JP2018127094A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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崇司 木出嵜
Takashi Kidesaki
崇司 木出嵜
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Abstract

【課題】ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤは、トレッドゴムと、トレッドゴムにおいてタイヤ周方向に設けられた複数の周方向主溝と、周方向主溝によって区画され、タイヤ幅方向一方側の第1端部及びタイヤ幅方向他方側の第2端部を有する陸部と、陸部の表面に設けられ、陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長い凹部と、凹部に設けられ、陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長いサイプと、凹部の内面に設けられた凸部と、を備える。タイヤ幅方向一方側の凹部の第3端部は、第1端部よりも陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の凹部の第4端部は、第2端部よりも陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向一方側のサイプの第5端部は、第3端部よりも凹部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側のサイプの第6端部は、第4端部よりも凹部のタイヤ幅方向中心側に配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1及び特許文献2に開示されているように、サイプを有する空気入りタイヤが知られている。
特開平11−048720号公報 特開2012−051483号公報
サイプの周囲のトレッドゴムの形状を工夫することにより、空気入りタイヤの性能の改善が期待される。
本発明の態様は、サイプの周囲のトレッドゴムの形状を工夫することにより、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、トレッドゴムと、前記トレッドゴムにおいてタイヤ周方向に設けられた複数の周方向主溝と、前記周方向主溝によって区画され、タイヤ幅方向一方側の第1端部及びタイヤ幅方向他方側の第2端部を有する陸部と、前記陸部の表面に設けられ、前記陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長い凹部と、前記凹部に設けられ、前記陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長いサイプと、前記凹部の内面に設けられた凸部と、を備え、タイヤ幅方向一方側の前記凹部の第3端部は、前記第1端部よりも前記陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記凹部の第4端部は、前記第2端部よりも前記陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向一方側の前記サイプの第5端部は、前記第3端部よりも前記凹部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記サイプの第6端部は、前記第4端部よりも前記凹部のタイヤ幅方向中心側に配置される、空気入りタイヤが提供される。
本発明の態様によれば、サイプの第5端部及び第6端部が凹部の第3端部及び第4端部よりもタイヤ幅方向中心側に配置される。すなわち、サイプは凹部の内側に設けられる。また、凹部の深さはサイプの溝深さよりも浅い。そのため、トレッドゴムの陸部の剛性を示すブロック剛性の低下が抑制される。また、本発明の態様によれば、凸部が凹部の内面に設けられることにより、ブロック剛性は向上する。また、本発明の態様によれば、凹部の第3端部及び第4端部が陸部の第1端部及び第2端部よりもタイヤ幅方向中心側に配置される。すなわち、凹部は、周方向主溝に非開口である。凹部及びサイプが周方向主溝に非開口であるため、ブロック剛性の低下が抑制される。ブロック剛性の低下が抑制されることにより、空気入りタイヤのドライ性能は向上する。また、凹部のエッジ効果、サイプのエッジ効果、及び凸部のエッジ効果により、空気入りタイヤのドライ性能は向上する。
また、サイプが凹部の内側に設けられることにより、陸部が接地したとき、サイプの端部のトレッドゴムが潰れることが抑制される。また、凹部及びサイプによって、適度な溝面積が得られる。そのため、空気入りタイヤのウェット性能は向上する。
このように、本発明の態様によれば、凹部の内側にサイプが設けられ、更にサイプのタイヤ周方向両側のそれぞれに凸部が設けられることにより、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる空気入りタイヤを提供することができる。
本発明の態様において、前記凸部は、前記凹部の内面において前記サイプのタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられ、タイヤ幅方向一方側の前記凸部の第7端部は、前記第5端部よりも前記サイプのタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記凸部の第8端部は、前記第6端部よりも前記サイプのタイヤ幅方向中心側に配置されることが好ましい。
凸部が凹部の内面においてサイプのタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられることにより、ブロック剛性は向上する。凸部の第7端部がサイプの第5端部よりもサイプのタイヤ幅方向中心側に配置され、凸部の第8端部がサイプの第6端部よりもサイプのタイヤ幅方向中心側に配置されることは、タイヤ幅方向において凸部がサイプの外側に設けられていないことを意味する。凸部がサイプの端部よりもサイプのタイヤ幅方向中心側に配置されることにより、ブロック剛性の低下が抑制される。したがって、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる。
本発明の態様において、前記第5端部と前記第7端部との距離をWe、前記第6端部と前記第8端部との距離をWf、前記第5端部と前記第6端部との距離をWsとしたとき、
0.10×Ws ≦ We ≦ 0.35×Ws …(1A)
0.10×Ws ≦ Wf ≦ 0.35×Ws …(1B)
の条件を満足することが好ましい。
凸部がサイプの端部に配置される場合、ブロック剛性に偏りが生じ、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下がもたらされる可能性がある。(1A)式及び(1B)式の条件が満足されるように、タイヤ幅方向において凸部がサイプの中央部に配置されることにより、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。なお、距離Weと距離Wfとは等しいことが好ましい。
本発明の態様において、前記凸部は、前記サイプのエッジの少なくとも一部を規定することが好ましい。
これにより、トレッド部が接地してサイプの開口が塞ぐようにトレッドゴムが変形したとき、サイプよりもタイヤ周方向一方側に設けられている凸部とタイヤ周方向他方側に設けられている凸部とは支え合うことができる。そのため、凸部の倒れ込みが抑制される。したがって、ブロック剛性の低下が抑制され、ドライ性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、実質的に平行であることが好ましい。
