JP2018135668A - 鉄骨梁の横補剛構造 - Google Patents

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寛 江頭
Hiroshi Egashira
寛 江頭
浩之 原田
Hiroyuki Harada
浩之 原田
卓 和田
Suguru Wada
卓 和田
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Abstract

【課題】鉄骨量の増大及び鉄骨梁の加工手間の増大を抑制でき、且つ施工が容易な鉄骨梁の横補剛構造を提供する。【解決手段】上フランジ11、下フランジ12及びウェブ13を有し、両端が1対の柱2に接合された鉄骨梁3と、鉄骨梁3の上に構築された鉄筋コンクリート製のスラブ4と、上フランジ11の上面に鉄骨梁3の軸方向(Y方向)に間隔を空けて設けられ、スラブ4に埋設された複数の頭付きスタッド15と、複数の頭付きスタッド15に沿って設けられ、スラブ4に埋設された補強鉄筋18とを備える構成とする。【選択図】図2

Description

本開示は、鉄骨梁の横補剛構造に関する。
国交省監修の「2015年度建築物の構造関係技術基準解説書」(以下、技術基準解説書と呼ぶ)では、鉄骨造の大梁に対して保有耐力横補剛の必要性が示されている。保有耐力横補剛とは、梁材の両端が全塑性状態に至った後、十分な回転能力を発揮する材の両端部はもちろん、それ以外の弾塑性領域の部分においても横座屈を生じないような剛性を補完することをいう。
鉄骨梁とその上方の鉄筋コンクリート製のスラブとは、通常、頭付きスタッドにより緊結される。スタッドは鉄骨梁の上フランジの上面に溶接され、スラブから伝わる水平力はスタッドを介して鉄骨梁に伝達される。鉄骨梁が強軸回りに曲げを受け、圧縮側が面外へはらみだす現象が横座屈である。技術基準解説書では、横座屈を抑制する方法として、小梁や方杖による補剛方法が奨励されている。
これを受ける形で様々な発明が提案されている。例えば、特許文献1では、小梁や座屈止め鋼材を設けずに、鉄骨大梁自体にスチフナ(補強プレート)を取り付ける構造が提案されている。特許文献2では、鉄骨梁に所定間隔で取り付ける左右の補強プレートの少なくとも一方を、上フランジを避けて上フランジの上面よりも上方に突出させ、床スラブの補強鉄筋に定着させることで横座屈を防止する構造が提案されている。特許文献3では、鉄骨梁に横座屈を防止する横座屈補剛材を取り付けずに、鉄骨梁に設けられた鉄筋コンクリートスラブが、鉄骨梁の横移動を拘束するのに必要とされる本数以上のスタッドによりフランジと接合され、鉄骨梁の回転変形を拘束する捩り剛性を備える構造が提案されている。
特開平9−256459号公報 特開2004−218321号公報 特開2012−12788号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、鉄骨大梁がスラブに接合されておらず、スチフナが取り付けられた鉄骨大梁の剛性自体で横座屈を防止しなければならないため、鉄骨大梁の断面寸法が大きくなる。特許文献2の構造では、鉄骨梁が補強プレートによって床スラブに接合され、鉄骨梁の横座屈が床スラブによっても抑制されるが、鉄骨量が増加する上、補強プレートの加工手間や取付手間(床スラブの補強鉄筋の組立手間)が増えるため、コストが増大する。特許文献3の構造では、鉄骨量は増加しないが、スタッドの本数が多くなるため、スタッドが取り付けられた鉄骨梁の加工手間が増える。
本発明は、このような背景に鑑み、鉄骨量の増大及び鉄骨梁の加工手間の増大を抑制でき、且つ施工が容易な鉄骨梁の横補剛構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明のある態様は、上フランジ(11)、下フランジ(12)、及び前記上フランジと前記下フランジとを連結するウェブ(13)を有し、両端が1対の柱(2)に接合された鉄骨梁(3)と、前記鉄骨梁の上に構築された鉄筋コンクリート製のスラブ(4)と、前記上フランジの上面に前記鉄骨梁の軸方向(Y方向)に間隔を空けて設けられ、前記スラブに埋設された複数の頭付きスタッド(15)と、複数の前記頭付きスタッドに沿って設けられ、前記スラブに埋設された補強鉄筋(18)とを備えることを特徴とする。
