JP2018128876A - 金型情報管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報管理のためのシステム構成が装置単位となって大型化又は複雑化することを防止し、IoTに好適に適用することができる金型情報管理システムの提供。
【解決手段】金型情報管理システムは、金型ごとに配設され、金型を一意に特定する識別子を提供する識別子提供手段と、金型に取り付けられた複数のセンサからなるセンサ群と、金型に1対1の関係で取り付けられ、センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して1レコードのセンサデータを作成するアンプユニットと、アンプユニットの1レコードのセンサデータを無線受信して、受信した1レコードのセンサデータをネットワークに中継するゲートウェイとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、金型に関する任意の情報(以下、「金型情報」という)を管理する金型情報管理システムに関し、特に、金型に一意の識別情報を付与して金型情報を管理する金型情報管理システムに関する。
従来、プレス機械等の生産情報を管理する情報管理システムの発明として、例えば、特許文献1に記載の発明がある。詳細には、特許文献1には、生産管理を効率的に行うための生産管理用モニター装置が開示されている。この生産管理用モニター装置では、加工装置に、ラムの位置データを検出する位置センサと、加圧データを検出する圧力センサと、金型の温度データを検出する温度センサと、金型の変位を検出する金型変位センサを取り付ける。また、1回の成形加工における成形開始から成形終了まで、各センサからのデータをサンプリング時間毎に収集・保存する。また、検索用のデータは、データ収集装置のRAMに保存し、検索用データを含むすべてのデータは、ハードディスクからデータ記録保存装置に保存する。そして、検索は、RAMに保存されている検索用データで検索を行ない、必要なデータはデータ記録保存装置から取り込む。(以上、「要約」参照。)
また、従来、樹脂成形金型を使用した射出成形機の運転状態を管理する情報管理システムの発明として、例えば、特許文献2に記載の発明がある。詳細には、特許文献2には、複数の機械の運転状態管理が容易な管理支援システムが開示されている。この管理支援システムでは、射出成形機を制御する複数の制御端末装置から、射出成形機の運転状態情報を、ネットワークを介してセンタ管理端末装置でそれぞれ取得する。また、サーバー装置にて、センタ管理端末装置で運転状態情報を表示させる表示形態を設定する。また、センタ管理端末装置は、運転状態情報に基づいて射出成形機の稼働状態を判断する。そして、稼働状態毎に異なる色を表示するスクリーンを有した射出成形機毎のセクションを、センタ端末表示手段で一覧表示する。これにより、複数の射出成形機の稼働状態を一括して確認でき、複数の射出形成機の運転状態でも一括して管理でき、複数の射出成形機の運転状態を容易に管理できる。(以上、「要約」参照。)
また、従来、複数のプレス金型の位置情報を管理する情報管理システムの発明として、例えば、特許文献3に記載の発明がある。特許文献3には、無線IDタグを一つ一つの金型に対応付けて無線IDタグにより金型情報を管理する金型情報管理システムが開示されている。この金型情報管理システムでは、鍛造プレス金型として1セットで使用される複数の金型の一つ一つに無線IDタグを対応付け、それら複数の無線IDタグを、対応する(1セットを構成する)複数の金型と共に移動させ、その無線IDタグの情報を、金型の素材受け入れ工程#1、金型の製作及び補修工程#2、完成した金型の検査工程#3、及び、完成した金型による鍛造工程#4の各工程において読み取り手段により読み取る。そして、この金型情報管理システムは、無線IDタグを識別するための識別番号、各無線IDタグに対応付けされた各金型の情報(金型自体の識別番号及び金型名称)、無線IDタグから情報を読み取った読み取り手段の設置されている工程#1〜#4を対応付けしてデータ管理手段で管理する。(以上、特許文献1の要約、及び、0016段落〜0022段落等参照。)具体的には、この金型情報管理システムは、無線IDタグが対応する金型と共に各工程#1〜#4に移動してきたときに、各工程#1〜#4に設置した読み取り手段(カードリーダー)が各無線IDタグの識別番号を読み取ることで、その金型(及び対応する無線IDタグ)が現在どの工程#1〜#4にあるのか(即ち、金型の現在工程がどれであるのか)を判断している(0023段落)。また、この金型情報管理システムは、鍛造工程#4において、(1セットの)金型のプレス回数をプレスマシンから取得することで、その1セットの金型を構成する各金型の使用履歴(即ち、プレス回数)を書き換える(段落0058)。このように、特許文献1の金型情報管理システムは、鍛造プレス金型のように、複数の金型を1セットとして成形に使用する場合(或いは、複数の金型を一緒に移動させる場合)の金型情報管理システムに適用される(特許文献1の0066段落参照)。
ここで、近年、IoT(Internet Of Things:インターネット・オブ・シングズ)なる情報通信技術が提案されている。このIoTは、「モノのインターネット」とも呼ばれ、定まった定義はないが、一般には、コンピュータ装置等の情報・通信機器だけではなく、各種のモノ(物)が、通信機能を具備してインターネットに接続したり相互に通信したりすることで、情報処理や機器制御等を行う仕組みのことをいう。例えば、IoTとしては、各地の自動車の位置情報をGPS等によりリアルタイムに集約して道路の渋滞情報を配信する渋滞情報管理システムや、各家庭の電力メーターが電力会社と通信して各家庭の電力使用量を自動的に申告するスマートメーターや、生産機械にセンサ及び通信機能を内蔵して稼働状況等の生産情報をリアルタイムに管理する生産管理システム等が考案されている。
特開2004−164635号公報 特開2004−164023号公報 特開2007−207195号公報
しかし、特許文献1の生産管理用モニター装置は、加工装置自体に位置センサ等のセンサ類を取り付けているため、情報管理のためのシステム構成が装置単位となって大型化又は複雑化する可能性がある。また、特許文献1の生産管理用モニター装置は、インターネット等の通信技術を利用した遠隔的な情報処理への適用については考慮されておらず、当然、IoTへの適用についても考慮されていない。一方、特許文献2の管理支援システムは、インターネット等の通信技術を利用した遠隔的な情報処理を想定しているが(ただし、IoTへの適用については言及がないが)、射出成形機自体の運転状態情報を取得する構成であるため、特許文献1の生産管理用モニター装置と同様、情報管理のためのシステム構成が装置単位となって大型化又は複雑化する可能性がある。なお、特許文献3の金型情報管理システムは、金型自体に無線IDタグを取り付けて金型の位置情報を管理するが、それ以外の金型情報については、直接的には管理対象外であり、また、特許文献1の生産管理用モニター装置と同様、インターネット等の通信技術を利用した遠隔的な情報処理への適用については考慮されておらず、当然、IoTへの適用についても考慮されていない。
そこで、本発明は、情報管理のためのシステム構成が装置単位となって大型化又は複雑化することを防止し、IoTに好適に適用することができる金型情報管理システムの提供を課題とする。
請求項1に係る金型情報管理システムは、金型ごとに配設され、前記金型を一意に特定する識別子を提供する識別子提供手段と、前記金型に取り付けられた複数のセンサからなるセンサ群と、前記金型に1対1の関係で取り付けられ、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して1レコードのセンサデータを作成するアンプユニットと、前記アンプユニットの1レコードのセンサデータを無線受信して、受信した1レコードのセンサデータをネットワークに中継するゲートウェイとを備える。
請求項2に係る金型情報管理システムは、請求項1の構成に加え、更に、前記ゲートウェイが中継する前記1レコードのセンサデータをネットワークを介して受信し、前記1レコードのセンサデータを前記センサ群の各センサの個別の検出値に分割して格納する金型情報データベースを備える。
請求項3に係る金型情報管理システムは、請求項2の構成に加え、前記アンプユニットは、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して前記1レコードのセンサデータを作成するときに、前記金型情報データベースの種類に応じた固有の格納形式に従ったデータ構造の1レコードのセンサデータとなるよう、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して前記1レコードのセンサデータを作成する。
請求項4に係る金型情報管理システムは、請求項1から3のいずれかの構成に加え、前記ゲートウェイは、複数台の前記アンプユニットから、それぞれ、前記1レコードのセンサデータを受信して、それら複数台のアンプユニットからのそれぞれの1レコードのセンサデータを前記ネットワークに中継して送信する。
請求項5に係る金型情報管理システムは、請求項2又は3の構成に加え、更に、前記金型に1対1の関係で取り付けられ、当該金型の位置情報としてのGPSデータを作成するGPSユニットを備え、前記アンプユニットに一意のIDを付与すると共に、前記GPSユニットに一意のIDを付与し、前記アンプユニットのID及び/又は前記GPSユニットのIDに基づき、前記金型情報データベースに格納した1レコードのセンサデータが、どの金型に属するセンサデータであるかを判別する。
請求項6に係る金型情報管理システムは、請求項1の構成に加え、更に、前記金型に1対1の関係で取り付けられ、当該金型の位置情報としてのGPSデータを作成するGPSユニットを備え、前記センサ群の各センサから前記アンプユニットに送信する個別の検出値の送信時間間隔をミリ秒から数十ミリ秒単位の時間間隔とする一方、前記GPSユニットから送信されるGPSデータの送信時間間隔を10秒以上の数十秒単位の時間間隔とする。
請求項6に係る金型情報管理システムは、請求項1の構成に加え、前記センサ群は、前記センサとして、前記金型の移動を検出する移動検出手段を備え、前記GPSユニットから送信されるGPSデータは、前記金型が移動したことを前記移動検出手段等により検出したときにのみ行う。
請求項1に係る金型情報管理システムは、情報管理のためのシステム構成が装置単位となって大型化又は複雑化することを防止し、IoTに好適に適用することができる。