これにより、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、前記凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、実質的に同一面内に配置されることが好ましい。
これにより、ブロック剛性の低下が抑制される。また、凸部の表面と凹部の周囲の陸部の表面とが同一面内に配置されることにより、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、前記凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、接続されることが好ましい。
これにより、トレッド部が接地してサイプの開口が塞ぐようにトレッドゴムが変形したとき、陸部は凸部を支えることができる。そのため、凸部の倒れ込みが抑制される。したがって、ブロック剛性の低下が抑制され、ドライ性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、タイヤ径方向において、前記凹部の内面の最深部と前記陸部の表面との距離をDa、前記凹部の内面の最深部と前記凸部の表面との距離をDcとしたとき、
Dc ≧ 0.5×Da …(2A)
の条件を満足することが好ましい。
距離Daは、凹部の深さを示す。距離Dcは、凹部における凸部の高さを示す。距離Dcが距離Daの50[%]未満である場合、すなわち、凸部の高さが低過ぎる場合、凸部の意義が損なわれ、ブロック剛性の低下及びドライ性能の低下がもたらされる可能性が高い。(2A)式の条件が満足されることにより、ドライ性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、タイヤ幅方向において、前記サイプのタイヤ周方向一方側に設けられた前記凸部の中心の位置と、前記サイプのタイヤ周方向他方側に設けられた前記凸部の中心の位置とは、一致することが好ましい。
これにより、サイプのタイヤ周方向一方側に設けられている凸部のタイヤ幅方向の位置と、サイプのタイヤ周方向他方側に設けられている凸部のタイヤ幅方向の位置とが実質的に等しくなる。そのため、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、タイヤ幅方向において、前記サイプのタイヤ周方向一方側に設けられた前記凸部の寸法と、前記サイプのタイヤ周方向他方側に設けられた前記凸部の寸法とは、等しいことが好ましい。
これにより、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
本発明の態様において、前記陸部の表面と平行な面内において、前記凹部の外形は楕円形状であることが好ましい。
これにより、空気入りタイヤが操舵されたときにおいても、ドライ性能及びウェット性能はバランス良く維持される。
本発明の態様において、前記凹部の内面は、曲面を含むことが好ましい。
これにより、凹部における応力集中の発生が抑制され、空気入りタイヤの使用寿命が短くなることが抑制される。
本発明の態様において、前記凹部及び前記サイプは、トレッド部のショルダー部に配置されることが好ましい。
これにより、空気入りタイヤの旋回時において、良好なドライ性能及びウェット性能が発揮される。
本発明の態様によれば、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる空気入りタイヤが提供される。
図1は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す平面図である。 図2は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図4は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す斜視図である。 図5は、第2実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図6は、第2実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す斜視図である。 図7は、第3実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図8は、第3実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す断面図である。 図9は、第4実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す平面図である。 図10は、第5実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す平面図である。 図11は、第6実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す平面図である。 図12は、第7実施形態に係る空気入りタイヤの一部を示す平面図である。 図13は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部を模式的に示す子午断面図である。 図14は、本実施形態に係る空気入りタイヤのトレッド部の一部を示す平面図である。 図15は、タイヤの評価試験結果を示す図表である。
[本発明の概要]
本発明に係る空気入りタイヤ1の概要について説明する。以下の説明においては、空気入りタイヤ1を適宜、タイヤ1、と称する。タイヤ1は、乗用車用タイヤである。乗用車用タイヤとは「JATMA YEAR BOOK 2016(日本自動車タイヤ協会規格)」のA章に定められるタイヤをいう。なお、タイヤ1はB章に定められる小型トラック用タイヤでもよいし、C章に定められるトラック及びバス用タイヤでもよい。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す平面図である。図2は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す断面図であって、図1のA−A線矢視図に相当する。図3は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す断面図であって、図1のB−B線矢視図に相当する。図4は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す斜視図である。
図1、図2、図3、及び図4に示すように、タイヤ1は、トレッドゴム8と、トレッドゴム8に設けられた複数の周方向主溝10と、周方向主溝10によって区画されたトレッドゴム8の陸部11とを備える。
以下の説明においては、タイヤ幅方向、タイヤ周方向、及びタイヤ径方向という用語を用いて各部の位置関係について説明する。タイヤ幅方向は、トレッドゴム8の表面に規定された方向であり、タイヤ1の回転軸AXと平行な方向である。タイヤ周方向は、トレッドゴム8の表面に規定された、タイヤ幅方向と直交する方向であり、タイヤ1の回転軸AXを中心とする回転方向である。タイヤ径方向は、タイヤ幅方向及びタイヤ周方向と直交する方向であり、タイヤ1の回転軸AXに対する放射方向である。
トレッドゴム8の表面は、タイヤ1の走行において路面と接触する。周方向主溝10は、タイヤ周方向に延在して設けられる。周方向主溝10は、タイヤ幅方向に複数設けられる。陸部11は、複数の周方向主溝10によってタイヤ幅方向に区画される。陸部11の表面11Sは、トレッドゴム8の表面を含み、タイヤ1の走行において路面に接触する。陸部11の表面11Sは、トレッド面、接地面、又は踏面とも呼ばれる。
陸部11は、リブ及びブロックの少なくとも一方を含む。リブとは、ラグ溝12によってタイヤ周方向に分割されていない陸部をいう。ブロックとは、ラグ溝12によってタイヤ周方向に分割された陸部11をいう。本実施形態において、陸部11は、トレッドゴム8のブロックである。ラグ溝12は、タイヤ幅方向に延在して設けられる。