頭付きスタッドの引張強度が十分に高い場合、鉄骨梁をスラブに接合する頭付きスタッドの接合強度は、スラブコンクリートのコーン状破壊の引張強度によって決まる。この構成によれば、複数の頭付きスタッドに沿って補強鉄筋が設けられることで、コンクリートの破壊面が補強鉄筋の方向に長くなるため、1本当りの頭付きスタッドの接合強度が増大する。そのため、従来技術に比べ、頭付きスタッドの本数を減らし、加工手間を抑制することができる。また、鉄骨量が増えることもない。更に、補強鉄筋を複数の頭付きスタッドに沿って設ける作用は容易であるため、組み付けも容易である。
また、上記構成において、複数の前記頭付きスタッド(15)が、前記上フランジ(11)の前記ウェブ(13)を挟む左右の両側に位置する第1列(L1)及び第2列(L2)を含む2列に設けられ、前記補強鉄筋(18)が、各列の前記頭付きスタッドに沿って設けられているとよい。
この構成によれば、2列に設けられる補強鉄筋のそれぞれが頭付きスタッドの接合強度を増大させるため、複数の頭付きスタッドが1列に設けられる場合に比べ、コンクリートの破壊面が互いに重なることが抑制される。これにより、各頭付きスタッドの接合強度の低下を抑制できるため、鉄骨梁の横座屈防止に必要な頭付きスタッドの本数を減らすことができる。
また、上記構成において、前記第1列(L1)の前記頭付きスタッド(15)と前記第2列(L2)の前記頭付きスタッド(15)とが、前記鉄骨梁(3)の軸方向にオフセットするように設けられているとよい。
この構成によれば、2列に配置された頭付きスタッドのコンクリートの破壊面が鉄骨梁の軸方向に離間し、互いに重なることが抑制されるため、各頭付きスタッドの接合強度の低下を抑制できる。
また、上記構成において、前記鉄骨梁(3)が、前記ウェブ(13)の左右の両側に設けられて前記上フランジ(11)と前記下フランジ(12)とを連結する少なくとも1対のスチフナ(14)を更に有し、前記第1列(L1)の前記頭付きスタッド(15)と前記第2列(L2)の前記頭付きスタッド(15)とが、前記スチフナを挟む前後の両側にオフセットして設けられているとよい。
この構成によれば、第1列の頭付きスタッドと第2列の頭付きスタッドとの間にスチフナが位置し、スチフナから両列の頭付きスタッドまでの距離の最大寸法が小さくなる。スチフナが設けられた位置で鉄骨梁が局所的に変形してスラブから離れることを抑制できる。
また、上記構成において、前記鉄骨梁(3)が、前記ウェブ(13)の左右の両側に設けられて前記上フランジ(11)と前記下フランジ(12)とを連結する少なくとも1対のスチフナ(14)を有し、前記第1列(L1)の前記頭付きスタッド(15)と前記第2列(L2)の前記頭付きスタッド(15)とが、前記スチフナの上方且つ前記鉄骨梁の軸方向において互いに整合する位置に設けられているとよい。
この構成によれば、スチフナが設けられた位置で鉄骨梁が局所的に変形してスラブから離れることを効果的に抑制できる。
また、上記構成において、2列の前記頭付きスタッド(15)がそれぞれ外側に傾斜し、前記補強鉄筋(18)が、各列の前記頭付きスタッドの少なくとも下側に設けられているとよい。
この構成によれば、2列に配置された頭付きスタッドによるコンクリートの破壊面が左右方向に離間するため、各頭付きスタッドの接合強度の低下を抑制できる。また、頭付きスタッドの少なくとも下側に補強鉄筋が設けられるため、頭付きスタッドの頭部から補強鉄筋に引き抜き力が確実に伝達される。
また、上記構成において、前記補強鉄筋(18)が、各列の前記頭付きスタッド(15)の両側に設けられているとよい。
この構成によれば、少量の鉄筋増加によって頭付きスタッドの引き抜き耐力を確実且つ大幅に向上させることができる。
また、上記構成において、前記頭付きスタッド(15)は軸部(16)と頭部(17)とを有し、前記補強鉄筋(18)が少なくとも前記軸部に接するように設けられているとよい。
この構成によれば、頭付きスタッドに伝わる引き抜き力が確実に頭部から補強鉄筋に伝達される。従って、頭付きスタッドの引き抜き力に抗するスラブの領域が広くなり、コンクリートの破壊面の面積が大きくなることで、各頭付きスタッドの引き抜き耐力が向上する。
