決定装置。
  7. 自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置であって、
    請求項6に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、
    前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部と
    を備える情報提供装置。
  8. 車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得するステップと、
    取得された前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定するステップと
    を含む危険レベル決定方法。
  9. 自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置による情報提供方法であって、
    請求項6に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得するステップと、
    前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、取得された前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定するステップと
    を含む情報提供方法。
  10. コンピュータを、
    車両で発生した当該車両の運転に関する事象を示す車両動的情報と、当該事象の発生位置に関する静的な情報である地点静的情報とを取得する危険要因取得部と、
    前記危険要因取得部が取得した前記車両動的情報および前記地点静的情報に基づいて、当該発生位置における交通事故の発生の可能性を示す危険レベルを決定する危険レベル決定部と
    して機能させるためのコンピュータプログラム。
  11. コンピュータを、自車両に搭載され、当該自車両の運転手に対して交通事故防止のための事故防止情報を提供する情報提供装置として機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    請求項6に記載の危険レベル決定装置から、前記危険地点の情報と当該危険地点における前記危険レベルの情報とを取得する危険地点情報取得部と、
    前記運転手に対して前記事故防止情報を提供する場合の該事故防止情報の提供開始時刻の変更の有無を、前記危険地点情報取得部が取得した前記危険地点の情報および前記危険レベルの情報に基づいて決定する変更決定部と
    して機能させるためのコンピュータプログラム。
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