本実施形態に係るタイヤ1は、陸部11の表面11Sに設けられた凹部200と、凹部200に設けられたサイプ100と、凹部200の内面200Sに設けられた凸部300とを有する。
凹部200は、トレッドゴム8の陸部11の表面11Sに設けられる。凹部200は、陸部11の表面11Sと平行な面内においてタイヤ幅方向に長い。
サイプ100は、凹部200の内側に設けられる。サイプ100は、陸部11の表面11Sと平行な面内においてタイヤ幅方向に長い。
凸部300は、凹部200の内面200Sにおいて、内面200Sから突出するように設けられる。
サイプ100は、凹部200の内面200S及び凸部300の表面300Sに開口103が形成された細溝である。サイプ100の溝幅は、2.0[mm]以下である。一般に、サイプ100とは、接地状態のときにトレッドゴム8の弾性変形により開口103が閉じ、非接地状態のときにトレッドゴム8の弾性変形により開口103が開く細溝をいう。本発明において、サイプ100の開口103は、タイヤ幅方向に延在する。
本発明者は、凹部200の形成条件、凹部200の内側に設けられるサイプ100の形成条件、及び凹部200の内側に設けられる凸部300の形成条件を適切に設定することにより、タイヤ1のドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができることを見出した。
本明細書において、ドライ性能とは、乾いたドライ路面での駆動時、制動時、及び旋回時の少なくとも一つにおけるグリップ力のような走行安定性を示す能力をいう。ウェット性能とは、濡れたウェット路面での駆動時、制動時、及び旋回時の少なくとも一つにおけるグリップ力のような走行安定性を示す能力をいう。ドライ性能は、ドライ路面における操縦安定性能を含み、ウェット性能は、ウェット路面における操縦安定性能を含む。
陸部11は、タイヤ幅方向一方側の第1端部11Aと、タイヤ幅方向他方側の第2端部11Bとを有する。第1端部11Aは、陸部11に対してタイヤ幅方向一方側に設けられている周方向主溝10と隣接する。第2端部11Bは、陸部11に対してタイヤ幅方向他方側に設けられている周方向主溝10と隣接する。
凹部200は、タイヤ幅方向に長い。凹部200は、タイヤ幅方向一方側の第3端部200Aと、タイヤ幅方向他方側の第4端部200Bとを有する。陸部11の表面11Sと平行な面内において、凹部200の外形は楕円形状である。
凹部200の外形とは、凸部300が設けられていないと仮定したときの、凹部200の開口の形状をいう。
タイヤ幅方向一方側の凹部200の第3端部200Aは、陸部11の第1端部11Aよりも陸部11のタイヤ幅方向中心側に配置される。タイヤ幅方向他方側の凹部200の第4端部200Bは、陸部11の第2端部11Bよりも陸部11のタイヤ幅方向中心側に配置される。
すなわち、第3端部200Aは、第1端部11Aに達してなく、タイヤ幅方向一方側の周方向主溝10に対して非開口である。第4端部200Bは、第2端部11Bに達してなく、タイヤ幅方向他方側の周方向主溝10に対して非開口である。
サイプ100は、タイヤ幅方向に長い。サイプ100は、タイヤ幅方向一方側の第5端部100Aと、タイヤ幅方向他方側の第6端部100Bとを有する。陸部11の表面11Sと平行な面内において、サイプ100の開口103は長方形状である。タイヤ幅方向一方側のサイプ100の第5端部100Aは、凹部200の第3端部200Aよりも凹部200のタイヤ幅方向中心側に配置される。タイヤ幅方向他方側のサイプ100の第6端部100Bは、凹部200の第4端部200Bよりも凹部200のタイヤ幅方向中心側に配置される。
すなわち、第5端部100Aは、第3端部200Aに達してなく、タイヤ幅方向一方側の周方向主溝10に対して非開口である。第6端部100Bは、第4端部200Bに達してなく、タイヤ幅方向他方側の周方向主溝10に対して非開口である。
凸部300は、タイヤ幅方向一方側の第7端部300Aと、タイヤ幅方向他方側の第8端部300Bとを有する。タイヤ幅方向一方側の凸部300の第7端部300Aは、サイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置される。タイヤ幅方向他方側の凸部300の第8端部300Bは、サイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置される。
すなわち、第7端部300Aは、第5端部100Aに達していない。第8端部300Bは、第6端部100Bに達していない。サイプ100は、凸部300をタイヤ幅方向に貫通するように形成される。
凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に平行である。凸部300の表面300Sは、実質的に平面である。
本実施形態において、凸部300の表面300Sとは、タイヤ1の回転軸AXに対する放射線と実質的に直交し、タイヤ径方向外側を向く面である。
また、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に同一面内に配置される。
また、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、接続される。
すなわち、本実施形態において、凸部300の表面300Sは、タイヤ1の走行において路面と接触する面(トレッド面、接地面、踏面)である。
凸部300は、凹部200の内面200Sにおいてサイプ100のタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられる。本実施形態において、凸部300は、サイプ100よりもタイヤ周方向一方側に設けられた第1凸部301と、サイプ100よりもタイヤ周方向他方側に設けられた第2凸部302とを含む。
第1凸部301は、タイヤ1の走行において路面と接触する表面300S1と、タイヤ幅方向一方側を向き表面300S1と直交する側面300E1と、タイヤ幅方向他方側を向き表面300S1と直交する側面300F1と、タイヤ周方向他方側を向き表面300S1と直交する対向面300G1とを有する。
表面300S1は、陸部11の表面11Sと実質的に平行な平面である。表面300S1は、表面300S1よりもタイヤ周方向一方側に配置されている陸部11の表面11Sと接続される。また、表面300S1は、表面300S1よりもタイヤ周方向一方側に配置されている陸部11の表面11Sと実質的に同一面内に配置される。
側面300E1は、表面300S1よりもタイヤ幅方向一方側に設けられ、表面300S1のタイヤ幅方向一方側のエッジと接続される。側面300E1は、表面300S1と直交する平面である。側面300E1は、タイヤ幅方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
側面300F1は、表面300S1よりもタイヤ幅方向他方側に設けられ、表面300S1のタイヤ幅方向他方側のエッジと接続される。側面300F1は、表面300S1と直交する平面である。側面300F1は、タイヤ幅方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
対向面300G1は、表面300S1よりもタイヤ周方向他方側に設けられ、表面300S1のタイヤ周方向他方側のエッジと接続される。対向面300G1は、表面300S1と直交する平面である。対向面300G1は、タイヤ周方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
第2凸部302は、タイヤ1の走行において路面と接触する表面300S2と、タイヤ幅方向一方側を向き表面300S2と直交する側面300E2と、タイヤ幅方向他方側を向き表面300S2と直交する側面300F2と、タイヤ周方向一方側を向き表面300S2と直交する対向面300G2とを有する。
