JP2018128305A - 迂回経路情報提供装置、渋滞抑制システム及び迂回経路情報提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】迂回経路情報の提供によって渋滞の発生を効果的に抑制する技術を提供する。
【解決手段】迂回経路情報提供装置は、情報取得部と、予測部と、生成部と、送信部と、を備える。前記情報取得部は、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する。前記予測部は、前記情報取得部によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する。前記生成部は、前記予測部によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する。前記送信部は、個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する。
【選択図】図1
【解決手段】迂回経路情報提供装置は、情報取得部と、予測部と、生成部と、送信部と、を備える。前記情報取得部は、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する。前記予測部は、前記情報取得部によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する。前記生成部は、前記予測部によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する。前記送信部は、個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、渋滞の発生を抑制する技術に関する。
近年、渋滞が発生している道路を回避するための経路案内を行うナビゲーションシステムが種々開発されている。例えば、特許文献1で提案されているナビゲーションシステムは、渋滞要因に対応する渋滞案内情報を出力するとともに、渋滞要因に基づいて渋滞列を回避するための迂回経路に関する情報も出力できる。
特許文献1で提案されているナビゲーションシステムでは、略同一地点を略同一時刻に走行している車両に対して一律の迂回路を提示することになる。その結果、迂回路に多数の車両が集中してしまい、迂回路において新たな渋滞が発生するおそれがある。
本発明は、上記の課題に鑑み、迂回経路情報の提供によって渋滞の発生を効果的に抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明に係る迂回経路情報提供装置は、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する情報取得部と、前記情報取得部によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する予測部と、前記予測部によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する生成部と、個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する送信部と、を備える構成(第1の構成)である。
また、上記第1の構成の迂回経路情報提供装置において、前記生成部は、前記出発地から前記現在位置までの走行距離に応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1の構成の迂回経路情報提供装置において、前記生成部は、前記出発地から前記現在位置までの走行に要したコストに応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第1の構成の迂回経路情報提供装置において、前記生成部は、前記経路案内情報が生成された時点での前記目的地に到着する到着予想時刻と、前記現在位置に着いた時点での前記目的地に到着する到着予想時刻との差に応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する構成(第4の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第4いずれかの構成の迂回経路情報提供装置において、前記ナビゲーション装置が前記迂回経路情報を利用したか否かを判定する判定部を備え、前記予測部は、前記判定部の判定結果を渋滞が発生するか否かの予測に反映させる構成(第5の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第5いずれかの構成の迂回経路情報提供装置において、前記生成部は、前記ナビゲーション装置における前記迂回経路情報の今までの利用履歴に応じて、今回前記ナビゲーション装置に対して前記迂回経路情報を生成するか否かを各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に決定する構成(第6の構成)であってもよい。
本発明に係る渋滞抑制システムは、複数のナビゲーション装置と、上記第1〜第6いずれかの構成の迂回経路情報提供装置と、を備える構成(第7の構成)である。
本発明に係る迂回経路情報提供方法は、出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する情報取得工程と、前記情報取得工程によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する予測工程と、前記予測工程によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する生成工程と、個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する送信工程と、を備える構成(第8の構成)である。