また、上記構成において、前記頭部(17)の前記軸部(16)からの張出寸法(D)が、前記補強鉄筋(18)の半径(r)以上であるとよい。
この構成によれば、頭付きスタッドの頭部からスラブのコンクリートに伝わる引き抜き力が確実に補強鉄筋に伝達される。つまり、引き抜き力が頭部から補強鉄筋の内側を通るように逃げ、コンクリートの破壊面が小さくなることによって引き抜き耐力が低下することを防止できる。
このように本発明によれば、鉄骨量の増大及び鉄骨梁の加工手間の増大を抑制でき、且つ施工が容易な鉄骨梁の横補剛構造を提供することができる。
第1実施形態に係る横補剛構造が適用された建物の概略平面図 図1中のII−II断面図 図2に示される鉄骨梁の平面図 第1実施形態に係る頭付きスタッドの引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図 第2実施形態に係る横補剛構造の図2に対応する断面図 図5に示される鉄骨梁の平面図 第2実施形態に頭付きスタッドの引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図 第3実施形態に係る横補剛構造の図2に対応する断面図 図7に示される鉄骨梁の平面図 第3実施形態に係る頭付きスタッドの引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
まず、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明に係る横補剛構造が適用された建物1の概略平面図である。図1に示されるように、建物1は、平面視で互いに直交するX方向及びY方向に並べられた複数の柱2を有している。柱2は、鉄骨造であってもよく、鉄骨鉄筋コンクリート造であってもよい。X方向及びY方向に互いに隣接する各対の柱2間には、両端が1対の柱2に接合される鉄骨梁3が階層ごとに架け渡されている。柱2の間隔は、X方向に比べてY方向において長くなっており、Y方向に延在する鉄骨梁3はX方向に延在する鉄骨梁3よりも長くなっている。
図2は、図1中のII−II断面図である。図2に示されるように、各階の鉄骨梁3の上には鉄筋コンクリート製のスラブ4が構築されている。スラブ4は、場所打ちのコンクリート5によって形成される鉄筋コンクリート製である。なお、図2では、コンクリート5にハッチングが付されているが、コンクリート5を透視した如く、断面に現れない部材も示されている。
本実施形態のスラブ4は、X方向に延在する複数の主筋6及びY方向に延在する複数の配力筋7からそれぞれなる下端筋8及び上端筋9を備えるダブル配筋とされている。他の実施形態では、スラブ4はシングル配筋とされてもよい。また、図示例のスラブ4は、撤去された図示外の型枠を用いて構築されており、コンクリート5が下面に露出しているが、デッキプレートを用いてコンクリート5を打設し、スラブ4がデッキプレートと一体に構築されてデッキプレートを含んでいてもよい。
鉄骨梁3は、I形鋼から形成され、上フランジ11、下フランジ12、及び上フランジ11と下フランジ12とを連結するウェブ13を有している。鉄骨梁3の軸方向における所定の位置には、ウェブ13の左右の両側に対に設けられて上フランジ11と下フランジ12とウェブ13とを互いに連結するスチフナ14が設けられている。左右のスチフナ14は、互いに同一形状とされており、それぞれウェブ13の対応する側の側面、上フランジ11の下面、及び下フランジ12の上面に溶接されている。
上フランジ11の上面には複数の頭付きスタッド15が植設されている。本実施形態では、複数の頭付きスタッド15が、上フランジ11のウェブ13を挟む左右の両側に2列に設けられている。以下、ウェブ13の左側の列を第1列L1と呼び、ウェブ13の右側の列を第2列L2と呼ぶ。各頭付きスタッド15は、上フランジ11の上面から上方へ突出する軸部16と、軸部16の先端にて拡径する頭部17とを有しており、軸部16の基端が上フランジ11の上面にスタッド溶接されることによって上フランジ11に固定されている。軸部16は上フランジ11に直交するように鉛直に延在しており、頭部17は軸部16と同軸に円板或いは円柱状に形成されている。従って、頭部17の下面は軸部16の周囲に環状に且つ水平に形成されている。