請求項2に係る金型情報管理システムは、請求項1の効果に加え、金型情報エータベースにより、前記1レコードのセンサデータを前記センサ群の各センサの個別の検出値に分割して格納することで、集約したセンサデータの個別のセンサデータ(検出値)への分割化を行った状態で、対応するフィールドに確実に信頼性高く格納することができる。
請求項3に係る金型情報管理システムは、請求項2の効果に加え、前記アンプユニットにより、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約するときに、前記金型情報データベースの種類に応じた固有の格納形式に従ったデータ構造の1レコードのセンサデータを作成することができ、1レコードのセンサデータを、対応するフィールドに確実に信頼性高く格納することができる。
請求項4に係る金型情報管理システムは、請求項1から3のいずれかの効果に加え、前記ゲートウェイにより、複数台の前記アンプユニットからそれぞれの1レコードのセンサデータを受信してネットワークに中継して送信することができ、全体の構成を簡素化することができる。
請求項5に係る金型情報管理システムは、請求項2又は3の効果に加え、アンプユニットのID及び/又は前記GPSユニットのIDに基づき、金型情報データベースに格納した1レコードのセンサデータがどの金型に属するセンサデータであるかを判別することができ、金型の成形情報としての提供処理を円滑かつ迅速に行うことがえきる。
請求項6に係る金型情報管理システムは、請求項1の効果に加え、センサ群の各センサからアンプユニットに送信する個別の検出値の送信時間間隔がミリ秒から数十ミリ秒単位という非常に短い時間間隔となる一方で、GPSユニットから送信されるGPSデータの送信時間間隔が10秒以上の数十秒単位という比較的長い時間間隔となり、センサデータについては金型の成形情報としての利便性を高めるための相当量のセンサデータを短時間で蓄積できる一方で、GPSデータについてはデータ収集間隔を比較的長時間として、GPSユニットの省電力化を図ることができる。
請求項7に係る金型情報管理システムは、請求項1の効果に加え、GPSユニットから送信されるGPSデータを、金型が移動したことを移動検出手段等により検出したときにのみ行うことで、GPSデータについてはデータ収集間隔を比較的長時間として、GPSユニットの省電力化を図ることができる。
図1は本発明に係る金型情報管理システムの全体構成を機能ブロックにより概略的に示す説明図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの全体構成を金型情報管理サーバー装置側の構成を中心として機能ブロック等で概略的に示す説明図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型における樹脂圧センサ(内圧センサ)の取付構造を(金型の側面視かつ一部断面視により)概略的に示す説明図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型における樹脂温度センサの取付構造を(金型の側面視かつ一部断面視により)概略的に示す説明図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型におけるショット数センサ(ショットカウンタ)及び開き量センサの取付構造を(金型の側面視かつ一部断面視により)概略的に示す説明図である。 図6は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型における突出圧センサの取付構造を(金型の側面視かつ一部断面視により)概略的に示す説明図である。 図7は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型を取り付けた射出成形装置を概略的に示す側面図である。 図8は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムにおける金型側システムとサーバー側システムのそれぞれの構成及び相互関係を機能ブロック等で概略的に示す説明図である。 図9は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムのサーバー側システムとクライアント装置との関係を機能ブロック等により概略的に示す説明図である。 図10は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムのサーバー側システムの管理対象となる情報(金型情報及び制御情報)の具体例を機能ブロックにより示す説明図である。 図11は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型に取り付ける銘板の構成を説明するための説明図であり、(a)はアンプユニット及びGPSユニット問うと共に銘板を取り付けた金型を示す斜視図、(b)は銘板の第1の例を示す正面図、(c)は銘板の第2の例を示す正面図である。 図12は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型に取り付けた銘板のコード情報を使用してクライアント装置(一例としてのスマートフォン)により金型情報(金型位置情報や金型仕様情報等)を取得する動作を説明するための説明図である。 図13は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型に関連付けたコード情報格納手段(例えば、図12のように金型に取り付けた銘板等)のコード情報(一例としての二次元バーコード)を使用して、サーバー側システムからクライアント装置(一例としてのスマートフォン)により金型ごとの金型情報(金型画像情報等)を取得する動作を説明するための説明図である。 図14は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムのアンプユニットの構成及びアンプユニットに入力するセンサ類の各情報を機能ブロック等により示す説明図である。 図15は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型情報管理サーバー装置における金型情報管理データベースのセンサ情報ファイル(一例としてのセンサ情報テーブル)を示す説明図である。 図16は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型情報管理サーバー装置における金型情報管理データベースのGPS情報ファイル(一例としてのGPS情報テーブル)を示す説明図である。 図17は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型情報管理サーバー装置における金型情報管理データベースのGPSリレーションファイル(一例としてのGPSリレーションテーブル)を示す説明図である。 図18は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型情報管理サーバー装置における金型情報管理データベースのログファイル(一例としてのログテーブル)を示す説明図である。 図19は本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムの金型側っシステムにおけるセンサ類からアンプユニットへのデータ送信、アンプユニットからゲートウェイへのデータ送信、並びに、ゲートウェイからルータへのデータ送信の態様をシーケンス図的に示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、以下の説明における「・・・手段」とは、所定の電気・電子部品や電子素子等により対応する所定の機能を実現するよう構成されたハードウエア資源による構成を指す場合もあり、また、コンピュータ装置のCPU、ROM、RAM、外部記憶装置、入力装置、出力装置等のハードウエア資源を、所定のプログラムによる指令によって動作させることで、対応する所定の機能を実現するように構成されたソフトウエア資源による構成を指す場合もあり、更には、ハードウエア資源とソフトウエア資源との組み合わせによる構成を指す場合もある。いずれにしても、ある「手段」について、ハードウエア資源による構成をソフトウエア資源による構成で置換できる場合は、そのようなソフトウエア資源による構成も発明の範囲内にあり、また、ソフトウエア資源による構成をハードウエア資源による構成で置換できる場合は、そのようなハードウエア資源による構成も発明の範囲内にある。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る金型情報管理システムについて、図1〜図19を参照して以下に詳細に説明する。実施の形態1の金型情報管理システムは、金型の一例として、射出成形装置用の樹脂成形金型を対象としている。また、実施の形態1の金型情報管理システムは、金型情報の一例として、成型時の成形情報、金型の位置情報、成形動作の制御情報を対象としている。ここで、本願出願書類では、成型時の「成形情報」とは、金型を装填した成形装置による成形時に得られる情報であって、成形品の実際の成形状態や周辺環境の状態等をモニターして管理するために有用で、成形品の品質に影響を与える要因の一つとなる特性情報(又は、パラメータ)のことをいい、金型の「位置情報」とは、金型のリアルタイムの所在情報(即ち、緯度及び経度で特定される位置情報)のことをいい、成形動作の「制御情報」とは、金型を装填した成形装置による成形動作の際に、成形装置を所期の態様で動作させるべく制御するために提供される指令情報のことをいう。例えば、金型が樹脂成形金型である場合、成形情報とは、樹脂成形金型を装填した射出成形装置による射出成形時に得られる情報であって、樹脂成形金型の成形空間内の樹脂圧力情報や樹脂温度情報等、樹脂成形品の実際の成形状態や周辺環境の状態等をモニターして管理するために有用で、成形品の品質に影響を与える要因の一つとなる特性情報(又は、パラメータ)のことをいい、金型の位置情報とは、樹脂成形金型のリアルタイムの所在情報(即ち、緯度及び経度で特定される位置情報)のことをいい、成形動作の制御情報とは、樹脂成形金型を装填した射出成形装置による樹脂成形動作の際に、射出成形装置を所期の態様で動作させるべく制御するために提供される指令情報のことをいう。なお、実施の形態1の金型情報管理システムについての以下の説明では、金型として樹脂成形金型(プラスチック成形金型)としての射出成形金型を想定して説明しているが、実施の形態1を含む本発明の金型情報管理システムは、射出成形金型以外にも、プレス金型、鍛造金型、鋳造金型、ブロー成形金型、圧縮成形金型、真空成形金型、回転成形金型、押出し成形金型、金属粉末射出成形金型等の任意の金型に適用することができる。