本発明によれば、渋滞の発生が予測された場合に、出発地から現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報が各々のナビゲーション装置に対して個別に提供されるので、一つの迂回路に多数の車両が集中することを防止することができる。したがって、渋滞の発生を効果的に抑制することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<1−1.第1実施形態に係る渋滞抑制システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る渋滞抑制システムの構成を示す図である。第1実施形態に係る渋滞抑制システムは、車載機器1と、迂回経路情報提供装置2と、を備える。なお、図1では車載機器1が1つしか図示されていないが、迂回経路情報提供装置2は、所定のエリア内を走行している車両に搭載されていて迂回経路情報提供装置2と通信可能な複数の車載機器1との間で通信を行う。
図1は、第1実施形態に係る渋滞抑制システムの構成を示す図である。第1実施形態に係る渋滞抑制システムは、車載機器1と、迂回経路情報提供装置2と、を備える。なお、図1では車載機器1が1つしか図示されていないが、迂回経路情報提供装置2は、所定のエリア内を走行している車両に搭載されていて迂回経路情報提供装置2と通信可能な複数の車載機器1との間で通信を行う。
まず初めに車載機器1について説明する。車載機器1は、車両に搭載される電子機器であって、目的地までの走行経路を案内するナビゲーション装置である。
図1に示すように、車載機器1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、表示部14と、音声出力部15と、操作部16と、位置情報取得部17と、を備える。
制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を備えるコンピュータである。制御部11は、車載機器1が備える記憶部12等と接続され、記憶部12に記憶されたプログラム12aに基づいて情報の処理及び送受信を行い、車載機器1の全体を制御する。
制御部11は、表示制御部11aと、音声制御部11bと、操作判定部11cと、目的地設定部11dと、経路算出部11eと、所要時間算出部11fと、経路案内部11gと、を備える。記憶部12に記憶されたプログラム12aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、表示制御部11a等の制御部11の各種機能が実現される。
表示制御部11aは、画像を表示部14に表示させる制御を行う。
音声制御部11bは、音声を音声出力部15から出力させる制御を行う。
操作判定部11cは、ユーザによって操作部16が操作された際に、その操作内容を判定する。例えば、操作部16が表示部14上に配置されるタッチパネルである場合には、操作判定部11cは、ユーザの指等が接触した表示部14上の位置(例えば、座標)を示す操作情報を取得し、その情報に基づいて操作内容を判定する。また、例えば、操作部16が機械式のボタンである場合には、操作判定部11cは、いずれのボタンがユーザによって押されたかを示す操作情報を取得し、その情報に基づいて操作内容を判定する。
目的地設定部11dは、経路案内の目的地を設定する。具体的には、目的地設定部11dは、ユーザが操作部16を操作することによって入力された目的地の検索条件に合致する目的地の候補を抽出する。そして、目的地設定部11dは、抽出された候補の中からユーザが操作部16を操作することによって選択された目的地を設定する。
経路算出部11eは、出発地(目的地を設定した時点での車載機器1の現在位置)から目的地までの走行経路を算出する。具体的には、経路算出部11eは、目的地設定部11dによって設定された目的地と、目的地を設定した時点で位置情報取得部17によって取得される車載機器1の現在位置を示す位置情報と、記憶部12に記憶されている地図情報12bと、を用いることにより、出発地から目的地までの走行経路を算出する。
走行経路の算出には、例えば、所要走行時間の短さを優先させた走行経路の算出、所要走行距離の短さを優先させた走行経路の算出、通行料金の安さを優先させた走行経路の算出等がある。
出発地から目的地までの走行経路に関しては、経路算出部11eが複数の走行経路を算出することが望ましい。この場合、例えば、複数の走行経路に関する画像を表示部14が表示し、ユーザがその表示を参照しながら操作部16を操作して、複数の走行経路の中から経路案内を実施する走行経路を選択するようにすればよい。
所要時間算出部11fは、出発地から目的地に到着するまでにかかると予想される所要時間を算出する。具体的には、所要時間算出部11fは、出発地から目的地までの走行経路の距離、現在時刻、通信部13によって受信される交通渋滞情報等に基づいて、目的地に到着するまでに要すると予測される所要時間を算出する。
経路案内部11gは、出発地から目的地までの走行経路を案内する。具体的には、経路案内部11gは、車載機器1の現在位置近傍の地図画像に走行経路を重畳した画像を表示部14に表示させ、右折指示や左折指示などの経路案内に関する音声ガイダンスを音声出力部15に出力させ、ユーザに出発地から目的地までの走行経路を案内する。また、経路案内部11gは、後述する迂回経路情報の利用がユーザによって承認された場合には、当該迂回経路情報に基づいて変更した走行経路を案内する。ユーザは操作部16を操作して迂回経路情報の利用可否を決定すればよい。