各列の頭付きスタッド15の外側(鉄骨梁3を基準とするものであり、左の列では左側、右の列では右側)には、各列の頭付きスタッド15に沿って鉄骨梁3の軸方向に延在する2本の補強鉄筋18が設けられている。補強鉄筋18は、丸鋼であってもよく、異径棒鋼であってもよい。図2中の拡大図に示されるように、補強鉄筋18は、頭部17の直下における最も高い位置に配置され、頭付きスタッド15の軸部16及び頭部17に接している。補強鉄筋18の半径rは、頭部17の軸部16からの張出寸法D以下とされている。従って、頭部17の下面には補強鉄筋18の上端(外周面の接線が水平になる部分)が当接している。
本実施形態の補強鉄筋18は、結束線で頭付きスタッド15に結合され、コンクリート5を介して頭付きスタッド15に一体化されている。他の実施形態では、補強鉄筋18が頭付きスタッド15に溶接されていてもよい。この場合、補強鉄筋18は頭部17の上方や側方に配置されてもよい。頭部17の上方や側方に配置される場合には、補強鉄筋18は全ての頭付きスタッド15に溶接されることが好ましい。
図3は、図2に示される鉄骨梁3の平面図である。図3に併せて示されるように、ウェブ13の左側に位置する第1列L1においては、複数の頭付きスタッド15が鉄骨梁3の軸方向に第1間隔P1を空けて(所定のピッチで)配置されている。ウェブ13の右側に位置する第2列L2においては、複数の頭付きスタッド15が鉄骨梁3の軸方向に第2間隔P2を空けて(所定のピッチで)配置されている。第1間隔P1と第2間隔P2とは同一の値であり、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、鉄骨梁3の軸方向に第1間隔P1の2分の1だけ互いにオフセットするように設けられている。即ち、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、鉄骨梁3の軸方向の一方に向けて交互に現れる千鳥配置となっている。
左右で1対のスチフナ14は、鉄骨梁3の軸方向において第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15との間に配置されている。
スラブ4は、頭付きスタッド15及び補強鉄筋18を埋設するように上フランジ11の上にコンクリート5が打設されることにより、頭付きスタッド15を介して鉄骨梁3に一体化されている。
このようにスラブ4と鉄骨梁3とが結合していることにより、鉄骨梁3の横力に対する剛性が増し、鉄骨梁3の横座屈に対する耐力が向上している。即ち、地震時には、鉄骨梁3の両端が全塑性状態に至る前の弾塑性領域の部分において、鉄骨梁3の両端が弾塑性変形することで鉄骨梁3が横座屈を生じ易い。鉄骨梁3の横座屈は、鉄骨梁3のスラブ4に対する接合強度が高いほど生じ難い。頭付きスタッド15の引張強度が十分に高い場合、この接合強度は、頭付きスタッド15の引張によってコンクリート5がコーン状破壊を生ずる荷重によって決まる。本実施形態では、1本当りの頭付きスタッド15の接合強度が増大している。以下、本実施形態の作用効果について具体的に説明する。
図4は、第1実施形態に係る頭付きスタッド15の引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図を示している。頭付きスタッド15に鉄骨梁3から大きな引張力が加わると、図4(A)に破線で示されるように、コンクリート5は頭付きスタッド15の頭部17から下方に向けて概ね45度の傾斜角で広がるコーン状に破壊される。
図4(B)に示されるように、補強鉄筋18が設けられていない場合、コンクリート5のコーン状破壊面20aは頭付きスタッド15の頭部17から円錐状に広がり、スラブ4の下面において想像線で示されるように円形になる。これに対し、本実施形態では、補強鉄筋18が複数の頭付きスタッド15に沿って設けられてスラブ4に埋設されている。そのため、破線で示されるコンクリート5の破壊面20bが、補強鉄筋18の延在方向(矢印方法)に長くなり、スラブ4の下面において鉄骨梁3の軸方向に長い概ね長円形になる。このようにしてコンクリート5の破壊面20bの面積が大きくなることにより、1本当りの頭付きスタッド15の接合強度が増大する。そのため、補強鉄筋18が設けられない場合に比べ、頭付きスタッド15の本数を減らし、加工手間を抑制することができる。また、鉄骨量が増えることもない。更に、補強鉄筋18を複数の頭付きスタッド15に沿って設ける作業は容易であるため、組み付けも容易である。