表面300S2は、陸部11の表面11Sと実質的に平行な平面である。表面300S2は、表面300S2よりもタイヤ周方向他方側に配置されている陸部11の表面11Sと接続される。また、表面300S2は、表面300S2よりもタイヤ周方向他方側に配置されている陸部11の表面11Sと実質的に同一面内に配置される。
側面300E2は、表面300S2よりもタイヤ幅方向一方側に設けられ、表面300S2のタイヤ幅方向一方側のエッジと接続される。側面300E2は、表面300S2と直交する平面である。側面300E2は、タイヤ幅方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
側面300F2は、表面300S2よりもタイヤ幅方向他方側に設けられ、表面300S2のタイヤ幅方向他方側のエッジと接続される。側面300F2は、表面300S2と直交する平面である。側面300F2は、タイヤ幅方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
対向面300G2は、表面300S2よりもタイヤ周方向一方側に設けられ、表面300S2のタイヤ周方向一方側のエッジと接続される。対向面300G2は、表面300S2と直交する平面である。対向面300G2は、タイヤ周方向と平行な仮想線と実質的に直交する。
第1凸部301の対向面300G1と第2凸部302の対向面300G2とは間隙を介して対向する。
本実施形態において、凸部300は、サイプ100のエッジの少なくとも一部を規定する。すなわち、サイプ100の一部は、第1凸部301と第2凸部302とによって規定される。本実施形態において、サイプ100の一部は、第1凸部301の対向面300G1と第2凸部302の対向面300G2とによって規定される。
凹部200の長手方向とサイプ100の長手方向とは一致する。凹部200の長手方向とは、第3端部200Aと第4端部200Bとを結ぶ仮想線と平行な方向をいう。サイプ100の長手方向とは、第5端部100Aと第6端部100Bとを結ぶ仮想線と平行な方向をいう。第3端部200Aと第4端部200Bとを結ぶ仮想線と、第5端部100Aと第6端部100Bとを結ぶ仮想線とは、平行である。
図1に示すように、第5端部100Aと第7端部300Aとの距離をWe、第6端部100Bと第8端部300Bとの距離をWf、第5端部100Aと第6端部100Bとの距離をWsとしたとき、
0.10×Ws ≦ We ≦ 0.35×Ws …(1A)
0.10×Ws ≦ Wf ≦ 0.35×Ws …(1B)
の条件を満足するように、凸部300及びサイプ100が形成される。
距離Weは、凸部300よりもタイヤ幅方向一方側の凹部200におけるサイプ100の長手方向の寸法を示す。距離Wfは、凸部300よりもタイヤ幅方向他方側の凹部200におけるサイプ100の長手方向の寸法を示す。距離Wsは、サイプ100の長手方向の寸法を示す。
本実施形態において、距離Weと距離Wfとは等しい。すなわち、凸部300は、サイプ100の中央部に配置される。
なお、第7端部300Aと第8端部300Bとの距離Wtは、タイヤ幅方向における凸部300の寸法を示す。
タイヤ幅方向において、サイプ100のタイヤ周方向一方側に設けられた第1凸部301の中心の位置と、サイプ100のタイヤ周方向他方側に設けられた第2凸部302の中心の位置とは、一致する。
また、タイヤ幅方向において、サイプ100のタイヤ周方向一方側に設けられた第1凸部301の寸法と、サイプ100のタイヤ周方向他方側に設けられた第2凸部302の寸法とは、等しい。換言すれば、第1凸部301における距離Wtと、第2凸部302における距離Wtとは、等しい。
すなわち、本実施形態において、第1凸部301の外形及び寸法と、第2凸部302の外形及び寸法とは、実質的に等しい。また、第1凸部301及び第2凸部302はそれぞれ、タイヤ幅方向においてサイプ100の中央部に配置される。
図1に示すように、第3端部200Aと第4端部200Bとの距離をWr、第5端部100Aと第6端部100Bとの距離をWsとしたとき、
1.05×Ws ≦ Wr ≦ 1.50×Ws …(3)
の条件を満足するように、凹部200及びサイプ100が形成される。
距離Wrは、凹部200の長手方向の寸法を示す。
第3端部200Aと第5端部100Aとの距離をWa、第4端部200Bと第6端部100Bとの距離をWbとしたとき、
0.5 ≦ Wb/Wa ≦ 1.5 …(4A)
の条件を満足するように、凹部200及びサイプ100が形成される。
距離Waは、サイプ100のタイヤ幅方向一方側の第5端部100Aと凹部200のタイヤ幅方向一方側の第3端部200Aとの距離を示す。距離Wbは、サイプ100のタイヤ幅方向他方側の第6端部100Bと凹部200のタイヤ幅方向他方側の第4端部200Bとの距離を示す。
なお、本発明において、
Wb/Wa = 1.0 …(4B)
の条件が満足されることがより好ましい。
第1端部11Aと第3端部200Aとの距離をWc、第2端部11Bと第4端部200Bとの距離をWdとしたとき、
Wa ≧ Wc …(5A)
Wb ≧ Wd …(5B)
の条件を満足するように、凹部200及びサイプ100が形成される。
距離Wcは、凹部200のタイヤ幅方向一方側の第3端部200Aと陸部11のタイヤ幅方向一方側の第1端部11Aとの距離を示す。距離Wdは、凹部200のタイヤ幅方向他方側の第4端部200Bと陸部11のタイヤ幅方向他方側の第2端部11Bとの距離を示す。
図3及び図4に示すように、凹部200の内面200Sは、曲面を含む。タイヤ径方向及びタイヤ周方向を含む陸部11の断面において、内面200Sは、円弧状である。
図3に示すように、凹部200に設けられているサイプ100のうちタイヤ径方向において最も外側の部位を示すサイプ100の最浅部は、凹部200のうちタイヤ径方向において最も内側の部位を示す凹部200の最深部200Dに位置付けられる。
タイヤ径方向において、凹部200の内面200Sの最深部200Dと陸部11の表面11Sとの距離をDa[mm]、陸部11の表面11Sとサイプ100のうちタイヤ径方向において最も内側の部位を示すサイプ100の最深部100Dとの距離をDb[mm]としたとき、
Da[mm] ≦ 0.3×Db[mm]+1.0[mm] …(6)
の条件を満足するように、凹部200及びサイプ100が形成される。
最深部200Dは、凹部200におけるサイプ100の開口103を含む。最深部100Dは、サイプ100の溝底104を含む。
タイヤ周方向における凹部200の寸法をL、タイヤ周方向におけるサイプ100の寸法をGとしたとき、
1.2×G ≦ L ≦ 5.0×G …(7A)
の条件を満足するように、凹部200及びサイプ100が形成される。
寸法Lは、凹部200の短手方向の寸法を示す。寸法Gは、サイプ100の短手方向の寸法、すなわちサイプの溝幅を示す。
なお、本発明において、
1.5×G ≦ L ≦ 3.0×G …(7B)
の条件が満足されることがより好ましい。
以上説明したように、本実施形態によれば、サイプ100の第5端部100A及び第6端部100Bが凹部200の第3端部200A及び第4端部200Bよりもタイヤ幅方向中心側に配置される。すなわち、サイプ100は凹部200の内側に設けられる。また、凹部200の深さはサイプ100の溝深さよりも浅い。そのため、トレッドゴム8の陸部11の剛性を示すブロック剛性の低下が抑制される。また、本実施形態によれば、凸部300が凹部200の内面200Sに設けられることにより、ブロック剛性は向上する。また、本実施形態によれば、凹部200の第3端部200A及び第4端部200Bが陸部11の第1端部11A及び第2端部11Bよりもタイヤ幅方向中心側に配置される。すなわち、凹部200は、周方向主溝10に非開口である。凹部200及びサイプ100が周方向主溝10に非開口であるため、ブロック剛性の低下が抑制される。ブロック剛性の低下が抑制されることにより、空気入りタイヤのドライ性能は向上する。また、凹部200のエッジ効果、サイプ100のエッジ効果、及び凸部300のエッジ効果により、タイヤ1のドライ性能は向上する。