記憶部12は、プログラム12a及び地図情報12bを不揮発的に記憶している。記憶部12としては、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等を用いることができる。また、記憶部12の一部又は全部を、SDメモリカード(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記憶媒体で構成し、車載機器1の本体に対して装脱着可能にしてもよい。
プログラム12aは、制御部11により読み出され、制御部11が車載機器1を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。地図情報12bは、全国又は一定の広域の道路情報を含む情報である。
通信部13は、図示しないネットワークを介して迂回経路情報提供装置2の通信部21と無線通信を行う。
表示部14は、画像を表示する表示装置である。表示部14としては、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、画像をフロントガラスに投影するヘッドアップディスプレイ等を用いることができる。
音声出力部15は、音声信号を音声に変換する装置である。表示部14としては、例えば、スピーカ等を用いることができる。
操作部16は、ユーザが行った操作に応じた操作情報を生成する装置である。操作部16としては、例えば、タッチパネル、機械式のボタン等を用いることができる。なお、操作部16は、表示部14と一体として構成してもよい。
位置情報取得部17は、車載機器1の現在位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部17としては、例えばGPS(Global Positioning System)信号を受信して受信結果から位置情報を生成するGPS受信部を用いることができる。位置情報は、緯度情報及び経度情報を含む情報である。
次に迂回経路情報提供装置2について説明する。図1に示すように、迂回経路情報提供装置2は、通信部21と、制御部22と、記憶部23と、を備える。
通信部21は、上述した通り、図示しないネットワークを介して車載機器1の通信部13と無線通信を行う。
制御部22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)を備えるコンピュータである。制御部22は、迂回経路情報提供装置2が備える記憶部23等と接続され、記憶部23に記憶されたプログラム23aに基づいて情報の処理及び送受信を行い、迂回経路情報提供装置2の全体を制御する。
制御部22は、予測部22a及び生成部22bを備える。記憶部23に記憶されたプログラム23aにしたがってCPUが演算処理を実行することにより、予測部22a及び生成部22bが実現される。
予測部22aは、渋滞が発生するか否かを予測する。渋滞が発生するか否かを予測する手法について後述する。
生成部22bは、予測部22aによって渋滞の発生が予測された場合に、迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に生成する。迂回経路情報を生成する手法について後述する。
記憶部23は、プログラム23a及び地図情報23bを不揮発的に記憶している。記憶部23としては、例えば、EEPROM、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等を用いることができる。
プログラム23aは、制御部22により読み出され、制御部22が迂回経路情報提供装置2を制御するために実行される、いわゆるシステムソフトウェアである。地図情報23bは、全国又は一定の広域の道路情報を含む情報である。
<1−2.第1実施形態に係る渋滞抑制システムの動作>
図2は、第1実施形態に係る渋滞抑制システムの動作例を示すフローチャートである。迂回経路情報提供装置2は起動後に所定のエリア内を走行している車両に搭載されている車載機器1に対して経路案内情報及び現在位置情報の要求を送信する(ステップS210)。ステップS210の処理は所定のタイミング(例えば10分おき)に実行すればよい。また、全ての車載機器1を対象として一斉にステップS210の処理を行わなくてもよく、ステップS210の処理対象となる車載機器1を複数のグループに分けてステップS210〜ステップ250の処理が終わる毎にグループを変えながら迂回経路情報提供装置2がフロー動作を継続してもよい。複数のグループに分けて処理を実行することで、迂回経路情報提供装置2の処理負担が軽減される。
図2は、第1実施形態に係る渋滞抑制システムの動作例を示すフローチャートである。迂回経路情報提供装置2は起動後に所定のエリア内を走行している車両に搭載されている車載機器1に対して経路案内情報及び現在位置情報の要求を送信する(ステップS210)。ステップS210の処理は所定のタイミング(例えば10分おき)に実行すればよい。また、全ての車載機器1を対象として一斉にステップS210の処理を行わなくてもよく、ステップS210の処理対象となる車載機器1を複数のグループに分けてステップS210〜ステップ250の処理が終わる毎にグループを変えながら迂回経路情報提供装置2がフロー動作を継続してもよい。複数のグループに分けて処理を実行することで、迂回経路情報提供装置2の処理負担が軽減される。