また、図2に示されるように、複数の頭付きスタッド15は、上フランジ11のウェブ13を挟む左右の両側に位置する第1列L1及び第2列L2を含む2列に設けられ、補強鉄筋18は、各列の頭付きスタッド15に沿って設けられている。このように、2列に設けられる補強鉄筋18のそれぞれが頭付きスタッド15の接合強度を増大させることにより、複数の頭付きスタッド15が1列に設けられる場合に比べ、コンクリート5の破壊面20b(図4)の重なりが抑制される。これにより、各頭付きスタッド15の接合強度の低下が抑制されるため、鉄骨梁3の横座屈防止に必要な頭付きスタッド15の本数を減らすことができる。
図3に示されるように、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、鉄骨梁3の軸方向にオフセットするように設けられている。これにより、2列に配置された頭付きスタッド15によるコンクリート5の破壊面20b(図4)が鉄骨梁3の軸方向に離間し、互いに重なり難くなるため、各頭付きスタッド15の接合強度の低下が抑制される。
図2に示されるように、鉄骨梁3は、ウェブ13の左右の両側に設けられて上フランジ11と下フランジ12とを連結する少なくとも1対のスチフナ14を更に有している。そして図3に示されるように、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、スチフナ14を挟む前後の両側にオフセットして設けられている。即ち、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15との間にスチフナ14が位置している。これにより、スチフナ14から両列の頭付きスタッド15までの距離の最大寸法が小さくなるため、スチフナ14が設けられた位置で鉄骨梁3が局所的に変形してスラブ4から離れることが抑制される。
図2に示されるように、頭付きスタッド15は軸部16と頭部17とを有し、補強鉄筋18が少なくとも軸部16に接するように設けられている。これにより、頭付きスタッド15に伝わる引き抜き力が確実に頭部17から補強鉄筋18に伝達される。従って、コンクリート5の引張応力で頭付きスタッド15の引き抜き力に抗するスラブ4の領域が広くなり、コンクリート5の破壊面20b(図4)の面積が大きくなることで、各頭付きスタッド15の引き抜き耐力が向上する。
図2の拡大図に示されるように、頭部17の軸部16からの張出寸法Dは補強鉄筋18の半径r以上とされている。これにより、頭付きスタッド15の頭部17からスラブ4のコンクリート5に伝わる引き抜き力が確実に補強鉄筋18に伝達される。つまり、引き抜き力が頭部17から補強鉄筋18の内側を通るように逃げ、図4(A)に示される破壊面20bが補強鉄筋18の下側を通るように小さくなることによって引き抜き耐力が低下することが防止される。
≪第2実施形態≫
次に、図5〜図7を参照して第2実施形態に係る横補剛構造について説明する。なお、第1実施形態と形態又は機能が同一又は同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。第3実施形態においても同様とする。
図5は、第2実施形態に係る横補剛構造の図2に対応する断面図である。図5に示されるように、本実施形態では、補強鉄筋18が各列の頭付きスタッド15の両側に設けられている。図6は、図5に示される鉄骨梁3の平面図である。図6に示されるように、本実施形態では、スチフナ14の上方且つ鉄骨梁3の軸方向において互いに整合する位置に、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とが設けられている。スチフナ14が設けられた位置以外の位置では、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、鉄骨梁3の軸方向に互いにオフセットする千鳥配置となっている。従って、第1列L1と第2列L2との少なくとも一方(図示例では、第1列L1)の頭付きスタッド15は、鉄骨梁3の軸方向の一部において、第1間隔P1又は第2間隔P2よりも小さな第3間隔P3を空けて配置されている。