また、サイプ100が凹部200の内側に設けられることにより、陸部11が接地したとき、サイプ100の端部のトレッドゴム8が潰れることが抑制される。また、凹部200及びサイプ100によって、適度な溝面積が得られる。そのため、タイヤ1のウェット性能は向上する。
このように、本実施形態によれば、凹部200の内側にサイプ100が設けられ、更にサイプ100のタイヤ周方向両側のそれぞれに凸部300が設けられることにより、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができるタイヤ1を提供することができる。
また、本実施形態によれば、凸部300が凹部200の内面200Sにおいてサイプ100のタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられることにより、ブロック剛性は向上する。タイヤ幅方向一方側の凸部300の第7端部300Aは、サイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の凸部300の第8端部300Bは、サイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置される。すなわち、タイヤ幅方向において、凸部300はサイプ100の外側に設けられてなく、サイプ100の端部よりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に設けられている。換言すれば、サイプ100は凸部300を貫通するように設けられている。タイヤ幅方向において、凸部300がサイプ100の端部よりもタイヤ幅方向中心側に設けられることにより、ブロック剛性の低下が抑制される。したがって、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる。
また、本実施形態においては、(1A)式及び(1B)式の条件が満足される。(1A)式及び(1B)式の条件が満足されず、凸部300がサイプ100の端部に配置される場合、ブロック剛性に偏りが生じ、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下がもたらされる可能性がある。(1A)式及び(1B)式の条件が満足されるように、凸部300がサイプ100の中央部に配置されることにより、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。なお、距離Weと距離Wfとは等しいことが好ましい。
また、本実施形態おいて、凸部300は、サイプ100のエッジの一部を規定する。すなわち、本実施形態において、サイプ100の一部は、第1凸部301の対向面300G1と第2凸部302の対向面300G2との間に形成される。これにより、トレッドゴム8が接地してサイプ100の開口103が塞ぐようにトレッドゴム8が変形したとき、第1凸部301と第2凸部302とが十分に支え合うことができる。そのため、凸部300の倒れ込みが抑制される。したがって、ブロック剛性の低下が抑制される。
また、本実施形態において、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に平行である。これにより、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制され、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。なお、耐摩耗性能とは、ドライ路面を走行したときのトレッドゴム8の擦り減り難さを示す能力をいう。
また、本実施形態において、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に同一面内に配置される。これにより、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
また、本実施形態において、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、接続される。すなわち、凸部300の表面300Sと陸部11の表面11Sとは、連続する。これにより、トレッドゴム8が接地してサイプ100の開口103が塞ぐようにトレッドゴム8が変形したとき、凸部300は陸部11に支えられる。そのため、凸部300の倒れ込みが抑制される。したがって、ブロック剛性の低下が抑制され、ドライ性能の低下が抑制される。
また、本実施形態において、第1凸部301のタイヤ幅方向の中心の位置と、第2凸部302のタイヤ幅方向の中心の位置とは、一致する。これにより、タイヤ幅方向において、第1凸部301の位置と第2凸部302の位置とが実質的に等しくなる。そのため、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
また、本実施形態において、第1凸部301のタイヤ幅方向の寸法と、第2凸部302のタイヤ幅方向の寸法とは、等しい。これにより、ブロック剛性に偏りが生じることが抑制される。したがって、操縦安定性能の低下及び耐偏摩耗性能の低下が抑制される。
また、本実施形態においては、陸部11の表面11Sと平行な面内において、凹部200の外形は楕円形状である。これにより、タイヤ1が操舵されたときにおいても、ドライ性能及びウェット性能はバランス良く維持される。
また、本実施形態において、凹部200の内面200Sは、曲面を含む。これにより、凹部200における応力集中の発生が抑制され、タイヤ1の使用寿命が短くなることが抑制される。
また、本実施形態においては、(3)式の条件が満足される。(3)式の条件が満足されず、距離Wrが距離Wsの105[%]未満である場合、すなわち、長手方向における凹部200の寸法Wrとサイプ100の寸法Wsとが近似する場合、ウェット性能の向上の効果が小さい。距離Wrが距離Wsの150[%]よりも大きい場合、すなわち、長手方向における凹部200の寸法Wrがサイプ100の寸法Wsよりも大き過ぎる場合、ブロック剛性(陸部11の剛性)が低下し、耐摩耗性能及びドライ性能の悪化が懸念される。(3)式の条件が満足されることにより、ドライ性能及び耐摩耗性能の低下を抑制しつつ、ウェット性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、(4A)式の条件が満足される。(4A)式の条件が満足されず、凹部200の内側においてサイプ100がタイヤ幅方向一方側又は他方側のいずれか一方に偏って配置されている場合、陸部11の摩耗が進行したとき、ウェット性能が早期に低下する可能性がある。(4A)式の条件が満足されることにより、ウェット性能の低下が抑制される。
なお、(4B)式の条件が満足されることがより好ましい。(4B)式の条件が満足され、タイヤ幅方向において凹部200の中央部にサイプ100が配置されることにより、ウェット性能が効果的に維持される。
また、本実施形態においては、(5A)式及び(5B)式の条件が満足される。(5A)式及び(5B)式の条件が満足されず、凹部200が設けられていない陸部11の寸法Wc及び寸法Wdが大きい場合、凹部200によるウェット性能の向上の効果が小さい。(5A)式及び(5B)式の条件が満足されることにより、ウェット性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、(6)式の条件が満足される。(6)式の条件が満足されることにより、ドライ性能及びウェット性能をバランス良く向上することができる。