車載機器1は、経路案内を実施する走行経路が選択されたのち車両が出発地から発進すると、経路案内を開始する。車載機器1は、経路案内情報及び現在位置情報の要求を受信したか否かを判定する(ステップS110)。経路案内情報及び現在位置情報の要求を受信していなければ、後述するステップS160に移行する。
経路案内情報及び現在位置情報の要求を受信していれば、車載機器1は、その要求に応じて、経路案内情報及び現在位置情報を迂回経路情報提供装置2に送信する(ステップS120)。
迂回経路情報提供装置2の通信部21は、各々の車載機器1から経路案内情報及び現在位置情報を受信する(ステップS220)。迂回経路情報提供装置2の予測部22aは、ステップS220で受信した情報に基づいて、各々の車両の走行経路の重なり具合や走行予想時刻等を考慮して、所定のエリア内で渋滞が発生するか否かを予測する(ステップS230)。渋滞が発生しないと予測されればステップS210に戻り、渋滞が発生すると予測されればステップS240に進む。
ステップS240において、迂回経路情報提供装置2の生成部22bは、出発地から現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に生成する。これにより、一つの迂回路に多数の車両が集中することを防止することができる。したがって、渋滞の発生を効果的に抑制することができる。
例えば、迂回経路情報提供装置2の生成部22bは、出発地から現在位置までの走行距離に応じた迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に生成することができる。具体的には、出発地から現在位置までの走行距離が長い車載機器1ほど、現在位置から目的地までの走行距離が短くなる迂回経路の情報を提供することができる。これにより、複数の迂回経路への割り振りに対して、走行距離の観点から公平感が生まれるので、迂回経路情報の利用率向上が期待できる。なお、例えば出発地から現在位置までの走行距離が最も長い車載機器1には迂回経路情報を提供しないようにしてもよい。全ての車載機器1が迂回経路情報を利用すると、渋滞の発生が予測された地点を走行する車両が無くなってしまうからである。
走行距離の長短に関しては、例えば、複数のグループ(例えば、20km未満のグループ、20km以上50km未満のグループ、50km以上100km未満のグループ、100km以上のグループ)に分類し、グループ単位で走行距離の長短を判定すればよい。グループ単位で走行距離の長短を判定することで、判定処理の簡略化を図ることができる。
また例えば、迂回経路情報提供装置2の生成部22bは、出発地から現在位置までの走行に要したコスト(例えば高速道路利用料金やガソリン代等)に応じた迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に生成することができる。具体的には、出発地から現在位置までの走行に要したコストが高い車載機器1ほど、現在位置から目的地までの走行に要するコストが安くなる迂回経路の情報を提供することができる。これにより、複数の迂回経路への割り振りに対して、コストの観点から公平感が生まれるので、迂回経路情報の利用率向上が期待できる。なお、例えば出発地から現在位置までの走行に要したコストが最も高い車載機器1には迂回経路情報を提供しないようにしてもよい。全ての車載機器1が迂回経路情報を利用すると、渋滞の発生が予測された地点を走行する車両が無くなってしまうからである。
コストの高い安いに関しては、例えば、複数のグループ(例えば、400円未満のグループ、400円以上1000円未満のグループ、1000円以上2000円未満のグループ、2000円以上のグループ)に分類し、グループ単位でコストの高い安いを判定すればよい。グループ単位でコストの高い安いを判定することで、判定処理の簡略化を図ることができる。
また例えば、迂回経路情報提供装置2の生成部22bは、案内開始時点での目的地に到着する到着予想時刻と、現在位置に着いた時点での目的地に到着する到着予想時刻との差に応じた迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に生成することができる。なお、案内開始時点での目的地に到着する到着予想時刻と、現在位置に着いた時点での目的地に到着する到着予想時刻との差は、出発地から現在位置に着くまでの経緯(例えば出発地から現在位置までの道路の混み具合等)によって生じる。具体的には、現在位置に着いた時点での目的地に到着する到着予想時刻が案内開始時点での目的地に到着する到着予想時刻よりも遅い車載機器1ほど、現在位置から目的地までの走行距離が短くなる迂回経路、又は、現在位置から目的地までの走行時間が短くなると予想される迂回経路の情報を提供することができる。これにより、複数の迂回経路への割り振りに対して、到着予想時刻のずれ量の観点から公平感が生まれるので、迂回経路情報の利用率向上が期待できる。なお、例えば到着予想時刻のずれ量(遅延量)が最も大きい車載機器1には迂回経路情報を提供しないようにしてもよい。全ての車載機器1が迂回経路情報を利用すると、渋滞の発生が予測された地点を走行する車両が無くなってしまうからである。
到着予想時刻のずれ量の大小に関しては、例えば、複数のグループ(例えば、遅延が5分未満のグループ、遅延が5分以上10分未満のグループ、遅延が10分以上20分未満のグループ、遅延が20分以上のグループ)に分類し、グループ単位で到着予想時刻のずれ量の大小を判定すればよい。グループ単位で到着予想時刻のずれ量の大小を判定することで、判定処理の簡略化を図ることができる。