換言すれば、実施の形態1の金型情報管理システムは、所望の金型の製作を発注する発注者(金型を使用して成形品を製作する製品メーカーであって、以下、「客先」ということがある。)から、金型製作を実施する金型メーカーへの金型の製作の発注が行われた場合において、金型メーカー客先への金型の納品が完了した後に、客先が最終製品としての金型による量産を開始した後において、当該金型による成形品の製造に関連する情報(以下、「金型製造情報」ということがある。)を管理する金型情報管理システムに具体化されると把握することもできる。
[金型情報管理システムの全体構成]
図1に示すように、実施の形態1の金型情報管理システムは、金型側システムMSとサーバー側システムSSとを備えている。金型側システムMSは、金型M1,M2,・・・,Mnにそれぞれ取り付けられたセンサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmと、センサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmの検出値を入力及び増幅して送信するアンプユニット200と、金型M1,M2,・・・,Mnにそれぞれ取り付けられたGPSユニット240と、アンプユニット200から送信されたセンサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmの検出値をネットワークNTに中継するゲートウェイ250とを備えている。詳細には、金型側システムMSは、所定の複数個(n個)の金型M1,M2,・・・,Mnに、それぞれ、所定の複数個(m個)又は所定の複数種類(m種類)のセンサからなるセンサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmを取り付けて、各金型M1等の成形情報として、センサ群S11〜S1m等の検出値を1台のアンプユニット200に入力し、アンプユニット200により増幅してゲートウェイ250に送信することで、ゲートウェイ250からネットワークNTを介して、サーバー側システムSSに各金型M1等の成形情報としてのセンサ群S11〜S1m等の検出値を送信するよう構成されている。また、金型側システムMSは、所定の複数個(n個)の金型M1,M2,・・・,Mnに、それぞれ、複数個(m個)のGPSユニット240を取り付けて、各金型M1等の位置情報(GPS情報)として、GPSユニット240の検出値を、ネットワークNTを介して、サーバー側システムSSに送信するよう構成されている。なお、ゲートウェイ250からのデータ及びGPSユニット240からのデータは、典型的には、ルータを介してネットワークに送信される。一方、サーバー側システムSSでは、クライアント装置としてのパーソナルコンピュータPC、スマートフォンSP、タブレットTB等により、サーバー側システムに送信された各金型M1等の成形情報や位置情報をGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)等を使用して確認等できるよう構成されている。
別観点から説明すると、金型情報管理システムは、図2に示すように、成形装置10(図7参照)に装填される金型100側の要素(又は部材)として、銘板50、センサ類SG(前記センサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmに相当)、アンプユニット200、GPSユニット240、及びゲートウェイ250を備える金型側システムMSと、ネットワークNTを介して金型側システムMSとデータを授受自在に構成された管理者側(又はサーバー側)のシステムとしてのサーバー側システムSSとから構成されている。なお、実施の形態1の金型情報管理システムは、金型側システムMS及びサーバー側システムSSに加えて、(サーバー側システムSSに対する)クライアント装置としての(スマートフォンSPやタブレットTB等の)携帯端末装置(図1参照)及び/又は(パーソナルコンピュータPC等の)コンピュータ装置(図1参照)とを含むシステムとして把握することもできる。
[金型の概略構成]
図2に一例として示すように、金型100は、第1の金型としての可動型110と、第2の金型としての固定型120とからなり、スプルー、ランナー、及びゲートが可動型110と同一面にあって、一つのパーティング面によって可動型110と固定型120とが分割されるタイプの金型(2枚型)である。なお、金型としては、2枚型の金型に(例えば、ピンポイントゲートを用いた場合にパーティング面とは別の面にランナーが配置されることに対応して、この面を開いてランナーを取り出すための)プレートを1枚追加したタイプの金型(3枚型)もあり、本発明は、図2の2枚型のみならず、このような3枚型を含む他の種類の金型に適用することも無論可能である。なお、金型100の可動型110及び固定型120の詳細については、図3〜図6を参照して後述する。
[金型側システムのアンプユニットの概要]
アンプユニット200は、いわゆるM2Mデバイスと呼ぶこともでき、成形装置10の各金型100に装着される。即ち、1個の金型100に対して、1台のアンプユニット200が、1対1の関係で装着される。なお、このアンプユニット200には、一意の識別子(ID)が付与され、1台のアンプユニット200を1個の金型100に装着して対応付けることにより、アンプユニット200の識別子を介して(複数個の金型100を設けた場合でも)金型100を一意に特定することができる。即ち、アンプユニット200には、ゲートウェイ250からインターネット等を介してネットワーク通信可能な一意のIDが付与される。また、アンプユニット200には、図3〜図6を参照して後述するが、ショットカウンタ、樹脂圧センサ(内圧センサ)、樹脂温度センサ、突出圧(エジェクタ圧力)センサ、外気温/湿度センサ、移動センサ(加速度センサ等)、画像認識装置(WEBカメラ)等の金型関連データの検出機器が装着される。アンプユニット200は、各検出機器の検出結果をIDと共に出力(定期又は随時)する。また、アンプユニット200は、インターネット等のネットワークNTを介してサーバー側システムSSと接続されて通信可能である。なお、アンプシステム200の具体例については、図14を参照して後述する。
[サーバー側システムの構成]
図2に示すように、サーバー側システムSSは、金型側システムMSからの成形情報及び位置情報をネットワークNTを介して受信すると共に、金型側システムMSに対してネットワークNTを介して制御情報を送信するように構成された管理サーバー300を備えている。管理サーバー300は、金型情報管理手段310及び制御情報管理手段320を備えている。また、管理サーバー300は、金型情報格納部331及び制御情報格納部332を備えている。
詳細には、管理サーバー300は、金型情報管理システムの所定の金型情報(前記成形情報や位置情報等の金型情報)を格納し、管理するサーバーであり、通常のクライアント/サーバーシステムのサーバーの他、クラウドサーバー等を好適に使用することができる。また、管理サーバー300は、サーバー側システムSSに、前記金型側システムMSのアンプユニット200からゲートウェイ250(及びネットワークNT)を介して送信された検出機器としてのセンサ類SGによる検出結果に基づき、モニタリング、データ加工、分析・評価、可視化・出力等のサーバー側の制御機能を実現する機能実現手段を実装している。また、管理サーバー300は、成形機の制御機能(緊急停止機能等)を含むその他の成形機側の制御機能を実現する機能実現手段を実装している。詳細には、管理サーバー300は、コンピュータ装置のハードウエア資源(RAM,HDD等)及びソフトウエア資源(DBMS等)を利用して所定の情報を格納する手段として、上記の金型情報格納部331及び制御情報格納部332からなる金型情報データベース(DB)を備えている。更に、管理サーバー300は、コンピュータ装置のハードウエア資源(CPU,ROM,RAM等)及びソフトウエア資源(0S,API等)を利用して所定の機能を実現する手段として、上記の金型情報管理手段310及び制御情報管理手段320を備えている。
[金型情報管理手段]
金型情報管理手段310は、ショット回数管理手段311、樹脂圧力(内圧)情報管理手段312、樹脂温度情報管理手段313、突出圧情報管理手段314、位置情報管理手段315、画像情報管理手段316、温湿度情報(雰囲気情報)管理手段317、照度(明るさ)情報管理手段318、移動検出手段319等の各機能を実現する手段を備えている。ショット回数管理手段311は、金型のショット回数を取得して管理する。圧力情報管理手段312は、金型の成形空間(キャビティとコアとの間に形成される成形品形状を決定する空間)内の所定圧力部位(例えば、位置の異なる第1の圧力部位及び第2の圧力部位)における(成形空間内へ注入充填中及び/又は注入充填後の樹脂の圧力情報である)樹脂圧力情報を取得して管理する。温度情報管理手段313は、金型の成形空間内の所定の温度上昇部位(例えば、位置の異なる第1の温度上昇部位及び第2の温度上昇部位)における((成形空間内へ注入充填中及び/又は注入充填後の樹脂の温度情報である)樹脂温度情報を取得して管理する。突出圧情報管理手段314は、可動型の移動に伴う(エジェクタ構造の移動時における)エジェクタピン(突出しピン)又はエジェクタロッド(突出しロッド)等の突出し構造物に加わる圧力(突出圧)について、所定部位(例えば、エジェクタピンと同一位置)における圧力情報を取得して管理する。位置情報管理手段315は、金型の現在位情報(現在の所在場所)をGPSやLPS等の位置情報提供手段(本実施の形態ではGPS)から取得して管理する。画像情報管理手段316は、金型自体の画像(静止画像や動画像)を取得して管理したり、金型の周辺環境の画像(静止画像や動画像)を取得したりして管理する。温湿度情報(雰囲気情報)管理手段317は、金型の外部の気温(外気温)情報と湿度情報とからなる雰囲気情報を取得して管理する。照度(明るさ)情報管理手段318は、金型の外部の照度(明るさの度合い)情報を取得して管理する。移動検出手段319は、金型が移動中であるかどうか(即ち、一定位置に停止しているか、或いは、位置を変えて移動中であるか)に関する移動情報を取得して管理する。
[制御情報管理手段]