図7は、第2実施形態に頭付きスタッド15の引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図を示している。頭付きスタッド15に鉄骨梁3から大きな引張力が加わると、図7(A)に破線で示されるように、コンクリート5は頭付きスタッド15の頭部17から下方に向けて概ね45度の傾斜角で広がるコーン状に破壊される。
図7(B)に示されるように、補強鉄筋18が設けられていない場合、第1実施形態と同様、コンクリート5のコーン状破壊面20aはスラブ4の下面において想像線で示されるように円形になる。これに対し、本実施形態では補強鉄筋18が複数の頭付きスタッド15の両側に設けられている。そのため、破線で示されるコンクリート5の破壊面20bは、矢印で示されるように補強鉄筋18の延在方向に長くなる上、平面視でこれに直交する方向についても第1実施形態(図4)に比べて大きくなる。これにより、1本当りの頭付きスタッド15の接合強度が一層増大する。また、引き抜き力が頭部17から補強鉄筋18の内側を通るように逃げることが防止される。このように、少量の鉄筋増加によって頭付きスタッド15の引き抜き耐力が確実且つ大幅に向上する。
また本実施形態では、図6を参照して説明したように、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とが、スチフナ14の上方且つ鉄骨梁3の軸方向において互いに整合する位置に設けられている。これにより、スチフナ14が設けられた位置において、鉄骨梁3の捩れによる引張力が両列の頭付きスタッド15を介して確実にスラブ4に伝達されるため、鉄骨梁3が局所的に変形してスラブ4から離れることが効果的に抑制される。
≪第3実施形態≫
最後に、図8〜図10を参照して第3実施形態に係る横補剛構造について説明する。なお、第2実施形態と重複する説明も省略する。
図8は、第3実施形態に係る横補剛構造の図2に対応する断面図であり、図9は、図8に示される鉄骨梁3の平面図である。図9に示されるように、第1列L1の頭付きスタッド15と第2列L2の頭付きスタッド15とは、第2実施形態と同様の配置とされている。一方、本実施形態では図8に示されるように、2列の頭付きスタッド15がそれぞれ外側に傾斜し、補強鉄筋18が各列の頭付きスタッド15の下側に設けられている。頭付きスタッド15の傾斜角は、0°より大きく、45°より小さいとよい。頭付きスタッド15は、傾斜によって高さが小さくなる分、第1、第2実施形態よりも長いものと用いるとよい。
図10は、第3実施形態に頭付きスタッド15の引き抜き耐力を説明するための(A)断面図、(B)平面図である。図10(A)、(B)に想像線で示されるように、鉄骨梁3から頭付きスタッド15に加わる引張力によってコンクリート5に生じるコーン状破壊面20aは互いに重なっている。
これに対し、本実施形態では、2列の頭付きスタッド15がそれぞれ外側に傾斜し、各列の頭付きスタッド15の少なくとも下側に補強鉄筋18が設けられている。そのため、破線で示されるコンクリート5の破壊面20bが左右方向に移動して互いに離間している。これにより、各頭付きスタッド15の接合強度の低下が抑制される。また、頭付きスタッド15の少なくとも下側に補強鉄筋18が設けられるため、頭付きスタッド15の頭部17から補強鉄筋18に引き抜き力が確実に伝達される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、補強鉄筋18が、頭付きスタッド15の軸部16及び頭部17に接するように頭部17の直下の最上部に設けられているが、頭付きスタッド15によるコーン状破壊面20aに重なる位置に配置されればよい。このような配置により、コンクリート5の破壊面20bを拡大して頭付きスタッド15の引き抜き強度を増強できる。また、上記第1実施形態では、補強鉄筋18が頭付きスタッド15の外側に設けられているが、頭付きスタッド15の内側に設けられてもよい。