また、本実施形態においては、(7A)式の条件が満足される。(7A)式の条件が満足されず、寸法Lが寸法Gの120[%]未満である場合、すなわち、短手方向における凹部200の寸法Lとサイプ100の寸法Gとが近似する場合、ウェット性能の向上の効果が小さい。寸法Lが寸法Gの500[%]よりも大きい場合、すなわち、短手方向における凹部200の寸法Lがサイプ100の寸法Gよりも大き過ぎる場合、ドライ性能の悪化が懸念される。(7A)式の条件が満足されることにより、ドライ性能の低下を抑制しつつ、ウェット性能の向上を図ることができる。
なお、(7B)式の条件が満足されることがより好ましい。(7B)式の条件が満足されることにより、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図5は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す断面図である。図6は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す斜視図である。
上述の第1実施形態においては、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に同一面内に配置されることとした。図5及び図6に示すように、凸部300の表面300Sが凹部200の周囲の陸部11の表面11Sよりも低い位置(タイヤ1の回転軸AXに近い位置)に配置されてもよい。
本実施形態においては、タイヤ径方向において、凹部200の内面200Sの最深部200Dと陸部11の表面11Sとの距離をDa、凹部200の内面200Sの最深部200Dと凸部300の表面300Sとの距離をDcとしたとき、
Dc ≧ 0.5×Da …(2A)
の条件を満足するように、凹部200及び凸部300が形成される。
また、凸部300の表面300Sは、凹部200の周囲の陸部11の表面11Sよりも突出しないように設けられることが好ましい。すなわち、
1.0×Da ≧ Dc ≧ 0.5×Da …(2B)
の条件を満足するように、凹部200及び凸部300が形成されることが好ましい。
距離Daは、凹部200の深さを示す。距離Dcは、凹部200における凸部300の高さを示す。距離Dcが距離Daの50[%]未満である場合、すなわち、凸部300の高さが低過ぎる場合、凸部300の意義が損なわれ、ブロック剛性の低下及びドライ性能の低下がもたらされる可能性が高い。(2A)式の条件が満足されることにより、ドライ性能の低下が抑制される。
また、凸部300の表面300Sが凹部200の周囲の陸部11の表面11Sよりも突出せず、(2B)の条件が満足されることにより、トレッドゴム8において偏摩耗が発生することが抑制される。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図7及び図8は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す断面図である。
上述の実施形態においては、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、実質的に平行であることとした。図7及び図8に示すように、凸部300の表面300Sが凹部200の周囲の陸部11の表面11Sに対して傾斜してもよい。図7は、凸部300の表面300Sが陸部11からサイプ100に向かってタイヤ径方向内側に傾斜している例を示す。図8は、凸部300の表面300Sがサイプ100から陸部11に向かってタイヤ径方向外側に傾斜している例を示す。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図9は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す平面図である。
上述の実施形態においては、凸部300がサイプ100のエッジの一部を規定することとした。図9に示すように、凸部300がサイプ100のエッジを規定せず、サイプ100から離れていてもよい。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図10は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す平面図である。
上述の実施形態においては、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとは、接続されることとした。図10に示すように、凸部300の表面300Sと凹部200の周囲の陸部11の表面11Sとが離れていてもよい。図10に示す例において、凸部300の表面300Sと陸部11の表面11Sとの間に、凹部200の一部が設けられる。
(第6実施形態)
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図11は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す平面図である。
上述の実施形態においては、タイヤ幅方向において、サイプ100のタイヤ周方向一方側に設けられた第1凸部301の中心の位置と、サイプ100のタイヤ周方向他方側に設けられた第2凸部302の中心の位置とは、一致することとした。図11に示すように、タイヤ幅方向において、第1凸部301の位置と、第2凸部302の位置とが異なってもよい。
(第7実施形態)
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
図12は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す平面図である。
上述の実施形態においては、凸部300は、凹部200の内面200Sにおいてサイプ100のタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられることとした。図12に示すように、凸部300は、凹部200の内面200Sにおいてタイヤ幅方向に複数設けられてもよい。図12は、凸部300がタイヤ幅方向に3つ設けられている例を示す。なお、凸部300は、タイヤ幅方向に2つ設けられてもよいし、4つ以上の任意の複数設けられてもよい。
図12において、凹部200の開口は楕円形状である。上述のように、凹部200の外形とは、凸部300が設けられていないと仮定したときの、凹部200の開口の形状をいう。例えば、凸部300の表面300Sに、凸部300の表面300Sの周囲の陸部11の表面11Sとの仮想的な境界線VLを引いたとき、凹部200の開口の一部は、その境界線VLによって規定される。境界線VLは、タイヤ幅方向における凸部300の表面300Sの一方の端部と表面11Sとの境界と、タイヤ幅方向における凸部300の表面300Sの他方の端部と表面11Sとの境界とを結ぶ線である。
なお、上述の各実施形態において、第1凸部301のタイヤ幅方向の寸法と、第2凸部302のタイヤ幅方向の寸法とが異なってもよい。
以上、本発明に係るタイヤ1の概要について説明した。本発明によれば、耐摩耗性能の低下を抑制しつつ、ドライ性能及びウェット性能の両立を図ることができるタイヤ1が提供される。以下、本発明に係る具体例である実施形態について説明する。
[実施形態]
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
図13は、本実施形態に係るタイヤ1の一部を示す断面図である。タイヤ1は、リムに装着された状態で回転軸AXを中心に回転可能である。図13は、タイヤ1の回転軸AXを通る子午断面を示す。タイヤ1の回転軸AXは、タイヤ赤道面CHと直交する。タイヤ赤道面CHは、タイヤ幅方向のタイヤ1の中心を示す。
本明細書では、回転軸AXと平行な方向を、タイヤ幅方向、と称し、回転軸AXに対する放射方向を、タイヤ径方向、と称し、回転軸AXを中心とするタイヤ1の回転方向を、タイヤ周方向、と称する。また、タイヤ赤道面CHを適宜、タイヤ中心CH、と称する。