制御情報管理手段320は、モニタリング情報管理手段321、データ加工情報管理手段322、分析・評価情報管理手段323、可視化・出力情報管理手段324等の各機能を実現する手段を備える。モニタリング情報管理手段321は、前記ショット回数や温度情報や圧力情報をモニタリングして管理する。データ加工情報管理手段322は、モニタリング情報管理手段321によりモニターしたショット回数や温度情報や圧力情報を所定の二次常法に加工して管理する。分析・評価情報管理手段323は、データ加工情報管理手段322により加工した二次常法に基づき所定の分析処理や評価処理をコンピュータに実行させて管理する。可視化・出力情報管理手段324は、分析・評価情報管理手段323が提供する分析処理結果や評価処理結果をディスプレイに可視化して出力する。
[金型及びセンサ類]
以下、金型100の可動型110及び固定型120、並びに、金型100に取り付けられるセンサ類SGについて、図2〜図5を参照して詳細に説明する。
[金型]
図3に示すように、金型100の可動型110は、可動型取付板111、スペーサブロック112、受板113、及び可動側型板114を備えている。また、金型100の固定型120は、固定型取付板121及び固定側型板122を備えている。更に、金型100の可動型110は、下側の突出板(エジェクタプレート)115及び上側の突出板(エジェクタプレート)116を備え、上側の突出板116からエジェクタピンを突出させて、エジェクタピンを含む突出し機構(エジェクタ機構)によって樹脂成形後の成形品の突出し動作を行うように構成されている。なお、これら可動型110及び固定型120の構成自体は公知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
[金型と樹脂圧センサ]
図3に示すように、可動型110の上側の突出板116には、通常のエジェクタピンを代替する態様で、樹脂圧センサ130A,130Bが装着されている。樹脂圧センサ130A,130Bは、いわゆるエジェクタピン型の圧力センサであり、1つの成形空間に対して2箇所の異なる位置に配置されている。即ち、1つの成形空間に対して2箇所の異なる配置位置にエジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bの先端面が配置されるよう、2個の(同一構成の)樹脂圧センサ130A及び樹脂圧センサ130Bが、それぞれ、可動型110の突出板115,116に取り付けられている。なお、樹脂圧センサ130A,130Bの基端部は、上側の突出板116内に貫通状態で収容され、その基端面が下側の突出板115の表面に当接している。また、樹脂圧センサ130A,130Bの先端部は、受板113及び下動側型板114内を摺動自在に貫通して延びている。そして、各樹脂圧センサ130A,130Bの先端面は、金型100を型締めして可動型110のコアと固定型120のキャビティとの間に成形空間を形成したときに、可動型1009のコアの表面(成形空間内に露出するコア部分の表面)と面一となって平坦面状に露出している。
一方、樹脂圧センサ130A,130Bの基端部は、センサ部130AS,130BSとなっている。詳細には、センサ部130AS,130BSは、図3内の一点鎖線の円内に内部構造を拡大して示すように、押圧部130a、受圧部130b、歪みセンサ等の圧力センサ130cを備えている。また、各センサ部130AS,130BSの圧力センサ130cには、信号線131A,131Bの基端が電気的に接続されている。信号線131A,131Bの先端は、図示はしないが、前記アンプユニット200の制御基板における圧力センサの信号入力端子に電気的に接続されている。そして、センサ部130AS,130BSは、押圧部130aから受圧部130bに加わる押圧力の度合い(即ち、圧力値)を圧力センサ130cにより検出して、その検出値を、信号線131A,131Bを介して、アンプユニット200の制御基板における樹脂圧センサ用の信号入力端子に入力するようになっている。これにより、金型100の成形空間内への樹脂充填時に、各樹脂圧センサ130A,130Bが、その先端面で、成形空間内の充填樹脂から加わる押圧力(樹脂圧)を各々の所定の配置位置で受圧し、先端部から基端部へとその押圧力を伝達して、最終的に、センサ部130AS,130BSにおいて、その押圧力を押圧部130aから受圧部130bに伝達する。そして、各樹脂圧センサ130A,130Bは、受圧部130bが変形して歪みセンサからなる圧力センサ130cに変形(歪み)を生じさせることで、その変形量(歪み量)に応じた値の出力値(樹脂圧力値)を信号線131A,131Bに出力し、この樹脂圧力値が検出値としてアンプユニット200に入力される。
ここで、図3は(1つの金型に1つの成形空間が設けられる)いわゆる1個取りの金型を例示しているため、この1つの成形空間に対応して、合計で2個のエジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bが設けられているが、(1つの金型に2つ以上の成形空間が設けられる)2個取り等の多数個取りの金型の場合、複数の成形空間の各々に対して、合計で2個のエジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bを設ける。或いは、複数の成形空間のうち、いずれかの成形空間のみを、樹脂圧検出用の成形空間として使用し、その成形空間にのみ、合計で2個のエジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bを設けることもできる。この場合、樹脂圧検出用の成形空間以外の成形空間に対しては、通常のエジェクタピンが設けられる。
[樹脂圧センサの突出し圧力センサとしての使用]
なお、上記エジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bは、成形後の成形品をエジェクタピンにより突き出すときの圧力(コア表面に貼り付いた成形品をコア表面から引きはがして離間させるときに成形品からエジェクタピンに加わる反力としての押圧力)を検出するセンサ(即ち、突出し圧力センサ)として使用することもできる。この場合、アンプユニット200には、そのような突出し圧力センサ用の入力端子を設けて、その入力値(突出し圧力値)を(樹脂圧力値と同様に)処理する。なお、このような突出し圧力センサは、エジェクタピンの変形等の原因で、突出し機構の突出し圧力が(予定された値より)過大となる場合に、そのような過大な異常値としての突出し圧力を検出するために使用することもできる。
[金型と樹脂温度センサ]
図4に示すように、可動型110の可動側型板114のコア部分には、樹脂温度センサ140A,140Bが装着されている。樹脂温度センサ140A,140Bは、例えば、光ファイバを使用した赤外線検出型の温度センサであり、1つの成形空間に対して2箇所の異なる位置に配置されている。即ち、1つの成形空間に対して2箇所の異なる配置位置に樹脂温度センサ140A,140Bの光ファイバの先端面が配置されるよう、2個の(同一構成の)樹脂温度センサ140A及び樹脂温度センサ140Bが、それぞれ、可動型110の可動側型板114に取り付けられている。そして、各樹脂温度センサ140A,140Bの先端面は、金型100を型締めして可動型110のコアと固定型120のキャビティとの間に成形空間を形成したときに、可動型1009のコアの表面(成形空間内に露出するコア部分の表面)と面一となって平坦面状に露出している。なお、樹脂温度センサ140A,140Bとしては、エジェクタピン型の樹脂温度センサを使用することもでき、この場合、樹脂温度センサは、上記のエジェクタピン型の樹脂圧センサ130A,130Bと同様にして可動型110に取り付けられ、その光ファイバの先端面がエジェクタピンの先端面となって、樹脂充填時の成形空間内でコアの表面で面一となって平坦面状に露出する構成となる。
一方、樹脂温度センサ140A,140Bの基端には、信号線141A,141Bの基端が電気的に接続されている。信号線141A,141Bの先端は、図示はしないが、前記アンプユニット200の制御基板における樹脂温度センサ用の信号入力端子に電気的に接続されている。そして、樹脂温度センサ140A,140Bは、先端面から入射する成形空間内の樹脂から(温度値に応じて)放射される赤外線の度合いを検出し、その検出値を、信号線141A,141Bを介して、アンプユニット200の制御基板における樹脂温度センサ用の信号入力端子に入力するようになっている。これにより、金型100の成形空間内への樹脂充填時に、各樹脂温度センサ140A,140Bが、その先端面で、成形空間内の充填樹脂から放射される赤外線を各々の所定の配置位置で検出する。そして、各樹脂温度センサ140A,140Bは、検出値に応じた出力値(樹脂温度値)を信号線131A,131Bに出力し、この樹脂温度値が検出値としてアンプユニット200に入力される。
ここで、図4は(図3と同様)いわゆる1個取りの金型を例示しているため、この1つの成形空間に対応して、合計で2個の樹脂温度センサ140A,140Bが設けられているが、2個取り等の多数個取りの金型の場合、複数の成形空間の各々に対して、合計で2個の樹脂温度センサ140A,140Bを設ける。或いは、複数の成形空間のうち、いずれかの成形空間のみを、樹脂温度検出用の成形空間として使用し、その成形空間にのみ、合計で2個の樹脂温度センサ140A,140Bを設けることもできる。この場合、樹脂温度検出用の成形空間以外の成形空間に対しては、樹脂温度センサは設けない。
[金型と突出圧センサ]
図5に示すように、可動型110の受板113及び可動側型板114には、通常のリターンピンを代替する態様で、突出圧(エジェクタ圧)センサ150A,150Bが装着されている。突出圧センサ150A,150Bは、通常のリターンと同様の外形を有する一方でセンサ部を有する構成の突出し圧力検出用の圧力センサ(以下、「リターンピン型の突出圧センサ」ということがある。)であり、1つの金型110に対して、リターンピンに対応する位置の1箇所(又は、2箇所以上の複数個所の異なる位置)に配置されている。図5の例では、1つの金型100に対して、2箇所の異なる配置位置にリターンピン型の突出圧センサ130A,130Bの先端面が配置されるよう、2個の(同一構成の)樹脂圧センサ150A及び突出圧センサ150Bが、それぞれ、可動型110の受板113及び可動側型板114に取り付けられている。なお、突出圧センサ150A,150Bの基端部は、受板113内に貫通状態で収容され、その基端が可動側型板114に固着されている。また、各突出圧センサ150A,150Bの先端面は、通常のリターンピンの場合と同様、金型100の上側の突出板116の表面に当接しており、金型100の型開き時に、可動型110を固定型120から離間するよう移動したときに、上側の突出板116を押圧して、突出板116及び突出板115を原位置に復帰させて、これに伴い、エジェクタピン(及び、上記の樹脂圧センサ130A,130B)を原位置に復帰させるようになっている。