ステップS240に続くステップS250において、迂回経路情報提供装置2の通信部21は、迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に送信する。ステップS250の処理終了後、ステップS210に戻る。なお、迂回経路情報を各々の車載機器1に対して個別に送信する必要があるので、上述したステップ120及びステップS50で送信される情報には個々の車載機器1を識別するための識別情報(例えば車両のナンバープレート情報等)を付帯させればよい。
上述したステップS120に続くステップS130において、車載機器1の制御部11はステップS120での送信を行ってから所定時間内に迂回経路情報を受信したかを確認する。迂回経路情報を受信しなければステップS160に進み、迂回経路情報を受信すればステップS140に進む。なお、迂回経路情報を受信すれば、迂回経路を表示部14に表示させるとよい。
ステップS140において、車載機器1の制御部11は迂回経路情報を利用するか否かを操作部16の出力に応じて判定する。迂回経路情報を利用しないのであればステップS160に進み、迂回経路情報を利用するのであればステップS150に進む。
ステップS150において、車載機器1の制御部11は迂回経路情報を利用して走行経路を変更し、変更した走行経路で案内を継続する。
ステップS150に続くステップS160において、車載機器1の制御部11は目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着していなければステップS110に戻り、目的地に到着すれば案内を終了する。
<2.第2実施形態>
図3は、第2実施形態に係る渋滞抑制システムの構成を示す図である。第2実施形態に係る渋滞抑制システムは、迂回経路情報提供装置2の制御部22が判定部22cを備える点で第1実施形態に係る渋滞抑制システムと異なっており、その他の点では第1実施形態に係る渋滞抑制システムと同一の構成である。
図3は、第2実施形態に係る渋滞抑制システムの構成を示す図である。第2実施形態に係る渋滞抑制システムは、迂回経路情報提供装置2の制御部22が判定部22cを備える点で第1実施形態に係る渋滞抑制システムと異なっており、その他の点では第1実施形態に係る渋滞抑制システムと同一の構成である。
図4は、第2実施形態に係る渋滞抑制システムの動作例を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートでは、図2に示すフローチャートに対してステップS145とステップS255が追加されている。
ステップS145は、ステップS140からステップS150に移行する途中で実施される。ステップS145において、車載機器1は、迂回経路情報を利用したことを示す利用情報を迂回経路情報提供装置2に送信する。
ステップS255は、ステップS250の後に実施される。ステップS255において、迂回経路情報提供装置2の判定部22cは、ステップS250での送信が行われてから所定時間内に利用情報を受信したかを確認する。利用情報を受信しなければ、迂回経路情報提供装置2の判定部22cは、車載機器1が迂回経路情報を利用しなかったと判定する。一方、利用情報を受信すれば、迂回経路情報提供装置2の判定部22cは、車載機器1が迂回経路情報を利用したと判定する。ステップS255の処理が実行された後、ステップS210に戻るので、次回のステップS230での予測においてこの判定結果が反映される。これにより、迂回経路情報の利用状況がほぼリアルタイムに渋滞予測に反映されるので、渋滞予測の精度が向上する。
また、迂回経路情報提供装置2は、ステップS230及びステップS255の処理によって、迂回経路情報の利用率や迂回経路情報の利用による渋滞の緩和率も算出することができる。したがって、例えば迂回経路情報提供装置2と道路の近傍に設置される電子掲示板とが通信を行い、迂回経路情報提供装置2からの表示指示によって電子掲示板が図5に示すような表示を行うようにしてもよい。これにより、将来的な迂回経路情報の利用率の向上が期待できる。
<3.変形例>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
例えば、車載機器1の代わりに車載機器1と同様のナビゲーション機能を有する携帯端末を車両内で使用してもよい。当該携帯端末は、ユーザが携帯する可搬型の電子機器であり、例えば、スマートフォン、タブレット、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等を用いることができる。
また例えば、迂回経路情報提供装置2の生成部22bが、車載機器1における迂回経路情報の今までの利用履歴に応じて、今回車載機器1に対して迂回経路情報を生成するか否かを各々の車載機器1に対して個別に決定するようにしてもよい。例えば、迂回経路情報を利用しなかった回数が所定数以上である車載機器1に対して迂回経路情報を生成しないようにしてもよく、或いは、迂回経路情報を利用しなかった割合が所定値以上である車載機器1に対して迂回経路情報を生成しないようにしてもよい。迂回経路情報を利用しないことが予想される車載機器1に対して、迂回経路情報を提供しないことによって、迂回経路情報を利用しないことが予想される車載機器1を搭載する車両の走行経路が当初の案内走行経路で確定する。そして、残りの車両に対してだけ、渋滞発生回避のための迂回経路を提案することになるため、迂回経路の提案によって渋滞を期待通り抑制できる可能性がより高くなる。車載機器1における迂回経路情報の今までの利用履歴は、例えば第2実施形態の場合には、車載機器1だけでなく、迂回経路情報提供装置2においても管理が可能であるが、迂回経路情報提供装置2で管理した場合には迂回経路情報提供装置2において記憶するデータ量が非常に大きくなるので、車載機器1側で管理しておき例えば迂回経路情報提供装置2からの要求に応じて経路案内情報や現在位置情報とともに迂回経路情報提供装置2に送信することが望ましい。