本実施形態において、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ中心CHから遠い位置又は離れる方向をいう。タイヤ幅方向内側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ中心CHに近い位置又は近付く方向をいう。タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸AXから遠い位置又は離れる方向をいう。タイヤ径方向内側とは、タイヤ径方向において回転軸AXに近い位置又は近付く方向をいう。タイヤ周方向一方側とは、タイヤ周方向において指定された方向をいう。タイヤ周方向他方側とは、タイヤ周方向において指定された方向の逆方向をいう。
タイヤ1は、カーカス2と、ベルト層3と、ベルトカバー4と、ビード部5と、トレッド部6と、サイドウォール部7とを備える。トレッド部6は、トレッドゴム8を含む。サイドウォール部7は、サイドゴム9を含む。
カーカス2は、タイヤ1の骨格を形成する強度部材である。カーカス2は、カーカスコードを含み、タイヤ1に空気が充填されたときの圧力容器として機能する。カーカス2は、有機繊維のカーカスコードと、そのカーカスコードを覆うゴムとを含む。なお、カーカス2は、ポリエステルのカーカスコードを含んでもよいし、ナイロンのカーカスコードを含んでもよいし、アラミドのカーカスコードを含んでもよいし、レーヨンのカーカスコードを含んでもよい。
ビード部5は、カーカス2を支持する強度部材である。ビード部5は、タイヤ幅方向においてカーカス2の両側に配置され、カーカス2の両端部を支持する。カーカス2は、ビード部5のビードコア51において折り返される。ビード部5は、タイヤ1をリムに固定させる。ビード部5は、ビードコア51と、ビードフィラー52とを有する。
カーカス2は、カーカス本体部21と、ビードコア51で折り返されることにより形成されるカーカス折り返し部22とを有する。カーカス折り返し部22は、ビードコア51でカーカス2が折り返されることによりカーカス本体部21よりもタイヤ幅方向外側に配置された部分である。ビードコア51は、ビードワイヤがリング状に巻かれた部材である。ビードワイヤは、スチールワイヤである。ビードフィラー52は、カーカス2がビードコア51で折り返されることにより形成されたカーカス本体部21とカーカス折り返し部22との間の空間に配置されるゴム材である。
ベルト層3は、タイヤ1の形状を保持する強度部材である。ベルト層3は、ベルトコードを含み、カーカス2とトレッドゴム8との間に配置される。ベルト層3は、金属繊維のベルトコードと、そのベルトコードを覆うゴムとを含む。なお、ベルト層3は、有機繊維のベルトコードを含んでもよい。ベルト層3は、第1ベルトプライ31と、第2ベルトプライ32とを含む。第1ベルトプライ31と第2ベルトプライ32とは、第1ベルトプライ31のベルトコードと第2ベルトプライ32のベルトコードとが交差するように積層される。
ベルトカバー4は、ベルト層3を保護し、補強する強度部材である。ベルトカバー4は、カバーコードを含み、タイヤ1の回転軸AXに対してベルト層3の外側に配置される。ベルトカバー4は、金属繊維のカバーコードと、そのカバーコードを覆うゴムとを含む。なお、ベルトカバー4は、有機繊維のカバーコードを含んでもよい。
図14は、トレッド部6の一部を示す平面図である。図13及び図14に示すように、トレッド部6は、トレッドゴム8を含み、所定のパターンデザインで設けられた溝を有する。溝は、トレッドゴム8に設けられる。トレッドゴム8は、カーカス2を保護する。トレッド部6は、溝の間に配置される陸部11を含み、陸部11は、路面と接触するトレッドゴム8の表面11S(トレッド面、接地面、踏面)を有する。溝は、トレッドゴム8においてタイヤ幅方向に複数設けられ、それぞれがタイヤ周方向に延在する周方向主溝10と、少なくとも一部がタイヤ幅方向に配置されるラグ溝12と、それぞれがタイヤ周方向に延在し周方向主溝10よりも溝幅が細い縦溝15と、サイプ100とを含む。本実施形態において、凹部200が、溝深さが非常に浅い溝とみなされてもよい。また、トレッド部6は、タイヤ中心CHを含むセンター部13と、タイヤ幅方向においてセンター部13の両側に設けられるショルダー部14とを有する。
本実施形態において、周方向主溝10は、タイヤ幅方向に3本設けられる。それら周方向主溝10の間には、トレッドゴム8の陸部11である2本のリブ111が設けられる。リブ111は、周方向主溝10によって区画される。2本のリブ111は、トレッド部6のセンター部13に設けられる。
また、トレッド部6のショルダー部14には、本実施形態に係る凹部200、サイプ100、及び凸部300が設けられる。ショルダー部14には、タイヤ周方向に複数設けられそれぞれがタイヤ幅方向に延在する複数のラグ溝12が設けられる。複数のラグ溝12と周方向主溝10とによって、ショルダー部14にはトレッドゴム8の陸部11である複数のブロック112が設けられる。ショルダー部14に設けられたブロック112のそれぞれに、凹部200、サイプ100、及び凸部300が配置される。
本実施形態においては、凹部200、サイプ100、及び凸部300は、トレッド部6のショルダー部14に配置される。これにより、タイヤ1の旋回時において、良好なドライ性能及びウェット性能が発揮される。
なお、本実施形態においては、トレッドゴム8の陸部11の一種であるブロック112に凹部200、サイプ100、及び凸部300が設けられることとした。トレッドゴム8の陸部11の一種であるリブ111に凹部200、サイプ100、及び凸部300が設けられてもよい。
[実施例]
次に、本発明に係るタイヤ1について実施した評価試験の結果について説明する。評価試験では、タイヤサイズが155/65R1475Sのタイヤを用いた。
評価対象のタイヤとして、従来例1、従来例2に係るタイヤと、本発明に係る実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6に係るタイヤ1とを用意した。なお、従来例1,2、及び実施例1,2,3,4,5,6に係るタイヤの主溝及びラグ溝の構造は、図13及び図14を参照して説明した構造と同様である。
従来例1に係るタイヤは、図13及び図14を参照して説明したタイヤ1のショルダー部14にサイプ100が設けられているものの凹部200及び凸部300が設けられていないタイヤである。
従来例2に係るタイヤは、図13及び図14を参照して説明したタイヤ1のショルダー部14にサイプ100及び凹部200が設けられているものの凸部300が設けられていないタイヤである。
実施例1に係るタイヤ1は、本出願に係る発明の技術的範囲に属するタイヤ1である。実施例1に係るタイヤ1は、凸部300の第7端部300Aがサイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向外側に配置され、凸部300の第8端部300Bがサイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向外側に配置されているタイヤ1である。また、実施例1に係るタイヤ1は、(1A)式、(1B)式、(2A)式、及び(2B)式の条件を満足しないタイヤ1である。
実施例2及び実施例3に係るタイヤ1は、本出願に係る発明の技術的範囲に属するタイヤ1であり、凸部300の第7端部300Aがサイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置され、凸部300の第8端部300Bがサイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置されているタイヤ1である。また、実施例2及び実施例3に係るタイヤ1は、(1A)式、(1B)式、(2A)式、及び(2B)式の条件を満足しないタイヤ1である。