一方、突出圧センサ150A,150Bの先端部は、センサ部150AS,150BSとなっている。詳細には、センサ部150AS,150BSは、図5内の一点鎖線の円内に内部構造を拡大して示すように、押圧部150a、受圧部150b、歪みセンサ等の圧力センサ150cを備えている。また、各センサ部150AS,150BSの圧力センサ150cには、信号線151A,151Bの基端が電気的に接続されている。信号線151A,151Bの先端は、図示はしないが、前記アンプユニット200の制御基板における突出圧センサの信号入力端子に電気的に接続されている。そして、センサ部150AS,150BSは、押圧部150aから受圧部150bに加わる押圧力の度合い(即ち、圧力値)を圧力センサ150cにより検出して、その検出値を、信号線151A,151Bを介して、アンプユニット200の制御基板における突出圧センサ用の信号入力端子に入力するようになっている。これにより、金型100の型開き時に、突出圧センサ150A,150Bが、その先端面で、上側の突出板116を押圧するときに当該突出板116から加わる反力としての押圧力(押し戻し圧力)を受圧し、先端部から基端部へとその押圧力を伝達して、最終的に、センサ部150AS,150BSにおいて、その押圧力を押圧部150aから受圧部150bに伝達する。そして、各樹脂圧センサ150A,150Bは、受圧部150bが変形して歪みセンサからなる圧力センサ150cに変形(歪み)を生じさせることで、その変形量(歪み量)に応じた値の出力値(突出し圧力値)を信号線151A,151Bに出力し、この圧力値が検出値としてアンプユニット200に入力される。
更に、突出圧センサ150A,150Bのセンサ部150AS,150BSは、押圧部150aと受圧部150bとの間(或いは、これに代えて、図示はしないが、押圧部150aとセンサ部150cとの間)に、所定厚みのシート状又はブロック状をなすウレタン等の緩衝材150dを介装している。なお、緩衝材150dは、受圧部150b側に固着されている。これにより、金型100の型開き時に、突出圧センサ150A,150Bが、その先端面で、上側の突出板116を押圧するときに当該突出板116から加わる反力としての押圧力(押し戻し圧力)を受圧し、先端部から基端部へとその押圧力を伝達して、最終的に、センサ部150AS,150BSにおいて、その押圧力が押圧部150aから受圧部150bに伝達されるときに、その押圧力が緩衝材150dにより緩衝されてセンサ部150cに伝達される。その結果、(緩衝材150dを設けない場合に)その押圧力が緩衝されずにそのままセンサ部150cに伝達される場合に比較して、センサ部150cへの過大な押圧力の印加を防止して、センサ部150cの損傷等の不具合を効果的に防止することができる。
[金型とショット数センサ]
図6に示すように、金型100には、ショット数センサとしてのショットカウンタ160が配設されている。ショットカウンタ160は、可動側部161及び固定側部162を備えている。可動側部161は、可動型110の可動側型板114に対して、その先端面が可動側型板114のパーティング面と面一となるよう固着されている。また、固定側部162は、固定型120の固定側型板122に対して、その先端面が固定側型板122のパーティング面と面一となるよう固着されている。更に、ショットカウンタ160は、可動側部161及び固定側部162を、可動側型板114及び固定側型板122のパーティング面を挟んで互いに対向するよう配置している。そして、ショットカウンタ160は、可動側部161及び固定側部162に内蔵した磁力センサ(又は可動側部161又は固定側部162に配設したプッシュスイッチ)等の検出機構を利用して、金型100の型開き時(及び/又は型締め時)において可動側部161及び固定側部162が互いに離間(又は接近)したことを検出して、その離間(又は接近)の回数を測定することにより、ショット数を計測している。
[金型と開き量センサ]
図6に示すように、金型100には、開き量数センサ170が配設されている。開き量センサ170は、可動側部171及び固定側部172を備えている。可動側部171は、可動型110の可動側型板114に対して、その先端面が可動側型板114のパーティング面と面一となるよう固着されている。また、固定側部172は、固定型120の固定側型板122に対して、その先端面が固定側型板122のパーティング面と面一となるよう固着されている。更に、開き量センサ170は、可動側部171及び固定側部172を、可動側型板114及び固定側型板122のパーティング面を挟んで互いに対向するよう配置している。そして、開き量センサ170は、可動側部171及び固定側部172に内蔵した磁力センサからなる検出機構を利用して、金型100の型開き時において可動側部171及び固定側部172が互いに離間したときに、その離間度合(可動側部171及び固定側部172の対向面間の隙間の距離又は間隔)を、磁力の強度変化により検出して、その離間度合を測定することにより、金型の開き量を計測している。
[金型と画像認識装置]
図示はしないが、各金型100には、画像認識装置(ウエブカメラ等)が取り付けられ、金型100自体の画像(静止画像や動画像)を取得したり、金型100の周辺環境の画像(静止画像や動画像)を取得したりして、他のセンサ(樹脂圧センサ130A,130B)と同様に、その画像信号をアンプユニット200に入力し、アンプユニット200からゲートウェイ250を介してネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信するようになっている。
[金型と気温センサ及び湿度センサ]
図示はしないが、各金型100には、温度センサ及び湿度センサが取り付けられ、金型100の周囲(雰囲気)の気温及び湿度を検出して、他のセンサ(樹脂圧センサ130A,130B)と同様に、その検出値をアンプユニット200に入力し、アンプユニット200からゲートウェイ250を介してネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信するようになっている。
[金型と照度センサ]
図示はしないが、各金型100には、照度(明るさ)センサが取り付けられ、金型100の周囲の照度(明るさの度合い)を検出して、他のセンサ(樹脂圧センサ130A,130B)と同様に、その検出値をアンプユニット200に入力し、アンプユニット200からゲートウェイ250を介してネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信するようになっている。なお、この照度センサは、金型100が定位置に停止しているか、或いは、定位置から移動中であるかを検出する移動センサとして使用することもできる。この場合、照度センサは、他のセンサ(樹脂圧センサ130A,130B)と同様に、その検出値(例えば、停止中の場合は「0」、移動中の場合は「1」)をアンプユニット200に入力し、アンプユニット200からゲートウェイ250を介してネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信する。即ち、この場合、照度センサは、金型100が停止している間は金型100の周囲の照度に変化がないため、照度を示す信号が変化せず(即ち、一定値をとり)、金型100が停止していると判断して停止状態を示す検出値(例えば、「0」)を出力する。一方、照度センサは、金型100が移動開始すると、金型100の周囲の照度が変化するため、照度を示す信号が変化して(即ち、一定値から増減する値を出力して)、照度が変化したことを示す信号を発生するため、金型100が移動していると判断して移動状態を示す検出値(例えば、「1」)を出力する。
[金型と気温センサ及び移動センサ]
図示はしないが、各金型100には、移動センサが取り付けられ、金型100が定位置に停止しているか、或いは、定位置から移動中であるかを検出して、他のセンサ(樹脂圧センサ130A,130B)と同様に、その検出値(例えば、停止中の場合は「0」、移動中の場合は「1」)をアンプユニット200に入力し、アンプユニット200からゲートウェイ250を介してネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信するようになっている。移動センサは、例えば、金型100に固着した加速度センサから構成することができる。この場合、加速度センサは、金型100が停止している間は加速度を示す信号を発生しないため、金型100が停止していると判断して停止状態を示す検出値(例えば、「0」)を出力する。一方、加速度センサは、金型100が移動開始すると、加速度を示す信号を発生するため、金型100が移動していると判断して移動状態を示す検出値(例えば、「1」)を出力する。
[金型と成形装置]
図7に一例として示すように、金型100は、射出成形機からなる成形装置10に装填して使用される。詳細には、金型100の可動型110は、成形装置10の可動部10Aに装填され、固定型120は、成形装置10の固定部10Bに装填される。なお、この構成自体は公知であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
[金型側システム]
図1を参照して上述したように、実施の形態1の金型情報管理システムにおいて、金型側システムMSは、所定の複数個(図1では「n個」として図示)の金型M1,M2,・・・,Mnに、それぞれ、所定の複数個(図1では「m個」として図示)又は所定の複数種類(図1では「m種類」として図示)のセンサからなるセンサ群S11〜S1m,S21〜S2m,・・・,Sn1〜Snmを取り付けて、それらの所定の複数の金型M1・・・の各々の成形情報として、センサ群S11〜S1m・・・の各々の検出値を1台のアンプユニット200に入力している。即ち、金型M1についてみると、1台の金型M1には、所定の複数個のセンサ(図3〜6で説明した上記樹脂圧センサ130A,130B、樹脂温度センサ)からなる1つのセンサ群S11〜S1mが取り付けられ、この1つのセンサ群S11〜S1mの各センサからの信号が、金型M1に1対1の関係で取り付けた1台のアンプユニット200に入力される。他の金型M2等についても同様である。また、金型M1についてみると、1台の金型M1には、(アンプユニット200と同様)1対1の関係で、1台のGPSユニット240が取り付けられている。他の金型M2等についても同様である。一方、アンプユニット200からの信号をネットワークNTに中継するゲートウェイ250は、図1に示すように、所定の複数台(図1では「n台」として図示)のアンプユニット200の信号を処理して中継できる能力を有している。換言すれば、1台のゲートウェイ250に対して、合計で所定の複数台(図1では「n台」として図示)となるアンプユニット200が無線接続されることになる。なお、図1に示すように、GPSユニット240も、合計で(アンプユニット200と同一台数となる)所定の複数台(図1では「n台」として図示)が設けられることになる。