1 車載機器
2 迂回経路情報提供装置
21 通信部
22 制御部
22a 予測部
22b 生成部
22c 判定部
23 記憶部
23a プログラム
23b 地図情報
2 迂回経路情報提供装置
21 通信部
22 制御部
22a 予測部
22b 生成部
22c 判定部
23 記憶部
23a プログラム
23b 地図情報
Claims (8)
- 出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する情報取得部と、
前記情報取得部によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する予測部と、
前記予測部によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する生成部と、
個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する送信部と、を備えることを特徴とする迂回経路情報提供装置。 - 前記生成部は、前記出発地から前記現在位置までの走行距離に応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成することを特徴とする請求項1に記載の迂回経路情報提供装置。
- 前記生成部は、前記出発地から前記現在位置までの走行に要したコストに応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成することを特徴とする請求項1に記載の迂回経路情報提供装置。
- 前記生成部は、前記経路案内情報が生成された時点での前記目的地に到着する到着予想時刻と、前記現在位置に着いた時点での前記目的地に到着する到着予想時刻との差に応じた前記迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成することを特徴とする請求項1に記載の迂回経路情報提供装置。
- 前記ナビゲーション装置が前記迂回経路情報を利用したか否かを判定する判定部を備え、
前記予測部は、前記判定部の判定結果を渋滞が発生するか否かの予測に反映させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の迂回経路情報提供装置。 - 前記生成部は、前記ナビゲーション装置における前記迂回経路情報の今までの利用履歴に応じて、今回前記ナビゲーション装置に対して前記迂回経路情報を生成するか否かを各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に決定する請求項5に記載の迂回経路情報提供装置。
- 複数のナビゲーション装置と、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の迂回経路情報提供装置と、を備えることを特徴とする渋滞抑制システム。 - 出発地から目的地までの経路を案内する経路案内情報と現在位置の情報とを複数のナビゲーション装置から取得する情報取得工程と、
前記情報取得工程によって取得された前記経路案内情報に基づいて渋滞が発生するか否かを予測する予測工程と、
前記予測工程によって渋滞の発生が予測された場合に、前記出発地から前記現在位置に着くまでの経緯に応じた迂回経路情報を各々の前記ナビゲーション装置に対して個別に生成する生成工程と、
個々の前記迂回経路情報を個々の前記迂回経路情報の送信先である各々の前記ナビゲーション装置に向けて個別に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする迂回経路情報提供方法。
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JP2017020304A JP2018128305A (ja) | 2017-02-07 | 2017-02-07 | 迂回経路情報提供装置、渋滞抑制システム及び迂回経路情報提供方法 |
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JP2017020304A JP2018128305A (ja) | 2017-02-07 | 2017-02-07 | 迂回経路情報提供装置、渋滞抑制システム及び迂回経路情報提供方法 |
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2017
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CN111307169A (zh) * | 2018-11-22 | 2020-06-19 | 北京图森智途科技有限公司 | 一种路径规划方法、路径规划装置及无人驾驶车 |
CN111307169B (zh) * | 2018-11-22 | 2022-05-24 | 北京图森智途科技有限公司 | 一种路径规划方法、路径规划装置及无人驾驶车 |
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