実施例4に係るタイヤ1は、本出願に係る発明の技術的範囲に属するタイヤ1であり、凸部300の第7端部300Aがサイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置され、凸部300の第8端部300Bがサイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置されているタイヤ1である。また、実施例4に係るタイヤ1は、(1A)式及び(1B)式の条件を満足し、(2A)式及び(2B)式の条件を満足しないタイヤ1である。
実施例5及び実施例6に係るタイヤ1は、本出願に係る発明の技術的範囲に属するタイヤ1であり、凸部300の第7端部300Aがサイプ100の第5端部100Aよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置され、凸部300の第8端部300Bがサイプ100の第6端部100Bよりもサイプ100のタイヤ幅方向中心側に配置されているタイヤ1である。また、実施例5及び実施例6に係るタイヤ1は、(1A)式、(1B)式、(2A)式、及び(2B)式の条件を満足するタイヤ1である。
評価試験の評価項目は、(1)ドライ性能、(2)ウェット性能、とした。
ドライ性能に関する評価では、ドライ路面のテストコースにおいて、テストドライバーによる官能評価を実施した。従来例1を基準とする評価値を指数で示した。指数が大きいほどドライ性能は良好であることを示す。
ウェット性能に関する評価では、ウェット路面のテストコースにおいて、テストドライバーによる官能評価を実施した。従来例1を基準とする評価値を指数で示した。指数が大きいほどウェット性能は良好であることを示す。
上述の2つの評価項目について評価試験した結果を図15に示す。図15に示すように、ウェット性能については、実施例1から実施例6は、従来例1よりも評価が高いことが分かる。また、ドライ性能については、実施例1から実施例6は、従来例1と同等又は低いものの、従来例2と同等又は高いことが分かる。また、実施例1から実施例6は、従来例1,2に比べて、ドライ性能及びウェット性能の両方についてバランスが良く、ドライ性能及びウェット性能が両立されていることが分かる。
1…タイヤ(空気入りタイヤ)、2…カーカス、3…ベルト層、4…ベルトカバー、5…ビード部、6…トレッド部、7…サイドウォール部、8…トレッドゴム、9…サイドゴム、10…周方向主溝、11…陸部、11A…第1端部、11B…第2端部、11S…表面、12…ラグ溝、13…センター部、14…ショルダー部、21…カーカス本体部、22…カーカス折り返し部、31…第1ベルトプライ、32…第2ベルトプライ、51…ビードコア、52…ビードフィラー、100…サイプ、100A…第5端部、100B…第6端部、100D…最深部、103…開口、104…溝底、111…リブ、112…ブロック、200…凹部、200A…第3端部、200B…第4端部、200D…最深部、200S…内面、300…凸部、300A…第7端部、300B…第8端部、300E1…側面、300E2…側面、300F1…側面、300F2…側面、300G1…対向面、300G2…対向面、300S…表面、300S1…表面、300S2…表面、301…第1凸部、302…第2凸部。

Claims (13)

  1. トレッドゴムと、
    前記トレッドゴムにおいてタイヤ周方向に設けられた複数の周方向主溝と、
    前記周方向主溝によって区画され、タイヤ幅方向一方側の第1端部及びタイヤ幅方向他方側の第2端部を有する陸部と、
    前記陸部の表面に設けられ、前記陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長い凹部と、
    前記凹部に設けられ、前記陸部の表面と平行な面内においてタイヤ幅方向に長いサイプと、
    前記凹部の内面に設けられた凸部と、を備え、
    タイヤ幅方向一方側の前記凹部の第3端部は、前記第1端部よりも前記陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記凹部の第4端部は、前記第2端部よりも前記陸部のタイヤ幅方向中心側に配置され、
    タイヤ幅方向一方側の前記サイプの第5端部は、前記第3端部よりも前記凹部のタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記サイプの第6端部は、前記第4端部よりも前記凹部のタイヤ幅方向中心側に配置される、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記凸部は、前記凹部の内面において前記サイプのタイヤ周方向両側のそれぞれに1つずつ設けられ、
    タイヤ幅方向一方側の前記凸部の第7端部は、前記第5端部よりも前記サイプのタイヤ幅方向中心側に配置され、タイヤ幅方向他方側の前記凸部の第8端部は、前記第6端部よりも前記サイプのタイヤ幅方向中心側に配置される、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第5端部と前記第7端部との距離をWe、前記第6端部と前記第8端部との距離をWf、前記第5端部と前記第6端部との距離をWsとしたとき、
    0.10×Ws ≦ We ≦ 0.35×Ws、
    0.10×Ws ≦ Wf ≦ 0.35×Ws、
    の条件を満足する、
    請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凸部は、前記サイプのエッジの少なくとも一部を規定する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、実質的に平行である、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、実質的に同一面内に配置される、
    請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記凸部の表面と前記凹部の周囲の前記陸部の表面とは、接続される、
    請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. タイヤ径方向において、前記凹部の内面の最深部と前記陸部の表面との距離をDa、前記凹部の内面の最深部と前記凸部の表面との距離をDcとしたとき、
    Dc ≧ 0.5×Da、
    の条件を満足する、
    請求項6又は請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. タイヤ幅方向において、前記サイプのタイヤ周方向一方側に設けられた前記凸部の中心の位置と、前記サイプのタイヤ周方向他方側に設けられた前記凸部の中心の位置とは、一致する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  10. タイヤ幅方向において、前記サイプのタイヤ周方向一方側に設けられた前記凸部の寸法と、前記サイプのタイヤ周方向他方側に設けられた前記凸部の寸法とは、等しい、
    請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記陸部の表面と平行な面内において、前記凹部の外形は楕円形状である、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記凹部の内面は、曲面を含む、
    請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記凹部、前記サイプ、及び前記凸部は、トレッド部のショルダー部に配置される、
    請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
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