[金型とGPSユニット]
図1及び図2に示すように、1個の金型100(図1では例えばM1)には、1台のGPSユニット240が、1対1の関係で装着されている。ここで、このGPSユニット240には、一意の識別子(ID)が付与され、1台のGPSユニット240を1個の金型100に装着して対応付けることにより、GPSユニット240の識別子を介して(複数個の金型100を設けた場合でも)金型100を一意に特定することができる。即ち、GPSユニット240には、インターネット等を介してネットワーク通信可能な一意のIDが付与される。或いは、GPSユニット240には、前記アンプユニット200に付した一意の識別子(即ち、同一の識別子)を付与してもよい。一方、アンプユニット200と異なり、GPSユニット240は、ゲートウェイ250を介することなく、直接(例えば、GPSユニット240に内蔵したLTEモジュールを使用して)、GPSによる位置情報(典型的には、NMEAデータ)を、インターネット等のネットワークNTを介して、サーバー側システムSSに送信可能である。
[ゲートウェイとアンプユニット]
図8に示すように、典型的には、1台のゲートウェイ250には、最大で5台のアンプユニット200が無線接続される。即ち、最大で5台のアンプユニット200が、それぞれ、ショットカウンタ160等のセンサ類SGからの信号を増幅して出力し、それぞれ、1台のゲートウェイにそれらの信号を送信する。すると、1台のゲートウェイ250が、これら最大で5台のアンプユニットからの信号を、ルータ60を介してインターネット等のネットワークNTに送信し、ネットワークNTを介してサーバー側システムSSに送信する。なお、1台のゲートウェイ250が処理するアンプユニット200の最大台数は、ゲートウェイ250の処理能力やアンプユニット200からのデータ通信量(即ち、センサ類SGからのデータ量)に依存して増減変更することができ、上記最大で5台というのは、あくまで、一例である。
[ゲートウェイとアンプユニットとの間の通信手段]
ゲートウェイ250とアンプユニット200との間の通信手段としては、例えば、Wifi等の近距離無線通信手段を使用することができるが、IoTとして使用するために、所定容量の電源を使用した長期にわたる通信を確保するために、BLEと呼ばれる近距離無線通信手段を使用することが好ましい。即ち、図8に示すように、ゲートウェイ250及びアンプユニット200には、それぞれ、BLEモジュールが内蔵され、各アンプユニット200のBLEモジュールとゲートウェイ250のBLEモジュールとが通信することで、各アンプユニット200のデータをゲートウェイ250に送信するようになっている。なお、GPSユニット240からネットワークNTへのデータ送信は、上記のとおり、GPSユニット240に内蔵したLTEモジュールを使用して行うことができる。また、ルータ60とネットワークNTとの間の通信は、(ネットワークNTがインターネットの場合)TCP/IPにより行う。
<ネットワーク構成>
図9に示すように、実施の形態1の金型情報管理システムは、ネットワーク構成として、管理サーバー300、金型の発注者となる製品メーカーのコンピュータ装置(メーカーPC)PC、ネットワークNT、製品メーカーに属する工場のコンピュータ装置(工場PC)PC、製品メーカーの製品製造の外注先のコンピュータ装置(外注PC)PC、製品メーカーや工場等の関係者が有する携帯端末装置(スマートフォン等)SPを備えている。管理サーバー300は、金型情報データベース(DB)330を実装し、金型ごとに、前記成形情報格納部331の情報及び制御情報格納部332の情報をそれぞれ格納している。なお、金型情報データベース(DB)330は、典型的には、リレーショナルデータベースにより構成される。また、金型は、製品の型番ごとに製作される。前記メーカーPC、工場PC、外注PC、携帯端末装置SPは、全て、インターネット接続環境を備え、ブラウザによりインターネットを含むネットワークを介して金型情報管理サーバー100との間で情報を授受するものである。ネットワークNTは、典型的には、インターネットであり、VPN等とすることも可能である。
<金型情報DB330の詳細>
図10に示すように、金型情報DB330は、成形情報格納部331の情報及び制御情報格納部332の情報として、上記金型情報管理手段310及び制御情報管理手段320について説明した情報に対応する各種の所定の情報を格納している。詳細には、金型情報格納部331は、ショット回数情報として、サイクル内ショット数情報、及び、総ショット数情報等を格納している。また、金型情報格納部331は、内圧力情報(樹脂圧力情報)として、第1部位圧力情報、及び、第2部位圧力情報等を格納している。また、金型情報格納部331は、樹脂温度情報として、第1部位温度情報、及び、第2部位温度情報等を格納している。また、金型情報格納部331は、位置情報として、GPS(Global Positioning Sysytem)情報、及び、LPS(Local Positioning Sysytem)情報等を格納している(なお、LPS情報は格納しないよう構成することもできる)。また、金型情報格納部331は、画像情報として、成形装置画像情報、及び、(成形装置の周囲環境の)周辺画像情報等を格納している。また、金型情報格納部331は、温湿度情報として、第1部位温湿度情報(金型の周囲の第1の部位における外気温及び湿度の情報)、並びに、第2部位温湿度情報(金型の周囲の前記第1の部位と異なる第2の部位における外気温及び湿度の情報)を格納している(なお、第2部位の温湿度情報は格納しないよう構成することもできる)。また、金型情報格納部331は、照度情報として、第1部位照度情報(金型の周囲の第1の部位における照度の情報)、並びに、第2部位照度情報(金型の周囲の前記第1の部位と異なる第2の部位における照度情報)を格納している(なお、第2部位の照度情報は格納しないよう構成することもできる)。また、金型情報格納部331は、移動情報として、取付情報(金型にGPSユニットが取り付けられているか否かを示す情報)、並びに、移動情報(金型が移動中であるか否かを示す情報)を格納している。一方、制御情報格納部332は、モニタリング情報として、ショット回数情報、温度情報(前記樹脂温度情報、並びに、外気温情報及び外気湿度情報)、及び、圧力情報(前記樹脂圧情報、並びに、突出圧情報)等を格納している。また、制御情報格納部332は、データ加工情報として、単位時間当りショット数情報、及び、不良数情報等を格納し、分析・評価情報として、分析結果情報、及び、評価結果情報等を格納し、可視化・出力情報として、可視化情報、及び、出力情報等を格納する。
[センサデータとサーバー側システム]
前記樹脂圧センサ130A,130Bのデータ等からなるセンサ類GSの各種のデータは、それぞれ、サーバー側システムSSの金型情報管理手段310を使用して、金型情報DB330の金型情報格納部331の対応する格納領域にそれぞれ格納される。詳細には、ショットカウンタ160のショット数のデータは、ショット回数管理手段311を使用して、金型情報格納部331のショット回数の格納領域に格納される。また、樹脂圧センサ130A及び130Bの樹脂圧のデータは、それぞれ、樹脂圧力情報管理手段312を使用して、金型情報格納部331の内圧力情報の第1部位圧力の格納領域及び第2部位圧力の格納領域に格納される。また、樹脂温度センサ140A及び140Bの樹脂温度のデータは、それぞれ、樹脂温度情報管理手段313を使用して、金型情報格納部331の樹脂温度情報の第1部位温度の格納領域及び第2部位温度の格納領域に格納される。また、突出圧センサ150A及び150Bの突出圧のデータは、それぞれ、突出圧情報管理手段314を使用して、金型情報格納部331の突出し圧情報の格納領域(図示略)に格納される。また、画像認識装置の画像データは、画像情報管理手段316を使用して、金型情報格納部331の画像情報の格納領域に格納される。また、温湿度センサの外気温及び湿度のデータは、それぞれ、温湿度情報管理手段317を使用して、金型情報格納部331の温湿度情報の第1部位温湿度の格納領域及び第2部位温湿度の格納領域に格納される。また、照度センサの照度のデータは、それぞれ、照度情報管理手段318を使用して、金型情報格納部331の照度情報の第1部位照度の格納領域及び第2部位照度の格納領域に格納される。また、移動センサ(加速度センサ)の移動データは、移動検出手段319を使用して、金型情報格納部331の移動情報の格納領域に格納される。
<識別子提供手段>
図2を参照して説明したように、金型情報管理システムの金型側システムは、金型10の所定位置(図2の例では可動型110)に一体的に設けられる識別子提供手段としての銘板50を備えている。ここで、本発明及び本実施の形態の金型情報管理システムにおいて、識別子提供手段としての銘板50は、金型100を一意に識別するための識別子(例えば、図10に示す識別コード20A,20B)をその金型100と関連付けて提供する機能を実現する。
ところで、本発明の金型情報管理システムにおいて、識別子提供手段が提供する情報(即ち、識別子提供手段に設定又は格納する情報)は、前記識別子に加えて、識別子と関連付けた各種情報とすることもできる。例えば、サーバー装置100のWebサーバーのURLを格納したり、そのURLにアクセスすることを許可するためのアカウント情報(ユーザーID及びパスワードの両者)を格納したりしてもよい。
また、本発明の識別子読取手段は、識別子提供手段からの識別子に加えて、その識別子に関連付けたその他の関連情報(例えば、識別子を読み取ったときの携帯端末装置SPの位置情報や日時情報、或いは、金型100に関する所定の属性情報等)を外部に出力する機能を実現するよう構成してもよい。
[識別コード付き銘板]
上記のとおり、金型情報管理システムの金型側システムでは、金型10の所定位置(図2の例では可動型110)に、識別子提供手段としての銘板50が一体的に固着等して設けられている。銘板50は、識別子として、第1の識別コード20A(典型的には、一次元バーコード)と、第2の識別コード20B(典型的には、二次元バーコード)とを表面の所定部位に印刷している。即ち、識別コード20A,20Bは、図11に示すように、金型100の所定部位の面(例えば、図11に示すように、可動型110の側面の所定部位)に着脱自在に取り付けられる銘板50に設けられている。なお、識別コード20A,20Bは、金型100の所定部位の面(例えば、図11に示すように、可動型110の側面の所定部位)に、レーザー刻印や印刷等により直接設けることもできる。