また、補強鉄筋18を配置すべき位置にスラブ4の主筋6がある場合には、主筋6が頭付きスタッド15の補強鉄筋18を兼ねてもよく、追加的に補強鉄筋18が設けられてもよい。この他、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、角度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。また、上記実施形態の構成の一部を適宜組み合わせたり、適宜取捨したりしてもよい。更に、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 建物
2 柱
3 鉄骨梁
4 スラブ
5 コンクリート
6 主筋
7 配力筋
8 下端筋
9 上端筋
11 上フランジ
12 下フランジ
13 ウェブ
14 スチフナ
15 頭付きスタッド
16 軸部
17 頭部
18 補強鉄筋
L1 第1列
L2 第2列
D 頭部17の軸部16からの張出寸法
r 補強鉄筋18の半径

Claims (9)

  1. 上フランジ、下フランジ、及び前記上フランジと前記下フランジとを連結するウェブを有し、両端が1対の柱に接合された鉄骨梁と、
    前記鉄骨梁の上に構築された鉄筋コンクリート製のスラブと、
    前記上フランジの上面に前記鉄骨梁の軸方向に間隔を空けて設けられ、前記スラブに埋設された複数の頭付きスタッドと、
    複数の前記頭付きスタッドに沿って設けられ、前記スラブに埋設された補強鉄筋と
    を備えることを特徴とする前記鉄骨梁の横補剛構造。
  2. 複数の前記頭付きスタッドが、前記上フランジの前記ウェブを挟む左右の両側に位置する第1列及び第2列を含む2列に設けられ、
    前記補強鉄筋が、各列の前記頭付きスタッドに沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  3. 前記第1列の前記頭付きスタッドと前記第2列の前記頭付きスタッドとが、前記鉄骨梁の軸方向にオフセットするように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  4. 前記鉄骨梁が、前記ウェブの左右の両側に設けられて前記上フランジと前記下フランジとを連結する少なくとも1対のスチフナを更に有し、
    前記第1列の前記頭付きスタッドと前記第2列の前記頭付きスタッドとが、前記スチフナを挟む前後の両側にオフセットして設けられていることを特徴とする請求項3に記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  5. 前記鉄骨梁が、前記ウェブの左右の両側に設けられて前記上フランジと前記下フランジとを連結する少なくとも1対のスチフナを有し、
    前記第1列の前記頭付きスタッドと前記第2列の前記頭付きスタッドとが、前記スチフナの上方且つ前記鉄骨梁の軸方向において互いに整合する位置に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  6. 2列の前記頭付きスタッドがそれぞれ外側に傾斜し、
    前記補強鉄筋が、各列の前記頭付きスタッドの少なくとも下側に設けられていることを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれかに記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  7. 前記補強鉄筋が、各列の前記頭付きスタッドの両側に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  8. 前記頭付きスタッドは軸部と頭部とを有し、
    前記補強鉄筋が少なくとも前記軸部に接するように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
  9. 前記頭部の前記軸部からの張出寸法が、前記補強鉄筋の半径以上であることを特徴とする請求項8に記載の前記鉄骨梁の横補剛構造。
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