[識別コード]
銘板50に設ける識別コード20A,20Bは、図11(b)に示すように、銘板50Aの表示項目部の余白に設けることができる。また、識別コード20A,20Bは、図11(b)のような2種類の識別コード(或いは3種類以上の識別コード)から構成することもできるが、そのうちの1種類のみの識別コードにより構成することもできる。
第1識別コード20A及び第2識別コード20Bは、図11(c)に示すように、銘板50Bの表示項目部の余白を調製することで、銘板50Bの対角部位にそれぞれ離間して設けることができる。
[識別コードによる処理]
図12に示すように、金型100毎に1対1の関係で取り付けられた銘板50の識別コード20A,20Bを携帯端末装置SP等により(内蔵のコードスキャナを使用して)読み取ることで、その金型100に関する金型情報を前記サーバー側システムSSから取得することができる。例えば、工場内で金型を使用する関係者が、携帯端末装置SP等により読み取った識別コード20A,20Bに基づき、その識別コード20A,20Bが付された金型100の金型情報として、前記成形情報、金型の仕様情報MI、金型の現在の所在位置を示す地図情報MP等を、携帯端末装置SP等のディスプレイ画面に表示することができる。
上記の識別コードによる処理について一例を説明すると、図13に示すように、認証済み端末(携帯端末装置SP)により、特定の金型(M01,MO2,M03)に関連付けた識別コード20を読み取ると、その特定の金型の金型情報を格納する特定のウエブページのURL、その認証済み端末の使用者のID及びパスワード(PW)、及びその他の情報が、サーバー側システムSSの管理サーバー300に送信され、その識別コード20に対応する金型(M01,MO2,M03)の固有の金型情報が、管理サーバー300からその認証済み端末に送信される。
[アンプユニットの具体例]
図14に示すように、アンプユニット200は、ケース251の内部に基板252を装着し、基板252に、各種のIC部品及び電子部品を実装したものである。前記センサ類SGの各種のデータは、それぞれ、このアンプユニット200に有線送信される。具体的には、前記センサ類SGの各種のデータとして、上記のような第1の部位の樹脂圧SD1、第2の部位の樹脂圧SD2、第1の部位の樹脂温度SD3、第2の部位の樹脂温度SD4、第1の部位の突出圧SD5、第2の部位の突出圧SD6、開き量SD7、照度SD8、外気温SD9、湿度SD10、加速度(移動情報)SD11の各データが、アンプユニとの対応する入力端子に入力される。
[DB構造]
上記金型情報DB330のデータ構造(テーブル定義)は、例えば、図15〜図18に示すようなデータ構造とすることができる。詳細には、金型情報DB330は、リレーショナルデータベースからなり、図15のセンサ情報ファイル(センサ情報テーブル)、図16のGPS情報ファイル(GPS情報テーブル)、図17のGPSリレーションファイル(GPSリレーションテーブル)、図18のログファイル(ログテーブル)を備えている。
[センサ情報ファイル]
図15に示すように、センサ情報ファイルは、センサ情報を1レコード単位で(即ち、センサ群SGの1回の送信単位で)格納するファイルであり、データ項目(カラム)として、LOGID(LOG_ID)、管理ID(UID)、ユーザーID(DID)、センサ1情報(SI1)、センサ2情報(SI2)、センサ3情報(SI3)、センサ4情報(SI4)、センサ5情報(SI5)、センサ6情報(SI6)、センサ7情報(SI7)、センサ8情報(SI8)、センサ9情報(SI9)、及び、登録日(REG_DATE)を有している。LOGID(LOG_ID)は、アンプユニット200からのセンサ類SGのデータが、1単位分(即ち、図19で後述する1送信単位分)、管理情報DB330に格納されるたびに自動発行されるIDであり、自動インクリメントされる。管理ID(UID)は、アンプユニット200毎に割り当てられる一意のIDであり、管理IDを介して、その管理IDのアンプユニット200を取り付けた金型を一意に特定することができる。なお、管理IDは、アンプユニット200のMACアドレスにより構成することができる。ユーザーID(DID)は、前記管理IDと代替的に使用可能な一意のIDであり、アンプユニット200にMACアドレスが割り当てられていない場合に、所定の体系に基づいてアンプユニット200毎に割り当てられる一意のIDである。
センサ1情報(SI1)のフィールドは、センサ類SGのセンサデータのうちの1番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記樹脂圧センサ130A,130Bの検出値(樹脂圧力値)のうち第1部位の樹脂圧力値が格納される。センサ2情報(SI2)は、センサ類SGのセンサデータのうちの2番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記樹脂圧センサ130A,130Bの検出値(樹脂圧力値)のうち第2部位の樹脂圧力値が格納される。センサ3情報(SI3)は、センサ類SGのセンサデータのうちの3番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記樹脂温度センサ140A,140Bの検出値(樹脂温度値)のうち第1部位の樹脂圧力値が格納される。センサ4情報(SI4)は、センサ類SGのセンサデータのうちの4番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記樹脂温度センサ140A,140Bの検出値(樹脂温度値)のうち第2部位の樹脂圧力値が格納される。センサ5情報(SI5)は、センサ類SGのセンサデータのうちの5番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記湿度センサの検出値(湿度値)又は前記外気温センサの検出値(外気温値)が格納される。センサ6情報(SI6)は、センサ類SGのセンサデータのうちの6番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記突出圧センサ150の検出値(突出圧力値)が格納される。センサ7情報(SI7)は、センサ類SGのセンサデータのうちの7番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記ショットカウンタ160の検出値(ショット数)が格納される。センサ8情報(SI8)は、センサ類SGのセンサデータのうちの8番目のデータを格納するフィールドであり、例えば、前記開き量センサ170の検出値(金型開き量)が格納される。センサ9情報(SI9)は、センサ類SGのセンサデータのうちの9番目のセンサデータを格納するフィールドである。なお、例えば、センサ9情報(SI9)に。前記GPSユニット240からのGPS情報の生データ(NMEAデータ)を格納することもできる。登録日(REG_DATE)は、アンプユニット200からのセンサ類SGのデータを1単位分(即ち、図19で後述するセンサデータの1送信単位分)管理情報DB330に格納したときの日付情報(マイクロ秒単位)をタイムスタンプ等により自動的に格納するフィールドである。なお、センサ情報ファイルにGPS情報を格納する場合は、登録日(REG_DATE)は、GPSユニット240からのGPSデータを格納したときの日付情報(マイクロ秒単位)をタイムスタンプ等により自動的に格納することもできる。また、センサ情報フィールド(センサ1情報〜センサ9情報)へ格納するセンサデータは、上記の例に限定されず、必要に応じて、任意のセンサデータを任意のセンサ情報フィールドに格納することができる。また、将来的に格納する予定のセンサデータ用に、空白のセンサ情報フィールドを設けておいてもよい。
[GPS情報ファイル]
図16に示すように、GPS情報ファイルは、GPS情報を1レコード単位で(即ち、GPS情報としてのNMEAデータを1回の送信単位で)格納するファイルであり、データ項目(カラム)として、社内番号(PART_ID)、管理ID(UID)、ユーザーID(DID)、GPS情報(GPS_INFO)、及び、登録日(REG_DATE)を有している。社内番号(PART_ID)は、金型ごとに割り当てられる一意のIDであり、GPSユニット240を特定の金型に取り付けた際に、GUIを使用して、その金型に一意に割り当てたIDを社内番号として入力する。管理ID(UID)及びユーザーID(DID)は、センサ情報ファイルの管理ID(UID)及びユーザーID(DID)と同一種類のフィールドである。GPS情報(GPS_INFO)は、前記GPSユニット240からのGPS情報の生データ(NMEAデータ)を格納するフィールドである。登録日(REG_DATE)は、GPSユニット240からのGPSデータを格納したときの日付情報(マイクロ秒単位)をタイムスタンプ等により自動的に格納するフィールドである。
[GPSリレーションファイル]
図17に示すように、GPSリレーションファイルは、GPSユニットと金型(及び、その金型に取り付けるアンプユニット)とを互いに関連付けるファイルであり、データ項目(カラム)として、社内番号(PART_ID)、管理ID(UID)、ユーザーID(DID)、装置番号(DEVICE_NO)、顧客コード(CUSTOMER_CODE)、顧客GPS(CUSTOMER_GPS)、装置フラグ(DEVICE_FLG)、及び、登録日(REG_DATE)を有している。社内番号(PART_ID)、管理ID(UID)、及びユーザーID(DID)は、GPS情報ファイルの社内番号(PART_ID)、管理ID(UID)、及びユーザーID(DID)と同一種類のフィールドである。装置番号(DEVICE_NO)は、GPSユニットごとに割り当てられる一意のIDを格納するフィールドであり、この装置番号(GPSユニットのID)と前記管理番号(アンプユニットのID)と前記社内番号(金型のID)との関連に基づき、どの金型にどのアンプユニットとどのGPSユニットが装着されているか(即ち、送信されて来たセンサデータとGPSデータが、どの金型の者か)を判別できる。顧客コード(CUSTOMER_CODE)は、顧客(客先)ごとに割り当てられる一意のIDを格納するフィールドである。顧客GPS(CUSTOMER_GPS)は、顧客(客先)の所在地ごとに特定される位置情報(緯度及び経度)を格納するフィールドである。装置フラグ(DEVICE_FLG)は、GPSユニットを金型に取り付けたか否かを判別するためのフラグを格納するフィールドであり、GPSユニットを金型に取り付けたときに、GUIを使用して、フラグを取付状態を示す値(例えば、「1」)に設定し、GPSユニットを金型から取り外したときに、GUIを使用して、フラグを取外し状態を示す値(例えば、「0」)に設定する。登録日(REG_DATE)は、GPS情報ファイルの登録日(REG_DATE)と同一種類のフィールドである。
[ログファイル]
図18に示すように、ログファイルは、ログ情報を格納するファイルであり、データ項目(カラム)として、LOGID(LOG_ID)、LOGステータス(LOG_ST)、エラーコード(ERR_CONTENTS)、及び登録日(REG_DATE)を有している。LOGID(LOG_ID)は、センサ情報ファイルのLOGID(LOG_ID)と同一種類のフィールドである。LOGステータス(LOG_ST)は、通信の成功又は失敗を示す値を格納するフィールドである。エラーコード(ERR_CONTENTS)は、通信エラーコードを格納するフィールドである。登録日(REG_DATE)は、ログ情報を登録したときの日付情報(マイクロ秒単位)をタイムスタンプ等により自動的に格納するフィールドである。
[センサデータ送信処理]
金型ごとのセンサ群SGからアンプユニット200を介したゲートウェイ250への送信処理、及び、ゲートウェイ250からルータ60への送信処理について説明する。図19に示すように、センサ群SGの各センサは、一定時間間隔(例えば、50msごと)に1回の検出値をアンプユニット200に出力する。例えば、合計9種類のセンサがある場合、9種類のそれぞれのセンサが、固有のセンサデータ(検出値)を1台のアンプユニット200に出力する。例えば、図19では、1番目のセンサが、1回目のセンサデータS11、2回目のセンサデータS21、3回目のセンサデータS31、・・・、n回目のセンサデータSn1を、それぞれ、一定時間間隔で(即ち、50msごとに)送信する場合を示す。
これらのセンサ群SGの各センサからのセンサデータを受けて、1台のアンプユニット200は、センサ群SGの各センサからのセンサデータを集約して一つのレコードを作成し、そのレコードに(典型的には、ヘッダ部に)そのアンプユニット200や金型を特定するID(前記UID、DID等)を付する。例えば、図19では、アンプユニット200が、1番目のセンサの1回目のセンサデータS11、2番目のセンサの1回目のセンサデータS12、・・・、1番目のセンサの2回目のセンサデータS21、2番目のセンサの2回目のセンサデータS22、・・・、1番目のセンサの3回目のセンサデータS31、2番目のセンサの3回目のセンサデータS32、・・・、1番目のセンサのn回目のセンサデータSn1、2番目のセンサのn回目のセンサデータSn2、・・・を、各センサからの受信タイミングに応じて送信する場合を示す。このとき、アンプユニット200は、センサ群SGからのセンサデータを、一定時間間隔分(例えば、60秒)だけ集約して1レコードのセンサデータを作成する。或いは、アンプユニット200は、センサ群SGの各センサからのセンサデータを、図19に示す例と異なる並び順で集約して1レコードを作成してもよい。
すると、1台のゲートウェイが、所定の複数台(例えば、5台)のアンプユニット200からの1レコードのセンサデータをそれぞれ受信して、各アンプユニット200からの1レコードのセンサデータをルータ60に送信する。このとき、ゲートウェイ250は、各アンプユニット200からのレコードごとに、(典型的には、ヘッダ部に)そのアンプユニット200や金型を特定するID(前記UID、DID等)を付し、複数台のアンプユニット200からの受信順序等に応じて、複数台のアンプユニット200からの1レコードのセンサデータをルータ60に送信する。
ルータ60は、ゲートウェイ250から受信した1レコードのセンサデータをネットワークNTに送信する。なお、図19では、アンプユニット200からの1レコードのセンサデータ(及び、ゲートウェイからの1レコードのセンサデータ)のIDが、例えば、LOG_ID、UID及びDIDからなる例を示している。
[GPSデータ送信処理]
一方、GPSユニットからのGPSデータは、一定時間間隔(例えば、10秒間隔)で、生データ(NMEAデータ)が、直接、ネットワークNTに送信される。
[管理情報DBへの格納処理]
上記のようにネットワークNTに送信されてきたセンサデータは、1レコードごとに、管理情報DB300の対応する格納領域(フィールド)に格納される。このとき、上記のようにネットワークNTに送信されてきたセンサデータを一時的に格納するテンポラリファイルを設け、一旦、そのテンポラリデータファイルに送信されてきたセンサデータを格納し、そのセンサデータが、正規のセンサデータであると判断されたときにのみ(例えば、レコードの最後に所定のチェック用のフラグがある場合に、正規のセンサデータであると判断して)、そのような正規のセンサデータのみを正規データファイルに格納するように構成してもよい。同様に、上記のようにネットワークNTに送信されてきたGPSデータは、1レコードごとに、管理情報DB300の対応する格納領域(フィールド)に格納される。このとき、上記のようにネットワークNTに送信されてきたGPSデータを一時的に格納するテンポラリファイルを設け、一旦、そのテンポラリデータファイルに送信されてきたGPSデータを格納し、そのGPSデータが、正規のGPSデータであると判断されたときにのみ(例えば、レコードの最後に所定のチェック用のフラグがある場合に、正規のGPSデータであると判断して)、そのような正規のGPSデータのみを正規データファイルに格納するように構成してもよい。
[センサデータ送信形式]
前記アンプユニット200で作成される1レコードのセンサデータは、前記金型情報DB330に、前記センサ群SGの各センサ130A,130B等の個別の検出値に分割して、対応するフィールドにそれぞれ格納される。このとき、アンプユニット200は、センサ群SGの各センサからの個別の検出値を集約して1レコードのセンサデータを作成するときに、前記金型情報DBの種類に応じた固有の格納形式に従ったデータ構造の1レコードのセンサデータとなるよう、センサ群SGの各センサからの個別の検出値を集約して1レコードのセンサデータを作成する。
[センサデータの判別]
上記のとおり、前記アンプユニット200には一意のIDを付与されると共に、前記GPSユニット240にも一意のIDが付与され、これにより、アンプユニット200のID及び/又はGPSユニット240のIDに基づき、金型情報DB330に格納した1レコードのセンサデータが、どの金型に属するセンサデータかを判別することもできるようになっている。
[センサデータの送信時間間隔及びGPSデータの送信時間間隔]
なお、前記センサ群SGの各センサからアンプユニット200に送信する個別の検出値の送信時間間隔は、上記の50ms以外にも、ミリ秒から数十ミリ秒の範囲のいずれかの単位の時間間隔とすることができる。一方、GPSユニット240から送信されるGPSデータの送信時間間隔は、上記の10秒以外にも、10秒以上の数十秒単位の時間間隔(或いは、1分以上の分単位の時間間隔、或いは、10分以上の10分単位の時間間隔、或いは、1時間以上の時単位の時間間隔)とすることができる。或いは、GPSユニット240から送信されるGPSデータは、金型が移動したことを前記移動検出手段等により検出したときにのみ行うよう構成することもできる。
100:金型
200:アンプユニット
240:GPSユニット
250:ゲートウェイ
300:管理サーバー
330:金型情報DB
センサ群:SG
ネットワーク:NT

Claims (7)

  1. 金型ごとに配設され、前記金型を一意に特定する識別子を提供する識別子提供手段と、
    前記金型に取り付けられた複数のセンサからなるセンサ群と、
    前記金型に1対1の関係で取り付けられ、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して1レコードのセンサデータを作成するアンプユニットと、
    前記アンプユニットの1レコードのセンサデータを無線受信して、受信した1レコードのセンサデータをネットワークに中継するゲートウェイとを備えることを特徴とする金型情報管理システム。
  2. 更に、前記ゲートウェイが中継する前記1レコードのセンサデータをネットワークを介して受信し、前記1レコードのセンサデータを前記センサ群の各センサの個別の検出値に分割して格納する金型情報データベースを備えることを特徴とする請求項1記載の金型情報管理システム。
  3. 前記アンプユニットは、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して前記1レコードのセンサデータを作成するときに、前記金型情報データベースの種類に応じた固有の格納形式に従ったデータ構造の1レコードのセンサデータとなるよう、前記センサ群の各センサからの個別の検出値を集約して前記1レコードのセンサデータを作成することを特徴とする請求項2記載の金型情報管理システム。
  4. 前記ゲートウェイは、複数台の前記アンプユニットから、それぞれ、前記1レコードのセンサデータを受信して、それら複数台のアンプユニットからのそれぞれの1レコードのセンサデータを前記ネットワークに中継して送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の金型情報管理システム。
  5. 更に、前記金型に1対1の関係で取り付けられ、当該金型の位置情報としてのGPSデータを作成するGPSユニットを備え、
    前記アンプユニットに一意のIDを付与すると共に、前記GPSユニットに一意のIDを付与し、前記アンプユニットのID及び/又は前記GPSユニットのIDに基づき、前記金型情報データベースに格納した1レコードのセンサデータが、どの金型に属するセンサデータであるかを判別することを特徴とする請求項2又は3記載の金型情報管理システム。
  6. 更に、前記金型に1対1の関係で取り付けられ、当該金型の位置情報としてのGPSデータを作成するGPSユニットを備え、
    前記センサ群の各センサから前記アンプユニットに送信する個別の検出値の送信時間間隔をミリ秒から数十ミリ秒単位の時間間隔とする一方、前記GPSユニットから送信されるGPSデータの送信時間間隔を10秒以上の数十秒単位の時間間隔とすることを特徴とする請求項1記載の金型情報管理システム。
  7. 前記センサ群は、前記センサとして、前記金型の移動を検出する移動検出手段を備え、
    前記GPSユニットから送信されるGPSデータは、前記金型が移動したことを前記移動検出手段等により検出したときにのみ行うことを特徴とする請求項1記載の金型情報管理システム。
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